JP6555910B2 - ラジカル重合性インク組成物 - Google Patents
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Description
しかし、下記特許文献に記載の光重合開始剤は低揮発性、低臭気性が十分でなく、硬化後の臭気の原因となっていた。
R1及びR2は、それぞれ独立に、水素原子;水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換の炭素原子数1〜12のアルキル基;炭素原子数1〜4のアルキル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換のフェニル基;炭素原子数1〜4のアルキル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換の炭素原子数7〜20のアリールアルキル基;炭素原子数2〜12のアルケニル基を表し、R1とR2は、連結して3〜6員環の複素環を形成していてもよく、
R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子;水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換の炭素原子数1〜12のアルキル基;炭素原子数1〜4のアルキル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換のアリール基;炭素原子数1〜4のアルキル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換の炭素原子数7〜20のアリールアルキル基;炭素原子数2〜12のアルケニル基を表し、R3とR4は、連結して3〜6員環を形成していてもよく、
R5、R6、R7及びR8はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、水酸基;ハロゲン原子で置換されている若しくは無置換の炭素原子数1〜12のアルキル基を表し、
上記アルキル基及びアリールアルキル基中のメチレン鎖は、−O−、−S−、−NR17、−CO−、−CO−O−、−O−CO−又は−O−CO−O−で置換されていてもよく、
R17は水素原子;水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換の炭素原子1〜12のアルキル基;炭素原子数1〜4のアルキル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換のフェニル基;炭素原子数1〜4のアルキル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換の炭素原子数7〜20のアリールアルキル基;炭素原子数2〜12のアルケニル基を表す。)
R11は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、シアノ基、アミノ基;炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルケニル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているかあるいは無置換のフェニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、又はノルボルナン基を表し、
nは、1〜12の数を表す。
式中、連続する2つの[CR9R10]基同士の間は、−O−、−S−、−NR17、−CO−、−CO−O−、−O−CO−又は−O−CO−O−で中断されていてもよく、R11が上記のフェニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、又はノルボルナン基である場合、[CR9R10]基とR11との間は、−O−、−S−、−NR17、−CO−、−CO−O−、−O−CO−又は−O−CO−O−で中断されていてもよい。)
上記アルキル基のメチレン鎖は、−O−、−S−、−NR17、−CO−、−CO−O−、−O−CO−又は−O−CO−O−で置換されていてもよい。)
また、本発明は、上記重合性インクが収容されているインク収容部と、該インクを吐出するための記録ヘッドを具備している記録ユニットを提供するものである。
また、本発明は、上記重合性インクを用いて印刷し、印刷されたインキを活性エネルギー線を用いて硬化させることにより得られた印刷物を提供するものである。
(A)単官能ラジカル重合性不飽和化合物としては、エチレン性不飽和結合を一つ有する重合性化合物を用いることができ、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン等のモノ不飽和脂肪族炭化水素;(メタ)アクリル酸、α―クロルアクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ビニル酢酸、アリル酢酸、桂皮酸等のモノ不飽和一塩基酸とそのエステル;イタコン酸、マレイン酸、シトラコン酸、フマル酸、ハイミック酸、メサコン酸等のモノ不飽和多塩基酸とそのエステル;(メタ)アクリル酸亜鉛、(メタ)アクリル酸マグネシウム等のモノ不飽和多塩基酸の金属塩;マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物、トリアルキルテトラヒドロ無水フタル酸−無水マレイン酸付加物、ドデセニル無水コハク酸、無水メチルハイミック酸等のモノ不飽和多塩基酸の酸無水物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、エトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、アミノプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ポリ(エトキシ)エチル(メタ)アクリレート、ブトキシエトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート(あるいは、そのエチレンオキサイド並び/またはプロピレンオキサイド付加モノマー)、メチルフェノキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、1、4-シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、β-カルボキシルエチル(メタ)アクリレート、エチルジグリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンフォルマルモノ(メタ)アクリレート、イミド(メタ)アクリレート、エトキシ化コハク酸(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、ω-カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート、ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、4−(2−オキシラニルメトキシ)ブチル−2−プロペン酸エステル、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イル−2−プロペン酸エステル、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イル−2−プロペン酸エステル、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル−2−プロペン酸エステル等のアクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド、メチレンビス−(メタ)アクリルアミド、ジエチレントリアミントリス(メタ)アクリルアミド、α−クロロアクリルアミド、N−2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N-ビニルホルムアミド等のモノ不飽和一塩基酸及び多価アミンのアミド;アクロレイン等のモノ不飽和アルデヒド;(メタ)アクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル、シアン化ビニリデン、シアン化アリル等のモノ不飽和ニトリル;スチレン、4−メチルスチレン、4−エチルスチレン、4−メトキシスチレン、4−ヒドロキシスチレン、4−クロロスチレン、ビニルトルエン、ビニル安息香酸、ビニルフェノール、ビニルスルホン酸、4−ビニルベンゼンスルホン酸、ビニルベンジルメチルエーテル、ビニルベンジルグリシジルエーテル等のモノ不飽和芳香族化合物;メチルビニルケトン等のモノ不飽和ケトン;ビニルアミン、アリルアミン、N−ビニルピロリドン、ビニルピペリジン等のモノ不飽和アミン化合物;アリルアルコール、クロチルアルコール等のビニルアルコール;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、アリルグリシジルエーテル等のビニルエーテル;マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のモノ不飽和イミド類;インデン、1−メチルインデン等のインデン類;ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ−n−ブチル(メタ)アクリレート、ポリシロキサン等の重合体分子鎖の末端にモノ(メタ)アクリロイル基を有するマクロモノマー類;ビニルクロリド、ビニリデンクロリド、ビニルチオエーテル、ビニルイミダゾール、ビニルオキサゾリン、ビニルカルバゾール、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニルカプロラクタム、2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル、2−N−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、水酸基含有ビニルモノマー及びポリイソシアネート化合物のビニルウレタン化合物、水酸基含有ビニルモノマー及びポリエポキシ化合物のビニルエポキシ化合物等が挙げられる。
(B)多官能ラジカル重合性不飽和化合物としては、エチレン性不飽和結合を複数有する重合性化合物;エポキシ樹脂にモノ不飽和一塩基酸を反応させて得られるもの;エポキシ樹脂のアルキレンオキサイド付加物にモノ不飽和一塩基酸を反応させて得られるもの;エポキシ樹脂とモノ不飽和一塩基酸との反応物に、さらに多塩基酸無水物を反応させて得られるもの;エポキシ樹脂のアルキレンオキサイド付加物とモノ不飽和一塩基酸との反応物に、さらに多塩基酸無水物を反応させて得られるもの等を用いることができる。
エチレン性不飽和結合を複数有する重合性化合物としては、例えば、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールZジグリシジルエーテル(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールトリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、ソルビン酸、ジビニルベンゼン、1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、ジビニルスクシナート、ジアリルフタラート、トリアリルホスファート、トリアリルイソシアヌラート、イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート等のイソシアヌレートのポリ(メタ)アクリレート類;トリシクロデカンジイルジメチルジ(メタ)アクリレート等のシクロアルカンのポリ(メタ)アクリレート類;ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、水添ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物のジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸から得られる(メタ)アクリレート等のビスフェノールAの(メタ)アクリレート誘導体;トリエチレングリコールジビニルエーテル等のアルキレングリコールのジビニルエーテル等を用いることができる。
即ち、上記エポキシ樹脂のエポキシ基1個に対し、上記モノ不飽和一塩基酸のカルボキシル基が0.1〜1.0個で付加させた構造を有するエポキシ付加物において、該エポキシ付加物の水酸基1個に対し、上記多塩基酸無水物の酸無水物構造が0.1〜1.0個となる比率となるようにするのが好ましい。
上記エポキシ樹脂、上記モノ不飽和一塩基酸及び上記多塩基酸無水物の反応は、常法に従って行なうことができる。
以下では、(A)単官能ラジカル重合性不飽和化合物と(B)多官能ラジカル重合性不飽和化合物とを併せてエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物ともいう。
上記一般式(I)中の、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17で表される炭素原子数1〜12のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、アミル、イソアミル、t−アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、t−オクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ウンデシル、ドデシル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル等が挙げられる。
上記一般式(I)中の、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17で表される、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されている炭素原子数1〜12のアルキル基としては、上記炭素原子数1〜12のアルキル基の一部又は全部が、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているものが挙げられる。
上記一般式(I)中の、R1、R2、R3、R4及びR17で表される、炭素原子数1〜4のアルキル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されている炭素原子数6〜30のアリールアルキル基としては、上記炭素原子数6〜30のアリールアルキル基の一部又は全部が、炭素原子数1〜4のアルキル基、水酸基、カルボキシル基、ハロゲン原子、シアノ基若しくはニトロ基で置換されているものが挙げられる。
また、一般式(I)で表される化合物としては、Xが式(i)で表される基である場合は、nが2以上8以下であるもの;R9及びR10がそれぞれ独立して、水素原子か、無置換の炭素原子数1〜12のアルキル基であるもの;R11が、炭素原子1〜12のアルキル基、水酸基、またはカルボキシル基であるものが、安定性、臭気性、感度の観点から好ましい。
また、Xが式(ii)で表される基である場合R12〜R16がそれぞれ独立して、水素原子か、水酸基若しくはカルボキシル基で置換された炭素原子数1〜12のアルキル基であり、且つR12〜R16の1つ以上が水酸基若しくはカルボキシル基で置換された炭素原子数1〜12のアルキル基であるものが安定性、臭気性、感度の観点から好ましい。
また、Xが式(iii)で表される基である場合は、nが2以上8以下であるもの;R1及びR2が、連結して3〜6員環の複素環を形成しているもの、或いは、R1及びR2がそれぞれ独立して、無置換または−O−で置換された炭素原子数1〜12のアルキル基または炭素原子数2〜12のアルケニル基であるもの;R3及びR4が、それぞれ独立して無置換の炭素原子数1〜12のアルキル基または無置換の炭素原子数7〜20のアリールアルキル基であるもの;R5、R6、R7、R8がそれぞれ独立して、水素原子か、無置換の炭素原子数1〜12のアルキル基であるもの;R9及びR10がそれぞれ独立して水素原子か、無置換の炭素原子数1〜12のアルキル基であるものが、合成が容易であり、安定性、臭気性、感度の観点から好ましい。
本発明のラジカル重合性インク組成物において、(C)上記一般式(I)で表されるα−アミノアルキルフェノン化合物からなる重合開始剤の含有量は特に限定されるものではないが、上記エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物100質量部に対して、好ましくは0.1〜50質量部、より好ましくは1〜30質量部、最も好ましくは5〜20質量部である。
該(D)着色剤としては、顔料、染料、天然色素等が挙げられる。
上記顔料としては、例えば、ニトロソ化合物;ニトロ化合物;アゾ化合物;ジアゾ化合物;キサンテン化合物;キノリン化合物;アントラキノン化合物;クマリン化合物;フタロシアニン化合物;イソインドリノン化合物;イソインドリン化合物;キナクリドン化合物;アンタンスロン化合物;ペリノン化合物;ペリレン化合物;ジケトピロロピロール化合物;チオインジゴ化合物;ジオキサジン化合物;トリフェニルメタン化合物;キノフタロン化合物;ナフタレンテトラカルボン酸;アゾ染料、シアニン染料の金属錯体化合物;レーキ顔料;ファーネス法、チャンネル法又はサーマル法によって得られるカーボンブラック、或いはアセチレンブラック、ケッチェンブラック又はランプブラック等のカーボンブラック;上記カーボンブラックをエポキシ樹脂で調整又は被覆したもの、上記カーボンブラックを予め溶媒中で樹脂で分散処理し、20〜200mg/gの樹脂を吸着させたもの、上記カーボンブラックを酸性又はアルカリ性表面処理したもの、平均粒径が8nm以上でDBP吸油量が90ml/100g以下のもの、950℃における揮発分中のCO及びCO2から算出した全酸素量が、カーボンブラックの表面積100m2当たり9mg以上であるもの;黒鉛、黒鉛化カーボンブラック、活性炭、炭素繊維、カーボンナノチューブ、カーボンマイクロコイル、カーボンナノホーン、カーボンエアロゲル、フラーレン;アニリンブラック、ピグメントブラック7、チタンブラック;酸化クロム緑、ミロリブルー、コバルト緑、コバルト青、マンガン系、フェロシアン化物、リン酸塩群青、紺青、ウルトラマリン、セルリアンブルー、ピリジアン、エメラルドグリーン、硫酸鉛、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、合成鉄黒、アンバー、体質顔料等の有機又は無機顔料を用いることができる。これらの顔料は単独で、或いは複数を混合して用いることができる。
これらの中でも、ケトン類、エーテルエステル系溶媒等、特にプロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−アセテート、シクロヘキサノン等が、感光性組成物において、レジストと重合開始剤の相溶性がよいので好ましい。
R23及びR24は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシル基、R25、OR26、SR27、NR28R29、COR30、SOR31、SO2R32又はCONR33R34を表し、R23及びR24は、互いに結合して環を形成していてもよく、
R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33及びR34は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜30のアリール基、炭素原子数7〜20のアリールアルキル基又は炭素原子数2〜20の複素環基を表し、
X2は、酸素原子、硫黄原子、セレン原子、CR35R36、CO、NR37又はPR38を表し、
X3は、単結合又はCOを表し、
R21、R22、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R35、R36、R37及びR38中の炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数6〜30のアリール基又は炭素原子数7〜20のアリールアルキル基を表し、該アルキル基又はアリールアルキル基中のメチレン基は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシル基又は複素環基で置換されていてもよく、−O−で中断されていてもよく、
R35、R36、R37及びR38は、それぞれ独立に、隣接するどちらかのベンゼン環と一緒になって環を形成していてもよく、
aは、0〜4の整数を表し、
bは、0〜5の整数を表す。)
他の有機重合体を使用する場合、その使用量は、上記(A)単官能ラジカル重合性不飽和化合物と(B)多官能ラジカル重合性不飽和化合物との合計量(エチレン性不飽和結合を有する重合性化合物の量)100質量部に対して、好ましくは10〜100質量部である。
成形を行う場合には、例えば本発明の組成物塗膜を有する基材を適当な温度に加熱した後、真空成形、真空圧空成形、圧空成形またはマット成形等の方法を用いて行う方法や、干渉縞等の凸凹形状をCDやレコードの複製のように、本発明の組成物塗膜上にエンボス成形する場合のような塗膜層のみの成形を行う方法等が挙げられる。印刷を行う場合は、種々の印刷法、例えばオフセット印刷等の平版印刷、凸版印刷、シルクスクリーン印刷、グラビア印刷等の手段を利用することができ、塗膜上に通常の印刷機を使用し、通常の方法で印刷する。転写を行う場合は、例えばポリエチレンテレフタラートフィルムのような基材に本発明の組成物を塗布し、必要であれば前述の印刷やエンボス成形等を行い、接着層を塗布後、他の基材に転写する。
混合装置としては、加圧混練器、開放混練器、遊星ミキサー、溶解器、ダルトン・ユニバーサル・ミキサー等を用いることができる。
粉砕及び分散装置としては、サンドミル、コロイドミル、高速分散器、二重ローラー、ビーズミル、塗料コンディショナー、三重ローラー等を用いることができる。
容器としては特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを有するものなどが好適である。
インクジェット記録装置としては、シリアル方式またはライン方式を用いることができる。
[表2]及び[表3]の配合に従って各成分を混合し、本発明のラジカル重合性インク組成物であるラジカル重合性インク組成物No.1〜No.7及び比較ラジカル重合性インク組成物No.1〜No.3をそれぞれ得た。尚、[表2]及び[表3]において、数字は質量部を表す。
上記実施例1〜7及び比較例1〜3で得られたラジカル重合性インク組成物を、易接着処理した188μm厚のPETフィルムにバーコーター#20により約6μmの膜厚で塗布し、次いで塗膜にベルトコンベア付き光照射装置を使用して80W/cmの高圧水銀灯の光を照射して試料を作製した。指で塗膜表面に触れつつ、タックの有無を確認した。ランプからベルトコンベアまでの距離は10cm、ベルトコンベアのラインスピードは8m/分とした。
○ : タックがない。
× : タックがある。
<密着性>
上記硬化性の評価と同様にして作製した試料を、JIS D 0202の試験方法に従い、塗膜に基盤目状にクロスカットを入れ、次いでセロハンテープによってピーリングテストを行い、基盤目の剥離の状態を目視により評価した。全く剥離が認められなかったものをA、剥離が認められたものをBとした。
<硬化塗膜の臭気評価>
上記硬化性の評価と同様にして作製した試料を細断し、ガラス瓶に入れ、密栓をし、60℃のオーブンで1時間加熱した後、オーブンから取り出し放冷した。取り出しから1時間後に蓋を開けた直後に、5人に臭気性を相対的に判断してもらい、A(良好)〜C(不良)の3段階で評価した。尚、良好とは臭気が弱く、不良とは臭気が強い状態を言う。
Claims (7)
- 請求項1に記載のラジカル重合性インク組成物を含む重合性インク。
- 請求項1記載のラジカル重合性インク組成物を含むインクジェット用インク。
- 請求項3記載のインクジェット用インクが収容されているインク収容部を具備していることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項2記載の重合性インクが収容されているインク収容部と、該インクを吐出するための記録ヘッドを具備していることを特徴とする記録ユニット。
- 請求項3記載のインクジェット用インクを被記録媒体の上に付与する手段、及び該被記録媒体に付与されたインクに対して活性エネルギー線を照射する手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項2記載の重合性インクを用いて印刷し、印刷されたインキを活性エネルギー線を用いて硬化させることにより得られた印刷物。
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