JP6540303B2 - 車輪連結構造及び自動車 - Google Patents

車輪連結構造及び自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP6540303B2
JP6540303B2 JP2015138858A JP2015138858A JP6540303B2 JP 6540303 B2 JP6540303 B2 JP 6540303B2 JP 2015138858 A JP2015138858 A JP 2015138858A JP 2015138858 A JP2015138858 A JP 2015138858A JP 6540303 B2 JP6540303 B2 JP 6540303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel
tie rod
width direction
vehicle
connecting structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015138858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017019405A (ja
Inventor
敦史 大野
敦史 大野
幸一 ▲浜▼田
幸一 ▲浜▼田
河内 毅
毅 河内
孝博 相藤
孝博 相藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2015138858A priority Critical patent/JP6540303B2/ja
Publication of JP2017019405A publication Critical patent/JP2017019405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6540303B2 publication Critical patent/JP6540303B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

本発明は、スモールオーバーラップ衝突時における乗員の安全性を向上することが可能な車輪連結構造及びこの車輪連結構造を用いた自動車に関する。
周知のように、自動車等の車両が対向車や障害物と衝突した場合に、キャビン内にいる乗員の安全性を向上するために、車体構造のフロントサイドフレームに、衝突時の衝突エネルギーを吸収するためのクラッシュボックス等のエネルギー吸収構造部材を設置することが広く行われている。
また、近年、車両衝突のなかでも、対向車との部分的な衝突や車両の前面端部が電柱等の構造物と衝突することによって生じるオフセット衝突時における安全性の向上が重要視されている。
特に、オフセット衝突のなかでも、車両前面端部の25%が重なって衝突することを対象とするいわゆるスモールオーバーラップ衝突時における乗員の安全性向上が求められている。
そこで、スモールオーバーラップ衝突時における乗員の安全性を向上するために、種々の技術が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
例えば、特許文献1に記載された発明は、サイドシルとフロントサイドフレームとの間に、閉断面部が形成された補強部材を配置することによって乗員の安全性を向上させようとするものである。
また、特許文献2に記載された発明は、サイドシルとフロントサイドフレームとの間に閉断面部が形成された補強部材を配置することによって安全性を向上させようとするものである。
また、特許文献3に記載された発明は、アッパーフレームとメインフレームとを架橋する補強部材を設けた構成とすることによって乗員の安全性を向上させるものであるさせようとするものである。
これら特許文献1〜3に記載の発明は、フロントサイドフレーム等を含む車体構造を補強部材等で強化することに着目して、スモールオーバーラップ衝突時における乗員の安全性を向上させようとする発明である。
一方、特許文献4に記載された発明は、車体構造を補強することに優先させて、キャビンに車輪が押し込まれることを抑制することにより、スモールオーバーラップ衝突時にキャビン内の乗員の安全性を確保しようとするものである。
特開2013−203111号公報 特開2013−212757号公報 特開2014−196007号公報 特開2013−203112号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載された発明は、車体構造を補強することから、車体構造が複雑となり、車体重量が増加する可能性がある。
また、スモールオーバーラップ衝突時が車体構造に及ぼす影響は容易に予測することが困難であるうえ、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じた場合には、クラッシュボックス等による衝突エネルギーの吸収が充分にできない可能性があり、フロントサイドフレーム等に設けられた補強部材も充分に機能しない可能性がある。
また、タイヤが進行方向と平行に向いている場合や、タイヤの後方が幅方向内方を向いた状態で衝突が発生すると、タイヤを介して車体に大きな荷重が加わり、乗員に対する危険性が大きくなる。
一方、特許文献4に記載された発明は、スモールオーバーラップ衝突が生じた場合には、車輪がキャビンに押し込まれることを抑制する発明であるが、キャビンに対する車輪の押し込みは、スモールオーバーラップ衝突の形態によって異なるうえ、車輪がどのような方向からキャビンに押し込まれるかを完全に予測することは困難であり、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じた場合には、充分に機能を発揮できない可能性がある。
そこで、スモールオーバーラップ衝突時が生じた場合に、より多くの衝突形態を対象として、車輪がキャビン内に押し込まれるのを抑制してキャビン内の乗員の安全性を向上する技術が求められている。
本発明は、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じるような場合を含めて、より広い衝突形態でキャビン内の乗員の安全性を向上することが可能な車輪連結構造、自動車を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、前輪を車体に支持する車輪連結構造であって、前記前輪を車体の前進方向に対してキングピン軸線周りに回動可能に支持するとともに回転支持部によって前記前輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、前記キングピン軸線よりも前方位置にて前記車輪支持部材と連結されるとともに前記車体の幅方向に延在する車輪前方部引き寄せ部材と、を備え、前記車輪前方部引き寄せ部材は変形容易部が形成されていて、前記変形容易部は、車体上部から見た車体幅方向で、フロントサイドフレームの車体幅方向外方の位置以上外方で、タイロッド取付け部までの位置以内にあり、前記変形容易部が変形することにより前記前輪は後方が前記車体幅方向外方に変位するように構成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、自動車であって、請求項1〜7のいずれか1項に記載の車輪連結構造を備えることを特徴とする。
この発明に係る車輪連結構造、自動車によれば、車輪を車体の前進方向に対して回動可能に支持するとともに回転支持部によって車輪をキングピン軸線周りに回転可能に支持する車輪支持部材と、前記キングピン軸線よりも前方位置にて車輪支持部材と連結されるとともに車体の幅方向に延在する車輪前方部引き寄せ部材と、を備え、車輪前方部引き寄せ部材は変形容易部が形成されていて、変形容易部が変形することにより車輪前方部が車体幅方向内方に引き寄せられ、車輪の後方部が車体幅方向外方を向くので、車両が正面衝突やオーバーラップ衝突した場合に、車輪がキャビンに押し込まれることが抑制される。
さらに、スモールオーバーラップ衝突において、衝突対象物がフロントサイドフレームの車体幅方向内方で衝突した場合に限らず、衝突対象物がフロントサイドフレームの車体幅方向外方で衝突した場合にも、車輪がキャビンに押し込まれるのを抑制することができる。
その結果、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じるような場合を含めて、より広い衝突形態においてキャビン内の乗員の安全性を向上することができる。
なお、キングピン軸線よりも前方位置とは、車輪をキングピン軸線に沿う方向から見たときに、キングピン軸線よりも車両進行方向前方に見える位置をいう。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車輪連結構造であって、前記車輪前方部引き寄せ部材は、タイロッドであることを特徴とする。
この発明に係る車輪連結構造によれば、車輪前方部引き寄せ部材がタイロッドであるので、車輪連結構造の複雑化、重量増加を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車輪連結構造であって、前記車輪前方部引き寄せ部材は、前記車両進行方向に対する前記車輪の向きに応じて、所定範囲内で前記車体幅方向に進退可能とされた車輪前方部方向制御ロッドであることを特徴とする。
この発明に係る車輪連結構造によれば、車輪前方部引き寄せ部材が車両進行方向に対する車輪の向きに応じて、所定範囲内で車体幅方向に進退可能とされた車輪前方部方向制御ロッドとされているので、ステアリング操作において支障となることがなく、しかも所定範囲内で進退するので、変形容易部が変形した場合に、車輪の前方における支持長さを確実に短くして、車輪の前側を車体幅方向内方に向かせることができる。
また、車輪前方部方向制御ロッドを用いることにより、タイロッドが前輪(回転軸)よりも後方に配置される車両や、車輪に直接駆動源が設けられて機械式のタイロッドを備えていない電気自動車等の車両に対しても有効に適用することができる。
また、タイロッドが前輪(回転軸)よりも前方に配置されている場合に、タイロッドよりもさらに前方に位置させる必要がある場合にも適用可能である。
また、タイロッドを車輪前方部引き寄せ部材として用いる必要がないので、ステアリング操作に影響を及ぼすことがなく、車輪支持部材に対する取付位置をレバー長等により調整することで、スモールオーバーラップ衝突の際に、車輪前側を早いタイミングで引き寄せることができる。
なお、タイロッドが車輪(回転軸)よりも後方に配置される場合には、タイロッドよりも大きな強度を持たせ又はタイロッドが破断されるように構成することが好適である。
また、タイロッドが前輪(回転軸)よりも前方に位置される車両に適用する場合には、車輪前方部方向制御ロッド45が屈曲した場合に、タイロッド44が座屈するように構成することが好適である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車輪連結構造であって、前記変形容易部は、硬さを周囲よりも部分的に低く設定した部分軟化部により構成されていることを特徴とする。
この発明に係る車輪連結構造によれば、変形容易部が、硬さを周囲よりも部分的に低く設定した部分軟化部により構成されているので、スモールオーバーラップ衝突した際に、部分軟化部が効率的に変形する。
その結果、車輪の前側が車体幅方向内方に変位して車輪の後方部が車体幅方向外方を向くので、車輪がキャビンに押し込まれることが抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車輪連結構造であって、前記変形容易部は、長さ方向の一部が部分的に中空とされた部分中空構造部により構成されていることを特徴とする。
この発明に係る車輪連結構造によれば、変形容易部が、長さ方向の一部が部分的に中空とされた部分中空構造部により構成されているので、スモールオーバーラップ衝突した際に、部分中空構造部が効率的に変形する。
その結果、車輪の前側が車体幅方向内方に変位して車輪の後方部が車体幅方向外方を向くので、車輪がキャビンに押し込まれることが抑制される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車輪連結構造であって、前記変形容易部は、長さ方向の一部が部分的に薄肉とされた薄肉構造部により構成されていることを特徴とする。
この発明に係る車輪連結構造によれば、変形容易部が、長さ方向の一部が部分的に薄肉とされた薄肉構造部により構成されているので、スモールオーバーラップ衝突した際に、薄肉構造部が効率的に変形する。
その結果、車輪の前側が車体幅方向内方に変位して車輪の後方部が車体幅方向外方を向くので、車輪がキャビンに押し込まれることが抑制される。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の車輪連結構造であって、前記変形容易部は、長さ方向の一部が部分的に断面積を小さく設定した切欠き形状部により構成されていることを特徴とする。
この発明に係る車輪連結構造によれば、変形容易部が、前記変形容易部は、長さ方向の一部が部分的に断面積を小さく設定した切欠き形状部により構成されているので、スモールオーバーラップ衝突した際に、切欠き形状部が効率的に変形する。
その結果、車輪の前側が車体幅方向内方に変位して車輪の後方部が車体幅方向外方を向くので、車輪がキャビンに押し込まれることが抑制される。
本発明に係る車輪連結構造、自動車によれば、正面衝突やオーバーラップ衝突した場合に、車輪前方部引き寄せ部材に形成された変形容易部が変形して車輪の前側が車体幅方向内方に変位して車輪の後方部が車体幅方向外方を向くので、車輪がキャビンに押し込まれることが抑制される。
その結果、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じるような場合を含めて、より広い衝突形態においてキャビン内の乗員の安全性を向上することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車輪連結構造の概略構成の一例を説明する図であり、前輪駆動車における例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を説明する図であり、部分軟化部が形成されたタイロッドの一例を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る車輪連結構造を説明する図であり、フロントサイドフレームに対するタイロッドに設けられた部分軟化部の位置関係に関する第1の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る車輪連結構造を説明する図であり、フロントサイドフレームに対するタイロッドに設けられた部分軟化部の位置関係に関する第2の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る車輪連結構造を説明する図であり、フロントサイドフレームに対するタイロッドに設けられた部分軟化部の位置関係に関する第3の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る車輪連結構造を説明する図で あり、フロントサイドフレームに対するタイロッドに設けられた部分軟化部の位置関係に関する第4の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る車輪連結構造を説明する図であり、スモールオーバーラップ衝突後における状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るタイロッドの概略構成を説明する平面図である。 本発明の第3の実施形態に係るタイロッドの概略構成を説明する平面図である。 本発明の第4の実施形態に係るタイロッドの概略構成を説明する一部断面を含む平面図である。 本発明の第5の実施形態に係るタイロッドの概略構成を説明する一部断面を含む平面図である。 本発明の第6の実施形態に係るタイロッドの概略構成を説明する平面視した部分断面図である。 本発明の第7の実施形態に係るタイロッドの概略構成を説明する平面図である。 本発明の第7の実施形態に係るタイロッドの概略構成を説明する平面図である。 本発明の第8の実施形態に係る車輪連結構造の概略構成の一例を説明する図であり、後輪駆動車における例を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係る車輪連結構造を説明する図であり、スモールオーバーラップ衝突後における状態を示す図である。 本発明の第9の実施形態に係る車輪連結構造の概略構成の一例を説明する図であり、後輪駆動車における例を示す図である。 本発明の第9の実施形態に係る車輪連結構造を説明する図であり、スモールオーバーラップ衝突後における状態を示す図である。 本発明の第10の実施形態に係る車輪連結構造の概略構成の一例を説明する図であり、後輪駆動車における例を示す図である。 本発明の第10の実施形態に係る車輪連結構造を説明する図であり、スモールオーバーラップ衝突後における状態を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る車輪連結構造について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車輪連結構造の概略構成の一例を説明する図であり、前輪駆動車における例を示している。また、図2は、第1の実施形態に係る部分軟化部が形成されたタイロッドの一例を示す概略構成図である。図1において、符号1は車輪連結構造を、符号15はタイロッドを示している。
車輪連結構造1は、図1に示すように、例えば、車輪WHと、ナックル(車輪支持部材)11と、タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)15とを備え、フロントサイドフレームFFの車体幅方向側方に配置されている。
ナックル11は、例えば、スピンドル(回転支持部)111と、タイロッド取付部112と、キングピン取付部113とを備えている。
また、スピンドル111の中央部には、スピンドル111と同軸とされた貫通孔111Hが形成されている。
スピンドル111は、軸受部材(不図示)を介して、車輪WHを回転可能に支持するようになっている。
また、スピンドル111に支持された車輪WHは、貫通孔111Hを通じて挿入されたアクスルシャフト(車軸)12が連結されており、トランスアクスル等の駆動源から入力される回転力が、アクスルシャフト12を通じて車輪WHに伝達されるように構成されている。
また、ナックル11は、キングピン取付部113を介して、サスペンションリンク機構(不図示)によりキングピン軸線O1周りに回動可能に支持されるとともに、タイロッド取付部112を介してタイロッド15に連結されている。
また、タイロッド15は、左右のナックル11を、例えば、キングピン軸線O1よりも前方で連結していて、ステアリング操作によって、タイロッド15が矢印T方向に進退されると、左右のナックル11がキングピン軸線O1周りに連動して回動されて、車両進行方向Fに対する車輪WHの向きが変位するように構成されている。
なお、タイロッド15とナックル11の連結部位については、キングピン軸線O1よりも前方位置を基準とするのに代えて、例えば、衝突時にストラットの曲りが生じた場合に、ストラットの曲り部分よりも下方に位置されるナックル11近傍におけるストラットの軸線を基準としてもよい。
また、車体を平面視視したときにおける車輪WHの回転軸よりも車両進行方向前方を基準としてもよい。
また、タイロッド15は、図2に示すように、例えば、断面円形状の中実な直線状に伸びる鋼材によって構成されており、図2において網かけで示す範囲に、周囲よりも硬さが低く設定された部分軟化部(変形容易部)151が形成されている。
この実施形態において、部分軟化部151は、例えば、タイロッド15の素材を所定温度まで加熱して徐冷して焼き戻しすることにより部分的に硬さを低く設定したものであり、部分軟化部151以外の部分については急冷して焼入れ組織が形成されている。
なお、部分軟化部151を形成する際には、周知の熱処理方法を適用することができる。
また、タイロッド15の断面形状については、円形に限らず、矩形や楕円形等種々の形状を適用することが可能である。
以下、図3A〜図3Dを参照して、タイロッド15に設けられた部分軟化部151とフロントサイドフレームMFとの相対位置関係について説明する。
図3A〜図3Dは、第1の実施形態に係る車輪連結構造1におけるフロントサイドフレームFFとタイロッド15に設けられた部分軟化部151の相対位置関係に関する第1〜第4の例を示す図である。
例えば、図3Aに示すように、タイロッド15の部分軟化部151を、車体幅方向において、フロントサイドフレームFFの車体幅方向外方の位置からタイロッド取付部112まで形成される部分軟化部151Aとしてもよい。
部分軟化部151Aが、フロントサイドフレームFFの車体幅方向外方の位置からタイロッド取付部112までの範囲に設定されているので、タイロッドと周辺部材との干渉が発生しにくくなり、他の部材の影響を受けることなくタイロッドを折れやすくすることができる。
また、例えば、図3Bに示すように、タイロッド15の部分軟化部151を、車体幅方向において、フロントサイドフレームFFの車体幅方向内方の位置からタイロッド取付部112まで形成される部分軟化部151Bとしてもよい。
部分軟化部151Bが、フロントサイドフレームFFの車体幅方向内方の位置からタイロッド取付部112までの範囲に設定されているので、タイロッドと周辺部材との干渉が発生しにくくなり、他の部材の影響を受けることなくタイロッドを折れやすくすることができる。
また、例えば、図3Cに示すように、タイロッド15の部分軟化部151を、車体幅方向において、フロントサイドフレームFFの車体幅方向外方の位置からタイロッド取付部112に到達する途中位置の範囲で形成される部分軟化部151Cとしてもよい。
部分軟化部151Cが、フロントサイドフレームFFの車体幅方向外方の位置からタイロッド取付部112に到達する途中位置の範囲で形成されているので、タイロッドと周辺部材との干渉が発生しにくくなり、他の部材の影響を受けることなくタイロッドを折れやすくすることができる。
また、例えば、図3Dに示すように、タイロッド15の部分軟化部151を、車体幅方向において、フロントサイドフレームFFの車体幅方向内方の位置からタイロッド取付部112に到達する途中位置の範囲で形成される部分軟化部151Dとしてもよい。
部分軟化部151Cが、フロントサイドフレームFFの車体幅方向内方の位置からタイロッド取付部112に到達する途中位置の範囲で形成されているので、タイロッドと周辺部材との干渉が発生しにくくなり、他の部材の影響を受けることなくタイロッドを折れやすくすることができる。
なお、タイロッド15における部分軟化部(変形容易部)151については、図3A〜図3Dに限定されるものではなく、予測される衝突形態や効果を考慮して、設ける範囲を適宜設定することが可能である。
次に、図4を参照して、車輪連結構造1の作用について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る車輪連結構造1の作用を説明する図であり、スモールオーバーラップ衝突後における車輪連結構造1の状態の一例を示す概念図である。
車輪連結構造1は、スモールオーバーラップ衝突が生じると、図4に示すように、例えば、フロントサイドフレームFFの外側端部が破壊されてタイロッド15の部分軟化部151に屈曲が生じる。
そして、車輪WHに矢印R方向のモーメントが発生して、車輪WHの車両進行方向F前方側が車体幅方向内方に回動されて、車輪WHの後方部が車体幅方向外方を向く。
第1の実施形態に係る車輪連結構造1によれば、スモールオーバーラップ衝突時に、タイロッド15の部分軟化部151に屈曲して、車輪WHの車両進行方向F前方側が車体幅方向内方に回動されることで、車輪WHの後方部が車体幅方向外方を向くので、車輪WHがキャビンに押し込まれることが抑制される。
その結果、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じるような場合を含めて、より広い衝突形態においてキャビン内の乗員の安全性を向上することができる。
また、第1の実施形態に係る車輪連結構造1によれば、衝突対象物がタイロッド15の部分軟化部151に直接衝突した場合に、車輪WHの後方部が容易に車体幅方向外方を向くので、フロントサイドフレームFFの幅方向外方におけるスモールオーバーラップ衝突に有効である。
<第2の実施形態>
以下、図5Aを参照して、本発明の第2の実施形態に係るタイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)について説明する。図5Aにおいて、符号16は、タイロッドを示している。
タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)16は、図5Aに示すように、例えば、断面円形状の中実な直線状に伸びる鋼材をベースとして、両端部近傍に、切削や転造等の機械加工によって波形状の切欠きが長手方向に沿って形成された変形容易部161が設けられている。
変形容易部161は、断面積及び断面係数が小さいことから、周囲よりも容易に屈曲される。
なお、変形容易部を波形形状以外の形状によって構成してもよいし、ベースの断面は円形に限定されるものではなく、矩形をはじめとする多角形や筒状であってもよく、形成方法についても任意に設定することができる。
<第3の実施形態>
以下、図5Bを参照して、本発明の第3の実施形態に係るタイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)について説明する。図5Bにおいて、符号17は、タイロッドを示している。
タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)17は、図5Bに示すように、例えば、断面円形状の中実な直線状に伸びる鋼材の両端部近傍に、機械加工等により所定長さに設定された凹部(切欠き)からなるた変形容易部171が設けられている。
変形容易部171は、所定長さにわたって断面積及び断面係数が小さく設定されているので、周囲よりも容易に屈曲される。
なお、長手方向に伸びる切欠き以外の形状によって構成してもよいし、ベースの断面は円形に限定されるものではなく、矩形をはじめとする多角形や筒状であってもよく、形成方法についても任意に設定することができる。
<第4の実施形態>
以下、図5Cを参照して、本発明の第4の実施形態に係るタイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)について説明する。図5Cにおいて、符号18は、タイロッドを示している。
タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)18は、図5Cに示すように、例えば、タイロッド18の両端部を構成し直線状に伸びて断面円形状とされ中実な鋼材からなる一対のタイロッド構成部材18Aと、中間構成部材18Cと、一対の中空部材(部分中空構造部、変形容易部)181とを備えている。
タイロッド構成部材18Aと中間構成部材18Cは、互いに対向する側に、逆向きの雄ネジが形成されている。
また、それぞれの中空部材181には、両端側から対応するタイロッド構成部材18A及び中間構成部材18Cと螺合する雌ネジが形成されている。このような構成により、中空部材181を回転させることにより、タイロッド構成部材18Aと中間構成部材18Cの相対距離が接近又は離間して、タイロッド18の全長を調整することができるようになっている。
タイロッド18に中空部材181が配置されることにより、タイロッド18には中空部分が形成され、中空部材181の断面係数が小さいことから、タイロッド18が外力を受けた場合には、中空部材181が周囲よりも容易に屈曲される。
なお、タイロッド構成部材18A、中間構成部材18C、中空部材181の断面形状は任意に設定することが可能であり、タイロッド構成部材18A、中間構成部材18C、中空部材181のいずれかを矩形をはじめとする多角形としてもよいし、タイロッド構成部材18A、中間構成部材18Cを中空としてもよい。
<第5の実施形態>
以下、図5Dを参照して、本発明の第5の実施形態に係るタイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)について説明する。図5Dにおいて、符号55は、タイロッドを示している。
タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)55は、図5Dに示すように、例えば、直線状に伸びる円筒形状の断面を有しており、両端部近傍に所定長さにわたって形成され中空部の内径が拡径されて形成された薄肉部(変形容易部)551が形成されている。
タイロッド55は、例えば、鋼板の厚さ方向に別の鋼板を接合して板厚が厚い部分を形成して、この鋼板を丸めてシーム部55Sを接続することにより形成されている。この時、鋼板が接合されなかった板厚が相対的に薄い部分が薄肉部とされている。
タイロッド55によれば、薄肉部(変形容易部)551の断面係数が周囲よりも小さいことから、タイロッド55が外力を受けた場合には、薄肉部551が周囲よりも容易に屈曲される。
なお、タイロッド55の断面形状を矩形をはじめとする多角形や楕円形状等、円筒形以外の形状に形成してもよいし、どのような工法を適用するかは任意に設定することができる。
<第6の実施形態>
以下、図5Eを参照して、本発明の第6の実施形態に係るタイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)について説明する。図5Eにおいて、符号65は、タイロッドを示している。
タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)65は、図5Eに示すように、例えば、断面円形状の中実な直線状に伸びる鋼材の両端部近傍の網かけで示す部分に、引張強さが低い鋼材や種類の異なる金属材料が長手方向の途中に接合された変形容易部651が設けられている。
変形容易部651は、例えば、TWB(テーラードブランク工法)を用いて形成されている。
TWB(テーラードブランク工法)は、異なる金属材料や板厚の異なる金属材料を配置して、レーザ溶接等により接合し、その後成形する工法である。
タイロッド65はよれば、変形容易部651の引張強さが小さく設定されているので、周囲よりも容易に屈曲される。
なお、タイロッド65の断面形状については任意に設定することが可能であり、矩形をはじめとする多角形や楕円形状等、円筒形以外の形状に形成してもよい。また、TWB(テーラードブランク工法)以外の工法を適用してもよい。
<第7の実施形態>
以下、図5Fを参照して、本発明の第7の実施形態に係るタイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)について説明する。図5Fにおいて、符号75は、タイロッドを示している。
タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)75は、図5Fに示すように、例えば、矩形閉断面の直線状に伸びる鋼材の両端部近傍近傍の網かけで示す部分に、硬さが低い異なる部分軟化部(変形容易部)751が長手方向の途中に形成された構成とされている。
タイロッド75は、例えば、ハイドロフォーミング(液圧成形法)や3DQ(3次元熱間曲げ焼き入れ)を用いて形成されている。そして、部分軟化部751は、部分的に焼き戻しをすることにより形成されている。
3DQ(3次元熱間曲げ焼き入れ)は、超張力鋼を対象とすることが可能な成形技術とされ、例えば、鋼管を局部的に加熱しながら水冷によって焼入れしつつ、同時に可動ローラダイスにより曲げモーメントを与えることによって曲げ加工を行い、複雑な形状をした閉断面車輪前方部引き寄せ部材を形成するものである。このような形成過程において、部分的に徐冷して部分軟化部(変形容易部)751が形成される。かかる工法を用いることにより、複雑な形状のタイロッドを形成することができる。
なお、タイロッド75の閉断面形状については任意に設定することが可能であり、矩形以外の多角形や円形、楕円形状等、矩形以外の形状に形成してもよい。また、3DQ(3次元熱間曲げ焼き入れ)以外の工法を適用してもよい。
<第8の実施形態>
以下、図5Gを参照して、本発明の第8の実施形態に係るタイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)について説明する。図5Gにおいて、符号85は、タイロッドを示している。
タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)85は、図5Gに示すように、例えば、チャネル形状の開断面が直線状に伸びる鋼材の両端部近傍に、チャネル形状の縦壁部の高さを低くして断面係数を小さくした変形容易部851が長手方向の途中に形成された構成とされている。
タイロッド85は、例えば、変形容易部851と対応する形状部を形成したブランクを、プレス加工(冷間、熱間)により成形されている。
タイロッド18によれば、断面係数を小さくした変形容易部851が形成されて、変形容易部851が容易に屈曲される。
なお、タイロッド85の断面形状については任意に設定することが可能であり、チャネル形状以外の形状としてもよい。縦壁部の形状変更についても任意に設定することが可能である。
<第9の実施形態>
以下、図6、図7を参照して、本発明の第9の実施形態に係る車輪連結構造について説明する。
図6は、本発明の第9の実施形態に係る車輪連結構造の概略構成の一例を説明する図であり、後輪駆動車における例を示している。
図6において、符号2は車輪連結構造を、符号25はタイロッドを示している。
車輪連結構造2は、図6に示すように、例えば、車輪WHと、ナックル(車輪支持部材)21と、タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)25とを備え、フロントサイドフレームFFの車体幅方向側方に配置されている。
ナックル21は、例えば、スピンドル(回転支持部)211と、タイロッド取付部212と、キングピン取付部213とを備えている。
スピンドル211は、軸受部材(不図示)を介して、車輪WHを回転可能に支持しており、車輪WHは車両が進行する際に、路面から入力される摩擦力によって回転(従動)されるようになっている。
また、ナックル21は、キングピン取付部213を介してサスペンションリンク機構(不図示)にキングピン軸線O1周りに回動可能に支持されるとともに、タイロッド取付部212を介してタイロッド25に連結されている。
また、タイロッド25は、左右のナックル21をキングピン軸線O1よりも前方で連結していて、ステアリング操作によって、タイロッド25が矢印T方向に進退されると、左右のナックル21がキングピン軸線O1周りに連動して回動されて、車両進行方向Fに対する車輪WHの向きが変位するように構成されている。
なお、タイロッド25とナックル21の連結部位については、キングピン軸線O1よりも前方位置を基準とするのに代えて、例えば、衝突時にストラットの曲りが生じた場合に、ストラットの曲り部分よりも下方に位置されるナックル21近傍におけるストラットの軸線を基準としてもよい。
また、車体を平面視視したときにおける車輪WHの回転軸よりも車両進行方向前方を基準としてもよい。
また、タイロッド25は、図6に示すように、例えば、直線状に伸びる中実の鋼材によって構成されており、網かけで示す範囲に他の部位よりも容易に変形する変形容易部251が形成されている。
変形容易部251には、例えば、第1〜第8の実施形態に示すような構成を適用することが可能である。
次に、図7を参照して、車輪連結構造2の作用について説明する。
図7は、第9の実施形態に係る車輪連結構造2の作用を説明する図であり、スモールオーバーラップ衝突後における車輪連結構造2の状態の一例を示す概念図である。
車輪連結構造2は、スモールオーバーラップ衝突が生じると、図7に示すように、例えば、フロントサイドフレームFFの外側端部が破壊されてタイロッド15の変形容易部251に屈曲が生じる。
そして、車輪WHに矢印R方向のモーメントが発生して、車輪WHの車両進行方向F前方側が車体幅方向内方に回動されて、車輪WHの後方部が車体幅方向外方を向くので、車輪WHがキャビンに押し込まれることが抑制される。
また、衝突対象物が変形容易部251に直接衝突した場合にも、変形容易部251が屈曲されて車輪WHの後方部が車体幅方向外方を向くので、フロントサイドフレームFFの幅方向外方におけるスモールオーバーラップ衝突に有効である。
その結果、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じるような場合を含めて、より広い衝突形態においてキャビン内の乗員の安全性を向上することができる。
<第10の実施形態>
以下、図8、図9を参照して、本発明の第10の実施形態に係る車輪連結構造について説明する。
図8は、本発明の第10の実施形態に係る車輪連結構造の概略構成の一例を説明する図であり、前輪駆動車における例を示している。
図8において、符号3は車輪連結構造を、符号35は車輪前方部方向制御ロッド(車輪前方部引き寄せ部材)を示している。
車輪連結構造3は、図8に示すように、例えば、車輪WHと、ナックル(車輪支持部材)31と、タイロッド34と、車輪前方部方向制御ロッド35と、制御ロッド支持スリーブ(引き寄せ部材支持部)35Sとを備え、フロントサイドフレームFFの車体幅方向側方に配置されている。
ナックル31は、例えば、スピンドル(回転支持部)311と、制御ロッド取付部312と、キングピン取付部313と、タイロッド取付部314と、を備えている。
また、スピンドル311の中央部には、スピンドル311と同軸とされた貫通孔311Hが形成されている。
スピンドル311は、軸受部材(不図示)を介して、車輪WHを回転可能に支持するようになっている。
また、スピンドル311に支持された車輪WHは、貫通孔311Hを通じて挿入されたアクスルシャフト(車軸)32が連結されており、トランスアクスル等の駆動源から入力される回転力が、アクスルシャフト32を通じて車輪WHに伝達されるように構成されている。
また、ナックル31は、キングピン取付部313を介して、サスペンションリンク機構(不図示)にキングピン軸線O1周りに回動可能に支持されている。
また、ナックル31は、制御ロッド取付部312を介して車輪前方部方向制御ロッド35に連結されるとともに、タイロッド取付部314を介してタイロッド34に連結されている。
タイロッド34は、例えば、鋼材からなり直線状に形成された形態とされていて、左右のナックル31をキング軸線O1よりも後方で連結していて、ステアリング操作によって、タイロッド34が矢印T1方向に進退されると、左右のナックル31がキングピン軸線O1周りに連動して回動されて、車両進行方向Fに対する車輪WHの向きが変位するように構成されている。
なお、この実施形態では、タイロッド34に変形容易部を形成することは必要とされない。
車輪前方部方向制御ロッド35は、図8に示すように、例えば、ナックル31とキング軸線O1の前方で連結されている。
また、車輪前方部方向制御ロッド35は、直線状に伸びる中実の鋼材によって構成され、車体幅方向内方に位置されるストッパ(係止部)35Pを備え、網かけで示す範囲には、他の部位よりも容易に変形する変形容易部351が形成されている。
変形容易部351には、例えば、第1〜第8の実施形態に示すような構成を適用することが可能である。
なお、車輪前方部方向制御ロッド35とナックル31の連結部位については、キングピン軸線O1よりも前方位置を基準とするのに代えて、例えば、衝突時にストラットの曲りが生じた場合に、ストラットの曲り部分よりも下方に位置されるナックル31近傍におけるストラットの軸線を基準としてもよい。
また、車体を平面視視したときにおける車輪WHの回転軸よりも車両進行方向前方を基準としてもよい。
また、制御ロッド取付部312のレバー長については、スモールオーバーラップ衝突の際に、車輪前側を早いタイミングで引き寄せるように調整してもよい。
なお、タイロッド34が、車輪(回転軸)よりも後方に配置されていることから、衝突時にタイロッド34が車輪WHの後方側を大きな力で引き止めないようにすることが好適であり、そのために、車輪前方部方向制御ロッド35にタイロッド34よりも大きな強度を持たせるか、衝突時にタイロッド34が破断されるような構成とすることが好適である。
制御ロッド支持スリーブ(引き寄せ部材支持部)35Sは、例えば、筒状の鋼材により構成されていて、車輪前方部方向制御ロッド35が挿入可能とされるとともに、挿入された車輪前方部方向制御ロッド35が、車両進行方向Fに対する車輪WHの向きに応じて矢印T2方向に進退可能とされている。
また、制御ロッド支持スリーブ35Sの車体幅方向内方の端部は、車輪前方部方向制御ロッド35のストッパ35Pと当接して、車輪前方部方向制御ロッド35が所定範囲を超えて車体幅方向外方に移動しないようにするための係止部とされている。
なお、筒状に形成された制御ロッド支持スリーブ35Sに代えて、車輪前方部方向制御ロッド35を、車輪WHの向きに応じて進退させるとともに、車輪前方部方向制御ロッド35が所定範囲を超えて車体幅方向外方に移動しないようにする、他の構成(筒状以外を含む)の引き寄せ部材支持部を用いてもよい。
次に、図9を参照して、車輪連結構造3の作用について説明する。
図9は、第10の実施形態に係る車輪連結構造3の作用を説明する図であり、スモールオーバーラップ衝突後における車輪連結構造3の状態の一例を示す概念図である。
車輪連結構造3は、スモールオーバーラップ衝突が生じると、図9に示すように、例えば、フロントサイドフレームFFの外側端部が破壊されて車輪前方部方向制御ロッド35の変形容易部351に屈曲が生じる。
そして、車輪WHに矢印R方向のモーメントが発生して、車輪WHの前側が車体幅方向内方に変位して車輪WHの後方部が車体幅方向外方を向くので、車輪WHがキャビンに押し込まれることが抑制される。
また、衝突対象物がフロントサイドフレームFFを外れて、変形容易部351に直接衝突した場合にも、変形容易部351が屈曲されて車輪WHの後方部が車体幅方向外方を向くので、フロントサイドフレームFFの幅方向外方におけるスモールオーバーラップ衝突に有効である。
第3の実施形態に係る車輪連結構造3によれば、スモールオーバーラップ衝突時に、車輪前方部方向制御ロッド35の変形容易部351に屈曲して、車輪WHの車両進行方向F前方側が車体幅方向内方に回動されることで、車輪WHの後方部が車体幅方向外方を向ので、車輪WHがキャビンに押し込まれることが抑制される。
その結果、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じるような場合を含めて、より広い衝突形態においてキャビン内の乗員の安全性を向上することができる。
また、第3の実施形態に係る車輪連結構造3によれば、衝突対象物が車輪前方部方向制御ロッド35の変形容易部351に直接衝突した場合に、車輪WHの後方部が容易に車体幅方向外方を向くので、フロントサイドフレームFFの幅方向外方におけるスモールオーバーラップ衝突に有効である。
また、第3の実施形態に係る車輪連結構造3によれば、車輪前方部方向制御ロッド35を用いることにより、タイロッドが前輪WHの回転軸よりも後方に配置される車両や、車輪に直接駆動源が設けられて機械式のタイロッドを備えていない電気自動車等の車両に対しても有効に適用することができる。
なお、第3の実施形態においては、タイロッド34が前輪WHの回転軸よりも後方に配置されているが、例えば、タイロッド34が前輪WHの回転軸よりも前方に配置された車輪連結構造に適用してもよい。なお、前輪WHの回転軸よりも前方にタイロッド34を配置する場合には、車輪前方部方向制御ロッド35が屈曲した場合に、タイロッド34が座屈するように構成することが好適である。
<第11の実施形態>
以下、図10、図11を参照して、本発明の第11の実施形態に係る車輪連結構造について説明する。
図10は、本発明の第11の実施形態に係る車輪連結構造の概略構成の一例を説明する図であり、後輪駆動車における例を示している。
図10において、符号4は車輪連結構造を、符号45は車輪前方部方向制御ロッド(車輪前方部引き寄せ部材)を示している。
車輪連結構造4は、図10に示すように、例えば、車輪WHと、ナックル(車輪支持部材)41と、タイロッド44と、車輪前方部方向制御ロッド45と、制御ロッド支持スリーブ(引き寄せ部材支持部)45Sとを備え、フロントサイドフレームFFの車体幅方向側方に配置されている。
ナックル41は、例えば、スピンドル(回転支持部)411と、制御ロッド取付部412と、キングピン取付部413と、タイロッド取付部414と、を備えている。
スピンドル411は、軸受部材(不図示)を介して、車輪WHを回転可能に支持しており、車輪WHは車両が進行する際に、路面から入力される摩擦力によって回転(従動)されるようになっている。
また、ナックル41は、キングピン取付部413を介して、サスペンションリンク機構(不図示)にキングピン軸線O1周りに回動可能に支持されている。
また、ナックル41は、制御ロッド取付部412を介して車輪前方部方向制御ロッド45に連結されるとともに、タイロッド取付部414を介してタイロッド44に連結されている。
タイロッド44は、例えば、鋼材からなり直線状に形成された形態とされていて、左右のナックル41をキング軸線O1よりも後方で連結していて、ステアリング操作によって、タイロッド44が矢印T1方向に進退されると、左右のナックル41がキングピン軸線O1周りに連動して回動されて、車両進行方向Fに対する車輪WHの向きが変位するように構成されている。
なお、この実施形態では、タイロッド44に変形容易部を形成することは必要とされない。
車輪前方部方向制御ロッド45は、図10に示すように、例えば、ナックル41とキング軸線O1の前方で連結されている。
また、車輪前方部方向制御ロッド45は、直線状に伸びる中実の鋼材によって構成され、車体幅方向内方に位置されるストッパ(係止部)45Pを備え、網かけで示す範囲には、他の部位よりも容易に変形する変形容易部451が形成されている。
変形容易部451には、例えば、第1〜第8の実施形態に示すような構成を適用することが可能である。
なお、車輪前方部方向制御ロッド45とナックル41の連結部位については、キングピン軸線O1よりも前方位置を基準とするのに代えて、例えば、衝突時にストラットの曲りが生じた場合に、ストラットの曲り部分よりも下方に位置されるナックル41近傍におけるストラットの軸線を基準としてもよい。
また、車体を平面視視したときにおける車輪WHの回転軸よりも車両進行方向前方を基準としてもよい。
また、制御ロッド取付部412のレバー長については、スモールオーバーラップ衝突の際に、車輪前側を早いタイミングで引き寄せるように調整してもよい。
なお、タイロッド44が、車輪(回転軸)よりも後方に配置されていることから、衝突時にタイロッド44が車輪WHの後方側を大きな力で引き止めないようにすることが好適であり、そのために、車輪前方部方向制御ロッド45にタイロッド44よりも大きな強度を持たせるか、衝突時にタイロッド34が破断されるような構成とすることが好適である。
制御ロッド支持スリーブ(引き寄せ部材支持部)45Sは、例えば、筒状の鋼材により構成されていて、車輪前方部方向制御ロッド45が挿入可能とされるとともに、挿入された車輪前方部方向制御ロッド45が、車両進行方向Fに対する車輪WHの向きに応じて矢印T2方向に進退可能とされている。
また、制御ロッド支持スリーブ45Sの車体幅方向内方の端部は、車輪前方部方向制御ロッド45のストッパ45Pと当接して、車輪前方部方向制御ロッド45が所定範囲を超えて車体幅方向外方に移動しないようにするための係止部とされている。
なお、筒状に形成された制御ロッド支持スリーブ45Sに代えて、車輪前方部方向制御ロッド45を、車輪WHの向きに応じて進退させるとともに、車輪前方部方向制御ロッド45が所定範囲を超えて車体幅方向外方に移動しないようにする、他の構成(筒状以外を含む)の引き寄せ部材支持部を用いてもよい。
次に、図11を参照して、車輪連結構造4の作用について説明する。
図11は、第11の実施形態に係る車輪連結構造4の作用を説明する図であり、スモールオーバーラップ衝突後における車輪連結構造4の状態の一例を示す概念図である。
車輪連結構造4は、スモールオーバーラップ衝突が生じると、図11に示すように、例えば、フロントサイドフレームFFの外側端部が破壊されて車輪前方部方向制御ロッド45の変形容易部451に屈曲が生じる。
そして、車輪WHに矢印R方向のモーメントが発生して、車輪WHの前側が車体幅方向内方に変位して車輪WHの後方部が車体幅方向外方を向くので、車輪WHがキャビンに押し込まれることが抑制される。
また、衝突対象物が衝突対象物がフロントサイドフレームFFを外れて、変形容易部451に直接衝突した場合にも、変形容易部451が屈曲され屈曲されて車輪WHの後方部が車体幅方向外方を向くので、フロントサイドフレームFFの幅方向外方におけるスモールオーバーラップ衝突に有効である。
その結果、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じるような場合を含めて、より広い衝突形態においてキャビン内の乗員の安全性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
上記実施の形態においては、車輪支持部材と回転支持部よりも前方で連結されるとともに車体の幅方向に延在し、変形容易部が形成された車輪前方部引き寄せ部材として、タイロッド15・・・85、車輪前方部方向制御ロッド35、45に適用する場合について説明したが、スモールオーバーラップ衝突時に、車輪の後方が車体幅方向外方に変位可能とされるタイロッド、車輪前方部方向制御ロッド以外の車輪前方部引き寄せ部材に、本発明を適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、タイロッド15・・・85、車輪前方部方向制御ロッド35、45が、キングピン軸線O1よりも前方位置に配置される場合について説明したが、キングピン軸線O1よりも前方位置に代えて、例えば、衝突時にストラットの曲りが生じた場合に、ストラットの曲り部分よりも下方に位置されるナックル11・・・41近傍におけるストラットの軸線を基準とする構成としてもよい。
また、車体を平面視視したときにおける車輪WHの回転軸よりも車両進行方向前方を基準としてもよい。
また、上記実施の形態においては、タイロッド15・・・85、車輪前方部方向制御ロッド35、45が、部分軟化部、形状を小さくした変形容易部(例えば、波形状部、切欠き部、断面形状等)、中空構造、薄肉部、低強度材料等のいずれか一つの特性を変えた変形容易部を備える場合について説明したが、これら以外の特性を変化させて変形容易部を構成してもよい。
また、タイロッド15・・・85、車輪前方部方向制御ロッド35、45等の車輪前方部引き寄せ部材の断面形状については、任意に設定することができ、長さ方向に沿って漸次形状変化する構成としてもよい。
変形容易部を形成するための工法については、上記の工法に限定される周知の工法を適用することができる。
また、例えば、部分軟化部、形状変更部、中空構造、薄肉部、低強度材料のなかから選択される、いくつかの特性を組み合わせることにより、変形容易部(例えば、形状変更部を焼き戻す等)を構成してもよい。
また、上記実施の形態においては、例えば、タイロッド、車輪前方部引き寄せ部材及び変形容易部が鋼材により形成されている場合について説明したが、鋼材以外の金属材料や樹脂材料等に適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、車輪連結構造1・・・4を自動車に適用する場合について説明したが、自動車以外の車両に適用してもよい。
この発明に係る車輪連結構造、自動車によれば、スモールオーバーラップ衝突がフロントサイドフレームよりも外側で生じるような場合を含めて、より広い衝突形態でキャビン内の乗員の安全性を向上することができるので、産業場利用可能である。
F 車両進行方向
FF フロントサイドフレーム
WH 車輪
T、T1 タイロッドの進退方向
T2 車輪前方部方向制御ロッド(車輪前方部引き寄せ部材)の進退方向
O1 キングピン軸線
1、2、3、4 車輪連結構造
11、21、31、41 ナックル(車輪支持部材)
111、211、311、411 スピンドル(回転支持部)
111H、311H 貫通孔
112、212、314、414 タイロッド取付部
113、213、313、413 キングピン取付部
12、32 アクスルシャフト(車軸)
15、16、17、18、25、55、65、75、85 タイロッド(車輪前方部引き寄せ部材)
151、151A、151B、151C、151D 部分軟化部(変形容易部)
161、171 変形容易部(切欠き)
181 中空部材(部分中空構造部、変形容易部)
251、351、451 変形容易部
312、412 制御ロッド取付部
34、44 タイロッド
35P,45P ストッパ(係止部)
35S、45S 制御ロッド支持スリーブ(引き寄せ部材支持部)
35、45 車輪前方部方向制御ロッド(車輪前方部引き寄せ部材)
511 薄肉部(変形容易部)
651、751、851 変形容易部

Claims (8)

  1. 前輪を車体に支持する車輪連結構造であって、
    前記前輪を車体の前進方向に対してキングピン軸線周りに回動可能に支持するとともに回転支持部によって前記前輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、
    前記キングピン軸線よりも前方位置にて前記車輪支持部材と連結されるとともに前記車体の幅方向に延在する車輪前方部引き寄せ部材と、
    を備え、
    前記車輪前方部引き寄せ部材は変形容易部が形成されていて、前記変形容易部は、車体上部から見た車体幅方向で、フロントサイドフレームの車体幅方向外方の位置以上外方で、タイロッド取付け部までの位置以内にあり、前記変形容易部が変形することにより前記前輪は後方が前記車体幅方向外方に変位するように構成されていることを特徴とする車輪連結構造。
  2. 請求項1に記載の車輪連結構造であって、
    前記車輪前方部引き寄せ部材は、タイロッドであることを特徴とする車輪連結構造。
  3. 請求項1に記載の車輪連結構造であって、
    前記車輪前方部引き寄せ部材は、前記車両進行方向に対する前記前輪の向きに応じて、所定範囲内で前記車体幅方向に進退可能とされた車輪前方部方向制御ロッドであることを特徴とする車輪連結構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車輪連結構造であって、
    前記変形容易部は、
    硬さを周囲よりも部分的に低く設定した部分軟化部により構成されていることを特徴とする車輪連結構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車輪連結構造であって、
    前記変形容易部は、
    長さ方向の一部が部分的に中空とされた部分中空構造部により構成されていることを特徴とする車輪連結構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車輪連結構造であって、
    前記変形容易部は、
    長さ方向の一部が部分的に薄肉とされた薄肉構造部により構成されていることを特徴とする車輪連結構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車輪連結構造であって、
    前記変形容易部は、
    長さ方向の一部が部分的に断面積を小さく設定した切欠き形状部により構成されていることを特徴とする車輪連結構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の車輪連結構造を備えることを特徴とする自動車。
JP2015138858A 2015-07-10 2015-07-10 車輪連結構造及び自動車 Active JP6540303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015138858A JP6540303B2 (ja) 2015-07-10 2015-07-10 車輪連結構造及び自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015138858A JP6540303B2 (ja) 2015-07-10 2015-07-10 車輪連結構造及び自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017019405A JP2017019405A (ja) 2017-01-26
JP6540303B2 true JP6540303B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=57889386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015138858A Active JP6540303B2 (ja) 2015-07-10 2015-07-10 車輪連結構造及び自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6540303B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3140506B2 (ja) * 1991-09-30 2001-03-05 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造
JP4048298B2 (ja) * 1997-12-12 2008-02-20 日本発条株式会社 車両のタイロッドアセンブリ
JP3591448B2 (ja) * 2000-10-20 2004-11-17 日産自動車株式会社 自動車の車体前部構造
JP2005170230A (ja) * 2003-12-11 2005-06-30 Nissan Motor Co Ltd 車体構造
JP5978634B2 (ja) * 2012-01-30 2016-08-24 日本精工株式会社 ステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017019405A (ja) 2017-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5468101B2 (ja) 車体前部構造
US7887122B2 (en) One-piece shotgun with impact energy absorber
DE60211255T2 (de) Fahrzeugvorderwagenaufbau
JP6445687B2 (ja) 自動車用のバンパー補強システム
CN104066643B (zh) 具有凹槽的辅助框架
US10486221B2 (en) Method for producing a motor vehicle component
JP5550367B2 (ja) 車両ルーフ支柱アセンブリ
JP3591448B2 (ja) 自動車の車体前部構造
CN102390434B (zh) 汽车前纵梁结构
CN105593068B (zh) 车辆保险杠
JP2003516902A (ja) バンパーバー及びその製造方法
WO2013159880A1 (de) Schutzeinrichtung eines kraftwagens
CN104870295A (zh) 车辆前部构造
JP6588972B2 (ja) 自動車用の補強要素、補強要素およびドアアセンブリを製造するための方法
CN109689481B (zh) 碰撞装置
CN104870294A (zh) 车辆前部构造
EP3131789B1 (en) Roll formed bumper beam and method for manufacturing a bumper beam
WO2014173476A1 (de) Schutzeinrichtung für eine vorbaustruktur eines kraftwagenrohbaus
JP6540591B2 (ja) 車体側部構造
JP6540304B2 (ja) 車輪連結構造及び自動車
CN104890730A (zh) 车辆总成运动学增强装置
JP6540303B2 (ja) 車輪連結構造及び自動車
JP6740476B2 (ja) 8字形の断面を有するバンパービーム
WO2012157437A1 (ja) フロントアンダーランプロテクタ
JP2007062733A (ja) 車体用部品及びその高周波焼入れ方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180305

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190527

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6540303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151