JP6542820B2 - 車両用のヘルムホルツ型吸音構造 - Google Patents

車両用のヘルムホルツ型吸音構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両に設置されるヘルムホルツ型吸音構造に関する。
車両には、走行時の車室内の静粛性を高めるために、吸音構造体が取り付けられている。特許文献1には、車両のピラートリムの裏側(車外側)に配置されたヘルムホルツ型吸音構造が開示されている(図4、図7、段落0033)。
特開2010−111347号公報
特許文献1に示す吸音構造体は、ピラーとは別体をなす1つの成形品により構成されている。そのため、その成形品の製造工程や、その成形品の組付け工程が必要となるため、製造コストが嵩む。
上記課題を解決するために、本発明の車両用のヘルムホルツ型吸音構造は、互いに別体をなす2つの内装材の端部が重ねられ、これら内装材の端部間に閉塞空間が形成され、一方の内装材の端部に上記閉塞空間に連なる通孔が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、専用の部品を用いずにヘルムホルツ型吸音構造が構成されるため、製造コストを低減することができる。
好ましくは、上記2つの内装材の端部が重ねられた状態で連結され、少なくともいずれか一方の内装材の端部に、他方の内装材の端部に向かって開口する凹部が形成され、この凹部の周縁部と上記他方の内装材の端部の対向面とが上記連結状態で押圧力をもって当接することにより、上記閉塞空間が形成される。
上記構成によれば、内装材の連結時に閉塞空間を形成することができる。
一態様では、上記凹部の周縁部と上記対向面とが、シール部材を介して当接している。
他の態様では、上記凹部の周縁部と上記対向面のいずれか一方に、上記凹部を囲う環状の突起が形成され、この突起が、上記凹部の周縁部と上記対向面の他方に当接している。
上記構成によれば、閉塞空間を良好にシールすることができる。
好ましくは、上記2つの内装材の端部が車幅方向に重ねられ、車外側に位置する内装材の端部に上記通孔が形成されている。
上記構成によれば、車外側の内装材の端部に通孔が形成されるので、車室側の内装材の端部が意匠面となる場合に、その外観を損ねることがない。
好ましくは、上記2つの内装材がピラートリムのアッパ部材とロア部材であり、上記アッパ部材の下端部と上記ロア部材の上端部が、車幅方向に重なるようにして連結され、これらアッパ部材の下端部とロア部材の上端部との間に上記閉塞空間が形成されている。
上記構成によれば、専用の部品を用いることなく、ピラートリムにヘルムホルツ型吸音構造を設けることができる。
好ましくは、上記アッパ部材の下端部に車外側に突出した膨出部が形成され、この膨出部の車室側が、上記ロア部材の上端部に向かって開口する凹部として提供され、この凹部を上記ロア部材の上端部が車室側から塞ぐことにより、上記閉塞空間が形成され、上記膨出部に上記通孔が形成されている。
上記構成によれば、車外側に位置するアッパ部材の下端部に膨出部と通孔を形成したので、ピラートリムの車室側の外観を損ねることはない。
好ましくは、上記膨出部には、シートベルトを案内するベルトガイド部が車長方向に延びるとともに上記膨出部からさらに車外側に突出するようにして形成されている。
本発明によれば、ヘルムホルツ型吸音構造を低コストで製造することができる。
本発明の第1実施形態に係るヘルムホルツ型吸音構造を有するピラートリムを、車室側から見た正面図である。 同ピラートリムの要部拡大正面図である。 同ピラートリムを車外側から見た斜視図である。 同ピラートリムを車外側から見た分解斜視図である。 図3の要部拡大斜視図である。 図2におけるA−A矢視断面図である。 図2におけるB−B矢視断面図である。 図2におけるC−C矢視断面図である。 図2におけるD−D矢視断面図である。 本発明の第2実施形態に係るヘルムホルツ型吸音構造を示す図6C相当図である。 本発明の第3実施形態に係るヘルムホルツ型吸音構造を示す図6C相当図である。
以下、本発明の第1実施形態をなす車両用のヘルムホルツ型吸音構造(以下、単に吸音構造と言う)について、図1〜図6を参照して説明する。本実施形態の吸音構造1は、上下方向に延びるピラートリム2に設置されている。
図1、図2に示すように、ピラートリム2は、アッパ部材3(内装材)の下端部とロア部材4(内装材)の上端部とを連結することにより構成されている。
アッパ部材3は、主壁部31と側壁部32,32を有して断面コ字形をなし、ロア部材4も主壁部41と側壁部42,42とを有して、断面コ字形をなしている。アッパ部材3の下端部では、主壁部31が車外側に後退し、側壁部32,32が内側に後退しており、この下端部に、ロア部材4の上端部が車室側から重ねられた状態で連結されている。この連結状態において、ロア部材4の主壁部41はアッパ部材3の下端部を除く主壁部31と面一をなし、ロア部材4の側壁部42,42はアッパ部材3の下端部を除く側壁部32,32と面一をなしている。
次に、アッパ部材3の下端部とロア部材4の上端部の連結構造について説明する。
アッパ部材3の下端部において、主壁部31には車長方向に離れた2つの係合孔部33,33が形成され、各側壁部32には切欠き部34が形成されている。各切欠き部34の底縁は、掛止受部34aとなっている。
ロア部材4の上端部において、主壁部41には、車外側に突出するとともに車長方向に離れた2つの係合突起43,43が設けられ、各側壁部42には掛止爪部44が設けられている。各係止爪部44は、内側(主壁部41側)に突出しており、図6Bに示すように主壁部41を向く掛止平面44aと主壁部41の反対側を向く案内傾斜面44bとを有している。
アッパ部材3とロア部材4を連結する際、図6C、図6Dに示すように、アッパ部材3の係合孔部33,33にロア部材4の係合突起43,43を挿入することにより、アッパ部材3に対するロア部材4の位置決めがなされる。
上記位置決め状態でロア部材4をアッパ部材3に対して押し込むと、アッパ部材3の側壁部32,32がロア部材4の掛止爪部44の案内傾斜面44bに当たり、ロア部材4は車長方向に押し広げられ、さらに押し込むと、図5、図6Bに示すように、アッパ部材3の側壁部32が掛止爪部44の案内傾斜面44bを越えて元の形状に戻り、側壁部32の掛止受部34aが掛止爪部44の掛止平面44aに係止される。
吸音構造1は、連結されたアッパ部材3の下端部とロア部材4の上端部との重なり部分に設けられる。以下、詳述する。
図4、図5、図6Aに示すように、アッパ部材3の下端部の主壁部31には、車外側に突出した膨出部35が形成されている。この膨出部35の車室側は、ロア部材4の上端部の主壁部41(対向面)に向かって開口する凹部36として提供されている。凹部36は、開口が矩形で比較的底の浅い形状を有している。凹部36の開口の周縁部36aは、ロア部材4の主壁部41と対向しており、周縁部36aと主壁部41との間には、シール部材5が介在している。シール部材5は、凹部36の開口に対応して環状をなしており、不織布、ウレタン等の多孔質の吸音材により形成され、弾性を有している。
上記シール部材5は、上述したアッパ部材3の下端部とロア部材4の上端部との連結工程の前に、図4に示すように、ロア部材4の上端部における主壁部41の車外側の面に貼り付けておく。図6Bに示すように、アッパ部材3の下端部とロア部材4の上端部が連結され、アッパ部材3の掛止受部34aがロア部材4の掛止爪部44,44に係止された状態で、凹部36の周縁部36aとロア部材4の主壁部41とが押圧力をもって当接し、シール部材5を圧縮する。これにより、凹部36が主壁部41で気密に塞がれるため、閉塞空間10が形成される。
図5、図6Aに示すように、膨出部35には例えば4つの通孔11が形成されている。通孔11が、閉塞空間10と車外側の外部とを連通することにより、吸音構造1が構成されている。
膨出部35における上下方向の中間部には、車外側に突出して車長方向に帯状に延びるベルトガイド部37が設けられている。ベルトガイド部37は図示しないベルト巻取り装置から延びるシートベルト(図示せず)に当接してその引出し及び巻取りを案内する。
上記構成の吸音構造1は、独立した専用の成形品により形成されるのではなく、ピラートリム2におけるアッパ部材3の下端部とロア部材4の上端部とを連結してその接合部に形成されるため、製造が容易であり、製造コストを低減することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態については、上記実施形態と異なる構成だけを説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図7は、本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態では、シール部材5がシート状に形成されている。シール部材5は、凹部33の開口を覆うとともに、周縁部36aと主壁部41に挟まれて支持されている。この実施形態では、シール部材5による吸音作用が得られる。
図8は、本発明の第3実施形態を示す。この第3実施形態では、アッパ部材3の凹部36の周縁部36aに、凹部36の開口を包囲するように環状の突起38が形成されている。この突起38がロア部材4の主壁部41に押し付けられることにより、閉塞空間10の気密性を確保している。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
ロア部材が内部空間を有し、この内部空間をアッパ部材で閉塞することにより、閉塞空間を形成してもよい。
ロア部材の上端部にアッパ部材の下端部を車室側から重ねてもよい。
通孔は閉塞空間と車室側を連ねるように形成されてもよい。
通孔の数は1つでも複数でもよい。
上記第3実施形態では、突起をアッパ部材に設けたが、ロア部材の主壁部に設けてもよい。
凹部の形状は特に制約はなく、円形にしてもよい。
アッパ部材とロア部材は溶着や接着剤により接合してもよい。
上記実施形態では、内装材がピラートリムのアッパ部材とロア部材であるが、内装材は、ドアトリム、インストルメントパネル、ルーフトリム等であってもよい。
本発明は、車両の吸音構造に適用することができる。
1 ヘルムホルツ型吸音構造
10 閉塞空間
11 通孔
2 ピラートリム
3 アッパ部材(内装材)
35 膨出部
36 凹部
36a 周縁部
37 ベルトガイド部
38 突起
4 ロア部材(内装材)
5 シール部材

Claims (8)

  1. 第1部材と第2部材により構成される車両用の内装材組立体に設けられたヘルムホルツ型吸音構造であって、
    上記内装材組立体を構成するために上記第1部材の端部と上記第2部材の端部が重なるようにして連結されることにより、上記第1部材の端部と上記第2部材の端部との間に閉塞空間が形成され、
    上記第1及び第2部材のうちの一方の部材の端部に上記閉塞空間に連なる通孔が形成されていることを特徴とする車両用のヘルムホルツ型吸音構造。
  2. 上記第1及び第2部材のうちの少なくともいずれか一方の部材の端部に、他方の部材の端部に向かって開口する凹部が形成され、この凹部の周縁部と上記他方の部材の端部の対向面とが上記連結状態で押圧力をもって当接することにより、上記閉塞空間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用のヘルムホルツ型吸音構造。
  3. 上記凹部の周縁部と上記対向面とが、シール部材を介して当接していることを特徴とする請求項2に記載の車両用のヘルムホルツ型吸音構造。
  4. 上記凹部の周縁部と上記対向面のいずれか一方に、上記凹部を囲う環状の突起が形成され、この突起が、上記凹部の周縁部と上記対向面の他方に当接していることを特徴とする請求項2に記載の車両用のヘルムホルツ型吸音構造。
  5. 上記第1及び第2の部材の端部が車幅方向に重ねられ、車外側に位置する部材の端部に上記通孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用のヘルムホルツ型吸音構造。
  6. 上記内装材組立体がピラートリムであり、上記第1部材と上記第2部材がそれぞれアッパ部材とロア部材であり、上記アッパ部材の下端部と上記ロア部材の上端部が、車幅方向に重なるようにして連結され、これらアッパ部材の下端部とロア部材の上端部との間に上記閉塞空間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用のヘルムホルツ型吸音構造。
  7. 上記アッパ部材の下端部に車外側に突出した膨出部が形成され、この膨出部の車室側が、上記ロア部材の上端部を向く凹部として提供され、この凹部を上記ロア部材の上端部が車室側から塞ぐことにより、上記閉塞空間が形成され、上記膨出部に上記通孔が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の車両用のヘルムホルツ型吸音構造。
  8. 上記膨出部には、シートベルトを案内するベルトガイド部が車長方向に延びるとともに上記膨出部からさらに車外側に突出するようにして形成されていることを特徴とする請求項7に記載の車両用のヘルムホルツ型吸音構造。
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