JP6564398B2 - タイヤを製造するためのプロセス及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の車輪用のタイヤを製造するためのプロセス及び装置に関する。
より詳細には、本発明は、最終製品を得るために後に加硫のサイクルが行われるグリーンタイヤの製造に使用されるプロセス及び設備に関する。
車両の車輪用のタイヤは、一般に、少なくとも1つのカーカスプライを含むカーカス構造を含み、このカーカスプライは、それぞれの取り付けリム上のタイヤのいわゆる「嵌合径」に実質的に一致する内径を有する通常は「ビード」という語で呼ばれるゾーンと一体の、それぞれの環状固定構造に係合したそれぞれ相反する端部フラップを有する。
カーカス構造は、「クラウン構造」に連結し、このクラウン構造は、交差する向きの及び/又はタイヤの周方向に実質的に平行な(0度で)繊維又は金属補強コードを有する、互いに対して及びカーカスプライに対して径方向に重なって位置する、1つ以上のベルト層を含み得る。ベルト層に対して径方向外側の位置には、トレッドバンドが設けられており、このトレッドバンドも、タイヤを構成する他の半製品のように同様にエラストマー材料から形成されている。
エラストマー材料から形成されたそれぞれのサイドウォールも、カーカス構造の外側面に軸方向外側の位置に設けられており、それぞれは、トレッドバンドの外側縁の1つからビードのそれぞれの環状固定構造まで延びている。「チューブレス」型のタイヤでは、通常は「ライナー」と呼ばれる、空気を通さない被覆層が、タイヤの内面を覆っている。
それぞれの構成要素の組み合わせによって行われるグリーンタイヤの製造後に、エラストマー成分の架橋によるタイヤの構造安定性を達成するため、並びに必要に応じて、タイヤのサイドウォールに所望のトレッドデザイン及び可能な特有の図記号を同じタイヤに付与するために、成型及び加硫処理が通常は行われる。
カーカス構造及びクラウン構造は、それぞれのワークステーションで互いに別個に形成して、後に互いに組み合わせることができる。カーカススリーブとクラウン構造との組み合わせは、カーカススリーブを得るために使用される同じドラムで行うことができ、このような場合、「単一段階での製造プロセス」又は「単一段階プロセス」とも呼ばれる。
製造プロセスは、いわゆる「2段階」型も知られており、このプロセスでは、いわゆる「第1段階ドラム」がカーカススリーブを得るために利用され、カーカススリーブとクラウン構造との組み合わせが、いわゆる「第2段階ドラム」又は「成形ドラム」で行われる。
他の場合には、クラウン構造は、既に得られたカーカス構造に直接形成することができる。
「軸方向の」、「軸方向に」、「径方向の」、「径方向に」、「周方向の」、及び「周方向に」という語は、成形ドラムに関して使用される。
特に、「軸方向の」及び「軸方向に」という語は、成形ドラムの長手方向の対称軸に実質的に平行な方向に配置/測定される又は延在する基準/大きさを指すものとする。
「径方向の」及び「径方向に」という語は、成形ドラムの長手方向の対称軸に実質的に垂直な方向、即ち、このような軸に交差し、かつ同じ長手方向の対象軸を含む平面に延在する方向に配置/測定される又は延在する基準/大きさを指すものとする。
「周方向の」及び「周方向に」という語は、成形ドラムの任意の点における成形ドラムの接線に沿ったその任意の点で確認される方向に平行であり、かつ軸方向及び径方向に垂直な方向に延在する方向に配置/測定された又は延長された基準/大きさを指すものとする。
「エラストマー材料」という語は、少なくとも1つの弾性重合体及び少なくとも1つの補強充填剤を含む組成物を指すものとする。好ましくは、このような組成物は、添加剤、例えば、架橋剤及び/又は可塑剤なども含む。架橋剤の存在により、このような材料は、加熱によって架橋して最終製品を形成することができる。二輪車、特にオートバイのタイヤは、曲率比が概ね、約0.15〜約0.45の範囲のタイヤを指すものとする。
タイヤ(又はその一部)についての曲率比は、タイヤ(又はその前記一部)の径方向平面、即ち、その回転軸を含む平面で測定される、トレッド自体(又は外面自体)の外側両端部を通る線からのトレッドバンド(又は外面)の径方向外側点の距離と、前記端部間のタイヤ(又はその一部)のコードに沿って測定される距離との間の比を指すものとする。
成形ドラムについての曲率比は、ドラムの径方向平面、即ち、その回転軸を含む平面で測定される、ドラム自体の外側両端部を通る線からのドラムの外面の径方向外側点の距離と、前記端部間のドラムのコードに沿って測定される距離との間の比を指すものとする。
欧州特許第2,572,872号に製造プロセスが例示されており、この製造プロセスでは、第1段階のプロセスで得られる既に形成されたグリーンカーカス構造が、2つの軸方向反対側の環状グリップ要素を備える第2段階のドラムに移送され、これらの環状グリップ要素は、既にこれらの周りに配置されたビードの係合を達成するために径方向に拡張可能である。環状グリップ要素は、カーカス構造内で径方向に拡張される成形ドラムと協働して、トロイダル構造に従ってカーカスを成形するために相互に軸方向に接近可能である。径方向に拡張されたカーカス構造は、タイヤの製造を完了するためにベルト構造の構成要素を受け取るように構成されている。
しかしながら、本出願者は、2段階製造プロセスは、特に、最終製品の品質にかかわる問題に直面し、この問題が、高性能及び超高性能のタイヤの製造でのこの2段階製造プロセスの使用を妨げる傾向にあることに気付いた。
本出願者によると、殆どの上述の問題は、グリーンカーカススリーブがやや弱い構造を有するという事実によって生じる。結果として、成形ドラムに移送するために第1段階のドラムから取り外されると、カーカススリーブは、たとえ取り扱いに相当な注意を払っても容易に変形してしまう傾向にある。この変形性により、カーカススリーブが軸方向にやや収縮する傾向にあり、これにより、環状固定構造が相互に接近して、製造中に機械的に設定された相互の軸方向距離が減少する。従って、例えば、欧州特許第2,572,872号に記載のタイプのシステムでは、成形ドラムの環状グリップ要素が、カーカススリーブの製造中の設定位置に対して異なる位置、即ち、軸方向にやや接近した位置で環状固定構造に係合しなければならない。
本出願者はまた、上述の軸方向の収縮に加えて、予測及び制御がさらに困難なカーカススリーブの他の変形が存在することにも気付いた。これらのさらなる変形は、例えば、材料の重量によって、及び/又は製造中に誘発される内部張力によって引き起こされることがあり、そして他の制御が困難な因子、例えば、材料の温度、利用される化合物の種類、及びさらに他の因子によってその状態(manifestation)が影響を受ける。
従って、本出願者は、製品の品質及びプロセスの再現性を著しく高めて、製品の欠陥及び製品の廃棄を大幅に削減するためには、カーカススリーブの構造上の脆弱性に対する不所望の影響を中和することが適切であろうことに気付いた。
本出願者は、驚くべきことに、環状グリップ要素による環状固定構造の係合に進む前に、カーカススリーブに適切な軸方向の張力を加えることによって同様の中和を達成できることが最終的に分かった。
より詳細には、第1の態様によると、本発明は、タイヤを製造するためのプロセスに関する。
好ましくは、少なくとも1つのカーカスプライ及び一対の環状固定構造を含むカーカススリーブを、前記環状固定構造の1つにそれぞれ係合可能なフランジ要素を含む成形ドラムに移送するようになっている。
好ましくは、フランジ要素の相互の軸方向の接近によって、トロイダル構造に従ってカーカススリーブを成形するようになっている。
好ましくは、成形の前に、前記フランジ要素によってそれぞれ保持された環状グリップ要素がそれぞれ、カーカススリーブに係合するために前記環状固定構造の1つの内部で径方向に拡張される。
好ましくは、環状固定構造は、環状グリップ要素によってカーカススリーブに係合する前に互いに軸方向に離される。
本出願者は、環状固定構造がそれぞれの環状グリップ要素によって係合される前にこれらを軸方向に離間させることにより、環状グリップとの幾何学的な結合におけるより高い精度及び再現性を保障することが可能であると考える。特に、例えば、カーカススリーブの製造ドラムから取り外した後のその単一の軸方向の収縮によって生じる不正確さが排除されるだけではなく、例えば、カーカススリーブ構成要素の自重、製造中に生じ得る内部張力、及び/又は移送中に生じる応力による、事前に決定することが困難な捻じれも排除される。実際、環状固定構造の軸方向の離間により、カーカススリーブの製造の終了時に製造ドラム上で見られることがある幾何学的及び機械的状態に類似した状態を元に戻すことができ、上述の構造の捻じれの影響が排除される。従って、環状成形要素と環状固定構造との間の結合の正確さと信頼性が改善される。
さらなる態様によると、本発明は、タイヤを製造するための装置に関する。
好ましくは、少なくとも1つのカーカスプライ及び一対の環状固定構造を含むカーカススリーブを成形ドラムに移送するためのカーカスローディング装置が提供される。
好ましくは、前記成形ドラムは、前記環状固定構造の1つにそれぞれ係合可能なフランジ要素を含む。
好ましくは、フランジ要素の相互の軸方向の接近によって、トロイダル構造に従ってカーカススリーブを成形するための成形装置が提供される。
好ましくは、前記フランジ要素のそれぞれは、カーカススリーブに係合するために前記環状固定構造の1つの内部で径方向に拡張可能な少なくとも1つの環状グリップ要素、及び環状グリップ要素に対して軸方向内側の位置にある、環状グリップ要素に対して径方向に移動可能な当接部材を支持する。
少なくとも1つの上述の態様では、本発明はまた、以下の1つ以上の好ましい特性も含み、これらの特性は以下に説明される。
好ましくは、環状固定構造を軸方向に離間させる工程は、少なくとも1つの当接部材を各環状固定構造の軸方向の内面に対して位置決めする工程を含む。
好ましくは、各環状固定構造にそれぞれ係合した当接部材を軸方向に移動させるようになっている。
好ましくは、当接部材を軸方向に平行移動させる工程は、前記当接部材を保持するフランジ要素を平行移動させる工程を含む。
従って、成形のために使用可能な同じアクチュエータ装置を使用することによって当接部材を移動させることが可能である。
好ましくは、当接部材を位置決めする工程は、収縮した状態に従って当接部材を配置する工程であって、各当接部材が、各環状固定構造の内径よりも小さい最大直径サイズを画定する、工程を含む。
好ましくは、当接部材を位置決めする工程は、収縮した状態の当接部材をカーカススリーブ内に軸方向に挿入する工程を含む。
好ましくは、当接部材を位置決めする工程は、当接部材を径方向に拡張された状態に拡張する工程であって、各当接部材が、各環状固定構造の内径よりも大きい最大直径サイズを画定する、工程を含む。
好ましくは、当接部材のカーカススリーブ内への軸方向の挿入は、当接部材を環状固定構造の外側から内部に向かって軸方向に平行移動させて相互に接近させることによって行われる。
相対する移動により、当接要素が、軸方向両側からカーカススリーブの内部にアクセスすることが可能となる。従って、当接部材間に軸方向に配置される機械部材の相互接続を使用する必要がない。
好ましくは、カーカススリーブを成形ドラムに係合させる工程は、環状固定構造を軸方向に離間させる前に、カーカススリーブを、フランジ要素間で実質的に軸方向に整合した関係で位置決めする工程を含む。
好ましくは、カーカススリーブを位置決めする工程は、カーカススリーブを相互に離間したフランジ要素間に挿入するためにカーカススリーブを径方向に平行移動させる工程を含む。
好ましくは、カーカススリーブを径方向に平行移動させる工程は、カーカススリーブに外部から作用するカーカスハンドリング装置によって行われる。
従って、カーカススリーブの内部に向かう自由なアクセスを妨げることなく、カーカススリーブを当接部材及び環状グリップ要素に対して維持することが可能である。
好ましくは、当接部材の環状固定構造内での位置決め工程中に、カーカススリーブがカーカスハンドリング装置によって維持されるようにもなっている。
好ましくは、当接部材の環状固定構造内への挿入後に、カーカスハンドリング装置をカーカススリーブから取り外すようにもなっている。
好ましくは、環状固定構造の軸方向の離間を行うために、当接部材の軸方向の移動の前にカーカスハンドリング装置をカーカススリーブから取り外すようにもなっている。
従って、カーカススリーブは、製品の構造的伸長を引き起こすリスクなしに、当接部材の作用時に軸方向に自由に伸びることができる。
好ましくは、前記カーカススリーブを成形ドラムに移送する前に前記カーカススリーブを配置するようにもなっている。
好ましくは、前記カーカススリーブを配置する工程は、製造ドラム上でカーカススリーブを成形する工程、及びカーカススリーブを成形ドラムに移送する前にカーカススリーブを製造ドラムから取り外す工程を含む。
好ましくは、カーカススリーブを成形する工程は、所定の相互の軸方向距離に従って環状固定構造を位置決めする工程を含む。
好ましくは、環状固定構造を互いに軸方向に離間させる動作の間に、前記環状固定構造が、前記相互の軸方向距離に一致する程度まで相互に離間される。
従って、環状グリップ要素の介入の前に、製造中にカーカススリーブに付与された正確な幾何学的構造に回復することが可能である。
好ましくは、カーカススリーブを成形する工程は、作動膨張流体をカーカススリーブの内部に導入する工程も含む。
好ましくは、径方向に拡張された環状グリップ要素は、それぞれの環状固定構造に気密及び密閉係合する。
好ましくは、当接部材のカーカススリーブ内への軸方向の挿入と同時に、環状グリップ要素を環状固定構造内に軸方向に挿入するようにもなっている。
従って、実施の回数が適切に制限される。
好ましくは、カーカススリーブを移送する前に、トロイダル成形ドラムが、前記フランジ要素間に同軸的に成形ドラムに係合される。
成形ドラムの使用により、加工されているタイヤの製造の完了のために、設計パラメータに実質的に従って成形されたカーカス構造のジオメトリを維持することが可能になる。
好ましくは、カーカススリーブの移送と同時に、前記カーカススリーブが、第1の径方向に収縮した作動状態にあるトロイダル成形ドラムの周りに配置される。
好ましくは、カーカススリーブの成形工程中に、成形ドラムが、カーカススリーブ内で径方向に拡張される。
好ましくは、成形ドラムの拡張は、カーカススリーブと接触しないで行われる。
従って、例えば、成形ドラムの表面に対する不所望の削り取り(scraping)に起因するカーカススリーブの構造の伸長は、防止される。
好ましくは、成形工程の最後に、カーカススリーブが、その内面を、径方向に拡張された成形ドラムの外面に接触した関係で結合するために径方向に収縮しながら、解放される。
好ましくは、成形工程の最後に、カーカススリーブが、その作動膨張流体の排出によって径方向に収縮しながら、解放される。
好ましくは、径方向外側位置にあるクラウン構造がトロイダル形状のカーカススリーブに結合されるようにもなっている。
好ましくは、クラウン構造は、前記拡張されたトロイダル成形ドラムに結合された前記トロイダル形状のカーカススリーブの径方向の外面に形成される。
従って、ベルト構造は、加工されているタイヤの設計パラメータに基づいて有利に選択可能な、成形ドラムの幾何学的構造によって設定される、正確な指定の形状に従って既に形成されたカーカス構造上で得られるように構成されている。従って、ベルト構造の各構成要素のより高い構造的精度、及びタイヤの他の構造要素に対するこれらの位置決めが達成される。
好ましくは、クラウン構造に結合されたカーカス構造は、約0.15〜約0.45の範囲の曲率比を有する断面形状を有する。
このような方式では、二輪車に適したタイヤの製造に最適な条件が得られる。
好ましくは、前記当接部材は、相互に接近している状態と相互に離間している状態との間で軸方向に移動可能である。
好ましくは、フランジ要素は、フランジ要素自体に対して軸方向外側にある支持構造によって相互に接続される。
従って、機械部材を一緒に機械的に接続するために、フランジ要素間に軸方向に配置される機械部材の使用を防止することが可能である。軸方向外側位置での相互接続により、機械部材の取り付けのための大きな空間が提供される。加えて、結果として、フランジ要素間の軸方向の内部空間を、製造及び他の作業に使用可能な成形ドラムの受容に有利に利用することができる。
好ましくは、各フランジ要素は、支持構造とフランジ要素自体との間で動作する少なくとも1つのそれぞれのアクチュエータの指令で軸方向に移動可能である。
好ましくは、各当接部材は、各環状固定構造の内径よりも小さい最大直径サイズを画定する収縮された状態と、それぞれの環状グリップ要素の直径サイズよりも大きい直径サイズを画定する拡張された状態との間で移動可能である。
好ましくは、各当接部材は、複数の周方向に分布されたセクターを含む。
好ましくは、各セクターは、成形ドラムの長手方向の対称軸に対して径方向に従ってスライド式に案内される。
好ましくは、各フランジ要素は、収縮された状態と拡張された状態との間の各当接部材の径方向の移動を達成するために少なくとも1つの流体力学的アクチュエータを組み込む。
好ましくは、前記流体力学的アクチュエータは、それぞれの当接部材の径方向の移動を達成するために第1の位置と第2の位置との間で好ましくは軸方向に移動可能なピストンを含む。
従って、ピストンのみの軸方向の移動によって全てのセクターの同時の径方向の平行移動を達成することが可能である。
好ましくは、前記ピストンは、それぞれの環状グリップ要素を収縮された状態と拡張された状態との間で移行させるために、第2の位置と第3の位置との間で軸方向に移動可能である。
従って、当接部材の径方向の移動及び環状グリップ要素の径方向の拡張を達成するために、各フランジ要素に1つのピストンのみを利用することができる。
好ましくは、ピストンの第1の位置から第2の位置への移動に抵抗するために第1の弾性部材も設けられる。
好ましくは、ピストンの第2の位置から第3の位置への移動に抵抗するために第2の弾性部材も設けられる。
好ましくは、第2の弾性部材は、第1の弾性部材によって示される弾性定数よりも高い弾性定数を有する。
従って、環状固定構造の軸方向の離間が完了する前に、環状グリップ要素が、当接部材の移動中に意図せずに拡張されることはあり得ない。
好ましくは、各フランジ要素は、支持構造に取り外し可能に固定される。
好ましくは、各フランジ要素は、流体力学的アクチュエータにつながっている少なくとも1つの供給コネクタを有する。
好ましくは、前記少なくとも1つの供給コネクタは、支持構造によって保持された供給管に接続可能である。
このような方式では、例えば、異なるサイズ及び幾何学的特性を有するタイヤの製造に装置を適応させるためのフランジ要素の交換が容易になる。
好ましくは、供給管を第1の流体力学的供給ライン及び第2の流体力学的供給ラインに選択的に接続するために、第1の作動状態と第2の作動状態との間で切り替え可能な少なくとも1つのセレクターも設けられる。
好ましくは、前記第1の流体力学的供給ライン及び第2の流体力学的供給ラインはそれぞれ、異なる供給圧力を有する。
好ましくは、前記ピストンは、前記当接部材に対して当接して作用する少なくとも1つの第1のスラスト壁を有する少なくとも1つの第1のスラスト要素に作用する。
好ましくは、前記第1のスラスト壁は、成形ドラムの長手方向の対称軸に対して傾斜した方向に実質的に従って当接部材に作用する。
好ましくは、前記ピストンは、それぞれの環状グリップ要素内で径方向に移動可能なブロックに対して当接して作用する第2のスラスト壁を有する少なくとも1つの第2のスラスト要素に作用する。
好ましくは、前記第2のスラスト壁は、成形ドラムの長手方向の対称軸に対して傾斜した方向に実質的に従って当接部材に作用する。
好ましくは、前記カーカスローディング装置は、カーカススリーブがフランジ要素間で実質的に軸方向に整合した関係である解放位置まで、径方向に移動可能であるカーカスハンドリング装置を含む。
好ましくは、前記カーカスハンドリング装置は、カーカススリーブに外面から作用する。
好ましくは、前記カーカススリーブを成形ドラムに移送する前に前記カーカススリーブを配置するための装置も設けられる。
好ましくは、カーカススリーブを配置するための前記装置は、カーカススリーブを製造ドラム上で形成するためのカーカス製造ラインを含む。
好ましくは、カーカススリーブを配置するための前記装置は、相互に離間した状態にある当接部材の相互の軸方向距離に等しい程度、軸方向に離間したショルダーを有する少なくとも1つの製造ドラムを含む。
好ましくは、前記成形装置は、作動膨張流体をカーカススリーブ内に導入するための装置を含む。
好ましくは、環状グリップ要素は、それぞれの環状固定構造に気密及び密閉係合するために、連続した円周部(circumferential extension)を有する。
好ましくは、前記フランジ要素間に同軸的に、成形ドラムに取り外し可能に係合可能な径方向に拡張可能/収縮可能なトロイダル成形ドラムも設けられる。
好ましくは、成形ドラムをカーカススリーブ内で径方向に拡張させるための、成形ドラムに動作可能に結合されたアクチュエータ装置も設けられる。
好ましくは、径方向外側の位置にあるクラウン構造をトロイダル形状のカーカススリーブに結合させるための装置も設けられる。
好ましくは、径方向に拡張された成形ドラムの径方向の外面は、約0.15〜約0.45の範囲の曲率比を有する断面形状を有する。
さらなる特徴及び利点は、本発明によるタイヤを得るためのプロセス及び装置の好ましいが非限定の実施形態の詳細な説明から明らかになるであろう。このような説明は、非限定の例としてしか示されない一連の図面を参照して以下に記載される。
本発明による製造装置のレイアウトを模式的に示している。 カーカススリーブの成形ステーションへのローディングの側面図及び部分断面図を模式的に示している。 カーカススリーブと係合するように配置するために相互に接近したフランジ要素の側面図及び部分断面図を模式的に示している。 カーカススリーブのビード内への当接部材及び環状グリップ要素の挿入中のフランジ要素の1つを詳細に示している。 図4に示されている状態の後の動作を示し、当接部材が、カーカススリーブ内で拡張され、環状グリップ要素に対して当接した関係で解放されている。 図5に示されている状態の後の動作を示し、フランジ要素が、カーカススリーブの軸方向の張力を達成するために相互に離間している。 図6に示されている状態の後の動作を示し、環状グリップ要素が、カーカススリーブの係合を達成するために径方向に拡張されている。 カーカススリーブの成形の実施の側面図及び部分断面図を模式的に示している。 成形ドラムに結合された成形カーカススリーブへのベルト層の取り付けを示している。 本発明に従って得ることができるタイヤの径方向の半断面図を模式的に示している。
上述の図面に関して、参照番号1は、本発明によるプロセスを行うように配置された、車両の車輪用のタイヤを製造するためのプラント全体を示している。
プラント1は、好ましくは不透過性エラストマー材料の層又はいわゆるライナー4で内部が覆われた少なくとも1つのカーカスプライ3を基本的に含むタイヤ2(図10)を得るための装置である。好ましくは径方向外側の位置にエラストマー充填剤5bを保持するいわゆるビードコア5aをそれぞれ含む2つの環状固定構造5は、カーカスプライ3のそれぞれの端部フラップ3aに係合している。環状固定構造5は、通常は「ビード」と呼ばれるゾーン「B」の近傍で統合され、ゾーンBで、通常はタイヤ2とそれぞれの取り付けリム(不図示)との係合がなされる。
クラウン構造6は、好ましくはベルト構造7に周方向に重ねられたトレッドバンド8を含み、カーカスプライ3の周りに周方向に設けられている。
2つのサイドウォール9は、それぞれ対応するビード「B」から対応する外側縁トレッドバンド8に延びており、カーカスプライ3の外側の相反位置に設けられている。
プラント1は、実質的に円筒の形状を有するカーカススリーブ11の配置が例えば公知の方式に従って行われる1つ以上の製造ステーション10aを有するカーカス製造ライン10を含む。カーカススリーブ11は、好ましくはライナー4によって内部が被覆されかつ例えば折り返しによってそれぞれの環状固定構造5に係合されるそれぞれの端部フラップ3aを有する前記少なくとも1つのカーカスプライ3を含む。必要に応じて、カーカススリーブ11は、それぞれがそれぞれのビード「B」から延びたサイドウォール9又はその第1の部分も含み得る。製造ライン10に従ってカーカススリーブ11を得るために、軸方向に離間したショルダー12aを備える少なくとも1つの製造ドラムを使用することができ、ショルダー12aは、所定の相互の軸方向距離「Q」に従って、環状固定構造5の正確な位置決めの機械的な基準として機能する。カーカス製造ライン10は、成形装置15を装備した成形ドラム14を含む成形ステーション13につながっており、成形装置15の動作により、カーカススリーブ11が、トロイダル構造に従って成形される。
成形ドラム(shaping drum)14は、例えば、互いに同軸的に面した第1のフランジ要素16a及び第2のフランジ要素16bを含み、これらの要素はそれぞれ、動作中に、それぞれがカーカススリーブ11の軸方向の両端部に設けられた環状固定構造5の1つに係合可能である。
フランジ要素16a、16bは、これらに対して軸方向外側にある支持構造17によって相互に連結されている。言い換えれば、支持構造17は、これらの間に軸方向に挟まれた空間が、一方又は両方のフランジ要素自体を支持する専用の構造要素によって占有されることなく、互いに向き合ってフランジ要素16a、16bを支持する。
支持構造17は、第1のフランジ要素16aを保持する少なくとも1つのキャリッジ18を含み得る。キャリッジ18は、フランジ要素16aと16bとの間の相互に整合した幾何学的な軸に平行な1つ以上の線形ガイド19に沿って移動可能である。例示されている例では、前記幾何学的な軸は、成形ドラム14の長手方向の対称軸X−Xに一致している。線形ガイド19は、好ましくは、第2のフランジ要素16bを保持する固定ベース20と一体である。キャリッジ18の線形ガイド19に沿った移動により、成形ステーション13が、ローディング/アンローディング状態と作動状態との間で切り替えられる。ローディング/アンローディング状態(図2)では、第1のフランジ要素16aは、第2のフランジ要素16bからかなり離間し、カーカス製造ライン10からくる非成形カーカススリーブ11の軸方向のサイズの少なくとも約2倍離間している。作動状態では、フランジ要素16a、16bは、カーカススリーブ11の軸方向のサイズにほぼ等しい距離、互いに離間している。
成形装置15は、例えば、カーカススリーブ11内のフランジ要素16aと16bとの間に加圧空気又は別の作動膨張流体を導入するための流体力学的回路(不図示)を含み得る。成形装置15は、前述の作動状態から始まる、フランジ要素16a、16bの軸方向の互いに向かう移動のために、一方又は好ましくは両方のフランジ要素16a、16bに作用する、1つ以上のアクチュエータ、好ましくは線形アクチュエータ21も含み得る。
例示されている例では、線形アクチュエータ21は、互いに同軸的であり、かつそれぞれキャリッジ18及びベース20にスライド可能に係合したそれぞれの管状相互接続要素22に対して作用し、キャリッジ18はフランジ要素16aを保持し、ベース20はフランジ要素16bを保持している。フランジ要素16a、16bは、支持構造17に対して取り外し可能に固定することができる。例えば、各フランジ要素16a、16bは、円筒ベース本体24から径方向に突き出たそれぞれの取り付けカラー23で、管状相互接続要素22の1つに取り外し可能に固定される。
線形アクチュエータ21の作動時のフランジ要素16aと16bの相互の接近によって、環状固定構造5の相互の接近が達成され、これにより、カーカススリーブ11の中への加圧作動流体の同時導入によって補助される、トロイダル構造に従ったカーカススリーブ11の成形が可能となる。成形ステーション13では、成形カーカススリーブ11が、カーカススリーブ11自体の内部に厳密に拡張可能に配置されたトロイダル成形ドラム(toroidal forming drum)25に結合することができる。
成形ドラム25(図4〜図7には不図示)は、第1の径方向に収縮された作動状態(図2及び図3)と第2の径方向に拡張された作動状態(図8及び図9)との間で拡張可能である。このような目的のために、成形ドラム25は、中心シャフト27の周りに周方向に分布した複数のドラムセクター26を含み得る。ドラムセクター26は、中心シャフト27に近い前述の第1の作動状態から、前記ドラムセクター26が中心シャフト27から離間した第2の作動状態へと、好ましくは同時に互いに移動可能である。ドラムセクター26の移動は、中心シャフト27に沿って延び、2つの軸方向に相反した右ねじ30a及び左ねじ30bを有するねじバー29によって駆動される伝達機構28によって達成することができる。
例えば、管状相互接続要素22の1つの内部で動作する回転ドライバ31によって作動可能な、中心シャフト27のねじバー29の回転により、ドラムセクター26が、ねじバー29に加えられる回転の向きによって第1の作動状態又は第2の作動状態に向かって径方向に移動する。
第2の作動状態では、ドラムセクター26のセットが、その円周部に沿って、カーカススリーブ11の少なくとも一部が完全な形状をとらなければならない内部構造に従って形成された、必ずしも連続していなくても良い、トロイダル径方向外面「S」を画定する。有利なことに、第2の作動状態の成形ドラム25は、典型的には、オートバイ又は他の二輪車両用のタイヤを得るのに適した約0.15〜約0.45の範囲の曲率比を有するようにすることができる。しかしながら、必要に応じて、例えば、自動車又は貨物自動車用のタイヤの製造に適した、上記の値よりも低い値の曲率半径を利用することもできる。好ましくは、成形ドラム25は、例えば、まだカーカス製造ライン10に従って加工されているそれぞれのカーカススリーブ11が成形ステーション13自体に到達する前に、成形ステーション13に配置される。
より詳細には、好ましくは、突き出るように成形ステーション13に支持される成形ドラム25が設けられる。このために、例えば、中心シャフト27の第1の端部は、第1のフランジ要素16a内に同軸的に収容され、かつ前記回転ドライバ31を保持するマンドレル32によって維持され得る。
従って、成形ドラム25は、成形ステーション13に到達時にまだ第1の作動状態になっていない場合は、回転ドライバ31によってこのような状態に配置することができる。
次いで、カーカスローディング装置33によって、カーカス製造ライン10からくるカーカススリーブ11が、第1の径方向に収縮された作動状態に配置された成形ドラム25の周りに径方向外側位置に同軸的に配置するために、成形ステーション13に移送される。
カーカスローディング装置33は、例えば、好ましくはカーカススリーブ11の外面に作用するカーカスハンドリング装置34を含み得る。
カーカスハンドリング装置34は、解放位置に到達するために、フランジ要素16a、16bに対して径方向に移動可能であり、この解放位置では、カーカススリーブ11が、フランジ要素16a、16b自体及び成形ドラム25と実質的に軸方向に整合した関係でローディング/アンローディング状態(図2)で配置されたフランジ要素16aと16bとの間に挿入される。カーカススリーブ11は、好ましくは成形ドラム25自体の軸方向の平行移動の後に、実質的に成形ドラム25の周りに配置される。より詳細には、線形ガイド19に沿ったキャリッジ18の移動により、成形ドラム25が、カーカススリーブ11内に同軸的に挿入される。好ましくは、キャリッジ18及び成形ドラム25の平行移動は、第2のフランジ要素16b内に位置する心押し台35(図2の斜線部)と中心シャフト27の第2の端部との係合によって終了する。
カーカススリーブ11の係合のために、各フランジ要素16a、16bは、径方向に拡張可能な環状グリップ要素36、及びこの環状グリップ要素36に対して軸方向内側の位置にある、環状グリップ要素36に対して径方向に移動可能な当接部材37を含む。
例示されている例では、各当接部材37は、複数の周方向に分布するセクター38を含む。各セクター38は、成形ドラム14の長手方向の対称軸X−Xに対して径方向にスライド式に案内される。より詳細には、例示されている例では、各セクター38は、円筒ベース本体24から径方向に突き出た第1のガイドカラム39に沿ってスライド式に案内されるベース部38aを有する。それぞれのフランジ要素16a、16bに対して軸方向内側のベース部38aの一端は、長手方向の対称軸X−Xに対して実質的に径方向の平面に向けられた当接プレート38bを保持する。
各フランジ要素16a、16bは、少なくとも1つの流体力学的アクチュエータ40を備える。流体力学的アクチュエータ40は、例えば、円筒ベース本体24の周りに係合した、この円筒ベース本体24に対して軸方向にスライド可能な、好ましくは環状のピストン41を含み得る。ピストン41は、それぞれのフランジ要素16a、16bの内部、第1のチャンバ40a、及び第2のチャンバ40bを画定し、第1のチャンバ40a及び第2のチャンバ40bは、好ましくは環状であり、それぞれ、例えば、図5に概略的に示されているように、支持構造17によって保持された供給管43に別個に接続可能な第1及び第2の供給コネクタ42a、42bにつながっている。
第1の作動状態と第2の作動状態との間で切り替え可能な少なくとも1つのセレクター44は、供給管43を、それぞれ供給圧力が異なる第1の流体力学的供給ライン45a及び第2の流体力学的供給ライン45bに選択的に接続するために供給管43に作用する。例えば、第2の流体力学的供給ライン45bは、第1の流体力学的供給ライン45aの供給圧力よりも高い供給圧力を有し得る。
補助セレクター46は、第1及び第2の供給コネクタ42a、42bを供給管43、従って流体力学的供給ラインの一方、例えば、第1の流体力学的供給ライン45aに選択的に接続するために設けられている。
空気又は別の加圧作動流体が、流体力学的アクチュエータ40の第1のチャンバ40a又は第2のチャンバ40bに導入されると、各フランジ要素16a、16bのピストン41は、それぞれの当接部材37の径方向の拡張運動及び収縮運動を達成するために、図4に示されている第1の位置と図5及び図6に示されている第2の位置との間で軸方向に移動可能である。このような目的のために、ピストン41は、流体力学的アクチュエータ40の作用で軸方向に移動可能な第1の周方向に分布されたスラスト要素47を有し、各スラスト要素は、成形ドラム14の長手方向の対称軸X−Xに対して傾斜した方向に実質的に従って、当接部材37に当接して作用する少なくとも1つの第1のスラスト壁47aを有する。より詳細には、各第1のスラスト要素47は、当接部材37のそれぞれのセクター38のベース部38aに設けられた第1の傾斜当接面38cに対して実質的に楔状のそれぞれの第1のスラスト壁47aを有する。第1の傾斜当接面38cは、好ましくは、それぞれのセクター38の当接プレート38bの反対側に向けられる。
それぞれの流体力学的アクチュエータ40が作動すると、セクター38が、それぞれの第1のガイドカラム39によって案内されて径方向に平行移動して、当接部材37が、収縮された状態と拡張された状態との間で切り替えられる。収縮された状態では、各当接部材37は、カーカススリーブ11の各環状固定構造5の内径「D1」よりも小さい最大直径サイズ「D2」を画定する。径方向に拡張された状態では、各当接部材37の最大直径「D2」は、各環状固定構造5の内径「D1」よりも大きい。
例えば、各第1のガイドカラム39とそれぞれのセクター38のベース部38aとの間で動作するけん引ばねを含む第1の弾性部材49は、第1の位置から第2の位置への各ピストン41の移動に抵抗する。第1の弾性部材49によって加えられる全弾性応答は、第1の流体力学的供給ライン45aからくる流体の第1のチャンバ40aへの供給後に第1のスラスト要素47によって加えられるスラスト作用よりも小さい。
ピストン41は、好ましくは第1のスラスト要素47に対して交互の並びで、周方向に分布された第2のスラスト要素50も有する。言い換えれば、各第2のスラスト要素50は、2つの第1の連続したスラスト要素47間に周方向に配置される。
第2のスラスト要素50は、それぞれのフランジ要素16a、16bの環状グリップ要素36内で径方向に移動可能なそれぞれのブロック51に作用するように構成されたそれぞれの第2のスラスト壁50aを有する。
例示されている例では、ブロック51は、円筒ベース本体24から径方向に突き出たそれぞれの第2のガイドカラム52に沿ってスライド式に案内され、各第2のガイドカラム52は、当接部材37の2つの連続したセクター38間に周方向に挿入されている。
第2のスラスト壁50aのそれぞれは、成形ドラム14の長手方向の対称軸X−Xに対して傾斜した方向に実質的に従って、それぞれがそれぞれのブロック51に設けられた第2の傾斜当接面51aに作用するように、実質的に楔型構造を有することができる。
好ましくは第1のスラスト壁47aに対して軸方向に後退した位置に配置される第2のスラスト壁50aは、ピストン41が図5及び図6に例示されている第2の位置にあって、当接部材37のセクター38の径方向に拡張された状態に達すると、それぞれのブロック51に接触するように構成されている。
ピストン41が第2の位置からさらに軸方向に前進すると、第2のスラスト要素50により、ブロック51が同時に径方向に離間する。
エラストマー材料から形成され、かつカーカススリーブ11によって保持されたそれぞれの環状固定構造5に対して実質的に適合する形状である各環状グリップ要素36は、連続した円周部を有し、かつ、好ましくはブロック51に接触した関係でこのブロック51を取り囲む。
第2の位置と第3の位置との間のピストン41の軸方向の平行移動によるブロック51の径方向の移動により、それぞれの環状グリップ要素36が、これらが各環状固定構造5の内径「D1」よりも小さい最大直径を有する径方向に収縮された状態と、図7に例示されているように、それぞれが環状固定構造5の1つに対してスラスト関係で作用するように構成された径方向に拡張された状態との間で移動する。
好ましくは、ピストン41の第2の位置から第3の位置への移動は、第2の弾性部材53に逆らって行われる。このような第2の弾性部材53は、例えば、同じ環状グリップ要素36から得ることができる。例示されている例では、第2の弾性部材53は、各第2のガイドカラム52とそれぞれのブロック51との間で動作する第2のけん引ばねを含む。
第1の弾性部材49によって示される弾性定数よりも高い弾性定数を有する第2の弾性部材53が設けられている。より詳細には、第2の弾性部材53による弾性抵抗は、第1の流体力学的供給ライン45aからくる流体の第1のチャンバ40aへの供給後に第1のスラスト要素47によって加えられる作用よりも大きい。
結果として、第1の流体力学的供給ライン45aからくる加圧流体による流体力学的アクチュエータ40の作動により、ピストン41が、第1の位置から平行移動し、第2のスラスト要素50がそれぞれのブロック51に当接するときの第2の位置で停止する。
ピストン41の第3の位置に向かう移動は、第2の流体力学的供給ライン45bからくる、より高圧の作動流体の導入後に初めて可能となる。
図3及び図4から分かるように、キャリッジ18の軸方向の移動の終了時に、フランジ要素16a、16bはそれぞれ、カーカススリーブ11がカーカスハンドリング装置34によって保持された状態で、ビード「B」に対して軸方向外側の位置において、ビード「B」と一体化された環状固定構造5の1つに近接して配置される。
両方のフランジ要素16a、16bの環状グリップ要素36及び当接部材37は、それぞれのピストン41が第1の位置では、径方向に収縮された状態に配置される。
線形アクチュエータ21が作動すると、フランジ要素16a、16bが、互いに軸方向に接近し、これにより、当接部材37が、当接部材37自体のカーカススリーブ11内への軸方向の挿入が達成されるまで相互に接近し、それぞれが、それぞれの環状固定構造5の外部から内部に向かって平行移動する。
同時に、環状グリップ要素36が、環状固定構造5と実質的に径方向に整合した関係で、この環状固定構造5内に挿入される。
セレクター44の作動時に、各流体力学的アクチュエータ40の第1のチャンバ40aが、第1の流体力学的供給ライン45aに連通する。結果として、各ピストン41が、第1の位置から第2の位置に平行移動し、それぞれの当接部材37が拡張された状態になる。
第2の弾性部材53によって収縮された位置に維持されたそれぞれのブロック51に対する第2のスラスト要素50の停止により、ピストン41の移動が第2の位置で停止する。
当接部材37が拡張された状態に達したら、カーカスハンドリング装置34は、カーカススリーブ11から取り外して成形ステーション13から離すことができる。この結果、カーカススリーブ11は、当接部材37に対して当接した関係で解放される。
この状態では、各環状固定構造5の内径D1とそれぞれの環状グリップ要素36の最小直径との間の差異は、当接部材37の最大直径サイズ「D2」と前記内径D1との間の検出可能な差異よりも小さい。結果として、各当接部材37の当接プレート38bは、それぞれの環状固定構造5の全円周部に沿って、それぞれの環状固定構造5の軸方向の内面に対向している。
線形アクチュエータ21の新たな動作により、フランジ要素16a、16b、従って当接部材37が相互に軸方向に離間する。
当接部材37の当接プレート38bは、それぞれの環状固定構造5の全円周部に沿って、それぞれの環状固定構造5の軸方向の内面に接触する。線形アクチュエータ21の連続動作で、当接部材の作用により、環状固定構造5が相互に軸方向に離間し、結果として、環状グリップ要素36が収縮された状態に維持されたまま、カーカススリーブ11が軸方向に伸長する。
好ましくは、線形アクチュエータ21の動作は、製造ドラム12に画定された相互の軸方向距離「Q」に一致する、環状固定構造5間の軸方向距離に達すると、当接部材37の軸方向の離間が停止するように制御される。言い換えれば、軸方向の離間の動作が終了すると、それぞれの当接部材37間、より正確には当接プレート38b間の相互距離が、製造ドラム12に配置されたショルダー12a間の距離に等しい。
次いで、供給管43に作用するセレクター44によって、フランジ要素16a、16bのそれぞれにおける流体力学的アクチュエータ40の第1のチャンバ40aが、第2の流体力学的供給ライン45bに流体連通する。
続くより高い圧力の動作流体の導入により、第2の弾性部材53によってもたらされる抵抗に打ち勝って、ピストン41が、第3の位置に向かって平行移動することができる。
結果として、ブロック51が、長手方向の対称軸X−Xから径方向に離間し、これによりそれぞれの環状グリップ要素36が径方向に拡張する。従って、各環状グリップ要素36は、それぞれの環状固定構造5の内側でカーカススリーブ11に係合した関係で保持される。より詳細には、環状グリップ要素36は、それぞれの環状固定構造5に気密及び密閉係合して、内部から外側に向かって径方向のスラスト作用を加える。
従って、カーカススリーブ11が、フランジ要素16a、16bに安定して拘束される。
成形中に、カーカススリーブ11が径方向に拡張を開始する場合は、回転ドライバ31の作動によるねじバー30の回転によって成形ドラム25の径方向の拡張を行うことができる。
カーカススリーブ11の成形は、少なくとも成形ドラム25自体が、成形ドラム25の第2の作動状態に達して最大の径方向の拡張に達するまでは、カーカススリーブ11と成形ドラム25とが接触しないで行われるのが好ましい。
カーカススリーブ11の直径の大きさが所定の最大値に達すると、カーカススリーブ11内への作動流体の導入は、成形ドラム25の径方向の拡張の完了の直前又は同時に、線形アクチュエータ21の作動時のフランジ要素16a、16bの軸方向の接近と共に中断される。
従って、カーカススリーブ11と成形ドラム25との間の結合が可能となる。このような結合は、カーカススリーブ11の内面を成形ドラム25の径方向外側トロイダル面「S」と接触した関係にすることによって達成される。
この結合は、例えば、成形中に導入された前の作動流体の排出後のカーカススリーブ11の弾性収縮によって得られる、このカーカススリーブ11の僅かな径方向の収縮の後に達成することができる。
結合が完了すると、フランジ要素16a、16bは、カーカススリーブ11から外れて、カーカススリーブ11は成形ドラム25に残置される。
このような目的で、ピストン41を第1の位置に向かって軸方向に後退させるために、補助セレクター46が作動すると、各フランジ要素16a、16bにおいて、流体力学的アクチュエータ40の第2のチャンバ40bが、供給管43、従って第1及び第2の流体力学的供給ライン45a、45bの1つに接続される。結果として、当接部材37及び環状グリップ要素36が、それぞれの収縮された状態に戻される。
相互に結合した関係にあるカーカススリーブ11と成形ドラム25は、成形されたカーカススリーブ11に対して径方向外側位置にクラウン構造6を形成又は設けるために、成形ステーション13から離れたクラウン製造領域54に移送されるように構成されている。このような目的のために、成形ドラム25がマンドレル32によって支持されたまま、心押し台35が、中心シャフト27から外される。第1のフランジ要素16aの後退により、成形ステーション13が、ローディング/アンローディング状態に戻り、人間に似た形の第1のロボットアーム55又は他の適切な移送装置へのアクセスが自由になり、これにより、この第1のロボットアーム55が、心押し台35から既に外された中心シャフト27の第2の端部で成形ドラム25に係合する。
第1のロボットアーム55は、成形ドラム25を成形ステーション13からクラウン製造領域54に移送する。第1のロボットアーム55はまた、成形ドラム25をベルト層製造装置56の前に適切に移動させるように構成され、このベルト層製造装置56は、例えば、少なくとも1つのゴムで被覆されたコード、又は繊維若しくは金属材料から形成された別の連続した細長い補強要素を供給する分配器を含み得る。従って、前記連続した細長い要素を、成形ドラム25に結合されたカーカススリーブ11の径方向の外面の周りに、軸方向に接近した円周コイル57に従って巻き付けることによってベルト層7aが得られ、このとき、成形ドラム25は、第1のロボットアーム55によって回転させられ、適切に移動される。
クラウン製造領域54では、装置58が、前記少なくとも1つのベルト層7aの取り付け前又は取り付け後に、必要に応じて、カーカススリーブ11に取り付けられるべき補助層7bを製造するために作動することができる。特に、このような補助層7bは、カーカススリーブ11の円周方向に対して傾斜した向きに従って配置された、互いに近接した補助層7b間をそれぞれ横断する、平行な繊維又は金属コードを含み得る。
補助層製造装置58とベルト層製造装置56との間での成形ドラム25の移送は、同じ第1のロボットアーム55、又は人間に似た形の第2のロボットアーム、又は別のタイプのハンドリング装置に割り当てることができる。
次いで、成形ドラム25が、トレッドバンド形成装置59に移送される。
トレッドバンド形成装置59は、例えば、第1の螺旋形成ユニットを含むことができ、この第1の螺旋形成ユニットは、ベルト構造7の周りの径方向外側位置で相互に接触して軸方向に隣接した円周コイルに従って、少なくとも1つの連続したゴム弾性の細長い要素を巻き付けるように構成されており、この細長い要素を巻き付けるときには、成形ドラム25が、既定の計画に従って円周コイルを分配するために回転させられ、適切に移動される。
プラント1は、最後に、カーカススリーブ11の軸方向の相反する外側部分にサイドウォール(例示されていない)を設けるための装置を含み得る。
製造されたグリーンタイヤ2は、成型及び加硫ユニットで成型及び加硫を行うために成形ドラム25から取り外せるように構成されている。

Claims (37)

  1. タイヤを製造するためのプロセスであって、
    少なくとも1つのカーカスプライ(3)及び一対の環状固定構造(5)を含むカーカススリーブ(11)を、前記環状固定構造(5)の1つにそれぞれ係合可能なフランジ要素(16a、16b)を含む成形ドラム(14)に移送する工程、
    前記フランジ要素(16a、16b)の相互の軸方向の接近によって、トロイダル構造に従って前記カーカススリーブ(11)を成形する工程
    を含み、
    成形の前に、前記フランジ要素(16a、16b)によってそれぞれ保持された環状グリップ要素(36)がそれぞれ、前記カーカススリーブ(11)に係合するために、前記環状固定構造(5)の1つの内部で径方向に拡張され、
    前記環状グリップ要素(36)によって前記カーカススリーブ(11)に係合する前に、前記環状固定構造(5)が互いに軸方向に離間し、
    前記環状固定構造(5)を軸方向に離間させる工程が、
    少なくとも1つの当接部材(37)を、各環状固定構造(5)の軸方向の内面に対して位置決めする工程、
    それぞれ各環状固定構造(5)に係合した前記当接部材(37)を軸方向に移動させる工程
    を含み、
    前記当接部材(37)を位置決めする工程が、前記当接部材(37)を前記環状固定構造(5)の外側から内部に向かって相互に接近させる軸方向の平行移動によって、前記当接部材(37)を前記カーカススリーブ(11)内に軸方向に挿入する工程を含む、
    プロセス。
  2. 前記当接部材(37)を軸方向に移動させる工程が、前記当接部材(37)を保持する前記フランジ要素(16a、16b)を平行移動させる工程を含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記当接部材(37)を位置決めする工程が、
    収縮された状態に従って前記当接部材(37)を配置する工程であって、各当接部材(37)が、各環状固定構造(5)の内径(D1)よりも小さい最大直径サイズ(D2)を画定する、工程、
    前記収縮された状態の前記当接部材(37)を前記カーカススリーブ(11)内に軸方向に挿入する工程、
    前記当接部材(37)を径方向に拡張された状態に拡張する工程であって、各当接部材(37)が、各環状固定構造(5)の内径(D1)よりも大きい最大直径サイズ(D2)を画定する、工程
    を含む、請求項1又は2に記載のプロセス。
  4. 前記カーカススリーブ(11)を前記成形ドラム(14)に係合させる工程が、前記環状固定構造(5)を軸方向に離間させる前に、前記カーカススリーブ(11)を、前記フランジ要素(16a、16b)間に実質的に軸方向に整合した関係で位置決めする工程を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 前記カーカススリーブ(11)を位置決めする工程が、前記カーカススリーブ(11)を相互に離間したフランジ要素(16a、16b)間に挿入するために前記カーカススリーブ(11)を径方向に平行移動させる工程を含む、請求項4に記載のプロセス。
  6. 前記カーカススリーブ(11)を径方向に平行移動させる工程が、前記カーカススリーブ(11)に外部から作用するカーカスハンドリング装置(34)によって行われる、請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記当接部材(37)を前記環状固定構造(5)内で位置決めする工程中に、前記カーカスハンドリング装置(34)によって前記カーカススリーブ(11)を保持する工程をさらに含む、請求項6に記載のプロセス。
  8. 前記当接部材(37)の前記環状固定構造(5)内への挿入後に、前記カーカスハンドリング装置(34)を前記カーカススリーブ(11)から取り外す工程をさらに含む、請求項6又は7に記載のプロセス。
  9. 前記環状固定構造(5)の軸方向の離間を行うために、前記当接部材(37)の軸方向の移動の前に、前記カーカスハンドリング装置(34)を前記カーカススリーブ(11)から取り外す工程をさらに含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 前記当接部材(37)の前記カーカススリーブ(11)内への軸方向の挿入と同時に、前記環状グリップ要素(36)を前記環状固定構造(5)内に軸方向に挿入する工程をさらに含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記カーカススリーブ(11)を移送する前に、トロイダル成形ドラム(25)が、前記フランジ要素(16a、16b)間に同軸的に前記成形ドラム(14)に係合される、請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 前記カーカススリーブ(11)の移送と同時に、前記カーカススリーブ(11)が、第1の径方向に収縮された作動状態にある前記トロイダル成形ドラム(25)の周りに配置される、請求項11に記載のプロセス。
  13. 前記カーカススリーブ(11)の成形工程中に、前記成形ドラム(25)が、前記カーカススリーブ(11)内で径方向に拡張される、請求項11又は12に記載のプロセス。
  14. 前記成形ドラム(25)の前記拡張が、前記カーカススリーブ(11)と接触しないで行われる、請求項13に記載のプロセス。
  15. 前記成形工程の最後に、前記カーカススリーブ(11)が、その内面を前記径方向に拡張された成形ドラム(25)の外面に接触した関係で結合するために、解放されて径方向に収縮する、請求項11〜14のいずれか一項に記載のプロセス。
  16. 前記成形工程の最後に、前記カーカススリーブ(11)が、前記カーカススリーブ(11)の作動膨張流体の排出によって解放されて径方向に収縮する、請求項11〜15のいずれか一項に記載のプロセス。
  17. クラウン構造(6)を前記トロイダル形状のカーカススリーブ(11)の径方向外側位置で結合させる工程をさらに含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載のプロセス。
  18. クラウン構造(6)が、前記拡張されたトロイダル成形ドラム(25)に結合された前記トロイダル形状のカーカススリーブ(11)の径方向の外面で形成される、請求項11〜17のいずれか一項に記載のプロセス。
  19. タイヤを製造するための装置であって、
    少なくとも1つのカーカスプライ(3)及び一対の環状固定構造(5)を含むカーカススリーブ(11)を成形ドラム(14)に移送するためのカーカスローディング装置(33)であって、前記成形ドラム(14)が、それぞれ前記環状固定構造(5)の1つに係合可能なフランジ要素(16a、16b)を含む、カーカスローディング装置(33)、
    前記フランジ要素(16a、16b)の相互の軸方向の接近によって、トロイダル構造に従って前記カーカススリーブ(11)を成形するための成形装置
    を含み、
    前記フランジ要素(16a、16b)のそれぞれが、前記カーカススリーブ(11)に係合するために、前記環状固定構造(5)の1つの内部で径方向に拡張可能な少なくとも1つの環状グリップ要素(36)、及び前記環状グリップ要素(36)に対して軸方向内側の位置にある、前記環状グリップ要素(36)に対して径方向に移動可能な当接部材(37)を有し、
    前記フランジ要素(16a、16b)が、前記フランジ要素(16a、16b)自体に対して軸方向外側である支持構造(17)によって相互に接続されている、
    装置。
  20. 前記当接部材(37)が、相互に接近している状態と相互に離間している状態との間で軸方向に移動可能である、請求項19に記載の装置。
  21. 各フランジ要素(16a、16b)が、前記支持構造(17)と前記フランジ要素自体との間で動作する少なくとも1つのそれぞれのアクチュエータ(21)の指令で軸方向に移動可能である、請求項19〜20のいずれか一項に記載の装置。
  22. 各当接部材(37)が各環状固定構造(5)の内径(D1)よりも小さい最大直径サイズ(D2)を画定する、収縮された状態と、前記それぞれの環状グリップ要素(36)の直径サイズよりも大きい直径サイズを画定する拡張された状態との間で移動可能である、請求項19〜21のいずれか一項に記載の装置。
  23. 各当接部材(37)が、複数の周方向に分布されたセクター(38)を含む、請求項19〜22のいずれか一項に記載の装置。
  24. 各セクター(38)が、前記成形ドラム(14)の長手方向の対称軸(X−X)に対して径方向に従ってスライド式に案内される、請求項23に記載の装置。
  25. 各フランジ要素(16a、16b)が、収縮された状態と拡張された状態との間の各当接部材(37)の径方向の移動を達成するための少なくとも1つの流体力学的アクチュエータ(40)を組み込む、請求項19〜24のいずれか一項に記載の装置。
  26. 前記流体力学的アクチュエータ(40)が、前記それぞれの当接部材(37)の径方向の移動を達成するために第1の位置と第2の位置との間で軸方向に移動可能なピストン(41)を含む、請求項25に記載の装置。
  27. 前記ピストン(41)が、前記それぞれの環状グリップ要素(36)を収縮された状態と拡張された状態との間で移行させるために、前記第2の位置と第3の位置との間で軸方向に移動可能である、請求項26に記載の装置。
  28. 前記ピストン(41)の前記第1の位置から前記第2の位置への移動に抵抗するために第1の弾性部材(49)をさらに含む、請求項26又は27に記載の装置。
  29. 前記ピストン(41)の前記第2に位置から前記第3の位置への移動に抵抗するために第2の弾性部材(53)をさらに含む、請求項26〜28のいずれか一項に記載の装置。
  30. 前記第2の弾性部材(53)が、前記第1の弾性部材(49)によって示される弾性定数よりも大きい弾性定数を有する、請求項26に従属する場合の請求項29に記載の装置。
  31. 各フランジ要素(16a、16b)が、前記支持構造(17)に取り外し可能に固定されている、請求項19〜30のいずれか一項に記載の装置。
  32. 各フランジ要素(16a、16b)が、前記流体力学的アクチュエータ(40)につながっている少なくとも1つの供給コネクタ(42a、42b)を有する、請求項25〜30のいずれか一項に記載の装置。
  33. 前記少なくとも1つの供給コネクタ(42a、42b)が、前記支持構造(17)によって保持された供給管(43)に接続可能である、請求項32に記載の装置。
  34. 前記ピストン(41)が、前記当接部材(37)に対して当接して作用する少なくとも1つの第1のスラスト壁(47a)を有する少なくとも1つの第1のスラスト要素(47)に作用する、請求項26〜33のいずれか一項に記載の装置。
  35. 前記第1のスラスト壁(47a)が、前記成形ドラム(14)の長手方向の対称軸(X−X)に対して傾斜した方向に実質的に従って前記当接部材(37)に作用する、請求項34に記載の装置。
  36. 前記ピストン(41)が、前記それぞれの環状グリップ要素(36)内で径方向に移動可能なブロック(51)に対して当接して作用する第2のスラスト壁(50a)を有する少なくとも1つの第2のスラスト壁(50)に作用する、請求項26〜35のいずれか一項に記載の装置。
  37. 前記第2のスラスト壁(50a)が、前記成形ドラム(14)の長手方向の対称軸(X−X)に対して傾斜した方向に実質的に従って前記当接部材(37)に作用する、請求項36に記載の装置。
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