JP2010022952A - アルデヒド除去剤および除去シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリカゲルを担体として用い、アミノシランを担持することによりアルデヒド除去特性と脱離臭の抑制を両立する。
【選択図】なし
Description
1.シリカゲル上にアミノシランが担持されているアルデヒド除去剤。
2.シリカゲルの粒子直径が0.05〜5mm、細孔直径が0.1〜100nm、比表面積が20〜1000m2/gである上記1に記載のアルデヒド除去剤。
3.アミノシランがアルコキシシランである上記1に記載のアルデヒド除去剤。
4.自動車室内のアルデヒド濃度低減に適用する上記1〜3のいずれかに記載のアルデヒド除去剤。
5.上記1〜4のいずれかに記載の除去剤を用いてなる除去シート。
なお、この粒子直径とは通常環境下において取り扱われ、使用時に気体との接触面として存在する幾何粒子直径を意味しており、合成時に直接得たものであっても、粉砕、分級により得られるものでも良く、粉末状シリカを無機もしくは有機バインダーにより成形したものであっても、熱可塑性もしくは熱硬化性樹脂により結合一体化させたものであってもよい。
本発明で定義される細孔直径はBJH法により得られるピーク直径を意味しており、窒素吸着法により得られる吸着等温線から計算される値である。
この場合、粒子状態で担持させてもかまわないし、粒子をシート中に固定させた後に処理することも好ましい方法である。
また、シリカゲル上にアミノシランおよび塩基性化合物が担持されてなるアルデヒド除去剤も好適であると言える。
本発明に用いられる塩基に関しては特に制限されないが、たとえば無機物であればアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などを用いることができる。
また、塩基性を有する有機化合物を使用することも好ましい。本処理を実施することにより、シリカゲル製造時もしくは洗浄時に使用する強酸である鉱酸成分(例えば硫酸、塩酸)と反応し失活するアミノ基を減少させ、除去剤としてのアルデヒド反応容量を増加させることが可能となる。取り扱い性を考慮した場合には、除去剤スラリーのpHとしては8〜12であることが好ましく、より好ましくは9〜11である。
概ねアミノシランの被覆表面積と基材表面積が一致するアミノシラン担持量が反応速度として好適であり、反応容量を増大させることを目的とし、上記担持量の範囲で増量することも好ましい。
ここで定義されるアミノシランの担持量とは、処理溶媒および加水分解や縮合反応にて生じた、塩素、塩化水素、水、アルコールなどの揮発分を除いた乾燥重量である。
(1)窒素吸着等温線
予め加熱減圧処理にて揮発分を除去したサンプルに関し、micromeritics社製自動比表面積測定装置ジェミニ(登録商標)2375を用い、窒素を吸着質として相対圧0.02〜0.95まで平衡法にて吸着等温線を取得し以下の解析を実施した。
(2)BET比表面積
上記の窒素吸着等温線からBET式(相対圧0.02〜0.3)にて比表面積を算出した。
(3)細孔容積
相対圧0.95時における窒素吸着量を液体窒素換算し細孔容積を算出した。
(4)細孔径
シリカゲルの細孔径については、BJH法により得られるピーク直径を意味しており、窒素吸着法により得られる吸着等温線から算出した。
(5)アセトアルデヒドの除去能力
平板状の除去シートを実験用のダクトに取り付け、ダクトに温度25℃、湿度50%RHの空気を0.2m/secの速度で送風した。さらに上流側から、アセトアルデヒドを上流濃度5ppmとなるように調整し、除去シートの上流側と下流側とにおいてガスクロマトグラム法により濃度計測を行う事により(1−(下流側濃度÷上流濃度))×100=除去効率(%)を算出した。
(6)脱離臭の放出特性
臭気強度が強く低濃度でも異臭として感じられる脂肪族カルボン酸成分として酢酸を放出臭気の指標とした。
平板状の除去シートを実験用のダクトに取り付け、ダクトに温度25℃、湿度50%RHの空気を0.2m/secの速度で送風した。さらに上流側から、酢酸を上流濃度100ppmとなるように供給し、吸着平衡となるまで連続的に通風を行った。吸着平衡となった状態から酢酸供給を停止し、除去シート下流側の酢酸濃度を赤外吸収法により計測した。
無機粒子として、平均粒径400μm、比表面積750m2/g、細孔直径2.5nmのシリカゲル粒子を用いた。アミノシランとして3−アミノプロピルトリメトキシシランを用い、10重量%担持体が得られる濃度にて水分散体をシリカゲルに吸収させた後100℃にて乾燥させた。得られた除去剤は220g/m2となるようにPP製不織布間に充填し、目付10g/m2のくもの巣状接着シートと加熱圧着することによりシート化を行った。なお、アミノシランの希釈水量は用いるシリカゲルが丁度吸水できる容量(≒細孔容積)を目安とし処理を実施した。
比表面積500m2/g、細孔直径9nmのシリカゲルを用いた他は実施例1と同様の処理を実施し、10重量%アミノシラン担持シリカと220g/m2充填された除去シートを得た。
比表面積300m2/g、細孔直径30nmのシリカゲルを用いた他は実施例1と同様の処理を実施し、10重量%アミノシラン担持シリカと220g/m2充填された除去シートを得た。
比表面積80m2/g、細孔直径50nmのシリカゲルを用いた他は実施例1と同様の処理を実施し、10重量%アミノシラン担持シリカと220g/m2充填された除去シートを得た。
比表面積250m2/g、細孔直径25nmのシリカゲルを用い、カップリング処理液中に5重量%相当の炭酸カリウムを添加した他は実施例1と同様の処理を実施し、10重量%アミノシラン担持シリカと230g/m2充填された除去シートを得た。
平均粒径400μm、比表面積1000m2/gの椰子殻活性炭を無加工のまま、実施例1と同様の200g/m2の充填シートとした。
図1より比較例1の活性炭と比較し、実施例1〜6のシリカゲルは、吸着効率ならびに吸着容量の観点から明確な優位性がある。
また、図2より実施例3と比較し、実施例5においては同一重量におけるアルデヒドの吸着容量が増加しており、塩基性物質を併用する事によりアミノ基の失活を抑制しているものと推定される。
実施例1〜6のシリカゲルと比較し、比較例1の活性炭は吸着された酢酸を高濃度かつ長時間にわたって放出することがわかる。
Claims (5)
- シリカゲル上にアミノシランが担持されているアルデヒド除去剤。
- シリカゲルの粒子直径が0.05〜5mm、細孔直径が0.1〜100nm、比表面積が20〜1000m2/gである請求項1に記載のアルデヒド除去剤。
- アミノシランがアルコキシシランである請求項1に記載のアルデヒド除去剤。
- 自動車室内のアルデヒド濃度低減に適用する請求項1〜3のいずれかに記載のアルデヒド除去剤。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の除去剤を用いてなる除去シート。
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