JP6538103B2 - 車体フロア構造 - Google Patents

車体フロア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6538103B2
JP6538103B2 JP2017085946A JP2017085946A JP6538103B2 JP 6538103 B2 JP6538103 B2 JP 6538103B2 JP 2017085946 A JP2017085946 A JP 2017085946A JP 2017085946 A JP2017085946 A JP 2017085946A JP 6538103 B2 JP6538103 B2 JP 6538103B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welds
joint flange
cover member
vehicle
floor structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017085946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018184047A (ja
Inventor
泰裕 辻
泰裕 辻
知成 高橋
知成 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017085946A priority Critical patent/JP6538103B2/ja
Priority to CN201810373372.7A priority patent/CN108725599B/zh
Publication of JP2018184047A publication Critical patent/JP2018184047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6538103B2 publication Critical patent/JP6538103B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、自動車等の車両の車体フロア構造に関する。
スライドドアを備えた車両において、サイドシルの車幅方向内側にカバー部材を設け、このカバー部材にスライドレールを収める技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−13129号公報
側面衝突等、過大な荷重入力が前記カバー部材にかかった場合、せん断荷重がカバー部材の溶接部に集中して溶接部が剥離するおそれがある。特に、カバー部材が接合フランジを介してフロアパネルに溶接されており、カバー部材の車幅方向内側に燃料タンクが配置されている構造において、カバー部材に車幅方向内側への過大な荷重入力があった場合、接合フランジの溶接部がせん断破壊して剥離し、接合フランジが燃料タンクに干渉するおそれがある。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、取付部品がフロアパネルに溶接により取り付けられた車体フロア構造において、過大な荷重入力に起因する溶接部の剥離の抑制を図ることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、取付部品がフロアパネルに溶接により取り付けられた車体フロア構造であって、前記取付部品は、前記フロアパネルにあてがわれて第1の複数溶接部を形成する水平状の第1接合フランジと第2の複数溶接部を形成する水平状の第2接合フランジとを有し、前記第1接合フランジと前記第2接合フランジとは、所定の横方向の荷重入力方向との交差方向において、互いに脆弱部を挟んで配置され、前記脆弱部は、前記第1接合フランジの基端辺と前記第2接合フランジの基端辺とが交差して前記荷重入力方向に向けて凸形状となる位置に形成された前記取付部品の湾曲状のコーナー部であることを特徴とする。
本発明によれば、フロアパネルに溶接により取り付けられた取付部品に関し、過大な荷重入力に起因する溶接部の剥離を抑制できる。
本発明の実施形態に係る車体を底面から見た底面図である。 カバー部材の底面図である。 前カバー部材のコーナー部周りの底面図である。 カバー部材の分解斜視図である。 図2におけるA−A断面図であり、(a)、(b)はそれぞれ変形前、変形後の状態を示す。 カバー部材を下方から見上げた場合の外観斜視図である。 カバー部材および補強ブラケットの外観斜視図である。 カバー部材および補強ブラケットの平面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。各図中において、「前後」とは車両前後方向、「左右」とは車幅方向(左右方向)、「上下」とは、鉛直上下方向をそれぞれ意味する。
図1において、車体31は、スライドドア(図示せず)を備えた車両の車体であって、車両前後方向に延在する左右一対のサイドシル32,32と、フロアパネル33と、フロアパネル33の下面に配置され車幅方向に延在する前クロスメンバ34および後クロスメンバ35と、スライドレール(図示せず)を収めるカバー部材(取付部材)1と、を備えて構成されている。前クロスメンバ34と後クロスメンバ35との間には燃料タンク(干渉禁止部品)36が配置されている。燃料タンク36は、車体31の車幅中心よりも右寄りに配置されている。
フロアパネル33は、左右一対のサイドシル32,32間に張設された平板状の部材によって構成されている。サイドシル32は、図4に示すように、略鉛直状に延びる側面部32Aと、側面部32Aの上端、下端からそれぞれ車幅方向外側に延びる上面部32B、下面部32Cと、上面部32B、下面部32Cの各外端からそれぞれ上方、下方に延びる上フランジ部32D、下フランジ部32Eと、を備えた形状からなる。つまり、概ね、サイドシル32は、車幅方向外側に向けて開口した断面略ハット形状を呈している。フロアパネル33は、その側縁がサイドシル32の上面部32Bに溶接により接合されている。
「カバー部材1」
カバー部材1の内部には、スライドドアのスライド動作をガイドするスライドレールが収められている。サイドシル32の側面部32Aには前後方向に長手の開口部37(図4)が形成されており、スライドドアに設けられたアームが開口部37を通ってスライドレールに連結している。図1に示すように、カバー部材1の車幅方向内側に燃料タンク36が位置している。前記したように燃料タンク36は車体31の車幅中心よりも右寄りに配置されているため、左側よりも右側のカバー部材1の方が燃料タンク36との距離が近い。以下では、右側のカバー部材1に本発明を適用した場合について説明する。
「前カバー部材2」
カバー部材1は、図6に示すように、フロアパネル33とサイドシル32の側面部32Aおよび下面部32Cとに跨って取り付けられる箱形状を呈している。図4に示すように、本実施形態のカバー部材1は、車両前寄りの前カバー部材2と、車両後寄りの後カバー部材3とに分割して構成されている。さらに、前カバー部材2は、側面カバー部材4と底面カバー部材5とを備えて構成されている。
図2、図4を参照して、側面カバー部材4は、車幅方向外側に向かうにしたがい前寄りに傾斜するように延在する前面部6と、前面部6の車幅方向内側から車両前後方向に沿って後方に延在する側面部7とを備えて構成されている。側面部7は、下方に向かうにしたがい若干車幅方向外側に傾斜するように延在している。前面部6と側面部7との間には湾曲したコーナー部8が形成されている。前面部6の車幅方向外端には、前方に延在しサイドシル32の側面部32Aに溶接で接合される接合フランジ9が形成されている。
底面カバー部材5は、水平状に延在する略矩形状の底面部10と、底面部10の前縁から立ち上がる接合フランジ11と、底面部10の車幅方向内縁から立ち上がる接合フランジ12とを備えている。底面カバー部材5は、接合フランジ11,12がそれぞれ前面部6、側面部7の各下端にあてがわれて溶接で接合されることで側面カバー部材4と一体化される。底面部10の車幅方向外側寄りはサイドシル32の下面部32Cにあてがわれて溶接で接合される。
「第1接合フランジ15、第2接合フランジ16」
側面カバー部材4は、フロアパネル33の下面にあてがわれて第1の複数溶接部13を形成する第1接合フランジ15と、第2の複数溶接部14を形成する第2接合フランジ16と、を有している。第1接合フランジ15と第2接合フランジ16とは、所定の荷重入力方向P(図3)との交差方向において、互いに脆弱部17を挟んで配置されている。本実施形態では、前記「所定の荷重入力方向P」とは、車両の側面衝突等による「車幅方向内側に向かう方向」である。したがって、これとの交差方向である車両前後方向において、第1接合フランジ15と第2接合フランジ16とは、互いに脆弱部17を挟んで配置されている。
第1接合フランジ15は、前面部6の上縁から前方に水平状に延びるように形成され、第2接合フランジ16は、側面部7の上縁から車幅方向内側に水平状に延びるように形成されている。第1接合フランジ15は、前面部6の車幅方向内側寄り、つまりコーナー部8寄りから前面部6と略直交状に延びる第1側辺15Aと、前面部6の車幅方向外側寄りから前面部6と略直交状に延びる第2側辺15Bと、第1側辺15Aと第2側辺15Bの各先端を結ぶ先端辺15Cとを備える。第1側辺15Aは第2側辺15Bよりも長く形成されている。したがって、先端辺15Cは前面部6の上縁に対して傾斜状に延びている。
第2接合フランジ16は、側面部7の車両前方寄り、つまりコーナー部8寄りから側面部7と略直交状に延びる第1側辺16Aと、側面部7の車両後方寄りから側面部7と略直交状に延びる第2側辺16Bと、第1側辺16Aと第2側辺16Bの各先端を結ぶ先端辺16Cとを備える。第1側辺16Aは第2側辺16Bよりも長く形成されている。先端辺16Cは、第1側辺16Aから第2側辺16Bに向かう途中まで傾斜状に延び、そこから側面部7の上縁と平行に延びて第2側辺16Bに至る。
「脆弱部17」
脆弱部17は、前面部6と側面部7との間に形成された湾曲状のコーナー部8から構成されている。コーナー部8は、荷重入力方向Pに向けて凸形状となる位置に形成されている。ここで、コーナー部8を挟んで配置された第1接合フランジ15および第2接合フランジ16について考察する。図3において、仮に、第1接合フランジ15の第1側辺15Aを、仮想線15Aaで示すようにコーナー部8の頂点18の近傍まで延ばして形成した場合、または、第2接合フランジ16の第1側辺16Aを、仮想線16Aaで示すように頂点18の近傍まで延ばして形成した場合、所定の荷重入力に対し、コーナー部8での所望の変形が第1接合フランジ15または第2接合フランジ16によって抑制されるおそれがある。その場合、コーナー部8の変形による衝撃エネルギーの吸収が足りずに、第1の複数溶接部13および第2の複数溶接部14に過大なせん断荷重がかかることがある。そして、第1の複数溶接部13および第2の複数溶接部14が剥離した場合には、第1接合フランジ15や第2接合フランジ16が燃料タンク36と干渉するおそれがある。
これに対して、コーナー部8の湾曲範囲から外れた位置、例えばコーナー部8から直線部L1を隔てた位置から第1側辺15Aが延びるように第1接合フランジ15を形成するとともに、コーナー部8から直線部L2を隔てた位置から第1側辺16Aが延びるように第2接合フランジ16を形成すれば、所定の荷重入力に対し、第1接合フランジ15および第2接合フランジ16の影響をさほど受けることなく、コーナー部8において所望の変形量、つまり脆弱機能を得ることができる。これにより、コーナー部8周りを破線19で示すように効果的に変形させて衝撃エネルギーを吸収でき、その分、第1の複数溶接部13および第2の複数溶接部14へせん断荷重を分散させて、カバー部材1の溶接部への過大なせん断荷重の負荷を低減して剥離を防ぐことができる。
「第1の複数溶接部13、第2の複数溶接部14」
第1の複数溶接部13と第2の複数溶接部14とは、それぞれ、少なくとも3つの溶接部が三角状に配置されている。第1の複数溶接部13は、第1側辺15A寄りと第2側辺15B寄りとにそれぞれ前面部6の上縁から等距離で位置する溶接部13A,13Bと、第1側辺15Aの先端寄りに位置する溶接部13Cと、を備えて構成されている。溶接部13A〜13Cを互いに結ぶ仮想線20から判るように、溶接部13A〜13Cは三角状に配置されている。同様に、第2の複数溶接部14は、第1側辺16A寄りと第2側辺16B寄りとにそれぞれ側面部7の上縁から等距離で位置する溶接部14A,14Bと、第1側辺16Aの先端寄りに位置する溶接部14Cと、を備えて構成されている。溶接部14A〜14Cを互いに結ぶ仮想線21から判るように、溶接部14A〜14Cは三角状に配置されている。このように第1の複数溶接部13、第2の複数溶接部14を、少なくとも3つの溶接部が三角状に配置されるようにすることで、溶接部に加わるせん断荷重を分散させることができる。
また、溶接部13Aと溶接部13Cとは、第1接合フランジ15の基端辺(前面部6の上縁を指す)との略直交方向に沿って配置された関係にある。同様に、溶接部14Aと溶接部14Cとは、第2接合フランジ16の基端辺(側面部7の上縁を指す)との略直交方向に沿って配置された関係にある。このように配置することで第1の複数溶接部13および第2の複数溶接部14に加わるせん断荷重を効果的に分散させつつ、コーナー部8周りを破線19で示すように効果的に変形させることができる。
「ビード部38」
図2において、フロアパネル33には、上下方向に膨出して干渉禁止部品(燃料タンク36)の外郭に略沿って延出し、その一部がカバー部材1の脆弱部17と上下方向に重なるビード部38が形成されている。図1に示すように、燃料タンク36の右側面には、後方に向かうにしたがい車幅方向内側に傾斜する傾斜部36Aが形成されている。この傾斜部36Aとサイドシル32との間におけるフロアパネル33に、概ね傾斜部36Aに沿って、すなわち後方に向かうにしたがい車幅方向内側に傾斜するように延出し、下方向に膨出するビード部38が形成されている。図2において、ビード部38の後端38A周りは、幅広となったうえで若干車幅方向外側に傾斜するように形成されており、この後端38Aの下方に、図5(a)にも示すように、脆弱部17を構成するコーナー部8が重なるように配置されている。
ビード部38はフロアパネル33の脆弱部を構成することから、ビード部38とコーナー部8とを重ねて配置することにより、荷重入力に対し、図5(b)に示すように、ビード部38におけるフロアパネル33の変形と、コーナー部8におけるカバー部材1の変形とを同時に生じさせることができる。したがって、フロアパネル33に対する第1接合フランジ15、第2接合フランジ16の位置ずれが生じにくくなり、第1の複数溶接部13および第2の複数溶接部14に無理なせん断荷重の負荷がかかりにくくなる。
「後カバー部材3」
図2、図4、図6において、後カバー部材3は、車両後方に向かうにしたがい車幅方向外側に傾斜するように延在する側面部22と、側面部22の下端から車幅方向外側に水平状に延在する底面部23とを備えて構成されている。前カバー部材2の側面部7と同様に、後カバー部材3の側面部22も、下方に向かうにしたがい若干車幅方向外側に傾斜するように延在している。側面部22と前カバー部材2の側面部7とは、各々前縁と後縁同士が重なって溶接で接合されることで、カバー部材1全体の側面を構成する。底面部23と前カバー部材2の底面部10とは、各々前縁と後縁同士が重なって溶接で接合されることで、カバー部材1全体の底面を構成する。
側面部22の上縁には車幅方向内側に延在しフロアパネル33の下面に溶接で接合される接合フランジ24が形成され、側面部22の後縁には後方に延在しサイドシル32の側面部32Aに溶接で接合される接合フランジ25が形成されている。底面部23の車幅方向外側寄りはサイドシル32の下面部32Cにあてがわれて溶接で接合される。以上により、カバー部材1は、前方が前面部6で覆われ、車幅方向内側および後方が側面部7,22で覆われ、下方が底面部10,23で覆われ、上方の開口がフロアパネル33で覆われ、車幅方向外側の開口がサイドシル32の側面部32Aで覆われた箱形状を呈する。
後カバー部材3の側面部22および底面部23には、後クロスメンバ35の端部が溶接により接合されている。側面衝突等の入力荷重に対する強度と、クロスメンバ35の支持強度とを確保するため、後カバー部材3は前カバー部材2よりも引っ張り強度が高く形成されている。後カバー部材3を前カバー部材2よりも引っ張り強度の高い材質としたり、板厚を厚くすることで、引っ張り強度を高くすることができる。
「補強ブラケット26」
図7、図8において、サイドシル32の上面部32Bにはセンタピラー39が立設されている。後カバー部材3とセンタピラー39との間には、車幅方向に延設しセンタピラー39と後クロスメンバ35とを連結する補強ブラケット26が介設されている。補強ブラケット26は、車幅方向に、具体的には車幅方向内側に向かうにしたがい若干前方に傾斜して水平状に延びる基面部26Aと、基面部26Aの前縁および後縁で下方に曲げ加工された補強面部26B,26Bと、各補強面部26Bの車幅方向内側端から延びて後カバー部材3の側面部22に接面する接合フランジ26C,26Cと、を備えた形状からなる。補強ブラケット26は、後クロスメンバ35と車幅方向に一直線状に並んで配置されている。
センタピラー39の下端には、サイドシル32の上面部32Bに溶接で接合される接合フランジ39Aが形成されている。補強ブラケット26は、基面部26Aの車外端側が、上面部32Bと接合フランジ39Aとに挟まれて溶接によりサイドシル32およびセンタピラー39に接合される。また、基面部26Aの車内端側が、フロアパネル33と後カバー部材3の接合フランジ24とに挟まれて溶接によりフロアパネル33と後カバー部材3に接合される。さらに、接合フランジ26C,26Cが後カバー部材3の側面部22にあてがわれて溶接で後カバー部材3および後クロスメンバ35に接合される。補強ブラケット26を設けることにより、側面衝突等により車体31に車幅方向内側に荷重がかかったとき、補強ブラケット26がいわゆるつっかえ棒の役割を果たし、センタピラー39の下端が室内側に回り込むことを抑制できる。
以上のように、取付部品(カバー部材1)がフロアパネル33に溶接により取り付けられた車体フロア構造において、取付部品は、フロアパネル33にあてがわれて第1の複数溶接部13を形成する第1接合フランジ15と第2の複数溶接部14を形成する第2接合フランジ16とを有し、第1接合フランジ15と第2接合フランジ16とは、所定の荷重入力方向との交差方向、本実施形態では荷重入力方向Pと直交する車両前後方向において、互いに脆弱部17を挟んで配置される構成とすれば、次のような効果が奏される。
荷重入力方向Pの荷重入力に対し、第1の複数溶接部13と第2の複数溶接部14とが荷重入力方向Pとの交差方向に沿って配置されるので、荷重が複数の溶接部に分散され、1つの溶接部の受け持つせん断荷重が低下する。そして、第1の複数溶接部13と第2の複数溶接部14との間に位置する脆弱部17がその脆弱性により変形し、衝撃エネルギーが取付部品により吸収されることによっても各溶接部に加わるせん断荷重が低下する。これにより、第1の複数溶接部13および第2の複数溶接部14のせん断破壊を抑制できる。
第1の複数溶接部13または第2の複数溶接部14は、少なくとも3つの溶接部(第1の複数溶接部13においては溶接部13A〜13C、第2の複数溶接部14においては溶接部14A〜14C)が三角状に配置される構成とすれば、溶接部に加わるせん断荷重を効果的に分散でき、1つの溶接部の受け持つせん断荷重を一層低下させることができる。
脆弱部17は、取付部品のコーナー部8であり、第1の複数溶接部13は、第1接合フランジ15の基端辺(前面部6の上縁)との略直交方向に配置された複数の溶接部13A,13Cを備え、第2の複数溶接部14は、第2接合フランジ16の基端辺(側面部7の上縁)との略直交方向に配置された複数の溶接部14A,14Cを備えている構成とすれば、第1の複数溶接部13および第2の複数溶接部14に加わるせん断荷重を分散させつつ、コーナー部8周りを効果的に変形させることができる。
脆弱部17は、第1接合フランジ15の基端辺(前面部6の上縁)と第2接合フランジ16の基端辺(側面部7の上縁)とが交差する湾曲状のコーナー部8であり、第1接合フランジ15および第2接合フランジ16は、コーナー部8の湾曲範囲から外れた位置に形成されている構成とすれば、第1接合フランジ15および第2接合フランジ16の影響をさほど受けることなく、コーナー部8において所望の変形量を容易に得ることができる。
フロアパネル33において、上下方向に膨出し一部が脆弱部17と上下方向に重なるビード部38が形成されている構成とすれば、荷重入力に対し、ビード38部におけるフロアパネル33の変形と、コーナー部8における取付部品の変形とを同時に生じさせることができる。したがって、フロアパネル33に対する第1接合フランジ15、第2接合フランジ16の位置ずれが生じにくくなり、第1の複数溶接部13および第2の複数溶接部14に無理なせん断荷重の負荷がかかりにくくなる。
取付部品は、スライドレールをカバーするカバー部材1であり、フロアパネル33とサイドシル32の側面32Aおよび下面32Cとに跨って取り付けられる箱形状を呈している構成とすれば、カバー部材1は車両前後方向視で閉断面構造を構成することとなるので、側面衝突等の入力荷重に対する強度を高めることができる。
カバー部材1は、車両前寄りの前カバー部材2と車両後寄りの後カバー部材3とに分割され、後カバー部材3は、前カバー部材2よりも引っ張り強度が高く形成されるとともに、後クロスメンバ35に連結されている構成とすれば、側面衝突等の入力荷重に対する強度と、クロスメンバ35の支持強度とを高めることができる。
後カバー部材3とセンタピラー39との間に、車幅方向に延設しセンタピラー39と後クロスメンバ35とを連結する補強ブラケット26が介設されている構成とすれば、側面衝突等により車体31に車幅方向内側に荷重がかかったとき、補強ブラケット26がいわゆるつっかえ棒の役割を果たし、センタピラー39の下端が室内側に回り込むことを抑制できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明した。実施形態では、車両右側のカバー部材1について本発明を適用したが、車両左側のカバー部材に適用してもよい。また、前カバー部材2として、側面カバー部材4と底面カバー部材5とを一体成形で形成してもよい。さらに、発明が適用される取付部品としては、フロアパネル33の上面に取り付けられる部品であってもよい。
1 カバー部材(取付部品)
2 前カバー部材
3 後カバー部材
4 側面カバー部材
5 底面カバー部材
6 前面部
7 側面部
8 コーナー部
10 底面部
13 第1の複数溶接部
14 第2の複数溶接部
15 第1接合フランジ
16 第2接合フランジ
17 脆弱部
22 側面部
23 底面部
26 補強ブラケット
31 車体
32 サイドシル
33 フロアパネル
35 後クロスメンバ
36 燃料タンク(干渉禁止部品)
38 ビード部
39 センタピラー

Claims (8)

  1. 取付部品がフロアパネルに溶接により取り付けられた車体フロア構造であって、
    前記取付部品は、前記フロアパネルにあてがわれて第1の複数溶接部を形成する水平状の第1接合フランジと第2の複数溶接部を形成する水平状の第2接合フランジとを有し、
    前記第1接合フランジと前記第2接合フランジとは、所定の横方向の荷重入力方向との交差方向において、互いに脆弱部を挟んで配置され
    前記脆弱部は、前記第1接合フランジの基端辺と前記第2接合フランジの基端辺とが交差して前記荷重入力方向に向けて凸形状となる位置に形成された前記取付部品の湾曲状のコーナー部であることを特徴とする車体フロア構造。
  2. 前記第1の複数溶接部または前記第2の複数溶接部は、少なくとも3つの溶接部が三角状に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車体フロア構造。
  3. 記第1の複数溶接部は、前記第1接合フランジの基端辺との略直交方向に配置された複数の溶接部を備え、
    前記第2の複数溶接部は、前記第2接合フランジの基端辺との略直交方向に配置された複数の溶接部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体フロア構造。
  4. 記第1接合フランジおよび前記第2接合フランジは、前記コーナー部の湾曲範囲から外れた位置に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車体フロア構造。
  5. 取付部品がフロアパネルに溶接により取り付けられた車体フロア構造であって、
    前記取付部品は、前記フロアパネルにあてがわれて第1の複数溶接部を形成する第1接合フランジと第2の複数溶接部を形成する第2接合フランジとを有し、
    前記第1接合フランジと前記第2接合フランジとは、所定の荷重入力方向との交差方向において、互いに脆弱部を挟んで配置され、
    前記フロアパネルにおいて、
    上下方向に膨出し一部が前記脆弱部と上下方向に重なるビード部が形成されていることを特徴とする車体フロア構造。
  6. 取付部品がフロアパネルに溶接により取り付けられた車体フロア構造であって、
    前記取付部品は、前記フロアパネルにあてがわれて第1の複数溶接部を形成する第1接合フランジと第2の複数溶接部を形成する第2接合フランジとを有し、
    前記第1接合フランジと前記第2接合フランジとは、所定の荷重入力方向との交差方向において、互いに脆弱部を挟んで配置され、
    前記取付部品は、スライドレールをカバーするカバー部材であり、前記フロアパネルとサイドシルの側面および下面とに跨って取り付けられる箱形状を呈していることを特徴とする車体フロア構造。
  7. 前記カバー部材は、車両前寄りの前カバー部材と車両後寄りの後カバー部材とに分割され、
    前記後カバー部材は、前記前カバー部材よりも引っ張り強度が高く形成されるとともに、クロスメンバに連結されていることを特徴とする請求項6に記載の車体フロア構造。
  8. 前記後カバー部材とセンタピラーとの間に、車幅方向に延設し前記センタピラーと前記クロスメンバとを連結する補強ブラケットが介設されていることを特徴とする請求項7に記載の車体フロア構造。
JP2017085946A 2017-04-25 2017-04-25 車体フロア構造 Active JP6538103B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017085946A JP6538103B2 (ja) 2017-04-25 2017-04-25 車体フロア構造
CN201810373372.7A CN108725599B (zh) 2017-04-25 2018-04-24 车身底板构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017085946A JP6538103B2 (ja) 2017-04-25 2017-04-25 車体フロア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018184047A JP2018184047A (ja) 2018-11-22
JP6538103B2 true JP6538103B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=63939813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017085946A Active JP6538103B2 (ja) 2017-04-25 2017-04-25 車体フロア構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6538103B2 (ja)
CN (1) CN108725599B (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040100027A (ko) * 2003-05-21 2004-12-02 현대자동차주식회사 자동차용 리어플로어부의 구조
JP4765554B2 (ja) * 2005-10-31 2011-09-07 トヨタ自動車株式会社 車両骨格構造
JP4459984B2 (ja) * 2007-06-19 2010-04-28 本田技研工業株式会社 車体フロア構造
JP5062886B2 (ja) * 2007-12-14 2012-10-31 ダイハツ工業株式会社 車両の車体構造
JP5785483B2 (ja) * 2011-11-25 2015-09-30 本田技研工業株式会社 車体側部構造
MX352297B (es) * 2012-04-10 2017-11-17 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp Carrocería de vehículo.
JP6172062B2 (ja) * 2014-06-13 2017-08-02 トヨタ車体株式会社 車両のマウント構造
JP6277948B2 (ja) * 2014-12-05 2018-02-14 マツダ株式会社 自動車の下部車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN108725599A (zh) 2018-11-02
CN108725599B (zh) 2021-02-05
JP2018184047A (ja) 2018-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109292007B (zh) 车辆下部构造
US9227666B2 (en) Vehicle frame structure
JP5088570B2 (ja) 車両のセンターピラー構造
US10807644B2 (en) Vehicle front structure
JP5999134B2 (ja) 車両前部構造
JP4853243B2 (ja) 車体下部構造
WO2016208374A1 (ja) 車体前部構造
JP2007153314A (ja) 車体前部構造および連結部材
JP6507816B2 (ja) 車両後部構造
JP6600873B2 (ja) 車体構造
JP2016084031A (ja) 車両側部構造
WO2015072392A1 (ja) 車両の側部車体構造
JP2009214561A (ja) 自動車の車体構造
JP4483768B2 (ja) ルーフサイド構造
JP2007062590A (ja) 車体後部構造
JP2007038718A (ja) 自動車の上部車体構造
WO2016208409A1 (ja) 車体前部構造
JP2014125000A (ja) リヤバンパリインフォースメント構造及び車両後部構造
JP6961666B2 (ja) 車体側部構造
JP6538103B2 (ja) 車体フロア構造
JP5096534B2 (ja) 自動車の車体側部構造
WO2016060091A1 (ja) 車両フロア構造
JP5922064B2 (ja) 車両のフェンダーパネル支持構造
JP6573283B2 (ja) 車体構造
JP5516001B2 (ja) 車両の側部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6538103

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150