JP6544138B2 - 昇降用ステップのクロージング構造 - Google Patents

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Description

本発明は、トラックのキャブに乗り降りするための昇降用ステップのクロージング構造に関するものである。
近年、トラックのキャブは、乗降ドアの下方のフェンダーが、軽量化等のために樹脂成形品が用いられるようになってきており、また昇降用ステップを覆うボックス状のクロージングも樹脂成形品で形成される。
昇降用ステップ自体は、キャブボディの下部及びそのキャブボディの下部に取り付けたブラケット等にボルト等で固定されるが、昇降用ステップの後部と左右をボックス状のクロージングで覆うために、ブラッケット間には、先ずクロージングが取り付けられ、その後に昇降用ステップが取り付けられる。
昇降用ステップのブラケットへの組み付けは、ブラケットに取り付けたクロージング内に昇降用ステップを装入し、クロージングの側壁に予め形成した開口を通して昇降用ステップの取付部をブラケットに接触させ、その上でボルトにて昇降用ステップをブラケットにボルト等にて固定するようにしている。
このクロージングを介してブラッケットに昇降用ステップを組み付けた後は、クロージングの後方に樹脂製のフェンダーを取り付ける。
特開2003−019983号公報 特開平10−329608号公報 特開2004−299574号公報 実開昭59−067374号公報
ところで、クロージングを介して昇降用ステップをブラケットに組み付けるためには、クロージングの車両方向前後の側壁には開口を設け、その開口を通して昇降用ステップの取付部をブラケットと接触させて取付部をボルトで固定する必要がある。
このクロージングへの昇降用ステップの組み付け後、車両後方側の側壁とそのブラケットは、フェンダーで覆われるため問題はないが、前方側の側壁は、バンパーとの間に隙間があるため、ブラケットや開口、ハーネスなどが見えてしまう問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、ブラケットにクロージングを介して昇降用ステップを組み付けた後、クロージングの前方の側壁の組み付け部分の外観の見栄えを改善できる昇降用ステップのクロージング構造を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、キャブボディの下部に一対のブラケットを設け、そのブラケット間にボックス状クロージングを取り付け、そのクロージング内に昇降用ステップを装入すると共に昇降用ステップの両端部を前記クロージングの側壁に形成した開口を介して前記ブラケットに固定する昇降用ステップの組み付け構造において、前記クロージングの前部の側壁に、前記開口とブラケットを覆い隠す目隠しカバーを着脱自在に設けたことを特徴とする昇降用ステップのクロージング構造である。
前記クロージングの前部の側壁には、その側壁から連続し、車両前方に延びたアウター部が形成され、そのアウター部に、目隠しカバーが前部の側壁を覆うように設けられるのが好ましい。
前記アウター部の裏面には、その上下方向に沿ってクリップが複数設けられ、前記目隠しカバーには、前記クリップに対向する位置に係合片が形成され、その係合片に前記クリップと係合する係合穴が形成されるのが好ましい。
前記目隠しカバーは、水平断面で凹面状に形成されるのが好ましい。
本発明は、クロージングの前方の側壁に目隠しカバーを設けることで、外観性が向上するという優れた効果を発揮する。
本発明において、キャブボディのブラケットに、クロージングと昇降用ステップを組み付ける際の組み付け分解斜視図である。 本発明において、昇降用ステップのクロージング構造を示す斜視図である。 本発明において、クロージング内に昇降用ステップを組み付けたときの平断面図である。 本発明において、昇降用ステップを組み付けた後、キャブボディにフェンダーを取り付ける状態を示す斜視図である。 本発明において、キャブボディにフェンダーを取り付け、キャブボディにドアを取り付けた側面図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
先ず、図4、図5により、キャブボディ10の側面構造を説明する。
キャブボディ10の下部の前方には、ブラケット11に、樹脂成形品で形成されたクロージング12が取り付けられ、そのクロージング12に装入されてブラケット11に昇降用ステップ14が組み付けられる。
このクロージング12と昇降用ステップ14の組み付け後に、フロントフェンダー15とリアフェンダー16とからなる樹脂製のフェンダー17が、キャブボディ10に設けたフェンダー用ブラケット18に取り付けられる。
その後、図5に示すように、キャブボディ10にドア40が取り付けられ、またドア40の下方には、クロージング12内の昇降用ステップ14の下方に位置して固定側昇降用ステップ41がシャシフレーム(図示せず)に設けられる。
また、フェンダー17の下部には、フロントタイヤ42の上方に位置してマッドフェンダー19が取り付けられる。
ドア40の前縁下部は、バンパー45の上縁位置から後方に凹んだ凹部43が形成され、後述するクロージング12の前部の側壁と連続したアウター部20が凹部43から露出するようになっている。
次に、図1〜図3により、本発明の昇降用ステップのクロージング構造を説明する。
図1おいて、キャブボディ10の下部の前方には、一対のブラケット11f、11bが設けられ、そのブラケット11f、11b間にボックス状に形成されたクロージング12が取り付けられる。
クロージング12には、ボルト穴24、24が形成され、ブラケット11f、11bとキャブボディ10の下縁には、ネジ穴25、25が設けられ、クロージング12をブラケット11f、11b間に嵌め込んだ際にボルト(図示せず)を、ボルト穴24に挿通してネジ穴25にねじ込むことでブラケット11f、11b間に取り付けられる。
またクロージング12には、図4で説明したフェンダー17のフロントフェンダー15をクロージング12と共にクリップ止めするためのクリップ穴26が形成される。
クロージング12は、ブラケット11f、11b間に位置する後壁27と、ブラケット11f、11bの内側に位置する側壁28f、28bと、側壁28f、28b間を連結すると共に昇降用ステップ14の前縁下部に位置する上下2段の桟部材29とを有する。
側壁28f、28bには、昇降用ステップ14の両端部に形成した取付部30(図2、図3参照)を挿通させて、ブラケット11f、11bに接触させるための開口31が形成され、後壁27には、昇降用ステップ14の後部に形成した位置決め突起32(図2、図3参照)を嵌め込む横長の長穴33が形成される。
ブラケット11f、11bには、クロージング12内に昇降用ステップ14を装入し、開口31を通して挿入した取付部30にボルト38をねじ込むためのボルト穴37が形成される。
さて、本発明においては、図2に示すように前部の側壁28fには、その側壁28fから連続し、車両前方に延びたアウター部20が形成され、そのアウター部20に、目隠しカバー13が前部の側壁28fを覆うように着脱自在に設けられる。
アウター部20の裏面には、その上下方向に複数のクリップ22が設けられ、目隠しカバー13には、クリップ22に対向してクリップ22を嵌め込む係合穴23aが形成された係合片23が設けられる。
目隠しカバー13は、バンパー45のバンパーエッジカバー47の後方に位置し、そのバンパーエッジカバー47の後端に形成され、目隠しカバー13側に延びた目隠し片47aとの緩衝を避けるために水平断面で凹面状に形成される。
次に、昇降用ステップ14のクロージング12への組み付けを説明する。
先ず、キャブボディ10とブラケット11f、11bへのクロージング12の取り付けは、アウター部20の裏面に設けたクリップ46をブラケット11fの穴に嵌め込むことでクロージング12の取付位置が決まり、その後ボルト穴24を通してネジ穴25にボルトをねじ込むことでクロージング12が取り付けられる。
次に昇降用ステップ14を、クロージング12を介してブラケット11f、11bに組み付けるには、クロージング12内に昇降用ステップ14をはめ込み、取付部30を側壁28f、28bの開口31に挿入すると共に後方の突起32が、後壁27の長穴33に嵌るまで押し込み、クロージング12内での昇降用ステップ14の取付部30にブラケット11f、11bのボルト穴37を通して取付部30にボルト38をねじ込むことで、昇降用ステップ14を、クロージング12を介してブラケット11f、11bに組み付ける。
この昇降用ステップ14を組み付ける際には、前部の側壁28fを覆う目隠しカバー13は外した状態とすることで、ブラケット11f側から取付部30に容易にボルト38をねじ込むことができ、また組み付け後は、クリップ22に、目隠しカバー13の係合片23の係合穴23aを差し込むことで目隠しカバー13が、側壁28f、アウター部20と一体に取り付けられる。
この場合、クリップ22の向きを、高さ方向で、縦向きと横向きとにすることで、取り付け後のガタツキを抑えることができる。
この後、クロージング12の後方には、ボルト穴26にて図4で説明したフェンダー17が取り付ける。
このように本発明は、クロージング12の前部側に側壁28fを覆う目隠しカバー13を取り外し自在に設けることで、側壁28fへの昇降用ステップ14の組み付けができ、組み付け後は、その組み付け構造を目隠しカバー13で覆うことで、外観が良好となる。
10 キャブボディ
11f、11b ブラケット
12 クロージング
13 目隠し用カバー
14 昇降用ステップ
28f、28b 側壁
20 アウター部

Claims (4)

  1. キャブボディの下部に一対のブラケットを設け、そのブラケット間にボックス状クロージングを取り付け、そのクロージング内に昇降用ステップを装入すると共に昇降用ステップの両端部を前記クロージングの側壁に形成した開口を介して前記ブラケットに固定する昇降用ステップの組み付け構造において、前記クロージングの前部の側壁に、前記開口とブラケットを覆い隠す目隠しカバーを着脱自在に設けたことを特徴とする昇降用ステップのクロージング構造。
  2. 前記クロージングの前部の側壁には、その側壁から連続し、車両前方に延びたアウター部が形成され、そのアウター部に、目隠しカバーが前部の側壁を覆うように設けられる請求項1記載の昇降用ステップのクロージング構造。
  3. 前記アウター部の裏面には、その上下方向に沿ってクリップが複数設けられ、前記目隠しカバーには、前記クリップに対向する位置に係合片が形成され、その係合片に前記クリップと係合する係合穴が形成される請求項2記載の昇降用ステップのクロージング構造。
  4. 前記目隠しカバーは、水平断面で凹面状に形成される請求項1〜3いずれかに記載の昇降用ステップのクロージング構造。
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