JP6571564B2 - エアフィルター濾材 - Google Patents
エアフィルター濾材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6571564B2 JP6571564B2 JP2016047827A JP2016047827A JP6571564B2 JP 6571564 B2 JP6571564 B2 JP 6571564B2 JP 2016047827 A JP2016047827 A JP 2016047827A JP 2016047827 A JP2016047827 A JP 2016047827A JP 6571564 B2 JP6571564 B2 JP 6571564B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binder
- air filter
- filter medium
- adsorbent
- average particle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Description
(1)通気性基材と吸着剤とバインダーとを含むエアフィルター濾材において、
前記吸着剤が平均粒子径1〜50μmの多孔質粒子であり、前記バインダーが、スチレン−アクリル系樹脂、塩化ビニル−アクリル系樹脂及びシリコーン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のバインダーであり、前記バインダーが、エマルジョンバインダーであり、その平均粒子径が50nm以上、200nm未満であり、吸着剤に対するバインダーの含有量が5〜60質量%であることを特徴とするエアフィルター濾材、
(2)バインダーがスチレン−アクリル系樹脂であることを特徴とする上記(1)に記載のエアフィルター濾材、
である。
多孔質粒子の平均粒子径及びエマルジョンバインダーの平均粒子径は、レーザー回折・散乱法による粒度分布測定装置(日機装社製、商品名:マイクロトラック(登録商標)MT3300型)を用いて、メジアン径(d50)を測定した。多孔質粒子の平均粒子径の単位はμm、エマルジョンバインダーの平均粒子径の単位はnmである。
通気性基材としてポリエステルスパンボンド不織布(坪量50g/m2)を用い、吸着剤である多孔質粒子として平均粒子径1μmのアミノ化合物で修飾されたケイ酸アルミニウムと、バインダーとして平均粒子径150nmのスチレン−アクリル系樹脂エマルジョンバインダーとを水に分散し、混合撹拌してなる塗工液を、サイズプレス処理で通気性基材に塗工し、120℃で乾燥することにより、実施例1のエアフィルター濾材を作成した。塗工において、吸着剤の固形分付着量(目標値)は10g/m2であり、バインダーの固形分付着量(目標値)は3g/m2であり、吸着剤に対するバインダーの含有量は30%であった。
多孔質粒子として平均粒子径10μmのアミノ化合物で修飾されたケイ酸アルミニウムを用いる以外は、実施例1と同様にして、実施例2のエアフィルター濾材を作製した。
多孔質粒子として平均粒子径50μmのアミノ化合物で修飾されたケイ酸アルミニウムを用いる以外は、実施例1と同様にして、実施例3のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーとして平均粒子径200nmのシリコーン系樹脂エマルジョンバインダーを用いる以外は、実施例2と同様にして、実施例4のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーとして平均粒子径170nmの塩化ビニル−アクリル系樹脂エマルジョンバインダーを用いる以外は、実施例2と同様にして、実施例5のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーとして平均粒子径30nmのスチレン−アクリル系樹脂エマルジョンバインダーを用いる以外は、実施例2と同様にして、実施例6のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーの固形分付着量が6g/m2であり、吸着剤に対するバインダーの含有量が60%である以外は、実施例6と同様にして、実施例7のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーとして平均粒子径50nmの塩化ビニル−アクリル系樹脂エマルジョンバインダーを用いる以外は、実施例2と同様にして、実施例8のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーとして平均粒子径500nmの塩化ビニル−アクリル系樹脂エマルジョンバインダーを用いる以外は、実施例2と同様にして、実施例9のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーとして平均粒子径600nmの塩化ビニル−アクリル系樹脂エマルジョンバインダーを用いる以外は、実施例2と同様にして、実施例10のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーの固形分付着量が6g/m2であり、吸着剤に対するバインダーの含有量が60%である以外は、実施例10と同様にして、実施例11のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーの固形分付着量が0.3g/m2であり、吸着剤に対するバインダーの含有量が3%である以外は、実施例2と同様にして、実施例12のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーの固形分付着量が0.5g/m2であり、吸着剤に対するバインダーの含有量が5%である以外は、実施例2と同様にして、実施例13のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーの固形分付着量が6g/m2であり、吸着剤に対するバインダーの含有量が60%である以外は、実施例2と同様にして、実施例14のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーの固形分付着量が7g/m2であり、吸着剤に対するエマルジョンバインダーの含有量が70%である以外は、実施例2と同様にして、実施例15のエアフィルター濾材を作製した。
多孔質粒子として平均粒子径0.1μmのアミノ化合物で修飾されたケイ酸アルミニウムを用いる以外は、実施例2と同様にして、比較例1のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーの固形分付着量が6g/m2であり、吸着剤に対するバインダーの含有量が60%である以外は、比較例1と同様にして、比較例2のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーの固形分付着量が0.5g/m2であり、吸着剤に対するバインダーの含有量が5%である以外は、比較例1と同様にして、比較例3のエアフィルター濾材を作製した。
多孔質粒子として平均粒子径80.0μmのアミノ化合物で修飾されたケイ酸アルミニウムを用いる以外は、実施例2と同様にして、比較例4のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーとして平均粒子径200nmのウレタン系樹脂エマルジョンバインダーを用いる以外は、実施例2と同様にして、比較例5のエアフィルター濾材を作製した。
バインダーとして平均粒子径600nmのエチレン−酢酸ビニル系樹脂エマルジョンバインダーを用いる以外は、実施例2と同様にして、比較例6のエアフィルター濾材を作製した。
吸着剤を含有させない以外は、実施例2と同様にして、比較例7のエアフィルター濾材を作製した。バインダーの固形分付着量は3g/m2、つまり、実施例2と同量である。
バインダーを含有させない以外は、実施例2と同様にして、比較例8のエアフィルター濾材を作製した。
実施例1〜15、比較例1〜8のエアフィルター濾材を作製する工程をそれぞれ30回実施し、それぞれの濾材について、塗工における固形分付着量を算出し、標準偏差σを求めることで、固形分付着量のばらつきを評価した。固形分付着量の単位はg/m2である。標準偏差σが「◎:1未満」、「○:1以上2未満」、「×:2以上」として、本発明においては、◎及び○を発明の対象とする。好ましくは◎であることが、塗工の処理ムラが少ないため、良好な脱臭性能を発現できると言える。
実施例1〜15、比較例1〜6及び8で得た濾材を、それぞれ10cm×10cmの大きさに裁断して検体とし、個々に評価した。実験台上で、A4サイズの黒色画用紙の上に検体を置き、検体の上方5cmの高さから200gの分銅を3回鉛直落下させ、黒色画用紙上に脱落した吸着剤の量を目視評価した。吸着剤が「◎:脱落していない」、「○:少し脱落する」、「×:多く脱落する」として、本発明においては、◎及び○を発明の対象とする。好ましくは◎であることが、吸着剤が濾材から脱落しないため、より良好なアルデヒド吸着性能を有すると言える。
実施例1〜15及び比較例1〜8で得た濾材を、それぞれ10cm×10cmの大きさに裁断して検体とし、個々に試験した。検体を5リットルの臭気袋に入れて密閉し、アセトアルデヒドガスを10ppm注入して30分後の臭気袋中のアセトアルデヒド濃度をガス検知管で測定した。30分後の臭気袋中のアセトアルデヒド濃度が「◎:1ppm未満」、「○:1ppm以上2ppm未満」、「×:2ppm以上」として3段階で評価した。本発明においては、◎及び○を発明の対象とする。好ましくは◎であることが、より多くのアセトアルデヒドガスを吸着するため、濾材の寿命が長いと言える。
JIS B 9908に準じて、実施例1〜15及び比較例1〜8で得た濾材の圧力損失を、風速5.3cm/秒にて測定した。圧力損失が「◎:6Pa未満」、「○:6Pa以上12Pa未満」、「×:12Pa以上」として3段階で評価した。本発明においては、◎及び○を発明の対象とする。好ましくは◎であることが、より良好な通気性を有すると言える。
Claims (2)
- 通気性基材と吸着剤とバインダーとを含むエアフィルター濾材において、
前記吸着剤が平均粒子径1〜50μmの多孔質粒子であり、前記バインダーが、スチレン−アクリル系樹脂、塩化ビニル−アクリル系樹脂及びシリコーン系樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種のバインダーであり、前記バインダーが、エマルジョンバインダーであり、その平均粒子径が50nm以上、200nm未満であり、吸着剤に対するバインダーの含有量が5〜60質量%であることを特徴とするエアフィルター濾材。 - バインダーがスチレン−アクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルター濾材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016047827A JP6571564B2 (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | エアフィルター濾材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016047827A JP6571564B2 (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | エアフィルター濾材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017158916A JP2017158916A (ja) | 2017-09-14 |
JP6571564B2 true JP6571564B2 (ja) | 2019-09-04 |
Family
ID=59854511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016047827A Active JP6571564B2 (ja) | 2016-03-11 | 2016-03-11 | エアフィルター濾材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6571564B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111533572B (zh) | 2020-05-08 | 2022-03-15 | 武汉工程大学 | 一种多孔碳化硅陶瓷支撑体的制备方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4508775A (en) * | 1983-10-14 | 1985-04-02 | Pall Corporation | Gas permeable composite structures |
GB2299034A (en) * | 1994-09-14 | 1996-09-25 | Nippon Denso Co | Deodorizing filter |
JP2000060946A (ja) * | 1998-08-24 | 2000-02-29 | Hitachi Chem Co Ltd | 空気清浄機 |
JP2002028415A (ja) * | 2000-07-14 | 2002-01-29 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 空気清浄化フィルター |
JP2004129759A (ja) * | 2002-10-09 | 2004-04-30 | Toto Ltd | 脱臭シート |
JP2006028688A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 光触媒体担持製品の製造方法 |
JP2009028718A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-02-12 | Toray Ind Inc | エアフィルター濾材、エアフィルター、ならびに空気清浄機 |
JP6146794B2 (ja) * | 2012-11-28 | 2017-06-14 | 住江織物株式会社 | 消臭抗アレルゲン組成物が付着した繊維製品 |
-
2016
- 2016-03-11 JP JP2016047827A patent/JP6571564B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017158916A (ja) | 2017-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5428857B2 (ja) | 脱臭性繊維構造物およびエアフィルター | |
JP7242807B2 (ja) | エアフィルター濾材及びエアフィルター | |
WO2019167975A1 (ja) | 空気清浄用活性炭シート | |
JP7188383B2 (ja) | ガス吸着剤、消臭繊維シートおよびガス吸着剤の製造方法 | |
JP2009061445A (ja) | ガス吸着シート | |
JP6076077B2 (ja) | エアフィルター | |
JP2010063963A (ja) | 除湿素子およびそれを用いた除湿装置 | |
JP6571564B2 (ja) | エアフィルター濾材 | |
JP2018167155A (ja) | 吸着剤 | |
JP2016174997A (ja) | エアフィルター濾材及びエアフィルター | |
JP6115413B2 (ja) | フィルターエレメント | |
JP2018149460A (ja) | エアフィルター濾材 | |
JP3407748B2 (ja) | 吸着性シート | |
JP6257547B2 (ja) | 脱臭剤封入濾材 | |
JP2000279505A (ja) | 脱臭性エレクトレットフィルターおよびその製造方法 | |
JP2010174415A (ja) | 吸放湿紙の製造方法、及び吸放湿紙 | |
JP2000153131A (ja) | 光触媒を用いた除塵脱臭フィルター | |
JP2018149522A (ja) | エアフィルター濾材及びエアフィルター | |
JP2023142932A (ja) | 脱臭性繊維構造物、エアーフィルター濾材及びエアーフィルター | |
JP2010022952A (ja) | アルデヒド除去剤および除去シート | |
JP2009028718A (ja) | エアフィルター濾材、エアフィルター、ならびに空気清浄機 | |
JP2013220287A (ja) | 空気清浄機用集塵脱臭エアフィルターユニット | |
JP6684258B2 (ja) | エアフィルター濾材及びエアフィルター | |
WO2020203508A1 (ja) | ガス吸着剤 | |
JP2022149470A (ja) | エアフィルター濾材及びエアフィルター |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180420 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190315 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190326 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190510 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190716 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190808 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6571564 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R157 | Certificate of patent or utility model (correction) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |