JP6564330B2 - フォトンカウンティングct装置 - Google Patents

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Description

本発明はフォトンカウンティング(photon counting)モードを有するX線CT(Computed Tomography)装置(以下、PCCT装置と呼ぶ。)に係り、特に、より正確な補正データ収集技術に関わる。
X線CT装置は、被写体を挟んで対向配置されたX線源とX線検出器の対を回転させながら被写体のX線透過データを得、その断層画像(以下、CT画像とする)を計算により再構成する装置であり、工業用およびセキュリティ用の検査装置や医学用の画像診断装置等として用いられる。
医学用のX線CT装置には、フォトンカウンティングモードを搭載したPCCT装置がある。PCCT装置では、例えば特許文献1に見るように、フォトンカウンティング方式のX線検出器により、被写体を透過したX線の光子(X線フォトン)を検出素子毎にカウントする。これにより、例えばX線が透過した被写体の内部組織を構成する元素を推定可能なスペクトラムを得、元素レベルの違いが詳細に描出されたX線CT画像を得ることができる。
また、PCCT装置では、カウントした個々のX線フォトンをエネルギー値で弁別することにより、エネルギー値毎の、X線強度を得ることができる。これを利用し、PCCT装置では、特定のエネルギー範囲のX線のみを抽出して画像化し、診断に用いることがある。
X線CT装置ではX線源を回転させ、様々な角度から被写体を撮像するが、回転方向のノッチの間隔の誤差に基づく回転方向の時間積分結果の揺らぎ(以下、回転方向の時間揺らぎと称する)が発生する。すなわち、回転方向の1つ1つのデータを積分する区間(以下、その1区間をビュー(view)と呼ぶ)に誤差が発生し、ビューの長さの違いにより他より長い区間はデータが多くなり、逆に短い区間はデータが少なくなる。さらにX線源のX線強度は時間的に揺らぐためこれらの誤差によりX線CT装置では得られる画像にアーチファクトが発生する。これらのアーチファクトを防ぐためにX線CT装置では、リファレンス検出器を用いてそれらの誤差を軽減する。具体的には、被写体を通過しない場所にリファレンス用のX線検出器を配置し、被写体を透過した場所のX線検出器と同様の時間で計測することにより、回転方向のノッチの間隔の誤差に基づく回転方向の時間揺らぎとX線源の揺らぎのデータを収集する。そして、各ビューにおけるX線検出器とリファレンス検出器との出力の比で補正することで、これら2つの誤差を補正することが可能となる。
特開2015−131028号公報
PCCT装置においても、上述したX線CT装置と同様な回転方向のノッチの間隔の誤差に基づく回転方向の時間揺らぎ、およびX線源の揺らぎは発生する。そのため、リファレンス検出器が必要となるが、PCCT装置の場合はさらにエネルギー範囲ごとにデータを収集するため、エネルギー範囲ごとにX線の揺らぎを想定する必要がある。しかし、フォトンカウンティング方式の検出器は、検出器特性に伴うエネルギー範囲毎のずれであるパイルアップによる検出誤差を含んでおり、同様にリファレンス検出器のデータにもパイルアップに伴う誤差が含まれているため、従来のX線CT装置とは違った誤差低減が必要になる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、各種の揺らぎを精度よく補正可能なPCCT装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては、X線を照射するX線照射部と、X線を検出するフォトンカウンティング方式のX線検出部と、X線検出部で検出したX線フォトンを予め定めた区分のエネルギー範囲毎に計数し、エネルギー範囲毎の計測情報を得るデータ収集部と、X線照射部から照射されるX線の揺らぎを計測するリファレンス検出部と、X線照射部の回転方向の時間揺らぎを計測する時間計測部と、を備えるフォトンカウンティングCT装置を提供する。
本発明により、PCCT装置において回転方向の時間揺らぎをより正確に計測することにより高精度な計測が可能となる。
実施例1−4に係る、PCCT装置の一構成例を示す図である。 実施例1に係る、X線検出器の一例を説明するための図である。 実施例1に係る、PCCT装置の演算部の機能ブロックと処理フロー例を示す図である。 実施例1に係る、X線検出器の一例を説明するための図である。 実施例2に係る、X線検出器の一例を説明するための図である。 実施例2に係る、演算部の機能ブロックと処理フロー例を示す図である。 実施例4に係る、X線検出器の一例を説明するための図である。 実施例4に係る、X線検出器の他の例を説明するための図である。 実施例4に係る、演算部の機能ブロックと処理フロー例を示す図である。 実施例5に係る、PCCT装置の一構成例を示す図である。 実施例5に係る、演算部の機能ブロックと処理フロー例を示す図である。 実施例3に係る、演算部の機能ブロックと処理フロー例を示す図である。 実施例1に係る、PCCT装置のパイルアップ補正データの一例を示す図である。
本発明の種々の実施の形態を図面に従い説明する。以下、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、本発明において、PCCT装置の各種の揺らぎ、例えば回転方向の時間揺らぎ、X線源の揺らぎ、パイルアップに伴う揺らぎなどが精度よく補正するが、ここで、回転方向の時間揺らぎとは、回転方向の時間積分結果の揺らぎを意味し、X線源の揺らぎとは、X線源のX線照射量やX線スペクトルの揺らぎを意味する。
実施例1は、リファレンス検出部と時間を計測する時間計測部を設け、回転方向の時間揺らぎは時間計測部で計測した時間で補正し、X線源の揺らぎとパイルアップの補正については、計測した時間で回転方向の時間揺らぎを補正したリファレンス検出部の計測データを用いて補正するPCCT装置の実施例である。すなわち本実施例は、X線を照射するX線照射部と、X線を検出するフォトンカウンティング方式のX線検出部と、X線検出部で検出したX線フォトンを予め定めた区分のエネルギー範囲毎に計数し、エネルギー範囲毎の計測情報を得るデータ収集部と、X線照射部から照射されるX線の揺らぎを計測するリファレンス検出部と、X線照射部の回転方向の時間揺らぎを計測する時間計測部とを備える構成、更には時間計測部が計測した時間計測データに基づき、リファレンス検出部が計測した計測データを補正する補正部を備える構成のPCCT装置の実施例である。
本実施例では、X線CT装置として、従来の電流モード計測方式の積分型検出器ではなく、フォトンカウンティング方式のX線検出器を有するPCCT装置を用いる。PCCT装置では、被写体を透過したX線に由来する光子(X線フォトン)を、フォトンカウンティング方式のX線検出器で計数する。個々のX線フォトンは、異なるエネルギーを有する。PCCT装置では、このX線フォトンを、予め定めたエネルギー範囲毎に弁別して計数することにより、エネルギー範囲毎のX線フォトンのカウント数であるX線強度を計測情報として得ることができる。
[X線CT装置の概略構成]
図1を用いて、本実施例のPCCT装置の概略構成の一例を説明する。図1に示すように、本実施例のPCCT装置100は、ユーザインタフェース(以下、UIと呼ぶ)部200と、計測部300と、演算部400と、を備える。
UI部200は、ユーザからの入力を受け付け、演算部400による処理結果をユーザに提示する。このため、UI部200は、キーボード、マウスといった入力装置210と、モニタなどの表示装置、プリンタといった出力装置220とを備える。表示装置は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)等で構成される。なお、出力装置220の表示装置は、タッチパネル機能を有し、入力装置210として使用するよう構成してもよい。
[計測部]
計測部300は、演算部400による制御に従って、被写体101にX線を照射し、被写体101を透過したX線フォトンを計測する。計測部300は、X線照射部310と、X線検出部320と、X線検出部の脇に被写体を透過せずに検出器に入射する位置に配置されたリファレンス検出部350と、ガントリ(Gantry:架台)330と、制御部340と、被写体101を載置するテーブル102と、を備える。
[ガントリ]
ガントリ330の中央には、被写体101と、被写体101を載置するテーブル102とを配置するための円形の開口部331が設けられる。ガントリ330の内部には、後述するX線管311およびX線検出器321を備えるX線検出部320を搭載する回転板332と、回転板332を回転させるための駆動機構が配置され、制御部340の後述するガントリ制御器342で制御される。
さらに回転板332には回転方向にノッチ333が刻まれており、ノッチ333を通過したときに積分を実施する。すなわち、ノッチ333を横切ると制御部340内の後述する検出制御器343に信号が入り、この信号に基づき、データを処理する命令が発行される。回転板332の回転の所要時間は、ユーザがUI部200を介して入力したパラメータに依存する。本実施例では、例えば、回転の所要時間を1.0s/回とする。計測部300による1回転における撮影回数は、例えば、900回であり、回転板332が0.4度回転する毎に1回の撮影が行われる。各仕様はこれらの値に限定されるものではなく、PCCT装置100の構成に応じて種々変更可能である。なお、先に述べたように、ノッチ333の間隔に誤差があり、これにより回転方向の時間揺らぎが発生する。
図1に示すように、本明細書において、開口部331の周方向をx方向、径方向をy方向、それらに直交する方向をz方向とする。一般にz方向は、被写体101の体軸方向と同じ方向になる。
[X線照射部]
X線照射部310は、X線を発生し、発生したX線を被写体101に照射する。X線照射部310は、X線管311と、X線フィルタ312と、ボウタイ(bowtie)フィルタ313と、を備える。
X線管311は、後述する照射制御器341の制御に従って供給される高電圧により、被写体101にX線ビームを照射する。照射されるX線ビームは、ファン角およびコーン角を持って広がる。X線ビームは、ガントリ330の回転板332の回転に伴って、被写体101に照射される。
X線フィルタ312は、X線管311から照射されたX線の線質を調節する。すなわち、X線のスペクトルを変化させる。本実施例のX線フィルタ312は、X線管311から被写体101へ照射されるX線が、予め定めたエネルギー分布となるよう、X線管311から照射されたX線を減衰させる。X線フィルタ312は、被写体101である患者の被ばく量を最適化するために用いられる。このため、必要なエネルギー範囲の線量が強くなるよう設計される。
ボウタイフィルタ313は、周辺部の被ばく量を抑える。被写体101である人体の断面が楕円形であることを用い、中心付近の線量を強くし、周囲の線量を低くして被ばく量を最適化するために用いられる。
[X線検出部、リファレンス検出部]
X線検出部320は、X線フォトンが入射する毎に、当該X線フォトンのエネルギー値を計測可能な信号を出力する。X線検出部320は、X線検出器321を備える。
図2にX線検出器321の一部を例示する。本実施例のX線検出器321は、図2の(a)、(b)の断面、平面構成に示すように、複数の検出素子322、各検出素子322に電気的に接続されたカウンティング回路324、およびX線検出器321への入射方向を制限するコリメータ323を備える。
リファレンス検出部350も、図2に例示したX線検出器321と同じ構造を備える。X線検出部320は、図2の(a)に一部を示す構造がx方向に繰り返される。リファレンス検出部350はX線検出部320の端部の一部のX線検出器を使用してもよい。その場合、被写体が有効視野(FOV:Field of View)をはみ出ないように注意する必要がある。逆にFOVとの重なりを避けるため、X線検出部320とリファレンス検出部350との間を離してもよい。また、X線検出器321は、図2の(b)に示すように、X線管311の複数のX線発生点から略等距離の位置に多数の検出素子322を、x方向およびz方向に二次元状に配列した構成を有していてもよく、これはX線検出部320、リファレンス検出部350のいずれにもあてはまる。
なお、製作を容易にするために平面状のX線検出器である検出器モジュールを複数作成し、平面の中心部分が円弧になるように配置して疑似的に円弧状に配列し、X線検出器321としてもよい。
各検出素子322に入射したX線は、電気的に接続された各カウンティング回路324により、1つのX線フォトンが入射する毎に、1パルスの電気信号(アナログ信号)に変換される。変換された電気信号は、後述する演算部400に入力される。
本実施例においては、検出素子322には、入射したX線フォトンを、直接電気信号に変換する、例えば、CdTeテルル化カドミウム(cadmium telluride)系の半導体素子を用いる。なお、検出素子322は、X線を受けて蛍光を発するシンチレータ(Scintillator)および蛍光を電気に変換するフォトダイオードを用いてもよい。
X線検出器321の検出素子322のx方向の数、すなわちチャンネル数は、例えば1000個である。各検出素子のx方向のサイズは、例えば1mmである。
また、X線管311のX線発生点と、X線検出器321のX線入射面との距離は、例えば1000mmである。ガントリ330の開口部331の直径は、例えば700mmである。
なお、ガントリ330と同様に、X線検出部320の各仕様はこれらの値に限定されるものはなく、PCCT装置100の構成に応じて種々変更可能である。
[制御部]
制御部340は、X線管311からのX線の照射を制御する照射制御器341、回転板332の回転駆動を制御するガントリ制御器342、テーブル102の駆動を制御するテーブル制御器344、X線検出器321におけるX線検出を制御する検出制御器343、および回転方向の時間を計測する時間計測部である時間計測器345を備える。時間計測器345は、ガントリ330で示したノッチ333を横切った時に発生する回転方向の計測時間の信号が検出制御器343に入ると同時に信号を受信し、その回転方向の計測時間を記憶する。
これら制御部340の各制御器は、後述する演算部400の計測制御部420による制御に従って動作する。
[演算部]
図3に本実施例の演算部400の機能ブロック図を示す。演算部400は、PCCT装置100の動作全体を制御し、計測部300で取得したデータを処理することにより、被写体の撮影を行う。図3に示すように、演算部400は、以下で各々詳述する撮影条件設定部410と、計測制御部420と、データ収集部430と、補正部440と、画像生成部450とを備える。
図1に示したように、演算部400は、ハードウェア構成としては、中央処理部(CPU:Central Processing Unit)401と、メモリ402と、HDD(Hard disk drive)装置403とを備える。例えばHDD装置403に予め保持するプログラムを、中央処理部401がメモリ402にロードして実行することにより、各機能を実現する。
なお、演算部400の全部または一部の機能は、プログラムに代え、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路などにより実現してもよい。
また、HDD装置403には、処理に用いるデータ、処理中に生成されるデータ、処理の結果得られるデータ等が保存される。なお、処理結果は、UI部200の表示装置などの出力装置220にも出力される。
[撮影条件設定部]
撮影条件設定部410は、UI部200を使ってユーザから撮影条件を受け付けて設定する。例えば撮影条件設定部410は、撮影条件を受け付ける受付画面を表示装置に表示し、受付画面を介して撮影条件を受け付ける。ユーザは、受付画面を介して、例えばマウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置210を操作することにより、撮影条件を入力する。
設定する撮影条件は、例えばX線管311の管電流、管電圧、被写体101の撮影範囲、X線フィルタ312の種類、ボウタイフィルタ313の形状、分解能等である。
なお、ユーザは、必ずしも毎回UI部200を使って撮影条件を入力する必要はない。例えば事前にHDD403などに保存された典型的な撮影条件を読み出して用いてもよい。
[計測制御部]
計測制御部420は、ユーザが設定した撮影条件に従って、制御部340を制御し、計測を実行する。
具体的には、計測制御部420は、テーブル制御器344に対し、テーブル102を回転板332に対して垂直な方向に移動させ、回転板332を使って行われる撮影位置が設定された撮影位置と一致した時点で移動を停止するように指示する。これにより、被写体101の配置が完了する。
また、計測制御部420は、テーブル制御器344への指示と同じタイミングで、ガントリ制御器342に対して駆動モーターを動作させ、回転板332の回転を開始するよう指示を行う。
回転板332の回転が定速状態になり、かつ被写体101の配置が終了すると、計測制御部420は、照射制御器341に対し、X線管311のX線照射タイミングを指示し、検出制御器343に対し、X線検出器321の撮影タイミングを指示する。これにより、計測制御部420は、X線の照射および検出器によるX線フォトンの検出を行い、計測を開始する。
計測制御部420は、制御部340へのこれらの指示を繰り返すことで撮影範囲全体を計測する。なお、計測制御部420、制御部340は、公知のヘリカルスキャン(Helical Scan)のように、テーブル102を移動させながら撮影を行うよう制御してもよい。
[データ収集部]
データ収集部430は、X線検出器321が検出したX線に由来するX線フォトンを、予め定めたエネルギー範囲毎に計数し、当該エネルギー範囲毎のカウント値、すなわち計測情報である投影データを撮像データ431として得る。本実施例のデータ収集部430は、データ収集システム(DAS:Data Acquisition System、以下DASと表記)を備え、このDASが、計測部300が検出したX線フォトンの計数を行い、カウント値を撮像データ431とする。また、データ収集部430は、リファレンス検出部350の出力をリファレンスデータ432として収集し、時間計測器345の出力を時間計測データ433として収集する。
DASは、X線検出器321が検出したX線フォトン1つ1つのエネルギー値を取得し、そのエネルギー値に応じてエネルギー範囲毎に設けられたエネルギービン(Bin)の計数結果であるカウント値に加算する。エネルギービンとは、エネルギー範囲毎に設定される記憶領域である。
各エネルギー範囲は、0keVからX線管311の最大エネルギーまでの全エネルギー範囲を、所定のエネルギー幅ΔBで区分されたものである。エネルギー幅ΔBを例えば10keVとし、最大エネルギーを例えば140keVとすると、全エネルギー範囲0keV〜140keVを、B1(0〜20keV)、B2(20〜40keV)、B3(40〜60keV)、B4(60〜80keV)、B5(80〜100keV)、B6(100〜120keV)、B7(120〜140keV)の7つに区分されたエネルギー範囲とする。DASは、検出したX線フォトンのエネルギー値に応じて、該当するエネルギー範囲に対応づけて設けられたエネルギービンの計数結果に順次加算する。
図4に、その結果の一例を示す。同図に明らかなように、横軸は各エネルギー範囲B1〜B7を、縦軸はそれぞれのエネルギー範囲におけるフォトン数を示している。このように、データ収集部430は、エネルギー範囲毎に、X線フォトンの数を計数する。図4に示すように、得られる結果はX線フォトンのエネルギー値(単位keV)の分布を示す。従って、データ収集部430は、これにより、X線検出器321で検出したX線のエネルギー分布もスペクトルを得る。データ収集部430は、得られた結果である撮像データ431を計測情報として出力する。
なお、全エネルギー範囲、各エネルギー範囲、すなわち、各エネルギービンに対応するエネルギー範囲、及びエネルギービン数は、予め、ユーザからの指示等に従って設定される。データ収集部430は、この撮像データ431に加え、後で説明するリファレンスデータ432、時間計測データ433を収集する。
[補正部]
補正部440は、データ収集部430が収集した撮像データ431、リファレンスデータ432、時間計測データ433を使って補正処理を実施する。ここで行う補正処理は、例えば、リファレンスデータ432を用いたリファレンス補正回路のリニアリティ補正、対数変換処理、オフセット処理、感度補正、ビームハードニング補正などである。なお、ここではリファレンス補正以外の補正方法については公知の技術を用いるものとする。リファレンス補正の方法については、以降の[撮影前処理の流れ]、及び[撮影処理の流れ]の説明中に示す。
[画像生成部]
画像生成部450は、各エネルギービンに保存されたX線フォトン数、すなわち撮像データ431から、X線CT画像を再構成する。画像は、例えばX線フォトン数である計測情報に対し、Log変換を行い、再構成する。再構成には、FeldKamp法、逐次近似法など、各種の公知の手法を用いることができる。なお、画像の生成には、全てのエネルギービンに保存された撮像データを用いなくてもよい。予め定めたエネルギー範囲に対応するエネルギービンに保存されたカウント値である撮像データのみを用いてもよい。
[撮影前処理の流れ]
ここでは、以上説明した各項目を用いて、実際に被写体を撮影する前の処理について説明する。撮影前には、各種補正で必要なデータを取得する。リファレンス補正以外の補正方法については公知の技術を用いるものとし、ここではリファレンス補正に必要なリファレンスデータ432の取得方法を説明する。
補正部440でのリファレンス補正で収集前に必要なデータは、パイルアップ補正データ441である。パイルアップ補正データ441は、線量率データとパイルアップに伴うカウント値、すなわち計測情報の変化量との関係を示すデータである。パイルアップ補正データ441の作成は、X線照射部310の線量率を変化させ、その結果リファレンス検出部350の信号量がどのように変化するかを予め計測することで実現できる。通常、X線照射部310の線量率を増大させるほどパイルアップの量が多くなるため、カウント数は線量率との比例よりも下の方にずれる。また補正データ取得時も線量率の変化がある。そのため線量率の変化に対して十分長時間の撮影を各データについて実施し、上述の比例からのずれをパイルアップ補正量とするパイルアップ補正データ441を作成する。
図13に本実施例のPCCT装置におけるパイルアップ補正データ441の一例を示した。同図において、横軸はカウント数、縦軸はパイルアップ補正量を示し、このパイルアップ補正量がカウント数に応じて乗算される。
[撮影処理の流れ]
次に、演算部400による撮影処理の流れについて説明する。図3は、本実施例の撮影処理の処理フローである。例えば図13に示すようなパイルアップ補正データ441は、上述した撮影前処理の流れにて予め作成されているものとする。
まず、撮影条件設定部410は、UI部200を介して、ユーザから撮影条件を受け付ける(ステップS1201)。ここで入力を受け付ける撮影条件には、管電圧、管電流、X線フィルタ312の種類(厚み、材質)、ボウタイフィルタ313の形状などがある。
次に、計測制御部420は、ステップS1201で設定された撮影条件に従って、計測を実行し(ステップS1202)、データ収集部430は、各種データを収集する(ステップS1203)。データ収集部430では、これらのデータ収集により、被写体101の情報を含み、X線検出部320で収集した撮像データ431、リファレンス検出部350で収集したリファレンスデータ432、および時間計測部である時間計測器345で収集した時間計測データ433を得る。
その後、補正部440で、データ収集部430が収集した撮像データ431を補正する。まず、リファレンスデータ432の各エネルギー範囲に対して、ビューあたりの線量から単位時間当たりの線量、つまり線量率に変換する線量→線量率変換を実施する(ステップS1204)なお、本明細書において、「→」はその左側の値から右側の値に変換することを意味する。これはパイルアップが線量ではなく線量率に依存すること、およびビューの時間に揺らぎがあるためビューあたりの線量は線量率と等価ではないことに起因する。変換の方法は各ビューについて、時間計測データ433に基づくビューあたりの時間で除算して線量率に変換する。
次に、単位時間当たりの線量、すなわち線量率に変換したリファレンスデータを用いてパイルアップ補正を実施する(ステップS1205)。パイルアップ補正の方法は、撮影前処理の流れで作成し、図13にその一例を示したパイルアップ補正データ441を用いて、リファレンス検出部350の各エネルギー範囲のカウントに関して上述した補正を実施する。補正部440は、線量率データとパイルアップに伴うカウント値である計測情報の変化量を予め計測したパイルアップ補正データに基づき、線量率データを補正する。ここで補正したリファレンスデータは単位時間当たりのデータであるが、データ収集部の撮像データ431はビューあたりのデータである。そのため、補正したリファレンスデータに対してステップS1204の逆の操作である線量率→線量変換を実施する(ステップS1206)。具体的には各ビューについて、時間計測データ433に基づくビューあたりの時間を乗算して線量に変換する。なお、ステップS1206で線量に変換しなくても、撮像データ431に対しステップS1204と同じく線量→線量率変換を実施することで、補正したリファレンスデータと撮像データの単位の合わせ込みを実施してもよい。
この単位合わせの後、撮像データに対してリファレンス補正を実施する(ステップS1207)。ステップS1206で補正したリファレンス検出部の各エネルギー範囲のカウント数を元に、X線のカウント数の揺らぎを補正して補正後データ442を得る。通常のX線CT装置の場合、すべてのエネルギー範囲を足し合わせたデータしか得られないが、PCCT装置ではエネルギー範囲ごとに計測しているため、エネルギー範囲ごとにX線の揺らぎを計測しなければ正しく補正ができない。そのため、エネルギー範囲ごとに計測したデータを用いてリファレンス補正を実施する。
以上により、X線源揺らぎと、回転方向の時間揺らぎを補正することが可能となる。その後、他の補正を実施する(ステップS1208)。なお、リファレンス補正以外に挙げた補正に関しては、ステップ1208にまとめたが、必要に応じてリファレンス補正の前に補正を実施してもよく、また、一部の補正をリファレンス補正の前に、一部の補正をリファレンス補正の後に実施するなど前後で補正を実施してもよい。最後に補正で得られたデータを用いて画像生成部450は画像を生成し、画像DB470に画像を保存して処理を終了する(ステップS1209)。
本実施例のPCCT装置によれば、特にステップS1204〜ステップS1207により、回転方向の時間揺らぎをより正確に計測し、リファレンス検出部にて発生する検出器特性に伴うエネルギー範囲毎のずれを補正しつつX線源揺らぎを補正可能であるため、高精度な補正が可能となる。
実施例1では、リファレンス検出部350に半導体検出器を用いてエネルギー範囲設定が可能としている。しかし、リファレンス検出部350の信号量とX線検出部320に属する各X線検出器321の各エネルギー範囲の信号量の対応がわかる場合は、リファレンス検出部350として、積分型検出器を用いることも可能である。積分型検出器として積分回路を使用した場合、パイルアップなどのカウンティング回路特有の補正が不要となる利点がある。実施例2では、このようなリファレンス検出部として積分型検出器を用い、積分リファレンスデータを得る構成の実施例を図5、図6に従い説明する。
実施例2は、リファレンス検出部350は積分型検出器であり、補正部は、X線照射部より照射したX線についてのリファレンス検出部350の信号量と、X線検出部320のエネルギー範囲毎の計測情報との関係を予め求めておき、被写体撮影時におけるX線検出部320のエネルギー範囲毎の計測情報と予め求めた計測情報との関係と、撮影中のリファレンス検出部の信号量と予め求めたリファレンス検出部の信号量との関係から、各エネルギー範囲毎に計測情報の補正を行う構成のPCCT装置の実施例である。実施例1から変更となる点はX線検出部、リファレンス検出部、撮影前処理の流れ、及び撮影処理の流れである。これらについて変更部分について以下で説明する。
[X線検出部、リファレンス検出部]
図5に示すように本実施例においては、リファレンス検出部350のX線検出器321は、図2のカウンティング回路324の代わりに積分回路325を使用する。積分回路325は従来のX線CT装置で使用されている回路であり、各ビューに入射した全X線の信号量を足し合わせて出力する回路である。そのため、積分回路325ではパイルアップは発生しないが、各エネルギー範囲でのデータの取得はできない。
しかしながら、PCCT装置の場合、各エネルギー範囲における線量率によって補正する必要があるため、積分したデータに関してもビューあたりの積分線量から積分線量率に変換してから補正する必要がある。そのため、補正演算が変更となる。それらの変更点を以下に示す。
[撮影前処理の流れ]
上述のように、リファレンス検出部350に積分型検出器を使用した場合、リファレンス検出部350の信号量から各エネルギー範囲の補正量を求める必要がある。しかし、積分型検出器では各エネルギー範囲のデータを得ることはできないため、予め求める必要がある。先に説明したようにリファレンス検出部350の信号が揺らぐ要因は、
・X線源の揺らぎ、すなわちX線管311のX線強度や線量率の揺らぎ
・回転方向の時間揺らぎ、すなわち回転方向の時間積分結果の揺らぎ
である。積分型のリファレンス検出部350でも上記2つの揺らぎを含めて計測する。X線管311のX線強度が揺らいだ場合は各エネルギー範囲の比が変わる可能性があり、かつX線管311の特性によってその変化がばらつく可能性がある。一方、回転方向の時間揺らぎの場合は、各エネルギー範囲の信号量の比は変化しない。よってこれらの2つの揺らぎの特性を考慮して補正データを作成する必要がある。
実施例2の計測方法を以下に示す。まず、X線管311は設定可能な線量の1つに設定する。また、ボウタイフィルタ313やX線フィルタ312はいずれも外す。その状態でX線を照射し、リファレンス検出部350とX線検出部320に入射した双方の信号を測定する。リファレンス検出部350の積分回路325にて検出した信号を、その信号の揺らぎ量に応じてカテゴライズし、そのカテゴライズした揺らぎ量ごとにX線検出部320で得た各エネルギー範囲の線量率を計算する。このとき、ビュー間で時間ずれが発生している可能性があるため、時間計測器345の時間計測データを使って各ビューの時間が基準時間となるようにする。このように各エネルギー範囲で平均化するのはX線管311の揺らぎが全エネルギー範囲で同じように揺らぐとは限らないためである。このように補正データをとることで、エネルギー範囲ごとの揺らぎの違いを平滑化できるのである。この操作を設定可能な線量すべてで実施することにより、得られた積分データから各エネルギー範囲変換データを作成、すなわち積分→エネルギー範囲変換データ443を作成する。
この積分→エネルギー範囲変換データ443の作成方法の具体例を示す。先に示したボウタイフィルタ313やX線フィルタ312はいずれも外してX線を照射し、リファレンス検出部350とX線検出部320に入射した双方の信号を測定したデータに対し、時間計測データ433に基づくビューあたりの時間で除算し、リファレンス検出部350とX線検出部320に入射した双方の信号量を単位時間当たりの信号量に変換する。変換したデータに対し、リファレンス検出部350の信号を単位時間当たりの信号量に変換した値(単位は信号量/時間)でカテゴライズする。信号量は増幅器の設定値に依存するため、単位時間当たりの信号量に変換した値の具体的な値は装置設定に依存する。そのカテゴライズした各々の区間においてX線検出部320に入射した各エネルギーbinの信号量の平均値を算出する。
このようにして求めたリファレンス検出部350の信号を単位時間当たりの信号量に変換した値がある値を示したときに、X線検出部320に入射する各エネルギーbinの信号量の平均値の値が積分→エネルギー範囲変換データ443となる。例えば120kV/200mAで1000ビューの条件で撮像したとき、単位時間当たりの信号量に変換した値が1となる設定の装置において、bin1は100 counts/s, bin2は1000counts/s, bin3は1000counts/s, bin4は700counts/sであり、単位時間当たりの信号量に変換した値が1.01ではbin1は110 counts/s, bin2は1100counts/s, bin3は900counts/s, bin4は500counts/sとなる、などのような変換のための変換テーブルが作成される。
[撮影処理の流れ]
演算部400による本実施例の撮影処理の流れについて説明する。図6は、本実施例の撮影処理の処理フローである。積分→各エネルギー範囲変換データ443は、上述の通り、[撮影前処理の流れ]にて予め作成されているものとする。
撮影条件設定部410のステップS1301、計測制御部420のステップS1302は、それぞれステップS1201、ステップS1202と同等である。
データ収集部430は、各種のデータを収集する(ステップS1303)。データ収集部430では、データの収集により、被写体101の情報を含み、X線検出部320で収集した撮像データ431、および時間計測器345で収集した時間計測データ433は先例と同じであるが、リファレンス検出部350で収集したリファレンスデータはビュー分で積分されているため、ここでは積分リファレンスデータ434と記す。
その後、補正部440で、データ収集部430が収集した撮像データを補正する。まず、各エネルギー範囲に対して、積分リファレンスデータ434をビューあたりの線量から単位時間当たりの線量、つまり線量率に変換する線量→線量率変換を実施する(ステップS1304)。これは[撮影前処理の流れ]で示した通り、X線管311のX線強度の揺らぎはある単位時間当たりの揺らぎ特性に基づいているためである。
次に、単位時間当たりの線量に変換した積分リファレンスデータを用いて、上述した積分→エネルギー範囲変換を実施する(ステップS1305)。積分→エネルギー範囲変換の方法は、[撮影前処理の流れ]で作成した積分→各エネルギー範囲変換データ443を用いて、リファレンス検出部の各積分リファレンスデータに基づいて各エネルギー範囲のカウントに関する変換テーブルを作成する。実施例1と同様に、データは単位時間当たりのデータであるため、ステップS1304の逆の操作である線量率→線量変換を実施する(ステップS1306)。なお前例同様、ステップS1306で線量に変換しなくても、撮像データに対しステップS1304と同じ線量率変換を実施することで補正データと撮像データの単位の合わせ込みを実施してもよい。
この単位合わせの後、撮像データ431に対して、リファレンス補正を実施する(ステップS1307)。ステップS1304〜ステップS1306で作成したリファレンス検出部350の積分リファレンスデータを基にした各エネルギー範囲の補正データを元に、X線のカウント数である撮像データ431の揺らぎを補正する。具体的な演算方法は積分→エネルギー範囲変換データ443に基づいて、単位時間当たりの信号量に変換した値を除算する。例えば、単位時間当たりの信号量に変換した値が1のときはbin1は100, bin2は1000, bin3は1000,bin4は700で除算する。なお、ある基準の変換値を元にその比で除算しても良い。
以下は実施例1同様に、他の補正を実施し(ステップS1308)、補正したデータを用いて画像生成部450で画像を生成した後、画像DB470に画像を保存して処理を終了する(ステップS1309)。
以上説明した実施例2の構成、特にステップS1304〜ステップS1307により、リファレンス検出部としてパイルアップの無い積分検出器を用いたPCCT装置で、回転方向の時間揺らぎをより正確に計測し、リファレンス検出部にて発生する検出器特性に伴うエネルギー範囲毎のずれを補正しつつX線源揺らぎを補正可能であるため、高精度な補正が可能となる。
実施例1では、リファレンス検出部350の検出器のみに時間補正とパイルアップ補正を実施する実施例を記載した。しかし、X線を検出するフォトンカウンティング方式のX線検出部全体で時間補正を実施する必要が生じる可能性がある。そのため、X線検出部320の検出器でも時間補正とパイルアップ補正を実施する実施例を記載する。実施例1と補正方法のみが異なるため、実施例1から変更となる点は [撮影処理の流れ]のみである。そのため、[撮影処理の流れ]の変更点について以降に示す。
[撮影処理の流れ]
本実施例の実施例1と変更となる撮像処理の流れについて図12に示す。なお、パイルアップ補正データ441は、実施例1の[撮影前処理の流れ]と同様の方法で予め作成されているものとする。
まず、撮影条件設定部410は、UI部200を介して、ユーザから撮影条件を受け付ける(ステップS1201)。次に、計測制御部420は、ステップS1201で設定された撮影条件に従って、計測を実行し(ステップS1202)、データ収集部430は、各種データを収集する(ステップS1203)。ここまでは実施例1と変わらないため詳細は省略する。
その後、補正部440で、データ収集部430が収集した撮像データ431とリファレンスデータ432を補正する。それぞれのデータの各エネルギー範囲に対して、ビューあたりの線量から単位時間当たりの線量、つまり線量率に変換する線量→線量率変換を実施する(ステップS1504)。これは実施例1と同様にパイルアップが線量ではなく線量率に依存すること、およびビューの時間に揺らぎがあるためビューあたりの線量は線量率と等価ではないことに起因する。変換の方法は本実施例において、撮像データ431とリファレンスデータ432のいずれのデータについても、各ビューについて、時間計測データ433に基づくビューあたりの時間を用いて線量率に変換する。
次に、単位時間当たりの線量、すなわち線量率に変換した撮像データとリファレンスデータを用いてパイルアップ補正を実施する(ステップS1505)。パイルアップ補正の方法は、撮影前処理の流れで作成したパイルアップ補正データ441を用いて、線量率に変換した撮像データとリファレンスデータそれぞれについて各エネルギー範囲のカウントに関して補正を実施する。ここで補正した双方のデータは単位時間当たりのデータである。そのため、実施例1で実施した線量率→線量変換(ステップS1206)は不要である。
この単位合わせの後、撮像データに対してリファレンス補正を実施する(ステップS1207)。以下は実施例1と同じである。
本実施例のPCCT装置によれば、特にステップS1504〜ステップS1505により、撮像データとリファレンスデータの双方について回転方向の時間揺らぎをより正確に計測し、リファレンス検出部にて発生する検出器特性に伴うエネルギー範囲毎のずれを補正しつつX線源揺らぎを補正可能であるため、高精度な補正が可能となる。
本実施例は、実施例1の構成に比較してパイルアップを減らすことが可能な構成のPCCT装置の実施例である。パイルアップ量を減らすためには、検出器に入射するX線強度を減らせばよい。そこで、本実施例の装置においては、リファレンス検出部350のX線検出器のサイズ、すなわちX線検出領域を、X線検出部320のX線検出器321のサイズ、すなわちX線検出領域より小さくすることにより、リファレンス検出部350のパイルアップ量を低減する。または、リファレンス検出部350を、X線検出器321のサイズと同等若しくは小さいサイズの複数のX線検出器で作成し、X線量に応じてリファレンス検出部350のX線検出器のサイズを切り替えることでより正確なリファレンス補正を可能とする。
図7の(a)、(b)の断面、平面構成に示すように、本実施例では、リファレンス検出部350に複数のサイズ、すなわち検出領域が複数の大きさのX線検出器321-bを用いる。複数のサイズを用いるのは線量が被写体101のサイズや撮像部位等で変化するためである。例えば線量が非常に低い撮像条件では大きな検出領域の検出器を用い、線量が非常に高い撮像条件には小型のX線検出器を用いる。
また、図8の(a)、(b)の断面、平面構成に示すように最も小型の検出器321-cのみを作成し、検出器321-cの複数の検出信号を加算処理することにより、大きな検出器と等価な検出信号が得られるので、大きなサイズの検出器を使わない方法でも良い。
上記の構成により、リファレンス検出部350のパイルアップが少なくなったため、補正部440における[撮影処理の流れ]のチャートが異なっている。図9に示すように、本実施例では、図3に比較して、リファレンス検出部350でのパイルアップ補正であるステップS1204〜S1206を除いた方法で補正する。他のステップの内容は図3と同一である。また本実施例では、[撮影前処理の流れ]で取得したパイルアップ補正データ441の取得も不要である。そのため、時間計測器345で計測した時間補正データ433は不要であるが、X線検出器321のパイルアップ補正等に時間補正データ433を利用しても良い。
本実施例によれば、リファレンス検出部350に複数のサイズの検出器を用いる場合、最も小型の検出器のみを作成する場合のいずれにおいてもパイルアップを低減し、より正確にリファレンス補正が可能となる。更に、複数のサイズの検出器を用いる場合は、最も小型の検出器のみを作成する場合に比べて、検出信号を処理するための回路数の低減が可能となる。
実施例4ではリファレンス検出部の検出器サイズを変化させたのに対し、実施例5ではリファレンス検出部へのX線の入射量を変化させるためにX線量可変フィルタを用いる。すなわち、リファレンス検出部とX線照射部との間に、X線照射部のX線量に応じてフィルタを切り替えることができるX線量可変フィルタを更に備える構成の実施例である。上述した各実施例との変更点は、[ガントリ]、[撮影前処理の流れ]、[撮影処理の流れ]の点である。
[ガントリ]
本実施例においては、図10に示すようにリファレンス検出部350とX線照射部310との間にX線量可変フィルタ326を設ける。X線量可変フィルタ326は例えば複数の金属板を出し入れ可能な機構となっており、金属板の種類は例えば銅などである。この金属板を挿入することでリファレンス検出部350に入射するX線量を低減させ、パイルアップ量を減らすことが可能である。一方、金属フィルタを挿入すると各エネルギー範囲の信号量が変化する。そのため、あらかじめフィルタ挿入時のエネルギー範囲ごとの信号量の比を計測する必要がある。
なお、X線量可変フィルタ326が有する金属板の厚さはユーザが設定した撮像条件の中の管電流量に依存するため、X線量可変フィルタ326の動作をX線フィルタ312と連動させなくても良い。そのためX線フィルタ312やボウタイフィルタ313とは駆動機構は別に設ける。但し、X線フィルタ312やボウタイフィルタ313とX線量可変フィルタ326が独立であれば良いので、X線フィルタ312やボウタイフィルタ313とリファレンス検出部350の間にX線量可変フィルタ326を置いても良く、また、リファレンス検出部350の直前などX線管から離れた位置にX線量可変フィルタ326を置くことも可能である。
[撮影前処理の流れ]
X線量可変フィルタ326を使用した場合、フィルタによってエネルギー範囲毎にX線減衰率が変化するため、フィルタの有無に伴うエネルギー範囲ごとのX線量を予め求め、補正データとする必要がある。以下、この補正データの計測方法を示す。
まず、X線管311は設定可能な線量の1つに設定する。また、ボウタイフィルタ313やX線フィルタ312はいずれも外す。その状態でX線を照射する。リファレンス検出部350でX線量可変フィルタ326を置いた状態、置かない状態双方の信号を測定する。リファレンス検出部350にて検出した信号を、金属板を挿入した状態はパイルアップが少ないため補正が不要であるが、金属板を挿入していない状態ではパイルアップしているので、それぞれのエネルギー範囲においてパイルアップ補正を実施する。そして、金属板の有無の際の信号比を補正データとして取得しておく。この補正データをX線量可変フィルタ補正データとし、X線量可変フィルタ補正データを設定可能な全ての線量に対して計測する。
具体的に補正データの作成方法を示す。まず、基準としてX線量可変フィルタ326を入れない場合のX線検出部320に入射する各エネルギーbinの信号量を計測する。例えば、bin1は100 counts,bin2は1000counts,bin3は1000counts,bin4は700countsとなったとする。次に、X線量可変フィルタ326ユーザが指定したある条件で入れた場合の信号量を計測し、例えばbin1は90 counts,bin2は850counts,bin3は600counts,bin4は200countsとなったとする。このようなデータを設定可能な全ての条件に応じて計測する。
[撮影処理の流れ]
演算部400による本実施例の撮影処理の流れについて説明する。図11は、本実施例の撮影処理の処理フローである。X線量可変フィルタ補正データ444は、上述の[撮影前処理の流れ]にて予め作成されているものとする。
撮影条件設定部410のステップS1401、計測制御部420のステップS1402は、それぞれステップS1201、ステップS1202と同等である。データ収集部430は、各種データを収集する(ステップS1403)。データ収集部140では、データの収集により、被写体101の情報を含み、X線検出部320で収集した撮像データ431、および時間計測器345で収集した時間計測データ433は先例と同じであるが、リファレンス検出部350で収集したリファレンスデータはX線量可変フィルタ326により各エネルギー範囲で異なる減弱量が発生している。ここでは収集されたリファレンスデータをフィルタリングリファレンスデータ435と記す。
その後、補正部440で、データ収集部430が収集した撮像データ431を補正する。まず、各エネルギー範囲に対して、フィルタリングリファレンスデータ435をビューあたりの線量から単位時間当たりの線量、つまり線量率に変換する線量→線量率変換を実施する(ステップS1404)。これの理由は上述した各実施例と同様である。次に、単位時間当たりの線量に変換したデータを用いてX線量可変フィルタ補正を実施する(ステップS1405)。X線量可変フィルタ補正の方法は、[撮影前処理の流れ]で作成したX線量可変フィルタ補正データ444を用いて、リファレンス検出部350の各エネルギー範囲のカウント値を補正する。その補正方法は先に設定したと同条件のX線量可変フィルタ326を用いて計測した各binの信号量に応じて除算する。なお、ある基準の変換値を元にその比で除算しても良い。
先の実施例と同様に、ステップS1405の出力データは単位時間当たりのデータであるため、ステップS1404の逆の操作である線量率→線量変換を実施する(ステップS1406)。なお先の実施例同様、ステップS1406で線量に変換しなくても、撮像データ431に対しステップS1404と同じ線量率変換を実施することで補正データと撮像データの単位の合わせ込みを実施してもよい。
最後にリファレンス補正を実施する(ステップS1407)。ステップS1404〜ステップS1406で作成した補正データを元に、X線のカウント数の揺らぎを補正して補正後データ442とする。
以下は先の実施例と同様に、他の補正を実施し(ステップS1408)、補正したデータを用いて画像生成部450で画像を生成した後、画像DB470に画像を保存して処理を終了する(ステップS1409)。
なお、本実施例においても実施例3に示した撮像データ431に対する補正が必要な場合は、撮像データ431に対してもS1404、S1405の処理を実施し、S1405の出力は双方とも単位時間当たりのデータで統一されているため、S1406の操作は不要であるため省略し、S1407のリファレンス補正を実施すればよい。
本実施例においては、特にステップS1404〜ステップS1407により、被写体の計測中においてはリファレンス検出部のパイルアップ補正が不要となるため、より高速にデータ処理を行うことが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
更に、上述した各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を実現するプログラムを作成する例を説明したが、上述の通り、それらの一部又は全部を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良いことは言うまでもない。
100 PCCT装置
101 被写体
102 テーブル
200 UI部
210 入力装置
220 出力装置
300 計測部
310 X線照射部
311 X線管
312 X線フィルタ
313 ボウタイフィルタ
320 X線検出部
321 X線検出器
322 検出素子
323 コリメータ
324 カウンティング回路
325 積分回路
326 X線量可変フィルタ
330 ガントリ
331 開口部
332 回転板
333 ノッチ
340 制御部
341 照射制御器
342 ガントリ制御器
343 検出制御器
344 テーブル制御器
345 時間計測器
350 リファレンス検出部
400 演算部
401 中央処理部
402 メモリ
403 HDD装置
410 撮影条件設定部
420 計測制御部
430 データ収集部
431 撮像データ
432 リファレンスデータ
433 時間計測データ
434 積分リファレンスデータ
435 フィルタリングレファレンスデータ
440 補正部
441 パイルアップ補正データ
442 補正後データ
443 積分→各エネルギー範囲変換データ
444 X線量可変フィルタ補正データ
450 画像生成部
470 画像データベース(DB)

Claims (14)

  1. X線を照射するX線照射部と、
    前記X線を検出するフォトンカウンティング方式のX線検出部と、
    前記X線検出部で検出したX線フォトンを予め定めた区分のエネルギー範囲毎に計数し、前記エネルギー範囲毎の計測情報を得るデータ収集部と、
    前記X線照射部から照射されるX線の揺らぎを計測するリファレンス検出部と、
    前記X線照射部の回転方向の時間揺らぎを計測する時間計測部と、
    前記時間計測部が計測した時間計測データに基づき、前記リファレンス検出部が計測した計測データを補正する補正部と、を備える、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  2. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記補正部は、前記時間計測データに基づき、前記データ収集部が計測した前記計測情報を補正する、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  3. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記補正部は、前記時間計測データを用いて、前記リファレンス検出部の計測データを線量率データに変換する、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  4. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記補正部は、前記線量率データとパイルアップに伴う前記計測情報の変化量を予め計測したパイルアップ補正データに基づき、前記線量率データを補正する、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  5. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記補正部は、前記時間計測データを用いて、補正された前記線量率データを線量データに変換する、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  6. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記補正部は、変換された前記線量データに基づき、前記エネルギー範囲毎の計測情報を補正する、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  7. 請求項1記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記リファレンス検出部のX線検出器のサイズが、前記X線検出部のX線検出器のサイズより小さい、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  8. 請求項1記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記リファレンス検出部が、前記X線検出部のX線検出器のサイズと同等もしくは小さいサイズの複数のX線検出器で構成される、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  9. 請求項1記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記リファレンス検出部と前記X線照射部との間に、前記X線照射部のX線量に応じてX線フィルタを変化可能なX線量可変フィルタを備える、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  10. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記リファレンス検出部は積分型検出器で構成され、
    前記補正部は、前記X線照射部より照射したX線についての前記リファレンス検出部の信号量と、前記X線検出部の前記エネルギー範囲毎の計測情報との関係を予め求めておき
    被写体撮像時における前記X線検出部の前記エネルギー範囲毎の計測情報と予め求めた前記計測情報との関係と、撮像中の前記リファレンス検出部の信号量と予め求めた前記リファレンス検出部の信号量との関係から、各エネルギー範囲毎に前記計測情報の補正を行う、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  11. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記リファレンス検出部のX線検出器のサイズが、前記X線検出部のX線検出器のサイズより小さい、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  12. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記リファレンス検出部が、前記X線検出部のX線検出器のサイズと同等もしくは小さいサイズの複数のX線検出器で構成される、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  13. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記リファレンス検出部と前記X線照射部との間に、前記X線照射部のX線量に応じてX線フィルタを変化可能なX線量可変フィルタを更に備える、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  14. 請求項記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記リファレンス検出部と前記X線照射部との間に、前記X線照射部のX線量に応じてX線フィルタを変化可能なX線量可変フィルタを更に備える、
    ことを特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
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