JP7106392B2 - 感度補正方法及び光子計数型検出器 - Google Patents

感度補正方法及び光子計数型検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP7106392B2
JP7106392B2 JP2018155490A JP2018155490A JP7106392B2 JP 7106392 B2 JP7106392 B2 JP 7106392B2 JP 2018155490 A JP2018155490 A JP 2018155490A JP 2018155490 A JP2018155490 A JP 2018155490A JP 7106392 B2 JP7106392 B2 JP 7106392B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitivity
pixel
counting detector
photon counting
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018155490A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020030097A (ja
Inventor
宏章 中井
博明 宮崎
徹 加藤
幹人 林
直樹 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to JP2018155490A priority Critical patent/JP7106392B2/ja
Priority to US16/540,147 priority patent/US10969503B2/en
Publication of JP2020030097A publication Critical patent/JP2020030097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7106392B2 publication Critical patent/JP7106392B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/2018Scintillation-photodiode combinations
    • G01T1/20184Detector read-out circuitry, e.g. for clearing of traps, compensating for traps or compensating for direct hits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/24Measuring radiation intensity with semiconductor detectors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01TMEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
    • G01T1/00Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
    • G01T1/16Measuring radiation intensity
    • G01T1/24Measuring radiation intensity with semiconductor detectors
    • G01T1/244Auxiliary details, e.g. casings, cooling, damping or insulation against damage by, e.g. heat, pressure or the like

Description

本発明の実施形態は、感度補正方法及び光子計数型検出器に関する。
X線CT装置などに用いられるX線検出器(面検出器)は、画素毎に感度ばらつきがある。但し、例えば、X線CT(Computed Tomography)装置に用いられる電荷積分型検出器では、入射線量に対する出力の線形性(リニアリティ)が優れている。このため、電荷積分型検出器では、出力測定後の値に対するゲイン調整により、画素毎の感度ばらつきの補正が可能である。
一方、光子計数型検出器(PCD:Photon Counting Detector)では、入射線量に応じて線形性が異なっている。例えば、入射線量が小さい場合には、X線光子の入射カウントレート(ICR:Input Count Rate)に対する出力カウントレート(OCR:Output Count Rate)の線形性が優れている。具体的には、高感度の画素ほど、入射線量が小さい場合の線形性が理想の線形性(OCR/ICR=1)に近づいていく。
これに対し、入射線量が大きい場合、光子計数型検出器では、いわゆるパルスパイルアップ現象により、出力カウントレートが飽和し、線形性が低下して非線形性が現れてくる。具体的には、高感度の画素ほど、入射線量が大きい場合の線形性が入射カウントレートの小さい時点から低下していくと共に、出力カウントレートの飽和する値も低くなる。
このように、光子計数型検出器は、入射線量が大きい場合の線形性が優れていないため、ゲイン調整を施しても、画素毎の感度ばらつきを補正することができない。
W-H Wong et al., A scintillation detector signal processing technique with active pileup prevention for extending scintillation count rates, IEEE NSS, 1997. W. C. Barber et al., Photon-counting energy-resolving CdTe detectors for high-flux x-ray imaging, IEEE NSS/MIC, 2010.
発明が解決しようとする課題は、光子計数型検出器における画素毎の感度ばらつきを補正できるようにすることである。
実施形態に係る感度補正方法は、光子計数型検出器の画素毎のカウントレートを取得するステップと、前記画素毎のカウントレートに基づいて、前記画素毎に設けられる入射線量調整材を調整するステップと、前記調整された前記入射線量調整材を前記光子計数型検出器の表面に設けるステップとを備えている。
図1は、一実施形態に係わる光子計数型検出器を備えたX線CT装置の構成を示すブロック図である。 図2は、一実施形態に係わる光子計数型検出器の構成を説明するための斜視図である。 図3は、一実施形態に係わる光子計数型検出器の構成を説明するための平面図である。 図4は、一実施形態に係わる入射線量調整材の一例を説明するための斜視図である。 図5は、一実施形態に係わる入射線量調整材の他の例を説明するための斜視図である。 図6は、一実施形態に係わる光子計数型検出器における入射線量調整材の配置の例を説明するための模式図である。 図7は、一実施形態に係わる光子計数型検出器における入射線量調整材の配置の例を説明するための模式図である。 図8は、一実施形態に係わる光子計数型検出器における入射線量調整材の配置の例を説明するための模式図である。 図9は、一実施形態に係わる光子計数型検出器における入射線量調整材の配置の例を説明するための模式図である。 図10は、一実施形態に係わる光子計数型検出器における画素毎の感度ばらつきを説明するためのグラフである。 図11は、一実施形態に係わる感度補正方法による調整後の感度を説明するためのグラフである。 図12は、一般的な光子計数型検出器の感度をゲイン補正により補正した後の感度を説明するためのグラフである。 図13は、一実施形態に係わる感度補正方法におけるテーブルを説明するための模式図である。 図14は、一実施形態に係わる感度補正方法を説明するためのフローチャートである。 図15は、図14のステップST30の一例を示すフローチャートである。 図16は、図14のステップST30の他の例を示すフローチャートである。 図17は、一実施形態の変形例を説明するための模式図である。
以下、図面を参照しながら一実施形態に係わる感度補正方法及び光子計数型検出器について説明する。一実施形態に係る感度補正方法は、光子計数型検出器に用いられる。なお、光子計数型検出器は、光子計数型X線検出器、光子計数型ガンマ線検出器と呼んでもよい。すなわち、検出対象の放射線としては、面検出器に入射してパルスパイルアップ現象を生じさせる場合がある放射線であればよいので、例えば、X線又はガンマ線のいずれも適用可能である。感度補正方法は、光子計数型検出器の表面に感度調整材を設ける方式であるため、製造方法、組立方法又は加工方法のように読み替えてもよい。光子計数型検出器としては、シンチレータと半導体検出器からなる間接変換型と、化合物半導体からなる直接変換型とのいずれでもよい。光子計数型検出器は、X線CT装置、又は一般的な放射線検出器のいずれに用いてもよい。なお、X線CT装置には、X線管とX線検出器とが一体として被検体の周囲を回転するRotate/Rotate-Type(第3世代CT)、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体の周囲を回転するStationary/Rotate-Type(第4世代CT)等の様々なタイプがあり、いずれのタイプでも実施形態へ適用可能である。以下の一実施形態では、X線を検出する光子計数型検出器と、第3世代のX線CT装置とを例に挙げて述べる。
図1は、一実施形態に係る光子計数型検出器を備えたX線CT装置の構成を示すブロック図であり、図2乃至図9は光子計数型検出器に関する模式図などである。X線CT装置1は、X線管11を有するX線源から被検体Pに対してX線を曝射し、当該被検体を透過したX線を光子計数型検出器12で検出する。X線CT装置1は、当該光子計数型検出器12からの出力に基づいて、被検体Pに関するCT画像を生成する。X線源及び光子計数型検出器12は、撮影系の一例である。
図1に示すX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。架台装置10は、被検体PをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。なお、図1に描画された複数の架台装置10は、1台の架台装置10の正面及び側面を示している。寝台装置30は、X線CT撮影の対象となる被検体Pを載置し、X線CT撮影を実行する位置まで移動するための装置である。コンソール装置40は、架台装置10を制御するコンピュータである。
例えば、架台装置10および寝台装置30はCT検査室に設置され、コンソール装置40はCT検査室に隣接する制御室に設置される。なお、コンソール装置40は、必ずしも制御室に設置されなくてもよい。例えば、コンソール装置40は、架台装置10及び寝台装置30とともに同一の部屋に設置されてもよい。いずれにしても架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置10は、X線管11、光子計数型検出器12、回転フレーム13、X線高電圧装置14、制御装置15、ウェッジ16、X線絞り17及びDAS18を有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。例えば、X線管11には回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。X線管11で発生したX線は、X線絞り17を介してコーンビーム形に成形され、被検体Pに曝射される。なお、X線管11及びX線絞り17は、X線源の一例である。
光子計数型検出器12は、X線管11から曝射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS18へと出力する。光子計数型検出器12は、例えば、X線管の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。光子計数型検出器12は、例えば図2及び図3に示すように、チャンネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列が体軸方向(列方向、row方向)に複数配列されたアレイ構造を有する。言い換えると、光子計数型検出器12は、2次元アレイ型検出器(面検出器)である。なお、体軸方向は、スライス方向又はZ軸方向と呼んでもよい。Z軸方向は、図1に符号Zで示されている。「複数のX線検出素子」は「複数の画素」と呼んでもよく、「X線検出素子」は「画素」と呼んでもよい。
光子計数型検出器12は、例えば図4又は図5に示す如き、画素毎のカウントレートに基づいた入射線量調整材121を表面に有している。ここで、入射線量調整材121は、画素毎の感度を均一に調整するための画素毎の調整量をもつ入射線量調整材121が表面に設けられている。入射線量調整材121は、一枚の調整材を表面に貼り付けてもよく、複数枚の調整材をタイルのように隙間なく表面に貼り付けてもよい。入射線量調整材121は、新たに作成してもよく、作成済みの複数の入射線量調整材から選択してもよい。なお、「入射線量調整材」の名称は、「X線量調整材」、「線量調整材」、「感度調整材」、「入射カウントレート調整材」、「調整材」、「X線遮蔽材」又は「X線吸収材」などの如き、他の名称に変更してもよい。ここで、調整量は、放射線を物理的に遮蔽する程度に応じて、入射線量調整材121の形状を規定する値である。「調整量」の名称は、「遮蔽量」、「吸収量」又は「サイズ」の如き、他の名称に変更してもよい。調整量としては、厚さ又は開口窓121wの面積(開口面積)が、適宜、使用可能となっている。
例えば、調整量が厚さの場合、入射線量調整材121は、図4に示すように、画素毎に異なる厚さを有している。具体的には、入射線量調整材121のうち、高感度の画素に対向する領域は厚く、低感度の画素に対向する領域は薄い。すなわち、所定の低感度に一致させるように、高感度の画素の感度が調整(低下)される。なお、所定の低感度としては、例えば、光子計数型検出器12の全ての画素の感度のうち、最も低い感度を用いてもよく、下から数%以内の複数の感度から選択された感度を用いてもよい。後者の場合、最も低い感度が極端に低い値のときに、当該極端に低い値を所定の低感度から除外できる。図4に示す構造(凹凸形状をもつ構造)は、入射放射線を画素毎に異なるX線吸収量で減弱させて通過させるものであり、アルミニウム又はステンレスといった軽い金属(X線吸収材)で作成される。図4に示す構造は、例えば3Dプリンタである3D造形装置50を用いて、アルミニウム粉末又はステンレス粉末といった金属粉末から形成可能となっている。図4に示す構造は、厚い部分で低エネルギーのX線を減弱させるためにビームハードニングが生じる不都合がある一方、重い金属から作成する場合に比べ、容易に作成できる利点がある。
あるいは、調整量が開口窓の面積の場合、入射線量調整材121は、図5に示すように、画素毎に異なる開口窓121wの面積と、1mm程度の板厚とを有している。具体的には、入射線量調整材121のうち、高感度の画素に対向する開口窓121wの面積は狭く、低感度の画素に対向する開口窓121wの面積は広い。すなわち、所定の低感度に一致させるように、高感度の画素の感度が調整(低下)される。所定の低感度については、前述同様である。図5に示す構造(メッシュ形状をもつ構造)は、入射放射線を画素毎に異なる開口面積の開口窓121wを通過させるものであり、タングステン、モリブデン又は鉛といった重い金属(X線遮蔽材)で作成される。図5に示す構造は、例えば3D造形装置50を用いて、タングステン粉末又はモリブデン粉末といった金属粉末から形成可能となっている。また、図5に示す構造は、3D造形装置50に限らず、例えば、1mm位の硬質鉛の板を打ち抜き加工することにより形成可能となっている。打ち抜き加工の場合には、打ち抜き時の歪みによる誤差が蓄積しにくいように、複数枚の入射線量調整材121を作成してタイルのように貼り付けることが好ましい。図5に示す構造は、軽い金属から作成する場合に比べ、作成しにくい不都合がある一方、X線を開口窓121wから通過させるためにエネルギーシフトが生じない利点がある。
また、光子計数型検出器12は、例えば図6又は図7に示すように、入射線量調整材121と、コリメータ122と、シンチレータアレイ123と、光センサアレイ124とを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイ123は、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の蛍光を出力するシンチレータ結晶を有する。コリメータ122は、シンチレータアレイ123のX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、コリメータ122は、グリッドと呼ばれる場合もある。光センサアレイ124は、シンチレータからの蛍光のエネルギーに応じた電荷量を有する電気信号を発生する機能を有し、例えば、フォトダイオード又はシリコンフォトマルチプライヤー(SiPM)等の光センサを有する。なお、発生する電気信号は電荷パルスである。このような間接変換型の場合、シンチレータアレイ123及び光センサアレイ124が複数のX線検出素子(複数の画素)に対応し、シンチレータ及び光センサがX線検出素子(画素)に対応する。入射線量調整材121は、図6に示すように、光子計数型検出器12の表面のコリメータ122上に設けられていてもよい。入射線量調整材121は、図7に示すように、光子計数型検出器12の表面の画素とコリメータ122との間に設けられていてもよい。なお、光子計数型検出器12は、例えば図8又は図9に示すように、入射線量調整材121と、コリメータ122と、半導体素子125とを有する直接変換型の検出器(半導体検出器)であっても構わない。コリメータ122は、前述同様の構成である。半導体素子125は、入射したX線を電気信号に変換し、当該電気信号を電極126から出力する。当該電気信号は電荷パルスである。このような直接変換型の場合、半導体素子125の全体は複数のX線検出素子(複数の画素)に対応し、コリメータ122で格子状に区切られた半導体素子125の入射面から電極126に至る領域がX線検出素子(画素)に対応する。入射線量調整材121は、図8に示すように、光子計数型検出器12の表面のコリメータ122上に設けられていてもよい。入射線量調整材121は、図9に示すように、光子計数型検出器12の表面の画素とコリメータ122との間に設けられていてもよい。
回転フレーム13は、X線源と光子計数型検出器12とを回転軸回りに回転可能に支持する。具体的には、回転フレーム13は、X線管11と光子計数型検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11と光子計数型検出器12とを回転させる円環状のフレームである。回転フレーム13は、アルミニウム等の金属により形成された固定フレーム(図示せず)に回転可能に支持される。詳しくは、回転フレーム13は、ベアリングを介して固定フレームの縁部に接続されている。なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義するものとする。回転フレーム13は、制御装置15の駆動機構からの動力を受けて回転軸Z回りに一定の角速度で回転する。なお、回転フレーム13は、X線管11と光子計数型検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する。このような回転フレーム13は、撮影空間をなす開口(ボア)が形成された略円筒形状の筐体に収容されている。開口はFOVに略一致する。開口の中心軸は、回転フレーム13の回転軸Zに一致する。回転フレーム13の回転軸Zは、X線管11の回転軸Zと呼んでもよい。なお、DAS18が生成した検出データは、回転フレームに設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置の非回転部分(例えば固定フレーム)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40へと転送される。なお、回転フレームから架台装置の非回転部分への検出データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧及びX線管11に供給するフィラメント電流を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する処理回路44のカウントレート取得機能443から制御され、入射カウントレートに応じてX線管11がX線を照射するように、前述した高電圧及びフィラメント電流を発生可能である。また、X線高電圧装置14は、回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、制御装置15は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。制御装置15は、コンソール装置40からの指令に従い、X線高電圧装置14およびDAS18等を制御する。当該プロセッサは、当該メモリに保存されたプログラムを読み出して実行することで上記制御を実現する。また、制御装置15は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた、後述する入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。なお、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。なお、制御装置15は、当該メモリにプログラムを保存する代わりに、当該プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、当該プロセッサは、当該回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記制御を実現する。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
X線絞り17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、X線絞り17は、コリメータと呼ばれる場合もある。
DAS18(Data Acquisition System)は、光子計数型検出器12に入射したX線のエネルギーに応じた電気信号を1ビューごとに収集する。DAS18は、光子計数型検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、増幅された電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、当該デジタル信号をエネルギー領域毎にカウントするカウンタとを有する。なお、カウンタは、予め指定された振幅を超える信号が入力されたときに特定の出力パルスを出力する波高弁別器を有し、この波高弁別器から出力されるパルスの数をカウントすることで、複数のエネルギー領域のそれぞれについてX線のフォトン数を得る。エネルギー領域ごとのフォトン数は、チャンネル毎にビュー単位で集計される。以下、各ビューについて集計されたエネルギー領域毎のフォトン数をカウント数と呼ぶことにする。カウント数は、カウント値と呼んでもよい。DAS18は、エネルギー領域毎のカウント数を有する検出データを生成する。検出データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、収集されたビューを示すビュー番号、エネルギー領域を示すコード、およびカウント数のセットである。なお、ビュー番号としては、ビューが収集された順番(収集時刻)を用いてもよく、X線管11の回転角度を表す番号(例、1~1000)を用いてもよい。また、DAS18が生成した検出データは、架台装置10に収容された非接触データ伝送回路(図示せず)を介してコンソール装置40へと転送される。また、DASは、データ収集部の一例である。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。
寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。寝台駆動装置32は、コンソール装置40による制御、または制御装置15による制御に従い、天板33を移動する。例えば、寝台駆動装置32は、天板33に載置された被検体Pの体軸が回転フレーム13の開口の中心軸に一致するよう、天板33を被検体Pに対して直交方向に移動する。また、寝台駆動装置32は、架台装置10を用いて実行されるX線CT撮影に応じて、天板33を被検体Pの体軸方向に沿って移動してもよい。
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44と、通信インターフェース45とを有する。メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44と、通信インターフェース45との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。なお、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40又はコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、投影データや医用画像データを記憶する。また、メモリ41は、本実施形態に係る制御プログラム、データ、テーブル等を記憶する。本実施形態に係る制御プログラムは、例えば、処理回路44のプロセッサに読出実行される。
本実施形態に係るデータとしては、例えば図10に示す如き、入射線量調整材121を設ける前の、入射カウントレート(ICR)と、画素毎のカウントレート(OCR)との関係を示すデータが挙げられる。図10中、高感度の画素から得られた出力特性曲線と、低感度の画素から得られた出力特性曲線とがあり、画素毎の感度ばらつきがあることが分かる。また、図11に示す如き、入射線量調整材121を設けた後の、入射カウントレート(ICR)と、画素毎のカウントレート(OCR)との関係を示すデータが挙げられる。図11中、高感度の画素から得られた出力特性曲線が低感度の画素から得られた出力特性曲線に略一致しており、高感度の画素の感度を低下させることにより、画素毎の感度ばらつきが解消されたことが分かる。なお、入射線量調整材121を設けずに、後処理のゲイン補正を施した場合には、図12に示すように、高感度の画素から得られた出力特性曲線において、低いICRから非線形性が大きく現れ、飽和OCRの値も低くなることが分かる。
本実施形態に係るテーブル41aは、例えば図13に示すように、光子計数型検出器12における画素の感度と、入射線量調整材121の調整量とを対応付けて記憶している。ここで、感度は、前述した出力特性曲線の傾き(=OCR/ICR)としてもよく、出力特性曲線の角度(=tan^(-1)(OCR/ICR))としてもよい(但し、「^」は、べき乗を表す記号)。調整量としては、前述した通り、厚さとしてもよく、開口窓211wの面積としてもよい。開口窓211wの面積は、開口面積ともいう。すなわち、テーブル41aは、感度から厚さへの変換テーブルとしてもよく、感度から開口面積への変換テーブルとしてもよい。テーブル41aは、予め作成し、メモリ41に保存しておく。
メモリ41の保存領域は、X線CT装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。メモリ41は、記憶部の一例である。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。また、ディスプレイ42は、表示部の一例である。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。例えば、入力インターフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。また、入力インターフェース43は、入力部の一部である。また、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
処理回路44は、入力インターフェース43から出力される入力操作の電気信号に応じてX線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能441、画像生成機能442、カウントレート取得機能443、調整量取得機能444、スキャン制御機能445、表示制御機能446などを実行する。
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能441は、メモリ41に記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路44内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置1の各部を制御する。
画像生成機能442は、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャンネル間のゲイン補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータ(検出データ)および前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。また、画像生成機能442は、このような投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。
画像生成機能442は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づき、生成したCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層像データやボリュームデータに変換する。ボリュームデータは、3次元空間におけるCT値の分布情報を有するデータである。変換後の断層像データやボリュームデータは、例えば、モニタリング画像やボリューム画像としてディスプレイ42に表示される。モニタリング画像は、モニタリング撮影時の断層像である。公知の方法としては、例えば、ボリュームレンダリングや、サーフェスレンダリング、画像値投影処理、MPR(Multi-Planer Reconstruction)処理、CPR(Curved MPR)処理等の3次元画像処理が適宜、使用可能となっている。
カウントレート取得機能443は、光子計数型検出器12の画素毎のカウントレートを取得する。例えば、カウントレート取得機能443は、光子計数型検出器12に入射する放射線の入射カウントレート(ICR)毎に、画素毎のカウントレート(OCR)を取得する。
調整量取得機能444は、画素毎のカウントレートに基づいて、当該画素毎の感度を均一に調整するための当該画素毎の調整量を取得する。例えば、調整量取得機能444は、入射カウントレートと、測定した画素毎のカウントレートとの関係に基づいて、画素毎の感度を取得してもよい。また、調整量取得機能444は、感度と調整量とを対応付けたテーブル41aを、当該取得した感度に基づいて検索することにより、調整量を決定してもよい。ここで、「検索することにより」とは、検索結果を調整量として決定してもよく、検索結果に基づく演算処理の結果を調整量として決定してもよいことを意味する。例えば、取得した感度がテーブル41a上にある場合には、当該取得した感度に応じてテーブル41aを検索することにより、得られた検索結果を調整量として決定してもよい。また例えば、取得した感度がテーブル41a上の2つの感度の間にある場合には、当該取得した感度に応じた調整量を、当該2つの感度に応じてテーブル41aを検索することにより、得られた2つの調整量から内挿演算を実行し、得られた演算結果を調整量として決定してもよい。
また、調整量取得機能444は、画素毎に決定した調整量に基づいて、画素毎に調整量をもつ入射線量調整材121を作成するための設計図データを作成する機能を含んでもよい。設計図データは、例えば、3D造形装置50により入射線量調整材121を作成する場合、入射線量調整材121の形状を示す情報として、後述するSTL(Standard Triangulated Language)ファイルを含んでもよい。
スキャン制御機能445は、スキャン範囲、関心領域、撮影条件等を決定するための被検体Pの位置決め画像データを取得する。撮影条件としては、例えば、X線管11の管電圧・管電流、得られる画像スライスの総幅に対する1回転での寝台移動量(撮影ピッチ)、開始タイミング、撮影列数、回転速度などがある。
スキャン制御機能445は、モニタリング撮影及び本スキャンを順に実行するように撮影系を制御する。
表示制御機能446は、各機能による処理結果などのデータを表示するようにディスプレイ42を制御する。例えば、表示制御機能446は、医用画像データに基づいて、医用画像をディスプレイ42に表示させる。表示制御機能446は、表示制御部の一例である。
なお、システム制御機能441、画像生成機能442、カウントレート取得機能443、調整量取得機能444、スキャン制御機能445、表示制御機能446は、一つの基板の処理回路44により実装されてもよいし、複数の基板の処理回路44により分散して実装されてもよい。同様に、コンソール装置40は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するものとして説明したが、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしても構わない。
通信インターフェース45は、有線、無線又はその両方にて外部装置と通信するための回路である。外部装置は、この例では3D造形装置50であるが、これに限定されない。外部装置は、例えば、モダリティ、画像処理装置、放射線部門情報管理システム(RIS:Radiological Information System)、病院情報システム(HIS:Hospital Information System)及びPACS(Picture Archiving and Communication System)等のシステムに含まれるサーバ、あるいは他のワークステーション等としてもよい。
3D造形装置50は、画素毎の調整量をもつ入射線量調整材121を作成する。このような3D造形装置50は、3D造形物を製造する公知の3Dプリンタである。3D造形装置50は、3D造形物を造形可能であればよく、例えば、パウダーベッドフュージョン(Powder bed fusion:粉末床溶融結合、粉末積層造形)、ダイレクトエネルギーデポジション(Directed energy deposition:指向性エネルギー堆積)、3Dスクリーンプリント(3D screen printing)、といった任意の方式が適用可能である。3D造形装置50は、外部から受信した設計図データに基づいて、3D造形物である入射線量調整材121を造形(作成)する。設計図データは、入射線量調整材121の形状を示す情報として、STLファイルを含んでもよい。STL(Standard Triangulated Language)ファイルは、3Dプリンタの分野で広く用いられており、ファセットと呼ばれる微小な三角形の集合により形状を近似的に表現する形式のデータ構造を有している。STLファイルは、ファセット毎に、法線ベクトルデータと、三角形の頂点の座標とを含んでいる。なお、STLファイルに限らず、例えばIGES(Initial Graphics Exchange Specification)、STEP(Standard for the Exchange of Product Model Data)の如き、3Dプリンタの分野で用いられているファイル形式のファイルであれば、適宜、使用可能となっている。また、設計図データは、入射線量調整材121の素材となる金属粉末を示す情報を含んでもよい。金属粉末としては、例えば、タングステン粉末、モリブデン粉末、アルミニウム粉末又はステンレス鋼粉末などのように、3Dプリンタで使用可能な粉末であればよい。3D造形装置50が一種類の金属粉末のみに対応する仕様の場合には、金属粉末を示す情報は省略可能である。
次に、以上のように構成されたX線CT装置における光子計数型検出器の感度補正方法について図14乃至図16のフローチャートを用いて説明する。
始めに、現時点において、X線CT装置1及び光子計数型検出器12は、次の状態(a)~(e)にあるとする。
(a)光子計数型検出器12の表面には、コリメータ122を有する一方、入射線量調整材121を有していない。
(b)天板33上にはファントム等の被検体Pが載置されていない。
(c)メモリ41にはテーブル41aが保存されている。
(d)架台装置10の回転フレーム13が静止している。
(e)光子計数型検出器12の表面に、単位面積当たりに入射するX線光子の入射カウントレートが均一である。
この状態でステップST10において、処理回路44は、カウントレート取得機能443による撮影系の制御により、光子計数型検出器12の画素毎のカウントレートを取得する。例えば、処理回路44は、撮影系の制御により、光子計数型検出器12に入射する放射線の入射カウントレート(ICR)毎に、光子計数型検出器12の全ての画素の出力カウント数に基づく投影データを取得する。しかる後、ある入射カウントレートに関し、取得した投影データをその撮影時間で除算することにより、単位時間当たりのカウント数に基づく投影データを算出する。単位時間当たりのカウント数がカウントレートであるから、当該算出した投影データは、全ての画素の出力カウントレートを画素位置に応じて配列したデータに相当する。このため、算出した投影データから、ある入射カウントレートに関し、画素毎のカウントレート(OCR)が得られる。以下、残りの入射カウントレートに関しても同様にして、画素毎のカウントレートが得られる。これにより、処理回路44は、光子計数型検出器12に入射する放射線の入射カウントレート毎に、画素毎のカウントレートを取得する。
ステップST10の後、ステップST20において、X線CT装置1及び3D造形装置50は、画素毎のカウントレートに基づいて、当該画素毎に設けられる入射線量調整材121を調整する。このステップST20は、X線CT装置1が実行するステップST21,ST22と、3D造形装置50が実行するステップST23とを含んでいる。
ステップST21~ST22において、処理回路44は、調整量取得機能444により、画素毎のカウントレートに基づいて、当該画素毎の感度を均一に調整するための当該画素毎の調整量を取得する。具体的には、処理回路44は、入射カウントレートと、取得した画素毎のカウントレートとの関係に基づいて、画素毎の感度を取得する(ステップST21)。画素毎の感度は、例えば、図10に示すグラフの原点での傾きとして算出できる。入射線量調整材121を設ける前の光子計数型検出器12は、電極の面積や開口面積の製造時のばらつきにより、図10に示す如き、画素毎の感度のばらつきが生じている。
続いて、処理回路44は、当該取得した感度に基づいてメモリ41内のテーブル41aを検索することにより、調整量を決定する(ステップST22)。ステップST22において、処理回路44は、例えば、テーブル41aの検索結果を調整量として決定する。また例えば、処理回路44は、テーブル41aの検索結果に基づく内挿演算の結果を調整量として決定する。調整量は、感度に応じた厚さ、又は感度に応じた開口面積のいずれでもよいが、開口面積の場合を例に挙げて述べる。
また、処理回路44は、調整量取得機能444により、画素毎に決定した調整量に基づいて、画素毎に調整量をもつ入射線量調整材121を作成するための設計図データを作成する。設計図データは、例えば、入射線量調整材121の形状を示すSTLファイルを含んでいる。処理回路44は、当該設計図データを、通信インターフェース45を介して3D造形装置50に送信する。
ステップST23において、3D造形装置50は、X線CT装置1から受信した設計図データに基づいて、画素毎の調整量をもつ入射線量調整材121を作成する。例えば、3D造形装置50は、設計図データに基づいて、図5に示す如き、画素毎の開口面積に応じた入射線量調整材121をタングステン粉末から形成する。以上により、ステップST20が終了する。
ステップST30においては、ステップST20で調整された入射線量調整材121を光子計数型検出器12の表面に設ける。本実施形態では、入射線量調整材121を光子計数型検出器12の表面のコリメータ122上に設ける。このステップST30は、例えば、図15に示すように、ステップST31~ST33により実行される。すなわち、架台装置10のカバーを外し、光子計数型検出器12を露出させる。この状態でコリメータ122の上端の全面又は一部に接着剤が塗布される。接着剤は、金属を接着可能なものであればよい。しかる後、光子計数型検出器12のコリメータ122上に入射線量調整材121を配置する(ステップST31)。この配置は、図示しない保持具により入射線量調整材121を保持して行う。直ぐ貼り付く接着剤の場合には、コリメータ122から離した状態で、入射線量調整材121を配置する。加熱により貼り付く接着剤の場合には、コリメータ122に接した状態で、入射線量調整材121を配置する。なお、入射線量調整材121は、保持具に保持される複数の保持部を外周側に有してもよい。
ステップST31の後、コリメータ122上に配置された入射線量調整材121は、顕微鏡を用いた位置合わせが実行される(ステップST32)。これに伴い、入射線量調整材121は、位置合わせのためのマーカが予め形成されていてもよい。あるいは、入射線量調整材121は、取得した感度とは無関係に四隅の開口窓211wを最大面積に形成することにより、四隅の開口窓211wをマーカとして用いてもよい。
ステップST32の後、位置合わせされた入射線量調整材121は、接着剤により、コリメータ122の上端に接着される(ステップST33)。これにより、図6又は図8に示したように、入射線量調整材121が光子計数型検出器12の表面に設けられ、ステップST30が終了する。
しかる後、架台装置10のカバーが装着されると、X線CT装置1が使用可能となる。以下、光子計数型検出器12に照射されたX線が入射線量調整材121により、画素毎に異なる面積の開口窓121wを通って光子計数型検出器12に入射する。これにより、画素毎の入射カウントレートが物理的に調整されるため、光子計数型検出器における画素毎の感度ばらつきが補正される。
上述したように一実施形態によれば、光子計数型検出器の画素毎のカウントレートを取得するステップと、画素毎のカウントレートに基づいて、当該画素毎に設けられる入射線量調整材を調整するステップと、当該調整された入射線量調整材を光子計数型検出器の表面に設けるステップとを備えている。
従って、画素毎に調整された入射線量調整材を介して放射線が光子計数型検出器に入射するので、光子計数型検出器における画素毎の感度ばらつきを補正することができる。また、画素毎の感度ばらつきのない光子計数型検出器を実現させることができる。ひいては、アーチファクトのない再構成画像を生成するフォトンカウンティングCT装置を提供することができる。補足すると、画素毎の感度ばらつきがあると、再構成処理が困難になる。これに対し、本実施形態によれば、画素毎の感度ばらつきを補正できるので、再構成処理の利便性と、再構成処理での補正の簡易性が向上する(なお、画素毎の感度ばらつきを考慮した再構成処理は、演算の負荷が高い。)。これに伴い、アーチファクトのない再構成画像を生成することが可能となる。
また、一実施形態によれば、調整するステップは、画素毎のカウントレートに基づいて、当該画素毎の感度を均一に調整するための当該画素毎の調整量を取得するステップと、画素毎の調整量をもつ入射線量調整材を作成するステップとを含んでいてもよい。この場合、画素毎の感度に応じた調整量をもつ入射線量調整材を作成することができる。
また、一実施形態によれば、カウントレートを取得するステップは、光子計数型検出器に入射する放射線の入射カウントレート毎に、画素毎のカウントレートを取得するステップであってもよい。調整量を取得するステップは、当該入射カウントレートと、当該取得した画素毎のカウントレートとの関係に基づいて、画素毎の感度を取得するステップと、感度と調整量とを対応付けたテーブルを、当該取得した感度に基づいて検索することにより、調整量を決定するステップとを含んでいてもよい。これらの場合、画素毎の感度に応じた調整量を容易に決定することができる。
また、一実施形態によれば、調整量は厚さであってもよい。この場合、軽い金属を素材として、入射線量調整材を容易に作成することができる。
また、一実施形態によれば、調整量は開口窓の面積であってもよい。この場合、入射放射線を開口窓から通過させるために、放射線のエネルギーシフトが生じない利点がある。
また、一実施形態によれば、作成するステップは、調整量に応じた入射線量調整材を3D造形装置により形成するステップを含んでもよい。この場合、調整量に応じた面積の開口窓を金属板に打ち抜き加工する方式に比べ、容易に入射線量調整材を作成することができる。
また、一実施形態によれば、入射線量調整材は、光子計数型検出器の表面のコリメータ上に設けられていてもよい。このように入射線量調整材を設けた構成としても、以上のような効果を同様に得ることができる。
[第1変形例]
次に、一実施形態の第1変形例について述べる。この第1変形例は、図15に示したコリメータ122上に入射線量調整材121を接着する動作に代えて、図16に示すように、表面の画素、入射線量調整材121及びコリメータ122を順次接着する動作となっている。これに伴い、光子計数型検出器12は、図7又は図9に示したように、入射線量調整材121が、光子計数型検出器12の表面の画素とコリメータ122との間に設けられている構成となる。
他の構成は、一実施形態と同様である。
このような第1変形例においては、ステップST10~ST20は、前述同様に実行される。
ステップST30においては、ステップST20で調整された入射線量調整材121を光子計数型検出器12の表面の画素とコリメータ122との間に設ける。このステップST30は、例えば、図16に示すように、ステップST31A-1~ST36により実行される。すなわち、架台装置10のカバーを外し、光子計数型検出器12を露出させる。この状態で光子計数型検出器12の表面のコリメータ122が取り外される。取り外し作業では、例えば、溶剤噴霧又は加熱処理などにより、コリメータ122の接着剤を除去する。これにより、コリメータ122のない光子計数型検出器12が準備される(ステップST31A-1)。なお、コリメータ122を取り外し易いように、コリメータ122の接着剤の量は、完成時よりも少ない量にしていてもよい。言い換えると、ステップST31A-1の前の時点では、コリメータ122は、少ない接着剤で仮止めしてもよい。
ステップST31A-1の後、入射線量調整材121の裏面の全面又は一部に接着剤が塗布される。しかる後、光子計数型検出器12の表面の画素上に入射線量調整材121を配置する(ステップST31A-2)。この配置は、図示しない保持具により入射線量調整材121を保持して行う。直ぐ貼り付く接着剤の場合には、表面の画素から離した状態で、入射線量調整材121を配置する。加熱により貼り付く接着剤の場合には、表面の画素に接した状態で、入射線量調整材121を配置する。なお、入射線量調整材121は、保持具に保持される複数の保持部を外周側に有してもよい。
ステップST31A-2の後、画素上に配置された入射線量調整材121は、顕微鏡を用いた位置合わせが実行される(ステップST32A)。前述同様に、入射線量調整材121は、マーカを有してもよい。
ステップST32Aの後、位置合わせされた入射線量調整材121は、接着剤により、光子計数型検出器12の画素上に接着される(ステップST33A)。
ステップST33Aの後、コリメータ122の基端の全面又は一部に接着剤が塗布される。しかる後、光子計数型検出器12の入射線量調整材121上にコリメータ122を配置する(ステップST34)。この配置は、図示しない保持具によりコリメータ122を保持して行う。直ぐ貼り付く接着剤の場合には、入射線量調整材121から離した状態で、入射線量調整材121を配置する。加熱により貼り付く接着剤の場合には、入射線量調整材121に接した状態で、コリメータ122を配置する。
ステップST34の後、入射線量調整材121上に配置されたコリメータ122は、顕微鏡を用いた位置合わせが実行される(ステップST35)。入射線量調整材121は、前述同様に、マーカを有してもよい。
ステップST35の後、位置合わせされたコリメータ122は、接着剤により、入射線量調整材121の表面に接着される(ステップST36)。これにより、図7又は図9に示したように、入射線量調整材121が光子計数型検出器12の表面の画素とコリメータ122との間に設けられ、ステップST30が終了する。
しかる後、架台装置10のカバーが装着されると、X線CT装置1が使用可能となる。以下、X線管11からコリメータ122を介して入射線量調整材121に照射されたX線が、画素毎に異なる面積の開口窓121wを通って光子計数型検出器12に入射する。これにより、画素毎の入射カウントレートが物理的に調整されるため、光子計数型検出器における画素毎の感度ばらつきが補正される。
上述したように第1変形例によれば、入射線量調整材121が光子計数型検出器12の表面の画素とコリメータ122との間に設けられている構成により、一実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
[第2変形例]
次に、一実施形態の第2変形例について述べる。この第2変形例は、入射線量調整材121を光子計数型検出器12の表面のうちの1以上の部分領域に設ける構成となっている。具体的には例えば、図17に示すように、第2変形例では、光子計数型検出器12の表面における第1領域sf1及び第2領域sf2の両方に代えて、当該第1領域sf1及び第2領域sf2のいずれか一方に入射線量調整材121を設けている。但し、第2変形例の構成は、これに限定されない。
ここで、第1領域sf1は、光子計数型検出器12の表面全体の領域のうち、被検体Pを透過したX線が入射する領域であり、チャンネル方向における中央領域である。
第2領域sf2は、光子計数型検出器12の表面全体の領域のうち、第1領域sf1とは異なる領域であり、チャンネル方向における2つの端部領域である。
他の構成は、一実施形態と同様である。
以上のような構成によれば、入射線量調整材121を光子計数型検出器12の表面のうちの1以上の部分領域に設けるため、一実施形態の効果に加え、感度補正方法の幾つかのステップの簡素化を図ることができる。
補足すると、第2変形例によれば、入射線量調整材121を光子計数型検出器12の表面全体に設ける場合に比べ、入射線量調整材121の面積が小さくなる。このため、ステップST10~ST30のうち、少なくともステップST22~ST30の実行時間を短縮することができる。
例えば、予め第1領域sf1及び第2領域sf2の位置が決定している場合には、対象となる領域についてのみ、ステップST10~ST30を実行すればよいので、ステップST10~ST30の実行時間を短縮できる。
予め第1領域sf1及び第2領域sf2の位置が決まっていない場合には、表面全体についてステップST10~ST21を実行し、ステップST21の結果から、感度ばらつきが大きい領域を含むように第1領域sf1又は第2領域sf2の位置を決定する。しかる後、対象となる第1領域sf1又は第2領域sf2についてのみ、ステップST22~ST30を実行すればよいので、ステップST22~ST30の実行時間を短縮できる。
なお、このように、入射線量調整材121を設ける領域を予め決めていない場合には、必ずしも第1領域sf1及び第2領域sf2を用いなくてもよい。例えば、ステップST21の結果から、感度ばらつきが大きい領域の位置を決定し、当該決定した領域についてのみ、ステップST22~ST30を実行し、ステップST22~ST30の実行時間を短縮してもよい。この場合、感度ばらつきが大きい領域に応じた外形をもつ入射線量調整材121が、当該感度ばらつきが大きい領域を覆うように設けられる。このように、不定形の部分領域に設けられる入射線量調整材121は、タイル材又はパッチ材と呼んでもよい。
また、第2変形例によれば、表面の第1領域sf1に入射線量調整材121を設けた場合には、アーチファクトを生じ易い中央領域の画素毎の感度ばらつきを補正できるので、再構成画像のアーチファクトの発生を抑制することができる。
一方、表面の第2領域sf2に入射線量調整材121を設けた場合には、端部領域の画素毎の感度ばらつきを補正できるので、端部領域の画素毎の感度ばらつきが大きい場合に、再構成画像のアーチファクトの発生を抑制することができる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態によれば、光子計数型検出器における画素毎の感度ばらつきを補正することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線管
12 光子計数型検出器
121 入射線量調整材
121w 開口窓
122 コリメータ
123 シンチレータアレイ
124 光センサアレイ
125 半導体素子
126 電極
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 ウェッジ
17 X線絞り
18 DAS
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール装置
41 メモリ
41a テーブル
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
44 処理回路
441 システム制御機能
442 画像生成機能
443 カウントレート取得機能
444 調整量取得機能
445 スキャン制御機能
446 表示制御機能
50 3D造形装置
P 被検体
sf1 第1領域
sf2 第2領域

Claims (16)

  1. 光子計数型検出器の画素毎のカウントレートを取得するステップと、
    前記画素毎のカウントレートに基づいて、当該画素毎の感度を所定の低感度に一致させるように、前記画素毎に設けられる入射線量調整材を調整するステップと、
    前記調整された前記入射線量調整材を前記光子計数型検出器の表面に設けるステップと
    を備えた感度補正方法。
  2. 前記調整するステップは、
    前記画素毎のカウントレートに基づいて、当該画素毎の感度を均一に調整するための当該画素毎の調整量を取得するステップと、
    前記画素毎の調整量をもつ入射線量調整材を作成するステップと
    を含んでいる請求項1に記載の感度補正方法。
  3. 前記カウントレートを取得するステップは、
    前記光子計数型検出器に入射する放射線の入射カウントレート毎に、前記画素毎のカウントレートを取得するステップであり、
    前記調整量を取得するステップは、
    前記入射カウントレートと、前記取得した画素毎のカウントレートとの関係に基づいて、前記画素毎の感度を取得するステップと、
    前記感度と前記調整量とを対応付けたテーブルを、前記取得した感度に基づいて検索することにより、前記調整量を決定するステップと
    を含んでいる請求項2に記載の感度補正方法。
  4. 前記調整量は厚さである請求項2又は3に記載の感度補正方法。
  5. 前記調整量は開口窓の面積である請求項2又は3に記載の感度補正方法。
  6. 前記作成するステップは、前記調整量に応じた前記入射線量調整材を3D造形装置により形成するステップを含む請求項2乃至5のいずれか一項に記載の感度補正方法。
  7. 画素毎のカウントレートに基づく感度であって当該画素毎の前記感度を所定の低感度に一致させる入射線量調整材を表面に有する光子計数型検出器。
  8. 前記入射線量調整材は、前記画素毎のカウントレートに基づく感度を均一に調整するための当該画素毎の調整量を有する請求項7に記載の光子計数型検出器。
  9. 前記調整量は厚さである請求項8に記載の光子計数型検出器。
  10. 前記調整量は開口窓の面積である請求項8に記載の光子計数型検出器。
  11. 前記入射線量調整材は、前記光子計数型検出器の表面のコリメータ上に設けられている請求項7乃至10のいずれか一項に記載の光子計数型検出器。
  12. 前記入射線量調整材は、前記光子計数型検出器の表面の画素とコリメータとの間に設けられている請求項7乃至10のいずれか一項に記載の光子計数型検出器。
  13. 前記所定の低感度は、全ての画素の感度のうち、最も低い感度である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の感度補正方法。
  14. 前記所定の低感度は、全ての画素の感度のうち、下から数%以内の複数の感度から選択された感度である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の感度補正方法。
  15. 前記所定の低感度は、全ての画素の感度のうち、最も低い感度である、請求項7乃至12のいずれか一項に記載の光子計数型検出器。
  16. 前記所定の低感度は、全ての画素の感度のうち、下から数%以内の複数の感度から選択された感度である、請求項7乃至12のいずれか一項に記載の光子計数型検出器。
JP2018155490A 2018-08-22 2018-08-22 感度補正方法及び光子計数型検出器 Active JP7106392B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018155490A JP7106392B2 (ja) 2018-08-22 2018-08-22 感度補正方法及び光子計数型検出器
US16/540,147 US10969503B2 (en) 2018-08-22 2019-08-14 Sensitivity correction method and photon counting detector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018155490A JP7106392B2 (ja) 2018-08-22 2018-08-22 感度補正方法及び光子計数型検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020030097A JP2020030097A (ja) 2020-02-27
JP7106392B2 true JP7106392B2 (ja) 2022-07-26

Family

ID=69584532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018155490A Active JP7106392B2 (ja) 2018-08-22 2018-08-22 感度補正方法及び光子計数型検出器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10969503B2 (ja)
JP (1) JP7106392B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11428825B2 (en) * 2019-12-19 2022-08-30 GE Precision Healthcare LLC Methods and systems for uniform CT detector heat distribution
US20230083592A1 (en) 2021-09-13 2023-03-16 Baker Hughes Holdings Llc Sensor element suspension

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015024128A (ja) 2013-06-20 2015-02-05 株式会社東芝 X線ct装置及び医用画像診断装置
JP2016524701A (ja) 2013-05-16 2016-08-18 アイベックス イノベーションズ リミテッドIBEX Innovations Ltd マルチスペクトルx線検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016524701A (ja) 2013-05-16 2016-08-18 アイベックス イノベーションズ リミテッドIBEX Innovations Ltd マルチスペクトルx線検出装置
JP2015024128A (ja) 2013-06-20 2015-02-05 株式会社東芝 X線ct装置及び医用画像診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020030097A (ja) 2020-02-27
US20200064498A1 (en) 2020-02-27
US10969503B2 (en) 2021-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10034652B2 (en) Detector assembly, computed tomography apparatus having the same and control method for the same
JP7106392B2 (ja) 感度補正方法及び光子計数型検出器
JP7341721B2 (ja) 放射線検出器、及びx線ct装置
JP2020146453A (ja) 医用処理装置
JP2020049059A (ja) 医用画像処理装置および方法
US11644587B2 (en) Pixel summing scheme and methods for material decomposition calibration in a full size photon counting computed tomography system
JP2022013686A (ja) X線ct装置、データ処理方法及びプログラム
JP2020199086A (ja) X線ctシステム
JP7321798B2 (ja) 再構成装置及び放射線診断装置
US11874409B2 (en) Correction X-ray detector, X-ray CT apparatus, and detector element determining method
JP7399720B2 (ja) X線ct装置
US20230329665A1 (en) Iterative method for material decomposition calibration in a full size photon counting computed tomography system
JP7467178B2 (ja) コリメータ及びコリメータモジュール
JP7223517B2 (ja) 医用画像診断装置
US20230255578A1 (en) X-ray ct apparatus, determination method, and storage medium
US20230346323A1 (en) X-ray ct apparatus
JP7062514B2 (ja) X線ct装置、およびx線管制御装置
JP7258473B2 (ja) X線ct装置及び撮影条件管理装置
JP2024030533A (ja) 光子計数型のx線画像診断装置及びパイルアップ補正用の較正データの生成方法
Shapiro et al. Multidetector-row CT with a 64–row amorphous silicon flat panel detector
JP2024008043A (ja) X線ct装置、及びスキャン条件決定方法
JP2022014431A (ja) 補正用x線検出器、x線ct装置及び検出素子決定方法
JP2024001425A (ja) 光子計数型x線コンピュータ断層撮影装置、再構成処理装置、光子計数型情報取得方法、再構成処理方法、光子計数型情報取得プログラム、および再構成処理プログラム
JP2024057817A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、医用画像補正方法、および医用画像補正プログラム
JP2022172844A (ja) 放射線検出器及びx線コンピュータ断層撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7106392

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150