JP6546451B2 - 放射線撮像装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents

放射線撮像装置、その制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、放射線撮像装置、その制御方法及びプログラムに関する。
放射線(X線)による医療画像診断や非破壊検査に用いる撮像装置として、半導体材料によって形成された平面検出器(Flat Panel Detector、以下FPD)を用いた放射線撮像装置が知られている。このような放射線撮像装置は、例えば医療画像診断において、静止画や動画などのデジタル撮像装置として用いられうる。
FPDとしては、積分型のセンサおよびフォトンカウンティング型のセンサがある。積分型のセンサは、放射線の入射により発生した電荷の総量を計測する。それに対し、フォトンカウンティング型のセンサは、入射した放射線のエネルギ(波長)を識別し、複数のエネルギレベルの各々について放射線の検出回数をカウントする。即ち、フォトンカウンティング型のセンサは、エネルギ分解能を有するため、積分型のセンサに比べて診断能力を向上させることができる。
特許文献1には、CdTeを用いて放射線のエネルギを直接検出することにより放射線の検出回数をカウントする直接型のセンサが提案されている。また、特許文献2には、放射線の入射によりシンチレータで生じた光の強度を検出し、当該光の検出回数をカウントする間接型のセンサが提案されている。
特表2013−501226号公報 特開2003−279411号公報
直接型のセンサに用いられるCdTeの単結晶は、数cm角程度にしか成長させることができない。そのため、直接型のセンサは、大面積化が困難であり、非常に高価となる。また、アモルファスSeを成膜することにより大面積の直接型のセンサを実現する方法もあるが、当該方法により作製されたセンサは、動作が遅く、温度管理が必要などの難点がある。
これに対し、間接型のセンサは、大面積化が容易であり安価となるという利点がある。しかしながら、特許文献2には、特定のエネルギを有する放射線の入射量を求めることについて記載されていない。
本発明は、間接型のセンサにおいて、入射する放射線のエネルギ帯ごとの入射量を取得する技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の一部の実施形態に係る放射線撮像装置は、放射線を光に変換するシンチレータと、光を検出する光検出器を有する複数の画素が配されたセンサパネルと、処理部と、を含む放射線撮像装置であって、処理部は、光検出器で検出された光に応じて信号を生成し、複数の画素のうち1つの注目画素及び注目画素に近接する1つ以上の画素を含む画素群によって同じ期間に生成された複数の信号が特定の分布を有するかを判定し、特定の分布を有すると判定された回数を注目画素についてカウントし、第1の係数に従って回数を変換することによって得られた値に基づいて、注目画素へ向けて照射された放射線のうち第1のエネルギ帯の入射量を取得し、第2の係数に従って回数を変換することによって得られた値に基づいて、注目画素へ向けて照射された放射線のうち第2のエネルギ帯の入射量を取得することを特徴とする。
上記手段により、間接型のセンサにおいて、入射する放射線のエネルギ帯ごとの入射量を取得する技術が提供される。
本発明に係る放射線撮像装置の構成例を示す図。 図1の放射線撮像装置のセンサパネルの構成を示す図。 図1の放射線撮像装置のセンサ部の構成を示す図。 図1の放射線撮像装置のセンサパネルの照射期間と読出し期間とを示す図。 図1の放射線撮像装置の照射期間における各センサ部の動作を示す図。 図1の放射線撮像装置のシンチレータの発光の広がりを示す図。 図1の放射線撮像装置のデジタル値に変換された発光分布を示す図。 図1の放射線撮像装置の変換部を示す図。 図1の放射線撮像装置の変換係数の例を示す図。 図1の放射線撮像装置の読出し期間における各センサ部の動作を示す図。 本発明の第2実施形態に係る放射線撮像装置のセンサ部の構成を示す図。
以下、本発明に係る放射線撮像装置の具体的な実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面において、複数の図面に渡って共通の構成については共通の符号を付している。そのため、複数の図面を相互に参照して共通する構成を説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。なお、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
<第1実施形態>
本発明に係る第1実施形態の放射線撮像装置100(又は、「放射線撮像システム」と称されてもよい。)について説明する。図1は、第1実施形態の放射線撮像装置100の構成例を示す。第1実施形態の放射線撮像装置100は、例えば、被検体に放射線を照射する照射部101と、照射部101を制御する照射制御部102と、放射線が照射された被検体を撮像する撮像部104と、プロセッサ103とを含む。照射制御部102及びプロセッサ103はそれぞれ、CPUやメモリなどを有するコンピュータなどによって構成されうる。本実施形態において、照射制御部102及びプロセッサ103が別々に構成されているが、それに限られるものではなく、一体に構成されていてもよい。即ち、照射制御部102及びプロセッサ103が、それらの機能を有する1つのコンピュータで構成されていてもよい。
撮像部104は、例えば、入射した放射線を光に変換するシンチレータ105と、センサパネル106とを含む。センサパネル106には、例えば、シンチレータ105によって放射線から変換された光を各々が検出する複数のセンサ部201が、複数の行及び複数の列を形成するように配列されている。センサ部201は「画素」と称されてもよい。詳細は後述するが、各センサ部201は、フォトンカウンティング方式の放射線撮像を行うための構成を有し、光の検出結果に基づいて、入射する放射線のフォトンの数を計測する。
プロセッサ103は、撮像部104との間で信号ないしデータの授受を行い、具体的には、撮像部104を制御して放射線撮像を行い、それにより得られた信号を撮像部104から受ける。この信号は、放射線フォトンの計測値を含み、例えば、プロセッサ103は、該計測値に基づいて、例えばディスプレイ等の表示部(不図示)に放射線画像を表示させるための画像データを生成する。このとき、プロセッサ103は、該画像データに対して所定の補正処理を行ってもよい。また、プロセッサ103は、放射線照射を開始または終了するための信号を照射制御部102に供給する。
次に、センサパネル106の構成について図2を参照しながら説明する。図2は、センサパネル106の構成を示す図である。センサパネル106は、複数のセンサ部201、垂直走査回路202、水平走査回路203、列信号線204、信号線205、出力線206、信号線207および列選択回路208を含みうる。複数のセンサ部201の各々は、シンチレータ105で生じた光の分布を取得する。次いで、取得した光の分布のうち特定の分布を検出した検出回数をカウントするように構成されうる。各センサ部201は、1つ以上の分布に応じた検出回数のデータを、各センサ部201に向けて照射された放射線のエネルギ帯ごとの入射量に変換する。各センサ部201は、信号線205を介して信号が供給されると、入射量のデータを、列信号線204を介して列選択回路208に出力する。
垂直走査回路202は、入射量のデータが各センサ部201から出力されるように、信号を供給する信号線205を順番に切り替える。列選択回路208は、信号線207を介して信号が供給されたときに、各センサ部201から出力された入射量のデータを出力線206に出力データDATAとして出力する。また、水平走査回路203は、入射量のデータを出力線206に出力する動作が複数の列選択回路208において順番に行われるように、信号を供給する信号線207を順番に切り替える。ここで、図2では、説明を簡単にするため、3行×3列のセンサ部201が配列されたセンサパネル106を示したが、より多くのセンサ部201が配列されたセンサパネル106が用いられてもよい。例えば、17インチのセンサパネル106(FPD)では、約2800行×約2800列のセンサ部201が配置されうる。また例えば、センサパネル106は、センサ部201が2次元アレイ状に配列される形態に限定されることはなく、センサ部201が1次元に配列されたライン状のセンサパネル106であってもよい。
次に、センサ部201の構成について図3を参照しながら説明する。図3は、センサ部201の構成を示す図である。センサパネル106の各センサ部201は、例えば、光検出器である検出素子301、処理部330、出力部305、基準電圧306を供給する基準電圧部を含みうる。また処理部330は、電圧変換部302、比較部303、メモリ304、判定部307、変換部130を含みうる。検出素子301は、放射線がシンチレータ105に入射することによりシンチレータ105で生じた光を検出し、信号を生成する光電変換器である。検出素子301には、公知の光電変換素子、例えばフォトダイオードなどを用いてもよい。電圧変換部302は、例えば微分回路が用いられ、検出素子301で生成された信号を電圧のパルス信号に変換して比較部303へ出力する。比較部303は、電圧変換部302から出力されたパルス信号の電圧値と基準電圧306とを比較し、比較結果に応じた比較結果信号として例えば2値の信号を生成する。電圧変換部302から出力されたパルス信号の電圧値が基準電圧306の電圧値以上である場合は、比較部303は、比較結果に応じた信号としてデジタル値「1」を出力する。一方で、電圧変換部302から出力されたパルス信号の電圧値が基準電圧306よりも小さい場合は、比較部303は、比較結果に応じた信号としてデジタル値「0」を出力する。比較部303に供給される基準電圧306は、センサパネル106における全てのセンサ部201に対して共通の値になるように設定されうる。シンチレータ105に放射線が入射し光に変換されると、検出素子301で検出された光に応じて、電圧変換部302を介して、比較部303が2値のデジタル値の信号を生成する。
判定部307は、同じ期間に複数のセンサ部201(画素群)の比較部303から出力される複数のデジタル値の信号を含む信号パターン309を取得する。判定部307は、同じ期間に各センサ部201から出力される複数の信号で構成された信号パターン309を取得することによって、入射した放射線の1つの放射線フォトンからシンチレータ105で変換された光の分布の広がりを取得することができる。
次いで、判定部307は、信号パターン309が特定の分布を有するか否かを判定する。判定部307は、信号パターン309が特定の分布を有すると判断した場合、所定の期間に特定の分布が検出された回数をカウントする。具体的には、判定部307は、取得された信号パターン309と予め設定された光の分布を表す参照パターン308とを比較する。信号パターン309と参照パターン308とが一致したと判定した場合、判定部307は、該参照パターン308と対応する分布を検出したと判定してメモリ304のカウント値に1を加える分布検出信号を出力する。信号パターン309と参照パターン308とが一致しない場合、判定部307は、分布を検出したことを示す分布検出信号を出力せずメモリ304のカウント値を変化させない。判定部307とメモリ304とによって、信号パターン309と参照パターン308とが一致し、特定の分布を検出したと判定された検出回数がカウントされる。参照パターン308は、例えば判定部307内のメモリなどに記録されていてもよいし、判定部307の外部から与えられてもよい。
ここでメモリ304のカウント値に1を加えるための分布の検出の判定は、信号パターン309と参照パターン308との比較だけに限られるものではない。例えば、隣接するセンサ部201の比較部303の出力を加算する加算回路を用い、判定部307が、比較部303から出力されるデジタル値の合計値に応じて、メモリ304をカウントさせてもよい。例えば、センサ部201の比較部303からの出力が「1」で、該センサ部201と該センサ部201の上下左右に隣接する4つのセンサ部201との比較部303からの出力の合計が「2」以上となる。この場合、判定部307が、特定の分布を検出したとしてメモリ304のカウント値に1を加えてもよい。判定部307は、1つのセンサ部201だけでなく該センサ部201に隣接する複数のセンサ部201で光が検出され、シンチレータ105で発光した光が複数のセンサ部201に広がって検出されたことを判定できる。
信号パターン309は、センサ部201の比較部303の出力と、該センサ部201に対して上下左右に隣接する4つのセンサ部201の比較部303の出力から構成される複数ビットのデジタル値でありうる。すなわち信号パターン309は、シンチレータ105において、放射線フォトンが光に変換されたときの発光の分布を反映した複数の信号によるデジタル値となる。図3に示す構成では、比較部303がセンサ部201に対して1つ配置されているため、信号パターン309は、5ビットのデジタル値となる。しかしながら、本実施形態はこれに限られるものではなく、例えばそれぞれのセンサ部201に対して基準電圧306の互いに異なる複数の比較部303を配置し、多値での判定を行ってもよい。比較部303を複数配置することによって、各センサ部201は、光の強度に関する複数のレベルの発光の分布について、検出回数をカウントすることができる。
メモリ304に格納されたカウント値を、入射した放射線のエネルギ帯ごとの入射量に変換する変換部130については、後述する。また、出力部305は、出力部305に接続された信号線205を介して垂直走査回路202から信号が供給されたとき、変換部130によって変換された放射線のエネルギ帯ごとの入射量のデータDATAを、列信号線204を介して列選択回路208に供給する。その後、列選択回路208に信号線207を介して信号が供給されたとき、入射した放射線のエネルギ帯ごとの入射量のデータDATAがプロセッサ103に出力される。
図3に示す構成では、それぞれのセンサ部201に判定部307Rと判定部307Bとの2つの判定部307が配置される。判定部307Rと判定部307Bとは、それぞれ異なる参照パターン308を用いて信号パターン309に対する判定を行う。判定部307Rに参照パターン308Rが、判定部307Bに参照パターン308Bが、それぞれ与えられる。メモリ304は、判定部307Rに接続されたメモリ304Rと、判定部307Bに接続されたメモリ304Bとの2つが配置されている。判定部307Rにおいて、信号パターン309と参照パターン308Rとが一致したと判定した場合、判定部307は、メモリ304Rのカウント値に1を加える。また、判定部307Bにおいて、信号パターン309と参照パターン308Bとが一致したと判定した場合、判定部307Bは、メモリ304Bのカウント値に1を加える。本実施形態では、複数の判定部307及びメモリ304を配置することによって、複数の特定のエネルギを有する放射線フォトンの入射量を取得する。
本実施形態では、判定部307を1つのセンサ部201に2個配置する例を示すが、それに限られるものではなく、例えば判定部307を1つだけ配置しもよい。また例えば判定部307を3個以上配置し、それぞれ異なる参照パターン308と信号パターン309とが一致するか否かを判定してもよい。また、図3に示す構成ではメモリ304を2個配置する例を示すが、それに限られるものでなく、例えば配置される判定部307の数に合わせ、メモリ304を1つだけ配置してもよいし、3個以上のメモリ304を配置してもよい。また、信号パターン309は、本実施形態においてセンサ部201と該センサ部201に対して上下左右に隣接する4つのセンサ部との5つのセンサ部の比較部303の出力から構成される。しかしながら、信号パターン309は、例えば、互いに隣接する2つのセンサ部201や、センサ部201に対して斜めに隣接する4つのセンサ部201、2つ以上離れたセンサ部201の比較部303の出力から構成されてもよい。また、信号パターン309は、例えば、センサ部201と該センサ部201の周囲に隣接する8つのセンサ部との9つのセンサ部の比較部303の出力から構成されてもよい。放射線の入射によってシンチレータ105が発光し、複数のセンサ部201のうち1つの注目画素であるセンサ部201と該注目するセンサ部201に近接する1つ以上のセンサ部によって、同じ期間に生成された発光の分布の広がりが取得される構成であればよい。そして、判定部307は、該注目されるセンサ部201ごとに、同じ期間に生成された発光の分布を取得し、発光の分布が特定の分布を有するか否かを判定する。
次に、本実施形態における放射線撮像システムの駆動について説明する。図4は、撮像部104のセンサパネル106の駆動タイミングを示す図である。図4の波形は、横軸を時間として放射線の照射期間、及び、データDATAの読み出しの期間を表している。図4において、放射線照射期間は、照射部101によって被検体に放射線を照射し、センサパネル106に入射した放射線をシンチレータ105で光に変換し、光の分布の広がりを取得し、参照パターン308と一致する回数をカウントさせる期間である。また読出し期間は、放射線照射期間に得られた検出回数を入射した放射線のエネルギ帯ごとの入射量に変換したデータDATAをセンサパネル106から出力させる期間である。図4に示すように、センサパネル106は、放射線照射期間と読出し期間とを交互に行うことによって、動画を取得することが可能となる。また、例えば放射線照射期間と読出し期間とを1度行うことによって静止画を取得してもよい。
次に、図3に示すように構成されたセンサ部201における放射線照射期間での動作について、図5を参照しながら説明する。図5は、電圧変換部302、比較部303及びメモリ304の放射線照射中の駆動タイミングを示す。図5の波形は、横軸を時間とした電圧変換部302の出力、比較部303の出力、メモリ304のカウント値を表している。放射線フォトンが撮像部104に入射し、シンチレータ105で光に変換される。検出素子301において検出された光に起因する電気信号が、電圧変換部302で電圧のパルスに変換される。この電圧変換部302の電圧のパルスが基準電圧306を上回ると、比較部303からデジタル値「1」が出力される。本実施形態では、上述したように比較部303とメモリ304との間には、信号パターン309と参照パターン308とを比較する判定部307が存在する。複数のセンサ部201(画素群)の比較部303が出力した複数の信号である信号パターン309と、参照パターン308Rとの両者が一致した場合、判定部307Rは、メモリ304Rのカウント値に1を加える。また同様に、信号パターン309と参照パターン308Bとの両者が一致した場合、判定部307Bは、メモリ304Bのカウント値に1を加える。判定部307において信号パターン309と参照パターン308とが一致したと判定した回数が、特定の分布を検出した検出回数としてカウントされメモリ304に格納される。
次いで、図6〜9を用いて、放射線照射期間に得られた検出回数を特定のエネルギを有する放射線の入射量に変換する方法について説明する。図6は、入射する放射線のエネルギとシンチレータ105の発光の分布との関係を表す図である。図6に示す構成において、放射線は図の上側から入射し、撮像部104では、放射線の入射する側からシンチレータ105、センサパネル106(検出素子301)の順に配される。放射線を構成する複数の放射線フォトンは様々なエネルギを有する。図6(a)に示すように、低いエネルギを有する放射線フォトンは、検出素子301から遠く、放射線の入射側に近いところで吸収される可能性が高い。この場合、シンチレータ105によって放射線から変換された光は、シンチレータ105内で広く拡散するため、多数のセンサ部201の検出素子301で検出される。一方、高いエネルギを有する放射線フォトンは、低いエネルギを有する放射線フォトンよりもシンチレータ105で吸収され難い。このため、図6(a)のように放射線の入射面側で吸収される場合や、図6(b)に示すように検出素子301の近傍で吸収される場合がある。図6(b)に示すように検出素子301の近傍で吸収される場合、シンチレータ105によって放射線から変換された光が図6(a)の場合と比較して拡散せずに、例えば1つのセンサ部201の検出素子301で検出される。
このように入射する放射線フォトンの有するエネルギの違いによって、放射線がシンチレータ105で吸収される深さが異なる。放射線フォトンが光に変換されるシンチレータ内での深さが異なると、それに応じて発光の分布の広がりも異なる。これによって、放射線撮像装置100は、入射した放射線に対してエネルギの分解能を有し、各センサ部201へ向けて照射された放射線のうち、放射線の有する特定のエネルギ帯ごとに、その入射量を検出することができる。
ここで、放射線の有するエネルギの差に起因する発光の分布の広がりの差が大きいほど、エネルギ分解能を向上することができる。発光の分布の広がりは、シンチレータ105の厚さ702によって大きく変化しうる。シンチレータ105の厚み702が厚いほど、放射線の入射面の近傍で吸収された放射線による発光が、より多くのセンサ部201の検出素子301まで広がる。放射線の入射面の近傍で吸収された放射線フォトンによる発光をより広い範囲に拡散させるために、シンチレータ105の厚さ702は、例えば、検出素子301の配されるセンサ部201のピッチよりも大きいとよい。
また、エネルギ分解能の精度を高めるために、シンチレータ105の検出素子301と対向する側とは反対側、図6に示す構成の場合、放射線の入射する側に吸収層701を配してもよい。シンチレータ105で発光した光は、さまざまな方向に拡散しうる。検出素子301に近い領域で発光した場合でも、図6(c)に示すように、光は検出素子301への方向以外にも拡散しうる。シンチレータ105の表面において光の反射率が高い場合、この拡散した光が、表面で反射し検出素子301に入射しうる。この反射光は、検出素子301の近傍で発光し直接、検出素子301に入射した光と比較して、複数のセンサ部201の検出素子301まで広がりうる。このため、検出素子301から離れた位置で発光した光の発光分布との差が発生し難くなる可能性がある。この反射による光の拡散を防ぐために吸収層701が配されるとよい。例えば吸収層701は、シンチレータ105の発光する光が吸収層701に入射した場合、該光の10%以上を吸収するとよい。
また、本実施形態において、図6に示すように撮像部104では、放射線の入射する側からシンチレータ105、センサパネル106の順に配される。しかしながら、シンチレータ105及び検出素子301の配置はこれに限られるものではない。放射線は、センサパネル106の側から入射し、センサパネル106を通過した後、シンチレータ105に入射してもよい。この場合、低いエネルギを有する放射線フォトンは、シンチレータ105の検出素子301に近いところで吸収される。シンチレータ105によって放射線から変換された光は、シンチレータ105内で広く拡散せずに、例えば1つのセンサ部201の検出素子301で検出される。一方、高いエネルギを有する放射線フォトンは、低いエネルギを有する放射線フォトンよりもシンチレータ105で吸収され難い。このため、例えば検出素子301から離れた場所でシンチレータに吸収された放射線による発光は、シンチレータ105内で広く拡散し、多数のセンサ部201の検出素子301で検出される。このように、放射線がセンサパネル106の側から入射した場合においても、発光する深さの相違によって、発光の分布の広がりが異なる。これによって、放射線撮像装置100は、各センサ部201へ向けて照射された放射線のうち、入射した放射線の有するエネルギとその入射量とを検出することができる。
図7は、センサ部201の検出素子301によって発光を検出し、比較部303によってデジタル値に変換された信号パターン309を示す。図2に示すように構成されたセンサパネル106は、センサ部201をX行×Y列の2次元アレイ状に配置したものである。図8には5行×5列のセンサ部201の比較部303からのデジタル値が示されている。
図6(a)で示したように、シンチレータ105の検出素子301から離れた場所で放射線が吸収され発光した場合、検出素子301から離れた場所で発光するため、光はシンチレータ105内で拡散し、発光の分布は複数のセンサ部201に広がる。この場合、各センサ部201の比較部303からのデジタル値は、図7(a)に示すように注目画素であるセンサ部201Aを中心に、隣接したセンサ部201でも光を検出したことを示す信号パターン309Rとなりうる。この信号パターン309Rは、センサ部201Aと、センサ部201Aに近接する複数のセンサ部201で光を検出したことを識別するための参照パターン308Rと一致する。そこで、判定部307Rは、信号パターン309Aと参照パターン308Rとが一致したと判定し、メモリ304Rのカウント値に1を加える。
一方、図6(b)で示したように、シンチレータ105の検出素子301の近傍で放射線が吸収され発光した場合、検出素子301に近い場所で発光する。このため、発光の分布は複数のセンサ部201に広がらず、例えば1つのセンサ部201Aだけで検出される。この場合、各センサ部201の比較部303からのデジタル値は、図7(b)に示すようなセンサ部201Aだけで光を検出した信号パターン309Bとなりうる。この信号パターン309Bは、センサ部201Aだけで光を検出し、近接するセンサ部201では光を検出しないことを識別するための参照パターン308Bと一致する。そこで、判定部307Bは、信号パターン309Bと参照パターン308Bとが一致したと判定し、メモリ304Bのカウント値に1を加える。このように、判定部307とメモリ304とによって、信号パターン309と参照パターン308とが一致し、特定の分布が検出されたと判定された検出回数が、センサ部201ごとにカウントされる。
次にセンサ部201ごとに得られた検出回数のカウント値から、入射した放射線の特定のエネルギ帯ごとの入射量を取得するための方法について説明する。図8に検出回数を放射線の入射量に変換する変換部130、図9に検出回数を放射線の入射量に変換する係数である変換係数の例についてそれぞれ示す。以下の例では、ある閾値(例えば、60keV)を境界として放射線のエネルギを2つのエネルギ帯に分け、それぞれのエネルギ帯について放射線の入射量を取得する場合を説明する。この閾値よりも低いエネルギを低エネルギと呼び、この閾値よりも高いエネルギを高エネルギと呼ぶ。
低いエネルギを有する放射線が、必ずしもシンチレータ105の入射面側で吸収され発光の分布が広がり、また高いエネルギを有する放射線が、必ずシンチレータ105の入射面側から離れた場所で吸収され発光の分布が狭いとは限らない。低いエネルギを有する放射線は、シンチレータ105の入射面側で吸収される可能性が高く、また高いエネルギを有する放射線は、シンチレータ105でほぼ均一に吸収される可能性が高い。このため各参照パターン308と一致した信号パターン309の検出回数であるメモリ304R、メモリ304Bの各カウント値に対し、図9に示す変換係数に従って、エネルギ帯ごとの放射線の入射量に変換する。変換係数は、放射線フォトンの有するエネルギと、放射線フォトンが光に変換され取得される信号パターン309と参照パターン308とが一致する可能性と、の関係を表す係数である。例えばメモリ304Rのカウント値に対して係数L、係数H、メモリ304Bのカウント値に対して係数L’、係数H’を乗算することによって、各カウント値を変換する。図8に示す変換部130の構成において、信号パターン309で光を検出する分布が広いことを検出したメモリ304Rのカウント値に対して、係数L=0.6を乗算する。これによって、メモリ304Rのカウント値のうち低エネルギの放射線に起因する変換入射量が算出される。また、メモリ304Rのカウント値に対して、係数H=0.4を乗算し、メモリ304Rのカウント値のうち高エネルギの放射線に起因する変換入射量が算出される。同様に、信号パターン309の光を検出する分布が狭いことを検出したメモリ304Bのカウント値に対して、係数L’=0.1を乗算し、メモリ304Bのカウント値のうち低エネルギの放射線に起因する変換入射量が算出される。また係数H’=0.9を乗算し、メモリ304Bのカウント値のうち高エネルギの放射線に起因する変換入射量が算出される。次いで、低エネルギの放射線に起因するそれぞれの変換入射量を加算する。また、高エネルギの放射線に起因するそれぞれの変換入射量を加算する。これによって、複数のセンサ部201によって検出された光の分布のカウント値から、低エネルギと高エネルギとのそれぞれのエネルギ帯で入射した放射線の入射量に変換される。取得された低エネルギの放射線に起因する入射量のデータは出力部305Rに、取得された高エネルギの放射線に起因する入射量のデータは出力部305Bに、それぞれ格納される。
ここで変換係数は、例えば上述した高いエネルギ及び低いエネルギのように、放射線の特定のエネルギ帯ごとに適宜設定される。また変換係数は、参照パターン308ごとに、それぞれ設定される。ここで、例えば変換係数は、使用する照射部101の管電圧、管電流、照射時間、付加フィルタの材質及び厚さや、使用するシンチレータ105の減弱係数、厚さ、可視光透過率などの条件によって変化する。変換係数を撮影条件ごとに異なるパラメータとして設定することによって、放射線撮像装置100は、高精度なエネルギ分解能を有することが可能となる。また変換係数は、各メモリ304のカウント値に対して本実施形態のように2つ設定されてもよいし、例えば1つだけ設定されてもよいし、また例えば3つ以上設定されてもよい。検出する放射線のエネルギ帯の種類によって、適宜設定すればよい。また上述の例では、変換入射量をエネルギ帯ごとに加算することによって放射線の入射量を取得した。しかしこれに限られることはなく、例えばメモリ304が1つの場合や、放射線の吸収と発光の分布との間に強い相関関係がある場合などは、変換係数を適用するのみで加算を用いなくてもよい。
ここで照射期間における上述の動作は、センサ部201の動作周波数と、照射部101の照射量とを、放射線フォトンを1個ずつ計測することができる値に設定することによってなされうる。例えば、センサ部201の動作周波数は、10kHzから数MHzの範囲内(例えば100kHz程度)で設定されてもよい。また、例えば照射部101の照射量は、管電圧を100kV程度とし、管電流を10mA程度としたときの値で設定されてもよい。
次に、図3に示すように構成されたセンサ部201における読み出し期間での動作について図10を参照しながら説明する。図10は、読み出し期間における各センサ部201の動作を示す図である。図10における波形は、横軸を時間とした信号線205への信号の供給、信号線207への信号の供給、および列選択回路208からの取得された放射線の入射量のデータDATAの出力をそれぞれ表している。図10に示すように、複数の信号線205および複数の信号線207には、順番に信号が供給される。例えば、信号線205−0Rに信号の供給を開始すると、信号線205−0Rに接続されたセンサ部201の出力部305Rから特定のエネルギ帯の放射線の入射量のデータが列選択回路208に供給される。そして、信号線205−0Rに信号を供給している期間において、複数の信号線207に順番に信号を供給し、複数の列選択回路208から出力線206に放射線の入射量のデータDATAを順番に出力させる。
また、信号線205−0Rへの信号の供給を終了し、信号線205−0Bに信号の供給を開始すると、信号線205−0Bに接続されたセンサ部201の出力部305Bから特定のエネルギ帯の放射線の入射量のデータが列選択回路208に供給される。そして、信号線205−0Bに信号を供給している期間において、複数の信号線207に順番に信号を供給し、複数の列選択回路208から出力線206に放射線の入射量のデータDATAを順番に出力させる。これにより、1つの行における複数のセンサ部201から、放射線の入射量のデータDATAを、出力線206を介してプロセッサ103に供給することができる。このように複数の信号線205および複数の信号線207に順番に信号を供給し、複数のセンサ部201から、特定のエネルギ帯ごとの放射線の入射量のデータDATAを、出力線206を介してプロセッサ103に供給し、画像データの生成に用いる。
<第2実施形態>
本発明に係る第2実施形態の放射線撮像装置(放射線撮像システム)について説明する。前述の第1実施形態による放射線フォトンの計測方法は、センサ部201に配された処理部330を用いたものであったが、これらの機能は、例えばプロセッサ103においてプログラム上またはソフトウェア上で実現されてもよい。即ち、センサ部201を、シンチレータ105で変換された光に応じた信号を出力するための回路で構成し、放射線フォトンの数の計測をセンサ部201の外部で行ってもよい。
図11は、第2実施形態に係るセンサ部201’の構成例を示している。センサ部201’は、検出素子301の他、例えば、リセット部510、信号増幅部520、光感度選択部530、クランプ部540、第1のサンプリング部550及び第2のサンプリング部560を有する。リセット部510は、トランジスタM1を含み、トランジスタM1を導通状態にすることにより検出素子301の電位をリセットする。信号増幅部520は、電流源に接続されたトランジスタM2〜M3を含む。トランジスタM2を導通状態にすることによりトランジスタM3はソースフォロワ動作を行い、これにより、検出素子301で生じ蓄積された電荷の量に応じた信号が増幅される。
光感度選択部530は、トランジスタM4〜7および容量C4〜C5を含む。例えば、トランジスタM4を導通状態にすることにより容量C4がトランジスタM3のゲートに接続され、且つ、トランジスタM6を導通状態にすることによりトランジスタM7はソースフォロワ動作を行う。これにより、上記検出素子301で生じた電荷量に応じた信号の信号増幅率を変更することができる。さらにトランジスタM5を導通状態にすることにより容量C4がトランジスタM3のゲートに接続され、該信号増幅率をさらに変更することができる。
クランプ部540は、トランジスタM8〜M10および容量C1を含む。容量C1の一方の端子n1には、検出素子301がリセットされたときの信号増幅部520からの出力が供給され、容量C1の他方の端子n2には、トランジスタM8を導通状態にすることにより電源電圧が供給される。これにより、検出素子301がリセットされたときの電圧が端子n1−n2間にノイズ成分としてクランプされる。その後、トランジスタM8を非導通状態にし、トランジスタM9を導通状態にすることによりトランジスタM10はソースフォロワ動作を行う。検出素子301が光を検出したことに伴う端子n2の電圧の変化に相当する信号が、トランジスタM10のソースフォロワ動作により増幅され、サンプリング部550または560に出力される。
サンプリング部550は、トランジスタM11〜13、容量C2およびアナログスイッチSW2を含み、検出素子301により検出された光の光量に相当する信号(S信号)をサンプリングする。具体的には、トランジスタM11を制御することによりクランプ部540からの信号をサンプリングして容量C2に保持することができる。該信号は、ソースフォロワ動作を行うトランジスタM12により増幅され、アナログスイッチSW2を介して列信号線204に出力される。なお、トランジスタM13は、例えば、容量C2と、センサ部201’の周辺の他のセンサ部の容量C2との間に配されうる。トランジスタM13を導通状態にすることにより、センサ部201’のS信号と、その周辺の他のセンサ部のS信号との平均を取得することもでき、また、ノイズ成分を緩和することもできる。サンプリング部560は、ノイズ成分に相当する信号(N信号)をサンプリングし、サンプリング部550と同様に構成されればよい。
センサ部201’は、図11の構成例に限られるものではなく、放射線を検出するための他の構成がとられてもよい。
以上のようなセンサ部201’からの出力は、不図示のAD変換器でデジタル値に変換された後、プロセッサ103に供給される。そして、プロセッサ103において、電圧変換部302、比較部303、メモリ304、判定部307及び変換部130に相当する処理が、ソフトウェア上で行われる。
まず、プロセッサ103は、電圧変換部302に相当する処理として、センサ部回路の出力の微分値を計算する。次に、プロセッサ103は、比較部303に相当する処理として、算出した微分値と基準電圧306に相当するデジタル値とを比較する。プロセッサ103は、当該微分値が基準電圧306に相当するデジタル値以上である場合はデジタル値「1」とし、当該微分値が基準電圧306に相当するデジタル値より小さい場合はデジタル値「0」とする。そして、判定部307及びメモリ304に相当する処理として、デジタル値の信号パターン309と、予め設定された光を検出したことを示す分布の参照パターン308とを比較し、一致したと判定すれば検出回数に相当するカウント値に1を加える。信号パターン309は、第1実施形態と同様に、例えば1つのセンサ部201と該センサ部201に近接する1つ以上のセンサ部201の比較部303に相当する処理の出力から構成された、複数ビットのデジタル値である。これによって、プロセッサ103は、信号パターン309と参照パターン308との一致した検出回数を得ることができる。次に、プロセッサ103は、変換部130に相当する処理を行う。信号パターン309と参照パターン308とが一致したと判定された検出回数を、入射した放射線のエネルギ帯ごとの入射量に変換するための放射線の特定のエネルギ帯について参照パターン308ごとに設定された変換係数に従って変換を行う。そして、プロセッサ103は、変換された検出回数に基づいて画像を生成する。これらの処理は、例えば、プロセッサ103のCPUにおいて実行されうる。また、検出回数を記憶する記憶領域は、プロセッサ103のメモリに確保される。基準電圧306に相当するデジタル値や、比較部303、判定部307に相当する処理を行う機能は、光の強度に関するレベルや参照パターン308に応じて複数あってもよい。
<その他の実施形態>
本発明における電圧変換部302、比較部303、メモリ304、判定部307、及び変換部130を含む処理部330の各機能は、第1実施形態のようにセンサパネルの各センサ部に配置する形態であってもよい。また第2実施形態のようにソフトウェア上で全てを行う形態であってもよい。しかし、これらの実施形態に限定されるものではない。処理部330で行う処理の少なくとも一部、例えば電圧変換部302および比較部303をセンサパネル106の各センサ部に配置し、メモリ304、判定部307、及び変換部130に相当する処理をソフトウェア上で行う形態にしてもよい。また、ソフトウェアではなく、センサパネル106の外部に設けられた回路で行う形態にしてもよい。この場合、例えば、当該回路はFPGAで構成されるとよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、本発明に係る実施形態を示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、上述した各実施形態は適宜変更、組み合わせが可能である。
100 放射線撮像装置、105 シンチレータ、106 センサパネル、130 変換部、201 センサ部、301 検出素子、330 処理部

Claims (16)

  1. 放射線を光に変換するシンチレータと、前記光を検出する光検出器を有する複数の画素が配されたセンサパネルと、処理部と、を含む放射線撮像装置であって、
    前記処理部は、
    前記光検出器で検出された光に応じて信号を生成し、
    前記複数の画素のうち1つの注目画素及び該注目画素に近接する1つ以上の画素を含む画素群によって同じ期間に生成された複数の信号が特定の分布を有するかを判定し、
    前記特定の分布を有すると判定された回数を前記注目画素についてカウントし、
    第1の係数に従って前記回数を変換することによって得られた値に基づいて、前記注目画素へ向けて照射された放射線のうち第1のエネルギ帯の入射量を取得し、
    第2の係数に従って前記回数を変換することによって得られた値に基づいて、前記注目画素へ向けて照射された放射線のうち第2のエネルギ帯の入射量を取得することを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記処理部は、
    前記画素群によって生成された前記複数の信号を含む信号パターンと、予め設定された前記特定の分布を表す参照パターンとが一致するかを判定し、
    前記信号パターンと前記参照パターンとが一致すると判定された場合に、当該参照パターンに対応する分布を前記複数の信号が有すると判定することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記処理部は、
    前記画素群によって生成された前記複数の信号を含む信号パターンと、予め設定された第1の参照パターン又は第2の参照パターンと、が一致するかを判定し、
    前記信号パターンと前記第1の参照パターンとが一致すると判定された第1の回数と、前記信号パターンと前記第2の参照パターンとが一致すると判定された第2の回数と、をカウントし、
    前記第1の係数に従って前記第1の回数を変換することによって得られた値と、第3の係数に従って前記第2の回数を変換することによって得られた値とに基づいて、前記第1のエネルギ帯の入射量を取得し、
    前記第2の係数に従って前記第1の回数を変換することによって得られた値と、第4の係数に従って前記第2の回数を変換することによって得られた値とに基づいて、前記第2のエネルギ帯の入射量を取得することを特徴とする請求項2に記載の放射線撮像装置。
  4. 前記処理部は、前記光検出器ごとに検出された光の強度に応じて、2値の信号を生成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  5. 前記処理部が、
    前記光検出器から出力される信号を電圧値に変換する電圧変換部と、
    前記電圧値と所定の電圧値とを比較し、比較した結果を示す比較結果信号を生成する比較部と、
    前記複数の画素のうち1つの前記注目画素及び該注目画素に近接する1つ以上の画素を含む前記画素群のそれぞれの前記比較部によって同じ期間に生成された複数の前記比較結果信号で構成される分布が前記特定の分布を有するかを判定する判定部と、
    前記判定部によって前記分布が、前記特定の分布を有すると判定された回数を格納するメモリと、
    前記注目画素に照射された放射線のうち前記第1のエネルギ帯の入射量に基づく値を取得するために、前記第1の係数に従って前記回数を変換し、前記注目画素に照射された放射線のうち前記第2のエネルギ帯の入射量に基づく値を取得するために、第2の係数に従って前記回数を変換する変換部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記比較結果信号が、前記電圧値が前記所定の電圧値以上の場合の信号と、前記電圧値が前記所定の電圧値よりも小さい場合の信号との、2値の信号を有することを特徴とする請求項5に記載の放射線撮像装置。
  7. 前記判定部が、
    前記画素群のそれぞれの前記比較部から同じ期間に出力された前記分布を含む信号パターンと、予め設定された前記特定の分布を表す第1の参照パターン又は第2の参照パターンと、が一致するかを判定し、
    前記信号パターンと前記第1の参照パターンとが一致すると判定した場合、前記第1の参照パターンに対応する分布を前記複数の信号が有すると判定し、第1の分布検出信号を出力し、
    前記信号パターンと前記第2の参照パターンとが一致すると判定した場合、前記第2の参照パターンに対応する分布を前記複数の信号が有すると判定し、第2の分布検出信号を出力し、
    前記メモリが、前記第1の分布検出信号が出力された第1の回数と、前記第2の分布検出信号が出力された第2の回数とを格納し、
    前記変換部が、
    前記第1の係数に従って前記第1の回数を変換することによって得られた値と、第3の係数に従って前記第2の回数を変換することによって得られた値との和に基づいて、前記第1のエネルギ帯の入射量を取得し、
    前記第2の係数に従って前記第1の回数を変換することによって得られた値と、第4の係数に従って前記第2の回数を変換することによって得られた値との和に基づいて、前記第2のエネルギ帯の入射量を取得することを特徴とする請求項5又は6に記載の放射線撮像装置。
  8. 前記複数の画素が、2次元アレイ状に配されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記光検出器は、前記光を電荷に変換し、前記電荷の蓄積された量によって光の強度を検出することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  10. 前記シンチレータの厚さが、前記複数の画素が配されるピッチよりも厚いことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  11. 放射線の照射される側から、前記シンチレータ、前記センサパネルの順に配されることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  12. 放射線の照射される側から、前記センサパネル、前記シンチレータの順に配されることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  13. 前記シンチレータは、前記センサパネルと対向する側とは反対の側に、前記シンチレータで変換された光を吸収する吸収層を含むことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  14. 前記処理部のうち少なくとも一部が、前記複数の画素の各画素に配されていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の放射線撮像装置。
  15. 放射線を光に変換するシンチレータと、前記光を検出する光検出器を有する複数の画素が配されたセンサパネルと、を用いた放射線撮像装置の制御方法であって、
    前記光検出器に検出された光に応じて信号を生成する工程と、
    前記複数の画素のうち1つの注目画素及び該注目画素に近接する1つ以上の画素を含む画素群によって同じ期間に生成された複数の信号が特定の分布を有するかを判定する工程と、
    前記特定の分布を有すると判定された回数を前記注目画素についてカウントする工程と、
    第1の係数に従って前記回数を変換することによって得られた値に基づいて、前記注目画素へ向けて照射された放射線のうち第1のエネルギ帯の入射量を取得し、第2の係数に従って前記回数を変換することによって得られた値に基づいて、前記注目画素へ向けて照射された放射線のうち第2のエネルギ帯の入射量を取得する工程と、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  16. 請求項15に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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