JP6546287B2 - ファスナーストリンガー及びその製造方法、並びに金型 - Google Patents

ファスナーストリンガー及びその製造方法、並びに金型 Download PDF

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Description

本開示は、ファスナーストリンガー及びその製造方法、並びに金型に関する。
特許文献1には、金属製のファスナーエレメントに類するように改良された樹脂製のファスナーエレメントが開示されている。
特許文献2には、咬合頭部13が中心線17を超えて支持部14側まで存在する務歯12が開示されており、これにより横引力Fに対するより高い耐性が得られると説明されている。
国際公開第2010/082294号(特許第5404650号公報) 実公昭63−7049号公報
ファスナーエレメントが樹脂製の場合、一対の金型の間にファスナーテープを設けた状態でファスナーエレメントの射出成形が行われる場合がある。幾つかの場合、成形しようとするファスナーエレメントの形状に依存して、上型と下型の境界の金型パーティングラインを上下方向で移動させることが要求される。例えば、特許文献1の頭部24の厚みを増加したい場合、金型パーティングラインを上方に移動させる必要がある。しかしながら、金型パーティングラインの上下の変動が、金型における成形キャビティー間に存在する芯紐保持溝の形状に影響し、上型と下型の型合わせ時に芯紐保持溝による芯紐の保持が不十分となり、上型と下型の間で芯紐が意図せずに挟まれるリスクが生じ得る。本願発明者は、かかる検討に照らして、金型パーティングラインの上下方向の変動に関わらず、上型と下型間での意図しない芯紐の挟み込みのおそれを低減又は抑制することを新たな課題として見出した。
本開示の一態様に係るファスナーストリンガーは、ファスナーテープ(100)と、
前記ファスナーテープ(100)の側縁部(110)に設けられた複数のファスナーエレメント(200)を備えるファスナーストリンガー(300)であって、
前記ファスナーエレメント(200)は、前記ファスナーテープ(100)の側縁部(110)の芯紐(120)沿いに隣接するファスナーエレメント(200)に対向する対向側面(201)を有し、
前記ファスナーエレメント(200)は、前記対向側面(201)において前記芯紐(120)の外周に設けられる外周縁(270)を有し、
前記ファスナーエレメント(200)は、前記対向側面(201)において前記外周縁(270)に向かって延びる型割線(280)を有し、
前記型割線(280)は、前記対向側面(201)において少なくとも前記外周縁(270)と共に凸状起伏(290)を描くべく前記ファスナーテープ(100)が存在する平面(CP)に関して傾斜した傾斜線(284)を含む。
幾つかの実施形態においては、前記外周縁(270)は、前記外周縁(270)と前記傾斜線(284)との接続点(P1)に到達するまで延びる湾曲部(279)を含む。
幾つかの実施形態においては、前記湾曲部(279)は、前記接続点(P1)に向かって前記芯紐(120)の外周沿いに延びるに応じて前記芯紐(120)の中心(P2)から徐々に離間する。
幾つかの実施形態においては、前記型割線(280)は、前記傾斜線(284)よりも前記芯紐(120)から離間した平坦線(282)を含み、
前記平坦線(282)に対する前記傾斜線(284)の為す角は、5°〜70°である。
幾つかの実施形態においては、前記ファスナーテープ(100)のテープ上面(101)又はテープ下面(102)が存在する平面(UP、DP)に向かって突出する前記凸状起伏(290)の突出高さ(H290)は、前記芯紐(120)の半径(r1)未満である。
前記ファスナーエレメント(200)は、前記芯紐(120)を挟み込む基部(210)と、前記基部(210)からファスナーテープ外方に突出する突出部(220)を含み、前記突出部(220)は、前記型割線(280)により区分される非噛合部(250)及び噛合部(260)を含む。
幾つかの実施形態においては、前記噛合部(260)は、ファスナーテープ長さ方向において幅狭の首部(230)と、ファスナーテープ長さ方向において前記首部(230)よりも幅広の頭部(240)を含み、
前記非噛合部(250)は、前記首部(230)及び前記頭部(240)上において前記基部(210)から離間するに応じて前記噛合部(260)に接近する傾斜面(252)を有するテーパー部(250)を含む。
幾つかの実施形態においては、前記テーパー部(250)は、前記基部(210)と前記頭部(240)の間の空間(SP10)を被覆する被覆部(258)を含み、
前記被覆部(258)は、前記傾斜線(284)に少なくとも部分的に合致する縁(258e)を有する。
幾つかの実施形態においては、前記テーパー部(250)は、前記基部(210)と前記頭部(240)の間の空間(SP10)を被覆する被覆部(258)を含み、
前記被覆部(258)は、前記傾斜線(284)をファスナーテープ長さ方向に平行移動して画定される傾斜領域を含む。
本開示の別態様に係る金型は、
直線状に配列された複数の成形キャビティー(410)と、
隣接する前記成形キャビティー(410)の間に設けられる、ファスナーテープ(100)の芯紐(120)を保持するための複数の芯紐保持溝(420)を備える金型(400)であって、
隣接する前記成形キャビティー(410)の間において前記芯紐保持溝(420)に隣接して設けられる複数の嵌合凹部(430)を更に備え、
前記嵌合凹部(430)は、前記芯紐保持溝(420)から離間するに応じて前記嵌合凹部(430)の深さを増加させる傾斜面(434)を有する。
幾つかの実施形態においては、前記芯紐保持溝(420)は、前記傾斜面(434)に到達するまで延びる湾曲面を含む。
幾つかの実施形態においては、前記嵌合凹部(430)は、前記傾斜面(434)よりも前記芯紐保持溝(420)から離間して設けられた平坦な底面(432)を有し、
前記底面(432)に対する前記傾斜面(434)の為す角は、5°〜70°である。
幾つかの実施形態においては、上述の金型(400)を第1金型(400)と命名する時、前記第1金型(400)と、前記第1金型(400)と一緒に用いられる第2金型(500)を備え、前記第1金型(400)の前記成形キャビティーを第1成形キャビティー(410)とし、前記第1金型(400)の芯紐保持溝を第1芯紐保持溝(420)とし、前記傾斜面(434)を第1傾斜面(434)とする、金型において、
前記第2金型(500)は、
直線状に配列された複数の第2成形キャビティー(510)と、
隣接する前記第2成形キャビティー(510)の間に設けられ、ファスナーテープ(100)の芯紐(120)を保持するための複数の第2芯紐保持溝(520)と、
隣接する前記第2成形キャビティー(510)の間において前記第2芯紐保持溝(520)に隣接して設けられる複数の嵌合凸部(530)を備え、
前記第2金型(500)の嵌合凸部(530)は、前記第1金型(400)の嵌合凹部(430)の第1傾斜面(434)に面接触する第2傾斜面(534)を有する。
幾つかの実施形態においては、前記第1成形キャビティー(410)及び前記第2成形キャビティー(510)の一方は、少なくともファスナーエレメント(200)の首部(230)及び頭部(240)を成形するように構成され、
前記第1成形キャビティー(410)及び前記第2成形キャビティー(510)の他方は、少なくとも前記ファスナーエレメント(200)の首部(230)及び頭部(240)上に設けられるテーパー部(250)を成形するように構成される。
本開示の更なる別態様に係るファスナーストリンガーの製造方法は、
直線状に配列された複数の第1成形キャビティー(410)を備える第1金型(400)と、直線状に配列された複数の第2成形キャビティー(510)を備える第2金型(500)を用意する第1工程と、
前記第1金型(400)及び第2金型(500)の間にファスナーテープ(100)を提供する第2工程と、
前記第1金型(400)の第1成形キャビティー(410)と前記第2金型(500)の第2成形キャビティー(510)から画定される成形キャビティーに溶融材料を供給する第3工程を含み、
前記第1金型(400)は、隣接する前記第1成形キャビティー(410)の間に設けられる複数の第1芯紐保持溝(420)と、隣接する前記第1成形キャビティー(410)の間において前記第1芯紐保持溝(420)に隣接して設けられる複数の嵌合凹部(430)を含み、前記嵌合凹部(430)は、前記第1芯紐保持溝(420)から離間するに応じて前記嵌合凹部(430)の深さを増加させる第1傾斜面(434)を有し、
前記第2金型(500)は、隣接する前記第2成形キャビティー(510)の間に設けられる複数の第2芯紐保持溝(520)と、隣接する前記第2成形キャビティー(510)の間において前記第2芯紐保持溝(520)に隣接して設けられた複数の嵌合凸部(530)を含み、前記嵌合凸部(530)は、前記第1金型(400)の嵌合凹部(430)の第1傾斜面(434)に面接触する第2傾斜面(534)を有する。
本開示の例示側面によれば、金型パーティングラインの上下方向の変動に関わらず、上型と下型間での意図しない芯紐の挟み込みのおそれを低減又は抑制することができる。
本開示の実施形態例に係るスライドファスナーに含まれる左右一対のファスナーストリンガーの概略的な斜視図であり、各ファスナーエレメントを上側から斜視する。各ファスナーストリンガーにおいて4つのファスナーエレメントのみが例示的に図示される。 本開示の実施形態例に係るスライドファスナーに含まれる左右一対のファスナーストリンガーの概略的な斜視図であり、各ファスナーエレメントを下側から斜視する。各ファスナーストリンガーにおいて4つのファスナーエレメントのみが例示的に図示される。 本開示の実施形態例に係る閉状態のスライドファスナーにおいて噛合状態の左右のファスナーエレメントの概略的な上面図であり、破線において頭部を模式的に示す。 本開示の実施形態例に係る閉状態のスライドファスナーにおいて噛合状態の左右のファスナーエレメントの概略的な下面図である。 図3のV−Vに沿う概略的な端面模式図であり、左右のファスナーエレメントの噛合状態を模式的に示す。 本開示の実施形態例に係るファスナーエレメントの概略的な上面図及び側面図である。上面図が図面上側に示され、側面図が図面下側に示される。概略的な上面図においては、ファスナーエレメントの首部が点線により図示される。概略的な側面図においては、ファスナーテープ及びそこに含まれる芯紐の図示が省略されている。 本開示の実施形態例に係るファスナーエレメントの概略的な側面図である。 図7の二点破線円形の領域を拡大して示す概略的な模式図である。 本開示の実施形態例に係る金型の概略的な斜視図であり、上型に対向する下型の対向面が端的に図示される。 本開示の実施形態例に係る金型の概略的な斜視図であり、下型に対向する上型の対向面が端的に図示される。 本開示の実施形態例に係る下型に対向する上型の対向面の概略的な正面模式図である。 本開示の実施形態例に係る上型に対向する下型の対向面の概略的な正面模式図である。 本開示の実施形態例に係る上型に対向する下型の対向面の概略的な正面模式図であり、点線により上型の成形キャビティーが重ね合わされている。 図13のXIV−XIVに沿う概略的な断面模式図である。 図13のXV−XVに沿う概略的な断面模式図である。 図13のXIV−XIVに沿う概略的な断面模式図であり、上型と下型の間に僅かな隙間が設けられた状態を模式的に示す。破線によりファスナーテープが示される。 図16のXVII−XVIIに沿う上型と下型が型合わせされた状態の概略的な断面模式図である。 図16のXVIII−XVIIIに沿う上型と下型が型合わせされた状態の概略的な断面模式図である。 本開示の別の実施形態例に係る金型の概略的な斜視図であり、上型に対向する下型の対向面が端的に図示される。 本開示の別の実施形態例に係る金型の概略的な断面模式図であり、図15の断面模式図に対応する。 図20の二点破線円形の領域を拡大して示す模式図である。 本開示の別の実施形態例に係るファスナーエレメントの概略的な側面図である。 本開示の更なる別の実施形態例に係るファスナーエレメントの概略的な側面図である。 本開示の比較例に係る金型の概略的な斜視図であり、上型に対向する下型の対向面が端的に図示される。 本開示の比較例に係る金型の概略的な断面模式図である。 図25の二点破線円形の領域を拡大して示す模式図である。 本開示の比較例に係るファスナーエレメントの概略的な側面図である。
以下、図1乃至図27を参照しつつ、本発明の非限定の例示の実施の形態について説明する。開示の1以上の実施形態及び実施形態に包含される各特徴は、個々に独立したものではない。当業者は、過剰説明を要せず、各実施形態及び/又は各特徴を組み合わせることができ、また、この組み合わせによる相乗効果も理解可能である。実施形態間及び特徴間の重複説明は、原則的に省略する。参照図面は、発明の記述を主たる目的とするものであり、作図の便宜のために簡略化されている場合がある。
本開示のファスナーストリンガー300は、ファスナーテープ100と、ファスナーテープ100の対向側縁部110に設けられた複数のファスナーエレメント200を備える。ファスナーエレメント200は、ファスナーテープ100の対向側縁部110の芯紐120沿いに隣接するファスナーエレメント200に対向する対向側面201を有する。ファスナーエレメント200は、対向側面201において芯紐120の外周に設けられる外周縁270を有する。ファスナーエレメント200は、対向側面201において外周縁270に向かって延びる型割線280を有する。型割線280は、対向側面201において少なくとも外周縁270と共に凸状起伏290を描くべくファスナーテープ100が存在する平面CPに関して傾斜した傾斜線284を含む。かかる態様においては、上型と下型間での芯紐の挟み込みのおそれが低減又は抑制される。
本開示の金型は、直線状に配列された複数の成形キャビティー410と、ファスナーテープ100の芯紐120を保持するための芯紐保持溝420を備える。芯紐保持溝420は、隣接する成形キャビティー410の間に設けられる。金型400は、隣接する成形キャビティー410の間において芯紐保持溝420に隣接して設けられる嵌合凹部430を備える。嵌合凹部430は、芯紐保持溝420から離間するに応じて嵌合凹部430の深さを増加させる傾斜面434を有する。かかる態様においては、上型と下型間での芯紐の挟み込みのおそれが低減又は抑制される。なお、ここで述べた金型400は、本願開示においては上型として説明されるが、下型としても用いられ得る。
以下、本開示の1以上の実施形態及び1以上の特徴についてより詳細に説明する。なお、前後方向は、ファスナースライダーの移動方向に合致する。前後方向は、ファスナーテープの長さ方向に等しい。ファスナーテープの長さ方向を単にテープ長さ方向と呼ぶ。前後方向は、ファスナーエレメントの配列方向に合致する。左右方向は、ファスナーテープの幅方向に合致する。ファスナーテープの幅方向を単にテープ幅方向と呼ぶ。左右方向は、ファスナーエレメントの長さ方向に合致する。上下方向は、前後方向及び左右方向に直交する。
図1乃至図4に示すように、スライドファスナーは、左右に並べられた左右一対のファスナーストリンガー300を含む。スライドファスナーは、不図示のスライダーを有し、スライダーの前後移動により左右のファスナーストリンガー300が開けられ及び閉じられる。なお、スライダーの前方移動により左右のファスナーストリンガー300が閉じられる。スライダーの後方移動により左右のファスナーストリンガー300が開けられる。左右のファスナーストリンガー300が閉じられる時、左右それぞれのファスナーストリンガー300のファスナーエレメント200が噛合状態にある。左右のファスナーストリンガー300が開けられる時、左右それぞれのファスナーストリンガー300のファスナーエレメント200は非噛合状態にある。
ファスナーテープ100は、テープ上面101とテープ下面102を有する可撓性のテープ主体部105と、ファスナーテープ100の対向側縁部110に設けられた柔軟な芯紐120を有する。ファスナーテープ100の対向側縁部110は、結合相手のファスナーストリンガー300のファスナーテープ100の側縁部110に対向する。芯紐120は、ファスナーテープ100の対向側縁部110においてテープ長さ方向に沿って直線状に延びる。テープ主体部105は、織物又は編み物である。芯紐120は、複数の糸が結束された構造を含み、テープ主体部105に縫い付けられ、又はテープ主体部105と一体的に構築される。芯紐120は、テープ主体部105よりも厚みが大きく、略円形状の断面形状を有する。芯紐120は、テープ主体部105のテープ上面101側の上部芯紐121とテープ主体部105のテープ下面102側の下部芯紐122を有する。
ファスナーエレメント200は、ファスナーテープ100の対向側縁部110及び芯紐120に対して一定のエレメント配置間隔で取り付けられ、ファスナーテープ100の対向側縁部110及び芯紐120に対して一定のエレメント配置間隔で固着している。図3及び図4に示すようにファスナーテープ長さ方向において隣接するファスナーエレメント200の中心線CA200は実質的に平行である。なお、ファスナーエレメント200の中心線は、ファスナーテープ長さ方向において隣接するファスナーエレメント200に対向するファスナーエレメント200の一対の対向側面201の中間に配される。
ファスナーエレメント200は、樹脂エレメントであり、ファスナーテープ100を一対の金型間に配した状態で行われる射出成形工程を介して成形される。ファスナーエレメント200の材料は、例えば、ポリアミド、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート等である。幾つかの場合、ファスナーエレメント200は、金属製エレメントよりも軽量である。
ファスナーエレメント200は、芯紐120を挟み込む基部210と、基部210からファスナーテープ外方に突出する突出部220を含む。ファスナーテープ外方とは、ファスナーテープ100のテープ上面又は下面上の位置又は点から、ファスナーテープ100のテープ上面又は下面外の位置又は点に向かう方向である。端的には、ファスナーテープ外方は、ファスナーテープ100のテープ上面又は下面上の位置又は点から芯紐120を横切り、ファスナーテープ100のテープ上面又は下面外の位置又は点に向かう方向である。
基部210と突出部220は、図7に示す垂直面VPにより区分される。垂直面VPは、前後方向に平行であり、左右方向に直交する平面である。垂直面VPは、芯紐120の最もファスナーテープ外方に在る側面に接触する。
基部210は、ファスナーテープ100を境界として区分される上部基部211と下部基部212を含む。上部基部211は、テープ主体部105のテープ上面101側に設けられる。下部基部212は、テープ主体部105のテープ下面102側に設けられる。テープ主体部105のテープ上面101からの上部基部211の高さH211は、テープ主体部105のテープ下面102からの下部基部212の高さH212と略一致する。
突出部220は、テープ上面101側に設けられた非噛合部250と、テープ下面102側に設けられた噛合部260を含む。非噛合部250と噛合部260の境界が型割線280により規定される。型割線280は、上型の上部成形キャビティーと下型の下部成形キャビティーの境界を示す。換言すれば、型割線280は、上型の上部成形キャビティーと下型の下部成形キャビティーの境界において生じる。必ずしもこの限りではないが、型割線280は、微小な突起が線状に延びた構造を有し得る。
噛合部260は、噛み合い相手のファスナーエレメント200の噛合部260と噛み合う。噛合部260は、下部基部212からこの順で設けられた首部230及び頭部240を含む。非噛合部250は、噛み合い相手のファスナーエレメント200に噛み合わない。非噛合部250も、噛み合い相手のファスナーエレメント200に接触し得る。頭部240は、下部基部212に対して首部230を介して連結する。
テープ長さ方向の首部230の幅は、テープ幅方向において首部230が下部基部212から離間するに応じて減少し、その後、増加する。テープ長さ方向の頭部240の幅は、テープ幅方向に頭部240が下部基部212から離間するに応じて増加し、その後、減少する。テープ長さ方向の首部230の最小幅は、テープ長さ方向の頭部240の最大幅よりも小さい。
テープ幅方向において頭部240と下部基部212の間には収容空間SP10が設けられ、噛合相手のファスナーエレメント200の頭部240が部分的に収容される。収容空間SP10は、単に空間とも呼ばれる。左右一方のファスナーストリンガー300に関して、テープ長さ方向において隣接するファスナーエレメント200の首部230の間には、左右他方のファスナーストリンガー300のファスナーエレメント200の頭部240が配置又は挿入可能である。左右のファスナーストリンガー300それぞれを左右外側に引っ張る時、左右の頭部240同士が衝突し、左右のファスナーストリンガー300の閉状態が維持される。
非噛合部250は、図3に示すように、上部基部211から離間する方向に首部230及び頭部240上を延びるに応じて次第に小さくなるテープ長さ方向に沿う幅W250を有するテーパー部を含む若しくはテーパー部として構成される。非噛合部250は、上部基部211、首部230及び頭部240に結合している。非噛合部をテーパー部と呼ぶ場合がある。
非噛合部250の幅W250は、首部230及び頭部240の如く基部210から離間するに応じて増減せず、基部210から離間するに応じて徐々に小さくなる。従って、左右のファスナーエレメント200が噛合状態の時、左右の非噛合部250同士は、噛み合わず、単に係合又は接触するだけであり、場合によってはお互いに接触しない。左右の非噛合部250の係合又は接触により左右のファスナーストリンガー300の閉状態は維持されない。左右のファスナーストリンガー300の閉状態を維持するためには上述の左右のファスナーエレメント200の噛合部260同士の噛合が要求される。
非噛合部250は、上部基部211から離間するに応じて首部230側に接近し、続いて頭部240側に接近する下り傾斜面252を有する。下り傾斜面252は、ファスナーテープ100が存在する平面CPに関して10°〜60°又は15°〜55°又は20°〜50°の角度を為す。図7は、テープ主体部105のテープ上面101とテープ下面102の中間に存在する平面CPが図示される。なお、別形態においては、非噛合部250は、テーパー形状以外の形状を有する。
非噛合部250は、下部基部212と頭部240の間の収容空間SP10を上方から少なくとも部分的に覆う一対の被覆部258を含む。非噛合部250に被覆部258を設ける場合、被覆部258により噛合状態の頭部240の変位が規制され、左右のファスナーストリンガー300のより強固な結合を確保できる。なお、各被覆部258は、上部基部211から離間する方向に延びるに応じてファスナーエレメント200の中心線CA200に接近する側面258mを有する。
各ファスナーエレメント200は、テープ長さ方向において隣に設けられたファスナーエレメント200に対向する一対の対向側面201を有する。なお、各対向側面201は、基部210の対向側面、上部基部211の対向側面、下部基部212の対向側面、突出部220の対向側面、非噛合部250の対向側面、噛合部260の対向側面を包含する。図示例のファスナーエレメント200の対向側面201は、言うまでも無く非平坦面である。
図6に示すように、ファスナーエレメント200の基部210は、芯紐120の配置用の第1空間208を有する。第1空間208は、上部基部211と下部基部212の間で芯紐120に沿ってテープ長さ方向に延び、ファスナーエレメント200の対向側面、詳細には基部210の対向側面201を貫通する。第1空間208の断面形状は、略円形状である。
ファスナーエレメント200は、第1空間208に隣接して設けられ、芯紐120に隣接するテープ主体部105の一部を受容するための第2空間209を有する。第2空間209は、上部基部211と下部基部212の間で芯紐120に沿ってテープ長さ方向に延び、ファスナーエレメント200の対向側面201、詳細には基部210の対向側面201を貫通する。第2空間209は、基部210の対向側面の間を延び、テープ主体部105に対して交差又はほぼ直交するように配向されるファスナーエレメント200の側面202において開口する。なお、ファスナーストリンガー300においては、第1空間208に芯紐120が配置され、第2空間209にテープ主体部105の一部が配され、第1空間208及び第2空間209を視認することはできない。
上部基部211は、第1空間208を定めるようにテープ長さ方向に延びる第1上部内面211mを有する。下部基部212は、第1空間208を定めるようにテープ長さ方向に延びる第1下部内面212mを有する。第1上部内面211mと第2下部内面212mは、第1空間208を定めるように対向配置される。第1上部内面211mと第2下部内面212mは、芯紐120の外周に適合する弧状面を含む。
上部基部211は、第2空間209を定めるようにテープ長さ方向に延びる第2上部内面211nを有する。下部基部212は、第2空間209を定めるようにテープ長さ方向に延びる第2下部内面212nを有する。第2上部内面211nと第2下部内面212nは、第2空間209を定めるように対向配置される。第2上部内面211nと第2下部内面212nは、それぞれ、テープ主体部105のテープ上面101及びテープ下面102に適合する平坦面を含む。
ファスナーエレメント200は、その対向側面201において芯紐120の外周に設けられる外周縁270を有する。換言すれば、ファスナーエレメント200は、隣接するファスナーエレメント200から側面視される時、芯紐120の外周に設けられる外周縁270を有する。なお、外周縁270は、芯紐120の外周形状に合致する形状及び/又は芯紐120の外周形状に合致しない形状を含み得る。
外周縁270は、第1空間208を定めるようにテープ長さ方向に延びる基部210の内面とファスナーエレメント200の対向側面201の間の縁を含む。外周縁270は、上部基部211に設けられる上部外周縁271と、下部基部212に設けられる下部外周縁272を含む。上部外周縁271は、上述の上部基部211の第1上部内面211mと上部基部211の対向側面の間の縁を含む。下部外周縁272は、上述の下部基部212の第1下部内面212mと、下部基部212の対向側面の間の縁を含む。
上部基部211は、その対向側面と第2上部内面211nの間の直線状の上部縁を有する。下部基部212は、その対向側面と第2下部内面212nの間の直線状の下部縁を有する。上部外周縁271は、上述の上部縁と型割線280の間に設けられる。下部外周縁272は、上述の下部縁と型割線280の間に設けられる。
ファスナーエレメント200は、対向側面201において外周縁270に向かって延びる型割線280を有する。型割線280は、ファスナーエレメント200の突出部220に設けられる。型割線280により噛合部260と非噛合部250が区分される。上述のように、型割線280は、上型の成形キャビティーと下型の成形キャビティーの境界を示す。
開示の実施形態においては、型割線280は、対向側面201において少なくとも外周縁270と共に凸状起伏290を描くべくファスナーテープ100が存在する平面CPに関して傾斜した傾斜線284を含む。傾斜線284は、上型の成形キャビティーと下型の成形キャビティーの境界に形成される。かかる傾斜線284が形成されたファスナーエレメント200においては、頭部240及び首部230の厚みを増加させるべく型割線280が平面CPに対して上方に移動させられるとしても、金型の芯紐保持溝を芯紐の保持に適するものに維持することができる。従って、上型と下型の型合わせ時においても上型と下型の間での芯紐保持溝以外での意図しない芯紐の挟み込みを低減又は抑制することができる。
外周縁270は、接続点P1に向かって芯紐120の中心P2に関する半径を徐々に増加させる態様で延びる部分を含み、これにより、ファスナーエレメント200の成形時に金型内に芯紐を誘導することができる。外周縁270は、外周縁270と傾斜線284との接続点P1に到達するまで延びる湾曲部279を含む。湾曲部279が設けられる場合、上述の芯紐の誘導を促進することができ、また芯紐の切断の可能性の低減を見込める。外周縁270の湾曲部279は、接続点P1に向かって芯紐120の外周沿いに延びるに応じて芯紐120の中心P2から徐々に離間し、芯紐120の中心P2に関する半径を徐々に増加させる。例えば、図7に示すように、芯紐120の中心から湾曲部279までの離d2は、芯紐120の中心から湾曲部279までの距離d1よりも大きい。かかる場合、上型に問題となるような突起が形成されることを回避でき、若しくはその突起の程度を低減することができる。なお、芯紐120の断面形状は必ずしも真円に限られず、楕円形状又はこれ以外の形状でもあり得る。幾つかの実施形態においては、芯紐120の中心は、芯紐120の上下方向の厚みの中間点にあるものと理解される。
図示の形態においては、型割線280は、傾斜線284よりも芯紐120から離間した平坦線282を含む。図8に示すように、平坦線282に対する傾斜線284の為す角θは、下限5°であり、上限70°である。幾つかの場合、為す角θは、5°〜70°又は7°〜60°又は9°〜55°又は10°〜50°である。
傾斜線284と外周縁270により形成される凸状起伏290は、ファスナーテープ100の上面に向かって突出する。凸状起伏290の突出高さH290は、芯紐120の半径r1未満である。半径r1は、芯紐120の最大半径又は最小半径である。なお、凸状起伏290は、高位平面HPから平面CP側に突出している。高位平面HPは、平面CPを上方に平行移動した平面であり、芯紐120の最上部に接する。なお、低位平面LPは、平面CPを下方に平行移動した平面であり、芯紐120の最下部に接する。図7においては、ファスナーテープ100のテープ主体部105のテープ上面101が存在する平面UPと、ファスナーテープ100のテープ主体部105のテープ下面102が存在する平面DPも併せて図示される。図示例においては、凸状起伏290は、平面UPに到達するまで突出しない。凸状起伏290の突出の程度が低いことにより下型に対向する上型の対向面に問題となる突起が生じることを回避又は低減することができる。
外周縁270は、傾斜線284に隣接した平坦線282よりも更に離間して設けられた平坦線281を含む。平坦線281は、平坦線282に対して平行であり、平坦線282よりも下方、つまり平面CP側に位置する。平坦線281と平坦線282の間は接続線283により接続される。平坦線281は、平面CP及び平面UPよりも上方に位置し、頭部240の増加した上下高さが確保される。平坦線282は、平面CP及び平面UP及び平坦線281よりも上方に位置し、首部230の増加した上下高さが確保される。首部230の上下高さは、頭部240の上下高さよりも僅かに大きく設定される。
本願で述べる型割線280は、ファスナーエレメント200のある面上において凸状に形成されたものに限られない。図示例においては、型割線280は、非噛合部250の被覆部258の縁258eに少なくとも部分的に合致する。つまり、型割線280は、非噛合部250の被覆部258の縁258eに沿って延びる部分を含む。非噛合部250は、型割線280の傾斜線284に少なくとも部分的に合致する縁258eを有する被覆部258を有する。更に、非噛合部250は、型割線280の平坦線282に少なくとも部分的に合致する縁258eを有する被覆部258を有する。平坦線281の少なくとも一部は、頭部240の対向側面と非噛合部250の対向側面の間で凸状に形成される。型割線280は、ファスナーエレメント200の成形に用いられる金型の機械的又は構造的精度や金型の摩耗の程度の影響を受ける。
当業者が理解するように、被覆部258は、型割線280の少なくとも一部をテープ長さ方向に平行移動して画定される被覆面258fを有する。被覆面258fには、テープ長さ方向に傾斜線284を平行移動して画定される傾斜領域が含まれる。
当業者が理解するように、型割線280を被覆部258の縁258eで読み替えて上述の特徴を理解しても良い。
図1乃至図8を参照して説明した実施形態例のファスナーストリンガー300は、図9乃至図18に示す実施形態例の金型を用いて製造することができる。金型は、一対の金型として上型400と下型500を有する。金型を用いたファスナーストリンガー300の製造方法については、次のとおりである。まず、上型400と下型500を用意する。上型400と下型500の間にファスナーテープ100を提供する。上型400と下型500を型合わせする。上型400の成形キャビティーと下型500の成形キャビティーから画定される成形キャビティーに溶融材料を供給する。金型を冷却することにより金型内の溶融材料を硬化する。ファスナーテープ100の対向側縁部110に固着したファスナーエレメント200が成形される。上型400と下型500を型開きし、それらの間からファスナーストリンガー300が取り出される。
幾つかの場合、下型500にファスナーテープ100を配置し、下型500の下部芯紐保持溝520にファスナーテープ100の芯紐120が配される;下型500に対して上型400を下降し、この過程で上型400の上部芯紐保持溝420により芯紐120が捕らえる。上型に対して下型が移動させられ、若しくは、上型と下型の両方が移動させられる形態も想定される。
様々な製造条件、プロセス温度、プロセス時間などは、当業者により適切に決定される。
上型400は、下型500に対向する第1対向面401及び第2対向面402を有する。第1対向面401と第2対向面402の間に一列の上部成形キャビティー410が配される。隣接する上部成形キャビティー410の間に上部芯紐保持溝420及び嵌合凹部430が配される。上部芯紐保持溝420は、第1対向面401側に配される。嵌合凹部430は、第2対向面402側に配される。上部成形キャビティー410の深さは、上部芯紐保持溝420及び嵌合凹部430の深さよりも大きい。
下型500は、上型400に対向する第1対向面501及び第2対向面502を有する。第1対向面501と第2対向面502の間に一列の下部成形キャビティー510が配される。隣接する下部成形キャビティー510の間には下部芯紐保持溝520及び嵌合凸部530が配される。下部芯紐保持溝520は、第1対向面501側に配される。嵌合凸部530は、第2対向面502側に配される。下部成形キャビティー510の深さは、下部芯紐保持溝520の深さ及び嵌合凸部530の突出高さよりも大きい。
上部成形キャビティー410を第1成形キャビティーと呼び、下部成形キャビティー510を第2成形キャビティーと呼ぶ場合がある。
上型400と下型500が型合わせされる時、上型400の第1対向面401と下型500の第1対向面501の間にはテープ主体部105の厚みに応じた隙間が形成される。ファスナーエレメント200の射出成形に際しては、上型400と下型500の間にファスナーテープ100が配される。従って、射出成形時、上型400の第1対向面401は、ファスナーテープ100のテープ主体部105のテープ上面101に接触する。同様に、下型500の第1対向面501は、ファスナーテープ100のテープ主体部105のテープ下面102に接触する。
上型400と下型500が型合わせされる時、上部成形キャビティー410と下部成形キャビティー510が一つの成形キャビティーを構築し、この構築された成形キャビティーによりファスナーエレメント200が成形される。なお、上部成形キャビティー410及び下部成形キャビティー510の少なくとも一方には不図示のゲートが接続する。金型に設けられた不図示のランナー及びゲートを介して各成形キャビティーに溶融材料が供給される。
上型400と下型500が型合わせされる時、上型400の第2対向面402は、下型500の第2対向面502に接触する。上型400と下型500が型合わせされる時、上型400の嵌合凹部430と下型500の嵌合凸部530が嵌合する。上型400と下型500が型合わせされる時、上型400の上部芯紐保持溝420と下型500の下部芯紐保持溝520は、ファスナーテープ長さ方向に延びる環状に閉じた芯紐保持溝を構築し、これによりファスナーテープの芯紐が保持される。
上部成形キャビティー410は、上型400の第1対向面401及び第2対向面402の間で凹設される。上部芯紐保持溝420も、上型400の第1対向面401及び第2対向面402の間で凹設される。上部芯紐保持溝420は、略半円状の断面輪郭を有する。上部芯紐保持溝420は、ファスナーテープ長さ方向において隣接する上部成形キャビティー410の間に設けられ、両者を空間的に連通させる。嵌合凹部430も、上型400の第1対向面401及び第2対向面402の間で凹設させる。嵌合凹部430は、ファスナーテープ長さ方向において隣接する上部成形キャビティー410の間に設けられ、両者を空間的に連通させる。嵌合凹部430は、隣接の上部成形キャビティー410の間で上部芯紐保持溝420に隣接して設けられる。
下部成形キャビティー510は、下型500の第1対向面501及び第2対向面502の間で凹設される。下部芯紐保持溝520も、下型500の第1対向面501及び第2対向面502の間で凹設される。下部芯紐保持溝520は、略半円状の断面輪郭を有する。下部芯紐保持溝520は、ファスナーテープ長さ方向において隣接する下部成形キャビティー510の間に設けられ、両者を空間的に連通させる。嵌合凸部530は、ファスナーテープ長さ方向において隣接する下部成形キャビティー510の間に設けられる。嵌合凸部530は、隣接の下部成形キャビティー510の間で下部芯紐保持溝520に隣接して設けられる。
上型400は、上面403と、上部成形キャビティー410の配列方向に直交して設けられる2つの外周側面404、上部成形キャビティー410の配列方向に平行に設けられる2つの外周側面405を有する。外周側面404と上部成形キャビティー410の間には薄厚の壁部499が設けられる。壁部499は、上部成形キャビティー410の側面と上型400の外周側面404の間の部分を含む。
下型500は、下面503と、下部成形キャビティー510の配列方向に直交して設けられる2つの外周側面504と、下部成形キャビティー510の配列方向に平行に設けられる2つの外周側面505を有する。外周側面504と下部成形キャビティー510の間には薄厚の壁部599が設けられる。壁部599は、下部成形キャビティー510の側面と下型500の外周側面504の間の部分を含む。
嵌合凹部430は、上部芯紐保持溝420から離間するに応じて嵌合凹部430の深さを増加させる傾斜面434を有する。嵌合凹部430は、傾斜面434よりも上部芯紐保持溝420から離間して設けられた、傾斜面434に隣接する底面432を有する。底面432と第2対向面402の間には接続面433が設けられる。
嵌合凸部530は、下部芯紐保持溝520から離間するに応じて嵌合凸部530の高さを増加させる傾斜面534を有する。嵌合凸部530は、傾斜面534よりも下部芯紐保持溝520から離間して設けられた、傾斜面534に隣接する頂面532を有する。頂面532と第2対向面502の間には接続面533が設けられる。
上型400と下型500が型合わせされる時、上型400の第2対向面402と下型500の第2対向面502が面接触する。上型400の第1対向面401と下型500の第1対向面501の間にはテープ主体部105分の隙間が確保される。嵌合凹部430と嵌合凸部530が嵌合する。嵌合凹部430の傾斜面434が嵌合凸部530の傾斜面534に少なくとも部分的に面接触する。嵌合凹部430の底面432が嵌合凸部530の頂面532に少なくとも部分的に面接触する。嵌合凹部430の接続面433が嵌合凸部530の接続面533に少なくとも部分的に面接触する。
下部成形キャビティー510は、非噛合部250よりも幅狭の首部230を成形する。従って、下部成形キャビティー510の配列方向における下型500の嵌合凸部530の幅は、上部成形キャビティー410の配列方向における上型400の嵌合凹部430の幅よりも大きい。このため、図13に模式的に示すように、下型500の嵌合凸部530には、上型400の嵌合凹部430に面接触する接触領域530mと、上型400の嵌合凹部430に面接触しない非接触領域530nが設けられる。非接触領域530nには、嵌合凸部530の傾斜面534の非接触領域と、嵌合凸部530の頂面532の非接触領域が含まれる。図16乃至図18も併せて参照されたい。
下部成形キャビティー510の配列方向における下型500の嵌合凸部530の傾斜面534の最大幅は、上部成形キャビティー410の配列方向における上型400の嵌合凹部430の傾斜面434の最大幅よりも大きい。下部成形キャビティー510の配列方向における下型500の嵌合凸部530の頂面532の最大幅は、上部成形キャビティー410の配列方向における上型400の嵌合凹部430の底面432の最大幅よりも大きい。
ファスナーエレメント200の対向側面201の上述の型割線280の傾斜線284は、上型400の嵌合凹部430の傾斜面434と下型500の嵌合凸部530の傾斜面534の非接触領域の間で形成される。ファスナーエレメント200の対向側面201の上述の平坦線282は、上型400の嵌合凹部430の底面432と下型500の嵌合凸部530の頂面532の非接触領域の間で形成される。
本開示の実施形態においては、図14の破線L1〜L4からも良く理解されるように、上型400の第1対向面401に対して第2対向面402及び底面432を上方に位置付け、下型500の第1対向面501に対して第2対向面502及び頂面532を上方に位置付け、上下厚のある頭部240及び首部230を成形可能とする。このような場合においても、上型400の傾斜面434と下型500の傾斜面534のおかげで芯紐保持溝が芯紐120の外周形状に略合致する適切な形状に維持される。下型500に対して上型400を接近させる過程で芯紐120が上型400の上部芯紐保持溝420に捕捉及び連行される。従って、下型500と上型400の間での芯紐保持溝以外での芯紐の挟み込みの発生を回避又は抑制することができる。
上部芯紐保持溝420は、傾斜面434に到達するまで延びる湾曲面を含む。必ずしもこの限りではないが、幾つかの場合、上部芯紐保持溝420に設ける湾曲面は、傾斜面434に向かってその傾斜の程度が徐々に小さくなる。かかる場合、上型に問題となるような突起が形成されることを回避でき、若しくはその突起の程度を低減することができる。
底面432に対する傾斜面434の為す角は、平坦線282に対する傾斜線284の為す角θに関する説明が当てはまる。
図19乃至図22を参照して別の実施形態例を説明する。図19乃至図22に示す実施形態例は、次の点を除いて上述の実施形態と同一又は同様の効果が得られる。端的には、上型400の上部芯紐保持溝420と傾斜面434の間には平坦面435が設けられる。ファスナーエレメント200の凸状起伏290の頂部は、上述の実施形態のような緩慢な弧状ではなく直線状になる。上型400には平坦面435を頂面とする突起436が設けられる。上型400と下型500の開閉が連続的に行われる時、この突起436が部分的又は全体的に破損するおそれがある。図1乃至図18に示し実施形態例においては、このような課題を解決することができる。図22に示すように図20に示す金型により成形されたファスナーエレメント200の凸状起伏290には平坦線296が形成される。凸状起伏290は、少なくとも外周縁270、平坦線296、及び傾斜線284から定まる輪郭を有する。
図23を参照して更なる別の実施形態例を説明する。図23では芯紐の図示が省略されているが、例えば、図7と同様に芯紐が設けられるものとする。図23に示す実施形態例は、次の点を除いて上述の実施形態と同一又は同様の効果が得られる。端的には、図23に示すように外周縁270には、湾曲部279に代えて傾斜部278が設けられる。傾斜部278は、一定勾配の傾斜を描くように接続点P1に向かって延び、芯紐120の中心P2に関する半径を徐々に増加させる。この場合も、金型内に芯紐を配置する際、芯紐の誘導を促進することができる。幾つかの場合、傾斜部278の傾斜角と、傾斜線284の傾斜角が実質的に同一である。傾斜線284と傾斜部278により描かれる凸状起伏290の頂部は、鋭利になる。この場合、上型400の構成が簡略化され、上型400の製造が容易になる。
図24乃至図27に示す比較例を説明する。この比較例においては、上型400に傾斜面434が設けられず、上部芯紐保持溝420に到達するまで底面432が延びる。このような場合、上部芯紐保持溝420の芯紐保持機能が低下し、下型500に対して上型400を下降する時、上型400の上部芯紐保持溝420により芯紐の姿勢を修正するメカニズムが作動し難い。金型の芯紐保持溝以外で上型400と下型500の間に芯紐が挟まれると芯紐の強度低下又は切断を招いてしまい、場合によってはファスナーストリンガー300の歩留まりが低下してしまう。手作業で芯紐の位置を調整するのには無視できない労力を要する。図1乃至図23に示す実施形態例においては、このような問題を回避又は抑制することができる。図27に示すように、図24に示す金型により成形されたファスナーエレメント200の対向側面201には凸状起伏290が描かれない。
上述の教示を踏まえると、当業者をすれば、各実施形態に対して様々な変更を加えることができる。請求の範囲に盛り込まれた符号は、参考のためであり、請求の範囲を限定解釈する目的で参照されるべきものではない。
100 ファスナーテープ
110 側縁部
120 芯紐
200 ファスナーエレメント
201 対向側面
270 外周縁
280 型割線
290 凸状起伏

300 ファスナーストリンガー

CP 平面

Claims (14)

  1. ファスナーテープ(100)と、
    前記ファスナーテープ(100)の側縁部(110)に設けられた複数のファスナーエレメント(200)を備えるファスナーストリンガー(300)であって、
    前記ファスナーエレメント(200)は、前記ファスナーテープ(100)の側縁部(110)の芯紐(120)沿いに隣接するファスナーエレメント(200)に対向する対向側面(201)を有し、
    前記ファスナーエレメント(200)は、前記対向側面(201)において前記芯紐(120)の外周に設けられる外周縁(270)を有し、
    前記ファスナーエレメント(200)は、前記対向側面(201)において前記外周縁(270)に向かって延びる型割線(280)を有し、
    前記型割線(280)は、前記対向側面(201)において少なくとも前記外周縁(270)と共に凸状起伏(290)を描くべく前記ファスナーテープ(100)が存在する平面(CP)に関して傾斜した傾斜線(284)を含む、ファスナーストリンガー。
  2. 前記外周縁(270)は、前記外周縁(270)と前記傾斜線(284)との接続点(P1)に到達するまで延びる湾曲部(279)を含む、請求項1に記載のファスナーストリンガー。
  3. 前記湾曲部(279)は、前記接続点(P1)に向かって前記芯紐(120)の外周沿いに延びるに応じて前記芯紐(120)の中心(P2)から徐々に離間する、請求項2に記載のファスナーストリンガー。
  4. 前記型割線(280)は、前記傾斜線(284)よりも前記芯紐(120)から離間した平坦線(282)を含み、
    前記平坦線(282)に対する前記傾斜線(284)の為す角は、5°〜70°である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  5. 前記ファスナーテープ(100)のテープ上面(101)又はテープ下面(102)が存在する平面(UP、DP)に向かって突出する前記凸状起伏(290)の突出高さ(H290)は、前記芯紐(120)の半径(r1)未満である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  6. 前記ファスナーエレメント(200)は、前記芯紐(120)を挟み込む基部(210)と、前記基部(210)からファスナーテープ外方に突出する突出部(220)を含み、前記突出部(220)は、前記型割線(280)により区分される非噛合部(250)及び噛合部(260)を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のファスナーストリンガー。
  7. 前記噛合部(260)は、ファスナーテープ長さ方向において幅狭の首部(230)と、ファスナーテープ長さ方向において前記首部(230)よりも幅広の頭部(240)を含み、
    前記非噛合部(250)は、前記首部(230)及び前記頭部(240)上において前記基部(210)から離間するに応じて前記噛合部(260)に接近する傾斜面(252)を有するテーパー部(250)を含む、請求項6に記載のファスナーストリンガー。
  8. 前記テーパー部(250)は、前記基部(210)と前記頭部(240)の間の空間(SP10)を被覆する被覆部(258)を含み、
    前記被覆部(258)は、前記傾斜線(284)に少なくとも部分的に合致する縁(258e)を有する、請求項7に記載のファスナーストリンガー。
  9. 前記テーパー部(250)は、前記基部(210)と前記頭部(240)の間の空間(SP10)を被覆する被覆部(258)を含み、
    前記被覆部(258)は、前記傾斜線(284)をファスナーテープ長さ方向に平行移動して画定される傾斜領域を含む、請求項7に記載のファスナーストリンガー。
  10. 直線状に配列された複数の成形キャビティー(410)と、
    隣接する前記成形キャビティー(410)の間に設けられる、ファスナーテープ(100)の芯紐(120)を保持するための複数の芯紐保持溝(420)を備える金型(400)であって、
    隣接する前記成形キャビティー(410)の間において前記芯紐保持溝(420)に隣接して設けられる複数の嵌合凹部(430)を更に備え、
    前記嵌合凹部(430)は、前記芯紐保持溝(420)から離間するに応じて前記嵌合凹部(430)の深さを増加させる傾斜面(434)を有し、
    前記芯紐保持溝(420)は、前記傾斜面(434)に到達するまで延びる湾曲面を含む、金型。
  11. 直線状に配列された複数の成形キャビティー(410)と、
    隣接する前記成形キャビティー(410)の間に設けられる、ファスナーテープ(100)の芯紐(120)を保持するための複数の芯紐保持溝(420)を備える金型(400)であって、
    隣接する前記成形キャビティー(410)の間において前記芯紐保持溝(420)に隣接して設けられる複数の嵌合凹部(430)を更に備え、
    前記嵌合凹部(430)は、前記芯紐保持溝(420)から離間するに応じて前記嵌合凹部(430)の深さを増加させる傾斜面(434)を有し、
    前記嵌合凹部(430)は、前記傾斜面(434)よりも前記芯紐保持溝(420)から離間して設けられた平坦な底面(432)を有し、
    前記底面(432)に対する前記傾斜面(434)の為す角は、5°〜70°である、金型。
  12. 第1金型(400)と、前記第1金型(400)と一緒に用いられる第2金型(500)を備え、
    前記第1金型(400)が、
    直線状に配列された複数の第1成形キャビティー(410)と、
    隣接する前記成形キャビティー(410)の間に設けられる、ファスナーテープ(100)の芯紐(120)を保持するための複数の第1芯紐保持溝(420)を備え、
    隣接する前記成形キャビティー(410)の間において前記芯紐保持溝(420)に隣接して設けられる複数の嵌合凹部(430)を更に備え、
    前記嵌合凹部(430)は、前記芯紐保持溝(420)から離間するに応じて前記嵌合凹部(430)の深さを増加させる第1傾斜面(434)を有し、
    前記第2金型(500)は、
    直線状に配列された複数の第2成形キャビティー(510)と、
    隣接する前記第2成形キャビティー(510)の間に設けられ、ファスナーテープ(100)の芯紐(120)を保持するための複数の第2芯紐保持溝(520)と、
    隣接する前記第2成形キャビティー(510)の間において前記第2芯紐保持溝(520)に隣接して設けられる複数の嵌合凸部(530)を備え、
    前記第2金型(500)の嵌合凸部(530)は、前記第1金型(400)の嵌合凹部(430)の第1傾斜面(434)に面接触する第2傾斜面(534)を有する、金型。
  13. 前記第1成形キャビティー(410)及び前記第2成形キャビティー(510)の一方は、少なくともファスナーエレメント(200)の首部(230)及び頭部(240)を成形するように構成され、
    前記第1成形キャビティー(410)及び前記第2成形キャビティー(510)の他方は、少なくとも前記ファスナーエレメント(200)の首部(230)及び頭部(240)上に設けられるテーパー部(250)を成形するように構成される、請求項12に記載の金型。
  14. 直線状に配列された複数の第1成形キャビティー(410)を備える第1金型(400)と、直線状に配列された複数の第2成形キャビティー(510)を備える第2金型(500)を用意する第1工程と、
    前記第1金型(400)及び第2金型(500)の間にファスナーテープ(100)を提供する第2工程と、
    前記第1金型(400)の第1成形キャビティー(410)と前記第2金型(500)の第2成形キャビティー(510)から画定される成形キャビティーに溶融材料を供給する第3工程を含み、
    前記第1金型(400)は、隣接する前記第1成形キャビティー(410)の間に設けられる複数の第1芯紐保持溝(420)と、隣接する前記第1成形キャビティー(410)の間において前記第1芯紐保持溝(420)に隣接して設けられる複数の嵌合凹部(430)を含み、前記嵌合凹部(430)は、前記第1芯紐保持溝(420)から離間するに応じて前記嵌合凹部(430)の深さを増加させる第1傾斜面(434)を有し、
    前記第2金型(500)は、隣接する前記第2成形キャビティー(510)の間に設けられる複数の第2芯紐保持溝(520)と、隣接する前記第2成形キャビティー(510)の間において前記第2芯紐保持溝(520)に隣接して設けられた複数の嵌合凸部(530)を含み、前記嵌合凸部(530)は、前記第1金型(400)の嵌合凹部(430)の第1傾斜面(434)に面接触する第2傾斜面(534)を有する、ファスナーストリンガーの製造方法。
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