JP3268245B2 - 電磁弁駆動回路 - Google Patents

電磁弁駆動回路

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JP3268245B2 JP31767497A JP31767497A JP3268245B2 JP 3268245 B2 JP3268245 B2 JP 3268245B2 JP 31767497 A JP31767497 A JP 31767497A JP 31767497 A JP31767497 A JP 31767497A JP 3268245 B2 JP3268245 B2 JP 3268245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁弁駆動回路
に関し、より詳しくは内燃機関の燃料噴射装置などに使
用する電磁弁駆動回路に関する。
【0002】
【従来技術】内燃機関の燃料噴射装置においては一般
に、電磁弁の開弁・閉弁を電子回路によって制御するこ
とにより燃料噴射量を決定している。具体的にはニード
ルのストロークを電磁弁(ソレノイドコイル)に印加す
る電圧・電流により制御することにより燃料噴射量を決
定している。
【0003】しかしながら、その電圧印加時にはソレノ
イドコイルのインダクタンスに起因する電流立ち上がり
遅れが生じ、電圧の印加から目的の電流値がコイルに流
れるまでの間にタイムラグが発生する。この電流立ち上
がり遅れは、電磁弁の応答遅れをもたらし、制御タイミ
ングのずれや燃料噴射量制御精度の悪化などの原因とな
っている。
【0004】一方、直噴ガソリンエンジン車の燃料噴射
装置など、高圧燃料の噴射を電磁弁型インジェクタで実
現する場合、開弁時には高圧に抗してニードルを吸引す
るため少なくとも弁吸引時にはソレノイドコイルに大電
流を印加し、より大きな力を発生させる必要がある。
【0005】上記した電流立ち上がり遅れを改善し、か
つ開弁時にソレノイドコイルに大電流を印加する技術と
して特公平7─26701号公報において、電磁弁駆動
回路に昇圧電源部を設け、通常の車載バッテリ電源から
昇圧電源部を介して、少なくとも弁吸引時に高電圧を印
加することで、速やかな大電流の立ち上がりを図り、電
磁弁の応答性の改善をすることが提案されている。具体
的には、予め電流値としてコイルに充電されたエネルギ
を、高電圧に変換してコンデンサに充電しておき、その
エネルギを給電して高電圧・大電流を印加している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においては弁吸引時の大電流から開弁保
持電流に至るまでの電流の立ち下がり特性が良好でな
く、燃料噴射弁のリニアリティ特性はこの電流の立ち下
がり特性によって決定されるため、燃料噴射弁のダイナ
ミックレンジ(開弁特性)に限界があった。
【0007】特に、機関が高速回転域の場合などは、電
磁弁の開弁・閉弁の動作間隔を短くする必要があるた
め、上記した不都合が顕著となる。
【0008】従って、この発明は、上記した問題点に鑑
み、高電圧をコンデンサに充電して電磁弁に高電圧・大
電流を印加し弁吸引を実現する電磁弁駆動回路におい
て、電磁弁のリニアリティ特性を改善し、かつ、エネル
ギの節約を可能にした電磁弁駆動回路を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1項においては、電磁弁の駆動回路におい
て、前記電磁弁の制御信号を出力するエンジン・コント
ロール・ユニットと、前記電磁弁の通電開始時に第1の
高電圧を印加する第1の高電圧印加手段と、前記第1の
高電圧印加手段によって印加される高電圧が前記第1の
高電圧より低い第2の高電圧まで低下したときに前記第
2の高電圧を印加する第2の高電圧印加手段と、前記電
磁弁の開弁状態を維持するための一定電流を流す定常電
流回路と、前記電磁弁と前記第1の高電圧印加手段およ
び第2の高電圧印加手段ならびに定常電流回路の間に介
挿され、前記エンジン・コントロール・ユニットからの
制御信号に基づいて開閉される第1の電気的スイッチ
と、前記電磁弁とアースの間に介挿され、前記エンジン
・コントロール・ユニットからの制御信号に基づいて開
閉される第2の電気的スイッチとを備えると共に、前記
第2の高電圧印加終了時に前記第1および第2の電気的
スイッチを所定時間、より詳しくは瞬時、開放(OF
F)して前記電磁弁への通電回路を一切遮断する如く構
成した。これによって、燃料噴射を確実かつ安定して行
うことができると共に、印加終了時には大電流印加を瞬
時遮断することで、大電流の立ち下がり時間を大幅に短
縮でき、電磁弁のダイナミックレンジ(開弁特性)を拡
大することができ、制御精度を向上させることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明
の実施の形態を説明する。
【0011】図1はこの発明に係る電磁弁駆動回路の構
成を内燃機関の燃料噴射装置を例にとって説明するブロ
ック図であり、図2はその動作を示すタイム・チャート
である。
【0012】図1において、符号10は燃料噴射量を制
御する電磁弁(燃料噴射弁)を示しており、吸気管12
の先端に配置されたエアクリーナ(図示せず)から導入
された吸気はスロットル弁14でその流量を調節されつ
つサージタンク(図示せず)と吸気マニホルド(図示せ
ず)を経て、吸気弁(図示せず)を介して各気筒燃焼室
(図示せず)へと流入される。各気筒の吸気弁付近には
電磁弁(燃料噴射弁)10が設けられて燃料を噴射す
る。噴射されて吸気と一体となった混合気は、各気筒内
で図示しない点火プラグで点火されて燃焼してピストン
(図示せず)を駆動する。
【0013】電磁弁(燃料噴射弁)10は、図示しない
バネによって閉弁方向に付勢されるニードル(弁)16
と、ニードル16が近接して配設されるソレノイドコイ
ル18を備える。ソレノイドコイル18は後述の如く電
磁弁駆動回路および図示しない制御ユニットECU(エ
ンジン・コントロール・ユニット)と接続され、ECU
からの出力信号(燃料噴射信号)に基づき、励磁・非励
磁されてニードル16を吸引(後退)させて燃料を噴射
する。
【0014】電磁弁駆動回路は、車載バッテリ電源20
に接続され、車載バッテリ電源電圧を超える高電圧を発
生する第1の昇圧電源部22、その高電圧を充電するコ
ンデンサC1、同様に高電圧を発生する第2の昇圧電源
部24、ソレノイドコイル18に高電圧を印加するエネ
ルギを充電するコンデンサC2を備える。
【0015】コンデンサC2は一方の端子がアースさ
れ、他方が接続点およびスイッチSW1を介してコンデ
ンサC1に接続されると共に、ダイオードD1および抵
抗R1を介して第2の昇圧電源部24に、またSW2を
介してソレノイドコイル18にそれぞれ接続される。ソ
レノイドコイル18とアースの間にはSW3が介挿され
る。
【0016】ここで、SW1は、より詳しくは電磁弁1
0に印加しないタイミングでコンデンサC1に充電され
た第1の高電圧・電荷をコンデンサC2に移すための電
気的スイッチである。SW2はコンデンサC2に充電さ
れたエネルギを電磁弁吸引時にソレノイドコイル18に
印加するための電気的スイッチ(ハイサイドスイッチ)
であり、SW3はその印加および弁電流を放電するため
の電気的スイッチ(ローサイドスイッチ)である。
【0017】これら電気的スイッチSW1,SW2,S
W3は図示しないECU(エンジン・コントロール・ユ
ニット)からの制御信号(Ti信号)に基づいてタイミ
ング回路部26によって開閉制御される。
【0018】一方、ソレノイドコイル18はダイオード
D2および定電流検出回路28を介して車載バッテリ電
源20とも接続される。定電流検出回路28は、抵抗R
2、抵抗R2を流れる電流を検出する電流検出部30、
および電気的スイッチSW4によって構成される。
【0019】より詳しくは電流検出部30により抵抗R
2を流れる電流値が検出され、その結果に基づいてソレ
ノイドコイル18に一定電流が流れるようにタイミング
回路部26によってSW4がデューティ駆動される。
【0020】次に、図示の電磁弁駆動回路の動作を図2
タイム・チャートを参照して説明する。
【0021】まず、ECUからTi信号が与えられる前
(図2に示す期間A)においてSW1は常にタイミング
回路部26によって閉鎖(ON)されている。
【0022】この期間Aにおいて、コンデンサC2はS
W1がONされることにより、第1の昇圧電源部22に
よってコンデンサC1に充電された高電圧がコンデンサ
C2に印加され、充電される。
【0023】具体的には、コンデンサC1は第1の昇圧
電源部22において公知のスイッチング手法を用いて、
車載バッテリ電源20から第1の昇圧電源部22内のコ
イル(図示せず)に流れる電流を図示しないトランジス
タをパルスによってON−OFF制御(スイッチング)
し、OFFに切替えた際にコイルに発生する高電圧を繰
り返しコンデンサCに印加し、高電圧を充電する。
【0024】この実施の形態ではコンデンサCは15
0[V](前記した第1の所定電圧)の電圧を充電で
き、初期弁吸引動作をさせるのに十分な容量を備える。
【0025】また、第2の昇圧電源部24も図示しない
コイルを備え、同様に車載バッテリ電源電圧を超える高
電圧、具体的には70[V](前記した第2の所定電
圧)の電圧を発生する。
【0026】尚、期間AはコンデンサC2充電電圧を第
1の昇圧電源部電圧(150[V])まで充電するのに
十分な適宜な期間に設定する。
【0027】次に、期間Aの経過後(図2の時刻B)に
SW1がOFFされ、SW2,SW3をONされ、コン
デンサC2に蓄えられた高電圧(第1の所定電圧)はソ
レノイドコイル18へ印加される。コンデンサC2に
は、上記した如く高電圧(第1の所定電圧)が充電され
ているため、インジェクタ電流(ソレノイドコイル18
を流れる電流)の速やかな立ち上がりが実現される。
【0028】一方、コンデンサC2に充電された電圧は
ソレノイドコイル18への放電に伴って低下し、第2の
昇圧電源部24の出力電圧(70[V])まで下がると
(図2の時刻C)、図1にその構成を示す如く、以後、
第2の昇圧電源部24によりソレノイドコイル18への
電圧印加がなされる。従って大電流を継続して抵抗R1
およびダイオードD1を介してソレノイドコイル18に
供給することができる。
【0029】尚、この第2の昇圧電源部電圧(第2の所
定電圧)は、第1の昇圧電源部22によって立ち上がっ
た大電流を維持するのに必要最低限の電圧を発生するよ
う予め設定する。
【0030】以上により、弁が完全に吸引されるまでの
任意の期間(この実施の形態では時間t1)を設定して
ソレノイドコイルに大電流を印加することができる。
尚、この弁が閉弁から完全に開弁されるまでの時間t1
を「初期弁吸引動作期間」、この期間における弁吸引を
「初期弁吸引動作」という。
【0031】図3は第2の昇圧電源部24を有さない従
来技術に係る電磁弁駆動回路において、電磁弁10に電
圧・電流を印加したときのインジェクタ電流の変化を示
すデータ図である。
【0032】図示の如く、高電圧を印加しているため速
やかな電流の立ち上がりが実現されているが、大電流、
特にピーク付近の電流値の印加を維持できる期間は短
い。
【0033】これは印加エネルギ充電部であるコンデン
サの容量を大きくすれば、ある程度改善されるが、いず
れにせよ大電流印加期間はコンデンサ容量に依存し、更
に、コンデンサは温度条件、耐久劣化などによってコン
デンサ容量が大幅に変化してしまうため、制御精度の点
で不利である。
【0034】図4は、図示した電磁弁駆動回路におい
て、第2の昇圧電源部24により任意に初期弁吸引動作
期間を設定しているときのインジェクタ電流の変化を示
す、図3と同様のデータ図である。
【0035】図示の如く、図示した電磁弁駆動回路にお
いてはインジェクタ電流が速やかに立ち上がっていると
共に、図3と比較して明らかなように大電流を安定して
任意時間印加されているのが見てとれる。
【0036】このように、この装置においては第1の昇
圧電源部22により速やかな大電流の立ち上がりを実現
すると共に、第2の昇圧電源部24を設けることにより
ソレノイドに印加する大電流を任意の期間維持すること
ができた。
【0037】従って、従来のエネルギ不足から生じる不
完全な弁吸引を解消した、より確実な弁吸引を実現で
き、制御精度を向上させることができる。
【0038】図2タイム・チャートの説明に戻ると、次
に時刻DにおいてSW2とSW3を同時に、所定時間、
より詳しくは瞬時、OFFすることで前記した初期弁吸
引動作を終了する。尚、SW2をSW3より先にOFF
しても良い。
【0039】このSW2,SW3をOFFし続ける間
(図2の期間t2)はハイサイド側からの給電が一切断
たれ、かつ受電側(アース側)のSW3もOFFされる
ため、インジェクタ電流は速やかに立ち下がる。従って
弁吸引時の大電流から開弁保持電流(車載バッテリ電源
電流)までの電流立ち下がり時間を大幅に改善すること
ができる。
【0040】図5は上記の電流遮断を行わない、従来技
術でのインジェクタ電流の変化を示す、データ図であ
る。尚、試験の際に使用した電磁弁駆動回路は第2の昇
圧電源部24を備えていないものを使用した。
【0041】図示の如く、従来技術に係る電磁弁駆動回
路においては、電流ピーク値から開弁保持電流値へはな
だらかな曲線を描いて立ち下がっており、冗長な時間を
要している。
【0042】この電流立ち下がり時間はコンデンサの容
量・電圧およびソレノイドコイルのインダクタンスによ
り一義的に決まる。換言すれば電磁弁のダイナミックレ
ンジはコンデンサおよびソレノイドコイルの特性によっ
て決定されてしまう。特に大電流を印加した場合には電
流の立ち下がり遅れはより大きくなる傾向がある。
【0043】一方、弁吸引エネルギが十分供給され完全
に弁吸引された後、更に電流が印加されることは余分な
エネルギを浪費していることに他ならない。
【0044】従って、この発明に係る電磁弁駆動回路に
あっては上述した如く、ソレノイドコイル18とソレノ
イドコイル18に電流を供給する電圧源(コンデンサC
2、第1,第2の昇圧電源部22,24、および車載バ
ッテリ電源20)との通電回路(SW2,SW3)を初
期印加動作終了時(時刻D)に一切遮断し、ソレノイド
印加電流の速やかな立ち下がりを図った。
【0045】図6は、この発明に係る電磁弁駆動回路に
おいて、初期印加動作終了時の電流遮断を行った場合の
インジェクタ電流の変化を示す、図5と同様のデータ図
である。
【0046】図6を図5と比較すると明らかなように、
電流遮断によって、インジェクタ電流は瞬時に開弁保持
電流値まで立ち下がっているのを確認することができ
る。
【0047】具体的には、上記SW2,SW3の開放に
よる電流遮断によって、電流立ち下がり特性の改善は、 改善前:130μsec>改善後:10μsec の結果が得られ、この改善により電磁弁のリニアリティ
特性は120μsec短縮できることが確認できた。
【0048】また、この電流遮断によって、ソレノイド
コイル18への必要な弁吸引エネルギ以上の余分な電流
の印加を任意に遮断することができ、車載バッテリ電源
20のエネルギの節約を実現できる。
【0049】図2タイム・チャートに戻ると、次に時刻
EにおいてSW3およびSW4をONし、任意期間の開
弁保持動作を行う。この期間においては、ソレノイドコ
イル18にはダイオードD2および抵抗R2を介して車
載バッテリ電源より電圧・電流が印加される。電流検出
部30により抵抗R2を流れる電流値を検出し、その検
出結果に基づいてECUはソレノイドコイルに一定電流
(開弁保持電流)が流れるようにタイミング回路部26
によりSW4をON−OFF制御する(図2の期間
F)。
【0050】次に、時刻G(Ti信号終了時)におい
て、SW3,SW4をOFFして開弁保持電流の印加を
終了して電磁弁を閉じると共に、SW1をONし、コン
デンサC2に再び高電圧を充電して次の開弁動作に備え
る。
【0051】この実施の形態は上記の如く、電磁弁の駆
動回路において、前記電磁弁の制御信号(Ti信号)を
出力するエンジン・コントロール・ユニットECUと、
前記電磁弁の通電開始時に第1の高電圧を印加する第1
高電圧印加手段(第1の昇圧電源部22、コンデンサ
C2)と、前記第1の高電圧印加手段によって印加され
る高電圧が前記第1の高電圧より低い第2の高電圧まで
低下したときに前記第2の高電圧を印加する第2の高電
圧印加手段(第2の昇圧電源部24)と、前記電磁弁の
開弁状態を維持するための一定電流を流す定常電流回路
(定電流検出回路28)と、前記電磁弁と前記第1の高
電圧印加手段および第2の高電圧印加手段ならびに定常
電流回路の間に介挿され、前記エンジン・コントロール
・ユニットからの制御信号に基づいて開閉される第1の
電気的スイッチ(SW1,SW2,SW4)と、前記電
磁弁とアースの間に介挿され、前記エンジン・コントロ
ール・ユニットからの制御信号に基づいて開閉される第
2の電気的スイッチ(SW3)とを備えると共に、前記
第2の高電圧印加終了時に前記第1および第2の電気的
スイッチを所定時間、より詳しくは瞬時、開放(OF
F)して前記電磁弁への通電回路を一切遮断する如く構
成した。
【0052】この実施の形態は上記の如く構成したこと
から、印加電圧の受電側(SW2)の遮断もしくは給電
側・受電側両方(SW2,SW3)の遮断を行うことに
より、電磁弁の印加時の大電流印加後から開弁保持電流
に至るまでの電流立ち下がり特性を大幅に短縮すること
ができる。よって、電磁弁のダイナミックレンジ(開弁
特性)を拡大することができ、制御精度を向上させるこ
とができる。
【0053】更には余分なエネルギの印加を省略するこ
とができと共に、車載バッテリ電源のエネルギも節約す
ることができる。
【0054】尚、上記において、第2の昇圧電源部24
を設けたが、必ずしも必要ではない。
【0055】さらに、上記において、内燃機関の燃料噴
射装置を例にとって説明したが、この発明に係る電磁弁
駆動回路の用途はそれに限られるものではない。
【0056】
【発明の効果】電磁弁の印加時の大電流印加後から開弁
保持電流に至るまでの電流立ち下がり特性を大幅に短縮
することができ、電磁弁のダイナミックレンジ(開弁特
性)を拡大することができると共に、制御精度を向上さ
せることができる。
【0057】更には余分なエネルギの印加を省略するこ
とができと共に、車載バッテリ電源のエネルギも節約す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電磁弁駆動回路の構成を説明す
るブロック図である。
【図2】この発明に係る電磁弁駆動回路の動作を説明す
るタイム・チャートである。
【図3】従来技術に係る電磁弁駆動回路において、電磁
弁に電圧・電流を印加したときのインジェクタ電流の変
化を示すデータ図である。
【図4】図1に示す電磁弁駆動回路を使用し、任意に初
期弁吸引動作期間を設定しているときのインジェクタ電
流の変化を示す、図3と同様のデータ図である。
【図5】従来技術に係る電磁弁駆動回路において、電流
遮断を行わない場合のインジェクタ電流の変化を示す、
データ図である。
【図6】この発明に係る電磁弁駆動回路において、初期
印加終了時の電流遮断を行った場合のインジェクタ電流
の変化を示す、図5と同様のデータ図である。
【符号の説明】
10 電磁弁 12 吸気管 14 スロットル弁 16 ニードル 18 ソレノイドコイル 20 車載バッテリ電源 22 第1の昇圧電源部 24 第2の昇圧電源部 26 タイミング回路部 28 定電流検出回路 30 電流検出部 SW1〜4 電気的スイッチ R1,R2 抵抗 C1,C2 コンデンサ D1,D2 ダイオード
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/20 F02M 51/00 F02M 51/06 F16K 31/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁弁の駆動回路において、前記電磁弁の
    制御信号を出力するエンジン・コントロール・ユニット
    と、前記電磁弁の通電開始時に第1の高電圧を印加する
    第1の高電圧印加手段と、前記第1の高電圧印加手段に
    よって印加される高電圧が前記第1の高電圧より低い第
    2の高電圧まで低下したときに前記第2の高電圧を印加
    する第2の高電圧印加手段と、前記電磁弁の開弁状態を
    維持するための一定電流を流す定常電流回路と、前記電
    磁弁と前記第1の高電圧印加手段および第2の高電圧印
    加手段ならびに定常電流回路の間に介挿され、前記エン
    ジン・コントロール・ユニットからの制御信号に基づい
    て開閉される第1の電気的スイッチと、前記電磁弁とア
    ースの間に介挿され、前記エンジン・コントロール・ユ
    ニットからの制御信号に基づいて開閉される第2の電気
    的スイッチとを備えると共に、前記第2の高電圧印加終
    了時に前記第1および第2の電気的スイッチを所定時間
    開放して前記電磁弁への通電回路を一切遮断することを
    特徴とする電磁弁駆動回路。
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