JP6536391B2 - 床根太の接続部材及び接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建築物に設けられる床根太の接続部材及び接合構造に関する。
従来から、断面がI字形を呈するI形ビームの端部を横架材に固定して、I形ビームの端部の浮き上がりや床鳴りを防止するものとして、例えば、特許文献1に開示されるI型ビーム取付け金物が提案されている。また、壁上枠の端根太に床根太を取りつけるときに用いるものとして、例えば、特許文献2、3に開示される建築金物等が提案されている。
特許文献1に開示されたI型ビーム取付け金物は、一対の対面させた縦壁と、両縦壁の下端を結合した受け壁とを備え、受け壁を除いてそれぞれの壁に釘孔が形成されて、一対の縦壁にI型ビームの下方フランジの内側面に係合する係止爪を一対の縦壁間である内側へと突出させて、かつ、それぞれの係止爪が外側方向へ弾性変形可能に設けられている。
特許文献2に開示された建築金物は、一対の側壁部と、一対の側壁部を連結する連結部と、一対の側壁部のそれぞれの端部を端根太に取り付ける取付部とを有し、床根太がその間に挟み込まれて、一対の側壁部のそれぞれは、その端根太側で且つ壁上枠側となる部分に切欠部を有し、切欠部を除いた底面側で連結部により連結されている。
特許文献3に開示された小梁と大梁との接合方法は、大梁のウェブにガセットプレートを溶接して、このガセットプレートの両側にガイド板を溶接するものであり、このガイド板の隙間が上端部でV型に拡がるように構成される。小梁は、梁端部の下フランジが切り欠かれて、この切り欠き部のウェブがガイド板の間の隙間に挿入されるように、ユニットフロアを吊り下ろして、梁端部の上フランジがガイド板の上端に当接されて支持される。
実用新案登録第3126276号公報 特開2005−188213号公報 特開2004−278210号公報
特許文献1に開示されたI型ビーム取付け金物は、一対の縦壁から突出して形成された係止爪が外側方向へ弾性変形可能に設けられて、I型ビームの下方フランジと係止爪とが互いに係合することで、I形ビームの端部の浮き上がりを防止できるものとする。しかし、特許文献1に開示されたI型ビーム取付け金物は、I型ビームの下方フランジに向けて係止爪が縦向きに突出して、係止爪の面外方向の曲げ剛性により下方フランジを拘束するため、係合部分での剛性が十分に確保されないものとなる。このため、特許文献1に開示されたI型ビーム取付け金物は、鋼製梁等の高剛性の下フランジが係止爪に係合されると、係止爪がめくれあがるように変形して、横架材への固定が不十分となるおそれがある。
また、特許文献2に開示された建築金物は、木造ツーバイフォー住宅の床構造において、木製の端根太と薄板軽量形鋼の床根太との寸法が合わず、両者の上面が一致しない場合であっても、部材組替をすることなく適切な接合部が得られるものとする。しかし、特許文献2に開示された建築金物は、薄板軽量形鋼の床根太が一対の側壁部及び連結部で支持されるものであり、軽量H形鋼等の床根太を支持することができない。また、特許文献2に開示された建築金物は、一対の側壁部及び連結部で薄板軽量形鋼の床根太を仮支持するときに、薄板軽量形鋼の床根太の浮き上がりを防止するための拘束要素がないため、薄板軽量形鋼の床根太の仮支持が不十分となるという問題点があった。
さらに、特許文献3に開示された小梁と大梁との接合方法は、小梁のウェブがガイド板の間の隙間に挿入されて、ガセットプレート及びガイド板で小梁が支持されるものとする。しかし、特許文献3に開示された小梁と大梁との接合方法は、大梁、ガセットプレート及びガイド板の溶接作業だけでなく、小梁の下フランジの切欠加工をも必要として、部品点数及び加工手間が多いため、材料コスト、施工コストが増大するという問題点があった。そして、特許文献3に開示された小梁と大梁との接合方法は、ガセットプレートに溶接されたガイド板で小梁を仮支持するときに、小梁の浮き上がりを防止するための拘束要素がないため、小梁の仮支持が不十分となるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、床根太の浮き上がりに対する高い拘束力を確保しながら、床根太の揚重作業の効率を向上させた床根太の接続部材及び接合構造を提供することにある。
第1発明に係る床根太の接続部材は、建築物に設けられる床根太の接続部材であって、フランジ及びウェブが形成された床根太を周囲部材に接合するための接続部材を備え、前記接続部材は、前記周囲部材から突出して互いに離間した一対の側板と、前記床根太の幅方向に延びる受け板とを有して、一対の前記側板及び前記受け板に取り囲まれて前記床根太が挿通される挿通部が形成されるとともに、前記側板は、一対の前記側板の何れか一方又は両方に、前記挿通部で前記床根太の材軸方向となる横向きに突出する突出片が形成されて、前記突出片は、前記受け板から高さ方向に離間させた位置に下端縁が形成されて、前記側板の面外方向に弾性変形するものとなることを特徴とする。
第2発明に係る床根太の接続部材は、第1発明において、前記突出片は、前記床根太の材軸方向となる横向きに湾曲又は屈曲して形成されることを特徴とする。
第3発明に係る床根太の接続部材は、第1発明又は第2発明において、前記突出片は、前記挿通部の内側に向けて突出しないように上端縁が形成されるとともに、前記挿通部の内側に向けて突出して前記下端縁が形成されることを特徴とする。
第4発明に係る床根太の接続部材は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記突出片は、前記床根太の材軸方向で前記周囲部材側に向けて横向きに開口して形成されることを特徴とする。
第5発明に係る床根太の接続部材は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記突出片は、前記側板での高さ方向の切欠高さが、材軸方向の切欠幅の0.75倍以上の大きさとなることを特徴とする。
第6発明に係る床根太の接合構造は、建築物に設けられる床根太の接合構造であって、フランジ及びウェブが形成された床根太と、前記床根太を周囲部材に接合するための接続部材とを備え、前記接続部材は、前記周囲部材から突出して互いに離間した一対の側板と、前記床根太の幅方向に延びる受け板とを有して、一対の前記側板及び前記受け板に取り囲まれて前記床根太が挿通される挿通部が形成されるとともに、前記側板は、一対の前記側板の何れか一方又は両方に、前記挿通部で前記床根太の材軸方向となる横向きに突出する突出片が形成されて、前記突出片は、前記受け板から高さ方向に離間させた位置に下端縁が形成されて、前記側板の面外方向に弾性変形するものとなり、前記床根太は、高さ方向に一対となった前記フランジの幅方向の中間部又は片端部に、高さ方向に延びる前記ウェブが形成されて、前記床根太の下部の前記フランジとなる下フランジが、前記突出片の下端縁と前記受け板との間に配置された状態で、前記受け板と接合されるものとなることを特徴とする。
第7発明に係る床根太の接合構造は、第6発明において、前記床根太は、高さ方向で一対となった前記フランジの幅方向の中間部に、高さ方向に延びる前記ウェブが形成された軽量H形鋼、又は、前記フランジの幅方向の片端部から、前記ウェブが形成された薄板軽量形鋼が用いられることを特徴とする。
第1発明〜第7発明によれば、受け板と突出片とで床根太の下フランジが挟まれて、床根太の高さ方向の移動が拘束されるとともに、一対の側板で床根太の下フランジが幅方向に挟まれて、床根太の幅方向の移動が拘束されるため、接続部材の受け板と床根太の下フランジとをボルト接合等する前の仮支持の状態であっても、接続部材に仮支持された床根太の拘束力を高めることが可能となる。
第1発明〜第7発明によれば、接続部材の突出片が横向きに突出することで、床根太の浮き上がりに対して、突出片が面内せん断抵抗を発揮するものとなり、床根太の浮き上がりに対する高い拘束力を確保することが可能となる。
第1発明〜第7発明によれば、床根太を落とし込んで仮支持させた後に、仮支持された床根太から即座にクレーンをリリースすることで、別の接合箇所での床根太の揚重作業を実施できるため、床根太の揚重作業を順次効率的に実施して、床根太の揚重作業の効率を向上させることが可能となる。
第1発明〜第7発明によれば、従来技術のようなガセットプレート及びガイド板の溶接作業、又は、床根太の下フランジの切欠加工等の煩雑な作業を必要とせず、製作容易性の高い接続部材を用いて床根太を支持できるため、部品点数及び加工手間を削減させて、材料コスト、施工コストを低減させることが可能となる。
特に、第2発明によれば、突出片が横向きに突出して湾曲又は屈曲して形成されることで、湾曲又は屈曲した突出片の面内方向の抵抗を高くして、突出片による面内せん断抵抗力を向上させることが可能となる。
特に、第3発明によれば、突出片の上端縁が挿通部に突出しないように形成されることで、床根太を挿通部に落とし込むときに、床根太の下フランジと突出片の上端縁とが干渉し難いものとなり、床根太を挿通部に円滑に挿通させることが可能となる。
特に、第4発明によれば、床根太の材軸方向で周囲部材側に向けて横向きに開口して突出片が形成されることで、突出片の上端縁が挿通部に突出する場合でも、床根太を材軸方向に傾斜させる方法等により、床根太の下フランジと突出片の上端縁との干渉を低減することができる。
特に、第5発明によれば、突出片の高さ方向の切欠高さが、突出片の材軸方向の切欠幅の0.75倍以上の大きさとなることで、突出片による面内せん断抵抗力を十分に確保することが可能となる。
特に、第6発明によれば、床根太が接続部材に仮支持された状態から、床根太の下フランジと接続部材の受け板とが、ねじ接合、ボルト接合、くぎ接合又は溶接接合等でさらに強固に固定されることで、床鳴りを確実に防止することが可能となる。
特に、第7発明によれば、材軸方向のスパン長が3m〜4m程度となる床根太のほかに、5m〜8m超程度の中〜大スパンの床根太にも適用されるものであり、従来のH形鋼等より軽量な軽量H形鋼又は薄板軽量形鋼の床根太が用いられることで、床根太の揚重作業を容易に実施することが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造が設けられる建築物を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造に用いられる断面略H形状の床根太を示す断面図であり、(b)は、断面略C形状の床根太を示す断面図である。 本発明を適用した床根太の接合構造を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で周囲部材に取り付けられた接続部材を示す正面図であり、(b)、(c)は、その背面板の変形例を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で周囲部材に取り付けられた接続部材を示す側面図であり、(b)、その周囲部材側に開口した突出片を示す平面図であり、(c)は、その周囲部材の反対側に開口した突出片を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で略直線状に傾斜して横向きに突出した突出片を示す平面図であり、(b)は、その湾曲した突出片を示す平面図であり、(c)は、その屈曲した突出片を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で略矩形状の突出片が形成された接続部材を示す正面図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で略三角形状の突出片が形成された接続部材を示す正面図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。 本発明を適用した床根太の接合構造で挿通部に突出しないように形成された突出片の上端縁を示す斜視図である。 本発明を適用した床根太の接合構造で接続部材の挿通部に挿通される断面略H形状の床根太を示す正面図である。 本発明を適用した床根太の接合構造で接続部材の挿通部に挿通される断面略C形状の床根太を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で受け板に接合された床根太の下フランジを示す正面図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。 (a)は、本発明を適用した床根太の接合構造で横向きの突出片が面内せん断抵抗力を発揮した状態を示す側面図であり、(b)は、その正面図である。 (a)は、従来のI型ビーム取付け金物で縦向きの係止爪がめくれあがるように変形する状態を示す側面図であり、(b)は、その正面図である。 本発明を適用した床根太の接合構造で突出片の上端縁と干渉しないように挿通される床根太の下フランジを示す正面図である。 突出片が面内せん断抵抗力を発揮するときの弾性限界率と切欠幅に対する切欠高さの比率との関係を示すグラフである。
以下、本発明を適用した床根太の接続部材4及び接合構造1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図1に示すように、主に、一戸建て住宅等の比較的小規模な建築物8、又は、店舗併用住宅又は介護老人保健施設等の比較的大規模な建築物8において、床材80等を支持する床根太2を接合するために設けられる。なお、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図1に示す軸組工法だけでなく、木造ツーバイフォー等の枠組壁工法、その他の床根太を要する工法に設けられてもよい。
床根太2は、所定の断面形状の形鋼が用いられて、端根太31又は柱32等の周囲部材3に、材軸方向Xの端部が接合される。端根太31又は柱32等の周囲部材3は、無垢材、集成材、LVL又はCLT等の木材が用いられて、建築物8の外周等に設けられる。
床根太2は、材軸方向Xに対する断面方向で、図2(a)に示すように、断面略H形状に形成されたH形鋼が用いられる。ここで、H形鋼は、ロール成形、アーク溶接、レーザー溶接等による組立、電気抵抗溶接による組立等、どのような製造法で製造されてもよく、また、比較的細幅のI形鋼が用いられてもよい。また、床根太2は、これに限らず、図2(b)に示すように、断面略C形状に形成された溝形鋼又はリップ付溝形鋼等が用いられてもよい。ここで、溝形鋼又はリップ付き溝形鋼等は、ロール成形、プレス成形等、どのような製造法で製造されてもよい。
床根太2は、図2に示すように、幅方向Yに延びて高さ方向Zで一対となったフランジ21、及び、高さ方向Zに延びるウェブ24が形成される。床根太2は、上部のフランジ21となる上フランジ22と、下部のフランジ21となる下フランジ23とが、高さ方向Zに延びるウェブ24で連結されて、互いに略平行となるように形成される。
床根太2は、一対となったフランジ21の幅方向Yの中間部21a又は片端部21bに、ウェブ24の高さ方向Zの上下端部が連結されて、上フランジ22及び下フランジ23とウェブ24とが、互いに略直交するように形成される。床根太2は、幅方向Yでウェブ24の両側又は片側に突出して、一対となったフランジ21が形成される。
床根太2は、図2(a)に示すように、断面略H形状に形成されたH形鋼が用いられる場合に、上フランジ22及び下フランジ23の幅方向Yの中間部21aから、ウェブ24が形成された軽量H形鋼が用いられることが望ましい。ここで、軽量H形鋼とは、ロール成形、レーザー溶接による組立、電気抵抗溶接による組立、アーク溶接による組立等によって製造された、フランジ21及びウェブ24の板厚が12mm以下であるH形鋼をいう。
軽量H形鋼の床根太2は、例えば、高さ方向Zに延びる高さ寸法Hが、80mm〜450mm程度となり、ウェブ24の板厚寸法t1が、2.3mm〜6mm程度となる。また、軽量H形鋼の床根太2は、幅方向Yに延びる幅寸法Bが、40mm〜200mm程度となり、フランジ21の板厚寸法t2が、2.3mm〜12mm程度となる。
床根太2は、図2(b)に示すように、断面略C形状に形成された溝形鋼が用いられる場合に、上フランジ22及び下フランジ23の幅方向Yの片端部21bから、ウェブ24が折曲加工等で連続して形成された薄板軽量形鋼が用いられることが望ましい。
薄板軽量形鋼の床根太2は、例えば、高さ方向Zに延びる高さ寸法Hが、89mm〜300mm程度となり、幅方向Yに延びる幅寸法Bが、30mm〜50mm程度となる。また、薄板軽量形鋼の床根太2は、フランジ21及びウェブ24の板厚寸法t3が、0.8mm〜2.2mm程度となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図3に示すように、フランジ21及びウェブ24で形成された床根太2と、床根太2を周囲部材3に接合するための接続部材4とを備えて、床根太2と周囲部材3とを互いに略直交させた接合箇所に設けられる。
本発明を適用した床根太の接続部材4は、周囲部材3の側面30から突出して高さ方向Zに延びる一対の側板41と、周囲部材3の側面30から突出して幅方向Yに延びる受け板42とを有して、必要に応じて、床根太2と略直交する周囲部材3の側面30に当接される背面板40を有する。
接続部材4は、略平板状の鋼板等を折曲加工等することで、背面板40と、一対の側板41と、受け板42とが、互いに略直交して各々が略平板状に形成されて、背面板40が周囲部材3の側面30にねじ接合又はボルト接合等により取り付けられる。
接続部材4は、幅方向Yで互いに離間して一対の側板41が形成されるとともに、一対の側板41及び受け板42に取り囲まれて挿通部Sが形成される。接続部材4は、幅方向Yの両側に一対の側板41が配置されるとともに、高さ方向Zの下側に受け板42が配置されて、高さ方向Zの上方から床根太2が挿通部Sに挿通されるものとなる。
背面板40は、例えば、図4(a)に示すように、各々の側板41の材軸方向Xの片端から、挿通部Sの外側Dに向けて連続して、幅方向Yに延びて形成される。背面板40は、これに限らず、図4(b)に示すように、挿通部Sの内側Eに向けて幅方向Yに延びるとともに、必要に応じて、一対の側板41の各々の材軸方向Xの片端まで幅方向Yに連続させて架設されてもよい。また、背面板40は、図4(c)に示すように、各々の側板41の材軸方向Xの片端から幅方向Yに連続させることなく設けられてもよい。
受け板42は、幅方向Yに延びて形成されることで、挿通部Sの内側Eに上面42aが配置されて、必要に応じて、一対の側板41の下端部41aに架設される。受け板42は、各々の側板41の高さ方向Zの下端部41aから連続する位置に形成されるほか、各々の側板41の下端部41aから高さ方向Zに離間した位置に形成されてもよい。
一対の側板41は、図5に示すように、互いに略平行等となるように配置されることで、挿通部Sの外側Dと内側Eとを幅方向Yに隔てるものとなる。各々の側板41は、材軸方向X及び高さ方向Zに延びて略平板状に形成されることで、材軸方向X及び高さ方向Zが面内方向となり、挿通部Sの外側Dと内側Eとを隔てる幅方向Yが面外方向となる。
側板41は、一対の側板41の何れか一方又は両方に、幅方向Yで挿通部Sの内側Eに向けて突出する突出片5が形成される。側板41は、図5(a)に示すように、略平板状に形成された鋼板等に、高さ方向Zに延びる切欠加工等を実施することで、高さ方向Zの上端縁5aから下端縁5bまで連続して、所定の切欠高さαの突出片5が形成される。
側板41は、高さ方向Zに延びる切欠加工等を実施することで、図5(b)、図5(c)に示すように、突出片5の基端部5cが、側板41に接続されるとともに、突出片5の先端部5dが、挿通部Sの内側Eに向けて、側板41から幅方向Yに離間する。側板41は、材軸方向Xの基端部5cから先端部5dまで連続して、所定の切欠幅βの突出片5が形成される。
側板41は、図5に示すように、突出片5の基端部5c及び先端部5dが、受け板42の上面42aと交差する方向で、高さ方向Zに延びて形成される。このとき、側板41は、挿通部Sの内側Eに形成される突出片5が、突出片5の基端部5cから先端部5dまで材軸方向Xに傾斜して、材軸方向Xとなる横向きに突出するものとなる。
なお、突出片5は、図5(b)に示すように、先端部5dが基端部5cより背面板40側に配置されることで、材軸方向Xで周囲部材3側に向けて横向きに開口するものとなる。また、突出片5は、図5(c)に示すように、基端部5cが先端部5dより背面板40側に配置されることで、材軸方向Xで周囲部材3の反対側に向けて横向きに開口するものとなる。
突出片5は、図6(a)に示すように、基端部5cから先端部5dまで、材軸方向Xとなる横向きに突出して、材軸方向Xで略直線状に傾斜するものとなる。また、突出片5は、材軸方向Xとなる横向きに突出して、図6(b)に示すように、略円弧状等に湾曲して形成されてもよく、図6(c)に示すように、略く字状等に屈曲して形成されてもよい。
突出片5は、図7(a)に示すように、受け板42の上面42aから高さ方向Zに離間させた位置に下端縁5bが形成されて、また、側板41の面外方向に弾性変形するものとなる。このとき、突出片5は、図7(b)に示すように、特に、受け板42の上面42aと下端縁5bとの間に、高さ方向Zに所定の間隙寸法γとなる間隙50が形成される。
突出片5は、図7に示すように、基端部5cと先端部5dとが互いに略平行となるように高さ方向Zに延びるとともに、上端縁5aと下端縁5bとが互いに略平行となるように材軸方向Xに延びることで、略矩形状に形成されるものとなる。
また、突出片5は、図8に示すように、上端縁5aを頂点とするとともに、下端縁5bを底辺として、略三角形状に形成されてもよい。このとき、突出片5は、基端部5c及び先端部5dの何れか一方又は両方が、高さ方向Zに傾斜して形成されて、例えば、基端部5cと下端縁5bとを略直交させた略直角三角形状等に形成されるものとなる。
突出片5は、図7に示す略矩形状に形成される場合に、図9(a)、図9(b)に示すように、上端縁5aのみを部分的に折曲加工等することで、側板41との略同一平面内に上端縁5aが配置されてもよい。また、突出片5は、図8に示す略三角形状に形成される場合に、図9(c)に示すように、上端縁5aが略三角形状の頂点として略鋭角状に形成されることで、側板41との略同一平面内に上端縁5aが配置されてもよい。
このとき、突出片5は、図9に示すように、側板41との略同一平面内に上端縁5aが配置されることで、挿通部Sの内側Eに向けて突出しないように上端縁5aが形成されるとともに、挿通部Sの内側Eに向けて突出して下端縁5bが形成される。なお、突出片5は、側板41との略同一平面内に上端縁5aが配置されるもののほか、挿通部Sの外側Dまで突出させて上端縁5aが配置されてもよい。
突出片5は、図7に示す略矩形状に形成される場合、又は、図8に示す略三角形状に形成される場合の何れにおいても、基端部5c及び先端部5dが、受け板42の上面42aと交差する方向で、高さ方向Zに延びて形成される。このとき、突出片5は、受け板42の上面42aから下端縁5bを離間させるとともに、基端部5cから先端部5dまで材軸方向Xに傾斜して、材軸方向Xとなる横向きに突出するものとなる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図10、図11に示すように、高さ方向Zの上方から床根太2がクレーン等で落とし込まれて、図10に示す断面略H形状の床根太2、又は、図11に示す断面略C形状の床根太2が、接続部材4の挿通部Sに挿通される。
最初に、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図10(a)、図11(a)に示すように、床根太2の下フランジ23から挿通部Sに挿通されて、突出片5の上端縁5aに近接する位置まで、床根太2が側板41の上方から落とし込まれる。このとき、突出片5は、挿通部Sの内側Eに向けて突出した状態となっている。
次に、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2がさらに落とし込まれることで、図10(b)、図11(b)に示すように、床根太2の下フランジ23の幅方向Yの端部で、突出片5が挿通部Sの外側Dに向けて押圧される。このとき、突出片5は、側板41の面外方向に弾性変形して、挿通部Sの内側Eにほとんど突出しない状態となる。
最後に、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2がさらに落とし込まれるとともに、図10(c)、図11(c)に示すように、床根太2の下フランジ23が受け板42の上面42aに当接されて、床根太2の落とし込みが完了する。このとき、突出片5は、挿通部Sの内側Eに向けて突出しない状態から、側板41の面外方向に弾性変形によってもどることで、挿通部Sの内側Eに向けて再び突出した状態となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、特に、床根太2の下フランジ23の板厚寸法が、受け板42の上面42aと突出片5の下端縁5bとの間に形成された間隙50の間隙寸法γ以下の大きさとなる。このとき、床根太2は、受け板42の上面42aと突出片5の下端縁5bとの間に下フランジ23が配置されて、受け板42と突出片5とで下フランジ23の幅方向Yの端部が高さ方向Zに挟まれた状態となる。
さらに、本発明を適用した床根太の接合構造1は、必要に応じて、図12に示すように、床根太2の下フランジ23と接続部材4の受け板42とが、ねじ接合、ボルト接合、くぎ接合又は溶接接合等で接合されてもよい。このとき、接続部材4は、床根太2の下フランジ23が、突出片5の下端縁5bと受け板42との間に配置された状態で、高さ方向Zに貫通して設けられたドリルねじ、ボルト43等により、受け板42と接合されるものとなる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図10、図11に示すように、接続部材4の挿通部Sに床根太2が挿通されて、受け板42の上面42aと突出片5の下端縁5bとの間に床根太2の下フランジ23が配置される。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、受け板42と突出片5とで床根太2の下フランジ23が挟まれて、床根太2の高さ方向Zの移動が拘束されるものとなる。
また、本発明を適用した床根太の接合構造1は、接続部材4の一対の側板41で床根太2の下フランジ23が幅方向Yに挟まれて、床根太2の幅方向Yの移動が拘束されるものとなる。なお、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2の材軸方向Xの両端部の各々で、接続部材4の挿通部Sに床根太2が挿通されることで、床根太2の材軸方向Xの移動も拘束されるものとなる。
このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、周囲部材3に取り付けられた接続部材4に、床根太2の高さ方向Z、幅方向Y及び材軸方向Xの移動が拘束されて、床根太2が支持された状態となる。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、接続部材4の受け板42と床根太2の下フランジ23とをボルト接合等する前の仮支持の状態であっても、接続部材4に仮支持された床根太2の拘束力を高めることが可能となる。
なお、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2の下フランジ23と接続部材4の受け板42とのボルト接合等を必ずしも要さず、これらがボルト接合等されない場合には、床根太2が仮支持された状態で、床根太2と周囲部材3との接合が完了する。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2をボルト接合等していない状態で、床根太2が本支持された状態となる。
また、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2を落とし込んで接続部材4に仮支持させた後に、仮支持された床根太2からクレーン等をリリースして、別の接合箇所でのクレーン等による床根太2の揚重作業を実施できる。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2を接続部材4に仮支持させた後に、床根太2から即座にクレーンをリリースすることで、床根太2の揚重作業を順次効率的に実施して、床根太2の揚重作業の効率を向上させることが可能となる。
また、本発明を適用した床根太の接合構造1は、従来技術のようなガセットプレート及びガイド板の溶接作業、又は、床根太2の下フランジ23の加工等を必要とすることなく、製作容易性の高い接続部材4で床根太2を支持することができる。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2の加工等の煩雑な作業を必要とせず、製作容易性の高い接続部材4が用いられることで、部品点数及び加工手間を削減させて、材料コスト、施工コストを低減させることが可能となる。
ここで、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図13に示すように、接続部材4の側板41に形成される突出片5が、特に、床根太2の材軸方向Xとなる横向きに突出する。そして、本発明を適用した床根太の接合構造1は、受け板42と突出片5とで床根太2の下フランジ23が挟まれて、床根太2の高さ方向Zの移動が拘束されるものとなる。
このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2の下フランジ23が高さ方向Zに浮き上がろうとして、受け板42と突出片5とに挟まれた床根太2の下フランジ23から、突出片5の下端縁5bに浮上力Pが作用する。本発明を適用した床根太の接合構造1は、特に、接続部材4の突出片5が横向きに突出することから、突出片5の下端縁5bに作用する浮上力Pに対して、突出片5が面内せん断抵抗力を発揮するものとなる。
これに対して、従来のI型ビーム取付け金物9は、図14に示すように、係止爪90が縦壁91から縦向きに突出して、係止爪90の根元部分90aでの面外方向の曲げ剛性により、床根太2の下フランジ23を拘束する。このため、従来のI型ビーム取付け金物9は、図14(a)に示すように、床根太2の下フランジ23から係止爪90に浮上力Pが作用すると、図14(b)に示すように、係止爪90が上向きにめくれあがるように変形して、床根太2の拘束が不十分となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図13に示すように、接続部材4の突出片5が横向きに突出することで、床根太2の浮き上がりに対して、突出片5が面内せん断抵抗を発揮して、床根太2が高さ方向Zで十分に拘束されるものとなる。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、接続部材4の受け板42と床根太2の下フランジ23とをボルト接合等する前の仮支持の状態であっても、床根太2が横向きの突出片5に十分に拘束されて、床根太2の浮き上がりに対する高い拘束力を確保することが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図5に示すように、突出片5の高さ方向Zの切欠高さαが、突出片5の材軸方向Xの切欠幅βの0.75倍以上の大きさとなることが望ましい。ここで、突出片5が面内せん断抵抗力を発揮するときの弾性限界率(=浮上力P/突出片5の抵抗値)は、浮上力P、突出片5の板厚t、切欠高さα、切欠幅β、降伏応力σyとの関係で、下記(1)式から算出される。
Figure 0006536391
図16では、突出片5の弾性限界率を縦軸とするとともに、切欠幅βに対する切欠高さαの比率(α/β)を横軸として、上記(1)式により算出される弾性限界率と比率(α/β)との関係を示す。なお、ここでは、弾性限界率が1を超えるときに突出片5が塑性変形するのに対して、弾性限界率が1以下のときに突出片5が弾性変形することを示す。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図16に示すように、切欠幅βに対する切欠高さαの比率(α/β)を0.75以上とすることで、弾性限界率が1以下となり突出片5の弾性変形が維持されるため、面内せん断抵抗力を十分に確保することが可能となる。また、本発明を適用した床根太の接合構造1は、切欠幅βに対する切欠高さαの比率(α/β)を1.0以上とすることで、弾性限界率が約0.5以下となり突出片5の弾性変形が確実なものとなる。
これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、特に、突出片5の高さ方向Zの切欠高さαが、突出片5の材軸方向Xの切欠幅βの0.75倍以上の大きさとなることで、突出片5による面内せん断抵抗力を十分に確保することが可能となる。さらに、本発明を適用した床根太の接合構造1は、突出片5の切欠高さαが、突出片5の切欠幅β以上の大きさとなることで、突出片5による確実な面内せん断抵抗力を実現することができる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図6(a)に示すように、突出片5が横向きに突出して略直線状に傾斜するだけでなく、図6(b)、図6(c)に示すように、湾曲又は屈曲して突出片5が形成されてもよい。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、湾曲又は屈曲した突出片5の面内方向の抵抗を高くして、突出片5による面内せん断抵抗力を向上させることが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、図7に示す略矩形状に形成される場合、又は、図8に示す略三角形状に形成される場合の何れにおいても、図9に示すように、突出片5の上端縁5aが挿通部Sに突出しないように形成されてもよい。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、図15に示すように、床根太2を挿通部Sに落とし込むときに、床根太2の下フランジ23と突出片5の上端縁5aとが干渉し難いものとなり、床根太2を挿通部Sに円滑に挿通させることが可能となる。なお、ここでは、床根太2の下フランジ23と突出片5の上端縁5aとが干渉しないものであれば、突出片5の上端縁5aが挿通部Sに多少突出しても、突出片5の上端縁5aが挿通部Sに突出しないように形成されているものと同視することができる。
なお、本発明を適用した床根太の接合構造1は、突出片5の上端縁5aが挿通部Sに突出する場合でも、床根太2を材軸方向Xに傾斜させる方法等により、床根太2の下フランジ23と突出片5の上端縁5aとの干渉を低減することができる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、必要に応じて、図12に示すように、床根太2の下フランジ23と接続部材4の受け板42とが、ねじ接合、ボルト接合、くぎ接合又は溶接接合等で接合されてもよい。これにより、本発明を適用した床根太の接合構造1は、床根太2が接続部材4に仮支持された状態から、ボルト接合等によりさらに強固に固定されることで、床根太2の拘束力を高めて、床鳴りを確実に防止することが可能となる。
本発明を適用した床根太の接合構造1は、例えば、材軸方向Xのスパン長が3m〜4m程度となる床根太2のほか、5m〜8m超程度の中〜大スパンの床根太2にも適用できる。このとき、本発明を適用した床根太の接合構造1は、特に、図2に示すように、従来のH形鋼等より軽量な軽量H形鋼又は薄板軽量形鋼の床根太2が用いられることで、床根太2の揚重作業を容易に実施することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
1 :床根太の接合構造
2 :床根太
21 :フランジ
21a :中間部
21b :片端部
22 :上フランジ
23 :下フランジ
24 :ウェブ
3 :周囲部材
30 :側面
31 :端根太
32 :柱
4 :接続部材
40 :背面板
41 :側板
41a :下端部
42 :受け板
42a :上面
43 :ボルト
5 :突出片
5a :上端縁
5b :下端縁
5c :基端部
5d :先端部
50 :間隙
8 :建築物
80 :床材
S :挿通部
X :材軸方向
Y :幅方向
Z :高さ方向

Claims (7)

  1. 建築物に設けられる床根太の接続部材であって、
    フランジ及びウェブが形成された床根太を周囲部材に接合するための接続部材を備え、
    前記接続部材は、前記周囲部材から突出して互いに離間した一対の側板と、前記床根太の幅方向に延びる受け板とを有して、一対の前記側板及び前記受け板に取り囲まれて前記床根太が挿通される挿通部が形成されるとともに、
    前記側板は、一対の前記側板の何れか一方又は両方に、前記挿通部で前記床根太の材軸方向となる横向きに突出する突出片が形成されて、
    前記突出片は、前記受け板から高さ方向に離間させた位置に下端縁が形成されて、前記側板の面外方向に弾性変形するものとなること
    を特徴とする床根太の接続部材。
  2. 前記突出片は、前記床根太の材軸方向となる横向きに湾曲又は屈曲して形成されること
    を特徴とする請求項1記載の床根太の接続部材。
  3. 前記突出片は、前記挿通部の内側に向けて突出しないように上端縁が形成されるとともに、前記挿通部の内側に向けて突出して前記下端縁が形成されること
    を特徴とする請求項1又は2記載の床根太の接続部材。
  4. 前記突出片は、前記床根太の材軸方向で前記周囲部材側に向けて横向きに開口して形成されること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の床根太の接続部材。
  5. 前記突出片は、前記側板での高さ方向の切欠高さが、材軸方向の切欠幅の0.75倍以上の大きさとなること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の床根太の接続部材。
  6. 建築物に設けられる床根太の接合構造であって、
    フランジ及びウェブが形成された床根太と、前記床根太を周囲部材に接合するための接続部材とを備え、
    前記接続部材は、前記周囲部材から突出して互いに離間した一対の側板と、前記床根太の幅方向に延びる受け板とを有して、一対の前記側板及び前記受け板に取り囲まれて前記床根太が挿通される挿通部が形成されるとともに、
    前記側板は、一対の前記側板の何れか一方又は両方に、前記挿通部で前記床根太の材軸方向となる横向きに突出する突出片が形成されて、
    前記突出片は、前記受け板から高さ方向に離間させた位置に下端縁が形成されて、前記側板の面外方向に弾性変形するものとなり、
    前記床根太は、高さ方向に一対となった前記フランジの幅方向の中間部又は片端部に、高さ方向に延びる前記ウェブが形成されて、前記床根太の下部の前記フランジとなる下フランジが、前記突出片の下端縁と前記受け板との間に配置された状態で、前記受け板と接合されるものとなること
    を特徴とする床根太の接合構造。
  7. 前記床根太は、高さ方向で一対となった前記フランジの幅方向の中間部に、高さ方向に延びる前記ウェブが形成された軽量H形鋼、又は、前記フランジの幅方向の片端部から、前記ウェブが形成された薄板軽量形鋼が用いられること
    を特徴とする請求項6記載の床根太の接合構造。
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