JP6540212B2 - 複合容器 - Google Patents

複合容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6540212B2
JP6540212B2 JP2015097211A JP2015097211A JP6540212B2 JP 6540212 B2 JP6540212 B2 JP 6540212B2 JP 2015097211 A JP2015097211 A JP 2015097211A JP 2015097211 A JP2015097211 A JP 2015097211A JP 6540212 B2 JP6540212 B2 JP 6540212B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carton
packaging bag
flap
soft packaging
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015097211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016210485A (ja
Inventor
阿紀子 堤
阿紀子 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2015097211A priority Critical patent/JP6540212B2/ja
Publication of JP2016210485A publication Critical patent/JP2016210485A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6540212B2 publication Critical patent/JP6540212B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Description

本発明は複合容器に関するものである。とくに軟包装袋とカートンとを組み合わせた複合容器に関するものである。
従来よりプラスチックフィルムあるいはプラスチックフィルムを基材とした積層体を用いた包装材料は、パウチあるいは軟包装袋とも呼ばれ、食品用途をはじめ生活用品、産業用として広く用いられている。
軟包装袋は内容物の保護や保存性を高めるという、包装材料本来の機能を備えているほか、横に倒した状態で保管、輸送を行なうことができ、かつコストも安価であるという利点を有している。
また、使用する際の利便性を高めることをひとつの目的として、軟包装袋を自立させる工夫がなされており、角底軟包装袋、スタンディングパウチなど様々な形態のものが製品化されている。
一方、紙基材を用いた包装材料であるカートンは、コストメリットのほか形状を保持することが容易であり、自立性や、開口状態の保持などに優位性があって、これも広く用いられている。また特許文献に提案されているように、カートンに軟包装袋を入れた形態の、自立する容器も複合容器として提案されている。
しかしながら、特許文献に提案されている内容においては、開口状態の保持性に乏しいことや、カートン部分に包装材料として基本的な機能である、閉鎖機構がないなどの問題があって、容器としての利便性が悪く、顧客の満足が得られるものではなかった。軟包装袋からの内容物の取り出しにおいては、形状保持や開口状態の保持は重要な機構とされているからである。
そのほか、カートンの中に軟包装袋を収納して二重にして用いた、バッグインカートンやバッグインボックスも存在するが、外観が優れないことに加えて、コスト面で高いものになることが避けられないために、用途は限られていた。
特開平11−236054号公報
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであり、軟包装袋の自立性を確保すると同時に軟包装袋の形状保持および開封状態の保持が可能で、かつ閉鎖機構を有する複合容器を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、軟包装袋とそれを覆うカートンから構成される複合容器であって、軟包装袋はプラスチックフィルムまたはプラスチックフィルムを基材とする積層体から構成され、カートンは、紙を基材として構成され、胴部の上部に矩形の開口部を有しており、カートンの開口部には穴を有するフラップを設けてあり、該フラップに対向する辺には、もうひとつのフラップが設けてあり、もうひとつのフラップを、前記穴を有するフラップに設けられた穴に差し込むことによって、カートンが閉鎖されており、前記穴からは、軟包装袋の上部が飛び出して外部に露出しており、軟包装袋とそれを覆うカートンは、前記開口部付近で一部を互いに接着されていることを特徴とする複合容器である。
また、請求項2に記載の発明は、前記穴がスリットであることを特徴とする請求項1に記載の複合容器である。
また、請求項3に記載の発明は、カートンの胴部に、カートン閉鎖のための折り罫線を設けてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複合容器である。
また、請求項4に記載の発明は、カートンの開封は、穴を有するフラップとカートンの胴部との境に設けられた、リード罫線を切り離して開封することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の複合容器である。
本発明によれば、軟包装袋の自立性を確保すると同時に、軟包装袋の形状保持および開封状態の保持が可能で、かつカートンの閉鎖機構を有する複合容器を提供することができる。
また請求項2に記載の発明によれば、軟包装袋の自立性を確保すると同時に、軟包装袋の形状保持および開封状態の保持が可能で、かつカートンの閉鎖機構を有する複合容器を提供することができる。
また請求項3に記載の発明によれば、軟包装袋の自立性を確保すると同時に、軟包装袋の形状保持および開封状態の保持が可能で、かつカートンの閉鎖をより容易に行なうことのできる複合容器を提供することができる。
また請求項4に記載の発明によれば、軟包装袋の自立性を確保すると同時に、軟包装袋の形状保持および開封状態の保持が可能で、かつカートンの閉鎖機構を有し、より容易にカートンの開封を行うことのできる複合容器を提供することができる。
図1は本発明に係る複合容器のうちカートンの、一実施例の平面展開図である。 図2は本発明に係る複合容器の一実施例の、封鎖方法の第一段階を説明するための斜視模式図である。 図3は本発明に係る複合容器の一実施例の、封鎖方法の第二段階を説明するための斜視模式図である。 図4は本発明に係る複合容器の一実施例の、封鎖が完了した状態を説明するための斜視模式図である。 図5は本発明にかかわる複合容器の一実施例の、開封状態を説明するための斜視模式図である。
以下本発明を実施するための形態について、図1〜図5を参照しながら詳細な説明を加える。但し本発明はこれらの例にのみ限定されるものではない。
図1は本発明に係る複合容器のうち、カートンの一実施例の平面展開図である。カート
ン(10)は、紙を素材としてなり、底部(20)、胴部(30)、から構成されており、カートン上部は封鎖機構(40)によって、封鎖することが可能な構造を有している。
カートン(10)の胴部(30)は、グルーフラップ(8)を胴部(30)に糊付けすることによって、開口部が矩形の断面を有する筒状の胴部を形成することができ、底部(20)は底部フラップ(13)を互いに嵌め合わせて平面を構成することができる。底部(20)は、底部フラップ(13)の嵌め合わせのみで構成してもよく、更にグルーを用いて構成してもよい。
このようにカートン(10)が、軟包装袋の底部(20)と胴部(30)を覆うことによって、軟包装袋を支え、自立および形状保持が可能になる。
胴部(30)には、カートン(10)の上部を封鎖する際に用いる折り罫線(4)が設けてあり、胴部(30)を折り罫線(4)に沿って内側に押し込んで、カートン(10)の開口部を閉じ、カートン上部の封鎖機構(40)によってカートン上部を封鎖し、固定することができる。また折り罫線を入れることによってカートンを組み立てた後、コンパクトに折りたたむことができ、カートンの保管などの際には好都合である。
封鎖機構(40)はカートン上部の、穴を有するフラップ(1)、対向する辺のもうひとつのフラップ(3)、およびフラップに設けられた穴(2)から構成される。封鎖においては穴を有するフラップ(1)のある辺と、もうひとつのフラップ(3)のある対向する辺とを、折り罫線(4)を内側に押し込むことによって接触させる。
さらにフラップに設けられた穴(2)に、対向する辺のもうひとつのフラップ(3)を差し込むことによって封鎖が行なわれる。穴を有するフラップ(1)に設けられた、穴(2)は、スリットの形状であってもよい。
この時、カートン内側には軟包装袋が収納されており、軟包装袋の上部はカートン外側に露出している状態で外側から見ることができ、また手でつまむことが可能な状態で封鎖される。このことによって、内容物が軟包装袋に収納されていることが、外側から目視で確認することができ、カートンによって自立性があり、かつ胴部を保護されている構造であることも外側から見て取ることができる。
開封に際しては、穴を有するフラップ(1)と、胴部(30)との境に設けられたリード罫線(5)を切断して開封することができる。リード罫線(5)の切断によってカートン上部の閉鎖が解かれ、紙の反発弾性によって、カートン(10)の上部は再び矩形の開口部を作ることができる。
続いて本発明によるカートンが、軟包装袋の底部、および胴部に一部を覆って封鎖される状態について、説明を加える。図2は本発明に係る複合容器の一実施例の封鎖方法を説明するための斜視模式図である。
軟包装袋は(11)、プラスチックフィルムあるいはプラスチックフィルムを基材とした積層体で構成される。プラスチックフィルム、あるいはプラスチックフィルムを基材とした積層体を、袋に加工するには、たとえば袋の内側になる面にシーラント層を設け、ヒートシールによって製袋加工することができる。
軟包装袋(11)は、カートン(10)の中にあって、軟包装袋の上部(6)がカートン上部から外側に飛び出して露出した状態で、カートン(10)の開口部が封鎖される。封鎖に際しては、穴を有するフラップ(1)と、対向する辺のもうひとつのフラップ(3
)とを互いに寄せて近づけ、軟包装袋の上部(6)を介して接触させて封鎖するが、このとき折り罫線(4)をカートンの胴部(30)内側に押し込んでカートンの上部を閉じて、封鎖を行なうことができる。
このとき軟包装袋(11)内部には内容物が収納された状態であるが、内容物は軟包装袋(11)下部にあるため、穴から飛び出して外部に露出している軟包装袋に上部(6)には内容物は入っていない状態であり、フラットな状態となっている。
また軟包装袋(11)の形状についてはとくに限定をするものではないが、軟包装袋(11)のカートン(10)で覆われた部分については内容物が入った状態であって、例えばカートン(10)を閉鎖したときの形状に添った形にすることができ、胴部あるいは底部にマチが入った形状などとしてもよい。
続いて、穴を有するフラップ(1)を矢印(9)の方向に折り返して、穴を有するフラップ(1)の、フラップに設けられた穴(2)を通って、軟包装袋の上部(6)がカートン外部に向けて、飛び出して露出する形にする。同時にカートン上部で、軟包装袋の上部(6)が外部に向けて、飛び出している部分以外は、穴を有するフラップ(1)で覆われた状態になる。
図3は本発明に係る複合容器の一実施例の、封鎖方法の第二段階を説明するための斜視模式図である。
図3に示した状態においては、穴を有するフラップ(1)は、矢印(9)の方向に折り返されて、軟包装袋の上部(6)と、対向する辺のもうひとつのフラップ(3)が、フラップに設けられた穴(2)に差し込まれた状態となって、カートン(10)外部に露出している。
さらに、穴を有するフラップ(1)に対向する辺の、もうひとつのフラップ(3)を矢印(12)の方向に折り返して、カートン(10)の封鎖を固定することができる。これによってカートン(10)上部の封鎖状態を維持することができる。
対向する辺の、もうひとつのフラップ(3)およびフラップに設けられた穴(2)の形状は、とくに限定を加えるものではないが、対向する辺のもうひとつのフラップ(3)がフラップに設けられた穴(2)に差し込まれた後は、容易に戻ることのないよう、同寸かあるいはフラップに設けられた穴(2)より若干大きめにしておくことが、閉鎖状態を固定する効果となるため好ましい。
あるいは、対向する辺の、もうひとつのフラップ(3)の形状をフラップの付け根がくびれた形にして、穴(2)に差し込んだ後に後戻りができない構造にしておくことによって、閉鎖状態を固定する機構とするのでも良い。
図4は本発明に係る複合容器の一実施例の、封鎖が完了した状態を説明するための、斜視模式図である。
軟包装袋(11)は、カートン(10)の中にあって、軟包装袋上部(6)がカートンの上部から外側に露出した状態で、カートン(10)の上部が封鎖されている。穴を有するフラップ(1)の、フラップに設けられた穴(2)に、対向する辺のもうひとつのフラップ(3)が差し込まれ、嵌め合わされた状態になっているため、カートン上部の閉鎖の状態が固定され、維持される。
また、軟包装袋(11)がその材質に起因して、形状保持が困難であるのに対し、本発明によればカートン(10)が軟包装袋の底部(20)と胴部(30)の一部を覆っているために、自立が可能であり、また形状保持が可能である。
穴を有するフラップ(1)の、フラップに設けられた穴(2)からは、軟包装袋の上部(6)がカートン外部に向けて露出している状態である。この状態においては、カートン(10)を手で支え持つことも可能であり、軟包装袋の上部(6)を手でつかんで持つことも可能である。また軟包装袋の上部(6)に印刷などが施されている場合には、外側からの目視確認も可能である。
複合容器(50)のカートン(11)が封鎖された状態においては、リード罫線(5)は、カートンから飛び出して露出している軟包装袋の上部(6)の両側に位置している。リード罫線(5)は、罫線と断続的貫通孔からなるために、折り曲げが容易で、また切り離しもまた容易に行なうことができるため、本発明による複合容器において、カートン上部の封鎖に際しての反転折り曲げが容易で、かつ開封に際しての切り離しも容易に行なうことができる。
図5は本発明にかかわる複合容器の一実施例の、開封状態を説明するための斜視模式図である。
カートン(10)の開封は、カートン上部の、穴を有するフラップ(1)と胴部(30)の境に設けられた、リード罫線(5)を切り離して開封する。リード罫線(5)は、罫線と断続的貫通孔からなるために、切り離しは手や指を使って容易に行なうことができる。
軟包装袋(11)の開封はカートン(10)とは別に、軟包装袋上部(6)を切り裂いて行なうが、易開封の機構を設けて手で引き裂いて開封してもよく、はさみなどの器具を用いて開封する方法でもかまわない。
カートン(10)は折り罫線(4)が紙の反発弾性によって元に戻ることによって、開口部は矩形ないし矩形に近い形となる。軟包装袋(11)の一部をカートン開口部付近に接着しておくことによって、軟包装袋(11)はカートンの開口に追随して、軟包装袋の開口部(7)を形成し、大きく開口した状態を維持することが可能である。内容物の取り出しにおいては、軟包装袋(11)の開口状態が維持されることは、好ましい状態である。
軟包装袋(11)を構成する材料はプラスチックフィルムあるいはプラスチックフィルムを基材とした積層体からなる。軟包装袋(11)を構成するプラスチックフィルムあるいは積層体の材料構成は必ずしも限定を加えるものではなく、基材フィルムのほか少なくとも最内層にシーラント層を有していれば、軟包装袋の製袋が可能である。そのほか、内容物、商品の性状や目的に応じて、積層体の材料や層構成を設計すればよい。
製袋のために、少なくとも積層体の内側になる面には、シーラント層を設ける。シーラント層の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
必要に応じて商品としてのイメージアップや、内容物についての必要な情報を印刷することができる。そのための基材フィルムには、高分子材料を素材としたプラスチックフィルムを用いることができる。高分子フィルムは高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを基材フィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。
また、内容物の保存性を向上させることを目的として、積層体中に着色フィルムなど紫外線を遮蔽する不透明層を設けることができる。あるいは、積層体中にガスバリア層を設けることができる。
ガスバリア層として、アルミニウム箔などの金属箔や、フィルムにアルミニウムを蒸着したフィルムなどを積層体の構成要素に加えることができる。
ガスバリア層には、電子レンジによるマイクロ波加熱を行なうことを前提にすれば、アルミニウム箔などの金属箔を用いることができないため、ガスバリアフィルムを貼りあわせて積層体を構成しても良い。ガスバリアフィルムは、接着剤を用いて、たとえばドライラミネーション法を用いて積層することもでき、あるいは押出機を用いて熱可塑性樹脂を押し出して積層することもできる。
ガスバリアフィルムの場合、ガスバリア層は無機化合物の蒸着層、コーティング層で構成することができ、基材フィルムにアンカーコートを設けた後、蒸着層、コーティング層を順次設ける。あるいはガスバリア層を有するガスバリアフィルムを基材フィルムと貼り合わせても良い。
ガスバリアフィルムのアンカーコート層には、例えばウレタンアクリレートを用いることができる。コーティング厚さは50〜65nmの範囲が好ましい。アンカーコート層の形成には、樹脂を溶媒に溶解した塗料をグラビアコーティングなど印刷手法を応用したコーティング方法を用いるほか、一般に知られているコーティング方法を用いて塗膜を形成することができる。
蒸着層を形成する方法としては,SiOやAlOなどの無機化合物を真空蒸着法を用いて、アンカーコート層を設けた基材フィルム上にコーティングし、真空蒸着法による無機化合物層を形成することができる。蒸着層の厚みは15nm〜30nmが良い。
コーティング層を形成する方法としては、水溶性高分子と、(a)一種以上のアルコキシドまたはその加水分解物、または両者、あるいは(b)塩化錫の、少なくともいずれかひとつを含む水溶液あるいは水/アルコール混合水溶液を主剤とするコーティング剤をフィルム上に塗布し、加熱乾燥してコーティング法による無機化合物層を形成しコーティング層とすることができる。このときコーティング剤にはシランモノマーを添加しておくことによってアンカーコート層との密着の向上を図ることができる。
無機化合物層は真空蒸着法による塗膜のみでもガスバリア性を有するが、コーティング法による無機化合物層であるコーティング層を真空蒸着法による無機化合物層である蒸着層に重ねて形成し、バリア層とすることができる。
これら2層の複合により、真空蒸着法による無機化合物層とコーティング法による無機化合物層との界面に両層の反応層を生じるか、或いはコーティング法による無機化合物層が真空蒸着法による無機化合物層に生じるピンホール、クラック、粒界などの欠陥あるいは微細孔を充填、補強することで、緻密構造が形成されるため、高いガスバリア性、耐湿性、耐水性を実現するとともに、変形に耐えられる可撓性を有するため、包装材料としての適性も具備することができる。
またバリア層としてSiOを用いる場合には透明であるために、内容物を軟包装袋の外側から目で見ることが可能である。これらは、用途、要求品質によって適宜使い分けをすればよい。
軟包装袋を構成するプラスチックフィルムあるいは積層体のうち、軟包装袋外側から見える層に印刷を施すことができる。印刷は内容物に関する情報やロゴマークを表示したり、内容物に関してのイメージや使用方法などを、文字や画像で効果的に表示することができる。
印刷方法および印刷インキには特に制約を設けるものではないが、既知の印刷方法の中からフィルムへの印刷適性、色調などの意匠性、密着性、食品容器としての安全性などを考慮すれば適宜選択してよく、たとえばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法などを用いることができる。中でもグラビア印刷法は好ましく用いることができる。
カートン(10)を構成する材料は紙を基材とするが、特別の制限を加えるものではなく、適切な強度、また内容物によって要求品質が異なる場合には、その適性を有しているのものから適宜選択して用いることができる。
またカートン(10)の構成材料が紙であるために、その剛性によって軟包装袋(11)の内容物の保護にも効果的である。これらは、本発明による複合容器を用いた商品を店舗などで販売する際には、利便性が高く好適である。
また例えばカートン(10)の材質にダンボールを採用した場合には、自立性、形状保持性、開封状態の保持、閉鎖機構、などのほかに保温性、断熱性に優れる複合容器を実現することができる。
また、軟包装袋とは別に、カートン外側に印刷を設けることができる。印刷方法および印刷インキには特に制約を設けるものではないが、既知の印刷方法、材料の中から紙基材への印刷適性、色調などの意匠性、密着性、および必要な場合には食品容器としての安全性などを考慮すれば適宜選択することができる。たとえばグラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法などを用いることができる。
このように本発明によれば、軟包装袋の自立性を確保すると同時に軟包装袋の形状保持および開封状態の保持が可能で、かつ閉鎖機構を有するカートンを提供することが可能である。
1・・・穴を有するフラップ
2・・・穴
3・・・もうひとつのフラップ
4・・・折り罫線
5・・・リード罫線
6・・・軟包装袋の上部
7・・・軟包装袋の開口部
8・・・グルーフラップ
9・・・矢印
10・・・カートン
11・・・軟包装袋
12・・・矢印
13・・・底部フラップ
20・・・底部
30・・・胴部
40・・・封鎖機構
50・・・複合容器

Claims (4)

  1. 軟包装袋とそれを覆うカートンから構成される複合容器であって、軟包装袋はプラスチックフィルムまたはプラスチックフィルムを基材とする積層体から構成され、カートンは、紙を基材として構成され、胴部の上部に矩形の開口部を有しており、カートンの開口部には穴を有するフラップを設けてあり、該フラップに対向する辺には、もうひとつのフラップが設けてあり、もうひとつのフラップを、前記穴を有するフラップに設けられた穴に差し込むことによって、カートンが閉鎖されており、前記穴からは、軟包装袋の上部が飛び出して外部に露出しており、軟包装袋とそれを覆うカートンは、前記開口部付近で一部を互いに接着されていることを特徴とする複合容器。
  2. 前記穴がスリットであることを特徴とする請求項1に記載の複合容器。
  3. カートンの胴部に、カートン閉鎖のための折り罫線を設けてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複合容器。
  4. カートンの開封は、穴を有するフラップとカートンの胴部との境に設けられた、リード罫線を切り離して開封することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の複合
    容器。
JP2015097211A 2015-05-12 2015-05-12 複合容器 Active JP6540212B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097211A JP6540212B2 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 複合容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097211A JP6540212B2 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 複合容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016210485A JP2016210485A (ja) 2016-12-15
JP6540212B2 true JP6540212B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=57550538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015097211A Active JP6540212B2 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 複合容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6540212B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2446308A (en) * 1942-05-25 1948-08-03 Louis B Smith Package
JPS5713463U (ja) * 1980-06-30 1982-01-23
JPH0977135A (ja) * 1995-09-16 1997-03-25 Toppan Printing Co Ltd 食品包装体
JP4202700B2 (ja) * 2002-09-10 2008-12-24 大日本印刷株式会社 内袋収蔵容器
US7815098B2 (en) * 2008-02-06 2010-10-19 Sealstrip Corporation Self-sealing reclosable carton
JP5772080B2 (ja) * 2011-03-09 2015-09-02 大日本印刷株式会社 複合包装体
JP6138587B2 (ja) * 2013-05-27 2017-05-31 株式会社TanaーX 内袋付き容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016210485A (ja) 2016-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5573252B2 (ja) 包装材料ならびに、これを用いた包装容器および蓋材
JP2019026271A (ja) スタンディングパウチ
JP2024003243A (ja) 包装袋
JP2016166036A (ja) 易開封シール袋およびその製造方法
US8256958B2 (en) Tamper evident pharmaceutical pouch
JP6540212B2 (ja) 複合容器
JP2020033041A (ja) Icチップ付き包装体
JP4997838B2 (ja) 収納物飛散防止用注出口付き包装袋
JP7077596B2 (ja) 包装袋
JP6911626B2 (ja) 包装袋
JP2017218174A (ja) パウチ
JP7259268B2 (ja) 開口部形状保持部材付きスタンディングパウチ
JP6939200B2 (ja) 包装袋
JP2020128249A (ja) 液体用包装袋
JP6589515B2 (ja) カートン一体型パウチ
JP7147140B2 (ja) 包装袋
JP6287051B2 (ja) 包装容器
JP4241191B2 (ja) 易開封性背貼袋および包装体
US20030037512A1 (en) Process for making a self-closing, resealable package
JP2017222406A (ja) プラスチック袋
JP2019181745A (ja) パウチの製造方法および製造装置
JP2001031119A (ja) 注出部付き密閉包装体
JP2016199292A (ja) パウチ
JP2021120274A (ja) 包装袋
ES2908742T3 (es) Envase para bienes de consumo con solapa recerrable

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6540212

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250