JP6580476B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関する。
従来、この種の撮像装置は、オートフォーカス機能を備え、フォーカスレンズ(可変焦点レンズ)の位置を少しずつ移動させながら、画像を撮像してフォーカスを合わせる対象物に対する合焦度合いを示す評価値を生成し、最も評価値が高い画像が撮像されたフォーカスレンズの位置を合焦位置とするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−98510号公報
しかしながら、上述した撮像装置では、最も評価値が高い画像が撮像されたフォーカスレンズの位置を合焦位置と判断するため、画像の撮像(評価値の生成)は、フォーカスレンズの移動が停止するのを待って行わなければならない。このため、待ち時間の発生よって、合焦位置の検出に要する時間が長くなってしまう。
本発明の撮像装置は、合焦位置の検出をより短時間で行うことを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の撮像装置は、
可変焦点レンズと、
駆動指令値に従って前記可変焦点レンズを駆動する駆動部と、
前記駆動指令値を前記駆動部に出力する駆動制御部と、
対象物に対して合焦が得られる駆動指令値を導出する導出部と、
を備える撮像装置であって、
前記駆動制御部は、前記可変焦点レンズの応答時間よりも短い第1の時間間隔で前記駆動部に出力する前記駆動指令値を段階的に変化させ、
前記導出部は、第2の時間間隔で前記可変焦点レンズを介して撮像される画像に基づいて対象物に対する合焦度合いの評価値を導出し、前記評価値のピーク値または最大値を検出し、前記可変焦点レンズの駆動が開始されてから前記ピーク値または前記最大値を検出するまでの経過時間を計測し、該計測した経過時間に基づいて前記合焦が得られる駆動指令値を導出する
ことを要旨とする。
この本発明の撮像装置では、駆動指令値に従って駆動部により可変焦点レンズを駆動することで焦点合わせを行うものにおいて、可変焦点レンズの応答時間よりも短い第1の時間間隔で駆動部に出力する駆動指令値を段階的に変化させ、第2の時間間隔で可変焦点レンズを介して撮像される画像に基づいて対象物に対する合焦度合いの評価値を導出し、評価値のピーク値または最大値を検出し、可変焦点レンズの駆動が開始されてからピーク値または最大値を検出するまでの経過時間を計測し、計測した経過時間に基づいて合焦が得られる駆動指令値を導出する。これにより、先行技術と比較して、合焦が得られるまでの所要時間をより短縮化することができる。ここで、「可変焦点レンズ」には、レンズを移動させることで焦点距離を調整可能なものや、レンズを変形させることにより焦点距離を調整可能なもの(例えば、液体レンズ)が含まれる。また、前者の場合、「駆動部」として、モータの他、導電性高分子アクチュエータなどのアクチュエータ素子も含まれる。また、「第2の時間間隔」は、「第1の時間間隔」と異なる時間間隔が含まれる他、「第1の時間間隔」と同じ時間間隔も含まれる。なお、「第2の時間間隔」は、「第1の時間間隔」以下とすることが望ましい。
本発明の一実施形態である撮像装置10の構成の概略を示す構成図である。 駆動制御部26により実行される合焦制御処理の一例を示すフローチャートである。 電圧指令値V*の変化の様子を示す説明図である。 検出部36により実行される合焦検出処理の一例を示すフローチャートである。 比較例における合焦状態(評価値)の変化の様子と本実施形態における合焦状態(評価値)の変化の様子とを示す説明図である。 最大値検出時間Tpと合焦電圧Vfcとの関係を示す説明図である。 最大値検出時間Tpと焦点距離Lとの関係および焦点距離Lと合焦電圧Vfcとの関係を示す説明図である。
本発明を実施するための形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態である撮像装置10の構成の概略を示す構成図である。本実施形態の撮像装置10は、図示するように、焦点距離(焦点位置)を調整可能な可変焦点レンズとしての液体レンズ20と、液体レンズ20を駆動する駆動部24と、駆動部24を制御する駆動制御部26と、液体レンズ20を介して入射した光を光電変換して電気信号を生成する撮像素子30と、撮像素子30で生成された電気信号を入力して画像データを生成する信号処理部32と、信号処理部32で生成された画像データを記憶可能な記憶部34と、生成された画像データに基づいて被写体に対して合焦が得られる焦点距離を検出する検出部36と、撮像装置全体を制御する制御部40と、を備える。なお、撮像装置10は、シャッターボタンの操作に基づいて撮像するデジタルカメラや、ロボットに搭載されるカメラ、据え置き型のカメラ等に適用可能である。
液体レンズ20は、水溶液と油と電極22a,22bとが封入されており、電極22a,22b間に電圧を印加して、水溶液と油との境界面を変形させることにより、焦点距離(焦点位置)を調整可能な可変焦点レンズである。
駆動部24は、印加電圧を可変とする可変電圧電源回路を備える。この駆動部24は、駆動制御部26からの電圧指令値V*に基づいて可変電圧電源回路を制御することにより、電極22a,22b間に電圧指令値V*に応じた電圧を印加して、液体レンズ20の焦点距離(焦点位置)を調整する。
駆動制御部26は、制御部40からの指示に基づいて、駆動部24に対して駆動指令値(電圧指令値V*)を出力することにより液体レンズ20を駆動制御する。
撮像素子30は、被写体の像を光電変換によって電気信号に変換するイメージセンサであり、例えば、CMOSやCCDなどが用いられる。
信号処理部32は、撮像素子30から入力される電気信号に対して、サンプリング処理や現像処理、YC分離処理などの信号処理を施すことで画像データを生成する。信号処理部32は、画像データを生成すると、生成した画像データを記憶部34に記憶したり、検出部36に出力したりする。
検出部36は、液体レンズ20(電極22a,22b)への印加電圧を段階的に変化させながら液体レンズ20を介して撮像される対象物の画像のうちコントラストが最も高い画像が撮像されたときの液体レンズ20の状態(合焦状態)を推定し、液体レンズ20の合焦状態を得るために必要な印加電圧(合焦電圧Vfc)を導出する。
制御部40は、撮像装置10の各部を制御するものである。具体的には、撮像指示が入力されると、対象物が撮像されるよう撮像制御指令を駆動制御部26と撮像素子30とに出力し、対象物に対して焦点を自動で合わせる合焦制御を行う場合、合焦制御が実行されるよう合焦制御指令を駆動制御部26と検出部36とに出力する。
次に、こうして構成された本実施形態の撮像装置10の動作、特に、合焦制御を行う際の動作について説明する。図2は、駆動制御部26により実行される合焦制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、制御部40から合焦制御指令を入力したときに実行される。
合焦制御処理が実行されると、駆動制御部26は、まず、電圧指令値V*を初期電圧Viniに設定し(S100)、設定した電圧指令値V*を駆動部24に出力する(S110)。電圧指令値V*を入力した駆動部24は、電圧指令値V*に応じた電圧が液体レンズ20の電極22a,22b間に印加されるよう可変電圧電源回路を制御する。なお、初期電圧Viniは、例えば、後述する終期電圧Vfinの20%〜50%程度の電圧とすることができる。
続いて、駆動制御部26は、現在の電圧指令値V*に所定電圧ΔVを加算することにより電圧指令値V*を更新し(S120)、更新した電圧指令値V*が終期電圧Vfinを超えたか否かを判定する(S130)。電圧指令値V*が終期電圧Vfinを超えていないと判定すると、所定時間ΔTが経過するのを待ってから(S140)、S110に戻って、更新した電圧指令値V*を駆動部24に出力する。ここで、所定時間ΔTは、液体レンズ20の応答時間(10〜20msec)よりも短い時間であり、数msec程度とすることができる。なお、液体レンズ20の応答時間は、駆動部24からの電圧が電極22a,22b間に印加されてから、液体レンズ20の境界面の変形が完了するまでの時間である。より具体的には、応答時間は、液体レンズ20の焦点距離が印加された電圧に応じた値で安定するまで(焦点距離が安定後の値の±5%以内に収束するまで)の時間とする。図3は、電圧指令値V*の変化の様子を示す説明図である。図示するように、電圧指令値V*の設定は、初期電圧Viniまで一度に変化させた後、終期電圧Vfinに向けて所定時間ΔT毎に所定電圧ΔVずつ変化させることにより行われる。このように、電圧指令値V*を初期電圧Viniまで一度に変化させた後、液体レンズ20の境界面の変形が完了する前に、所定電圧ΔVずつ次々に変化させるため、オーバーシュートを抑えつつ、迅速且つスムーズに液体レンズ20を変形させることができる。なお、初期電圧Viniは、オーバーシュートが過大とならない範囲内で適宜設定することができる。また、初期電圧Viniを値0としてもよい。
そして、駆動制御部26は、S130で電圧指令値V*が終期電圧Vfinを超えたと判定すると、検出部36で合焦状態が検出されたか否かを判定し(S150)、合焦位置が検出されたと判定すると、検出部36から入力される合焦電圧Vfcを電圧指令値V*に設定し(S160)、設定した電圧指令値V*を駆動部24に出力して(S170)、合焦制御処理を終了する。一方、合焦状態が検出されなかったと判定すると、そのまま合焦制御処理を終了する。なお、合焦状態が検出されなかった場合には、S100に戻って、合焦制御処理を再実行するものとしてもよい。
次に、合焦状態を検出する検出部36の動作について説明する。図4は、検出部36により実行される合焦検出処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、制御部40から合焦制御指令を入力したときに実行される。
合焦検出処理が実行されると、検出部36は、まず、経過時間Tの計測を開始する(S200)。続いて、検出部36は、液体レンズ20を介して撮像された撮像画像を信号処理部32から取得し(S210)、取得した撮像画像(輝度情報)に基づいて対象物のコントラスト評価値を算出する(S220)。検出部36は、コントラスト評価値を算出すると、算出したコントラスト評価値と現在の経過時間Tとを互いに対応付けて記憶部34に記憶し(S230)、液体レンズ20の駆動が終了したか否かを判定する(S240)。なお、S240の処理は、駆動制御部26からの現在の電圧指令値V*を取得することにより取得した電圧指令値V*が終期電圧Vfinに達したか否かを判定したり、電圧指令値V*が終期電圧Vfinに達するまでの所要時間(ΔT×(Vfin−Vini)/ΔV)と経過時間Tとを比較することにより経過時間Tが所要時間に達したか否かを判定したりすることにより行うことができる。液体レンズ20の駆動が終了していないと判定すると、S210に戻って、撮像画像を取得してコントラスト評価値を算出するS210〜S240の処理を繰り返し実行する。ここで、S210〜S240の繰り返しの時間間隔(サンプリング間隔)は、本実施形態では、上述した所定時間ΔT(数msec)以下の実行時間間隔(例えば1msecや2msec)とされている。
検出部36は、S240で液体レンズ20の駆動が終了したと判定すると、経過時間Tの計測を停止し(S250)、記憶されているコントラスト評価値のうち最大のコントラスト評価値に対応付けられた経過時間Tを最大値検出時間Tpとして抽出し(S260)、最大値検出時間Tpと次式(1)とに基づいて対象物に対して合焦が得られる液体レンズ20の焦点距離Lfcを算出する(S270)。ここで、式(1)は、記憶部34に記憶されており、式(1)中の係数「a」,「b」,「c」,「d」は、例えば、予め実験等によって取得した複数の(Tp,Lfc)の組に対して周知の最小二乗法を適用することにより決定することができる。なお、式(1)では、3次の多項式を用いるものとしたが、2次の多項式や4次以上の多項式を用いることもできる。また、可変焦点レンズとして液体レンズ20を用いる場合、液体レンズ20の温度によって、油の粘性が変化し、液体レンズ20の応答時間(変形時間)が変化するため、検出部36は、液体レンズ20の温度に基づいて経過時間T(最大値検出時間Tp)を補正する温度補正を行うものとしてもよい。
Lfc=a・(Tp)3+b・(Tp)2+c・(Tp)+d …(1)
検出部36は、焦点距離Lfcを算出すると、算出した焦点距離Lfcと次式(2)とに基づいて合焦が得られる液体レンズ20の印加電圧(合焦電圧)Vfcを算出し(S280)、合焦が検出された旨の信号と合焦電圧Vfcとを駆動制御部26に出力して(S290)、合焦検出処理を終了する。ここで、式(2)は記憶部34に記憶されており、式(2)中の係数「e」,「f」,「g」,「h」は、予め実験等によって取得した複数の(Lfc,Vfc)の組に基づいて周知の最小二乗法を適用することにより決定することができる。なお、式(2)では、3次の多項式を用いるものとしたが、2次の多項式や4次以上の多項式を用いることもできる。また、可変焦点レンズとして液体レンズ20を用いる場合、液体レンズ20の温度によって、境界面の曲率が変化するため、検出部36は、液体レンズ20の温度に基づいて合焦電圧Vfcを補正する温度補正を行うものとしてもよい。ここで、本実施形態では、2つの演算式(式(1)および式(2))を設け、経過時間T(最大値検出時間Tp)と式(1)とに基づき合焦が得られる液体レンズ20の焦点距離Lfcを求めた後、求めた焦点距離Lfcと式(2)とに基づき合焦電圧Vfcを求めるものとした。即ち、最大値検出時間Tpと合焦電圧Vfcとの関係を直接定式化することなく、最大値検出時間Tpから焦点距離Lfcを経由して合焦電圧Vfcを求めるものとしている。これは、上述したように、最大値検出時間Tpと合焦電圧Vfcは、いずれも、液体レンズ20の温度によって特性が変化するため、温度補正を行う場合、その補正が困難となるためである。したがって、温度による変化がない焦点距離を経由することで、最大値検出時間Tpおよび合焦電圧Vfcそれぞれに対して温度補正を容易に行うことができる。勿論、可変焦点レンズとして、温度補正の必要がないレンズを用いる場合には、最大値検出時間Tpと合焦電圧Vfcとの関係を直接定式化し、最大値検出時間Tpから合焦電圧Vfcを直接求めてもよい。
Vfc=e・(Lfc)3+f・(Lfc)2+g・(Lfc)+h …(2)
図5は、比較例における合焦状態(評価値)の変化の様子と本実施形態における合焦状態(評価値)の変化の様子とを示す説明図である。比較例では、液体レンズ20の応答時間(変形時間)よりも長い時間間隔で所定電圧ΔVずつ電圧指令値V*を変化させながら、電圧指令値V*を変化させる毎に液体レンズ20の変形が完了するのを待って、撮像画像を取得して液体レンズ20の合焦度合いを示すコントラスト評価値を算出する。この比較例では、コントラスト評価値が最大値を示すときの電圧指令値V*を合焦電圧Vfcとすることができる。但し、撮像画像の取得(評価値の算出)は、液体レンズ20の変形中に行うことができないため、待ち時間が発生し、合焦速度が遅くなる。これに対して、本実施形態では、液体レンズ20の応答時間(変形時間)よりも短い時間間隔(所定時間ΔT)で所定電圧ΔVずつ電圧指令値V*を変化させながら、液体レンズ20の変形が完了するのを待つことなく、所定時間ΔT以下のサンプリング間隔で撮像画像を取得して液体レンズ20の合焦度合いを示すコントラスト評価値を算出する。本実施形態では、コントラスト評価値が最大値を示すときの電圧指令値V*は合焦電圧Vfcとならないが、電圧指令値V*を予め定めた所定のパターン(所定時間ΔT毎に所定電圧ΔVずつ)に従って変化させることで、液体レンズ20の駆動を開始してからの経過時間Tに基づいて、液体レンズ20の変形状態(焦点距離)を推定することができる。したがって、上記経過時間Tと液体レンズ20の焦点距離との関係および液体レンズ20の焦点距離とこれを実現するための液体レンズ20(電極22a,22b)への印加電圧との関係を予め求めておくことにより、コントラスト評価値が最大値を示すときの経過時間(最大値検出時間Tp)に基づいて合焦が得られる液体レンズ20への印加電圧(合焦電圧Vfc)を導出することができる。この場合、画像取得のサンプリング間隔をできる限り狭く設定することで、合焦精度を向上させることができる。また、電圧指令値V*を所定時間ΔT毎に所定電圧ΔVずつ変化させながら、液体レンズ20の変形が完了するのを待つことなく、上記サンプリング間隔で撮像画像を取得してコントラスト評価値を算出するから、設定するサンプリング間隔に拘わらず合焦速度を高速化することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の液体レンズ20が本発明の可変焦点レンズに相当し、駆動部24が駆動部に相当し、駆動制御部26が駆動制御部に相当し、検出部36が導出部に相当する。また、記憶部34が記憶部に相当する。
以上説明した本実施形態の撮像装置10は、液体レンズ20の応答時間(変形時間)よりも短い所定の時間間隔(所定時間ΔT)で電圧指令値V*を終期電圧Vfinに向かって段階的に変化させ、液体レンズ20の変形が完了するのを待つことなく、所定のサンプリング間隔で液体レンズ20を介して撮像される撮像画像に基づいて対象物に対する合焦度合いの評価値(コントラスト評価値)を算出し、液体レンズ20の駆動を開始してから最大の評価値が得られるまでの経過時間T(最大値検出時間Tp)を計測し、計測した経過時間Tに基づいて対象物に対して合焦が得られる液体レンズ20への印加電圧(合焦電圧Vfc)を導出する。これにより、液体レンズ20の応答時間よりも長い時間間隔で電圧指令値V*を段階的に変化させ、電圧指令値V*を変化させる毎に液体レンズ20の変形が完了するのを待ってから、液体レンズ20を介して撮像される撮像画像に基づいて対象物の合焦度合いの評価値を算出し、評価値が最大となるときの電圧指令値V*を合焦電圧Vfcとするものに比して、合焦速度をより高速化することができる。
また、本実施形態の撮像装置10は、駆動部24に出力する電圧指令値V*を初期電圧Viniまで一度に変化させた後、所定電圧ΔVずつ変化させる。これにより、液体レンズ20の駆動の立ち上がりを素早くすることができ、評価値の最大値を検出するまでの所要時間をより短縮させることができる。
また、本実施形態の撮像装置10は、最大値検出時間Tpと式(1)とに基づき合焦が得られる液体レンズ20の焦点距離Lfcを求めた後、求めた焦点距離Lfcと式(2)とに基づき合焦電圧Vfcを求める。これにより、液体レンズ20の温度によって特性が変化し得る最大値検出時間Tpおよび合焦電圧Vfcのそれぞれに対して温度補正を容易に行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、式(1)および式(2)を用いて最大値検出時間Tpから合焦電圧Vfcを算出するものとしたが、これに限定されるものではなく、最大値検出時間Tpと合焦電圧Vfcとの関係が予め定められたテーブルを用いて最大値検出時間Tpから合焦電圧Vfcを導出するものとしてもよい。この場合のテーブルの一例を図6に示す。なお、図6のテーブルでは、液体レンズ20の温度Te1(低温),Te2(中温),Te3(高温)毎に異なる最大値検出時間Tpおよび合焦電圧Vfcの関係が定められている。検出部36は、液体レンズ20の温度と最大値検出時間Tpとに基づいて図6のテーブルから対応する電圧を読み出すことにより合焦電圧Vfcを導出することができる。
また、図7に示すように、最大値検出時間Tpと焦点距離Lとの関係を示すテーブル(図7(a)参照)と、焦点距離Lと合焦電圧Vfcとの関係を示すテーブル(図7(b)参照)とを設け、2つのテーブルを用いて最大値検出時間Tpから焦点距離Lを経由して合焦電圧Vfcを導出するものとしてもよい。
また、上述した実施形態では、最大値検出時間Tpとして、最も評価値が高い画像が得られるまでの経過時間Tに基づいて合焦電圧Vfcを導出したが、これに限定されるものではなく、例えば、算出した評価値を微分することにより評価値のピークを検出し、ピークが検出されるまでの経過時間Tに基づいて合焦電圧Vfcを導出するものとしてもよい。この場合、評価値のピークが検出された時点で、電圧指令値V*を段階的に変化させる制御(S110〜S140)を終了し、電圧指令値V*に合焦電圧Vfcを設定して液体レンズ20を駆動する(S150〜S170)ものとしてもよい。
また、上述した実施形態では、可変焦点レンズとして、レンズ(水溶液と油の境界面)の変形によって焦点距離を変化させるレンズ(液体レンズ20)を用いるものとしたが、これに限定されるものでななく、レンズの移動によって焦点距離を変化させるものを用いるものとしてもよい。この場合、駆動源として、モータを用いてもよいし、導電性高分子アクチュエータなどのアクチュエータ素子を用いるものとしてもよい。
10 撮像装置、20 液体レンズ、22a,22b 電極、24 駆動部、26 駆動制御部、30 撮像素子、32 信号処理部、34 記憶部、36 検出部、40 制御部。

Claims (3)

  1. 液体レンズである可変焦点レンズと、
    駆動指令値に従って前記可変焦点レンズを駆動する駆動部と、
    前記駆動指令値を前記駆動部に出力する駆動制御部と、
    対象物に対して合焦が得られる駆動指令値を導出する導出部と、
    を備え、
    前記駆動制御部は、前記可変焦点レンズの応答時間よりも短い第1の時間間隔で前記駆動部に出力する前記駆動指令値を段階的に変化させ、
    前記導出部は、第2の時間間隔で前記可変焦点レンズを介して撮像される画像に基づいて対象物に対する合焦度合いの評価値を導出し、前記評価値のピーク値または最大値を検出し、前記可変焦点レンズの駆動が開始されてから前記ピーク値または前記最大値を検出するまでの経過時間を計測し、該計測した経過時間に基づいて前記合焦が得られる駆動指令値を導出する撮像装置であって、
    前記経過時間と前記合焦が得られる駆動指令値と前記可変焦点レンズの温度との関係が予め定められたテーブルを記憶する記憶部を備え、
    前記導出部は、前記計測した経過時間と前記可変焦点レンズの温度と前記テーブルとに基づいて前記合焦が得られる駆動指令値を導出する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第2の時間間隔は、前記第1の時間間隔以下である
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置であって、
    前記駆動制御部は、前記駆動部に出力する駆動指令値を所定値まで一度に変化させた後、該駆動指令値を段階的に変化させる
    ことを特徴とする撮像装置。
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