JP6579230B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光源から出射されたレーザ光を光走査デバイスで走査したうえでスクリーン画像を生成し、そのスクリーン画像を被提示対象物に投射することでスクリーン画像の虚像をユーザに視認させるようにしたレーザ走査型のヘッドアップディスプレイ装置に関する。
ヘッドアップディスプレイ装置は、例えば、自動車の運転手の前方に運転補助情報を表示する表示装置の一つとして用いられている。この際、運転補助情報は、前方のフロントガラスに直接又はフロントガラスの室内側面に設けたコンバイナという半透明のシート状部材(例えば、フレネルハーフミラー等のシート部材)にスクリーン画像として投射される。
これにより、運転補助情報がスクリーン画像として運転手に提示される。この際、運転手は、光学的にはフロントガラスよりも車体前方の虚像を視認していることとなる。
そのため、運転手が運転補助情報を視認する際、インストルメントパネルの計器類としての各種メータやナビゲーション装置などに表示されている運転補助情報を視認する場合に比べて、ヘッドアップディスプレイ装置を用いた場合には運転者の視線移動及び焦点移動が少なくて済む。
このように、ヘッドアップディスプレイ装置は、運転者が走行運転操作を行う場合に、運転補助情報を取得するための運転操作を軽減することができ、安全性及び快適性を向上することができるものとして期待されている。
このヘッドアップディスプレイ装置として、一対のガラス基板間に液晶分子を封入した液晶表示パネルを含む表示ユニットと、液晶表示パネルの背面に配置したバックライトユニットと、をユニット化した表示器を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。ここで、表示器の液晶表示パネルは、バックライトとは独立して押圧手段を介して表示器ケースに保持されている。
さらに、このヘッドアップディスプレイ装置は、表示器に加え、液晶パネルによって生成された画像を反射する複数の反射体と、これら表示ユニットとバックライトユニットと複数の反射体とを内部に収納する表示器ケースと、を備える。
ところで、ヘッドアップディスプレイ装置にあっては、液晶表示パネルをバックライトとは独立して押圧手段を介して表示器ケースに保持しているため、例えば、車体振動等の外乱が発生した場合、その振動吸収効果は液晶表示パネルにしか発揮することができなかった。
しかも、液晶表示パネルは高価であるうえ、バックライトを必要とするために表示器の全体の重量が重いという問題が発生していた。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、軽量化に貢献しつつ、外乱に対する振動吸収効果を高く維持することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、上記目的達成のため、少なくとも1つ以上のレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を走査する光走査デバイスと、前記光走査デバイスで走査した走査光が照射されるスクリーンと、を備えた表示画像形成装置と、前記スクリーンで生成されたスクリーン画像をユーザに提示するために被提示対象物に投射する少なくとも1つ以上の光学部材を備えた画像投射光学装置を備えたヘッドアップディスプレイ装置において、前記表示画像形成装置は、外部からの振動を防振する防振部材を介して前記画像投射光学装置に支持され、前記防振部材は、前記防振部材の振幅を制限するストッパ部材を備えるよう構成する。
本発明によれば、小型化及び軽量化に貢献しつつ、外乱に対する振動吸収効果を高く維持することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置を搭載した場合 の運転者と虚像との関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置の車体設置状態 を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置を示し、(A) は光学系を模式的に示す平面図、(B)は光学系の側面図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置をフルカラーの 表示画像を形成する場合の光学系の要部の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置における偏向ミ ラーの正面図である。 本発明の実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置を示し、(A) は車体振動の振動レベルと振動周波数との関係のグラフ図、(B)は防振部材の 振動伝達率と振動吸収周波数との関係のグラフ図である。 本発明の実施の形態2に係るヘッドアップディスプレイ装置における防振部 材の配置例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るヘッドアップディスプレイ装置における防振部 材の配置例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るヘッドアップディスプレイ装置を示し、(A) は防振部材の斜視図、(B)は防振ゴムの斜視図である。 本発明の実施の形態4に係るヘッドアップディスプレイ装置における防振 部材の斜視図である。
ここで、近年の自動車用のヘッドアップディスプレイ装置の光源には、ランプや蛍光管或いはLED光源を用いているものが多かった。そして、これらを光源として用いた場合、画像形成部や投射部の構成から装置全体が大型化してしまう。この装置全体の大型化は、インストルメントパネルの内部でのレイアウトに制約が大きいことから、小型化が望まれている。また、光の利用効率が低く輝度を高くしようとすると大電力を消費するため、放熱部材などで装置全体が大型化する原因の一つにもなっていた。
これに対して、レーザ走査型のヘッドアップディスプレイ装置が注目されている。このレーザ走査型のヘッドアップディスプレイ装置は、レーザ光源から出射されたレーザ光線を、水平方向及び鉛直方向の2方向に偏向・走査する光走査デバイスを用いて2次元方向に走査させながら、画像に応じてレーザ光を変調し画像を形成するものである。
ここでレーザ走査方式のヘッドアップディスプレイ装置で利用される光走査デバイス(例えば、MEMSスキャナ)は、直径1mm程度のミラー部がバネ構造により支持された構成であることから、光走査デバイス自体に大きな共振を有する。
例えば、低い周波数のものでは数百Hz付近に固有共振が存在する場合がある。これが自動車などで想定される外部振動(以下、単に「外乱」とも称する)の付加によって励起されると、ミラー部の振幅が正常に動作しなくなるために表示画像が乱れる要因となってしまう。
本願発明のヘッドアップディスプレイ装置は、このような問題に着目し、小型化及び軽量化に貢献しつつ、レーザ走査型のヘッドアップディスプレイ装置における外乱に対する振動吸収効果を高く維持し、画像乱れを抑制することができるよう構成したものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置10は、自動車(全体図省略)1のインストルメントパネル2の内部に設置され、フロントウィンドウガラス3を投射面の一部として使用したウィンドウシールド方式を採用している。
ヘッドアップディスプレイ装置10で形成された表示画像は、被提示対象物としてのフロントウィンドウガラス3に照射される。その反射光が運転手4の目に届くようになっており、運転手4から見ると、フロントウィンドウガラス3の前方に表示画像の虚像Pとして認識される。
ヘッドアップディスプレイ装置10は、図2に示すように、ユニット状の表示画像形成装置20と、表示画像形成装置20で生成した表示画像が投射される投射ミラー11と、投射ミラー11で反射した表示画像が透過する出射窓12と、筐体13と、を備えている。
投射ミラー11と出射窓12の各光学部材は、筐体13の内部で保持されることにより画像投射光学系として機能する。この際、投射ミラー11と出射窓12とは、筐体13に対してある程度の光学設計に適合するように配置されているが、その配置精度は誤差を含めて緩やかであり、表示画像形成装置20から投射された表皮画像に歪みや枠切れが発生しない程度となっている。
筐体13は、インストルメントパネル2の内部において、図示しないインパネ構成部材に支持・固定されるもので、出射窓12を除く全体において外部からの光の入射や塵埃等の入り込みが無いように気密性が保たれている。
表示画像形成装置20は、図3に示すように、筐体13の底面に固定されたベース部材21と、ベース部材21の上面に、外部からの振動を防振するための防振部材22を介して支持された装置本体23と、を備えている。
この装置本体23は、レーザ光源24と、カップリングレンズ25と、光走査デバイス(偏向ミラー)26と、反射ミラー(走査ミラー)27と、スクリーン28と、これらを支持する架台29と、カバー30(図2参照)と、を備える。
表示画像形成装置20は、レーザ光源24から出射されたレーザ光がカップリングレンズ25で略平行光のビームになり光走査デバイス26に照射される。その入射光は、光走査デバイス26で2軸に走査された後、反射ミラー27を介してスクリーン28に照射される。
さらに、表示画像形成装置20のスクリーン28から出射された走査光は、投射ミラー11で反射された後に出射窓12を透過し、表示画像としてフロントウィンドウガラス3に照射される。
ここで図示しないレーザ変調手段にてレーザ光源24を変調することで所望の画像を形成することができる。
スクリーン28は、拡散板やマイクロレンズなどで形成されており、ここで形成された中間像を投射ミラー11、出射窓12、フロントウィンドウガラス3を介して運転手4が虚像Pとして視認する。
一方、近年では、緑色の半導体レーザが開発されており、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のレーザ光源24を使用することでフルカラーの表示が可能となっている。そこで、本実施の形態の装置本体23においてレーザ光源24は、例えば、RGBのフルカラーの場合、図4に示すように、3つのレーザ光源24R,24G,24Bを備える。
架台29には、各レーザ光源24R,24G,24Bに対応してカップリングレンズ25R,25G,25Bが配置されている。カップリングレンズ25R,25G,25Bは、各レーザ光源24R,24G,24Bから出射されたレーザ光(発散光)を略平行光とするコリメータレンズを含む。なお、各カップリングレンズ25R,25G,25Bは、各レーザ光源24R,24G,24Bから出射されたレーザ光を約φ1mmの略平行光とする。
ここで、例えば、レーザ光源24Rから出射されたレーザ光は、カップリングレンズ25Rにより略平行光のビームとされた状態で斜設ミラー31に反射された後にダイクロイックミラー32を透過して合成プリズム33に至る。レーザ光源24Gから出射されたレーザ光は、カップリングレンズ25Gにより略平行光のビームとされた状態でダイクロイックミラー32で反射され、合成プリズム33に至る。レーザ光源24Bから出射されたレーザ光は、カップリングレンズ25Bにより略平行光のビームとされた状態でそのまま合成プリズム33に至る。
したがって、ダイクロイックミラー32は、レーザ光源24Rから出射されたレーザ光の波長を透過し、レーザ光源24Gから出射されたレーザ光の波長を反射する波長特性を有するものが用いられている。
そして、各レーザ光源24R,24G,24Bから出射されたレーザ光は、合成プリズム33により同軸の光軸上に屈折されて光走査デバイス26によって走査される。
このような光走査デバイス26は、MEMSミラーで構成することができ、その材料には、例えば、シリコン結晶が用いられる。この種のMEMSミラーで構成した光走査デバイス26は、図5に示すように、可動ミラー部34と枠部材35とが形成される。
枠部材35は、複数の折り返し部を有して蛇行して形成された一対の蛇行状梁部36を支持している。この蛇行状梁部36は、一つおきに梁部36aと梁部36bとに分けられている。蛇行状梁部36には、蛇行した隣り合う各梁部36a,36bごとに独立の圧電部材(圧電体層)37が設けられている。
これらの圧電部材37の一つおき(梁部36a,36b)に異なる電圧を印加して、各梁部36a,36bに反りを発生させる。これにより、隣り合う梁部36a,36bが異なる方向にたわみ、それが累積されて、可動ミラー部34がX軸周り(=垂直方向)に大きな角度で回転することになる。このような構成により、X軸を中心とした垂直方向への光走査が、低電圧で可能となる。
一方、Y軸を中心とした水平方向には、光走査デバイス26に接続されたトーションバーなどを利用した共振により光走査を行う。このようなMEMSミラーを用いて光束(ビーム)を高速に偏向するには、可動ミラー部34を共振点付近で駆動させる必要がある。このため、偏向角すなわち可動ミラー部34の傾斜角を時間に対して正弦波状に変化させる。可動ミラー部34は、直径が約1mmと小さくかつ回転モーメントも小さいので、ねじり方向(回転方向)の共振周波数を高くすることができるとともに、容易に大きな振幅を得ることができる。
光走査デバイス26で走査した走査光は、反射ミラー27を介してスクリーン28に照射される。そして、スクリーン28で生成されたスクリーン画は、表示画像としてユーザに提示するためにフロントウィンドウガラス3に投射される。
一方、架台29は、ベース部材21上に配置された防振部材22に支持されており、この防振部材22によって表示画像形成装置20の外部からの振動が、表示画像形成装置20、特に光走査デバイス26に伝わり難くなっている。これにより、光走査デバイス26が持つ固有共振の励起を抑制し、画像乱れを低減することができる。
防振部材22は、例えば、シリコンゴムやブチルゴム等で形成されており、例えば、架台29の4隅(4か所)に配置されている。また、表示画像形成装置20の質量と防振部材22の剛性とから決定される防振部材22の共振周波数は、40Hz〜100Hzの範囲としている。これにより、図6(A)に示すように、外乱による振動振幅が大きくなるのを防ぎ、図6(B)に示すように、防振部材22の共振周波数を40Hz付近以上とすることで、レーザ光源24とスクリーン28との間の光学素子間の位置精度を高く維持している。
すなわち、防振部材22において振動の減衰効果が得られるのは、防振部材22の一次共振周波数よりも高い周波数帯域であり、一次共振周波数を低く設定した方が所定の周波数における振動の減衰率が大きくなる。
そのため、一般的には防振部材22の共振周波数は10〜20Hzに設定されることが多いが、図6(A)に示すように、車体振動等の外乱振動の振幅に配慮すると10Hzで最も大きな振動となっていることが分かる。
そこで、本実施の形態では、表示画像形成装置20の質量と防振部材22の剛性とから決定される一次共振周波数を40Hz付近以上(100Hz以下)に設定している。これにより、防振部材22での共振振幅は0.数mmに抑えることができ、表示画像形成装置20のスクリーン28と投射ミラー11との位置ズレを小さく抑えることができるため、画質劣化を抑えることができる。
このように、本実施の形態1では、表示画像形成装置20を、少なくとも1つ以上のレーザ光源24と、レーザ光源24から出射されたレーザ光を走査する光走査デバイス26と、光走査デバイス26で走査した走査光が照射されるスクリーン28と、で構成し、スクリーン28で生成されたスクリーン画像をユーザに提示するためにフロントウィンドウガラス3に投射する少なくとも1つ以上の光学部材(投射ミラー11、出射窓12)を備えた画像投射光学系と、表示画像形成装置20を配置したベース部材21と、表示画像形成装置20を覆うようにベース部材21に固定されるとともに1つ以上の光学部材(投射ミラー11、出射窓12)を含む画像投射光学系を形成した筐体13と、を備え、表示画像形成装置20は外部からの振動を防振する防振部材22を介してベース部材21に支持されていることにより、小型化及び軽量化に貢献しつつ、外乱に対する振動吸収効果を高く維持することができる。
(実施の形態2)
ところで、上記実施の形態1では、防振部材22を架台29の4隅(4か所)に配置した例で開示したが、その数や位置は上記実施の形態1に限定されるものではない。
例えば、防振部材22は、図7に示すように、架台29に対して3か所でもよい。この際、表示画像形成装置20の質量中心(重心)は、平面視(同一平面)において3箇所の防振部材22で囲む位置、特に、防振部材22の各中心を隣接したもの同士で結ぶ三角形の重心位置Gに略一致するように配置される。
これによって、車体振動等の外部振動が付加された際に、表示画像形成装置20に発生するモーメントを低減し、防振部材22で安定した支持を行うことができる。なお、隣接する防振部材22の各中心を結ぶ形状は、上記三角形や四角形である他、五角形や六角形等の多角形でも良く、特に、正多角形であるのが望ましい。
(実施の形態3)
また、防振部材22は、例えば、図8に示すように、架台29の周囲に取り付けた3か所の板金プレート29aで支持してもよい。
また、防振部材22は、図9(B)に示すように、全体が略円柱形状(角柱等でもよい)を呈するとともに、軸線方向に沿う中央部分の径が軸線方向に沿う両端部分の径よりも小径とすることで板金プレート29aの係合首部22aを溝状に形成している。
したがって、この溝状の係合首部22aに板金プレート29aを嵌め込み、これをワッシャ41とベース部材21とで挟んだ状態で固定ネジ42で固定する。
このように、板金プレート29aを間に介することで各防振部材22の支持点間のスパンが広くなり、より安定した支持構造を実現することができる。
この際においても、表示画像形成装置20の質量中心(重心)は、平面視(同一平面)において3箇所の防振部材22で囲む位置、特に、防振部材22の各中心を隣接したもの同士で結ぶ三角形の重心位置Gに略一致するように配置されている。
これによって、車体振動等の外部振動が付加された際に表示画像形成装置20に発生するモーメントを低減し、防振部材22で安定した支持を行うことができる。なお、隣接する防振部材22の各中心を結ぶ形状は、上記三角形や四角形である他、五角形や六角形等の多角形でも良く、特に、正多角形であるのが望ましい。
また、板金プレート29aを介在したことにより、板金プレート29aの配置や形状等を調整するだけで表示画像形成装置20の重心に防振部材22を頂点とする三角形の重心位置Gを容易に一致(略一致)させることができ、振動を受けたときに発生するモーメントを容易に低減することができる。
そのうえ、例えば、車種等によって異なるインストルメントパネル2の大きさや形状、ハンドル左右違い、フロントウィンドウガラス3の角度、等が異なる場合であっても、板金プレート29aの配置や形状等を調整すれば、表示画像形成装置20の共用化にも貢献することができる。
さらに、板金プレート29aに取り付けた防振部材22を介してベース部材21に表示画像形成装置20を固定することで、防振部材22の支持間隔(スパン)を広くすることができ、安定した支持構造を実現することができる。
(実施の形態4)
また、上記各実施の形態では、防振部材22にシリコーンゴム等の弾性ブロック体を用いた場合で説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図10に示すように、防振部材52に流体ダンパ53を用いてもよい。流体の粘性を利用した流体式防振部材としての防振部材52は、流体ダンパ53と、固定ネジ54と、固定ピン55と、ストッパ部材としてのストッパピン56と、を備える。
流体ダンパ53は、例えば、ベース部材21に固定する固定部53aと、粘性流体を封入した可動部53bと、軸受部53cと、を備えている。
固定部53aは、例えば、ベース部材21に固定ネジ54で固定するように硬質材料(樹脂又は金属)から形成されている。可動部53bは、ドーム状又は蛇腹ブーツ状に形成されており、可塑性エラストマー等の変形可能な樹脂材料から形成されている。軸受部53cは、可動部53bと一体若しくは可動部53bに封入した粘性流体の漏れを防止するように可動部53bに固定されている。また、軸受部53cには、一端を板金プレート29aに固定した固定ピン55の他端を支持している。
ストッパピン56は、板金プレート29aに形成した貫通穴29bを軸部56aが貫通し、その軸部56aの下端がベース部材21に固定される。この際、貫通穴29bの直径は、ストッパピン56の軸部56aの直径よりも大径で、かつ、ストッパピン56の頭部56bの直径よりも小径となっている。
これにより、板金プレート29aの貫通穴29bを軸部56aが貫通した状態であるとともに、板金プレート29aが頭部56bにより抜け止め状態となっている。
このように、ベース部材21と板金プレート29aとで流体ダンパ53を挟んだ状態で固定ネジ54で流体ダンパ53を固定することで、想定外の大きな外部振動が付加されても流体ダンパ53の変形範囲以上に振幅が大きくなることは殆ど無い。
しかしながら、流体ダンパ53の場合には、想定以上(規定値以上)の振動を受けた際には、固定ピン55が外れたり流体ダンパ53が破損したりする可能性がある。
そのため、本実施の形態4では、板金プレート29aにストッパピン56の軸部56aの直径よりも大径な貫通穴29bを形成し、この貫通穴29bに所定の隙間をもってストッパピン56の軸部56aが貫通している。
これによって、想定外の大きな外乱振動を受けた場合には、ストッパピン56と板金プレート29aとが干渉して制限するため、固定ピン55が外れたり、流体ダンパ53が破損することを防ぐことができる。
また、流体の粘性を利用した流体式防振部材として防振部材52を使用することで、3軸方向の振動に対して安定した減衰効果を得ることができる。また、温度変化に対しても安定した減衰効果を得ることができる。
以上のように、本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置10は、表示画像形成装置20を、少なくとも1つ以上のレーザ光源24と、レーザ光源24から出射されたレーザ光を走査する光走査デバイス26と、光走査デバイス26で走査した走査光が照射されるスクリーン28と、で構成し、スクリーン28で生成されたスクリーン画像をユーザに提示するためにフロントウィンドウガラス3に投射する少なくとも1つ以上の光学部材(投射ミラー11、出射窓12)を備えた画像投射光学系と、表示画像形成装置20を配置したベース部材21と、表示画像形成装置20を覆うようにベース部材21に固定されるとともに1つ以上の光学部材(投射ミラー11、出射窓12)を含む画像投射光学系を形成した筐体13と、を備え、表示画像形成装置20は外部からの振動を防振する防振部材22を介してベース部材21に支持されていることにより、小型化及び軽量化に貢献しつつ、外乱に対する振動吸収効果を高く維持することができる。
以上説明したように、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、小型化及び軽量化に貢献しつつ、外乱に対する振動吸収効果を高く維持することができるという効果を有し、ヘッドアップディスプレイ装置全般に有用である。
3 フロントウィンドウガラス(被提示対象物)
10 ヘッドアップディスプレイ装置
11 投射ミラー(光学部材)
12 出射窓(光学部材)
13 筐体
20 表示画像形成装置
21 ベース部材
22 防振部材
24 レーザ光源
26 光走査デバイス
28 スクリーン
特開2011−007983号公報

Claims (4)

  1. 少なくとも1つ以上のレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を走査する光走査デバイスと、前記光走査デバイスで走査した走査光が照射されるスクリーンと、を備えた表示画像形成装置と、
    前記スクリーンで生成されたスクリーン画像をユーザに提示するために被提示対象物に投射する少なくとも1つ以上の光学部材を備えた画像投射光学装置と、
    を備えたヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記表示画像形成装置は、外部からの振動を防振する防振部材を介して前記画像投射光学装置に支持され、
    前記防振部材は、前記防振部材の振幅を制限するストッパ部材を備えることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 少なくとも1つ以上のレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を走査する光走査デバイスと、前記光走査デバイスで走査した走査光が照射されるスクリーンと、を備えた表示画像形成装置と、
    前記スクリーンで生成されたスクリーン画像をユーザに提示するために被提示対象物に投射する少なくとも1つ以上の光学部材を備えた画像投射光学装置と、
    を備えたヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記表示画像形成装置は、外部からの振動を防振する防振部材を介して前記画像投射光学装置に支持され、
    前記防振部材は、流体の粘性を利用した流体式防振部材を備えることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 少なくとも1つ以上のレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を走査する光走査デバイスと、前記光走査デバイスで走査した走査光が照射されるスクリーンと、を備えた表示画像形成装置と、
    前記スクリーンで生成されたスクリーン画像をユーザに提示するために被提示対象物に投射する少なくとも1つ以上の光学部材を備えた画像投射光学装置と、
    を備えたヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記表示画像形成装置は、前記レーザ光源と前記光走査デバイスと前記スクリーンとを支持する架台と前記架台の周囲に配置される板金プレート等の仲介部材と外部からの振動を防振する複数の防振部材を有し、前記防振部材が前記仲介部材に取り付けられることにより、前記防振部材を介して前記画像投射光学装置に支持されていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記防振部材は、前記表示画像形成装置の重心を囲む3箇所以上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1の請求項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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