JP6545510B2 - 経口組成物用添加剤 - Google Patents
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Description
(I)経口組成物用添加剤
(I−1)スピラントール及び増粘多糖類を含有する経口組成物用添加剤。
(1)破断歪み:0.3〜0.8
(2)「かたさ」:500〜500,000N/m2
(3)粘度:0.003〜0.6Pa・s。
(a)経口組成物に唾液分泌促進作用を付与する唾液分泌促進剤:
当該唾液分泌促進剤は、唾液分泌機能が低下した者(唾液分泌機能低下者)のための経口組成物(飲食品、経口医薬品)を調製するために好適に使用することができる。
(b)経口組成物に嚥下容易性を付与する嚥下補助剤:
当該嚥下補助剤は、嚥下機能が低下した者(嚥下機能低下者)のための経口組成物(飲食品、経口医薬品)を調製するために好適に使用することができる。
(c)経口組成物に咀嚼容易性を付与する咀嚼補助剤。
(II−1)(I−1)乃至(I−8)のいずれかに記載する経口組成物用添加剤を含有する経口組成物。
(1)破断歪み:0.3〜0.8
(2)「かたさ」:500〜500,000N/m2
(3)粘度:0.003〜0.6Pa・s。
(III−1)スピラントールに増粘多糖類を併用することを特徴とする、スピラントールが有する唾液分泌促進作用を増強する方法。
(1)破断歪み:0.3〜0.8
(2)「かたさ」:500〜500,000N/m2
(3)粘度:0.003〜0.6Pa・s。
(1)破断歪み:0.3〜0.8
(2)「かたさ」:500〜500,000N/m2
(3)粘度:0.003〜0.6Pa・s。
(1)破断歪み:0.3〜0.8
(2)「かたさ」:500〜500,000N/m2
(3)粘度:0.003〜0.6Pa・s。
本発明の経口組成物用添加剤(以下、単に「本発明の添加剤」ともいう)は、スピラントール及び増粘多糖類を含有することを特徴とする。
スピラントールは、(2E,6Z,8E)-N-イソブチル-2,6,8-デカトリエンアミドの化合物名を有する不飽和イソブチルアミドである。スピラントールは、例えばキク科ノコギリソウ属ノコギリソウ[学名:Achillea alpina]、キク科ヌマツルギク属オランダセンニチ(別名:センニチギク、葉唐辛子)及びキバナオランダセンニチ[いずれも学名はAcmella oleracea]、キク科ムラサキバレンギク属ムラサキバレンギク[学名:Echinacea purpurea]、及びキク科スピランテス属スピランテス[学名:Spilanthes acmella]などの植物の葉および頭花、並びにヘリオプシス・ロンギペス[学名:Heliopsis longipes]の根などに含まれている香気性の化合物である。上記植物の葉および頭花から調製されるオレオレジンには、スピラントールが20〜50質量%程度、またヘリオプシス・ロンギペスから調製されるオレオレジンには、スピラントールが1質量%以上含まれている(特許文献9参照)。このため、本発明でもスピラントールとしてこれらの植物から抽出調製したスピラントールを用いることができる。また、スピラントールは、本発明の効果を妨げないことを限度として、単一の化合物(純品、精製物)でなくてもよく、例えば上記植物のスピラントールを含む部位の抽出物、具体的にはオレオレジンなどの粗精製物であってもよい。かかる植物抽出物としては、好ましくはオランダセンニチ及びキバナオランダセンニチの葉または頭花の抽出物を挙げることができる。
本発明が対象とする増粘多糖類は、飲食品または経口医薬品への使用が許可されている可食性の増粘多糖類である。かかる増粘多糖類としては、例えば、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グァーガム、ネイティブ型ジェランガム、脱アシル型ジェランガム、カラギナン(カッパ型、イオタ型、ラムダ型)、タマリンドシードガム、マンナン、サイリウムシードガム、マクロホモプシスガム、寒天、ゼラチン、ペクチン、アルギン酸、アルギン酸塩(例えば、アルギン酸ナトリウムなど)、プルラン、カードラン、トラガントガム、ガティガム、アラビアガム、澱粉、タラガム、カラヤガム、ファーセレラン、発酵セルロース、結晶セルロース及び大豆多糖類を挙げることができる。
本発明の添加剤は、上記成分に加えて、本発明の効果を妨げない範囲で、任意の可食性成分を含有することができる。
本発明の添加剤は、少なくとも前述するスピラントール及び増粘多糖類を含有していれば、その形態は問わない。例えば、固体状、ペースト状、及び液体状等を挙げることができる。好ましくは粉末状、顆粒状、錠剤状等の固体状又は液体状であり、より好ましくは、水への溶解性に優れる点から顆粒状である。
本発明の添加剤が添加の対象とする経口組成物は、口から摂取または服用(投与)される飲食品及び経口医薬品である。後述する本発明の経口組成物と区別するために、当該経口組成物を「対象経口組成物」と、また飲食品及び経口医薬品を、それぞれ「対象飲食品」及び「対象経口医薬品」ともいう。
本発明は、スピラントール及び増粘多糖類を含有することを特徴とする経口組成物である。当該経口組成物には前述する本発明の添加剤を含有する経口組成物が含まれる。本発明の経口組成物は、経口的に摂取または服用されるものであればよく、例えば飲食品及び経口医薬品が含まれる。
(a)被験試料として、直径20mm、高さ10mmの円柱状の経口組成物(被験試料)(品温20℃)を用意する。
(b)テクスチャーアナライザーを用いて、上記被験試料を圧縮する。圧縮は、直径100mmの治具を用いて、10mm/sの速度で行う。
(c)圧縮により得られる「応力−歪み曲線」から破断点を決定し、下記式から破断歪みを求める。
被験試料を直径40mm、高さ20mmの容器に充填し、テクスチャーアナライザーを使用して、直径20mm、高さ8mmの樹脂製のプランジャーを用いて、圧縮速度10mm/s、クリアランス5mmで2回圧縮測定する。1回目の圧縮時の最大応力を「「かたさ」(N/m2)」とする。
実験例1 唾液分泌促進作用の評価:増粘多糖類としてグァーガムを使用
表1に記載する割合で、増粘多糖類とスピラントールを含む経口組成物用添加剤が水に溶解してなる形態を有する経口組成物(被験試料1−1、及び比較試料1−1及び1−2)を調製し、唾液分泌促進作用を評価した。
オランダセンニチの花頭または全草部の乾燥物1質量部に対し、ヘキサン(溶媒)5質量部を加え、50℃にて5時間還流抽出した。得られた抽出物をろ過して不溶物を除去し、溶媒を除去してオランダセンニチ抽出物をオレオレジンの状態(ペースト状)(湿重量でスピラントールを60質量%含有)を得た。得られたオランダセンニチ抽出物1質量部に対して2,000質量部の割合になるようにグァーガムを添加した(経口組成物用添加剤[実施例1−1])。次いで、これに表1記載の割合になるように水(80℃)を配合しよく混合して溶解し、その後20℃に冷却して、経口組成物(飲食品)(被験試料1−1)を調製した。被験試料1−1はゾルであった。なお、被験試料1−1中に含まれるスピラントール1質量部に対するグァーガムの割合は3333.3質量部である。
唾液分泌に異常のない健常者3名(A〜C:平均年齢31.3歳)をパネルとして、上記で調製した飲食品(被験試料1−1、比較試料1−1及び1−2)各々について、下記の方法により、その唾液分泌促進作用を評価した。
(b)嚥下後、5秒間経過後に、舌の下に3.75cm×3.75cmの大きさの脱脂綿を入れて2分間保持する。なお、脱脂綿は予め重さを測定しておく。
(c)2分後、脱脂綿を回収して重さを測定する。
(d)舌の下に入れる前後の脱脂綿の重量変化から、各々の飲食品(被験試料1−1、比較試料1−1又は1−2)を摂取した場合の唾液分泌量を算出する。
上記で調製した飲食品(被験試料1−1、比較試料1−1及び1−2)について、まとまり感と付着感を評価し、それらの総合評価を飲み込みやすさとし、嚥下性を評価した。なお、評価は嚥下性に関する専門のパネリスト4名で行った。
[判断基準]
◎:非常にまとまりやすい
○:まとまりやすい
×:まとまりにくい。
[判断基準]
◎:付着感が非常に小さい
○:付着感が小さい
×:付着感が大きい。
[判断基準]
◎:非常に飲み込みやすい
○:飲み込みやすい
×:飲み込みにくい。
表4に記載する割合で、増粘多糖類とスピラントールを含む経口組成物用添加剤が水に溶解してなる形態を有する経口組成物(被験試料2−1及び2−2、並びに比較試料2−1)を調製し、唾液分泌促進作用を評価した。
実験例1(1)で調製したオレオレジン状態のオランダセンニチ抽出物1質量部に対して2,000質量部の割合(湿重量比)になるようにキサンタンガムを添加した(経口組成物用添加剤[実施例2−1])。次いで表4記載の割合になるように水(80℃)を配合し、よく混合して溶解し、その後20℃に冷却して、経口組成物(飲食品)(被験試料2−1)を調製した。被験試料2−1はゾルであった。なお、被験試料2−1中に含まれるスピラントール1質量部に対するキサンタンガムの割合は3333.3質量部である。また同様に、同オランダセンニチ抽出物1質量部に対して1,500質量部の割合(湿重量比)になるようにローカストビーンガムを添加し(経口組成物用添加剤[実施例2−2])、また表4記載の割合になるように水(80℃)を配合してよく混合することで溶解し、その後20℃に冷却して、経口組成物(飲食品)(被験試料2−2)を調製した。被験試料2−2はゾルであった。なお、被験試料2−2中に含まれるスピラントール1質量部に対するローカストビーンガムの割合は2,500質量部である。
上記で調製した飲食品(被験試料2−1、2−2、及び比較試料2−1)について、実験例1(2)と同様にして、唾液分泌促進作用を評価した。結果を表5及び図2に示す。
上記で調製した飲食品(被験試料2−1〜2−2、比較試料2−1)について、まとまり感と付着感を評価し、それらの総合評価を飲み込みやすさとし、嚥下性を評価した。なお、評価は嚥下性に関する専門のパネリスト4名で行った。
[判断基準]
◎:非常にまとまりやすい
○:まとまりやすい
×:まとまりにくい。
[判断基準]
◎:付着感が非常に小さい
○:付着感が小さい
×:付着感が大きい。
[判断基準]
◎:非常に飲み込みやすい
○:飲み込みやすい
×:飲み込みにくい。
表7に記載する割合で、増粘多糖類とスピラントールを含む経口組成物用添加剤(実施例3−1〜3−6)が水に溶解してなる形態を有する経口組成物(被験試料3−1〜3−6)を調製し、唾液分泌促進作用を評価した。
実験例1(1)で調製したオレオレジン状態のオランダセンニチ抽出物1質量部に対して、キサンタンガムの割合が200質量部(実施例3−1)、400質量部(実施例3−2)、800質量部(実施例3−3)、6,000質量部(実施例3−4)、8,000質量部(実施例3−5)、または10,000質量部(実施例3−6)(いずれも湿重量比)になるようにそれぞれ添加した。次いで表7記載の割合になるように水(80℃)を配合し、よく混合して溶解し、その後20℃に冷却して、経口組成物(被験試料3−1〜3−6)を調製した。被験試料3−1〜3−6はゾルであった。なお、被験試料3−1〜3−6中に含まれるスピラントール1質量部に対するキサンタンガムの割合は、333質量部(被験試料3−1)、667質量部(被験試料3−2)、1,331質量部(被験試料3−3)、10,000質量部(被験試料3−4)、13,333質量部(被験試料3−5)、または16,667質量部(被験試料3−6)である。
上記で調製した飲食品(被験試料3−1〜3−6)について、実験例1(2)と同様にして、唾液分泌促進作用を評価した。但し、パネリストを1名追加し(パネリストDの追加)、4名で評価を行った。結果を表8及び図3に示す。
上記で調製した飲食品(被験試料3−1〜3−6)について、まとまり感と付着感を評価し、それらの総合評価を飲み込みやすさとし、嚥下性を評価した。なお、評価は嚥下性に関する専門のパネリスト4名で行った。
[判断基準]
◎:非常にまとまりやすい
○:まとまりやすい
×:まとまりにくい。
[判断基準]
◎:付着感が非常に小さい
○:付着感が小さい
×:付着感が大きい。
[判断基準]
◎:非常に飲み込みやすい
○:飲み込みやすい
×:飲み込みにくい。
(1)経口組成物用添加剤、及び経口組成物の調製
流動層造粒法により顆粒状の経口組成物用添加剤(実施例4−1)を調製した。具体的には、キサンタンガムとデキストリンを粉体混合し、当該粉体混合物に対して実験例1(1)で調製したオレオレジン状態のオランダセンニチ抽出物を水に溶解したバインダー溶液を噴霧して、顆粒状の経口組成物用添加剤を調製した。また比較試験用に、キサンタンガムを用いずデキストリン(粉末)に対してオレオレジン状態(ペースト状)のオランダセンニチ抽出物を水に溶解したバインダー溶液を噴霧して、顆粒状の経口組成物用添加剤(比較例4−1)を調製した。下記表10に、上記粉体混合物(増粘多糖類+賦形剤)及びバインダー溶液に含まれるオランダセンニチ抽出物の総量を100質量%としたときの各成分の配合割合を示す。
上記で調製した飲食品(被験試料4−1及び比較試料4−1)について、実験例1(2)と同様にして、唾液分泌促進作用を評価した。その結果、スピラントール及びキサンタンガムを併用した顆粒状の経口組成物用添加剤(実施例4−1)を含む飲食品(被験試料4−1)は、いずれのパネラーにおいてもブランク(水)に比べて唾液分泌量が多く、唾液分泌促進効果が認められた。また、これらの飲食品はいずれも無味無臭であった。
上記で調製した飲食品(被験試料4−1及び比較試料4−1)について、実験例1(3)と同様にして、嚥下性を評価した。その結果、スピラントール及びキサンタンガムを併用した顆粒状の経口組成物用添加剤(実施例4−1)を含む飲食品(被験試料4−1)は、いずれのパネリストにおいても、口腔内でまとまりやすく、且つ嚥下時の咽頭への付着感が非常に小さく、総合的観点から非常に飲み込みやすく、優れた嚥下特性を有すると評価された。
(1)経口組成物の調製
経口組成物用添加剤として、実験例1(1)で調製したオレオレジン状態のオランダセンニチ抽出物、及び増粘多糖類(脱アシル型ジュランガム、ネイティブ型ジュランガム)を用いて、表11の処方に従ってゲル状の飲食品を調製した。
(2−1)ゲル状飲食品の調製、及びその破断歪みの測定
ガラス製の筒状物(内直径20mm、高さ10mm、厚み1.5mm)の中に、前記の各溶液を注ぎ込み、8℃の水槽で2時間冷却して固化させた後、5℃で15時間静置して、円柱状(直径20mm、高さ10mm)のゲル状飲食品(被験試料5−1〜5−3、比較試料5−1)を調製した。
(a)直径100mmの治具を用いて、被験試料を10mm/sの速度で圧縮する。
(b)圧縮により得られる「応力−歪み曲線」から破断点を決定し、下式から被験試料の破断歪みを求める。
ステンレス製の円柱状容器(内直径40mm、高さ20mm)の中に、前記の各溶液を注ぎ込み、8℃の水槽で2時間冷却して固化させた後、5℃で15時間静置して、直径40mm、高さ20mmの容器に充填されたゲル状飲食品(被験試料5−1〜5−3、比較試料5−1)を調製した。
上記で調製したゲル状飲食品のうち、被験試料5−2及び比較試料5−1について、実験例1(2)と類似する方法で、唾液分泌促進作用を評価した。
(a)飲食品(被験試料5−2、比較試料5−1)15gを口に含み、10秒間かけて舌で押し潰した後、一回で嚥下する。
(b)嚥下後、5秒間経過後に、舌の下に3.75cm×3.75cmの大きさの脱脂綿を入れて2分間保持する。なお、脱脂綿は予め重さを測定しておく。
(c)2分後、脱脂綿を回収して重さを測定する。
(d)舌の下に入れる前後の脱脂綿の重量変化から、各ゲル状飲食品(被験試料5−2、比較試料5−1)を摂取した場合の唾液分泌量(g)を算出する。
上記で調製したゲル状飲食品(被験試料5−1〜5−3、比較試料5−1)について、咀嚼性及び嚥下性を、下記の3つの観点で評価した。なお、評価は咀嚼性及び嚥下性に関する専門のパネリスト4名で行った。
[判断基準]
◎:非常にまとまりやすい
○:まとまりやすい
×:まとまりにくい。
[判断基準]
◎:非常に飲み込みやすい
○:飲み込みやすい
×:飲み込みにくい。
[判断基準]
◎:付着感が非常に小さい
○:付着感が小さい
×:付着感が大きい。
(1)穀類加工飲食品の調製
経口組成物用添加剤として、実験例1(1)で調製したオレオレジン状態のオランダセンニチ抽出物および増粘多糖類(キサンタンガム、ローカストビーンガム及びカラギナン)を用いて、表14の処方に従って穀類加工飲食品(クッキー)を調製した。
実験例1と同様の方法で、パネリスト3名により、上記で調製した穀類加工飲食品(被験試料6、比較試料6及びブランク)各々について、その唾液分泌促進作用を評価した。具体的には以下のとおりである。
(b)嚥下後、5秒間経過後に、舌の下に3.75cm×3.75cmの大きさの脱脂綿を入れて2分間保持する。なお、脱脂綿は予め重さを測定しておく。
(c)2分後、脱脂綿を回収して重さを測定する。
(d)舌の下に入れる前後の脱脂綿の重量変化から、各々の飲食品(被験試料6、比較試料6又はブランク)を摂取した場合の唾液分泌量を算出する。
上記で調製した穀類加工飲食品(被験試料6、比較試料6及びブランク)について、口溶け、まとまり感、飲み込みやすさ及び付着感を、下記の4つの観点で評価した。なお、評価は咀嚼性及び嚥下性に関する専門のパネリスト4名で行なった。
[判断基準]
◎:非常に口溶けがよい
○:口溶けがよい
×:口溶けが悪い。
[判断基準]
◎:非常にまとまりやすい
○:まとまりやすい
×:まとまりにくい。
[判断基準]
◎:非常に飲み込みやすい
○:飲み込みやすい
×:飲み込みにくい。
[判断基準]
◎:付着感が非常に小さい
○:付着感が小さい
×:付着感が大きい。
Claims (12)
- スピラントール1質量部に対して、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グァーガム、脱アシル型ジェランガム、ネイティブ型ジェランガム、アルギン酸塩、ゼラチン、寒天、サイリウムシードガム及びカラギナンよりなる群から選択される少なくとも1種の増粘多糖類を5〜50,000質量部の割合で含有する経口組成物用添加剤。
- 経口組成物が飲食品または経口医薬品である、請求項1に記載する経口組成物用添加剤。
- 経口組成物が、唾液分泌機能が低下している人、嚥下機能が低下している人、及び咀嚼機能が低下している人よりなる群から選択される少なくとも1種の人が摂取または服用する飲食品または経口医薬品である、請求項1または2に記載する経口組成物用添加剤。
- 下記(1)及び(2)の少なくとも1方の物性を有するゲル、または下記(3)に記載する物性を有するゾルの形態を有する経口組成物を調製するための添加剤である、請求項1乃至3のいずれかに記載する経口組成物用添加剤:
(1)破断歪み:0.3〜0.8
(2)「かたさ」:500〜500,000N/m2
(3)粘度:0.003〜0.6Pa・s。 - 下記のいずれかの用途に使用される、請求項1乃至4のいずれかに記載する経口組成物用添加剤:
(a)経口組成物に唾液分泌促進作用を付与する唾液分泌促進剤
(b)経口組成物に嚥下容易性を付与する嚥下補助剤
(c)経口組成物に咀嚼容易性を付与する咀嚼補助剤。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載する経口組成物用添加剤を含有する経口組成物。
- 上記経口組成物が、唾液分泌機能が低下している人、嚥下機能が低下している人、及び咀嚼機能が低下している人よりなる群から選択される少なくとも1種の人が摂取または服用する飲食品または経口医薬品である、請求項6に記載する経口組成物。
- 上記経口組成物が、下記(1)及び(2)の少なくとも1方の物性を有するゲル、または下記(3)に記載する物性を有するゾルの形態を有する飲食品または経口医薬品である、請求項6または7に記載する経口組成物:
(1)破断歪み:0.3〜0.8
(2)「かたさ」:500〜500,000N/m2
(3)粘度:0.003〜0.6Pa・s。 - 上記経口組成物が穀類加工飲食品である、請求項6または7に記載する経口組成物。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載する経口組成物用添加剤を、水分含量60質量%以上の飲食品または経口医薬品に配合する工程を有する、請求項6乃至9のいずれかに記載する経口組成物の調製方法。
- スピラントール1質量部に対して、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グァーガム、脱アシル型ジェランガム、ネイティブ型ジェランガム、アルギン酸塩、ゼラチン、寒天、サイリウムシードガム及びカラギナンよりなる群から選択される少なくとも1種の増粘多糖類を5〜50,000質量部の割合で併用することを特徴とする、スピラントールが有する唾液分泌促進作用を増強するための増粘多糖類の使用方法(但し、人間の疾患を治療する方法を除く)。
- 唾液の分泌減少を改善するため、または唾液分泌を促進するために使用される、請求項6〜9のいずれかに記載する経口組成物。
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