JP6540697B2 - 滅菌装置及び滅菌方法 - Google Patents

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Description

本発明は、滅菌装置及び滅菌方法に関するものである。
従来、滅菌装置として、滅菌処理終了後の排水を内部の蒸気圧を利用して行い、排水が完了してから蒸気圧を開放するようにしたものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記従来の滅菌装置では、内部の残留水や蒸気を排出する際に発生するノイズについては全く考慮されていない。
特開平09−327503号公報
本発明は、滅菌処理後の排水や排気で発生するノイズを低減することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、ヒータを有し、被滅菌物を収容可能な缶体と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、前記排蒸管の途中に設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、を備えたことを特徴とする滅菌装置を提供する。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、被滅菌物を収容可能な缶体と、蒸気を発生させて前記缶体に供給する蒸気発生器と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、前記排蒸管の途中に設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、を備えたことを特徴とする滅菌装置を提供する。
これらの構成により、缶体から排蒸管へと排出された蒸気は、一旦、排蒸タンクに流入して流速が低下する。また、排蒸タンク内では流路断面積が大きくなっているので、流入時に発生した音(直接音)と、排蒸タンクの内壁での反射音とが互いに打ち消し合う。さらに、排蒸タンクから排出される蒸気は流動抵抗を受けてさらに流速を低下させる。この結果、蒸気が排蒸管から流出される際に発生するノイズを大幅に抑制することが可能となる。
前記排蒸管は、前記缶体から前記排蒸タンクに至るまでの経路である上流側配管と、前記排蒸タンクと、排蒸タンクから排出される蒸気を外部に至るまでに冷却させる排蒸冷却部とに接続される下流側配管とからなり、前記下流側配管の流路断面積が前記上流側配管の流路断面積よりも小さいのが好ましい。
この構成により、下流側配管での流速をより一層低下させてノイズの発生をさらに抑制することが可能となる。
前記排蒸タンクと前記排蒸冷却部とに接続され、流路を開閉する開閉手段を有する第2の排蒸管を接続するのが好ましい。
この構成により、排蒸管のみならず、第2の排蒸管をも連通させることができるので、排蒸時間を短縮することができる。
前記排蒸タンクと前記排蒸冷却部とに接続され、流路を開閉する開閉手段を有する第2の排蒸管を接続し、前記第2の排蒸管は、前記配管の下流側配管に比べて流路断面積を大きくするのが好ましい。
この構成により、より一層排蒸時間を短縮することができる。
前記排蒸冷却部は貯水タンクであるのが好ましい。
この構成により、排蒸を冷却するための特別な構成を必要とすることなく、周囲の人に蒸気が吹き付けられて火傷させる等の不具合を発生させることがない。
前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排水可能とする開閉手段を有する配管を備え、前記配管は、前記貯水タンクからの給水を可能とする給水管と、前記貯水タンクへの排水を可能とする排水管とに分岐させるのが好ましい。
この構成により、給水と排水を配管の一部を共用しながら、分岐部分で給水及び排水にそれぞれ適した構造とすることができる。
前記排蒸タンクに接続される上流側配管及び下流側配管の軸心位置をずらせるようにしてもよい。
この構成により、缶体からの蒸気が上流側配管から排蒸タンクへと排出される際に発生するノイズの直接音が、下流側配管を介してそのまま外部へと伝わることがなく、より一層防音性に優れたものとすることができる。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、ヒータを有し、被滅菌物を収容可能な缶体と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする排蒸管と、前記配管から分岐して設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、を備え、前記排蒸管は、分岐位置を挟んで上下流側に第1開閉手段と第2開閉手段をそれぞれ有することを特徴とする滅菌装置を提供する。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、被滅菌物を収容可能な缶体と、蒸気を発生させて前記缶体に供給する蒸気発生器と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする排蒸管と、前記排蒸管から分岐して設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、を備え、前記排蒸管は、分岐位置を挟んで上下流側にそれぞれ開閉手段を有することを特徴とする滅菌装置を提供する。
これらの構成により、缶体から蒸気を排出(排蒸)する場合、第1開閉手段を開放し、第2開閉手段を閉鎖し、蒸気をまず排蒸タンク内に流入させることができる。したがって、この時点で発生するノイズの外部への漏洩を防止することができる。排蒸タンク内の蒸気圧はそれほど高くないため、第1開閉手段を閉鎖し、第2開閉手段を開放することによりノイズを発生させることなく、外部へと排出することができる。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、ヒータを有し、被滅菌物を収容可能な缶体と、前記缶体に接続され、流路を開閉する開閉手段を有する排蒸管と、を備え、前記排蒸管は、内径寸法が大きくなった拡径部を有することを特徴とする滅菌装置を提供する。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、被滅菌物を収容可能な缶体と、蒸気を発生させて前記缶体に供給する蒸気発生器と、前記缶体に接続され、流路を開閉する開閉手段を有する排蒸管と、を備え、前記排蒸管は、内径寸法が大きくなった拡径部を有することを特徴とする滅菌装置を提供する。
これらの構成により、排蒸管に排出された蒸気は拡径部で流速を低下させ、再び内径寸法が小さくなることにより流動抵抗を受けてさらに流速を低下させる。したがって、排蒸管から蒸気を流出させる際のノイズの発生を抑制することができる。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、被滅菌物を収容可能な缶体と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、前記排蒸管の途中に設けられ、前記配管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、を備えた滅菌装置において、前記缶体内での被滅菌物の滅菌を行う滅菌処理と、前記滅菌処理の終了後、前記開閉手段により配管の流路を開放して前記缶体から排蒸する排蒸処理と、を行うことを特徴とする滅菌方法を提供する。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、被滅菌物を収容可能な缶体と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排水可能とする開閉手段を有する配管と、前記排蒸管の途中に設けられ、前記配管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、を備え、前記缶体内での被滅菌物の滅菌を行う滅菌処理と、前記滅菌処理の終了後、前記配管の流路を開放して前記缶体から排蒸する排蒸処理と、前記排蒸を続行しながら、前記第1開閉手段により配管の流路を開放して前記缶体から排水する排水処理と、を行うことを特徴とする滅菌方法を提供する。
前記排蒸管を閉鎖して排蒸を停止し、前記配管の開放を維持して前記缶体から排水する第2の排水処理を、さらに行うようにすればよい。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、被滅菌物を収容可能な缶体と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排水可能とする開閉手段を有する配管と、前記排蒸管の途中に設けられ、前記配管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、前記排蒸管に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする第2の開閉手段を有する第2排蒸管と、を備えた滅菌装置において、前記缶体内での被滅菌物の滅菌処理を行う滅菌処理と、前記滅菌処理の終了後、前記排蒸管の流路を開放して所定時間経過した後、前記排蒸管に接続される第2の排蒸管に設けた第2の開閉手段を開放する排蒸処理と、を行うのが好ましい。
前記排水処理では、前記缶体に接続された流路の開閉手段を所定周期で開閉させるのが好ましい。
また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、被滅菌物を収容可能な缶体と、前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、前記排蒸管の途中に設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、を備え、前記排蒸管は、前記缶体から前記排蒸タンクに至るまでの経路である上流側配管と、前記排蒸タンクと、排蒸タンクから排出される蒸気を外部に至るまでに冷却させる排蒸冷却部とに接続される下流側配管とからなり、前記下流側配管の流路断面積が前記上流側配管の流路断面積よりも小さく、前記排蒸タンクと前記排蒸冷却部とに接続され、流路を開閉する開閉手段を有する第2の排蒸管を接続した滅菌装置において、前記缶体内での被滅菌物の滅菌を行う滅菌処理と、前記滅菌処理の終了後、前記排蒸管の流路を開放して前記缶体から排蒸する排蒸処理と、前記排蒸管を開放状態に維持しながら、前記排蒸管の流路を開放して前記缶体から排水する第1の排水処理と、前記第1の排水処理の終了後、前記排蒸管を閉鎖して排蒸を停止し、前記配管の開放を維持して前記缶体から排水する第2の排水処理と、前記排蒸管の流路を開放し、前記第2の排蒸管の流路を開放して前記缶体から排蒸する排気処理と、を行うことを特徴とする滅菌方法を提供する。
本発明によれば、缶体から排出された蒸気を導く排蒸管の途中に排蒸タンクを設けるようにしたので、ノイズの発生を抑制することができ、病院等の静かな場所での設置に適した構成とすることが可能となる。
本実施形態に係る滅菌装置の外観を示す斜視図である。 図1の滅菌装置から分離したドアのみを内面側から見た状態を示す斜視図である。 図1の滅菌装置からドアを取り外した状態を示す斜視図である。 図1に示す滅菌装置の配管系統図である。 図1の滅菌装置の動作を示すタイミングチャートである。 図1の滅菌装置の動作を示すタイミングチャートである。 図4の第1温調用サーミスタでの検出温度の変化を示すグラフである。 図2に示すパッキン及びその装着部分の概略説明図である。 図2に示すパッキンを交換した後のドアのロック動作を示すフローチャートである。 図2に示すパッキンを交換した後のドアのロック動作を示すフローチャートである。 他の実施形態に係る滅菌装置の配管系統を示す略図である。 他の実施形態に係る滅菌装置の配管系統を示す略図である。 他の実施形態に係る滅菌装置の動作のうち、排蒸水処理を示すタイミングチャートである。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、
その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、本実施形態に係る滅菌装置を示す。この滅菌装置は、図2に示すように、装置本体1内に収容した缶体2内に、被滅菌物3を収容し、缶体2内の底部に設けた滅菌ヒータ12により供給した水を加熱して水蒸気を発生させ、被滅菌物3を滅菌するようにしたものである。
装置本体1の前面には、図1に示すように、正面視右側部が表示操作パネル4で構成され、その左側には把手5を備えたドア6が設けられている。
表示操作パネル4には、上方側から液晶パネル7、各種操作ボタン8、及び、電源スイッチ9が設けられている。操作ボタン8は、上方側から各種設定を行うための設定ボタン、滅菌温度を選択するための温度選択ボタン、処理内容を選択するための処理選択ボタンで構成されている。
ドア6は、装置本体1に正面視左端の支軸(図示せず)を中心として回動可能に取り付けられている。図2に示すように、ドア6の内面(装置本体側の面)からは係止片6aとロックピン6bが突出している。係止片6aは、揺動可能に設けられ、装置本体1に対してドア6を閉めた状態で、装置本体1側に形成した係止孔1aに係止し、ドア6を閉鎖状態に維持する。把手5は、ドア6の外面側に回動可能に設けられ、把持して引っ張ることにより係止状態を解除できるようになっている。ロックピン6bは円柱状で、外周面には周溝が形成され、そこには装置本体1側の略C字形をしたフック(図示せず)が係脱する。ロックピン6bは、その周溝にフックが係止するアンロック位置と、係止した状態でさらに装置本体1内に侵入したロック位置とに移動可能となっている。ロックピン6bの前記各位置と、これらの間の中間位置は図示しないセンサによって検出される。またフックがロックピン6bの周溝に係止する係止位置に回動したか否かも図示しないセンサによって検出される。なお、ドア6の外面左上部分には水位計11(図1)が設けられ、缶体2内の水位が表示される。
ドア6の内面中央部には、パッキン10が設けられ、閉鎖時の密封性が高められている。すなわち、ドア6には、内面に環状溝6cが形成されている。パッキン10は、シリコンゴム等の耐熱性に優れた可撓性を有する材料からなり、環状溝6cに圧入可能な環状に形成されている。詳しくは、パッキン10は、図8に示すように、環状溝6cに圧入される環状圧入部10aと、この環状圧入部10aの一端面外周部から内側に向かって斜めに突出する環状弾性舌片10bとで構成されている。環状圧入部10aの他端面中心位置には周方向に環状に繋がる逃がし溝10cが形成されている。またパッキン10の内周面には、両端面に連通する切欠き10dが、周方向に4箇所等分で形成されている。この切欠き10dにより、ドア6の環状溝6cにパッキン10を装着する際、環状圧入部10aの変形が容易となる。また、装着状態で、環状溝6c内に密閉空間が形成されなくなり、所定位置まで確実に圧入することができる。なお、パッキン10はドア6ではなく、装置本体側(缶体の開口部周囲)に設けるようにしてもよい。また、パッキン10には切欠きではなく、貫通孔を形成するようにしてもよい。要は、環状溝6cにパッキン10を圧入した際、環状溝6cとパッキン10とで密閉空間が形成されなければよい。
缶体2は、図3に示すように、ステンレス等の導電性材料を、一端側に開口部を有する筒状としたもので、その軸心が水平方向に向かうように横向きに配置され、接地されることにより負極を構成している。缶体2には、図4に示すように、滅菌ヒータ12、乾燥ヒータ13、水位電極14、過熱検出用サーミスタ15、第1温調用サーミスタ16、第2温調用サーミスタ17、圧力スイッチ18、等が設けられている。
滅菌ヒータ12は、横向きに配置された缶体2の底側に設けられている。図3に示すように、滅菌ヒータ12の上方側は支持台19で覆われている。支持台19には被滅菌物3(例えば、薬液ボトル等)が収容される収容カゴ20が取り出し可能に配置される。
乾燥ヒータ13は、缶体2外の上方部分に配置されている。乾燥ヒータ13を構成するヒータ線は缶体2の上面を覆うようにジグザグ状に配置され、缶体2内を乾燥させる。
水位電極14は、缶体2の底面から上方に突出するように設けられている。水位電極14は、缶体2の底面から約2/3は絶縁材料で覆われている。そして、缶体2内の水位が上昇し、水位電極14の絶縁部分を超えることにより導通するので、この電気信号に基づいて所定水位まで給水されたことを検出可能となっている。
過熱検出用サーミスタ15は、缶体2の底面に配置され、滅菌ヒータ12の温度を検出する。過熱検出用サーミスタ15での検出温度は後述する制御装置45に入力される。制御装置45は、過熱検出用サーミスタ15から入力される検出温度に基づいて滅菌ヒータ12への通電を制御し、予め設定した異常温度を超えることにより滅菌ヒータ12への通電を強制的に中止する。
第1温調用サーミスタ16は、缶体2内の温度を検出し、検出温度を後述する制御装置45に出力する。制御装置45では、この検出温度に基づいて前記滅菌ヒータ12への通電を制御する。
第2温調用サーミスタ17は、缶体2の上部に配置され、乾燥ヒータ13の温度を検出し、後述する制御装置45に出力する。制御装置45では、この検出温度に基づいて前記乾燥ヒータ13への通電を制御する。
圧力スイッチ18は、缶体2内の圧力を常時検出し、検出値が大気圧を超えることにより、ドア6をロック状態に維持する。これにより、缶体2内が高圧力状態で、ドア6が開放されることが防止される。
缶体2の下方側背面には連通管21が接続されている。連通管21の途中には、缶体2側から順に、エア電磁弁22、エアポンプ23及びエアフィルタ24が設けられている。エア電磁弁22は、後述する待機状態、乾燥処理及び給気処理以外では閉鎖されている。
缶体2の下部には第1配管25が接続されている。第1配管25にはストレーナ26が設けられている。第1配管25は、ストレーナ26に対して缶体2とは反対側で、給水管27と排水管28とに分岐している。給水管27は貯水タンク39の下部に接続されている。排水管28は貯水タンク39の下方側側面を貫通して内部に延び、その先端部分にはサイレンサ29が取り付けられている。また、給水管27の途中には給水電磁弁30が、排水管28の途中には排水電磁弁31がそれぞれ設けられている。
缶体2の上部には第2配管32の一端部が接続されている。第2配管32の他端側は、後述する貯水タンク39を貫通し、その先端部分にはサイレンサ33が取り付けられている。
第2配管32の途中には、缶体側から順に、排蒸電磁弁34及び排蒸タンク35が設けられている。排蒸電磁弁34は、後述するように、制御装置45からの制御信号に基づいて開閉制御される。排蒸タンク35は、第2配管32(上流側配管)に比べて十分に流路断面積が大きく、ここでは約10倍とされている。これにより、缶体2から排出され、上流側配管を介して排蒸タンク35内に流入する蒸気を減圧して、その流速を低下させると共に、排出された蒸気(排蒸)を十分に冷却することができるようになっている。
第2配管32は、缶体2から排蒸タンク35までの上流側配管32aと、排蒸タンク35から貯水タンク39までの下流側配管32bとで流路断面積が相違し、上流側配管32aの流路断面積が下流側配管32bの流路断面積の約2倍とされている。
また、排蒸タンク35と貯水タンク39とは、下流側配管32bのほかに、第3配管36によって接続されている。第3配管36は上流側配管32aと流路断面積が同一で、その途中には排気電磁弁37が設けられ、貯水タンク39内に貫通する先端部分にはサイレンサ38が取り付けられている。
なお、サイレンサ29及びサイレンサ38には、サイレンサ33に比べてそれほど消音効果の大きなものは必要とされない。サイレンサ29では、缶体2からの排水が通過するだけであり、サイレンサ38では、先に第2配管32を介して排出することにより圧力が低下した蒸気が通過するに過ぎないからである。
装置本体1内には、正面視で缶体2の右上側に貯水タンク39が収容されている。貯水タンク39には、上面に設けた蓋体40(図1参照)を開放して注水可能となっている。貯水タンク39には、第1水位センサ41、第2水位センサ42及び水位計11が設けられている。第1水位センサ41は貯水タンク39の水位の下限値を検出し、第2水位センサ42は上限値を検出する。検出水位は、後述する制御装置45に出力される。水位レベルゲージ43は、装置本体1の外部から貯水タンク39内の水位を視認可能とする。貯水タンク39の下部には取り外し可能なキャップによって閉鎖された排水口44が形成されている。なお、貯水タンク39と缶体2とは、前述の通り、第1配管25、第2配管32及び第3配管36で接続されている。
制御装置45は、以下に説明するように、前記各種センサ14〜17、41、42等からの入力信号を受け、各種電磁弁22、30、31、34、37、エアポンプ23等の駆動制御を行う。
次に、前記構成からなる滅菌装置の動作について説明する。前記滅菌装置では、待機状態から、準備処理、加熱処理、滅菌処理、廃蒸処理、及び、乾燥処理を、順次、実行する。以下、各処理について図5及び図6のタイミングチャートに従って詳述する。
(1)準備処理準備処理では、缶体2内に被滅菌物3を収容し、ドア6を閉鎖した状態で、ドアモータを駆動することによりドア6をロック状態とする。そして、排水電磁弁31を開放すると共にエアポンプ23を駆動することにより所定時間(ここでは、30秒)、排水処理を実行する。
続いて、滅菌ヒータ12及び乾燥ヒータ13への通電を開始する。滅菌ヒータ12への通電率を20%としたPWM(PulseWidthModulation)制御を、過熱検出用サーミスタ15での検出温度が70℃に到達するまで行う。また乾燥ヒータ13への通電率は100%とし、第2温調用サーミスタ17での検出温度が70℃に到達するまで行う。
その後、各サーミスタでの検出温度が70℃(予熱温度)に到達すれば、各ヒータ12、13への通電を停止し、給水電磁弁30を開放することにより缶体2内への給水を開始する(給水処理)。缶体2内への給水は、水位電極14によって所定水位に到達したことが検出されるまで行う。なお、準備処理中には、排蒸電磁弁34及び排気電磁弁37は共に開放したままとする。
(2)加熱処理加熱処理では、滅菌ヒータ12に通電率100%で通電して供給した水を加熱する。これにより蒸気が発生し、缶体2内の空気が第2配管32を介して排出される。そして、第1温調用サーミスタ16での検出温度が95℃に到達すれば、所定時間(ここでは、3分)経過するまで滅菌ヒータ12への通電を続行する。
続いて、第1温調用サーミスタ16での検出温度が102℃を超えるか、あるいは、過熱検出用サーミスタ15での検出温度と第1温調用サーミスタ16での検出温度との差が1℃以下となる条件を満足したか否かを判断する。いずれか一方の条件を満足すれば、缶体2内の空気が全て排出されて蒸気で充満されたと判断し、排蒸電磁弁34及び排気電磁弁37を閉鎖する。但し、いずれの条件も満足しなければ、滅菌ヒータ12による加熱を7分間延長し、前記条件を満足するまで排蒸電磁弁34及び排気電磁弁37の開放状態を維持する。
その後、過熱検出用サーミスタ15での検出温度が滅菌温度(ここでは、135℃)に到達したか否かを判断する。滅菌温度に到達すれば、平衡時間(平衡状態すなわち滅菌温度を維持する状態となってからの一定時間)が経過するまで待機した後
、滅菌処理に移行する。
(3)滅菌処理滅菌処理では、過熱検出用サーミスタ15での検出温度に基づいて、滅菌温度が維持されるように滅菌ヒータ12への通電を制御する。これにより、缶体2内に収容された被滅菌物3が高温の蒸気によって滅菌される。そして、滅菌時間が経過すれば、排蒸水処理に移行する。
(4)排蒸水処理排蒸水処理は、排蒸処理、第1排水処理、第2排水処理及び排気処理からなる。
(4−1)排蒸処理排蒸処理では、まず、排蒸電磁弁34(SV1)を開放する。これにより、缶体2内の蒸気は、第2配管32の上流側配管32aを流動し、排蒸タンク35を通過し、下流側配管32bを通過した後、貯水タンク39へと排出される。排蒸タンク35は、第2配管32の上流側配管に比べて十分に大きな流路断面積を有する。このため、缶体2からの蒸気は、上流側配管から排蒸タンク35内に流入する際、減圧される。また蒸気は排蒸タンク35で冷却され体積が小さくなる。この結果、蒸気の流速が遅くなる。さらに蒸気が排蒸タンク35内に流入する際に発生するノイズは、直接下流側配管32bに至る直接音と、排蒸タンク35の内壁で反射する反射音とで互いに打ち消し合う。また排蒸タンク35に比べて下流側配管32bの流路断面積は十分に小さい。このため、排蒸タンク35に流入した蒸気が下流側配管32bへと流出する際、大きな流動抵抗を受けてさらに流速を抑制される。その後、排蒸処理の開始から時間が経過すると、缶体2内にあった蒸気が排蒸タンク35内に移動し、排蒸タンク35内に蒸気が充満することによって、缶体2内の蒸気圧が低下して排出される蒸気の流速自体が低下している。したがって、排蒸処理の初期段階だけでなく、その後においても蒸気の流速を抑制することができる。このように、上流側配管から排蒸タンク35内に蒸気が流入する際、ノイズが発生するものの、このノイズの外部への伝達は十分に抑制される。その上、下流側配管32bの先端部分にはサイレンサ33が設けられているので、外部にノイズが伝達されることは殆どない。排蒸処理の開始から所定時間(ここでは、80秒)経過すれば、排水処理に移行する。
(4−2)第1排水処理第1排水処理では、排蒸電磁弁34(SV1)に続いて排水電磁弁31(SV4)を開放する。この時点では、蒸気が第2配管32を介して排出されてはいるものの、缶体2内の蒸気圧は依然高い状態を維持している。したがって、缶体2内に残留する水を、蒸気圧により第1配管25を介して貯水タンク39へとスムーズに排出することができる。このように、まず排蒸処理で高圧の蒸気を排出した後、第1排水処理で排水を行うようにしている。したがって、先に排水して缶体2内の圧力が低下することにより蒸気が結露し、被滅菌物3に付着することを抑制することができる。
(4−3)第2排水処理第2排水処理では、排水電磁弁31(SV4)の開放から所定時間(ここでは、10秒)経過することにより、一旦、排蒸電磁弁34(SV1)を閉鎖する。これにより、缶体2内の蒸気圧が低下し過ぎて残留水が排出し切れなくなることが防止される。なお、排水管28の先端部分にはサイレンサ29が設けられている。したがって、缶体2からの残留水の排出時にもノイズが周囲に伝達されることがない。
(4−4)排気処理排気処理では、第2排水処理の開始から所定時間(ここでは、10秒)経過することにより、缶体2内の残留水が全て排出されたと判断し、再び排蒸電磁弁34(SV1)を開放し、排水電磁弁31(SV4)を閉鎖する。またこのとき、排気電磁弁37(SV2)を開放する。これにより、排蒸タンク35内の蒸気は、第2配管32のみならず、第3配管36をも通過して貯水タンク39へと排出される。
このように、第2配管32のみならず、第3配管36をも利用して缶体2から蒸気を排出するので、その処理時間をより一層短縮することができる。またこの時点では、缶体2内の蒸気圧は十分に低下している。したがって、第3配管36を介して排出される際に発生するノイズはそれほど大きくはならない。このため、第3配管36の先端に設けたサイレンサ38によって十分にノイズが低減される。
その後、第3配管36をも利用した蒸気の排出開始から所定時間(ここでは、80秒)経過すれば、エアポンプ23の駆動を開始すると共に、一時的に排水電磁弁31(SV4)を開放する。ここで、排水電磁弁31(SV4)を一時的に開放するのは、缶体2内に残留する水を内圧により排出させるためである。エアポンプ23の駆動から所定時間(ここでは、30秒)経過すれば、排気処理を終了し、乾燥処理へと移行する。
(5)乾燥処理乾燥処理では、排気処理が終了してから乾燥時間が経過するまで、滅菌ヒータ12と乾燥ヒータ13への通電を制御しながらエアポンプ23の駆動を続行する。乾燥時間は、最初に操作ボタン8で設定した、被滅菌物3の種類の違い、乾燥モードの違い(ここでは、再乾燥、乾燥なし、予約、扉開乾燥)等によって自動的に設定される。
乾燥処理が終了すれば、両ヒータ12、13への通電を停止する。そして、ストップボタン(操作ボタン8のうち、最も下方に位置するもの)が操作されることにより、ドアモータを駆動してドアをアンロック状態とし、ドア6は開放可能となる。
このように、前記実施形態によれば、缶体2内から蒸気を排出する場合、第2配管32を流動させることにより、その途中に設けた排蒸タンク35で減速させた後、流動抵抗の大きい下流側配管32bでさらに減速させることができる。したがって、発生するノイズを抑えることができる。
参考までに、以下に本実施形態に係る滅菌装置を使用し、前記各処理で発生するノイズ(単位はdB)について測定した結果を示す。測定は、滅菌装置の前方1mで、かつ、装置本体の高さ方向中央位置から上方に1.2mの位置で行った。これは、JISZ8737に準ずる測定方法である。また、滅菌装置の動作モードとしては、135℃滅菌、121℃滅菌、115℃滅菌の3種類とした。135℃滅菌では、滅菌時間3分、乾燥時間30分で行った。121℃滅菌では、滅菌時間20分、乾燥時間30分で行った。115℃滅菌では、滅菌時間30分、乾燥時間30分で行った。
Figure 0006540697
測定結果から明らかなように、いずれのモード、いずれの処理においても、使用環境で要求される50dB以下のノイズレベルを達成することができた。なお、排蒸タンク35を設けない構成であれば、前記同様な実験により排蒸処理で65dBの騒音が測定され、排水処理で60dBの騒音が測定された。
また、缶体2内からの排水では、缶体2内の蒸気圧が下がりきる前に排水電磁弁31(SV4)を開放し、排水時間を短縮化できるようにしている。しかも、缶体2内の蒸気圧が下がってくれば、排蒸電磁弁34(SV1)を閉鎖することにより排水効率が低下しないようにしている。その上、排水後に排蒸電磁弁34(SV1)のみならず、排気電磁弁37(SV2)をも開放することにより、第2配管32と第3配管36とで排気できるようにしている。したがって、排蒸時間をさらに短縮することができる。
また、前記実施形態では、長期に亘る使用によりパッキン10が劣化してくれば交換し、ドアを確実にロック状態とすることができるように、次のような位置調整処理を実行するようにしてもよい。
すなわち、図9及び図10のフローチャートに示すように、スタートボタンが操作されると(ステップS1)、ドア6が閉鎖されているか否かを判断する(ステップS2)。この判断は、ドア6側の係止片6aが装置本体1側に設けたセンサ(図示せず)によって検出されたか否かにより行う。ドア6が閉鎖されていなければエラーを報知する(ステップS3)。
ドア6が閉鎖していれば、引込手段であるフックをロックピン6bの周溝に係止して移動させることにより、ロックピン6bをアンロック位置からロック位置へと引き込む引込動作を開始する(ステップS4)。所定時間(ここでは、30秒)内にロックピン6bをロック位置に引き込むことができなければ(ステップS5)、今度はロックピン6bを中間位置へと移動させる(ステップS6)。ロックピン6bが中間位置まで移動せずに所定時間(ここでは、20秒)経過すれば(ステップS8:YES)、エラーを報知する(ステップS9)。ロックピン6bが中間位置に到達すれば(ステップS7:YES)、再びロック位置へと引き込む(ステップS10)。
ロックピン6bがロック位置に至れば(ステップS11:YES)、処理を終了するが、至らなければ(ステップS11:NO)、パッキン10が正規の位置に装着されておらず、ドア6の内面から突出した状態にあると判断する。そして、リトライ動作が所定回数(ここでは、2回)に到達するまで(ステップS12:NO)、ステップS6に戻って、再度ロックピン6bを中間位置に移動させて引込動作を再開するリトライ処理を実行する。リトライ動作が所定回数終了してもロックピン6bをロック位置に引き込むことができなれば(ステップS12:YES)、エラーを報知し(ステップS13)、ユーザにパッキン10の装着状態の確認を促す。
このように、パッキン10の交換作業後のドア6の閉鎖では、リトライ処理を実行することにより、パッキン10が正規の位置に装着されていない場合であっても自動的に修正することができる。特に、パッキン10の内周面に切欠き10dを形成することにより、環状溝6c内に密閉空間が形成されないようになっている。したがって、リトライ処理でパッキン10の装着位置を容易に正規の位置に修正することができる。
なお、パッキン10に切欠き10dが形成されていなければ、前記リトライ処理によってパッキン10を正規の位置に修正しても、密閉空間内の圧縮空気により、パッキン10が飛び出してしまう問題がある。
また図9及び図10のフローチャートに示す位置調整処理は、図5の準備処理であるスタートボタンの操作があってから、ドア6がロック状態とされるまでの間に行われるようにしてもよい。これにより、滅菌処理をスタートさせる前には必ず、パッキン10の装着位置を正規の位置とすることができる。
また、前記位置調整処理を行わせるための「パッキンチェックモード」を設け、表示操作パネル4での操作により、適宜実行できるようにするのが好ましい。これによれば、ユーザは時間をかけてパッキン10を正規の位置に正確に装着しなくても、大体の位置に装着してから「パッキンチェックモード」を実行するだけでよくなり、パッキン10の交換作業の繁雑さを格段に軽減することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、第2配管32の上流側配管32aの流路断面積を下流側配管32bの流路断面積の約2倍としたが、これに限らず種々の割合で形成することができる。つまり、上流側配管32aに比べて下流側配管32bの流路断面積を小さくすることで、より一層流速を低下させてノイズの発生を抑制することが可能である。但し、あまりに下流側配管32bの流路断面積を小さくし過ぎると、缶体2からの蒸気の排出をスムーズに行うことができなくなるので、缶体2で発生させる蒸気量に応じた最小限必要な流路断面積とする必要がある。
また前記実施形態では、第2配管32の上流側配管32aと第3配管36の流路断面積を同じとしたが、第3配管36の流路断面積の方を大きくするのが好ましい。これによれば、より一層排蒸時間を短縮することができる。
また前記実施形態では、同一内径の連通管21を使用したが、缶体2からエア電磁弁22(SV5)までの内径を、エア電磁弁22(SV5)からエアポンプ23までの内径に比べて小さくするのが好ましい。これによれば、缶体2から排出される空気の流れによる振動波
を抑制することができる。またエアポンプ23内の圧縮空気がある種のダンパーとして機能し、エアポンプ23が駆動する際に発生するノイズが外部に伝達されるのを抑制する。
また前記実施形態では、第2配管32の上流側配管32aと下流側配管32bを同一軸心上に配置するようにしたが、両者の軸心をずらせて配置するのが好ましい。これによれば、上流側配管32aから排蒸タンク35へと蒸気が排出される際に発生するノイズが、蒸気の流動方向へと直進して、そのまま下流側配管32bを介して外部へと伝わることがない。すなわち、蒸気が排蒸タンク35に流入した際に発生したノイズは、そのまま下流側配管32bから伝達されにくくなり、排蒸タンク35内で反射して互いに打ち消し合う。したがって、より一層防音性に優れたものとすることができる。
また前記実施形態では、缶体2内に滅菌ヒータ12を備えた構成について説明したが、蒸気は必ずしも缶体2内で発生させる必要はない。図12に示すように、缶体2とは別体で蒸気発生器48を設け、この蒸気発生器48で発生させた蒸気を缶体2内に供給するような構成であってもよい。なお、図12では、排蒸ライン以外の構成については、図2に示すものと同一であり、主要部分以外については省略している。
また前記実施形態では、排蒸タンク35を円筒状の容器で構成したが、これに限らず、第2配管32から排出される蒸気の勢いを弱めることができる構成であればよい。但し、第2配管32を十分な長さを有する構成とした場合、同様な効果を得ることができるものの、滅菌装置の大型化がもたらされる。この点で、装置の大型化をもたらすことがない上、簡単かつ安価な構成である排蒸タンク35が優れていると言える。
また、排蒸タンク35は、単に第2配管32の途中で、その流路断面積を大きくした拡径部で構成することもできる。例えば、第2配管32の流路断面積を、流動方向に向かって大きくする構成のほか、大きくした後、小さくする構成としてもよい。また、その断面形状も円形に限らず、四角形等、種々の形態を採用することができる。さらに、排蒸タンク35内は、蒸気が流動していないときに密閉状態とするか否かは自由に設定することができる。排蒸タンク35を密閉状態に設定する場合、排蒸の好ましいタイミングで排蒸タンクの入口や出口を開放すればよい。
また前記実施形態では、缶体2から排出された蒸気を、第2配管32を介して、直接、排蒸タンク35に流入させるようにしたが、図11に示す構成とすることもできる。
すなわち、排蒸タンク35は、第2配管32から分岐させた第3配管36の途中に設けられている。分岐位置の上流側及び下流側には、それぞれ第1電磁弁46及び第2電磁弁47が設けられている。なお、図面では簡略化しているが、他の構成については、前記実施形態と同様である。
前記構成の滅菌装置では、缶体2から蒸気を排出する場合、第2電磁弁47を閉鎖した状態で第1電磁弁46を開放し、排出した蒸気を排蒸タンク35内へと流入させる。第2電磁弁47は閉鎖されているため、缶体2から排蒸タンク35内に蒸気が流入する際に発生する音が外部に漏れ出ることはない。そして、排蒸タンク35内に蒸気が充填されたと想定される時間が経過すれば、第1電磁弁46を閉鎖し、第2電磁弁47を開放する。これにより、缶体2内に比べて十分に圧力が低下した排蒸タンク35内の蒸気を貯水タンク39へと排出することができる。したがって、この段階でノイズは殆ど発生しない。以下、缶体2内の圧力が十分に低下するまで、(1)第2電磁弁47の閉鎖、第1電磁弁46の開放、及び、(2)第1電磁弁46の閉鎖、第2電磁弁47の開放を繰り返す。缶体2内の圧力が十分に低下すれば、第1電磁弁46及び第2電磁弁47を共に開放する。
なお、第1電磁弁46及び第2電磁弁47の開閉のタイミングは時間により管理するようにしたが、排蒸タンク35内の圧力を検出し、その検出値に基づいて行うようにしてもよい。また、第1電磁弁46及び第2電磁弁47を繰り返すようにしたが、排蒸タンク35に容量の大きなものを使用すれば、繰り返し回数を減らしたり、繰り返しを不要としたりすることができる。
また前記実施形態では、排蒸冷却部の例として貯水タンク39を挙げたが、これに限らず、蒸気をラジエータ等の冷却ユニットを介して装置本体1の外部に排出するようにしたり、貯水タンク39とは別の収容部を介して装置本体1の外部に排出するようにしたりしてもよい。また、排蒸冷却部は、装置本体1の外部に設けた容器や排水口等、人が直接触れることのない位置に設けた構成とすることも可能である。
また前記実施形態では、前述のようにして排蒸水処理を実行したが、滅菌物の収容状態(大量の金属製の滅菌物が収容されている場合など)によっては、前述の(4−1)排蒸処理で缶体の圧力を十分に下げることができず、前述の(4−2)第1排水処理の際に、勢いの強い水と空気が貯水タンク39に排水されてしまい、これがノイズになることがあった。この対策として、以下の通り図13に示す排蒸水処理を実行するのが好ましい。
(排蒸水処理)第1ステップでは、排蒸電磁弁34(SV1)を所定時間開放する。排蒸電磁弁34の開放時間は、設定する滅菌温度に応じて変更する。例えば、滅菌温度が135℃の場合、開放時間は60秒とする。また、滅菌温度が121℃の場合、開放時間は80秒とし、115℃の場合、40秒とする。滅菌温度が121℃の場合に135℃の場合より開放時間が長くなっているが、これは後述する第2ステップを省略しているからである。同様な理由により、滅菌温度が115℃の場合も後述する第2ステップを省略している。これにより、缶体2内の蒸気は、第2配管32の上流側配管32aを流動し、排蒸タンク35を通過し、下流側配管32bを通過した後、貯水タンク39へと排出される。この間、前記排蒸処理と同様、発生するノイズが抑制され、外部へ漏洩するノイズは殆どない。また、前記排蒸水処理と異なり、第1ステップおよび後述する第2ステップでは、滅菌ヒータ12及び乾燥ヒータ13への通電は停止しておく。これにより、排蒸処理中に、缶体2内の水が加熱されて蒸気が発生し、内圧が高圧に維持されたままとなることが防止される。
第2ステップでは、排気電磁弁37(SV2)を所定時間(ここでは、20秒間)開放して第2配管32に加えて第3配管36を介して缶体2内の蒸気を排出する。前述のように、排蒸電磁弁34の開放時間を長くして缶体2内の蒸気圧を十分に下げているため、排気電磁弁37を開放して第3配管36から排蒸しても、ノイズレベルが問題となる程度まで上昇することはない。滅菌温度が121℃の場合、第2ステップを省略しているのは、滅菌温度が135℃の場合に比べて缶体2内の圧力が低く、第2ステップを実行すると、蒸気を排出し過ぎてしまい、缶体2内の圧力を、後の排水処理に悪影響を及ぼすところまで低下させてしまうからである。同様な理由により、滅菌温度が115℃の場合も第2ステップを省略している。なお、排蒸電磁弁34は予め決定した開放時間だけ開放するようにしたが、缶体2内の蒸気圧を検出するセンサ等を設けて、蒸気圧が設定圧以下となることにより排気電磁弁37を開放するようにしてもよい。
第3ステップでは、排気電磁弁37(SV2)を閉鎖し、排水電磁弁31(SV4)を所定時間(ここでは、30秒間)開放する。これにより、第2配管32を介して排蒸され、第1配管25及び排水管28を介して排水される。この間、排水電磁弁31(SV4)を所定時間(ここでは、1秒間)開放した後、所定時間(ここでは、0.5秒間)閉鎖する動作を繰り返す。ここで、排水電磁弁31を開閉するようにしたのは、所定時間以上開放すると、缶体2内の水が第1配管25側に引っ張られ、その際に一緒に引き込まれた空気が貯水タンク39に至ることにより「ゴボゴボ」というノイズが発生するからである。排水電磁弁31の開閉を繰り返すことで、水だけを貯水タンク39に送ることができ、このようなノイズの発生を防止することができる。
第4ステップでは、排水電磁弁31(SV4)を閉鎖し、排気電磁弁37(SV2)を所定時間(ここでは、70秒間)開放する。これにより、第2配管32及び第3配管36から排蒸する。
第5ステップでは、第2配管32及び第3配管36からの排蒸状態を続行し(ここでは、30秒間)、同時にエアポンプ23を駆動させる。また一時的(10秒間)に排水電磁弁31(SV4)を開放し、缶体2の内圧を上昇させることにより第1配管25及び排水管28から排水する。
このように、前記第1ステップでは、排蒸電磁弁34の開放時間を長く設定するようにしたので、缶体2内の蒸気圧を、排気電磁弁37を開放することにより発生するノイズレベルが問題とならない程度まで下げることができる。また、前記第3ステップでは、排水電磁弁31の開閉を繰り返すようにしたので、排水時の騒音も発生しない。したがって、騒音の発生を極力抑え、静音性が必要とされるような場所での使用にも適している。
なお、滅菌処理等で何らかのエラーが発生した場合等には、前記排蒸処理で行ったような制御を行うことなく、排蒸電磁弁34及び排気電磁弁37を所定時間(ここでは、210秒間)開放する。これにより、缶体2内の圧力を急激に低下させて、被滅菌物を早期に取出可能な状態とすることができる。
1…装置本体1a…係止片2…缶体3…被滅菌物4…表示操作パネル5…把手6…ドア6a…係止孔6b…ロックピン6c…環状溝7…液晶パネル8…操作ボタン9…電源スイッチ10…パッキン10a…環状圧入部10b…環状弾性舌片10c…逃がし溝10d…切欠き11…圧力計12…滅菌ヒータ13…乾燥ヒータ14…水位電極15…過熱検出用サーミスタ16…第1温調用サーミスタ17…第2温調用サーミスタ18…圧力スイッチ19…支持台20…収容カゴ21…連通管22…エア電磁弁23…エアポンプ24…エアフィルタ25…第1配管26…ストレーナ27…給水管28…排水管29…サイレンサ30…給水電磁弁31…排水電磁弁32…第2配管(排蒸管)32a…上流側配管32b…下流側配管33…サイレンサ34…排蒸電磁弁(開閉手段)35…排蒸タンク36…第3配管(第2の排蒸管)37…排気電磁弁(開閉手段)38…サイレンサ39…貯水タンク(排蒸冷却部)40…蓋体41…第1水位センサ42…第2水位センサ44…排水口45…制御装置46…第1電磁弁47…第2電磁弁48…蒸気発生器

Claims (18)

  1. ヒータを有し、被滅菌物を収容可能な缶体と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、
    前記排蒸管の途中に設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きく形成され、前記排蒸管から流入した蒸気の流速を低下させると共に、流入時に発生するノイズを低減する排蒸タンクと、
    前記排蒸タンクから排出される蒸気を外部に至るまでに冷却させる排蒸冷却部と、
    を備えたことを特徴とする滅菌装置。
  2. 被滅菌物を収容可能な缶体と、
    蒸気を発生させて前記缶体に供給する蒸気発生器と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、
    前記排蒸管の途中に設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きく形成され、前記排蒸管から流入した蒸気の流速を低下させると共に、流入時に発生するノイズを低減する排蒸タンクと、
    前記排蒸タンクから排出される蒸気を外部に至るまでに冷却させる排蒸冷却部と、
    を備えたことを特徴とする滅菌装置。
  3. 前記排蒸管は、前記缶体から前記排蒸タンクに至るまでの経路である上流側配管と、前記排蒸タンクから前記排蒸冷却部に至るまでの経路である下流側配管とからなり、
    前記下流側配管は、前記排蒸冷却部の側面に接続されている、請求項1又は2に記載の滅菌装置。
  4. 前記排蒸管は、前記缶体から前記排蒸タンクに至るまでの経路である上流側配管と、前記排蒸タンクから前記排蒸冷却部に至るまでの経路である下流側配管とからなり、
    記下流側配管の流路断面積が前記上流側配管の流路断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の滅菌装置。
  5. 前記排蒸タンクと前記排蒸冷却部とに第2の排蒸管を接続し、
    前記第2の排蒸管の流路を開閉する第2の開閉手段を設け、
    前記第2の開閉手段は、前記排蒸タンクから蒸気を排出する際、前記第2の排蒸管を開放し、前記下流側配管と共に前記第2の排蒸管から蒸気の排出を可能とすることを特徴とする請求項3又は4に記載の滅菌装置。
  6. 前記排蒸タンクと前記排蒸冷却部とに第2の排蒸管を接続し、
    記第2の排蒸管は、前記排蒸管の下流側配管に比べて流路断面積を大きくしたことを特徴とする請求項3又は4に記載の滅菌装置。
  7. 前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排水可能とする開閉手段を有する配管を備え、
    前記配管は、前記排蒸冷却部からの給水を可能とする給水管と、前記排蒸冷却部への排水を可能とする排水管とに分岐させたことを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の滅菌装置。
  8. 前記排蒸タンクに接続される上流側配管及び下流側配管の軸心位置をずらせたことを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載の滅菌装置。
  9. ヒータを有し、被滅菌物を収容可能な缶体と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする排蒸管と、
    前記排蒸管から分岐して設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、
    前記排蒸タンクからの蒸気が排出される排蒸冷却部と、
    を備え、
    前記排蒸管は、分岐位置を挟んで上流側に第1の開閉手段、下流側に第2の開閉手段をそれぞれ有し、
    前記缶体から前記排蒸タンクに蒸気を排出する際、前記第1の開閉手段を開放すると共に前記第2の開閉手段を閉鎖する一方、前記排蒸タンクから前記排蒸冷却部に蒸気を排出する際、前記第1の開閉手段を閉鎖すると共に前記第2の開閉手段を開放することを特徴とする滅菌装置。
  10. 被滅菌物を収容可能な缶体と、
    蒸気を発生させて前記缶体に供給する蒸気発生器と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする排蒸管と、
    前記排蒸管から分岐して設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、
    前記排蒸タンクからの蒸気が排出される排蒸冷却部と、
    を備え、
    前記排蒸管は、分岐位置を挟んで上流側に第1の開閉手段、下流側に第2の開閉手段をそれぞれ有し、
    前記缶体から前記排蒸タンクに蒸気を排出する際、前記第1の開閉手段を開放すると共に前記第2の開閉手段を閉鎖する一方、前記排蒸タンクから前記排蒸冷却部に蒸気を排出する際、前記第1の開閉手段を閉鎖すると共に前記第2の開閉手段を開放することを特徴とする滅菌装置。
  11. ヒータを有し、被滅菌物を収容可能な缶体と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉する開閉手段を有する排蒸管と、
    前記排蒸タンクからの蒸気が排出される排蒸冷却部と、
    を備え、
    前記排蒸管は、内径寸法が大きくなった拡径部を有し、前記拡径部で通過する蒸気の流速を低下させた後、前記排蒸冷却部に排出することを特徴とする滅菌装置。
  12. 被滅菌物を収容可能な缶体と、
    蒸気を発生させて前記缶体に供給する蒸気発生器と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉する開閉手段を有する排蒸管と、
    前記排蒸タンクからの蒸気が排出される排蒸冷却部と、
    を備え、
    前記排蒸管は、内径寸法が大きくなった拡径部を有し、前記拡径部で通過する蒸気の流速を低下させた後、前記排蒸冷却部に排出することを特徴とする滅菌装置。
  13. 被滅菌物を収容可能な缶体と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、
    前記排蒸管の途中に設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きく形成され、前記排蒸管から流入した蒸気の流速を低下させると共に、流入時に発生するノイズを低減する排蒸タンクと、
    前記排蒸タンクから排出される蒸気を外部に至るまでに冷却させる排蒸冷却部と、
    を備えた滅菌装置において、
    前記缶体内での被滅菌物の滅菌を行う滅菌処理と、
    前記滅菌処理の終了後、前記開閉手段により前記排蒸管の流路を開放して前記缶体から排蒸する排蒸処理と、
    を行うことを特徴とする滅菌方法。
  14. 被滅菌物を収容可能な缶体と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排水可能とする開閉手段を有する配管と、
    前記排蒸管の途中に設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きく形成され、前記排蒸管から流入した蒸気の流速を低下させると共に、流入時に発生するノイズを低減する排蒸タンクと、
    前記排蒸タンクから排出される蒸気を外部に至るまでに冷却させる排蒸冷却部と、
    を備えた滅菌装置において、
    前記缶体内での被滅菌物の滅菌処理を行う滅菌処理と、
    前記滅菌処理の終了後、前記排蒸管の流路を開放して前記缶体から排蒸する排蒸処理と、
    前記排蒸を続行しながら、前記排蒸管の流路を開放して前記缶体から排水する排水処理と、
    を行うことを特徴とする滅菌方法。
  15. 前記排蒸管を閉鎖して排蒸を停止し、前記配管の開放を維持して前記缶体から排水する第2の排水処理を、さらに行うことを特徴とする請求項14に記載の滅菌方法。
  16. 被滅菌物を収容可能な缶体と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排水可能とする開閉手段を有する配管と、
    前記排蒸管の途中に設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、
    前記排蒸タンクに接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする第2の開閉手段を有する第2排蒸管と、
    を備えた滅菌装置において、
    前記缶体内での被滅菌物の滅菌処理を行う滅菌処理と、
    前記滅菌処理の終了後、前記排蒸管の流路を開放して所定時間経過した後、前記排蒸タンクに接続される第2の排蒸管に設けた第2の開閉手段を開放する排蒸処理と、
    を行うことを特徴とする請求項14に記載の滅菌方法。
  17. 前記排水処理では、前記缶体に接続された流路の開閉手段を所定周期で開閉させることを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の滅菌方法。
  18. 被滅菌物を収容可能な缶体と、
    前記缶体に接続され、流路を開閉することにより排蒸可能とする開閉手段を有する排蒸管と、
    前記排蒸管の途中に設けられ、前記排蒸管の流路断面積に比べて流路断面積が大きい排蒸タンクと、
    前記排蒸タンクから排出される蒸気を外部に至るまでに冷却させる排蒸冷却部と、
    前記缶体と前記排蒸冷却部との間に接続され、流路を開閉することにより排水可能とする開閉手段を有する配管と、
    を備え、
    前記排蒸管は、前記缶体から前記排蒸タンクに至るまでの経路である上流側配管と、前記排蒸タンクから前記排蒸冷却部に至るまでの経路である下流側配管とからなり、
    前記下流側配管の流路断面積が前記上流側配管の流路断面積よりも小さく、
    前記排蒸タンクと前記排蒸冷却部とに接続され、流路を開閉する開閉手段を有する第2の排蒸管を接続した滅菌装置において、
    前記缶体内での被滅菌物の滅菌を行う滅菌処理と、
    前記滅菌処理の終了後、前記排蒸管の流路を開放して前記缶体から排蒸する排蒸処理と、
    前記排蒸管を開放状態に維持しながら、前記配管の流路を開放して前記缶体から排水する第1の排水処理と、
    前記第1の排水処理の終了後、前記排蒸管を閉鎖して排蒸を停止し、前記配管の開放を維持して前記缶体から排水する第2の排水処理と、
    前記排蒸管の流路を開放し、前記第2の排蒸管の流路を開放して前記缶体から排蒸する排気処理と、
    を行うことを特徴とする滅菌方法。
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