JP6565883B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザによる車両への指示がなされる入力装置への入力操作に応じて、前記車両内の複数種類の機器を制御する車両用制御装置に関する。
たとえば下記特許文献1には、有向グラフを用いて車両の運転シーンを予測する遷移予測装置(車両用制御装置)が記載されている。ここで、有向グラフは、車両内の機器に関する複数種類のデータである車両データ群が逐次取得されることにより生成される時系列データのうち、同時期に取得された車両データ群に基づき運転シンボル(ノード)が定義され、ノードの遷移によってリンクが定義されたデータである。上記制御装置では、有向グラフを用いて現在のノードからの遷移先のノードを予測し、同ノードが危険な運転シーンに対応するものである場合、警告を行う(段落「0018」)。
特開2016−95707号公報
ところで、予測に応じてユーザに適切な操作を指示すべく警告を行ったとしても、たとえば適切な入力操作が複雑な操作である場合などには、ユーザが誤操作をしたり、また適切な操作をすることが煩雑であると感じたりするおそれがある。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザが入力装置への簡易な入力操作によって機器の制御を適切に指示することを支援する車両用制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段およびその作用効果について記載する。
1.ユーザによる車両への指示がなされる入力装置への入力操作に応じて、前記車両内の複数種類の機器を制御する車両用制御装置において、前記入力装置への入力操作に応じて制御される前記機器に関するデータを含んだ複数種類のデータであるデータ群であって同時期に取得された前記データ群に基づき有向グラフのノードが定義され、前記ノードの遷移によって前記有向グラフのリンクが定義された予測用データに基づき、前記車両の現在のノードに対応する前記予測用データの前記ノードを始点ノードとし、前記リンクによって定義される1または複数回の遷移によって到達する候補ノードの少なくとも1つのノードを前記車両の将来の状態を特定する予測ノードとする遷移予測処理によって予測された前記予測ノードに応じて、前記入力装置への入力操作と、前記車両内の機器を制御する処理の種類との対応関係を切り替えるコマンド切替処理と、前記入力装置への入力操作に応じて、前記対応関係に基づき、前記車両内の機器を制御するためのコマンドを生成するコマンド生成処理と、を実行する。
上記構成では、予測ノードに応じて入力装置への入力操作と機器を制御する処理の種類との対応関係を切り替えるために、ユーザが入力装置への入力操作をすることによって、予測ノードに鑑みて所定の機器の制御として適切なコマンドが生成され、同機器が制御される。このため、ユーザが入力操作によって意図していたことと相違する制御がなされる事態を抑制することができ、ひいては、ユーザが簡易な入力装置への入力操作によって機器の制御を適切に指示することを支援することができる。
2.上記1記載の車両用制御装置において、前記車両内の機器は、電話の着信応答をする応答機器を含み、前記コマンド切替処理は、前記予測ノードが、前記電話の着信応答を表現するノードであることを条件に、前記入力装置への入力操作に、前記応答機器による着信応答を対応付ける処理を含む。
車両の運転中に電話の着信がある場合、ユーザは運転に集中する必要があるため、着信応答することに注意力のリソースを割くことが困難である。そこで上記構成では、入力装置の入力操作を応答機器による着信応答に対応付けることにより、ユーザが簡易な操作によって着信応答を指示できるようにした。
3.上記2記載の車両用制御装置において、前記入力装置は、前記車両のステアリングに設けられたスイッチであるステアリングスイッチを含み、前記コマンド切替処理は、前記予測ノードが、前記電話の着信応答を表現するノードであることを条件に、前記ステアリングスイッチへの入力操作に、前記応答機器による着信応答を対応付ける処理を含む。
上記構成では、ステアリングスイッチの入力操作と応答機器による着信応答を対応付けることにより、車両の運転中においてユーザが簡易に着信応答を指示することができる。
4.上記1〜3のいずれか1つに記載の車両用制御装置において、前記入力装置は、音声感知装置を備え、前記音声感知装置の出力に基づき、前記音声感知装置に入力された音声を特定する音声特定処理を実行し、前記コマンド生成処理は、前記音声特定処理によって特定された音声と前記車両内の複数種類の機器の制御との対応関係に基づき、前記複数種類の機器のうちのいずれかの機器を制御するコマンドを生成する処理を含み、前記コマンド切替処理は、前記予測ノードに基づき、前記対応関係によって前記音声と対応付けされる前記機器を変更する処理を含む。
たとえば「上げる」、「UP」等の用語には、空調装置の温度を上げることとオーディオのボリュームを上げることとが対応付けられうる。これを正確に識別することは困難である一方、「空調装置の設定温度をあげろ」といった音声をユーザが発するよりも、「上げろ」といった単語を発することの方が容易である。そこで上記構成では、予測ノードに基づき、入力装置への入力操作によってユーザが意図する機器の制御の種類を予測する。これにより、意図した制御をさせるためにユーザに要求される音声入力操作を、簡易なものとすることができる。
5.上記4記載の車両用制御装置において、前記音声特定処理を実行しない非活性状態において、前記予測ノードが、前記音声特定処理の実行を表現するノードであることを条件に、前記音声特定処理を活性状態とする活性状態切替処理を実行する。
上記構成では、予測ノードに基づき音声特定処理が要求されると予測される場合に、音声特定処理を活性状態とすることにより、ユーザが音声特定処理を利用するのに先立ってこれを活性状態とする指令を出す必要がない。
6.上記1〜5のいずれか1つに記載の車両用制御装置において、前記入力装置は、前記車両内の画像を感知する画像感知装置を含み、前記画像感知装置の出力に基づき、前記ユーザの動作を特定する動作特定処理を実行し、前記コマンド生成処理は、前記動作特定処理によって特定された動作と前記車両内の複数種類の機器の制御との対応関係に基づき、前記複数種類の機器のうちのいずれかの機器を制御するコマンドを生成する処理を含み、前記コマンド切替処理は、前記予測ノードに基づき、前記対応関係によって前記動作と対応付けされる前記機器を変更する処理を含む。
上記構成では、予測ノードに基づきユーザが意図する機器の制御の種類を予測するため、予測しない場合と比較すると、ユーザが動作によって意図したものと相違する制御がなされる事態を抑制することができる。
7.上記6記載の車両用制御装置において、前記画像感知装置の出力に基づく前記動作特定処理を実行しない非活性状態において、前記予測ノードが、前記動作特定処理の実行を表現するノードであることを条件に、前記動作特定処理を活性状態とする活性状態切替処理を実行する。
上記構成では、予測ノードに基づき動作特定処理が要求されると予測される場合に、動作特定処理を活性状態とすることにより、ユーザが動作特定処理を利用するのに先立ってこれを活性状態とする指令を出す必要がない。
8.上記1〜7のいずれか1つに記載の車両用制御装置において、前記車両は、画像表示装置を備え、前記入力装置は、前記画像表示装置に重ねられたタッチパネルを含み、前記予測ノードに基づき、前記画像表示装置に表示される画像を変更する表示切替処理を実行し、前記コマンド生成処理は、前記タッチパネル上の特定の位置と前記車両内の機器の制御との対応関係に基づき、前記複数種類の機器のうちのいずれかの機器を制御する処理を含み、前記コマンド切替処理は、予測ノードに基づき、前記タッチパネル上の特定の位置と、当該位置に対応するコマンドとの対応関係を変更する処理を含む。
上記構成では、予測ノードに基づき、ユーザがタッチパネルを用いて指示することを希望する内容を予測し、画像表示装置の画像を切り替えるとともにコマンドの対応関係を切り替える。このため、タッチパネルが重ねられた画像表示装置の画像等をユーザが切り替える手間をかけることなく、迅速にタッチパネルを用いて意図した入力操作をすることができる。
9.上記1〜8のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、前記予測ノードに基づき前記対応関係を新たに生成する生成処理を実行する。
予測ノードによってある機器の制御が指示される状態が予測できる場合であっても、その機器の制御を指示するための入力装置の操作を間違いなく行うことが煩わしい場合がある。そこで上記構成では、対応関係を新たに生成することによって、ユーザが指示する上で入力操作の対象とする装置の種類を拡大することができる。
10.上記9記載の車両用制御装置において、前記生成処理は、前記複数種類の機器のうちのいずれかの機器の状態を現在のノードによって表現される状態から前記予測ノードによって表現される状態に変化させる制御を行う処理を、当該処理をすることについてユーザによる許可を示す入力操作に対応付ける対応関係を生成する処理を含み、前記コマンド切替処理によって前記生成された対応関係に切り替えられる場合、前記ユーザによる許可を示す入力操作を案内または推奨する案内推奨処理を実行する。
上記構成では、ユーザによる許可を示す入力操作によって、予測ノードによって表現される状態への制御を実行するため、ユーザの入力操作を簡素化することができることに加えて、予測ノードに基づく制御が、ユーザが意図したものであるか否かを確認することができる。
11.上記1〜10のいずれか1つに記載の車両用制御装置において、前記遷移予測処理を実行する。
12.上記11記載の車両用制御装置において、前記予測用データは、前記ノードの継続時間の平均値に関するデータを含み、現在のノードと前記平均値に関するデータとに基づき、現在のノードの継続時間を予測する継続時間予測処理と、前記継続時間予測処理によって予測された前記継続時間が閾値時間以上であるか否かを判定し、前記閾値時間以上であると判定することを条件に前記遷移予測処理の実行を許可する許可処理、および前記継続時間が短い場合に長い場合よりも前記候補ノードの数を小さい値に制限する制限処理の少なくとも1つの処理を実行する。
遷移予測処理を実行するのにはある程度の時間を要するため、現在のノードの継続時間が短い場合には、遷移予測処理に基づきコマンド生成処理を実行する前に現在のノードが変化するおそれがある。そして変化する場合には、変化前のノードを始点ノードとする予測ノードに基づくコマンド生成処理が適切なものではなくなっているおそれがある。これに対し、現在のノードの継続時間の予測値が閾値時間以上の場合に遷移予測処理の実行を許可するなら、そうした事態が生じることを抑制することができる。また、制限処理によれば、遷移予測処理にかかる演算負荷を、予測される継続時間が短い場合に軽くすることができるため、迅速な予測に基づき現在のノードが変化する前にコマンド生成処理を完了できる可能性が高まる。
第1の実施形態にかかる車両内の電子機器を示す図。 (a)〜(c)は、同実施形態にかかるメディア系のECUの処理の一部を示すブロック図。 同実施形態にかかる処理の一部を示すブロック図。 (a)および(b)は、同実施形態にかかるノードリストおよびリンクリストを示す図。 同実施形態にかかるリスト生成処理部の処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる遷移予測処理部の処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかるコマンド処理部の処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかるコマンド処理部のサブルーチンを示す流れ図。 第2の実施形態にかかるコマンド処理部の処理の手順を示す流れ図。 第3の実施形態にかかるコマンド処理部の処理の手順を示す流れ図。 (a)および(b)は、第4の施形態にかかるノードリストおよびリンクリストを示す図。 同実施形態にかかるリスト生成処理部の処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる予測処理部の処理の手順を示す流れ図。 第5の実施形態にかかる予測処理部の処理の手順を示す流れ図。 第6の実施形態にかかる車両と通信するECUの処理を示す図。
<第1の実施形態>
以下、車両用制御装置にかかる第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、車両10のうち、特にネットワークNWによって接続された電子機器の一部を示す。
パワートレーン・シャーシ系20は、駆動輪に動力を付与する車載主機や、変速装置、転舵輪を転舵させる転舵アクチュエータ、車輪に制動力を付与するブレーキアクチュエータや、それらの状態を検知する各種センサの一部等を備えている。電子制御装置(ECU30)は、パワートレーン・シャーシ系20を制御対象とする。たとえば、ECU30は、車載主機の出力を制御したり、転舵アクチュエータを操作して転舵輪を転舵させる力を制御したり、変速装置による変速比を制御したりする。なお、ECU30は、CPU32、ROM34、およびRAM36を備えている。
ボディー系22は、車載空調装置や、照明装置、ドアのロック装置、窓の自動開閉装置、インストルメントパネル、それらの状態を検知する各種センサの一部等を備えている。電子制御装置(ECU40)は、ボディー系22を制御対象とする。たとえば、ECU40は、ユーザの指示に応じて車載空調装置を操作し、室内の温度を制御する。またたとえば、ECU40は、ユーザの指示に応じて照明装置の照度や照射方向等を制御する。さらにたとえば、ECU40は、ユーザの携帯する認証端末に基づき、正規のユーザであるか否かを判定し、正規のユーザであることを条件に、ドアのロック装置を解除状態に切替制御する。なお、ECU40は、CPU42、ROM44、およびRAM46を備える。
マルチメディア系60は、音声を出力するスピーカ61と、音による振動を電気信号に変換する音声感知装置62と、たとえば液晶表示装置や有機EL表示装置等の画像表示装置63と、画像表示装置63に重ねて配置されているタッチパネル64と、たとえば固体撮像素子等を備えて室内の画像を感知する画像感知装置65と、を備えている。また、マルチメディア系60は、マルチメディア系60に対するユーザの入力操作を受け付けるスイッチ群からなって例えば画像表示装置63の周囲に配置されるM系スイッチ66と、携帯電話と無線通信し、携帯電話への着信に対して応答処理をする応答機器67と、を備えている。
電子制御装置(ECU50)は、マルチメディア系60を制御対象とする。ECU50は、CPU52、ROM54、および記憶装置56を備えている。特に本実施形態にかかる記憶装置56は、記憶内容(データ)を電気的に書き換え可能であって且つ、給電の有無にかかわらず同データを保持する不揮発性の記憶装置である。これに対し、RAM36,46は、給電が停止されることにより、データの保持ができなくなる揮発性メモリである。
ECU30,40,50は、互いにネットワークNWに接続されている。ネットワークNWには、ECU30,40,50に直接接続されていない車両の各種スイッチ(スイッチ群70)や、ECU30,40,50に直接接続されていない、たとえば車両10の外部の音を感知する環境音センサ等の各種センサ(センサ群72)が接続されている。なお、図1では、説明の便宜上、上記スイッチ群70と、ステアリングホイール(ステアリング80)に設けられたステアリングスイッチ82とを分けて記載している。ステアリングスイッチ82は、ステアリング80の右側に設けられたモードスイッチ82aと、ステアリング80の左側に設けられた右選択スイッチ82b、左選択スイッチ82c、UPスイッチ82d、DOWNスイッチ82eを備えている。
車両10は、さらに、全地球測位システム(GPS74)を備えている。
ECU50は、たとえば、M系スイッチ66の操作によって、ラジオ放送が指示されると、ラジオ放送の受信処理およびスピーカ61を用いた受信データの再生処理を実行する。また、ECU50は、M系スイッチ66の操作によって、ナビゲーションシステムの使用が指示されると、GPS74によって検知される車両10の位置に基づき、ハードディスク58に記憶された地図データから現在地付近の地図データを抽出し、画像表示装置63に表示する。
さらにECU50は、音声感知装置62の出力信号に基づき、ユーザの音声信号をユーザによる指示(入力操作)として認知したり、画像感知装置65の出力信号に基づき、ユーザの動作をユーザによる指示(入力操作)として認知したりする。以下、これについて図2に基づき説明する。
図2は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が実行することにより実現される処理の一部と、ROM54に記憶されているデータの一部とを示したものである。
図2(a)は、音声認識処理を示す。音声認識エンジンM10は、音声感知装置62の出力信号である音声データを入力とし、音声認識辞書M12に規定される単語や文との対応付けを行うとともに、その単語や文をコマンドに対応付ける。ここで、音声認識辞書M12は、ユーザが指示する対象となる機器の種類毎に、それぞれ異なった辞書からなる。たとえば、音声認識辞書M12aは、オーディオ機能に関するものであり、音声認識辞書M12bは、車載空調装置に関するものである。図2には、音声認識辞書M12aに、「上げる」、「UP」が単語として登録されていることと、それらがいずれもボリュームを上げるコマンドに対応することとを例示している。本実施形態では、音声認識辞書M12bにも、「上げる」、「UP」が単語として登録されており、それらはいずれも車載空調装置の設定温度を上げるコマンドに対応している。このように、本実施形態では、同一の単語であっても、複数のコマンドが対応しうる設定となっている。
なお、たとえば、音声認識辞書M12aには、「オーディオのボリュームUP」といったセンテンスも登録されており、音声認識辞書M12bには、「温度を上げて」といったセンテンスも登録されている。そして、M系スイッチ66には、音声認識エンジンM10を起動するスイッチが含まれており、音声認識エンジンM10が起動されるときには、音声認識辞書M12aおよび音声認識辞書M12bの双方が音声データとの対応付けの候補となりうる。しかし、本実施形態では、M系スイッチ66や後述のステアリングスイッチ82にモード選択用のスイッチが備えられており、どの機器に対する指令に用いるかのモードの指定が可能となっている。
図2(b)は、ユーザの動作を認識するジェスチャ認識処理を示す。ジェスチャ認識エンジンM20は、画像感知装置65の出力信号である画像データを入力とし、ジェスチャ認識辞書M22に規定されているジェスチャとの対応付けを行い、そのジェスチャに対応付けられたコマンドに対応付ける。ここで、ジェスチャ認識辞書M22は、ユーザが指示する対象となる機器の種類毎に、それぞれ異なった辞書からなる。たとえば、ジェスチャ認識辞書M22aは、オーディオ機能に関するものであり、ジェスチャ認識辞書M22bは、車載空調装置に関するものである。そして、たとえば、ジェスチャ認識辞書M22aにおいては、手の平を水平に広げた状態で手を上昇させるジェスチャが、ボリュームを上げるコマンドに対応しており、ジェスチャ認識辞書M22bにおいては、同じジェスチャが、車載空調装置の設定温度を上げるコマンドに対応している。本実施形態では、M系スイッチ66に、ジェスチャ認識エンジンM20を起動するスイッチが含まれている。また、本実施形態では、M系スイッチ66や後述のステアリングスイッチ82にモード選択用のスイッチが備えられており、どの機器に対する指令に用いるかのモードの指定が可能となっている。
図2(c)は、ステアリングスイッチ82の操作に対応付けられるコマンドを規定したスイッチコマンド対応表M30を示している。ここで、スイッチコマンド対応表M30aは、モードスイッチ82aの操作に応じて選択されるモードを規定している。すなわち、たとえば、モードスイッチ82aを押下する毎に、「オーディオデータの再生処理」→「オーディオデータリストの表示」→「ラジオの再生」→「ラジオの選局」→「テレビ放送の再生」→「テレビ放送の選曲」→「地図データの表示」→「空調装置の操作」→「電話の着信応答の可否選択」の各モードに切り替わることが規定されている。また、スイッチコマンド対応表M30bは、「オーディオデータの再生処理」のモードが選択されているときの、右選択スイッチ82b、左選択スイッチ82c、UPスイッチ82d、DOWNスイッチ82eのそれぞれの操作に対応する処理が規定されている。すなわち、たとえば、右選択スイッチ82bの操作には、現在再生中の曲の再生を中断して次の曲を再生する処理が規定され、左選択スイッチ82cの操作には、現在再生中の曲の再生を中断して1つ前の曲を再生する処理が規定されている。またたとえば、UPスイッチ82dの操作には、音量を上げる処理が規定され、DOWNスイッチ82eの操作には、音量を下げる処理が規定されている。また、スイッチコマンド対応表M30cには、「電話の着信応答の可否選択」のモードが選択されているときの右選択スイッチ82b、左選択スイッチ82c、UPスイッチ82d、DOWNスイッチ82eのそれぞれの操作に対応する処理が規定されている。すなわち、たとえば、右選択スイッチ82b、左選択スイッチ82c、UPスイッチ82dおよびDOWNスイッチ82eの操作には、応答機器67によって電話の着信に応答する処理が規定され、モードスイッチ82aの長押し操作には、電話の着信応答に応答することなく現在電話に出られない旨の音声案内を相手に送信する処理が規定されている。
ECU50は、さらに、有向グラフを利用して将来の車両の状態を予測する遷移予測処理と、遷移予測処理に応じて車両10内の各種機器を制御する処理とを実行する。以下、これについて詳述する。
図3に、上記有向グラフの生成処理や、遷移予測処理、各種機器を制御する処理を示す。この処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が実行することにより実現される。
データ送受信処理部M40は、ECU50の外部との間でデータの授受を行う。リスト生成処理部M42は、図4に示す有向グラフのノードリストおよびリンクリストを生成する処理を行う。
図4(a)は、ノードリストを示す。ノードリストは、車両内の機器に関する複数種類のデータである車両データ群によって特定されるノードに対してノードIDが付与されるとともに、そのノードの観測回数が記録されたデータである。図4(b)は、リンクリストを示す。リンクは、ノードリストに登録されている一対のノードの一方から他方への遷移を定義するものである。リンクリストは、遷移前のノードIDが始点ノードIDとして規定され、遷移後のノードIDが終点ノードIDとして規定されるとともに、当該リンクの観測回数が記録されたデータである。
図3には、説明の便宜上、各種処理とともに、ノードリスト・リンクリストM44を示しているが、実際には、ノードリストやリンクリストは、記憶装置56に記憶されている。
遷移予測処理部M46は、車両データ群から現在のノードを特定し、リンクリストを用いて将来遷移するであろうノードを予測する。コマンド処理部M48は、遷移予測処理部M46によって予測されたノードに基づき車両10内の機器を制御するコマンドを生成して機器を制御する。
図5に、リスト生成処理部M42の処理を示す。図5に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、以下では、先頭に「S」を付与した数字によってステップ番号を表現する。
図5に示す一連の処理において、CPU52は、まず、ECU50が扱うデータを収集するとともに、ネットワークNWを介してECU30,ECU40が扱うデータを取得することによって、ノードを特定するための車両データ群を取得する(S10)。たとえば、パワートレーン・シャーシ系20のECU30が扱うデータとしては、車速や、アクセル操作量、ブレーキ操作量、外気温、シフトレバーの状態、変速装置の制御モードの切替スイッチの状態、ステアリングの回転角度(操舵角)、車両を走行可能な状態とするスイッチの状態、車載主機の冷却回路の冷媒の温度等に関するものがある。なお、走行可能な状態とするスイッチとは、車載主機がエンジンであれば、イグニッションスイッチに対応する。ボディー系22のECU40が扱うデータとしては、ワイパースイッチの状態や、ライトのオン・オフスイッチの状態、窓の開閉スイッチの状態、窓の開口度の検出値、ドアのロック装置の状態、空調装置の状態、車両10の外の照度を検知する照度センサの検出値、各座席の着座センサの検出値、車室内の温度の検出値等に関するものがある。ECU50が扱うデータとしては、GPS74による位置情報や、スピーカ61の状態、音声感知装置62のオン・オフ状態、画像表示装置の表示対象に関する情報、タッチパネル64の操作状態、画像感知装置65のオン・オフ状態、M系スイッチ66の状態、センサ群72の検出値、ステアリングスイッチ82の操作状態等に関するものがある。
ノードを特定するデータには、ユーザによる車両10内の機器の操作に応じたデータが含まれている。ユーザによる車両10内の機器の操作に応じたデータには、ユーザによる車両10内の機器の操作状態を示すデータと、ユーザによる車両10内の機器の操作に対応付けられる機器の状態を示すデータが含まれる。ここで、機器の操作状態を示すデータとは、アクセル操作量や、ブレーキ操作量、シフトレバーの状態、操舵角、車両を走行可能な状態とするスイッチの状態、ウィンカーレバースイッチの状態、窓の開閉スイッチの状態、スイッチ群70の状態に関するデータ等がある。また、ユーザによる車両10内の機器の操作に対応付けられる機器の状態を示すデータには、窓の開口度の検出値、たとえばテレビ放送の画像であるか地図データの表示であるか等の画像表示装置63に表示される画像の種類等がある。これに対し、機器の操作に応じたデータ以外のデータとは、たとえば外気温や照度センサの検出値、冷却回路の冷媒の温度等がある。
本実施形態では、特に、ユーザによる入力操作に対する機器を制御する処理の種類が複数通り存在して、それら複数の処理のいずれとするかの対応関係を変更可能な入力装置に関するデータがノードを特定するための車両データ群に含まれている。こうした入力装置として、本実施形態では、音声感知装置62や、タッチパネル64、画像感知装置65、ステアリングスイッチ82がある。
次に、CPU52は、同時期に取得された車両データ群毎に、車両データ群を整列させる整列処理を実行する(S12)。整列処理は、車両データ群を、時系列の順に従って、互いに異なる時刻T1,T2,…,Tmのそれぞれで、グループ化する処理である。ただし、たとえば、時刻T1の車両データ群と時刻T2の車両データ群とで、車両データ群を構成する全てのデータが互いに異なるサンプリングタイミングにおいてサンプリングされたことを意味しない。たとえば、時刻T1と時刻T2との間の時間間隔よりもサンプリング周期が長いデータについては、時刻T1のデータと時刻T2のデータとが互いに同時期にサンプリングされたデータとなりうる。これに対し、時刻T1と時刻T2との間の時間間隔よりもサンプリング周期が短いデータについては、時刻T1のデータと時刻T2のデータとは、互いに異なるサンプリングタイミングにおいてサンプリングされたデータとなる。しかし、時刻T1の車両データ群を構成するデータは、時刻T1の時点において、最新のサンプリングタイミングにおいてサンプリングされたデータとなっている。ただし、車載機器の処理の遅延等に起因して実際には時刻T1の時点においてサンプリングされているにもかかわらず、時刻T2に割り振られるデータがあり得るが、これについては、時刻T2に割り振られたデータを、時刻T2の時点における最新のデータと見なす。この場合、時刻T2の車両データ群を構成するデータは、いずれも同時期にサンプリングされたデータと見なせる。なお、たとえばECU30,40は、自身が扱う時系列データにタイムスタンプを付与するなどして互いに異なる時刻にサンプリングされた時系列データをECU50に一括して送信してもよい。その場合、S10の処理を、タイムスタンプを頼りに、時刻T1,T2,…,Tmの車両データ群を特定する処理としてもよい。この特定する処理がなされる場合であっても、時刻Tmの車両データ群は、時刻T1の車両データ群よりも後の時刻を取得タイミングとする車両データ群であると称する。
図5に戻り、CPU52は、同時期に取得された車両データ群が表現するノードの特定処理を実行する(S14)。次に、CPU52は、特定処理によって特定したノードが、未だ特定されたことのない新規なノードであるか否かを判定する(S16)。この処理は、図3に例示したノードリストを参照し、同一のノードがすでに登録されているか否かを判定する処理となる。
CPU52は、新規なノードであると判定する場合(S16:YES)、そのノードに新たなノードIDを付与して、記憶装置56に記憶されている上記ノードリストに追加するとともに、そのノードの観測回数を「1」とする(S18)。新規なノードには、すでに登録されているノードのノードIDとは異なる記号が付与される。これに対し、CPU52は、既知のノードであると判定する場合(S16:NO)、ノードリストにおける該当するノードの観測回数を「1」だけインクリメントする(S20)。
CPU52は、S18,S20の処理が完了する場合、前回特定したノードから今回特定したノードへの遷移が新規であるか否かを、換言すれば新規のリンクであるか否かを判定する(S22)。この処理は、図3に例示したリンクリストを参照し、同一のリンクが既に登録されているか否かの判定となる。
CPU52は、新規のリンクであると判定する場合(S22:YES)、そのリンクに新たなリンクIDを付与して、記憶装置56に記憶されている上記リンクリストに追加するとともに、そのリンクの観測回数を「1」とする(S24)。新規なリンクには、すでに登録されているリンクのリンクIDとは異なる記号が付与される。
ちなみに、時系列的に前後するタイミングにおいて取得された車両データ群によって特定されるノードが互いに同一の場合、1つのノードから同一のノードに遷移したとして、これについても1つのリンクIDが付与される。以下、この種のリンクを自己閉路と称する。
これに対し、CPU52は、既知のリンクであると判定する場合(S22:NO)、リンクリストにおける該当するリンクの観測回数を「1」だけインクリメントする(S26)。ちなみに、上記S16〜S26の処理は、S12において整列された複数のノードのそれぞれについて実行される。
なお、CPU52は、S24,S26の処理が完了する場合には、図5に示す一連の処理を一旦終了する。
図6に、遷移予測処理部M46の処理の手順を示す。図6に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が所定周期で繰り返し実行することにより実現される。
図6に示す一連の処理において、CPU52は、まず、車両データ群を取得する(S30)。この処理は、図5のS10の処理と同様に行えばよいが、特に、同時期に取得された車両データ群のうちの最新のものを1つ取得する処理とする。そして、CPU52は、車両データ群に基づき、ノードを特定する(S32)。そしてCPU52は、ノードリストに登録されているノードの中から、S32において特定されたノードに対応するものを検索する。なお、この処理において、対応するノードがない場合には、図6において破線にて示すように、図6に示す一連の処理を一旦終了する。
CPU52は、ノードがある場合、当該ノードを始点とし、リンクリストによって規定されている遷移によって1つのノードから別のノードに遷移する過程が、所定回数となる経路を探索する(S34)。ここで各遷移は、自己閉路を含まない。なお、所定回数の遷移が定義できない場合、図6に破線にて示すように、図6に示す一連の処理を一旦終了する。
CPU52は、始点ノードから所定回数遷移する経路を全て探索すると、所定回数の遷移によって到達するノードである候補ノードのうち、実際に生じる可能性の高いノードを選択して、実際に生じるノード(予測ノード)とする(S36)。本実施形態では、CPU52は、まず、所定回数の遷移のそれぞれを規定するリンクの観測回数の合計値が最大となるものを選択する。そして、次に、選択された遷移に対応する候補ノードの観測回数が閾値以上であるか否かを判定する。そしてCPU52は、閾値以上であると判定する場合、そのノードを将来遷移する予測ノードとする。これに対し、CPU52は、閾値未満であると判定する場合、所定回数の遷移のそれぞれを規定するリンクの観測回数の合計値が2番目に大きいものを選択し、その候補ノードの観測回数が閾値以上であるか否かを判定する。そして、CPU52は、閾値以上となる場合には、そのノードを予測ノードとする。以下、こうした処理を、候補ノードの観測回数が閾値以上となるか、候補ノードがなくなるまで実行する。
なお、CPU52は、予測ノードを算出するか候補ノードがなくなる場合、図6に示す一連の処理を一旦終了する。
図7に、コマンド処理部M48の処理の手順を示す。図7に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が所定周期で繰り返し実行することにより実現される。
図7に示す一連の処理において、CPU52は、まず、S36によって特定された予測ノードに基づき、入力操作とコマンドとの対応関係の切替が将来なされるか否かを予測する(S40)。CPU52は、この予測を、以下の3つの条件の論理積が真であるか否かに応じて行う。ここで、第1の条件は、予測ノードによって表現される機器の状態と現在のノードが表現する機器の状態とが相違する旨の条件である。第2の条件は、入力操作に対する機器を制御する処理の種類が複数通り存在して、それら複数の処理のいずれとするかの対応関係を変更可能な入力装置の操作が予測される旨の条件である。第3の条件は、予測ノードによって表現される機器の状態とする上では現在選択されている対応付けを変更する必要がある旨の条件である。なお、現在、いずれの対応関係も選択されていない場合も、現在の対応関係とは異なる関係を意図したものであるとする。ここで、いずれの対応関係も選択されていない場合とは、たとえば、音声認識エンジンM10やジェスチャ認識エンジンM20が起動されていない場合などを意味する。
CPU42は、対応関係の切替が予測されていないと判定する場合(S40:NO)、予測ノードに基づいて車載機器を制御するためのコマンドを生成する要求があるか否かを判定する(S42)。ここで、本実施形態では、ROM54に、コマンド生成処理の対象となる機器のリストを予め記憶しておく。そして、リストに登録されている機器の現在の状態が予測ノードの状態と相違することを条件に、CPU52は、予測ノードによって表現される機器の状態への切り替えを行うためのコマンドを生成する要求があるとする。なお、リストに登録されている機器とは、たとえばスピーカ61、音声感知装置62、画像表示装置63、タッチパネル64、画像感知装置65、空調装置、窓の自動開閉装置、照明装置、インストルメントパネル、ECU30,50等がある。なお、ECU30,50については、特定の処理がコマンド生成処理の対象となることがリストに規定されている。ここで、ECU30の特定の処理には、たとえば変速装置の制御モードに関する処理が含まれ、ECU50の特定の処理には、音声認識エンジンに関する処理や、ジェスチャ認識エンジンに関する処理等が含まれる。このため、たとえば、ECU30の状態が予測ノードの状態と相違したとしても、その相違がコマンド生成処理の対象となるかは、その処理が特定の処理に対応することが条件となる。
CPU52は、コマンドを生成する要求があると判定する場合(S42:YES)、予測ノードに基づき、コマンドを生成し対象とする機器に出力する(S44)。
ここで、コマンド生成処理を例示する。
たとえば、ユーザが、平日は朝、子供を後部座席に乗せ、M系スイッチ66を操作することによって画像表示装置63にテレビ放送の映像を表示させつつ、子供を幼稚園に送り、その後、M系スイッチを操作してラジオを聴きつつ、通勤をする習慣があったとする。その場合、後部座席の着座センサと運転席の着座センサが着座を検知した状態となった後、画像表示装置63がテレビ放送の映像を表示させる状態に遷移するノードが平日毎日観測されることとなる。このため、ユーザが後部座席に子供を乗せて自分が運転席に着座すると、CPU52は、画像表示装置63がテレビ放送の映像を表示させる状態を示すノードを将来の状態を表現するノードとして予測する可能性が高くなる。そしてその場合、たとえ休日に画像表示装置63に地図を表示させていたとしても、コマンド生成処理によって、ECU50は、画像表示装置63やスピーカ61を操作して、テレビ放送の表示状態に自動でモード切り替えをする。またこのケースでは、子供を幼稚園で車から降ろすときに極短時間、車両を停止させるにすぎないため、再度車両の運転を開始するときには、車載主機の冷却回路の冷媒の温度がある程度高く、また、運転席のみ着座センサが着座を検知するノードとなる。そして、その場合には、テレビ放送を停止させ、スピーカ61からラジオを流す状態に対応するノードへの遷移の観測回数が多くなる。CPU52では、これに基づき、ユーザが子供を車から降ろした後、再度、車両を走行可能な状態とする場合、画像表示装置63にテレビ放送の映像を表示するモードを停止し、スピーカ61からラジオ放送の音声データを流すモードに自動で切り替える。
また、たとえば、真夏の炎天下、外気温センサの検出値が同一の温度であっても、運転席のみ着座センサによって着座が検知される場合と、助手席の着座センサも着座を検知する場合とで、スイッチ群70のうちの空調装置の設定温度を調整するスイッチの操作によって設定される空調装置の温度設定が異なるとする。その場合、外気温の検出値が非常に高い場合に対応するノードとして、運転席の着座のみが検知される場合と、助手席の着座をも検知される場合とで、空調装置の温度設定が異なるノードへの遷移が互いに観測回数が多いリンクとなる。このため、ユーザが1人で車に乗って出かけた後、助手席に人を乗せると、CPU52は、空調装置の温度設定が現在の設定とは異なる設定となるノードを、将来の状態を表現するノードとして予測する可能性が高くなる。そしてその予測がなされる場合、CPU52は、ユーザによる温度変更操作がなされる以前に、コマンド生成処理によって、温度設定を変更するコマンドを生成して、ネットワークNWを介してボディー系22のECU40に出力する。これにより、ボディー系22のECU30では、空調装置を操作して、設定温度を変更する。
またたとえば、CPU52は、ユーザの習慣に応じて、同一の車速における主機の回転速度を低くするノーマルモードと高くするスポーツモードとのいずれか一方から他方への切り替えを自動で実行し得る。すなわち、たとえばユーザが平日の通勤時には、ノーマルモードを採用し、休日には、ナビゲーションシステムによって遠方の目的地を設定するとともに、スイッチ群70のうちの変速モードの切替スイッチを操作してスポーツモードを採用して車両を運転するとする。その場合、ナビゲーションによって遠くの位置が目的地と設定されており、ノーマルモードが設定されているノードから、ナビゲーションシステムによって遠くの位置が目的地と設定されており、スポーツモードが設定されているノードへの遷移の観測回数が多くなる。そして、これにより、CPU52は、遠くの位置が目的地と設定されており、ノーマルモードが設定されている状態を表現するノードが特定されると、スポーツモードの設定とするコマンドを生成して、ネットワークNWを介してECU30に出力する。これにより、ECU30は、変速装置の制御を、スポーツモードに対応する制御に変更する。また、CPU52は、インストルメントパネルにスポーツモードであることを表示するコマンドを生成し、ネットワークNWを介してECU40に出力する。
一方、CPU52は、入力操作とコマンドとの対応関係の変更が予測されたと判定する場合(S40)、コマンド切替処理/活性状態切替処理を実行する(S46)。
図8に、S46の処理の手順を示す。
図8に示す一連の処理において、CPU52は、まず、ステアリングスイッチ82の入力操作が予測されるか否かを判定する(S50)。そしてCPU52は、ステアリングスイッチ82への入力操作が予測されると判定する場合(S50:YES)、図2(c)に示したスイッチコマンド対応表M30を変更してステアリングスイッチ82の操作とコマンドとの対応付けを切り替える(S52)。CPU52は、S52の処理が完了する場合や、S50において否定判定する場合には、画像感知装置65へのジェスチャ入力操作が予測されるか否かを判定する(S54)。そして、CPU52は、ジェスチャ入力操作が予測されると判定する場合(S54:YES)、ユーザのジェスチャを画像感知装置65の出力に基づき特定する動作特定処理が非活性状態であるか否かを判定する(S56)。ここで、非活性状態とは、ユーザが画像感知装置65の前で所定の動作をしても、その動作をECU50が認識できない状態のことを言う。すなわち、たとえば画像感知装置65の電源がオフ状態であったり、画像感知装置65の出力データをCPU52が取り込む状態になかったり、ジェスチャ認識エンジンM20が起動されていなかったりする場合には、非活性状態となる。CPU52は、非活性状態であると判定する場合(S56:YES)、動作特定処理を活性状態に切り替える(S58)。そして、CPU52は、図2(b)に示したジェスチャ認識辞書M22を、予測ノードによって予測された機器の操作をコマンドとするもののみに切り替える(S60)。
CPU52は、S60の処理が完了する場合や、S54,S56において否定判定する場合には、タッチパネル64の入力操作が予測されるか否かを判定する(S62)。そして、CPU52は、タッチパネル64の入力操作が予測される場合(S62:YES)、画像表示装置63に表示する画像を、タッチパネル64の入力操作の予測に適した画像に切り替える(S64)。そして、CPU52は、タッチパネル64上の位置と、対応するコマンドとの関係を切り替える(S66)。
CPU52は、S66の処理が完了する場合や、S62において否定判定する場合には、音声入力操作が予測されているか否かを判定する(S68)。そしてCPU52は、音声入力操作が予測されていると判定する場合(S68:YES)、ユーザが発した音声を音声感知装置62の出力に基づき特定する音声特定処理が非活性状態であるか否かを判定する(S70)。ここで、非活性状態とは、ユーザが音声を発しても、その音声をECU50が認識できない状態のことを言う。すなわち、たとえば音声感知装置62の電源がオフ状態であったり、音声感知装置62の出力データをCPU52が取り込む状態になかったり、音声認識エンジンM10が起動されていなかったりする場合には、非活性状態となる。CPU52は、非活性状態であると判定する場合(S70:YES)、音声特定処理を活性状態に切り替える(S72)。そしてCPU52は、図2(a)に示した音声認識辞書M12を、予測ノードによって予測された機器の操作をコマンドとして含むものに切り替える(S74)。
なお、CPU52は、S68,S70の処理において否定判定する場合や、S74の処理が完了する場合には、図8に示す一連の処理を一旦終了する。
図7に戻り、CPU52は、S46の処理が完了する場合、上記入力装置に対する入力操作があるか否かを判定する(S48)。そしてCPU52は、入力操作があると判定する場合(S48:YES)、S44の処理に移行する。ただし、ここでのコマンド生成処理は、S46によって規定した対応関係に基づき入力操作から一義的に定まるコマンドを生成する処理である。なお、CPU52は、S44の処理が完了する場合や、S42の処理において否定判定する場合には、図7に示す一連の処理を一旦終了する。
ここで、本実施形態の作用を説明する。
たとえば、電話の着信があるたびに、ユーザがモードスイッチ82aを操作して「電話の着信応答の可否選択」のモードを選択し、続いて、応答機器67によって電話の着信に応答する処理を指示すべく、右選択スイッチ82b、左選択スイッチ82c、UPスイッチ82d、またはDOWNスイッチ82eを操作したとする。この場合、電話の着信がある状態を示すノードから「電話の着信応答の可否選択」のモードを選択するノードへの遷移の観測回数が増加する。このため、電話の着信があると、CPU52は、遷移予測処理によって、「電話の着信応答の可否選択」のモードを選択するノードを予測する可能性が高くなる。そしてCPU52は、その予測をすると、たとえ現在選択されているモードが「オーディオデータリストの表示」のモードであったとしても、S52の処理によって、「電話の着信応答の可否選択」のモードに自動で切り替える。これにより、ユーザは、右選択スイッチ82b、左選択スイッチ82c、UPスイッチ82d、またはDOWNスイッチ82eを操作するのみで、着信に応答することができる。
またたとえば、車両10のユーザが、運転中に、車両が工事現場等、騒音が大きい場所に差し掛かると、オーディオ再生のボリュームを上げるためにジェスチャ認識を利用することが多々あるものの、車両10の運転中に空調装置の設定温度を上げる指示をするためにジェスチャ認識を利用したことがないとする。この場合、環境音センサの検出値が大きな音を感知するノードからジェスチャ認識によってオーディオ再生のボリュームを指示するノードへの遷移が多数観測される。そしてこれにより、現在のノードが環境音センサの検出値が大きな音を感知するノードとなると、CPU52は、ジェスチャ認識によってオーディオ再生のボリュームを指示するノードへの遷移を予測する可能性が高くなる。そしてCPU52は、その予測をする場合、たとえ空調装置用のジェスチャ認識辞書M22bが選択されていたとしても、S56の処理によって、オーディオ用のジェスチャ認識辞書M22aに切り替える。また、その予測をしたときに、ジェスチャ認識エンジンM20が起動されていない場合には、S60の処理によって、ジェスチャ認識エンジンM20が起動され、さらに、ジェスチャ認識辞書M22aが選択される。
またたとえば、車両10のユーザが、運転中に、室温が高い場合や低い場合に空調装置の設定温度を変更するために音声認識を利用することが多々あるものの、車両10の運転中にオーディオ再生のボリュームを調整する指示をするために音声認識を利用したことがないとする。その場合、車室内の温度の検出値が高い状態または低い状態を示すノードから、音声認識を用いて空調装置の設定温度の変更操作をするノードへの遷移の観測回数が増加する。このため、現在のノードが車室内の温度の検出値が高い状態または低い状態を示すノードである場合、CPU52は、音声認識を用いて空調装置の設定温度の変更操作をするノードへの遷移を予測する可能性が高くなる。そして、CPU52は、その予測を実際行う場合には、たとえオーディオ用の音声認識辞書M12aが選択されていたとしても、S74の処理によって、空調装置用の音声認識辞書M12bに切り替える。またたとえば、CPU52は、音声認識エンジンM10が起動されていない場合には、S72の処理によって、音声認識エンジンM10を起動する。
またたとえば、ユーザが、平日の朝の通勤時間帯には、画像表示装置63をオフ状態とし、タッチパネル64も使用しない一方、休日に家族で出かけるときには、まずナビゲーションシステムによって目的地を設定するのが常であるとする。その場合、運転席および後部座席の着座センサが人を検知する状態を示すノードから、ナビゲーションシステムを使用するノードへの遷移が多数観測される。このため、現在のノードが後部座席の着座センサが人を検知する状態を示すノードとなると、CPU52は、ナビゲーションシステムを使用するノードを予測する可能性が高くなる。そしてCPU52は、その予測をすると、S64の処理によって、画像表示装置63にナビゲーションシステムへの指示操作のアイコンを表示し、また、S64の処理によって、タッチパネル64上の指示位置とコマンドとの対応関係をアイコンに整合するように切り替える。
このように、本実施形態によれば、ユーザが簡易な操作によって適切な操作をすることを支援することができる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、コマンド切替処理を実行するのに先立って、その実行の可否についてユーザに問い合わせる処理を実行する。
図9に、コマンド処理部M48の処理の手順を示す。図9に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、図9において、図7に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付してその説明を省略する。
図9に示す一連の処理において、CPU52は、S40の処理において肯定判定する場合、コマンド切替処理を実行することについて、ユーザに問い合わせる(S90)。そして、ユーザが許可応答をする場合(S92:YES)、S46の処理を実行する一方、ユーザが許可応答をしない場合(S92:NO)、図9に示す一連の処理を一旦終了する。
ここで、本実施形態の作用を説明する。
たとえば音声特定処理が非活性状態であるときに音声特性処理を活性状態として音声認識辞書M12をオーディオ用の音声認識辞書M12aに切り替えるに先立っては、スピーカ61から、「音声認識を起動してオーディオ調整モードに切り替えますか?」という音声信号を発する。そして、CPU52は、音声感知装置62の出力信号を監視して、ユーザが肯定の声を発する場合には、音声認識エンジンM10を起動してオーディオ用の辞書を用意する。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、第2の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、現在のノードによって表現される機器の状態から予測ノードによって表現される機器の状態への変化が、ユーザが所定の入力操作をすることで実現される場合、その所定の入力操作の任意性を高めるために、上記機器の状態を変化させるための入力操作を予め規定されている対応関係に対して追加して生成する。
図10に、コマンド処理部M48の処理の手順を示す。図10に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、図10において、図7に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付してその説明を省略する。
図10に示す一連の処理において、CPU52は、S42の処理において肯定判定する場合、現在のノードによって表現される機器の状態から予測ノードによって表現される機器の状態に制御する処理を案内推奨する後述の処理に対し、ユーザが肯定の音声入力操作をすることを、同処理に対応付けるように対応関係を生成する(S94)。そして、CPU52は、音声入力操作との対応関係を上記処理に切り替えて、スピーカ61から音声信号を出力して、同処理をすることを奨励して許可を求める(S96)。そしてCPU52は、ユーザが許可するか否かを判定する(S96)。そして、ユーザが許可する場合(S98:YES)、現在のノードによって表現される機器の状態から予測ノードによって表現される機器の状態に制御するためのコマンドを生成すべく、S44の処理に移行する一方、ユーザが許可しない場合(S98:NO)、図10に示す一連の処理を一旦終了する。なお、CPU52は、S94の処理によって生成した対応関係を、この1度の処理において規定するに過ぎず、所定期間が経過すると、その間の入力操作の有無にかかわらず、この暫定的な関係を消去する。
ここで、本実施形態の作用を説明する。
CPU52は、たとえば、予測ノードに基づきユーザがスイッチ群70のうちの空調装置の設定温度を調整するスイッチの操作によって空調装置の設定温度を上げると予測する場合、スピーカ61から、「エアコンの設定温度を上げますか?」という音声信号を発する。そして、CPU52は、音声感知装置62の出力信号を監視して、ユーザが肯定の言葉を発する場合には、ネットワークNWを介してECU40に設定温度を上昇させるコマンドを出力する。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、現在のノードの継続時間を予測し、予測された継続時間に応じて、遷移予測処理における経路探索を実行する。このため、本実施形態では、図11(a)に示すように、ノードリストに、各ノードの累積観測時間を追加する。ノードの累積観測時間とは、そのノードが継続して観測された時間の累積値である。すなわち、あるノードAが観測された後、別のノードに遷移し、その後、ノードAが再び観測されることにより、ノードAが2度出現した場合、それぞれのノードAの継続時間の和となる。なお、図11(b)に示す本実施形態にかかるリンクリストは、図4(b)に示したものと同様である。
図12に、リスト生成処理部M42の処理の手順を示す。図12に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、図12に示す処理において、図5に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図12に示す一連の処理において、CPU52は、ノードの観測回数をインクリメントすると(S20)、前回の制御周期においてS14の処理によって特定されたノードと今回の制御周期においてS14の処理によって特定されたノードとが同一であるか否かを(遷移がないか否かを)判定する(S80)。そして、CPU52は、別のノードへの遷移がないと判定する場合(S80:YES)、累積観測時間を更新する(S82)。すなわち、CPU52は、車両データ群の取得周期だけ累積観測時間を増加補正する。ここで、車両データ群の取得周期は、図12の処理の周期ではなく、同時期に取得された車両データ群の時系列データのうちの時系列的に隣接するもの同士の取得タイミング間の時間差のことである。
なお、CPU52は、S82の処理が完了する場合や、S80において否定判定する場合には、S22の処理に移行する。ちなみに、上記S16〜S26の処理に加えて、S80,S82の処理も、S12において整列された複数のノードのそれぞれについて適宜実行される。
図13に、遷移予測処理部M46の処理の手順を示す。図13に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、図13において、図6に示した処理に対応する処理については、便宜上、同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図13に示す一連の処理において、CPU52は、ノードを特定すると(S32)、そのノードが継続する時間である継続時間を予測する(S84)。詳しくは、CPU52は、累積観測時間を車両データ群の取得周期で除算した値を観測回数から減算した減算値によって、累積観測時間を除算した値を継続時間と予測する。ここでは、減算値を、そのノードの出現回数と見なしている。そしてCPU52は、継続時間が閾値時間Tth以上であるか否かを判定する(S86)。この処理は、経路探索処理や予測ノード選択処理を実行するか否かを判定するためのものである。すなわち、経路探索処理や予測ノード選択処理にはある程度の時間を要するため、現在のノードの継続時間が短い場合には、予測ノードが定まった時点では、すでに実際のノードが遷移してしまい、予測ノードが適切な予測ではなくなるおそれがある。なお、閾値時間Tthは、経路探索処理や予測ノード選択処理を実行して且つ、その後のコマンド生成処理を実行するのに十分な時間に設定されている。
CPU52は、閾値時間Tth以上であると判定する場合、S34の処理に移行する一方、閾値時間Tth未満であると判定する場合(S86:NO)、図13に示す一連の処理を一旦終了する。
このように、本実施形態によれば、現在のノードの継続時間の予測値が閾値時間Tth未満の場合には、遷移予測処理を実行しないため、コマンド生成処理によってコマンドが生成されるときにすでに、ノードが遷移予測処理によって始点ノードに定められたものから変化している事態が生じることを抑制することができる。
<第5の実施形態>
以下、第5の実施形態について、第4の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
上記第4の実施形態では、現在のノードの継続時間の予測値に基づき、経路探索処理や予測ノード選択処理を実行するか否かを判定したが、本実施形態では、予測値に基づき経路探索処理の条件を可変設定する。
図14に、遷移予測処理部M46の処理の手順を示す。図14に示す処理は、ROM54に記憶されたプログラムをCPU52が所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、図14において、図13に示した処理に対応する処理については、便宜上、同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
図14に示す一連の処理において、CPU52は、継続時間を予測する(S88)と、継続時間に基づき探索条件を設定する(S89)。詳しくは、CPU52は、継続時間が長いほど、現在のノードからの探索する経路の遷移回数を増加させる。そしてCPU52は、設定された遷移回数だけ現在ノードから遷移が生じた場合の経路を探索する(S34)。
本実施形態によれば、現在のノードの予測される継続時間が短い場合に、遷移予測処理において探索する経路の遷移回数を減少させることにより、CPU52の演算負荷を軽減し、遷移予測処理に要する時間を短縮することができる。これにより、予測ノードに基づきコマンドが生成される時点において、現在のノードが遷移予測処理によって始点ノードに定められたものから変化していることを抑制することができる。
<第6の実施形態>
以下、第6の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、図3に示した処理を、車両10の外にある装置によって実行する。すなわち、図15に示すように、車両10は、公衆回線網PLと通信可能な通信機90を備えており、通信機90を介して、複数の車両10から車両データ群を収集するセンターのECU100と通信する。
ECU100は、CPU102、ROM104および記憶装置106を備えている。記憶装置106は、電気的に書き換え可能な不揮発性の記憶装置である。そして、ROM104には、CPU102を、データ送受信処理部M40、リスト生成処理部M42、遷移予測処理部M46およびコマンド処理部M48として機能させるためのプログラムが記憶されている。また、ROM104には、音声認識辞書M12、ジェスチャ認識辞書M22、およびスイッチコマンド対応表M30が記憶されている。一方、記憶装置106には、ノードリストおよびリンクリストが記憶されている。
これにより、CPU102は、車両10から送信された車両データ群に基づき、ノードリストおよびリンクリストを生成し、それらに基づき、ノードの遷移を予測してコマンドを生成する。そして、生成したコマンドを車両10に送信する。なお、ノードリストやリンクリストは、車両10毎に、各別のリストとしてもよい。これは、車両10から車両データ群を送信する際、車両IDを送信することで実現できる。
<対応関係>
上記実施形態における事項と、上記「課題を解決するための手段」の欄に記載した事項との対応関係の一部を以下に記載する。以下では、「課題を解決するための手段」の欄に記載した解決手段の番号毎に、対応関係を示している。
[1]入力装置は、ステアリングスイッチ82、音声感知装置62、タッチパネル64、および画像感知装置65に対応する。車両用制御装置は、図1においては、ECU50に対応し、図15においては、ECU100に対応する。遷移予測処理は、図6の処理に対応し、コマンド切替処理は、S50,S52,S54,S60,S62,S66,S68,S74の処理に対応し、コマンド生成処理は、S44の処理に対応する。[5]活性状態切替処理は、S70,S72の処理に対応する。[7]活性状態切替処理は、S56,S58の処理に対応する。[9]図10のS94の処理に対応する。[10]図10のS96の処理に対応する。[12]許可処理は、S86の処理に対応し、制限処理は、S89の処理に対応する。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態の各事項の少なくとも1つを、以下のように変更してもよい。
「閾値時間Tthの設定について」
予測される現在のノードの継続時間が閾値時間Tth以上であることを、遷移予測処理の実行条件とするのは、上記第4の実施形態の場合に限らない。たとえば、遷移予測処理の結果を利用する処理が、図9や図10の処理であってもよい。この場合、閾値時間Tthの設定によってたとえば信号待ち時間として想定される平均値程度に設定するなら、信号待ち時に問い合わせ処理や案内推奨処理によって、ユーザに音声案内等がなされることを抑制することができる。
「制限処理について」
図14のS89の処理では、終点ノードまでの遷移回数を、予測される継続時間が短い場合に長い場合よりも少なくしたが、これに限らない。たとえば、探索処理を、遷移の途中に現れるノードについて、その観測回数が下限値以上であることを条件に次の遷移を探索し、下限値未満の場合、その経路の探索を中断する処理とし、制限処理としては、下限値を、予測される継続時間が短い場合に長い場合よりも大きくしてもよい。
「遷移予測処理について」
現在のノードを始点ノードとし、始点ノードからの遷移先の別のノードを予測する遷移予測処理としては、上記実施形態において例示したものに限らない。たとえば、ノードの観測回数を参照することなく、始点ノードからリンクリストによって規定された遷移に従って、所定回数遷移して到達する候補ノードのうち、リンクの観測回数が最大となる候補ノードを遷移先として予測してもよい。このように、ノードの観測回数を利用しないのであれば、予測用データにノードの観測回数を含めなくてもよい。
またたとえば、始点ノードからリンクリストによって規定された遷移に従って、1回から所定の複数回までのそれぞれの回数だけ遷移して到達する候補ノードのうち、1回当たりの遷移の観測回数の平均値が最大となる候補ノードを遷移先として予測してもよい。ここで、遷移の観測回数の平均値とは、始点ノードから候補ノードまでの遷移を定めたリンクのそれぞれの観測回数の合計を遷移回数で除算した値である。なお、たとえば平均値が同一の一対の候補ノードが生じた場合には、候補ノードの観測回数が多い方を遷移先の予測ノードとすればよい。
遷移予測処理としては、リンクの観測回数を利用するものに限らない。たとえば、始点ノードからリンクリストによって規定された遷移に従って、1回から所定の複数回までの回数だけ遷移して到達するノードのうち、始点ノードの次のノードから終点ノードまでの各ノードの観測回数の平均値が最大となるものを、遷移先のノードとして予測してもよい。これは、観測回数が多いノードを通過する場合には少ないノードを通過する場合よりも生じやすいケースと見なす処理である。このように、リンクの観測回数を利用しないのであれば、予測用データにリンクの観測回数を含めなくてもよい。
また、遷移予測処理としては、たとえば予めコマンド生成処理の対象となりうるノードであって現在のノードと相違するノードを候補ノードとする処理を含むものであってもよい。これはたとえば、リンクリストに規定した遷移を逆にたどって候補ノードから現在のノードにたどり着けないものと、途中に他の候補ノードとなるものとを排除した後、リンクの平均観測回数が最大となるものを特定することによって、予測ノードを定めることにより実現できる。
「コマンド生成処理について」
上記実施形態では、コマンド生成処理の対象となる機器を予め設定しておき、設定した機器の状態が現在の状態と予測ノードによって表現される状態とで異なることを条件に、予測ノードによって表現される状態に制御するためのコマンドを生成したが、これに限らない。たとえば、コマンド生成処理の対象にしはしない機器を予め設定しておき、設定されていない機器の現在の状態が予測ノードによって表現される状態とは異なることを条件に、予測ノードによって表現される状態に制御するためのコマンドを生成してもよい。
もっとも、たとえばノードを構成するデータにコマンド生成処理の対象としたくない機器のデータを含めないなら、コマンド生成処理の対象とする機器またはしない機器を予めリストに定めておかなくてもよい。
「入力装置について」
入力操作と機器を制御する処理の種類との対応関係が複数通り存在する入力装置としては、上記実施形態において例示したものに限らない。たとえば、M系スイッチ66であってもよく、また、たとえば自動操舵処理がなされているときのステアリング80であってもよい。
「生成処理について」
図10に示した処理では、対応関係が追加される入力操作を、音声入力操作に限ったが、これに限らない。たとえば、ステアリングスイッチ82であってもよく、またたとえば、タッチパネル64であってもよい。
「案内推奨処理について」
上記実施形態では、案内推奨処理に対するユーザの許可応答のための入力装置を、音声感知装置62としたが、これに限らない。たとえば、タッチパネル64や、画像感知装置65、ステアリングスイッチ82等であってもよい。
上記実施形態では、案内推奨処理を音声信号によって実行したがこれに限らない。たとえば、ヘッドアップディスプレイによって、フロントガラスの前方に案内内容の視覚情報を虚像によって表示することによって実行してもよい。
案内推奨処理は、必須ではない。例えば、電話の着信時に、画像表示装置63を赤色で点滅させ、タッチパネル64に対するユーザの接触入力操作に応じて着信応答処理をしてもよい。
「問い合わせ処理について」
図10に示す処理において、S90,S92の処理を削除してもよい。これにより、音声案内等によるユーザへの働きかけの頻度を軽減することがする。すなわち、この場合、ユーザが通常、入力操作に用いる入力装置が複数のコマンドに対応する場合、ユーザが意図するコマンドとの対応付けを自動で行うことにより、その入力装置の入力操作を簡易に行うことができ、また、それ以外の入力装置を用いた機器の操作については、案内奨励処理に対する許可応答を入力操作とすることができる。
「コマンド切替処理について」
例えば図7のS40の処理の上記第2の条件である「入力操作に対する機器を制御する処理の種類が複数通り存在して、それら複数の処理のいずれとするかの対応関係を変更可能な入力装置の操作が予測される旨」の条件を次のように変更してもよい。すなわち、「入力操作に対する機器を制御する処理の種類が複数通り存在する入力装置によっても、現在のノードによって表現される状態から予測ノードによって表現される状態に変更できる旨」に変更してもよい。
「データ群について」
車両データ群のみからなるものに限らず、たとえば車両のユーザの住宅系の機器に関連する複数種類のデータである住宅データ群を含んでもよい。またたとえば、車両10が走行する道路情報等に関するデータや、時間帯に関するデータを、ノードを特定するためのデータ群に含めてもよい。
「車両用制御装置について」
車両用制御装置としては、CPUとROM等のプログラム記憶装置とを備えて、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。たとえば、上記実施形態においてソフトウェア処理されたものの少なくとも一部を、ハードウェア処理する専用のハードウェア回路(たとえばASIC等)を備えてもよい。すなわち、車両用制御装置は、以下の(a)〜(c)のいずれかの構成であればよい。(a)上記処理の全てを、プログラムに従って実行する処理装置と、プログラムを記憶するプログラム記憶装置とを備えたソフトウェア処理回路を備える。(b)上記処理の一部を実行するソフトウェア処理回路と、残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備える。(c)上記処理の全てを実行する専用のハードウェア回路を備える。ここで、ソフトウェア処理装置や、専用のハードウェア回路は複数であってもよい。すなわち、1または複数のソフトウェア処理回路と1または複数の専用のハードウェア回路との少なくとも一方を備える処理回路によって、上記各処理を実行すればよい。
「そのほか」
車両10内の制御装置としては、図1に例示したものに限らない。たとえば、走行安全のための処理をする制御装置を別途備えてもよい。また、たとえばパワートレーン・シャーシ系20のECU30を、パワートレーン系のECUと、操舵系のECUと、それら以外のECUとに分割してもよい。
たとえば、図5のS10の処理を、車両データ群を1度取得する処理とするなら、S12の処理を削除してもよい。
10…車両、20…パワートレーン・シャーシ系、22…ボディー系、30…ECU、32…CPU、34…ROM、36…RAM、40…ECU、42…CPU、44…ROM、46…RAM、50…ECU、52…CPU、54…ROM、56…記憶装置、58…ハードディスク、60…マルチメディア系、61…スピーカ、62…音声感知装置、63…画像表示装置、64…タッチパネル、65…画像感知装置、66…M系スイッチ、67…応答機器、70…スイッチ群、72…センサ群、74…GPS、80…ステアリング、82…ステアリングスイッチ、82a…モードスイッチ、82b…右選択スイッチ、82c…左選択スイッチ、82d…UPスイッチ、82e…DOWNスイッチ、90…通信機、100…ECU、102…CPU、104…ROM、106…記憶装置。

Claims (11)

  1. ユーザによる車両への指示がなされる入力装置への入力操作に応じて、前記車両内の複数種類の機器を制御する車両用制御装置において、
    前記入力装置への入力操作に応じて制御される前記機器に関するデータを含んだ複数種類のデータであるデータ群であって同時期に取得された前記データ群に基づき有向グラフのノードが定義され、前記ノードの遷移によって前記有向グラフのリンクが定義された予測用データに基づき、前記車両の現在のノードに対応する前記予測用データの前記ノードを始点ノードとし、前記リンクによって定義される1または複数回の遷移によって到達する候補ノードの少なくとも1つのノードを前記車両の将来の状態を特定する予測ノードとする遷移予測処理によって予測された前記予測ノードに応じて、前記入力装置への入力操作と、前記車両内の機器を制御する処理の種類との対応関係を切り替えるコマンド切替処理と、
    前記入力装置への入力操作に応じて、前記対応関係に基づき、前記車両内の機器を制御するためのコマンドを生成するコマンド生成処理と、を実行し、
    前記車両内の機器は、電話の着信応答をする応答機器を含み、
    前記コマンド切替処理は、前記予測ノードが、前記電話の着信応答を表現するノードであることを条件に、前記入力装置への入力操作に、前記応答機器による着信応答を対応付ける処理を含む車両用制御装置。
  2. 前記入力装置は、前記車両のステアリングに設けられたスイッチであるステアリングスイッチを含み、
    前記コマンド切替処理は、前記予測ノードが、前記電話の着信応答を表現するノードであることを条件に、前記ステアリングスイッチへの入力操作に、前記応答機器による着信応答を対応付ける処理を含む請求項記載の車両用制御装置。
  3. 前記入力装置は、音声感知装置を備え、
    前記音声感知装置の出力に基づき、前記音声感知装置に入力された音声を特定する音声特定処理を実行し、
    前記コマンド生成処理は、前記音声特定処理によって特定された音声と前記車両内の複数種類の機器の制御との対応関係に基づき、前記複数種類の機器のうちのいずれかの機器を制御するコマンドを生成する処理を含み、
    前記コマンド切替処理は、前記予測ノードに基づき、前記対応関係によって前記音声と対応付けされる前記機器を変更する処理を含む請求項1または2記載の車両用制御装置。
  4. 前記音声特定処理を実行しない非活性状態において、前記予測ノードが、前記音声特定処理の実行を表現するノードであることを条件に、前記音声特定処理を活性状態とする活性状態切替処理を実行する請求項記載の車両用制御装置。
  5. 前記入力装置は、前記車両内の画像を感知する画像感知装置を含み、
    前記画像感知装置の出力に基づき、前記ユーザの動作を特定する動作特定処理を実行し、
    前記コマンド生成処理は、前記動作特定処理によって特定された動作と前記車両内の複数種類の機器の制御との対応関係に基づき、前記複数種類の機器のうちのいずれかの機器を制御するコマンドを生成する処理を含み、
    前記コマンド切替処理は、前記予測ノードに基づき、前記対応関係によって前記動作と対応付けされる前記機器を変更する処理を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  6. 前記画像感知装置の出力に基づく前記動作特定処理を実行しない非活性状態において、前記予測ノードが、前記動作特定処理の実行を表現するノードであることを条件に、前記動作特定処理を活性状態とする活性状態切替処理を実行する請求項記載の車両用制御装置。
  7. 前記車両は、画像表示装置を備え、
    前記入力装置は、前記画像表示装置に重ねられたタッチパネルを含み、
    前記予測ノードに基づき、前記画像表示装置に表示される画像を変更する表示切替処理を実行し、
    前記コマンド生成処理は、前記タッチパネル上の特定の位置と前記車両内の機器の制御との対応関係に基づき、前記複数種類の機器のうちのいずれかの機器を制御する処理を含み、
    前記コマンド切替処理は、予測ノードに基づき、前記タッチパネル上の特定の位置と、当該位置に対応するコマンドとの対応関係を変更する処理を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  8. 前記予測ノードに基づき前記対応関係を新たに生成する生成処理を実行する請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  9. 前記生成処理は、前記複数種類の機器のうちのいずれかの機器の状態を現在のノードによって表現される状態から前記予測ノードによって表現される状態に変化させる制御を行う処理を、当該処理をすることについてユーザによる許可を示す入力操作に対応付ける対応関係を生成する処理を含み、
    前記コマンド切替処理によって前記生成された対応関係に切り替えられる場合、前記ユーザによる許可を示す入力操作を案内または推奨する案内推奨処理を実行する請求項記載の車両用制御装置。
  10. 前記遷移予測処理を実行する請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用制御装置。
  11. 前記予測用データは、前記ノードの継続時間の平均値に関するデータを含み、
    現在のノードと前記平均値に関するデータとに基づき、現在のノードの継続時間を予測する継続時間予測処理と、
    前記継続時間予測処理によって予測された前記継続時間が閾値時間以上であるか否かを判定し、前記閾値時間以上であると判定することを条件に前記遷移予測処理の実行を許可する許可処理、および前記継続時間が短い場合に長い場合よりも前記候補ノードの数を小さい値に制限する制限処理の少なくとも1つの処理を実行する請求項1記載の車両用制御装置。
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