JP6570788B2 - 誘電体導波管の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、主としてマイクロ波帯およびミリ波帯の高周波信号を伝搬する誘電体導波管を構成する誘電体基板間の接続構造に関するものである。
従来、誘電体基板間での高周波信号の伝送において、当該誘電体基板にそれぞれ構成した誘電体導波管の開口を近接して対向させた接続構造が知られている。このような接続構造では、誘電体導波管の開口間に生じた間隙から電磁波が漏洩するため、誘電体基板間での高周波伝送特性や隣接する高周波伝送線路とのアイソレーション特性が劣化する。
そこで、誘電体導波管の開口間に生じた間隙からの電磁波漏洩を抑制するために、誘電体導波管の開口端から誘電体基板間に生じた隙間に沿って、第1のチョーク路および第2のチョーク路を備えて構成されたチョーク構造が適用される(例えば、特許文献1参照)。
第1のチョーク路は、誘電体導波管の開口端から誘電体基板間に生じた隙間に沿って、λe’/4離れた位置の誘電体基板表面導体に設けた切り欠までのチョーク路に相当する。ここで、λe’は、隙間の実効的波長である。
また、第2のチョーク路は、当該切り欠きより誘電体基板内部の積層方向から平面方向にかけて、λe/4の長さを有するチョーク路に相当するここで、λeは、誘電体基板の実効的波長である。
また、従来、誘電体基板から構成される誘電体導波管または中空導波管と、板状の金属導波管とから構成され、当該誘電体導波管または当該中空導波管の開口と、当該金属導波管との開口とが近接して対向配置された導波管接続構造が知られている。
このような導波管接続構造においても、誘電体導波管または中空導波管の開口と金属導波管の開口との間に生じた間隙からの電磁波漏洩を抑制するために、チョーク構造が誘電体基板に設けられる(例えば、特許文献2参照)。
さらに、従来の金属導波管接続構造において、導波管の幅広面側開口端から金属間に生じた隙間に沿って、第1チョーク路および第2のチョーク路とから形成されたチョーク構造が知られている(例えば、特許文献3参照)。
第1のチョーク路は、導波管の幅広面側開口端から金属間に生じた隙間に沿って、λ/4離れた位置の金属に設けた掘り込みまでのチョークに相当する。ここで、λは、自由空間波長である。また、第2のチョーク路は、当該掘り込みより深さ方向にλ/4の長さを有するチョーク路に相当する。
さらに、従来の金属製の中空導波管接続構造において、近接して対向する2つの導波管の管内縦横寸法を、それぞれ異なる値とした接続構造が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特許第5349196号公報 特許第5094871号公報 米国特許第3155923号公報 特許第5289408号明細書
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に記載の誘電体導波管の接続構造は、誘電体基板間に誘電性接着剤を充填し、隣接する誘電体基盤を固定している。このため、誘電体基板の再分離が困難である。
また、誘電性接着剤層の厚み誤差や基板張り合わせ時の位置ずれによる影響が、誘電体基板間が空気の場合に比べて、誘電性接着剤の比誘電率の平方根を取った値だけ倍増する。そのため、チョーク構造において、誘電体導波管の開口端から誘電体基板表面導体に設けた切り欠までの電気長が、λe/4から外れた値となり、特性劣化を招くこととなる。
さらに、特許文献1に記載の導波管接続構造は、チョーク構造における第2のチョーク路が、誘電体基板の積層方向に沿うことを抑制し、誘電体導波管の接続構造の薄型化を図っている。しかしながら、チョーク構造のうち、第2のチョーク路を誘電体基板の積層方向に沿って、波長に対して十分に薄く形成する場合には、誘電体基板内の平面方向にλe/4に等しい長さを有するように、第2のチョーク路を形成する必要がある。
そのため、チョーク構造としては、誘電体導波管の開口端から誘電体基板の平面方向にかけて、(λe’+λe)/4の長さとなる。このため、同様の導波管接続構造を隣接して配置する際、隣接する誘電体導波管の開口端と開口端の間隔が、(λe’+λe)/2以上必要となる。この結果、特許文献1は、誘電体基板の面積が増加する問題がある。
また、特許文献2に記載の導波管接続構造においては、誘電体導波管の開口端から誘電体基板間に生じた隙間に沿ってλ/4離れた位置の誘電体基板表面導体に設けた切り欠までの第1のチョーク路、および当該切り欠きより誘電体基板内部の積層方向から導波管側の平面方向に掛けてλe/4の長さを有する第2のチョーク路とからチョーク構造を形成することが示されている。
しかしながら、第2のチョーク路を誘電体基板の積層方向にかけて、波長に対して十分に薄く形成する場合には、誘電体導波管の開口端から第2のチョーク路における誘電体導波管側の端部までの距離は、(λ−λe)/4しかなくなる。このため、誘電体導波管の管壁に用いるヴィアと、第2のチョーク路における誘電体導波管側の端部に用いるヴィアとを、それぞれ最適な位置に配置することが困難となる。このため、特許文献2は、誘電体導波管の特性が劣化する問題がある。
また、特許文献3に記載の導波管接続構造においては、コの字型の掘り込みを持つチョーク構造が示されている。しかしながら、誘電体基板にて第2のチョーク路を誘電体基板の積層方向にかけて、波長に対して十分に薄く形成する場合には、特許文献2と同様に、誘電体導波管の開口端から第2のチョーク路における誘電体導波管側の端部までの距離が、(λ−λe)/4しかなくなる。
このため、誘電体導波管の管壁に用いるヴィアと、第2のチョーク路における誘電体導波管側の端部に用いるヴィアとを、それぞれ最適な位置に配置することが困難となる。このため、特許文献3も、誘電体導波管の特性が劣化する問題がある。
さらに、特許文献4に記載の導波管接続構造においては、近接して対向する2つの導波管における管内縦横寸法がそれぞれ異なる接続構造が示されている。しかしながら、それぞれの導波管における管内縦横寸法比が異なる場合には、ある電気長を持つ、インピーダンスの異なる線路が接続された状態となる。このことから、特許文献4も、誘電体導波管の特性が劣化する問題がある。
また、導波管接続時の位置ずれを許容するためには、2つの導波管における管内寸法比を大きくすることが考えられる。しかしながら、管内寸法比を大きくしすぎると、位置ずれなしの状態において、すでに許容できないほどの損失を生じてしまう問題が生じる。
本発明は前記のような課題を解決するためになされたものであり、誘電体基板間での高周波信号の伝送において、小形かつ積層構造に適するとともに、反射特性および通過特性が良好な誘電体導波管の接続構造を得ることを目的とする。
本発明に係る誘電体導波管接続構造は、第1の開口部が形成された第1の誘電体導波管を有し、高周波信号を伝搬する第1の多層誘電体基板と、第2の開口部が形成された第2の誘電体導波管を有し、第1の開口部と第2の開口部とが第1の空間を介して互いに対向するように第1の多層誘電体基板に対向配置され、高周波信号を伝搬する第2の多層誘電体基板とを備えて構成された誘電体導波管の接続構造であって、第1の多層誘電体基板は、第2の多層誘電体基板と対向する面側を覆うように設けられ、第1の開口部が形成され、第1の開口部を挟んで第1の開口部の端部からλ/4離れた対向する2箇所の位置に第1の切り欠きが形成された第1の表層導体と、第1の表層導体と対向して第1の多層誘電体基板内に設けられ、第1の開口部と対向する位置に第1の導体抜き部が形成された第1の内層導体と、第1の開口部を囲むように第1の表層導体から第1の多層誘電体基板の積層方向に延伸し、第1の内層導体を貫いて複数個設けられ、第1の誘電体導波管の管壁を形成するように配列された第1の導体柱とを含み、第1の多層誘電体基板は、第1の開口部を挟んで対向する2箇所の位置にチョーク構造を有しており、チョーク構造は、λ/4の長さを持つ第1のチョーク路と、λe/4の長さを持つ第2のチョーク路とで構成され、第1のチョーク路は、第1の空間において、第1の開口部の端部から第1の切り欠き部までの空間として形成されており、第2のチョーク路は、第1の表層導体と第1の内層導体との間の第2の空間において、第1の切り欠きの縁のうち、第1の誘電体導波管が位置する側とは反対側の縁に沿って、第1の表層導体と第1の内層導体とを接続するように複数個設けられた第3の導体柱と、第1の導体柱とで囲まれた空間として形成されており、第1の導体柱は、第1の切り欠きから第1の開口部に向かってλe/4離れた位置に一部が配置されているものである。
本発明によれば、積層方向に導体パターンとヴィアとから形成された誘電体導波管が設けられた多層誘電体基板同士を電気的に接続する構造において、チョーク構造が設けられた多層誘電体基板側における誘電体導波管の管壁の一部を構成するヴィアを、千鳥状に配列する構成を備えている。このような構造を備えることで、誘電体導波管の特性を維持しつつ、チョーク構造の電気長を最適化することができる。この結果、誘電体基板間での高周波信号の伝送において、小形かつ積層構造に適するとともに、反射特性および通過特性が良好な誘電体導波管の接続構造を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る誘電体導波管の接続構造を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1における図1のII−II’線に沿った別の縦断面図である。 本発明の実施の形態1における図1の導体層および導体ヴィアを示す分解斜視図である。 誘電体管壁のヴィアが千鳥状に配置されていない従来の誘電体導波管の接続構造の一例と、本発明の実施の形態1による誘電体導波管の接続構造のそれぞれについての反射特性のシミュレーション結果を示す図である。 誘電体管壁のヴィアが千鳥状に配置されていない従来の誘電体導波管の接続構造の一例と、本発明の実施の形態1による誘電体導波管の接続構造のそれぞれについての通過特性のシミュレーション結果を示す図である。 従来のチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。 図5AのI−I’線に沿った縦断面図である。 図5AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。 図5AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。 図6AのI−I’線に沿った縦断面図である。 図6AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。 図6AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。 図7AのI−I’線に沿った縦断面図である。 図7AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。 図7AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。 図8AのI−I’線に沿った縦断面図である。 図8AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。 図8AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。 図9AのI−I’線に沿った縦断面図である。 図9AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。 図9AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。 図10AのI−I’線に沿った縦断面図である。 図10AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。 図10AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。 本発明の実施の形態2による誘電体導波管の接続構造を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2における図11のII−II’線に沿った別の縦断面図である。 本発明の実施の形態2における図11の導体層および導体ヴィアを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態3による誘電体導波管の接続構造を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3における図14のII−II’線に沿った別の縦断面図である。 本発明の実施の形態3における図14の導体層、導体ヴィアおよびシート状誘電体を示す分解斜視図である。
以下、本発明の誘電体導波管の接続構造の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘電体導波管の接続構造を示す縦断面図であり、図2のI−I’線に沿った縦断面図に相当する。図2は、本発明の実施の形態1における図1のII−II’線に沿った別の縦断面図である。さらに、図3は、本発明の実施の形態1における図1の導体層および導体ヴィアを示す分解斜視図である。
本実施の形態1では、主に多層誘電体基板の積層方向に、表層導体と内層導体と導体ヴィアとから形成された誘電体導波管同士を接続する構造について、詳細に説明する。
図1において、多層誘電体基板100と多層誘電体基板200とは、相対向し、近接して配置されている。表層導体1101は、多層誘電体基板100における、多層誘電体基板200が配置された側の面に配置されている。表層導体1102は、多層誘電体基板100における、多層誘電体基板200が配置された側と反対の面に配置されている。
内層導体1111、内層導体1112、導体ヴィア2101、導体ヴィア2102a、導体ヴィア2102bは、表層導体1101と表層導体1102との間に配置されている。
表層導体1101の一部が削除されて、開口3101が設けられている。また、内層導体1111の一部が削除されて、導体抜き部3111が設けられている。さらに、内層導体1112の一部が削除されて、導体抜き部3112が設けられている。
導体ヴィア2101は、開口3101を取り囲むとともに、表層導体1101から表層導体1102までの間にある多層誘電体基板100と内層導体1111と内層導体1112とを貫いて、複数個配置されている。
多層誘電体基板100の積層方向に、表層導体1101、表層導体1102、内層導体1111、内層導体1112、導体ヴィア2101、開口3101、導体抜き部3111、導体抜き部3112とから構成された誘電体導波管9101が形成されている。
一方、表層導体1201は、多層誘電体基板200における、多層誘電体基板100が配置された側の面に配置されている。表層導体1202は、多層誘電体基板200における、多層誘電体基板100が配置された側と反対の面に配置されている。
内層導体1211、内層導体1212、導体ヴィア2201は、表層導体1201と表層導体1202との間に配置されている。
表層導体1201の一部が削除されて、開口3201が設けられている。また、内層導体1211の一部が削除されて、導体抜き部3211が設けられている。さらに、内層導体1212の一部が削除されて、導体抜き部3212が設けられている。
導体ヴィア2201は、開口3201を取り囲むとともに、表層導体1201から表層導体1202までの間にある多層誘電体基板200と内層導体1211と内層導体1212とを貫いて、複数個配置されている。
多層誘電体基板200の積層方向に、表層導体1201、表層導体1202、内層導体1211、内層導体1212、導体ヴィア2201、開口3201、導体抜き部3211、導体抜き部3212とから構成された誘電体導波管9201が形成されている。
誘電体導波管9101の開口3101と、誘電体導波管9201の開口3201とは、相対向して配置されており、電磁気的に接続される。
開口3101における長辺の端部から、λ/4離れた位置の表層導体1101が一部削除されて、切り欠き4101a、切り欠き4101bが設けられている。切り欠き4101aと切り欠き4101bとは、開口3101を挟んで対向している。
導体ヴィア2102aは、切り欠き4101aの縁のうち、誘電体導波管9101が位置する側とは反対側の縁に沿って、導体ヴィア2101近傍まで、表層導体1101と内層導体111とを接続するように、複数個配置されている。
導体ヴィア2102bは、切り欠き4101bの縁のうち、誘電体導波管9101が位置する側とは反対側の縁に沿って、導体ヴィア2101近傍まで、表層導体1101と内層導体111とを接続するように、複数個配置されている。
チョーク路5101aは、表層導体1101と表層導体1201とで挟まれた空間における、開口3101の端部から切り欠き4101aまでの空間である。
チョーク路5101bは、表層導体1101と表層導体1201とで挟まれた空間における、開口3101のもう一方の端部から切り欠き4101bまでの空間である。
チョーク路5102aは、表層導体1101と内層導体1111とで挟まれた空間における、導体ヴィア2102aと導体ヴィア2101とで囲まれた空間である。
チョーク路5102bは、表層導体1101と内層導体1111とで挟まれた空間における、導体ヴィア2102bと導体ヴィア2101とで囲まれた空間である。
切り欠き4101aから開口3101に向かってλe/4離れた位置に、導体ヴィア2101の一部が配置される。一方、切り欠き4101bから開口3101に向かってλe/4離れた位置に、導体ヴィア2101の一部が配置される。この結果、導体ヴィア2101は、千鳥状に配列されている。
図4Aは、誘電体管壁のヴィアが千鳥状に配置されていない従来の誘電体導波管の接続構造の一例と、本発明の実施の形態1による誘電体導波管の接続構造のそれぞれについての反射特性のシミュレーション結果を示す図である。図4Aの特性を有する、従来の誘電体導波管の具体的な接続構造は、後述する図5A〜図5Dに示されている。
一方、図4Bは、誘電体管壁のヴィアが千鳥状に配置されていない従来の誘電体導波管の接続構造の一例と、本発明の実施の形態1による誘電体導波管の接続構造のそれぞれについての通過特性のシミュレーション結果を示す図である。図4Bの特性を有する、本実施の形態1の誘電体導波管の具体的な接続構造は、後述する図6A〜図6Dに示されている。
なお、図4A、図4Bに示したシミュレーション結果では、従来の誘電体導波管の接続構造の例と、本実施の形態1による誘電体導波管の接続構造において、導体抜き部3111から導体抜き部3211までを伝搬する高周波信号について計算している。また、図4Aの反射特性、および図4Bの通過特性に関しては、ともに、比帯域幅20%の範囲で示している。
図4Aにおいては、本実施の形態1による誘電体導波管の接続構造での反射特性が実線A1として示されており、従来の誘電体導波管の接続構造での反射特性が点線B1として示されている。また、図4Bにおいては、本実施の形態1による誘電体導波管の接続構造での通過特性が実線A2として示されており、従来の誘電体導波管の接続構造での通過特性が点線B2として示されている。
例えば、図4Aにおいて、規格化周波数(Normalized Frequency)が1であるところの反射特性に着目すると、従来の誘電体導波管の接続構造に対応する点線B1と、本実施の形態1による誘電体導波管の接続構造に対応する実線A1のシミュレーション結果は、ほぼ同等で、−27dB前後の値となっていることが分かる。
一方、図4Bにおいて、例えば、規格化周波数(Normalized Frequency)が1であるところの通過特性に着目すると、従来の誘電体導波管の接続構造に対応する点線B2と比べて、本実施の形態1による誘電体導波管の接続構造に対応する実線A2のシミュレーション結果は、0.15dB程度改善していることが分かる。
つまり、従来の誘電体導波管の接続構造の例と本実施の形態1による誘電体導波管の接続構造において、反射量は、同等であるにも関わらず、通過量は、誘電体導波管の接続構造の改善により、導体抜き部3111から導体抜き部3211までを伝搬する高周波信号の不要放射が抑制されていることが分かる。
以上で明らかなように、本実施の形態1における誘電体導波管の接続構造によれば、切り欠き4101aから開口3101に向かってλe/4離れた位置に導体ヴィア2101の一部が配置され、切り欠き4101bから開口3101に向かってλe/4離れた位置に導体ヴィア2101の一部が配置され、導体ヴィア2101を千鳥状に配列する構成を備えている。
このような構成を備えることで、チョーク路5102aにおいて電気的に短絡された導体ヴィア2101から、切り欠き4101aまでの長さがλe/4となることから、切り欠き4101aでは、電気的に開放となる。
さらに、本実施の形態1における誘電体導波管の接続構造によれば、チョーク路5101aにおいて電気的に開放となった切り欠き4101aから開口3101の端部までの長さを、λ/4にできることから、開口3101の端部では、電気的に短絡となる。
同様に、チョーク路5102bにおいて電気的に短絡され導体ヴィア2101から切り欠き4101bまでの長さを、λe/4にできることから、切り欠き4101bでは、電気的に開放となる。
さらに、チョーク路5101bにおいて電気的に開放となった切り欠き4101bから開口3101の端部までの長さを、λ/4にできることから、開口3101の端部では、電気的に短絡となる。
この結果、本実施の形態1によれば、開口3101と開口3201との間から漏洩する高周波信号を抑制し、良好な反射特性および通過特性を有する誘電体導波管の接続構造を得ることができる。
図5Aは、従来のチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。また、図5Bは、図5AのI−I’線に沿った縦断面図である。また、図5Cは、図5AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。さらに、図5Dは、図5AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。図5A〜図5Dにおいて、図1〜図3と同一符号は、同一または相当部分を示すので、説明を省略する。
一方、図6Aは、本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。また、図6Bは、図6AのI−I’線に沿った縦断面図である。また、図6Cは、図6AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。さらに、図6Dは、図6AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。図6A〜図6Dにおいて、図1〜図3と同一符号は、同一または相当部分を示すので、説明を省略する。
図5A〜図5Dと、図6A〜図6Dとの比較から明らかなように、本実施の形態1では、開口3101の長辺中央近傍に位置する導体ヴィア2101の一部が、開口3101の長辺端部近傍に位置する導体ヴィア2101の一部よりも、切り欠き4101a側もしくは切り欠き4101b側に配置される構成を備えている。
すなわち、本実施の形態1に係る誘電体導波管の接続構造は、導体ヴィア2101が、図6Aに示すように、千鳥状に配列されている。この結果、図4A、図4Bに示したように、反射特性および通過特性が良好な誘電体導波管の接続構造を実現できる。
なお、本発明における導体ヴィア2101の配列は、図6Aに示した千鳥状の配列に限るものではない。例えば、開口3101の長辺近傍に配置されている導体ヴィア2101が、1つ置きに切り欠き4101a側もしくは切り欠き4101b側にずれることにより、導体ヴィア2101が千鳥状に配列されている誘電体導波管の接続構造を採用することによっても、同様の効果を得ることができる。
図7Aは、本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。また、図7Bは、図7AのI−I’線に沿った縦断面図である。また、図7Cは、図7AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。さらに、図7Dは、図7AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。図7A〜図7Dにおいて、図1〜図3と同一符号は、同一または相当部分を示すので、説明を省略する。
図7A〜図7Dは、先の図6A〜図6Dと比較すると、導体ヴィア2101の配列が異なっている。図7Aに示すように、開口3101の長辺近傍に配置されている導体ヴィア2101が、1つ置きに、切り欠き4101a側もしくは切り欠き4101b側にずれて配列されている。
図6A〜図6Dの例では、開口3101の長辺中央近傍に位置する導体ヴィア2101が、隣接する導体ヴィア2101よりも切り欠き4101a側もしくは切り欠き4101b側に配置される。また、開口3101の長辺中央近傍に位置する導体ヴィア2101に隣接する導体ヴィア2101は、長辺中央近傍に位置する導体ヴィア2101よりも開口3101側に配置される。
一方、図7A〜図7Dの例では、千鳥状に配列された導体ヴィア2101のうち、開口3101側に位置する導体ヴィア2010が、波長よりも十分短い間隔で一直線に並び、誘電体導波管9101の管壁を形成するように配列される。このような配列を有することで、誘電体導波管9101の伝送特性が向上するとともに、図6A〜図6Dの構成を採用した場合と同様の効果が得られる。
また、上述した実施の形態1では、導体ヴィア2101が、表層導体1101から表層導体1102にかけて多層誘電体基板100の積層方向に配置されることで、誘電体導波管9101が形成される例を示した。しかしながら、本発明は、このような誘電体導波管の構成に限るものではない。
図8Aは、本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。また、図8Bは、図8AのI−I’線に沿った縦断面図である。また、図8Cは、図8AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。さらに、図8Dは、図8AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。図8A〜図8Dにおいて、図1〜図3と同一符号は、同一または相当部分を示すので、説明を省略する。
図8に示すように、表層導体1101から内層導体1111にかけて導体ヴィア2111が開口3101を囲むように千鳥状に配列され、内層導体1111から内層導体1112にかけて導体ヴィア2121が導体抜き部3111を囲むように配列されることで誘電体導波管9101が形成されても良い。
図8に示すチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造では、導体ヴィア2111のみを千鳥状に配列し、導体ヴィア2121は導体抜き部3111に沿って配列している。このような配列により、全ての導体ヴィア2121が誘電体導波管9101の管壁を形成することから、誘電体導波管9101の伝送特性が向上するとともに、図6A〜図6Dの構成を採用した場合と同様の効果が得られる。
さらに、上述した実施の形態1では、切り欠き4101aおよび切り欠き4101bが、開口3101の長辺中央近傍と相対向する位置では開口3101の開口端部からλ/4離され、第1の開口の長辺端部近傍と相対向する位置では第1の開口端からλ/8以下離されて、表層導体1101の一部が一定の幅で取り除かれ、コの字形状となった誘電体導波管の接続構造を示した。しかしながら、本発明は、このような誘電体導波管の構成に限るものではない。
図9Aは、本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。また、図9Bは、図9AのI−I’線に沿った縦断面図である。また、図9Cは、図9AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。さらに、図9Dは、図9AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。図9A〜図9Dにおいて、図1〜図3と同一符号は、同一または相当部分を示すので、説明を省略する。
図9に示すように、切り欠き4101aおよび切り欠き4101bは、U字形状としても良い。図9に示すチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造では、切り欠き4101aおよび切り欠き4101bをU字形上とすることで、多層誘電体基板100と多層誘電体基板200との間から漏洩する高周波信号における電界強度の分布に沿って、切り欠きを形成することができる。この結果、基板からの高周波信号の漏洩を抑えることができ、チョーク構造の性能が向上するとともに、図6A〜図6Dの構成を採用した場合と同様の効果が得られる。
さらに、上述した実施の形態1では、開口3101、開口3201、導体抜き部3111、導体抜き部3112、導体抜き部3211、導体抜き部3212のそれぞれの形状を矩形としている例を示した。しかしながら、本発明は、このような構成に限るものではなく、それぞれの形状を楕円としても良い。
図10Aは、本発明の実施の形態1に係るチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造を説明するための上面図である。また、図10Bは、図10AのI−I’線に沿った縦断面図である。また、図10Cは、図10AのIII−III’線に沿った別の縦断面図である。さらに、図10Dは、図10AのII−II’線に沿った別の縦断面図である。図10A〜図10Dにおいて、図1〜図3と同一符号は、同一または相当部分を示すので、説明を省略する。
図10に示すチョーク構造を有する誘電体導波管の接続構造では、開口3101、導体抜き部3111、導体抜き部3112を楕円形状としており、導体ヴィア2101が楕円形状の開口3101を囲むように、千鳥状に配列されている。このような楕円形状の構成を採用することで、設計自由度の高い誘電体導波管の接続構造が得られるとともに、図6A〜図6Dの構成を採用した場合と同様の効果が得られる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、開口3101、開口3201、導体抜き部3111、導体抜き部3112、導体抜き部3211、導体抜き部3212の開口寸法が同じである誘電体導波管の接続構造について説明した。しかしながら、本発明は、このような接続構造には限定されず、それぞれ異なる開口寸法を有する誘電体導波管の接続構造としてもよい。
図11は、本発明の実施の形態2による誘電体導波管の接続構造を示す縦断面図であり、図12のI−I’線に沿った縦断面図に相当する。図12は、本発明の実施の形態2における図11のII−II’線に沿った別の縦断面図である。さらに、図13は、本発明の実施の形態2における図11の導体層および導体ヴィアを示す分解斜視図である。
図11〜図13において、図1〜図3と同一符号は、同一または相当部分を示すので、説明を省略する。その他の構造については、別途、説明する。
図11において、導体ヴィア2111は、開口3101を取り囲むとともに、表層導体1101から内層導体1111までの間にある多層誘電体基板100を貫いて、複数個配置されている。
導体ヴィア2112は、導体抜き部3111を取り囲むとともに、内層導体1111から内層導体1112までの間にある多層誘電体基板100を貫いて、複数個配置されている。
切り欠き4101aから開口3101に向かってλe/4離れた位置に、導体ヴィア2111の一部が配置される。一方、切り欠き4101bから開口3101に向かってλe/4離れた位置に、導体ヴィア2111の一部が配置される。この結果、導体ヴィア2111は、千鳥状に配列されている。
本実施の形態2における開口3101の開口寸法は、開口3201の開口寸法よりも大きく、導体抜き部3111、導体抜き部3211、導体抜き部3212の開口寸法は、開口3101の開口寸法より小さく、開口3201の開口寸法より大きい。
また、本実施の形態2における内層導体1112には、導体抜き部が設けられておらず、誘電体導波管9101の短絡面となる。
本実施の形態2によれば、開口3101を開口3201よりも大きい開口寸法とし、導体抜き部3111、導体抜き部3211、導体抜き部3212の開口寸法を開口3101より小さく開口3201より大きくしている。このような構成とすることで、多層誘電体基板100と多層誘電体基板200との位置ずれによる特性劣化を許容することができる。
さらに、本実施の形態2によれば、誘電体導波管9101における開口3101の開口寸法に対して、誘電体導波管9202における開口3201の開口寸法を局所的に変える構成を備えている。このような構成を採用することで、開口寸法変更に伴う誘電体導波管接続部で、インピーダンスの異なる線路が接続されたことによる影響を、最小限に抑えることができるとともに、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
上記実施の形態1および実施の形態2では、多層誘電体基板100の表層導体1101と、多層誘電体基板200の1201との間の空間が空気となる誘電体導波管の接続構造について説明した。これに対して、本実施の形態2では、当該空間に誘電体が配置された誘電体導波管の接続構造について説明する。
図14は、本発明の実施の形態3による誘電体導波管の接続構造を示す縦断面図であり、図15のI−I’線に沿った縦断面図に相当する。図15は、本発明の実施の形態3における図14のII−II’線に沿った別の縦断面図である。さらに、図16は、本発明の実施の形態3における図14の導体層、導体ヴィアおよびシート状誘電体を示す分解斜視図である。
図14〜図16において、図1〜図3と同一符号は、同一または相当部分を示すので、説明を省略する。その他の構造については、別途、説明する。
図14において、多層誘電体基板100の表層導体1101と多層誘電体基板200の1201との間の空間において、開口3101、チョーク路5101aおよびチョーク路5101bが設けられた領域以外の領域に、シート状誘電体6001が配置されている。
本実施の形態3によれば、このように配置されたシート状誘電体6001を採用することで、多層誘電体基板100の表層導体1101を保護することができる。
また、開口3101、チョーク路5101aおよびチョーク路5101bが設けられた領域を空気とすることで、これらの領域を誘電体とする場合に比べ、多層誘電体基板100と多層誘電体基板200との位置ずれによるチョーク路5101aおよびチョーク路5101bにおける電気長の変動を最小限に抑えることができる。この結果、チョーク構造における特性劣化を最小限とすることができるとともに、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、上述した実施の形態では、図6〜図10に示したような導体ヴィア2101または導体ヴィア2111の配置を総称して、「千鳥状」という用語を用いている。この「千鳥状」とは、技術的に補足説明すると、導体ヴィア2101、2111(第1の導体柱に相当)が、切り欠き4101(第1の切り欠きに相当)から、開口3101(第1の開口部に相当)に向かってλe/4離れた位置に一部が配置されている状態を意味しているものである。
また、開口3101(第1の開口部に相当)および開口3201(第2の開口部に相当)は、矩形形状として形成されている場合には、長辺長さに対して短辺長さが二分の一以下の長さとして形成されることが望ましく、楕円形状として形成されている場合には、長軸長さに対して短軸長さが二分の一以下の長さとして形成されることが望ましい。このような望ましい構造を採用することにより、高次の伝送モードを、動作帯域よりも高い周波数帯で発生させることができ、動作帯域における伝送モードを基本伝送モードのみとすることができることから、良好な通過特性を実現できる。
なお、本願発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
100、200 多層誘電体基板、1101、1102、1201、1202 表層導体、1111、1112、1211、1212 内層導体、2101、2102a、2102b、2201、2202a、2202b、2111、2112 導体ヴィア、3101、3201 開口、3111、3112、3211、3212 導体抜き部、4101a、4101b 切り欠き、5101a、5101b、5102a、5102b チョーク路、9101、9201 誘電体導波管、6001 シート状誘電体。

Claims (8)

  1. 第1の開口部が形成された第1の誘電体導波管を有し、高周波信号を伝搬する第1の多層誘電体基板と、
    第2の開口部が形成された第2の誘電体導波管を有し、前記第1の開口部と前記第2の開口部とが第1の空間を介して互いに対向するように前記第1の多層誘電体基板に対向配置され、高周波信号を伝搬する第2の多層誘電体基板と
    を備えて構成された誘電体導波管の接続構造であって、
    前記第1の多層誘電体基板は、
    前記第2の多層誘電体基板と対向する面側を覆うように設けられ、前記第1の開口部が形成され、前記第1の開口部を挟んで前記第1の開口部の端部からλ/4離れた対向する2箇所の位置に第1の切り欠きが形成された第1の表層導体と、
    前記第1の表層導体と対向して前記第1の多層誘電体基板内に設けられ、前記第1の開口部と対向する位置に第1の導体抜き部が形成された第1の内層導体と、
    前記第1の開口部を囲むように前記第1の表層導体から前記第1の多層誘電体基板の積層方向に延伸し、前記第1の内層導体を貫いて複数個設けられ、前記第1の誘電体導波管の管壁を形成するように配列された第1の導体柱と
    を含み、
    前記第1の多層誘電体基板は、前記第1の開口部を挟んで対向する2箇所の位置にチョーク構造を有しており、
    前記チョーク構造は、λ/4の長さを持つ第1のチョーク路と、λe/4の長さを持つ第2のチョーク路とで構成され、
    前記第1のチョーク路は、前記第1の空間において、前記第1の開口部の端部から前記第1の切り欠き部までの空間として形成されており、
    前記第2のチョーク路は、前記第1の表層導体と前記第1の内層導体との間の第2の空間において、前記第1の切り欠きの縁のうち、前記第1の誘電体導波管が位置する側とは反対側の縁に沿って、前記第1の表層導体と前記第1の内層導体とを接続するように複数個設けられた第3の導体柱と、前記第1の導体柱とで囲まれた空間として形成されており、
    前記第1の導体柱は、前記第1の切り欠きから第1の開口部に向かってλe/4離れた位置に一部が配置されており、
    ここで、λは、信号波の自由空間波長、λeは、誘電体基板の実効的波長である
    誘電体導波管の接続構造。
  2. 前記第1の開口部および前記第2の開口部は、矩形形状として形成され、長軸方向である長辺長さに対して短軸方向である短辺長さが二分の一以下の長さとして形成される
    請求項1に記載の誘電体導波管の接続構造。
  3. 前記第1の開口部および前記第2の開口部は、楕円形状として形成され、長軸方向である長軸長さに対して短軸方向である短軸長さが二分の一以下の長さとして形成される
    請求項1に記載の誘電体導波管の接続構造。
  4. 前記第1の切り欠きは、
    前記第1の開口部の長軸方向の中央と相対向する位置では、前記第1の開口部の端部からλ/4離され、
    前記第1の開口部の長軸方向の端部と相対向する位置では、前記第1の開口部の端部からλ/8以下離され、
    前記第1の表層導体の一部が一定の幅で取り除かれることで、U字形状として形成される
    請求項1から3のいずれか1項に記載の誘電体導波管の接続構造。
  5. 前記第1の開口部は、前記第2の開口部および前記第1の導体抜き部よりも開口面積が大きい
    請求項1から4のいずれか1項に記載の誘電体導波管の接続構造。
  6. 前記第2の多層誘電体基板は、
    前記第1の多層誘電体基板と対向する面側を覆うように設けられた第2の表層導体と、
    前記第2の表層導体と対向して前記第2の多層誘電体基板内に設けられ、前記第2の開口部と対向する位置に第2の導体抜き部が形成された第2の内層導体と
    を含み、
    前記第2の開口部は、前記第2の導体抜き部および前記第1の導体抜き部よりも開口面積が小さい
    請求項1から5のいずれか1項に記載の誘電体導波管の接続構造。
  7. 前記第1の多層誘電体基板は、第1の内層導体に対して前記第1の表層導体が配置された面とは反対の面に相対向して配置された第1の短絡導体をさらに含み、
    前記第1の導体抜き部を囲むように、前記第1の内層導体から前記第1の短絡導体までを複数貫抜く第4の導体柱が設けられている
    請求項1から6のいずれか1項に記載の誘電体導波管の接続構造。
  8. 第1の空間において、前記第1の開口部および前記第1のチョーク路が設けられた領域外に誘電体が配置されている
    請求項1から7のいずれか1項に記載の誘電体導波管の接続構造。
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