JP6561449B2 - 偏光子付き位相差フィルムの製造方法、及び位相差フィルムの評価方法 - Google Patents
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上記位相差層を有する位相差フィルムとしては、樹脂基材上に、液晶性化合物を一定方向に配列させる配向規制力を有する配向層と、当該配向層上に形成され、一定方向に配列された液晶性化合物を含有する位相差層とを有するものが用いられている。
このようなパッシブ方式では、上記パターン位相差フィルムと、対応する円偏光メガネとを用いることにより容易に3次元表示が可能なものにできるという利点がある。
従来、位相差層(液晶層)に界面活性剤(レベリング剤)を含有させることにより、位相差層の表面平滑性を向上させ、位相差フィルムに生じるムラを軽減することが試みられている(例えば特許文献4、5)。
透明基材の一面側に、配向層、及び位相差層がこの順に設けられ、当該位相差層に液晶性化合物とレベリング剤とが含有されてなる位相差フィルムを準備する工程と、
前記位相差フィルムの前記位相差層表面の表面自由エネルギーを測定する工程と、
前記表面自由エネルギーの分散成分(d)の測定結果が、28mN/m以上40mN/m以下であり、前記表面自由エネルギーの非分散成分の測定結果が、5mN/m以下である場合に、位相差層表面の接着剤適性が許容されると判定する判定工程と、
前記判定工程において、接着剤適性が許容されると判定された位相差層上に、接着剤組成物を塗布後、偏光子を積層する工程とを有することを特徴とする。
前記位相差フィルムの前記位相差層表面の表面自由エネルギーを測定する工程と、
前記表面自由エネルギーの測定の分散成分(d)及び非分散成分の結果に基づいて、前記表面自由エネルギーの分散成分(d)の測定結果が、28mN/m以上40mN/m以下であり、前記表面自由エネルギーの非分散成分の測定結果が、5mN/m以下である場合に、位相差層表面の接着剤適性が許容されるとして、位相差層表面の接着剤適性が許容されるか否かを評価する工程とを有することを特徴とする。
なお、本発明において、光軸とは、遅相軸を意味する。
本発明において、配向規制力とは、位相差層中の液晶性化合物を特定方向に配列させる相互作用を意味する。
本発明において、位相差フィルムとは、特に断りがない限りパターン位相差フィルムをも含むものである。
本発明において、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタアクリルの各々を表し、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートの各々を表す。
本発明に係る位相差フィルムの評価方法(以下、単に評価方法ということがある。)は、透明基材の一面側に、配向層、及び位相差層がこの順に設けられ、当該位相差層に液晶性化合物とレベリング剤とが含有されてなる位相差フィルムを準備する工程(以下、単に位相差フィルム準備工程ということがある。)と、
前記位相差フィルムの前記位相差層表面の表面自由エネルギーを測定する工程(以下、単に測定工程ということがある。)と、
前記表面自由エネルギーの測定の分散成分(d)の結果に基づいて、位相差層表面の接着剤適性が許容されるか否かを評価する工程(以下、単に評価工程ということがある。)とを有することを特徴とする。
以下、このような本発明の評価方法の各工程について順に説明する。
準備工程は、少なくとも、透明基材の一面側に、配向層、及び位相差層がこの順に設けられた位相差フィルムを準備する工程である。
位相差フィルム10は、図1に示されるように、透明基材1上に、配向層2及び位相差層3がこの順で設けられているフィルムであって、他の層を有していてもよいものである。
透明基材は、配向層や位相差層を支える機能を有するものである。透明基材としては、位相差フィルムに用いられる公知の透明基材を適宜選択して用いればよい。前記透明基材としては、例えば、トリアセチルセルロース等のアセチルセルロース系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレンやポリメチルペンテン等のオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテルサルホンやポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、アクロニトリル、メタクリロニトリル、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー等の樹脂を用いて形成されたものを挙げることができる。
配向層は、後述する位相差層に含まれる液晶性化合物を一定方向に配列させるための層である。本発明において配向層は、配向層形成用組成物、又はその硬化物からなる。なお、本発明において、硬化物とは、化学反応を経て硬くなったものをいう。
配向層に配向規制力を付与する手段は、従来公知のものとすることができ、例えば、ラビング法、光配向法、賦形法などが挙げられる。
位相差層は、前記配向層が有する配向規制力により、液晶性化合物が規則的に配列し、位相差性が付与された層である。本発明において位相差層は、液晶性化合物とレベリング剤とが含有されてなり、通常、位相差層形成用組成物又はその硬化物からなる。
位相差層形成用組成物は、液晶性化合物とレベリング剤とを含有するものであり、通常、更に溶媒を含有する。また、液晶性化合物の配向を阻害しない範囲で、更に他の成分を含むものであってもよい。
液晶性化合物は、一般に、屈折率異方性が大きいため、位相差フィルムに所望の位相差性を付与しやすい。
前記フッ素系ノニオン界面活性剤としては、例えば分子内にパーフルオロアルキル基及びパーフルオロアルケニル基から選ばれる少なくとも一種を有し、かつ非イオン性の化合物が挙げられる。フッ素系ノニオン界面活性剤の市販品としては、例えば、メガファックF−444(DIC(株)製)、フタージェント215M、251、FTX−218(以上、(株)ネオス製)等が挙げられる。
前記シリコーン系レベリング剤の市販品としては、例えば、ポリフローKL−400X、ポリフローKL−400HF、ポリフローKL−401、ポリフローKL−402、ポリフローKL−403、ポリフローKL−404、ポリフローKL−100、ポリフローKL−700(以上、共栄社化学(株)製)、TEGO(登録商標)Flow425、TEGO(登録商標)Glideシリーズ(以上、Evonik Tego Chemie社製)等が挙げられる。
また、前記位相差層形成用組成物の全固形分中の前記レベリング剤の含有量は、接着剤適性が良好な位相差層が得られやすい点から、0.05質量%以上0.3質量%未満であることが好ましく、0.1〜0.2質量%であることがより好ましい。なお、本発明において固形分とは、溶剤を除いたすべての成分を表す。
前記位相差フィルムの製造方法としては、前記透明基材の一面側に、前記配向層、及び前記位相差層がこの順に設けられた前記位相差フィルムが得られる方法であれば特に限定されず、公知の位相差フィルムの製造方法を用いることができる。
以下に、位相差フィルムの量産性に優れる方法として、前記長尺状透明基材を用いた位相差フィルムの製造方法の一例を説明する。
次いで、配向層形成工程により、前記長尺状透明基材の一面側に配向層を形成する。配向層形成工程は、長尺透明基材上に配向層形成用組成物を塗工する工程の他、必要に応じて、配向層形成用組成物の塗膜を乾燥する工程や、配向層形成用組成物を硬化する工程、更には配向層形成用組成物を賦型する工程等、その他の工程を有していてもよい。
前記長尺状透明基材の搬送方法は、長尺状の基材を連続的に搬送することができる従来公知の方法を適宜選択して用いればよい。具体的には、例えば、ロール状にした長尺状透明基材を連続的に供給する巻き出し機、及び、長尺状透明基材を巻き取る巻き取り機等を用いるロールトゥロール方式において、ベルトコンベア、搬送用ロールや、エアの吐出と吸引とを行うことにより長尺透明基材を浮上させた状態で搬送する浮上式搬送台等の各種搬送機構を組み合わせて用いる方法等が挙げられる。
塗膜の乾燥工程は、加熱乾燥機構、減圧乾燥機構、ギャップ乾燥機構等、公知の乾燥機構を用いて乾燥すればよく、それぞれの乾燥機構に合わせ、乾燥温度、乾燥時間、乾燥ゾーンの溶媒雰囲気濃度等を適宜調整すればよい。塗膜を連続的に均一に乾燥する点からは、上記搬送機構と組み合わせて行われることが好ましい。
上記偏光露光工程は、上記搬送機構と組み合わせて用いることが好ましい。
位相差層形成工程は、前記配向層形成工程により形成された配向層上に上述した位相差層形成用組成物を塗工して、位相差層を連続的に形成する工程である。
位相差層形成用組成物を塗工する方法は、所望の厚みの位相差層を精度良く塗布できる方法であればよく、前記配向層形成用樹脂組成物を塗工する方法と同様の方法とすることができる。
乾燥工程は、位相差層形成用塗膜中の液晶性化合物を配向させる点から、加熱乾燥であることが好ましい。加熱温度は、用いる液晶性化合物によっても異なるが、液晶性化合物の相転移温度より0〜10℃高いことが好ましい。
測定工程は、位相差フィルムの位相差層表面の表面自由エネルギーを測定する工程である。前記位相差層表面の表面自由エネルギーの測定方法としては、表面自由エネルギーを構成する3成分、即ち、分散成分(d)、極性成分(p)及び水素結合成分(h)を測定することができる方法であれば特に限定されず、公知の測定方法を用いることができる。例えば、表面自由エネルギーの前記3成分は、表面自由エネルギー既知の液体を用い、自動接触角計にて位相差層表面の接触角を測定し、拡張Fowkes式によって算出することができる。
評価工程は、前記表面自由エネルギーの測定の分散成分(d)の結果に基づいて、位相差層表面の接着剤適性が許容されるか否かを評価する工程である。後述する製造方法の判定工程において詳述するように、位相差層表面の表面自由エネルギーの分散成分(d)の測定結果が、28mN/m以上である場合に、位相差層表面の接着剤適性が許容されると判定される。
なお、前記本発明の評価方法は、パターン位化相差フィルムにも適用することができる。
本発明に係る偏光子付き位相差フィルムの製造方法は、透明基材の一面側に、配向層、及び位相差層がこの順に設けられ、当該位相差層に液晶性化合物とレベリング剤とが含有されてなる位相差フィルムを準備する工程(以下、単に準備工程ということがある。)と、
前記位相差フィルムの前記位相差層表面の表面自由エネルギーを測定する工程(以下、単に測定工程ということがある。)と、
前記表面自由エネルギーの分散成分(d)の測定結果が、28mN/m以上である場合に、位相差層表面の接着剤適性が許容されると判定する判定工程と、
前記判定工程において、接着剤適性が許容されると判定された位相差層上に、接着剤組成物を塗布後、偏光子を積層する工程(以下、単に偏光子積層工程ということがある。)とを有することを特徴とする。
判定工程は、前記測定工程において測定された位相差層表面の表面自由エネルギーの分散成分(d)の測定結果が、28mN/m以上である場合に、位相差層表面の接着剤適性が許容されると判定する工程である。
本発明に用いられる位相差フィルムの位相差層表面に対する接着剤の濡れ広がり易さは、表面自由エネルギーの成分の中でも特に分散成分(d)の大きさに影響すると推定され、位相差層表面の分散成分(d)が28mN/m以上である場合に、特に接着剤が濡れ広がり易くなり、ハジキが抑制されると考えられる。
また、特に限定はされないが、前記判定工程において、位相差層表面の接着剤適性が許容されると判定される位相差層表面の表面自由エネルギーの分散成分(d)は、50mN/m以下であることが好ましく、40mN/m以下であることが、物質の接着において互いの表面張力の差が少なく、接着性が良い点からより好ましい。
ここで、前記接着剤組成物の表面エネルギーの前記3成分は、拡張Fowkes式によって算出した表面自由エネルギー既知の固体材料と、接着剤組成物との接触角を測定し、拡張Fowkes式及びSellとNewmannの実験式から算出することができる。
偏光子積層工程は、前記判定工程において、接着剤適性が許容されると判定された位相差層上に、接着剤組成物を塗布後、偏光子を積層する工程である。
また、前記接着剤組成物は、必要に応じてさらに溶剤、及び添加剤等を含有することができる。
前記塗布の方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、配向層形成用組成物の塗工方法と同様の方法が挙げられる。
前記乾燥の条件は、前記接着剤組成物の種類に応じて適宜選択され、特に限定はされないが、例えば、80〜100℃で1〜5分間とすることができる。
(製造例1:パターン位相差フィルム1の製造)
透明基材(材質アクリル、厚さ40μm、サイズ210mm×297mm)の一面側に、光二量化反応型の光配向材料であるシンナメートを有するポリマーを含有する配向層形成用組成物を塗布し、乾燥させて塗膜とした。
当該塗膜に、第一の偏光紫外線を幅523μmのストライプパターンを有するマスクを介して照射した。次いで、第一の偏光紫外線の偏光軸とのなす角が90°の偏光軸を有する第二の偏光紫外線をマスクを介さずに照射して、ストライプパターンを有する膜厚が150nmの配向層を形成した。
次に、前記配向層上に、下記位相差層形成用組成物1を塗布し、紫外線を照射することにより硬化させて、膜厚が1μmの位相差層を形成した。その後、位相差層の表面を、0.1kW×1m/minの条件でコロナ処理することにより、パターン位相差フィルム1を得た。
<位相差層形成用組成物1の作製>
重合性官能基を有する液晶性化合物をメチルエチルケトンによって固形分25質量%に希釈し、そこに全固形分に対して0.1質量%の割合でフッ素系ノニオン界面活性剤を添加することにより、位相差層形成用組成物1を作製した。
製造例1において、位相差層形成用組成物1に代えて、下記位相差層形成用組成物2〜6をそれぞれ用いたこと以外は、製造例1と同様にして、パターン位相差フィルム2〜6を得た。
<位相差層形成用組成物2の作製>
重合性官能基を有する液晶性化合物をメチルエチルケトンによって固形分25質量%に希釈し、そこに全固形分に対して0.2質量%の割合で、レベリング剤として共栄社化学株式会社製のポリフローKL700を添加することにより、位相差層形成用組成物2を作製した。
重合性官能基を有する液晶性化合物をメチルエチルケトンによって固形分25質量%に希釈し、そこに全固形分に対して0.2質量%の割合で、レベリング剤としてDIC株式会社製のメガファックF444を添加することにより、位相差層形成用組成物3を作製した。
重合性官能基を有する液晶性化合物をメチルエチルケトンによって固形分25質量%に希釈し、そこに全固形分に対して0.2質量%の割合で、レベリング剤としてEvonik Tego Chemie社製のFlow425を添加することにより、位相差層形成用組成物4を作製した。
重合性官能基を有する液晶性化合物をメチルエチルケトンによって固形分25質量%に希釈し、そこに全固形分に対して0.2質量%の割合で、レベリング剤としてEvonik Tego Chemie社製のGlide450を添加することにより、位相差層形成用組成物5を作製した。
重合性官能基を有する液晶性化合物をメチルエチルケトンによって固形分25質量%に希釈し、そこに全固形分に対して0.3質量%の割合で位相差層形成用組成物1と同様のフッ素系ノニオン界面活性剤を添加することにより、位相差層形成用組成物6を作製した。
前記で得られたパターン位相差フィルム1の位相差層表面の表面自由エネルギーを、以下の方法により測定した。すなわち、パターン位相差フィルムの位相差層表面における、水、ジヨードメタン及び1−ブロモナフタレンそれぞれの接触角を、自動接触角計(協和界面化学株式会社製、型番DM501)で23℃で測定し、表面自由エネルギーの各構成成分を解析ソフト(FAMAS)にて拡張Fowkes式を用いて算出した。算出結果を表1に示す。
接着剤組成物の塗膜の上に偏光子を積層することにより、実施例1の偏光子付き位相差フィルムを得た。得られた偏光子付き位相差フィルムは、接着剤のハジキによる接着剤層の欠点が抑制されたものであった。
実施例1において、パターン位相差フィルム1に代えて、パターン位相差フィルム2を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2の偏光子付き位相差フィルムを得た。
得られた偏光子付き位相差フィルムは、接着剤のハジキによる接着剤層の欠点が抑制されたものであった。
実施例1において、パターン位相差フィルム1に代えて、パターン位相差フィルム3を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3の偏光子付き位相差フィルムを得た。
得られた偏光子付き位相差フィルムは、接着剤のハジキによる接着剤層の欠点が抑制されたものであった。
実施例1において、パターン位相差フィルム1に代えて、パターン位相差フィルム4を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4の偏光子付き位相差フィルムを得た。
得られた偏光子付き位相差フィルムは、接着剤のハジキによる接着剤層の欠点が抑制されたものであった。
実施例1において、パターン位相差フィルム1に代えて、パターン位相差フィルム5を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、実施例5の偏光子付き位相差フィルムを得た。
得られた偏光子付き位相差フィルムは、接着剤のハジキによる接着剤層の欠点が抑制されたものであった。
実施例1において、パターン位相差フィルム1に代えて、パターン位相差フィルム6を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1の偏光子付き位相差フィルムを得た。
得られた偏光子付き位相差フィルムは、接着剤のハジキによる接着剤層の欠点を有し、ムラがあった。
その結果、接着剤層の表面自由エネルギーの3成分(分散成分(d)、極性成分(p)、水素結合成分(h))の総和は、29.5であった。
よって、位相差層表面の表面自由エネルギーの前記3成分の総和(A)と、接着剤組成物の表面自由エネルギーの3成分の総和(B)との関係は、実施例1〜5において、A>Bであった。
また、実施例1〜5では、位相差層表面の表面自由エネルギー分散成分(d)の測定結果が、28mN/m以上であったため、位相差層表面の接着剤適性が許容されると判定され、得られた偏光子付き位相差フィルムは、接着剤のハジキによる接着剤層の欠点が抑制されたものであった。
2 配向層
3 位相差層
4 接着剤層
5 偏光子
10 位相差フィルム
20 偏光子付き位相差フィルム
Claims (2)
- 位相差フィルム上に接着剤を介して積層された偏光子を有する、偏光子付き位相差フィルムの製造方法であって、
透明基材の一面側に、配向層、及び位相差層がこの順に設けられ、当該位相差層に液晶性化合物とレベリング剤とが含有されてなる位相差フィルムを準備する工程と、
前記位相差フィルムの前記位相差層表面の表面自由エネルギーを測定する工程と、
前記表面自由エネルギーの分散成分(d)の測定結果が、28mN/m以上40mN/m以下であり、前記表面自由エネルギーの非分散成分の測定結果が、5mN/m以下である場合に、位相差層表面の接着剤適性が許容されると判定する判定工程と、
前記判定工程において、接着剤適性が許容されると判定された位相差層上に、接着剤組成物を塗布後、偏光子を積層する工程とを有することを特徴とする、偏光子付き位相差フィルムの製造方法。 - 透明基材の一面側に、配向層、及び位相差層がこの順に設けられ、当該位相差層に液晶性化合物とレベリング剤とが含有されてなる位相差フィルムを準備する工程と、
前記位相差フィルムの前記位相差層表面の表面自由エネルギーを測定する工程と、
前記表面自由エネルギーの測定の分散成分(d)及び非分散成分の結果に基づいて、前記表面自由エネルギーの分散成分(d)の測定結果が、28mN/m以上40mN/m以下であり、前記表面自由エネルギーの非分散成分の測定結果が、5mN/m以下である場合に、位相差層表面の接着剤適性が許容されるとして、位相差層表面の接着剤適性が許容されるか否かを評価する工程とを有することを特徴とする、位相差フィルムの評価方法。
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