JP2015004452A - 空気調和機 - Google Patents

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清水 昭彦
Akihiko Shimizu
昭彦 清水
正春 海老原
Masaharu Ebihara
正春 海老原
酒井 浩一
Koichi Sakai
浩一 酒井
憲昭 山本
Kensho Yamamoto
憲昭 山本
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Abstract

【課題】冷房運転時における吹出口近傍の結露の発生を抑制することができる空気調和機を提供する。【解決手段】空気の流れを吹出口へ案内するリアガイダ7、リアガイダ7に沿って流れてきた空気の流れ方向を制御する下羽根8aを備え、前記リアガイダ7と下羽根8aの上流端との間に、前記リアガイダの下流端に連続して位置して前記下羽根の上流端となる回動部分に嵌り合う軸受部材13を設けた構成としてある。これにより、下羽根の回動性を確保しつつリアガイダと下羽根の上流端との間に生じる大きな隙間を解消し、冷房運転時にリアガイダと下羽根の上流端との間の隙間に冷気が流れ込んで生じる吹出口近傍の結露の発生を抑制することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、室内の空調を行う空気調和機に関し、特に空気調和機における吹出口の結露防止構成に関するものである。
一般に家庭で使用される空気調和機は、通常、室内への騒音及び振動を抑制するために、コンプレッサ等の大きな騒音源、振動源となるものを室外機に配設し、騒音及び振動の少ないファンや熱交換器等を室内機に配設したセパレータ型となっている。このように構成された空気調和機の室内機は、室内の壁面等に設置されて、室内が所望の温度となるよう空調動作が行われる。室外機と室内機は、冷媒配管と制御用配線で互いに機械的及び電気的に接続されており、互いに協働して空調動作を行っている。
上記空気調和機の室内機には、温度調節された空気を室内に吹き出すための吹出口が設けられており、その吹出口には吹き出される空気の向きを変更するための風向変更手段が設けられている。風向変更手段としては、室内における所望の領域に向かって吹出口から吹き出された空気を送り出すために、吹出口から吹き出される空気の流れを上下方向に変更する上下風向変更羽根と、吹出口から吹き出される空気の流れを左右方向に変更する左右風向変更羽根とで構成された風向変更羽根が用いられている。
従来の空気調和機における上下風向変更羽根としては、例えば、空気調和機の運転時には吹出口から突出して、吹出口から吹き出される空気の流れ方向を変更するとともに、空気調和機の停止時には吹出口を閉塞するよう構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記上下風向変更羽根は、吹出口までの通路を構成するリアガイダの下流端に回動可能に設けられ、吹出口を開閉するとともに、空調運転時には熱交換されリアガイダに沿って流れてきた空気の向きを上下方向に変更するようになっている。
特開2002−203852号公報
しかしながら、上記従来の上下風向変更羽根はリアガイダの下流端との間に上下風向変更羽根の回動逃げ用の隙間が形成されているため、リアガイダに沿って流れてきた空気が、リアガイダと上下風向変更羽根の上流端との間に存在する比較的大きな回動逃げ用の隙間に流れ込み、冷房運転時にはその隙間に流れ込んだ冷気により吹出口近傍に結露を生じさせるという問題を有していた。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、冷房運転時における吹出口近傍の結露の発生を抑制することができる信頼性の高い空気調和機の提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る空気調和機は、空気の取入口と吹出口を有する本体、前記取入口から取り入れた空気を熱交換する熱交換器、前記熱交換器において熱交換して前記吹出口から吹き出すための気流を発生させるファン、前記ファンの下流に配
置されて空気の流れを前記吹出口へ案内するリアガイダ、前記リアガイダの下流において回動可能に設けられ、前記リアガイダに沿って流れてきた空気の流れ方向を制御する羽根を備え、かつ、前記リアガイダと羽根の上流端との間に、前記リアガイダの下流端に連続して位置して前記羽根の上流端となる回動部分に嵌り合う軸受部材を備えた構成としてある。
これにより、この空気調和機においては、羽根の回動性を確保しつつリアガイダと羽根の上流端との間に生じる比較的大きな隙間を解消し、冷房運転時にリアガイダと羽根の上流端との間の隙間に冷気が流れ込んで生じる吹出口近傍の結露の発生を抑制することができる。
本発明は、吹出口近傍における冷房運転時の結露の発生を抑制できるので信頼性の高い空気調和機を提供することができる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の運転停止時の室内機を示す縦断面図 同実施の形態1における空気調和機の空調運転時の室内機を示す縦断面図 同実施の形態1における空気調和機の空調運転時の上下風向変更羽根の動作例を示す拡大縦断面図。 同実施の形態1における空気調和機の空調運転時の上下風向変更羽根の他の動作例を示す拡大縦断面図 同実施の形態1における空気調和機の空調運転時の上下風向変更羽根の更に他の動作例を示す拡大縦断面図 同実施の形態1における空気調和機の結露防止機構を示す拡大縦断面図 本発明の実施の形態2における空気調和機の結露防止機構を示す拡大縦断面図
本発明に係る第1の態様の空気調和機は、空気の取入口と吹出口を有する本体、前記取入口から取り入れた空気を熱交換する熱交換器、前記熱交換器において熱交換して前記吹出口から吹き出すための気流を発生させるファン、前記ファンの下流に配置されて空気の流れを前記吹出口へ案内するリアガイダ、前記リアガイダの下流において回動可能に設けられ、前記リアガイダに沿って流れてきた空気の流れ方向を制御する羽根を備え、かつ、前記リアガイダと羽根の上流端との間に、前記リアガイダの下流端に連続して位置して前記羽根の上流端となる回動部分に嵌り合う軸受部材を備えた構成としてある。
このように構成された本発明に係る第1の態様の空気調和機においては、羽根の回動性を確保しつつリアガイダと羽根の上流端との間に生じる隙間を解消し、冷房運転時にリアガイダと羽根の上流端との間の隙間に冷気が流れ込んで生じる吹出口近傍の結露の発生を抑制することができ、信頼性の高い空気調和機とすることができる。
本発明に係る第2の態様の空気調和機は、前記の第1の態様における前記軸受部材は、本体との間に設けた弾性手段によって可動自在としてある。
このように構成された空気調和機においては、前記軸受部材が可動自在であるため、前記羽根の変形や運転時に前記羽根が上下回動した時など、羽根の回動部分と前記軸受部材とが強く接触することなく隙間の微小な状態を維持することができ、長期間にわたって確実に結露防止できるとともに羽根の回動動作も円滑なものとすることができる。
本発明に係る第3の態様の空気調和機は、前記の第1の態様における前記軸受部材は第2の軸受部材を備え、前記第2の軸受部材を前記軸受部材に対して可動自在とした構成としてある。
このように構成された空気調和機においては、冷房運転時に前記軸受部材が冷気により冷やされたとき、前記軸受部材にさらに第2の軸受部材を介在させているため、冷熱が前記第2の軸受部材の下面まで直接伝達されることがなく、吹出口近傍、特に吹出口下縁の結露の発生を確実に抑制することができ、空気調和機の信頼性を一段と高めることができる。
本発明に係る第4の態様の空気調和機は、前記第1から第3の態様のいずれかの態様において、前記軸受部材、もしくは、第2の軸受部材と羽根の回動部分との間に線接触するような突起部を1箇所以上設けた構成としてある。
このように構成された空気調和機においては、弾性手段の附勢力によって前記軸受部材、又は、前記第2の軸受部材と前記羽根の回動部分との間のシール性を強固に確保でき、前記軸受部材、又は、前記第2の軸受部材と前記羽根の回動部分との間への冷気の流入を防止してより確実に吹出口近傍の結露発生を抑制することができる。
本発明に係る第5の態様の空気調和機は、前記第1から第4の態様のいずれかの態様において、前記軸受部材、もしくは、第2の軸受部材は、羽根の材料とは異なる樹脂材料で形成した構成としてある。
このように構成された空気調和機においては、前記羽根の回動における摺動性を良くするとともに、耐久信頼性も向上させることができる。
以下、本発明の空気調和機における実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態の空気調和機においては、具体的な構成について説明するが、本発明は、以下の実施の形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が適用された各種空気調和機を含むものである。
(実施の形態1)
実施の形態1の空気調和機は、室内機と室外機が冷媒配管及び制御配線等により互いに接続された、所謂セパレート型の空気調和機である。室内機と室外機によりヒートポンプが構成されており、室外機にはコンプレッサが設けられている。また室内機は、室内の壁面に取り付ける壁掛け式の室内機である。
図1および図2は、本発明の実施の形態1における空気調和機の室内機を示し、図1は運転停止時の縦断面図、図2は運転中の縦断面図である。
図1に示すように、室内機1は、空気の取入口となる前面開口部2aと上面開口部2b、および熱交換された空気を吹き出す吹出口2cとを有する本体2、及び本体2の前面開口部2aを開閉する可動式の前面パネル3を備えている。本体2の内部には、室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ4と、取り入れた室内空気を熱交換する熱交換器5と、前記フィルタ4を通して取り入れた室内空気を熱交換器5で熱交換して吹出口2cから室内に吹き出すための気流を発生させる貫流ファンであるファン6と、が設けられている。また、室内機1の本体2において、ファン6の下流側から吹出口2cの上流側に至る通風路10は、ファン6の下流側に配置されて空気の流れを案内するリアガイダ7と、このリアガイダ7に対向して配置されたスタビライザ11と、本体2の両側壁(図示せず
)とで形成されている。
上記熱交換した空気を室内に吹き出すための吹出口2cには、当該吹出口2cを開閉するとともに、空気の吹き出し方向を上下方向に変更することができる上下風向変更手段である上下風向変更羽根8が設けられている。さらに、吹出口2cの内部には空気の吹き出し方向を左右に変更することができる左右風向変更手段である左右風向変更羽根9が設けられている。
図1に示す空調運転停止時の状態においては、前面パネル3は本体2に密着して前面開口部2aを閉じ、上下風向変更羽根8が吹出口2cを覆うように収納されて吹出口2cを閉鎖している。
また、図2に示す空調運転時の状態においては、前面パネル3が本体2から離れる方向に所定距離だけ移動して前面開口部2aを開放するとともに、上下風向変更羽根8は前方側に回動展開して吹出口2cを解放する。
上下風向変更羽根8は、第1の羽根の一例である下羽根8aと、この下羽根8aの上方に設けられた第2の羽根の一例である上羽根8bとを備えている。上下風向変更羽根8は、下羽根8aと上羽根8bとが協働して、吹出口2cから吹き出される空気の吹き出し方向を制御している。下羽根8aは、下羽根駆動軸の回動動作により、所定角度だけ回動するよう構成されている。上羽根8bは、例えば制御によって下羽根8aと略平行に保持された状態で回動して下羽根8aに対して近接・離間動作する構成を有している。
なお、上下風向変更羽根8における上羽根8bには第3の羽根の一例であるガイドミニ羽根8c(図3等参照)が設けられている。ガイドミニ羽根8cは、下羽根8aと上羽根8bにより形成される主流に対して保護する気流を発生させる機能を有している。このように、上羽根8bの上面にガイドミニ羽根8cを設けることにより、主流に対する周りの空気の混合を防止し、主流における流れの減衰を抑制している。
左右風向変更羽根9は、複数枚の羽根で構成されており、吹出口2cから吹き出される空気の吹き出し方向を左右方向に変更するよう制御されている。
空気調和機が空調運転を開始すると、前面パネル3が本体2から所定距離だけ離れる離動作を行い前面開口部2aが開放されるとともに、上下風向変更羽根8が開動作を行い吹出口2cが開放される。このように前面開口部2aおよび吹出口2cが開放された状態でファン6が駆動されて、室内空気が前面開口部2a及び上面開口部2bを通して室内機1の内部に取り入れられる。取り入れられた室内空気は、フィルタ4を通り、熱交換器5において熱交換されて、ファン6に吸い込まれる。ファン6に吸い込まれ熱交換された空気は、ファン6の下流側に形成された通風路10を通り、吹出口2cより吹き出される。
ファン6からの空気が通風路10を通過するとき、ファン6の下流側に配置されたリアガイダ7およびスタビライザ11によりファン6からの空気が案内されて、吹出口2cから吹き出される。貫流ファンであるファン6からの空気は、ファン6の外側外周に設けられたリアガイダ7の曲面に沿って流れて、吹出口2cから吹き出される。
吹出口2cから吹き出される空気の吹き出し方向は、上下風向変更羽根8及び左右風向変更羽根9により制御されている。上下風向変更羽根8及び左右風向変更羽根9の角度調整等の動作は、当該空気調和機を制御する制御装置(図示省略)により制御されている。
図3から図5は、実施の形態1の空気調和機における空調運転時の上下風向変更羽根8
の動作例を示しており、主流を形成する下羽根8aと上羽根8bとの回動動作を示す縦断面図である。
上下風向変更羽根8は、下羽根8aを駆動させる駆動軸の回動により、下羽根8aとともに上羽根8bが連動して回動する構成である。実施の形態1の空気調和機における上下風向変更羽根8は、リアガイダ7の下流側端部(下流端)の吹出口2cに設けられて、吹出口2cから吹き出される空気をスムーズに所望の領域に到達させることができ、特に下羽根8aはリアガイダ7を延長した位置にあり、吹出口2cからの空気に対して高い整流効果を発揮するディフューザとしての機能を有する。
図3は、下羽根8aにおける吹出面8aaが、リアガイダ7の案内面7aにおける下流側端部の面と、実質的に連続するように直線的に配置された動作例を示している。図3に示す動作例においては、吹出口2cからの空気が斜め下方向に吹き出されており、最大風量時の状態を示している。このときの上下風向変更羽根8がディフーザとしての機能を最大に発揮している。なお、下羽根8aの吹出面8aaとは、図3における上向き面であり、吹出口2cから吹き出される空気の主流が沿って流れる面である。
図4は、下羽根8aの吹出面8aaが、リアガイダ7の案内面7aにおける下流側端部の面に対して、鈍角を有して配置された動作例であり、吹出口2cからの空気の吹き出し方向が、略水平方向である。図4は、一般的な冷房運転時の動作例である。
図5は、下羽根8aの吹出面8aaが、リアガイダ7の案内面7aの吹き出し方向、即ち案内面の7aに沿って延びる吹出口側の延長線Gの方向より、鉛直下方向側を向いており、吹出口2cからの空気の吹き出し方向が、略下向き方向である。図5は、通常暖房運転時の動作例である。
上記のように構成された実施の形態1の空気調和機には、上下風向変更羽根8の下羽根8aとリアガイダ7との間に結露防止機構が設けられており、以下その結露防止機構について図6を用い説明していく。
図6は下羽根8aとリアガイダ7との間に設けた結露防止機構を拡大して示す縦断面図である。図6に示すように、リアガイダ7の案内面7aの下流側端部には、下羽根8aに対して僅かな所定の隙間を有して配置された軸受部材13が連続して、リアガイダ7を構成する本体2に対して可動自在に設けられている。軸受部材13は、断面が円弧状であるくぼみ形状を有する形で構成されている。また、この軸受部材13と本体2の間には弾性手段18が長手方向略全長にわたって複数配設されている。この弾性手段18はバネで構成しているが、スポンジなど弾性力のある樹脂の発泡材で構成しても構わない。
上下風向変更羽根8の羽根である下羽根8aにおける上流端となる回動部分である駆動軸部8abは、下羽根8aを回動させる駆動軸に直交する断面形状が当該駆動軸を中心とする円弧状の外観を有している。この駆動軸部8abは、軸受部材13のくぼみ形状のくぼみ面内に嵌り合うように収納配設されている。すなわち、軸受部材13のくぼみ面と下羽根8aの駆動軸部8abの外面とは僅かの所定の隙間を有して配設されており、軸受部材13のくぼみ面に対向して下羽根8aの駆動軸部8abが嵌り合っていて、従来例で述べたリアガイダと下羽根の上流端との間に生じる隙間を解消している。
また、上記軸受部材13のくぼみ面には、微細な突起部17が略全長に渡り設けられ、下羽根8aの駆動軸部8abの外面と線接触している。なお、この突起部17は、図6に示したように複数箇所であっても一箇所であってもよいものである。
さらに、上記軸受部材13は、下羽根8aを形成する材料、例えばポリスチレン(PS)などとは異なり、ポリアセタール(POM)など摺動特性に優れた樹脂材料で形成されている。ただし、下羽根8aを形成する材料が摺動特性に優れた樹脂材料の場合は、軸受部材13は、PSなどで形成しても構わない。
次に、上記のように構成された結露防止機構における作用について説明する。実施の形態1の空気調和機において、空調運転時(冷房運転時)、ファン6の下流側に配置されたリアガイダ7の案内面7aに沿ってファン6からの空気が流れる。リアガイダ7に沿って流れた空気は、上下風向変更羽根8の下羽根8aの吹出面8aaに案内されて、吹出口2cから吹き出される。このときの吹き出される空気の流れを図6における白抜き矢印にて示す。
上記のように、ファン6からの空気がリアガイダ7から下羽根8aの吹出面8aaに流れるとき、下羽根8aにおける回動部分である駆動軸部8abとリアガイダ7との間には軸受部材13が設けてあるから、これら両者の間には従来例で述べたような大きな隙間がないので冷気の入り込みを防止でき、また下羽根8aの駆動軸部8abと軸受部材13との間の隙間12には、僅かではあるが空気(冷気)が流れ込もうとするが、軸受部材13のくぼみ面と下羽根8aの駆動軸部8abの外面とは僅かな隙間であるため、隙間12への空気(冷気)の流入を抑制することができる。したがって、リアガイダ7と下羽根8aの上流端との間に冷気が流れ込んで生じる吹出口近傍の結露の発生を抑制することができる。しかも上記リアガイダ7の案内面7aの下流側端部に設けた軸受部材13はくぼみ形状を有していて下羽根8aの駆動軸部8abの回動軸受部となっているから、下羽根8aの回動の妨げとなることがなく、下羽根8aの回動性を確保しつつ吹出口近傍の結露発生を抑制することができる。また、この実施の形態では、上記軸受部材13のくぼみ面に、微細な突起部17を略全長に渡って設け、下羽根8aの駆動軸部8abの外面と線接触させているので、隙間12の完全なシール性が確保できて、隙間12への空気(冷気)の流入を確実に防止することができ、より確実に吹出口近傍の結露発生を抑制することができる。
さらに上記軸受部材13は、摺動特性に優れた樹脂材料で形成しているため、下羽根8aと接触させても、下羽根8aは滑らかに回動させることができるとともに、耐久信頼性も向上する。
加えて上記軸受部材13と本体2の間に弾性手段18を複数配設しているので、隙間12が拡大することを防止でき、より確実なシールが可能となって、吹出口近傍の結露を防止することができる。すなわち、上記下羽根8aは樹脂材で形成された左右に長い形状のため、駆動軸部8abは僅かながら変形が発生する。また、下羽根8aが上下に回動したときなど、隙間12の寸法が一定でなくなる現象が発生する。しかしながら、この実施の形態で例示したように、軸受部材13と本体2の間に弾性手段18を複数配設したことで、隙間12が拡大することを防止でき、そのため、シール性が確保できて、冷房運転時の吹出口近傍の結露を長期間にわたって確実に防止することができる。
以上のように、本実施の形態1の空気調和機は、冷房運転時の結露の発生を抑制することができとともに、ファン6からリアガイダ7に案内されて送られてきた空気を上下風向変更羽根8によりスムーズに所望の方向に吹き出すことができ、送風性能が向上した信頼性の高い空気調和機とすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明に係る実施の形態2の空気調和機について図7を用いて説明する。図7は実施の形態2の空気調和機における結露防止機構を示す拡大縦断面図である。
なお、前記実施の形態1と実質的に同一の機能、動作を示す部分には同一番号を付与し、その説明は省略する。また、実施の形態2の空気調和機における基本動作は、実施の形態1の空気調和機における基本動作と同様であるので、実施の形態2の説明においては実施の形態1と異なる点である結露防止機構について説明する。
上記実施の形態2の空気調和機は、図7に示すように、リアガイダ7の案内面7aの下流側端部(下流端)に軸受部材13が連続して設けられていて、当該軸受部材13には、断面が円弧状であるくぼみ形状が形成された第2の軸受部材13aが、下羽根8aに対して僅かな所定の隙間をおいて、可動自在なるように設けられている。また、上記軸受部材13と第2の軸受部材13aとの間には弾性手段18が複数設けられ、この弾性手段18はバネで構成されている。なお、弾性手段18はスポンジなど弾性力のある樹脂の発泡材で構成しても構わない。
また、第2の軸受部材13aのくぼみ面には、微細な突起部17が略全長に渡り設けられ、下羽根8aの駆動軸部8abの外面と線接触している。なお、この突起部17は、図7に示したように複数箇所でも、あるいは一箇所でも構わない。
また、軸受部材13は、第2の軸受部材13aを構成する反対側の面にスリット(伝熱遮断隙間)16を設けている。
さらに、第2の軸受部材13aは、下羽根8aを形成する材料、例えばポリスチレン(PS)などとは異なり、ポリアセタール(POM)など摺動特性に優れた樹脂材料で形成されている。ただし、下羽根8aを形成する材料が摺動特性に優れた樹脂材料の場合は、第2の軸受部材13aは、PSなどで形成しても構わない。
次に、上記のように構成された結露防止機構における作用について説明するが、実施の形態1の空気調和機と同様の作用については説明を省略する。
実施の形態1の空気調和機は、冷房運転時において、リアガイダ7に沿って流れてきた空気が吹出口2cから吹き出される時、軸受部材13の上面が冷気により冷やされ、冷熱が軸受部材13を下向きに伝達して下面も冷やさ、吹出口近傍、特に吹出口下縁に結露が発生することが懸念される。
しかしながら、この実施の形態2の空気調和機は、上記のように、軸受部材13に第2の軸受部材13aを介在させて両者を分離し、さらに、軸受部材13には伝熱遮断用のスリット16を設けているため、軸受部材13の上面13aaが冷気により冷やされても、冷熱が軸受部材13の下面13abまで直接伝達されることはなく、吹出口近傍、特に、吹出口下縁の結露の発生を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態2の空気調和機は、軸受部材13からの冷熱の伝達による結露の発生をも抑制させることができ、さらに信頼性の高い空気調和機とすることができる。
なお、本発明の空気調和機としては、前述の実施の形態1および実施の形態2の構成に限定されるものではなく、実施の形態1および実施の形態2の構成で示した本発明の技術的思想は、その他種々の態様で実施可能である。
例えば、実施の形態1および実施の形態2の空気調和機は、暖房と冷房を兼用する空気調和機であるが、冷房専用機であっても当然適用可能である。また、実施の形態1および
実施の形態2においては室内機と室外機が別体のセパレート型で説明したが、圧縮機、凝縮機及び蒸発機等が一体となった一体型空気調和機に対しても適用可能な構成である。さらに、本発明においては、室内機として壁掛け式に特定されるものではなく、床置き式等においても、空気の吹出口における上下風向変更羽根を同様の技術的思想により変形して対応することが可能である。
本発明は、冷房運転時の結露を防止して信頼性を高めると同時に風向変更羽根の回動性を損なうことなく吹出口からの空気を所望の領域に到達するように吹き出すことが可能な空気調和機を提供することができ、業務用及び一般家庭等で使用される空気調和機として有用である。
1 室内機
2 本体
2a 前面開口部
2b 上面開口部
2c 吹出口
3 前面パネル
4 フィルタ
5 熱交換器
6 ファン
7 リアガイダ
8 上下風向変更羽根
8a 下羽根(第1の羽根)
11 スタビライザ
12 隙間
13 軸受部材
13a 第2の軸受部材
17 突起部
18 弾性手段

Claims (5)

  1. 空気の取入口と吹出口を有する本体、前記取入口から取り入れた空気を熱交換する熱交換器、前記熱交換器において熱交換して前記吹出口から吹き出すための気流を発生させるファン、前記ファンの下流に配置されて空気の流れを前記吹出口へ案内するリアガイダ、前記リアガイダの下流において回動可能に設けられ、前記リアガイダに沿って流れてきた空気の流れ方向を制御する羽根を備え、かつ、前記リアガイダと羽根の上流端との間に、前記リアガイダの下流端に連続して位置して前記羽根の上流端となる回動部分に嵌り合う軸受部材を備えた空気調和機。
  2. 軸受部材は、本体との間に設けた弾性手段によって可動自在としたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 軸受部材は第2の軸受部材を備え、前記第2の軸受部材を前記軸受部材に対して可動自在としたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 軸受部材、もしくは、第2の軸受部材と羽根の回動部分との間に線接触するような突起部を1箇所以上設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 軸受部材、もしくは、第2の軸受部材は、羽根の材料とは異なる樹脂材料で形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和機。
JP2013128221A 2013-06-19 2013-06-19 空気調和機 Pending JP2015004452A (ja)

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