JP6576840B2 - カップホルダ - Google Patents

カップホルダ Download PDF

Info

Publication number
JP6576840B2
JP6576840B2 JP2016005931A JP2016005931A JP6576840B2 JP 6576840 B2 JP6576840 B2 JP 6576840B2 JP 2016005931 A JP2016005931 A JP 2016005931A JP 2016005931 A JP2016005931 A JP 2016005931A JP 6576840 B2 JP6576840 B2 JP 6576840B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
holding
claw
claw piece
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016005931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017124781A (ja
Inventor
智 深津
智 深津
道孝 前田
道孝 前田
田中 俊介
俊介 田中
竜彦 北村
竜彦 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Meiwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Meiwa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp, Toyota Motor Corp, Meiwa Kogyo Co Ltd filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2016005931A priority Critical patent/JP6576840B2/ja
Publication of JP2017124781A publication Critical patent/JP2017124781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6576840B2 publication Critical patent/JP6576840B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)

Description

本発明は、カップホルダに関する。詳しくは、保持対象物を外周側から支持可能な側壁部を備えるホルダと、側壁部に対してホルダの内外に進退可能に取り付けられた保持爪と、を有するカップホルダに関する。
従来、飲物容器を保持するカップホルダとして、有底筒状のホルダ部の筒壁に、飲物容器の外周面に押し当てられるように付勢された保持爪が設けられた構成が知られている(特許文献1)。上記保持爪は、ホルダ部の筒壁に対して下側ヒンジで上部が筒内に張り出したり筒外に押し出されたりするように弾性支持された構成とされている。
特開2011−111073号公報
上記従来技術では、保持爪が筒内に大きく張り出しながらも飲物容器のセットにより筒外に押し出されるよう、ホルダ部の下端から上端まで延びる回転半径の大きな構成とされている。このような構成では、保持爪が筒内に大きく張り出す構成であっても飲物容器のセットにより保持爪を筒外へ滑らかに退かせられるよう、飲物容器の押し込み力を受ける上向きに傾斜したガイド面を高さ方向に広く形成することが可能となる。しかし、その一方で、保持爪が筒外へ押し出された際のスペースが嵩張る構成となるため、構造全体の大型化を招いてしまう。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、カップホルダの保持爪をコンパクトに退かせられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のカップホルダは次の手段をとる。
第1の発明は、保持対象物を外周側から支持可能な側壁部を備えるホルダと、側壁部に対してホルダの内外に進退可能に取り付けられた保持爪と、を有するカップホルダである。保持爪が、互いに高さ方向に分割された上側の爪ピースと下側の爪ピースとによって構成され、各爪ピースが互いの反対側の端部に設定された軸回りの回転により側壁部に形成された共通の通し孔からホルダの内部に張り出す構成とされている。
この第1の発明によれば、保持爪が上記の形に分割されていることで、保持爪をホルダ内に大きく張り出させる形にしても、それぞれを異なる移動軌跡でホルダ外へコンパクトに退かせることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。上側の爪ピースが下側の爪ピースよりもホルダの内側に位置して下側の爪ピースを上方側から覆う形でホルダの内部に張り出す構成とされている。
この第2の発明によれば、保持爪が、上端ヒンジの上側の爪ピースが上方側に見える構成となり、進退過程のいずれの状態においても、上側の爪ピースによって通し孔と下側の爪ピースとの境界形状とを見栄え良く覆った状態とすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。保持爪は、上側の爪ピースと下側の爪ピースとのうちの一方が他方をどちらかから突出する突起の当接により押し動かす構成とされている。
この第3の発明によれば、上側の爪ピースと下側の爪ピースとの更なる小型化を図ることができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。更に、側壁部に対して別の保持爪が上記保持爪と周方向に並んで設けられている。上記保持爪が別の保持爪よりも使用者から遠い側の周方向位置に配置されている。
この第4の発明によれば、使用者が保持対象物を手前側から奥側へ傾けた角度でホルダ内に落とし込む際に、保持対象物がホルダ内の先当たりする遠い側の側壁部に上端ヒンジの保持爪が位置することで、保持爪をスムーズにホルダ外へ押し退けて保持対象物をホルダ内に落とし込むことができる。
第5の発明は、上述した第4の発明において、次の構成とされているものである。別の保持爪が下端ヒンジでホルダの内外に進退する構成とされている。
この第5の発明によれば、ホルダ内にセットした保持対象物を引き抜く際に、下端ヒンジの別の保持爪がスムーズにホルダ外へ押し退けられるため、保持対象物をスムーズにホルダ外へ引き抜くことができる。
実施例1のカップホルダが適用された乗物用シートの概略斜視図である。 カップホルダの蓋が閉じられた状態を後方側から拡大して表した斜視図である。 カップホルダの蓋が開かれた状態を後方側から拡大して表した斜視図である。 カップホルダの分解斜視図である。 図4を反対側から見た分解斜視図である。 ホルダと保持爪の分解斜視図である。 図6を反対側から見た分解斜視図である。 図3の平面図である。 図8のIX-IX線断面図である。 各ホルダ内に飲物容器がセットされた状態を表した平面図である。 図10のXI-XI線断面図である。 図10のXII-XII線断面図である。 図11から飲物容器を取り出す様子を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<カップホルダ1の概略構成について>
始めに、実施例1のカップホルダ1の構成について、図1〜図13を用いて説明する。本実施例のカップホルダ1は、図1に示すように、自動車のリヤシート100に設けられたセンタアームレスト110に内蔵されている。上記センタアームレスト110は、上述したリヤシート100のシートバックの一部により構成されており、その起倒回転により、シートバックと面一状を成す状態と、シートバックから倒されて肘置きとして使用可能となる状態と、に切り換えられるようになっている。上記カップホルダ1は、上述したセンタアームレスト110が倒されて使用状態とされることで、その上面側の先端部箇所に現れるようになっている。
上記カップホルダ1は、図2〜図3に示すように、その上面部に被せられた蓋部材50の開閉操作により、上面部を閉じた状態(図2参照)と開いた状態(図3参照)とに切り換えられるようになっている。上記蓋部材50は、上記図2に示す閉じられた状態から、使用者が蓋部材50の後側の縁部箇所を上側から押し込む操作によって、弾性的に跳ね返される形で前側に倒し込まれるように回されて開かれるようになっている(図3参照)。また、上記蓋部材50は、上記図3に示す開かれた状態から、使用者が蓋部材50の尻側(上側)の縁部箇所を後側に引き込むように操作することによって、カップホルダ1の上面部を閉じた状態に戻されてロックされるようになっている(図2参照)。
上述したカップホルダ1は、上記図3に示す開かれた状態において、そのホルダ10の上部に開口する左右2箇所の差込口10Aからそれぞれ飲物容器Cを上側から差し込んで保持することができるようになっている(図10〜図12参照)。また、上記カップホルダ1は、上記各差込口10A内に差し込んだ飲物容器Cをそれぞれ上側に引き抜くように操作することでこれらを簡便に取り出すことができるようになっている(図13参照)。上記カップホルダ1の各差込口10A内での飲物容器Cを保持は、それぞれ、図10〜図11に示すように、各差込口10Aの周壁部11に設けられた円周方向に並ぶ1つの保持爪30と2つの保持爪40とから成る3つ一組の爪構造により外周側から行われるようになっている。
ここで、上述した飲物容器Cが本発明の「保持対象物」に相当する。また、上記ホルダ10の各周壁部11が本発明の「側壁部」に相当し、各差込口10Aにおいて円周方向に並んで設けられる1つの保持爪30が本発明の「保持爪」に相当し、残る2つの保持爪40が本発明の「別の保持爪」に相当する。
上述した円周方向に並ぶ各組における1つの保持爪30は、図10〜図11に示すように、各差込口10A内における前端側に位置するように設けられている。また、残り2つの各保持爪40は、各差込口10A内における中央より後端側寄りの左右対称となる2箇所の位置に分かれて設けられている。上述した各保持爪30,40は、それぞれ、各差込口10Aの周壁部11に対して、回転により半径方向の内外に出没することができるように設けられている。
具体的には、上述した各保持爪30,40は、図8〜図9に示すように、常時は、それぞれが各差込口10A内に張り出す方向に付勢された状態として設けられている。そして、上記各保持爪30,40は、図10〜図11に示すように、各差込口10A内に飲物容器Cが差し込まれることにより、同飲物容器Cにより押し退けられる形で外側に動かされて、係る弾発力により飲物容器Cを外周側から押さえ付けた形で保持するようになっている。上述した各保持爪30,40は、図9に示すように、それぞれ、各差込口10A内において、上側に面を向けつつ内側へ円弧状に膨らむ形で落ち込む湾曲面30A,40Aと、同湾曲面30A,40Aの落ち込んだ先から下側に面を向けつつ外側へ斜め真っ直ぐに落ち込む傾斜面30B,40Bと、を有する略扇形の形状を張り出させる構成とされている。
このような構成とされていることにより、各保持爪30,40は、それらの上側に面を向けつつ内側へ円弧状に落ち込む湾曲面30A,40Aによって、各差込口10A内に差し込まれる飲物容器Cをそれらの円弧面に沿ってセンタリングするように案内しながら受け入れていくことができるようになっている。また、各保持爪30,40は、それらの下側に面を向けつつ外側へ斜めに真っ直ぐ落ち込む傾斜面30B,40Bによって、飲物容器Cが各差込口10Aから引き抜かれる際に飲物容器Cをそれらの斜面に沿ってセンタリングするように案内しながら取り出していくことができるようになっている。
上述した各保持爪30,40は、詳しくは、それぞれが個別に半径方向の内外に首振りする回転運動により、各差込口10Aに対して出没動する構成とされている。そのため、例えば、各保持爪30,40の回転中心が、仮に全て同じ高さ位置に設定されていたとすると、飲物容器Cを出し入れするどちらかの際に、飲物容器Cが各保持爪30,40につっかえやすくなる構成となってしまう。具体的には、例えば、各保持爪30,40の回転中心が全て上端側の位置に設定されていたとすると、飲物容器Cを各差込口10A内に差し込む際に、各保持爪30,40がそれぞれ上側の湾曲面30A,40Aを押圧される力によって外側へ押し回されやすくなるため、飲物容器Cをスムーズに各差込口10A内に差し込むことができる。しかし、飲物容器Cを各差込口10Aから引き抜く際には、各保持爪30,40がそれぞれ下側の傾斜面30B,40Bを上側に押圧されて、回転中心側に向かって押圧される形となるため、各保持爪30,40が退く方向に動かされにくく、飲物容器Cが各保持爪30,40につっかえやすくなる。
一方、上記とは逆に、各保持爪30,40の回転中心を全て下端側の位置に設定したとすると、飲物容器Cを各差込口10A内に差し込む際に、各保持爪30,40がそれぞれ上側の湾曲面30A,40Aを下側に押圧されて、回転中心側へ向かって押圧される形となるため、各保持爪30,40が退く方向に動かされにくく、飲物容器Cが各保持爪30,40につっかえやすくなってしまう。但し、飲物容器Cを各差込口10Aから引き抜く際には、各保持爪30,40がそれぞれ下側の傾斜面30B,40Bを押圧される力によって外側へ押し回されやすくなるため、飲物容器Cをスムーズに各差込口10Aから引き抜くことができる。
このように、各保持爪30,40の回転中心が全て同じ高さ位置に設定されていると、飲物容器Cを出し入れするどちらかの際に必ずつっかえが生じてしまうという背反が起こる。そこで、本実施例では、図9に示すように、各差込口10A内の前端側に設けられる保持爪30を実質的に上端側に回転中心を持つ構成にし、後端側寄りに設けられる左右2つの保持爪40を下端側に回転中心を持つ構成にしている。このようにすることで、図11に示すように、飲物容器Cを各差込口10A内に差し込む際には、前端側の保持爪30がスムーズに退く方向に移動してつっかえが生じないようにすることができる。また、図13に示すように、飲物容器Cを各差込口10Aから引き抜く際にも、後端側寄りの左右2つの保持爪40がスムーズに退く方向に移動してつっかえが生じないようにすることができる。
また、特に、前端側の保持爪30が実施的に上端側に回転中心を持つ構成とされていることにより、図11に示すように、使用者から前方側に遠いセンタアームレスト110(図1参照)の先端部箇所に位置する各差込口10A内に飲物容器Cを差し込む際に、腕を前に長く伸ばすことなく、飲物容器Cを下端側を前に振り傾けた後傾気味の角度姿勢で各差込口10A内に落とし込んでも、飲物容器Cを各差込口10A内に簡単に差し込めるようになっている。具体的には、上記のような後傾気味の形で飲物容器Cが各差込口10A内に差し込まれると、飲物容器Cが前端側の保持爪30に広く押し当てられる一方、後端側寄りの左右2つの保持爪40には比較的浅く当てられるような態様となる。このような場合、回転中心の関係が実際とは上下逆の関係となっていると、前端側の保持爪30が押し回されにくくつっかえの生じやすい状態となってしまう。しかし、本実施例ではそのようなことがなく、前端側の保持爪30がスムーズに押し回されるため、使用者が腕を前に長く伸ばすことなく、飲物容器Cのセットが簡便に行えるようになっている。
また、図11に示すように、上述したように前端側の保持爪30が実質的に上端側に回転中心を持つ構成とされている場合、同保持爪30が各差込口10Aから外側へ押し退けられた際に、保持爪30の下端と保持爪30の通されている周壁部11の通し孔12の下面との間の僅かな隙間から、通し孔12の奥側の空間が使用者から見えやすくなってしまうという問題が生じ得る。また、上記前端側の保持爪30は、図3及び図11に示すように、上述した蓋部材50が前側に倒される形で開かれた状態では、その飲物容器Cの差し込みによって退く方向に移動する側の先に蓋部材50が位置しているために、退くためのスペースを広く取りにくいといった問題も生じ得る。
しかしながら、上記前端側の保持爪30は、その飲物容器Cの保持などの主要な機能を果たすメインピースとしての上側の爪ピース31と、上記の隙間を被覆する機能を果たすサブピースとしての下側の爪ピース32と、に上下に2分割された構成とされている。そして、上記保持爪30は、上述した上側の爪ピース31が上端側に回転中心を持ち、下側の爪ピース32が下端側に回転中心を持つ構成として、各々が回転半径の小さな少ない移動スペースで退く方向に移動することのできる構成とされている。このような構成により、前端側の保持爪30は、上端側に回転中心を持つ構成でありながらも、各周壁部11の通し孔12の下面との間の隙間が外部から見えないようになっている。また、前端側の保持爪30は、その退く方向に移動する側の先に蓋部材50が位置する構成となっていても、蓋部材50と干渉することなく退くことができるようになっている。
<カップホルダ1の各部の具体的な構成ついて>
以下、上述したカップホルダ1の各部の具体的な構成について、詳しく説明していく。なお、以下の説明において、飲物容器Cを示すときには、適宜、図10〜図13に示されるものを参照することとする。上述したカップホルダ1は、図4〜図5に示すように、ホルダ10と、トレー20と、3つ一組で構成される左右一対の保持爪30,40と、蓋部材50と、ロック部材60と、ガイドプレート70と、ベゼル80と、を備えて構成されている。これら各部品は、いずれもインジェクション成形された樹脂部品により構成されている。
<ホルダ10について>
上述したホルダ10は、上向きに開口する2つの有底円筒状の形が左右に並ぶ容器状の形に形成されている。上記ホルダ10は、上述した左右に並ぶ2つの円筒の上側の開口部分が、飲物容器Cを上側から差し込むための差込口10Aとして構成され、各円筒の筒壁部分が、差し込んだ飲物容器Cを外周側から保持する周壁部11として構成されている。上記各周壁部11には、それらの円周方向の3箇所の位置に、各位置に配設された3つの保持爪30,40をそれぞれ筒の内外に出し入れさせられるようにする縦長矩形状の通し孔12が形成されている。これら通し孔12の外壁側の両脇部には、それぞれ、対応する各保持爪30,40の両側部を回転可能に組み付けるための軸支部13が形成されている。
上述した各軸支部13のうち、図6に示すように、各後側2つの保持爪40を組み付けるための各軸支部13Bは、それぞれ、これら保持爪40を通す通し孔12よりも低い位置に形成されて、各通し孔12よりも低い位置で各保持爪40を回転可能に軸支するようになっている。また、図7に示すように、各軸支部13のうち、各前側1つの保持爪30を組み付けるための軸支部13は、それぞれ、これら保持爪30が上下に2分割されて各々が個別に回転可能に組み付けられる構成とされることに対応して、各通し孔12の上端側の両脇部に形成される軸支部13A1と、各通し孔12よりも低い位置に形成された軸支部13A2と、に分かれて形成された構成とされている。
上記ホルダ10は、図12に示すように、上述した各円筒形状の底壁14が、図1で前述したセンタアームレスト110の図示しないベース上に一体的に締結されることにより、同不図示のベース上に一体的に固定された状態として設けられている。
<トレー20について>
トレー20は、図4〜図5及び図12に示すように、上述したホルダ10の各円筒部分の底壁14上に上側から被せ付けられて、各差込口10A内の底面を形成するものとなっている。具体的には、上記トレー20は、図4〜図5に示すように、左右一対の円板状の受け皿21と、これら受け皿21の隣り合う縁部同士を門形状の形で繋ぐブリッジ22と、を有する形状となっている。上記トレー20は、図12に示すように、上述したブリッジ22を上述したホルダ10の各円筒部分同士を仕切る仕切り板15上に跨らせる形で各受け皿21を各差込口10A内に落とし込むことにより、各受け皿21がホルダ10の各底壁14上に底付きして各周壁部11の底側の内周面に嵌まり込んだ状態にセットされる。これにより、上記トレー20が、ホルダ10に対して、各周壁部11と一体感のある形に繋がれた状態として組み付けられている。
<保持爪30,40について>
各保持爪30,40は、図6〜図7に示すように、上述したホルダ10の各周壁部11に形成された対応する3つの通し孔12の形成箇所に1つずつ配設されている。具体的には、保持爪30は、上述したホルダ10の各周壁部11上における前端側の位置に1つずつ配設されている。また、各保持爪40は、上述した各周壁部11上における後端側寄りの左右2箇所の位置に1つずつ左右均等に配設されている。これら保持爪30,40は、互いの形状が異なる構成とされている。したがって、先ず、各周壁部11上の前端側の位置に配設された保持爪30の構成について説明する。
すなわち、保持爪30は、上側の爪ピース31と、下側の爪ピース32と、に上下に2分割された構成とされている。前者の上側の爪ピース31は、図6〜図7及び図9に示すように、同保持爪30の上側の湾曲面30Aの全体と下側の傾斜面30Bの一部とを構成する切頭扇状の形に形成されている。上記上側の爪ピース31は、その上端側の左右両側部から張り出す各軸片31Aが、ホルダ10に形成された対応する軸支部13A1にそれぞれ上側から嵌め込まれて回転可能に軸支された状態として組み付けられている(図7参照)。
上記上側の爪ピース31は、図9に示すように、その左右両側部間の上側の湾曲面30Aと下側の傾斜面30Bとによって挟まれた内角部分が、上側の爪ピース31の退く側から抉られた中空状の形に形成されている。そして、上記上側の爪ピース31の中空状とされた湾曲面30Aの裏側の内周面には、後述する下側の爪ピース32の突起32Bによって裏側から押圧される湾曲形状の押圧面31Bが形成されている。
上記上側の爪ピース31は、上述した下側の爪ピース32の突起32Bによってその裏側の押圧面31Bが押圧されることで、ホルダ10の差込口10A内に向かって張り出すように押し回されるようになっている。そして、上記上側の爪ピース31は、図6〜図7及び図9に示すように、その左右両側部に形成された平板状の形に張り出す各張出片31Cが、ホルダ10の各周壁部11の外周面に当接することで、それ以上の押し出される方向の回転移動が規制された状態として保持されるようになっている。
後者の下側の爪ピース32は、上述した上側の爪ピース31の下側の傾斜面30Bと合わせて保持爪30の下側の傾斜面30Bを構成するアーム状の形に形成されている。上記下側の爪ピース32は、その下端側の左右両側部から張り出す各軸片32Aが、ホルダ10に形成された対応する軸支部13A2にそれぞれ下側から嵌め込まれて回転可能に軸支された状態として組み付けられている。上記下側の爪ピース32は、図9に示すように、その上側に向かって延び出す先端側の突起32Bが、差込口10A内に向かって折れ曲がる形で突出する形状とされて、上述した上側の爪ピース31の中空状とされた内部空間に裏側から差し込まれた状態に取り付けられている。
また、上記下側の爪ピース32は、図6〜図7に示すように、それらの一方側の軸支部13A2との連結部間にバネ32Dが掛着されており、同バネ32Dの付勢力によって、差込口10A内に向かって回転する方向に付勢された状態とされている。上記付勢による回転により、下側の爪ピース32は、図9に示すように、その突起32Bによって上側の爪ピース31の押圧面31Bを押圧して、上側の爪ピース31を差込口10A内に向かって押し出すようになっている。
上記下側の爪ピース32は、図6〜図7及び図9に示すように、その左右両側部に形成された平板状の形に張り出す各張出片32Cが、ホルダ10の各周壁部11の外周面に当接することにより、それ以上のバネ32Dの付勢による回転移動が規制された状態として保持されるようになっている。上記下側の爪ピース32は、図9に示すように、上述した上側の爪ピース31を差込口10A内に張り出させる位置まで回転した状態では、その突起32Bの下側の傾斜面30Bも差込口10A内に張り出した状態となって、上側の爪ピース31の下側の傾斜面30Bと略面一状の傾斜面30Bを成して、通し孔12の中身が外部から見えないように被覆した状態をとるようになっている。
上記下側の爪ピース32は、図11に示すように、上述した差込口10A内に飲物容器Cが差し込まれることによって上側の爪ピース31が差込口10Aから退く方向に押し動かされることにより、その先端側の突起32Bが上側の爪ピース31の押圧面31Bにより押し返される形で退く方向に押し回されるようになっている。上記下側の爪ピース32は、そのバネ32Dから受ける付勢力により、上側の爪ピース31に対して常時押し回す方向の力を掛ける状態となっており、飲物容器Cの差し込みによって押し返されたその位置において、上側の爪ピース31を押圧して飲物容器Cの外周面に押し当てた状態に保持するようになっている。
上記構成の保持爪30は、図9に示すように、その初期状態では、上述した上側の爪ピース31がその上端側の軸片31Aを中心とした回転により、上側の湾曲面30Aを軸片31Aよりも差込口10A内に張り出させた斜め下がりの角度姿勢に保持された状態とされている。これにより、上記保持爪30は、図11に示すように、上述した差込口10A内に飲物容器Cが差し込まれることにより、上側の爪ピース31が湾曲面30Aを下側に押圧されて、軸片31Aを中心に軽い力で差込口10Aから退く方向に押し動かされるようになっている。
上記保持爪30は、上述した上側の爪ピース31の退く移動に伴って、下側の爪ピース32もこれに押し動かされる形で退く方向に移動するようになっている。その際、上記保持爪30は、上記のように上側の爪ピース31と下側の爪ピース32とに上下に2分割されて、それぞれが互いの反対側の端部に設定された回転中心(軸片31A,32A)まわりに小さく回転するようになっていることにより、通し孔12から退く方向に大きく嵩張ることなく退くようになっている。そのため、上記保持爪30は、上記上側の爪ピース31と下側の爪ピース32との退く方向に移動する側の先に、前側に倒された蓋部材50が位置して退くためのスペースが狭められていても、これら上側の爪ピース31と下側の爪ピース32とを蓋部材50と干渉させることなく、通し孔12から全ての形状を退かせる位置までコンパクトに深く退かせることができるようになっている。
上記保持爪30は、図13に示すように、飲物容器Cが差込口10Aから引き抜かれる際には、上側の爪ピース31の下側の傾斜面30Bが、回転中心である軸片31Aのある上側に向かって押圧されることとなるため、上側の爪ピース31が退く方向に押し動かされにくくなる。
次に、図6〜図7及び図9を参照して、各周壁部11の後端側寄りの左右2箇所の位置に配設された各保持爪40の構成について説明する。これら保持爪40は、それぞれ、1部品によって構成されており、互いの配設位置は異なるものの、互いの基本的な構成は同じものとなっている。具体的には、各保持爪40は、それらの下端側の左右両側部から張り出す各軸片41が、ホルダ10に形成された対応する各軸支部13Bにそれぞれ下側から嵌め込まれて回転可能に軸支された状態として組み付けられている。また、各保持爪40は、それらの一方側の軸支部13Bとの連結部間にバネ42が掛着されており、同バネ42の付勢力によって、差込口10A内に向かって回転する方向に付勢された状態とされている。
上記付勢による回転により、各保持爪40は、それらの上側の湾曲面40Aと下側の傾斜面30Bとが差込口10A内に張り出す位置まで回転するようになっている。上記各保持爪40は、それらの左右両側部に形成された平板状の形に張り出す各張出片43が、ホルダ10の各周壁部11の外周面に当接することで、それ以上の付勢による回転移動が規制された状態として保持されるようになっている。
上記各保持爪40は、図9に示すように、それらの初期状態では、それらの下端側の軸片41を中心とした回転により、上側の湾曲面40Aを軸片41よりも差込口10A内に張り出させた斜め上がりの角度姿勢に保持された状態とされている。したがって、上記各保持爪40は、図11に示すように、差込口10A内に飲物容器Cが差し込まれる際には、それらの上側の湾曲面40Aが、回転中心である軸片41のある下側に向かって押圧されることとなるため、退く方向に押し動かされにくくなる。しかし、各保持爪40は、飲物容器Cが差込口10A内に差し込まれた状態から、図13に示すように飲物容器Cが差込口10Aから引き抜かれる際には、その下側の傾斜面30Bが上側に押圧されるため、この力によって軸片41を中心に軽い力で差込口10Aから退く方向に押し動かされるようになっている。
<蓋部材50について>
蓋部材50は、図4〜図5に示すように、横長な矩形板状の本体板51と、本体板51の左右両縁側の前端部から下後側へL字状に折れ曲がった形で延びるアーム52と、を有する形に形成されている。上述した本体板51は、上述したホルダ10の各差込口10Aをそれぞれ上側から塞いだ形に覆うことのできる大きさ形状に形成されている。上記本体板51の前縁部には、前後方向に起伏する複数の凹凸が左右方向に繰り返される形に並ぶ凹凸部51Aが形成されている。上記蓋部材50は、上述した各アーム52が、上述したホルダ10の左右の各側面部に対して、それぞれ、軸ピン53により回転可能に軸連結された状態とされている。これにより、上記蓋部材50が、上述したホルダ10に対して、上述した左右の軸ピン53を中心とした前後方向の回転により開閉操作が行える状態に組み付けられた状態とされている。
上記蓋部材50は、図4に示すように、その左側のアーム52とホルダ10の側面部との連結部間にバネ54が掛着されており、同バネ54の付勢力によって、常時、前側に開かれる回転方向に付勢された状態とされている。また、上記蓋部材50は、図5に示すように、その右側のアーム52にオイルダンパ55が組み付けられている。上記オイルダンパ55は、いわゆるギアダンパによって構成されており、その外周部に形成されたピニオン歯55Aが、ホルダ10の右側の側面部に形成された円弧状に湾曲した形で突出する棚形状のラック歯16と噛合した状態となって設けられている。上記オイルダンパ55は、上述した蓋部材50がバネ54の付勢力によって前側に開かれる動作によって、上述したピニオン歯55Aがラック歯16上を転がりながら回転して、ホルダ10との間に内部の粘性抵抗による抑止力を作用させて、その回転する動きに弾みが付き過ぎないようにするようになっている。
上記蓋部材50は、上述したホルダ10に対する回転可能な連結により、図2に示すようにその本体板51によってホルダ10の上面部に蓋をした状態と、図3に示すようにその本体板51をホルダ10の前側に倒し込んでホルダ10の上面部を開いた状態と、の間で起倒回転することができるようになっている。
<ロック部材60について>
ロック部材60は、図4〜図5に示すように、1本のアーム状の部材によって構成されている。上記ロック部材60は、上述したホルダ10の左側の側面部と蓋部材50の左側のアーム52との間に跨って組み付けられている。上記ロック部材60は、上述した蓋部材50が図2に示す形に閉じられた際に、蓋部材50が付勢によって開かれないように閉じた状態に保持するように機能するものとなっている。また、上記ロック部材60は、上記蓋部材50が図2に示す形に閉じられた状態から、蓋部材50の後側の縁部箇所が上側から押し込まれるように操作されることにより、上記保持状態を解除して、蓋部材50を付勢によって図3に示す形に開けられるようにするようにもなっている。
具体的には、上記ロック部材60は、図4〜図5に示すように、その上端部から右側へ延び出す軸片61が、ホルダ10の左側の側面部に形成された軸支部17に左側から嵌め込まれて回転可能に軸支された状態として組み付けられている。そして、上記ロック部材60は、その下端部に右側へ突出する形に組み付けられたロックピン62が、蓋部材50の左側のアーム52に形成されたロック溝52A内に左側から入り込んで係合する形に組み付けられた状態とされている。そして、上記ロック部材60は、上述した上端側のホルダ10との連結部間にバネ63が掛着されており、同バネ63の付勢力によってホルダ10に対して一の回転方向に押し付けられて当接した状態に保持された状態とされている。上記ロック部材60は、上述した一の回転方向に押し付けられた状態から、バネ63の付勢力に抗して他の回転方向に首振りすることができるようになっている。
上記構成のロック部材60は、上述した蓋部材50がホルダ10に対して起倒回転する動きに伴って、その蓋部材50の左側のアーム52のロック溝52A内に入り込んでいるロックピン62が、ロック溝52A内を摺動したりロック溝52Aから外れたりすることにより、蓋部材50の起倒回転する動きを逃がすようになっている。そして、上記ロック部材60は、上述した蓋部材50が図2に示す閉じられる形に押し込まれることにより、上述した下端側のロックピン62が、上述したロック溝52Aの一部に形成されたハートカム形状の引掛り部内に首振りしながら入り込んで引掛けられた状態となって、蓋部材50の付勢による開き方向の回転を規制した状態に保持するようになっている。また、上記ロック部材60は、上記蓋部材50が図2に示す形に閉じられた状態から、その後側の縁部箇所が再度、上側から押し込まれる操作により、上述したロックピン62が上述したロック溝52A内の引掛り部内に入り込んだ状態から首振りしながら外し出されて、蓋部材50の付勢による開き方向の回転を許容する状態に切り換えられるようになっている。
<ガイドプレート70について>
ガイドプレート70は、図2〜図5に示すように、上述したホルダ10の前部箇所に組み付けられて、同ホルダ10の前部箇所に倒し込まれる上述した蓋部材50の本体板51を前側から覆うように機能するものとなっている。具体的には、上記ガイドプレート70は、上述した蓋部材50の本体板51の前側の縁部の回転移動軌跡に沿った形に湾曲した曲板形状に形成されている。そして、上記ガイドプレート70の湾曲した内周面上には、上述した蓋部材50の本体板51の前側の縁部に形成された凹凸部51Aと噛み合う凹凸形状の凹凸条71が、その湾曲面に沿って延びる形に形成されている。
上記構成のガイドプレート70は、その内周面上に形成された上述した凹凸条71上に、上述した蓋部材50の本体板51の前側の縁部に形成された凹凸部51Aが噛み合わされた状態として、蓋部材50の開閉操作が行われる構成とされている。このような構成とされていることにより、上述したガイドプレート70は、上述した蓋部材50が開かれた状態において、蓋部材50とガイドプレート70との間に小物等の異物が落ち込んだとしても、蓋部材50を閉じる操作により、その入り込んだ異物をガイドプレート70との噛み合った形状により掬い上げる形で、適切に外部に掻き出すことができるようになっている。
<ベゼル80について>
ベゼル80は、図2〜図5に示すように、上述したホルダ10の上部に組み付けられて、同上部の周縁を囲った形に設けられる構成とされている。上記ベゼル80は、図2〜図3に示すように、その開口81内で上述した蓋部材50の開閉操作が行われるようになっている。上記ベゼル80は、図2に示すように、蓋部材50が閉じられた状態では、蓋部材50の本体板51と互いの上面が面一状を成す形とされる構成とされている。また、上記ベゼル80は、図3に示すように、蓋部材50が開かれた状態では、その開口81内の前側の縁部箇所に蓋部材50の本体板51が起立した状態に位置して、本体板51の尻側(上側)の縁部が開口81から上側に張り出した状態として位置するようになっている。これにより、上記ベゼル80の開口81から上側に張り出す蓋部材50の尻側(上側)の縁部を後方側に引き込む形で、蓋部材50の閉じ操作が行えるようになっている。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のカップホルダ1は次のような構成とされている。すなわち、保持対象物(飲物容器C)を外周側から支持可能な側壁部(周壁部11)を備えるホルダ(ホルダ10)と、側壁部(周壁部11)に対してホルダ(ホルダ10)の内外に進退可能に取り付けられた保持爪(保持爪30)と、を有するカップホルダ1である。保持爪(保持爪30)が互いに異なる移動軌跡を描いて側壁部(周壁部11)に形成された共通の通し孔(通し孔12)からホルダ(ホルダ10)の内部に張り出す形態をとる複数の爪ピース(上側の爪ピース31と下側の爪ピース32)に分割された構成とされている。
このように、保持爪(保持爪30)が上記の形に分割されていることで、保持爪(保持爪30)をホルダ(ホルダ10)内に大きく張り出す形にしても、それぞれを異なる移動軌跡でホルダ(ホルダ10)外へコンパクトに退かせることができる。
詳しくは、上記保持爪(保持爪30)が互いに高さ方向に分割された上側の爪ピース(上側の爪ピース31)と下側の爪ピース(下側の爪ピース32)とによって構成され、当該各爪ピース(上側の爪ピース31と下側の爪ピース32)が互いの反対側の端部に設定された軸(軸片31A,32A)回りの回転によりホルダ(ホルダ10)の内外に動く構成とされている。このような構成とされていることにより、各爪ピース(上側の爪ピース31と下側の爪ピース32)を小さい移動軌跡でホルダ(ホルダ10)の内外に移動させることができる。
また、上側の爪ピース(上側の爪ピース31)が下側の爪ピース(下側の爪ピース32)よりもホルダ(ホルダ10)の内側に位置して下側の爪ピース(下側の爪ピース32)を上方側から覆う形でホルダ(ホルダ10)の内部に張り出す構成とされている。このような構成とされていることにより、保持爪(保持爪30)が、上端ヒンジの上側の爪ピース(上側の爪ピース31)が上方側に見える構成となり、進退過程のいずれの状態においても、上側の爪ピース(上側の爪ピース31)によって通し孔(通し孔12)と下側の爪ピース(下側の爪ピース32)との境界形状とを見栄え良く覆った状態とすることができる。
また、保持爪(保持爪30)は、上側の爪ピース(上側の爪ピース31)と下側の爪ピース(下側の爪ピース32)とのうちの一方(上側の爪ピース31)が他方(下側の爪ピース32)をどちらかから突出する突起(下側の爪ピース32から突出する突起32B)の当接により押し動かす構成とされている。このような構成とされていることにより、上側の爪ピース(上側の爪ピース31)と下側の爪ピース(下側の爪ピース32)との更なる小型化を図ることができる。
また、更に、側壁部(周壁部11)に対して別の保持爪(保持爪40)が上記保持爪(保持爪30)と周方向に並んで設けられている。上記保持爪(保持爪30)が別の保持爪(保持爪40)よりも使用者から遠い側の周方向位置(前端側の位置)に配置されている。このような構成とされていることにより、使用者が保持対象物(飲物容器C)を手前側から奥側へ傾けた角度でホルダ(ホルダ10)内に落とし込む際に、保持対象物(飲物容器C)がホルダ(ホルダ10)内の先当たりする遠い側の側壁部(周壁部11)に上端ヒンジの保持爪(保持爪30)が位置することで、保持爪(保持爪30)をスムーズにホルダ(ホルダ10)外へ押し退けて保持対象物(飲物容器C)をホルダ(ホルダ10)内に落とし込むことができる。
また、上記別の保持爪(保持爪40)が下端ヒンジでホルダ(ホルダ10)の内外に進退する構成とされている。このような構成とされていることにより、ホルダ(ホルダ10)内にセットした保持対象物(飲物容器C)を引き抜く際に、下端ヒンジの別の保持爪(保持爪40)がスムーズにホルダ(ホルダ10)外へ押し退けられるため、保持対象物(飲物容器C)をスムーズにホルダ(ホルダ10)外へ引き抜くことができる。
<その他の実施例>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明のカップホルダは、上記自動車のリヤシートに設けられたセンタアームレストに内蔵されて設けられるものの他、フロントシートのシートバックの背部やドアトリムのアームレストやセンタコンソールやフロントボックス等、車内のいずれの箇所に設けられるものであってもよい。また、上記カップホルダは、自動車に限らず、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物に適用することができるものである。また、上記カップホルダは、家具としての椅子やソファー等の乗物以外のものに適用されるものであってもよい。
また、保持対象物は、スマートフォンやタブレット等のモバイル機器や各種小物等の飲物容器以外のものであってもよい。また、上記保持対象物を外周側から支えるホルダは、保持対象物を1つ又は3つ以上保持可能な構成を備えたものであってもよく、その保持対象物を外周側から支える形も円筒形状に限らず、角筒形状や断片的な形状のものなど、特定の形に限定されるものではない。また、保持爪は、ホルダの側壁部に対してホルダの内外に進退可能に取り付けられるものであれば良く、縦回転により進退するものに限らず、横回転により進退するものや、各種方向への直線的なスライド或いは曲線的なスライドによって進退するものであってもよい。
また、上記保持爪は、高さ方向に複数の爪ピースに分割されるものの他、幅方向や進退方向に分割されるものであってもよい。また、上記分割された各爪ピースは、そのいずれかが他のいずれかを押したり引いたりして協働して動くものに限らず、各々が個別に協働しない形で動かされるものであってもよい。また、ホルダに設けられる保持爪は、少なくとも1つあればよく、保持爪が周方向に複数設けられる構成となる場合に、全ての保持爪が、上記分割された複数の爪ピースから成るものであってもよく、そのうちの一部が上記分割された複数の爪ピースから成るものであってもよい。
また、上記保持爪の分割された各爪ピースは、いずれの爪ピースが主としてホルダ内に張り出すものであってもよく、複数の爪ピースが同じだけホルダ内に張り出すようなものであってもよい。また、上記保持爪は、3つ以上の爪ピースに分割されるものであってもよい。
1 カップホルダ
10 ホルダ
10A 差込口
11 周壁部(側壁部)
12 通し孔
13 軸支部
13A1,13A2 軸支部
13B 軸支部
14 底壁
15 仕切り板
16 ラック歯
17 軸支部
20 トレー
21 受け皿
22 ブリッジ
30 保持爪(保持爪)
30A 湾曲面
30B 傾斜面
31 上側の爪ピース
31A 軸片
31B 押圧面
31C 張出片
32 下側の爪ピース
32A 軸片
32B 突起
32C 張出片
32D バネ
40 保持爪(別の保持爪)
40A 湾曲面
40B 傾斜面
41 軸片
42 バネ
43 張出片
50 蓋部材
51 本体板
51A 凹凸部
52 アーム
52A ロック溝
53 軸ピン
54 バネ
55 オイルダンパ
55A ピニオン歯
60 ロック部材
61 軸片
62 ロックピン
63 バネ
70 ガイドプレート
71 凹凸条
80 ベゼル
81 開口
C 飲物容器(保持対象物)
100 リヤシート
110 センタアームレスト

Claims (3)

  1. 保持対象物を外周側から支持可能な側壁部を備えるホルダと、前記側壁部に対して上端ヒンジで前記ホルダの内外に進退可能となるように取り付けられた保持爪と、を有するカップホルダであって、
    前記保持爪が、前記側壁部に対して上端ヒンジで回転する上側の爪ピースと下端ヒンジで回転する下側の爪ピースとに高さ方向に分割され、前記上側の爪ピースと前記下側の爪ピースとが前記側壁部に形成された共通の通し孔から前記ホルダの内部に張り出す構成とされ、
    更に、前記保持爪と周方向に並んで前記側壁部に対して下端ヒンジで前記ホルダの内外に進退可能となるように取り付けられた分割構造を持たない別の保持爪を有し、
    前記保持爪が、前記別の保持爪よりも使用者から遠い側の周方向位置に配置されるカップホルダ。
  2. 請求項1に記載のカップホルダであって、
    前記上側の爪ピースが前記下側の爪ピースよりも前記ホルダの内側に位置して前記下側の爪ピースを上方側から覆う形で前記ホルダの内部に張り出す構成とされているカップホルダ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のカップホルダであって、
    前記保持爪は、前記上側の爪ピースと前記下側の爪ピースとのうちの一方が他方をどちらかから突出する突起の当接により押し動かす構成とされているカップホルダ。
JP2016005931A 2016-01-15 2016-01-15 カップホルダ Active JP6576840B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016005931A JP6576840B2 (ja) 2016-01-15 2016-01-15 カップホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016005931A JP6576840B2 (ja) 2016-01-15 2016-01-15 カップホルダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017124781A JP2017124781A (ja) 2017-07-20
JP6576840B2 true JP6576840B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=59363707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016005931A Active JP6576840B2 (ja) 2016-01-15 2016-01-15 カップホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6576840B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6813452B2 (ja) * 2017-07-31 2021-01-13 明和工業株式会社 車両用収納物保持装置
CN112744160B (zh) * 2019-10-31 2023-04-14 重庆长安汽车股份有限公司 一种汽车中控箱
JP7421358B2 (ja) * 2020-02-06 2024-01-24 株式会社タチエス 物入れおよび車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017124781A (ja) 2017-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011132754A1 (ja) カップホルダ
JP6576840B2 (ja) カップホルダ
US8573552B2 (en) Cup holder assembly having a pair of lids and a single release button
JP5814076B2 (ja) 化粧料容器
KR20080091044A (ko) 덮개체 개폐장치
JP2011152813A (ja) 車両用収納装置
JP6886375B2 (ja) カップホルダ
JP4973090B2 (ja) コンソールボックス構造
KR101589086B1 (ko) 수납용기
JP2012046092A (ja) シートバックのテーブル装置
JP5013166B2 (ja) 容器ホルダ装置
JP5644720B2 (ja) コンソールボックス
JP2007290458A (ja) 車両用コンソールボックス
JP5108441B2 (ja) リッド開閉機構
JP7272125B2 (ja) カップホルダ
KR100666270B1 (ko) 차량용 콘솔박스
GB2445741A (en) Lid assembly for a motor vehicle storage cavity
JP6400549B2 (ja) 自動車のシート背凭れ用スイングカップホルダ
JP2009143449A (ja) 容器ホルダ
JP2006280747A (ja) アームレスト
JP3519485B2 (ja) コンソールボックスのカップホルダ構造
JP5840537B2 (ja) カップホルダ装置
JP5450721B2 (ja) リッド開閉機構
JP6091001B2 (ja) コンパクト容器
JP5378178B2 (ja) 車両用収納ボックス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6576840

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250