JP6563636B2 - 面ファスナー雌材、面ファスナー、及び吸収性物品 - Google Patents

面ファスナー雌材、面ファスナー、及び吸収性物品 Download PDF

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Description

本開示は、面ファスナー雌材、面ファスナー、及び吸収性物品に関する。
従来、繊維製品、プラスチック製品、紙製品、産業用部品、電子部品、建材等の種々の物品の固定、結束等のために面ファスナーが広く用いられており、例えば、係合材として面ファスナーが取り付けられた吸収性物品(例えば紙おむつ等)が知られている。面ファスナーとしては、例えば、フック状の係合素子を有する雄材とループ状の係合素子を有する雌材との対であるもの等、種々の係合様式の面ファスナーが知られている。
特許文献1は、フックとループによるファスナーで雌編物として使用される横糸挿入縦編物であり、表側と裏側とを有し、この裏側は互いに離間した複数のステッチのホイールを有し、このステッチのループ部は外方に突出して基部でのみホイールに接続され各ホイールの隣接したループは適当な方向に交互に横方向に傾斜している自由ループを形成する横糸挿入縦編物と、編物の表側と裏側との間で編物の横側に挿入され編物の全幅を横切るように延びた横糸とを具備する編物を記載する。
特許文献2は、ループ材料であって、下地と間欠的に結合された連続マルチフィラメントテクスチャードヤーンを含み、該ヤーンが50デニール未満、破断時エネルギー少なくとも60ジュール/g及び伸び45%未満を有する、ループ材料を記載する。
特許文献3は、フック及びループの閉止システムにおけるループ部材として使用するための経編物であって、ベースヤーンから形成されたベース構造とパイルヤーンから形成されたパイル構造とを含み、該パイルヤーンが少なくとも7グラム/デニール及び約50から200デニールの強力モノフィラメントヤーンであって高さが2.0から3.0ミリメートルであり、該パイルヤーンが該ベース構造に固定されたループを画定しかつ互いに種々の角度で方向付けられている、経織物を記載する。
特許文献4は、フックアンドループファスナー用のループ部品であって、該ループ部品が、複数の相互連結されたヤーンで形成されている経ニットベースと、該経ニットベースから離れて延在してこれに結合している複数の連続ロングフロートとを含み、該ロングフロートがモノフィラメントパイルヤーンで形成されており、該フロートが該フックアンドループファスナーのためのループに形成されており、該ループが、同延のループ系に配列されており又は同方向に延在している、ループ部品を記載する。
米国特許第6096667号明細書 米国特許出願公開第2012/0231206号明細書 米国特許第6216496号明細書 米国特許第6099932号明細書
おむつ等の吸収性物品において、雌材と雄材との対である面ファスナーを係合部材として用いる場合、雌材には、雄材の係合位置の目安にするための数字、罫線等の印刷が好んで施される。例えば、2つの主面のうち一方が係合面で他方が非係合面である基材(例えば編布、不織布等)の非係合面側に印刷層を形成することによって、印刷層を有する面ファスナー雌材を得ることができる。この場合、基材は、印刷層が該基材を介して視認できる程度の光透過性を有する。これにより、図柄付きの面ファスナー雌材を形成できる。従来、印刷層を有する面ファスナー雌材を製造する方法としては、印刷層支持フィルムとその上に配置された印刷層とを有する印刷フィルムを基材上に配置する方法が用いられてきた。しかし、印刷層支持フィルムとして使用できるフィルムとしてはCPP(無軸延伸ポリプロピレン)フィルム、BOPP(二軸延伸ポリプロピレン)フィルム等が挙げられるところ、これらのフィルムは通常非通気性であり、面ファスナー雌材が取り付けられた物品の通気性、柔軟性及び伸張性の低下を招来し、おむつ等の吸収性物品の装着時の快適性、フィット感を損なってしまう場合がある。従って、面ファスナー雌材を幾つかの帯状にして通気部分及び伸張部分を確保する等の工夫が必要であった。また、印刷層支持フィルムの原料コスト、及び、基材と印刷フィルムとを接着するための接着剤の製造コストは無視できない。従って、図柄を有しながら上記のような不都合が回避された面ファスナー雌材に対する要求が存在する。
通気性、係合特性を十分有する基材を得るために好適な材料として従来用いられている編布は、印刷に適した形態の非係合面を有さない。すなわち、該非係合面上に直接(すなわち印刷層支持フィルム等の下地層を介さず)印刷を施しても、良好な印刷外観を得ることはできなかった。一方、不織布から構成される面ファスナー雌材は、通気性、印刷適性に優れるものの、編布からなる面ファスナー雌材に比べて十分な係合特性、耐久性が得られない場合がある。
本発明は、上記の課題を解決し、印刷層支持フィルム等の下地層を用いなくても良好な印刷外観を得ることができ、且つ係合特性及び耐久性に優れた面ファスナー雌材、並びに該面ファスナー雌材を含む面ファスナー及び吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]編地を含む面ファスナー雌材であって、
該編地がバック糸、ミドル糸及びフロント糸によって編成された編地であり、
該バック糸の50%以上が加工糸であり、
該バック糸が0−0/N−N(但し、Nは奇数である)の編組織に従って配置されている、面ファスナー雌材。
[2]上記面ファスナー雌材と、面ファスナー雄材とを含む、面ファスナー。
[3]上記面ファスナーを含む、吸収性物品。
本発明によれば、平滑性及び隠蔽性に優れた非係合面を有する編地を含む面ファスナー雌材が提供される。かかる面ファスナー雌材は、印刷層支持フィルム等の下地層を用いなくても良好な印刷外観を得ることができ、また係合特性及び耐久性に優れる。
図1は、本開示の一態様に係る面ファスナー雌材の断面構造を示す模式図である。 図2は、本開示の一態様に係る面ファスナー雌材におけるバック糸の編組織を示す模式図であり、(a)は0−0/3−3、(b)は0−0/5−5、(c)は0−0/7−7、(d)は0−0/9−9の編組織を示している。 図3Aは、本開示の一態様に係る面ファスナー雌材における編地の編組織を示す模式図である。 図3Bは、図3Aで示される編地の編組織をバック糸、ミドル糸及びフロント糸に分解して示す模式図であり、(a)はバック糸、(b)はミドル糸、(c)はフロント糸の編組織をそれぞれ示している。 図4Aは、図3A及びBに示す編組織に従った編地を示す模式図である。 図4Bは、図4AのA−A線に沿って(ミドル糸の流れ方向に対して垂直方向)編地を切断した際に観察される、編地に形成されたフロント糸の状態(左右1ループずつ)を示す模式図である。 図5は、本開示の一態様に係る面ファスナーの断面構造を示す模式図である。 図6は、実施例2(図中(a))及び比較例3(図中(b))における編地の非係合面の外観を示す図である。
以下、本発明の例示の態様について説明するが、本発明は以下の態様に限定されず、特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱しない任意の改変が本発明に包含されることが意図される。また本開示で言及する各種測定は、特記がない限り、[実施例]に記載される方法又はこれと同等であることが当業者に理解される方法で行われることが意図される。
本開示の一態様は、
編地を含む面ファスナー雌材であって、
該編地がバック糸、ミドル糸及びフロント糸によって編成された編地であり、
該バック糸の50%以上が加工糸であり、
該バック糸が0−0/N−N(但し、Nは奇数である)の編組織に従って配置されている、面ファスナー雌材を提供する。
本開示の面ファスナー雌材(本開示で、単に雌材ともいう。)は、2つの主面のうち一方が係合面(すなわち雄材と係合されることが意図される面)で他方が非係合面(すなわち雄材と係合されないことが意図される面)であることができる。係合面は係合素子を備える。かかる係合素子は、ループ状の糸によって形成されたループ係合素子を含む。従って、面ファスナー雌材の係合面は、雄材の係合素子(例えばフック係合素子)と係合可能である。このように、典型的な態様において、面ファスナーの係合様式は、フック・ループ式である。フック・ループ式の面ファスナーは、面ファスナー厚み方向に突き出た突起物で構成されるフックを有する雄材と、そのフックを係合可能なループを有する雌材との対であることができる。
図1は、本開示の一態様に係る面ファスナー雌材の断面構造を示す模式図である。図1を参照し、本開示の面ファスナー雌材10は編地20を含む。編地は、糸同士が編成されているという構造上、良好な通気性、柔軟性及び幅方向の伸張性を有する。これらの特性は、雌材を衛生用品等の吸収性物品において使用する際に特に有利である。また編地は、糸同士が編成されているという構造上、幾つかの態様において、例えば不織布と比べて耐久性が良好であることができる。編地20は、ベース組織24と該ベース組織24上のフロント糸23で構成されるループ組織を含む。典型的な態様において、面ファスナー雌材10は、編地20上に印刷部30を更に含むことができる。
本開示に係る編地は、バック糸、ミドル糸及びフロント糸によって編成されている。このような編地は、後筬(バックバー)、中筬(ミドルバー)及び前筬(フロントバー)を備える一般的な編機(例えば、3枚筬経編機、又は、例えば弾性糸を用いる場合の後述の態様では4枚筬経編機、等)によって編成できる。従って本開示に係る編地は簡便且つ低コストで生産することができる。典型的な態様において、後筬にはバック糸、中筬にはミドル糸、及び前筬にはフロント糸がそれぞれ通糸される。通糸様式には、全通し、1イン1アウト(すなわち1本おきに糸抜きすること)、1イン2アウト(すなわち1本通糸及び2本糸抜きとすること)等がある。通気性、柔軟性及び伸張性の点並びに本開示の雌材の構造を形成するうえで1イン1アウトは有利である。
バック糸及びミドル糸は共に編地20のベース組織24を構成し、雌材を目的の物品(例えば吸収性物品)の被適用部(例えば吸収性物品の生地)に装着するのに寄与する。フロント糸23は主として編地の第一の表面側に露出してループ係合素子を形成する。従って編地の該第一の表面は雌材における係合面(すなわち雄材と係合されることになる面)として機能できる。バック糸は、主として編地の上記第一の表面側と対向する第二の表面側に露出している。第二の表面は雌材の非係合面である。非係合面は雌材を目的の物品に装着する際の装着面として機能できる。
本開示の典型的な態様において、雌材は印刷部を更に有する。図1に示されるように、印刷部30は、編地20におけるベース組織24の非係合面に直接配置されている。すなわち、印刷部30は、編地20におけるベース組織24の非係合面上に設けることができる。また、印刷部30の一部が編地20のベース組織24を構成する各糸(バック糸、ミドル糸)間等に存在していてもよい。本開示で、非係合面は、印刷(特にコーティングによる印刷)を施すのに好適な平滑性及び隠蔽性を有することが意図される。本開示の雌材は、編地の寄与による良好な通気性、柔軟性及び伸張性を有しながら、非係合面の良好な平滑性及び隠蔽性の寄与により、編地上に、下地層(例えば印刷層支持フィルム等)を介さずに印刷部を配置することが可能であるという利点を有する。すなわち、下地層は、雌材の通気性、柔軟性及び伸張性を損なう原因となり得るところ、本開示の雌材においては、そのような下地層を有することなく、編地上に印刷部を直接配置できる。これにより、印刷部を有しながら、通気性、柔軟性及び伸張性を有する雌材の提供が可能になる。なお本開示で、非係合面の平滑性は、編み目部(接結部)における編地厚みと、編み目間(隣り合う2本のミドル糸の間の領域)における編地厚みとの差によって左右される。この厚みの差が小さいほど平滑である。また、隠蔽性は、編地の光透過率、Lab色空間(L*)及び非係合面の外観評価を総合的に評価することによって判断できる。光透過率が小さいほど、また、Lab色空間(L*)値が大きいほど隠蔽性が高い。非係合面の外観は、目視等による外観観察により確認できる。
なお、非係合面が良好な平滑性及び隠蔽性を有することは、本開示の面ファスナー雌材を吸収性物品(例えば、おむつ)用途で用いる場合には以下の利点を更に有する。吸収性物品のアセンブリラインでは、吸収性物品本体への面ファスナーの取り付けのために、サクションロールに設けられた吸引孔による搬送が必要である。このとき、面ファスナーの空隙が多すぎる、或いは、面ファスナーにおけるサクションロールに対向する側の表面の凹凸が大きすぎると、サクションロールによる面ファスナー雌材の搬送が困難になり、生産性を低下させるという不都合を招来する場合がある。本開示の面ファスナー雌材は、このような不都合を回避して、吸収性物品(例えば、おむつ)の生産ラインにおける良好な生産性に寄与するという利点を有する。
本発明者らは、面ファスナー雌材の非係合面に印刷を施す際における、非係合面の平滑性及び隠蔽性の重要性を見出し、更に、バック糸の選択及び編組織の制御によって上記の平滑性及び隠蔽性を制御できることに着目した。
本開示において、バック糸は、0−0/N−N(但し、Nは奇数である)の編組織に従って配置されている。すなわち、バック糸は挿入組織として配置されているため、編み目(特に閉じ目)を有する場合と比べて編地厚み方向での糸の重なりを少なくでき、かつ編地の面方向に広がって分布できる。従って、このようなバック糸は非係合面の良好な平滑性及び編地の良好な隠蔽性に寄与する。
また、バック糸は加工糸を含む。0−0/N−Nの編組織による糸配置により、加工糸の加工(撚り等)は比較的解けやすく、単糸が分散しやすい。この点でも、本開示のバック糸の配置は平滑で隠蔽性に優れる編地表面を得る観点から有利である。
本開示において、上記編組織のNは奇数である。筬への給糸様式は編地の坪量等目的に応じて選択できるが、0−0/N−Nの編組織によれば、1イン1アウトの通糸様式を好ましく採用できる。
図2は、本開示の一態様に係る面ファスナー雌材におけるバック糸の編組織を示す模式図であり、(a)は0−0/3−3、(b)は0−0/5−5、(c)は0−0/7−7、(d)は0−0/9−9の編組織を示している。すなわち図2は、Nが3(図2(a))、Nが5(図2(b))、Nが7(図2(c))及びNが9(図2(d))である場合の組織図を示している。好ましい態様において、Nは、通気性、柔軟性及び伸張性が良好で、かつ平滑性及び隠蔽性が良好な編地を得る点で、5、7又は9である。ある態様においては、Nが5又は7であることがより好ましい。
図3Aは、本開示の一態様に係る面ファスナー雌材における編地の編組織を示す模式図である。図3Bは、図3Aで示される編地の編組織をバック糸、ミドル糸及びフロント糸に分解して示す模式図であり、(a)はバック糸、(b)はミドル糸、(c)はフロント糸の編組織をそれぞれ示している。図3A及びBは、バック糸21,21Aが、0−0/5−5、ミドル糸22,22A,22B,22Cが、1−0/0−1/0−1/1−0、フロント糸23,23Aが、1−0/5−6/10−11/6−5の編組織で配糸されることを示している。
バック糸21,21Aは、ミドル糸22,22A,22B,22Cの鎖編に、0−0/N−N(例えば図3A及び図3Bでは、0−0/5−5)の編組織で挿入されている。
好ましい態様において、ミドル糸は閉じ目及び開き目を交互に(好ましくは1コース毎に交互に)形成しており、バック糸はそれぞれ、2本のミドル糸と、0−0側及びN−N側の各端部において交互に接結している。ここで、バック糸は、0−0側又はN−N側の一方の端部で、2本のミドル糸のうち一方のミドル糸の閉じ目と、0−0側又はN−N側の他方の端部で、2本のミドル糸のうち他方のミドル糸の開き目と接結されている。このような編組織は、良好な平滑性及び隠蔽性に加え、雌材の雄材に対する良好な係合力にも寄与する。係合力が大きい面ファスナーは、例えば衛生用品等の吸収性物品における漏れの防止等において有利である。なお本開示で、バック糸の0−0側及びN−N側の各端部とは、バック糸のウエール方向における各端部、すなわち波形で示されるバック糸の各頂点側の位置を意味する。
このような態様の一例は、図3A及びBに示す編組織である。この編組織において、バック糸、ミドル糸、及びフロント糸は、それぞれ1ウエールおきに通糸されている(すなわち1イン1アウト)。なお図3Bにおいては、バック糸、ミドル糸、及びフロント糸の編組織のパターンを説明するために、バック糸、ミドル糸、及びフロント糸をそれぞれ1本ずつ示している。ミドル糸22,22A,22B,22Cは開き目と閉じ目とを1コース毎に交互に形成している。図3Bを参照し、ミドル糸22は、1コース目の開き目22a、2コース目の閉じ目22b、3コース目の開き目22c、4コース目の閉じ目22dという交互配置を有している。0−0/N−Nの編組織に従って配置されているバック糸は、ウエール方向端部(図3B中、1〜4コース目について端部T1,T2,T3,T4として示している)において、2本のミドル糸と1コース毎に交互(具体的には、一方のミドル糸の閉じ目及び他方のミドル糸の開き目)に接結される。すなわち、図3Aを参照し、あるバック糸21Aに着目したとき、このバック糸21Aは、1コース目で端部(図3B(a)中の端部T1に対応)にてミドル糸22Aの開き目(図3B(b)中の開き目22aに対応)と、2コース目で端部(図3B(a)中の端部T2に対応)にて、ミドル糸22Cの閉じ目(図3B(b)中の閉じ目22bに対応)と、3コース目で端部(図3B(a)中の端部T3に対応)にてミドル糸22Aの開き目(図3B(b)中の開き目22cに対応)と、4コース目で端部(図3B(a)中の端部T4に対応)にてミドル糸22Cの閉じ目(図3B(b)中の閉じ目22dに対応)と、それぞれ接結されている。
フロント糸はループを形成するように配置される。フロント糸の編組織としては、例えば、1−0/5−6/10−11/6−5(図3A及び図3Bに示される態様)の他、1−0/3−4/6−7/4−3(横方向のピッチが上記の編組織よりも狭いタイプ)、0−1/5−6/11−10/6−5(開き目タイプ)等を例示できる。ループは、雌材の雄材との係合に寄与する。
好ましい態様においては、ミドル糸が閉じ目及び開き目を交互に(好ましくは1コース毎に交互に)形成しており、フロント糸が、ミドル糸の閉じ目の位置に配置された開き目を少なくとも有し、フロント糸が、ミドル糸に対して左右交互に突出している。
図4Aは、図3A及びBに示す編組織に従った編地の編パターンを示す模式図である。図4Bは、図4AのA−A線に沿って(ミドル糸方向に対して垂直方向)編地を切断した際に観察される、編地に形成されたフロント糸の状態(左右1ループずつ)を示す模式図である。図3A及びB、並びに図4A及びBを参照し、あるフロント糸23Aに着目したときに、このフロント糸23Aは、2コース目及び4コース目の開き目(図3B(c)の開き目23b,23dに対応)にてミドル糸22Cの閉じ目(図3B(b)の閉じ目22b,22dに対応)と接結されている。このような編組織により、図4Bに示すように、フロント糸23は、編地の一方の表面からのみ、ミドル糸に対して左右交互に突出する構造を形成できる。この場合、典型的には、フロント糸23の1コース目及び3コース目の閉じ目23a,23cはプレスオフされる。これにより、フロント糸は、ミドル糸に対して、左右に繰り出されて編地のパイルとなる。
図3A及びB、並びに図4A及びBを更に参照し、より具体的には、フロント糸23は、まず、編地20の所定の針位置において左から右へ閉じ目又は開き目(図中では閉じ目)によりラップ(編組織の1−0の位置)され右方向に繰り出される。そして、右に繰り出されたフロント糸23は、2コース目で開き目23bの状態でミドル糸22の閉じ目22bに接結され、更に編地20の右方向に繰り出される。次いで、編地20の所定の針位置で右から左へ閉じ目又は開き目(図中では閉じ目)によりラップ(編組織の10−11の位置)され左方向に繰り出される。そして、左に繰り出されたフロント糸23は4コース目で開き目23dの状態でミドル糸22の閉じ目22dに接結され、更に編地20の左方向に繰り出される。この繰り返しにより、フロント糸23は、例えば図4Bに示すように、編地の一方の表面からのみ、ベース組織24に対して左右交互に突出するようになり、パイルを形成する。
ここで、「フロント糸が編地の一方の表面からのみ、ミドル糸に対して左右交互に突出している」とは、編地20において、ミドル糸22方向と垂直方向の断面を見た際に、フロント糸23がベース組織24表面に対し、ミドル糸部との接結部を起点として一定の範囲の角度を保って左右方向に交互に形成されていることを意味する。したがって、フロント糸がミドル糸に対して左右に形成され、フロント糸が、雄材の係合素子と容易に係合されることが意図される。フロント糸が編地の一方の表面から、ミドル糸に対して左右交互に突出している場合、係合力の左右差が小さい(雄材を剥離する際に感じられる力の差が小さい)ことが好ましい。
バック糸、ミドル糸、及びフロント糸の編組織のパターンは、それぞれ、編地全体で1種でもよいし、複数種が混在してもよい。編機の通糸方法及び編成プログラムの制御により、編地を通じて1種又は複数種のパターンによる編組織を当業者により適宜設計できる。
ミドル糸及びフロント糸のそれぞれは、1本のフィラメントであっても、複数のフィラメントの束(すなわちマルチフィラメント)であってもよい。好ましい態様において、ミドル糸は、平滑性の観点から、モノフィラメントである。フロント糸は、雄材との係合確率を高めるという点からは、モノフィラメントよりマルチフィラメントのものを使用することが好ましい場合がある。この場合、フロント糸のフィラメントが過度に細いと雄材との係合中に切れたりする場合があるので、面ファスナーの形状等に基づき、適度な太さのものが選択される。一方、後述の通り、バック糸は加工糸を含み、従って、ある態様においてはマルチフィラメントであることが意図される。
一般的には、バック糸、ミドル糸及びフロント糸のフィラメントの総繊度は、それぞれ、約20〜約220dtex、又は約20〜約100dtexであることができる。モノフィラメントの繊度は、約0.5〜約7dtexであることができる。
バック糸、ミドル糸及びフロント糸の材質は、それぞれ1種又は2種以上であることができ、編地の所望の特性に応じて設計できる。またバック糸、ミドル糸及びフロント糸をそれぞれ構成する繊維の種類もまた、1種又は2種以上であることができる。
ミドル糸及びフロント糸の材質としては、それぞれ、例えば、ポリオレフィン(例えばポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、EVA(エチレン・ビニルアセテート)、ポリ乳酸、レーヨン、これらのコポリマー及び混合物、並びに天然繊維等が挙げられる。幾つかの態様においては、雄材との係合による雌材破壊を防ぐという観点から、高強度であるポリアミドが使用される。また、材料コストや環境安定性を考慮すれば、ポリエステルが好ましい。
バック糸の材質としては、例えば、ポリオレフィン(例えばポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、EVA(エチレン・ビニルアセテート)、ポリ乳酸、並びにこれらのコポリマー及び混合物が挙げられる。幾つかの態様においては、雄材との係合による雌材破壊を防ぐという観点から、高強度であるポリアミドが使用される。好ましい態様において、バック糸は、インクとの親和性、強度、材料コスト、環境安定性等の観点から、ポリエステルである。
バック糸の約50%以上は加工糸である。本開示で、バック糸の約50%以上とは、バック糸の総本数(すなわち編地でウエール方向に配列されたバック糸の本数)の約50%以上を意図する。バック糸の約50%以上が加工糸であることは、良好な平滑性及び隠蔽性の観点から有利である。好ましい態様において、バック糸における加工糸の下限は約55%以上、約60%以上、又は約67%以上であり、一方、その上限は約100%以下、約90%以下、又は約80%以下である。また、バック糸が加工糸の他に後述の弾性糸等を更に含む場合、その利点を良好に得る観点から、加工糸及び弾性糸合計を100%とした場合、約50〜約80%を加工糸とすることもできる。なお、バック糸に弾性糸を挿入する場合、弾性糸は加工糸と異なる筬で入れることができる。すなわち、同一のビームに弾性糸と加工糸を巻き取る方法の他に、加工糸とは異なるビーム(4枚筬)で弾性糸をバック糸に挿入してもよい。
本開示で、加工糸は、嵩高性及び/又は伸縮性(例えば捲縮性)を付与する加工が施されている糸全般を包含する。典型的な一態様として、合成繊維に、撚りをかけながら熱セット(乾熱又は蒸熱をかけることにより)して、高嵩性、捲縮性等を付与した糸が挙げられる。加工糸は、例えば加撚−解撚法、仮撚法等で製造されたものであることができる。特に、テクスチャードヤーンとも呼ばれる仮撚加工糸(例えば、1ヒーター仮撚加工糸)は、編地において編み目の空隙を埋めるように良好に広がる傾向があるため、非係合面の平滑性及び隠蔽性をより良好にする観点から有利である。なお、加工糸における撚数については、得られる面ファスナー雌材における非係合面の隠蔽性の観点から、下限を約2000tpm(tpm: twist per meter)以上又は約2500tpm以上、上限を約6000tpm以下又は約5000tpm以下とすることが好ましい。
加工糸としては、S撚糸(すなわちS方向に撚られた糸)、及びZ撚糸(すなわちZ方向に撚られた糸)のいずれも使用できる。編地のカールを防止する観点から、S撚糸及びZ撚糸を組合せて用いることが好ましい。カール防止による利点は、面ファスナー雌材を用いた吸収性物品の製造工程において顕著である。具体的には、カール防止は、前述のサクションロールによる面ファスナー雌材搬送の高効率化に寄与する。好ましい態様において、バック糸は、ウエール方向において、1本又は複数本のS撚糸と1本又は複数本のZ撚糸との交互配置を有する。例えば、SZSZSZのようにS撚糸とZ撚糸とがウエール方向において1本毎に交互に配置されること、及び、SSZZSSZZSSZZ等のように、S撚糸とZ撚糸とがウエール方向において複数本毎に交互に配置されることができる。カール防止の観点から、好ましい態様においては、バック糸として、S撚糸とZ撚糸とがウエール方向において1本毎に交互に(すなわちSZSZSZのように)配置されている。
加工糸は伸縮性を有してもよい。伸縮性は、糸を構成する材質の弾性、若しくは糸の撚り方、又はこれらの組合せで付与できる。
幾つかの態様においては、バック糸は、加工糸と同一又は加工糸よりも小さい繊度を有する弾性糸を更に含む。弾性糸は加工糸ではないことが意図される。弾性糸としては例えばポリウレタン弾性糸を例示できる。例示の態様において、バック糸は、ウエール方向において、1本又は複数本の加工糸と1本又は複数本の弾性糸との交互配置を有する。例えば、複数本の加工糸と1本の弾性糸とが交互に配置されてもよい。好ましい態様において、弾性糸の繊度(総繊度)は、加工糸の繊度の1/3以上、1以下である。例えば、加工糸が84dtexの場合、弾性糸の繊度は約28dtex以上であることができ、また、約84dtex以下であることができる。
フロント糸及びミドル糸は、加工糸でも、未加工糸(すなわち加工していない原糸)でもよい。
本開示の雌材は、編地に加えて、任意に、印刷部、更に追加の要素を有してもよい。好ましい態様において、印刷部は、編地上にコーティングによって形成される。本開示に係る編地の非係合面は平滑性及び隠蔽性に優れるため、編地上に直接印刷部を配置した場合にも、良好な外観を呈する印刷部が形成される。特に、編地、特に非係合面の良好な隠蔽性は、コーティングによる印刷部の形成において有利である。
追加の要素としては、接着剤加工による接着性付与や、樹脂加工による強度を付与したもの、編布、織布、不織布、紙、又はこれらの積層体等が挙げられる。積層化の方法は特に限定されないが、コーティング、ドライラミネート、押し出しラミネート、ウェットラミネート、熱ラミネート、超音波等、従来公知の方法を使用できる。
印刷部30は、編地20上に直接固定されていることができる。印刷部が編地上に直接固定されているとは、印刷部が編地上に他の部材又は層を介さずに配置されて(つまり、編地に接して)おり、且つ、印刷部がその形態を保ったまま編地から実質的に剥離不能であることを意図する。すなわち、上述の通り、印刷部30は、編地20におけるベース組織24の非係合面上に設けることができる。また、印刷部30の一部が編地20のベース組織24を構成する各糸(バック糸、ミドル糸)間等に存在していてもよい。このように、印刷部は編地によってその形態が保持されており、印刷部は編地を支持体として編地上に支持されている。典型的には、印刷部は、雌材において、印刷層支持フィルム等の下地層や他の部材には固定されることなく、編地のみに固定されている状態で存在する。従って、例えば、印刷層支持フィルムとその上に設けられたインク層とを有する印刷シートを編地と積層して成る雌材は、印刷層を印刷層支持フィルムと共に基材層から剥離することが通常可能であり、本開示の雌材とは区別される。
印刷部は、インクのみで構成されてもよいし、インクに加え、ベースコート及び/又はトップコートを有してもよい。インク、並びに任意のベースコート及びトップコートは、それぞれ、編地上に連続層として存在してもよいし、不連続に配置されていてもよく、所望の目的、例えばインクによる目的の図柄に応じて適宜デザインできる。図柄は文字、絵、模様等、任意に選択できる。
インクの材料としては、従来公知の種々のインクが挙げられ、水系、溶剤系のインクが用いられる。インクに含有される樹脂としては、従来より通常用いられている樹脂を使用できる。例えば、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ウレア樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、オレフィン樹脂、エポキシ樹脂、石油系樹脂、セルロース誘導体樹脂、ロジン誘導体等の天然樹脂等が用いられる。堅牢性に優れるインクによれば、本開示の雌材を有する物品の使用時にインクが露出しているような場合でも、インクが脱落しにくい。この観点から、例えばウレタン系インク、エポキシ系インク等は好適である。また、インク自体が、熱溶融型の接着剤であってもよい。
典型的な態様において、印刷部は、編地の非係合面上にコーティングにより形成できる。コーティングは、コーティングによる印刷に用いられる従来公知の方法で行うことができる。コーティングによって印刷部が形成されていることは、例えば印刷層支持フィルムを有する雌材において生じるような通気性及び柔軟性の低下を回避できる点で有利である。幾つかの態様において、コーティングによる印刷部を更に有する本開示の雌材は、良好な通気性、柔軟性及び伸張性をなお有することができる。このような利点は、例えば雌材を、衛生用品等の吸収性物品に用いた場合の装着感において有利である。
本開示の雌材は、コスト高を招く材料(例えば印刷層支持フィルム、接着剤等)の使用を排除しうるものであることにより、単純な構成及び製造方法によって製造可能であり、原料コスト及び製造コストの面で有利である。
好ましい態様において、雌材は、1平方メートル当たり約10〜約100gの坪量を有することができる。坪量が約10g/m2以上である場合、雌材の形態保持が容易であり、また約100g/m2以下である場合、雌材の剛性が大きくなり過ぎず、雌材の柔軟性が良好である。
好ましい態様において、雌材は柔軟かつ可撓性である。例えば、雌材の剛性は、MD方向(ミドル糸方向)で、約0.8N/インチ以上約3.5N/インチ以下、かつ上記MD方向と90°をなすCD方向(バック糸方向)で、約0.3N/インチ以上約3.5N/インチ以下であることが好ましい。剛性が上記範囲である場合、雌材が良好な機械強度を有しながら優れた柔軟性を有することができる。
好ましい態様において、雌材は通気性に優れる。より具体的には、雌材の、ガーレー法で測定される通気度は、衛生用品に良好な着用感を与えることができるという観点から、約5秒/100cc以下であることが好ましい。より好ましく約3秒/100cc以下、更に好ましくは約1秒/100cc以下である。下限については特に制限はないが、ある態様においては、約0.1秒/100cc以上である。
面ファスナー雌材10には、更に、適宜、起毛、エンボス、染色、着色等の付加的加工を適用することができる。また、編地20は全体又は部分的に染められていてもよい。特に、おむつ等の吸収性物品の部材として使用する場合、艶、テカリといった光沢を無くすことができ、審美性に優れた外観を得ることができる。
本開示の別の態様は、上述した面ファスナー雌材と、面ファスナー雄材(本開示で、単に雄材ともいう。)とを含む面ファスナーを提供する。
図5は、本開示の一態様に係る面ファスナーの断面構造を示す模式図である。図5を参照し、雄材40は、通常、シート状の基部50と、その基部上に突起物として配設された複数個のフック係合素子41とを有する。フック係合素子の形状は特に限定されないが、円柱体、四角柱、六角柱等の柱状体であることができ、また機械的係合作用の改良のため、例えば円板型、きのこ型、かぎ型、くさび型、やじり型等の頂頭部を有していることができる。このような頂頭部は、相対する係合面に対してより良好に機械的に係合されることができ、かつ着脱作業も容易に可能であるからである。
例えば、雄材におけるフック係合素子の密度は、1平方インチあたり500本から5000本程度が一般的であり、ある態様においては、1平方インチあたり1600本の密度のものが使用される。
雄材における係合素子の材質としては種々の熱可塑性樹脂材料、例えば、ポリエチレン(例えば、高密度ポリエチレン)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリアセタール、ポリメチルペンテン、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイド、並びに、スチレン−ブタジエン−スチレン、スチレン−イソプレン−スチレン等のスチレン系エラストマー、エチレン−α−オレフィンコポリマー等のオレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー、ウレタン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、シリコーン系エラストマー、フッ素系エラストマー、及びそのアロイ、等を例示できる。雄材の例としては、スリーエム ジャパン(株)により市販されるフックテープ(CS−600)等が挙げられる。
本開示の面ファスナーは、種々の物品、例えば衣料、自動車内装材等における種々の被適用物の固定に使用できる。しかし、本開示の面ファスナーは、その構成に起因して良好な通気性、柔軟性及び伸張性を有することができるため、特に、吸収性物品(例えば紙おむつ等の衛生用品)の面ファスナーとして好適である。
幾つかの態様において、吸収性物品、特に紙おむつに面ファスナーが用いられる場合、雌材と雄材との係合特性、特に雌材の性能に配慮することが好ましい。通常の紙おむつにおいては、着用者の背側両側部に左右一対の雄材が設けられ、また、左右一対の雌材が前身ごろ腹部に設けられる。したがって、紙おむつの左右2箇所において雄材と雌材とがそれぞれ係合されることになるが、この場合の係合力の左右差、すなわち左方向に剥離する力と右方向に剥離する力との差が小さいことは、面ファスナーによる紙おむつの確実な固定の観点から好ましい。
例えば、前述のような、フロント糸がミドル糸に対して左右交互に突出している構造となっている雌材は、雄材との係合力の左右差が少なく、好適である。
吸収性物品としては、子供用及び大人用、ペット用のおむつ、生理用及びその他の用途のナプキン、等が挙げられる。典型的な態様において、衛生用品はおむつである。本開示に係る編地における良好な平滑性及び隠蔽性は、おむつのアセンブリラインのサクションロールに設けられた吸引孔による安定した搬送においても有利である。
好ましい態様において、吸収性物品は通気性に優れる。より具体的には、吸収性物品の、ガーレー法で測定される通気度は、吸収性物品に良好な着用感を与えることができるという観点から、約5秒/100cc以下であることが好ましい。より好ましく約3秒/100cc以下、更に好ましくは約1秒/100cc以下である。下限については特に制限はないが、ある態様においては、約0.1秒/100cc以上である。
吸収性物品の製造方法は特に限定されないが、例えば以下の方法を例示できる。吸収性物品における面ファスナー以外の要素としては従来公知の任意の要素を採用可能であり、ここでは詳細は説明しない。吸収性物品において、被適用部に面ファスナーを取り付ける方法は従来公知の任意の方法であることができる。面ファスナーの片面(例えば雌材において印刷部が形成されている面)を、従来公知の接合方法(グルー、熱融着、超音波加工等による接着、縫製、ステープラーによる機械的固定等)で被適用部に接合する。グルーによる固定においてはSIS、SBS等の合成ゴム系、オレフィン系、アクリル系、シリコン系、EVA系等の公知の粘着剤が必要に応じて適宜選択されるが、これらの樹脂に限定されるものではない。
以下、実施例によって本発明の例示の態様を更に説明するが、本発明はこれに限定されない。
<評価方法>
1.光透過率
編地の光透過率は、全光線透過率の試験方法(JIS K7361)に準拠して測定した。測定装置として日本電色工業(株)製のNDH2000を用いた。編地から切り出した50mm×50mmの試験片を測定装置のサンプルホルダーに固定した。試験片に直径約1cmの白色光を照射して、全光線透過率を測定した。
2.Lab色空間L*
編地のLab色空間 L*は、分光測色計(コニカミノルタ社製、CM−2600d)を用いて測定した。編地から切り出した50mm×50mmの試験片を黒色板の上にのせた。次に、試験片の上に測定器を置きサンプルを固定した。試験片に直径8mmの光(光源:キセノンランプ)を照射してL*a*b*を測定し、L*を読み取った。
3.厚み
編地の厚みは、シックネスゲージ(Mitutoyo社製 No.2109FL)を用いて測定した。編地から切り出した100mm×100mmの試験片を、シックネスゲージの測定子に挟んで厚みを測定した。測定子の形状は半球状である。
4.20%伸び荷重
編地から切り出したCD方向50mm、MD方向約25mmの試験片を、テンシロン引張試験機((株)オリエンテック社製、RTC−1225)のチャック間に固定して、長手方向に、速度300mm/分で伸張させ、その伸張過程における伸張距離及び対応する引張荷重をプロットして、伸張距離及び引張荷重の関係曲線(横軸;伸長距離(mm),縦軸;引張荷重(N))を得た。得られた関係曲線から、伸張距離が5mm(すなわち伸張率20%)のときの引張荷重の値を読み取った。
5.係合力
以下の手順で係合力を測定した。90度剪断治具上に、長さ100mm、幅50mmの雌材試験片を、非係合面を治具に対向させて置いた。フックを有する長さ20mm、幅25mmの雄材(3MメカニカルファスナーフックNC−2050、スリーエムジャパン(株)から入手可能)のフック面を雌材試験片に対向させ、該雌材試験片上に雄材を静かに置いた。なお、90度剪断治具において、雄材が接する面は滑らかにされている。2.0kgハンドローラーを、雄材上にて約300mm/分で幅方向にゆっくり転がして1周させた。次いで、雄材のペーパーリーダーの端部上にクリップを取り付けた。クリップに1kgの重りを2秒間吊るした後、重り及びクリップを取り除いた。
次いで、雌材試験片を90度剥離治具内に置き、雄材の紙端部を引張試験機の上側口に入れた。雄材のフック端部が上側口の直下になるようにした。雌材試験片が動かないように押し下げながら剥離試験を行い、係合力を測定した。
6.非係合面の外観
実施例2及び比較例3について、編地の非係合面の外観をマイクロスコープ((株)キーエンス製のVHX−1000)で撮影した。
<雌材の作製>
[実施例1〜4及び比較例1〜3]
以下の手順で面ファスナー雌材を作製した。
編機:28ゲージの3枚筬シングルトリコット編機(カールマイヤー製)
糸配列:1イン1アウト
糸の種類
フロント糸(前筬より給糸) 84T/36(デシテックス/フィラメント、以下同様) 未加工糸(ポリエステル原糸)(帝人(株)から市販で入手可能)
ミドル糸(中筬より給糸) 22T/1 未加工糸(ポリエステル原糸)(東レ(株)から市販で入手可能)
バック糸(後筬より給糸)
(実施例1〜4、並びに比較例1及び2)
84T/36 加工糸(ポリエステル仮撚加工糸)(仮撚条件4000tpm(tpm: twist per meter)、山越(株)から入手可能)
(比較例3)
84T/36 未加工糸(ポリエステル原糸)(帝人(株)から市販で入手可能)
編組織及びランナー
フロント糸 1−0/5−6/10−11/6−5(図3A及びB参照)、176cm/480コース
ミドル糸 1−0/0−1/0−1/1−0(図3A及びB参照)、130cm/480コース
バック糸 表1記載のとおり
[比較例4]
坪量43g/m2の市販の不織布ループ(ポリプロピレン及びポリエチレンからなる繊維で構成され、カーディングによるウェブ作製、続いてエンボスパターンの付与及び繊維同士の結合によって製造された不織布ループ)を用いた。
結果を表1に示す。
実施例における面ファスナー雌材は、バック糸の種類及び配置に起因して、光透過率が低く良好な隠蔽性を有しながら、上記厚みの差(B)−(A)が小さく良好な平滑性を有していた。中でも、バック糸の編組織0−0/N−NにおけるNが5、7、9である実施例1〜3では、Nが3である実施例4と比べて隠蔽性及び平滑性が一層良好であった。また、比較例4の不織布ループと比較することで、実施例における面ファスナー雌材は係合力及び伸長性に優れていることが確認された。一方バック糸が閉じ目を形成する比較例1及び2では平滑性が実施例に比べ劣っていた。
また、バック糸が加工糸ではない比較例3では実施例に比べ係合力が小さかった。更に、比較例3の非係合面外観を同じバック糸編組織を有する実施例2と比較した(ここで、比較例3はバック糸が未加工糸である他は実施例2と同様にして編地を作製した)。図6は、実施例2(図中(a))及び比較例3(図中(b))における編地の非係合面の外観を示す図である。両図の視野は縦10mm×横15mmである。バック糸が加工糸である実施例2では非係合面が目の詰まった外観を有していた(隠蔽性良好)のに対し、バック糸が未加工糸である比較例3では非係合面が隙間の多い外観を有していた(隠蔽性不良)。
続いて、実施例1〜4及び比較例1〜3の面ファスナー雌材サンプルにおける印刷適性を確認するため、各サンプルの非係合面側に「正」の文字を印刷し、印刷後の文字の鮮明性を目視にて観察した。実施例のサンプルでは、全て「正」の文字が鮮明であり、バック糸編組織のNが大きい(振り幅が大きい)実施例1〜3のサンプルではより鮮明な印刷外観が得られた。一方、比較例1及び2のサンプルでは、「正」の文字の輪郭がぼやけ、外観不良が観察された。これは、比較例1及び2ではバック糸が閉じ目を形成しており、閉じ目になることで非係合面の平滑性が悪くなったことに起因すると考えられる。また、比較例3のサンプルは隙間が多いため、非係合面に「正」の文字を印刷することができず、印刷に用いたインクが隙間を通してサンプル係合面(裏面)側に抜け、サンプルを載せていた台紙に染み込んでしまった。
本開示の面ファスナー雌材及び面ファスナーは、例えば、子供用、大人用及びペット用のおむつ、生理用及びその他の用途のナプキン、等の衛生用品等の吸収性物品に好適に適用できる。本発明の実施態様の一部を以下の項目[1]〜[9]に記載する。
[1]
編地を含む面ファスナー雌材であって、
前記編地がバック糸、ミドル糸及びフロント糸によって編成された編地であり、
前記バック糸の50%以上が加工糸であり、
前記バック糸が0−0/N−N(但し、Nは奇数である)の編組織に従って配置されている、面ファスナー雌材。
[2]
前記ミドル糸が閉じ目及び開き目を交互に形成しており、
前記バック糸それぞれが、前記ミドル糸のうち2本のミドル糸と、前記0−0側及び前記N−N側の各端部において交互に接結しており、
ここで、前記バック糸は、前記0−0側又は前記N−N側の一方の端部で、前記2本のミドル糸のうち一方のミドル糸の閉じ目と接結されているとともに、前記0−0側又は前記N−N側の他方の端部で、前記2本のミドル糸のうち他方のミドル糸の開き目と接結されている、項目1に記載の面ファスナー雌材。
[3]
前記Nが、5、7又は9である、項目1又は2に記載の面ファスナー雌材。
[4]
前記バック糸が、ウエール方向において、1本又は複数本のS撚糸と1本又は複数本のZ撚糸との交互配置を有する、項目1〜3のいずれか一項に記載の面ファスナー雌材。
[5]
前記ミドル糸が閉じ目及び開き目を交互に形成しており、
前記フロント糸が、前記ミドル糸の前記閉じ目の位置に配置された開き目を少なくとも有し、
前記フロント糸が、前記ミドル糸に対して左右交互に突出している、項目1〜4のいずれか一項に記載の面ファスナー雌材。
[6]
前記バック糸が、前記加工糸と同一又は前記加工糸よりも小さい繊度を有する弾性糸を更に含む、項目1〜5のいずれか一項に記載の面ファスナー雌材。
[7]
印刷部を更に有する、項目1〜6のいずれか一項に記載の面ファスナー雌材。
[8]
項目1〜7のいずれか一項に記載の面ファスナー雌材と、面ファスナー雄材とを含む、面ファスナー。
[9]
項目8に記載の面ファスナーを含む、吸収性物品。
10 面ファスナー雌材
20 編地
21,21A バック糸
22,22A,22B,22C ミドル糸
22a,22c,23b,23d 開き目
22b,22d,23a,23c 閉じ目
23,23A フロント糸
24 ベース組織
30 印刷部
40 雄材
41 係合素子
50 基部
T1,T2,T3,T4 端部

Claims (8)

  1. 編地を含む面ファスナー雌材であって、
    前記編地がバック糸、ミドル糸及びフロント糸によって編成された編地であり、
    前記バック糸の50%以上が加工糸であり、
    前記バック糸が0−0/N−N(但し、Nは奇数である)の編組織に従って配置されており、前記バック糸が、ウエール方向において、1本又は複数本のS撚糸と1本又は複数本のZ撚糸との交互配置を有する、面ファスナー雌材。
  2. 前記ミドル糸が閉じ目及び開き目を交互に形成しており、
    前記バック糸それぞれが、前記ミドル糸のうち2本のミドル糸と、前記0−0側及び前記N−N側の各端部において交互に接結しており、
    ここで、前記バック糸は、前記0−0側又は前記N−N側の一方の端部で、前記2本のミドル糸のうち一方のミドル糸の閉じ目と接結されているとともに、前記0−0側又は前記N−N側の他方の端部で、前記2本のミドル糸のうち他方のミドル糸の開き目と接結されている、請求項1に記載の面ファスナー雌材。
  3. 前記Nが、5、7又は9である、請求項1又は2に記載の面ファスナー雌材。
  4. 前記ミドル糸が閉じ目及び開き目を交互に形成しており、
    前記フロント糸が、前記ミドル糸の前記閉じ目の位置に配置された開き目を少なくとも有し、
    前記フロント糸が、前記ミドル糸に対して左右交互に突出している、請求項1〜のいずれか一項に記載の面ファスナー雌材。
  5. 前記バック糸が、前記加工糸と同一又は前記加工糸よりも小さい繊度を有する弾性糸を更に含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の面ファスナー雌材。
  6. 印刷部を更に有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の面ファスナー雌材。
  7. 請求項1〜のいずれか一項に記載の面ファスナー雌材と、面ファスナー雄材とを含む、面ファスナー。
  8. 請求項に記載の面ファスナーを含む、吸収性物品。
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