JP6536005B2 - カラーフィルタの製造方法およびカラーフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、CCD、CMOS等の光電変換素子に代表される固体撮像素子に用いるカラーフィルタの製造方法およびカラーフィルタに関する。
デジタルカメラ等に搭載されるCCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)などの固体撮像素子は、近年、高画素化、微細化が進んでおり、特に微細なものでは1.4μm×1.4μmを下回るレベルの画素サイズとなっている。
固体撮像素子は、光電変換素子と一対のカラーフィルタパターンを有し、カラー化を図っている。また、固体撮像素子の光電変換素子が光電変換に寄与する領域は、固体撮像素子のサイズや画素数に依存する。その領域は、固体撮像素子の全面積に対し、20〜40%程度に限られている。その領域が小さいことはそのまま感度低下につながることから、これを補うために光電変換素子上に集光用のマイクロレンズを形成してその領域に集光することが一般的である。
そのカラーフィルタパターンの固体撮像素子上への形成方法は、通常は、特許文献1のようにフォトリソグラフィ工程によりパターンを形成する手法が用いられる。
また、特許文献2のように、ドライエッチング工程を用いることにより固体撮像素子上へカラーフィルタパターンを形成する方法が提案されている。
特開平11−68076号公報 特許第4905760号公報 特開2009−237322号公報
近年、800万画素を超える高精細CCD撮像素子への要求が大きくなり、これら高精細CCDにおいて付随するカラーフィルタパターンの画素サイズが1.4μm×1.4μmを下回るレベルの物への要求が大きくなっており、フォトリソグラフィ工程により形成されたカラーフィルタパターンの解像性の不足が、固体撮像素子の特性に悪影響を及ぼすという問題が生じている。解像性の不足は、1.4μm以下、あるいは1.1μm近傍の画素サイズでは、パターンの形状不良に起因する色むらとなって現れる。
画素サイズが小さくなると、アスペクト比が大きくなる(幅に対して厚みが大きい)ので、本来除去されるべき部分(画素の有効外部分)を完全に除去することができず、残渣となって他の色の画素に悪影響を及ぼしてしまう。残渣を除去するために現像時間を延長するなどの方法を行っているが、硬化させた必要な画素まで剥がれてしまうという問題も発生している。
また、フォトリソグラフィ工程によるパターニングでは、パターンのエッジが立つ(ツノができる)という現象があり、画素サイズが微細になってくると、このツノが色ムラなどカラーフィルタ性能に悪影響を及ぼす。
また、満足する分光特性を得ようとすると、カラーフィルタパターンの層の厚さが厚くならざるを得ず、カラーフィルタパターンの層の厚さが厚くなると、画素の微細化が進むに従って、パターンの角が丸まるなど解像度が低下する傾向となる。カラーフィルタパターンの層の厚さを薄くして且つ分光特性を得ようとするとカラーフィルタパターン材料に含まれる顔料濃度を上げる必要があるが、光硬化反応に必要な光がカラーフィルタパターンの層の底部まで届かないので硬化が不充分となり、フォトリソグラフィにおける現像工程で剥離し、画素欠陥を発生するという問題が生じる。
更に、カラーフィルタパターンが厚い場合、製造工程による問題だけではなく、斜め方向から入射した光が隣接する他のカラーフィルタパターンを透過して光電変換素子に入光し、混色や感度低下という問題も発生する。この問題はカラーフィルタパターンの画素サイズが小さくなるにつれて顕著になる。また、入射光の混色という問題は、カラーフィルタパターンと光電変換素子との距離が大きい場合にも生じる。
以上のことから、固体撮像素子の画素数を増やすためには、カラーフィルタパターンの高精細化に加えて、薄型化も重要な課題である。
また、この高精細な固体撮像素子に付随するマイクロレンズの開口率低下(すなわち感度低下)、及びフレア、スミアなどのノイズ増加による画質低下が大きな問題となってきており、マイクロレンズからの入射光の集光性を向上させ、かつ、光電変換素子でのS/N比を向上させるために、レンズ下距離を小さくすることが必要であった。
レンズ下距離が大きい場合には、以下のような2つの問題がある。第1に、レンズ下距離が大きい場合、入射光の取り込み角度が小さくなり、入射光量が減って全体的に暗い表示になる。また、第2に、CMOSやCCDなどの光電変換素子を用いたカメラでは、通常、対物レンズの絞り(F値)により入射光の角度が変化し、開放側では斜め光が増え、集光性低下により感度が低下することや、光電変換素子が形成された半導体チップの画素領域の中央と端部では入射光の角度が大きく異なるため、端部の画素(光電変換素子)への入射光が低下して、表示画面の端部では暗い表示となる。
また、一般に、カラーフィルタパターンは、下地との密着性を良好にするために半導体基板上に平坦化層を形成し、その上に設けられるが、上述のレンズ下距離を小さくし、固体撮像素子の小型化を図るためには、平坦化層をなくすことが望ましい。しかし、感光性を持たせたカラーフィルタパターン材料である感光性カラーレジストは、フォトリソグラフィプロセスで作製する場合、半導体基板との密着性に劣り、現像時に剥離してしまうため、平坦化層をなくすことは困難であった。
このような問題を防止するため、半導体基板表面を薬品により処理することで半導体基板表面に樹脂と結合し易い官能基を導入することが提案されている。しかし、この方法によっても、半導体基板とカラーフィルタパターンの十分な密着性を得ることは出来なかった。
一方、グリーンレジストは、レッドレジストやブルーレジストに比べ、色材の性質上、硬化後の屈折率が低く、固体撮像素子の設計上、問題となっていた。即ち、フォトリソグラフィプロセスに供される感光性カラーレジストは、感光性を必要とするという制約上、硬化後の屈折率が高いものを選択することが困難であった。そのため、3色のカラーフィルタパターンの屈折率が相違した。そのため、マイクロレンズによる集光効果が相違し、かつ反射率にバラツキが生じるという問題があった。
また、以上の問題を解決すべくドライエッチングによりカラーフィルタパターンを形成
する特許文献2の技術が提案された。しかし、特許文献2の技術によるカラーフィルタパターン形成方法では、ウエハ全面での均一な制御、材料変更によるドライエッチング特性の変化、カラーフィルタパターン形状の制御などのドライエッチングによるプロセス条件構築の困難さがあった。更に、カラーフィルタパターン用の層を部分的に除去して開口部を設けた場所では、ドライエッチングによる残渣や、表面改質による密着性の向上、現像性の低下などにより、2色目以降の他の色のカラーフィルタパターンをフォトリソグラフィやドライエッチングを用いて形成した場合に混色が発生する問題が生じた。
また、フォトレジストなどの感光性樹脂マスク材料でマスクしてドライエッチング処理を実施するパターン形成方法では、エッチング処理に用いるプラズマによりフォトレジストがプラズマダメージを受ける傾向がある。しかし、そのプラズマダメージを受けたフォトレジストを、その下層に設けたカラーフィルタパターンや平坦化層などの有機膜にダメージを与えずに除去することが困難であった。すなわち、プラズマダメージを受けたフォトレジストの表層には、プラズマ処理により発生するラジカルが共有結合を形成して架橋化した変質層が形成される。この変質層は有機溶剤に難溶であるため、この変質層を含むフォトレジストを下層の有機膜にダメージを与えずに除去することは困難であった。
また、ドライエッチングでは、カラーフィルタパターン用の層をエッチングで部分的に除去する際、下地の平坦化層やデバイス層にダメージが入る可能性がある問題がある。特許文献3では、この問題を解決するためにエッチングストッパー層を設ける技術が提案されていた。しかし、特許文献3の技術では、作製工程の増加、光透過性の減少、また、前述したデバイス間の距離への影響などの問題が起こる問題があった。
上述のように、従来のカラーフィルタパターン用材料に感光性を持たせてフォトリソグラフィプロセスにより形成されるカラーフィルタパターンは、微細化が進むことにより十分な解像性が得られない、残渣が残りやすい、画素剥がれが生じやすいという問題があり、固体撮像素子の特性を低下させる問題があった。
また、カラーフィルタパターンと光電変換素子との距離、及びマイクロレンズと光電変換素子との距離(レンズ下距離)が大きいという問題があった。またこれらの問題を解決するためにドライエッチングを用いる方法でも、プロセスの制御の困難さや、ドライエッチングによって形成された開口部でも残渣が残りやすい点や、マスク材の除去の困難さ、下層へのダメージなどが有り、これらを考慮することでプロセスが複雑になるという問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、カラーフィルタのパターン形状不良や残渣、剥れなどを生じさせることなくカラーフィルタが形成され、固体撮像素子の光電変換素子との距離を小さくできるカラーフィルタを製造することを目的とする。また、カラーフィルタの画素間での反射率のバラツキを抑制でき、固体撮像素子のデバイス作製のプロセス条件の最適化が容易であり、デバイス作製のプロセスを複雑にすることなくカラーフィルタを製造できる方法、及び、固体撮像素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、半導体基板に二次元的に配置された光電変換素子と、該光電変換素子のそれぞれに対応して前記半導体基板上に配設された複数色のカラーフィルタパターンを含むカラーフィルタの製造方法であって、前記複数色のカラーフィルタパターンのうち少なくとも最初に形成される1色目のカラーフィルタパターンの製造方法が以下の工程を含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
(a)半導体基板上に、1色目のカラーフィルタパターンの配置位置に開口部を形成した
感光性樹脂マスク材料のパターンを形成する工程と、
(b)カラーフィルタパターン用材料を、前記半導体基板の全面に塗布し前記感光性樹脂マスク材料の前記開口部に充填する工程と、
(c)前記感光性樹脂マスク材料が変質しない低温で加熱することで、前記カラーフィルタパターン用材料の層を仮硬化させる工程と、
(d)前記半導体基板の全面の前記カラーフィルタパターン用材料の所望の層厚の除去を行うことで前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させる工程と、
(e)前記感光性樹脂マスク材料の全体、又は一部、を除去する工程と、
(f)前記カラーフィルタパターン用材料を高温で加熱させて本硬化させる工程。
本発明は、これにより、単純な工程及び容易に設定できるプロセス条件で1色目のカラーフィルタパターンを形成することができる効果がある。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記(a)の工程の感光性樹脂マスク材料が、1.4μm×1.4μm以下のサイズの前記開口部のパターンが解像する材料であって、かつ、少なくとも190nm以上400nm以下の何れかの波長の紫外線照射によって、現像処理によって溶解するように変化する化学反応を起こすポジ型フォトレジストを用いることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記感光性樹脂マスク材料として、現像処理して前記開口部を形成した後に、前記感光性樹脂マスク材料を150度摂氏以下の温度で加熱しても、前記開口部が変形せず、更に紫外線を照射することで、現像処理によって溶解するように変化する化学反応を起こすポジ型フォトレジストを用いることを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記(a)の工程の感光性樹脂マスク材料が、1.4μm×1.4μm以下のサイズの前記開口部のパターンが解像する材料であって、かつ、現像処理して前記開口部を形成した後に、前記(c)の工程で前記感光性樹脂マスク材料を150度摂氏以下の温度で加熱して仮硬化させ、更に前記(d)の工程で研磨処理又はエッチバック処理により前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させた後にも、前記感光性樹脂マスク材料が変質せずに前記(e)の工程で剥離、除去できる、ポジ型又はネガ型のフォトレジストを前記感光性樹脂マスク材料として用いたことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記(b)の工程のカラーフィルタパターン用材料として、低温での硬化性が高く、特に前記(c)の工程で150度摂氏以下の温度で加熱し、前記(d)の工程で研磨処理又はエッチバック処理により前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させた後でも形状が変化しない硬化性を持たせたられる熱硬化性樹脂をカラーフィルタパターン用材料に用いたことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記カラーフィルタパターン用材料として、150度摂氏以下の温度の加熱により、膨張及び収縮が起こりにくく、硬化の際に周辺を覆う前記感光性樹脂マスク材料を変形させる圧力が発生しない熱硬化性樹脂を含む前記カラーフィルタパターン用材料を用いたことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記カラーフィルタパターン用材料に、硬化成分として熱硬化性樹脂を含み、顔料の含有率が70%以上のカラーフィルタパターン用材料を用いたことを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、2色目以降のカラーフィルタパターンの作製を、前記1色目のカラーフィルタパターンの作製と同様に、感光性樹脂マスク材料を用い、該感光性樹脂マスク材料の該当する色のカラーフィルタパターンの配置位置に開口部を形成する工程と、前記開口部に該当する色のカラーフィルタパターン用材料を塗布して充填する工程と、前記感光性樹脂マスク材料が変質しない低温で加熱することで、前記該当する色のカラーフィルタパターン用材料の層を仮硬化させる工程と、前記該当する色のカラーフィルタパターン用材料の所望の層厚の除去を行うことで前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させる工程と、前記感光性樹脂マスク材料を除去する工程とを有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、前記感光性樹脂マスク材料にポジ型フォトレジストを用い、前記(e)の工程において、前記感光性樹脂マスク材料の一部の、2色目のカラーフィルタパターンの配置位置に選択的に露光し、現像することで、前記感光性樹脂マスク材料に2色目のカラーフィルタパターンの配置位置の開口部を形成し、該開口部に2色目のカラーフィルタパターン用材料を塗布して充填する工程と、2色目のカラーフィルタパターン用材料の層を仮硬化させる工程と、2色目のカラーフィルタパターン用材料の所望の層厚の除去を行うことで前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させる工程とを有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、上記のカラーフィルタの製造方法であって、最も面積の広いカラーフィルタパターンを前記1色目のカラーフルタパターンにして、前記(a)から(f)の工程で作成し、次に、他の色のカラーフィルタパターンを、感光性を持たせたカラーフィルタパターン用材料をフォトリソグラフィによりパターニングする形成方法、または、感光性を持たせないカラーフィルタパターン用材料の層を塗布後、感光性樹脂マスク材料の層を塗布し露光現像して開口部を設けて、ドライエッチングにより前記カラーフィルタパターン用材料の層をパターニングする形成方法、またはこれらの形成方法を組み合わせて作製することを特徴とするカラーフィルタの製造方法である。
また、本発明は、半導体基板に二次元的に配置された光電変換素子のそれぞれに対応して少なくともグリーンとブルーとレッドのカラーフィルタパターンを前記半導体基板上に配設して形成したカラーフィルタであって、前記グリーンのカラーフィルタパターンが熱硬化性樹脂を用いて形成されており、該熱硬化性樹脂の屈折率が、前記ブルーとレッドのカラーフィルタパターンが含む樹脂の屈折率よりも0.05以上0.2以下高い屈折率であって、グリーンとブルーとレッド各々のカラーフィルタパターンの総体の屈折率が同等の屈折率を持つことを特徴とするカラーフィルタである。
本発明は、半導体基板上に感光性樹脂マスク材料層を塗布して、フォトリソグラフィ技術により1色目のカラーフィルタパターン形成位置に開口部を形成し、その開口部を埋めるようにカラーフィルタパターン用材料の層を塗布することで、高精度にパターンを形成することができる。そして、その後のプロセスはカラーフィルタパターンを硬化させる工程と感光性樹脂マスク材料を除去する工程のみで1色目のカラーフィルタパターンを形成するので、単純な工程及び容易に設定できるプロセス条件で1色目のカラーフィルタパターンを形成することができる効果がある。また、カラーフィルタパターンの形状不良や残渣、剥れなどを生じさせずにカラーフィルタを製造することができる効果がある。
本発明の実施形態に係る固体撮像素子の概略断面図である。 本発明の実施形態に係るカラーフィルタパターンの配列を示す概略平面図である。 本発明の実施形態に係る1色目カラーフィルタパターンの感光性樹脂マスク材料のパターンの開口部の形成工程を工程順に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る1色目カラーフィルタパターンの1色目塗布工程を工程順に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る1色目カラーフィルタパターンの感光性樹脂マスク材料除去工程を工程順に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の2色目カラーフィルタパターンの作製工程を工程順に示す断面図である(その1)。 本発明の第1の実施形態の2色目カラーフィルタパターンの作製工程を工程順に示す断面図である(その2)。 本発明の第1の実施形態の3色目カラーフィルタパターンの作製工程を工程順に示す断面図である(その1)。 本発明の第1の実施形態の3色目カラーフィルタパターンの作製工程を工程順に示す断面図である(その2)。 本発明の第1の実施形態のマイクロレンズの作製工程を工程順に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の2色目以降のカラーフィルタパターン作製工程を工程順に示す断面図である(その1)。 本発明の第2の実施形態の2色目以降のカラーフィルタパターン作製工程を工程順に示す断面図である(その2)。 本発明の第3の実施形態の2色目以降のカラーフィルタパターン作製工程を工程順に示す断面図である(その1)。 本発明の第3の実施形態の2色目以降のカラーフィルタパターン作製工程を工程順に示す断面図である(その2)。 本発明の第3の実施形態の2色目以降のカラーフィルタパターン作製工程を工程順に示す断面図である(その3)。 本発明の第3の実施形態の2色目以降のカラーフィルタパターン作製工程を工程順に示す断面図である(その4)。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態に係る固体撮像素子は、図1に示すように、2次元的に配置された、光を電気信号に変換する機能を有する光電変換素子11を形成した半導体基板10上に、入射光を色分解する各色に対応したカラーフィルタパターン14、15、16を形成する。この各色のカラーフィルタパターン14、15、16は、固体撮像素子の光電変換素子が光電変換に寄与する領域に設置する。その上に、このカラーフィルタパターンの表面を平坦化する平坦化層13、及びこの平坦化層13上に配置された複数のマイクロレンズ17を形成して固体撮像素子の基板を形成する。なお、この平坦化層13は、必ずしも設けなくてもよい。
図2に、各色のカラーフィルタパターン14、15、16の各色の配列を示す平面図を示す。図2に示す配列は、一画素おきにG(緑)フィルタが設けられ、Gフィルタの間に一行おきにR(赤)フィルタとB(青)フィルタが設けられた、いわゆるベイヤー配列である。図2におけるA−A’での断面図が図1となる。
また本実施例では、3色のカラーフィルタパターン14、15、16で形成される図2に示すベイヤー配列の固体撮像素子について説明するが、固体撮像素子は、必ずしも3色に限定されない。4色以上のカラーフィルタパターンを形成する場合、後述する各色のカラーフィルタパターンの作製方法を繰り返して作製する。
(工程1)
次に、本発明の1色目のカラーフィルタパターン14の形成方法について説明する。図3(a)に示すように、光電変換素子11が形成されている半導体基板10を準備する。
次に、この半導体基板10の上に必要に応じて平坦化層12を形成する。平坦化層12は、アクリル系、エポキシ系、ポリイミド系、フェノールノボラック系、ポリエステル系、ウレタン系、メラミン系、尿素系、スチレン系などの樹脂を一つもしくは複数含んだ樹脂を用いることができる。平坦化層12は光電変換素子11作製によるデバイス上面の凹凸を低減する役割と、またカラーフィルタパターン用材料の層の密着性向上に係わる役割を持つ。しかし、前述したように光電変換素子11に入る光の光路長を短くするため、可能であれば省略した方が良い。本実施形態は、従来の感光性カラーフィルタパターン用材料を用いてフォトリソグラフィによってカラーフィルタパターンを製造する方法とは異なり、熱処理によりカラーフィルタパターンを硬化させるため、平坦化層12が無くても密着性を向上させることができる効果がある。そのため、平坦化層12を省略したカラーフィルタを構成できる効果がある。
(感光性樹脂マスク材料の開口部形成工程)
次に、光電変換素子11が形成された半導体基板10の上の平坦化層12上に感光性樹脂マスク材料20を塗布する。
(工程2)
図3(b)のように、この感光性樹脂マスク材料20に対してフォトマスクを用いて露光し、必要なパターン以外が現像液に可溶となる化学反応を起こさせる。
(工程3)
次に、図3(c)のように、現像を行って感光性樹脂マスク材料20の不要部を除去することで、1色目のカラーフィルタパターン14を充填するためのマスク開口部20aを形成した感光性樹脂マスク材料20のパターンを形成する。
(感光性樹脂マスク材料)
感光性樹脂マスク材料20としては、例えば、アクリル系、エポキシ系、ポリイミド系、フェノールノボラック系、その他の感光性を有する樹脂を単独でもしくは複数混合あるいは共重合して用いることができる。感光性樹脂マスク材料20をパターニングするフォトリソグラフィプロセスに用いる露光機はステッパー、アライナー、ミラープロジェクションアライナーなどがあるが、高画素化、微細化の必要な固体撮像素子のカラーフィルタパターン14を形成するにあたっては通常ステッパーを用いるのが一般的である。
この際に用いる感光性樹脂マスク材料20としては、高解像で高精度なパターンを作製するために、一般的なフォトレジストを用いることが望ましい。感光性樹脂マスク材料20に用いるフォトレジストは耐熱性があり高温での安定性が良いフォトレジストが特に好ましい。
具体的には、感光性樹脂マスク材料20に露光、現像プロセスを経てパターン形状を作製した後で、120度摂氏以上150度摂氏以下の温度に加熱しても、形成したマスク開口部20aが膨張又は、収縮する等の変形をしない感光性樹脂マスク材料20を用いることが望ましい。
またこの際に用いるフォトレジストとしては、ポジ型フォトレジストまたは、ネガ型レジストのどちらでも問題ない。しかしながら、後述する第1の実施形態の変形例1でレジ
ストの露光と除去を繰り返す製造方法の場合では、ポジ型フォトレジストを用いる。その感光性樹脂マスク材料20は、150度摂氏以下の温度に加熱した後でも、紫外線で露光することで、化学反応を起こして現像処理により溶解するようになるポジ型フォトレジストが望ましい。
(感光性樹脂マスク材料上へのカラーフィルタパターン用材料の層の塗布工程)
次に、図4(a)のように1色目のカラーフィルタパターン14用材料を塗布する工程について説明する。
最初に作製する、感光性樹脂マスク材料20のマスク開口部20aを充填するように塗布する1色目のカラーフィルタパターン14には、図2のように配列する複数のカラーフィルタパターンのうち、最も面積の広いカラーフィルタパターンを1色目のカラーフィルタパターン14に選択する。一般的には1色目のカラーフィルタパターン14は最も面積の広いグリーンのカラーフィルタパターンを選択して形成することが多い。そのため、本実施形態においても、グリーンのカラーフィルタパターンを1色目のカラーフィルタパターン14として形成する例を主に説明する。
(工程4)
先ず、図4(d)のように、マスク開口部20aを形成した感光性樹脂マスク材料20上に1色目のカラーフィルタ14となるグリーンのカラーフィルタパターン14用材料の層を塗布して、そのマスク開口部20aを充填させる。この際、塗布量は図4(f)の工程6に示すように、感光性樹脂マスク材料20のマスク開口部20aをすべて埋めて、更に、その感光性樹脂マスク材料20の膜厚よりも厚い層厚となるように塗布することで、半導体基板10の全面に、1色目のカラーフィルタ14用材料の層と感光性樹脂マスク材料20とを合わせた総体の層厚を均一に形成する。
1色目のカラーフィルタパターン14用材料には、熱硬化性樹脂を主成分とし、顔料を分散させた樹脂分散液から構成されるカラーフィルタパターン用材料を用いる。そのカラーフィルタパターン14用材料を、マスク開口部20aを形成した感光性樹脂マスク材料20上に塗布することで、その開口にカラーフィルタパターン14用材料を充填させる。そして熱硬化させることによりカラーフィルタパターン14を形成する。
(グリーンのカラーフィルタパターン)
この際に用いるカラーフィルタパターン14用材料としては、たとえば、1色目にグリーンのカラーフィルタパターン14を形成する場合は、1.55〜1.7の屈折率を有するアクリル系、エポキシ系、ポリイミド系、フェノールノボラック系、ポリエステル系、ウレタン系、メラミン系、尿素系、スチレン系及びこれらの共重合物などの樹脂を一つもしくは複数含んだ樹脂を用いることが出来る。
(ブルー及びレッドのカラーフィルタパターン)
また、ブルー及びレッドのカラーフィルタパターンを1色目のカラーフィルタパターン14にする場合は、1.5〜1.6の屈折率を有するアクリル系、エポキシ系、ポリイミド系、フェノールノボラック系、ポリエステル系、ウレタン系、メラミン系、尿素系、スチレン系及びこれらの共重合物などの樹脂を一つもしくは複数含んだ樹脂を用いることが出来る。
特に、高屈折率を達成するためにはフェノール樹脂やポリスチレン樹脂あるいはベンゼン環や芳香族環を導入したポリマーやモノマーを用いることや、ハロゲン基やイオウ原子を有する基などを骨格に導入したアクリル樹脂を用いることができる。これらの樹脂の所望の分光特性となるように顔料を分散することで、所望のカラーフィルタパターン用材料
として用いることができる。
こうして、図4(d)の工程4のカラーフィルタパターン14用材料の層の塗布方法により、感光性樹脂マスク材料20のマスク開口部20a内の全領域にカラーフィルタパターン14用材料を充填し、更に、感光性樹脂マスク材料20の上部に余分なカラーフィルタパターン14用材料の層を形成する。この段階では、カラーフィルタパターン14用材料の層はまだ硬化していない
(工程5)カラーフィルタパターン用材料の低温加熱による仮硬化
次に、図4(e)のように、カラーフィルタパターン14用材料の仮硬化を行う。この場合の仮硬化温度は感光性樹脂マスク材料20に影響の出ない温度での仮硬化が望ましく、具体的には150度摂氏以下の温度で仮硬化させる。更には120度摂氏以下の温度で仮硬化できることがより望ましい。
感光性樹脂マスク材料20に用いるフォトレジストは一般的なフォトリソグラフィ工程では、露光後にPEB(Post Exposure Bake)と呼ばれる、露光によるレジストの化学反応を促進する加熱工程が行われる。この加熱温度域であれば、未露光部のフォトレジストへの影響が軽微な為、前述の温度域が望ましい。また後述する感光性樹脂マスク材料20の除去プロセス次第では、カラーフィルタパターン14用材料の層の硬化ができる温度であれば温度に制限を設けなくても良い。
この際に低温でのカラーフィルタパターン14用材料の層を熱硬化させる仮硬化処理を行うので、カラーフィルタパターン14用材料には低温加熱での硬化性が高い熱硬化性樹脂を含有することが好ましく、加熱した際の膨張または収縮が少ない材料を用いることが好ましい。すなわち、その仮硬化の際に周辺を覆う前記感光性樹脂マスク材料20を変形させる圧力が発生しない熱硬化性樹脂を含むカラーフィルタパターン14用材料を用いることが望ましい。
またこの際の低温での仮硬化処理により形成したカラーフィルタパターン14は、その形状を安定化させ、又、半導体基板10への密着性を向上させることができるように、後に、より高い温度での本硬化処理を行う製造方法が望ましい。
カラーフィルタパターン14に含まれる熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノールノボラック樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、スチレン樹脂、及びこれらの共重合体などの樹脂の1つ叉は複数種を含む樹脂を用いることも可能である。またこの中で特に低温で硬化性が高いものが好ましい。
(工程6)感光性樹脂マスク材料20上の余分なカラーフィルタパターン用材料除去
上記の工程5により、図4(e)のように、1色目のカラーフィルタパターン14用材料の層が仮硬化された状態で、感光性樹脂マスク材料20の上に存在する余分なカラーフィルタパターン14用材料を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)又はエッチバック等を用いることで除去する。
すなわち、図4(f)のように、1色目のカラーフィルタパターン14が、1色目用の光電変換素子11の光電変換に寄与する領域の位置に形成されており、1色目のカラーフィルタパターン14以外の領域には感光性樹脂マスク材料20が表面に露出して形成されているパターンを得る。
工程6の、感光性樹脂マスク材料20の上に存在するカラーフィルタパターン14用材料の除去処理は、CMPなどの研磨処理、または、ドライエッチング技術を用いて平坦化
や所望の層厚を除去するエッチバック処理などにより行う。それにより、図4(f)のように、感光性樹脂マスク材料20を表面に露出させる。
またこの際の研磨処理、又は、エッチバック処理により、1色目のカラーフィルタパターン14用材料の層厚を制御できる。
この感光性樹脂マスク材料20の上に存在するカラーフィルタパターン14用材料の除去工程では、CMPやエッチバック技術に制限されるわけではないが、後述する感光性樹脂マスク材料20の除去工程において、感光性樹脂マスク材料20が変質している場合等に残渣が発生して、感光性樹脂マスク材料20を完全に除去することが困難になることがある。そのため、感光性樹脂マスク材料20を変質させるダメージを与える可能性が少ない除去工程が望ましい。
(感光性樹脂マスク材料除去工程について)
上記の工程6により、図4(f)のように、1色目のカラーフィルタパターン14が所望の位置に形成されており、それ以外の領域には感光性樹脂マスク材料20が表面に露出して形成されているパターンを得る。
次に、図5(g)から(i)の工程により、感光性樹脂マスク材料20を除去し、図6(a)から図7(d)の工程により、再度感光性樹脂マスク材料21を形成し、パターニングすることで、2色目以降のカラーフィルタパターン15、16を入色するためのマスク開口部21aを形成する工程について説明する。
(1色目用の感光性樹脂マスク材料の除去工程)
2色目のカラーフィルタパターン15を形成するために、1色目のカラーフィルタパターン14を形成するために用いた感光性樹脂マスク材料20を除去する。感光性樹脂マスク材料20の除去方法としては、溶剤による除去やアッシングによる除去などの公知の感光性樹脂マスク材料20の剥離技術を用いることができるが、1色目のカラーフィルタパターン用材料に影響の出ない方法が望ましい。
具体的には、以下の工程で処理する。
(工程7)
1色目のカラーフィルタパターン14を形成するために用いる感光性樹脂マスク材料20には、紫外線などで露光することで現像液に溶解するようになるポジ型フォトレジストを用いる。それにより、図5(g)のように、感光性樹脂マスク材料20を有する試料全面に紫外線で露光する。
(工程8)
次に、図5(h)のように、現像処理を行うことで、感光性樹脂マスク材料20のみを除去し、1色目のカラーフィルタパターン14を残すことができる。
この工程で感光性樹脂マスク材料20の残渣の発生を低減するために、前述した1色目のカラーフィルタパターン14用材料の仮硬化の際の加熱の影響が少なくなるために、耐熱性が有るポジ型の感光性樹脂マスク材料20を用いることが望ましい。
また、感光性樹脂マスク材料20の除去方法は、上述の紫外線等での露光による現像除去に限らず、薬液や溶剤を用いることでカラーフィルタパターン14に影響の出ないように、感光性樹脂マスク材料20を溶解、剥離する技術を用いる。あるいは、光励起や酸素プラズマによる感光性樹脂の灰化技術であるアッシング技術を用いる工程などの公知の技術で、感光性樹脂マスク材料20を除去することができる。また、これらの方法を組み合
わせて用いることができる。これらの方法を用いる場合、感光性樹脂マスク材料20は必ずしもポジ型の材料には限定されない。
(カラーフィルタパターン本硬化工程について)
上記の工程8により、図5(h)のように、半導体基板10の光電変換素子11に対応する位置に1色目のカラーフィルタパターン14を所望の層厚で形成することができる。形成されているカラーフィルタパターン14は、感光性樹脂マスク材料20を除去できるようにするために、低温加熱による仮硬化のみを行っている為、耐性が低い状況である。
(工程9)
そのため、半導体基板10との密着性向上や実デバイス利用での耐性を向上させる為に、図5(i)のように、カラーフィルタパターン14の高温加熱による本硬化処理を行う。
本硬化において加熱する温度は、実デバイスに影響の出ない温度であることが好ましく、具体的には300度摂氏以下の温度での加熱であり、特に240度摂氏以下の温度での加熱が望ましい。
なお、カラーフィルタパターン14用材料の種類によっては、低温加熱で十分に硬化が行われている場合、高温加熱による本工程を行わなくても良い。
上述した図3から図5の工程によって、図5(i)のように、半導体基板10の光電変換素子11に対応する位置に1色目のカラーフィルタパターン14が所望の層厚で形成された固体撮像素子を得ることができる。
上述した工程8の、図5(h)のように、1色目のカラーフィルタパターン14の形成用の感光性樹脂マスク材料20を除去する処理では、その感光性樹脂マスク材料20が完全には除去できずに残渣が発生する可能性がある。そのため、工程8で図5のように感光性樹脂マスク材料20を除去した後に、又は、工程9で図5(i)のようにカラーフィルタパターン14を高温加熱して本硬化処理した後に、光励起又は酸素プラズマによるアッシング工程や、薬液や溶剤による洗浄工程など公知の技術で感光性樹脂マスク材料20の残渣を除去することができる。
これにより、2色目以降のカラーフィルタパターンを入色する場合の混色不具合の原因になる1色目用の感光性樹脂マスク材料20の残渣を除去する。また上述の残渣除去を行う際に、形成してある1色目のカラーフィルタパターン14の層厚が低減する。その為、あらかじめ、1色目のカラーフィルタパターン14の層厚を厚く形成しておくなどの対応をする事が望ましい。
(2色目以降のカラーフィルタパターンの形成について)
次に2色目以降の複数色のカラーフィルタパターンの形成工程を行う。2色目以降のカラーフィルタパターンの作製方法は、大きく分けて3つの手法を用いることができる。その3つの手法を、以下で、第1、第2、第3の実施形態として説明する。すなわち、1色目のカラーフィルタパターンと同様の方法で色目以降のカラーフィルタパターンを作製する工程を第1の実施形態として説明し、それ以外の手法を、それぞれ、第2、第3の実施形態として説明する。
(第1の実施形態)
(工程1から9)
第1の実施形態では、工程1から工程9により、図3(a)から図5(i)のように処
理することで、図6(a)のように1色目のカラーフィルタパターン14を作成する。
(工程10)
次に、図6(b)のように、前述した1色目のカラーフィルタパターン14の形成工程と同様に、半導体基板10上及び1色目のカラーフィルタパターン14の上の全面に感光性樹脂マスク材料21を塗布する。
(工程11)
次に、図6(c)のように、2色目のカラーフィルタパターン15を形成する場所が開口するようにフォトマスクを用いて、感光性樹脂マスク材料21に露光する。
(工程12)
次に、図7(d)のように、感光性樹脂マスク材料21を現像することによって、2色目のカラーフィルタパターン15を形成する部分にマスク開口部21aを形成した感光性樹脂マスク材料21のパターンを形成する。
(工程13)
次に、図7(e)のように、感光性樹脂マスク材料21のマスク開口部21aを埋めるように2色目のカラーフィルタパターン15用材料の塗布を行い、上述したカラーフィルタパターン15用材料の仮硬化工程を行う。
(工程14)
次に、図7(f)のように、1色目のカラーフィルタパターン14の層よりも高い余分なカラーフィルタパターン15を除去する。
(工程15)
次に、図8(g)のように、ポジ型フォトレジストの感光性樹脂マスク材料21の全面に紫外線を露光する。
(工程16)
次に、図8(h)のように、現像処理を行うことで、1色目のカラーフィルタパターン14と2色目のカラーフィルタパターン15を残したまま、溶剤等で感光性樹脂マスク材料21を除去する。
(工程17)
次に、図8(i)のように、高温加熱による本硬化処理を行うことにより、2色目のカラーフィルタパターン15用材料を硬化させて、半導体基板10との密着性を向上させたカラーフィルタパターン15を形成し、実デバイス利用での耐性を向上させる。
(工程18)
3色目のカラーフィルタパターンは、図9(j)のように、先の工程17で図8(i)のように開口させた3色目カラーフィルタパターン16の形成箇所を埋めるように3色目のカラーフィルタパターン16用材料を塗布する。
(工程19)
次に、図9(k)のように、1色目のカラーフィルタパターン14の層よりも高い余分なカラーフィルタパターン16を除去する。
3色目のカラーフィルタパターン16用材料の硬化工程では、熱硬化性材料を用いての加熱による硬化処理、もしくは感光性を持たせて光硬化処理を行うことで硬化させる。
(熱硬化処理)
熱硬化処理の場合は、3色目カラーフィルタパターン16の余分な材料の除去処理は以下のようにして行う。すなわち、3色目カラーフィルタパターン16用材料の塗布後に加熱を行い、カラーフィルタパターン16を硬化させる。次に、図9(k)の工程19で、1色目のカラーフィルタパターン14と2色目のカラーフィルタパターン15の上部にある余分な3色目のカラーフィルタパターン16用材料を除去する。この除去処理は、CMPなどの研磨工程またはドライエッチング技術を用いてエッチバック工程を行い平坦化や所望の層厚を除去するなどの公知の技術を用いた処理によって1色目のカラーフィルタパターン14、2色目のカラーフィルタパターン15の層より上にある余分な3色目のカラーフィルタパターン16用材料を除去して、1色目のカラーフィルタパターン14の層と高さを揃えたカラーフィルタパターン16を形成することができる。
(光硬化処理)
光硬化処理の場合は、塗布後に3色目のカラーフィルタパターン16を形成する部分に対して、フォトマスクを用いて露光を行い、光硬化させる。次に、現像処理を行うことで選択的に3色目のカラーフィルタパターン16を除去する。それにより、図9(k)のように、必要なカラーフィルタパターン16のみを形成することができる。
(4色以上の複数色のカラーフィルタの場合)
4色以上の複数色のカラーフィルタを製造する場合は、3色目以降は2色目のカラーフィルタパターン15の形成工程と同様の処理を繰り返して、最後の色のカラーフィルタパターンを形成する工程で上述の3色目のカラーフィルタパターン16の形成工程と同様の処理を行うことでカラーフィルタを製造することができる。
本実施形態では、1色目のカラーフィルタパターン14を、顔料濃度が高い、すなわち、硬化に関与する樹脂の含有率が小さいカラーフィルタパターン14用材料で形成して全色のカラーフィルタパターンを形成することが望ましい。
特に、1色目のカラーフィルタパターン14用材料の顔料の含有率を70%以上に構成することが望ましい。顔料の含有率を70%以上にすることで、1色目のカラーフィルタパターン14用材料が、従来の感光性カラーレジストを用いたフォトリソグラフィプロセスでは硬化不充分になってしまう材料であっても、本実施形態の工程を経て何度も本硬化されることで、1色目のカラーフィルタパターン14を、精度良く、残渣や剥がれもなく形成できる効果がある。具体的にはレッドのカラーフィルタパターンあるいはグリーンのカラーフィルタパターンを1色目のカラーフィルタパターン14にした場合にこの効果がある。
また、本実施形態で、フォトリソグラフィによるパターニングに用いる露光波長の透過率が低いために露光不充分となり、解像度の低下や剥がれが起きるカラーフィルタパターンを、1色目のカラーフィルタパターン14にして本実施形態の方法で全色のカラーフィルタパターンを形成することが望ましい。そうすることで、通常のフォトリソグラフィプロセスでは硬化不充分になってしまうカラーフィルタパターン14であっても、精度良く、残渣や剥がれもなく1色目のカラーフィルタパターン14を形成できる効果がある。特にはブルーのカラーフィルタパターンを1色目のカラーフィルタパターン14にした場合にこの効果がある。
いずれの色を1色目に選んでも、本実施形態によれば、1色目のカラーフィルタパターン14は、下層の半導体基板10や平坦化層12に良好に密着し、残渣や剥がれがなく、また解像度の高いカラーフィルタパターン14になる。1色目のカラーフィルタパターン
14が、正確なパターンで、かつ強固に半導体基板10や平坦化層12に密着しているため、正確に、剥がれのないカラーフィルタパターン14を形成できる効果がある。
本実施形態では、カラーフィルタパターン14、15、16用材料に感光性を持たせる成分を含有する必要が無いという特徴がある。そして、顔料以外の成分は割合に対する制限が少ない。その為、本実施形態では、グリーンのカラーフィルタパターンに含まれる樹脂を、ブルー及びレッドのカラーフィルタパターンに含まれる樹脂よりも高い屈折率を有する樹脂にすることが出来る。
従来、グリーンのカラーフィルタパターンの屈折率は、他の色のカラーフィルタパターンの屈折率より低いため、各色のカラーフィルタパターンの反射率が異なり、色によって反射率が不均一であるという問題があった。その理由は、グリーンのカラーフィルタパターン用材料は、感光性カラーレジストを用いてフォトリソグラフィで形成する場合は、感光性を持たせる制約によって樹脂の選択の幅が狭くなり、グリーンのカラーフィルタパターン用材料に屈折率の高い樹脂を選択することが困難であったためである。
これに対し、本実施形態では、グリーンのカラーフィルタパターンを、フォトリソグラフィ用に感光性を持たせる必要が無いので、グリーンのカラーフィルタパターン用材料の樹脂として、熱硬化性樹脂の中から、屈折率の高いものを広く選択できる効果がある。
本実施形態において、グリーンのカラーフィルタパターンに含ませる樹脂の屈折率の選択の幅の広さを利用して、ブルー及びレッドのカラーフィルタパターンに含まれる樹脂よりも高い屈折率を有するものにする。それにより、本実施形態は3色のカラーフィルタパターンの総体の実効的屈折率を同じ屈折率に揃えることが出来、そのカラーフィルタを形成した固体撮像素子のマイクロレンズ17による集光作用を同等に揃えることが出来る効果がある。そのため、本実施形態により、良好な固体撮像素子を得ることが出来る効果がある。
詳しくは、本実施形態のグリーンのカラーフィルタパターンには、ブルー及びレッドのカラーフィルタパターンに含まれる樹脂の屈折率よりも、0.05から0.2程度高い屈折率を有する樹脂を用いることが望ましい。それにより、グリーンのカラーフィルタパターンの総体の屈折率を、他の各々の色のカラーフィルタパターンの総体の屈折率と同等にすることができる効果がある。
詳しくは、ブルー及びレッドのカラーフィルタパターンに含まれる樹脂に、1.5〜1.6の屈折率を有するアクリル系、エポキシ系、ポリイミド系、フェノールノボラック系、ポリエステル系、ウレタン系、メラミン系、尿素系、スチレン系等の樹脂を用いる。そして、グリーンのカラーフィルタパターンに含まれる樹脂に、1.55〜1.7の屈折率を有するアクリル系、エポキシ系、ポリイミド系、フェノールノボラック系、ポリエステル系、ウレタン系、メラミン系、尿素系、スチレン系及びこれらの共重合物などの樹脂を一つもしくは複数含んだ樹脂を用いる。特に、グリーンのカラーフィルタパターンに含まれる樹脂の屈折率を高くするために、フェノール樹脂やポリスチレン樹脂あるいはベンゼン環や芳香族環を導入したポリマーやモノマーを用いることや、ハロゲン基やイオウ原子を有する基などを骨格に導入したアクリル樹脂を用いることもできる。
(工程20)
次いて、図10(l)のように、以上のようにして形成されたカラーフィルタパターン14、15、16上に平坦化層13を形成する。平坦化層13としては、アクリル系、エポキシ系、ポリイミド系、フェノールノボラック系、ポリエステル系、ウレタン系、メラミン系、尿素系、スチレン系などの樹脂を一つもしくは複数含んだ樹脂を用いることがで
きる。なお、この平坦化層13は、必ずしも設けなくてもよい。
(工程21)
最後に、図10(m)のように、平坦化層13上に、熱フローを用いた作製方法や、グレートーンマスクによるマクロレンズ作製方法や、エッチバックを用いた平坦化層13へのマイクロレンズ転写方法などの公知の技術によりマイクロレンズ17を形成することで固体撮像素子を完成させる。
(変形例1)
また、変形例1として、図5(g)のような工程7の段階において、感光性樹脂マスク材料20の全面へは露光せずに、フォトマスクを用いて、感光性樹脂マスク材料20の、2色目を入色する場所のみを露光する処理を行うことができる。
次に、その露光後に、感光性樹脂マスク材料20を現像し、工程12の図7(d)のように、2色目のカラーフィルタパターン15を入れる場所のマスク開口部21aを新しく形成する。次に、図7(e)以降の工程13と工程14によって2色目のカラーフィルタパターン15を形成することで、カラーフィルタパターン15を形成する工程を簡略化することができる。
ただし、変形例1では、1色目のカラーフィルタパターン14の高温加熱による本硬化処理は、工程14以降で、2色目のカラーフィルタパターン15と同時に本硬化させる。
また2色目のカラーフィルタパターン14用のマスク開口部21aの形成を、感光性樹脂マスク材料20への2回目のパターンの露光と、現像処理によってマスク開口部21aを形成する。その際に、感光性樹脂マスク材料20の残渣などが発生した場合の残渣の除去が困難になるので、それを改善する必要がある。そのために、変形例1ではプロセスの条件を最適化する必要がある。
(第2の実施形態)
図11と図12を参照しながら、第2の実施形態について説明する。
(工程1から9)
第2の実施形態も、第1の実施形態の工程1から工程9により図3(a)から図5(i)のように処理することで、図5(i)のように1色目のカラーフィルタパターン14を作成する。
(工程22)
次に、図11(a)のように、半導体基板10の全面に2色目の感光性カラーフィルタパターン18用材料の層を塗布する。本実施形態は、2色目の感光性カラーフィルタパターン18用に感光性カラーレジストを用いることに特徴がある。
(工程23)
次に、図11(b)のように、2色目の感光性カラーフィルタパターン18を形成する部分に対して、フォトマスクを用いて露光を行い、感光性カラーフィルタパターン18を光硬化させる。
(工程24)
次に、図11(c)のように、現像工程で選択的に感光性カラーフィルタパターン18用材料の層を除去することで所望の位置に2色目の感光性カラーフィルタパターン18を形成する。次に、半導体基板10との密着性向上や実デバイス利用での耐性を向上させる
為に、高温加熱での硬化処理を行うことで2色目の感光性カラーフィルタパターン18を硬化させる。
(工程25)
3色目の感光性カラーフィルタパターン19、およびそれ以降の感光性カラーフィルタパターンについても2色目の感光性カラーフィルタパターン18同様に、図12(d)のように3色目の感光性カラーフィルタパターン19用の感光性カラーレジストを半導体基板10の全面に塗布する。
(工程26)
次に、図12(e)のように、形成箇所に選択的に露光し、3色目の感光性カラーフィルタパターン19を光硬化させる。
(工程27)
次に、図12(f)のように、3色目の感光性カラーフィルタパターン19を現像し、高温に加熱してベークすることで感光性カラーフィルタパターン19を硬化させる。この工程25から工程27を繰り返すことで、所望の色数のカラーフィルタパターンを形成する。
本実施形態では、感光性の無い材料を用いて1色目のカラーフィルタパターン14を形成するが、その1色目で最も面積の広いカラーフィルタパターンを形成することが望ましい。そして、2色目の感光性カラーフィルタパターン18と3色目の感光性カラーフィルタパターン19を、感光性カラーレジストを用いてフォトリソグラフィ手法により形成する。
感光性カラーレジストを用いる技術は従来のカラーフィルタパターンの製造技術であるが、1色目のカラーフィルタパターン14は感光性では無い熱硬化性材料を塗布し、それを完全に熱硬化させることでカラーフィルタパターン14を形成することに本実施形態の特徴がある。
それにより、1色目のカラーフィルタパターン14を半導体基板10または平坦化層12との密着性を非常に強くできる。本実施形態では、このように密着性の良好な1色目のカラーフィルタパターン14によって4辺が囲われた場所を埋めるように2色目以降の感光性カラーフィルタパターンを形成する。
この構成にすれば、単体の感光性カラーレジストでは、パターン形成が容易でない程度の感光性が低い場合でも、1色目のカラーフィルタパターン14で囲って隣接させて保持することで、2色目の感光性カラーフィルタパターン18と3色目の感光性カラーフィルタパターン19の密着性も全体として良好にできる効果がある。それによって、平坦化層12を省略して、半導体基板10上に直接カラーフィルタパターンを形成することが出来るようになる効果がある。
また、本実施形態では、1色目のカラーフィルタパターン14は、顔料濃度が高い、すなわち、硬化に関与する樹脂の含有率が小さいカラーフィルタパターン14用材料で形成することが望ましい。特に、1色目のカラーフィルタパターン14用材料の顔料の含有率を70%以上に構成することが望ましい。
そうすることで、1色目のカラーフィルタパターン14用材料が、従来の感光性カラーレジストを用いたフォトリソグラフィ工程では硬化不充分になってしまう材料であっても、精度良く、残渣や剥がれもなく、形成することができる効果がある。具体的にはレッドのカラーフィルタパターンあるいはグリーンのカラーフィルタパターンの場合にこの効果がある。これらのカラーフィルタパターンを1色目のカラーフィルタパターン14にして作製することで、2色目以降の感光性カラーフィルタはフォトリソグラフィで容易に形成出来る。
また、本実施形態では、フォトリソグラフィによるパターニングに用いる露光波長の透過率が低いために露光不充分となり、解像度の低下や剥がれが起きるカラーフィルタパターンを、1色目のカラーフィルタパターン14にして形成することが望ましい。そうすることで、通常のフォトリソグラフィ工程では硬化不充分になってしまうカラーフィルタパターンであっても、精度良く、残渣や剥がれもなく、形成することができる効果がある。特にはブルーのカラーフィルタパターンの場合にこの効果がある。
いずれの理由によっても、最初の1色目のカラーフィルタパターンを、感光性では無いカラーフィルタパターン14用材料でパターンを形成する。そうすることで、1色目のカラーフィルタパターン14は、下層の半導体基板10に密着し、残渣や剥がれがなく、また解像度の高いカラーフィルタパターン14になる。
そして、2色目以降は、感光性カラーフィルタパターン用材料を用いて、工程が少なく効率のよいフォトリソグラフィの形成工法で感光性カラーフィルタパターンを形成する。そうすることで、最初に形成した1色目のカラーフィルタパターン14が、正確なパターンで、かつ強固に半導体基板10に密着しているため、2色目以降の感光性カラーフィルタパターンをフォトリソグラフィで形成しても、正確に、剥がれのないカラーフィルタパターンを形成することができる効果がある。
(第3の実施形態)
第3の実施形態を、図13から図16を参照して説明する。
(工程1から9)
第3の実施形態も、第1の実施形態の工程1から工程9によって図3(a)から図5(i)のように処理することで、図5(i)のように1色目のカラーフィルタパターン14を作成する。
(工程28)
次に、図13(a)のように、半導体基板10の全面に2色目のカラーフィルタパターン15用の熱硬化性樹脂の層を塗布する。
2色目のカラーフィルタパターン15用の熱硬化性樹脂は、層厚を均一にするために、多めに塗布する。そのために、2色目のカラーフィルタパターン15の熱硬化性樹脂を余分に用いて、1色目のカラーフィルタパターン14の高さより高さが高い2色目のカラーフィルタパターン15の層を形成する。
この際に用いるカラーフィルタパターン15の熱硬化性樹脂は、感光性を持たせず、加熱で硬化する熱硬化性の樹脂を用いる。カラーフィルタパターン15には感光性を持たせないため、前述しているように、顔料濃度を濃くすることができ、層厚の制御、及び屈折率の制御などが容易である。
(工程29)
次に、図13(b)のように、高温に加熱して2色目のカラーフィルタパターン15用の熱硬化性樹脂を硬化させる。加熱温度はデバイスに影響の出ない範囲での加熱が好ましく、具体的には300度摂氏以下で有り、更に240度摂氏以下が好ましい。
ここで、1色目のカラーフィルタパターン14の層より上にある余分なカラーフィルタパターン15の熱硬化性樹脂を除去するために、CMPなどの研磨工程またはドライエッチング技術を用いてエッチバック工程を行い、平坦化や所望の層厚を除去するなどの公知の技術で余分なカラーフィルタパターン15の熱硬化性樹脂を除去しても良い。本実施形態では、余分なカラーフィルタパターン15の熱硬化性樹脂の除去工程は、複数色のカラーフィルタパターンを形成した後に工程36で行う場合を示す。
(工程30)
次に、図13(c)のように、2色目のカラーフィルタパターン15の層の上部に感光性樹脂マスク材料22を塗布する。
(工程31)
次に、図14(d)のように、3色目のカラーフィルタパターン16を配置する場所の、2色目のカラーフィルタパターン15の層にカラーフィルタ樹脂開口15aを形成する準備として、カラーフィルタ樹脂開口15aの位置の感光性樹脂マスク材料22に露光する。
(工程32)
次に、感光性樹脂マスク材料22を現像して、図14(e)のように、感光性樹脂マスク材料22にマスク開口部22aをあけたパターンを形成する。その感光性樹脂マスク材料22のマスク開口部22aの位置は、2色目のカラーフィルタパターン15の層のカラーフィルタ樹脂開口15aの予定位置にマスク開口部22aを形成する。
(工程33)
次に、図15(f)のように、この感光性樹脂マスク材料22のパターンをマスク材として、2色目のカラーフィルタパターン15をドライエッチングして除去することで、マスク開口部22aに露出した2色目のカラーフィルタパターン15に、3色目のカラーフィルタパターン16(また、更にそれ以降のカラーフィルタパターン)を埋め込むためのカラーフィルタ樹脂開口15aを形成する。
この過程で、マスク材として用いる感光性樹脂マスク材料22は、加熱や紫外線照射などの硬化処理を行ってもよい。
(工程34)
次に、図15(g)のように、マスク材として用いた感光性樹脂マスク材料22を溶剤による剥離、洗浄や、光励起や酸素プラズマによる灰化処理であるアッシングなどの公知の除去方法を行う。こうして、2色目のカラーフィルタパターン15にカラーフィルタ樹脂開口15aを形成する。
(工程35)
3色目のカラーフィルタパターンは、図16(h)のように、カラーフィルタパターン16用材料を塗布してカラーフィルタ樹脂開口15aに充填する。次に、その材料の熱硬化処理等の硬化処理を行う。
4色以上のカラーフィルタパターンを形成する場合は、3色目のカラーフィルタパターン16を、2色目のカラーフィルタパターン15と同様に塗布し、その上に感光性樹脂マスク材料22のパターンを形成する。そして、その感光性樹脂マスク材料22のパターンをマスクとして、3色目のカラーフィルタパターン16をドライエッチングし、カラーフィルタパターン16に開口を形成し、その開口に4色目のカラーフィルタパターンを充填することで、複数色のカラーフィルタパターンを形成することができる。
(工程36)
次に、図16(i)のように、CMPなどの研磨工程またはドライエッチング技術を用いてエッチバック工程を行うことで、1色目のカラーフィルタパターン14の層より上にある余分な2色目と3色目のカラーフィルタパターン用材料を除去し、所定の層厚までカラーフィルタパターンを平坦化しや所望の厚さの層を得る処理を行う。
これにより、図16(i)のような、各色のカラーフィルタパターン間で段差の無いカラーフィルタを構成することができる。この場合は、図1の平坦化層13を省略して、カラーフィルタパターンの上に直接にマイクロレンズ17を形成することができる。
第1、第2、第3の実施形態で、2色目以降のカラーフィルの形成を、感光性樹脂マスク材料21で所望の場所以外を塞いで行う手法や、感光性カラーレジストを用いる方法や、感光性樹脂マスク材料22をマスク材としてドライエッチングを行う方法を示したが、実施形態はこれらに限定されるわけではなく、これらの手法を組み合わせて、2色目以降のカラーフィルタパターンを形成しても良い。
以下、図3、及び、図10から図12を参照して、本発明のカラーフィルタ及び固体撮像素子の製造方法の実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
(工程1)
2次元的に配置された光電変換素子11を備える半導体基板10上に、アクリル樹脂を含む塗布液を回転数2000rpmでスピンコートし、ホットプレートにて200℃で10分間の加熱処理を施して、樹脂を硬化し、図3(a)の工程1に示すような平坦化層12を形成した。この際の平坦化層12の層厚は0.05μmであった。
次に図3(a)のように、ポジ型フォトレジスト(OFPR800:東京応化製)をスピンコーターを用いて1500rpmの回転数でスピンコートした後、90℃で1分間プリベークを行い、感光性樹脂マスク材料20であるフォトレジストを膜厚1.0μmで塗布したサンプルを作製した。
この感光性樹脂マスク材料20であるポジ型フォトレジストは、紫外線照射により、化学反応を起こして現像液に溶解するようになる。
(工程2)
次に、図3(b)のように、このサンプルに対して、フォトマスクを介して露光を行った。
(工程3)
次に、図3(c)のように、2. 38重量%のTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドライド)である現像液を用いて現像工程を行い1色目のカラーフィルタパターン14の形成場所が開口しているマスク開口部20aを感光性樹脂マスク材料20に形成した。次に、脱水ベークを行い感光性樹脂マスク材料20であるフォトレジストの硬化を行った。この際のマスク開口部20aは、1.1μm×1.1μmであった。
(工程4)
次に、図4(d)のように、上記のパターニングを行った感光性樹脂マスク材料20に、1色目のグリーンカラーフィルタパターン14として、感光性材料を含まない顔料分散グリーンレジストを1000rpmの回転数でスピンコートした。
(工程5)
次に、図4(e)のように、150℃で6分間ベークし、1色目のグリーンカラーフィルタパターン14の仮硬化を行った。この1色目のカラーフィルタパターン14のグリーンの顔料にはカラーインデックスにてC.I.PG36を用いており、その顔料濃度は80重量%、層厚は1.1μmである。また、グリーンレジストの主成分である樹脂としては、熱硬化タイプのアクリル系樹脂を用いた。
(工程6)
次に、図4(f)のように、CMP処理により、感光性樹脂マスク材料20であるフォトレジスト上の余分なカラーフィルタパターン14を除去し平坦化する研磨処理によって、感光性樹脂マスク材料20であるフォトレジストを表面に露出させた。この際に、半導体基板10全面での層厚を均一にすることと、全面でフォトレジストを表面に露出させる為にマージンをもって研磨を行うことで、研磨処理後のグリーンカラーフィルタパターン14の層厚を0.8μmに形成した。
(工程7)
次に、2色目以降のカラーフィルタパターンを形成する為に感光性樹脂マスク材料20を除去する為、図5(g)のように、半導体基板10全面に紫外線照射を行った。この際の、紫外線照射はレジストを除去する為だけであり、用いているフォトレジストはポジ型を用いているため、半導体基板10に構成してある光電変換素子11に影響の無い範囲で十分な量の紫外線をマスク全面に照射を行った。
(工程8)
次に、図5(h)のように、2. 38重量%のTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドライド)である現像液を用いて現像工程を行うことで、感光性樹脂マスク材料20を除去した。
本実施例で感光性樹脂マスク材料20に用いたフォトレジストOFPR−800は、別用途の既存のものを用いた為、現像工程でも完全に感光性樹脂マスク材料20の除去ができずに残渣が発生したため、この感光性樹脂マスク材料20の残渣を除去する為、(東京応化製)剥離液104を用いてフォトレジストの剥離を行った。また、レジスト除去面の残渣除去及び表面改質を行う為に、光励起によるアッシングを短時間行った。感光性樹脂マスク材料20に対するこれらの除去工程を行うことで、1色目のグリーンカラーフィルタパターン14の膜減りが発生したが、初期の層厚を1.1μmで形成していた為、1色目のグリーンカラーフィルタパターン14の層厚は0.6μmであった。
(工程22)
次に、2色目として顔料分散ブルーを含有している感光性カラーフィルタパターン18用材料の層を図11(a)のように半導体基板10全面に塗布した。
(工程23)
次に、図11(b)のように、フォトリソグラフィにより感光性カラーフィルタパターン18の層に選択的に露光した。
(工程24)
次に、図11(c)のように、感光性カラーフィルタパターン18の層を現像して、ブルーの感光性カラーフィルタパターン18を形成した。このとき、ブルーレジストの感光性カラーフィルタパターン18に用いた顔料は、それぞれカラーインデックスにてC.I
.PB156、C.I.PV23であり、顔料濃度は40重量%、層厚は0.6μmである。なお、ブルーレジストの主成分である樹脂としては、感光性を持たせたアクリル系の樹脂を用いた。
(工程25)
次に、図12(d)のように、顔料分散レッドレジストの感光性カラーフィルタパターン19の層を半導体基板10全面に塗布した。
(工程26)
次に、図12(e)のように、フォトリソグラフィにより、感光性カラーフィルタパターン19の層にフォトマスクのパターンを露光した。
(工程27)
次に、図12(f)のように、感光性カラーフィルタパターン19の層を現像して、感光性カラーフィルタパターン19によるレッドのパターンを形成した。
このとき、レッドレジストに用いた顔料は、それぞれカラーインデックスにてC.I.PR117、C.I.PR48:1、C.I.PY139であり、顔料濃度は45重量%、層厚は0.6μmであった。
(工程20)
更に、図10(l)のように、以上で形成されたカラーフィルタパターン14、18、19上にアクリル樹脂を含む塗布液を回転数1000rpmでスピンコートし、ホットプレートにて200℃で10分間の加熱処理を施して、樹脂を硬化し、平坦化層13を形成した。
(工程21)
最後に、図10(m)のように、平坦化層13上に、周知の技術である熱フロー法によりマイクロレンズ17を形成し、固体撮像素子を完成した。
以上のようにして得た固体撮像素子は、3色のカラーフィルタパターンが、半導体基板10の表面に薄く形成された平坦化層12上に形成されており、また、1色目のカラーフィルタパターン14が熱硬化性樹脂を用いているため固形分中の色材の濃度を上げることが出来るのでカラーフィルタパターンを薄く形成することが出来た。そのため、マイクロレンズ17下の半導体基板10までの距離が小さく、良好な感度を有するものであった。また、カラーフィルタパターンの外形形状に起因する色むらを生ずることがなかった。
本実施例においては、1色目のグリーンカラーフィルタパターン14の主成分として熱硬化タイプのアクリル樹脂を用いたが、特にアクリル樹脂にこだわることなく、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノールノボラック樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、スチレン樹脂、及びこれらの共重合体などの樹脂の1つ叉は複数種を含む樹脂を用いることも可能である。
更に、グリーンカラーフィルタパターン14の主成分の樹脂に高屈折率の樹脂を用いて、グリーンのカラーフィルタパターン14、レッドの感光性カラーフィルタパターン18、及びブルーの感光性カラーフィルタパターン19の屈折率を同程度に設定することにより、表面反射を少なくすることが出来る効果があり、感度が良好な固体撮像素子を得ることが出来る効果がある。
本実施例では、1色目の形成用の感光性樹脂マスク材料20のマスク開口部20aに、
1色目のグリーンの熱硬化性のカラーフィルタパターン14を塗布して作製したあと、第2の実施形態で示した、感光性カラーフィルタパターン18のブルーのパターン及び感光性カラーフィルタパターン19のレッドのパターンをフォトリソグラフィにより形成した。
しかし、今後の更なる微細化により、薄膜化が求められると、ブルー及びレッドのカラーフィルタパターンも感光性カラーフィルタパターン18、19を用いたフォトリソグラフィで作製することは困難になる。そのため、感光性カラーフィルタパターン18、19を用いない第1の実施形態、又は第3の実施形態で2色目と3色目のカラーフィルタパターンを作製することが好ましい。
更に、本実施例においては、熱フロー法によりマイクロレンズ17を形成したが、マイクロレンズ17の下の厚みをより薄く形成することのできるドライエッチングによるパターニング技術を用いてマイクロレンズ17を形成した方がより好ましい。
ドライエッチングによるパターニング技術を用いてマイクロレンズ17を形成する方法は、先ず、最終的にマイクロレンズ17となる透明樹脂層をカラーフィルタパターン上に形成する。次に、その透明樹脂層上に熱フロー法によってマイクロレンズの母型(レンズ母型)を形成する。そして、そのレンズ母型をマスクとして、ドライエッチングの手法によってレンズ母型形状を透明樹脂層に転写するという方法である。レンズ母型の高さや材料を選択することによってエッチングレートを調整することで、適正なレンズ形状を透明樹脂層に転写する。
すなわち、レンズ形状の転写に用いられるレンズ母型をドライエッチングして、表面から除去し、透明樹脂層でマイクロレンズ17を形成するとともに、そのマイクロレンズ17の周辺部をカラーフィルタパターンの一部で構成することで、よりレンズ下の厚みを薄くすることが出来るので好ましい。
なお、本実施例において、1色目のカラーフィルタパターン14のグリーンレジストの樹脂として熱硬化タイプのアクリル樹脂を採用したが、2色目以降の感光性カラーフィルタパターンであるレッドレジストやブルーレジストと同様に感光性カラーフィルタパターンの樹脂、すなわち、放射線硬化(光硬化)のアクリル樹脂を用いることも可能である。この場合は、薄膜化するために必要なモノマーや光重合開始剤の量を減らすことが好ましく、より好ましくは、熱硬化タイプの樹脂と同様の樹脂材料となる。
この場合、その1色目の感光性カラーフィルタパターン14用材料は、露光・現像プロセスには不向きな樹脂材料となる。それに対して、本発明では、その1色目のカラーフィルタパターン14は、図4(d)のように、熱硬化性樹脂を塗布して、感光性樹脂マスク材料20に形成したマスク開口部20aに熱硬化性樹脂を充填し、その熱硬化性樹脂を加熱硬化させるのみの処理を用いるのであって、従来技術のようなフォトリソグラフィ技術の露光現像処理は用いないので、問題を生じない。
10・・・半導体基板
11・・・光電変換素子
12・・・平坦化層(下層)
13・・・平坦化層(上層)
14・・・カラーフィルタパターン(Green)
15・・・カラーフィルタパターン(Red)
15a・・・カラーフィルタ樹脂開口
16・・・カラーフィルタパターン(Blue)
17・・・マイクロレンズ
18・・・2色目の感光性カラーフィルタパターン
19・・・3色目の感光性カラーフィルタパターン
20、21、22・・・感光性樹脂マスク材料
20a、21a、22a・・・マスク開口部

Claims (10)

  1. 半導体基板に二次元的に配置された光電変換素子と、該光電変換素子のそれぞれに対応して前記半導体基板上に配設された複数色のカラーフィルタパターンを含むカラーフィルタの製造方法であって、
    前記複数色のカラーフィルタパターンのうち少なくとも最初に形成される1色目のカラーフィルタパターンの製造方法が以下の工程を含むことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
    (a)半導体基板上、1色目のカラーフィルタパターンの配置位置のみに開口部を形成した感光性樹脂マスク材料を形成する工程と、
    (b)カラーフィルタパターン用材料を、前記半導体基板の全面に塗布し前記感光性樹脂マスク材料の前記開口部に充填する工程と、
    (c)前記感光性樹脂マスク材料が変質しない低温で加熱することで、前記カラーフィルタパターン用材料の層を仮硬化させる工程と、
    (d)前記半導体基板の全面の前記カラーフィルタパターン用材料の所望の層厚の除去を行うことで前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させる工程と、
    (e)前記感光性樹脂マスク材料の全体、又は一部、を除去する工程と、
    (f)前記カラーフィルタパターン用材料を高温で加熱させて本硬化させる工程。
  2. 請求項1記載のカラーフィルタの製造方法であって、前記(a)の工程の感光性樹脂マスク材料が、1.4μm×1.4μm以下のサイズの前記開口部のパターンが解像する材料であって、
    かつ、少なくとも190nm以上400nm以下の何れかの波長の紫外線照射によって、現像処理によって溶解するように変化する化学反応を起こすポジ型フォトレジストを用いることを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  3. 請求項2記載のカラーフィルタの製造方法であって、
    前記感光性樹脂マスク材料、現像処理して前記開口部を形成した後に、前記感光性樹脂マスク材料を150度摂氏以下の温度で加熱しても、前記開口部が変形しないことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  4. 請求項1記載のカラーフィルタの製造方法であって、
    前記(a)の工程の感光性樹脂マスク材料が、1.4μm×1.4μm以下のサイズの前記開口部のパターンが解像する材料であって、かつ、現像処理して前記開口部を形成した後に、前記(c)の工程で前記感光性樹脂マスク材料を150度摂氏以下の温度で加熱して仮硬化させ、更に前記(d)の工程で研磨処理又はエッチバック処理により前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させた後にも、前記感光性樹脂マスク材料が変質せずに前記(e)の工程で剥離、除去できる、ポジ型又はネガ型のフォトレジストを前記感光性樹脂マスク材料として用いたことを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  5. 前記(b)の工程のカラーフィルタパターン用材料は
    記(c)の工程で150度摂氏以下の温度で加熱し、前記(d)の工程で研磨処理又はエッチバック処理により前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させた後でも形状が変化しない硬化性を持たせられる熱硬化性樹脂を用いたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のカラーフィルタの製造方法。
  6. 前記カラーフィルタパターン用材料、150度摂氏以下の温度加熱したときに前記カラーフィルタパターン用材料の膨張及び収縮により周辺を覆う前記感光性樹脂マスク材料を変形しない熱硬化性樹脂を含むことを特徴とする請求項5に記載のカラーフィルタの製造方法。
  7. 前記カラーフィルタパターン用材料は顔料を含み前記顔料の含有率が70%以上であることを特徴とする請求項5又は6に記載のカラーフィルタの製造方法。
  8. 2色目以降のカラーフィルタパターンの作製において、
    感光性樹脂マスク材料を用い、該感光性樹脂マスク材料の該当する色のカラーフィルタパターンの配置位置に開口部を形成する工程と、
    前記開口部に該当する色のカラーフィルタパターン用材料を塗布して充填する工程と、
    前記感光性樹脂マスク材料が変質しない低温で加熱することで、前記該当する色のカラーフィルタパターン用材料の層を仮硬化させる工程と、
    前記該当する色のカラーフィルタパターン用材料の所望の層厚の除去を行うことで前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させる工程と、
    前記感光性樹脂マスク材料を除去する工程とを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のカラーフィルタの製造方法。
  9. 請求項1記載のカラーフィルタの製造方法であって、前記感光性樹脂マスク材料にポジ型フォトレジストを用い、前記(e)の工程において、前記感光性樹脂マスク材料の一部の、2色目のカラーフィルタパターンの配置位置に選択的に露光し、現像することで、前記感光性樹脂マスク材料に2色目のカラーフィルタパターンの配置位置の開口部を形成し、該開口部に2色目のカラーフィルタパターン用材料を塗布して充填する工程と、2色目のカラーフィルタパターン用材料の層を仮硬化させる工程と、2色目のカラーフィルタパターン用材料の所望の層厚の除去を行うことで前記感光性樹脂マスク材料を表層に露出させる工程とを有することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  10. 請求項1記載のカラーフィルタの製造方法であって、最も面積の広いカラーフィルタパターンを前記1色目のカラーフルタパターンにして、前記(a)から(f)の工程で作成し、次に、他の色のカラーフィルタパターンを、感光性を持たせたカラーフィルタパターン用材料をフォトリソグラフィによりパターニングする形成方法、または、感光性を持たせないカラーフィルタパターン用材料の層を塗布後、感光性樹脂マスク材料の層を塗布し露光現像して開口部を設けて、ドライエッチングにより前記カラーフィルタパターン用材料の層をパターニングする形成方法、またはこれらの形成方法を組み合わせて作製することを特徴とするカラーフィルタの製造方法。
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