JP6560030B2 - レンズユニット及び絞り制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、詳しくは、レンズユニット内に絞りを有するレンズユニット及び絞り制御方法に関する。
適正露光となるように露出を制御するために、レンズユニット内に絞り装置が設けられている。絞り装置は、静止画撮影の際には高速駆動が求められ、一方動画撮影の際には低速駆動が求められている。この2つの駆動特性を満たすために、特許文献1には、絞り装置に高速駆動用モータと低速駆動用モータを設け、低速から高速までをカバーし、駆動時間及び低速時の性能を確保するようにした撮像装置が提案されている。
特開2013−127527号公報
特許文献1に開示の撮像装置のように、2つのモータを設けることにより、静止画撮影時や動画撮影時における駆動音を低下させ、駆動の安定性を確保することができる。しかし、絞りの駆動時に、絞り駆動モータの駆動制御によって絞りを通過する光量変化にリニアリティが確保されていない場合には、露出が不自然に変化してしまう。
絞りを通過する被写体光束の光量の変化は、絞り装置のカム形状に依存し、絞り開口面積の変化の非線形性により光量変化が一定でなくなってしまう。一般に、レンズユニットを小型化するためにカムの形状を、絞り開口面積の変化が非線形になるように設定する場合がある。このように、絞り装置のカム形状に由来して、露出が不自然に変化してしまうため、ライブビュー表示時や動画の再生時に、見苦しい画像となってしまう。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、絞り駆動時でも露出変化が不自然とならないレンズユニット及び絞り制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明に係るレンズユニットは、撮影レンズと絞りと該絞りを開閉させるための絞り駆動機構とを有するレンズユニットにおいて、上記絞り機構は、上記絞りを最小駆動単位で駆動させる際の絞り値の変化量が絞り値に応じて変化する構成を有し、上記レンズユニットは、絞り値に応じた上記絞り駆動機構の上記最小駆動単位の駆動に対応する絞り値の変化量である絞り感度特性を記憶する記憶部と、上記絞り駆動機構を駆動する絞り駆動部と、上記絞り駆動機構の絞り感度特性と所定の光量変化速度に基づいて、上記絞りの開閉動作により絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように上記絞り駆動部の駆動速度を演算し、演算した駆動速度に基づいて上記絞り駆動部を制御する絞り制御部と、を具備する。
第2の発明に係るレンズユニットは、上記第1の発明において上記絞り制御部は、上記レンズユニットに着脱可能に構成されるカメラ本体と通信可能であり、上記カメラ本体から上記所定の光量変化速度を受信する
第3の発明に係るレンズユニットは、上記第1の発明において、上記絞り制御部は、上記レンズユニットに着脱可能に構成され動画撮影を行う動画モードを有するカメラ本体と通信可能であり、上記絞り制御部は、上記カメラ本体から動画モードが設定されたことが送信された場合に、絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように上記絞り駆動部を制御する。
第4の発明に係るレンズユニットは、上記第1の発明において、上記絞り制御部は、上記レンズユニットに着脱可能に構成され動画撮影を行うことが可能なカメラ本体と通信可能であり、上記絞り制御部は、上記カメラ本体からの所定フレーム分の画像データの取得が完了したことに応じて、上記駆動速度の演算を行い、演算した駆動速度に基づいて上記絞り駆動部を制御する
第5の発明に係るレンズユニットは、上記第1の発明において、上記絞り制御部は、上記絞り駆動部による所定数の駆動単位の駆動の実行に応じて、上記駆動速度の演算を行い、演算した駆動速度に基づいて上記絞り駆動部を制御する
の発明に係る絞り制御方法は、撮影レンズと、絞りと、該絞りを開閉させ、上記絞りを最小駆動単位で駆動させる際の絞り値の変化量が絞り値に応じて変化する構成を有する絞り機構と、上記絞り駆動機構の特性を記憶する記憶部と、上記絞り駆動機構を駆動する絞り駆動部を有するレンズユニットにおける絞り制御方法において、上記絞りの絞り値に基づいて上記絞り駆動機構の上記最小駆動単位の駆動に対応する絞り値の変化量である絞り感度特性を上記記憶部から読み出し、上記絞り駆動機構の絞り感度特性と所定の光量変化速度に基づいて、上記絞りの開閉動作により絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように上記絞り駆動部の駆動速度を演算し、演算された駆動速度に基づいて上記絞り駆動部を制御する。
本発明によれば、絞り駆動時でも露出変化が不自然とならないレンズユニット及び絞り制御方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るカメラのレンズ鏡筒の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラのカメラ本体の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカメラ本体の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るカメラ本体の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒のフォーカス駆動処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の絞りトラッキング処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の速度更新処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の速度更新処理の変形例1の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒の速度更新処理の変形例2の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒において、絞り駆動モータの駆動量と絞り開口面積の関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒において、絞り駆動モータを一定速度で駆動させた場合の絞り値の変化を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒において、絞り駆動モータの駆動速度を制御し、絞りの光量変化が一定となる場合のグラフである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒において、絞りの光量変化が一定とするための絞りモータの補正速度を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るレンズ鏡筒において、絞り感度データを示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態としてデジタルカメラに適用した例について説明する。このデジタルカメラは、撮影レンズと、絞りを開閉させるための絞り機構と、絞り駆動機構を駆動する絞り駆動部を有するレンズ鏡筒と、このレンズ鏡筒を着脱自在または一体に構成されるカメラ本体とからなる。
また、このデジタルカメラは撮像部を有している。この撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した表示部にスルー画表示する。撮影者はスルー画表示を観察することにより、構図やシャッタタイミングを決定する。レリーズ釦や動画釦の操作時には、静止画または動画の画像データが記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像データは、再生モードを選択すると、表示部に再生表示することができる。
また、レンズ鏡筒内には、絞り機構が設けられており、カメラ本体から指示される絞り値に絞りの開口径が制御される。絞り値が変更された際の絞りモータの制御として、第1の制御があり、また第2の制御が可能なレンズユニットがある。第1の制御が実行されると、一定の光量変化となるように、絞りモータの駆動速度が制御される。また、第2の制御が実行されると、絞りモータの駆動速度が一定となる。本実施形態に係るデジタルカメラは、動画記録モードと静止画記録モードを有し、後述するように、静止画撮影の際には、第の制御が実行され、動画撮影の際には、第の制御が実行される。
絞りを最小駆動単位で駆動させる際に、AV値の変化量が一定である絞り機構および絞り駆動機構の場合は、絞りを最小駆動単位にて一定速度(一定時間間隔)で駆動させるとAV値の変化速度が一定とみなすことができる。従って、この場合は、絞り変化により露出は自然に変化する。しかしながら、絞りを最小駆動単位で駆動させる際に、AV値の変化量が一定ではなく絞り値(または、絞りモータの回転位置)によって変化する絞り機構および絞り駆動機構の場合は、絞りを最小駆動単位にて一定速度(一定時間間隔)で駆動させると、AV値の変化速度が絞り値(または、絞りモータの回転位置)によって変化することとなる。このような場合は、絞り変化により露出が不自然に変化するという問題が生ずる。本願においては、このような絞り機構および絞り駆動機構であっても、AV値の変化速度が一定(絞りを通過する光量が一定の速度で変化)となるように制御して、絞り変化により露出が自然に変化するように制御する。
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラのレンズ鏡筒100の構成を示すブロック図であり、図2は、レンズ鏡筒100が装着されるカメラ本体200の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態においては、レンズ鏡筒100は交換レンズ式であるが、レンズ鏡筒100がカメラ本体200に固定されているタイプであっても勿論かまわない。
レンズ鏡筒100内には、ズームレンズ群を含む光学系が配置されており、また、光学系を通過する被写体光量を制御する絞りが配置されている。すなわち、レンズ鏡筒100内には、被写体像を形成用の撮影レンズ101〜105と絞り106が鏡枠107によって保持されている。このうち、フォーカスレンズ群102はピント調節用であり、光軸O方向に移動可能である。また、ズームレンズ群103は、焦点距離調節用であり、光軸O方向に移動可能である。他のレンズ群101、104、105は鏡枠107に固定され、または光軸O方向に移動可能である。
フォーカスレンズ群102とズームレンズ群103の間には、開口径(開口量)が可変で、光学系を通過する光束を制限する絞り106が配置されている。勿論、絞り106の位置は、フォーカスレンズ群102とズームレンズ群103の間以外の位置でも構わない。
フォーカスレンズ群102は、FCS群用ステッピングモータ111によって、光軸O方向に沿って移動可能である。また、絞り106は絞り用ステッピングモータ112によって、開口径が開放状態から最小絞り状態の間で制御される。ステッピングモータを使用していることから、基準位置にある際に出力される信号を検出してからのステッピングモータのステップ数をカウントすることにより検出することができる。もちろん、GMR(巨大磁気抵抗効果:Giant magneto resistance)センサ、フォトインタラプタ等の外部位置検出手段によりフォーカスレンズ群102の位置や、絞り106の絞り値を検出してもよい。絞り用ステッピングモータ112は、絞り駆動機構を駆動する絞り駆動部として機能する。
ドライバ113は、FCS群用ステッピングモータ111および絞り用ステッピングモータ112に接続され、それぞれのステッピングモータの駆動制御を行う。絞り106の絞り値やフォーカスレンズの位置は、絞り106またはフォーカスレンズの基準位置から、ステッピングモータに印加したパルス(pls)数に基づいて検出する。
なお、本実施形態においては、ステッピングモータを採用しているが、これに限らずボイスコイルモータ等、他のアクチュエータを採用しても勿論かまわない。ボイスコイルモータ等を試用する場合には、フォーカスレンズ群102の位置や絞り106の絞り値を検知するための検知部を別途設ける。
また、ズームレンズ群103は、レンズ鏡筒100の外周に回動自在に設けられたズーム環(不図示)の手動回動操作に従って光軸O方向に移動する。なお、ズームレンズ群103を光軸O方向に駆動する駆動部(例えば、DCモータ、ステッピングモータやボイスコイルモータ等)を設け、レンズ鏡筒100やカメラ本体200におけるズーム操作に従ってズーミングを行うようにしてもよい。
ズーム(ZM)位置検出部114は、ズームレンズ103の位置を検出する。この位置検出は、例えば、ズームレンズ群103の位置を検出するエンコーダによって絶対位置を検出しても良く、またズームレンズ103の移動に応じて出力するフォトインタラプタPI(相対位置検出用)と基準位置を検出するフォトインタラプタPI(絶対位置検出用)を組み合わせて絶対位置を検出してもよい。
レンズCPU120は、CPU(Central Processing Unit)とその周辺回路から構成され、レンズ記憶部131に記憶されているプログラムに従って、カメラ本体200からのコマンド(レンズ鏡筒100に対する指令)等に応じて、レンズ鏡筒100の制御を行う。
レンズCPU120内には、位置検出部121、コマンド処理部122、絞り制御部124、フォーカス制御部125を有する。これらの各部は、レンズCPU120内のハードウエアによって処理してもよいが、本実施形態においては、プログラムに従ってソフトウエアによって処理する。
位置検出部121は、ズーム位置検出部114の検出結果を入力し、ズームレンズ群103の位置を検出する。コマンド処理部122は、カメラ本体200から送信されてくるコマンドを受信し、コマンドに応じた処理を実行する。
絞り制御部124は、カメラ本体200から絞り106を駆動するコマンドをコマンド処理部122によって受信した際に、このコマンドに応じて、ドライバ113を介して、絞り用ステッピングモータ112を駆動して絞り106の駆動制御を行う。この駆動制御にあたって、レンズ記憶部131に記憶されているズームレンズ群103の位置と絞り106の開口量の関係と、位置検出部121によって検出されたズームレンズ群103の位置に応じて、絞り106の開口量を設定する。
フォーカス制御部125は、カメラ本体200からフォーカスレンズ群102を駆動するコマンドをコマンド処理部122によって受信した際に、このコマンドに応じて、ドライバ113を介して、FCS群用ステッピングモータ111を駆動してフォーカスレンズ群102の駆動制御を行う。
レンズCPU120には、レンズ記憶部131が接続されており、このレンズ記憶部131はフラッシュROM等の電気的に書き換え可能なメモリを有する。レンズ記憶部131は、前述のプログラムを記憶し、また、前述したように、ズームレンズ群103の位置と絞り106の開口量との関係、絞り値とフォーカスレンズ群102のピントずれ量の関係を記憶する。
また、レンズ記憶部131は、絞り感度を記憶する。絞り感度は、絞り用ステッピングモータ112によって、1パルスだけ印加された場合に、絞り値がどれだけ変化するかを示す。レンズ記憶部131は、絞り駆動機構の特性を記憶する記憶部として機能する。絞り感度については、図16を用いて後述する。
レンズCPU120は、絞り駆動機構の特性に基づいて、絞りの開閉動作により絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように絞り駆動部を制御する絞り制御部として機能する(図6のS224a、図9参照)。また、この絞り制御部は、絞り値に応じた絞り駆動機構の絞り感度を記憶部から読み出し、絞りを通過する光量の変化速度と絞り感度を用いて、絞りモータ駆動速度を演算する(例えば、図9のS505〜S507、式(3)(5)等参照)。また、この絞り制御部は、光量一定変化が指示された場合、または動画モードが指示された場合に、絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように絞り駆動部を制御する(例えば、図10のS502、図11のS503参照)。また、この絞り制御部は、画像データの読み出し時間に応じて、または撮影レンズの所定量の移動に応じて、速度更新を行う(例えば、図9のS501参照)。
また、レンズCPU120は、絞り駆動機構の特性に基づいて、絞りの開閉動作により絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように絞り駆動部を制御する第1の制御を実行するか、または絞り駆動機構の特性と無関係に絞り駆動部を制御する第2の制御を実行する絞り制御部として機能する(例えば、図10のS502、図11のS503参照)。
また、絞り制御指示部(本実施形態においては、本体CPU201aが機能する)が、第1の絞り指示により絞り制御部へ指示した場合は、絞り制御部は、第1の制御を実行する(例えば、図10又は図11のS504参照)。この絞り制御指示部は、動画記録モードである場合は、第1の絞り指示により絞り制御部へ指示する(例えば、図11のS503、S504参照)。この絞り制御指示部は、静止画記録モードである場合は、第2の絞り指示により絞り制御部へ指示し、絞り制御部は第2の制御を実行する(例えば、図11のS503、S505参照)。
レンズ鏡筒100とカメラ本体200の間は、コネクタ206によって、電気的に接続される。すなわち、コネクタ206を介してレンズCPU120とシステムコントローラ201内の本体CPU201aが通信可能であり、また、電源回路218からの電源がレンズ鏡筒100に供給される。
また、レンズ鏡筒100内の光学系の光軸O上であって、カメラ本体内には、シャッタ205および撮像部202が配置されている。シャッタ205は、撮影時には、システムコントローラ201から制御信号に基づいて、シャッタ駆動機構204がシャッタ秒時で決まる時間の間、被写体光束を通過させる。また、スルー画表示時には、開放状態となっている。
撮像部202には、撮像素子や撮像制御部が設けてあり、レンズ鏡筒100内の光学系によって形成された被写体像を光電変換し、画像データをシステムコントローラ201に出力する。撮像部202は、システムコントローラ201からの制御信号に基づいて、撮像素子の電荷蓄積や読み出し等の制御を行う。また、撮像部202は、電子シャッタ機能を有し、電子的に露光時間を制御することができる。
システムコントローラ201には、表示部208、記憶媒体210、不揮発性メモリ212、揮発性メモリ214、カメラ操作部216、電源回路218が接続されている。
表示部208は、カメラ本体200の背面等に配置された表示モニタや、カメラ本体200に内蔵され接眼部を介して観察する電子ビューファインダ等を有し、撮像部202からの画像データに基づいてスルー画表示を行う。また、記憶媒体210に記録された画像データを読み出し、記録済み画像の再生表示を行う。さらに、メニュー画面等、各種モードや調整の設定用の画面表示を行う。
記憶媒体210は、装填可能なメモリカード等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。撮影者がレリーズ釦の全押しを行い、本撮影の指示を行った際に取得した画像データを画像記録用に画像処理した後に、記憶媒体210は、この画像処理された画像データを記録する。
不揮発性メモリ212は、フラッシュROM等の電気的に書き換え可能なメモリである。不揮発性メモリ212には、本体CPU201aにおいてカメラ全体の制御として使用されるプログラムが記憶されており、またカメラシステムの調整値等も記憶されている。
揮発性メモリ214は、DRAM、SDRAM等の電気的に書き換え可能なメモリである。揮発性メモリ214は、撮像部202からの画像データ(画像処理部201bで画像処理)を一時的に記憶する。また、揮発性メモリ214は、本体CPU201aのワークメモリ等としても使用される。
カメラ操作部216は、撮影者がカメラに対して種々の指示を行うための操作部材を含み、これらの操作部材の操作状態を検出し、検出結果をシステムコントローラ201に出力する。システムコントローラ201は、カメラ操作部216からの検出信号に基づいて、カメラシステムの制御を行う。
カメラ操作部216内の操作部材としては、パワースイッチ216a、1stレリーズスイッチ216b、2ndレリーズスイッチ216c、撮影モードダイヤル、絞りプレビュー釦、動画録画釦等がある。パワースイッチ216aは、カメラシステムの操作を開始させるためのスイッチである。1stレリーズスイッチ216bは、レリーズ釦の半押し状態でオンとなるスイッチであり、2ndレリーズスイッチ216cはレリーズ釦の全押し状態でオンとなるスイッチである。
電源回路218は、バッテリ220に接続されており、バッテリ220からの電源電圧を供給電圧に安定化して、カメラシステムの各部に供給する。
システムコントローラ201内には、本体CPU201a、画像処理回路201b、焦点検出回路201cを有する。画像処理回路201bは、撮像部202からの画像データに対して、スルー画表示用や画像記録用の種々の画像処理を施す。
焦点検出回路201cは、撮像部202からの画像データを用いて、画像データの高周波成分を抽出してコントラスト値を算出する。このコントラスト値がピーク値となるように、レンズ鏡筒100内のフォーカスレンズ群102を合焦位置に移動させる。
本体CPU201aは、不揮発性メモリ212に記憶されたプログラムに従って、カメラシステム全体の各部を制御する。本体CPU201aは、レンズ鏡筒100内のレンズCPU120と通信が可能であり、レンズ鏡筒100内の各部は、レンズCPU120を介して制御する。
また、本体CPU201aは、絞りを通過する光量の変化速度を指定する第1の絞り指示により、または絞りを通過する光量の変化速度を指定しない第2の絞り指示により、絞り制御部へ指示する絞り制御指示部として機能する(例えば、図10のS502、図11のS503参照)。
次に、本実施形態に係るカメラ本体200の動作について、図3および図4に示すフローチャートを用いて説明する。このフローは、カメラ本体200内に設けられた本体CPU201aが不揮発性メモリ212に記憶されたプログラムに従って実行する。
パワースイッチ216aがオンされ、カメラ本体200の電源がオンになると、図3および図4に示すフローがスタートする。まず、レンズが装着されているか否かを判定する(S101)。ここでは、カメラ本体200に設けられた装着検知スイッチ(不図示)等に基づいて、レンズ鏡筒100の装着を判定する。なお、スイッチ以外にも、カメラ本体200内の本体CPU201aがレンズ鏡筒100のレンズCPU120と通信可能かによって判定してもよい。
ステップS101における判定の結果、レンズが装着されていた場合には、次に、レンズ通信を開始する(S102)。ここでは、公知の方法により、通信部を介して、カメラ本体200内の本体CPU201aとレンズ鏡筒100内のレンズCPU120の間で通信を開始する。
次に、スルー画の表示を開始する(S103)。ここでは、カメラ本体200内に設けられた撮像部202内の撮像素子からの画像データに基づいて、表示部208にスルー画(ライブビュー画像ともいう)の表示を開始する。以後、フレームレートに応じた露光時間が経過する毎に、画像データが読み出され、スルー画が表示される。
スルー画の表示を開始すると、次に、レンズが取り外されたか否かを判定する(S104)。ここでは、レンズ装着スイッチの状態等に基づいて、レンズ鏡筒100がカメラ本体200から取り外されたか否かを判定する。この判定の結果、レンズが取り外された場合には、ステップS101に戻る。
一方、ステップS104における判定の結果、レンズが取り外されていない場合(すなわち、装着されたままの場合)には、次に、電源がオフか否かを判定する(S105)。ここでは、カメラ本体200に設けられた電源スイッチ等の操作部材の操作状態に基づいて判定する。この判定の結果、電源がオフの場合には、終了処理を行い(S106)、このフローを終了する。
一方、ステップS105における判定の結果、電源がオフでない場合(すなわち、電源がオンのままの場合)には、次に、動画モード中か否かを判定する(S107)。例えば、撮影モードダイヤルを動画モードに切り換える等によって、撮影者が動画モードに設定したか否かを判定する。
ステップS107における判定の結果、動画モード中でなければ、次に、絞りプレビューがオンか否かを判定する(S108)。通常、スルー画表示中は、絞り106は開放状態であるが、この状態では実際に絞りこんだ状態での被写界深度を確認することができない。そこで、本実施形態においては、絞りプレビュー釦等、絞りプレビューを操作するための操作部材を設け、この操作部材が操作された場合には、絞り106を手動または自動設定されている絞り値に設定する絞りプレビューを実行する。
ステップS108における判定の結果、絞りプレビューがオンの場合には、絞り駆動指示を行う(S109)。ここでは、カメラ本体200内の本体CPUは、レンズ鏡筒100内のレンズCPU120に対して、絞り駆動指示のコマンドを出力する。レンズCPU120が、このコマンドを受信すると、ステップS221〜S225(図6参照)において、プレビューを実行する。絞り駆動指示を実行すると、ステップS104に戻る。
ステップS108における判定の結果、絞りプレビューがオンでなかった場合には、次に、1stレリーズスイッチがオフか否かを判定する(S110)。撮影者がスルー画を観察しながら、構図をある程度決めると、撮影準備状態として、レリーズ釦の半押しを行う。レリーズ釦の半押し操作に応じて、1stレリーズスイッチ216bがオンとなる。このステップでは、1stレリーズスイッチ216bがオンか否かを判定する。この判定の結果、1stレリーズ216bがオンでない場合、すなわち、レリーズ釦の半押しがなされていない場合には、ステップS104に戻る。
ステップS110における判定の結果、1stレリーズスイッチがオンの場合、すなわち、レリーズ釦の半押しがなされている場合には、AF処理を行う(S111)。ここでは、カメラ本体200内の撮像部202からの画像データに基づいてコントラストAF等によって、焦点調節を行う。このとき、カメラ本体200内の本体CPU201aは、レンズ鏡筒100内のレンズCPU120に対して、フォーカスレンズ群102の駆動のためのコマンドを出力し、焦点調節を行う。
なお、AF処理は、具体的には、山登りAFと称されるコントラストがピークとなるフォーカスレンズ位置を検出するスキャン駆動、このピーク位置へフォーカスレンズを駆動して合焦とする絶対駆動や、フォーカスレンズを所定の振幅で光軸方向に移動して端点でコントラストを検出するウォブリング駆動等が実行される。
AF処理を行うと、1stレリーズスイッチがオフか否かを判定する(S112)。ここでは、ステップS110において撮影者がレリーズ釦を半押しした後、レリーズ釦から指を離したか否かを判定する。この判定の結果1stレリーズスイッチ216bがオフであれば、ステップS104に戻る。
一方、ステップS112における判定の結果、1stレリーズスイッチがオフでなければ、すなわち、レリーズ釦の半押しが継続していれば、次に、2ndレリーズスイッチがオンか否かを判定する(S113)。撮影者がスルー画を観察しながら、レリーズ釦の半押しによりピントを合わせ、構図を決定し、撮影を行う場合には、レリーズ釦の全押し(半押しよりもさらに押し込んだ状態)を行う。レリーズ釦の全押し操作に応じて、2ndレリーズスイッチ216cがオンとなる。このステップでは、2ndレリーズスイッチ216cがオンか否かを判定する。この判定の結果、2ndレリーズがオンでない場合、すなわち、レリーズ釦の半押しのままで、全押しされていない場合には、ステップS112に戻る。
ステップS113における判定の結果、2ndレリーズスイッチがオンとなると、AE処理を行う(S113a)。ここでは、2ndレリーズスイッチがオンとなる直前に取得した撮像素子からの画像データに基づいて輝度情報を算出し、この輝度情報に基づいて、適正露光となるように、絞り106の絞り値、シャッタ205のシャッタ速度値、撮像素子のISO感度等を算出する。絞り106の制御のために、本体CPU201aは、レンズCPU120に対して絞り制御用のコマンドを出力する。絞り制御用のコマンドとして、適正露光となる絞り値、絞りの駆動速度等がある。
AE処理を行うと、次に、撮影処理を行う(S114)。このとき、交換レンズ100側の絞り106が、絞り制御用のコマンドに応じて、絞り駆動を行う。また、カメラ本体CPU201aは、シャッタ205を適正露光となるように露光時間を制御する。そして、露光の終了後、撮像部202から静止画の画像データを取得し、画像処理回路201bが画像データに対して記録用の画像処理を施す。なお、交換レンズ100側における絞り制御については、図6、図8および図9を用いて後述する。
撮影処理を行うと、画像データを記憶する(S115)。ここでは、ステップS114における撮影処理において記録用に画像処理された画像データをカメラ本体内の記録媒体210に記録する。画像データの記憶を行うと、ステップS104に戻る。
一方、ステップS107における判定の結果、動画モード中であった場合には、次に、動画録画釦がオンか否かを判定する(S116)。撮影者がスルー画を観察し、動画撮影を開始させるには、動画録画釦を操作するので、このステップでは、動画録画釦の操作状態に基づいて判定する。この判定の結果、動画録画釦が操作されていない場合には、ステップS104に戻る。
ステップS116における判定の結果、動画録画釦がオンの場合には、AF処理を行う(S117)。AF処理は、カメラ本体200内の撮像素子からの画像データに基づくコントラストAF等によって、焦点調節を行う。このとき、カメラ本体200内の本体CPUは、レンズ鏡筒100内のレンズCPU120に対して、フォーカスレンズ群102の駆動のためのコマンドを出力し、焦点調節を行う。ステップS111におけるAF処理では、いわゆるシングルAF(1回、合焦すると、焦点調節動作を終了する)でもよいが、ステップS117においては、いわゆるコンティニュアスAF(合焦後、ピントがずれると再度自動焦点調節を行い、常に合焦状態を維持するような自動焦点調節)によるAF処理を行う。
AF処理を行うと、次に、AE処理を行う(S118)。ここでは、1フレーム分の画像データを取得すると、この画像データに基づいて輝度情報を算出し、この輝度情報に基づいて、適正露光となるように、絞り106の絞り値、撮像素子の電子シャッタ、ISO感度等を算出する。絞り106の制御のために、本体CPU201aは、レンズCPU120に対して絞り制御用のコマンドを出力する。絞り制御用のコマンドとして、適正露光となる絞り値、絞りの駆動速度等がある。
AE処理を行うと、動画録画を行い(S119)、録画データの記憶を行う(S120)。ここでは、撮像素子から動画用の画像データを取得し、これを動画記録用に画像処理し、この処理された画像データをカメラ本体内の記録媒体210に記録する。
録画データ記憶を行うと、次に、動画録画釦がオフか否かを判定する(S121)。ここでは、ステップS116においてオンとした動画録画釦をオフとしたか、すなわち、動画録画釦の押し込みを解除したか否かを判定する。なお、本実施形態においては、動画録画釦を押し込んでいる間、動画の録画を行うようにしているが、これに限らず、例えば、動画録画釦を押し込むと動画の録画を開始し、以後、動画録画釦から指を離しても動画の録画を続行し、再度、動画録画釦を押し込むと動画の録画を終了するようにしてもよい。
ステップS121における判定の結果、動画録画釦がオフでなかった場合、すなわち、動画録画釦が操作されたままであった場合には、ステップS117に戻り、動画の録画を続行する。一方、ステップS121における判定の結果、動画録画釦がオフであった場合、すなわち、動画録画釦の操作が解除された場合には、動画の録画を終了し、ステップS104に戻る。
次に、本実施形態に係るレンズ鏡筒100の動作について、図5および図6に示すフローチャートを用いて説明する。このフロー(後述する図7ないし図11も同様)は、レンズ鏡筒100内に設けられたレンズCPU120がレンズ鏡筒100内の記憶部131に記憶されたプログラムに従って実行する。
カメラ本体100内の電源がオンとなり、これに伴ってレンズ鏡筒100の電源がオンになると、図5および図6に示すフローがスタートする。まず、レンズの初期化を行う(S201)。ここでは、撮影レンズ101〜105、絞り106等の機械的位置が初期位置となるように機械的初期化を行い、また各種フラグ等、電気的初期化を行う。
レンズ初期化を行うと、次に、待機状態となる(S202)。レンズ鏡筒100は、カメラ本体200からの動作を指示するコマンドを受信しないと、またはズーム環や距離環等のレンズ鏡筒100に設けられた操作部材の操作がないと、動作を開始しない。このステップでは、カメラ本体200からのコマンドの受信等を待機し、コマンドを受信または操作部材が操作されると、ステップS203に進む。
待機状態を脱すると、AF指示があるか否かを判定する(S203)。カメラ本体100において、ステップS111やS117等において、AF処理を行うと、本体側の焦点検出に応じて、レンズCPU120に対して、フォーカスレンズ群102を駆動するためのコマンドを送信する。このステップでは、このAF指示のためのコマンドを受信したかに基づいて判定する。
ステップS203における判定の結果、AF指示があった場合には、AF状態に遷移し(S204)、フォーカス駆動を実行する(S205)。ここでは、コマンド処理部122がAF状態に遷移し、カメラ本体200からの指示に従ってフォーカス制御部125が目標位置に向け、目標速度でFCS群用ステッピングモータ111の駆動制御を行う。ステップS205におけるフォーカス駆動処理の詳しい動作について、図7を用いて後述する。
ステップS203における判定の結果、AF指示がない場合には、次に、MF開始指示が有るか否かを判定する(S206)。レンズ鏡筒100のピント合わせは、AF(自動焦点調節)とMF(手動焦点調節)の2種類があり、カメラ本体200側でAFとMFの設定が可能である、このステップでは、カメラ本体200側でMFモードが設定されたか否かをカメラ本体側からのコマンドに基づいて判定する。
ステップS206における判定の結果、MF開始時指示が有る場合には、MF状態に遷移し(S207)、距離環(不図示)が回転されたか否かを判定する(S208)。ここでは、コマンド処理部122がMF状態に遷移し、レンズ鏡筒100の外周に設けられた回転自在の距離環の回転方向と回転量に応じて、MF(手動焦点調節)を実行する。ステップS208における判定の結果、距離環が回転している場合には、ステップS205に進み、検出した回転方向と回転量に応じて手動焦点調節を行う。
ステップS208における判定の結果、距離環が回転していない場合には、次に、MF終了指示が有るか否かを判定する(S209)。ここでは、カメラ本体側において、MFモードの設定が解除されたか否かをカメラ本体側からのコマンドに基づいて判定する。この判定の結果、MF終了指示が有る場合には、ステップS208に戻り、MFモードを続行する。
ステップS209における判定の結果、MF終了指示が有った場合には、次に、フォーカスレンズ駆動中か否かを判定する(S210)。ステップS208において距離環が操作されると、FCS群用ステッピングモータ111がフォーカスレンズ群102を駆動するが、距離環の動きに対してフォーカスレンズ群102の駆動には遅延がある。このため、MF終了指示が有った場合でもフォーカスレンズ群102の駆動が終了していないことがある。
ステップS210における判定の結果、フォーカスレンズが駆動中であった場合には、FCS群用ステッピングモータ111の停止処理を行う(S211)。
ステップS205においてフォーカス駆動処理を行うと、またはS206における判定の結果、MF開始指示が無い場合には、またはステップS210における判定の結果、フォーカスレンズが駆動中でない場合、またはステップS211においてFCSモータの停止処理を行うと、次に、絞り制御指示が有るか否かを判定する(S221)。カメラ本体200は、ステップS109の絞りプレビュー時の絞り駆動指示時、ステップS114の撮影処理時、ステップS118の動画録画時のAE処理時等において、絞り制御指示のためのコマンドを、レンズCPU120に対して出力する。このステップS221においては、この絞り制御指示のためのコマンドが送信されてきたか否かを判定する。
ステップS221における判定の結果、絞り制御指示が有る場合には、次に、絞り目標位置を設定し(S222)、絞り目標速度を設定し(S223)し、絞りモータ駆動を開始する(S224)。カメラ本体200は、絞り制御指示のためのコマンドをレンズCPU120に出力する場合には、適正露光となる絞り値、絞り駆動時の絞りの駆動速度等の絞り制御用のコマンドを送信してくる。そこで、この適正露光となる絞り値と、現在の焦点距離と、レンズ記憶部131に記憶されているズームレンズ群103の位置と絞り106の開口量との関係を記憶した情報に基づいて、現在の絞り値から受信した絞り値に到達するための駆動ステップ数を演算することにより、絞り目標位置を設定する。そして、この設定された目標位置に向けて駆動する際の絞り目標速度を設定する。絞り目標位置と絞り目標速度を設定すると、絞りモータ(絞り用ステッピングモータ112)によって、絞り106の絞り駆動制御を開始する。
絞りモータ駆動を開始すると、速度更新処理を実行する(S224a)。ここでは、速度更新のタイミングになると、現在の絞りモータパルス(pls)を読み出し、この絞り値に基づいて絞り感度を算出し、この絞り感度とステップS113aまたはS118においてカメラ本体から送信されてきた駆動速度を用いてモータ速度を演算し、演算されたモータ速度に従って、受信された駆動速度で光量が一定に変化するようにモータの制御速度を更新する。この速度更新処理の詳しい動作については、図9を用いて後述する。
絞りモータの駆動を開始すると、次に、絞り指示値を記憶する(S225)。ここでは、カメラ本体200から送信されてきた絞り制御指示用のコマンド中にある絞り指示値をレンズ記憶部131またはレンズCPU120内のメモリに記憶する。これは、絞り制御が終了しないうちに、撮影者がズーム操作を行う場合があり、この場合でも、カメラ本体200から指示された絞り値となるように、絞り106の開口径を制御するためである(ステップS226、S227参照)。
絞り指示値を記憶すると、次に、ズーム(ZM)位置変更が発生したか否かを判定する(S226)。ここでは、撮影者がズーム環を回動操作し(またはカメラ本体側のズーム操作部材)、焦点距離が変更したか否かを判定する。焦点距離の変更の発生は、たとえば、ズーム位置検出部114によって検出された焦点距離の時間的変化に基づいて、判定してもよい。
ステップS226における判定の結果、ズーム位置変更が発生した場合には、目標位置の更新を行う(S227)。焦点距離が変わると、カメラ本体200から指示された絞り値とするためには、絞り106の開口径を変えなければならない。このステップでは、カメラ本体200から指示された絞り値となるように、ステップS222において設定された絞り目標位置を変更する。
ステップS221における判定の結果、絞り制御指示がない場合には、次に、ズーム(ZM)位置変更が発生したか否かを判定する(S228)。前述したように、レンズ鏡筒100に設けられたズーム環等を操作すると、光学系の焦点距離が変化する。このステップでは、例えば、ズーム位置検出部114によって検出された焦点距離の時間的変化に基づいて、ズーム位置に変更が生じたか否かを判定する。この判定の結果、ズーム位置の変更が発生していない場合には、ステップS202に戻る。
ステップS228における判定の結果、ズーム位置の変更が発生している場合には、次に、絞りトラッキング処理を実行する(S229)。ここでは、ズーム操作により焦点距離が変化しても、カメラ本体200側から指示されている絞り値が維持されるように、絞り106の開口量(開口径)の制御を行う。この絞りトラッキング処理の詳しい動作については、図8を用いて後述する。
ステップS229において絞りトラッキング処理をおこなうと、またはステップS226における判定の結果、ズーム位置変更が発生していない場合、またはステップS227において目標位置更新を行うと、次に、絞り制御終了か否かを判定する(S230)。絞り制御の終了は、絞り目標位置に達した場合に絞り制御終了と判定する。この判定の結果、絞り制御終了でない場合は、ステップS221に戻り、絞り制御を継続する。
一方、ステップS230における判定の結果、絞り制御終了の場合は、通信終了指示があるか否かを判定する(S231)。カメラ本体200側において、電源がオフする等によって、カメラ本体200とレンズ鏡筒100の間で通信を終了する場合には、レンズ鏡筒100側に電源オフの前に通信終了のコマンドが送信されてくる。そこで、このステップでは、通信終了の指示が有るか否かについて判定する。
ステップS231における判定の結果、通信終了の指示がない場合には、ステップS202に戻る。一方、判定の結果、通信終了の指示が有る場合には、通信終了処理を行い(S232)、レンズ通信のフローを終了する。
このように、レンズ通信のフローにおいては、絞り制御の指示がカメラ本体側からあると、絞り目標位置と目標速度を設定し、駆動制御を行う(S222〜S224)。そして、絞りの駆動機構のカム形状によらず、絞りを通過する光量が一定の速度で変化するように、絞りモータ(絞り用ステッピングモータ112)の駆動速度を制御する(S224a)。絞りを通過する光量変化の速度が一定であるために、動画やライビュー表示の輝度が不自然となることを防止することができる。
また、レンズ通信のフローにおいては、カメラ本体200から絞り制御のコマンドを受信すると、現在の絞り位置と現在のズーム位置を読み出し、またレンズ記憶部131からズーム位置と絞りの開口量の関係を用いて、現在の絞り値から受信した絞り値に到達するための駆動ステップ数を演算し、絞り用ステッピングモータ112の駆動を行っている(図6のS221〜S224)。このため、ズーム位置に係らず、正確な絞り値に制御することができる。
また、レンズ通信のフローにおいては、カメラ本体200から受信した絞り制御のコマンドに基づいて、絞り制御を行っている最中に、ズーム操作がなされた場合には、このズーム操作に基づく焦点距離に変化に応じて、絞りの目標位置を更新している(図6のS226、S227)。このため、カメラ本体200の指示した絞り値に正確に制御することができる。
次に、図7を用いて、図5のステップS205に示すフォーカス駆動処理の動作について説明する。フォーカス駆動処理のフローに入ると、まず、目標位置を設定し(S301)、目標速度を設定する(S302)。カメラ本体200側からAF処理のためのコマンドが送信されてくる場合には、目標位置が併せて送られてくる。そこで、レンズCPU120内のフォーカス制御部125は、目標位置に到達するためのFCS群用ステッピングモータ111の駆動パルス数(目標位置)を設定し、また目標位置に到達するまでのパルスレート(目標速度)を設定する。
ステップS301およびS302において目標位置と目標速度を設定すると、FCSモータの駆動を開始する(S303)。ここでは、ドライバ113を介してFCS群用ステッピングモータ111を駆動し、フォーカスレンズ群102を目標位置に向けて駆動開始する。
FCSモータの駆動を開始すると、次に、フォーカスモータ駆動中か否かを判定する(S304)。FCS群用ステッピングモータ111は、ステップS301において設定したステップ数分、駆動を行う。
ステップS304における判定の結果、フォーカスモータが駆動中の場合は、フォーカス駆動処理を終了して元のフローに戻る。一方、フォーカスモータの駆動中でない場合は、フォーカス制御終了処理を行う(S305)。そして、この終了処理が終わると元のフローに戻る。
次に、図8を用いて、図6のステップS229に示す絞りトラッキング処理の動作について説明する。絞りトラッキング処理のフローに入ると、まず、カメラ本体の最新指示値の読み出しを行う(S401)。カメラ本体200から絞り制御のためのコマンドを受信すると、ステップS225において、絞り指示値をレンズ記憶部131またはレンズCPU120内のメモリに記憶している。ここでは、この記憶された最新の絞り指示値を読み出す。
最新の指示値を読み出すと、次に、現在絞り値(現在の絞り制御パルス位置)plsの読み出しを行う(S402)。本実施形態においては、絞り106の駆動用としてステッピングモータを使用していることから、現在の絞り値は、ステッピングモータの駆動ステップ数のカウント値(絞り制御パルス位置)plsによって求めることができる。
現在絞り値を読み出すと、次に、現在ズーム(ZM)位置読み出しを行う(S403)。ここでは、ズーム位置検出部114の検出出力に基づいて、現在のズーム位置を読み出す。
続いて、最新の指示値は現在ズーム(ZM)位置の開放Fno.未満か否かを判定する(S404)。絞り106の開放Fnoは、焦点距離によって変化し、一般に、焦点距離が長くなると、開放Fno.も大きくなる。ステップS401によって読み出したカメラ本体200からの絞り値は、ステップS403において読み出した現在設定されている焦点距離では、設定不可能な場合がある。そこで、このステップでは、カメラ本体200側で設定された絞り値に絞り106が設定可能か否かを判定する。
ステップS404における判定の結果、最新の指示値は現在ZM位置の開放Fno.未満の場合には、最新の指示値を現在ZM位置の開放Fno.で丸め込む(S405)。ここでは、カメラ本体200側で設定された絞り値に設定することができないことから、現在設定されている焦点距離における開放Fnoとする。
ステップS405における処理を行うと、またはステップS404における判定の結果、最新の指示値は現在ZM位置の開放Fno.未満でなかった場合には、次に、最新の指示値は現在ZM位置の最大Fno.より大きいか否かを判定する(S406)。絞り106は、一番絞り込んだ状態(最大Fno.)よりも更に絞り込むことができず、また、この最大Fno.は、焦点距離によって変化する。そこで、このステップでは、カメラ本体200側で設定された絞り値に絞り106が設定可能か否かを判定する。
ステップS406における判定の結果、最新の指示値は現在ZM位置の最大Fno.より大きい場合には、最新の指示値を現在ZM位置の最大Fno.で丸め込む(S407)。ここでは、カメラ本体200側で設定された絞り値に設定することができないことから、現在設定されている焦点距離における最大Fnoとする。
ステップS407における処理を行うと、またはステップS406における判定の結果、最新の指示値は現在ZM位置の最大Fno.より大きくなかった場合には、次に、目標絞り位置(絞り制御パルス位置)plsを演算する(S408)。ここでは、ステップS401〜S403において読み出した、カメラ本体から指示された絞り値、現在の絞り値、および現在の焦点距離を用いて、レンズ記憶部131に記憶されているズームレンズ群の位置と絞り制御パルス位置から、目標絞り値に到達するための駆動pls数(ステッピングモータの駆動ステップ数、目標絞り制御パルス位置と現在の絞り制御パルス位置との差)を演算する。
目標絞り位置(絞り制御パルス位置)plsを演算すると、次に絞りモータの駆動を行う(S409)。ここでは、絞り制御部124は、ドライバ113を介して絞り用ステッピングモータ112の駆動制御を行い、絞り106の制御を行う。
このように、絞りトラッキング処理においては、ズーム操作により焦点距離が変更されても、この変更前の絞り値が維持されるように、焦点距離の変更に応じて絞り値の開口量(絞り制御パルス位置)を制御している。なお、焦点距離の検出は、所定時間間隔で行われており、この時間間隔で絞り106の開口径の制御がなされる。なお、動画録画ボタンが押されて動画録画中である場合には、絞りの開口径の制御は静音動作をする。
次に、図9に示すフローチャートを用いて、図6のステップS224aに示す速度更新処理の動作について説明する。
速度更新処理のフローに入ると、まず、速度更新タイミングか否かの判定を行う(S501)。絞り106の駆動速度は、所定のタイミングで更新される。この更新タイミングとしては、例えば、1フレーム分または複数フレーム分の画像データを取得したタイミングであり、また絞り用ステッピングモータ112によって絞りが所定ステップ(例えば、10pls分)、駆動されるタイミングでもよい。
ステップS501における判定の結果、速度更新のタイミングであれば、現在絞りモータパルス(pls)の読み出しを行う(S505)。絞り106が基準位置から、絞り用ステッピングモータ112に印加したパルス数をレンズCPU120内のメモリ等に記憶しておき、このステップS505において、このパルス数を読み出す。このパルス数が、絞り用ステッピングモータの制御位置であり、絞り106の現在絞り値に対応する。
現在絞りモータplsを読み出すと、次に、絞り感度の算出を行う(S506)。絞り感度は、レンズ記憶部131に記憶されているので、ステップS505において読み出した現在の絞り値に対応する絞り感度Asを読み出す。なお、ズームレンズの場合には、現在の絞り値に加えて、焦点距離を用いて、対応する絞り感度を読み出す。
絞り感度を算出すると、次に、モータ速度を演算する(S507)。モータ速度Vacは、ステップS506で算出した絞り感度Asにより、ステップS113a、S118でカメラ本体200より入力した絞り目標速度vsを除算することによって求めることができる。詳細については後述する。
モータ速度を演算すると、次に、モータ制御速度更新を行う(S508)。ここでは、レンズCPU120は、絞り制御部124を介して、ドライバ113にモータ駆動速度Vacを設定し、この駆動速度で絞り用ステッピングモータを駆動する。
モータ制御速度の更新を行うと、またはステップSS501における判定の結果、速度更新のタイミングでない場合に、速度更新処理のフローを終了し、元のフローに戻る。
このように、速度更新処理のフローにおいては、絞りの絞り値に基づいて絞り駆動機構の特性を記憶部から読み出し(S505、S506)、絞り駆動機構の特性に基づいて、絞りの開閉動作により絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように絞り駆動機構を駆動する絞り駆動部(絞り用ステッピングモータ)の駆動速度を演算し(S507)、演算された駆動速度に基づいて絞り駆動部を制御している(S508)。
すなわち、速度更新処理のフローにおいては、モータの駆動目標速度と絞り感度からモータ速度を演算して、絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように、絞りの開口量を制御している。言い換えると、絞り駆動用のモータの駆動速度が一定の場合に、絞りの開口量の変化の速度が一定に変化しないような絞り駆動機構であっても、速度更新処理のフローを実行することにより、絞りの開口量の変化の速度を一定にすることができ、絞りを通過する光量の変化速度を一定とすることができる。このため、動画撮影時やライブビュー表示時に、絞り値が変化しても、被写体像の輝度が不自然に変化することを防止することができる。
次に、図10に示すフローチャートを用いて、速度更新処理の第1の変形例を説明する。本変形例においては、図9を用いて説明した光量一定変化となる制御に加えて、絞りモータの駆動速度一定の制御を切り替えることができる。なお、絞りを通過する光量を、指定の光量変化速度にて一定速度で変化させる制御を光量一定変化の制御と記載する。また。絞り駆動用モータ(絞り用ステッピングモータ)の駆動速度を指定の一定の駆動速度とする制御を駆動速度一定の制御と記載する。
本変形例は、図9に示した速度更新処理のフローにおいて、ステップS502とS504を追加したのみであることから、この相違点を中心に説明する。
図10に示す速度更新処理のフローに入ると、まず、速度更新タイミングか否かを判定する(S501)。この判定の結果、速度更新のタイミングであった場合には、次に、指定の光量変化速度による光量一定変化の制御を指示するコマンド(光量一定変化コマンド)が送信されてきたか否かを判定する(S502)。カメラ本体200では、絞り106の駆動速度の制御を行うにあたって、光量一定変化の制御とするか、または駆動速度一定の制御とするかを設定することができ、この設定に応じたコマンドが、ステップS113a、S118において送信されてくる。このステップでは、カメラ本体200からのコマンドに応じて判定する。
ステップS502における判定の結果、光量一定変化コマンドが送信されてきていない場合には、本体から指示された絞りモータ速度を設定する(S504)。ステップS113a、S118において、絞り駆動時の絞りモータの駆動速度が送信されてくるので、この駆動速度で絞り用ステッピングモータ112の駆動制御を行う。すなわち、絞りモータの駆動速度を一定に設定する。
一方、ステップS502における判定の結果、光量一定変化コマンドが送信されてきた場合には、ステップS505以下を実行する。ステップS505以下については、図9を用いて詳述したので、詳しい説明を省略する。
このように、速度更新処理の第1の変形例においては、カメラ本体200側で、光量一定変化の制御とするか、駆動速度一定変化の制御にするかを設定することができる。撮影者は、例えば、動画を撮影するような場合には、光量一定変化の制御を設定すれば、動画の撮影中に不自然な輝度変化を防止することができ、また駆動速度一定変化の制御を設定すれば、静止画撮影の場合に、迅速に絞り制御がなされ、シャッタタイムラグを最小限にすることが可能となる。
なお、本変形例においては、光量一定変化の制御の設定は、カメラ本体200側で設定するとしたが、これに限らず、レンズ鏡筒100側の操作部材(不図示)において設定するようにしてもよい。
次に、図11に示すフローチャートを用いて、速度更新処理の第2の変形例を説明する。本変形例においては、動画モードか否かに応じて、絞りの駆動制御を、光量一定変化の制御にするか、絞りモータ駆動速度一定の制御にするかを、自動的に切り替えることができる。
本変形例は、図9に示した速度更新処理のフローにおいて、ステップS503とS504を追加したのみであることから、この相違点を中心に説明する。
図11に示す速度更新処理のフローに入ると、まず、速度更新タイミングか否かを判定する(S501)。この判定の結果、速度更新のタイミングであった場合には、次に、動画モードか否かを判定する(S503)。カメラ本体200側において、動画録画釦を操作することにより動画モードとなり(図4のS116参照)、ステップS118のAE処理時等において、この情報が送信される。このステップでは、カメラ本内200から情報の送信に基づいて判定する。
ステップS503における判定の結果、動画モードでなかった場合には、本体から指示された絞りモータ速度を設定する(S504)。ステップS113a、S118において、絞り駆動時の絞りモータの駆動速度が送信されてくるので、この駆動速度で絞り用ステッピングモータ112の駆動制御を行う。すなわち、絞りモータの駆動速度を一定に設定する。
一方、ステップS503における判定の結果、動画モードが送信されてきた場合には、ステップS505以下を実行する。ステップS505以下については、図9を用いて詳述したので、詳しい説明を省略する。
このように、速度更新処理の第2の変形例においては、カメラ本体200側で、動画モードに設定されると、自動的に光量一定変化の制御が設定され、また静止画モードに設定されると、自動的に絞りモータの駆動速度一定変化の制御が設定される。このため、撮影者は、撮影モードさえ決めれば、絞りの駆動速度に関する設定が自動的になされるので便利である。
次に、図12ないし図16を用いて、光量変化一定にするための制御について説明する。
図12は、本実施形態の絞り駆動機構の絞りモータパルス(pls)と絞り開口面積の関係の一例を示す。図12において、横軸は、絞り用ステッピングモータ112に印加されたパルス数を示し、この例では、左端が開放絞り値(F=4.0)、右端が最小絞り値(F=22)に対応する。また、縦軸は、絞り106の開口面積を示し、最小絞り値の場合の面積をA[mm]とすると、開放絞り値の場合の面積は32A[mm]となる。この例では、絞り106の絞り羽根を駆動するカムの特性により、このような絞り開口面積特性を有するものとする。
図13は、絞りモータ駆動速度一定制御の例であり、絞り用ステッピングモータ112を一定速度で駆動した場合を示す。図13は、図12に示すような絞り開口面積特性を有する絞り駆動機構にて、基準絞りモータ速度Var=1000[pps=pls/sec]で絞りモータを一定速度で駆動する時の、絞りモータパルス(pls)と絞り値AVの関係を示す。
ここで、絞りによる光量変化速度は、微小時間に対して変化する光量であり、絞り値AVの変化をΔAVとするとΔAV/Δt(1/sec)と示すことができる。図13において、横軸は絞りモータパルス(pls)を示し、絞りモータ駆動速度を一定としているので、横軸は時間tとみなすことができる。従って、横軸を時間tとみなすと、このグラフの傾き(ΔAV/Δt)は、基準絞りモータ速度Varで絞りモータを駆動制御する場合の絞りによる光量変化速度を示す。
なお、図13の横軸における絞りモータパルスpls=0は開放絞り値F4、絞りモータパルスpls=最大値は最小絞り値F22に対応している。また、縦軸は、絞り値AV(アペックス値)を示す(AV4はF4、AV9はF22にそれぞれ対応する)。
このように、本実施形態や本変形例においては、絞りモータを一定速度で駆動制御する場合、絞り値は絞りモータパルス(時間)の変化に対して非線形に変化し、光量変化速度が一定とはならない(光量が一定速度で変化しない)絞り駆動機構となっている。前述の第1の変形例および第2の変形例におけるステップS504(図10、図11参照)における絞りモータ速度の設定は、光量変化速度が一定とならない(光量が一定速度で変化しない)場合である。
図12および図13を用いて説明したような絞り駆動機構の条件のもとで、カメラ本体から指示される絞り動作による光量変化速度に合致する光量変化速度に制御するための処理について説明する。最初に概略的な説明を示す。
図14は、ねらいとする光量一定変化制御を示し、光量変化速度である傾きが一定となる特性を示す。図13の各時刻の絞りモータ駆動速度一定制御特性の傾きである光量変化速度vd[1/sec]を、カメラ本体から指示された光量変化速度vs[1/sec]の傾き(図14)に補正するために以下の計算を行う。
指示された光量変化速度vsを、各時刻での絞りモータ駆動速度一定制御特性の傾きである光量変化速度vdで除算した補正係数(vs/vd)を求め、基準絞りモータ速度Var[pls/sec]にこの補正係数を乗算して絞りモータ補正速度Vac[pls/sec]を、下記(1)によって算出する。なお、[]は単位を示す。
Vac[pls/sec]=Var[pls/sec]×vs[1/sec]/vd[1/sec] ・・・(1)
図15には、絞りモータ一定速制御特性を測定する際の基準絞りモータ速度Var=1000ppsとする場合の、絞りモータ補正速度Varの特性を模式的に示す。なお、図15は、開放絞り値F4から最小絞り値F22までの絞り動作の時間を、基準絞りモータ速度Varにて絞りモータ一定速制御特性を測定する際に要する開放絞り値F4から最小絞り値F22までの絞り動作の時間と同一とする条件としている。以上が概略的な処理の説明となる。
次に、具体的な処理を以下に示す。レンズCPU120は、本体CPU201aから受信する光量変化速度vs[1/sec]と以下に説明する絞り感度データに基づいて光量変化速度がvsとなる絞りモータ速度を算出する。図16は、レンズ記憶部131が記憶している絞り感度データを示す。絞り感度データは、図13に示すように、絞りモータを、1パルス分だけ駆動する場合に対応する絞り値AVの変化量(ΔAV)を示すデータである。絞り感度データの形式としては、各絞りモータパルス値に対応する絞り値AVの変化量Asとして記憶されている。または、絞りモータパルス値を複数の領域に分割し、分割領域毎に絞り値の変化量を記憶してもよい。その場合は、たとえば、分割領域内の絞り値AVの変化量の平均値を求めて記憶させてもよい。あるいは図16に示す特性値に一致する近似式を記憶させてもよい。また、このような絞り感度データは、交換レンズやレンズ一体型カメラの製造工程において、個体毎に測定されてレンズ記憶部131に記憶させてもよい。
本発明の一実施形態や変形例においては、レンズCPU120は、絞りモータを駆動する際に、本体CPU201aから光量変化速度vs[1/sec]を受信する(図4のS113a、S118の絞り駆動時の絞りの駆動速度と等価)。
そして、本体より指示された光量変化速度vsに対して、レンズ記憶部131に記憶されている絞り感度データのうちから、現在の絞りモータパルス値に応じた絞りAV値の変化量Asを選択し、下記(2)式により絞りモータ速度Vacを算出する。
Vac[pls/sec]=vs[1/sec]/As[1/pls] ・・・(2)
レンズCPU120は、絞りモータを駆動しながら絞りモータパルス値に応じて絞りAV値の変化量Asを選択して上記絞りモータ速度Vacを算出する(図9:S507)。そして、各絞りモータパルス値の位置にて速度Vacにて絞りモータを駆動するように制御することにより(図9:S508)、絞りを通過する光量の変化速度を一定値Vsに制御することが可能となる。
以上説明したように、本発明の一実施形態や変形例においては、絞り駆動機構の特性に基づいて、絞りの開閉動作により絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように絞り駆動機構の駆動速度を演算し(図9のS505〜S507)、演算された駆動速度に基づいて絞り駆動部を制御している(S508)。このため、絞り駆動時でも露出変化が不自然となることを防止できる。
また、本発明の一実施形態や変形例においては、絞りの開閉動作により絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように絞り駆動部を制御する第1の制御を実行するか、または絞り駆動機構の特性と無関係に絞り駆動部を制御する第2の制御を実行することができる。このため、動画や静止画等に応じて適切な露光制御ができる。
なお、本発明の一実施形態や変形例においては、絞りの目標速度はカメラ本体側から送信していたが、しかし、目標速度はレンズ鏡筒側において、絞り装置の特性に応じて適宜設定するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型コンピュータ、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、絞りを有する機器であれば、本発明を適用することができる。
また、本明細書において説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムで設定可能であることが多く、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への記録の仕方は、製品出荷時に記録してもよく、配布された記録媒体を利用してもよく、インターネットを介してダウンロードしたものでもよい。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10・・・交換レンズ、
100・・・レンズ鏡筒、101・・・撮影レンズ、102・・・フォーカスレンズ群、103・・・ズームレンズ群、104・・・撮影レンズ、105・・・撮影レンズ、106・・・絞り、107・・・鏡枠、111・・・FCS群用ステッピングモータ、112・・・絞り用ステッピングモータ、113・・・ドライバ、114・・・ズーム(ZM)位置検出部、120・・・レンズCPU、121・・・位置検出部、122・・・コマンド処理部、124・・・絞り制御部、125・・・フォーカス制御部、131・・・レンズ記憶部、200・・・カメラ本体、201・・・システムコントローラ、201a・・・本体CPU、201b・・・画像処理回路、201c・・・焦点検出回路、202・・・撮像部、204・・・シャッタ駆動機構、205・・・シャッタ、206・・・コネクタ、208・・・表示部、210・・・記憶媒体、212・・・不揮発性メモリ、214・・・揮発性メモリ、216・・・カメラ操作部、216a・・・パワーSW、216b・・・1stレリーズSW、216c・・・2ndレリーズSW、218・・・電源回路、220・・・バッテリ

Claims (6)

  1. 撮影レンズと絞りと該絞りを開閉させるための絞り駆動機構とを有するレンズユニットにおいて、
    上記絞り機構は、上記絞りを最小駆動単位で駆動させる際の絞り値の変化量が絞り値に応じて変化する構成を有し、
    上記レンズユニットは、
    絞り値に応じた上記絞り駆動機構の上記最小駆動単位の駆動に対応する絞り値の変化量である絞り感度特性を記憶する記憶部と、
    上記絞り駆動機構を駆動する絞り駆動部と、
    上記絞り駆動機構の絞り感度特性と所定の光量変化速度に基づいて、上記絞りの開閉動作により絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように上記絞り駆動部の駆動速度を演算し、演算した駆動速度に基づいて上記絞り駆動部を制御する絞り制御部と、
    を具備することを特徴とするレンズユニット。
  2. 上記絞り制御部は、上記レンズユニットに着脱可能に構成されるカメラ本体と通信可能であり、上記カメラ本体から上記所定の光量変化速度を受信することを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 上記絞り制御部は、上記レンズユニットに着脱可能に構成され動画撮影を行う動画モードを有するカメラ本体と通信可能であり、
    上記絞り制御部は、上記カメラ本体から動画モードが設定されたことが送信された場合に、絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように上記絞り駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  4. 上記絞り制御部は、上記レンズユニットに着脱可能に構成され動画撮影を行うことが可能なカメラ本体と通信可能であり、
    上記絞り制御部は、上記カメラ本体からの所定フレーム分の画像データの取得が完了したことに応じて、上記駆動速度の演算を行い、演算した駆動速度に基づいて上記絞り駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  5. 上記絞り制御部は、上記絞り駆動部による所定数の駆動単位の駆動の実行に応じて、上記駆動速度の演算を行い、演算した駆動速度に基づいて上記絞り駆動部を制御することを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  6. 撮影レンズと、絞りと、該絞りを開閉させ、上記絞りを最小駆動単位で駆動させる際の絞り値の変化量が絞り値に応じて変化する構成を有する絞り機構と、上記絞り駆動機構の特性を記憶する記憶部と、上記絞り駆動機構を駆動する絞り駆動部を有するレンズユニットにおける絞り制御方法において、
    上記絞りの絞り値に基づいて上記絞り駆動機構の上記最小駆動単位の駆動に対応する絞り値の変化量である絞り感度特性を上記記憶部から読み出し、
    上記絞り駆動機構の絞り感度特性と所定の光量変化速度に基づいて、上記絞りの開閉動作により絞りを通過する光量の変化速度が一定となるように上記絞り駆動部の駆動速度を演算し、
    演算された駆動速度に基づいて上記絞り駆動部を制御する、
    ことを特徴とする絞り制御方法。
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