JP6552863B2 - 外壁の増打ち方法 - Google Patents
外壁の増打ち方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6552863B2 JP6552863B2 JP2015083530A JP2015083530A JP6552863B2 JP 6552863 B2 JP6552863 B2 JP 6552863B2 JP 2015083530 A JP2015083530 A JP 2015083530A JP 2015083530 A JP2015083530 A JP 2015083530A JP 6552863 B2 JP6552863 B2 JP 6552863B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall
- concrete
- formwork
- hole
- building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
前記外壁またはスラブに貫通孔を形成する工程と、室外から前記貫通孔を通じて、前記外壁と前記型枠との間にコンクリートを打設する工程と、を有する。
なお、室内とは型枠を設置する部屋のことであり、室外とは外壁の外側、すなわち屋外、若しくはスラブで仕切られた空間のことである。
また、鉄筋付き型枠であれば、型枠の設置と同時に、増打ち壁の配筋作業が済むので、施工が効率的となる。
以下、図面を参照しながら、第1実施形態の外壁の増打ち方法について説明する。
本実施形態の外壁の増打ち方法は、鉄筋コンクリート造の建物10の外壁11の、室内空間20側にコンクリートを打設して、外壁11の壁厚を大きくして耐久性を高めるものである。
図1及び図2に示すように、外壁11、上梁12、下スラブ14、柱16、柱17の室内空間20側の仕上げ材を撤去して、外壁11、上梁12、下スラブ14、柱16、柱17にそれぞれスタッドボルト(後施工アンカーボルト)41を取付ける。
更に、外壁11、上梁12、下スラブ14、柱16、柱17に近接してスパイラル筋(割裂補強筋)42を配置して、スタッドボルト41に結束筋で固定し、壁筋43を配筋する。
外壁11よりも室内空間20側に、木製型枠30を設置して、上梁12、下スラブ14、柱16、柱17、木製型枠30、及び外壁11に囲まれた増打ち空間Pを形成する。
なお、図1〜図4において、木製型枠30を支持するための型枠支保工は省略している。
次いで、外壁11の屋外21側から、ドリル等を用いて貫通孔50を形成する。貫通孔50は、コンクリート圧送管60の先端部分(例えばフレキシブルホース)を挿入可能な径とされ、本実施形態においては直径100ミリメートル程度とされている。
貫通孔50は、上梁12側のスパイラル筋42が配置されている高さに、水平方向に複数形成する。本実施形態においては1メートルピッチで等間隔に形成されている。
次いで、建物10の屋外21に敷設されたコンクリート圧送管60の先端部分を、貫通孔50に挿入して増打ち空間Pにコンクリートを打設する。
増打ち空間Pにコンクリートを打設しながら型枠30の外面にバイブレーターを当て、コンクリートを締め固めてもよいが、室内作業を極力少なくするためには、貫通孔50からバイブレーターを挿入して、コンクリートの締固めを行ってもよい。
貫通孔50の下部までコンクリートが打設されたところで、貫通孔50を図示しない塞ぎ板で塞ぐ。塞ぎ板には、無収縮モルタルを注入するための注入孔及び空気抜き孔が開けられている。
次に、コンクリートが硬化するのを待って、塞ぎ板の注入孔から無収縮モルタルを注入し、空気抜き孔から無収縮モルタルが溢れだしたことを目視したら、注入を終える。
無収縮モルタルには骨材が入っていないので、スタッドボルト41、スパイラル筋42及び壁筋43の隙間に密実に充填される。
コンクリートの硬化後、木製型枠30を撤去して、外壁11の増打ち作業が完了する。
第1実施形態の外壁の増打ち方法は上述の通りであり、以下その作用について説明する。
あるいは、圧力損失を小さくするためには、コンクリートミキサー62を室内空間20に配置する必要があり、室内空間20を使用できないほか、周囲の部屋に与える騒音にも配慮する必要がある。
同様に、木製型枠30の撤去後の仕上げ作業も、屋外21側にコンクリートを打設する場合と比べて容易である。
次に、第2実施形態の外壁の増打ち方法について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の外壁の増打ち方法は上述の通りであり、以下その作用について説明する。
また、鉄筋付き型枠31は、鋼板31aにトラス状に組まれた鉄筋31bが溶接されて構成されているため剛性が高く、撓みが生じにくい。これにより、鉄筋付き型枠31を支持するための型枠支保工を簡略な構造とすることができる。
本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
例えば、貫通孔50を下梁13に近接した高さに形成し、増打ち空間Pの下部からコンクリートを圧入するものとしてもよい。これによりブリージングが減少し、増打ち壁のコンクリートの強度を増すことができる。
また、貫通孔50のピッチを1メートル程度としたがこれに限られない。例えば500ミリメートル程度とすれば、流動性の低い富調合のコンクリートであっても打設しやすい。
逆に流動性の高いコンクリートを打設する場合は、1メートルより大きなピッチ、例えば2メートル程度とすることができる。
例えば図4に示すように、貫通孔51を上スラブ15に形成し、増打ち空間Pに上部空間22からコンクリートを流し込んでもよい。上部空間22が機械室や空室などであれば、コンクリート圧送管60を敷設しても、建物の内部空間を使用することに支障を来すことはない。また、2階以上の階の外壁11を増打ちする場合でも、コンクリート圧送管60を敷設するための足場を屋外21に組み立てる必要がない。
この場合、木製型枠30の上部に流し込み用開口53を設けて、コンクリートが流し込み用開口53に流れるように、受け板32を設ければよい。あるいは、コンクリート圧送管60の先端に取付けた図示しないフレキシブルホースを、流し込み用開口53に挿入してもよい。
例えば、デッキプレートなどの鋼製波形型枠を用いるものとしてもよい。デッキプレートは、現場打ちのコンクリートと一体化させることにより、主に合成床を形成するために用いられる部材であり、高い曲げ剛性を有する。これにより、コンクリートを打設した際の撓みが抑制される。また、デッキプレートの表面にエンボス加工を施しておけば、コンクリートとの高い定着力を得ることができる。
また、鉄筋付き型枠31に用いられる鋼板31aに、デッキプレートを用いてもよいし、鉄筋付き型枠31はハーフPCa版にトラス状の鉄筋が付いたものであってもよい。ハーフPCa版も高い曲げ剛性を有するので、コンクリートを打設した際の撓みが抑制される。
例えば柱ではなく、壁に囲まれていてもよい。また、フラットスラブなどの無梁の建物においては、梁ではなく、スラブに囲まれていてもよい。
本発明の外壁の増打ち方法は、ラーメン構造、壁式構造などの構造種別を問わず、また鉄筋コンクリート造、鉄筋鉄骨コンクリート造など、種々の建物に適用することができる。
11 外壁
20 室内空間(室内)
21 屋外(室外)
22 上部空間(室外)
23 下部空間(室外)
30 木製型枠(型枠)
31 鋼製波形型枠(型枠)
50、51 貫通孔
Claims (3)
- 建物の外壁の室内側に型枠を設置する工程と、
前記外壁に貫通孔を形成する工程と、
室外から前記貫通孔を通じて、前記外壁と前記型枠との間にコンクリートを打設する工程と、を有する外壁の増打ち方法。 - 建物の外壁の室内側に型枠を設置する工程と、
スラブに貫通孔を形成する工程と、
室外から前記貫通孔を通じて、前記外壁と前記型枠との間にコンクリートを打設する工程と、を有する外壁の増打ち方法。 - 前記型枠は鉄筋付き型枠または鋼製波形型枠とされ、打設したコンクリートと一体化する、請求項1または請求項2に記載の外壁の増打ち方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015083530A JP6552863B2 (ja) | 2015-04-15 | 2015-04-15 | 外壁の増打ち方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015083530A JP6552863B2 (ja) | 2015-04-15 | 2015-04-15 | 外壁の増打ち方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016204835A JP2016204835A (ja) | 2016-12-08 |
JP6552863B2 true JP6552863B2 (ja) | 2019-07-31 |
Family
ID=57486851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015083530A Active JP6552863B2 (ja) | 2015-04-15 | 2015-04-15 | 外壁の増打ち方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6552863B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110421684A (zh) * | 2019-07-03 | 2019-11-08 | 辽宁煜梽新型建材有限公司 | 一种内墙板的制作方法 |
CN114658219B (zh) * | 2022-04-18 | 2024-02-06 | 宁夏第三建筑有限公司 | 单侧装配式模板支设施工方法 |
JP7471678B1 (ja) | 2022-12-08 | 2024-04-22 | 株式会社クギン | 型枠用パネル、およびコンクリートスラブを打設する方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0452375A (ja) * | 1990-06-20 | 1992-02-20 | Takenaka Komuten Co Ltd | 逆打ち工法における後打ち部材の構築方法 |
JP2809085B2 (ja) * | 1994-02-01 | 1998-10-08 | 鹿島建設株式会社 | 鉄筋コンクリート床スラブの補強方法 |
JP2000179159A (ja) * | 1998-12-15 | 2000-06-27 | Kyoritsusha:Kk | 建築物の補強体の形成方法 |
US6662516B2 (en) * | 2001-02-12 | 2003-12-16 | Seismic Rehab, Llc | Reinforced wall structures and methods |
KR20040027471A (ko) * | 2003-11-01 | 2004-04-01 | (주)대우건설 | 역타설공법의 콘크리트 압입타설공법 |
JP5683560B2 (ja) * | 2012-11-22 | 2015-03-11 | 株式会社丸高工業 | 補強壁施工方法 |
-
2015
- 2015-04-15 JP JP2015083530A patent/JP6552863B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016204835A (ja) | 2016-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101556545B1 (ko) | 더블 월 피씨를 이용하는 구조물 시공방법 | |
KR101570484B1 (ko) | 경량의 매입형 내부거푸집을 활용한 hpc기둥과 이의 제작방법 및, 이를 이용한 시공방법 | |
KR20190042193A (ko) | 피씨 더블월을 이용한 벽체 구조물의 시공방법 | |
KR100991046B1 (ko) | 에이치빔 및 그 에이치빔을 이용한 철골구조 건축물의시공방법 | |
JP6552863B2 (ja) | 外壁の増打ち方法 | |
JP5349894B2 (ja) | 梁と柱梁接合部とを一体化したプレキャストコンクリート部材用型枠およびその型枠を用いた梁と柱梁接合部とを一体化したプレキャストコンクリート部材の製造方法 | |
KR101458435B1 (ko) | 안장형 띠철근과 이중 대근을 이용한 hpc기둥의 제작방법 및 이를 이용한 시공방법 | |
JP5865567B2 (ja) | 連結用スラブ及びその構築方法 | |
WO2016020932A2 (en) | Deployable pre-fabricated reinforcement cage system | |
KR102149662B1 (ko) | 피씨 슬래브를 이용한 건축물의 전이층 시공방법 | |
WO2020214086A1 (en) | Precast building | |
JP7085464B2 (ja) | 逆打ち工法における山留め壁構造の構築方法 | |
KR102197994B1 (ko) | 빔 보강 데크플레이트를 이용한 시공방법 | |
KR20090043625A (ko) | 변단면 철골보를 이용한 지하층의 슬래브 시공 방법 | |
KR101229093B1 (ko) | 슬래브 개구부 마구리용 전용 거푸집패널 | |
KR101118508B1 (ko) | 콘크리트 표면 정착판석 설치구조 및 그의 시공방법 | |
JP5750246B2 (ja) | 合成梁、建築物、及び合成梁の施工方法 | |
CN113863679A (zh) | 装配式房屋结构施工方法 | |
KR20170113862A (ko) | 콘크리트 몰탈 타설량을 줄여주는 담장 및 비내력벽 건축용 블럭 | |
KR20170118349A (ko) | 지하층 외벽 시공의 벽체 거푸집용 데크 | |
JP6484447B2 (ja) | 壁躯体のコンクリート打設方法 | |
JP2008038360A (ja) | 誘発目地構造および施工方法 | |
JP3889497B2 (ja) | コンクリート製地下室の成形工法 | |
KR102149661B1 (ko) | 피씨 슬래브를 이용한 건축물의 지상 전이층 시공방법 | |
JP5118846B2 (ja) | 穴あきpc板の床取付工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180327 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190625 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190703 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6552863 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |