JP6548182B1 - 車両用水没防止構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の底部及び外周を囲んで、車両を水に浮かせることなく所定の位置に保持し、車両の水没を確実に防止することができる安全性に優れた車両用水没防止構造体を提供する。【解決手段】車両11の水没を防止する車両用水没防止構造体10であって、車両11が載置される底支持部12と、車両11の外周を囲む周壁部13とを有し、周壁部13は、底支持部12と水密に連結されて袋状に形成され、使用時に流体が充填されることにより膨張する中空壁部13aを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、津波又は洪水等の発生時に、車両の底部及び外周を囲むことにより、車両の水没を防止する車両用水没防止構造体に関する。
従来、台風、集中豪雨、又は地震等に伴って、津波又は洪水等が発生した際に、車両が水没したり、水で流されて漂流したりすることがある。車両の水没を防止するものとして、例えば特許文献1には、空気袋の下に箱型の防水布を結合させた袋の中央に自動車を置き、空気袋を自動車の排気ガスで膨らませ、周囲の水位の上昇と共に空気袋が上昇し自動車を水害から保護する自動車用水害防止袋が提案されている。また、特許文献2には、自動車の床下が支えられてそれを浮上させるための袋状で折畳み可能なマット本体と、該マット本体にガスを導入するための導入パイプと、その導入パイプの端部にマフラーの排気管に取付ける排気部取付具とから少なくとも構成し、且つ、マット本体が、中央マット部と、その両側に配置して固定したサイドマット部とから少なくとも構成される自動車用浮上マットが提案されている。さらに、特許文献3には、浮き袋と、車室への浸水を検出する浸水検出部と、該浸水検出部の検出信号に従って制御信号を発する制御部と、該制御部の制御信号に従って該浮き袋にガスを供給するガス供給部とを含む車両用水面浮揚装置が提案されている。
実用新案登録第3100090号公報 特開2016−20191号公報 特開2016−132365号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2では、車両を水上に浮かせて水没を防止することができても、空気袋及びマット本体を周囲の固定物(例えば、柱、電柱又は大木等)に繋ぎ止める手段を備えていないため、車両が空気袋又はマット本体と共に水に流されて漂流するおそれがある。さらに、水に浮いた状態では姿勢が不安定になり易く、激しい水流等によって転覆して車両が破損する可能性があり、安全性に欠けるという問題もある。特許文献3では、浮き袋が車両の内部に収容されており、車両を半水没状態(不沈状態)に維持することができるが、車両を繋ぎ止める手段を備えていないため、車両が水に流されて漂流するおそれがある。また、車両の周囲を保護するものがないため、漂流物等が車両に衝突して車両が破損する可能性があり、安全性に欠けるという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、車両の底部及び外周を囲んで、車両を漂流物から保護しつつ、車両の水没及び漂流を確実に防止することができる安全性に優れた車両用水没防止構造体を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る車両用水没防止構造体は、車両の水没を防止する車両用水没防止構造体であって、
前記車両が載置される底支持部と、前記車両の車高の0.8〜2倍の高さで該車両の外周を囲む周壁部とを有し、
該周壁部は、前記底支持部と水密に連結されて袋状に形成され、使用時に流体が充填されることにより膨張する中空壁部を有し、
前記底支持部及び/又は前記周壁部に固定手段が設けられる。
ここで、中空壁部は、中空壁部の高さ方向及び/又は厚さ方向に分割された複数の分割中空部を有し、各分割中空部に流体供給部が設けられることが好ましい。これにより、一部の分割中空部が破損する等して流体が漏れても、中空壁部(周壁部)全体が潰れることがなく、車両の外周を保護して水没を食い止めることができる。そして、それぞれの流体供給部から、各分割中空部に流体を充填することができるので、分割中空部毎に流体の充填の有無を選択し、中空壁部の高さ及び/又は厚さを調整することができる。また、このとき、一側が流体供給源に接続され、他側が各流体供給部に対応して分岐し、各流体供給部に接続される分岐接続具を用意することが好ましい。予め各流体供給部と分岐接続具を接続しておけば、接続作業に手間をかけることなく、分岐接続具を介して各流体供給部と流体供給源を接続し、複数の分割中空部に同時に短時間で流体を充填することができ、充填作業の迅速性に優れる。
前記目的に沿う第2の発明に係る車両用水没防止構造体は、車両の水没を防止する車両用水没防止構造体であって、
前記車両が載置される底支持部と、前記車両の車高の0.8〜2倍の高さで該車両の外周を囲む周壁部とを有し、
該周壁部は、前記底支持部と水密に連結されたシート状の外周囲繞部と、該外周囲繞部の内側及び/又は外側に配置されて袋状に形成され、使用時に流体が充填されることにより膨張して前記外周囲繞部と連結される中空壁部を有し、
前記底支持部及び/又は前記周壁部に固定手段が設けられる。
第1、第2の発明に係る車両用水没防止構造体において、前記周壁部は、平面視して多角形状に形成され、前記中空壁部は、前記周壁部の各面に対応して分割されていることが好ましい。
ここで、分割された中空壁部には、それぞれ流体供給部が設けられることが好ましい。
第1、第2の発明に係る車両用水没防止構造体において、前記周壁部で囲まれた空間部を複数の部分空間部に分割する仕切り壁を有することが好ましい。
第1、第2の発明に係る車両用水没防止構造体は、底支持部と、周壁部で車両の底部と外周を囲んで車両の水没を確実に防止することができる。このとき、周壁部を構成する中空壁部に流体が充填されることにより、周壁部のクッション性で漂流物等の衝突から車両を保護することができる。また、使用時以外は、中空壁部の流体を抜いて周壁部を押し潰すことができるので、車両の駐車スペースに設置したまま車両を出し入れすることが可能であり、使用時は中空壁部に直ちに流体を充填することができる。特に、第2の発明に係る車両用水没防止構造体は、周壁部が、底支持部と水密に連結されたシート状の外周囲繞部を有するので、簡単な構造で高い水密性を確保することができる。また、周壁部が、外周囲繞部と中空壁部による二重構造となるので、外周囲繞部又は中空壁部のいずれか一方が破損しても周壁部の形状を維持することができ、水没防止の確実性を向上させることができる。
第1、第2の発明に係る車両用水没防止構造体において、周壁部が、平面視して多角形状に形成され、中空壁部が、周壁部の各面に対応して分割されている場合、周壁部の構造を簡素化することができ、分割された複数の中空壁部に、同時に短時間で流体を充填することが可能となり、充填作業を迅速に行うことができる。
第1、第2の発明に係る車両用水没防止構造体において、周壁部で囲まれた空間部を複数の部分空間部に分割する仕切り壁を有する場合、車両用水没防止構造体を大型化し、各部分空間部に車両を収容して、複数の車両を同時に水没から保護することができる。
第1、第2の発明に係る車両用水没防止構造体、底支持部及び/又は周壁部に固定手段が設けられているので、底支持部及び/又は周壁部の要所を車両用水没防止構造体の設置面又は周囲の柱等の構造物に固定し、車両用水没防止構造体の移動及び周壁部の倒れを防止することができ、形態安定性に優れる。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用水没防止構造体の使用状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用水没防止構造体の使用状態を示す平面図である。 同車両用水没防止構造体の使用状態を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用水没防止構造体の使用状態を示す斜視図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る車両用水没防止構造体10について説明する。
車両用水没防止構造体10は、津波又は洪水等の発生時に、車両11の底部及び外周を囲むことにより、車両11の水没を防止するものである。
図1に示すように、車両用水没防止構造体10は、車両11が載置される底支持部12と、車両の外周を囲む周壁部13とを有している。そして、周壁部13は、底支持部12と水密に連結されて袋状(中空状)に形成され、使用時に流体が充填されることにより膨張する中空壁部13aを有している。底支持部12及び周壁部13で囲まれる空間部14に車両11が収容されるので、空間部14の大きさは、対象となる車両11の車長、車幅、及び車高に応じて、適宜、選択することができる。浸水時の水位が周壁部13の高さを超えない限り、空間部14には水が浸入せず、車両11を水没から守ることができるが、特に、周壁部13の高さを、車高の0.8〜2倍(好ましくは1〜1.5倍、より好ましくは1.1〜1.4倍)程度とすることにより、周壁部13の形状安定性に優れ、車両11を水没から効果的に守ることができる。なお、本実施の形態では、車両用水没防止構造体10を平面視して長方形状に形成したが、これに限定されるものではなく、周壁部13で車両11の外周を囲むことができればよく、例えば、平面視して、多角形状又は長円形状又は楕円形状等に形成してもよい。
底支持部12はシート状に形成され、周壁部13(中空壁部13a)は中空状に形成されるが、底支持部12及び周壁部13を形成する生地としては、例えばゴムボート、災害用エアーテント、又は耐火防護服等と同様の堅牢性及び耐久性を有する生地を用いることが好ましい。特に、水上で使用されるゴムボートの生地は、破れ難く、水密性に優れるので好適である。具体的には、ポリアミド又はポリエステル等の合成繊維の基布に、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、クロロプレンゴム、又は天然ゴム等のゴムを複数層貼り合わせたゴム引布が好適に用いられる。基布としてポリアミドを用いた場合は、軽量で柔軟性及び伸縮性に優れ、ポリエステルを用いた場合は、硬く、高剛性で伸縮性が少なく、耐久性に優れる。なお、基布に貼り合わせるゴムの組合せ及び層数は、適宜、選択することができる。また、ゴムの代わりに、塩化ビニル樹脂を基布に貼り合わせた生地を用いてもよく、その場合、加工が簡単で低コストで製造でき、耐摩耗性にも優れる。いずれの場合も、中空壁部13aに流体が充填されていない待機状態では、周壁部13(中空壁部13a)が扁平状態となっており、車両11の駐車スペースに車両用水没防止構造体10を設置したままで、車両11の出し入れを行うことができる。なお、周壁部13の破損を防止するために、扁平状態となった周壁部13の上(少なくとも車両11のタイヤが通過する範囲)に保護カバーを設置してもよい。
中空壁部13aは、その高さ方向に分割された複数の分割中空部15を有することが好ましい。なお、隣り合う分割中空部15同士は、外周の接触面が接着又は溶着等により接合されて一体化されている。このとき、隣り合う分割中空部15同士は、接触面(接合面)に連通孔を形成したり、チューブで連結したりして、複数の分割中空部15の間で流体を流通させてもよいが、分割中空部15同士を連通させず、それぞれの分割中空部15を独立させて、複数の分割中空部15の間で流体が流通しないようにすることにより、一部の分割中空部15が破損する等して流体が漏れても、周壁部13全体が潰れることがなく、車両11の外周を保護して水没を食い止めることができる。但し、独立した複数の分割中空部15に順次、流体を充填すると時間がかかるため、複数の分割中空部15に同時に流体を充填することが好ましい。そこで、各分割中空部15に流体供給部16を設け、一側が送風機やコンプレッサー等の流体供給源17に接続され、他側が各流体供給部16に対応して分岐し、各流体供給部16に接続される分岐接続具18を用いることにより、短時間で各分割中空部15に流体を充填することができる。特に、予め各流体供給部16と分岐接続具18を接続した状態で設置しておけば、接続作業に手間をかけることなく、短時間で充填作業を行うことができる。なお、分岐接続具18としては、金属製又は合成樹脂製のパイプを用いてもよいが、合成樹脂製のチューブ(ホース)を用いることにより、軽量で嵩張らず、取扱い性に優れる。また、各流体供給部或いは各流体供給部と分岐接続具との接続部に開閉コック等の開閉手段を取付けておけば、複数の分割中空部に対して選択的に流体を充填して、周壁部(中空壁部)の高さ調整を行うことができる。中空壁部13a(各分割中空部15)に充填した流体は各流体供給部16から抜き取ることもできるが、必要に応じて(例えば、流体供給部に逆止弁を取付けている場合)、別途、中空壁部(各分割中空部)に排出バルブを設けてもよい。なお、流体供給源として、空気入れと空気抜きの両方に対応した電動エアポンプ等を用いれば、短時間で中空壁部(各分割中空部))から空気を抜いて、初期の扁平状態に戻すことができる。
中空壁部13a(各分割中空部15)に充填する流体としては、例えば、空気、窒素、二酸化炭素等の気体が好ましい。但し、車両11を水上に浮かすことを目的とせず、周壁部13によって空間部14への水の浸入を防ぐことを目的とする場合は、水等の液体を中空壁部13aに充填してもよい。中空壁部13aに液体(水)を充填することにより、車両用水没防止構造体10が浸水で流されることを防止できる。中空壁部13aに液体(水)を充填する場合の流体供給源としては、水道又は消火栓を用いてもよいし、ポンプを用いてもよい。ポンプを用いれば、貯水槽、プール、池、又は井戸等の水を利用することができる。なお、中空壁部13aが複数段の分割中空部15に分割されている場合は、最下段又は最下段を含む下端側の連続した複数段の分割中空部15に液体(水)を充填し、その他の(上端側の)分割中空部15には気体を充填することにより、周壁部13の形状を安定化させつつ、設置性安定性を高めることが好ましい。本実施の形態では、中空壁部13aを高さ方向に4段の分割中空部15に分割したが、中空壁部13aの高さ方向の分割数は、車両11の車高等に応じて、適宜、選択することができる。また、周壁部が、平面視して多角形状に形成されている場合、中空壁部は、周壁部の各面に対応して分割することもできる。ここでの分割は、分割された中空壁部間で流体が流通しないことを指し、周壁部の水密性を確保するために、周壁部の各面の外表面又は内表面を連続した1枚のシートで形成し、各面に独立した中空壁部を形成したものや、中空壁部の内部を周壁部の各面に対応させて仕切りによって分割したものが好適に用いられる。そして、分割された各中空壁部に流体供給部を設けることにより、各中空壁部に同時に流体を充填することができ、車両用水没防止構造体を大型化した場合でも短時間で充填作業を完了することができる。なお、中空壁部を周壁部の各面に対応して分割する場合、さらに分割中空部に分割してもよいし、分割しなくてもよい。
周壁部13の要所には、ハトメ状の挿通部を有する固定手段20が設けられている。ロープ21の一端を固定手段20に結束し、他端を地中に打ち込まれた杭22の頭部に連結したり、周囲の柱等の固定構造物に結束したりして、車両用水没防止構造体10を確実に固定できる。本実施の形態では、ハトメ状の挿通部を有する矩形片状の固定手段20を周壁部13に縫い付けたが、固定手段となる金属製のリングを環状のベルトに通して周壁部13に縫い付けてもよい。また、紐状の固定手段の一端を周壁部13に縫い付けておき、使用時に他端を杭の頭部、周囲の固定構造物、又は重り等に連結してもよい。なお、固定手段20の数や配置は適宜、選択することができる。また、底支持部12の要所に、又は周壁部13と底支持部12の両方の要所に固定手段を設けることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る車両用水没防止構造体25について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図2及び図3に示す車両用水没防止構造体25が第1の実施の形態と異なる点は、周壁部26を構成する中空壁部26aが、中空壁部26aの高さ方向だけでなく、厚さ方向にも分割された複数の分割中空部27を有する点である。このとき、各分割中空部27が独立していることにより、外周側の分割中空部27が漂流物の衝突等で破損しても、内周側の分割中空部27で車両11の水没を防ぐことができる。各分割中空部27には、第1の実施の形態と同様に、流体供給部(図示せず)が設けられており、流体供給源と接続して流体を充填することができる。なお、中空壁部26aの高さ方向及び厚さ方向の分割数は適宜、選択することができる。
また、必要に応じて、周壁部26(中空壁部26a)の内側を支持する支持具28を設置することもできる。支持具28は、底支持部12上に載置される支持脚部29と、支持脚部29上に立設されて周壁部26の内側に当接する平板状の当接部30とを有することにより、周壁部26を補強して倒れを防止することができる。中空壁部26aは扁平状態から流体の充填によって膨張して図2及び図3に示す状態となるので、予め支持具28を設置してから、各分割中空部27に流体を充填すれば、中空壁部26aは支持具28に沿うようにして膨張し、車両11の外周を囲むことができる。なお、支持具28の形状及び配置は、本実施の形態に限定されるものではなく、適宜、選択することができる。また、支持具28(当接部30)の上端側を連結する連結部31を設ければ、周壁部26の倒れを効果的に防ぐことができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る車両用水没防止構造体32について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示す車両用水没防止構造体32が第1の実施の形態と異なる点は、周壁部33が、底支持部12と水密に連結されたシート状の外周囲繞部34と、外周囲繞部34の内側に配置されて袋状に形成され、使用時に流体が充填されることにより膨張する中空壁部35とを有する点である。ここで、周壁部33は平面視して長方形状に形成され、中空壁部35は周壁部33の各面に対応して分割されている。そして、分割された中空壁部35には、それぞれ流体供給部36が設けられる。外周囲繞部34と中空壁部35は、要所を紐体等で結束したり、面ファスナで貼り付けたりして連結(固定)することが好ましい。また、必要に応じて、隣り合う中空壁部35同士も同様に連結(固定)することができる。なお、車両用水没防止構造体32を大型化する場合には、中空壁部35をさらに独立した複数の分割中空部37に分割してもよい。このとき、分割中空部37の数は適宜、選択することができる。また、中空壁部35は長さ方向だけでなく、高さ方向にも分割することができる。外周囲繞部を蛇腹状に形成して高さ方向に押し潰し易い構造とした場合、使用前の状態で嵩張らず、車両11の出し入れをスムーズに行うことができる。
さらに、必要に応じて、周壁部33で囲まれた空間部14を複数の部分空間部38に分割する仕切り壁40を設けてもよい。この仕切り壁40としては、中空壁部35と同様に袋状に形成し、使用時に流体を充填するものを用いてもよいし、板材のクッション材等をそのまま用いてもよい。これにより、車両用水没防止構造体32を大型化し、各部分空間部38に車両を収容して、複数の車両を同時に水没から保護することができるので、バス、トラック、タクシー、タンクローリー、コンテナ、ゴミ収集車、又はバキュームカー等を複数所有する事業所等で好適に用いることができる。なお、仕切り壁の数及び配置は、特に限定されるものではなく、さらに多くの部分空間部を設けることもできる。例えば、空間部を縦横(格子状)に仕切ることも可能である。また、必ずしも車両1台毎に部分空間部を形成する必要はなく、1つの部分空間部に複数台の車両を収容する構成とすることもできるし、仕切り壁を省略して1つの空間部に複数台の車両を収容する構成とすることもできる。図4では、外周囲繞部34の内側に中空壁部35を配置したが、外周囲繞部34の外側に中空壁部を配置してもよいし、外周囲繞部34の内側及び外側に中空壁部を配置してもよい。また、本実施の形態では、周壁部33を平面視して長方形状に形成したが、これに限定されるものではなく、平面視して正方形状又はその他の多角形状に形成してもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、空間部を上から覆う屋根シートを取付ければ、車両用水没防止構造体を屋根付きのガレージ(車庫)又は倉庫だけでなく、屋外に設置することもできる。また、固定手段に連結されるロープを長さ調整可能としておき、水位が周壁部の高さを超えそうな時には、ロープの長さを伸ばして、車両用水没防止構造体と共に車両を水に浮かせた状態で、所定の位置に固定(保持)するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態では、流体供給源として送風機、コンプレッサー、ポンプ、水道、又は消火栓を用いる場合について説明したが、災害により、停電や断水が発生し、これらの流体供給源が使用できない場合には、車両の排気ガスを中空壁部に充填してもよい。また、車両のバッテリーから、送風機、コンプレッサー、ポンプ等の流体供給源に電力を供給し、これらを用いて中空壁部に流体を充填することもできる。
10:車両用水没防止構造体、11:車両、12:底支持部、13:周壁部、13a:中空壁部、14:空間部、15:分割中空部、16:流体供給部、17:流体供給源、18:分岐接続具、20:固定手段、21:ロープ、22:杭、25:車両用水没防止構造体、26:周壁部、26a:中空壁部、27:分割中空部、28:支持具、29:支持脚部、30:当接部、31:連結部、32:車両用水没防止構造体、33:周壁部、34:外周囲繞部、35:中空壁部、36:流体供給部、37:分割中空部、38:部分空間部、40:仕切り壁

Claims (4)

  1. 車両の水没を防止する車両用水没防止構造体であって、
    前記車両が載置される底支持部と、前記車両の車高の0.8〜2倍の高さで該車両の外周を囲む周壁部とを有し、
    該周壁部は、前記底支持部と水密に連結されて袋状に形成され、使用時に流体が充填されることにより膨張する中空壁部を有し、
    前記底支持部及び/又は前記周壁部に固定手段が設けられたことを特徴とする車両用水没防止構造体。
  2. 車両の水没を防止する車両用水没防止構造体であって、
    前記車両が載置される底支持部と、前記車両の車高の0.8〜2倍の高さで該車両の外周を囲む周壁部とを有し、
    該周壁部は、前記底支持部と水密に連結されたシート状の外周囲繞部と、該外周囲繞部の内側及び/又は外側に配置されて袋状に形成され、使用時に流体が充填されることにより膨張して前記外周囲繞部と連結される中空壁部を有し、
    前記底支持部及び/又は前記周壁部に固定手段が設けられたことを特徴とする車両用水没防止構造体。
  3. 請求項1又は2記載の車両用水没防止構造体において、前記周壁部は、平面視して多角形状に形成され、前記中空壁部は、前記周壁部の各面に対応して分割されていることを特徴とする車両用水没防止構造体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1記載の車両用水没防止構造体において、前記周壁部で囲まれた空間部を複数の部分空間部に分割する仕切り壁を有することを特徴とする車両用水没防止構造体。
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