JP6542688B2 - シフト装置 - Google Patents
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Description
本発明は、回転操作により変速機のシフトレンジを切り替えるシフト装置に関する。
シフト装置では、ノブを回転操作することにより変速機のシフトレンジを切り替えるバイワイヤ式のシフト装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシフト装置は、選択されるシフトレンジに応じた回転位置にノブを保持する節度機構を備えている。車両は、シフト装置のノブの操作位置に応じて変速機のシフトレンジを制御する制御装置を備えている。
特許文献1に記載のシフト装置は、選択されるシフトレンジに応じた回転位置にノブを保持する節度機構を備えている。車両は、シフト装置のノブの操作位置に応じて変速機のシフトレンジを制御する制御装置を備えている。
ところで、上記のようなバイワイヤ式のシフト装置には、シフト装置のノブの操作を規制するシフトロック機構が設けられている。シフトロック機構は、運転者がシフト装置のノブを操作した後に作動する。このため、シフトロック機構が作動することで発生した作動音によって運転者に違和感を与えるおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シフトロック機構を作動させるときに運転者に与える違和感を抑制することのできるシフト装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決するシフト装置は、車両の変速機のシフトレンジを選択するために回転操作されるノブと、前記ノブの回転を規制するロック部材と、前記ロック部材を規制位置と非規制位置との間で変位させるカム部材と、前記カム部材を回転させる駆動源と、前記駆動源を制御する制御部と、を備え、前記駆動源に設けられる第1ギヤと前記カム部材に設けられる第2ギヤとが噛合することにより前記駆動源の駆動力が前記カム部材に伝達され、前記制御部は、前記第1ギヤが回転を開始してから前記第1ギヤと前記第2ギヤとが噛み合わさって駆動力の伝達が開始される伝達開始時までに掛かる最大時間である第1設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を最低電圧に設定し、前記第1設定時間から予め設定した第2設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を前記最低電圧から徐々に増加させ、前記第2設定時間以降に第3設定時間を設定し、前記ロック部材を停止させる停止時間から所定時間手前に第4設定時間を設定し、前記制御部は、前記第3設定時間から前記第4設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を徐々に減少させ、前記第4設定時間から前記停止時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を一定値に設定することをその要旨としている。
上記課題を解決するシフト装置は、車両の変速機のシフトレンジを選択するために回転操作されるノブと、前記ノブの回転を規制するロック部材と、前記ロック部材を規制位置と非規制位置との間で変位させるカム部材と、前記カム部材を回転させる駆動源と、前記駆動源を制御する制御部と、を備え、前記駆動源に設けられる第1ギヤと前記カム部材に設けられる第2ギヤとが噛合することにより前記駆動源の駆動力が前記カム部材に伝達され、前記制御部は、前記第1ギヤが回転を開始してから前記第1ギヤと前記第2ギヤとが噛み合わさって駆動力の伝達が開始される伝達開始時までに掛かる最大時間である第1設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を最低電圧に設定し、前記第1設定時間から予め設定した第2設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を前記最低電圧から徐々に増加させ、前記第2設定時間以降に第3設定時間を設定し、前記ロック部材を停止させる停止時間から所定時間手前に第4設定時間を設定し、前記制御部は、前記第3設定時間から前記第4設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を徐々に減少させ、前記第4設定時間から前記停止時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を一定値に設定することをその要旨としている。
上記構成によれば、第1ギヤと第2ギヤとの噛み合わせ時に駆動源の駆動を極力抑制することで、第1ギヤと第2ギヤとの噛み合わせに伴う音の発生を抑制することができる。また、駆動源の回転速度の変化があるとともに、ロック部材の急な移動があると、カム部材とロック部材とが離間して衝突音が発生する可能性がある。そこで、ロック部材の変位が小さいときに、駆動源に印加する電圧を増加させて回転速度を増加させることで、衝突音の発生を抑制することができる。また、駆動源を停止させる前に、駆動源に印加する電圧を減少させているので、駆動源を急激に停止させることによって各部材間で発生する接触音の発生を抑制することができる。よって、シフトロック機構を作動させるときに運転者に与える違和感を抑制することができる。
上記シフト装置について、前記カム部材は、前記第4設定時間から前記停止時間までの間において前記ロック部材の移動が抑制された形状であることが好ましい。
上記構成によれば、カム部材が第4設定時間から停止時間までの間においてロック部材の移動を抑制した形状であるので、駆動源の駆動を停止させても各部材間で発生する接触音の発生を抑制することができる。
上記構成によれば、カム部材が第4設定時間から停止時間までの間においてロック部材の移動を抑制した形状であるので、駆動源の駆動を停止させても各部材間で発生する接触音の発生を抑制することができる。
上記シフト装置について、前記ロック部材の位置を検出する検出部を備え、前記制御部は、前記検出部によって前記ロック部材が前記規制位置又は前記非規制位置に到達していることを検出すると、前記駆動源への印加を停止することが好ましい。
上記構成によれば、ロック部材の位置によって制御部が駆動源への印加を停止するので、ロック部材の停止については時間ではなく、実際の位置によってロック部材を確実に停止させることができる。
上記シフト装置について、前記ロック部材の位置を検出する検出部を備え、前記停止時間を第5設定時間とし、前記制御部は、前記第5設定時間までに前記検出部の検出結果に基づいて前記ロック部材の移動が完了していないと判定したときは、前記第5設定時間以降に予め設定された第6設定時間から該第6設定時間以降に設定された第7設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を徐々に増加させることが好ましい。
上記構成によれば、例えば低温環境などで駆動源の動作が低下するときに、停止時間(第5設定時間)を過ぎてもカム部材の回転が完了せず、ロック部材の移動が完了しない可能性がある。そこで、このような場合に備えて、第5設定時間を過ぎてもロック部材の移動が完了しないときには、第6設定時間から第7設定時間まで再び駆動源に印加する電圧を徐々に増加させる。これにより、駆動源の動作が低下したとしても、駆動源に電圧を印加することで駆動源の動作が低下した分を補うことができる。
上記シフト装置について、前記ロック部材を前記規制位置側に付勢するばねを備え、前記ロック部材は、前記規制位置から前記非規制位置への移動は前記カム部材によって行われ、前記非規制位置から前記規制位置への移動は前記ばねによって行われることが好ましい。
上記構成によれば、ロック部材がばねによって付勢されているので、ロック部材とカム部材との接触状態を良好にすることができる。
本発明によれば、ノブを所定の操作位置に復帰させるときに運転者に与える違和感を抑制することができる。
以下、図1〜図14を参照して、シフト装置の一実施形態について説明する。
<機械的な構成>
図1に示すように、シフト装置11は、車両のセンターコンソール12に設けられる。シフト装置11は、ケース13及びケース13に対して回転可能に設けられた円柱状のダイヤルノブ14を有している。ケース13は、センターコンソール12の内部に設けられている。ダイヤルノブ14は、センターコンソール12の外部に露出している。ダイヤルノブ14が回転操作されることにより図示しない変速機のシフトレンジが切り替えられる。
<機械的な構成>
図1に示すように、シフト装置11は、車両のセンターコンソール12に設けられる。シフト装置11は、ケース13及びケース13に対して回転可能に設けられた円柱状のダイヤルノブ14を有している。ケース13は、センターコンソール12の内部に設けられている。ダイヤルノブ14は、センターコンソール12の外部に露出している。ダイヤルノブ14が回転操作されることにより図示しない変速機のシフトレンジが切り替えられる。
図2に示すように、ケース13は、箱体状であるケース本体13a及びケース本体13aの上部を被覆するカバー13bを有する。カバー13bには、ダイヤルノブ14が貫通する孔15が設けられている。ダイヤルノブ14は、円筒状のノブボディ50a及びノブボディ50aの上部周面に装着される円筒状のノブカバー50bを有している。
ケース本体13aの上部には、環状溝21が形成されている。この環状溝21には、円環状のカム部材であるロータカム40と、ロータカム40の上にノブボディ50aの一部が回転可能に収納される。環状溝21が形成されることにより内周壁22及び外周壁23が形成される。外周壁23の上部のシフト装置の前側(紙面奥側)には、ダイヤルノブ14の回転範囲(約120°)に亘って切欠24が設けられている。外周壁23の切欠24の部分をガイド部23aとする。ガイド部23aは、ノブボディ50aを誘導するガイドとして機能する。また、外周壁23の切欠24の設けられた部分の下部には、ダイヤルノブ14の回転範囲(約120°)に亘って貫通孔25が設けられている。また、ガイド部23aの外側には、環状溝21に沿って円弧状の弧状溝26が形成されている。弧状溝26には、図示しない位置検出用の磁石が設置される。外周壁23の切欠24の左側には、取付用のガイド孔27が設けられている。
ロータカム40は、環状溝21内においてケース本体13aに対して摺動回転可能である。ロータカム40は、外周に連続した歯が形成された歯車である。ロータカム40の外周の一部には、ノブボディ50aに係合する箱体状の係合部41が設けられている。係合部41内には、ロータカム40の回転位置を検出するためのカムポジションセンサ102が設けられている。カムポジションセンサ102は検出部に相当する。ロータカム40は、取付用のガイド孔27を通過するように環状溝21に設置することで、環状溝21に対する位置決めが行われる。ロータカム40の上部には、2個のガイド部43が設けられている。ガイド部43は、ノブボディ50aの内壁に沿って設けられている。ガイド部43は、ロータカム40の回転を誘導するとともに、ノブボディ50aの内側に設けられた突部に当接することでロータカム40の回転範囲を規制している。
ノブボディ50aの軸線方向における下部には、環状の大径部51が設けられている。大径部51には、切欠53が設けられている。切欠53は、ケース本体13aの弧状溝26とガイド孔27とを含む範囲に亘って形成されている。大径部51の外部には、ガイド部23aを把持する把持部54が設けられている。把持部54は、ガイド部23aを摺動可能に把持することでノブボディ50aの回転を誘導する。また、ノブボディ50aには、把持部54の反対側にロック用孔55が設けられている。ロック用孔55は、ロック部材96が挿入されることでノブボディ50aの回転が規制される。ノブボディ50aの下面には、ダイヤルノブ14の操作位置を検出するためのシフトポジションセンサが設けられている。
ノブボディ50aの軸線方向における上部には、大径部51に連続した環状の小径部52が設けられている。小径部52の下部内壁には、ダイヤルノブ14に節度を与える円板状の節度部56が設けられている。節度部56の下面には、節度面60が形成されている(図4参照)。
ノブカバー50bは、ノブボディ50aの小径部52の周面を覆うかたちで固定されている。ノブカバー50bはカバー13bの孔15に下方から挿入されて外部に露出した状態に維持される。
ケース本体13aの上部には、2個の節度ピン30がばね31を介して設けられている。節度ピン30は、ばね31の付勢力によってノブボディ50aの節度面60に当接した状態で設けられる(図4参照)。なお、節度部56と節度ピン30と等が節度機構として機能する。
ケース本体13aの上部には、ホルダ71が固定される。ホルダ71は、ノブボディ50aの内部に挿入されるかたちで設けられる。ホルダ71の上部には、円板状のカバーパネル72が取り付けられる。カバーパネル72は、ノブボディ50aあるいはノブカバー50bの開口部を内側から塞ぐ。また、カバーパネル72は、ノブボディ50a及びノブカバー50bに対して相対的に回転可能である。カバーパネル72には、複数の貫通孔73が設けられている。貫通孔73は、変速機のシフトレンジと同数(ここでは4つ)だけ設けられる。各貫通孔73は、カバーパネル72の中心からはずれた部位に、かつ外周に沿って一列に並んでいる。また、カバーパネル72の上面(表面)には、シフトレンジの種別を示す複数のマーク74が設けられている。ここではマーク74として、パーキングレンジを示す「P」、リバースレンジを示す「R」、ニュートラルレンジを示す「N」、及びドライブレンジを示す「D」が各貫通孔73に対応して外周に沿って一列に並んでいる。各マーク74は、透光性を有する材料により形成されている。
また、ホルダ71の内部には、マーク照明用のライトガイド75及びレンジ報知用の複数のライトガイド76がそれぞれ保持される。ライトガイド75は、直方体状である。ライトガイド75の幅は、カバーパネル72における各マーク74の形成範囲と同程度に設定されている。ライトガイド75は、カバーパネル72における各マーク74の形成範囲の直下に位置する。ライトガイド75は、自身の直下に設けられる図示しない光源からの光を各マーク74の背面から照射する。すなわち、各マーク74は、背面から照明される。また、各ライトガイド76は、矩形薄板状である。各ライトガイド76の先端部は、カバーパネル72の下方から各貫通孔73に嵌められて外部に露出する。各ライトガイド76は、それらの直下に設けられる各光源(図示略)からの光をホルダ71の上部へ導きつつ当該光を外部へ放出する。その時々で選択されるシフトレンジに対応するライトガイド76の光源のみが点灯される。
図3及び図4に示すように、ケース13には、駆動機構80が設けられる。駆動機構80は、ダイヤルノブ14を回転させる機構であって、例えばダイヤルノブ14がドライブ位置に回転された状態で車両の走行用駆動源が停止された際に作動する。駆動機構80は、駆動源である第1モータ81、ウォーム82、ウォームホイール83、連結軸84、及び歯車85を備えている。第1モータ81は、ケース本体13aの内部に設けられている。第1モータ81の駆動軸81aは、シフト装置の前後方向に延出している。駆動軸81aには、ウォーム82が同軸上に取り付けられている。ウォーム82には、駆動軸81aに直交し、シフト装置の上下方向に延出するウォームホイール83が噛合されている。ウォーム82とウォームホイール83とによってウォームギヤが構成されている。ウォームホイール83には、連結軸84が固定されている。ケース本体13aの上部には、ロータカム40を回転させる歯車85を収容するギヤ収容部28が設けられている。連結軸84は、ケース本体13aの内部からケース本体13aのギヤ収容部28に貫通している。連結軸84のウォームホイール83の接続されていない端部には、歯車85が固定されている。歯車85は、ロータカム40に噛合する。よって、第1モータ81の回転は、ウォーム82、ウォームホイール83、連結軸84、及び歯車85を介してロータカム40に伝達される。図3及び図4は、ダイヤルノブ14がパーキング位置に回転した状態を示している。
図3及び図4に示すように、ケース13には、ダイヤルノブ14の回転操作を規制するシフトロック機構90が設けられている。シフトロック機構90は、ダイヤルノブ14がパーキングレンジ「P」に対応する操作位置であるパーキング位置に位置した状態で車両の駆動源が停止された際に作動する。シフトロック機構90は、第2モータ91、ウォーム92、ウォームホイール93、連結軸94、カム部材95、及びロック部材96を備えている。第2モータ91は、ケース本体13aの内部に設けられている。第2モータ91の駆動軸91aは、シフト装置の前後方向に延出している。駆動軸91aには、ウォーム92が同軸上に取り付けられている。ウォーム92には、駆動軸91aに直交し、シフト装置の上下方向に延出するウォームホイール93が噛合されている。ウォーム92とウォームホイール93とによってウォームギヤが構成されている。ウォームホイール93には、連結軸94が固定されている。ケース本体13aの上部には、ロック部材96とロック部材96に駆動力を伝達するカム部材95とを収容するロック収容部29が設けられている。連結軸94は、ケース本体13aの内部からケース本体13aのロック収容部29に貫通している。連結軸94のウォームホイール93の接続されていない端部には、カム部材95が固定されている。よって、第2モータ91の回転は、ウォーム92、ウォームホイール93、及び連結軸94を介してカム部材95に伝達される。なお、ウォーム92が駆動源である第2モータ91に設けられる第1ギヤに相当し、ウォームホイール93がカム部材95に設けられる第2ギヤに相当する。
カム部材95は、ロック部材96に当接し、カム部材95が回転することによってロック部材96を直線移動させる。ロック部材96は、ノブボディ50aのロック用孔55に突入する直方体状のロック部96aと、カム部材95に当接する板状の当接部96bとを有している。ロック部96aには、ロック部材96の位置を検出するための磁石98が設けられている。ロック部材96の位置は、ロック収容部29に設けられた図示しないロックポジションセンサによって磁石98の磁束変化から検出される。なお、磁石98とロックポジションセンサとが検出部として機能する。ロック部材96は、ロック部材96とロック収容部29との間に設けられたばね97によって常にノブボディ50a側に付勢されている。つまり、ロック部材96は、カム部材95の長径部分が当接することでアンロック位置に移動し、カム部材95の小径部分が当接するときにはばね97に付勢されることでロック位置に移動する。図3及び図4は、シフトロック機構90がダイヤルノブ14の回転を規制している状態を示している。
図5に示すように、ロータカム40は、ダイヤルノブ14がパーキング位置に位置して、車両の電源が停止状態であるときには、ロータカム40の係合部41がノブボディ50aの切欠53の左端側の近傍に位置している。ロータカム40の係合部41がノブボディ50aの切欠53の左端側の近傍に位置しているため、ダイヤルノブ14をパーキング位置からドライブ位置等へ、言い換えれば時計回りに回転操作不可能である。
図6に示すように、ノブボディ50aの節度部56の節度面60には、山部62と谷部61とが連続している。節度面60には、2個の節度ピン30に対してそれぞれ山部62と谷部61とが設けられている。節度面60には、1個の節度ピン30に対して節度部56の回転方向に沿って4つの谷部61(61p,61r,61n,61d)が設けられている。これらの谷部61p,61r,61n,61dの各間と両端には、山部62(62a,62b,62c,62d,62e)が設けられている。谷部61と山部62とは、ノブボディ50aの回転方向において滑らかに連続している。各谷部61p,61r,61n,61dは、変速機の各シフトレンジ「P」、「R」、「N」、「D」を切り替える際に操作されるダイヤルノブ14の操作位置に対応する。
節度ピン30は、ばね31の弾性力により節度面60に押し付けられる方向へ常時付勢される。ノブボディ50aの回転に伴い節度ピン30の先端は、節度面60に対して弾性的に接触した状態で摺動するとともに、各谷部61p,61r,61n,61dに順次係合される。これにより、ダイヤルノブ14を介して適度な節度感などの操作感触が得られる。
なお、節度ピン30が各谷部61p,61r,61n,61dに係合されるときのノブボディ50aの操作位置は、各シフトレンジ「P」、「R」、「N」、「D」に対応する。ダイヤルノブ14の操作を通じてノブボディ50aが各シフトレンジ「P」、「R」、「N」、「D」に対応する各操作位置に回転することにより変速機のシフトレンジが切り替えられる。
ロータカム40は、通常時にはノブボディ50aの回転を規制しない状態に位置する。また、ロータカム40は、ダイヤルノブ14をパーキング位置に回転させるときのみ、第1モータ81の駆動力によって係合部41がノブボディ50aの切欠53の左端に係合されて、ダイヤルノブ14とともに回転される。
次に、図7〜12を参照して、シフトロック機構90のロック部材96の変位について説明する。ロック部材96は、カム部材95の回転位置によって位置が変更される。カム部材95の回転は、第2モータ91の駆動軸91aが回転することによって回転する。
図7に示すように、シフトロック機構90によってダイヤルノブ14の回転が規制されているときには、カム部材95の小径部95aがロック部材96の当接部96bに当接している。このとき、連結軸94とロック部材96の当接部96bとの間にはカム部材95の小径部95aが位置しているので、ロック部材96はダイヤルノブ14のノブボディ50aに突出して、ノブボディ50aのロック用孔55に嵌挿している。つまり、ロック部材96が規制位置に位置して、ダイヤルノブ14の回転が規制されている。なお、カム部材95の大径部95bには、平面状の平面部95cが設けられている。このカム部材95の平面部95cの面がロック部材96の当接部96bの面と平行となっているときを基準位置として「角度=0°」とする。
図8に示すように、カム部材95が基準位置から反時計回りに「角度=45°」回転すると、カム部材95の小径部95aがロック部材96の当接部96bに当接する。「角度=0°」〜「角度=45°」では、カム部材95の径の長さが一緒なのでロック部材96の位置は変化しない。このため、ロック部材96はノブボディ50aに嵌挿した規制位置に位置している。このとき、ロック部材96は、ノブボディ50aのロック用孔55に嵌挿している。
図9に示すように、カム部材95が基準位置から反時計回りに「角度=90°」回転すると、カム部材95の小径部95aよりも軸からの距離が長い部分がロック部材96の当接部96bに当接する。このため、ロック部材96はノブボディ50aから離間する方向に規制位置よりも少し移動する。このとき、ロック部材96は、ノブボディ50aのロック用孔55に嵌挿している。なお、カム部材95の形状は、「角度=0°」〜「角度=90°」の範囲においてロック部材96の移動が抑制された形状である。
図10に示すように、カム部材95が基準位置から反時計回りに「角度=180°」回転すると、カム部材95の小径部95aよりも軸からの距離が更に長い部分がロック部材96の当接部96bに当接する。このため、ロック部材96はノブボディ50aから離間する方向に規制位置よりも更に移動する。このとき、ロック部材96は、ノブボディ50aのロック用孔55から抜け出ている。よって、ダイヤルノブ14の回転は可能である。
図11に示すように、カム部材95が基準位置から反時計回りに「角度=225°」回転すると、カム部材95の大径部95bがロック部材96の当接部96bに当接する。このため、ロック部材96はノブボディ50aから離間した非規制位置に移動する。このとき、ロック部材96は、ノブボディ50aのロック用孔55から抜け出ている。よって、ダイヤルノブ14の回転は可能である。
図12に示すように、カム部材95が基準位置から反時計回りに「角度=270°」回転すると、カム部材95の大径部95bがロック部材96の当接部96bに当接する。「角度=225°」〜「角度=270°」では、カム部材95の径の長さが一緒なのでロック部材96の位置は変化しない。このため、ロック部材96はノブボディ50aから離間した非規制位置に位置している。このとき、ロック部材96は、ノブボディ50aのロック用孔55から抜け出ている。よって、ダイヤルノブ14の回転は可能である。なお、カム部材95の形状は、「角度=225°」〜「角度=270°」の範囲においてロック部材96の移動が抑制された形状であって、ロック部材96の移動がない形状である。
<電気的な構成>
次に、図13を参照して、シフト装置11の電気的な構成を説明する。
図13に示すように、シフト装置11は、シフトポジションセンサ101、カムポジションセンサ102、ロックポジションセンサ108、及び制御部103を有している。制御部103には、シフトポジションセンサ101及びカムポジションセンサ102がそれぞれ接続されている。また、制御部103には、第1モータ81、第2モータ91、及び光源104がそれぞれ接続されている。さらに、制御部103には、車両に設けられるエンジンスイッチ105、フットブレーキスイッチ106、及び変速機107もそれぞれ接続されている。
次に、図13を参照して、シフト装置11の電気的な構成を説明する。
図13に示すように、シフト装置11は、シフトポジションセンサ101、カムポジションセンサ102、ロックポジションセンサ108、及び制御部103を有している。制御部103には、シフトポジションセンサ101及びカムポジションセンサ102がそれぞれ接続されている。また、制御部103には、第1モータ81、第2モータ91、及び光源104がそれぞれ接続されている。さらに、制御部103には、車両に設けられるエンジンスイッチ105、フットブレーキスイッチ106、及び変速機107もそれぞれ接続されている。
シフトポジションセンサ101は、ノブボディ50aの操作位置に応じた電気信号を生成する。カムポジションセンサ102は、ロータカム40の回転位置に応じた電気信号を生成する。ロックポジションセンサ108は、ロック部材96の位置に応じた電気信号を生成する。光源104は、ライトガイド75及び複数のライトガイド76に対して個別に光を供給する。光源104は、各ライトガイド75,76に対応する複数個の発光ダイオードを含んでいてもよい。エンジンスイッチ105は、車両の走行用駆動源である図示しないエンジンを停止あるいは始動させる際の操作を検出する。フットブレーキスイッチ106は、図示しないブレーキペダルが踏み込まれていることを検出する。
制御部103は、シフトポジションセンサ101により生成される電気信号に基づきダイヤルノブ14の操作位置、正確にはノブボディ50aの操作位置「P」、「R」、「N」、「D」を検出する。そして、制御部103は、ノブボディ50aの操作位置に応じて変速機107のシフトレンジを切り替える旨の指令信号を生成する。また、制御部103は、ノブボディ50aの操作位置、並びにエンジンスイッチ105、フットブレーキスイッチ106のオンオフ状態に応じて第1モータ81及び第2モータ91の駆動を制御する。
なお、制御部103は、変速機107のシフトレンジをパーキングレンジに切り替えるべきとして予め設定された特定の事象が検出されるとき、ダイヤルノブ14の操作位置にかかわらず、変速機107のシフトレンジを自動的にパーキングレンジに切り替えるための指令信号を生成する。特定の事象としては、たとえば車両の走行用駆動源としてエンジンが停止されたこと、あるいはメカニカルキーがキーシリンダから引き抜かれたこと、あるいはドアが開けられたことなどが考えられる。これら特定の事象は、エンジンスイッチ105を含む各種のセンサにより検出される。
また、制御部103は、各種のセンサを通じて特定の事象が検出されるとき、その時々のダイヤルノブ14の状態に応じた制御を実行する。すなわち、特定の事象を検出するセンサにより生成される電気信号は、当該ダイヤルノブ14の状態に応じた制御の実行契機となるトリガ信号として機能する。トリガ信号としては、たとえばエンジンスイッチ105がオフされた旨を示す電気信号、あるいはメカニカルキーがキーシリンダから引き抜かれた旨を示す電気信号、あるいはドアが開けられた旨を示す電気信号などである。
たとえば、制御部103は、特定の事象が検出されること、及びダイヤルノブ14がパーキングレンジ「P」以外の他のシフトレンジ「R」、「N」、「D」に対応する操作位置に維持されていることを含む特定条件が成立するとき、ダイヤルノブ14の自動復帰動作を実行する。すなわち、ダイヤルノブ14を自動的にパーキングレンジ「P」に対応する操作位置であるパーキング位置に切り替える。
そして、制御部103は、ダイヤルノブ14がパーキング位置に切り替えられて、フットブレーキの操作がなくなりフットブレーキスイッチ106がオフとなると、シフトロック機構90を制御してダイヤルノブ14の回転を規制する。また、制御部103は、フットブレーキが操作されてフットブレーキスイッチ106がオンとなると、シフトロック機構90を制御してダイヤルノブ14の回転の規制を解除する。
<シフトロック動作>
次に、図7〜図14を併せて参照して、制御部103によるシフトロック動作の実行処理を説明する。
次に、図7〜図14を併せて参照して、制御部103によるシフトロック動作の実行処理を説明する。
まず、制御部103がシフトロック機構90を制御してダイヤルノブ14の回転を規制する場合について説明する。ロック部材96が非規制位置(図12の状態)から規制位置(図7の状態)に変位する。
具体的には、図14に示すように、制御部103は、第2モータ91を駆動することによって駆動軸91aとともにウォーム92を回転させる。このとき、制御部103は、ウォーム92とウォームホイール93とが噛み合わさって駆動力の伝達が開始される伝達開始時までに掛かる最大時間である第1設定時間t1までの間は第2モータ91に印加する電圧を最低電圧である第1電圧V1に設定する。第1電圧V1とは、第2モータ91を駆動することができる最低の電圧である。なお、カム部材95は、ウォーム92とウォームホイール93とが噛み合わさって駆動力の伝達が開始されるまでなので「角度=270°」〜「角度=225°」の間の前回停止時の位置からほぼ変化しない。図14では便宜上0に「角度=270°」と記載している。このように、噛み合わせ時に第2モータ91の回転を極力抑制することで、ウォーム92とウォームホイール93との噛み合わせに伴う音の発生を抑制することができる。
続いて、制御部103は、第2モータ91を伝達開始時である第1設定時間t1から予め設定した第2設定時間t2までの間は、第2モータ91に印加する電圧を第1電圧V1から徐々に増加させて第3電圧V3まで増加させる。第3電圧V3は、第1電圧V1よりも高い(V3>V1)。第2設定時間t2は、例えばカム部材95が規制を開始する手前の位置である「角度=180°」に達するまでの時間である。カム部材95が「角度=180°」に達するまでの間は、ロック部材96は少しだけ移動するので、制御部103はこの間に第2モータ91に印加する電圧を増加させる。ところで、カム部材95の回動によってロック部材を移動させるときに、回転速度の変化があるとともに、ロック部材96の急な移動があると、カム部材95とロック部材96とが離間して衝突音が発生する可能性がある。そこで、ロック部材96の変位が小さいときに、第2モータ91に印加する電圧を増加させて回転速度を増加させることで、衝突音の発生を抑制することができる。また、第2モータ91に印加する電圧を徐々に増加させることで、装置によって異なる負荷のばらつきを吸収することができる。
続いて、制御部103は、第2設定時間t2から第2設定時間t2以降に設定された第3設定時間t3までの間は、第2モータ91に印加する電圧を第3電圧V3に維持する。第3設定時間t3は、例えばカム部材95が規制位置「角度=90°」に達するまでの時間である。このように、第2モータ91に印加する電圧を高く設定することで、できる限り早くロック部材96を移動させることができる。また、第2モータ91に印加する電圧を一定に設定することで、カム部材95とロック部材96との衝突音の発生を抑制することができる。
続いて、制御部103は、第3設定時間t3から第4設定時間t4までの間は、第2モータ91に印加する電圧を徐々に減少させる。第4設定時間t4は、ロック部材96を停止させる停止時間t5から所定時間手前に設定される。所定時間は、第2モータ91の回転を停止させるまでに掛かる時間に基づいて設定される時間である。第4設定時間t4は、例えばカム部材95が規制位置「角度=45°」に達するまでの時間である。このように、第2モータ91を停止させる前に、第2モータ91に印加する電圧を減少させているので、第2モータ91を急激に停止させることによって各部材間で発生する接触音の発生を抑制することができる。
続いて、制御部103は、第4設定時間t4から停止時間t5までの間は、第2モータ91に印加する電圧を第2電圧V2で一定値に設定する。第2電圧V2は、第1電圧V1よりも高く、第3電圧V3よりも低い(V1<V2<V3)。制御部103は、ロックポジションセンサ108からの信号によりロック部材96が規制位置に達したと判断すると、第2モータ91を停止させる。つまり、カム部材95が「角度=45°」〜「角度=0°」であるときに、制御部103は第2モータ91の駆動を停止させることとなる。図14では便宜上第5設定時間t5に「角度=0°」と記載している。よって、カム部材95が第4設定時間t4から停止時間t5までの間においてロック部材96の移動を極力低下させた形状であるので、第2モータ91の駆動を停止させても各部材間で発生する接触音の発生を抑制することができる。また、ロック部材96の停止については時間ではなく、実際の位置によってロック部材96を確実に停止させることができる。なお、第4設定時間t4になるまでに、ロックポジションセンサ108からの信号によりロック部材96が規制位置に達したと制御部103が判断すると、第2モータ91を停止させることもある。
次に、制御部103がシフトロック機構90を制御してダイヤルノブ14の回転の規制を解除する場合について説明する。ロック部材96が規制位置(図7の状態)から非規制位置(図12の状態)に変位する。
具体的には、図14に示すように、制御部103は、第2モータ91を駆動することによって駆動軸91aとともにウォーム92を回転させる。このとき、制御部103は、ウォーム92とウォームホイール93とが噛み合わさって駆動力の伝達が開始される伝達開始時である第1設定時間t1までに掛かる最大時間の間は第2モータ91に印加する電圧を最低電圧である第1電圧V1に設定する。なお、カム部材95は、ウォーム92とウォームホイール93とが噛み合わさって駆動力の伝達が開始されるまでなので「角度=0°」〜「角度=45°」の間の前回停止時の位置からほぼ変化しない。図14では便宜上0に「角度=0°」と記載している。このように、噛み合わせ時に第2モータ91の回転を極力抑制することで、ウォーム92とウォームホイール93との噛み合わせに伴う音の発生を抑制することができる。
続いて、制御部103は、第2モータ91を伝達開始時である第1設定時間t1から予め設定した第2設定時間t2までの間は、第2モータ91に印加する電圧を第1電圧V1から徐々に増加させて第3電圧V3まで増加させる。第2設定時間t2は、例えばカム部材95が「角度=90°」に達するまでの時間である。カム部材95が「角度=45°」〜「角度=90°」までの間は、ロック部材96は少しだけ移動するので、制御部103はこの間に第2モータ91に印加する電圧を増加させる。このように、ロック部材96の変位が小さいときに、第2モータ91に印加する電圧を増加させて回転速度を増加させることで、衝突音の発生を抑制することができる。
続いて、制御部103は、第2設定時間t2から第2設定時間t2以降に設定された第3設定時間t3までの間は、第2モータ91に印加する電圧を第3電圧V3に維持する。第3設定時間t3は、例えばカム部材95が「角度=180°」に達するまでの時間である。このように、第2モータ91に印加する電圧を高く設定することで、できる限り早くロック部材96を移動させることができる。また、第2モータ91に印加する電圧を一定に設定することで、カム部材95とロック部材96との衝突音の発生を抑制することができる。
続いて、制御部103は、第3設定時間t3から第4設定時間t4までの間は、第2モータ91に印加する電圧を徐々に減少させる。第4設定時間t4は、例えばカム部材95が「角度=225°」に達するまでの時間である。このように、第2モータ91を停止させる前に、第2モータ91に印加する電圧を減少させているので、第2モータ91を急激に停止させることによって各部材間で発生する接触音の発生を抑制することができる。
続いて、制御部103は、第4設定時間t4から停止時間t5までの間は、第2モータ91に印加する電圧を第2電圧V2で一定値に設定する。制御部103は、ロックポジションセンサ108からの信号によりロック部材96が非規制位置に達したと判断すると、第2モータ91を停止させる。つまり、カム部材95が「角度=225°」〜「角度=270°」であるときに、制御部103は第2モータ91の駆動を停止させることとなる。図14では便宜上第5設定時間t5に「角度=270°」と記載している。よって、カム部材95が第4設定時間t4から停止時間t5までの間においてロック部材96の移動を極力低下させた形状であるので、第2モータ91の駆動を停止させても各部材間で発生する接触音の発生を抑制することができる。また、ロック部材96の停止については時間ではなく、実際の位置によってロック部材96を確実に停止させることができる。なお、第4設定時間t4になるまでに、ロックポジションセンサ108からの信号によりロック部材96が非規制位置に達したと制御部103が判断すると、第2モータ91を停止させることもある。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ウォーム92とウォームホイール93との噛み合わせ時に第2モータ91の駆動を極力抑制することで、ウォーム92とウォームホイール93との噛み合わせに伴う音の発生を抑制することができる。また、第2モータ91の回転速度の変化があるとともに、ロック部材の急な移動があると、カム部材95とロック部材96とが離間して衝突音が発生する可能性がある。そこで、ロック部材96の変位が小さいときに、第2モータ91に印加する電圧を増加させて回転速度を増加させることで、衝突音の発生を抑制することができる。よって、シフトロック機構90を作動させるときに運転者に与える違和感を抑制することができる。
(1)ウォーム92とウォームホイール93との噛み合わせ時に第2モータ91の駆動を極力抑制することで、ウォーム92とウォームホイール93との噛み合わせに伴う音の発生を抑制することができる。また、第2モータ91の回転速度の変化があるとともに、ロック部材の急な移動があると、カム部材95とロック部材96とが離間して衝突音が発生する可能性がある。そこで、ロック部材96の変位が小さいときに、第2モータ91に印加する電圧を増加させて回転速度を増加させることで、衝突音の発生を抑制することができる。よって、シフトロック機構90を作動させるときに運転者に与える違和感を抑制することができる。
(2)第2モータ91を停止させる前に、第2モータ91に印加する電圧を減少させているので、第2モータ91を急激に停止させることによって各部材間で発生する接触音の発生を抑制することができる。
(3)カム部材95が第4設定時間t4から停止時間t5までの間においてロック部材96の移動を極力低下させた形状であるので、第2モータ91の駆動を停止させても各部材間で発生する接触音の発生を抑制することができる。
(4)ロック部材96の位置によって制御部103が第2モータ91への印加を停止するので、ロック部材96の停止については時間ではなく、実際の位置によってロック部材96を確実に停止させることができる。
(5)ロック部材96がばね97によって付勢されているので、ロック部材96とカム部材95との接触状態を良好にすることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態において、例えば低温環境などで第2モータ91の動作が低下するときに備えて、停止時間t5が経過してもロック部材96の移動が完了しないときは第2モータ91を更に駆動させる制御を追加してもよい。例えば図15に示すように、停止時間t5を第5設定時間t5とする。制御部103は、第5設定時間t5までにロックポジションセンサ108の検出結果に基づいてロック部材96の移動が完了していないと判定したときは、第5設定時間t5以降に予め設定された第6設定時間t6まで第2モータ91に印加する電圧を第2電圧V2に維持する。そして、制御部103は、第6設定時間t6から第6設定時間t6以降に設定された第7設定時間t7までの間は第2モータ91に印加する電圧を徐々に増加させて第3電圧V3まで増加させる。制御部103は、第7設定時間t7以降は第3電圧V3に維持し、ロック部材96の移動が完了するか、所定時間が経過したときに第2モータ91の駆動を停止させる。
このような構成によれば、例えば低温環境などで第2モータ91の動作が低下するときに、停止時間(第5設定時間)t5を過ぎてもロータカム40の回転が完了せず、ロック部材96の移動が完了しない可能性がある。そこで、このような場合に備えて、第5設定時間t5を過ぎてもロック部材96の移動が完了しないときには、第6設定時間t6から第7設定時間t7まで再び第2モータ91に印加する電圧を徐々に増加させる。これにより、第2モータ91の動作が低下したとしても、第2モータ91に電圧を印加することで第2モータ91の動作が低下した分を補うことができる。
・また、上記第7設定時間t7における電圧は、第3電圧V3よりも大きい第4電圧V4(V4>V3)を設定してもよい。このようにすれば、第2モータ91を動作させるために第3電圧V3では足りないときに第2モータ91を動作させることができる可能性を高めることができる。
・上記実施形態において、特定条件である特定の事象は上記に限らず、運転席のシートベルトが解除されたことと運転席のドアが開けられたこととの組み合わせ等の他の事象であってもよい。
・上記実施形態では、ロータカム40の係合部41がノブボディ50aの切欠53に係合することで、ロータカム40がノブボディ50aを押して一緒に回転するようにした。しかしながら、ロータカム40とノブボディ50aとの係合は係合部41と切欠53に限らず、他の構成によってロータカム40とノブボディ50aとを係合させてもよい。
・上記実施形態では、第1モータ81の駆動力を、ロータカム40を介してノブボディ50aを回転させたが、ロータカム40の構成を省略して、第1モータ81の駆動力を、ギヤ等を介してノブボディ50aに直接伝達してもよい。
・上記実施形態では、パーキングレンジ「P」が自動復帰させる所定のシフトレンジとしたが、他のシフトレンジを自動復帰させる所定のシフトレンジとしてもよい。例えば、洗車させる際にニュートラルレンジ「N」に設定させる必要があるときには、運転者が洗車に対応する所定の操作を行うことでニュートラルレンジ「N」に自動復帰させる。
・上記実施形態では、円柱状のダイヤルノブ14を採用したが、ダイヤルノブ14の形状(ノブカバー50bの外郭形状)は適宜変更してもよい。例えば、四角柱あるいは五角柱などの多角柱状、または楕円柱状のノブカバー50bを採用してもよい。
・上記実施形態では、節度ピン30と節度部56との組み合わせを2組設けたが、節度ピン30と節度部56との組み合わせを1組のみ設けてもよいし、節度ピン30と節度部56との組み合わせを3組以上設けてもよい。
・上記実施形態では、ダイヤルノブ14に対して4つの操作位置「P」、「R」、「N」、「D」を設定した。しかしながら、操作位置は、変速機107に設定されるシフトレンジに応じて適宜変更可能である。なお、各谷部61と山部62との個数及び配置間隔なども同様に変更可能である。
・上記構成において、操作位置を運転者が把握することができれば、節度部56や節度ピン30等により構成される節度機構を省略してもよい。
・上記実施形態では、ロック部材96が規制位置から非規制位置への移動はカム部材95によって行い、ロック部材96が非規制位置から規制位置への移動はばね97によって行う。しかしながら、ロック部材96の移動をどちらもカム部材95によって行ってもよい。
・上記実施形態では、ロック部材96が規制位置から非規制位置への移動はカム部材95によって行い、ロック部材96が非規制位置から規制位置への移動はばね97によって行う。しかしながら、ロック部材96の移動をどちらもカム部材95によって行ってもよい。
・上記実施形態では、制御部103がロックポジションセンサ108から取得したロック部材96の位置に基づいて第2モータ91の駆動を停止した。しかしながら、第2モータ91の停止が間に合うように時間を設定できれば、制御部103が第2モータ91の回転開始からの時間に基づいて第2モータ91の駆動を停止してもよい。
・上記実施形態では、カム部材95が第4設定時間t4から停止時間t5までの間においてロック部材96の移動を抑制した形状とした。しかしながら、第2モータ91の駆動を制御することによって接触音の発生を抑制することができれば、カム部材95が第4設定時間t4から停止時間t5までの間においてロック部材96の移動を抑制した形状としなくてもよい。
・上記実施形態では、第3設定時間t3から第4設定時間t4までの間は第2モータ91に印加する電圧を徐々に減少させ、第4設定時間t4から停止時間t5までの間は第2モータ91に印加する電圧を一定値に設定した。しかしながら、第3設定時間t3から第4設定時間t4までの間は第2モータ91に印加する電圧を徐々に減少させなくてもよい。また、第4設定時間t4から停止時間t5までの間は第2モータ91に印加する電圧を一定値に設定しなくてもよい。
11…シフト装置、12…センターコンソール、13…ケース、13a…ケース本体、13b…カバー、14…ダイヤルノブ、15…孔、21…環状溝、22…内周壁、23…外周壁、23a…ガイド部、24…切欠、25…貫通孔、26…弧状溝、27…ガイド孔、28…ギヤ収容部、29…ロック収容部、30…節度ピン、31…ばね、40…カム部材としてのロータカム、41…係合部、43…ガイド部、50a…ノブボディ、50b…ノブカバー、51…大径部、52…小径部、53…切欠、54…把持部、55…ロック用孔、56…節度部、60…節度面、61,61d,61n,61p,61r…谷部、62,62a,62b,62c,62d,62e…山部、71…ホルダ、72…カバーパネル、73…貫通孔、74…マーク、75…ライトガイド、76…ライトガイド、80…駆動機構、81…第1モータ、81a…駆動軸、82…ウォーム、83…ウォームホイール、84…連結軸、85…歯車、90…シフトロック機構、91…駆動源としての第2モータ、91a…駆動軸、92…ウォーム、93…ウォームホイール、94…連結軸、95…カム部材、95a…小径部、95b…大径部、95c…平面部、96…ロック部材、96a…ロック部、96b…当接部、97…ばね、98…磁石、101…シフトポジションセンサ、102…カムポジションセンサ、103…制御部、104…光源、105…エンジンスイッチ、106…フットブレーキスイッチ、107…変速機、108…検出部としてのロックポジションセンサ、t1…第1設定時間、t2…第2設定時間、t3…第3設定時間、t4…第4設定時間、t5…停止時間及び第5設定時間、t6…第6設定時間、t7…第7設定時間、V…駆動電圧、V1…最低電圧である第1電圧、V2…第2電圧、V3…第3電圧、V4…第4電圧。
Claims (5)
- 車両の変速機のシフトレンジを選択するために回転操作されるノブと、
前記ノブの回転を規制するロック部材と、
前記ロック部材を規制位置と非規制位置との間で変位させるカム部材と、
前記カム部材を回転させる駆動源と、
前記駆動源を制御する制御部と、を備え、
前記駆動源に設けられる第1ギヤと前記カム部材に設けられる第2ギヤとが噛合することにより前記駆動源の駆動力が前記カム部材に伝達され、
前記制御部は、前記第1ギヤが回転を開始してから前記第1ギヤと前記第2ギヤとが噛み合わさって駆動力の伝達が開始される伝達開始時である第1設定時間までに掛かる最大時間の間は前記駆動源に印加する電圧を最低電圧に設定し、前記第1設定時間から予め設定した第2設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を前記最低電圧から徐々に増加させ、
前記第2設定時間以降に第3設定時間を設定し、
前記ロック部材を停止させる停止時間から所定時間手前に第4設定時間を設定し、
前記制御部は、前記第3設定時間から前記第4設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を徐々に減少させ、前記第4設定時間から前記停止時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を一定値に設定する
シフト装置。 - 前記カム部材は、前記第4設定時間から前記停止時間までの間において前記ロック部材の移動が抑制された形状である
請求項1に記載のシフト装置。 - 前記ロック部材の位置を検出する検出部を備え、
前記制御部は、前記検出部によって前記ロック部材が前記規制位置又は前記非規制位置に到達していることを検出すると、前記駆動源への印加を停止する
請求項1又は2に記載のシフト装置。 - 前記停止時間を第5設定時間とし、
前記制御部は、前記第5設定時間までに前記検出部の検出結果に基づいて前記ロック部材の移動が完了していないと判定したときは、前記第5設定時間以降に予め設定された第6設定時間から該第6設定時間以降に設定された第7設定時間までの間は前記駆動源に印加する電圧を徐々に増加させる
請求項3に記載のシフト装置。 - 前記ロック部材を前記規制位置側に付勢するばねを備え、
前記ロック部材は、前記規制位置から前記非規制位置への移動は前記カム部材によって行われ、前記非規制位置から前記規制位置への移動は前記ばねによって行われる
請求項1〜4のいずれか一項に記載のシフト装置。
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