JP6582417B2 - カラーフィルターオンアレイ基板及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラーフィルターオンアレイ基板及び表示装置に関する。
携帯電話やデジタルカメラ等に組み込まれる表示装置は、通常、カラーフィルターと、駆動素子を形成したアレイ基板と、を別々に用意し、両者を組み合わせて構成される。しかしながらこのような表示装置には、両者を対向させることによる位置調整の困難性や、それに伴うブラックマトリクスの幅広化による輝度低下の弊害等の問題が存在していた。
それらの問題を解消すべく、アレイ基板上に赤、緑及び青等の着色層を直接形成してカラーフィルターの役割を併せて具備させる、カラーフィルターオンアレイ基板(COA)の開発が進められている(特許文献1〜3)。
カラーフィルターオンアレイ基板では、カラーフィルターの役割を担う各色の着色層の上方に電極が形成され、この電極と、アレイ基板上の駆動素子とを接続するために、着色層には駆動素子に連通する、コンタクト孔が設けられている。ここでコンタクト孔は、電極がそのなだらかな斜面にそって駆動素子と接続されるよう、順テーパー形状であることが好ましい。
コンタクト孔を順テーパー形状とする方法としては、凸版反転オフセット印刷による方法(特許文献4)や、アレイ基板の裏面側からポスト露光を行う方法(特許文献5)等が提案されている。
特開2001−255519号公報 特開2002−350886号公報 特開2002−357827号公報 特開2009−151035号公報 特開2004−029082号公報
しかしながら、コンタクト孔を順テーパー形状とする従来の方法は、製造プロセスを複雑化するものであり、かつ画素の高精細化や、カラーフィルターオンアレイ基板による表示の広色域化といった要求を満足するものではなかった。
一方で、DCI(Digital Cinema Initiatives)等の広色域表示の要求は日々高まっていることから、これに応えるには、着色層に占める着色剤の割合を増加する必要があった。しかし現状では、特に着色層をネガ型の感光性樹脂組成物を用いたフォトリソグラフィで形成する場合において、着色剤の割合が増加するほど、露光時に基板表面側の塗布膜の露光が不十分となり、コンタクト孔が逆テーパー形状になってしまう問題があった。
そこで本発明は、カラーフィルターオンアレイ基板が備える着色層の形状、組成又は製法に関わらず、電極と駆動素子との接続信頼性が顕著に向上された、カラーフィルターオンアレイ基板を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討をした結果、着色層を覆うように平坦化膜を形成し、かつ、該平坦化膜をコンタクト孔の開口部上に延出させることが、表示の広色域化や電極と駆動素子との接続信頼性向上といった課題の解決に極めて有効であることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、基板と、該基板上に形成された駆動素子と、該駆動素子を覆うように形成された着色層と、該着色層を覆うように形成された平坦化膜と、該平坦化膜の上方に形成された電極と、を備え、前記着色層は、赤、緑及び青の3色の着色層からなり、上記着色層には、上記駆動素子に連通する、コンタクト孔が設けられており、上記コンタクト孔の開口部上に、上記平坦化膜が延出しており、上記コンタクト孔の開口幅Wと、上記コンタクト孔の開口部上に延出した上記平坦化膜の開口幅Wが、W<Wの関係を満たし、前記コンタクト孔が、逆テーパー形状であり、前記コンタクト孔を覆う前記平坦化膜が、順テーパー形状であり、前記平坦化膜が、シロキサン系樹脂を含有するポジ型感光性樹脂組成物により形成されたものである、カラーフィルターオンアレイ基板を提供する。
本発明のカラーフィルターオンアレイ基板によれば、表示の広色域化の要請に応えながら、かつ電極と駆動素子との接続信頼性を顕著に向上させることが可能となる。
本発明におけるカラーフィルターオンアレイ基板の断面(一部)の一例である。 本発明におけるコンタクト孔の開口形状の例である。 本発明におけるカラーフィルターオンアレイ基板の断面(一部)の一例である。 本発明におけるカラーフィルターオンアレイ基板の断面(一部)の一例である。 本発明におけるカラーフィルターオンアレイ基板の断面(一部)の一例である。 本発明におけるカラーフィルターオンアレイ基板の断面(一部)の一例である。 本発明におけるカラーフィルターオンアレイ基板の断面(一部)の一例である。
本発明のカラーフィルターオンアレイ基板は、基板と、該基板上に形成された駆動素子と、該駆動素子を覆うように形成された着色層と、該着色層を覆うように形成された平坦化膜と、該平坦化膜の上方に形成された電極と、を備え、上記着色層には、上記駆動素子に連通する、コンタクト孔が設けられており、上記コンタクト孔の開口部上に、上記平坦化膜が延出しており、上記コンタクト孔の開口幅Wと、上記コンタクト孔の開口部上に延出した上記平坦化膜の開口幅Wが、W<Wの関係を満たすことを特徴とする。
基板とは、駆動素子を形成して配置する、板状の部品をいう。基板としては、例えば、石英ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸塩ガラス、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス若しくは表面をシリカコートしたソーダライムガラス等の無機ガラスの板又は有機プラスチックのフィルム若しくはシートが挙げられる。なお、本発明のカラーフィルターオンアレイ基板を備える表示装置が反射型の表示装置である場合は、不透明な基板であっても構わない。
基板上に形成される駆動素子とは、電界効果トランジスタの一種である、薄膜トランジスタ(以下、「TFT」)をいう。一般的なTFTは、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極と、絶縁層及び半導体層と、を主たる構成要素とする。TFTはゲート端子の位置等によって複数種類に大別されるが、図1に、TFTの一態様を示す。図1に示されたTFTでは、ゲート電極10が半導体層8を挟んでソース電極6及びドレイン電極7とは反対側に配置されており、かつゲート電極10が下側(ガラス基板11側)に位置している。
駆動素子を構成するゲート電極及びその周辺配線は、例えば、基板上にスパッタ法で積層したモリブデン膜/アルミニウム膜/モリブデン膜をフォトリソグラフィでパターニングして形成することができる。駆動素子を構成する絶縁層は、例えば、ゲート電極を覆うように形成されたシリコン窒化膜をフォトリソグラフィでパターニングして形成することができる。駆動素子を構成する半導体層は、例えば、絶縁層の表面にホウ素化合物をドープしたアモルファスシリコン膜をフォトリソグラフィでパターニングして形成することができる。駆動素子を構成するソース電極及びドレイン電極並びにその周辺配線は、半導体層の表面にスパッタ法で積層したモリブデン膜/アルミニウム膜/モリブデン膜をフォトリソグラフィでパターニングして形成することができる。なおソース電極及びドレイン電極を覆うように、さらに保護膜を形成しても構わない。
駆動素子は、その上方に形成される着色層、すなわちサブ画素を複数組み合わせて構成される画素に対応させる等して、その基板上の配列が決定される。
基板上に形成された駆動素子を覆うように、着色層が形成される。ここで駆動素子を覆う、とは、基板上に形成された駆動素子の表面の少なくとも一部が被覆をされている状態をいう。着色層は、加法混合方式で中間色を含むカラー表示を実現するため、少なくとも赤、緑及び青の3色が必要となるが、さらに色相や色調が異なる着色層を形成しても構わない。
赤緑青を含む複数色の着色層は、ストライプ配置等の一定のパターンで、基板上の駆動素子を覆うように形成される。着色層の形成方法としては、フォトリソグラフィが一般的である。
着色層を形成するための樹脂組成物が含有する着色剤としては、例えば、有機顔料、無機顔料又は染料が挙げられるが、着色層の透明性を高めるため、有機顔料又は染料が好ましい。
赤色顔料としては、例えば、ピグメントレッド(以下、「PR」)9、48、97、122、123、144、149、166、168、177、179、180、192、209、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240又は254が挙げられる。オレンジ色顔料としては、例えば、ピグメントオレンジ(以下、「PO」)13、PO31、PO36、PO38、PO40、PO42、PO43、PO51、PO55、PO59、PO61、PO64、PO65又はPO71が挙げられる。緑色顔料としては、例えば、ピグメントグリ−ン(以下、「PG」)7、10、36又は58が挙げられる。黄色顔料としては、例えば、ピグメントイエロ−(以下、「PY」)12、13、17、20、24、83、86、93、95、109、110、117、125、129、137、138、139、147、148、150、153、154、166、168又は85が挙げられる。青色顔料としては、例えば、ピグメントブルー(以下、「PB」)15:3、15:4、15:6、21、22、60又は64が挙げられる。紫色顔料としては、例えば、ピグメントバイオレット(以下「PV」)19、23、29、30、37、40又は50が挙げられる(以上、番号はいずれもカラーインデックスNo.)。
本発明のカラーフィルターオンアレイ基板を備える表示装置等の色純度、輝度及びコントラスト比を高めるためには、PR177、PR254、PG7、PG36、PG58、PB15:6、PV23、PY129、PY138及びPY150からなる群から選ばれる着色剤を適宜組み合わせて用いることが好ましい。これら顔料は、必要に応じて、ロジン処理、酸性基処理又は塩基性処理等の表面処理がされていても構わない。
赤色、緑色、青色、紫色又は黄色の染料としては、例えば、直接染料、酸性染料又は塩基性染料が挙げられる。これら染料の具体例としては、例えば、アゾ系染料、ベンゾキノン系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キサンテン系染料、シアニン系染料、スクアリリウム系染料、クロコニウム系染料、メロシアニン系染料、スチルベン系染料、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、フルオラン系染料、スピロピラン系染料、フタロシアニン系染料、インジゴ系染料、フルギド系染料、ニッケル錯体系染料又はアズレン系染料が挙げられる。染料は感光性樹脂組成物中に溶解させても、顔料のように粒子として分散させても構わない。
熱、光、酸、アルカリ又は有機溶剤等に対する耐性を高めるため、塩基性染料は、有機スルホン酸若しくは有機カルボン酸等の有機酸又は過塩素酸とからなる造塩化合物であることが好ましく、トビアス酸等のナフタレンスルホン酸又は過塩素酸とからなる造塩化合物であることがより好ましい。
その耐性を高めるため、酸性染料及び直接染料は、四級アンモニウム塩、一〜三級アミン又はスルホンアミドとからなる造塩化合物であることが好ましい。
着色層を形成するための樹脂組成物が含有する樹脂としては、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂又はポリシロキサン系樹脂が挙げられるが、着色層の透明性を高めるため、アクリル系樹脂又はシロキサン系樹脂が好ましい。なお、着色層を形成するための感光性樹脂組成物は、キノンジアジド化合物等を含有するポジ型、又は、アクリル基やエポキシ基を有する多官能モノマー等を含有するネガ型のいずれでも構わない。
着色層を形成するための感光性樹脂組成物は、さらに密着性改良剤、高分子分散剤又は界面活性剤等を含有しても構わない。
赤、緑及び青のそれぞれの着色層を形成するための感光性樹脂組成物は、全固形分に占める着色剤の割合が一定範囲にあることが好ましい。ここで全固形分とは、感光性樹脂組成物における、溶媒以外の全成分をいう。赤色又は緑色の着色層を形成するための感光性樹脂組成物の全固形分に占める着色剤の割合は、10〜65質量%が好ましく、35〜60質量%がより好ましい。青色の着色層を形成するための感光性樹脂組成物の全固形分に占める着色剤の割合は、10〜45質量%が好ましく、15〜35質量%がより好ましい。着色剤の割合が過度に少ないと、広色域の表示がしづらくなる。一方で、着色剤の割合が過度に多いと、現像時の溶解時間が長くなり、パターニングが困難になりやすい。
着色剤を含有する感光性樹脂組成物を用いたフォトリソグラフィは、例えば、組成物の塗布、露光及び現像を主たる工程として備える。着色剤を含有する感光性樹脂組成物を調製する方法としては、例えば、溶媒中に樹脂、着色剤及びその他成分を混合した後、3本ロールミル、サンドグラインダー又はボールミル等の分散機を用いて着色剤を分散させる方法が挙げられる。
着色剤を含有する感光性樹脂組成物を、駆動素子を覆うようにして基板上に塗布して塗布膜を得る方法としては、例えば、ディップ法、ロールコーター法、スピナー法、ダイコーティング法又はワイヤーバーコーティング法が挙げられる。得られた塗布膜は、オーブンやホットプレートを用いた加熱乾燥すなわちセミキュアをしても構わない。セミキュアの条件は、感光性樹脂組成物の成分等により適宜決定すればよいが、60〜200℃で、1〜60分加熱するのが一般的である。
得られた塗布膜を露光及び現像してパターニングし、所望のパターンの着色層を得る。得られた着色層は、加熱乾燥すなわち本キュアをしても構わない。なお感光性樹脂組成物がポジ型の場合は、残存したナフトキノンジアジド化合物を光分解して着色層の透明性を高めるため、本キュアの前にブリーチング露光することが好ましい。本キュアの条件は、感光性樹脂組成物の成分等により適宜決定すればよいが、感光性樹脂組成物がアクリル系樹脂やシロキサン系樹脂を含有する場合には、150〜300℃で、1〜60分加熱するのが一般的である。
一の着色層のパターンと、それに隣接する着色層のパターンとの間には、表示画像のコントラストを高めるため、ブラックマトリクス(以下、「BM」)を形成しても構わない。BMは、互いに隣接する着色層のパターンの一部を重ねることで形成しても構わないが(色重ねBM)、着色層の表面の段差を抑制して表示画像をより良好なものとし、かつ、高い遮光性を得るため、遮光材を含有する樹脂BMを別途形成することが好ましい。
樹脂BMを形成するための樹脂組成物が含有する樹脂としては、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂又はシロキサン系樹脂が挙げられるが、耐熱性及び有機溶剤耐性の高い、ポリイミド系樹脂が好ましい。
樹脂BMを形成するための樹脂組成物が含有する遮光材としては、例えば、黒色有機顔料、混色有機顔料又は無機顔料が挙げられる。黒色有機顔料としては、例えば、カーボンブラック、樹脂被覆カーボンブラック、ペリレンブラック又はアニリンブラックが挙げられる。混色有機顔料としては、例えば、赤、青、緑、紫、黄色、マゼンダ又はシアン等の顔料を混合して、疑似黒色化したものが挙げられる。無機顔料としては、例えば、グラファイトあるいはチタン、銅、鉄、マンガン、コバルト、クロム、ニッケル、亜鉛、カルシウム若しくは銀等の金属微粒子、金属酸化物、複合酸化物、金属硫化物、金属窒化物又は金属炭化物が挙げられるが、酸化チタンが窒素還元された酸窒化チタンすなわちチタンブラック、窒化チタン、炭化チタン又はカーボンブラックが好ましく、酸窒化チタンがより好ましい。
ここで酸窒化チタンとは、TiNxOy(0<x<2.0,0.1<y<2.0)で表される化合物をいうが、酸素の含有量が多いと黒色度が低下するため、x/yが0.1〜10であることが好ましく、1〜3であることがより好ましい。
樹脂BMを形成するための樹脂組成物は、さらに密着性改良剤、高分子分散剤又は界面活性剤等を含有しても構わない。
遮光材を含有する樹脂組成物を調製する方法としては、例えば、溶媒中に樹脂、遮光材及びその他成分を混合した後、ビーズミル、サンドグラインダー、3本ロールミル又は高速度衝撃ミル等を用いて遮光材を分散させる方法が挙げられるが、分散効率を高めるため、ビーズミルが好ましい。ビーズミルとしては、例えば、コボールミル、バスケットミル、ピンミル又はダイノーミルが挙げられる。ビーズミルのビーズとしては、例えば、チタニアビーズ、ジルコニアビーズ又はジルコンビーズが挙げられる。ビーズの径としては、0.01〜5.0mm以下が好ましく、0.03〜1.0mmがより好ましい。遮光材の一次粒子の粒子径又は一次粒子が凝集して形成された二次粒子の粒子径が小さい場合には、ビーズの径は、0.03〜0.10mmが好ましい。この場合には、微小な分散ビーズと分散液とを分離することが可能な、遠心分離方式によるセパレーターを有するビーズミルを用いることが好ましい。一方で、遮光材がサブミクロン程度の粗大な粒子を含有する場合には、十分な粉砕力を得るため、ビーズの径が0.10mm以上であることが好ましい。
遮光材の一次粒子の粒子径は、10〜300nmが好ましく、30〜100nmがより好ましい。遮光材の一次粒子の粒子径が300nmを超えると、微細なパターン加工が困難となる。一方で、10nm未満であると、遮光材の粒子が凝集して反射率が高くなる傾向がある。
樹脂BMの形成方法としては、遮光材を含有する感光性樹脂組成物又は非感光性樹脂組成物を用いたフォトリソグラフィが一般的である。遮光剤を含有する感光性樹脂組成物を用いたフォトリソグラフィは、感光性樹脂組成物を用いた着色層の形成と同様の条件で行うことができる。遮光剤を含有する非感光性樹脂組成物を用いる場合には、該組成物の塗布膜上にさらにフォトレジスト膜を形成してから、露光及び現像してパターニングすることで、所望のパターンの樹脂BMを得ることができる。得られた樹脂BMは、本キュアをしても構わない。
樹脂BMの膜厚は、0.5〜2.0μmが好ましく、0.8〜1.5μmがより好ましい。膜厚が0.5μm未満であると、樹脂BM上への樹脂スペーサーの形成が困難となり、かつ、遮光性が不十分となる。一方で、膜厚が2.0μmを超えると、平坦性が低下しやすい。
駆動素子を覆うように形成された着色層には、駆動素子に連通する、コンタクト孔が設けられる。コンタクト孔は、着色層の上方に形成される電極と、駆動素子とを簡便に接続するために、すなわち、該電極を駆動素子に簡便に接触させるために設けられるものである。なお、ここで連通する、とは、コンタクト孔が他の構成要素によって閉塞されることなく、少なくともその一部が駆動素子まで通じていることをいう。コンタクト孔の開口幅であるWは、着色層のパターンサイズや、電極及び駆動素子の構成等により適宜決定すればよいが、2〜20μm程度が一般的である。ここでコンタクト孔の開口幅Wとは、以下のように測定される値をいう。まず、基板の表面に対して垂直上方から、測定対象となるコンタクト孔の開口部を観察し、開口部の輪郭に囲まれた図形(以下、「図形F」)の略重心位置(以下、「重心G」)を決定する。図形Fとしては、例えば、図2(a)に示すような正円若しくは楕円形、又は、正方形、矩形、若しくは台形等の多角形が挙げられるが、図2(b)に示すように一の着色層を横断する形状や、図2(c)又は(d)に示すように着色層の一端を切り欠く形状であっても構わない。図2(b)〜(d)のような場合においては、図形Fの輪郭は、本来であれば存在するはずであった着色層の外縁を考慮して決定される。重心Gは、例えば図形Fが正円であればその中心が、図形Fが正方形又は矩形であれば対角線同士の交点が、それぞれ重心Gとなる。この重心Gが断面に含まれるよう、基板の表面に対して垂直方向に、着色層を切断し、コンタクト孔を含む着色層の断面(以下、「断面S」)を露出させる。断面Sの一例を、図3、4及び5に示す。断面Sを電界放出系走査電子顕微鏡(以下、「SEM」;例えば、日立ハイテクノロジーズ製のS−4800形)で観察し、コンタクト孔の開口部の、基板表面に対して水平方向における幅を測定する。測定されたその値が、コンタクト孔の開口幅Wとなる。
コンタクト孔は、着色層の上方に形成された電極が、コンタクト孔のなだらかな斜面にそって駆動素子と接続されることとなるため、本来であれば順テーパー形状であることが好ましい。しかしながら、本発明のカラーフィルターオンアレイ基板においては、コンタクト孔が逆テーパー形状であっても構わない。ここでコンタクト孔が順テーパー形状であるとは、断面Sにおいて観察されるコンタクト孔の形状が、順テーパーであることをいう。同様にコンタクト孔の形状が逆テーパー形状であるとは、断面Sにおいて観察されるコンタクト孔の形状が、逆テーパーであることをいう。断面Sにおいて観察されるコンタクト孔の形状が順テーパーであることは、下記のW、WがW≦Wの関係を満たすか否かにより判断される。W≦Wの関係が満たされれば、そのコンタクト孔は順テーパーであるといえる(図4)。一方で、W≦Wの関係が満たされなければ、そのコンタクト孔は逆テーパーである(図5)。
: 断面Sにおいて観察される、基板表面に対して垂直方向におけるアレイ基板表面からコンタクト孔の開口部までの距離(以下、「高さh」)を100としたとき、アレイ基板表面からの距離が60以上となる領域における、コンタクト孔の基板表面に対して水平方向における最小幅
: 高さhを100としたとき、アレイ基板表面からの距離が40以下となる領域における、コンタクト孔の基板表面に対して水平方向における最大幅
着色層を、着色剤を含有する感光性樹脂組成物を用いたフォトリソグラフィで形成する場合、中でも、感光性樹脂組成物が露光で感光した部分が残るネガ型である場合には、感光性樹脂組成物中に占める着色剤の割合が増加するほど、露光時に塗布膜の基板表面側へと透過する露光光が不十分となり易く、現像時にコンタクト孔の基板側の部分が過度に溶解してしまうため、コンタクト孔が逆テーパー形状になり易い。そしてコンタクト孔が逆テーパー形状になると、駆動素子と接続される電極と、コンタクト孔の側面との間に間隙が生じることがあり、その部分で断線が生じる等、電極と駆動素子との接続信頼性が乏しくなる。しかしながら本発明によれば、着色層のコンタクト孔が逆テーパー形状であっても、それを覆うように形成された平坦化膜が順テーパー形状等であればよいことから、感光性樹脂組成物中に占める着色剤濃度を十分に高めることで、DCIやAdobeRGBのような広い色域を表示することが可能となる。
駆動素子を覆うように形成された着色層をさらに覆うように、平坦化膜が形成される。ここで着色層を覆う、とは、駆動素子を覆うように形成された着色層の表面の少なくとも一部が被覆されている状態をいう。
平坦化膜は、着色層を覆うように形成されており、着色層のコンタクト孔をも覆うように形成されている。すなわち、平坦化膜は、コンタクト孔の開口部上に延出するように形成されている。しかしながら、延出した平坦化膜がコンタクト孔の開口部を完全に塞ぐのではなく、すくなくとも一部が開口するように形成される。このため、一のコンタクト孔の開口部上に延出した平坦化膜の開口幅であるWは、必然的にW<Wの関係を満たすこととなる。
ここで平坦化膜の開口幅Wとは、開口幅Wを測定するために着色層及び平坦化膜を共に切断して露出させた断面Sを含む断面(以下、「断面S’」)をSEMで観察し、コンタクト孔の開口部の高さ、かつ、基板表面に対して水平方向における、平坦化膜間の幅を測定した値をいう。断面S’の一例を、図6及び7に示す。
平坦化膜はコンタクト孔の開口部上に延出するように形成されているから、平坦化膜の上方に形成され、そして駆動素子と接続される電極は、着色層と直接的に接触する状態で配置されるのではなく、平坦化膜と接触する状態で配置がされることとなる。つまり、平坦化膜をそのような構成にすることによって、断面Sにおける着色層のコンタクト孔の形状に関わらず、平坦化膜の延出部の形状のみを好適なものとすることで、電極と駆動素子との接続信頼性を高めることができる。
コンタクト孔の開口部上に延出するように形成された平坦化膜は、順テーパー形状であることが好ましい。ここで平坦化膜が順テーパー形状であるとは、断面S’において観察される、コンタクト孔の開口部上に延出するように形成された平坦化膜の形状が、順テーパーであることをいう。同様に平坦化膜が逆テーパー形状であるとは、断面S’において観察される、コンタクト孔の開口部上に延出するように形成された平坦化膜の形状が、逆テーパーであることをいう。断面S’において観察される、コンタクト孔の開口部上に延出するように形成された平坦化膜の形状が順テーパーであることは、下記のW、WがW≦Wの関係を満たすか否かにより判断される。W≦Wの関係が満たされれば、その平坦化膜の延出部の形状は順テーパーであるといえる(図6)。一方で、W≦Wの関係が満たされなければ、その平坦化膜の延出部の形状は逆テーパーである(図7)。
: 断面S’において観察される、基板表面に対して垂直方向におけるアレイ基板表面から平坦化膜の表面までの距離(以下、「高さh’」)を100としたとき、アレイ基板表面からの距離が60以上となる領域における、平坦化膜の延出部間の基板表面に対して水平方向における最小幅
: 高さh’を100としたとき、アレイ基板表面からの距離が40以下となる領域における、平坦化膜の延出部間の基板表面に対して水平方向における最大幅
平坦化膜の延出部が逆テーパー形状になると、駆動素子と接続される電極と、平坦化膜の延出部との間に間隙が生じ、電極と駆動素子との接続信頼性が乏しくなる。
前述のように、平坦化膜の上方に形成された電極は、該電極を駆動素子に簡便に接触させるため、着色層のコンタクト孔を介して駆動素子と接触していることが好ましい。併せて、平坦化膜の延出部が順テーパー形状であって、その延出部が駆動素子まで到達し、接触していることが好ましい。このような構成にすることで、着色層の上方に形成された電極を、平坦化膜の延出部の斜面に沿って駆動素子と接続させることができ、その結果として、駆動素子に接続される電極と、コンタクト孔の側面又は平坦化膜の延出部表面との間に生じる間隙を抑制することができ、電極と駆動素子との接続信頼性をさらに高めることができる。
平坦化膜の膜厚は、0.1〜3μmが好ましく、0.5〜2.5μmがより好ましく、1.0〜2.0μmがさらに好ましい。膜厚が0.1μm未満であると、絶縁信頼性が低くなりかねず、また、平坦化膜に要求される機能の一つである着色層からの不純物の溶出防止が不十分となる場合がある。一方で、膜厚が3μmを超えると、平坦化膜の透明性が低下し易くなるばかりでなく、延出部を高精度に形成することが困難となる。
平坦化膜の形成方法としては、感光性樹脂組成物を用いたフォトリソグラフィが一般的である。感光性樹脂組成物を用いて形成した有機物からなる平坦化膜は、真空薄膜形成技術を用いて形成される高コストな無機物からなる平坦化膜に比べて平坦化能に優れ、かつ低い誘電率を実現できる。感光性樹脂組成物を用いたフォトリソグラフィは、着色層又はBMの形成と同様の条件で行なうことができる。
平坦化膜を形成するための感光性樹脂組成物は、延出部等を高精度に形成するため、ポジ型の感光性樹脂組成物であることが好ましい。この場合の感光性樹脂組成物は、キノンジアジド化合物を含有することが好ましく、フェノール性水酸基を有する化合物にナフトキノンジアジドスルホン酸がエステル結合した化合物を含有することがより好ましい。また、平坦化膜を形成するための感光性樹脂組成物が含有する樹脂としては、平坦化膜の透明性を高めるため、アクリル系樹脂又はシロキサン系樹脂が好ましく、シロキサン系樹脂がより好ましい。
平坦化膜の上方には、電極を保護するためのシリコン窒化膜、シリコン酸化膜若しくは有機膜等の絶縁膜、対向基板との間のセルギャップを確保するための柱状スペーサー、又は、ポリイミドからなる配向膜を形成しても構わない。
平坦化膜の上方には、電極が形成される。電極としては、例えば、アルミ、クロム、タンタル、チタン、ネオジム若しくはモリブデン等の金属膜、又は、Indium−Tin−Oxide(ITO)若しくはIndium−Zinc−Oxide(InZnO)等の金属酸化物の透明導電膜が挙げられる。このような電極の形成方法としては、例えば、フォトリソグラフィが挙げられる。電極は平坦化膜の表面に直接形成されていても構わないし、平坦化膜の表面に形成されたシリコン窒化膜又はシリコン酸化膜等の層間絶縁膜の表面に形成される等しても構わない。
以下に本発明をその実施例及び比較例を挙げて詳細に説明するが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。ただし、以下に記載する実施例6〜7および11は比較例である。
(アクリル系樹脂(A)の合成)
500mLの三口フラスコに、33gのメタクリル酸メチル(0.33mol)、33gのスチレン(0.32mol)、34gのメタクリル酸(0.39mol)、3gの2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(0.02mol)及び150gのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下、「PGMEA」)を仕込み、90℃で2時間撹拌してから内温を100℃に昇温して、さらに1時間反応させた。得られた反応溶液に、33gのメタクリル酸グリシジル、1.2gのジメチルベンジルアミン及び0.2gのp−メトキシフェノールを添加して、90℃で4時間撹拌し、反応終了時に50gのPGMEAを添加して、アクリル系樹脂(A)のPGMEA溶液(固形分濃度40質量%)を得た。アクリル系樹脂(A)の酸価は80.0(mg/KOH/g)であり、GPC測定による重量平均分子量(以下、「Mw」)は22000であった。
(シロキサン系樹脂(S1)の合成)
500mLの三口フラスコに、47.67gのメチルトリメトキシシラン(0.35mol)、39.66gのフェニルトリメトキシシラン(0.20mol)、26.23gの3−トリメトキシシリルプロピルコハク酸(0.10mol)、82.04gのγ−アクリロイルプロピルトリメトキシシラン(0.35mol)及び180.56gダイアセトンアルコール(以下、「DAA」)を仕込み、40℃のオイルバスに漬けて撹拌しながら、55.8gの水に0.401gのリン酸(仕込みモノマーに対して0.2質量%)を溶かしたリン酸水溶液を、滴下ロートで10分かけて添加した。40℃のオイルバスで1時間撹拌した後、オイルバスを70℃に昇温して1時間撹拌し、さらにオイルバスを30分かけて115℃まで昇温した。昇温開始から1時間後に内温が100℃に到達し、そこから2時間、0.05L/minの窒素フロー下で加熱撹拌した(内温は100〜110℃)。なお、副生成物であるメタノール及び水が計120g留出した。
得られたポリシロキサンのDAA溶液に、固形分濃度が40質量%となるようにDAAを加えて、シロキサン系樹脂(S1)を得た。シロキサン系樹脂(S1)のGPC測定によるMwは、5000(ポリスチレン換算)であった。
(キノンジアジド化合物(Q)の合成)
0.05L/minの窒素フロー下、21.23gのTrisP−PA(0.05mol;本州化学工業(株)製)及び37.62gの5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド(0.14mol)を1,4−ジオキサン450gに溶解し、15.58gのトリエチルアミン(0.154mol)と50gの1,4−ジオキサンとを混合したものを内温が35℃以上にならないように滴下し、さらに内温30℃で2時間撹拌した。析出したトリエチルアミン塩を濾過で除去し、濾液を水に入れて、析出した沈殿を濾過で回集し、これを真空乾燥機で乾燥して、キノンジアジド化合物(Q)を得た。
(赤色着色層形成用組成物(R1)の調製)
顔料である9.14質量部のPR254(イルガフォア(登録商標)レッドBK−CF;BASFジャパン(株)製)、顔料である3.92質量部のPR177(クロモファイン(登録商標)レッド6125EC;大日精化工業(株)製)、高分子分散剤である12.82質量部のDISPER BYK(登録商標)21116(固形分40質量%のPGMEA溶液;以下、「BYK2」;ビックケミージャパン(株)製)、21.22質量部のアクリル系樹脂(A)及び52.90質量部のPGMEAを混合し、ジルコニアビーズが充填されたミル型分散機を用いて分散して、顔料分散液(r1)を得た。
100質量部の顔料分散液(r1)、光重合性モノマーである12.73質量部のジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとの混合物(以下、「DPHA」;カヤキュア(登録商標)DPHA;日本化薬(株)製)を、光重合開始剤である1.27質量部のオキシムエステル型カルバゾール系化合物(アデカアークルズ(登録商標)NCI−831(以下、「NCI−831」);(株)ADEKA製)密着改良剤である1.26質量部のビニルトリメトキシシラン(KBM1003;信越化学(株)製)、界面活性剤である0.12質量部のBYK(登録商標)−333(ビックケミージャパン(株)製)、重合禁止剤である0.03質量部の2,5−ビス(1,1,3,3−テトラメチルブチル)ヒドロキノン(以下、「DOHQ」;和光純薬工業(株)製)(全樹脂分に対して0.1質量%)及び187.55質量部のPGMEAを混合して、赤色着色層形成用組成物(R1)を調製した。
(赤色着色層形成用組成物(R2))
9.14質量部のPR254、3.92質量部のPR177、12.82質量部のBYK2、10.22質量部のアクリル系樹脂(A)及び63.90質量部のPGMEAを混合し、ジルコニアビーズが充填されたミル型分散機を用いて分散して、顔料分散液(r2)を得た。
100質量部の顔料分散液(r2)、4.01質量部のDPHA、0.49質量部のNCI−831、0.83質量部のKBM1003、0.08質量部のBYK−333、0.01質量部のDOHQ(全樹脂分に対して0.1質量%)及び85.57質量部のPGMEAを混合して、赤色着色層形成用組成物(R2)を調製した。
(緑色着色層形成用組成物(G1)の調製)
顔料である10.33質量部のPG58(FASTGEN(登録商標)Green A110;DIC(株)製)、顔料である4.43質量部のPY150(E4GNGT;ランクセス(株)製)、7.23質量部のBYK2、14.68質量部のアクリル系樹脂(A)及び63.33質量部の有機溶剤を混合し、ジルコニアビーズが充填されたミル型分散機を用いて分散して、顔料分散液(g1)を得た。
100質量部の顔料分散液(g1)、8.81質量部のDPHA、1.47質量部のNCI−831、0.34質量部のKBM1003、0.09質量部のBYK−333、0.02質量部のDOHQ(全樹脂分に対して0.1質量%)及び125.46質量部のPGMEAを混合して、緑色着色層形成用組成物(G1)を調製した。
(緑色着色層形成用組成物(G2)の調製)
10.33質量部のPG58、4.43質量部のPY150、7.23質量部のBYK2、18.72質量部のアクリル系樹脂(A)及び59.29質量部のPGMEAを混合し、ジルコニアビーズが充填されたミル型分散機を用いて分散して、顔料分散液(g2)を得た。
100質量部の顔料分散液(g2)、11.23質量部のDPHA、1.87質量部のNCI−831、0.39質量部のKBM1003、0.11質量部のBYK−333、0.02質量部のDOHQ(全樹脂分に対して0.1質量%)及び153.61質量部のPGMEAを混合して、緑色着色層形成用組成物(G2)を調製した。
(緑色着色層形成用組成物(G3)の調製)
10.33質量部のPG58、4.43質量部のPY150、7.23質量部のBYK2、13.60質量部のアクリル系樹脂(A)及び64.42質量部のPGMEAを混合し、ジルコニアビーズが充填されたミル型分散機を用いて分散して、顔料分散液(g3)を得た。
100質量部の顔料分散液(g3)、5.44質量部のDPHA、1.09質量部のNCI−831、0.30質量部のKBM1003、0.08質量部のBYK−333、0.02質量部のDOHQ(全樹脂分に対して0.1質量%)及び100.05質量部のPGMEAを混合して、緑色着色層形成用組成物(G3)を調製した。
(緑色着色層形成用組成物(G4)の調製)
10.33質量部のPG58、4.43質量部のPY150、7.23質量部のBYK2、26.42質量部のアクリル系樹脂(A)及び51.60質量部のPGMEAを混合し、ジルコニアビーズが充填されたミル型分散機を用いて分散して、顔料分散液(g4)を得た。
100質量部の顔料分散液(g4)、15.85質量部のDPHA、2.64質量部のNCI−831、0.47質量部のKBM1003、0.13質量部のBYK−333、0.03質量部のDOHQ(全樹脂分に対して0.1質量%)及び207.36質量部のPGMEAを混合して、緑色着色層形成用組成物(G4)を調製した。
(青色着色層形成用組成物(B1)の調製)
顔料である11.83質量部のPB15:6(リオノール(登録商標)ブルー 7602;東洋インキ(株)製)、顔料である0.62質量部のPV23(ホスタパーム(登録商標)バイオレットRL−COF02;クラリアントジャパン(株)製)、13.25質量部のBYK2、49.15質量部のアクリル系樹脂(A)及び25.15質量部のPGMEAを混合し、ジルコニアビーズが充填されたミル型分散機を用いて分散して、顔料分散液(b1)を得た。
100質量部の顔料分散液(b1)、29.49質量部のDPHA、9.83質量部の2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア(登録商標)907;BASFジャパン(株)製;以下、「IC907」)、4.92質量部の2,4−ジエチルチオキサントン(カヤキュア(登録商標)DETX−S;日本化薬(株)製;以下、「DETX」)、0.83質量部のKBM1003、0.23質量部のBYK−333、0.02質量部のDOHQ(全樹脂分に対して0.1質量%)及び425.55質量部のPGMEAを混合して、青色層形成用組成物(B1)を調製した。
(青色着色層形成用組成物(B2)の調製)
11.83質量部のPB15:6、0.62質量部のPV23、13.25質量部のBYK2、22.83質量部のアクリル系樹脂(A)及び51.47質量部のPGMEAを混合し、ジルコニアビーズが充填されたミル型分散機を用いて分散して、顔料分散液(b2)を得た。
100質量部の顔料分散液(b2)、13.70質量部のDPHA、4.57質量部のIC907、2.28質量部のDETX、0.48質量部のKBM1003、0.13質量部のBYK−333、0.04質量部のDOHQ(全樹脂分に対して0.1質量%)及び210.32質量部のPGMEAを混合して、青色着色層形成用組成物(B2)を調製した。
(ポジ型平坦化膜形成用組成物(P1)の調製)
25.51質量部のシロキサン系樹脂(S1)、0.92質量部のキノンジアジド化合物(Q)、シランカップリング剤である0.20質量部の2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン(KBM303;信越化学工業(株)製)、架橋促進剤である0.10質量部のCGI−MDT(BASFジャパン(株)製)、増感剤である0.05質量部の9,10−ジプロポキシアントラセン(以下、「DPA」;川崎化成工業(株)製)、0.03質量部のBYK−333を及び3.44質量部のDAA及び18.75質量部のPGMEAを混合撹拌して均一溶液とした後、0.2μmのフィルターで濾過して、ポジ型平坦化膜形成用組成物(P1)を調製した。
(ポジ型平坦化膜形成用組成物(P2)の調製)
25.51質量部のアクリル系樹脂(A)、0.92質量部のキノンジアジド化合物(Q)、0.20質量部のKBM303、0.10質量部のCGI−MDT、0.05質量部のDPA、0.10質量部のBYK−333、3.44質量部のDAA及び18.75質量部のPGMEAを混合撹拌して均一溶液とした後、0.2μmのフィルターで濾過して、ポジ型平坦化膜形成用組成物(P2)を調製した。
(ネガ型平坦化膜形成用組成物(N)の調製)
22.22質量部のアクリル系樹脂(A)、13.33質量部のDPHA、0.25質量部のNCI−831、0.45質量部IC907、1.00質量部のDETX、0.1質量部のBYK−333、0.1質量部のDOHQ及び62.03質量部のPGMEAを撹拌混合して、ネガ型平坦化膜形成用組成物(N)を調整した。
(実施例1)
基板である4インチシリコンウェハー上に、図1に示すような構成の、10μmサイズのTFTすなわち駆動素子を、複数形成した。
スピンコーター(1HD2型;ミカサ(株)製)を用いて、赤色着色層形成用組成物(R1)を各駆動素子を覆うように塗布して塗布膜を得た後、90℃のイナートオーブン(PERFECTOVEN PV−210;ダバイエスペック(株)製)内で10分間セミキュアした。
得られた塗布膜を、高精細なフォトマスクであるレチクルを介して露光及び現像し、幅が20μmのストライプパターン、すなわち、ストライプ状の赤色着色層を得た。レチクルは、各TFTの中央部に対応する位置に、35μm×35μmの正方形(以下、35μm□のように表示する)のクロムパターンで遮光されたものを用いた。露光装置としては縮小投影露光装置(NSR2005i9C;(株)ニコン製)を用いて、波長365nm、1/5縮小投影、25mJ/cmの露光量で露光した。現像液としては、0.3質量%の水酸化テトラメチルアンモニウム及び0.3質量%のエマルゲン(登録商標)A−60(花王(株)製)を含有する23℃の水溶液を用い、自動現像装置(AD−2000;ミカサ(株)製)を用いて2分間シャワー現像した後、純水でリンスして風乾した。さらに、230℃のイナートオーブン内で30分間本キュアをした。本キュア後の膜厚(下方に駆動素子が存在しない部位)を表面段差計(サーフコム1400D;東京精密(株)製)で測定したところ、2.5μmであった。
同様の方法で、緑色着色層形成用組成物(G1)を用いて緑色着色層を、青色着色層形成用組成物(B1)を用いて青色着色層を、対応する部分の駆動素子それぞれを覆うように、かつ赤緑青のストライプが隣接するように形成した。なお、緑色着色層を形成する際の露光量は100mJ/cmに、シャワー現像の時間は1分間に、それぞれ変更をした。
スピンコーターを用いて、ポジ型平坦化膜形成用組成物(P1)を各着色層を覆うように塗布して塗布膜を得た後、90℃のイナートオーブン内で10分間セミキュアした。得られた塗布膜を、レチクルを介して露光及び現像した。レチクルは、各コンタクト孔の開口部に対応する位置に、20μm□のパターンが開口されたものを用いた。なお露光及び現像条件は、レチクルを変更した以外は緑色着色層の形成と同様とした。さらに、紫外線露光機(PEM−6M;ユニオン光学(株)製;コリメーションアングルθ=2°、i線(365nm)照度=30mW/cm)を用いて、300mJ/cmの露光量でブリーチング露光した後、本キュアした。なお本キュアの条件は、緑色着色層の形成と同様とした。本キュア後の膜厚(下方に駆動素子が存在しない部位)は、1.5μmであった。
一方で、基板を無アルカリガラス基板(ガラス厚み0.7mm)に、露光装置をPEM−6Mに、それぞれ変更した以外は、上記と同様の方法で、赤緑青のストライプが隣接するように、着色層をそれぞれ形成した。これら着色層における、赤、緑、青色着色層のみの部位、緑色着色層と平坦化膜とが積層した部位について、C光源でのCIE1931XYZ表色系における色度(x、y、Y)を、高精細CF基板光学検査装置(LCF−100MA_SF;大塚電子(株)製)を用いて測定した。緑色着色層のみの色度YをY、緑色着色層と平坦化膜とが積層した部位の色度YをYとしたときの、緑色着色層の透過率Tを下式により算出した。
T(%) = Y/Y × 100
平坦化膜及びコンタクト孔の表面に、スパッタリング装置を用いてITO膜を形成し、フォトリソグラフィによって、駆動素子と接触する電極を形成して、カラーフィルターオンアレイ基板を得た。
基板、駆動素子、赤色着色層及び平坦化膜を含む断面S及びS’が露出するように基板を切断し、W〜Wをそれぞれ測定し、コンタクト孔の順テーパー/逆テーパーの別、及び、コンタクト孔の開口部上に延出するように形成された平坦化膜の順テーパー/逆テーパーの別、をそれぞれ決定した。また同様に、緑色着色層を含む断面S及びS’、及び、青色着色層を含む断面S及びS’についてもW〜Wをそれぞれ測定し、コンタクト孔及び平坦化膜の延出部の順テーパー/逆テーパーの別、をそれぞれ決定した。結果を表2に示す。
緑色着色層を含む断面S’のSEM画像において、平坦化膜の延出部によってコンタクト孔が閉塞されてしまっているものを「不良」、そうでないもの(駆動素子が露出しているもの)を「良」、とそれぞれ判定した。また、断面S’のSEM画像において、電極がコンタクト孔を経由して駆動素子と接触しているものを「良」、そうでないもの(途中で断線しているもの)を「不良」、とそれぞれ判定した。これらの評価結果についても「平坦化膜加工性」及び「ITO形状」として、表2に示す。
(実施例2〜12及び比較例1〜6)
表1に示す赤緑青の各着色層形成用組成物、平坦化膜形成用組成物、レチクルを用い、実施例1と同様の方法で、カラーフィルターオンアレイ基板をそれぞれ得た。得られた各カラーフィルターオンアレイ基板について、実施例1と同様の評価をした。なお、実施例7及び比較例6においてネガ型平坦化膜形成用組成物(N)の塗布膜を露光する際のレチクルとしては、各コンタクト孔の開口部に対応する位置が、正方形のクロムパターンで遮光されたものを用いた。また、ネガ型平坦化膜形成用組成物(N)を形成する際は、ブリーチング露光は行わなかった。評価結果を表2に示す。なお、比較例1〜5においては、コンタクト孔の開口部上に平坦化膜が延出しなかったため、一部評価を実施しなかった。また比較例6については、平坦化膜の延出部がコンタクト孔を閉塞したため、一部評価を実施しなかった。
Figure 0006582417
Figure 0006582417
1 コンタクト孔
2 着色層
3 平坦化膜
4 電極
5 保護膜
6 ソース電極
7 ドレイン電極
8 半導体層
9 絶縁膜
10 ゲート電極
11 ガラス基板

Claims (3)

  1. 基板と、
    該基板上に形成された駆動素子と、
    該駆動素子を覆うように形成された着色層と、
    該着色層を覆うように形成された平坦化膜と、
    該平坦化膜の上方に形成された電極と、を備え、
    前記着色層は、赤、緑及び青の3色の着色層からなり、
    前記着色層には、前記駆動素子に連通する、コンタクト孔が設けられており、
    前記コンタクト孔の開口部上に、前記平坦化膜が延出しており、
    前記コンタクト孔の開口幅Wと、前記コンタクト孔の開口部上に延出した前記平坦化膜の開口幅Wが、
    <W
    の関係を満たし、
    前記コンタクト孔が、逆テーパー形状であり、
    前記コンタクト孔を覆う前記平坦化膜が、順テーパー形状であり、
    前記平坦化膜が、シロキサン系樹脂を含有するポジ型感光性樹脂組成物により形成されたものである、カラーフィルターオンアレイ基板。
  2. 前記平坦化膜及び前記電極が、前記コンタクト孔を介して前記駆動素子と接触している、請求項1記載のカラーフィルターオンアレイ基板。
  3. 請求項1または2記載のカラーフィルターオンアレイ基板と、
    該カラーフィルターオンアレイ基板に対向する、対向基板と、を備える、表示装置。
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