JP6339684B2 - フォトンカウンティングct装置および推定被ばく量算出方法 - Google Patents

フォトンカウンティングct装置および推定被ばく量算出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6339684B2
JP6339684B2 JP2016547779A JP2016547779A JP6339684B2 JP 6339684 B2 JP6339684 B2 JP 6339684B2 JP 2016547779 A JP2016547779 A JP 2016547779A JP 2016547779 A JP2016547779 A JP 2016547779A JP 6339684 B2 JP6339684 B2 JP 6339684B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
energy range
estimated
dose
ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016547779A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016039054A1 (ja
Inventor
小嶋 進一
進一 小嶋
恵介 山川
恵介 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JPWO2016039054A1 publication Critical patent/JPWO2016039054A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6339684B2 publication Critical patent/JP6339684B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/42Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4208Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis characterised by using a particular type of detector
    • A61B6/4241Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis characterised by using a particular type of detector using energy resolving detectors, e.g. photon counting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computed tomography [CT]
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/54Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/542Control of apparatus or devices for radiation diagnosis involving control of exposure
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/29Measurement performed on radiation beams, e.g. position or section of the beam; Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2914Measurement of spatial distribution of radiation
    • G01T1/2985In depth localisation, e.g. using positron emitters; Tomographic imaging (longitudinal and transverse section imaging; apparatus for radiation diagnosis sequentially in different planes, steroscopic radiation diagnosis)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/46Arrangements for interfacing with the operator or the patient
    • A61B6/461Displaying means of special interest
    • A61B6/463Displaying means of special interest characterised by displaying multiple images or images and diagnostic data on one display

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)

Description

本発明はフォトンカウンティング(photon counting)モードを有するX線CT(Computed Tomography)装置(以下、PCCT装置と呼ぶ。)に係り、特に、PCCT装置における被写体の被ばく量を管理する技術に関する。
X線CT装置は、被写体を挟んで対向配置されたX線源とX線検出器の対を回転させながら被写体のX線透過データを得、その断層画像(以下、CT画像とする)を計算により再構成する装置であり、工業用およびセキュリティ用の検査装置や医学用の画像診断装置等として用いられる。
医学用のX線CT装置には、フォトンカウンティングモードを搭載したPCCT装置がある。PCCT装置では、フォトンカウンティング方式の検出器により、被写体を透過したX線の光子(X線フォトン)を検出素子毎にカウントする。これにより、例えば、X線が透過した被写体の内部組織を構成する元素を推定可能なスペクトラムを得、元素レベルの違いが詳細に描出されたX線CT画像を得ることができる。
また、PCCT装置では、カウントした個々のX線フォトンをエネルギー値で弁別することにより、エネルギー値毎の、X線強度を得ることができる。これを利用し、PCCT装置では、特定のエネルギー範囲のX線のみを抽出して画像化し、診断に用いることがある。この場合、当該エネルギー範囲以外のX線を極力減らすことにより、被写体である患者の被ばく量を低減できる。
このエネルギー範囲外のX線を減らす手法には、例えば、X線源と被写体との間に、厚さの変更が可能なX線減弱体(以後、X線フィルタと呼ぶ)を挿入するものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の手法では、X線フィルタにより、不要なエネルギー範囲のX線を低減させる。
特開2014−69039号公報
被ばくを低減するには、被ばく量の正確な算定が重要である。一般に、被ばく量は、管電圧が一定の場合、電流値の変化により算出する。しかしながら、特許文献1のように、様々な形状や厚みのフィルタを使用する場合、フィルタ(ボウタイフィルタも含む)により、照射されるX線のエネルギー値の分布(スペクトル)が変化し、被ばく量も変化する。このため、電流値の変化だけでは正確な被ばく量は得られない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、PCCT装置において、照射されるX線のスペクトル形状によらず、簡易な構成で、精度よく、被写体の被ばく量を推定する。
予め、所定のエネルギー範囲毎の、所定の強度のX線による被ばく量を得、帯域単位被ばく量データとして保持しておく。撮影条件が設定されると、設定された撮影条件に応じて照射され、被写体のない状態で検出器に入射するX線のスペクトルとして、エネルギー範囲毎の入射X線のフォトン数(強度)を得る。エネルギー範囲毎に、入射X線の強度と帯域単位被ばく量データとを乗算し、その結果を、全エネルギー範囲について合算する。これにより、設定された撮影条件に応じて照射される照射X線による被ばく量を推定する。
本発明により、PCCT装置において、照射されるX線のスペクトル形状によらず、簡易な構成で、精度よく、被写体の被ばく量を推定できる。
本発明の実施形態のフォトンカウンティングCT装置の構成図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態のX線検出器を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の演算部の機能ブロック図である。 フォトンカウンティングCT装置のX線フォトン数計数の原理を説明するための説明図である。 (a)は、本発明の実施形態の帯域単位被ばく量データベースを説明するための説明図であり、(b)は、同帯域単位被ばく量データベースに格納されるデータを説明するための説明図である。 (a)は、本発明の実施形態の帯域単位被ばく量データベース作成手法を説明するための説明図であり、(b)は、本発明の実施形態のスペクトル取得部によるスペクトル取得手法を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の撮影処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の推定被ばく量算出処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の変形例その1の各エネルギー範囲幅を説明するための説明図である。 (a)は、本発明の実施形態の画像データベースを説明するための説明図であり、(b)は、本発明の実施形態の表示画面例を説明するための説明図であり、(c)は、本発明の実施形態の推定被ばく量データベースを説明するための説明図である。
本発明の実施形態の一例を説明する。以下、本発明の実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[X線CT装置の概略構成]
本実施形態では、X線CT装置として、従来の積分型(電流モード計測方式)の検出器ではなく、フォトンカウンティング方式の検出器を有するフォトンカウンティングCT装置(PCCT装置)を用いる。PCCT装置では、被写体を透過したX線に由来する光子(X線フォトン)を、検出器で計数する。
個々のX線フォトンは、異なるエネルギーを有する。PCCT装置では、X線フォトンを、予め定めたエネルギー帯毎に弁別して計数する。これにより、当該エネルギー帯毎のX線フォトンの数、すなわちX線強度を得る。
このような特徴を有する、本実施形態のPCCT装置100の構成を説明する。図1は、本実施形態のPCCT装置100の概略構成図である。本図に示すように、本実施形態のPCCT装置100は、UI部200と、計測部300と、演算部400と、を備える。
UI部200は、ユーザからの入力を受け付け、演算部400による処理結果をユーザに提示する。このため、UI部200は、キーボード、マウスといった入力装置210と、表示装置(モニタ)、プリンタといった出力装置220とを備える。表示装置は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)等で構成される。なお、表示装置は、タッチパネル機能を有し、入力装置210として使用するよう構成してもよい。
[計測部]
計測部300は、演算部400による制御に従って、被写体101にX線を照射し、被写体101を透過したX線フォトンを計測する。計測部300は、X線照射部310と、X線検出部320と、ガントリ(Gantry:構台)330と、制御部340と、被写体101を載置するテーブル102と、を備える。
[ガントリ]
ガントリ330の中央には、被写体101と、被写体101を載置するテーブル102とを配置するための円形の開口部331が設けられる。ガントリ330の内部には、後述するX線管311およびX線検出器321を搭載する回転板332と回転板332を回転させるための駆動機構が配置される。
なお、以下、本明細書において、開口部331の周方向をx方向、径方向をy方向、それらに直交する方向をz方向とする。一般にz方向は、被写体101の体軸方向となる。
[X線照射部]
X線照射部310は、X線を発生し、発生したX線を被写体101に照射する。X線照射部310は、X線管311と、X線フィルタ312と、ボウタイ(bowtie)フィルタ313と、を備える。
X線管311は、後述する照射制御器341の制御に従って供給される高電圧により、被写体101にX線ビームを照射する。照射されるX線ビームは、ファン角およびコーン角を持って広がる。X線ビームは、後述するガントリ330の回転板332の回転に伴って、被写体101に照射される。
X線フィルタ312は、X線管311から照射されたX線のX線量を調節する。すなわち、X線のスペクトルを変化させる。本実施形態のX線フィルタ312は、X線管311から被写体101へ照射されるX線が、予め定めたエネルギー分布となるよう、X線管311から照射されたX線を減衰させる。X線フィルタ312は、被写体101である患者の被ばく量を最適化するために用いられる。このため、必要なエネルギー帯の線量が強くなるよう設計される。
ボウタイフィルタ313は、周辺部の被ばく量を抑える。被写体101である人体の断面が楕円形であることを考慮し、中心付近の線量を強くし、周囲の線量を低くして被ばく量を最適化するために用いられる。
[X線検出部]
X線検出部320は、X線フォトンが入射する毎に、当該X線フォトンのエネルギー値を計測可能な信号を出力する。X線検出部320は、X線検出器321を備える。
X線検出器321の一部を図2(a)に例示する。本実施形態のX線検出器321は、複数の検出素子322と、X線検出器321への入射方向を制限するコリメータ323と、を備える。
また、図2(a)に示す構造はx方向に繰り返される。また、X線検出器321は、図2(b)に示すように、X線管311のX線発生点から略等距離の位置に多数の検出素子322を、x方向およびz方向に配列した構成を有していてもよい。
なお、製作を容易にするために平面状の検出器(検出器モジュール)を複数作成し、平面の中心部分が円弧になるように配置して疑似的に円弧状に配列し、X線検出器321としてもよい。
各検出素子322は、X線フォトンが入射する毎に、1パルスの電気信号(アナログ信号)を出力する。出力される信号は、後述する演算部400に入力される。
検出素子322には、入射したX線フォトンを、直接電気信号に変換する、例えば、CdTeテルル化カドミウム(cadmium telluride)系の半導体素子を用いる。なお、検出素子322は、X線を受けて蛍光を発するシンチレータ(Scintillator)および蛍光を電気に変換するフォトダイオードを用いてもよい。
X線検出器321の検出素子322の数(チャンネル数)は、例えば、1000個である。各検出素子の、x方向のサイズは、例えば、1mmである。
また、例えば、X線管311のX線発生点と、X線検出器321のX線入射面との距離は、1000mmである。ガントリ330の開口部331の直径は、700mmである。
回転板332の回転の所要時間は、ユーザがUI部200を介して入力したパラメータに依存する。本実施形態では、例えば、回転の所要時間を1.0s/回とする。計測部300による1回転における撮影回数は、例えば、900回であり、回転板332が0.4度回転する毎に1回の撮影が行われる。
なお、各仕様はこれらの値に限定されるものはなく、PCCT装置100の構成に応じて種々変更可能である。
[制御部]
制御部340は、X線管311からのX線の照射を制御する照射制御器341、回転板332の回転駆動を制御するガントリ制御器342、X線検出器321におけるX線検出を制御する検出制御器343、テーブル102の駆動を制御するテーブル制御器344、を備える。これらは、後述する演算部400の計測制御部420による制御に従って動作する。
[演算部]
演算部400は、PCCT装置100の動作全体を制御し、計測部300で取得したデータを処理することにより、撮影を行う。本実施形態の演算部400は、図3に示すように、撮影条件設定部410と、計測制御部420と、データ収集部430と、被ばく量推定部440と、画像生成部450と、帯域単位被ばく量データベース(DB)470と、を備える。
演算部400は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)401と、メモリ402と、HDD(Hard disk drive)装置403と、を備える。例えば、HDD装置403に予め保持するプログラムを、中央処理装置401がメモリ402にロードして実行することにより、各機能を実現する。
なお、演算部400の全部または一部の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路などにより実現してもよい。
また、HDD装置403には、処理に用いるデータ、処理中に生成されるデータ、処理の結果得られるデータ等が保存される。なお、処理結果は、UI部200の出力装置220にも出力される。帯域単位被ばく量DB470は、例えば、HDD装置403上に構築される。
[撮影条件設定部]
撮影条件設定部410は、ユーザから撮影条件を受け付けて設定する。例えば、撮影条件設定部410は、撮影条件を受け付ける受付画面を表示装置に表示し、受付画面を介して撮影条件を受け付ける。ユーザは、受付画面を介して、例えば、マウス、キーボード、タッチパネルを操作することにより、撮影条件を入力する。
設定する撮影条件は、例えば、X線管311の管電流、管電圧、被写体101の撮影範囲、X線フィルタ312の形状、ボウタイフィルタ313の形状、分解能等である。
なお、撮影条件は、必ずしも毎回ユーザが入力する必要はない。例えば、事前に、典型的な撮影条件を保存し、それを読み出して用いてもよい。
[計測制御部]
計測制御部420は、ユーザが設定した撮影条件に従って、制御部340を制御し、計測を実行する。
具体的には、計測制御部420は、テーブル制御器343に対し、テーブル102を回転板332に対して垂直な方向に移動させ、回転板332の撮影位置が指定された撮影位置と一致した時点で移動を停止するように指示する。これにより、被写体101の配置が完了する。
また、計測制御部420は、テーブル制御器343への指示と同じタイミングで、ガントリ制御器342に対して駆動モータを動作させ、回転板332の回転を開始するよう指示を行う。
回転板332の回転が定速状態になり、かつ被写体101の配置が終了すると、計測制御部420は、照射制御器341に対し、X線管311のX線照射タイミングを指示し、検出制御器344に対し、X線検出器321の撮影タイミングを指示する。これにより、計測制御部420は、X線の照射およびX線フォトンの検出、すなわち、計測を開始する。
計測制御部420は、これらの指示を繰り返すことで撮影範囲全体を計測する。
なお、公知のヘリカルスキャン(Helical Scan)のように、テーブル102を移動させながら撮影を行うよう制御してもよい。
[データ収集部]
データ収集部430は、X線検出器321が検出したX線に由来するフォトン(X線フォトン)を、予め定めた第一のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎に計数し、当該エネルギー範囲毎の計数情報を得る。本実施形態のデータ収集部430は、データ収集システム(DAS:Data Acquisition System、以下DASと表記)を備え、このDASが、計測部300が検出したX線フォトンの計数を行う。
DASは、X線検出器321が検出したX線フォトン1つ1つのエネルギー値を取得し、そのエネルギー値に応じてエネルギー範囲毎に設けられたエネルギービン(Bin)の計数結果に加算する。エネルギービンは、第一のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎に設定される記憶領域である。
第一のエネルギー範囲区分は、0keVからX線管311の最大エネルギーまでのエネルギー範囲を、所定のエネルギー幅ΔBで区切ったものである。エネルギー幅ΔBは、例えば、20keVとする。例えば、最大エネルギーを140keVとすると、全エネルギー範囲0keV〜140keVを、B1(0〜20keV)、B2(20〜40keV)、B3(40〜60keV)、B4(60〜80keV)、B5(80〜100keV)、B6(100〜120keV)、B7(120〜140keV)の7つのエネルギー範囲に区分する。DASは、検出したX線フォトンのエネルギー値に応じて、該当するエネルギー範囲に対応づけて設けられたエネルギービンの計数結果に加算する。
その結果の例を図4に示す。このように、データ収集部430は、エネルギー範囲毎に、X線フォトンの数を計数する。本図に示すように、得られる結果は、X線フォトンのエネルギー値(単位keV)の分布を示す。従って、データ収集部430は、これにより、X線検出器321で検出したX線のエネルギー分布(スペクトル)を得る。データ収集部430は、得られた結果を、計数情報として出力する。
なお、全エネルギー範囲、第一のエネルギー範囲区分、すなわち、エネルギービン数、各エネルギービンに対応するエネルギー範囲は、予め、ユーザからの指示等に従って設定される。
[画像生成部]
画像生成部450は、各エネルギービンに保存されたX線フォトン数(計数情報)から、X線CT画像を再構成する。画像は、例えば、X線フォトン数に対し、Log変換を行い、再構成する。再構成には、FeldKamp法、逐次近似法など、各種の公知の手法を用いることができる。
なお、画像の再構成にあたり、画像生成部450は、計数情報に対して、各種の補正処理を行ってもよい。ここで行う補正処理は、例えば、回路のリニアリティ補正、対数変換処理、オフセット処理、感度補正、ビームハードニング補正などである。
なお、画像の生成には、全てのエネルギービンに保存された投影データを用いなくてもよい。予め定めたエネルギー範囲に対応するエネルギービンに保存された投影データのみを用いてもよい。
[被ばく量推定部]
被ばく量推定部440は、ユーザが設定した撮影条件に応じて、被写体101の推定被ばく量を得る。本実施形態では、予め定めた第二のエネルギー範囲区分の各エネルギー範囲(エネルギー帯域)のX線を、予め定めた照射強度(単位照射強度)で照射した際の、被ばく量(帯域単位被ばく量)を用い、撮影条件で設定された照射X線による、被写体101の被ばく量(推定被ばく量)を推定する。
これを実現するため、被ばく量推定部440は、スペクトル(エネルギー分布)取得部441と、推定被ばく量算出部442と、を備える。また、推定被ばく量の算出には、予め作成した帯域単位被ばく量DB470を用いる。
なお、本実施形態の被ばく量推定部440は、算出した推定被ばく量をユーザに提示する。提示は、例えば、推定被ばく量を表示装置に表示することにより行う。
[帯域単位被ばく量DB]
帯域単位被ばく量DB470は、予め定めた第二のエネルギー範囲区分毎の各エネルギー範囲の、単位照射強度あたりの被ばく量を帯域単位被ばく量データとして保持する。
第二のエネルギー範囲区分は、X線フォトンの想定される全エネルギー範囲を、所定のエネルギー幅ΔEで区切ったものである。エネルギー幅ΔEは、例えば、1keVとする。例えば、X線フォトンの想定される全エネルギー範囲を0〜140keVとすると、帯域単位被ばく量DB470は、この全エネルギー範囲を、ΔE(1keV)毎に140のエネルギー範囲(エネルギー帯域)に分け、それぞれのエネルギー範囲の、単位照射強度あたりの被ばく量を格納する。
帯域単位被ばく量DB470が保持するデータの例を、図5(a)に示す。本図に示すように、帯域単位被ばく量DB470には、エネルギー範囲E1、E2、・・・En・・・EN毎の、帯域単位被ばく量D(E1)、D(E2)、・・・D(En)、・・・D(EN)が格納される。なお、Nは、1以上の整数で、例えば、140である。また、nは、1以上N以下の整数である。
帯域単位被ばく量は、例えば、既知のエネルギーのX線を、X線管311から照射し、実測することにより得る。実測は、例えば、図6(a)に示すように、ファントム610内の複数の位置に挿入したX線計測器601で行う。ファントム610は、被写体101が配置される位置に配置する。ここでは、帯域単位被ばく量として、例えば、CTDI(Computed Tomography Dose Index)値(単位mSv)を用いる。
実測により得られるCTDI値は、照射X線のエネルギー点(E)における離散値である。本実施形態の帯域単位被ばく量DB470では、この離散値を、各エネルギー範囲の帯域単位被ばく量とする。本実施形態では、エネルギー点Eの照射X線を用いて実測されたCTDI値D(E)を、エネルギー点Eを中心とした、±ΔE/2の幅のエネルギー範囲の、帯域単位被ばく量とする。
エネルギー帯域幅をΔEとすると、本実施形態では、各エネルギー範囲E1(0〜ΔEkeV)、E2(ΔE〜2ΔEkeV)、・・・、En((n−1)ΔE〜nΔEkeV)、・・・E140(139ΔE〜140ΔEkeV)のX線によるCTDI値を、帯域単位被ばく量DB470に格納する。このとき、各エネルギー範囲のCTDI値は、図5(b)に示すように、ΔE/2、ΔE+ΔE/2、・・・(n−1)ΔE+ΔE/2、139ΔE+ΔE/2の各エネルギーのX線によるCTDI値とする。
帯域単位被ばく量DB470作成時には、単色の放射光、あるいは、所定のエネルギーの放射線を照射する放射性線源を用いる。
なお、放射性線源を用いる場合、用いる放射性物質に固有のエネルギーのX線、γ線しか得ることができない。例えば、アメリシウム−241(241Am)を用いる場合、59.5keVのγ線が発生する。また、ヨウ素−125(125I)を用いる場合、35keVと27keVのγ線が発生する。その他の放射性線源も同様に、所定のエネルギーのγ線のみを発生する。
そのため、放射性線源を用いて、必要な全てのエネルギーについて単位被ばく量を求めることは難しい。そこで、特定の計測可能なエネルギーについて放射性線源を用いて測定し、その間のエネルギーについては、それらのデータを用いて、補間により算出する。すなわち、複数の異なるエネルギーの放射性線源を用いる場合、帯域単位被ばく量DB470は、複数の異なる放射性線源を用いて算出した被ばく量を補間し、各エネルギー帯域の帯域単位被ばく量を得、作成される。
なお、帯域単位被ばく量DB470は、必ずしも実測により作成する必要はない。例えば、放射線の挙動に関する物理現象を確率的なものとして扱い、放射線(粒子)の物理過程を、乱数を用いて追跡するモンテカルロシミュレーションを用いて、各エネルギーの単位被ばく量を算出してもよい。この場合、放射性線源により実測可能なエネルギー値において、シミュレーション結果と実測値とを比較し、補正を行うことが望ましい。
この帯域単位被ばく量DB470は、装置製造時、設置時等、撮影より前の所定のタイミングで、予め作成しておく。このとき、エネルギー範囲幅ΔEを細かくすることで、より正確に推定被ばく量を求めることができる。
また、各エネルギー範囲の被ばく量は、予め定めた単位照射強度のX線によるものでなくてもよい。個々に異なる強度のX線によるものであってもよい。この場合、被ばく量を算出した際に用いたX線強度も、併せて帯域単位被ばく量DB470に格納する。そして、推定被ばく量は、そのデータ取得時のX線強度を加味して算出する。
[スペクトル取得部]
スペクトル取得部441は、データ収集部430が収集したエネルギー範囲区分毎の計数情報から、撮影条件設定部410が設定した撮影条件に従って、X線管311から照射されたX線のエネルギー分布(スペクトル)を得る。このとき、スペクトルは、図6(b)に示すように、被写体101を配置せずに得る。
実際の撮影時には、X線フィルタ312やボウタイフィルタ313などが用いられる。スペクトル取得部441は、実際の撮影時に用いるこれらのフィルタを設置した状態で、スペクトルを取得する。
すなわち、本実施形態のスペクトル取得部441は、被写体101無しの状態で、撮影条件に従ってX線が照射されるよう計測制御部420に指示し、スペクトルを取得する。本実施形態では、PCCT装置100であるため、第一のエネルギー範囲区分の各エネルギー範囲のフォトン数(エネルギー値;X線量)を取得し、これをスペクトルとする。従って、スペクトル取得部441が取得するスペクトルは、第一のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎の、X線検出器321に入射したX線強度、という離散的なスペクトルである。
なお、以下、本実施形態では、PCCT装置100の第一のエネルギー範囲区分による、各エネルギー範囲の幅ΔBを、後述する帯域単位被ばく量DB470で用いる間隔である第二のエネルギー範囲区分の、各エネルギー範囲の幅ΔEと同じ幅とし、各エネルギー範囲は同一であるものとし、説明する。
[推定被ばく量算出部]
推定被ばく量算出部442は、X線の、予め定めた第二のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲(エネルギー帯域)毎の、単位照射強度あたりの被ばく量データである帯域単位被ばく量データと、スペクトル取得部441が取得したスペクトルとを用いて、推定被ばく量を算出する。すなわち、帯域単位被ばく量DB470の値と、スペクトル取得部441が取得したスペクトルとを用いて、設定された撮影条件で撮影した場合の、被写体101の被ばく量(推定被ばく量)を算出する。
エネルギー値Eの、帯域単位被ばく量をD(E)、スペクトルをS(E)とすると、このエネルギー値Eにおける推定被ばく量EsD(E)は、以下の式(1)で表される。
EsD(E)=D(E)×S(E) ・・・(1)
推定被ばく量算出部442が算出する推定被ばく量EsDallは、EsD(E)を、全エネルギー範囲について積算したものである。従って、以下の式(2)で表される。
Figure 0006339684
なお、D(0)はエネルギー0の光子に伴う被ばくであるため、0(D(0)=0)である。
上述のように、帯域単位被ばく量DB470に保持される帯域単位被ばく量D、および、スペクトル取得部441が取得するスペクトルSが取り得る値は、ともに、間隔がΔEの離散値である。従って、推定被ばく量算出部442は、実際には、以下の式(3)に従って、推定被ばく量EsDallを算出する。
Figure 0006339684
ここで、S(iΔE)は、(i−1)・ΔEからi・ΔEの間のエネルギー帯域の、スペクトル、D(iΔE)は、(i−1)・ΔEからi・ΔEの間のエネルギー帯域の、帯域単位被ばく量である。
なお、上記式(3)では、便宜上総和の範囲を1から無限大までとした。しかしながら、実際には、X線源で設定した電圧値によって、発生する光子エネルギーの上限が決まるため、その範囲で足し合わせればよい。例えば、エネルギーの範囲を0から140keVまで、ΔEを1keVとすると、上記式(3)は、以下の式(4)で表される。
Figure 0006339684
このように、本実施形態の推定被ばく量算出部442は、第一のエネルギー範囲区分毎に、当該エネルギー範囲区分の、帯域単位被ばく量と、当該エネルギー範囲区分のX線強度とを乗算することにより、当該エネルギー範囲区分の推定被ばく量を算出する。そして、各エネルギー範囲区分の推定被ばく量を合算することにより、全エネルギー範囲の推定被ばく量を得る。
[撮影処理の流れ]
次に、演算部400による本実施形態の撮影処理の流れについて説明する。図7は、本実施形態の撮影処理の処理フローである。なお、帯域単位被ばく量DB470は、予め作成されているものとする。
まず、撮影条件設定部410は、UI部200を介して、ユーザから撮影条件を受け付け(ステップS1101)、設定する(ステップS1102)。ここで入力を受け付ける撮影条件には、管電圧、管電流、X線フィルタ312の厚み、形状、ボウタイフィルタ313の形状などがある。
次に、被ばく量推定部440は、受け付けた撮影条件における推定被ばく量を算出する(ステップS1103)。そして、被ばく量推定部440は、算出結果をユーザに提示し(ステップS1104)、可否の入力を受け付ける(ステップS1105)。なお、このとき、被ばく量推定部440は、算出結果として、推定被ばく量だけでなく、スペクトルもさらに表示するよう構成してもよい。
ステップS1105において、ユーザから可の指示を受けつけると、計測制御部420は、ステップS1102で設定された撮影条件に従って、計測を実行し(ステップS1106)、データ収集部430は、データを収集する。
その後、画像生成部450は、データ収集部430が収集したデータから画像を生成し(ステップS1107)、処理を終了する。
一方、ステップS1105において、ユーザから不可の指示を受け付けると、ステップS1101へ戻り、撮影条件設定部410は、新たな撮影条件を受け付ける。
なお、不可の指示を受け付けた場合、ユーザから新たな撮影条件の入力を受け付けることなく、撮影条件設定部410が、自動的に撮影条件を変更するよう構成してもよい。この場合、ステップS1102へ戻り、変更後の撮影条件を設定し、処理を繰り返す。
なお、不可の指示は、通常、推定被ばく量が大きい場合になされる。従って、例えば、自動的に管電圧を低下させるよう構成してもよい。あるいは、ユーザから、被ばく量を増大させるか低下させるかの指示のみを受け付け、それに応じて、予め定めた電圧だけ、管電圧を変化させるよう構成してもよい。
また、ステップS1105において、ユーザに推定被ばく量を提示し、可否の指示を受け付けるよう構成しているが、これに限定されない。例えば、ステップS1105においてユーザに推定被ばく量を提示することなく、ステップS1103で算出された推定被ばく量に応じて、撮影条件設定部410が、自動的に判別し、必要に応じて撮影条件を変更するよう構成してもよい。
この場合、可否を判別する閾値は、予め保持される。また、不可と判別された場合に変化させるパラメータおよびその変化量(例えば、管電圧の変化量ΔV)も併せて保持される。
すなわち、撮影条件設定部410は、ステップS1103において算出された推定被ばく量が当該閾値以下であれば、ステップS1106へ移行して計測を実行することを許可する。一方、閾値以上であれば、撮影条件設定部410は、管電圧を現在値からΔVだけ減算し、ステップS1102から処理を繰り返す。
[推定被ばく量算出処理の流れ]
次に、ステップS1103の推定被ばく量算出処理の流れを図8に従って説明する。ここでは、エネルギー範囲の幅をΔE、エネルギー範囲数(区分数)をNとする。
まず、被ばく量推定部440は、計測制御部420、データ収集部430に指示をし、その時点の撮影条件で、被写体101無しでX線を照射して検出したX線を計数し、計数情報を得る(ステップS1201)。スペクトル取得部441は、計数情報に基づき、スペクトル(各エネルギー範囲のエネルギー値(X線強度))を取得する(ステップS1202)。
次に、推定被ばく量算出部442は、全エネルギー範囲の推定被ばく量を算出する。ここでは、まず、カウンタiを初期化(i=1)する(ステップS1203)。
そして、推定被ばく量算出部442は、i番目のエネルギー範囲、すなわち、(i−1)・ΔEからi・ΔEの間のエネルギー範囲(帯域)の、推定被ばく量EsD(iΔE)を算出する(ステップS1204)。算出は、上述のように、当該エネルギー範囲(帯域)の、帯域単位被ばく量DB470に保持される帯域単位被ばく量D(iΔE)に、当該エネルギー範囲のスペクトルS(iΔE)を乗算することにより行う。
そして、推定被ばく量算出部442は、算出したi番目のエネルギー範囲(帯域)の推定被ばく量EsD(iΔE)を、全エネルギー範囲の推定被ばく量EsDallに加算する(ステップS1205)。
以上の処理を、推定被ばく量算出部442は、カウンタiが、全区分数Nより大きくなるまで繰り返す(ステップS1206、S1207)。そして、カウンタiがN+1になった時点での推定被ばく量EsDallを、推定被ばく量とし、処理を終了する。
なお、上記推定被ばく量算出処理では、エネルギー範囲毎に、算出した推定被ばく量EsD(iΔE)を、それまでに算出したEsDallに加算することにより、全エネルギー範囲の推定被ばく量を得ているが、この処理に限定されない。例えば、全エネルギー範囲毎にそれぞれ推定被ばく量EsD(iΔE)を算出後、各推定被ばく量を合算するよう構成してもよい。
[補正部]
なお、被ばく量推定部440は、図3に示すように、さらに、補正部443を備えてもよい。この補正部443は、推定被ばく量算出部442が算出した推定被ばく量における散乱線の影響を補正する。本実施形態では、補正部443は、スペクトル取得部441が取得した、第一のエネルギー範囲区分の各エネルギー範囲のエネルギー値から、散乱線量を減算することにより補正する。
まず、散乱線補正の必要性について簡単に記す。被写体101が無い場合でも、図2のようにX線検出器321の検出素子322の前面にあるコリメータ323で散乱した散乱線や、図示していないがX線検出器321の背面にある基板などからの後方散乱線がX線検出器321に入射する。通常の場合は、これらの散乱線は、全体に広がるため、画質への影響はやや空間分解能を低下させるだけである。しかし、被ばく見積もりの時には、これらの散乱線により、被ばく量が増加したように見える。このため、照射以上の被ばくを受けたと誤解を招く要因となる。そこで、コリメータ323やX線検出器321背面にある基板からX線検出器321に入射する散乱線量を算出し、散乱線を除く必要がある。
散乱線量は、例えば、コリメータ323や検出素子322背面の基板などを含んだモンテカルロシミュレーションで各検出素子322に入射する各エネルギー範囲区分の散乱線量を計算することにより、見積もる。
従って、散乱線の影響を補正する場合、スペクトル取得部441が第一のエネルギー範囲区分の各エネルギー範囲のエネルギー値(計測X線量)を取得すると、補正部443は、モンテカルロシミュレーションで各検出素子322に入射する散乱線量を、各エネルギー範囲について算出する。そして、補正部443は、エネルギー範囲毎に、計測X線量から散乱線量をそれぞれ減算し、補正後の線量を得る。
そして、推定被ばく量算出部442は、補正後の線量を用いて被ばく量を推定する。すなわち、補正後の線量を、上記式(3)のS(iΔE)とし、推定被ばく量EsDallを算出する。このように、補正部443を備えることにより、より精度よく推定被ばく量を算出できる。
以上説明したように、本実施形態のPCCT装置100は、X線を照射するX線照射部310と、前記X線を検出するフォトンカウンティング方式のX線検出器321と、前記X線検出器321で検出したX線に由来するX線フォトンを、予め定めた第一のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎に計数し、当該エネルギー範囲毎の計数情報を得るデータ収集部430と、ユーザが設定した撮影条件に応じて、被写体101の推定被ばく量を得る被ばく量推定部440と、を備え、前記被ばく量推定部440は、前記撮影条件に従って前記X線照射部310から照射されたX線のエネルギー分布であるスペクトルを、前記第一のエネルギー範囲区分の各エネルギー範囲の計数情報から得るスペクトル取得部441と、X線の、予め定めた第二のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎の、単位照射強度あたりの被ばく量データである帯域単位被ばく量データと、前記スペクトルとを用いて、前記推定被ばく量を算出する推定被ばく量算出部442と、を備える。
前記第二のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎の、前記帯域単位被ばく量データを保持する帯域単位被ばく量データベース470を備えてもよい。
そして、前記帯域単位被ばく量データベース470は、複数の異なるエネルギーの放射性線源を用いて算出した被ばく量を補間することにより作成されてもよい。
また、前記被ばく量推定部440は、前記算出した推定被ばく量における散乱線の影響を補正する補正部443をさらに備えてもよい。
算出した前記推定被ばく量を表示する表示装置をさらに備えてもよい。そして、前記表示装置には、前記X線のスペクトルがさらに表示されてもよい。
このように、本実施形態によれば、PCCT装置100において、照射されるX線のスペクトル形状によらず、簡易な構成で、精度よく被ばく量を推定できる。従って、たとえ、フィルタ等を用いて、照射スペクトル形状が変化した場合であっても、撮影条件に応じて精度よく被ばく量を見積もることができ、被写体101の被ばく量管理の精度が高まる。これに伴い、効率よく検査を実行できる。
<変形例その1>
上記実施形態では、PCCT装置100に設定されるエネルギービンの各エネルギー範囲(第一のエネルギー範囲区分によるエネルギー範囲)と、帯域単位被ばく量DB470の、各エネルギー範囲(第二のエネルギー範囲区分によるエネルギー範囲)とは一致しているものとして説明している。
すなわち、上記実施形態では、データ収集部430は、単位帯域ΔE毎に、エネルギービンを設定し、X線フォトンを計数し、スペクトル取得部441は、帯域単位被ばく量DB470の各エネルギー範囲に合致したエネルギー範囲毎に、X線強度を得、スペクトルを得る。
しかしながら、実際は、エネルギービンの帯域幅(エネルギー範囲幅)ΔBは、帯域単位被ばく量DB470の各エネルギー範囲幅ΔEとは異なる。本変形例では、このような場合の処理手法について説明する。
例えば、上述のように、帯域単位被ばく量DB470のエネルギー範囲幅は1keVとしている。しかしながら、PCCT装置100のエネルギービンの帯域幅を1keVとすると、データ量が膨大となる。例えば、X線管311の最大エネルギーが120keVとすると、120のエネルギービンが必要となるとともに、スペクトル取得部441は、120のエネルギー帯に、X線フォトンを弁別する。その後の計測処理においても同様である。
つまり、PCCT装置100では、エネルギービンの数に応じて、転送するデータ量が増大し、その分、処理量も増大する。このため、転送データ量および処理量を所定量以内に収めるため、一般に、図9に示すように、エネルギー帯幅ΔBは、帯域単位被ばく量DB470のエネルギー範囲幅ΔEよりも大きく設定される(ΔB>ΔE)ことが多い。図9では、ΔBがΔEの10倍である場合を例示する。
このように、帯域単位被ばく量DB470のエネルギー範囲幅ΔEと、PCCT装置100のエネルギービン幅(エネルギー帯幅)ΔBとが異なる場合、特に、エネルギービン幅ΔBが、エネルギー範囲幅ΔEより大きい場合、推定被ばく量算出部442は、両者の幅を合わせてから、乗算を行う。
すなわち、ΔBとΔEとが異なる場合、推定被ばく量算出部442は、計数情報および帯域単位被ばく量データのいずれか一方を他方のエネルギー範囲区分で取得した値に換算し、推定被ばく量を算出する。
換算の手法として、帯域単位被ばく量DB470の各帯域単位被ばく量を、エネルギービンの各エネルギー範囲の値に換算する手法(第一の手法)と、スペクトル取得部441が取得したエネルギービンのエネルギー範囲毎のX線強度を、帯域単位被ばく量DB470の各エネルギー範囲の値に換算する手法(第二の手法)とがある。
第一の手法では、帯域単位被ばく量DB470の、第一のエネルギー範囲区分の各エネルギー範囲分の帯域単位被ばく量の平均値を算出し、第一のエネルギー範囲区分の各エネルギー範囲の帯域単位被ばく量とする。
例えば、帯域単位被ばく量DB470の、エネルギー範囲幅ΔEが1keVとすると、帯域単位被ばく量DB470には、0〜1keV、1〜2keV、2〜3keV、・・・、9〜10keV、10〜11keV、・・・の各エネルギー範囲の、帯域単位被ばく量Dが保持される。また、PCCT装置100のエネルギー範囲幅ΔBを10keV、最大管電圧を120keVとすると、スペクトル取得部441は、0〜10keV、10〜20keV、20〜30keV、・・・、110〜120keVの各エネルギー範囲のX線強度を取得する。
推定被ばく量算出部442は、帯域単位被ばく量DB470の、0〜1keV、1〜2keV、2〜3keV、・・・、9〜10keVの10個の帯域単位被ばく量を抽出し、これらの平均値を計算し、エネルギー範囲0〜10keVの、帯域単位被ばく量とする。他のエネルギー範囲についても、同様の計算を行い、第一のエネルギー範囲区分による各エネルギー範囲の帯域単位被ばく量を得る。
第二の手法では、推定被ばく量算出部442は、スペクトル取得部441が取得した、第一のエネルギー範囲区分による各エネルギー範囲のX線強度から、より細かいエネルギー範囲のX線強度を、補間により得る。まず、第一のエネルギー範囲区分の各エネルギー範囲の中間エネルギー値の、第二のエネルギー範囲区分によるエネルギー範囲の値を、定める。そして、これらを用いて、補間により、他の第二のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲の値を算出する。
例えば、第一のエネルギー範囲区分によるエネルギー範囲幅ΔBが10keV、第二のエネルギー範囲区分によるエネルギー範囲幅ΔEが1keVとする。このとき、推定被ばく量算出部442は、スペクトル取得部441が取得した各エネルギー範囲幅のX線強度を、1/10のエネルギー範囲幅のX線強度に換算する。
この場合、例えば、0〜10keVの範囲のスペクトルについては、中間値の5keV付近の1keV刻みのエネルギー範囲のX線強度を、当初の値の1/10とする。以下、10〜20keVについては15keVの付近の1keV刻みのエネルギー範囲のX線強度を、当初の値の1/10に、20keV〜30keVについては25keV付近の1keV刻みのエネルギー範囲のX線強度を、当初の値の1/10とする。求めた、各5keV、15keV、25keV、・・・のX線強度から、補間により、全範囲の、1keV刻みの各エネルギー範囲のX線強度を求める。
このとき、0keVはエネルギーがない状態なのでその状態のX線フォトンによるX線強度は0である。また、最大管電圧(例えば、120kVとする)では、この管電圧を超えるX線は発生しない。そのため、最大管電圧におけるX線フォトンのX線強度も0とする。これらの境界値と5keV、15keV、・・・の各X線強度から内挿により、各エネルギー範囲のX線強度を得る。内挿は、例えば、直線補間、スプライン関数を用いた補間、等により行う。
本変形例によれば、エネルギービン幅ΔBが、帯域単位被ばく量DB470のエネルギー幅ΔEと異なる場合であっても、精度よく、被ばく量を推定できる。PCCT装置100において、帯域単位被ばく量と同等のエネルギー範囲単位で計数できない場合であっても、スペクトル形状によらず、精度よく被ばく量を推定できる。
また、エネルギービン幅ΔBを自由に設定できるため、広く設定することによりスペクトルを求める際に、転送データ量を低減できる。
なお、更なる変形例として、スペクトル取得後に換算するのではなく、計測時に、計測毎に、計測するエネルギー範囲を変えることにより、帯域単位被ばく量DB470のエネルギー範囲に合致するスペクトルを得るよう構成してもよい。
すなわち、例えば、エネルギービン数を12個とする。この12個のエネルギービンを用い、1回目の計測では、0〜12keVのエネルギー範囲で計測し、各エネルギービンにおいて、それぞれ、0〜1keV、1〜2keV、・・・11〜12keVのエネルギー帯のX線フォトンを計数する。また、2回目の計測では、12〜24keVのエネルギー範囲で計測し、各エネルギービンにおいて、それぞれ、12〜13keV、13〜14keV、・・・、23〜24keVのエネルギー帯のX線フォトンを計数する。これを10回繰り返すことにより、0〜120keVのエネルギー範囲の計測を実現する。
計測制御部420がこのように計測を制御することにより、同じエネルギービン数で、より細かいエネルギー帯幅の計測を実現できる。従って、エネルギービン数が少ないPCCT装置であっても、帯域単位被ばく量DB470と同等のエネルギー範囲毎のX線強度を得ることができ、推定被ばく量算出部442は、高精度な推定被ばく量を算出できる。
<変形例その2>
上記実施形態では、被ばく量の確認は、推定被ばく量のみを用いて行う。しかしながら、これに限定されない。例えば、その撮影条件で取得される画像も、参考データとしてユーザに合わせて提示し、判断を仰ぐよう構成してもよい。
この場合、演算部400は、図10(a)に示すように、撮影条件に対応づけて取得した画像を保持する画像データベース(画像DB)490をさらに備える。画像DB490は、HDD装置403に構築される。
[画像データベース]
画像DB490は、画像を取得する毎に、当該画像を取得した撮影条件に対応づけて取得した画像データを格納することにより作成される。本変形例では、図10(a)に例示するように、画像DB490には、撮影条件のうち、画質に影響のある撮影条件に対応づけて、画質を特定可能な画像データが保持される。
画質を特定可能な画像データとして、例えば、過去に当該撮影条件で取得した画像データを保持する。また、画質に影響のある撮影条件は、例えば、管電圧、管電流、X線フィルタ312の形状、ボウタイフィルタ313の形状などがある。
なお、画像DB490に保持される画像データは、さらに、被写体101の体格情報にも関連付けられていてもよい。被写体101の体格情報には、例えば、身長、体重、腹囲、胸囲などがある。また、格納時に同じ撮影条件で既に画像が保持されている場合は、最新のものに更新するよう構成してもよい。
本変形例においては、被ばく量推定部440は、上記ステップS1104において、設定された前記撮影条件に応じて前記画像データベースに保持される画像を、推定被ばく量とともにユーザに提示する。提示される画像データは、その時点の撮影条件に対応づけて画像DB490に保持される画像データである。
図10(b)に表示される画面例710を示す。本図に示すように、この場合、推定被ばく量711と、画像データ712とがユーザに提示される。なお、上述のように、さらに、スペクトルを表示するよう構成してもよい。
本変形例の場合、ユーザは、両者が満足のいくものである場合、ステップS1105において、可として撮影を行うよう指示し、そうでない場合は、不可と指示する。この場合、ステップS1101へ戻り、撮影条件を変更する。
この変形例では、ユーザに、推定被ばく量と画質イメージとを同時に提示する。従って、ユーザはこれらを同時に把握できる。従って、ユーザは、得られる画像の診断能が把握でき、線量不足による無効被曝を防ぐことができる。
<変形例その3>
また、演算部400は、撮影条件に対応づけて算出した推定被ばく量を保持する推定被ばく量データベース(推定被ばく量DB)480をさらに備えてもよい。この場合、被ばく量推定部440は、X線のスペクトルの取得に先立ち、推定被ばく量DB480を参照し、設定された撮影条件に対応づけて推定被ばく量が保持されている場合、当該保持されている推定被ばく量を、被写体の推定被ばく量として得る。
すなわち、撮影条件設定部410により設定された撮影条件に対応づけた推定被ばく量が推定被ばく量DB480に保持されている場合は、被ばく量推定部440は、推定被ばく量を算出せず、推定被ばく量DB480から取得する。
この推定被ばく量DB480の例を図10(c)に示す。本図に示すように、推定被ばく量DB480には、撮影条件に対応づけて、推定被ばく量が格納される。この推定被ばく量DB480は、被ばく量推定部440が、推定被ばく量を算出する毎に、当該推定被ばく量を算出する際に設定された撮影条件に対応づけて、算出した推定被ばく量を保持することにより、作成する。推定被ばく量DB480は、HDD装置403に構築される。
この場合、撮影条件が入力されると、被ばく量推定部440は、スペクトルを取得する前に、まず、設定された撮影条件に合致する撮影条件が、推定被ばく量DB480に記憶されているか判別する。そして、記憶されている場合は、上記手法で算出する代わりに、推定被ばく量DB480から、記憶されている推定被ばく量を抽出し、これを処理に用いる。
これにより、撮影条件が設定される毎に推定被ばく量を算出する必要がなく、推定被ばく量算出に係る時間を短縮できる。
なお、上記実施形態および各変形例では、演算部400は、PCCT装置100が備えるものとして説明したが、この構成に限定されない。例えば、PCCT装置100と、データの送受信が可能な、PCCT装置100とは独立した情報処理装置上に構築されていてもよい。
また、UI部200も同様に、PCCT装置100と情報の送受信が可能な、独立した構成としてもよい。
さらに、UI部200と演算部400とは、1つの情報処理装置で実現されてもよい。
また、本実施形態のPCCT装置100では、面内の空間分解能を向上させるためにFFS(Flying focal spot)撮影を行ってもよい。FFS撮影を行う場合、X線管311の焦点位置移動方法については、被写体101の分解能に応じて決定され、撮影条件として設定される。
100:PCCT装置、101:被写体、102:テーブル、200:UI部、210:入力装置、220:出力装置、300:計測部、310:X線照射部、311:X線管、312:X線フィルタ、313:ボウタイフィルタ、320:X線検出部、321:X線検出器、322:検出素子、323:コリメータ、330:ガントリ、331:開口部、332:回転板、340:制御部、341:照射制御器、342:ガントリ制御器、343:テーブル制御器、344:検出制御器、400:演算部、401:中央処理装置、402:メモリ、403:HDD装置、410:撮影条件設定部、420:計測制御部、430:データ収集部、440:被ばく量推定部、441:スペクトル取得部、442:推定被ばく量算出部、443:補正部、450:画像生成部、470:帯域単位被ばく量DB、480:推定被ばく量DB、490:画像DB、601:X線計測器、610:ファントム、710:画面例、711:推定被ばく量、712:画像データ

Claims (10)

  1. X線を照射するX線照射部と、
    前記X線を検出するフォトンカウンティング方式のX線検出器と、
    前記X線検出器で検出したX線に由来するX線フォトンを、予め定めた第一のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎に計数し、当該エネルギー範囲毎の計数情報を得るデータ収集部と、
    ユーザが設定した撮影条件に応じて、被写体の推定被ばく量を得る被ばく量推定部と、を備え、
    前記被ばく量推定部は、
    前記撮影条件に従って前記X線照射部から照射されたX線のエネルギー分布であるスペクトルを、前記第一のエネルギー範囲区分の各エネルギー範囲の計数情報から得るスペクトル取得部と、
    X線の、予め定めた第二のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎の、単位照射強度あたりの被ばく量データである帯域単位被ばく量データと、前記スペクトルとを用いて、前記推定被ばく量を算出する推定被ばく量算出部と、を備え
    前記推定被ばく量算出部は、前記帯域単位被ばく量データと前記スペクトルとの、互いに同じエネルギー範囲幅についての値を乗算し、その結果を、全エネルギー範囲について合算することにより、前記推定被ばく量を算出すること、
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  2. 請求項1記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記第二のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎の、前記帯域単位被ばく量データを保持する帯域単位被ばく量データベースを備えること
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  3. 請求項1記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記被ばく量推定部は、前記算出した推定被ばく量における散乱線の影響を補正する補正部をさらに備えること
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  4. 請求項2記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記帯域単位被ばく量データベースは、複数の異なるエネルギーの放射性線源を用いて算出した被ばく量を補間することにより作成されること
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  5. 請求項1記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    算出した前記推定被ばく量を撮影条件に対応づけて保持する推定被ばく量データベースをさらに備え、
    前記被ばく量推定部は、前記スペクトルの取得に先立ち、前記推定被ばく量データベースを参照し、設定された前記撮影条件に対応づけて前記推定被ばく量が保持されている場合、当該保持されている推定被ばく量を前記被写体の推定被ばく量として得ること
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  6. 請求項1記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記推定被ばく量算出部は、前記計数情報および前記帯域単位被ばく量データのいずれか一方を他方のエネルギー範囲区分で取得した値に換算し、前記推定被ばく量を算出すること
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  7. 請求項1記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    算出した前記推定被ばく量を表示する表示装置をさらに備えること
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  8. 請求項7記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    前記表示装置には、前記スペクトルがさらに表示されること
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  9. 請求項7記載のフォトンカウンティングCT装置であって、
    撮影条件毎に取得した画像を保持する画像データベースをさらに備え、
    前記表示装置には、設定された前記撮影条件に応じて前記画像データベースに保持される画像をさらに表示すること
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置。
  10. ユーザが設定した撮影条件に従って照射されるX線を検出し、
    前記検出したX線に由来するX線フォトンを、予め定めた第一のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎に計数し、当該エネルギー範囲毎の計数情報を得、
    前記計数情報から前記X線のエネルギー分布であるスペクトルを得、
    X線の、予め定めた第二のエネルギー範囲区分のエネルギー範囲毎の、単位照射強度あたりの被ばく量データである帯域単位被ばく量データと、前記スペクトルとの互いに同じエネルギー範囲幅についての値を乗算し、その結果を、全エネルギー範囲について合算することにより、前記撮影条件における推定被ばく量を算出すること
    を特徴とするフォトンカウンティングCT装置における推定被ばく量算出方法。
JP2016547779A 2014-09-11 2015-08-06 フォトンカウンティングct装置および推定被ばく量算出方法 Active JP6339684B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014185034 2014-09-11
JP2014185034 2014-09-11
PCT/JP2015/072422 WO2016039054A1 (ja) 2014-09-11 2015-08-06 フォトンカウンティングct装置および推定被ばく量算出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016039054A1 JPWO2016039054A1 (ja) 2017-07-13
JP6339684B2 true JP6339684B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=55458812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016547779A Active JP6339684B2 (ja) 2014-09-11 2015-08-06 フォトンカウンティングct装置および推定被ばく量算出方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10219763B2 (ja)
JP (1) JP6339684B2 (ja)
CN (1) CN106659457B (ja)
WO (1) WO2016039054A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101725099B1 (ko) * 2014-12-05 2017-04-26 삼성전자주식회사 컴퓨터 단층 촬영장치 및 그 제어방법
US10721082B2 (en) * 2016-07-18 2020-07-21 International Business Machines Corporation Screen printed phosphors for intrinsic chip identifiers
JP6885803B2 (ja) * 2017-06-27 2021-06-16 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 放射線撮影装置及び撮影方法
CN111134710B (zh) * 2020-01-17 2021-05-07 清华大学 一种多能量ct成像***
JP2022010429A (ja) * 2020-06-29 2022-01-17 コニカミノルタ株式会社 放射線撮影装置、放射線撮影システム及びプログラム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5105589B2 (ja) 2007-07-11 2012-12-26 株式会社日立メディコ X線ct装置
JP5570733B2 (ja) 2009-01-26 2014-08-13 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ct装置
JP5898081B2 (ja) * 2010-09-07 2016-04-06 株式会社日立メディコ X線ct装置
DE102011076351A1 (de) * 2011-05-24 2012-08-09 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Computertomographiesystem zur Erzeugung tomographischer Bilddatensätze
WO2013024890A1 (ja) * 2011-08-18 2013-02-21 株式会社東芝 光子計数型のx線コンピュータ断層装置及び散乱線補正方法
JP6139087B2 (ja) 2012-10-02 2017-05-31 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線撮像装置、及びウェッジフィルタ制御方法
JP6242683B2 (ja) * 2012-12-27 2017-12-06 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線ct装置及び制御方法
US9125286B2 (en) * 2012-12-28 2015-09-01 General Electric Company X-ray dose estimation technique
CN105073010B (zh) * 2013-04-04 2018-04-03 东芝医疗***株式会社 X射线计算机断层摄影装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20180220979A1 (en) 2018-08-09
US10219763B2 (en) 2019-03-05
CN106659457B (zh) 2020-04-10
WO2016039054A1 (ja) 2016-03-17
JPWO2016039054A1 (ja) 2017-07-13
CN106659457A (zh) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9459358B2 (en) Reference calibration in photon counting based spectral CT
JP5582514B2 (ja) X線ct装置
JP6339684B2 (ja) フォトンカウンティングct装置および推定被ばく量算出方法
US20140233694A1 (en) Apparatus and method for angular response calibration of photon-counting detectors in sparse spectral computed tomography imaging
US20150182176A1 (en) Systems and methods for correcting detector errors in computed tomography imaging
Persson et al. Upper limits of the photon fluence rate on CT detectors: case study on a commercial scanner
JP6539748B2 (ja) X線ctデータ処理装置、及び、これを搭載したx線ct装置
JP5779819B2 (ja) 放射線検出器
JP6853046B2 (ja) X線ct装置、情報処理装置、および情報処理方法
US10542947B2 (en) Photon-counting CT apparatus
JP2011251018A (ja) X線ct装置
JP2023181487A (ja) X線ct装置
JP6912304B2 (ja) 波高頻度分布取得装置、波高頻度分布取得方法、波高頻度分布取得プログラム及び放射線撮像装置
US10646186B2 (en) X-ray CT apparatus, information processing device and information processing method
JP6785732B2 (ja) X線ct装置及び画像生成方法
JP2022111990A (ja) 光子計数型x線ct装置及び方法
JP2014217763A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及び較正プログラム
JP6985004B2 (ja) 光子計数型x線ct装置及び画像処理装置
JP7433256B2 (ja) フォトンカウンティングct装置、および、物質弁別マップの補正方法
JP6956626B2 (ja) X線ct装置及び再構成処理装置
JP6605211B2 (ja) 光子検出装置及び放射線分析装置
JP7002341B2 (ja) X線ct装置及び画像処理方法
JP6220599B2 (ja) X線ct装置及び投影データのアップサンプリング方法
Randazzo A rapid CTDI check using in-air measurements and a method to measure the spatially-varying HVL in CT scanners using a real-time dose probe
Yousif Quality control of some CT scanners in Khartoum state

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170221

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6339684

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250