JP6559558B2 - 電磁弁制御装置、車両用電子制御装置、及び車両 - Google Patents

電磁弁制御装置、車両用電子制御装置、及び車両 Download PDF

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本発明は、電磁弁の動作を制御する電磁弁制御装置、車両電子制御装置、及び車両に関し、特に、電磁弁の閉弁時の動作を詳細に制御することのできる電磁弁制御装置、並びに当該電磁弁制御装置を備える車両用電子制御装置及び車両に関する。
従来、内燃機関において気筒への燃料噴射を制御する電磁式燃料噴射弁(以下、単に燃料噴射弁という)の閉弁時の挙動を制御する技術として、開弁用コイルと、開弁保持用コイルと、閉弁用コイルと、弁体を閉弁方向に付勢するスプリングと、により燃料噴射弁を構成し、閉弁時には、閉弁用コイルに通電して上記開弁保持用コイルに発生した磁束を素早く打ち消すことにより閉弁の際の遅れ時間を解消又は短縮する電磁式燃料噴射装置が知られている(特許文献1)。
しかしながら、上述した従来の燃料噴射装置は、単に閉弁時間の短縮化を図るものであり、閉弁時における弁体の動きを細かく制御することを意図するものではない。
一方で、特にディーゼルエンジンでは、内燃機関出力に対する燃料消費効率の観点から、燃料噴射弁の閉弁時における挙動を細かく制御できることが望ましい。
特開2000−265920号公報
上記背景より、機関出力に対する筒内燃焼の効率を更に向上すべく、燃料噴射弁の閉弁時の挙動を細かく制御して燃料噴射量の制御性を向上することが望まれている。
本発明の一の態様は、電磁弁制御装置であって、当該電磁弁制御装置は、コイルにより発生する電磁力を用いて動作する電磁弁を制御する電磁弁制御装置であって、前記コイルへの通電をON/OFFするスイッチ回路と、前記スイッチ回路を制御して前記コイルへの通電電流を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記電磁弁の弁開度を所望の態様で減少させるための前記コイルに流れている通電電流実効値と、当該流れている通電電流実効値に対して与えるべき減少量の目標値である減少量目標と、関係付けたマップを備え、前記コントローラは、前記コイルの現在の通電電流実効値を検出し、当該検出した現在の通電電流実効値を前記流れている通電電流実効値として用いて前記マップを参照し、前記マップから前記現在の通電電流実効値に対応する前記減少量目標を取得し、前記取得した前記減少量目標だけ前記現在の通電電流実効値を減少させることにより、前記コイルに流れる通電電流実効値を所定の時間間隔で段階的に減少させて、前記電磁弁の閉弁動作を制御する。
本発明の他の態様によると、前記マップは、前記電磁弁の磁気飽和特性に基づいて予め定められた、前記電磁弁の弁開度を所望の態様で減少させるための前記通電電流実効値の減少量目標を示すマップを備える
本発明の他の態様によると、前記マップは、現在の前記通電電流実効値に対し前記所定の時間間隔後に設定すべき通電電流実効値を示す、当該現在の通電電流実効値に乗算すべき係数を示すものである。
本発明の他の態様によると、前記コントローラは、前記コイルへ通電する電流パルスをPWM制御することにより、前記通電電流を制御するものであり、前記マップから取得した前記減少量目標だけ前記現在の通電電流実効値を減少させるように前記PWM制御に用いるデューティ比を変更して、前記コイルに流れる通電電流実効値を前記所定の時間間隔で段階的に減少させて、前記電磁弁の閉弁動作を制御する。
本発明の他の態様によると、前記スイッチ回路は、前記コイルから流れ出てグランドに至る電流の電流経路に設けられており、前記コントローラは、前記スイッチ回路をON/OFFすることにより、前記コイルへ通電する通電電流実効値を制御する。
本発明の他の態様によると、前記電磁弁は、内燃機関の燃料噴射量を制御するものである。
本発明の他の態様によると、前記マップは、前記内燃機関が所望のクランク角のときに前記電磁弁が完全閉弁状態となるように予め定められた、前記電磁弁の弁開度を所望の態様で減少させるための前記通電電流実効値の減少量目標を示すマップを備える
本発明の他の態様は、上記いずれかの電磁弁制御装置を備える車両用電子制御装置である。
本発明の更に他の態様は、上記いずれかの電磁弁制御装置を備える車両である。
本発明の一実施形態に係る電磁弁制御装置の構成の一例を示す回路図である。 図1に示す電磁弁制御装置に用いられるコントローラの一例を示す図である。 図2に示すコントローラにおける閉弁動作に用いられるマップAの一例を示す図である。 図1に示す電磁弁制御装置の動作を示すタイミング図である。 図2に示すコントローラにおける閉弁動作ユニットの動作手順を示すフロー図である。 図2に示すコントローラにおける閉弁動作に用いられ得るマップBの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態に係る電磁弁制御装置は、車両に搭載され、当該車両の内燃機関の気筒への燃料噴射を制御する電磁弁である電磁式燃料噴射弁の動作を制御する。ただし、本発明はこれに限らず、広く一般の電磁弁(又は、ソレノイド弁、ソレノイドバルブ)の動作を制御する装置に適用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電磁弁制御装置の構成を示す図である。
本電磁弁制御装置10は、電磁弁である電磁式燃料噴射弁が備えるコイルL152への通電を制御して、内燃機関の気筒(不図示)への燃料噴射を制御する。なお、以下の説明では、コイルL152を「電磁弁L152」とも称する。
本電磁弁制御装置10は、コイルL102、トランジスタTr104、ダイオードD106、及び出力コンデンサC108を有する昇圧回路100と、昇圧回路100のトランジスタTr104をオンオフ制御する昇圧制御回路140と、を備える。
昇圧回路100は、バッテリ(不図示)からの給電を受け、昇圧制御回路140によりトランジスタTr104がオンオフ制御されることにより、当該給電の電圧(給電電圧)VBAT(例えば、12V)よりも大きな所定の昇圧電圧(例えば、40V)まで出力コンデンサC108を充電し、当該昇圧電圧を出力する。
電磁弁制御装置10は、また、昇圧回路100の出力コンデンサC108から出力される昇圧電圧の、電磁弁L152の一の端子(図示上側の端子)への通電をオンオフするトランジスタTr110と、バッテリからの給電を受けて給電電圧VBATを電磁弁L152の上記一の端子に通電して電磁弁L152を駆動するトランジスタTr112と、電磁弁L152の他の端子(図示下側の端子)とグランドとの間の接続を制御するスイッチ回路であるトランジスタTr114を有している。これらのトランジスタTr110、Tr112,Tr114の動作は、電磁弁制御装置10が備えるコントローラ142により制御される。コントローラ142は、電磁弁L152により燃料噴射量が制御される内燃機関のクランク角センサ(不図示)からのクランク角θを表すセンサ信号と、抵抗R130及びR132で構成される分圧回路からの電圧を換算して取得される電磁弁L152に流れる電流の実行値とに基づき(図示MON端子より入力される)、Tr110、112、114のそれぞれのゲート電圧VG1、VG2、VG3を制御することにより、電磁弁L152の動作を制御する。
電磁弁制御装置10は、また、トランジスタTr112のオンオフ動作に伴ってバッテリ供給電圧VBATが変動するのを防止するためのノイズ除去用のコンデンサC118と、Tr110をオンにしたときに出力コンデンサC108から電磁弁L152へ通電される昇圧電圧がTr112に印加されないようにするためのダイオードD120が含まれている。
本実施形態では、Tr112は、例えばPチャネルMOSFETであり、Tr104、110、114は、例えばNチャネルMOSFETである。なお、トランジスタTr104、Tr110、Tr112、Tr114は、MOSFETに限らず、バイポーラ等の他のタイプのトランジスタを用いることもできる。また、昇圧制御回路140及びコントローラ142は、例えば、マイクロコンピュータや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)等により構成されるものとすることができる。
図2は、コントローラ142の機能ブロック図である。コントローラ142は、本実施形態では、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、プログラムが書き込まれたROM(Read Only Memory)、データの一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)等を有するマイクロコンピュータであり、外部装置との間で信号の授受を行うためのI/Oインタフェース(以下、I/O−INF)200と、開弁制御ユニット202と、閉弁制御ユニット204と、ゲート電圧制御ユニット206と、を有している。また、閉弁制御ユニット204は、デューティ比算出ユニット208と、駆動パルス生成ユニットと、を有している。
コントローラ142が備える上記各ユニットは、コンピュータであるコントローラ142がプログラムを実行することにより実現され、当該コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、上記各ユニットの全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
ゲート電圧制御ユニット206は、開弁制御ユニット202及び閉弁制御ユニット204からの指示や信号に基づき、Tr110、Tr112、Tr114のゲート電圧VG1、VG2、VG3を制御(又は決定)する。
開弁制御ユニット202は、クランク角センサからの信号により取得されるクランク角θに基づき、現在のクランク角θが開弁を開始すべきク角度となったときに、ゲート電圧制御ユニット206を介してトランジスタTr110、及びTr114をオンすることにより電磁弁L152に出力コンデンサC108からの昇圧電圧を印加して、電磁弁L152により駆動される燃料噴射弁を素早く開弁した後、Tr110をオフにしてTr112をオン/オフ制御することで開弁状態を保持する。そして、クランク角θが閉弁を開始すべき角度となったときに、閉弁制御ユニット204に制御を移す。
閉弁制御ユニット204は、開弁制御ユニット202から制御を引き継ぐと、Tr112をオンとし、Tr114により電磁弁L152の通電電流をPWM制御する。このPWM制御では、所定の時間間隔のデューティ比更新タイミングで当該PWM制御のデューティ比を更新することで、電磁弁L152の通電電流の実効値を段階的に変化させて、電磁弁L152に所望の態様の(例えば、所望の弁開度減少曲線に沿った)閉弁動作を行わせる。
具体的には、コントローラ142は、電磁弁L152において発生する電磁力が所望の態様で減少するように当該電磁弁L152の磁気飽和特性(BHヒシテレシス特性)を考慮して予め定めた実効電流値の減少態様を指示するマップAを保持しており、デューティ比算出ユニット208は、MON端子から入力される電圧から換算される電磁弁L152の現在の通電電流の実効値Iecに基づき、マップAを参照して、次のデューティ比更新タイミングにおいて上記PWM制御に設定すべきデューティ比を算出して駆動パルス生成ユニット210に出力する。
図3は、マップAの一例を示す図である。図3において、横軸は、電磁弁L152に流れる現在の通電電流実効値Iec、縦軸は、当該現在の通電電流実効値Iecに応じて次のデューティ比更新タイミングにおいて実現すべき通電電流実効値Ienの、当該現在の通電電流実効値Iecに対する比K(Iec)を示している。
デューティ比算出ユニット210は、MON端子から入力される電圧から換算される電磁弁L152の現在の通電電流の実効値Iecに基づき、マップAを参照して、次のデューティ比更新タイミングにおいて実現すべき通電電流実効値Ienを次の式(1)によって求め、当該算出したIenから、次のデューティ比更新タイミングにおいて設定すべきデューティ比を式(2)により算出する。
en=K×Iec (1)
=Ien/Iamp (2)
ここで、Iampは、電磁弁L152に通電する電流パルスの電流振幅である。
一般に、電磁力を用いて弁を開閉する電磁弁(ソレノイド弁)(例えば、燃料噴射弁を開閉する電磁式燃料噴射弁)において、磁性材料で構成された弁体に作用する電磁力Fは、単純には
F=kμI・・・(3)
で決定される。ここに、kは係数、μは弁体を構成する磁性材料の透磁率、Iは電磁弁を構成するコイルへの通電電流である。
そして、一般に、弁体を構成する磁性材料のBH曲線におけるヒステレシス特性に起因して、当該磁性体の透磁率μは一定ではない。また、磁性体の透磁率μは、現在までの磁気的な履歴(すなわち、当該弁体に電磁界を与えるコイルへの通電電流の履歴(例えば、閉弁前に行った開弁動作での磁気飽和状態や開弁維持動作の時間(すなわち、磁界印加時間)))にも依存する。
その結果、変動するμに起因して、単純に電流Iを減少させたとしても、弁体に作用する電磁力は必ずしも所望の量だけ減少していくとは限らない。このため、弁開度に対する所望の減少曲線に比例した通電電流Iの減少曲線に沿って当該通電電流Iを減少させたとしても、弁開度は当該所望の減少曲線に沿っては変化しない。
本実施形態では、電磁弁L152において発生する電磁力が所望の態様で減少するように当該電磁弁L152の磁気飽和特性(BHヒシテレシス特性)を考慮して予め定めた実効電流値の減少態様を指示するマップAを保持しており、当該マップAに従って、現在の通電電流実効値Iecに応じて次のデューティ比更新タイミングにおいて設定すべきデューティ比が算出される。
ここで、図3に示すようにマップAにより示される比Kが現在の通電電流実効値Iecの関数となっているのは、磁性材料である弁体の透磁率μが、現在の印加磁界に依存し、従って、当該磁界を発生している現在の通電電流実効値Iecに依存するためである。また、マップAは、より具体的には、弁体である磁性材料の磁気飽和特性(BH曲線等)のほか、閉弁動作前の開弁動作や開弁維持動作において弁体に印加される磁界の強度や印加時間(従って、開弁動作や開弁維持動作における電磁弁L152への通電電流の大きさや通電時間)にも基づいて定められる。
したがって、開弁動作や開弁維持動作の態様が大きく変化するような用途においては、当該変化の範囲をカバーするように、マップAを複数備えて、適宜選択して使用するものとしてもよい。なお、マップAは、コントローラ142が備える記憶装置(不図示)に記憶させておくものすることもできるし、例えばコンピュータであるコントローラ142が実行するプログラムの中に記述しておくものとすることもできる。
図4は、電磁弁制御装置10の動作を示すタイミング図である。図4には、図示上より、Tr110のゲート電圧VG1(図3の(a))、Tr112のゲート電圧VG2(図3の(b))、Tr114のゲート電圧VG3(図3の(c))、電磁弁L152の通電電流実効値(図3の(d))、及び電磁弁L152の弁開度(図3の(e))、のそれぞれの時間変化が示されている。
なお、図4においては、図示左から右に向かって時間が流れているのとする。また、以下では、Tr110、112、114の各トランジスタについて、当該トランジスタがオン状態となるゲート電圧をON電圧、オフ状態となるゲート電圧をOFF電圧と称する。ここで、Tr112はPチャネルFETであるため、ON電圧はOFF電圧より低電圧であり、他のトランジスタはNチャネルFETであるため、ON電圧はOFF電圧より高電圧である。
電磁弁制御装置10の電源が投入された後、コントローラ142が初期化された状態(時刻T1より図示左側)では、VG1〜3はいずれもOFF電圧となっている。その後、動作が開始され、クランク角が開弁すべき角度に達した時刻T1において、まず、開弁制御ユニット202によりVG1とVG3がON電圧に設定され、Tr110とTr114がオン状態となる(図3の(a)(c))。これにより、昇圧回路100の出力コンデンサC108の出力電圧(昇圧電圧)が電磁弁L152に印加される。
その後、電磁弁L152の通電電流の増加(図3の(d))と共に電磁弁L152の磁力が増加し、弁開度は一気に増加して素早く開弁され、電磁弁L152の特性により定まる或る遅延時間が経過した時刻T2に、弁開度は全開状態に達する(図3の(e))。
弁開度が全開に達した時刻T2から所定の余裕時間が経過した時刻T3に、開弁制御ユニット202によりVG1がOFF電圧に設定されてTr110がオフ状態になると共に、VG2によるTr112のオンオフ制御が開始される(図3の(a)(b))。これにより、開弁状態が保持される(図3の(d)(e))。
その後、時刻T4においてクランク角が閉弁動作を開始すべき所定のクランク角度に達すると、制御は開弁制御ユニット202から閉弁制御ユニット204に移行し、閉弁制御ユニット204は、VG2がオン電圧に設定し、VG4によりTr114をオンオフ制御することにより電磁弁L152の通電電流のPWM制御を開始する。
当該PWM制御の開始後、閉弁制御ユニット204は、所定のデューティ比更新タイミングで、Tr114のゲート電圧VG3の電圧パルスのデューティ比を変化させることで(図3の(c))、電磁弁L152の実効電流値を(例えば、非線形に)変化させ(図3の(d))、電磁弁L152の弁開度を所望の態様で(例えば、線形に)減少させる(図3の(e))。そして、弁開度が全閉状態に達した時刻T5に、1回の燃料噴射サイクルが完了する(図3の(d)(e))。続いて、閉弁制御ユニット204は、時刻T5から所定の余裕時間が経過した時刻T6に、VG2をオフ状態にして次の燃料噴射サイクルの準備を調える。
次に、電磁弁制御装置10の閉弁制御ユニット204が備えるデューティ比算出ユニット208における動作の手順について、図5に示すフロー図に従って説明する。本処理は、クランク角が閉弁動作を開始すべき所定のクランク角度に達して、開弁制御ユニット202から閉弁制御ユニット204に制御が移ったときに開始する。
処理を開始すると、まず、I/O−INF200のMON端子を介して入力された電圧を換算して電磁弁L152の通電電流の実効値(実効電流値)Iecを取得する(S100)。なお、これに限らず、MON端子を介して入力された電圧を換算して電磁弁L152の電流振幅を取得するものとし、当該取得した電流振幅と、駆動パルス生成ユニット210に現在設定しているデューティ比と、に基づいて電磁弁L152の実効電流値Iecを算出して取得するものとしてもよい。
次に、上記取得した現在の通電電流実効値Iecに基づき、上述したマップAを参照して比(係数)Kを決定し、当該決定した係数Kと式(1)(2)を用いて、次のデューティ比更新タイミングにおいて設定すべきデューティ比を算出する(S102)。
次に、上記算出したデューティ比が所定の値以下であるか否かを判断し(S104)、以下であるときは(S104、Yes)、デューティ比0(ゼロ)を駆動パルス生成ユニット210に設定して(S106)、処理を終了する。一方、上記算出したデューティ比が所定の値より大きいときは(S104、No)、上記算出したデューティ比を駆動パルス生成ユニット210に設定した後(S108)、所定の時間が経過するのを待って(S110)、ステップS102に戻って処理を繰り返す。
以上、説明したように、本実施形態に係る電磁弁制御装置10は、電磁弁L152において発生する電磁力が所望の態様で減少するように当該電磁弁L152の磁気飽和特性(BHヒシテレシス特性)を考慮して予め定めた電磁弁L152の実効電流値の減少態様を示すマップAを備え、閉弁時において、電磁弁L152の通電電流をPWM制御して当該通電電流の実効値を減少させて閉弁動作を行う際に、デューティ比算出ユニット208が、電磁弁L152の現在の通電電流実効値に基づき、上記マップAを参照して、次のデューティ比更新タイミングにおいて上記PWM制御に設定すべきデューティ比を決定する。
このため、本電磁弁制御装置10では、電磁弁L152の閉弁動作時の弁開度が所望の態様で減少するように、当該弁開度を精度良く制御することができる。
なお、弁開度が所定のクランク角において完全閉状態となるように、通電電流実効値Ienの算出に際しては、上述の式(1)に代えて次の式(4)を用いて、現在の通電電流実効値Iecにクランク角に応じた係数K´を更に乗ずるものとしても良い。
en=K×K´×Iec (4)
この場合、例えば、コントローラ142は、所定のクランク角において完全閉弁状態となるように、クランク角に応じた係数K´を示すマップBを予め定めて保持するものとし、閉弁制御ユニット204は、クランク角センサから取得される現在のクランク角θにより当該係数K´を決定するものとすることができる。
マップBは、例えば図6に示すように、横軸にクランク角、縦軸に当該クランク角に応じた係数K´を示すグラフとして定めることができる。また、マップBは、マップAと同様に、コントローラ142が備える記憶装置(不図示)に記憶させておくものすることもできるし、例えばコンピュータであるコントローラ142が実行するプログラムの中に記述しておくものとすることもできる。
10・・・電磁弁制御装置、100・・・昇圧回路、L102・・・コイル、Tr104、Tr110、Tr112、Tr114・・・トランジスタ、D106、D120・・・ダイオード、C108、C118・・・コンデンサ、R130、R132・・・抵抗、140・・・昇圧制御回路、142・・・コントローラ、L152・・・電磁弁(コイル)。

Claims (9)

  1. コイルにより発生する電磁力を用いて動作する電磁弁を制御する電磁弁制御装置であって、
    前記コイルへの通電をON/OFFするスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路を制御して前記コイルへの通電電流を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記電磁弁の弁開度を所望の態様で減少させるための前記コイルに流れている通電電流実効値と、当該流れている通電電流実効値に対して与えるべき減少量の目標値である減少量目標と、関係付けたマップを備え、
    前記コントローラは、前記コイルの現在の通電電流実効値を検出し、当該検出した現在の通電電流実効値を前記流れている通電電流実効値として用いて前記マップを参照し、前記マップから前記現在の通電電流実効値に対応する前記減少量目標を取得し、前記取得した前記減少量目標だけ前記現在の通電電流実効値を減少させることにより、前記コイルに流れる通電電流実効値を所定の時間間隔で段階的に減少させて、前記電磁弁の閉弁動作を制御する、
    電磁弁制御装置。
  2. 前記マップは、前記電磁弁の磁気飽和特性に基づいて予め定められた、前記電磁弁の弁開度を所望の態様で減少させるための前記通電電流実効値の減少量目標を示すマップを備える
    請求項1に記載の電磁弁制御装置。
  3. 前記マップは、現在の前記通電電流実効値に対し前記所定の時間間隔後に設定すべき通電電流実効値を示す、当該現在の通電電流実効値に乗算すべき係数を示すものである、
    請求項1又は2に記載の電磁弁制御装置。
  4. 前記コントローラは、前記コイルへ通電する電流パルスをPWM制御することにより、前記通電電流を制御するものであり、前記マップから取得した前記減少量目標だけ前記現在の通電電流実効値を減少させるように前記PWM制御に用いるデューティ比を変更して、前記コイルに流れる通電電流実効値を前記所定の時間間隔で段階的に減少させて、前記電磁弁の閉弁動作を制御する、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電磁弁制御装置。
  5. 前記スイッチ回路は、前記コイルから流れ出てグランドに至る電流の電流経路に設けられており、
    前記コントローラは、前記スイッチ回路をON/OFFすることにより、前記コイルへ通電する通電電流実効値を制御する、
    請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電磁弁制御装置。
  6. 前記電磁弁は、内燃機関の燃料噴射量を制御するものである、
    請求項1ないし5のいずれか一項に記載の電磁弁制御装置。
  7. 前記マップは、前記内燃機関が所望のクランク角のときに前記電磁弁が完全閉弁状態となるように予め定められた、前記電磁弁の弁開度を所望の態様で減少させるための前記通電電流実効値の減少量目標を示すマップを備える
    請求項6に記載の電磁弁制御装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の電磁弁制御装置を備える車両用電子制御装置。
  9. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の電磁弁制御装置を備える車両。
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