JP6552276B2 - 記録装置および記録位置調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録ヘッドの記録位置を調整する技術に関する。
用紙などの記録媒体上にドットを形成することで記録を行う記録装置として、記録媒体に対し所定方向に移動するとともに、その方向と異なる方向(例えば記録媒体搬送方向)に記録素子としてのインクの吐出口を配列してなる記録ヘッドを用いる装置がある。このような記録ヘッドを用いた記録装置では、それぞれの吐出口列から吐出するインク滴の着弾位置を一致させる処理(以下、レジストレーション処理、または単にレジ調整とも言う)が必要となる。
記録ヘッドを往復走査しながら記録を行う双方向記録においてもレジストレーション処理が行なわれる。往方向走査での記録と復方向走査での記録とでインク滴の着弾位置を一致させる処理が必要であるからである。双方向記録におけるレジストレーション処理は、復方向走査時のインクの吐出タイミングを往方向走査時に対して補正することで実現される。
適切な吐出タイミングを求める方法としては、例えばある基準となる吐出口列で基準パターンを記録し、他の吐出口列では記録位置を少しずつずらした複数のパターンを記録することで記録位置が一致するずらし量を求める方法がある。また、双方向記録では往方向走査で基準パターンを記録し、復方向走査で記録位置を少しずつずらした複数のパターンを記録することで記録位置が一致するずらし量を求める方法がある。
ところで、近年のインクジェット記録装置では様々な種類の記録媒体に対応するため、記録媒体の種類に応じて、記録ヘッドの高さが可変となっている装置が存在する。インク吐出タイミングの補正量は、記録ヘッドの吐出口から記録媒体表面までの距離(以下、GAPと示す)によって異なってくるため、上記した記録ヘッドの高さや記録媒体の厚みが変われば補正量も変わってしまう。
このような問題を解決する技術として、特許文献1が提案されている。特許文献1では、記録ヘッドとプラテンとの間のギャップであるプラテンギャップ及び記録媒体の種類に応じて、予め記憶しておいた、基準となる補正量からの差異を表わす修正値を用いて、補正値を修正する方法が提案されている。
特開2004‐122629号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、厚みを把握していない記録媒体を用いる場合に、記録位置にズレが生じる場合がある。
現在、普通紙、コート紙、光沢紙、光沢フィルムなど、多種多様な記録媒体を容易に入手することが可能になっており、これらを目的に応じて適宜使い分けて記録することも行われている。これらの想定される各種記録媒体に対しては、あらかじめ、その記録媒体の厚みの情報を保持しておくことができる。しかしながら、想定以外の種類の記録媒体の厚みの情報については、予め保持しておくことができない。そのため、正確なGAPの大きさを把握することができず、ドット記録位置のずれが生じることになる。
なお、厚みを予め把握できていない記録媒体Aにおいても、その記録媒体Aを用いてレジ調整を行えば、その記録媒体Aにおける位置ずれ補正値を算出することができるので、適切なインク吐出タイミングの補正量を得ることはできる。しかしながら、その算出された補正値は、正しくないGAP値に基づく補正値である。従って、その算出された補正値に基づいて厚みの異なる他の記録媒体Bの補正値を求めると、その求められた値は、その厚みの異なる他の記録媒体Bに対する適正な補正値にならない。
厚みを予め把握できていない記録媒体を用いる場合のGAPの大きさは、例えば、距離を測定する光学的、物理的なセンサを記録ヘッドに具え、そのセンサを利用する方法を用いれば測定することは可能であるが、コストアップにつながってしまう。
本発明にかかる記録装置は、インクを吐出するための複数のノズル列を備えた記録ヘッドを有し、前記記録ヘッドを走査することで記録媒体に記録を行う記録装置であって、記録媒体の種類に関する情報を取得する取得手段と、記録媒体に記録された調整パターンに基づいて取得された前記インクを吐出する位置のずれを補正する位置ずれ補正値を、前記調整パターン記録された前記記録媒体についての前記情報に基づき、当該記録媒体の種類が、前記記録装置が利用する媒体として登録されている記録媒体の種類として記憶されているか否かに応じて、異なる格納領域に格納する格納手段と、画像の印刷を行う場合に、前記取得手段が取得した印刷に用いる記録媒体の種類に関する情報に基づいて、前記格納領域を選択する選択手段と、前記選択手段が選択した格納領域に格納されている位置ずれ補正値と、前記取得手段による取得結果に応じて決定される前記記録媒体の厚みとに基づいて前記印刷における前記ノズル列の記録位置のずれを補正する補正手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、GAPの大きさを測定可能なセンサを用いることなく、厚みが既知の記録媒体及び厚みが未知の記憶媒体に対する着弾位置精度を向上させることが可能となる。
実施例1における記録装置の外観構成の一例を示す斜視図である。 実施例1における記録装置の光学センサの概略構成の一例を示す図である。 実施例1における記録ヘッドにおける吐出ノズルの配列構成の一例を示す図である。 実施例1における記録装置の機能的な構成の一例を示す図である。 実施例1における光学センサで濃度検知する場合のレジ調整パターンの構成例を説明する図である。 実施例1における光学センサで濃度検知する場合のレジ調整パターンの一例を説明する図である。 実施例1におけるレジ調整パターンから検知される濃度と近似曲線の例を表すグラフである。 実施例1における、2点のGAPにおけるレジ調整値から第3のGAPにおけるレジ調整値を求める方法について説明する図である。 実施例1におけるレジ調整値を算出する処理の例を示すフローチャートである。 実施例1におけるレジ調整値格納領域の一例を示す表である。 実施例1におけるGAPとレジ調整値の関係について説明する図である。 実施例2におけるレジ調整値を算出する処理の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1におけるインクジェット記録装置1の外観構成の一例を示す斜視図である。記録装置1は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なうインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドと呼ぶ)301をキャリッジ202に搭載し、キャリッジ202を矢印X方向(主走査方向)に往復移動させて記録を行なう。記録装置1は、記録紙などの記録媒体Sを給紙機構を介して給紙し、矢印Y方向(副走査方向)に搬送する。そして、所定の記録位置において記録ヘッド301から記録媒体Sにインクを吐出することで記録を行なう。
キャリッジ202には、例えば、インクカートリッジ401が搭載される。図1の例では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクをそれぞれ収容する4つのインクカートリッジ401(401K、401C、401M、401Y)が搭載されている。これら4つのインクカートリッジ401は、それぞれ独立して着脱できる。
記録ヘッド301には、各色に対応したインクを吐出するための複数のノズル列(吐出口列)が形成されている。図1の例では、各インクカートリッジ401に対応して、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出可能なノズル列が形成されている。
記録ヘッド301は、発熱抵抗素子を備えており、熱エネルギーを利用してインクを吐出する。発熱抵抗素子は、各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する発熱抵抗素子にパルス電圧を印加する。これにより、対応する吐出口からインクが吐出される。
記録ヘッド301は、キャリッジ202に着脱可能に搭載されている。キャリッジ202は、ガイドレール204に摺動自在に支持されており、モータ等の駆動手段(不図示)によりガイドレール204に沿って往復移動される。記録媒体Sは、記録ヘッド301の吐出口面(インク吐出口の形成面)と一定の対向間隔が維持されたまま、搬送ローラ203によって副走査方向(矢印Y)に搬送される。
キャリッジ202の往復移動の範囲外(記録領域外)には、記録ヘッド301の吐出不良を回復する回復ユニット207が配設されている。回復ユニット207が設けられる位置は、いわゆるホームポジションなどと呼ばれ、記録動作が行なわれていない間、記録ヘッド301はこの位置で静止する。回復ユニット207には、記録ヘッド301の吐出口のキャッピングが可能なキャップ208(208K、208C、208M、208Y)が備えられている。キャップ208K、208C、208M、208Yは、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのインクを吐出する吐出口それぞれをキャッピング可能に構成される。
各キャップ208の内部には、吸引ポンプ(負圧発生手段)が接続されている。各キャップ208が記録ヘッド301の吐出口をキャッピングしたときに、そのキャップ208の内部に負圧を導入することによって、記録ヘッド301の吐出口からインクをキャップ208内に吸引排出(吸引回復動作)させることができる。このような吸引回復動作により、記録ヘッド301におけるインクの吐出性能を維持することができる。
また、回復ユニット207には、記録ヘッド301の吐出口面をワイピングするためのゴムブレードなどのワイパー209が備えられている。また、回復ユニット207は、記録ヘッド301からキャップ208内に向かってインクを吐出することにより記録ヘッド301におけるインクの吐出性能を維持する回復処理(予備吐出とも呼ばれる)を行なう。
キャリッジ202には、記録ヘッド301やインクカートリッジ401の他、反射型光学センサ(以下、光学センサと呼ぶ)500が搭載される。光学センサ500は、光学特性を取得可能なセンサであり、記録媒体Sに記録されたレジ調整パターン(以下、調整パターンと呼ぶ)を光学的に読み取り、その記録濃度を測定する。なお、図1の光学センサ500は記録媒体の距離を測定する構成を備えているものではなく、調整パターンの記録濃度を測定するものである。
光学センサ500は、図2に示すように、LED等で実現される発光部501と、フォトダイオード等で実現される受光部502とが設けられている。発光部501により発せられた照射光510は、記録媒体S上で反射し、その反射光520は、受光部502に入射する。受光部502では、当該反射光520を電気信号に変換する。
調整パターンの記録濃度の測定に際しては、副走査方向への記録媒体Sの搬送と、光学センサ500が取り付けられたキャリッジ202の主走査方向への移動とが交互に実施される。これにより、光学センサ500は、記録媒体上に記録された調整パターン群の濃度を光学反射率として検出する。
次に、図3を用いて、図1に示す記録ヘッド301における吐出ノズル310の配列構
成の一例について説明する。
記録ヘッド301には、複数のノズル列が、ノズル列の配列方向である主走査方向と交差(本実施例においては、直交)する副走査方向(ノズル配列方向)に向けて互いにずらして配列される。具体的には、各色のインク(CMYK)を吐出するノズル(302K、302C、302M、302Y)は、副走査方向(Y方向)に沿って所定間隔毎に配置されており、各ノズル列は、主走査方向(X方向)に沿って配列される。ノズル列は、各色のインクに対応してそれぞれ2列ずつ(302K−A、302K−B、302C−A、302C−B、302M−A、302M−B、302Y−A、302Y−B)配置されている。各ノズル列には、例えば、640個のノズルが600dpi(ドット/インチ)間隔で配置されている。また、同色インクを吐出するノズル列(2つのノズル列)は、例えば、1200dpi(半ピッチ)だけ副走査方向に互いにずらして配置されている。すなわち、高い記録解像度を実現するため、ノズル列の配列位置を副走査方向にずらして配置している。本実施例においては、各ノズル列の副走査方向への解像度は600dpiであるが、ノズル列の配列位置をずらすことにより、副走査方向に1200dpiの解像度での記録が可能となる。
本実施例に係わる記録位置調整処理(以下、レジ調整処理と呼ぶ場合もある)では、まず、第1のパターンと第2パターンとから構成される調整パターンを記録媒体上に複数記録する。調整パターンは、第1のパターンに対する第2のパターンの相対的な記録位置を段階的に異ならせるように制御して記録される。詳細については後述する。
次に、図4を用いて、図1に示す記録装置1の機能的な構成の一例について説明する。
コントローラ60は、MPU51、ROM52、ROM57、特殊用途集積回路(ASIC)53、RAM54、システムバス55、A/D変換部56などを具備して構成される。ここで、ROM52、ROM57は、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納する。また、ROM52は例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)で構成され、内容を書き換え可能に構成されている。
ASIC53は、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御を行う。また、ASIC53は、記録ヘッド301を制御するための制御信号の生成も行う。RAM54は、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等として用いられる。システムバス55は、MPU51、ASIC53、RAM54を相互に接続してデータの授受を行う。A/D変換部56は、後述するセンサ群から入力されるアナログ信号をA/D変換し、変換後のデジタル信号をMPU51に供給する。
MPU51は、記録装置1における動作を統括制御する。MPU51では、例えば、レジ調整処理に際して、上述した調整パターンの測定結果に基づいてレジ調整値(以下、調整値と呼ぶ場合もある)の算出を行なう。この調整値は、例えば、RAM54に一時的に格納された後、ROM52に格納される。また、MPU51では、例えば、RAM54等に格納された調整値に基づいて各ノズルから吐出されるインクの吐出タイミングを調整し、記録媒体上に形成されるドットの着弾位置(付着位置)を補正する。また、ROM52などには、記録媒体の種類と、その記録媒体についてあらかじめ測定などして特定されている厚みの情報とが保持される。また、ROM52などには、厚みの情報が特定されていない種類の記録媒体についての大まかな推定値が保持される。
スイッチ群20は、電源スイッチ21、プリントスイッチ22、回復スイッチ23などを具備して構成される。センサ群30は、装置状態を検出するためのセンサ群であり、位置センサ31、温度センサ32等から構成される。ASIC53は、記録ヘッド301の走査に際して、RAM54の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッド301に対して記録素子(吐出用ヒータ)を駆動するためのデータを転送する。
記録ヘッド制御部44は、記録媒体に対して記録ヘッド301を相対的に走査させることにより、記録ヘッド301による記録動作を制御する。
キャリッジモータM1は、キャリッジ202を所定方向に往復走査させるための駆動源であり、キャリッジモータドライバ40は、キャリッジモータM1の駆動を制御する。搬送モータM2は、記録媒体を搬送するための駆動源であり、搬送モータドライバ42は、搬送モータM2の駆動を制御する。記録ヘッド301は、記録媒体の搬送方向と略直交する方向(主走査方向)に走査される。また、光学センサ500は、記録媒体上に記録された調整パターン群の濃度を光学反射率として検出する。
また、ホスト装置10は、画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取用のリーダやデジタルカメラなど)である。ホスト装置10と記録装置1との間では、インタフェース(以下、I/Fと呼ぶ)11を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等の授受が行われる。ホスト装置10は、プリンタドライバを有し、プリンタドライバには、記録媒体の種類と、その記録媒体についてあらかじめ測定などして特定されている厚みの情報とが保持される。また、プリンタドライバには、厚みの情報が特定されていない種類の記録媒体についての大まかな推定値が保持される。
以上が、記録装置1の構成の一例についての説明である。
ここで、図5〜図7を用いて、レジ調整処理時に用いられる調整パターンの構成の一例について説明する。
図5に示すように、調整パターンは、i画素×n画素の矩形パターンがm画素の空白領域毎に主走査方向に周期的に繰り返されるような構成になっている。また、ずらしパターン(第2のパターン)602は、基準パターン(第1のパターン)601に対して所定画素数a分、その記録位置がずらされて記録される。これら調整パターンの解像度やずらし量は、記録装置の記録解像度に応じて決めれば良い。なお、本実施例においては、記録解像度が1200dpiであるものとする。なお、図5では説明の都合上、基準パターンとずらしパターンとを縦方向にずらしてそれぞれ図示しているが、実際には2つのパターン601と602とは重ねて記録される。すなわち、基準パターンは、主走査方向に所定画素数a分ずらしたずらしパターンと重ねて記録される。
図6は、図5に示す調整パターンを主走査方向に複数並べた構成を示している。この場合、図6に示す調整パターン群は、ずらしパターン(第2のパターン)のずらし量aを−3画素から+3画素まで変更させながら記録されている。つまり、図6からわかるように、ずらし量が0の場合には、基準パターンとずらしパターンとが重なって記録される。一方で、ずらし量が多くなるほど、基準パターンとずらしパターンとのズレが多くなるので、パターンの幅が太くなる。なお、図6では便宜上、ずらし量が0の場合に基準パターンとずらしパターンとのズレが少なくなる例を示したが、実際に調整パターンを記録した場合には、各種の条件により、基準パターンとずらしパターンとのズレが少ない位置は異なる。
基準パターンに対するずらしパターンの記録位置のずれ量が変わると、図6に示すように記録媒体上に占めるインクの面積率が変わる。図7は、光学センサ500によって図6に示すずらしパターンそれぞれを測定した場合の光学反射率の測定結果を示している。なお、濃度は反射率と反比例の関係にあり、記録媒体上に実際に記録される調整パターン間の位置ずれが少ないほど濃度が低くなる。つまり、反射率が高いずらしパターン(すなわち、濃度が低いずらしパターン)ほど、位置ずれが生じていないパターンとなる。
そのため、基準パターンの形成に用いたノズル列と、ずらしパターンの形成に用いたノズル列とによるドットの記録位置を一致させるためには、調整パターンの濃度が最も低くなった時のずらし量に基づいて吐出タイミングを調整すれば良い。すなわち、ずらしパターンの形成に用いたノズル列からのインクの吐出タイミングを調整パターンの濃度が最も低くなった時の吐出タイミングに調整すれば良い。
なお、記録媒体上に形成する調整パターンの数やずらし量は、装置の機械的公差から要求される調整範囲や、記録位置のずらし単位に応じて決めれば良い。すなわち、レジ調整処理の精度に合わせて決めれば良い。また、調整パターンの記録領域は、光学センサ500の検知領域の大きさ、1度の記録走査で記録可能な領域幅、調整パターン群に対する記録媒体の記録可能領域の大きさなどに応じて決めれば良い。
また、基準パターン及びずらしパターンの形成に用いるノズル列は、調整対象となるノズル列のインク色や走査方向などの組み合わせで決まる。例えば、基準ノズル列(例えば、302K−A)を決めて基準パターンを形成し、他方のノズル列(例えば、302C−A)でずらしパターンを形成する。また、双方向記録時(すなわち、往方向操作時と復方向操作時とにおけるドットの記録位置)の調整についても上記同様に行なうことができる。例えば、基準パターンの形成では、ノズル列302K−Aを用いて往方向で記録を行ない、ずらしパターンの形成では、ノズル列302K−Aを用いて復方向で記録を行なう。これにより、同一ノズル列302K−Aによる双方向記録のドットの記録位置についても、精度良く調整を行なえる。ノズル列の組み合わせはこれに限られるものではなく、適宜組み合わせれば良い。
このようにして決定された位置ずらし量aに基づいてレジ調整値が決定される。レジ調整値はインク吐出タイミングの補正量を示す値であり、このレジ調整値に基づいて各ノズル列のインクの吐出タイミングが制御される。
以上の構成を有するインクジェット記録装置によって実施される制御動作を説明する。
本実施例では、2点のGAPにおいて、調整パターンをそれぞれ記録することでレジストレーション処理を行い、これらの調整結果から画質を最適とするレジ調整値を決定する。2点のGAPのレジ調整値は、例えば記録ヘッドの高さを異ならせて記録した調整パターンを測定した位置ずらし量に基づいてそれぞれ決定される。
これら2点以外の任意のGAPにおけるレジ調整値は、ここで求めた2つのレジ調整値とその2つのレジ調整値に対応するGAPとの関係から線形補完することで算出される。このような手法によれば、記録ヘッドの高さが変わる場合すなわち、任意のGAPにおけるレジ調整値をMPU51が決定することができる。以下では、このような2点のGAPを用いた線形補間を行なう場合において、厚みが既知の記録媒体と、厚みが未知の記録媒体とにおける処理を説明する。なお、厚みが既知とは、例えばROM52等にその記録媒体の厚みの情報が保持されていることである。この情報は、市販されるなどして市場で提供される記録媒体等について記録媒体の提供者や記録装置の提供者等によって、ROM52等に厚み情報が格納される前に、その厚みの測定などで特定されている厚みの情報である。正しい厚みの値と言い換えることもできるが、無論問題にならないレベルで実測される値との誤差を持つ。後述する厚みが記録装置にとってみた場合に未知のものであるケースよりは、ROM52から取得できる情報の信頼性が高い。なお、記録装置のROM52に格納がされておらずとも、外部装置の情報データベースからインタフェース11を介した通信によって上述した特定された情報を取得するようにしてもよい。ユーザーが印刷やレジ調整処理を行う際に、ホストPCのプリンタドライバ上で記録媒体の種類をリストから選択する。このリストに含まれている種類の記録媒体や記録装置に初期から用紙登録されるように設定される記録媒体は、上述の特定された厚みの情報がROM52等に保持されていることになる。
一方、厚みが未知とは、例えばROM52等にその記録媒体の厚みが保持されていないことである。なお、厚みが未知の記録媒体であっても、およその厚み(推定値)がROM52等に保持されている場合もある。推定値が保障できる記録媒体の実際の値との一致度は上述した特定された厚みの情報ほどは高くない。
まず、2点のGAPにおいて求めたレジ調整値から、該2点以外のGAPでの好適なレジ調整値を算出する方法について記述する。2点のGAPにおいて求めたレジ調整値とは、2つの異なる記録ヘッドの高さで前述の調整パターンをそれぞれ記録、測定することでそれぞれのGAPにおいて決定されたレジ調整値のことである。
図8は2点のGAP(H1,H2)におけるレジ調整値から、該2点以外のGAPである第3のGAP(H3)におけるレジ調整値を求める方法について示している。図8の2点のGAP(H1,H2)は、記録媒体の厚みの情報が既知の記録媒体を用いて求めたレジ調整値を示している。前述のように、GAPは記録ヘッドの吐出口から記録媒体表面までの距離のことである。記録ヘッドの吐出口からプラテンまでの距離(高さ)は、装置の設定から求まる。従って、GAPは、「記録ヘッドの吐出口からプラテンまでの距離」−「記録媒体の厚み」として求めることができる。このとき、記録媒体の厚みが正しい値か否かでレジ調整値が正しく求められないことがある。以下、具体的に説明する。
まず、最初に記録媒体の厚みの情報を記録装置が保持している場合、すなわち正しい記録媒体の厚みの値を用いる場合を説明する。既知の第1のGAP(H1)が1.2mmでレジ調整値が4、既知の第2のGAP(H2)が2.4mmでレジ調整値が12の場合、未知の第3のGAP(H3)が1.8mmのときのレジ調整値は図8に示すように線形補間を行うことで求めることができる。具体的には、
{(12−4)/(2.4−1.2)}×(1.8−1.2)+4 = 8
と求められる。このように、厚みの情報が正しく保持されている種類の記録媒体であれば任意のGAPについても線形補間によって適切なレジ調整値を求めることができる。
次に、予め厚みの情報を保持していない記録媒体、すなわち厚みが未知の記録媒体でのレジ調整値を算出する場合について記述する。予め厚みの情報を保持していない記録媒体の場合には、その記録媒体の厚みを次の方法により決定する。例えば、厚みの情報を保持していない場合に適用する厚みの値を予め設定しておくことが考えられる。あるいは、ユーザーに記録媒体の厚みを直接入力させる方法なども考えられる。ここでは、厚みの情報を保持していない記録媒体の場合に、その記録媒体の本来の厚みを用いるとGAPは1.8mmであるが、上記の手法によって採用された結果のGAPが1.5mmとなる場合について説明する。
図8の例の場合、上述したGAPが1.8mmの場合と同様の線形補間によって、GAPが1.5mmの場合のレジ調整値は、
{(12−4)/(2.4−1.2)}×(1.8−1.5)+4 = 6
となる。つまり図8に示すように本来のレジ調整値である8からずれが生じることになり、好適な吐出タイミングの補正量とならず、記録位置がずれてしまう。
なお、上記の例では、厚みが既知の記録媒体を用いて2点のGAPのレジ調整値を求め、これらの値を用いた線形補間を行なう例を説明した。一方、厚みが未知の記録媒体を使用して、2点のGAPにおいてレジ調整値を求めた場合においても問題は生じる。厚みが未知の記録媒体を使用して、2点のGAPにおいてレジ調整値を求めた場合には、図8の2点のGAP(H1,H2)の値が正しくない値となる。このような正しくない2点のGAP(H1,H2)におけるレジ調整値を用いて線形補間を行い、厚みが既知の記録媒体に記録する際のレジ調整値を算出すると、厚みが既知の記録媒体では記録位置がずれることになる。
なお、GAPの大きさは、記録ヘッドに記録媒体までの高さを測定することができる光学的、物理的なセンサを具え、それを利用する方法を用いれば、GAPの大きさを測定によって知ることができるが、コストアップにつながってしまう。そこで、本実施例では、GAPを測定するセンサを持たない記録装置において好適に実行可能なレジ調整値の管理方法について以下に説明する。また、記録装置がGAPセンサを持っていようとも、GAPセンサが何らかの理由により故障した場合には、GAPセンサを構成する部品を交換するまで、GAPの値が取得できず正確な調整を行うことができない。このような場合においても以下のレジ調整値の取り扱い方法は好適に利用できる。
そのため、本実施例では、厚みが既知の記録媒体と、厚みが未知の記録媒体とによって、別個のレジ調整値を用いる例を説明する。すなわち、厚みが既知の記録媒体に対するレジ調整値と、厚みが未知の記録媒体に対するレジ調整値とを別々に設けておく。そして、記録に用いられる記録媒体の厚みが既知のものか未知のものかに応じて使用するレジ調整値を切り替える。すなわち、記録媒体の厚みが既知の場合に用いる第1のレジ調整値群(補正値群)と、記録媒体の厚みが未知の場合に用いる第2のレジ調整値群とを設けておく。そして、印刷に用いる記録媒体に応じて使用するレジ調整値を第1のレジ調整値群と第2のレジ調整値群との間で切り替える。具体的には、本実施例では第1のレジ調整値群と第2のレジ調整値群とを格納する格納領域を異ならせる。そして、印刷時における被記録媒体情報に対応したレジ調整値格納領域を選択し、選択したレジ調整値格納領域のレジ調整値に基づいて、印刷時の記録位置のずれを補正する。なお、被記録媒体情報とは印刷に用いられる記録媒体の情報のことであり、例えば記録媒体の種類などを示す情報である。印刷に用いられる記録媒体の種類が分かればその記録媒体の厚みを保持している種類の記録媒体か否かが判定できる。厚みを保持している種類の記録媒体であれば第1のレジ調整値群のレジ調整値を用いればよい。厚みを保持している種類の記録媒体でなければ第2のレジ調整値群のレジ調整値を用いればよい。
まず、レジ調整を実施した場合のレジ調整値格納領域の選択について記載する。レジ調整処理においては、前述のように調整パターンを記録し、測定することでレジ調整値が求められる。本実施例では、レジ調整を実施して得られたレジ調整値を格納する場合において、レジ調整を実施した記録媒体の厚みが既知か未知かに応じて対応する格納領域にレジ調整値を格納する。すなわち、MPU51は、レジ調整を実施した記録媒体の厚みの情報が保持されている記録媒体か厚みの情報が保持されていない記録媒体かを判定する。そして、MPU51は判定結果に応じてレジ調整値をROM52などに格納する。厚みが保持されている記録媒体か厚みが保持されていない記憶されているかの判定は、例えばユーザーによって入力された記録媒体の種類に応じて判定することができる。MPU51は、ユーザによって入力された記録媒体が、その厚みをROM52などに格納している記録媒体か否かを判定する。またはユーザーによって記録媒体の厚みが入力されたか否かで判定することもできる。例えば、ユーザーによって記録媒体の厚みが入力された場合、厚みが保持されていない記録媒体であると判定することもできる。なお、前述のように厚みの情報が保持されている記録媒体(厚みが既知の記録媒体)を用いてレジ調整を行なうことで得られたレジ調整値は少なくとも2点のGAPに対応するレジ調整値を含むものであり、これらを総称して第1のレジ調整値群と呼ぶ。一方、厚みの情報が保持されていない記録媒体(厚みが未知の記録媒体)を用いてレジ調整を行なうことで得られたレジ調整値も同様に少なくとも2点のGAPに対応するレジ調整値を含むものであり、これらを総称して第2のレジ調整値群と呼ぶ。
次に、このように第1のレジ調整値群と第2のレジ調整値群とが予め求められている場合において印刷を行なう場合のレジ調整値をMPU51が決定する処理について図9を用いて説明する。
図9は本実施例におけるレジ調整値を算出するフローチャートである。図9に示す処理は、例えばROM52などに格納され、RAM54に一時的に書き込まれたプログラムをMPU51が実行することで実現される。
レジ調整値を算出する場合、まずステップS901においてMPU51は、印刷に用いられる記録媒体は、厚みの情報が取得されている記録媒体であるか否かを判定する。厚みの情報が取得されている記録媒体の場合、ステップS902に進み、そうでない場合、ステップS904に進む。なお、厚みの情報が取得されている場合とは、たとえば次のような場合である。すなわち、ROM52等に厚みの情報が保持されていることで記録装置において取得されている場合である。あるいは、外部装置から厚みの情報を読み出したり、外部装置から厚みの情報が転送されることで記録装置が厚みの情報を取得する場合である。あるいは、ROM52等に保持されている厚みの情報をMPU51が読み出して使用する際に取得する場合である。このように取得される厚みの情報は、正しい厚み(信頼できる厚み)を示す情報であるといえる。
厚みの情報が取得されている記録媒体の場合、ステップS902においてMPU51は、厚みの情報が取得されている記録媒体用のレジ調整値格納領域(以降、格納領域Aと記す)を選択し、ステップS903に進む。一方、厚みの情報が取得されていない記録媒体の場合、ステップS904においてMPU51は、厚みの情報が取得されていない記録媒体用のレジ調整値格納領域(以降、格納領域Bと記す)を選択し、ステップS905に進む。
図10にレジ調整値格納領域の例を示す。レジ調整値はGAPの値と関連付けてインクごとに格納されている。なお、レジ調整値の種類(例えばノズル列間のレジ調整値や、双方向印刷時のレジ値等)や、本体で設定可能な記録ヘッドの高さの数によってさらに格納する項目を増やしてもよい。図10に示すように、各格納領域では少なくとも2点のGAPに対応するレジ調整値をそれぞれのインクごとに有している。なお、レジ調整値格納領域は同一ROM内で、格納領域Aと格納領域Bとでアドレスを区別し、保存、読み出しを行ってもよいし、物理的に2つのROMを準備してもよい。
厚みの情報が取得されている記録媒体の場合、ステップS903においてMPU51は、この記録媒体に印刷を行う際の記録ヘッドのプラテンからの高さと、この記録媒体の厚みとを取得する。そして、記録ヘッドの高さからこの記録媒体の厚みを減算することによりGAPを算出する。印刷を行う際の記録ヘッドの高さは、印刷を行う際の温度や湿度、あるいはその両方の条件から変更される、もしくは、ユーザーによる設定により可変となっている場合があるため、GAPの算出は、記録媒体に印刷を行う直前に行うことがより好ましい。
一方、厚みの情報が保持されていない記録媒体の場合、ステップS905においてMPU51は、ステップS903と同様にまずこの記録媒体に印刷を行う際の記録ヘッドの高さを取得する。一方、記録媒体の厚みは、ユーザーに直接厚みを入力させる、もしくは、ユーザーに記録媒体のおおよその種類を入力させ、その種類に応じた厚みの推定値を適用する。この推定値は、そのおおよその種類が入力される記録媒体の代表的な厚みである。ユーザーは自身が使用する記録媒体の種類が記録装置に登録されているものではない場合やプリンタドライバ上で記録の際の用紙選択に標準的に利用されるリストに含まれていない場合には、このようなおおよその種類を入力することができる。
例えば、光沢紙(薄口)、光沢紙(厚口)、コート紙(薄口)、コート紙(厚口)などの厚みがわからない記録媒体用の用紙種類をユーザーが選択可能なように用意しておく。これらの選択肢は、記録装置1に初期から登録されているものや、ホスト装置10のプリンタドライバ上で選択する厚みが既知の記録媒体の種類よりも大雑把な表記をしておくと、細かい種類の特定が困難なユーザーの利便性が高まる。そして、光沢紙(薄口)が選ばれた場合には、予め設定された固定の値(例えば光沢紙(薄口)の場合0.2mmを適用するようにしておいてもよい。これらの用紙種類は厚みが混在することがあるのでユーザーがこれらの用紙種類を入力した場合には、MPU51は記録媒体の厚みが未知であると判定する。そして、その厚みが未知の記録媒体に対するおよその厚みをROM52等に記録されている推定値を参照して決定する。このように、ユーザーにおおよその記録媒体の種類を選択させることで、記録媒体の実際の厚みとの差を低減できる。そして、MPU51は記録ヘッドの高さから、上記で得た記録媒体の厚みを減算することによりGAPを算出する。
なお、ユーザー側の観点でこの処理を言い換えると、ユーザーは記録媒体の種類をユーザーインターフェースなどを介して指示する。MPU51は、この指示された記録媒体の種類に基づいて、ステップS901の判定を行ない、その後、ステップS905に処理が進んだ場合には、この指示された記録媒体の種類に従って記録媒体の厚みを決定する。もちろん、ステップS905の時点でユーザーに記録媒体の厚みを入力させるような処理を採用してもよい。
以上のS903またはS905において、S901の厚さ情報の取得結果に応じて決定されるGAPを算出した後に、ステップS906でMPU51は、ステップS903またはステップS905で算出したGAPに対応するレジ調整値を算出する。すなわち、ステップS902またはステップS904で選択されたレジ調整値格納領域を参照して予め格納されている第1のレジ調整値群または第2のレジ調整値群から、算出されたGAPに対応するレジ調整値を算出する。具体的には、図8を用いて説明したように、2点のGAPにおいて求めたレジ調整値から線形補間を行ない、S903またはステップS905において算出したGAPにおける好適なレジ調整値を算出する。なお、算出したGAPの大きさが、予め格納されている2点のGAPのいずれかと同一である場合は、同一であるGAPでのレジ調整値が適用されることは言うまでもない。
以上説明したように、厚みの情報が保持されている記録媒体を用いたレジ調整処理によって得られるレジ調整値(第1のレジ調整値群)は、格納領域Aに格納される。そして、厚みの情報が保持されている記録媒体を用いた印刷において用いられるレジ調整値は、この第1のレジ調整値群を参照して算出されることになる。このように、格納領域Aに格納されるレジ調整値に対応するGAPと、レジ調整値の算出に使用されるGAPとは、どちらも正しいGAPを用いていることになるので、好適な吐出タイミングの補正を行うことができ、記録位置のずれを低減することができる。
一方で、厚みの情報が保持されていない記録媒体を用いたレジ調整処理によって得られるレジ調整値(第2のレジ調整値群)は、格納領域Bに格納される。そして、厚みの情報が保持されていない記録媒体を用いた印刷において用いられるレジ調整値は、この第2のレジ調整値群を参照して算出されることになる。つまり、GAPの値が正しくない可能性があるレジ調整値は、GAPの値が正しくない可能性がある記録媒体でしか適用されないため、予め厚みの情報を保持している記録媒体のレジ調整値を悪化させることを防ぐことができる。
なお、図11に示すように、厚みの情報が保持されていない記録媒体においても、この記録媒体でレジ調整を実行すれば適切なレジ調整値が印刷時に用いられることになる。すなわち、レジ調整の結果格納されるGAPの値は正しくないものの、その記録媒体を用いた印刷時には正しいGAPでのレジ調整値の場合と同じレジ調整値となる。従って、正しくないGAPに基づくレジ調整値であっても、レジ調整を行なったときと同じ種類の記録媒体を用いた印刷を行なう場合には同じ条件での印刷となるので、好適な吐出タイミング補正を行うことができる。
[実施例2]
実施例1では、厚みの情報を保持している記録媒体か否かによって、レジ調整実行時のレジ調整値の格納領域を異ならせる例を説明した。そしてレジ調整値を算出する際には、印刷に用いる記録媒体が厚みの情報を保持している記録媒体か否かに応じて参照する格納領域を選択する構成について示した。実施例2では、実施例1の構成において、さらに着弾位置精度を向上する方法について示す。
実施例1の説明の中で図9を参照して詳述したように、印刷に用いる記録媒体が厚みの情報を保持している記録媒体か否かによって、レジ調整値の算出の際に参照する格納領域を切り替える例を説明した。しかし、記録装置においては、厚みの情報を保持している記録媒体、もしくは、厚みの情報を保持していない記録媒体のうち、どちらか一方でしかレジ調整が実行されていない場合がある。つまり、格納領域Aまたは格納領域Bのいずれかのレジ調整値しか格納されていない場合がある。
その場合、一度もレジ調整が実行されていない、つまり、レジ調整値が記憶されていない格納領域を参照してレジ調整値を算出すると、好適な吐出タイミング補正量からのずれが大きく、画質を著しく劣化させてしまうことになる。そのため、一方の格納領域のレジ調整値が空である場合には、正しくないGAPの大きさでのレジ調整値だとしても、もう一方の調整値を参照してレジ調整値を算出した方が望ましい。厳密には最適な吐出タイミング補正量ではないとしても、好適な吐出タイミング補正量からのずれは少なくなるからである。
上述の理由から、本実施例では、実施例1の構成において、参照する格納領域にレジ調整値が格納されていない場合は、他方の格納領域のレジ調整値から、印刷時の記録媒体におけるレジ調整値の算出を行う。
図12は本実施例におけるレジ調整値を算出するフローチャートである。ステップS1101〜ステップS1105は実施例1で説明したステップS901〜S905と同様の処理であるので、ここでは説明を省略する。
ステップS1106においてMPU51は、選択された格納領域にレジ調整値が記憶されているか否かを判定する。判定はどのようなやり方であってもよい。例えば、レジ調整値を各格納領域に格納する際には対応するGAPとともに格納をするので、格納領域のGAPの値がゼロ(初期値)か否かに基づいて判定をすることができる。また、レジ調整が実行されたか否かの情報を別途格納しておき、これを参照することで判定を行なってもよい。
選択された格納領域にレジ調整値が格納されていると判定した場合はステップS1108に進む。
選択された格納領域にレジ調整値が格納されていないと判定した場合、ステップS1107においてMPU51は、現在選択されている格納領域とは異なる格納領域を選択する。そして、ステップS1108に進む。
ステップS1108の処理は実施例1で説明したステップS906と同様である。すなわち、参照する格納領域が決定したのち、算出したGAPの値を用いて選択された格納領域を参照してレジ調整値を算出する。
上述した処理によって、選択された格納領域のレジ調整値が空である場合においても、もう一方の格納領域を参照してレジ調整値を算出するため、格納領域が空である場合と比べて好適な吐出タイミング補正量からのずれを低減することができる。
以上が本発明の代表的な実施例の一例であるが、本発明は、上記及び図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、本実施例では2つの格納領域を具える場合を示しているが、記録媒体の大まかな特性、想定される厚み等によって複数の格納領域を用意してもよく、その場合は、第N(Nは3以上の整数)の格納領域から空でない格納領域を選択してもよい。したがって、例えば実施例2のステップS1106とステップS1107との処理は、繰り返し行なわれてもよい。
また、上述した実施例1、2では、レジ調整値の格納領域としてGAPが2つである例を示したが、より多くのGAPについて格納できるような構成であってもよい。
また、上述した実施例1、2において説明したノズル列及び記録ヘッドの構成や個数、更には、インク色調の種類や数などはあくまでも例示であって、適宜変更できる。例えば、上述した説明では、Bk,C,M、Yの4色のインクを搭載した記録装置を例に挙げて説明したが、濃度の低い淡シアンや淡マゼンタ、或いはレッドやグリーンといった特色のインクを搭載していても良い。また、記録ヘッドを複数搭載した構成であっても良い。
また、上述した実施例1、2では、インクジェット方式の記録装置を例に挙げて説明したが、これに限られない。記録ヘッドと記録媒体とを相対的に移動(相対移動)させながらドットを形成して記録を行なう構成であれば良く、記録方式を問わず、いずれの記録装置に対しても適用可能である。
また、上述した実施例1、2では、調整パターンのずれを検知する方法として、光学センサによる濃度の検知を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、ユーザーが目視で最適なパターンを選択し、当該選択したパターンを記録装置に対して入力することで、調整値を取得するような構成であっても良い。
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
301 記録ヘッド
401K,401C,401M,401Y インクカートリッジ
500 光学センサ
601、602 レジ調整パターン

Claims (15)

  1. インクを吐出するための複数のノズル列を備えた記録ヘッドを有し、前記記録ヘッドを走査することで記録媒体に記録を行う記録装置であって、
    記録媒体の種類に関する情報を取得する取得手段と、
    記録媒体に記録された調整パターンに基づいて取得された前記インクを吐出する位置のずれを補正する位置ずれ補正値を、前記調整パターン記録された前記記録媒体についての前記情報に基づき、当該記録媒体の種類が、前記記録装置が利用する媒体として登録されている記録媒体の種類として記憶されているか否かに応じて、異なる格納領域に格納する格納手段と、
    画像の印刷を行う場合に、前記取得手段が取得した印刷に用いる記録媒体の種類に関する情報に基づいて、前記格納領域を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した格納領域に格納されている位置ずれ補正値と、前記取得手段による取得結果に応じて決定される前記記録媒体の厚みとに基づいて前記印刷における前記ノズル列の記録位置のずれを補正する補正手段と
    有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記格納手段で格納される位置ずれ補正値は、前記調整パターンを記録したときの前記記録ヘッドから前記記録媒体までの距離と関連付けて格納されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記距離は、前記記録ヘッドからプラテンまでの距離から、前記記録媒体の厚みを減算することで求められることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記格納領域のそれぞれに格納される位置ずれ補正値は、少なくとも記録ヘッドの高さを異ならせて求められた少なくとも2点の値を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記補正手段は、前記印刷に用いる記録媒体の厚みに対応する位置ずれ補正値を、前記格納領域の少なくとも2点に対応する位置ずれ補正値を線形補間することで決定することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記補正手段は、前記印刷に用いる記録媒体の種類が、前記登録されている記録媒体の種類でない場合、ユーザーにより指示された情報に基づいて前記印刷に用いる記録媒体の厚みを決定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の記録装置。
  7. 前記選択手段は、前記印刷に用いる記録媒体の種類が、前記登録されている記録媒体の種類である場合、前記登録されている記録媒体の種類の位置ずれ補正値が格納された領域を選択することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の記録装置。
  8. 前記選択手段は、前記取得手段が取得した前記印刷に用いる記録媒体の種類に関する情報が示す記録媒体の種類が、前記登録されている記録媒体の種類でない場合、前記登録がされていない記録媒体の種類の位置ずれ補正値格納する領域を選択することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の記録装置。
  9. 前記選択手段は、選択した領域に位置ずれ補正値が格納されていない場合、他の格納領域を選択することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の記録装置。
  10. 前記選択手段は、ユーザーによって指示された前記記録媒体の種類に基づいて、前記印刷に用いる記録媒体について、前記登録されている記録媒体の種類か否かを決定することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の記録装置。
  11. 記補正手段は、前記取得手段が取得した前記ユーザーによって指示された記録媒体の種類に関する情報が示す記録媒体の種類が、前記登録されている記録媒体の種類でない場合、前記記録媒体の種類に関連付けられる厚みの推定値を前記印刷に用いる記録媒体の厚みとして用いることを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
  12. インクを吐出するための複数のノズル列を備えた記録ヘッドを有し、前記記録ヘッドを走査することで記録媒体に記録を行う記録装置であって、
    記録媒体の種類に関する情報を取得する取得手段と
    記録媒体に記録された調整パターンに基づいて取得され、前記調整パターンを記録したときの前記記録媒体と前記記録ヘッドとの間の距離にそれぞれ関連付けられる、前記インクを吐出する位置のずれを補正する位置ずれ補正値を、前記調整パターン記録された前記記録媒体について取得された前記情報に基づき、当該記録媒体の種類が、前記記録装置が利用する記録媒体として登録されている記録媒体の種類である場合には第1の補正値群の補正値として格納し、前記調整パターンが記録された記録媒体の種類が前記登録されている記録媒体の種類でない場合には第1の補正値群とは別の第2の補正値群の補正値として格納する格納手段と、
    画像の印刷を行う場合に、前記取得手段が取得した印刷に用いる記録媒体の種類に関する情報に基づき、当該記録媒体の種類が前記登録されている記録媒体の種類である場合、前記第1の補正値群を選択し、印刷に用いる記録媒体の種類が前記登録されている記録媒体の種類でない場合には、前記第2の補正値群を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択た補正値群に含まれる位置ずれ補正値と記取得手段による取得結果に応じて決定される前記印刷に用いる前記記録媒体の厚みとに基づいて前記印刷における前記ノズル列の記録位置のずれを補正する補正手段と
    を有することを特徴とする記録装置。
  13. インクを吐出するための複数のノズル列を備えた記録ヘッドを有し、前記記録ヘッドを走査することで記録媒体に記録を行う記録装置における記録位置調整方法であって、
    記録媒体の種類に関する情報を取得する取得ステップと、
    録媒体に記録された調整パターンに基づいて取得された前記インクを吐出する位置のずれを補正する位置ずれ補正値を、前記調整パターンが記録された前記記録媒体についての前記情報に基づき、当該記録媒体の種類が前記記録装置が利用する媒体に登録されている記録媒体の種類として記憶されているか否かに応じて異なる格納領域に格納する格納ステップと、
    画像の印刷を行う場合に、前記異なる格納領域から、前記取得ステップにおいて取得された印刷に用いる記録媒体の種類に関する情報に基づいて格納領域を選択する選択ステップと、
    前記選択ステップによって選択された格納領域に格納されている位置ずれ補正値と記取ステップおける取得結果に応じて決定される前記記録媒体の厚みとに基づいて前記印刷における前記ノズル列の記録位置のずれを補正する補正ステップと
    を有することを特徴とする記録位置調整方法。
  14. インクを吐出するための複数のノズル列を備えた記録ヘッドを有し、前記記録ヘッドを走査することで記録媒体に記録を行う記録装置における記録位置調整方法であって、
    記録媒体の種類に関する情報を取得する取得ステップと
    印刷に用いる記録媒体の種類が登録されている記録媒体の種類であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記印刷に用いる記録媒体の種類が登録されている記録媒体の種類であると判定された場合においては、
    録された調整パターンに基づいて取得され、前記調整パターンを記録したときの前記記録媒体と前記記録ヘッドとの間の距離にそれぞれ関連付けられる、前記インクを吐出する位置のずれを補正する位置ずれ補正値が、前記調整パターンが記録された前記記録媒体について取得された前記情報に基づき、当該記録媒体の種類が前記記録装置が利用する記録媒体として登録されている記録媒体の種類である場合に第1の補正値群の補正値として格納される前記第1の補正値群を選択し、
    前記判定ステップにおいて前記印刷に用いる記録媒体の種類が登録されている記録媒体の種類でないと判定された場合においては、
    録された調整パターンに基づいて取得され、前記調整パターンを記録したときの前記記録媒体と前記記録ヘッドとの間の距離にそれぞれ関連付けられる、前記インクを吐出する位置のずれを補正する位置ずれ補正値が、前記調整パターンが記録された前記記録媒体について取得された前記情報に基づき、当該記録媒体の種類が前記記録装置が利用する記録媒体として登録されていない記録媒体の種類である場合に第1の補正値群とは別の第2の補正値群の補正値として格納される前記第2の補正値群を選択する、選択ステップと、
    前記選択ステップで選択された補正値群に含まれる位置ずれ補正値と記取得ステップによる取得結果に応じて決定される前記印刷に用いる前記記録媒体の厚みとに基づいて前記印刷における前記ノズル列の記録位置のずれを補正する補正ステップと
    を有することを特徴とする記録位置調整方法。
  15. コンピュータを、請求項1から12のいずれか一項に記載の記録装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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