JP6559937B2 - 油静圧案内機構および工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、油静圧案内機構および工作機械に関し、より具体的には、相対移動する案内部材と移動部材との間に油を供給することによって、移動部材と案内部材との間で油静圧による荷重支持を行いつつ、相互の高精度かつ円滑な案内を行うことができる油静圧案内機構およびこれを備えた工作機械に関する。
従来、工作機械には、加工対象であるワークと加工用の工具とを任意の相対位置に移動させるために、様々な移動機構が用いられる。
例えば、ワークを載置するテーブルの支持構造あるいは工具を装着するヘッドの支持構造には、三次元移動を可能とするために、X軸、Y軸、Z軸の各軸に沿った直線移動機構が採用される。また、テーブルあるいはヘッドの向きを変えるために、回転移動機構が採用される。
これらの移動機構は、相対移動する2部材(例えば案内部材とこれに沿って移動する移動部材)を有するとともに、これらの2部材を移動させる駆動機構と、移動方向あるいは移動軸線の精度(案内精度)を確保するための案内機構を有する。
このような案内機構では、案内精度が高いこと、つまり直線運動はなるべく直線に、回転運動はなるべく真円に、という幾何学的精度が求められる。さらに、案内機構においては、高負荷容量で、低摩擦であり、減衰性能(吸振性能)が高いことが求められる。
すなわち、案内機構の案内精度は、相対移動する2部材の位置決め精度に影響し、加工するワークの形状精度に影響する。案内機構が低摩擦であることは、移動軸線に沿った位置決め精度に影響し、加工するワークの形状精度に影響する。また、制振性は、相対移動する2部材間の振動の減衰に影響し、工具とワークの間で発生する振動を構造物、案内機構でいかに減衰させるかがワークの加工面粗さに影響する。
近年、工作機械の案内機構には、油静圧案内機構が用いられている(特許文献1など参照)。
特許文献1をはじめとして一般的な油静圧案内機構では、一対の摺動面のうち一方に静圧室(静圧荷重支持を行うための油が供給される凹部)を形成し、この静圧室に潤滑油を供給し、その静圧により他方の摺動面との間で荷重伝達を行う。つまり、一対の摺動面には潤滑油が介在するだけであり、一対の摺動面どうしは非接触状態となるので、摺動抵抗を大幅に低減できる。
油静圧案内機構の一例として、図28に示す油静圧案内機構8がある。油静圧案内機構8は、表面が平滑な案内面とされた案内部材89と、案内部材89の表面に摺動する摺動面80を有する移動部材81と、移動部材81の摺動面80上に形成される凹部82からなる給油構造と、油タンク83内の油を凹部82に供給する給油装置84と、凹部82内の油Oの案内部材89に作用させる圧力を制御する油圧制御弁85とを備えている。
さらに、この種の油静圧案内機構8は、移動部材の摺動面80と案内部材89の案内面との間で摺動自在に荷重伝達を行う際に、凹部82(移動部材81の摺動面80上)から溢れた油Oの全てを油タンク83内に回収する回収部86を備えており、回収部86で回収した油Oを再び凹部82に供給するようになっている。従って、油静圧案内機構8では、油Oを凹部82と回収部86とに満たしつつ循環させることによって、移動部材の摺動面80と案内部材89の案内面とを摺動させるようになっている。
しかしながら、油静圧案内機構8では、凹部82から溢れた油Oが、移動部材81の摺動面80全体に行き渡った後に、移動部材81の外周全周から摺動面80外に溢れ出すことになる。そのため、油静圧案内機構8では、移動部材81の外周全周から摺動面80外に溢れ出す油Oを回収する必要があることから、回収部86が大がかりなものになる。
また、大量の回収油は配管で戻すことができず、案内面あるいは摺動面80のそばに設けた開路を通って回収される。そのため切削材や切くずの細かい粉、粉じんなどの混入で早期に劣化しやすい。また、回収油は案内機構でせん断されて発熱している。この高温になった回収油が摺動面80、案内面に沿って流れることで機械構造に熱を与え、構造物の熱変形を生じさせる。
このような事情から、油静圧案内機構8では、凹部82と大がかりな回収部86とを油Oで満たす必要があるため、案内部材89と移動部材81とを各々の案内面と摺動面80とで摺動させるにあたり、大量の油Oが必要となる。
このような問題は、油静圧機構を利用して重量物を水平方向に位置調整可能に支持する重量物支持装置においても同様である。
ここで、重量物支持装置では、油静圧機構の外周にシール部を有する装置が提案されている(特許文献2参照)
図29に示すように、重量物支持装置9は、被支持体99が載置される載置面90を有する支持体91と、この支持体91の載置面90上に設けられる環状のシール部材92と、前記載置面90におけるシール部材92に取り囲まれている領域内に位置し、載置面90上に油Oを供給するための給油穴93に繋がる凹部94からなる給油構造と、油タンク95内の油をシール部材92に取り囲まれている領域に供給する給油装置96とを備えている。
また、この種の重量物支持装置9は、凹部94に所定量の油Oが供給されると油Oの供給を停止させる弁機構97と、弁機構97によって凹部94への油Oの供給を停止させている状態を解除するための圧抜弁98とをさらに備えている。
より具体的に説明すると、弁機構97は、給油穴93に形成されるとともに載置面90側になるにつれて穴径が小さくなるテーパー部970と、給油穴93に挿通されるとともに載置面90側に向けて付勢される弁体971とを備えており、弁体971は、テーパー部970に当接可能な当接部972と、この当接部972から延びる延出部973であって、一部が載置面90よりも被支持体99側に位置する延出部973とを備えている。
そして、圧抜弁98は、給油装置96から給油穴93までの間の領域に供給されている油Oを油タンク95内に回収するようになっている。
そのため、この種の重量物支持装置9では、載置面90上に被支持体99を配置すると、弁体971の延出部973が被支持体99に押されるに伴い、当接部972がテーパー部970から離れる。そして、載置面90上に被支持体99とシール部材92とによって画定された密閉空間である静圧ポケットPに給油装置96によって油Oが供給され、被支持体99が載置面90から所定量離間すると(すなわち、静圧ポケットPに所定量の油Oが供給されると)弁体の当接部972がテーパー部970に当接し、油Oの供給が停止する。
さらに、圧抜弁98で給油装置96から給油穴93までの間に供給されている油Oを油タンク95内に回収すると、静圧ポケットP内の圧力が低下して弁体971の延出部973が被支持体99に押されるに伴い、当接部972がテーパー部970から離れ、静圧ポケットP内の油Oが油タンク95内に回収され、被支持体99は載置面上に密接状態で支持される。
そのため、この種の重量物支持装置9は、被支持体99を支持するにあたり、静圧ポケットPに対して継続的に油Oを供給することなく、油Oが被支持体99に作用させる圧力を保つことができるとされている。
従って、前述した重量物支持装置9のような外周のシール部および油の供給回収を行う構造に準じて油静圧案内機構8を改良すれば、先に油静圧案内機構8について説明したように、大量の油Oを必要とすることなく、被支持体99を支持することができると期待されている。
特開2004−58192号公報 国際公開第2005/075859号
しかしながら、上述した特許文献2の重量物支持装置9では、静圧ポケットP内に所定量の油Oを供給してその後、油Oの供給が停止するため、載置面90と被支持体99との間隔を調整することができないという問題点がある。
このような問題は、重量物支持装置9に準じた構造の油静圧案内機構においても同様である。
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、油の供給量を抑えつつ、案内部材と移動部材との荷重移動部材に応じて油の圧力を調整可能にして、そのうえで移動部材の摺動面と案内部材の案内面との間隔を小さくした油静圧案内機構および工作機械を提供することを課題とする。
本発明に係る油静圧案内機構は、表面が平滑な案内面とされた案内部材と、前記案内面に対向される摺動面および前記摺動面に形成される環状の配置溝を有する移動部材と、環状に形成されて前記配置溝に配置されかつ前記案内面に密接可能な密閉部材と、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域に油を供給する給油構造と、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域から油を回収する油回収構造と、を備え、前記油回収構造は、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域内に形成されるとともに、前記摺動面外に開放する回収穴を有し、前記密閉部材は、弾性を有する円環状のシール部材本体と、前記シール部材本体と前記配置溝との間に配置されるリング部材とを有し、前記リング部材は、円環状に形成され、内周側に対して前記シール部材本体の外径に対応する凹部と、前記配置溝の底面から離れた側から径方向内方に向けて延出する延出部とを有し、前記給油構造は、前記密閉部材に取り囲まれている領域内に繋がる給油路と、前記給油路と前記回収穴との間に設けられる環状の給油溝と、前記給油路と前記給油溝とに繋がる連通溝とを有することを特徴とする。
本発明に係る油静圧案内機構の別の態様は、表面が平滑な案内面とされた案内部材と、前記案内面に対向される摺動面および前記摺動面に形成される環状の配置溝を有する移動部材と、環状に形成されて前記配置溝に配置されかつ前記案内面に密接可能な密閉部材と、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域に油を供給する給油構造と、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域から油を回収する油回収構造と、を備え、前記油回収構造は、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域内に形成されるとともに、前記摺動面外に開放する回収穴を有し、前記配置溝は、前記配置溝の底面から離れた側から径方向内方に向けて延出する突出部を有し、前記給油構造は、前記密閉部材に取り囲まれている領域内に繋がる給油路と、前記給油路と前記回収穴との間に設けられる環状の給油溝と、前記給油路と前記給油溝とに繋がる連通溝とを有することを特徴とする。
上記構成の油静圧案内機構によれば、移動部材の摺動面の配置溝に配置された密閉部材を、案内部材の案内面に密接させることで、案内部材の案内面と移動部材の摺動面と密閉部材とによって密閉された空間(以下、静圧室あるいは静圧ポケットと呼ぶ)が画定される。そして、給油構造で静圧ポケット内に油を供給することによって、案内面と摺動面との間の、各々に交差する方向の荷重が、静圧ポケット内の油の静圧で支持され、案内部材と移動部材とを軽微な力で案内面および摺動面に沿った方向へ移動させることができる。
このとき、案内部材と移動部材との間の荷重(油静圧案内機構に作用する外力)が大きくなると、案内面と摺動面との間隔が小さくなり、静圧ポケット内の油の圧力が大きくなる。その一方で、案内部材と移動部材との間の荷重が小さくなると、案内面と摺動面との間隔が大きくなり、静圧ポケット内の油の圧力が小さくなる。従って、油静圧案内機構に作用する外力が変化しても、案内部材と移動部材との間に作用する静圧ポケットの静圧を適正な力に維持することができる。
また、静圧ポケット内の潤滑油を外部に開放する回収穴は、摺動面における密閉部材に取り囲まれている領域内に形成されるため、油の回収を静圧ポケット内で行うことができる。従って、静圧ポケット内を流れる油の量を調整することで、案内部材と移動部材との間に作用する静圧を調整することができ、また、静圧ポケットに供給した油を外部に流出させることなく回収することもできる。
さらに、本発明においては、密閉部材をシール部材本体とリング部材とで形成し、リング部材に径方向内方に向けて延出する延出部を設けたので、密閉部材が、シール部材本体が破損したり、配置溝から抜けたりすることを防止できる。
あるいは、配置溝に径方向内方に向けて延出する突出部を設けることにより、密閉部材が配置溝から外れることを防止できる。
さらに、本発明においては、給油路から供給された油は、連通溝を通って給油溝にも供給されるため、密閉部材から給油溝までの領域にある油の圧力を、供給圧力に準じた一定の圧力に保つことができる。
本発明に係る油静圧案内機構の別の態様として、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域に供給される油の前記案内面に作用する圧力を調整すべく前記密閉部材に取り囲まれている領域に供給する油の圧力又は流量を調整する油圧制御弁を有するようにしてもよい。
このようにすれば、油圧制御弁により、密閉部材に取り囲まれている領域に供給する油の圧力又は流量を調整することができ、密閉部材に取り囲まれている領域に供給される油の案内面に作用する圧力を適切に調整することができる。
本発明の工作機械は、前述した本発明の油静圧案内機構が複数設置された案内機構を有することを特徴とする。
このような本発明では、案内機構に設置される複数の油静圧案内機構のそれぞれにおいて、前述した本発明の油静圧案内機構で述べた通りの効果を得ることができ、工作機械全体としての有効性を高めることができる。
本発明の工作機械において、前記給油構造および前記油回収構造は、複数の油静圧案内機構で共用されていることが望ましい。
このような本発明では、複数の油静圧案内機構で給油構造および油回収構造を共用することで、設備の簡略化が可能であり、コスト低減にも有効である。
本発明の工作機械において、前記給油構造は、複数の油静圧案内機構に対して個別の油圧制御弁が設置されていることが望ましい。
このような本発明では、給油構造および油回収構造の共用化により設備を簡略化しつつ、個別の油圧制御弁により個々の油静圧案内機構の油圧調整を細かく行うことができる。
本発明の工作機械において、前記給油構造は、複数の油静圧案内機構を含む系統ごとに油圧制御弁が設置されている、としてもよい。
このような本発明では、給油構造および油回収構造の共用化により設備を簡略化しつつ、系統別の油圧制御弁により、各系統の油静圧案内機構の油圧調整を行うことができる。このような系統別の調整は、個々の油静圧案内機構に対する調整ほど細かくはできないが、一方で個別に油圧制御弁を設置する場合に比べて弁数を低減でき、設備の簡略化には有効である。
以上のように、本発明に係る油静圧案内機構および工作機械は、油の供給量を抑えつつ、静圧ポケットにおける油の静圧を適切に保つことができるという優れた効果を奏し得る。
本発明に含まれない第一実施形態に係る工作機械を示す斜視図である。 前記第一実施形態に係る油静圧案内機構の配置を示す部分透視した斜視図である。 前記第一実施形態に係る油静圧案内機構の構成概略図である。 前記第一実施形態に係る油静圧案内機構の移動部材の斜視図である。 前記第一実施形態に係る油静圧案内機構の移動部材の縦断面図である。 前記第一実施形態に係る油静圧案内機構の移動部材の拡大図であって、図6(A)は、案内部材と移動部材とを対向配置する前の状態における図5の領域X1の拡大図であり、図6(B)は、案内部材と移動部材とを対向配置し、静圧ポケット内に油を供給している状態における図5の領域X1の拡大図である。 前記第一実施形態に係る油静圧案内機構の説明図であって、案内部材と移動部材とを対向配置し、静圧ポケット内に油を供給している状態の説明図である。 前記第一実施形態に係る油静圧案内機構の拡大図であって、案内部材と移動部材とを対向配置し、静圧ポケット内に油を供給している状態における図7の領域X2の拡大図である。 本発明に含まれない第二実施形態に係る油静圧案内機構の構成概略図である。 前記第二実施形態に係る油静圧案内機構の移動部材の斜視図である。 前記第二実施形態に係る油静圧案内機構の移動部材の縦断面図である。 前記第二実施形態に係る油静圧案内機構の説明図であって、案内部材と移動部材とを対向配置し、静圧ポケット内に油を供給している状態の説明図である。 前記第二実施形態に係る油静圧案内機構の拡大図であって、案内部材と移動部材とを対向配置し、静圧ポケット内に油を供給している状態における図12の領域X3の拡大図である。 本発明である第三実施形態に係る油静圧案内機構の移動部材の斜視図である。 前記第三実施形態に係る油静圧案内機構の移動部材の縦断面図である。 前記第三実施形態に係る油静圧案内機構の説明図であって、案内部材と移動部材とを対向配置し、静圧ポケット内に油を供給している状態の説明図である。 前記第三実施形態に係る油静圧案内機構の拡大図であって、案内部材と移動部材とを対向配置し、静圧ポケット内に油を供給している状態における図16の領域X4の拡大図である。 本発明に含まれない参考形態に係る油静圧案内機構のシール部材の説明図であり、図18(A)は、案内部材と移動部材とを対向配置する前の状態におけるシール部材の説明図であり、図18(B)は、案内部材と移動部材とを対向配置し、静圧ポケット内に油を供給している状態におけるシール部材の説明図である。 本発明の別の実施形態に係る油静圧案内機構のシール部材の説明図であり、図19(A)は、案内部材と移動部材とを対向配置する前の状態におけるシール部材の説明図であり、図19(B)は、案内部材と移動部材とを対向配置し、静圧ポケット内に油を供給している状態におけるシール部材の説明図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る油静圧案内機構の移動部材の斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る油静圧案内機構の構成概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る工作機械における油静圧案内機構を示す模式図である。 前記図22の実施形態における給油構造および油回収構造を示す模式図である。 前記図22の実施形態における他の給油構造および油回収構造を示す模式図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る工作機械における油静圧案内機構を示す斜視図である。 前記図25の実施形態における給油構造および油回収構造を示す模式図である。 前記図25の実施形態における他の給油構造および油回収構造を示す模式図である。 従来の油静圧案内機構の構成概略図である。 従来の重量物支持装置の構成概略図である。
以下、本発明に含まれないが本発明の前提となる第一実施形態に係る油静圧案内機構について添付図面を参照しつつ説明する。
〔第一実施形態〕
図1から図8までの各図には、本発明の前提となる第一実施形態が示されている。
本実施形態は、図1および図2に示す門型構造の工作機械110において、X軸,Y軸,Z軸の各軸移動機構の案内機構として、本発明の前提となる油静圧案内機構が用いられている。
図1において、工作機械110は、X軸方向に延びる基台111を有し、基台111にはテーブル112が支持されている。基台111を挟んで両側には一対のコラム113が設置され、各々の上端にはY軸方向に延びるクロスバー114が設置されている。クロスバー114にはヘッド115が支持され、ヘッド115にはZ軸方向(鉛直方向)に延びるラム116が装着されている。
テーブル112の上面には加工対象であるワーク119が固定される。ラム116の下端には主軸117が露出しており、この主軸117には加工用のツール118が装着される。
工作機械110においては、テーブル112をX軸方向に移動させるとともに、ヘッド115をY軸方向に、ラム116をZ軸方向に、それぞれ移動させることで、ワーク119に対してツール118を三次元で相対移動させることができ、これによりワーク119に任意の形状を加工することができる。
このような三次元加工動作を行うために、工作機械110には、テーブル112を基台111に沿って移動させるX軸移動機構121と、ヘッド115をクロスバー114に沿って移動させるY軸移動機構122と、ヘッド115に対してラム116を移動させるZ軸移動機構123と、が設置されている。
これらのX軸移動機構121、Y軸移動機構122、Z軸移動機構123は、それぞれ移動部分(基台111に対するテーブル112など)を移動可能に支持するとともに、これらを所定の移動方向へ案内する案内機構と、移動部分を外部コマンドに基づいて駆動するモータ等を含む駆動機構を備えている。
これらの移動機構121〜123のうち、ヘッド115とクロスバー114との間のY軸移動機構122には、Y軸方向に延びる複数の案内機構130(第1〜第6の案内機構130A〜130F、図2参照)が用いられている。
図2にも示すように、クロスバー114は、ヘッド115が装着される側の上部に第1のレール141を有し、下部に第2のレール142を有する。ヘッド115は、上部に下向きの第1の溝部151を有し、下部のクロスバー114側に第2の溝部152を有する。
ヘッド115に形成された第2の溝部152は、クロスバー114の第2のレール142に係合され、Z軸方向の荷重支持が行われるとともに、X軸方向の位置が規制されている。
ヘッド115に形成された第1の溝部151は、クロスバー114の第1のレール141に係合され、X軸方向の位置規制とともに、荷重支持する第2のレール142を中心としてヘッド115が自重により傾くことを規制している。
第1の溝部151の内側には、第1のレール141をX軸方向に挟む第1および第2の移動部材131A,131Bが設置されている。これら第1および第2の移動部材131A,131Bは、第1のレール141を案内部材として、各々の間に本発明の前提となる第1および第2の案内機構130A,130Bを構成する。
第2の溝部152の内側には、第2のレール142をX軸方向に挟む第3および第4の移動部材131C,131Dと、第2のレール142をZ軸方向に挟む第5および第6の移動部材131E,131Fとが設置されている。これら第3〜第6の移動部材131C〜131Fは、第2のレール142を案内部材として、各々の間に本発明の前提となる第3〜第6の案内機構130C〜130Fを構成する。
本実施形態においては、案内機構130(第1〜第6の案内機構130A〜130F)として、それぞれ図3から図8に示される本発明の前提となる油静圧案内機構1が採用されている。
以下、本実施形態の油静圧案内機構1について詳述する。
本実施形態に係る油静圧案内機構1は、図3あるいは図7に示すように、案内面28を有する案内部材29と、摺動面20を有する移動部材2と、を有する。
移動部材2は、図4および図5に示すように、摺動面20に形成される環状の配置溝21と、配置溝21に配置される環状の密閉部材であって、摺動面20に対向配置される案内部材29の案内面28に密接可能なシール部材3と、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域に油Oを供給する給油構造4と、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域から油Oを回収する油回収構造5と、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域に供給される油Oの圧力を調整すべくシール部材3に取り囲まれている領域に供給する油Oの圧力又は流量を調整する油圧制御弁6(図3参照)と、を備えている。
図4および図5に示すように、移動部材2は、板状に形成されている。そして、移動部材2は、摺動面20と直交する方向に側面22,22…を有する。
図6(A)は、案内部材29と移動部材2とを対向配置する前の状態における図5の領域X1の拡大図である。図6(B)は、案内部材29と移動部材2とを対向配置し、静圧ポケットP内に油Oを供給している状態における図5の領域X1の拡大図である。
密閉部材であるシール部材3は、一部が摺動面20から突出するようにして配置溝21に配置されている。より具体的に説明すると、シール部材3は、図6(A)に示すように、円環状のシール部材本体30と、シール部材本体30と配置溝21との間に配置されるリング部材31とを有する。シール部材本体30は、弾性を有する。
リング部材31は、円環状に形成されており、内周側に対してシール部材本体30の外径に対応する凹部が形成されている。また、リング部材31は、案内部材29の案内面28に密接しても、配置溝21の底部に当接しないようになっている。より具体的に説明すると、リング部材31は、方向内方に向けて延出する延出部310を有する。延出部310は、リング部材31の周方向全周に亘って設けられている。
そのため、図6(B)に示すように、移動部材2と案内部材29とを向かい合わせ、摺動面20と案内面28とを密接させると、シール部材3が案内部材29の案内面28に押圧されるが、リング部材31が配置溝21の側面に当接し、さらに、シール部材本体30がリング部材31の内周側に密接する。従って、シール部材3は、シール部材本体30が破損したり、配置溝21から抜けたりすることを防止できるようになっている。
そして、油静圧案内機構1では、移動部材2と案内部材29とを向かい合わせに配置することで、摺動面20と案内面28とシール部材3とによって密閉された空間(以下、静圧ポケットPとする)が画定されるようになっている。
図5に戻り、給油構造4は、移動部材2内に形成され、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域内に繋がる給油路40を有する。また、本実施形態に係る給油構造4は、給油路40を介して油タンク41内の油Oを、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域内に供給する給油装置42を有する(図3参照)。
油圧制御弁6は、給油装置42に繋がっており、給油路40を通過する油Oの圧力又は流量を調整できるようになっている。そのため、油圧制御弁6は、給油路40を通過する油Oの圧力を上げるか、または流量を多くすることで、静圧ポケットP内の油Oの圧力、又は案内面28と摺動面20との隙間を大きくできる。一方、給油路40を通過する油Oの圧力を下げるか、または流量を少なくすることで、静圧ポケットP内の油Oの圧力、又は案内面28と摺動面20との隙間を小さくすることができるようになっている。なお、油圧制御弁6は、絞り弁等で構成することができる。
給油路40は、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域内で開放している。また、給油路40は、移動部材2の側面22外においても開放している。そして、給油装置42は、例えば、油圧ポンプで構成することができる。
油回収構造5は、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域内に形成されるとともに、摺動面20外に開放する回収穴50を有する。また、油回収構造5は、回収穴50に繋がる回収路51を有する。
そして、回収路51は、移動部材2内に形成されており、一方の開口が回収穴50と繋がり、他方の開口が移動部材2の側面22上で開放している。また、回収路51は、給油構造4の油タンク41に繋がっている。そのため、油回収構造5は、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域内に供給された油Oを油タンク41に回収できるようになっている。
本実施形態に係る油静圧案内機構1の移動部材2の構成は、以上の通りである。
このような移動部材2を案内部材29と組み合わせることで、油静圧案内機構1が形成される。
油静圧案内機構1では、図7および同図の領域X2を拡大した図8に示すように、移動部材2の摺動面20と案内部材29の案内面28とが向かい合わせで密接するように、移動部材2及び案内部材29を配置する。このようにすると、案内部材29の案内面28と、移動部材2の摺動面20と、シール部材3とによって、静圧ポケットPが画定される。
油Oが供給されていない状態では、静圧ポケットPの領域においても、摺動面20と案内面28とが密接している。ここで、給油構造4から油Oを供給すると、供給された油Oは配置溝21内に充填され、この配置溝21の領域において案内面28を押し上げる。これにより案内面28と摺動面20とが密接状態から引き離され、引き離された両者の隙間に配置溝21の油Oが浸入してゆく。浸入した油Oが、配置溝21近くから静圧ポケットPとなるべきシール部材3の内側全体にまで行き渡ることで、案内面28と摺動面20との間の荷重伝達が油Oの静圧だけで行われる状態となる。
この状態では、案内面28と摺動面20とは、油Oおよびシール部材3だけを介して接触し、つまり、案内面28と摺動面20との直接的な接触はない状態となる。
このような油Oによる押し上げを行うために、配置溝21の面積は、配置溝21に供給された油Oの押し上げ力が案内面28と摺動面20との間の荷重を上回るように、設定される。
そして、給油装置42によって、給油路40を介して静圧ポケットP内に油Oを供給しつつ、回収穴50および回収路51を介して静圧ポケットP内の油Oを油タンク41に回収する。このとき、静圧ポケットP内の油Oの回収は、シール部材3によって包囲された領域内(すなわち、静圧ポケットP内)で行われるため、静圧ポケットP内の油Oを外部に流出させることなく油タンク41内に回収することができる。
そして、静圧ポケットP内への油Oの圧力を上げるか、または供給量を増加させると、静圧ポケットP内における油Oの圧力、つまり案内部材29と移動部材2との間で荷重を伝達する油静圧機構としての静圧が上昇する。なお、静圧ポケットP内の油Oの圧力は、配置溝21の内側から回収穴50に近づくにつれて低下し、回収穴50の縁に対応する領域でゼロ(相対圧力がゼロつまりほぼ大気圧)となる。
そして、静圧ポケットP内の油Oの圧力が十分に高められると、摺動面20および案内面28には、油Oおよびシール部材3以外に直接接触することがなくなり、油静圧案内機構1が負荷荷重を静圧で支え、案内部材29と移動部材2とが、摺動面20および案内面28に沿った方向へ、軽微な力で移動させることができる状態となる。
このとき、案内部材29および移動部材2に外力(例えば、図1の工作機械110で切削等を行う際に案内面28および摺動面20の交差方向に作用する外力)が作用する場合、移動部材2は、案内部材29と移動部材2との間の通常の荷重に加えて、前述した外力も支えることになる。
より具体的に説明すると、案内部材29と移動部材2との間に作用する外力が大きくなると、案内部材29の案内面28と移動部材2の摺動面20との間隔が小さくなり、静圧ポケットP内の油Oの圧力が大きくなる。
その一方で、案内部材29と移動部材2との間に作用する外力が小さくなると、案内部材29の案内面28と移動部材2の摺動面20との間隔が大きくなり、静圧ポケットP内の油Oの圧力が小さくなる。
このように、案内部材29と移動部材2との間に作用する外力が変化しても、案内部材29と移動部材2とを適正な力で摺動することができる。
なお、静圧ポケットP内への油Oの供給を停止すると、案内部材29と移動部材2とは案内面28と摺動面20とが密接した状態で静止する。すなわち、シール部材3で囲まれた静圧ポケットPの領域においては、油Oの供給停止により、摺動面20と案内面28との間に介在していた油Oの圧力が低下し、案内部材29と移動部材2との間の荷重により両者が近接し、やがて密接するに至る。
以上のように、本実施形態に係る油静圧案内機構1によれば、静圧ポケットP内に供給する油Oの圧力又は油量を調整することで、案内部材29と移動部材2との間に作用させる圧力、又は案内面28と摺動面20との隙間を調整することができ、また、静圧ポケットPに供給した油Oを外部に流出させることなく回収することもできる。従って、油Oの供給量を抑えつつ、案内部材29と移動部材2との間の状態に応じて静圧ポケットP内の油Oの圧力、又は案内面28と摺動面20との隙間を調整することができるという優れた効果を奏し得る。
すなわち、本実施形態の静圧ポケットPでは、油Oが給油構造4から配置溝21に供給され、静圧ポケットPを径方向内向きに流れ、回収穴50から油回収構造5へと回収される。この際、配置溝21では油Oの圧力が給油構造4からの供給圧力であり、回収穴50の縁に対応する領域では相対圧力がゼロつまりほぼ大気圧となる。そして、これらの間の静圧ポケットPの領域では、配置溝21から回収穴50にかけて、油Oの圧力が漸減してゆく。
つまり、本実施形態の静圧ポケットPでは、配置溝21から回収穴50にわたる静圧ポケットPの領域における圧力降下によって、自然に圧力管理ができる。
従って、油静圧案内機構1では、安定した性能を長期間して維持することができる。
また、油静圧案内機構1では、案内部材29と移動部材2との間の移動量(摺動面20および案内面28に交差する方向における移動量)を抑えることもできるため、例えば、図1の工作機械110で切削を行う場合、案内部材29と移動部材2との間での振動の伝達を抑えることもできる。
〔第二実施形態〕
図9から図13には、本発明に含まれないが本発明の前提となる第二実施形態が示されている。
なお、本実施形態において、第一実施形態に係る油静圧案内機構1と同一の構成又は相当する構成については、同一の符号を付して説明を行うこととする。また、同一の構成又は相当する構成については、第一実施形態における説明を援用することがある。
本実施形態に係る油静圧案内機構1も、図9および図12に示すように、案内面28を有する案内部材29と、摺動面20を有する移動部材2と、を有する。
移動部材2は、図10および図11に示すように、摺動面20に形成される環状の配置溝21と、配置溝21に配置される環状の密閉部材であって、摺動面20に対向配置される案内部材29の案内面28に密接可能なシール部材3と、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域に油Oを供給する給油構造4と、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域から油Oを回収する油回収構造5と、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域に供給される油Oの圧力を調整すべくシール部材3に取り囲まれている領域に供給する油Oの圧力又は流量を調整する油圧制御弁6と、を備えている。
移動部材2は、上記第一実施形態と同様に摺動面20を有する。そして、摺動面20の、シール部材3の内側の静圧ポケットPとなるべき領域には、図10および図11に示すように、回収穴50の周囲に設けられる圧力保持面200(ランド部)と、この圧力保持面200の周囲に設けられる逃面201(リセス部)とを有する。
圧力保持面200は、逃面201よりも案内部材29側に位置している。すなわち、移動部材2では、圧力保持面200の高さが逃面201よりも高く、周囲の摺動面20を基準として逃面201が圧力保持面200よりも深く削り込まれた状態になっている。
そのため、移動部材2は、図9および図12に示すように、案内部材29と向かい合わせに配置されたときに、圧力保持面200と案内部材29の案内面28との間隔が、逃面201と案内部材29との間隔よりも小さくなるように構成されている。
移動部材2の他の部分、案内部材29、シール部材3、給油構造4、油回収構造5、油圧制御弁6は、上記第一実施形態と同様の構成である。
本実施形態に係る油静圧案内機構1の移動部材2の構成は、以上の通りである。
このような移動部材2を案内部材29と組み合わせることで、油静圧案内機構1が形成される。
油静圧案内機構1では、図12および同図の領域X3を拡大した図13に示すように、移動部材2の摺動面20と案内部材29の案内面28とが向かい合わせで密接するように、移動部材2及び案内部材29を配置する。このようにすると、案内部材29の案内面28と、移動部材2の摺動面20と、シール部材3とによって、静圧ポケットPが画定される。
そして、給油装置42によって、給油路40を介して静圧ポケットP内に油Oを供給しつつ、回収穴50および回収路51を介して静圧ポケットP内の油Oを油タンク41に回収する。このとき、静圧ポケットP内の油Oの回収は、シール部材3によって包囲された領域内(すなわち、静圧ポケットP内)で行われる。このため、静圧ポケットP内の油Oを、外部に流出させることなく回収することができる。
さらに、静圧ポケットP内では、圧力保持面200と案内部材29との間隔が、逃面201と案内部材29との間隔よりも小さくなっている。つまり、静圧ポケットPにおいて、油Oは、給油構造4から配置溝21に供給され、静圧ポケットPの逃面201および圧力保持面200を経て、回収穴50から油回収構造5へ回収される。この際、間隔が大きい逃面201においては通過する油Oの抵抗が小さく、間隔が小さい圧力保持面200においては通過する油Oの抵抗が比較的大きくなる。
このため、静圧ポケットP内の逃面201に対応する領域では、この領域の油Oの圧力を、給油構造4からの供給圧力に準じた一定の圧力に保つことができる。一方、静圧ポケットP内の圧力保持面200の領域では、逃面201での一定圧力から、回収穴50に近づくにつれて圧力が漸次低下し、回収穴50の縁に対応する領域でゼロ(相対圧力がゼロつまりほぼ大気圧)となる。
従って、本実施形態では、圧力保持面200(ランド部)および逃面201(リセス部)を形成することで、逃面201の領域全体にわたって、静圧として給油構造4からの供給圧力に準じた高い圧力を得ることができ、前述した第一実施形態のような配置溝21から圧力が漸減する構成よりも全体として大きな静圧を得ることができる。
そして、静圧ポケットP内の油Oの圧力が十分に高められると、摺動面20および案内面28には、油Oおよびシール部材3以外に直接接触することがなくなり、油静圧案内機構1が負荷荷重を静圧で支え、案内部材29と移動部材2とが、摺動面20および案内面28に沿った方向へ、軽微な力で移動させることができる状態となる。
このとき、案内部材29および移動部材2に外力(例えば、図1の工作機械110で切削等を行う際に案内面28および摺動面20の交差方向に作用する外力)が作用する場合、移動部材2は、案内部材29と移動部材2との間の通常の荷重に加えて、前述した外力も支えることになる。
より具体的に説明すると、案内部材29と移動部材2との間に作用する外力が大きくなると、案内部材29の案内面28と移動部材2の摺動面20との間隔が小さくなり、静圧ポケットP内の油Oの圧力が大きくなる。
その一方で、案内部材29と移動部材2との間に作用する外力が小さくなると、案内部材29の案内面28と移動部材2の摺動面20との間隔が大きくなり、静圧ポケットP内の油Oの圧力が小さくなる。
このように、案内部材29と移動部材2との間に作用する外力が変化しても、案内部材29と移動部材2とを適正な力で摺動することができる。
なお、静圧ポケットP内への油Oの供給を停止すると、案内部材29と移動部材2とは案内面28と摺動面20とが密接した状態で静止する。
以上のように、本実施形態に係る油静圧案内機構1によれば、静圧ポケットP内に供給する油Oの圧力又は油量を調整することで案内部材29と移動部材2との間に作用させる圧力を調整することができ、また、静圧ポケットPに供給した油Oを外部に流出させることなく回収することもできる。
従って、油Oの供給量を抑えつつ、案内部材29と移動部材2との間に応じて静圧ポケットP内の油Oの圧力を調整することができるという優れた効果を奏し得る。
また、圧力保持面200と案内部材29との間隔が逃面201と案内部材29との間隔よりも小さくすることができるため、静圧ポケットP内の逃面201に対応する領域の油Oの圧力を一定に保つようにしたうえで、案内部材29と移動部材2とを軽微な力で移動させることができる。
また、油静圧案内機構1では、案内部材29と移動部材2との間の移動量(摺動面20および案内面28に交差する方向における移動量)を抑えることもできるため、例えば、図1の工作機械110で切削を行う場合、案内部材29と移動部材2との間での振動の伝達を抑えることもできる。
〔第三実施形態〕
図14から図17には、本発明である第三実施形態が示されている。
なお、本実施形態において、第一実施形態に係る油静圧案内機構1と同一の構成又は相当する構成については、同一の符号を付して説明を行うこととする。また、同一の構成又は相当する構成については、第一実施形態における説明を援用することがある。
本実施形態に係る油静圧案内機構1も、図16に示すように、案内面28を有する案内部材29と、摺動面20を有する移動部材2と、を有する。
移動部材2は、図14および図15に示すように、摺動面20に形成される環状の配置溝21と、配置溝21に配置される環状の密閉部材であって、摺動面20に対向配置される案内部材29の案内面28に密接可能なシール部材3と、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域に油Oを供給する給油構造4と、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域から油Oを回収する油回収構造5と、摺動面20におけるシール部材3に取り囲まれている領域に供給される油Oの圧力を調整すべくシール部材3に取り囲まれている領域に供給する油Oの圧力又は流量を調整する油圧制御弁6と、を備えている。
給油構造4は、上記第一実施形態と同様に、給油路40と、油タンク41と、給油装置42とを有する。
さらに、給油構造4は、摺動面20の、シール部材3の内側の静圧ポケットPとなるべき領域に、給油路40と回収穴50との間に設けられる環状の給油溝43と、給油路40と給油溝43とに繋がる連通溝44とを有する。
移動部材2の他の部分、案内部材29、シール部材3、油回収構造5、油圧制御弁6は、上記第一実施形態と同様の構成である。
本実施形態に係る油静圧案内機構1の移動部材2の構成は、以上の通りである。
このような移動部材2を案内部材29と組み合わせることで、油静圧案内機構1が形成される。
油静圧案内機構1では、図16および同図の領域X4を拡大した図17に示すように、移動部材2の摺動面20と案内部材29の案内面28とが向かい合わせで密接するように、移動部材2及び案内部材29を配置する。このようにすると、案内部材29の案内面28と、移動部材2の摺動面20と、シール部材3とによって、静圧ポケットPが画定される。
そして、給油装置42によって、給油溝43および給油路40を介して静圧ポケットP内に油Oを供給しつつ、回収穴50および回収路51を介して静圧ポケットP内の油Oを油タンク41に回収する。このとき、静圧ポケットP内の油Oの回収は、シール部材3によって包囲された領域内(すなわち、静圧ポケットP内)で行われる。このため、静圧ポケットP内の油Oを、外部に流出させることなく回収することができる。
さらに、給油路40から供給された油Oは、連通溝44を通って給油溝43にも供給されるため、静圧ポケットP内の配置溝21から給油溝43までの領域にある油Oの圧力を、給油構造4からの供給圧力に準じた一定の圧力に保つことができる。一方、静圧ポケットP内の給油溝43より内側の領域では、給油溝43より外側の給油構造4からの供給圧力に準じた一定の圧力から、回収穴50に近づくにつれて圧力が漸次低下し、回収穴50の縁に対応する領域でゼロ(相対圧力がゼロつまりほぼ大気圧)となる。
従って、本実施形態においては、連通溝44および給油溝43という簡単な構造で、前述した第二実施形態の圧力保持面200(ランド部)および逃面201(リセス部)と同様の機能を得ることができる。
そして、静圧ポケットP内の油Oの圧力が十分に高められると、摺動面20および案内面28には、油Oおよびシール部材3以外に直接接触することがなくなり、油静圧案内機構1が負荷荷重を静圧で支え、案内部材29と移動部材2とが、摺動面20および案内面28に沿った方向へ、軽微な力で移動させることができる状態となる。
このとき、案内部材29および移動部材2に外力(例えば、図1の工作機械110で切削等を行う際に案内面28および摺動面20の交差方向に作用する外力)が作用する場合、移動部材2は、案内部材29と移動部材2との間の通常の荷重に加えて、前述した外力も支えることになる。
より具体的に説明すると、案内部材29と移動部材2との間に作用する外力が大きくなると、案内部材29の案内面28と移動部材2の摺動面20との間隔が小さくなり、静圧ポケットP内の油Oの圧力が大きくなる。
その一方で、案内部材29と移動部材2との間に作用する外力が小さくなると、案内部材29の案内面28と移動部材2の摺動面20との間隔が大きくなり、静圧ポケットP内の油Oの圧力が小さくなる。
このように、案内部材29と移動部材2との間に作用する外力が変化しても、案内部材29と移動部材2とを適正な力で摺動することができる。
なお、静圧ポケットP内への油Oの供給を停止すると、案内部材29と移動部材2とは案内面28と摺動面20とが密接した状態で静止する。
以上のように、本実施形態に係る油静圧案内機構1によれば、静圧ポケットP内に供給する油Oの圧力又は油量を調整することで、案内部材29と移動部材2との間に作用させる圧力を調整することができ、また、静圧ポケットPに供給した油Oを外部に流出させることなく回収することもできる。従って、油Oの供給量を抑えつつ、案内部材29と移動部材2との間の状態に応じて油Oの圧力を調整することができるという優れた効果を奏し得る。
また、給油構造4が給油溝43を有するため、静圧ポケットP内の配置溝21から給油溝43までの領域にある油Oの圧力を一定に保つようにしたうえで、案内部材29と移動部材2とを軽微な力で移動させることができる。
また、油静圧案内機構1では、案内部材29と移動部材2との間の移動量(摺動面20および案内面28に交差する方向における移動量)を抑えることもできるため、例えば、図1の工作機械110で切削を行う場合、案内部材29と移動部材2との間での振動の伝達を抑えることもできる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は、上記の各実施形態の内容に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更し得ることは勿論のことである。
上記第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態において、シール部材3は、一部が摺動面20から突出するようにして配置溝21に配置されていたが、これに限定されるものではない。
例えば、シール部材3は、一部が摺動面20から突出可能に配置溝21に配置されていてもよい。
より具体的に説明すると、シール部材3は、配置溝21に供給される油Oによって圧迫され、案内部材29側に押し上げられることで、一部が摺動面20から突出するように構成するようにしてもよい。
また、上記第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態において、シール部材3は、円環状のシール部材本体30と、シール部材本体30と配置溝21との間に配置されるリング部材31とを有するようになっていたが、これに限定されるものではない。
例えば、図18(A)に示すように、シール部材301は、円環状のシール部材本体30と、このシール部材本体30の外周縁上に一体的に形成されている硬化部32とを有するようにしてもよい。
このようにする場合、図18(B)に示すように、移動部材2と案内部材29とが対向配置されると、シール部材本体30および硬化部32が案内部材29により押圧される。これに伴い、シール部材301は、硬化部32が移動部材2の給油路40を画定する部分(配置溝21の外側側面)に密接した状態になり、静圧ポケットP内に油Oが供給されても、給油路40から飛び出すことが阻止される。
なお、シール部材301の硬化部32は、例えば、シール部材本体30を合成ゴムで構成し、そのシール部材本体30の外周上縁に部分的に加硫を施すことや、ガラス繊維を入れて成形時に部分的に強化すること等によって形成することができる。
また、シール部材3は、シール部材本体30と硬化部32とを異なる材料により別体で形成した後に、シール部材本体30と硬化部32とを、接着材料(例えば、ゴム系接着剤等各種の高分子接着材料)等で一体化させることで形成してもよい。この場合、硬化部32は、テフロン(登録商標)などのフッ素系素材、各種プラスチック材等の高分子材料、金属では砲金等の材料等を用いることができる。
なお、図18(A)および図18(B)で説明したシール部材301(シール部材本体30に硬化部32を有する)は、本発明の密閉部材に該当せず、このシール部材301を用いた油静圧案内機構は、本発明には含まれない。
また、シール部材3は、シール部材本体30のみで構成することもできる。
このようにする場合、図19(A)に示すように、移動部材2における配置溝21(配置溝21の外周側)を画定する部分に対して、配置溝21の径方向内方に向けて延出する突出部210を設けることが好ましい。
このようにすれば、図19(B)に示すように、移動部材2と案内部材29とが対向配置されたときに、突出部210によって、シール部材3が配置溝21から外れることを防止することができる。
また、上記第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態において、シール部材3では、シール部材本体30と、リング部材31とが別体で構成されていたが、これに限定されるものではない。
例えば、シール部材本体30にリング部材31を貼り付ける等して、シール部材本体30とリング部材31とを一体的に形成してもよい。
また、上記第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態において、移動部材2は、平面視形状が正方形状でシール部材3以内の油静圧構造が円形状となるように形成されていたが、これに限定されるものではない。
例えば、図20に示すように、移動部材2は、平面視形状が長方形状となるように形成されていてもよい。
上記第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態における移動部材2を、平面視形状が長方形状となるように形成する場合、給油路40は、摺動面20上に形成される環状の溝を含むようにしてもよい。
この場合、摺動面20上に形成される環状の溝は、平面視において、円形状、楕円状、矩形状、さらには、丸角長方形状となるようにしてもよい。このようにする場合、油回収構造5は、移動部材2の長手方向に沿って延びる溝を含むようにし、回収穴50を当該溝上で開放さるようにしてもよい。
さらに、このようにする場合、回収穴50を複数の移動部材2の長手方向に沿って複数形成するようにしてもよい。
上記第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態では、摺動面20を上向きにして移動部材2を設置し、その上方に、案内面28を下向きにして案内部材29を配置し、上向きの摺動面20にシール部材3や給油構造4、油回収構造5を設置して案内面28との間に静圧ポケットを形成した。このような配置の油静圧案内機構1は、図2における第6の案内機構130Fとして利用できる。
これに対し、移動部材2および案内部材29の配置は、上下が逆あるいは横向きに対向する配置など、他の向きで設置されてもよい。
例えば、図21に示すように、案内面28を上向きにして案内部材29を配置し、その上方に、摺動面20を下向きにして移動部材2を配置し、下向きの摺動面20にシール部材3や給油構造4、油回収構造5を設置して案内面28との間に静圧ポケットを形成してもよい。
このような配置の油静圧案内機構1は、図2における第5の案内機構130Eとして利用できる。
あるいは、案内面28と摺動面20とが水平な配置に限らず、これらが垂直となるような配置であってもよい。
このような配置の油静圧案内機構1は、図2における第1〜第4の案内機構130A,130B,130C,130Dとして利用できる。
なお、油静圧案内機構1においては、静圧案内機能を得るために、静圧ポケットP内の油Oに所定の伝達荷重(プリロード)がかかることが必要である。
図2における第1〜第4の案内機構130A,130B,130C,130Dのように、案内面28と摺動面20とが垂直となる場合、前述した伝達荷重を得るために、一対の案内機構を対向配置して用いる。このために、図2においては、第1および第2の案内機構130A,130Bの一対が対向配置され,第3および第4の案内機構130C,130Dの一対が対向配置されている。
図2における第5の案内機構130Eでは、ヘッド115の重量が下向きにかかるため、単独でも伝達荷重を得ることができる。従って、第5の案内機構130Eのような主に重量を負担する部位に配置される場合、必ずしも案内機構を一対とする必要はない。
また、片持ち支持構造など、モーメントが作用する部位に配置される場合、案内面28と摺動面20とが垂直となる場合であっても、必ずしも案内機構を一対とする必要はない。
なお、油静圧案内機構1における静圧ポケットPの大きさは、適用部位における荷重に応じて設定すればよい。例えば、荷重が大きな部位に適用する場合、静圧ポケットPを大径にするか、あるいは静圧ポケットPの数を増やすことが望ましい。例えば、図2の第3および第5の案内機構130C,130Eは、他に比べて静圧ポケットが大径とされている。このような設定は、適用する装置に応じて適宜行うことが望ましい。
さらに、本発明の油静圧案内機構1は、図1の工作機械110のクロスバー114とヘッド115とを相対移動させるY軸移動機構122に限らず、工作機械110の他の相対移動部分、例えばヘッド115とラム116とを相対移動させるZ軸移動機構123の案内機構、あるいは基台111とテーブル112とを相対移動させるX軸移動機構121の案内機構に適用してもよい。
図22において、X軸移動機構121の案内機構として、基台111とテーブル112との間には、本発明に基づく油静圧案内機構1が設置されている。
油静圧案内機構1は、基台111の上面を案内面28とする案内部材29と、テーブル112下面を摺動面20とする移動部材2とで構成される。油静圧案内機構1は、テーブル112側に給油構造4および油回収構造5を有し、摺動面20に設置されるシール部の内側に静圧ポケットPを形成することができる。
なお、油静圧案内機構1には、テーブル112の重量が下向きの荷重として作用するため、油静圧案内機構1は一対とはされていない。
図23に示すように、テーブル112の下面には複数の油静圧案内機構1が設置されている。具体的には、油静圧案内機構1は、テーブル112の下面の四隅(移動方向両端の両側の計4箇所)に、それぞれ3個ずつ設置されている。
それぞれの油静圧案内機構1に接続される給油構造4および油回収構造5は、テーブル112の各側両端の2系統ずつがまとめられ、さらに両側がまとめられて共通の油タンク41および給油装置42に接続されている。
給油構造4においては、油静圧案内機構1ごとに油圧制御弁6が設置されている。
このような実施形態では、油静圧案内機構1によりX軸移動機構121の案内機構としての機能を得ることができ、前述した油静圧案内機構1による効果を得ることができる。さらに、複数の油静圧案内機構1に対して、給油構造4および油回収構造5を共用化したため、装置構成を簡略化できる。ただし、油圧制御弁6は、油静圧案内機構1ごとに設置したため、給油構造4および油回収構造5を共用化しつつ、個々の油静圧案内機構1について細かな制御を行うことができる。
なお、給油構造4および油回収構造5を共用化した場合の油圧制御弁6としては、油静圧案内機構1に個別に設置するのではなく、系統別に油圧制御弁6を設置するようにしてもよい。
図24において、テーブル112の下面に設置された油静圧案内機構1、給油構造4および油回収構造5の基本構成は図23と同様であるが、油圧制御弁6はテーブル112の四隅に対応した各系統別に設置されている。
このような構成とすれば、各々の油静圧案内機構1に対して油圧制御弁6を個別に設置する場合のような細かな制御とは異なるが、テーブル112の四隅の系統ごとに油静圧案内機構1の制御を行うことができ、実用上十分な制御とすることができる。
なお、図23または図24の給油構造4において、給油装置42は複数を並列にしてもよく、給油能力の増大に対応することができる。また、複数の給油装置42を油静圧案内機構1の系統別にそれぞれ設置してもよく、系統別の給油能力の調整に利用することもできる。
本発明において、移動部材2および案内部材29としては、図1の工作機械110における各部の移動機構(21〜23)において相対移動する2部材であればよく、シール部材3や給油構造4および油回収構造5が形成される側を移動部材2とし、反対側を案内部材29とすればよい。
このような互いに相対移動する2部材としては、工作機械110の案内機構を構成するレールとスライダのセットなど、移動方向に沿って延びる案内部材29と、これに沿って相対移動可能な移動部材2との組み合わせであればよい。なお、案内部材29と移動部材2との移動は相対的であり、例えば移動部材2が工作機械110に固定的に設置され、この移動部材2に対して案内部材29が移動するものでもよい。
本発明において、移動部材2および案内部材29の長さは適宜設定すればよく、何れか一方が他方よりも長くてもよいし、同じ長さであってもよい。
本発明において、油静圧案内機構1の主要な構造(油静圧構造を形成する静圧ポケットPなど)は、基本的に移動部材2側に設置すればよい。
さらに、移動部材2および案内部材29としては、軸受部材とこの軸受部材に軸支されて回転する回転軸と、であってもよい。
前述した実施形態では、一対のコラム113とクロスバー114による門型の支持構造を有する工作機械110の移動機構に適用したが、他の形式の工作機械に適用してもよい。
さらには、直線移動に限らず、例えばロータリーテーブルの回転支持機構など、回転する部分の案内機構に適用してもよい。
移動部材2および案内部材29が、軸受部材とこの軸受部材に軸支されて回転する回転軸とである場合として、例えばスラスト軸受がある。
スラスト軸受では、回転軸と軸受部材との間に、軸方向のスラスト荷重を受ける摺動面が形成される。そこで、この摺動面の回転軸側を案内部材29とし、その摺動面を平滑な案内面28として形成し、軸受部材側の摺動面20に油静圧案内機構1の主要な構造を形成することができる。
図25において、工作機械110Rは、基台111Rに支持された回転テーブル112Rを有する。この回転テーブル112Rを基台111Rに回転自在に支持するために、回転テーブル112Rと基台111Rとの間には、複数の油静圧案内機構1が設置されている。
回転テーブル112Rは、基台111Rの中心に設けられた中心軸を中心に回転可能に支持され、基台111Rに対向する面に案内面28が形成されている。
また、基台111Rには、その中心軸を中心とする円の円周上に油静圧案内機構1が複数配列されており、回転テーブル112Rの案内面28に対向するように設けられている。
さらに、油静圧案内機構1の回転テーブル112Rの案内面28で覆われた部分が移動部材を構成し、案内面28と対向する面が摺動面20を形成する。
図26に示すように、基台111Rには給油構造4および油回収構造5が設置されている。これらの給油構造4および油回収構造5は、複数の油静圧案内機構1の各々に接続されている。複数の油静圧案内機構1は、例えば3つのグループにまとめられており、給油構造4および油回収構造5も各系統にまとめられたうえ、共通の油タンク41および給油装置42に接続されている。
給油構造4においては、油静圧案内機構1ごとに油圧制御弁6が設置されている。
このような実施形態では、油静圧案内機構1により回転テーブル112Rと基台111Rとの間にスラスト軸受としての機能を得ることができる。この際、油静圧案内機構1においては、前述した第1〜第3の実施形態で説明したものと同様な効果を得ることができる。さらに、複数の油静圧案内機構1に対して、給油構造4および油回収構造5を共用化したため、装置構成を簡略化できる。ただし、油圧制御弁6は、油静圧案内機構1ごとに設置したため、給油構造4および油回収構造5を共用化しつつ、個々の油静圧案内機構1について細かな制御を行うことができる。
なお、給油構造4および油回収構造5を共用化した場合の油圧制御弁6としては、油静圧案内機構1に個別に設置するのではなく、系統別に油圧制御弁6を設置するようにしてもよい。
図27において、回転テーブル112Rと基台111Rとの間に設置された油静圧案内機構1、給油構造4および油回収構造5の基本構成は図23と同様であるが、油圧制御弁6は給油構造4の各系統別に設置されている。
このような構成とすれば、各々の油静圧案内機構1に対して油圧制御弁6を個別に設置する場合のような細かな制御とは異なるが、系統ごとに油静圧案内機構1の制御を行うことができ、実用上十分な制御とすることができる。
前述した図25〜図27では、給油構造4および油回収構造5を基台111R側に設置しており、油静圧案内機構1の主要な構造(シール部材3や配置溝21など)も基台111R側に設置することになる。しかし、これらは回転テーブル112R側に設置してもよい。この場合、軸受側からロータリージョイントを介して回転側に、油静圧案内機構1用の潤滑油を供給する等の構成を採用することができる。
軸部材が固定され、その周囲の軸受部材が回転する構造の場合には、固定的な軸部材を移動部材2とし、その摺動面20にシール部材3や給油構造4および油回収構造5を形成し、軸受部材側を案内部材29としてその表面に案内面28を形成すればよい。
なお、本発明はラジアル軸受に適用することもできる。この場合、軸部材の外周面と軸受部材の内周面との間に、油静圧案内機構1を曲面状に形成することになる。
上記第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態では、密閉部材をシール部材3として説明を行ったが、密閉部材としてはシール部材3と同様の機能を有する部材であればよく、これに限定されるものではない。
摺動面20は、配置溝21の外側の領域が、配置溝21の内側の領域よりも低くなっていてもよい。これによりさらに摺動抵抗を低減することができる。
本発明は、油静圧案内機構およびこれを備えた工作機械に利用できる。
1…油静圧案内機構、2…移動部材、3…密閉部材であるシール部材、4…給油構造、5…油回収構造、6…油圧制御弁、20…摺動面、21…配置溝、22…側面、28…案内面、29…案内部材、30…シール部材本体、31…リング部材、32…硬化部、40…給油路、41…油タンク、42…給油装置、43…給油溝、44…連通溝、50…回収穴、51…回収路、110,110R…工作機械、121…X軸移動機構、122…Y軸移動機構、123…Z軸移動機構、130…案内機構、130A〜130F…第1〜第6の案内機構、131A〜131F…第1〜第6の移動部材、141,142…案内部材である第1および第2のレール、200…圧力保持面、201…逃面、210…突出部、310…延出部、O…油、P…静圧ポケット。

Claims (7)

  1. 表面が平滑な案内面とされた案内部材と、前記案内面と対向する摺動面および前記摺動面に形成される環状の配置溝を有する移動部材と、環状に形成されて前記配置溝に配置されかつ前記案内面に密接可能な密閉部材と、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域に油を供給する給油構造と、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域から油を回収する油回収構造と、を備え、
    前記油回収構造は、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域内に形成されるとともに、前記摺動面外に開放する回収穴を有し、
    前記密閉部材は、弾性を有する円環状のシール部材本体と、前記シール部材本体と前記配置溝との間に配置されるリング部材とを有し、前記リング部材は、円環状に形成され、内周側に対して前記シール部材本体の外径に対応する凹部と、前記配置溝の底面から離れた側から径方向内方に向けて延出する延出部とを有し、
    前記給油構造は、前記密閉部材に取り囲まれている領域内に繋がる給油路と、前記給油路と前記回収穴との間に設けられる環状の給油溝と、前記給油路と前記給油溝とに繋がる連通溝とを有することを特徴とする油静圧案内機構。
  2. 表面が平滑な案内面とされた案内部材と、前記案内面と対向する摺動面および前記摺動面に形成される環状の配置溝を有する移動部材と、環状に形成されて前記配置溝に配置されかつ前記案内面に密接可能な密閉部材と、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域に油を供給する給油構造と、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域から油を回収する油回収構造と、を備え、
    前記油回収構造は、前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域内に形成されるとともに、前記摺動面外に開放する回収穴を有し、
    前記配置溝は、前記配置溝の底面から離れた側から径方向内方に向けて延出する突出部を有し、
    前記給油構造は、前記密閉部材に取り囲まれている領域内に繋がる給油路と、前記給油路と前記回収穴との間に設けられる環状の給油溝と、前記給油路と前記給油溝とに繋がる連通溝とを有することを特徴とする油静圧案内機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載した油静圧案内機構において、
    前記摺動面における前記密閉部材に取り囲まれている領域に供給される油の前記案内面に作用する圧力を調整すべく前記密閉部材に取り囲まれている領域に供給する油の圧力又は流量を調整する油圧制御弁を有することを特徴とする油静圧案内機構。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載した油静圧案内機構が複数設置された案内機構を有することを特徴とする工作機械。
  5. 請求項に記載した工作機械において、
    前記給油構造および前記油回収構造は、複数の油静圧案内機構で共用されていることを特徴とする工作機械。
  6. 請求項に記載した工作機械において、
    前記給油構造は、複数の油静圧案内機構に対して個別の油圧制御弁が設置されていることを特徴とする工作機械。
  7. 請求項に記載した工作機械において、
    前記給油構造は、複数の油静圧案内機構を含む系統ごとに油圧制御弁が設置されていることを特徴とする工作機械。
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