JP6561362B2 - 船舶の機関運転方式 - Google Patents

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Description

本発明は、天然ガス等のガス燃料を主燃料とするガスインジェクションエンジンを搭載した船舶の機関運転方式に関する。
近年、環境保全の観点からクリーンなエネルギ源が求められている。この観点から、天然ガス等のガス燃料をその主燃料とし、着火のためのパイロット燃料噴射後にシリンダ内へ高圧のガス燃料を噴射するガスインジェクションエンジンの普及が期待されている。そして、ガスインジェクションエンジンにおいては、その燃料の特性等から、熱効率を向上させるために、高圧のガス燃料を短期間にシリンダ内に噴射する必要がある。
なお、自己着火によるノッキングの問題が発生しているのは、着火のためのパイロット噴射前にガス燃料をすべて予混合して燃焼させるオットーサイクルの予混合方式のガスエンジンであり(例えば、特許文献1参照)、このガスエンジンの高負荷時、あるいは燃料噴射量が多い場合に特にノッキングが発生しやすい。
この一方、ディーゼルサイクルとなる上述のガスインジェクションエンジンについては、すべてのガス燃料をパイロット燃料噴射後にシリンダ内へ噴射しているため、ノッキング問題は発生していない。この点からも、ガスインジェクションエンジンの普及が期待されている。
このため、ガスインジェクションエンジンについても、使用するガス燃料の量を少しでも減少させてコスト削減を図ると共に、排気ガス量を減少させて環境保全に貢献できるように、さらなる熱効率の改善が求められている。
また、ガスインジェクションエンジンにおいて熱効率を改善する方法として、ガス燃料をより高圧で噴射することが有効とされているが、高圧ガスに対する安全性確保の観点から、一段レベルの高い安全対策が必要になると共に、高圧化するために必要な動力エネルギの増加を招くという問題がある。
さらに、従来のガスインジェクションエンジンは、基本的にディーゼルエンジンと同じ熱サイクルで燃焼を行うことから、NOx の発生が比較的多いという問題もある。このため、環境保全の観点から、NOx の発生をさらに抑制することが必要である。
そこで、本願出願人は、特願2014−65973により新たなガスインジェクションエンジンの燃料噴射方式を提案し、ガス燃料を現行以上の高圧で噴射することなく熱効率を向上させることができると共に、特にNOx の発生を抑制することができ、以って環境保全とコスト削減を図ることができるようにした。このガスインジェクションエンジンは、上述の問題を一気に解決することができる画期的なものである。
特開平11−324805号公報 特表2002−066813号公報
一方、船舶においても、近年、環境保全に対して積極的な取り組みがなされ、国際海事機関(IMO)の海洋汚染防止条約(MARPOL73/78)の付属書VI「船舶からの大気汚染防止のための規則」が2005年5月19日に発効して施行されてきたが、その改正が第58回海洋環境保護委員会(MEPC58,2008年10月)で採択され、NOX 規制、SOX 規制とも段階的に規制が強化されることとなった。
特に、2016年1月からの実施が決定されているNOX の第3次規制では、特定海域において、NOX 排出量をそれ以前の第2次規制値に対して約76%も削減しなければならないとする大幅な強化が行われることになった。この特定海域として、現在のところ米国及びカナダ沿岸の200海里内の海域と、米国カリブ海海域が指定されている。
このため、これまで行われてきた機関そのものの僅かな改良だけでは対応が難しく、追加技術の導入が不可欠な事態となった。また、追加技術として現在考えられているNOX 対策として、選択式触媒還元脱硝装置(SCR)や排ガス再循環システム(EGR)等があるが、これらはいずれも装置が大型で複雑なものとなり、また大幅なコスト増にも繋がるものである。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、SCRやEGRなどの大型で複雑な、かつコスト増にもなる付属装置を装備しなくても、差し迫るNOX の第3次規制に対応可能な、船舶の機関運転方式を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明が採用する手段は、推進用の主機関としてガス燃料を主燃料とするガスインジェクションエンジンを搭載した船舶の機関運転方式であり、ガスインジェクションエンジンは、シリンダヘッドに配設されてガス燃料をシリンダ内に高圧で噴射する主ガス燃料噴射弁及び主ガス燃料噴射弁からのガス燃料の噴射前にディーゼル燃料をシリンダ内にパイロット噴射するパイロット燃料噴射弁と、高圧ガス燃料を主ガス燃料噴射弁へ供給する主ガス燃料供給装置と、ガス燃料をガスインジェクションエンジンのシリンダ内に噴射する副ガス燃料噴射弁と、ガス燃料を副ガス燃料噴射弁へ供給する副ガス燃料供給装置と、主ガス燃料供給装置と副ガス燃料供給装置の作動を制御して機関負荷を調節するコントローラとを備え、コントローラは、副ガス燃料供給装置の作動を制御してパイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射される前に副ガス燃料噴射弁から燃焼に必要とされるガス燃料の全部又は一部を噴射させると共に、パイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射された後に主ガス燃料噴射弁から燃焼に必要とされるガス燃料の残部をシリンダ内に高圧で噴射させる船舶の機関運転方式において、コントローラは、ガスインジェクションエンジンの機関負荷が所定負荷以下の場合には、燃焼に必要な全ガス燃料に対するパイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁からプレ噴射されるガス燃料の質量割合であるプレ噴射率を100%にして、ガスインジェクションエンジンのNOX 排出量を所定値以下に抑制することにある。
まず、本発明に係る船舶は、天然ガス等のガス燃料を主燃料とするガスインジェクションエンジンを搭載しており、天然ガス等のガス燃料はディーゼル油等と比較して硫黄分がはるかに少ないから、近年のSOX 規制値や粒子状物質(PM)に関する現行及び間もなく適用が開始される規制値をすべてクリアすることができる。
この一方、このガスインジェクションエンジンは副ガス燃料噴射弁を備えており、この副ガス燃料噴射弁は、パイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射される前に、燃焼に必要とされるガス燃料の全部又は一部を副ガス燃料供給装置から供給されてシリンダ内にプレ噴射する。そして、主ガス燃料噴射弁は、パイロット噴射後に燃焼に必要とされるガス燃料の残部をシリンダ内に高圧で噴射する。
上述したように、ガスインジェクションエンジンにおいて、熱効率を向上させるためには、より高圧のガス燃料を短期間にシリンダ内に噴射することが求められている。しかしながら、本発明のガスインジェクションエンジンにおいては、燃焼に必要とされる発生熱量の多くがパイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁から噴射され、それによりパイロット燃料噴射による着火及びその後のガス温度上昇を最適なものになり、パイロット燃料噴射後の主ガス燃料噴射弁から噴射されるガス燃料の量を減少させることができるから、ガス燃料の噴射圧力をこれ以上高圧にしなくても、必要で充分なガス燃料を短時間でシリンダ内に噴射することができる。これにより、熱効率を向上させることができる。
また、このようにガス燃料の全部又は一部をパイロット噴射前に噴射してパイロット噴射により着火するようにすれば、その燃焼はディーゼルエンジンにおける希薄予混合燃焼に同様のリーンバーン燃焼となり、これによりNOx の発生を確実に減少させることができる。
特に、このガスインジェクションエンジンは、その機関負荷が所定負荷以下の場合には、燃焼に必要な全ガス燃料に対する、パイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁からプレ噴射されるガス燃料の質量割合であるプレ噴射率を100%にするから、所定負荷以下の低負荷時にはリーンバーン燃焼が行われ、NOX 排出量を極めて低く抑えることができる。
一方、従来の予混合のガスエンジンは、低負荷領域では、ガス噴射に伴うノッキングの発生が少ないという特性がある。したがって、このガスインジェクションエンジンにおいて低負荷時に比較的多量のガス燃料をプレ噴射しても、ノッキングが発生する可能性は極めて低い。
すなわち、この船舶のガスインジェクションエンジンに対して、機関負荷が所定負荷以下となる低負荷運転を行わせれば、熱効率を向上しつつ、またノッキングの発生の可能性を減少させつつ、NOX 排出量を極めて低い所定値以下に抑制することができる。
上記船舶の機関運転方式において、コントローラは、ガスインジェクションエンジンの機関負荷が所定負荷を超える場合には、プレ噴射率を50%以下にすることが望ましい。
上述したように、従来の予混合のガスエンジンは、高負荷領域ではガス噴射に伴うノッキング発生の可能性が高くなることが知られており、高負荷時にはガス燃料のプレ噴射量を一定範囲内に抑える必要がある。したがって、特にプレ噴射率を50%以下にすることによって、ノッキングの発生を防止しつつ、パイロット燃料噴射による着火及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
そして、この高負荷運転を、例えば、第3次規制よりも前の規制が適用される海域で行うようにすれば、NOX 排出量に関する現行及び間もなく適用が開始される規制値をすべてクリアすることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明が採用する手段は、推進用の主機関としてガス燃料を主燃料とするガスインジェクションエンジンを搭載した船舶の機関運転方式であり、ガスインジェクションエンジンは、シリンダヘッドに配設されてガス燃料をシリンダ内に高圧で噴射する主ガス燃料噴射弁及び主ガス燃料噴射弁からのガス燃料の噴射前にディーゼル燃料をシリンダ内にパイロット噴射するパイロット燃料噴射弁と、高圧ガス燃料を主ガス燃料噴射弁へ供給する主ガス燃料供給装置と、ガス燃料をガスインジェクションエンジンのシリンダ内に噴射する副ガス燃料噴射弁と、ガス燃料を副ガス燃料噴射弁へ供給する副ガス燃料供給装置と、主ガス燃料供給装置と副ガス燃料供給装置の作動を制御
して機関負荷を調節するコントローラとを備え、コントローラは、副ガス燃料供給装置の作動を制御してパイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射される前に副ガス燃料噴射弁から燃焼に必要とされるガス燃料の全部又は一部を噴射させると共に、パイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射された後に主ガス燃料噴射弁から燃焼に必要とされるガス燃料の残部をシリンダ内に高圧で噴射させる船舶の機関運転方式において、船舶は、GPS受信機をさらに備え、コントローラは、GPS受信機から供給された位置情報に基づいて船舶が所定海域内を航行していると判定した場合には機関負荷を所定負荷以下に調節すると共に、燃焼に必要な全ガス燃料に対するパイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁からプレ噴射されるガス燃料の質量割合であるプレ噴射率を100%にして、ガスインジェクションエンジンのNOX 排出量を所定値以下に抑制することにある。
このように、コントローラがGPS受信機から供給された位置情報に基づいて船舶が所定海域内を航行していると判定した場合には、機関負荷を所定負荷以下に調節すると共に、燃焼に必要な全ガス燃料に対する、パイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁からプレ噴射されるガス燃料の質量割合であるプレ噴射率を100%にして、ガスインジェクションエンジンのNOX 排出量を所定値以下に抑制することにより、所定海域においてはNOX 排出量を自動的に極めて低い量にまで、例えば、NOX 排出量の第3次規制値である3.4g/kWh以下に抑制することができる。その他は、上述の別の本発明が採用する手段の場合と同様である。
上記船舶の機関運転方式において、コントローラは、GPS受信機から供給された位置情報に基づいて船舶が所定海域外を航行していると判定した場合であって、かつ機関負荷が所定負荷以下の場合には、プレ噴射率を50%以上にすることが望ましい。
船舶が所定海域外を航行していると判定した場合であって、かつ必要とする機関負荷が所定負荷以下の場合には、ガスインジェクションエンジンの本来の性能に応じたプレ噴射を行うことが望ましく、プレ噴射率を50%以上にすることによってそれを達成することができる。
上述のように、この所定海域が、例えばNOX 排出量の第3次規制が適用される海域である場合には、NOX 排出量を極力少ない量にまで減少させるための特別のプレ噴射を行なう必要があるが、それ以外の海域においては、このようにガスインジェクションエンジンの本来の性能に応じたプレ噴射を行っても、現行及び間もなく適用が開始される規制値をすべてクリアすることができる。
上記船舶の機関運転方式において、コントローラは、ガスインジェクションエンジンの始動直後の低負荷時にプレ噴射率を100%にすると共に、機関負荷が所定負荷に上昇するまでに上記プレ噴射率を100%から50%へ順次減少させる一方、負荷上昇時に100%から100%未満のプレ噴射率へ減少させる負荷点を、負荷減少時に100%未満から100%のプレ噴射率へ増加させる負荷点よりも高くすることが望ましい。
このように、負荷上昇時に100%から100%未満のプレ噴射率へ減少させる負荷点と、負荷減少時に100%未満から100%のプレ噴射率へ増加させる負荷点との間に一定のヒステリシスを設けることにより、ガス燃料のプレ噴射に関する制御を安定化することができる。
上記船舶の機関運転方式において、コントローラは、GPS受信機から供給された位置情報に基づいて船舶が所定海域外を航行していると判定した場合であって、かつ機関負荷が所定負荷を超える場合には、上記プレ噴射率を50%以下にすることが望ましい。
上述したように、従来の予混合のガスエンジンは、高負荷領域ではガス噴射に伴うノッキング発生の可能性が高くなることが知られており、高負荷時にはガス燃料のプレ噴射量を一定範囲内に抑える必要がある。したがって、特に燃焼に必要なガス燃料の質量割合で50%以下の量のガス燃料をシリンダ内にプレ噴射させるようにすることにより、ノッキングの発生を防止しつつ、パイロット燃料噴射による着火及びその後のガス温度上昇をさらに最適なものにすることができる。
そして、この高負荷運転を所定海域外、例えばNOX 排出量の第3次規制よりも前の規制が適用される海域で行うようにすれば、NOX 排出量に関する現行及び間もなく適用が開始される規制値をすべてクリアすることができる。
上記船舶の機関運転方式において、機関負荷の上記所定負荷は、例えば負荷50〜70%の範囲内に設定されることが望ましい。
負荷が50%未満では船舶の航行に支障をきたす恐れがあり、また、負荷が70%を超えると、上述のようにリーンバーンエンジンで見受けられるノッキングの発生が懸念され、また、パイロット燃料噴射による着火及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができなくなるからである。
上記船舶の機関運転方式において、NOX 排出量の上記所定値は、例えば機関回転数が130rpm未満の機関に対する第3次規制値である、3.4g/kWhとすることが望ましい。このように、NOX 排出量の所定値は、例えば機関回転数が130rpm未満の機関に対する第3次規制値の3.4g/kWhとすることにより、NOX 排出量に関する第3次規制を確実にクリアすることができる。
上記船舶の機関運転方式において、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁は、シリンダの側部に配設されて低圧のガス燃料をシリンダ内に噴射することが望ましい。
このように、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁をシリンダの側部に配設して、副ガス燃料噴射弁から低圧のガス燃料をシリンダ内に噴射させることにより、プレ噴射として必要かつ十分な燃焼が得られると共に、高圧ガスとして取り扱わなければならないガス燃料の量を確実に減少させることができ、安全性が高められる。また、ガス燃料を高圧化するために必要な動力エネルギを抑制させることができ、コスト削減を図ることができる。
上記船舶の機関運転方式において、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁は、5〜15barの低圧でガス燃料をシリンダ内にプレ噴射することが望ましい。
このように、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁から5〜15barの低圧でガス燃料をシリンダ内にプレ噴射することにより、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
上記船舶の機関運転方式において、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁は、ガス燃料をクランク角で下死点後の80°〜120°の範囲内の所定時期にシリンダ内にプレ噴射することが望ましい。
このように、プレ噴射が低圧噴射の場合には、ガス燃料をシリンダ内に副ガス燃料噴射弁からクランク角で下死点後の80°〜120°の範囲内の所定時期にプレ噴射させるこ
とにより、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
上記船舶の機関運転方式において、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁は、シリンダヘッドに配設されて主ガス燃料をシリンダ内に高圧で噴射する主ガス燃料噴射弁からなり、副ガス燃料供給装置は、主ガス燃料噴射弁へ高圧ガス燃料を供給する主ガス燃料供給装置からなることが望ましい。
パイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁から噴射されるガス燃料は、必ずしも低圧とする必要はなく、主ガス燃料噴射弁からの高圧噴射によっても燃焼初期の熱発生を理想的なものに近づけることができる。このように、主ガス燃料噴射弁からの高圧のガス燃料噴射をパイロット燃料噴射の前後に行うことにより、ガス燃料のさらなる高圧化を行なうことなく、熱効率を向上させることができることができる。
特に、副ガス燃料噴射弁を、シリンダヘッドに設けられて主ガス燃料をシリンダ内に高圧で噴射する主ガス燃料噴射弁とすることにより、プレ噴射のためのガス燃料噴射弁、及びこのガス燃料噴射弁へガス燃料を供給するためのガス燃料供給機構を別途設ける必要がなくなり、コスト増を回避することができる。
上記船舶の機関運転方式において、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁は、ガス燃料を200〜300barの高圧でシリンダ内にプレ噴射することが望ましい。
このように、副ガス燃料噴射弁から200〜300barの高圧でガス燃料をシリンダ内にプレ噴射することにより、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
上記船舶の機関運転方式において、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁は、ガス燃料をシリンダ内にクランク角で下死点後の120°〜160°の範囲内の所定時期にプレ噴射することが望ましい。
このように、プレ噴射が高圧噴射の場合には、副ガス燃料噴射弁からガス燃料をクランク角で下死点後の120°〜160°の範囲内の所定時期にシリンダ内にプレ噴射することにより、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
上記船舶の機関運転方式において、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料供給装置は、副ガス燃料噴射弁からガス燃料を所定時間を超えて噴射させないようにするインターロック機構を備えていることが望ましい。
このように、ガスインジェクションエンジンの副ガス燃料供給装置は、副ガス燃料噴射弁からガス燃料を所定時間を超えて噴射させないようにするインターロック機構を備えているから、異常発生時の副ガス燃料噴射弁からのガス燃料の連続噴射が確実に防止され、安全性が高められる。
本発明の船舶の機関運転方式は、推進用の主機関としてガス燃料を主燃料とするガスインジェクションエンジンを搭載した船舶の機関運転方式であり、ガスインジェクションエンジンは、シリンダヘッドに配設されてガス燃料をシリンダ内に高圧で噴射する主ガス燃料噴射弁及び主ガス燃料噴射弁からのガス燃料の噴射前にディーゼル燃料をシリンダ内に
パイロット噴射するパイロット燃料噴射弁と、高圧ガス燃料を主ガス燃料噴射弁へ供給する主ガス燃料供給装置と、ガス燃料をガスインジェクションエンジンのシリンダ内に噴射する副ガス燃料噴射弁と、ガス燃料を副ガス燃料噴射弁へ供給する副ガス燃料供給装置と、主ガス燃料供給装置と副ガス燃料供給装置の作動を制御して機関負荷を調節するコントローラとを備え、コントローラは、副ガス燃料供給装置の作動を制御してパイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射される前に副ガス燃料噴射弁から燃焼に必要とされるガス燃料の全部又は一部を噴射させると共に、パイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射された後に主ガス燃料噴射弁から燃焼に必要とされるガス燃料の残部をシリンダ内に高圧で噴射させる船舶の機関運転方式において、コントローラは、ガスインジェクションエンジンの機関負荷が所定負荷以下の場合には、燃焼に必要な全ガス燃料に対するパイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁からプレ噴射されるガス燃料の質量割合であるプレ噴射率を100%にして、ガスインジェクションエンジンのNOX 排出量を所定値以下に抑制する。
また、本発明の船舶の機関運転方式は、推進用の主機関としてガス燃料を主燃料とするガスインジェクションエンジンを搭載した船舶の機関運転方式であり、ガスインジェクションエンジンは、シリンダヘッドに配設されてガス燃料をシリンダ内に高圧で噴射する主ガス燃料噴射弁及び主ガス燃料噴射弁からのガス燃料の噴射前にディーゼル燃料をシリンダ内にパイロット噴射するパイロット燃料噴射弁と、高圧ガス燃料を主ガス燃料噴射弁へ供給する主ガス燃料供給装置と、ガス燃料をガスインジェクションエンジンのシリンダ内に噴射する副ガス燃料噴射弁と、ガス燃料を副ガス燃料噴射弁へ供給する副ガス燃料供給装置と、主ガス燃料供給装置と副ガス燃料供給装置の作動を制御して機関負荷を調節するコントローラとを備え、コントローラは、副ガス燃料供給装置の作動を制御してパイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射される前に副ガス燃料噴射弁から燃焼に必要とされるガス燃料の全部又は一部を噴射させると共に、パイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射された後に主ガス燃料噴射弁から燃焼に必要とされるガス燃料の残部をシリンダ内に高圧で噴射させる船舶の機関運転方式において、船舶は、GPS受信機をさらに備え、コントローラは、GPS受信機から供給された位置情報に基づいて船舶が所定海域内を航行していると判定した場合には機関負荷を所定負荷以下に調節すると共に、燃焼に必要な全ガス燃料に対するパイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁からプレ噴射されるガス燃料の質量割合であるプレ噴射率を100%にして、ガスインジェクションエンジンのNOX 排出量を所定値以下に抑制する。
したがって、SCRやEGRなどの大型で複雑な、かつコスト増にもなる付属装置を装備しなくても、差し迫るNOX の第3次規制に充分対応することができる、という優れた効果を奏する。
本発明の船舶の機関運転方式に係る船舶を示す簡略図である。 図1の船舶のガスインジェクションエンジンを示す簡略図である。 図2のガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁と副ガス燃料供給装置とを示すシステム図である。 図2のガスインジェクションエンジンのプレ噴射とパイロット噴射とパイロット噴射後のガス燃料噴射との関係を示す図である。 図3の副ガス燃料供給装置のインターロック機構を説明する図である。 図1のガスインジェクションエンジンの別の実施の形態を示す簡略図である。 図6のガスインジェクションエンジンの副ガス燃料噴射弁と副ガス燃料供給装置とを示すシステム図である。 図6のガスインジェクションエンジンのプレ噴射とパイロット噴射とパイロット噴射後の燃料噴射との関係を示す図である。 図7の副ガス燃料供給装置のインターロック機構を説明する図である。 本発明の船舶の機関運転方式の一例を示すフローチャートである。 図10の機関運転方式の具体例としての、エンジン負荷とプレ噴射率との関係を示すグラフである。
本発明の船舶の機関運転方式の発明を実施するための形態を、図1ないし図11を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本発明に係る船舶100には、天然ガス等のガス燃料を主燃料として運転されるガスインジェクションエンジン101が搭載されている。また、このガスインジェクションエンジン101は、エンジンコントローラ(コントローラ)16が後述の主ガス燃料供給装置8,20と、副ガス燃料供給装置10,20の作動を制御して、機関負荷を調節することができる。
この一方、船舶100には、GPS(全地球測位システム)受信機102が装備されており、このGPS受信機102が検出した位置情報はエンジンコントローラ16に供給されて、機関負荷の制御等に利用される。
ガスインジェクションエンジン101の第1の発明の実施の形態を、図2ないし図5を参照して説明する。この第1の発明の実施の形態は、副ガス燃料噴射弁からのプレ噴射を、図2に示す低圧ガス燃料噴射弁7から低圧で行なうものである。
図2は、一例としての、天然ガス等のガス燃料を主燃料とするガスインジェクションエンジン101の主要部を示す。符号1はガスインジェクションエンジン101のシリンダ、2はシリンダヘッド、3はシリンダライナ、4はシリンダライナ1内を上下に摺動するピストン、9はシリンダヘッド2に設けられてシリンダ1内の燃焼ガスを図示しない排気レシーバに排気する排気弁である。シリンダ1は、シリンダヘッド2とシリンダライナ3により形成される内円柱状空間である。
シリンダヘッド2に、ガス燃料をシリンダ1内に高圧で噴射する高圧ガス燃料噴射弁(主ガス燃料噴射弁)5、高圧ガス燃料噴射弁5からガス燃料を噴射する前にディーゼル燃料をシンリダ1内にパイロット噴射するパイロット燃料噴射弁6が、それぞれ配設される。
高圧ガス燃料噴射弁5には、高圧ガス燃料供給装置(主ガス燃料供給装置)8から、例えば200〜300barの高圧のガス燃料が供給される。低圧のガス燃料をシリンダ1内に噴射するための低圧ガス燃料噴射弁(副ガス燃料噴射弁)7が、シリンダライナ3の側部に配設される。低圧ガス燃料噴射弁7に対しては、後述するように、低圧のガス燃料が低圧ガス燃料供給装置(副ガス燃料供給装置)10から供給される。
図3に示すように、低圧ガス燃料供給装置10は、例えば次のような構成を有し、異常発生時に低圧ガス燃料噴射弁7へのガス燃料の供給を別系統で遮断し、強制的にガス燃料の噴射を停止させることができるインターロック機構を有する。低圧のガス燃料が、図示しないガス燃料の供給源から油圧作動式のガス燃料の開閉弁12を介して、低圧ガス燃料噴射弁7へ供給される。
油圧ポンプ13から供給される油圧は、電磁作動式の開閉弁14を介して上記ガス燃料の開閉弁12へ供給されて、この開閉弁12を開閉させる。これと共に、開閉弁14を通
った油圧は、電磁作動式の開閉弁15を介して低圧ガス燃料噴射弁7へ供給され、この油圧により低圧ガス燃料噴射弁7は開弁することができる。
2つの電磁作動式の開閉弁14,15は、ガスインジェクションエンジン101のエンジンコントローラ16により、その開閉が電気的に制御される。インターロック機構は、エンジンコントローラ16、電磁作動式の油圧開閉弁14,油圧作動式のガス燃料の開閉弁12により構成される。
通常運転時は、エンジンコントローラ16が油圧の開閉弁14を開弁させることにより、ガス燃料の開閉弁12が開弁して、ガス燃料が低圧ガス燃料噴射弁7へ供給される。これと共に、エンジンコントローラ16が油圧の開閉弁15を開弁させることにより、油圧が2つの開閉弁14、15を通って低圧ガス燃料噴射弁7へ供給され、低圧ガス燃料噴射弁7を開弁させる。
これにより、低圧ガス燃料噴射弁7は、図示しないガス燃料の供給源から供給された低圧のガス燃料を噴射することができる。また、エンジンコントローラ16が油圧の開閉弁15を閉弁させることにより、低圧ガス燃料噴射弁7は閉弁して、低圧のガス燃料の噴射を停止する。
次に、上述のガスインジェクションエンジン101の燃料噴射方式について説明する。図4に示すように、例えば上死点のクランク角180°近辺において、ディーゼル燃料がパイロット燃料噴射弁6からシリンダ1内にパイロット噴射される。また、例えばパイロット燃料噴射終了直後からの一定のクランク角の範囲内で、例えば200〜300barの高圧のガス燃料が高圧ガス燃料噴射弁5からシリンダ1内に噴射される。
一方、エンジンコントローラ16は、ガス燃料を低圧ガス燃料噴射弁7から、例えばクランク角で下死点後の80°〜120°の範囲内の所定時期であって、かつ、上記パイロット燃料噴射前に、シリンダ1内にプレ噴射する。低圧ガス燃料噴射弁7からのプレ噴射は、例えば5〜15barの低圧で行われる。
ここで、燃焼に必要な全ガス燃料に対するパイロット燃料噴射前に低圧ガス燃料噴射弁7からプレ噴射されるガス燃料の質量割合をプレ噴射率とすると、エンジンコントローラ16は、ガスインジェクションエンジン101の低負荷時、例えば負荷が50〜70%(所定負荷)以下の場合には、燃焼に必要なガス燃料の全部又は一部、例えば、プレ噴射率が50%以上の、より詳細にはプレ噴射率が50〜100%又は50〜95%のガス燃料をシリンダ1内にプレ噴射する。
これは、ガスインジェクションエンジン101の低負荷領域ではプレ噴射に伴うノッキング発生の可能性が低いため、低負荷時には比較的多量のガス燃料をプレ噴射させることができるからである。これにより、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができ、さらにNOX の排出量を著しく減少させることができる。
一方、エンジンコントローラ16は、ガスインジェクションエンジン101の高負荷時、例えば負荷が50〜70%を超える場合には、例えばプレ噴射率が50%以下に、より詳細にはプレ噴射率が10〜50%のガス燃料をシリンダ1内にプレ噴射する。
これは、高負荷領域で多量のガス燃料をプレ噴射した場合、このプレ噴射に伴うノッキング発生の可能性が考えられるため、高負荷時にはガス燃料のプレ噴射量を一定範囲内に抑える必要があるからである。これにより、ノッキングの発生を防止しつつ、パイロット
燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
したがって、パイロット噴射後に高圧ガス燃料噴射弁5から噴射される高圧のガス燃料は、燃焼に必要なガス燃料の量から、上記プレ噴射されたガス燃料の量を差し引いた残部となり、その残部がパイロット燃料噴射後にシリンダ1内に、例えば200〜300barの高圧で噴射される。
このとき、エンジンコントローラ16は、通常運転時には、図3の電磁式の油圧開閉弁14を開弁させる。開閉弁14が開弁すると、油圧によりガス燃料の開閉弁12を開弁させ、低圧のガス燃料が低圧ガス燃料噴射弁7へ供給されている。
クランク角で下死点後の例えば80°〜120°の範囲内の所定時期になると、エンジンコントローラ16は、図3の油圧開閉弁15を開弁させ、低圧ガス燃料噴射弁7の開閉部に油圧をかける。これにより、低圧ガス燃料噴射弁7が開弁して低圧のガス燃料がシリンダ1内に噴射される。
図4に示すように、噴射時間が経過すると、エンジンコントローラ16は、油圧開閉弁15を閉弁させ、低圧ガス燃料噴射弁7の開閉部を閉じる。これにより、低圧ガス燃料噴射弁7からのガス燃料のプレ噴射は終了する。
このパイロット燃料噴射前に低圧ガス燃料噴射弁7から噴射されたガス燃料は、パイロット噴射されるディーゼル燃料の燃焼により着火して燃焼する。これにより、高圧ガス燃料噴射前のシリンダ内のガス温度が、従来のガスインジェクションエンジンよりも上昇する。
このため、燃焼初期の熱発生を理想的なものに近づけることができ、その後に行われる高圧ガス燃料の燃焼による熱効率を向上させることができる。また、ガス燃料の全部又は一部をパイロット噴射前に噴射し、それをパイロット噴射により着火するようにしたから、その燃焼はいわゆるリーンバーン燃焼となり、これによりNOx の発生を確実に減少させることができる。
また、熱効率向上のために、ガス燃料をより高圧で噴射する必要性もなくなる。さらに、この低圧ガス燃料のプレ噴射により、パイロット噴射後に高圧ガス燃料噴射弁5から噴射される高圧のガス燃料の量は、従来のガスインジェクションエンジンよりも減少する。したがって、高圧ガスとして取り扱わなければならないガス燃料の量を減らすことができ、安全性が高められると共に、ガス燃料を高圧化するために必要な動力エネルギを抑制することができる。これらにより、環境保全とコスト削減を図ることができる。
特に、低圧ガス燃料噴射弁7は、ガス燃料を5〜15barの低圧で、かつ、クランク角で下死点後の80°〜120°の範囲内の所定時期にシリンダ1内にプレ噴射する。したがって、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
一方、エンジンコントローラ16は、低圧のガス燃料であっても、安全面から異常発生時に低圧ガス燃料噴射弁7から燃料が一定時間を超えて連続噴射されないように、インターロック機構として、図5に示すようなウインドウリミッタ17を備えており、何らかの理由により、このウインドウリミッタ17を超えて低圧ガス燃料噴射弁7からのガス噴射が継続している、あるいは継続することが予測される場合には、電磁式油圧開閉弁14を閉弁させて、ガス燃料の開閉弁12を閉弁させる。
これにより、低圧ガス燃料噴射弁7へのガス燃料の供給は停止される。これと共に、開閉弁14の閉弁によって低圧ガス燃料噴射弁7への油圧の供給も停止され、低圧ガス燃料噴射弁7の開閉部が閉となり、ガス噴射ができない状態となる。これにより、異常発生時の安全性が確保される。
次に、ガスインジェクションエンジン101の第2の発明の実施の形態の燃料噴射方式を、図6ないし図9を参照して詳細に説明する。この第2の発明の実施の形態は、プレ噴射を、図6に示す高圧ガス燃料噴射弁18から高圧で行なうものである。
図6は、天然ガス等のガス燃料を主燃料とするガスインジェクションエンジン101の主要部を示す。シリンダ1、シリンダヘッド2、シリンダライナ3、ピストン4、排気弁9は、上述の第1の発明を実施の形態と同様である。
シリンダヘッド2に、ガス燃料をシリンダ内に高圧で噴射する高圧ガス燃料噴射弁(主ガス燃料噴射弁、副ガス燃料噴射弁)18、高圧ガス燃料噴射弁18からガス燃料を噴射する前にディーゼル燃料をシリンダ1内にパイロット噴射するパイロット燃料噴射弁6が配設される。
図7に示すように、高圧ガス燃料噴射弁へ高圧ガス燃料を供給する高圧ガス燃料供給装置(主ガス燃料供給装置、副ガス燃料供給装置)20は、例えば次のような構成を有し、異常発生時に高圧ガス燃料噴射弁18へのガス燃料の供給を別系統で遮断し、強制的にガス燃料の噴射を停止させることができるインターロック機構を有する。
図示しないガス燃料の供給源からアキュムレータ21、油圧作動式のガス燃料の開閉弁22を介して、高圧のガス燃料が高圧ガス燃料噴射弁18へ供給される。油圧ポンプ23から供給される油圧は、電磁作動式の開閉弁24を介して上記ガス燃料の開閉弁22へ供給され、この開閉弁22を開閉させる。
これと共に、開閉弁24を通った油圧は、電磁作動式の開閉弁25を介して高圧ガス燃料噴射弁18へ供給され、この油圧の供給により高圧ガス燃料噴射弁18は開弁することができる。
2つの電磁作動式の開閉弁24,25は、ガスインジェクションエンジン101のエンジンコントローラ26により、その開閉が電気的に制御される。インターロック機構は、エンジンコントローラ26、電磁作動式の油圧開閉弁24,油圧作動式のガス燃料の開閉弁22により構成される。
次に、上述のガスインジェクションエンジン101の燃料噴射方式について説明する。図8に示すように、例えば上死点のクランク角180°近辺において、ディーゼル燃料がパイロット燃料噴射弁6からシリンダ1内にパイロット噴射される。また、パイロット燃料噴射終了直後からの一定のクランク角範囲で、例えば200〜300barの高圧のガス燃料が、高圧ガス燃料噴射弁18からシリンダ1内に噴射される。
一方、エンジンコントローラ26は、ガス燃料を高圧ガス燃料噴射弁18から、クランク角で下死点後の120°〜160°の範囲内の所定時期であって、かつ、パイロット燃料噴射弁6からのパイロット燃料噴射前に、シリンダ1内にプレ噴射する。高圧ガス燃料噴射弁18からのプレ噴射は、例えば200〜300barの高圧で行われる。
また、 ここで、燃焼に必要な全ガス燃料に対するパイロット燃料噴射前に高圧ガス燃料噴射弁18からプレ噴射されるガス燃料の質量割合をプレ噴射率と呼ぶことにすると、
エンジンコントローラ16は、ガスインジェクションエンジン101の低負荷時、例えば負荷が50〜70%(所定負荷)以下の場合には、燃焼に必要なガス燃料の全部又は一部、例えば、プレ噴射率が50%以上となる、より詳細にはプレ噴射率が50〜100%又は50〜95%のガス燃料をシリンダ1内にプレ噴射する。
これは、低負荷領域ではプレ噴射に伴うノッキング発生の可能性が低いため、低負荷時には比較的多量のガス燃料をプレ噴射させることができるからである。これにより、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
一方、エンジンコントローラ16は、ガスインジェクションエンジン101の高負荷時、例えば負荷が50〜70%を超える場合には、例えば、プレ噴射率か50%以下となる、より詳細にはプレ噴射率が10〜50%のガス燃料をシリンダ1内にプレ噴射する。
これは、高負荷領域で多量のガス燃料をプレ噴射した場合、このプレ噴射に伴うノッキング発生の可能性が考えられるため、高負荷時にはガス燃料のプレ噴射量を一定範囲内に抑える必要があるからである。これにより、ノッキングの発生を防止しつつ、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
また、割合が少ない場合もあるが少なくとも一定量のプレ噴射は行われるから、従来のようにガス燃料の全部がパイロット燃料噴射後に噴射される場合よりも、NOX の排出量は確実に減少する。
また、パイロット噴射後に高圧ガス燃料噴射弁5から噴射される高圧のガス燃料は、燃焼に必要なガス燃料の量から上記プレ噴射されたガス燃料の量を差し引いた残部となり、その残部がパイロット燃料噴射後に、高圧ガス燃料噴射弁18からシリンダ1内に、例えば200〜300barの高圧で噴射される。
このとき、エンジンコントローラ26は、通常運転時には、図7の電磁式の油圧開閉弁24を開弁させる。開閉弁24が開弁すると、油圧によりガス燃料の開閉弁22を開弁し、ガス燃料が高圧ガス燃料噴射弁18へ供給される。
クランク角で下死点後の120°〜160°の範囲内の所定時期になると、エンジンコントローラ26は、図7の油圧開閉弁25を開弁させ、高圧ガス燃料噴射弁18の開閉部に油圧をかける。これにより、高圧ガス燃料噴射弁18は開弁して高圧のガス燃料をシリンダ1内に噴射する。図8に示すように、噴射時間が経過すると、エンジンコントローラ26は、油圧開閉弁25を閉弁させ、高圧ガス燃料噴射弁18からのガス燃料のプレ噴射を終了する。
このパイロット燃料噴射前に高圧ガス燃料噴射弁18から噴射されたガス燃料は、パイロット噴射されるディーゼル燃料の燃焼により着火して燃焼する。これにより、高圧の主ガス燃料噴射前のシリンダ内のガス温度が、従来のガスインジェクションエンジンよりも上昇する。
このため、燃焼初期の熱発生を理想的なものに近づけることができ、その後に行われる高圧の主ガス燃料の燃焼による熱効率を向上させることができる。また、熱効率向上のために、ガス燃料をより高圧で噴射する必要もなくなる。
また、ガス燃料の全部又は一部をパイロット噴射前に噴射し、それをパイロット噴射により着火するようにしたから、その燃焼はいわゆるリーンバーン燃焼となり、これにより
NOx の発生を確実に減少させることができる。これらにより、環境保全とコスト削減を図ることができる。
特に、本ガスインジェクションエンジンの燃料噴射方式においては、高圧ガス燃料噴射弁18からのプレ噴射が、200〜300barの高圧で、かつ、クランク角で下死点後の120°〜160°の範囲内の所定時期に行われる。したかって、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができる。
一方、エンジンコントローラ26は、安全面から異常発生時に高圧ガス燃料噴射弁18から燃料が一定時間を超えて連続噴射されないように、インターロック機構としてウインドウリミッタを有しており、何らかの理由により、このウインドウリミッタを超えて高圧ガス燃料噴射弁18からのガス噴射が継続している、あるいは継続することが予測される場合には、電磁式油圧開閉弁24を閉弁させて、ガス燃料の開閉弁22を閉弁させる。
これにより、高圧ガス燃料噴射弁18へのガス燃料の供給は停止される。また、開閉弁24の閉弁により、高圧ガス燃料噴射弁18への油圧の供給も停止され、高圧ガス燃料噴射弁18の開閉部が閉となり、ガス噴射ができない状態となる。これにより、異常発生時の安全性が確保される。
また、図9に示すように、このウインドウリミッタ27は、例えば、高圧ガス燃料噴射弁18からのパイロット燃料噴射前のプレ噴射と、パイロット燃料噴射後の高圧ガス燃料の噴射との連続時間が一定時間を超えないように設定することもできる。
次に、上述のガスインジェクションエンジン101を搭載した船舶の機関運転方式の一例を、図10及び図11を参照して説明する。
図10に示すように、コントローラ16は、図1のGPS受信機102から供給された位置情報に基づいて(ステップS2)、船舶がNOX 排出量の第3次規制値が適用される海域(所定海域)を航行している、又はこれから航行すると判定した場合には、ガスインジェクションエンジン101の機関負荷を負荷50〜70%の範囲内で設定された、例えば負荷60%以下に調節する(ステップS2,S4,S6)。
ここで、ガスインジェクションエンジン101の低負荷領域と高負荷領域との間のしきい値を負荷50〜70%の範囲内で設定するのは、負荷が50%未満では船舶の航行に支障をきたす恐れがあり、また、負荷が70%を超えると、上述のようにリーンバーンエンジンで散見されるノッキングの発生が懸念され、またパイロット燃料噴射による着火及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができない恐れがあるからである。
このとき、エンジンコントローラ16は、パイロット燃料噴射弁6からのパイロット燃料噴射前に、燃焼に必要なガス燃料の全部をシリンダ1内にプレ噴射する(ステップS8)。すなわち、燃焼に必要な全ガス燃料に対するパイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁からプレ噴射されるガス燃料の質量割合であるプレ噴射率を100%にする。
まず、天然ガス等のガス燃料はディーゼル油等と比較して硫黄分がはるかに少ないから、近年のSOX 規制値や粒子状物質(PM)の現行及び間もなく適用が開始される諸規制値をすべてクリアすることができる。
また、このパイロット燃料噴射前に上述の副ガス燃料噴射弁7,18から噴射されるガス燃料は、パイロット噴射されるディーゼル燃料の燃焼により着火して燃焼する。これにより、主ガス燃料噴射弁5,18からガス燃料が高圧噴射される前のシリンダ1内のガス
温度が、従来のガスインジェクションエンジンよりも上昇する。
このため、燃焼初期の熱発生を理想的なものに近づけることができ、さらなるガス燃料の高圧化等を行なうことなく、ガス燃料の燃焼による熱効率を向上させることができる。特に、このようにガス燃料の全部をパイロット燃料噴射前に噴射して着火させるようにすれば、その燃焼はディーゼルエンジンにおける希薄予混合燃焼と同様のリーンバーン燃焼となり、これによりNOx の発生を大幅に減少させることができる。
このため、NOX 排出量を機関回転数が130rpm未満の機関に対する第3次規制値である、3.4g/kWh以下に抑制可能である。また、予混合のガスエンジンは、60%以下の低負荷領域では、ガス噴射に伴うノッキングの発生が少ないという特性がある。したがって、ノッキングが発生する可能性も極めて低い。
因みに、上述のNOX 排出量の第3次規制値が適用される海域は、現在のところ米国及びカナダ沿岸の200海里内の海域と米国カリブ海海域に限定されており、この海域について機関負荷を60%以下に制限しても、船舶の運航上特に支障をきたすことはない。
この一方、例えば、NOX 排出量の第3次規制値よりも大幅に緩い第3次規制よりも前の規制値が適用される海域においては、コントローラ16は、ガスインジェクションエンジン101の機関負荷を、図11に示すように、例えば60%を超えるように増大させる。これにより、全速走行が可能である(ステップS4,S10)。
ここで、NOX 排出量の第3次規制よりも前の規制値であって第3次規制値の次に厳しい規制値は第2次規制値であり、この第2次規制値は、機関回転数が130rpm未満の機関に対するNOX 排出量を、14.4g/kWh以下にするものである。
そして、機関負荷が60%を超える場合には、プレ噴射率が50%以下となる、より詳細にはプレ噴射率が10〜50%のガス燃料をシリンダ1内にプレ噴射する(ステップS14)。この機関負荷が60%を超える高負荷運転時をNOX 排出量の第3次規制よりも前の規制値が適用される海域に限定して行うようにすれば、NOX 排出量に関して、第3次規制値を含むすべての現行及び間もなく適用が開始される規制値をすべてクリアすることができる。
また、予混合のガスエンジンは、高負荷領域ではガス噴射に伴うノッキング発生の可能性が高いことが知られている。したがって、高負荷時にはプレ噴射率を一定範囲内に抑える必要があり、特にプレ噴射率を50%以下とすることにより、ノッキングの発生を防止しつつ、パイロット燃料噴射による着火、及びその後のガス温度上昇を最適なものにすることができ、NOX 排出量も減少させることができる。
図11に示すように、例えば、機関負荷が60%においてプレ噴射率を約50%とし、機関負荷が100%においてプレ噴射率を約30%とすると共に、その間は等率で順次減少させるようにして、ガス燃料をシリンダ内にプレ噴射することができる。
この一方、NOX 排出量の第3次規制よりも前の規制値が適用される海域において、機関負荷が60%以下の低負荷運転を行なう場合には、プレ噴射率が50〜100%となるガス燃料をシリンダ1内にプレ噴射する(ステップS4,10,12)。
このように、プレ噴射率を50〜100%にすることにより、パイロット燃料噴射前に副ガス燃料噴射弁7,18から噴射されるガス燃料が、このガスインジェクションエンジン101のガス燃料の燃焼に対して最適な状態となる。
このため、燃焼初期の熱発生を理想的なものに近づけることができ、さらなるガス燃料の高圧化等を行なうことなく、ガス燃料の燃焼による熱効率を向上させることができる。また、その燃焼はディーゼルエンジンにおける希薄予混合燃焼と同様のリーンバーン燃焼となり、これによりNOx の発生をNOX 排出量の第3次規制よりも前の規制値以下に確実に減少させることができる。
図11に示すように、例えば、機関負荷の上昇時には、機関負荷が0〜45%においてプレ噴射率を100%にし、機関負荷が45%においてプレ噴射率を一挙に約67%にまて下げ、その後機関負荷が0%においてプレ噴射率が約50%になるように等率で順次減少させるようにして、上述の低圧ガス燃料噴射弁7又は高圧ガス燃料噴射弁18からシリンダ内にガス燃料をプレ噴射することができる。
この一方、機関負荷の減少時には、機関負荷が40%においてプレ噴射率を100%に増大させる。このように、機関負荷の上昇時に100%から100%未満のプレ噴射率に減少させる負荷点と、機関負荷の減少時に100%未満から100%のプレ噴射率へ上昇させる負荷点との間に一定のヒステリシスを設けることにより、このガス燃料のプレ噴射に関する制御が不安定にならないようにしている。
なお、上述の船舶の機関運転方式は、一例を述べたにすぎず、様々な変形が可能である。
1 シリンダ
2 シリンダヘッド
3 シリンダライナ
4 ピストン
5 高圧ガス燃料噴射弁(主ガス燃料噴射弁)
6 パイロット燃料噴射弁
7 低圧ガス燃料噴射弁(副ガス燃料噴射弁)
8 高圧ガス燃料供給装置(主ガス燃料供給装置)
9 排気弁
10 低圧ガス燃料供給装置(副ガス燃料供給装置)
12 開閉弁
13 油圧ポンプ
14 開閉弁
15 開閉弁
16 エンジンコントローラ(コントローラ)
17 ウインドウリミッタ
18 高圧ガス燃料噴射弁(主ガス燃料噴射弁、副ガス燃料噴射弁)
20 高圧ガス燃料供給装置(主ガス燃料供給装置、副ガス燃料供給装置)
21 アキュムレータ
22 開閉弁
23 油圧ポンプ
24 開閉弁
25 開閉弁
26 エンジンコントローラ
27 ウインドウリミッタ
100 船舶
101 ガスインジェクションエンジン
102 GPS受信機

Claims (3)

  1. 推進用の主機関としてガス燃料を主燃料とするガスインジェクションエンジン(101)を搭載した船舶(100)の機関運転方式であり、前記ガスインジェクションエンジンは、シリンダヘッド(2)に配設されてガス燃料をシリンダ(1)内に高圧で噴射する主ガス燃料噴射弁(5,18)及び前記主ガス燃料噴射弁からの前記ガス燃料の噴射前にディーゼル燃料を前記シリンダ内にパイロット噴射するパイロット燃料噴射弁(6)と、高圧ガス燃料を前記主ガス燃料噴射弁へ供給する主ガス燃料供給装置(8,20)と、前記ガス燃料を前記ガスインジェクションエンジンの前記シリンダ内に噴射する副ガス燃料噴射弁(7,18)と、前記ガス燃料を前記副ガス燃料噴射弁へ供給する副ガス燃料供給装置(10,20)と、前記主ガス燃料供給装置と前記副ガス燃料供給装置の作動を制御して機関負荷を調節するコントローラ(16)とを備え、前記コントローラは、前記副ガス燃料供給装置の作動を制御して前記副ガス燃料噴射弁から前記パイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射される前に燃焼に必要とされる前記ガス燃料の全部又は一部を噴射させることができると共に、前記主ガス燃料噴射弁から前記パイロット燃料噴射弁からディーゼル燃料がパイロット噴射された後に燃焼に必要とされる前記ガス燃料の残部を前記シリンダ内に高圧で噴射させることができる船舶の機関運転方式であって、前記船舶は、GPS受信機(102)をさらに備え、前記コントローラは、前記GPS受信機から供給された位置情報に基づいて前記船舶が所定海域内を航行していると判定した場合には前記機関負荷を所定負荷以下に調節すると共に燃焼に必要な全ガス燃料に対する前記パイロット燃料噴射前に前記副ガス燃料噴射弁からプレ噴射される前記ガス燃料の質量割合であるプレ噴射率を100%にして前記ガスインジェクションエンジンのNOX 排出量を所定値以下に抑制すると共に、前記船舶が所定海域外を航行していると判定した場合であって、かつ前記機関負荷が前記所定負荷以下の場合には前記プレ噴射率を50%以上にし、かつ、前記ガスインジェクションエンジン(101)の始動直後の低負荷時に前記プレ噴射率を100%にすると共に前記機関負荷が前記所定負荷に上昇するまでに前記プレ噴射率を100%から順次減少させる一方、負荷上昇時に100%から100%未満の前記プレ噴射率へ減少させる負荷点を負荷減少時に100%未満から100%の前記プレ噴射率へ増加させる負荷点よりも高くすることを特徴とする船舶の機関運転方式。
  2. 前記コントローラ(16)は、前記GPS受信機から供給された位置情報に基づいて前記船舶が所定海域外を航行していると判定した場合であって、かつ前記機関負荷が前記所定負荷を超える場合には前記プレ噴射率を50%以下にすることを特徴とする、請求項
    に記載の船舶の機関運転方式。
  3. 前記機関負荷の前記所定負荷は、負荷(50〜70)%の範囲内に設定されることを特徴とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の船舶の機関運転方式。
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