JP6551694B2 - 異物検出装置 - Google Patents

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Description

本開示は、非接触で電力を伝える非接触給電に関し、電力を伝える際に影響を及ぼす異物を検出する異物検出装置に関する。
電力を非接触で供給する技術は非接触給電と呼ばれている。非接触給電システムは、一例として、給電側に給電装置を、受電側に受電装置を設け、電磁誘導または磁気共鳴を利用して電力を送電する。非接触給電システムは、携帯電話や電動歯ブラシなどに利用される低電力の送電だけでなく、電気自動車の充電などに利用される高電力の送電も検討されている。
給電装置と受電装置との間に金属などの導電体の異物が存在すると、異物に渦電流が発生し、異物が発熱する恐れが生じる。異物が鉄などの強磁性体の場合には、ヒステリシス損により発熱を生じるおそれもある。特に、非接触給電システムが高電力を送電する場合には、異物の発熱量が大きくなってしまう。
そこで、非接触給電システムにおいて、異物検出装置が提案されている。異物検出装置の一例として、コイルを用いる方法が知られている。この方法は、時間により変化する磁界中にコイルを配置すると電磁誘導により起電力が生じることを利用している。異物が存在し、この異物に渦電流が流れると、磁束の一部が異物を避けるので、異物がないときに比べて磁束密度の分布が異なる。異物が強磁性体の場合には、異物を通る磁束密度が増すので、この場合も異物がないときに比べて磁束密度の分布が異なる。このように、コイルを貫く磁界は、異物の有無によって変化するので、コイルの電磁誘導による起電力も異物の有無によって変化する。異物検出装置はこの起電力に基づいて異物の検出を行なう。
複数のコイルを有し、そして、異物がないときに、隣接する2つのコイルを流れる誘導電流が互いに逆向きである異物検出装置が知られている。非接触給電システムの送電に用いる磁界を利用して異物検出を行なう異物検出装置も知られている(特許文献1参照)。
特開2012−249401号公報
しかしながら、特許文献1に記載の異物検出装置のコイルは、コイルを構成する導体が重複する部分が多い。従って、コイルを構成する導体の総延長も長くなる。導体の総延長が長いと、コイルの電圧降下も大きくなり、非接触給電システムの異物検出感度を低下させてしまう。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するものであり、検出感度が高い異物検出装置を提供する。
本開示の異物検出装置は、セットセンサコイルと、前記セットセンサコイルの電圧に応じて異物を検出する判定装置と、を備えた異物検出装置であって、前記セットセンサコイルは、少なくとも一つのセンサコイル群を有し、前記少なくとも一つのセンサコイル群は、磁界分布が均一な外部磁界の変化に対し第1方向へ電流を流そうとする第1符号の起電力を発生させる第1巻き方向の複数のユニットセンサコイルと、前記外部磁界の変化に対し前記第1方向と逆の方向である第2方向へ電流を流そうとする第2符号の起電力を発生させる第2巻き方向の複数のユニットセンサコイルとが電気的に直列接続されており、前記複数のユニットセンサコイルのそれぞれは、当該ユニットセンサコイルの外形を規定するコイル導体を有し、前記センサコイル群において、前記コイル導体は連続的にかつ電気的に直列に接続され、前記第1巻き方向のユニットセンサコイルを構成する前記コイル導体の一部または全部は、前記第2巻き方向のユニットセンサコイルを構成する前記コイル導体の一部または全部である。
本発明によれば、異物の検出感度が高い異物検出装置を提供することが可能となる。
図1は、実施の形態1に係る異物検出装置の動作原理図である。 図2Aは、実施の形態1に係る異物検出装置の主要部の基本構成図である。 図2Bは、図2Aのユニットセンサコイルのマッピング図である。 図3Aは、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの配置図である。 図3Bは、図3Aのユニットセンサコイルのマッピング図である。 図4Aは、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの第1バリエーションの配置図である。 図4Bは、図4Aのユニットセンサコイルのマッピング図である。 図5Aは、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの第2バリエーションの配置図である。 図5Bは、図5Aのユニットセンサコイルのマッピング図である。 図6は、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの第3バリエーションの配置図である。 図7は、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの第4バリエーションの配置図である。 図8は、実施の形態2に係る異物検出装置の主要部の基本構成図である。 図9は、実施の形態2に係る異物検出装置の第1バリエーションのマッピング図である。 図10は、実施の形態3に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの概念図である。 図11は、参考例1における四角形のユニットV0低減コイルの説明図である。 図12は、参考例1における円形ユニットV0低減コイルの説明図である。 図13は、参考例1におけるユニットV0低減コイルと異物との位置関係を説明する図である。 図14は、参考例1における感度評価を示す図である。 図15は、参考例2におけるユニットセンサコイルの低感度領域の説明図である。 図16は、参考例2における2個の四角形マルチセンサコイルの説明図である。 図17は、参考例2における3個の四角形マルチセンサコイルの説明図である。 図18は、参考例2における3個の円形マルチセンサコイルの説明図である。 図19は、参考例3における非接給電装置の磁束変化計測波形図である。 図20は、参考例4におけるセンサコイル群の概念図である。 図21は、参考例4におけるセンサコイル群の別の概念図である。 図22Aは、参考例5における改良前のユニットセンサコイルの図である。 図22Bは、参考例5における改良後のユニットセンサコイルの図である。
以下に、本開示の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る異物検出装置について図面を用いて説明する。
図1は、実施の形態1に係る異物検出装置の動作原理図である。異物検出装置10は、セットセンサコイル11と、判定装置18とを有する。セットセンサコイル11は、ユニットセンサコイル12およびユニットセンサコイル13の複数のユニットセンサコイルを有する。ユニットセンサコイル12およびユニットセンサコイル13は、コイル導体14によってその外形が規定されている。コイル導体14は、連続的に接続され、かつ電気的に直列に接続されている。連続的に接続されかつ電気的に直列に接続されているコイル導体14により外形が規定されるユニットセンサコイルの集合体を、センサコイル群と定義する。図1においては、センサコイル群は1個であるのでセットセンサコイル11と同じとなる。ユニットセンサコイル12およびユニットセンサコイル13は、外部の磁界の変化により起電力を発生させる。判定装置18は、セットセンサコイル11としての起電力により異物の有無を判定する。
以下、図1の異物検出装置10の動作原理を説明する。まず、異物19が存在しない場合について説明する。
外部磁界15が、ユニットセンサコイル12およびユニットセンサコイル13を貫いているとする。外部磁界15は、大きさおよび方向が一様であるとする。外部磁界15は、図1の矢印の方向に磁界が増加しているとする。ユニットセンサコイル12およびユニットセンサコイル13は、形状および大きさが同じであるとする。
このとき、ユニットセンサコイル12には、電磁誘導により第1方向への電流16を流すような起電力が発生する。このユニットセンサコイル12に生じる起電力は、第1符号の起電力であるとする。そして、この第1符号の起電力を生じるユニットセンサコイルの巻き方向を、第1巻き方向と呼ぶことにする。同様に、ユニットセンサコイル13には電磁誘導により第1方向への電流16とは逆方向の第2方向への電流17を流すような起電力が発生する。このユニットセンサコイル13に生じる起電力は、第1符号の起電力とは逆の符号の第2符号の起電力である。そして、この第2符号の起電力を生じるユニットセンサコイルの巻き方向を第2巻き方向と呼ぶことにする。ユニットセンサコイル12およびユニットセンサコイル13は、形状および大きさが同じであるので、第1符号の起電力と第2符号の起電力の絶対値とは同じとなる。ユニットセンサコイル12およびユニットセンサコイル13のそれぞれに生じた起電力は相殺されるので、セットセンサコイル11の起電力は0Vとなる。
次に、異物19が存在する場合について考える。異物19は、ユニットセンサコイル12を貫く磁束上にあるとする。このとき、異物19が鉄などの強磁性体でヒステリシス損が生じた場合には、この影響によりユニットセンサコイル12を貫く磁束はユニットセンサコイル13を貫く磁束よりも大きくなる。異物19が導電体の場合には、異物19内部で渦電流が発生し、この渦電流による磁界の影響を受けて、ユニットセンサコイル12を貫く外部からの磁束はユニットセンサコイル13を貫く外部からの磁束はよりも小さくなる。このように異物19が存在することにより磁界の分布に偏りが生じ、これによってユニットセンサコイル12およびユニットセンサコイル13に生じる起電力の絶対値に差が生じ、セットセンサコイル11の起電力が0ではなくなる。セットセンサコイル11の起電力が0ではなくなったときに判定装置18は異物19が存在すると判断する。
給電システムが発生する磁界に比べると、異物19が存在することによる磁界の変化は非常に小さい。特に、電気自動車などの高電力を送電する場合は、その差が顕著であり、異物19が存在することによる起電力の変化と、ノイズによる起電力の変化の違いを見分けることが困難になる場合もある。しかし、異物19が存在しないときの起電力が0Vであると、異物19の存在による起電力の変化を検出することが容易になる。図1に示す異物検出装置10は、上記のような理由により、異物19が存在しないときに、ユニットセンサコイル12の起電力とユニットセンサコイル13の起電力とが相殺されるようにしている。
以上が異物検出装置10の動作原理である。なお、異物19が存在しないときに、セットセンサコイル11の起電力を完全に0Vにすることは困難であり、現実には0Vに対し、ある程度の許容幅を持たせた閾値を設定し、この閾値を基準にして異物の有無を検出する。
なお、第1符号の起電力および第2符号の起電力の「符号」とは、具体的には電磁誘導により生じる電圧の符号を意味している。ここでは、ある瞬間に、ある1つのユニットセンサコイルが第1符号の起電力発生させているとき、他のユニットセンサコイルの起電力の正負がこの第1符号の起電力を発生させているユニットセンサコイルと同じであれば第1符号とし、異なっていれば第2符号としている。一般に、ある一つのユニットセンサコイルは、ある瞬間において正の起電力を発生させても、その後に負の起電力を発生させ、その後に再び正の起電力を発生させる。従って、そもそも起電力の正負の符号は固定されるものではなく、「第1符号」は「正」と固定されるものでもなく、または「負」と固定されるものではない。同様に、図1に示す第1方向への電流16および第2方向への電流17の矢印の向きも時間経過と共に変化し、固定されない。
図2Aは、実施の形態1に係る異物検出装置の主要部の基本構成図であり、図2Bは、図2Aのユニットセンサコイルのマッピング図である。なお、図2Bの「a」は、第1センサコイル群20に属するユニットセンサコイルであることを示し、「+」は、1巻き方向のユニットセンサコイルであることを示している。「−」は、第2巻き方向のユニットセンサコイルを示している。従って、「a+」は、第1センサコイル群20に属する第1巻き方向のユニットセンサコイルを示し、「a−」は、第1センサコイル群20に属する第2巻き方向のユニットセンサコイルを示す。なお、「a’−」の説明は、後述する。
図2において、センサコイル群は、第1センサコイル群20の1個だけである。センサコイル群が1個のみの場合にはセットセンサコイルを兼ねる。
第1センサコイル群20は、複数のY軸方向センサコイル群として第1Y軸方向センサコイル群21および第2Y軸方向センサコイル群22を有する。第1Y軸方向センサコイル群21および第2Y軸方向センサコイル群22は、X軸方向に並んで配置されている。第1Y軸方向センサコイル群21は、第1巻き方向のユニットセンサコイル23〜26を有する。ユニットセンサコイル23〜26は、全体としてY軸方向に配置され、かつX軸方向に互い違いになるように配置されている。
第2Y軸方向センサコイル群22は、ユニットセンサコイル27〜30を有する。ユニットセンサコイル27〜30は、全体としてY軸方向に配置され、かつX軸方向に互い違いになるように配置されている。
互いに隣接する第1Y軸方向センサコイル群21および第2Y軸方向センサコイル群22の間には、第2巻き方向のユニットセンサコイル31およびユニットセンサコイル32が配置されている。第1センサコイル群20は、第1Y軸方向センサコイル群21および第2Y軸方向センサコイル群22の他に、ユニットセンサコイル31およびユニットセンサコイル32も含む。
コイル導体39は、各Y軸方向センサコイル群の外周を連続的に構成するように接続されている。コイル導体39は、各ユニットセンサコイルの外形を規定する。コイル導体39は、連続的に電気的に直列に接続されている。最外周を除いて、第1巻き方向のユニットセンサコイルと第2巻き方向のユニットセンサコイルとは隣り合っている。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方が第1巻き方向で他方が第2巻き方向である。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体39の全部または一部が、他方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体39の全部または一部である。即ち、隣接するユニットセンサコイルを構成するコイル導体39の一部または全部は、互いに共有している。従って、コイル導体39が重複する領域が少なくなり、コイル導体39の総延長を短くすることができる。
ユニットセンサコイル23およびユニットセンサコイル25に挟まれた領域は、閉ループを構成しないのでユニットセンサコイルを構成できない。この部分はユニットセンサコイルの欠落部33である。同様に、ユニットセンサコイル25の下側でユニットセンサコイル26の左側の領域は、欠落部34である。また、ユニットセンサコイル23およびユニットセンサコイル27に挟まれた領域は、欠落部35である。また、ユニットセンサコイル27の右側でユニットセンサコイル28の上側の領域は、欠落部37である。また、ユニットセンサコイル28およびユニットセンサコイル30に挟まれた領域は、欠落部38である。さらに、ユニットセンサコイル26およびユニットセンサコイル30に挟まれた領域も、ユニットセンサコイルの欠落部36である。欠落部36は、下側に存在する2本の導線の起電力が逆方向になるため、ユニットセンサコイルを構成できない。勿論、図2Aにおけるユニットセンサコイルは、完全な閉回路ではないが、隙間を小さくすることで閉回路と同様の起電力を得ることができる。
欠落部33〜38は、起電力を全く生じない訳ではない。これらの欠落部は、各ユニットセンサコイルに比較すると起電力の絶対値は小さいが、いずれも第2符号の起電力を発生させる。従って、これらの欠落部は、第2巻き方向の不完全なコイルであると考えられる。図2Bにおける「a’−」は、欠落部において、第2巻き方向の不完全なコイルであることを意味している。
なお、ユニットセンサコイルの個数は、図2Aの個数に限られない。ユニットセンサコイルの大きさも一定でなくてもよい。ユニットセンサコイルの外形形状は四角形に限定されない。図2Aにおいて、X軸とY軸とは直交座標であるが、平行な座標軸でなければ、直交しなくてもよい。交差する座標系であればよい。
図2Bに示すように、第1巻き方向のユニットセンサコイルの方が、第2巻き方向のユニットセンサコイルよりも多い。従って、第1センサコイル群20としては第1符号の起電力および第2符号の起電力の一部は相殺することはできるが、全てを相殺することはできず、異物がないときに第1センサコイル群20の起電力を0にすることはできない。
図3Aは、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの配置図であり、図3Bは、図3Aのユニットセンサコイルのマッピング図である。
セットセンサコイル40は、第1センサコイル群20と第2センサコイル群41とを有する。図3Aの第1センサコイル群20は図2Aの第1センサコイル群20と同じ構成である。
図3Aおよび図3Bにおいて、「a」は、第1センサコイル群20に属するユニットセンサコイルであることを示し、「b」は、第2センサコイル群41に属するユニットセンサコイルであることを示す。「+」、「−」、および「’」は、図2と同様の意味を示す。「a+」、「a−」、「a’−」、「b+」、「b−」、および「b’+」も図2の使用方法を準用する。
第2センサコイル群41は、複数のユニットセンサコイルを有する。コイル導体42は、コイル導体39と同様に以下の特徴を備える。コイル導体42は、ユニットセンサコイルの外形を規定する。コイル導体42は、各ユニットセンサコイルの外形を規定する。コイル導体42は、連続的に電気的に直列に接続されている。最外周を除いて、第1巻き方向のユニットセンサコイルと第2巻き方向のユニットセンサコイルとは隣り合っている。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方が第1巻き方向で他方が第2巻き方向である。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体42の全部または一部が、他方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体42の全部または一部となっている。即ち、隣接するユニットセンサコイルを構成するコイル導体42の一部または全部は、互いに共有している。従って、コイル導体42が重複する領域が少なくなり、コイル導体42の総延長を短くすることができる。
ここで、セットセンサコイル40の最外周部に位置するユニットセンサコイルを除いた中央部に位置する4箇所のユニットセンサコイルは、第1センサコイル群20および第2センサコイル群41の両方のユニットセンサコイルが位置する領域である。従って、「a+」かつ「b+」、または「a−」かつ「b−」となる。
図3Aにおいて、第1巻き方向のユニットセンサコイルと、第2巻き方向のユニットセンサコイルとの数が等しくなり、磁界分布が均一で異物がないときにはセットセンサコイル40の起電力が0となる。さらに詳細に検討を進める場合には、欠落部における不完全なコイルの数も数える必要がある。図3Bに示すように「a’−」および「b’+」の個数は同じであるので、欠落部の影響を考慮したときにも図3Aに示すセットセンサコイル40は磁界分布が均一で異物がないときには起電力が0となる。
なお、セットセンサコイル40の起電力は、第1センサコイル群20を構成するコイル導体39および第2センサコイル群41を構成するコイル導体42を電気的に直列に接続して、測定してもよい。または、コイル導体39の起電力とコイル導体42の起電力とをそれぞれ求めて、両方の電圧を加算する演算を行なってもよい。コイル導体39とコイル導体42とを電気的に並列に接続してもよい。図3Aにおいて、X軸とY軸とは直交座標であるが、平行な座標軸でなければ、直交しなくてもよい。交差する座標系であればよい。
図4Aは、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの第1バリエーションの配置図であり、図4Bは、図4Aのユニットセンサコイルのマッピング図である。
セットセンサコイル50は、第1センサコイル群20およびペリフェラルセンサコイル群51を有する。第1センサコイル群20は、図2Aおよび図3Aに示す第1センサコイル群20と同じである。ペリフェラルセンサコイル群51は、図2Bに示す欠落部33、34、35、36、37、および38に、それぞれペリフェラルユニットセンサコイル52、53、54、55、56、および57を配置している。ペリフェラルセンサコイル群51は、第1センサコイル群20の欠落部のみにペリフェラルユニットセンサコイルを配置しており、この点で、欠落部以外にもユニットセンサコイルを配置させている図3Aに示す第2センサコイル群41と相違する。
コイル導体58は、各ペリフェラルユニットセンサコイルの外形を規定する。
なお、ペリフェラルセンサコイル群51は、センサコイル群の一種である。また各ペリフェラルユニットセンサコイルもユニットセンサコイルの一種である。
図4Bにおける「p」は、ペリフェラルセンサコイル群51に属するペリフェラルユニットセンサコイルの領域であることを示している。他の符号は、図3Bと同様である。ペリフェラルユニットセンサコイルは、第2巻き方向のみ存在している。図4Bに示すように、第1巻き方向のユニットセンサコイルの個数と、第2巻き方向のユニットセンサコイルおよびペリフェラルユニットセンサコイルの個数の和とは同一である。従って、異物が存在せず、磁界分布が一様であるときには、セットセンサコイル50の起電力は0Vになる。第1センサコイル群20の欠落部における不完全なコイルと、ペリフェラルセンサコイル群51の欠落部における不完全なコイルとは、個数が同じで互いに符号が異なる。このため、欠落部の影響を考慮しても、図4Aに示すセットセンサコイル50は磁界分布が均一で異物がないときには起電力が0となる。
なお、図4Aにおいて、X軸とY軸とは直交座標であるが、平行な座標軸でなければ、直交しなくてもよい。交差する座標系であればよい。
図5Aは、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの第2バリエーションの配置図であり、図5Bは、図5Aのユニットセンサコイルのマッピング図である。ユニットセンサコイルの符号は、図5Bに付している。図5Bにおいて、各符号は、ユニットセンサコイルの符号と巻き方向とを示している。例えば、「61a+」とは、第1巻き方向のユニットセンサコイル61aを示している。
図5Aにおいて、センサコイル群としてはセンサコイル群60だけであるので、センサコイル群60は、セットセンサコイルを兼ねる。
センサコイル群60は、Y軸方向センサコイル群61、62、63、64、65、66、67および68を有する。
Y軸方向センサコイル群61は、ユニットセンサコイル61aを有する。Y軸方向センサコイル群62は、ユニットセンサコイル62a、62b、および62cを有する。Y軸方向センサコイル群63は、ユニットセンサコイル63a、63b、63c、63d、および63eを有する。Y軸方向センサコイル群64は、ユニットセンサコイル64a、64b、64c、64d、64e、64f、および64gを有する。Y軸方向センサコイル群65は、ユニットセンサコイル65a、65b、65c、65d、65e、65f、65g、および65hを有する。Y軸方向センサコイル群66は、ユニットセンサコイル66a、66b、66c、66d、66e、および66fを有する。Y軸方向センサコイル群67は、ユニットセンサコイル67a、67b、67c、および67dを有する。Y軸方向センサコイル群68は、ユニットセンサコイル68aおよび68bを有する。
各Y軸方向センサコイル群は、Y軸方向に配列された第1巻き方向のユニットセンサコイルを一つまたは複数有している。これらの第1巻き方向のユニットセンサコイルは、連続的に接続され、かつ電気的に直列に接続されている。各Y軸方向センサコイル群は、X軸方向に並んで配置されている。各Y軸方向センサコイル群は、隣り合うY軸方向センサコイル群と連続的にかつ電気的に直列に接続されている。
コイル導体69は、これらの第1巻き方向のユニットセンサコイルの外形を規定している。コイル導体69は、各Y軸方向センサコイル群の外周を連続的に構成するように接続されている。コイル導体69は、各ユニットセンサコイルの外形を規定する。コイル導体69は、連続的に電気的に直列に接続されている。
セットセンサコイルであるセンサコイル群60の最外周部を除いて、隣り合うY軸方向センサコイル群の間には第2巻き方向のユニットセンサコイルが配置されている。具体的には、Y軸方向センサコイル群62とY軸方向センサコイル群63との間には、第2巻き方向のユニットセンサコイル71aおよび71bが配置されている。Y軸方向センサコイル群63とY軸方向センサコイル群64との間には、第2巻き方向のユニットセンサコイル72a、72b、72c、および72dが配置されている。Y軸方向センサコイル群64とY軸方向センサコイル群65との間には、第2巻き方向のユニットセンサコイル73a、73b、73c、73d、73e、および73fが配置されている。Y軸方向センサコイル群65とY軸方向センサコイル群66との間には、第2巻き方向のユニットセンサコイル74a、74b、74c、74d、および74eが配置されている。Y軸方向センサコイル群66とY軸方向センサコイル群67との間には、第2巻き方向のユニットセンサコイル75a、75b、75cが配置されている。Y軸方向センサコイル群67とY軸方向センサコイル群68との間には、第2巻き方向のユニットセンサコイル76aが配置されている。
最外周を除いて、第1巻き方向のユニットセンサコイルと第2巻き方向のユニットセンサコイルとは隣り合っている。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方が第1巻き方向で他方が第2巻き方向である。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体69の全部または一部が、他方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体69の全部または一部である。即ち、隣接するユニットセンサコイルを構成するコイル導体69の一部または全部は、互いに共有している。従って、コイル導体69が重複する領域が少なくなり、コイル導体69の総延長を短くすることができる。
図5Bに示すとおり、本バリエーションのセンサコイル群60を構成する第1巻き方向のユニットセンサコイルは、第2巻き方向のユニットセンサコイルと個数が異なる。従って、異物が存在せず、磁界分布が一様であっても、センサコイル群60を起電力は0Vにならない。
セットセンサコイルとして起電力を0Vにするためには、図3Aに示した第2センサコイル群41のようなセンサコイル群60とは異なる別のセンサコイル群を付加するか、図4Aに示したペリフェラルセンサコイル群51のようなセンサコイル群を付加すればよい。
なお、図5Aにおいて、X軸とY軸とは直交座標であるが、平行な座標軸でなければ、直交しなくてもよい。交差する座標系であればよい。
図6は、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの第3バリエーションの配置図である。
センサコイル群80は、セットセンサコイルでもある。センサコイル群80は、ユニットセンサコイル81、82、83、および84を有する。コイル導体85は、これらのユニットセンサコイルの外周を規定する。コイル導体85は、連続的に電気的に直列に接続されている。
第1巻き方向のユニットセンサコイルと第2巻き方向のユニットセンサコイルとは隣り合っている。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方が第1巻き方向で他方が第2巻き方向である。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体85の全部または一部が、他方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体85の全部または一部である。即ち、隣接するユニットセンサコイルを構成するコイル導体85の一部または全部は、互いに共有している。従って、コイル導体85が重複する領域が少なくなり、コイル導体85の総延長を短くすることができる。
各ユニットセンサコイルは、中央に配置されたユニットセンサコイル84を除いて中空円形、所謂ドーナッツ形状である。中央に配置されたユニットセンサコイル84は円形である。各ユニットセンサコイルは連続的に電気的に直列に接続されている。
図6において、センサコイル群80はスパイラル形状であるが、その外形は四角形や五角形などの多角形であってもよい。
図7は、実施の形態1に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの第4バリエーションの配置図である。
セットセンサコイル90は、第1センサコイル群91およびペリフェラルセンサコイル群92を有する。第1センサコイル群91は、第2巻き方向のユニットセンサコイル93、94、95、96、97、98、99、および100を有する。第1センサコイル群91は、さらに、第1巻き方向のユニットセンサコイル101、102、103、104、105、および106を有する。ペリフェラルセンサコイル群92は、ペリフェラルユニットセンサコイル107および108を有する。ペリフェラルユニットセンサコイル107および108は、第1センサコイル群91の最外周部に生じる欠落部に配置されている。
コイル導体109は、各ユニットセンサコイルの外形を規定する。コイル導体109は、連続的に電気的に直列に接続されている。最外周を除いて、第1巻き方向のユニットセンサコイルと第2巻き方向のユニットセンサコイルとは隣り合っている。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方が第1巻き方向で他方が第2巻き方向である。隣り合っているユニットセンサコイルは、一方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体109の全部または一部が、他方のユニットセンサコイルを構成するコイル導体109の全部または一部である。即ち、隣接するユニットセンサコイルを構成するコイル導体109の一部または全部は、互いに共有している。従って、コイル導体109が重複する領域が少なくなり、コイル導体109の総延長を短くすることができる。
コイル導体110は、各ペリフェラルユニットセンサコイルの外形を規定する。
図7に示すセットセンサコイル90は、第1巻き方向のユニットセンサコイルの数と第2巻き方向のユニットセンサコイルの数とが等しいので、異物がなく分布が一様な磁界における起電力が0Vである。
図7におけるセットセンサコイル90を構成する各ユニットセンサコイルの半径方向の長さはそれぞれ等しいが、これに限られるものではない。各ユニットセンサコイルの面積が等しくなるように周辺部に位置するユニットセンサコイルほど、半径方向の長さを短くしてもよい。ユニットセンサコイルの半径方向の幅は、異物が存在しないときにユニットセンサコイルの起電力の絶対値が同程度になるように定めてもよい。これらは、図6に示す異物検出装置のユニットセンサコイルの第3バリエーションにおいても同様である。
本バリエーションは角度方向に4分割しているが、これに限定されない。
なお、実施の形態1に係る異物検出装置は、磁界分布が均一であって、異物がないときのセットセンサコイルの起電力が0Vになるようにしているが、実際には磁界分布が均一ではなく大きさや方向が異なっている場合もあり得る。さらには、磁界の方向が逆方向になっている場所がある場合も有り得る。このような場合、セットセンサコイルの起電力が0Vにならないこともある。しかし、第1巻き方向のユニットセンサコイルの起電力および第2巻き方向のユニットセンサコイルの起電力の少なくとも一部が相殺されるので、異物検出装置としての感度を向上させることができる。磁界の方向が逆方向になっている境界部近傍においては、実際の磁界の変化に対し、一つのユニットセンサコイルと隣接するユニットセンサコイルとが、電流がいずれも第1方向またはいずれも第2方向となる。このような現象は、磁界の方向が互いに逆方向になっている境界部近傍に生じ、他の場所は実際の磁界に対しても隣接するユニットセンサコイルに生じる電流は、一方が第1方向であるとき他方が第2方向である。従って、全体としては、起電力の少なくとも一部を相殺しており、異物検出装置の感度を向上させている。
磁界の向きが逆になる場合を含めて、磁界分布が不均一であることに対しては、各ユニットセンサコイルの面積や個数によりセットセンサコイルの起電力を調整することができる。
なお、磁界分布が均一であっても各ユニットセンサコイルの面積にバラツキがある場合も起電力が0Vにはならないことがある。この場合も、第1巻き方向のユニットセンサコイルの起電力および第2巻き方向のユニットセンサコイルの起電力の少なくとも一部が相殺されるので、異物検出装置としての感度を向上させることができる。
実施の形態1において、セットセンサコイルが複数のセンサコイル群を有している場合、セットセンサコイルの起電力を求めるために、各センサコイル群を電気的に直列に接続してもよいし、電気的に並列に接続してもよい。あるいは、センサコイル群毎に起電力を求め、それぞれの起電力を加算する演算を行なうことによって求めてもよい。
なお、実施の形態1に係る異物検出装置のコイル導体は、ユニットセンサコイルの外形を規定する部分において交差はしていない。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2に係る異物検出装置の主要部の基本構成図である。なお、図8は透視図である。
異物検出装置127は、セットセンサコイル群120、スイッチ125、および判定装置126を有する。セットセンサコイル群120は、第1セットセンサコイル121、第2セットセンサコイル122、第3セットセンサコイル123、および第4セットセンサコイル124を有する。
スイッチ125は、第1セットセンサコイル121、第2セットセンサコイル122、第3セットセンサコイル123、および第4セットセンサコイル124を選択的に駆動させる。判定装置126は、実施の形態1の判定装置18と同じ機能を有する。
第1セットセンサコイル121、第2セットセンサコイル122、第3セットセンサコイル123、および第4セットセンサコイル124は、図5Aに示すセンサコイル群60と同じ構成である。
第2セットセンサコイル122は、第1セットセンサコイル121に対し、図8の紙面縦方向および横方向にオフセットして配置されている。第3セットセンサコイル123も第2セットセンサコイル122に対し、および第4セットセンサコイル124も第3セットセンサコイル123に対し、それぞれ図8の紙面縦方向および横方向にオフセットして配置されている。
セットセンサコイル群を選択的に駆動させる理由は以下の通りである。
実施の形態1の異物検出装置は、セットセンサコイルの各ユニットセンサコイルの外形を規定するコイル導体上に異物があった際には、異物の検出ができない。さらに、異物が第1巻き方向のユニットセンサコイルと第2巻き方向のユニットセンサコイルの両方にまたがって存在するときも異物の検出ができないか、検出出力が低下してしまう。本実施の形態に係る異物検出装置127は、第1セットセンサコイル121を駆動したときには検出できない異物であっても、第2セットセンサコイル122、第3セットセンサコイル123、および第4セットセンサコイル124の少なくとも1つで検出することを目的としている。異物の形状や存在場所によってはそれでも検出できない場合が生じうるが、センサコイル群が1つの場合に比べて検出できない可能性を低減することができる。
なお、セットセンサコイルの数は、4個に限られなく、2個以上であればよい。セットセンサコイルの数は多いほど、異物を検出できない可能性が減ると考えられるが、多すぎるとコイル導体の配線が複雑になってしまう。この点を考え、バランスのよい個数を設定すればよい。
図8において、第1セットセンサコイル121、第2セットセンサコイル122、第3セットセンサコイル123、および第4セットセンサコイル124は、ユニットセンサコイルの大きさを4等分した長さ毎にオフセットして配置されているが、オフセット量は等分でなくてもよい。
第1セットセンサコイル121、第2セットセンサコイル122、第3セットセンサコイル123、および第4セットセンサコイル124は、図5Aに示すセンサコイル群60と同様に、何れも第1巻き方向のユニットセンサコイルの個数と第2巻き方向のユニットセンサコイルの個数とが異なる。各セットセンサコイルは、図5Aのセンサコイル群60のときと同様に図3Aの第2センサコイル群41および図4Aのペリフェラルセンサコイル群51のように、新たにセンサコイル群を付加することで第1巻き方向のユニットセンサコイルの個数と第2巻き方向のユニットセンサコイルの個数とを等しくすることができる。
図9は、実施の形態2に係る異物検出装置の第1バリエーションのマッピング図である。図8の異物検出装置127との違いは、セットセンサコイルおよびユニットセンサコイルの配置である。
セットセンサコイル群130は、4つのセンサコイル群を有する。ユニットセンサコイル131、132、133、および134は、第1センサコイル群に属し、図9においては「a」を付した領域に配置されている。ユニットセンサコイル135、136、137、および138は、第2センサコイル群に属し、図9においては「b」を付した領域に配置されている。ユニットセンサコイル139、140、141、および142は、第3センサコイル群に属し、図9においては「c」を付した領域に配置されている。ユニットセンサコイル143、144、145、および146は、第4センサコイル群に属し、図9においては「d」を付した領域に配置されている。
各センサコイル群に属するユニットセンサコイルは、連続的に電気的に直列に接続されている。
各センサコイル群は、選択的に駆動される。選択的に駆動する理由は、図8に示す異物検出装置127と同様である。
なお、実施の形態2における異物検出装置には、実施の形態1を適用してもよい。
(実施の形態3)
図10は、実施の形態3に係る異物検出装置のユニットセンサコイルの概念図である。
ユニットセンサコイル150は、コイル導体151と、スイッチ155、156および157とを有する。コイル導体151は、基準導体152、第1調整導体153、および第2調整導体154を有する。基準導体152は、ユニットセンサコイル150の最外周に位置している。第1調整導体153および第2調整導体154は、基準導体152をショートカットするように位置している。スイッチ155は、基準導体152内に位置している。スイッチ156は、基準導体152と第1調整導体153との間に位置している。スイッチ157は、基準導体152と第2調整導体154との間に位置している。
スイッチ155を閉じ(即ち「オン」し)、スイッチ156および157を開く(即ち「オフ」する)ことによって、基準導体152が作る閉ループがユニットセンサコイルとして外部磁界変化による起電力を発生させる。
スイッチ156を閉じ、スイッチ155および157を開くことによって、基準導体152と第1調整導体153とが作る閉ループがユニットセンサコイルとして外部磁界変化による起電力を発生させる。このとき、閉ループの面積が減少するので起電力の絶対値も減少する。
スイッチ157を閉じ、スイッチ155および156を開くことによって、基準導体152と第2調整導体154とが作る閉ループがユニットセンサコイルとして外部磁界変化による起電力を発生させる。このとき、閉ループの面積がさらに減少するので起電力の絶対値もさらに減少する。
このように、本実施の形態のユニットセンサコイル150は、面積を変えることで起電力の調整をすることができる。本実施の形態のユニットセンサコイル150は、実施の形態1または実施の形態2の異物検出装置に適用できる。実施の形態1または実施の形態2の異物検出装置において、異物が存在しないときのセットセンサコイルの起電力を0Vにすることができない場合には、本実施の形態のユニットセンサコイル150を適用することでセットセンサコイルの起電力の調整ができる。本実施の形態のユニットセンサコイル150は、セットセンサコイル内の全てのユニットセンサに適用してもよいが、一部のユニットセンサコイルのみに適用してもよい。基準導体152、第1調整導体153、および第2調整導体154の切替は、3個のスイッチで行なったが、これに限られるものではない。
なお、実施の形態3は、実施の形態1、2に適用してもよい。
なお、実施の形態1〜3に共通して、ユニットセンサコイルの形状は、長方形や円形に限定されず、他の多角形、楕円形、扇形、その他の形状であってもよい。
また、実施の形態1〜3の異物検出装置は、異物有無の判定は起電力による変動電圧の値を評価することによって行うため、必ずしも電流を流す必要はない。
実施の形態1〜3の異物検出装置は、第1巻き方向のユニットセンサコイルの起電力および第2巻き方向にユニットセンサコイルの起電力の少なくとも一部が相殺されるので、異物が存在するときにコイル導体に流れる電流を少なくすることができる。これにより、電流が流れることによる損失が小さくなり、電気効率がよい。さらに、流れる電流が小さいのでコイル導体を細くすることができ、外部磁界によってコイル導体に生じる渦電流の発生を抑制でき、渦電流損を低下させ、コイル導体における発熱量を低減できる。
(参考例1)
ユニットセンサコイルの数が多いときに、セットセンサコイル全体の起電力、即ち、出力電圧V0を最小にするように、ユニットセンサコイルの最適な形状、配置および符号を考えるのは困難な場合がある。
ここで、一塊のユニットセンサコイルの集合体をセンサコイルアレーと定義する。一つのセンサコイルアレーに属する複数のユニットセンサコイルは、一つのコイル導体で外形が規定されなくてもよく、複数のコイル導体で外形が規定されてもよい。一塊であるので、連続したユニットセンサコイルの集合体である。
出力電圧V0を最小にするために、センサコイルアレーの領域を分割し、その分割してできた一つのユニットセンサコイル群を作り、これを一つの単位として、出力電圧V0を最小化するように形状、配置および符号を決めて、そのユニットセンサコイル群を反復して配置することでセンサコイルアレーを容易に作成する方法がある。このユニットセンサコイル群を、ユニットV0低減コイルと呼ぶことにする。
図11は、参考例1における四角形のユニットV0低減コイルの説明図である。
センサコイルアレー210は、複数のユニットV0低減コイル212で構成され、ユニットV0低減コイル212は、4個のユニットセンサコイル211a〜211dで構成されている。より具体的には、ユニットV0低減コイル212は、X方向に2個、Y方向に2個、つまり計4個のユニットセンサコイル211a、211b、211c、および211dからなる。この4つのユニットセンサコイルのそれぞれの起電力を組合せることで、ユニットV0低減コイル212の出力電圧V0を低減するようする。
ユニットV0低減コイル212を、センサコイルアレーを埋め尽くすように、X方向に繰り返し配置し、またY方向にも繰り返し配置する。なお、図11においては、最も左上のユニットV0低減コイル212のみを図示している。
こうすることで、ユニットV0低減コイル212の起電力と同様に、センサコイルアレー210の出力電圧V0を低減することが容易にできる。
ここで、ユニットV0低減コイル212を構成するユニットセンサコイルの数は何個でもよく、X方向のユニットセンサコイルの数も、Y方向のユニットセンサコイルの数も何個でもよい。
また、それぞれのY方向のユニットセンサコイル群において、出力電圧V0を低減するようにしてもよい。例えば、ユニットセンサコイル211aおよび211cの起電力が相殺されるようにする。また、ユニットセンサコイル211bおよび211dの起電力が相殺されるようにする。
また、それぞれのX方向のユニットセンサコイル群についても同様にする。こうすることで、センサコイルアレーの出力電圧V0を低減する設計が更に容易になる。
図12は、参考例1における円形ユニットV0低減コイルの説明図である。
この参考例は、スパイラル型の電力受電コイルに適している。
センサコイルアレー220は、複数のユニットV0低減コイル222で構成されている。ユニットV0低減コイル222は、4個のユニットセンサコイル221a、221b、221c、および221dで構成されている。
ユニットV0低減コイル222の起電力が小さくなるように、ユニットV0低減コイル222を構成する4個のユニットセンサコイル221a〜221dの起電力の和を小さくするように起電力の符号と大きさを調整する。例えば、ユニットセンサコイル221aおよび221dの起電力が正の符号であり同じ大きさを持ち、ユニットセンサコイル221cおよび221bの起電力が負の符号であり同じ大きさを持ち、ユニットセンサコイル221a〜221dを繋ぎ合わせることで、ユニットV0低減コイル222の起電力を小さくする。
ユニットV0低減コイル222はドーナツ形状であり、これをX方向とY方向の直径を境界として4分割して4個のユニットセンサコイルを形成している。
ユニットV0低減コイル222は、直径を拡大しながら、センサコイルアレー220を埋め尽くすように、複数配置されている。図12においては、一つのユニットV0低減コイル222のみ図示している。
センサコイルアレー220の中心部のユニットV0低減コイルは、全ての領域を埋め尽くすために、ドーナツ形状ではなく、中心に隙間のない円形状である。
なお、ドーナツ形状のユニットV0低減コイル222を分割する数はいくらでもよい。また、ユニットV0低減コイル222の半径方向の幅は一定でなくてもよい。つまり、ユニットセンサコイルの半径方向の幅は一定でなくてもよい。
例えば、各々のユニットセンサコイルの面積を同じにするときは、中心部から遠い程、ユニットセンサコイルの半径方向の幅は短くなる。
また、XY平面に平行な面に磁界を発生させるスパイラルコイルがある場合には、Z方向の磁界がゼロになる場所が存在し、その等高線は円形である。この等高線が隣接するユニットV0低減コイル222の円周方向の境界線は、この等高線と一致させると、起電力を0Vに近づけることができる。
ここで、ユニットV0低減コイルと同程度の大きさの異物が存在する場合には、検出感度が悪化する場合がある。
図13は、参考例1におけるユニットV0低減コイルと異物との位置関係を説明する図である。図14は、参考例1における感度評価を示す図である。図13および図14を用いて、四角形のユニットセンサコイルで構成されるユニットV0低減コイルにおいて、異物検出感度に対する異物の大きさおよび場所の依存性を改善する方法について説明する。
図13に示す異物配置231は、棒状の異物234の4箇所の配置場所を示している。第1配置、第2配置、第3配置、および第4配置は、図13においては、分りやすくするためにY方向にもずれた配置で図示しているが、実際にはY方向は同じ座標位置であり、X方向にのみずれている。異物234の長さは、ユニットV0低減コイル235のX方向の長さと同じである。
ユニットV0低減コイル235は、X方向に4個、Y方向に1個のユニットセンサコイル236で構成されている。ユニットセンサコイル236の符号は、ある瞬間の起電力の符号を表す。各々のユニットV0低減コイル235に於いて、プラスおよびマイナスのユニットセンサコイル236は同数になっている。
符号パターン232は、2個のユニットV0低減コイル235をX方向に配列させ、ユニットセンサコイル236の符号配列を変化させた3つの第1パターン、第2パターン、および第3パターンを示す。
図14は、異物234の第1配置〜第4配置と、ユニットセンサコイル236の符号配列の第1パターン〜第3パターンとの組合せにおける、異物検出の感度の良さを、相対的に評価した結果を示す。
第1パターン〜第3パターンについて説明する。
第1パターンは、ユニットV0低減コイル235を構成するユニットセンサコイル236の符号が、プラスのユニットセンサコイル236の2個が隣り合わせとなり、マイナスのユニットセンサコイル236の2個が隣り合わせとなるように配置されており、かつ2個のユニットV0低減コイル235のユニットセンサコイル236の符号配列は同じである。
第2パターンは、左側のユニットV0低減コイル235が第1パターンと同じである。右側のユニットV0低減コイル235の符号配列と、左側のユニットV0低減コイル235の符号配列とは、2つのユニットV0低減コイル235の境界に対して、X方向にミラー反転した関係となっている。
第3パターンは、左側のユニットV0低減コイル235が有する隣接するユニットセンサコイル236の符号が互いに異なる符合になるように配置されており、左側のユニットV0低減コイル235は、第2パターンと同様にミラー反転の形で符号を配列している。
異物234が配置される場所に存在するユニットセンサコイル236の起電力は変化する。2つのユニットV0低減コイル235において、起電力が変化するユニットセンサコイル236の符号および個数によって感度を相対的に評価する。
異物がないときに起電力が変化するプラスとマイナスのユニットセンサコイル236の起電力の和はゼロになると仮定する。プラスとマイナスの符号の差が大きい程、異物検出の感度が高いと考える。プラスとマイナスの符号の数の差が1個以上は感度良し「○」とし、0個の場合は感度悪し「×」とする。
以下、図14を用いて説明する。
第1パターンは、異物の第1配列〜第4配列の全てにおいて、異物が存在する場所のユニットセンサコイル236は、プラスとマイナスの符号の数が一致するため、符合の数はゼロとなり、異物を検出するのは困難である「×」となる。
第2パターンは、第1配列のみ「×」、第2配列〜4配列は「○」になる。
第3パターンは、第1配列および第3配列が「×」、第2配列および第4配列が「○」になる。
図14に示す感度評価の総合評価は、以上の第1配列〜第4配列の評価結果を踏まえ、最も評価が低い第1パターンを「×」に、最も評価が良い第2パターンを「○」に、その中間である第3パターンを「△」にした。
結果から分かるように、第2パターンが最もよい。つまり、ユニットV0低減コイル235を構成するユニットセンサコイル236の配置は、隣接するユニットV0低減コイル235の境界を中心にミラー反転する形で配置すればよい。これによれば、ある特定の異物の大きさや形状において異物検出の感度が悪くなる異物の場所を確率的に低減することで、感度性能を向上させることができる。
なお、参考例1では、ユニットV0低減コイル235はX方向に4個、Y方向に1個のユニットセンサコイル236で構成される場合を例示したが、これに限らず、X方向およびY方向はそれぞれ何個であってもよく、上記の方法を適用することで同様の効果を得ることができる。Y方向のユニットセンサコイル236が2個以上の場合は、Y方向に隣接するユニットV0低減コイル235の境界を中心に、Y方向にミラー反転する形で、ユニットセンサコイル236の符号を配置すればよい。このときも効果は同じである。
なお、参考例1において、複数のセンサコイルアレーの出力を検出することになるが、具体的な方法として、複数のセンサコイルアレーを電気的に直列に接続してもよいし、電気的に並列に接続してもよい。
(参考例2)
隣接するユニットセンサコイルの起電力が逆向きである場合、その境界となる導線の上部に存在する異物の検出感度は低下する。境界を跨いで存在する異物は、両方のユニットセンサコイルの起電力を変化させ、そのとき、一方のユニットセンサコイルの起電力が変化する符号と、他方の起電力が変化する符号はプラスマイナスが逆符合になるため、両方の和の起電力は小さくなるためである。
この課題を克服する手段として、複数のセットセンサコイルをX方向とY方向にずらして配置する方法を説明する。
図15は、参考例2におけるユニットセンサコイルの低感度領域の説明図である。
図15には、四角形のユニットセンサコイルで構成されるセットセンサコイル240と、異物検出の感度が低下する低感度領域242と、説明のために注目するユニットセンサコイル241とを示す。隣接するユニットセンサコイルは、互いに逆向きの起電力を持ち、ある瞬間のその符号プラスおよびマイナスを図に示している。
ユニットセンサコイル241の起電力はプラスであり、隣接するユニットセンサコイルの符号は全てマイナスである。注目するユニットセンサコイル241を構成する4つの全ての辺である導線は全て、低感度領域242となっている。つまり、隣接するユニットセンサコイルの起電力の符号が逆の場合は同様であるので、このようにユニットセンサコイルを隙間なく並べて配置する場合は、周辺のユニットセンサコイルの辺を除き、全ての辺の上の異物を検出する感度は低くなる。
図16は、参考例2における2個の四角形マルチセンサコイルの説明図である。図16は、X方向に3個およびY方向に3個のユニットセンサコイルでそれぞれ構成されるセットセンサコイル251および252の2つのユニットセンサコイルを使用し、互いに、X方向およびY方向にずらして配置した2マルチのマルチセンサコイル250を示す。
図16では、セットセンサコイル251および252は共に、辺の長さaを持つ正方形のユニットセンサコイルで構成されており、X方向およびY方向に、共にa/2互いにずらして配置している。セットセンサコイル251および252は、共に図15に示すセットセンサコイル240と同様の構成である。
マルチセンサコイル方式の場合は、複数のセットセンサコイルを使用することで、低感度領域の面積を減少できる。あるセットセンサコイルにおいて、低感度領域が存在しても、そこを他のセットセンサコイルによって異物を検出することが可能になるという考えに基づいている。
図16において、セットセンサコイル251の中心にあるユニットセンサコイル253には、ハッチングを施している。ユニットセンサコイル253に注目すると、低感度領域254は、4つの各辺に点の状態で存在する。4つの各辺に於いて、低感度領域254以外の場所は、他のユニットセンサコイルにとっては低感度領域ではないため検出することができる。低感度領域254は、セットセンサコイル251に属するユニットセンサコイル253の辺上にあり、かつ、セットセンサコイル252に属するユニットセンサコイルの辺上にあり、2つの辺は交差していることから、低感度領域の形は点もしくは円形に近い領域になる。他のユニットセンサコイルに於いても同様である。
マルチセンサコイル方式でないセットセンサコイル240と比べると、マルチセンサコイル250の低感度領域254は、低感度領域の大きさは大幅に低減できることが分かる。
図17は、参考例2における3個の四角形マルチセンサコイルの説明図である。図17は、3つのセットセンサコイル261、262および263によって構成されるマルチセンサコイル260を示している。それぞれのセットセンサコイルの形状は、図16のものと同じである。3つのセットセンサコイル261、262および263は、互いにユニットセンサコイルの辺の長さaを均等に3分割してずらしている。
図17において、セットセンサコイル261の中心にあるユニットセンサコイル264にハッチングを施している。ユニットセンサコイル264に注目すると、全ての辺において、低感度領域は存在しない。セットセンサコイル261、262および263の全ての辺において、重なる箇所が存在しないからである。つまり、3つのセットセンサコイルによってマルチセンサコイルを構成すればユニットセンサコイルの辺の上の低感度領域を皆無にすることができる。4つ以上のセットセンサコイルの場合でも同様である。
図16および図17の参考例では、ユニットセンサコイルの辺を均等分して、セットセンサコイルを互いにずらしているが、これに限らず、均等分でなくてもよい。
また、参考例は、X方向とY方向を同じ距離ずらしているが異なる距離でもよく、また、X方向のみもしくはY方向のみにずらしてもよい。
検出するべき異物の場所や、外部磁界の分布形状を考慮して、マルチセンサコイル方式によって低感度領域の最小化という効果を得ることができる。
マルチセンサコイル方式は、円形、ドーナツ形状のセンサコイルにも適用して低感度領域の面積を低減でき、また皆無にすることができる。
図18は、参考例2における3個の円形マルチセンサコイルの説明図である。
図18は、円形、ドーナツ形状のユニットセンサコイルで構成される3つのセットセンサコイル271、272および273を使って形成したマルチセンサコイル270の参考例である。この図18のマルチセンサコイル270は、非接触給電システムの受電装置がスパイラル型コイルのものに適している。図18において、理解しやすくするために、同じセットセンサコイルにおける半径方向と円周方向の交点に丸い点を付けている。さらに、見やすくするために、セットセンサコイル271は実線で、セットセンサコイル272は一点鎖線で、セットセンサコイル273は破線で、それぞれ記載している。
3つのセットセンサコイル271、272および273は、それぞれ、ドーナツ形状の閉じたユニットセンサコイルを形成するために円の中心から外に向かった直線がある。注目するセットセンサコイル271に属するユニットセンサコイル274は、セットセンサコイル271を構成する3つのユニットセンサコイルの中間に位置するものである。ユニットセンサコイル274を形成する辺の全ての領域において、他の2つのセットセンサコイル271および272も同時に重なる部分は形成されない。つまり低感度領域は皆無である。
前述の四角形のユニットセンサコイルで構成されるマルチセンサコイルの場合と同様に、円形、ドーナツ形状の場合でも同様に、3個以上のセットセンサコイルによってマルチセンサコイルを構成すれば、辺上異物の低感度領域を無くすことが可能である。
なお、参考例2で説明した技術は、実施の形態1から実施の形態3に記載の異物検出装置に適用できる。
(参考例3)
以下、検出回路を使って、異物検出を行うタイミングについて説明する。
異物検出は、給電の開始前、給電中、および給電終了後に行う。給電中に行う異物検出は、常時行っても良いし、間欠的なタイミングで行ってもよい。異物検出の周期を短くしすぎると消費電力の増加が問題になるため、問題にならない程度の周期時間が必要である。
一方、異物が存在した場合、異物の温度上昇時間は、異物の場所の外部磁界の大きさと周波数、異物の材質と形状などで決まる。異物存在による短所は温度上昇であり、EV応用の場合、上昇時間が短い場合は数秒のオーダーであるため、少なくとも数秒未満の周期で異物検出を行う必要がある。余裕をもって温度上昇に対応するために、1ms程度の周期で異物検出を行うのが望ましい。
次に、外部磁界の影響を回避する方法として、異物検出を行う周期内のタイミングについて説明する。
図19は、参考例3における非接給電装置の磁束変化計測波形図である。
図19に、数kW、100kHzの電力受電コイルが発生する磁界変化を、サーチコイルを使って誘導起電力を計測した誘導起電力波形280として示す。
電力受電コイルには正弦波電流が流れており、これが作る磁界の変化による誘導起電力281は、正弦波の形をしている。高周波ノイズ282は、電力受電コイルのインバータ回路と整流回路のスイッチングによる数10MHz以上のノイズである。誘導起電力がピークになる期間が起電力ピーク期間283である。
計測に使用したサーチコイルは、原理的にセンサコイルと同じであり、高周波の電磁ノイズを受けると高周波ノイズ282と同様のノイズの影響を受ける。その結果、センサコイルの起電力にノイズが重畳され電圧変動が起こる。その結果、誤検出が発生する。また、誤検出を避けるために、結果的に、異物検出の感度性能を低下させなければならない課題がある。
そこで、高周波ノイズ282の発生期間を避けるタイミングで異物検出を行えば、高周波ノイズを回避できる。また、電力受電コイルが発生する磁界を利用してセンサコイルを駆動させる場合は、磁束変化が最大になる起電力ピーク期間283のタイミングで異物検出を行うとよい。
タイミングの情報は、例えば、一次側装置のインバータ駆動タイミングの情報から得てもよい。
また、電力受電コイル電流がゼロになるときが、磁界変化が最大になるときなので、電力受電コイルの電流を検出し、電流がゼロになるのを検出してタイミングを得てもよい。また、電力受電コイルが発生する磁界を検出するサーチコイルを設けて、起電力ピーク期間283のタイミングを得てもよい。このときサーチコイルは、センサコイルアレー基板に形成してもよい。
また、サーチコイルは使用せず、センサコイルを利用して外部磁界変化を計測しタイミングを得るようにしてもよい。
電力受電コイルの電流を検出してタイミングを得るときは、一次側と二次側の両方の電流と位相の情報を元に、異物検出を行うセンサコイルアレーが配置されている場所の磁束を演算によって求め、磁束変化が最大になるタイミングを計算によって求めてもよい。
本参考例は、実施の形態1〜3に記載の異物検出装置に適用できる。
(参考例4)
異物検出装置の感度を向上させる方法の一つとして、センサコイル群の出力を上げる方法がある。以下、その具体的方法の一例について説明する。
図20は、参考例4におけるセンサコイル群の概念図であり、図21は、参考例4におけるセンサコイル群の別の概念図である。図中の「+」はその場所に位置するユニットコイルセンサが第1巻き方向であることを示し、「−」はその場所にユニットコイルセンサが位置していたのならば第2巻き方向になることを示している。
図20において、センサコイル群300は、複数のユニットセンサコイル301を有している。コイル導体302はそれぞれのユニットセンサコイル301の外形を規定しており、連続的に、電気的に直列に接続されている。それぞれのユニットセンサコイル301は、コイル導体302が2重に巻かれている。このようにユニットセンサコイル単位で2重に巻いてもよい。勿論、巻き数は2回に限られるものではなく、3回以上の巻いてもよい。起電力を測定する回路は紙面下方のコイル導体302の端部に接続される。従って、紙面の下方のユニットセンサコイルは起電力を測定する回路に電気的に近く、紙面上方のユニットセンサコイルは遠い。
図21において、センサコイル群310は、複数のユニットセンサコイル311を有している。コイル導体312は、それぞれのユニットセンサコイル311の外形を規定しており、連続的に、電気的に直列に接続されている。センサコイル群310は2重に巻かれている。このようにセンサコイル群を単位として2重に巻いてもよい。さらには、セットセンサコイルを単位として2重に巻いてもよい。勿論、巻き数は2回に限られるものではなく、3回以上巻いてもよい。起電力を測定する回路は紙面下方のコイル導体312の端部に接続される。従って、紙面の下方のユニットセンサコイルは起電力を測定する回路に電気的に近く、紙面上方のユニットセンサコイルは遠い。
ユニットセンサコイルを単位として複数回巻くよりも、センサコイル群またはセットセンサコイル単位で複数回巻くほうが、異物が存在するときの起電力の信号伝達時間が短いので好ましい。センサコイル群が大きく、巻き回数が多い場合、コイル導体の長さが長くなり、異物が存在することによる起電力の信号の電圧が遅れ、結果的に起電力の値が小さくなり、検出感度が低下する。従って、コイル導体が10m以上になる場合には、図21に示すセンサコイル群単位、あるいはセットセンサコイル単位で複数回巻くのが好ましい。コイル導体の長さが比較的短いときには、ユニットセンサコイル単位で複数回巻いてもよい。
参考例4に記載の技術は、実施の形態1〜3および参考例1〜3に適用することができる。
(参考例5)
複数の巻線のユニットセンサコイルにおいて、隣接するユニットセンサコイルが存在しない辺の電圧は大きくなり耐圧が問題になる。この課題を解決する方法を説明する。
図22Aは、参考例5における改良前のユニットセンサコイルの図であり、図22Bは、参考例5における改良後のユニットセンサコイルの図である。
図22Aにおいて、セットセンサコイル285は、複数のユニットセンサコイルを有している。その一部として、ユニットセンサコイル286、287、288、および289が存在している。これらのユニットセンサコイルは、コイルが複数回巻かれている。セットセンサコイル285は、コイル導体291によって外形が規定されている。図22Aにおいて、ユニットセンサコイル286は、紙面の左右および下側に、それぞれユニットセンサコイル287、288、および289が隣接している。従って、コイル導体291において、ユニットセンサコイル287、288、および289と隣接する部分は、これらのユニットセンサコイルのコイル導体を兼ねている。しかし、図22Aの紙面上側のコイル導体291は、隣接するユニットセンサコイルが存在しない。この領域がコイル導体291の単独導体エリア290である。
隣接するユニットセンサコイルが存在する、言い換えると2つのユニットセンサコイルの境界に位置するコイル導体291の辺の電圧は、2つのユニットセンサコイルの起電力によって低減される。しかし、コイル導体291において単独導体エリア290の電圧は、隣に別のユニットセンサコイルが存在しないので、大きくなる。
図22Bに示すセットセンサコイル292は、この課題を解決する一形態である。図22Bにおいて、セットセンサコイル292は、複数のユニットセンサコイルを有している。その一部として、ユニットセンサコイル293、ユニットセンサコイル294、295、および296が存在している。これらのユニットセンサコイルは、コイルが複数回巻かれている。ユニットセンサコイル293は、コイル導体298によって外形が規定されている。図22Bにおいても、図22Aと同様に、セットセンサコイル292において隣接するユニットセンサコイルが存在しない部分を、コイル導体298の単独導体エリア297とする。
単独導体エリア297では、コイル導体298の巻線の間隔を大きくすることで配線間の耐圧を上げることができる。
特に、外部磁界が大きい領域に配置するユニットセンサコイルにおいて、巻線の耐圧は問題になるため、この領域のユニットセンサコイルにおいて、隣にユニットセンサコイルが存在しない辺の巻線の間隔を大きくするとよい。
参考例5に記載の技術は、実施の形態1〜3、参考例1〜4に適用できる。
(その他の実施の形態)
なお、本開示の異物検出装置は、実施の形態1〜3に限定されるものではない。実施の形態1〜3における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態に対して本発明の趣旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、上記実施の形態に係る異物検出装置を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
本発明の異物検出装置は、非接触給電システムの異物検出装置に適用できる。
10、127 異物検出装置
11、40、50、90、240、251、252、261〜263、271〜273、285、292 セットセンサコイル
12、13、23〜32、61a、62a、62b、62c、63a、63b、63c、63d、63e、64a、64b、64c、64d、64e、64f、64g、65a、65b、65c、65d、65e、65f、65g、65h、66a、66b、66c、66d、66e、66f、67a、67b、67c、67d、68a、68b、71a、71b、72a、72b、72c、72d、73a、73b、73c、73d、73e、73f、74a、74b、74c、74d、74e、75a、75b、75c、76a、81〜84、93〜106、131〜146、150、211a、211b、211c、211d、221a、221b、221c、221d、236、241、253、264、274、286〜289、293〜296、301、311 ユニットセンサコイル
14、39、42、58、69、85、109、110、151、291、298、302、312 コイル導体
15 外部磁界
16 第1方向への電流
17 第2方向への電流
18、126 判定装置
19、234 異物
20、91 第1センサコイル群
21 第1Y軸方向センサコイル群
22 第2Y軸方向センサコイル群
33、34、35、36、37、38 欠落部
41 第2センサコイル群
51、92 ペリフェラルセンサコイル群
52〜57、107、108 ペリフェラルユニットセンサコイル
60、80、300、310 センサコイル群
61〜68 Y軸方向センサコイル群
120、130 セットセンサコイル群
121 第1セットセンサコイル
122 第2セットセンサコイル
123 第3セットセンサコイル
124 第4セットセンサコイル
125、155、156、157 スイッチ
152 基準導体
153 第1調整導体
154 第2調整導体
210、220 センサコイルアレー
212、222、235 ユニットV0低減コイル
231 異物配置
232 符号パターン
242、254 低感度領域
250、260、270 マルチセンサコイル
280 誘導起電力波形
281 誘導起電力
282 高周波ノイズ
283 起電力ピーク期間
290、297 単独導体エリア

Claims (10)

  1. セットセンサコイルと、前記セットセンサコイルの電圧に応じて異物を検出する判定装置と、を備えた異物検出装置であって、
    前記セットセンサコイルは、複数のセンサコイル群を有し、
    前記複数のセンサコイル群は、磁界分布が均一な外部磁界の変化に対し第1方向へ電流を流そうとする第1符号の起電力を発生させる第1巻き方向の複数のユニットセンサコイルと、前記外部磁界の変化に対し前記第1方向と逆の方向である第2方向へ電流を流そうとする第2符号の起電力を発生させる第2巻き方向の複数のユニットセンサコイルとが電気的に直列接続されており、
    前記複数のユニットセンサコイルのそれぞれは、当該ユニットセンサコイルの外形を規定するコイル導体を有し、
    前記センサコイル群において、前記コイル導体は連続的にかつ電気的に直列に接続され、前記第1巻き方向のユニットセンサコイルを構成する前記コイル導体の一部または全部は、前記第2巻き方向のユニットセンサコイルを構成する前記コイル導体の一部または全部であり、
    前記複数のセンサコイル群は、
    第1センサコイル群と、
    ペリフェラルセンサコイル群とを備え、
    前記第1センサコイル群は、
    前記第1巻き方向の複数のユニットセンサコイルと、
    前記第2巻き方向の複数のユニットセンサコイルとを有し、
    前記ペリフェラルセンサコイル群は、
    前記第1巻き方向の1または複数のペリフェラルユニットセンサコイル、および、前記第2巻き方向の1または複数のペリフェラルユニットセンサコイルの少なくともいずれかを有し、
    前記1または複数のペリフェラルユニットセンサコイルは、前記セットセンサコイルの最外周部で前記複数のユニットセンサコイルが欠落した領域に配置されている
    異物検出装置。
  2. 前記複数のセンサコイル群は、電気的に直列に接続されている
    請求項に記載の異物検出装置。
  3. 前記判定装置は、前記複数のセンサコイル群のそれぞれの起電力を個別に求めて演算することにより、前記セットセンサコイルの電圧を求める
    請求項に記載の異物検出装置。
  4. 前記第1巻き方向の複数のユニットセンサコイルの面積の和と、前期第2巻き方向の複数のユニットセンサコイルの面積の和とは等しい
    請求項に記載の異物検出装置。
  5. 前記センサコイル群は、
    前記第1巻き方向のユニットセンサコイルがY軸の方向に1または複数配置されたY軸方向センサコイル群を複数有し、
    前記複数配置されたY軸方向センサコイル群は、前記Y軸と交差するX軸の方向に並んで配置され、
    前記1または複数配置されたY軸方向センサコイル群の少なくとも一つは、複数の前記ユニットセンサコイルを有し、
    前記コイル導体は、前記Y軸方向センサコイル群の外周を連続的に構成するように電気的に直列に接続され、
    隣り合う2個の前記Y軸方向センサコイル群を構成する前記コイル導体は、連続的にかつ電気的に直列に接続されている
    請求項1に記載の異物検出装置。
  6. 前記Y軸方向センサコイル群は、前記第1巻き方向のユニットセンサコイルがY軸方向に互い違いに配置されている
    請求項に記載の異物検出装置。
  7. 前記複数のセンサコイル群のうちの一のセンサコイル群の前記コイル導体は、他のセンサコイル群の前記コイル導体と離間している
    請求項に記載の異物検出装置。
  8. 前記複数のセンサコイル群のうちの一のセンサコイル群の前記コイル導体は、他のセンサコイル群の前記コイル導体とずれた場所に位置する
    請求項に記載の異物検出装置。
  9. さらに、
    前記複数のセンサコイル群のうちから、駆動させるセンサコイル群を選択するスイッチを有する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の異物検出装置。
  10. 前記スイッチにより同時に駆動されるセンサコイル群は2以上であり、当該2以上のセンサコイル群のそれぞれに含まれる前記複数のユニットセンサコイルの前記第1巻き方向および前記第2巻き方向の数が等しい
    請求項に記載の異物検出装置。
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