JP6534118B2 - スピーカ用振動板、スピーカ、装置、及びスピーカ用振動板の製造方法 - Google Patents

スピーカ用振動板、スピーカ、装置、及びスピーカ用振動板の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、スピーカ用振動板、スピーカ振動板を備えたスピーカ、スピーカを備えた装置、及びスピーカ用振動板の製造方法に関する。本開示のスピーカ及び装置は、より特定的には、広帯域再生が可能な小型のスピーカ、当該スピーカを備えた映像音響装置(映像表示機器、オーディオ機器、インナーホン、家電機器等)、携帯型情報処理装置(携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、操作端末等)、及び移動装置(自動車、鉄道等)に関する。
近年、映像音響装置、いわゆるAV機器の小型化・高機能化が急速に進行している。特に携帯電話やスマートフォン、タブレットPC(パーソナルコンピュータ)端末等において顕著であるが、小型化と高機能化が同時に進行しているため、搭載されるデバイスにはますます小型・薄型化が求められる。各機器に搭載されるスピーカも例外ではなく、他デバイスと同じように性能を維持・向上しながら小型・薄型化が求められる。このため、小型でも高音圧を再生可能なスピーカが求められている。
一般的にスピーカは振動体を有し、動電型ならボイスコイル、圧電なら圧電素子に電気信号を加えて振動体を振動させることで、空気に疎密波を発生させ、音を再生する。スピーカの振動板は、この振動体と振動体の外周部を支えるサスペンションとから構成される。サスペンションは、振動体がスムーズに振動可能なように支持する「支持」と、振動板背面で発生する逆位相の音が振動板前面に回り込んで再生音を打ち消すことを防止する「逆位相音の封止」の2つの役割がある。
小型スピーカでも大きな音圧を再生するためには、多くの空気を動かすために振動体の面積を大きくとる必要があるが、振動板の外側形状が一定の条件下で振動体の面積を大きくするには振動体の外周部に位置するサスペンションの幅を小さくする必要がある。一方、サスペンションの幅を小さくすると、振動体の支持力の剛性が上昇して低音再生が困難になり、振動体の支持力のリニアリティが悪化するため再生音の高調波歪が増大する。従って、小型スピーカのサスペンションには、幅が小さくても振動体の支持剛性が低く、振動体の振幅に対する支持力のリニアリティがよいことが求められる。
そこで従来技術として、振動体を支持するサスペンションにスリット状の孔を設け、スピーカ再生時の高調波歪を低減したものがある。例えば、特許文献1を参照。図14は、特許文献1に記載された従来のスピーカの振動板を説明する図である。
図14において、振動体101は、サスペンション102によって支持され、サスペンション102上には複数のスリット状の孔103が設けられている。振動体101が振動すると、エッジの円周方向に伸縮力がはたらくため、サスペンション102に設けたスリット状の孔103が広がったり、狭まったりする変形により、サスペンション102の周方向への変形がスムーズになるため、振動体101を支持する力のリニアリティがよくなる。この結果、この振動体101を用いたスピーカ再生音の高調波歪を低減できる。また、周方向の伸縮が容易になることで、サスペンション102の変形がスムーズになり、振動体101の振動方向への支持力を低減する効果もある。これによって、小型でもより低音を再生可能なスピーカを実現することができる。
さらに従来技術として、複数の分割辺で構成されたサスペンションをクッション材により連結した構造を有したものがある(例えば、特許文献2を参照)。図15A及び図15Bは、特許文献2に記載された従来のスピーカの振動板を説明する図である。
図15A及び図15Bの構成では、振動体101が振動した際のサスペンションの空気排除量の対称性向上のためにサスペンションを複数の分割辺102a及び102bで構成し、その分割辺102aと分割辺102bとの間にあるスリット状の孔103に、クッション材104を配置することで、振動体101の背面からの逆位相音が振動体101の前面に回り込むことを防止することができる。
特開平7−023497号公報 特開平6−105393号公報
本開示のスピーカ用振動板は、振動体と、振動体の外周部に固着され、振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、サスペンションの少なくとも一部は、サスペンションの表面部を構成する表面部材と、サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、表面部材と裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、中間部材は、表面部材及び裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、第1の孔と第2の孔の少なくとも一部は、中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置されていることを特徴とする。
本構成によって、振動体が振動する際に、表面部材及び裏面部材に設けられた第1の孔及び第2の孔が開閉することで、サスペンションを構成する表面部材及び裏面部材が周方向にスムーズに伸縮することができる。このとき、中間部材は、複数の孔の開閉を阻害しない程度に表面部材や裏面部材に比べ剛性が低く設計される。この結果、サスペンションの線形性(リニアリティ)が向上する。また、同じく複数の孔の開閉によりサスペンションがスムーズに動作するため、振動体の振幅方向に対するサスペンションの支持力を低減することができ、同じサイズでも低音再生が可能なスピーカ用振動板を実現することができる。さらに、中間部材によってスピーカ駆動時に振動板裏面から発生する逆位相の音が振動板前面に回り込まなくなり、課題であった振動板背面からの逆位相音による再生音の打ち消しを防止できる。
本開示のスピーカ用振動板によれば、振動体が柔軟かつスムーズに振動でき、かつ振動板背面で発生する逆位相音の回り込みによる再生音の打ち消しを防止することができるため、より歪が少なく低音再生特性に優れたスピーカが実現可能となる。
図1Aは、本実施形態に係るスピーカ用振動板の上面図である。 図1Bは、図1Aにおける点線部Bの構造の斜視図である。 図1Cは、図1Aにおける1C−1C断面図である。 図1Dは、図1Aにおける1D−1D断面図である。 図2Aは、本実施形態に係るスピーカ用振動板の製造方法の一例を示す図である。 図2Bは、本実施形態に係るスピーカ用振動板の製造方法の一例を示す図である。 図2Cは、本実施形態に係るスピーカ用振動板の製造方法の一例を示す図である。 図3Aは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いた応用例を示す図である。 図3Bは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いた応用例を示す図である。 図3Cは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いた応用例を示す図である。 図3Dは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いた応用例を示す図である。 図3Eは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いた応用例を示す図である。 図4Aは、本実施形態に係るスピーカ用振動板の上面図である。 図4Bは、図4Aにおける点線部Bの構造の斜視図である。 図4Cは、図4Aにおける4C−4C断面の一例を示す断面図である。 図4Dは、図4Aにおける4D−4D断面の一例を示す断面図である。 図4Eは、図4Dにおける4D−4D断面の他の一例を示す断面図である。 図4Fは、図4Dにおける4D−4D断面の他の構成の一例を示す断面図である。 図4Gは、図4Dにおける4D−4D断面の他の構成の一例を示す断面図である。 図4Hは、図4Dにおける4D−4D断面の他の構成の一例を示す断面図である。 図5は、本実施形態に係るスピーカ用振動板の製造方法の一例を示す図である。 図6Aは、本実施形態に係るスピーカ用振動板の変形例を示す図である。 図6Bは、本実施形態に係るスピーカ用振動板の変形例を示す図である。 図6Cは、本実施形態に係るスピーカ用振動板の変形例を示す図である。 図6Dは、本実施形態に係るスピーカ用振動板の変形例を示す図である。 図7Aは、サスペンションに設けられるスリット状孔の変形例を示す図である。 図7Bは、サスペンションに設けられるスリット状孔の変形例を示す図である。 図7Cは、サスペンションに設けられるスリット状孔の変形例を示す図である。 図7Dは、サスペンションに設けられるスリット状孔の変形例を示す図である。 図7Eは、サスペンションに設けられるスリット状孔の変形例を示す図である。 図7Fは、サスペンションに設けられるスリット状孔の変形例を示す図である。 図8Aは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカの一例を示す図である。 図8Bは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカの一例を示す図である。 図8Cは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ例を示す図である。 図9は、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカを搭載した装置の一例を示す図である。 図10は、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカを搭載した装置の一例を示す図である。 図11は、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカを搭載した装置の一例を示す図である。 図12は、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカを搭載した装置の一例を示す図である。 図13は、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカの特性の一例を示す図である。 図14は、従来のスピーカ用振動板を説明する図である。 図15Aは、従来のスピーカ用振動板を説明する図である。 図15Bは、従来のスピーカ用振動板を説明する図である。
まず、本発明者らが本開示に係る各態様の発明をするにあたって、検討した事項を説明する。
(本発明の基礎となった知見)
特許文献1に記載されているような従来の構成では、振動体101を用いた振動板の再生時、振動体101の背面からの逆位相音が、スリット状の孔103を通り振動体101の前面側に回り込み、振動体101の前面からの音と打ち消し合い、音圧が低下するという課題を有していた。特に波長の長い低音の音は、音の打ち消しが生じやすく、このためスピーカの低音再生が困難となる。さらに、スリット状の孔103を通る空気の擦れ音によって、かえって歪音が増加することもある。
そこで、特許文献2に記載されているような従来の構成にすることで、上述の振動体101の背面からの逆位相音が振動体101の前面側に回り込むことは防止できる。しかし、クッション材104とサスペンションの分割辺102a及び102bとの固着部には大きな力がかかり、クッション材104が剥離するという課題がある。クッション材104が剥離すると、そこから逆位相音が漏れ、低音再生が困難となる。一方、クッション材104の剥がれを防止するために、接着面積を多くすると、サスペンションの分割辺102a及び102bの柔軟性を損なってしまう。
本開示は、上記従来の課題を解決するもので、振動体が柔軟かつスムーズに振動でき、かつ振動体背面で発生する逆位相音が振動体前面側に回り込まないサスペンションを有するスピーカ用振動板、当該スピーカ用振動板を用いたスピーカ、及び当該スピーカを搭載した装置を提供する。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。なお、同じ要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合がある。また、以下に記載する全ての実施の形態は、各々に記載の事項を組み合わせて構成することも可能である。
本開示の第1の態様は、スピーカ用振動板であって、振動体と、振動体の外周部に固着され、振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、サスペンションの少なくとも一部は、サスペンションの表面部を構成する表面部材と、サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、表面部材と裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、中間部材は、表面部材及び裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、第1の孔と第2の孔の少なくとも一部は、中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置されている。
また、上記第1の態様のスピーカ用振動板を用いてスピーカを構成してもよいし、このスピーカを搭載して装置を構成することもできる。
この構成により、振動体が振動する際に、表面部材及び裏面部材に設けられた第1の孔及び第2の孔が開閉することで、サスペンションを構成する表面部材及び裏面部材が周方向にスムーズに伸縮することができる。このとき、中間部材は、孔の開閉を阻害しない程度に表面部材や裏面部材に比べ剛性が低く設計される。この結果、サスペンションの線形性(リニアリティ)が向上する。また、同じく複数の孔の開閉によりサスペンションがスムーズに動作するため、振動体の振幅方向に対するサスペンションの支持力を低減することができ、同じサイズでも低音再生が可能なスピーカ用振動板を実現することができる。
この態様において、第1の孔及び第2の孔の少なくとも一方を覆う封止部材をさらに備え、封止部材を中間部材よりも剛性が低いもので構成してもよい。
この構成により、スピーカキャビネット搭載時等に発生する音響コンプライアンスに対し、封止部材によって中間部材を補強する効果が得られる。
また、表面部材又は裏面部材の少なくとも一方が、樹脂フィルム、ソリッドゴム、発泡ゴム、ウレタン、樹脂材料又はゴムが含浸された布材や紙、粘着材料のいずれか、又はそれらの組み合わせから構成されていてもよい。
また、中間部材は、粘着材料、エラストマ、ゲル状体、液体のいずれかから構成されていてもよい。
振動板が軽く、柔軟に構成できるため、本振動板を用いることにより、低音再生特性の優れた、能率の高いスピーカを実現可能である。
また、サスペンションが、ロール形状又は蛇腹形状の断面を有していてもよい。
この構成により、振動板が平面で構成された場合に比べ、振動板の振幅方向に対するサスペンションの支持力が振動板の振幅に対してより線形になる。従って、複数の孔によるサスペンションのリニアリティ向上の効果をより効果的に得ることができる。
また、第1の孔及び第2の孔は、それぞれ、振動体の外周部の法線方向にスリット状に設けられていてもよい。
孔の形状をスリット状とすることで、サスペンションの周方向への伸縮がより容易になり、サスペンションの振動体支持力のリニアリティが向上すると共に、支持力を低減することができる。
また、第1の孔及び第2の孔は、それぞれ、振動体の外周部の法線方向に対して所定の角度で傾いて設けていてもよい。
スリット状の孔に角度を付けることで、スリット孔の長さを大きくとることができ、よりサスペンションのリニアリティ及び柔軟性を向上することができる。
また、振動体の外周部は、円、楕円、多角形、又は2つ以上の直線と曲線との組み合わせで構成される形状であってもよい。
また、振動体の外周部は、少なくとも2つの直線と少なくとも2つの曲線とから構成される形状であってもよい。
また、曲線の部分のみに第1の孔及び第2の孔が設けられてもよい。
振動体の振動時にサスペンションの周方向にかかる伸縮力は、サスペンションの外周部の長さと内周部の長さとが異なることが一因である。従って、外周部と内周部との差が大きい曲線の部分で、より大きな伸縮力が発生する。このため、曲線の部分に複数の孔を設けることで、効果的に、振動体支持力の線形性向上、振動体支持力低減を実現することが可能である。
また、第1の孔及び第2の孔は、それぞれ不均一な間隔で複数設けられてもよい。
この構成のように、サスペンションの周方向の応力が大きいところに集中的に孔を配置することで、効果的に振動体の支持力の線形性向上、支持力低減の効果が得られる。
また、中間部材は、第1の孔及び第2の孔が配置された位置に、第1の孔及び第2の孔のいずれか一方よりも開口面積が小さい開口部を有していてもよい。
この場合、第1の孔及び第2の孔に比べ、中間部材の開口部は開口面積が小さいため、従来例の第1の孔を通る空気に比べて開口部を通る空気の制動抵抗は大きくなる。従って、スピーカ駆動時に振動板裏面から発生する逆位相の音が、振動板前面に回り込みにくくなり、課題であった振動板背面からの逆位相音による再生音の打ち消しを低減できる。本構成によって、複数の孔の開閉によって振動板支持力のリニアリティの向上及び振動板支持力の低減と、従来課題であった振動板背面音による再生音の打ち消し低減を両立することができる。
また、それぞれ略平面状の表面部材、中間部材、及び裏面部材を、振動体を振動可能に支持できる特定の形状に成型し、特定の形状に成型された表面部材に第1の孔を形成し、特定の形状に成型された裏面部材に第2の孔を形成し、第1の孔が形成された表面部材、中間部材、及び第2の孔が形成された裏面部材を順に積層することによって、スピーカ用振動板のサスペンションを形成することで、スピーカ用振動板、スピーカ、及び装置を構成してもよい。
成型後に孔を形成することで、孔の位置精度、形状精度が得られる。
また、略平面状の表面部材に第1の孔を形成し、略平面状の裏面部材に第2の孔を形成し、第1の孔が形成された表面部材、略平面状の中間部材、及び第2の孔が形成された裏面部材を順に積層し、積層された表面部材、中間部材、及び裏面部材を、振動体を振動可能に支持できる特定の形状に成型することによって、スピーカ用振動板のサスペンションを形成することによって、スピーカ用振動板のサスペンションを形成することで、スピーカ用振動板、スピーカ、及び装置を構成してもよい。
立体形状への孔あけ加工より、平面状の状態での孔あけ加工の方が加工機の構造が簡便で量産性も高く、低コストである。また、位置決めや材料の固定を容易に行うことができる。
また、それぞれ略平面状の表面部材、中間部材、及び裏面部材を、振動体を振動可能に支持できる特定の形状に成型し、特定の形状に成型された表面部材、中間部材、及び裏面部材を順に積層し、ハーフカット工法を用いて表面部材に第1の孔を、裏面部材に第2の孔をそれぞれ形成することによって、スピーカ用振動板のサスペンションを形成することによって、スピーカ用振動板のサスペンションを形成することで、スピーカ用振動板、スピーカ、及び装置を構成してもよい。
ハーフカット工法を用いることで、積層後の加工が可能である。積層前に孔あけ加工する工法に比べ、積層時の表面部材と裏面部材の位置ずれを防止することができるため、より高い形状精度のサスペンションを構成することが可能である。
また、第1の孔及び第2の孔は、レーザー光又は機械刃を用いて形成してもよい。
本開示の第2の態様は、スピーカ用振動板であって、振動体と、振動体の外周部に固着され、振動体を振動可能に支持し、1つ以上の孔を有するサスペンションと、孔を覆う、サスペンションよりも剛性が低い封止部材とを備え、封止部材は、サスペンションの表面と孔側面との双方に固着されている。
また、上記第2の態様のスピーカ用振動板を用いてスピーカを構成してもよいし、このスピーカを搭載して装置を構成することもできる。
この構成により、振動体が振動する際に孔が開閉することで、サスペンションが周方向にスムーズに伸縮することができる。このとき封止部材は、孔の開閉を阻害しない程度にサスペンションに比べ剛性が低く設計される。この結果、サスペンションの線形性(リニアリティ)が向上する。また、同じく複数の孔の開閉によりサスペンションがスムーズに動作するため、振動体の振幅方向に対するサスペンションの支持力を低減することができ、同じサイズでも低音再生が可能なスピーカ用振動板を実現することができる。
従って、スピーカ駆動時に振動板裏面から発生する逆位相の音が、振動板前面に回り込まず、課題であった振動板背面からの逆位相音による再生音の打ち消しを防止できる。さらに、封止部材はサスペンションの表面だけでなく、孔の側面にも固着されるため、表面だけに固着された場合に比べ、振動体の振動時に封止部材が伸縮した際に剥離しにくくなる。本構成によって、複数の孔の開閉によって振動板支持力のリニアリティの向上及び振動板支持力の低減と、従来課題であった振動板背面音による再生音の打ち消し防止及び封止部材の剥離防止を両立することができる。
また、封止部材は、さらにサスペンションの裏面にも固着されてもよい。
この構成により、振動体が振動し、開口部が開閉して、封止部材が伸縮した場合でも、封止手段が剥離することを防止することができる。
また、サスペンションが、樹脂フィルム、ソリッドゴム、発泡ゴム、ウレタン、樹脂材料又はゴムが含浸された布材や紙、粘着材料のいずれか、又はそれらの組み合わせから構成されてもよい。
また、封止部材は、粘着材料、エラストマ、ゲル状体のいずれか、又はそれらの組み合わせから構成されてもよい。
振動板が軽く、柔軟に構成できるため、本振動板を用いることにより、低音再生特性の優れた、能率の高いスピーカを実現可能である。
また、サスペンションが、ロール形状又は蛇腹形状の断面を有してもよい。
この構成により、振動板が平面で構成された場合に比べ、振動板の振幅方向に対するサスペンションの支持力が振動板の振幅に対してより線形になる。従って、複数の孔によるサスペンションのリニアリティ向上の効果をより効果的に得ることができる。
また、孔は、振動体の外周部の法線方向にスリット状に設けられてもよい。
孔の形状をスリット状とすることで、サスペンションの周方向への伸縮がより容易になり、サスペンションの振動体支持力のリニアリティが向上すると共に、支持力を低減することができる。
また、孔は、振動体の外周部の法線方向に対して所定の角度で傾いて設けられてもよい。
スリット状の孔に角度を付けることで、スリット孔の長さを大きくとることができ、よりサスペンションのリニアリティ及び柔軟性を向上することができる。
また、振動体の外周部は、円、楕円、多角形、又は2つ以上の直線と曲線との組み合わせで構成される形状であってもよい。
また、振動体の外周部は、少なくとも2つの直線と少なくとも2つの曲線とから構成される形状であってもよい。
また、曲線の部分のみに孔が設けられていてもよい。
上記形状の振動体の場合、サスペンションの振動体支持力のうち、曲線の部分における支持力の影響が大きい。このため、曲線の部分に複数の孔を設けることで、効果的に、振動体支持力の線形性向上、振動体支持力低減を実現することが可能である。
孔は、不均一な間隔で複数設けられてもよい。
この構成のように、サスペンションの周方向の応力が大きいところに集中的に孔を配置することで、効果的に振動体の支持力の線形性向上、支持力低減の効果が得られる。
また、略平面状の部材を、振動体を振動可能に支持できる特定の形状に成型し、特定の形状に成型された部材に孔を形成し、部材に形成された孔を封止部材で覆うことによって、スピーカ用振動板のサスペンションを形成することで、スピーカ用振動板、スピーカ、及び装置を構成してもよい。
また、略平面状の部材に孔を形成し、部材に形成された孔を封止部材で覆い、孔が封止部材で覆われた部材を、振動体を振動可能に支持できる特定の形状に成型することによって、スピーカ用振動板のサスペンションを形成することで、スピーカ用振動板、スピーカ、及び装置を構成してもよい。
<第1の実施形態>
図1Aは、本開示の第1の実施形態に係るスピーカ用振動板の上面図である。図1Bは、図1Aにおける点線部Bの構造を説明するための斜視図である。図1Cは、図1Aにおける1C−1C断面図である。図1Dは、図1Aにおける1D−1D断面図である。
[スピーカ用振動板の構成]
まず、本開示の第1の実施形態に係るスピーカ用振動板の構成の一例を説明する。図1A〜図1Dに示した本第1の実施形態に係るスピーカ用振動板は、振動体1(又は、振動板1ともいう)と、サスペンション2とを構成に含む。
振動体1は、外周部1aが、例えば、円形、楕円形、多角形、又は2つ以上の直線と曲線との組み合わせで構成される形状をした部材である。例えば、2つの直線と2つの半円状の曲線から構成される、いわゆる陸上トラックの形状や、長方形の4つの角にそれぞれ曲線を設けた形状等がある。図1Aに例示した振動体1は、4つの直線と4つの曲線とから構成された略矩形形状をしている。
サスペンション2は、外周部2a及び内周部2bで構成される所定の幅を有した環状の部材である。このサスペンション2は、例えば、樹脂フィルム、ソリッドゴム、発泡ゴム、ウレタン、樹脂材料又はゴムが含浸された布材や紙、粘着材料のいずれか、又はそれらの組み合わせから構成される。サスペンション2は、その内周部2bが振動体1の外周部1aに固着され、振動体1を振動可能に支持する。すなわち、サスペンション2の内周部2bは、振動体1の外周部1aと同一の形状をしている。
このサスペンション2は、図1Cに示すように、表面部材3、中間部材5、及び裏面部材4がこの順に積層されて形成されている。中間部材5は、表面部材3及び裏面部材4の少なくとも一方よりも剛性が低く、例えば、粘着材料、エラストマ、ゲル状体、液体のいずれかから構成されている。
また、サスペンション2は、図1B及び図1Cに示すように、断面形状がロール形状に成型されている。ロール形状とは、断面が円弧や楕円弧等又は類似の形状で形成される形状である。なお、サスペンション2は、断面形状が凸形状と凹形状を形成した蛇腹(ベローズ)形状に成型されていてもよい(図示せず)。さらに、サスペンション2には、図1Dに示すように、表面部材3にスリット状の第1の孔6が、裏面部材4にスリット状の第2の孔7がそれぞれ設けてある。この第1の孔6及び第2の孔7は、図1Aに示すように、サスペンション2の曲線箇所となる四隅において、サスペンション2の内周部2bから外周部2aに向かって形成される。また、第1の孔6及び第2の孔7の少なくとも一部は、図1Dに示すように、中間部材5を挟んで部材積層方向に重なり合う位置に配置されている。図1Aは、28個の第1の孔6及び第2の孔7が設けられている例を示している。
本第1の実施形態に係るスピーカ用振動板が搭載されたスピーカ(例えば図8A)は、振動体1が前後に振動する(図1Aにおいては、紙面の手前側及び奥側に振動する)ことで、音を再生する。このとき、振動体1が振動できるように外周部1aを支持するのがサスペンション2であり、サスペンション2の外周部2aはスピーカの筐体に固定される。サスペンション2のロール形状が図1Bに示すように上側に凸である場合、振動体1がサスペンション2の凸方向と逆側に変位した際、サスペンション2の曲線部(図1Aの点線部B)では、サスペンション2の内周側2bでは圧縮方向に応力が、外周側2aでは伸長方向に応力が、それぞれ発生する。逆に、振動体1がサスペンション2の凸方向と同じ側に変位した際、サスペンション2の内周側2bでは伸長方向に応力が、外周側2aでは圧縮方向に応力が、それぞれ発生する。このとき、サスペンション2に設けられたスリット状の第1の孔6及び第2の孔7があるため、これらの孔の変形によって上記応力が緩和されるため、サスペンション2の伸長及び圧縮が容易となる。よって、振動体1が振動しやすくなる。従って、振動体1の振幅に対するサスペンション2の支持力のリニアリティが向上し、スピーカ再生音の高調波歪を低減でき、音質が向上する。同時に、サスペンション2の支持力が低減され、より低音再生特性の優れたスピーカ装置が実現可能となる。また、サスペンション2は、中間部材5によって振動体1の背面から発生する逆位相音の回り込みを防止することができる。
図13に、本開示のスピーカ用振動板を用いて試作したスピーカの周波数−音圧特性の一例を示す。表面部材3及び裏面部材4には、厚さ6μmのPEEK(ポリエーテル・エーテルケトン)を使用している。また、中間部材5には、厚さ30μmの粘着層を使用している。第1の孔6及び第2の孔7のスリット幅は、それぞれ約0.15mmである。本試作では、図13に示すように、第1の孔6及び第2の孔7がない従来の振動板(積層していないPEEK25μm、同形状のサスペンション)を用いたスピーカの特性と比べると、低域側の特性が大幅に低減されていることがわかる。
なお、第1の孔6及び第2の孔7は、振動体1が振幅する際にそれぞれ開閉動作をするが、振動体1の最大振幅時にスリット状の孔の一部において、スリットが狭まる方向に変位した場合、スリット孔の幅が十分ないとスリットの辺同士が接触し、振動を阻害する。従って、振動体1の最大振幅時にスリットの辺同士がぶつからないよう、第1の孔6及び第2の孔7は、一定以上のスリット幅を有することが望ましい。
[スピーカ用振動板の製造方法]
次に、本開示の第1の実施形態に係るスピーカ用振動板におけるサスペンション2の製造方法の一例を説明する。
図2Aは、ハーフカット工法を用いた製造方法の一工程を説明する図である。この方法では、事前に、略平面状の表面部材3、中間部材5、及び裏面部材4を、振動体1を振動可能に支持できる特定の形状(断面がロール形状や蛇腹形状等)に成型する。この特定の形状に成型された表面部材3、中間部材5、及び裏面部材4を順に積層した積層体を形成する。そして、機械刃10を用いてこの積層体の表面部材3及び裏面部材4をハーフカット工法で加工し、第1の孔6及び第2の孔7をそれぞれ形成する(図2A)。
この加工では、中間部材5は削らないのが望ましいが、図2Aのように中間部材5の一部が削られても構わない。また、機械刃10の形状によっては、第1の孔6及び第2の孔7の断面が図1Dのような垂直にはならないが、特に性能に大きな影響はない。
なお、レーザー光(図示せず)を用いて第1の孔6及び第2の孔7を形成する方法もある。このとき、中間部材5にレーザー光を反射又は吸収する材料を用いれば、表面部材3や裏面部材4を切断した後のレーザー光が中間部材5において反射又は吸収され、中間部材5はカットされない。
また、図2Bは、押し出し成形工法を用いた製造方法の一工程を説明する図である。この方法では、事前に、略平面状の表面部材3、中間部材5、及び裏面部材4を、順に積層した積層体を形成する。中間部材5には、熱で柔らかくなる材料を用いる。この積層体に機械刃10又はレーザー光(図示せず)によって、中間部材5を貫通させて第1の孔6及び第2の孔7を設ける(図2B(a))。その後、貫通孔が開いた積層体は、ロール形状の成形用金型に入れられて、熱及び圧力が加えられる。このとき、成形熱によって中間部材5が軟化し、かつ、成形圧力によって中間部材5は貫通孔内に押し出される(図2B(b))。この結果、押し出された中間部材5が貫通孔内で接続され、図1Dと同等の構成を実現できる。
なお、この製造方法では、成形熱や成形圧力が不十分である場合、図2B(c)のように、押し出された中間部材5が貫通孔内で接続されずに開口部を有してしまう場合もあり得る。この開口部を有する場合には、中間部材5によって振動体1の背面から発生する逆位相音の回り込みを完全に防止することができない。しかしながら、第1の孔6と同じ開口寸法を持つ従来の構成と比べた場合、本実施形態では中間部材5が押し出されている分だけ逆位相音が通る隙間(開口部の幅)が狭くなる。よって、本実施形態の構成によるスピーカ用振動板は、従来構成のスピーカ用振動板よりも、逆位相音の回り込みによって再生音が打ち消される割合を低減させることができるという効果を有する。
また、図2Cは、口径が小さいスピーカに対応した製造方法の一工程を説明する図である。口径が小さいスピーカでは、サスペンション2のサイズも小さく、スリットの幅をより狭く設計しなければならない場合がある。高い精度で小さいスリット孔を開けることは、技術的に容易ではない。そこで、表面部材3及び裏面部材4に、立体成型前の略平面状の状態で、図2C(a)に示すような単一の刃でそれぞれ孔を開けておく(図2C(b))。その後、サスペンション2をロール形状に成型すると、成型時の応力によって、図2C(c)のように第1の孔6及び第2の孔7が開く。この製造方法によれば、振動体1の変位時に孔が狭まる方向に変位しても、孔の辺同士が接触しない、十分な幅の孔を形成することができる。
[本実施形態による効果]
本開示の第1の実施形態に係るスピーカ用振動板によれば、振動体1が振動する際に、表面部材3及び裏面部材4に設けられた第1の孔6及び第2の孔7が開閉することで、サスペンション2を構成する表面部材3及び裏面部材4が周方向にスムーズに伸縮することができる。このとき、中間部材5は、各孔の開閉を阻害しない程度に表面部材3や裏面部材4に比べ剛性が低く設計される。この結果、サスペンション2の線形性(リニアリティ)が向上する。また、同じく複数の孔の開閉によりサスペンション2がスムーズに動作するため、振動体1の振幅方向に対するサスペンション2の支持力を低減することができ、同じサイズでも低音再生が可能なスピーカ用振動板を実現することができる。さらに、中間部材5を表面部材3と裏面部材4との間に挿入することによって、スピーカ駆動時に振動体1の裏面から発生する逆位相の音が振動体1の前面に回り込まなくなり、課題であった振動板背面からの逆位相音による再生音の打ち消しを防止できる。この中間部材5は、表面部材3と裏面部材4との間に挟まれているので、剥離する可能性が極めて低い。
[応用例]
図3A〜図3Eを参照して、上述した第1の実施形態に係るスピーカ用振動板を用いた応用例をいくつか説明する。
図3Aは、表面部材3の第1の孔6を覆うように封止部材9を設けた構造である。キャビネットに搭載されたスピーカでは、スピーカ駆動時にキャビネットの音響コンプライアンスの力がサスペンション2に作用することがある。また、振動体1の振動による第1の孔6及び第2の孔7の開閉に伴い、中間部材5は繰り返し応力を受ける。そこで、この応用例の構成は、これらの応力によって中間部材5の強度が不足しないよう、封止部材9によって中間部材5を補強するものである。
この構造では、封止部材9が第1の孔6を埋めるように設けられるため、表面部材3の上面だけでなく、第1の孔6の内側面にも封止部材9が固着される。これにより、背景技術で説明した特許文献2の構成と比べても、封止部材9とサスペンション2との固着面積が大きくなり、封止部材9の剥がれを抑制することができる。
この封止部材9は、裏面部材4の第2の孔7を覆うように設けられてもよいし(図3B)、双方に設けられてもよい(図3C)。また、封止部材9を設ける位置も、第1の孔6を覆う表面部材3の一部分や第2の孔7を覆う裏面部材4の一部分だけでなく、表面部材3や裏面部材4の全体であってもよい(図示せず)。
この封止部材9は、表面部材3の第1の孔6及び裏面部材4の第2の孔7の開閉動作を阻害しないよう、より柔軟な材料が望ましく、例えば、エラストマ、粘着材料、ゲル状体、揮発しにくい液体(シリコンオイル)等がよい。
また、この封止部材9は、上述した製造方法の際において説明した図2B(c)のような構成に対して特に有用である。すなわち、封止部材9を設けることで、逆位相音の回り込みを確実に防止することができる(図3D)。さらに、封止部材9を裏面部材4側にも固着させれば(図3E)、封止部材9の剥がれや脱落をより効果的に防止することができる。
<第2の実施形態>
図4Aは、本開示の第2の実施形態に係るスピーカ用振動板の上面図である。図4Bは、図4Aにおける点線部Bの構造を説明するための斜視図である。図4Cは、図4Aにおける4C−4C断面図である。図4Dは、図4Aにおける4D−4D断面図である。
[スピーカ用振動板の構成]
まず、本開示の第2の実施形態に係るスピーカ用振動板の構成を説明する。図4A〜図4Dに示した本第2の実施形態に係るスピーカ用振動板は、振動体1と、サスペンション2と、封止部材9とを構成に含む。
振動体1は、外周部1aが、例えば、円形、楕円形、多角形、又は2つ以上の直線と曲線との組み合わせで構成される形状をした部材である。図4Aに例示した振動体1は、4つの直線と4つの曲線とから構成された略矩形形状をしている。
サスペンション2は、外周部2a及び内周部2bで構成される所定の幅を有した環状の部材である。このサスペンション2は、例えば、樹脂フィルム、ソリッドゴム、発泡ゴム、ウレタン、樹脂材料又はゴムが含浸された布材や紙、粘着材料のいずれか、又はそれらの組み合わせから構成される。サスペンション2は、その内周部2bが振動体1の外周部1aに固着され、振動体1を振動可能に支持する。すなわち、サスペンション2の内周部2bは、振動体1の外周部1aと同一の形状をしている。
このサスペンション2は、図4B及び図4Cに示すように、断面形状がロール形状に成型されている。ロール形状とは、断面が円弧や楕円弧等又は類似の形状で形成される形状である。なお、サスペンション2は、断面形状が凸形状と凹形状を形成した蛇腹(ベローズ)形状に成型されていてもよい(図示せず)。さらに、サスペンション2には、図4Dに示すように、スリット状の孔6(開口部)が設けてある。この孔6は、図4Aに示すように、サスペンション2の曲線箇所となる四隅において、サスペンション2の内周部2bから外周部2aに向かって形成されている。図4Aは、28個の孔6が設けられている例を示している。
封止部材9は、孔6を覆うようにサスペンション2の全体の表面に設けられる(図では網掛けで表現している)。この封止部材9は、サスペンション2の上面だけでなく、孔6の内側面にも固着される。これにより、背景技術で説明した特許文献2の構成と比べても、封止部材9とサスペンション2との固着面積が大きくなり、封止部材9の剥がれを抑制することができる。
図4Aにおける4D−4D断面の構成として一例を図4Dに示したが、これに限定されるものではない。図4E〜図4Hは、図4Aに示す4D−4D断面の他の構成の一例を示す断面図である。
封止部材9とサスペンション2との固着面積をさらに拡大させる手法としては、図4Eに示すようにサスペンション2の孔6の角に丸み(R)を付けてもよい。Rを設けると封止部材9が伸縮動作をする際に、角の部分で応力集中が起きないため、封止部材9の破損を防止することができる。また、図4Fに示すようにサスペンション2の孔6の内側面全体に封止部材9を設けたり、図4Gに示すように孔6を通じてサスペンション2の裏面まで封止部材9を設けたりしてもよい。これにより、封止部材9とサスペンション2との固着強度をより強くすることができる。また、この構造では、エラストマのような内部損失の大きい材料をサスペンション2の両面に塗布する形となり、サスペンション2の損失係数を大きくすることでサスペンション2から発生する異音を防止し、スピーカの再生音質を向上する効果も得られる。なお、封止部材9は、サスペンション2の全体の表面に設ける必要はなく、孔6を覆う一部だけに設けてもよい(図4H)。
この封止部材9は、サスペンション2の孔6の開閉動作を阻害しないよう、サスペンション2よりも柔軟な材料が望ましく、同時に振動体1が振動するたびに開閉動作を繰り返す孔6による引っ張り及び圧縮の繰り返しにも耐えられるよう、耐久性も要求される。このとき、封止部材9とサスペンション2との固着強度も必要とされる。よって、封止部材9には、これらを考慮した材料、例えば、エラストマ、粘着材料、ゲル状体、揮発しにくい液体(シリコンオイル)等が望ましい。
本第2の実施形態に係るスピーカ用振動板が搭載されたスピーカ(例えば図8A)は、振動体1が前後に振動する(図4Aにおいては、紙面の手前側及び奥側に振動する)ことで、音を再生する。このとき、振動体1が振動できるように外周部1aを支持するのがサスペンション2であり、サスペンション2の外周部2aはスピーカの筐体に固定される。サスペンション2のロール形状が図4Bに示すように上側に凸である場合、振動体1がサスペンション2の凸方向と逆側に変位した際、サスペンション2の曲線部(図4Aの点線部B)では、サスペンション2の内周側2bでは圧縮方向に応力が、外周側2aでは伸長方向に応力が、それぞれ発生する。逆に、振動体1がサスペンション2の凸方向と同じ側に変位した際、サスペンション2の内周側2bでは伸長方向に応力が、外周側2aでは圧縮方向に応力が、それぞれ発生する。このとき、サスペンション2に設けられたスリット状の孔6があるため、この孔6の変形によって上記応力が緩和されるため、サスペンション2の伸長及び圧縮が容易となる。よって、振動体1が振動しやすくなる。従って、振動体1の振幅に対するサスペンション2の支持力のリニアリティが向上し、スピーカ再生音の高調波歪を低減でき、音質が向上する。同時に、サスペンション2の支持力が低減され、より低音再生特性の優れたスピーカ装置が実現可能となる。また、サスペンション2は、封止部材9によって振動体1の背面から発生する逆位相音の回り込みを防止することができる。
なお、孔6は、振動体1が振幅する際にそれぞれ開閉動作をするが、振動体1の最大振幅時にスリット状の孔の一部において、スリットが狭まる方向に変位した場合、スリット孔の幅が十分ないとスリットの辺同士が接触し、振動を阻害する。従って、振動体1の最大振幅時にスリットの辺同士がぶつからないよう、孔6は一定以上のスリット幅を有することが望ましい。
[スピーカ用振動板の製造方法]
次に、第2の実施形態に係るスピーカ用振動板におけるサスペンション2の製造方法を説明する。
図5は、サスペンション2の製造法の一工程を説明する図である。この方法では、まず、略平面状のサスペンション2に対して、図5(a)に示すような機械刃10を用いて線状のスリットを入れる(図5(b))。このとき、レーザー加工を用いてもよい。その後、サスペンション2をロール形状に成型する。成型時の応力によって、サスペンション2の材料が引っ張られるため、図5(c)のように孔6が開く。この製造方法によれば、振動体1の変位時に孔が狭まる方向に変位しても、孔の辺同士が接触しない、十分な幅の孔を形成することができる。
この製造方法以外には、サスペンション2をロール形状に成型した後に孔6を形成する方法がある。ただし、口径が小さいスピーカでは、サスペンション2のサイズも小さく、スリットの幅をより狭く設計しなければいけない場合がある。この場合、2つの刃を狭い範囲に並べることは技術的に難しく、また、刃の高さが十分とれないため、刃の寿命が短くなり、量産性も悪い。
[本実施形態による効果]
本開示の第2の実施形態に係るスピーカ用振動板によれば、振動体1が振動する際に、孔6が開閉することで、サスペンション2が周方向にスムーズに伸縮することができる。このとき、封止部材9は、孔6の開閉を阻害しない程度にサスペンション2に比べて剛性が低く設計される。この結果、サスペンション2の線形性(リニアリティ)が向上する。また、同じく複数の孔6の開閉によりサスペンション2がスムーズに動作するため、振動体1の振幅方向に対するサスペンション2の支持力を低減することができ、同じサイズでも低音再生が可能なスピーカ用振動板を実現することができる。また、スピーカ駆動時に振動体1の裏面から発生する逆位相の音が、封止部材9によって振動体1の前面に回り込まなくなり、課題であった振動板背面からの逆位相音による再生音の打ち消しを防止できる。さらに、封止部材9は、サスペンション2の表面だけでなく、孔6の側面にも固着されるため、表面だけに固着された場合に比べ、剥離しにくくなる。
<変形例>
本開示の第1及び第2の実施形態に係るスピーカ用振動板の変形例をいくつか説明する。図6Aは、変形例1のスピーカ用振動板の上面図である。図6Bは、変形例2のスピーカ用振動板の上面図である。図6Cは、変形例3のスピーカ用振動板の上面図である。図6Dは、変形例4のスピーカ用振動板の上面図である。図7は、第1の孔6及び第2の孔7の様々な変形例を示す図である。
図6Aに示す変形例1では、サスペンション2の構成が異なる。第1の実施形態の構造で対応させると、表面部材3、中間部材5、及び裏面部材4が積層されている箇所が、サスペンション2の第1の孔6及び第2の孔7が設けられた、つまり曲線箇所となる四隅(図6Aの網掛け部分)だけとなる。すなわち、この四隅だけが表面部材3及び中間部材5が配置され、その他の箇所は裏面部材4だけとなる。また、第2の実施形態の構造で対応させると、封止部材9が設けられている箇所が、サスペンション2の孔6が設けられた、つまり曲線箇所となる四隅(図6Aの網掛け部分)だけとなる。この構成により、より軽量な振動板を実現でき、スピーカ装置の電気−音響変換の効率が向上する。
また、変形例1のサスペンション2では、第1の孔6(及び第2の孔7)の間隔は均一ではなく、サスペンション2の曲線部の中央で密になっている。このように、振動体1の振動時によりサスペンション2の伸長及び圧縮が必要な部分に、集中的に孔を配置することで、サスペンション2による振動体1の支持力の線形性を向上することができる。
図6Bに示す変形例2では、円形の振動体1及びサスペンション2で構成されたスピーカ用振動板である。このような円形のスピーカ用振動板でも、同様の構成を採用することができる。
図6Cに示す変形例3では、円形の振動体1及びサスペンション2で構成されたスピーカ用振動板において、第1の孔6(及び第2の孔7)の配置を工夫している。具体的には、スピーカ用振動板の中心を通る直線に対して、換言すればサスペンション2の内周部2bの法線方向に対して、所定の角度θで、スリット状の第1の孔6(及び第2の孔7)を形成する。従って、第1の孔6(及び第2の孔7)の長さを、サスペンション2の内周部2bから外周部2aまでの幅(ロール幅)よりも長くすることができる。これにより、応力を回転方向の力として緩和することができ、振動体1はよりスムーズな振動が可能である。
図6Dに示す変形例4では、円形の振動体1及びサスペンション2で構成されたスピーカ用振動板において、第1の孔6(及び第2の孔7)の配置をさらに工夫している。具体的には、小さい孔をサスペンション2の内周部2bから外周部2aにかけて複数設けた構成である。
図7A〜図7Fは、スリット状の第1の孔6(及び第2の孔7)の変形例を示す図である。第1の孔6(及び第2の孔7)の形状は、平行線による矩形形状(図7A)でもよいし、サスペンション2の内周部2bから外周部2aに向かって広がる形状(図7B)でもよいし、任意の曲線形状や楕円形状(図7C)でもよい。さらに、第1の孔6(及び第2の孔7)の大きさや位置は、ロール幅よりも小さく(図7D)してもよいし、ロール幅よりも大きく(図7E)してもよいし、サスペンション2のロール幅の中心線Lに対し孔の中心位置がずれて(図7F)いてもよい。この場合、サスペンション2の振動体1の支持力の線形性を孔の位置及び形状で調整することが可能であり、より線形性のよい振動板が実現可能である。
<他の実施形態>
[スピーカ用振動板を用いたスピーカ]
図8Aは、上述した本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ20の断面図である。スピーカ20は、プレート21、マグネット22、及びヨーク23で磁気回路を構成し、形成された磁気ギャップにボイスコイル14が配置されている。ボイスコイル14は、スピーカ用振動板の振動体1に固着され、サスペンション2は、フレーム25に固着されている。ボイスコイル14に電気信号を印加すると、振動板が振動して音が再生される。サスペンション2の剛性が下がると振動板は通常の振動方向以外の振動、いわゆるローリング振動をしやすくなる。このローリング振動を抑えるため、磁気回路中には磁性流体24が配置され、ローリング振動を防止する。さらに、磁性流体24は、ボイスコイル14の熱をプレート21(又はヨーク23)に逃がす効果もあり、耐入力の向上も効果がある。もし、このような効果を期待しない場合は、磁性流体24を省略しても構わない。
この構造のスピーカによれば、上記実施形態で述べたように、従来に比べて振動体支持力のリニアリティがよく、振動体1の支持力を低減することが可能である。よって、低歪で低音再生が可能なスピーカを実現することができる。
なお、スピーカ20は、図8B及び図8Cのような構成としてもよい。図8Bは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカの一例を示す図であり、具体的には第1の実施形態のスピーカ用振動板を用いたスピーカの断面図である。図8Bにおいて、サスペンション2の構成は、例えば、図1A〜図1Dを用いて第1の実施形態で説明をしたとおりであり、ここでは詳細な説明は省略する。
図8Bにおいて、表面部材3は振動体1の一部を兼ねている。振動体1は、表面材11、中空材12、及び裏面材13によるハニカム構造の積層体を表面部材3の上に固着することで構成される。図8Aの構成では、振動体1に直接ボイスコイル14を固着していたため、磁気ギャップにおけるボイスコイル14の位置はある程度固定されてしまっていた。しかし、図8Bの構成では、ボイスコイルボビンを別途設けなくても、裏面部材4によってボイスコイル14が磁気回路中のもっとも磁束の大きい位置に配置できるため、質量の増加を抑えながら駆動力を最大化でき、より能率の高いスピーカを実現可能である。さらに、振動体1は、2枚の板で挟まれたハニカム構造であり、高さが制約される小型スピーカでも、高い剛性の振動体1が得られるため、軽量で高域特性のよいスピーカが実現できる。
図8Cは、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカの一例を示す図であり、具体的には第2の実施形態のスピーカ用振動板を用いたスピーカの断面図である。図8Cにおいて、サスペンション2、封止部材9の構成は、例えば、図4A〜図4Hを用いて第2の実施形態で説明をしたとおりであり、ここでは詳細な説明は省略する。
当然のことながら、第2の実施形態のスピーカ用振動板を用いてスピーカを構成することもできる。
[スピーカを搭載した装置]
図9は、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ20を搭載した、タブレット端末201を示す図である。近年、タブレット端末201等のモバイル端末では、筐体の小型化及び薄型化と共にディスプレイ202の大型化によってスピーカの搭載位置が端末の端になり、より小型化が求められている。一方で、画面の高精細化に伴い、音の音質向上が求められている。本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ20を用いれば、小型でも低音かつ低歪な音が提供可能なタブレット端末201を実現可能である。
図10は、上記本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ20を搭載した、画像表示装置203を示す図である。より具体的には、例えばPC用のディスプレイやテレビ等である。近年、画像表示装置203では、ディスプレイ202の大型化及び高精細化と並行して高音質再生が求められている。一方で、画面周囲の縁が狭い「狭額縁」デザインの要求に対し、スリム形状のスピーカが求められている。そこで、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いた小型のスピーカ20を狭額縁に複数配置した。従来のスピーカは、サスペンション2の幅が十分確保できないスリム形状では低音再生が不十分であったが、本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ20では小型でも低音かつ低歪な音が再生可能である。従って、「狭額縁」デザインでも、高音質な再生音を提供可能である。
図11は、上記本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ20を搭載した、車両用ドア204を示す図である。従来、車載スピーカは低音再生能力を重視するため、サイズが大きくなり、車内の限られた場所にしか配置できなかった。しかし、上記本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ20であれば、小型でも低音かつ低歪再生が可能となるため、従来実装できなかった、車両用ドア204の窓枠近傍に配置することができる。なお、スピーカ20は、図11に示す窓枠に限らず、車両の天井やダッシュボード、フロントパネル、ピラー、ヘッドレスト、ハンドル等に設置しても構わない。
図12は、上記本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ20を搭載した、インナーイヤーホン205を示す図である。インナーイヤーホン205は、耳穴に挿入した際の装着感を改善するため、小型で軽量かつ高出力であることが求められる。さらに、イヤーカプラー207と耳穴との接触面から空気が漏れるとインナーイヤーホン205の低音再生性能が低下するため、スピーカ20にはより低音再生が求められる。上記本実施形態に係るスピーカ用振動板を用いたスピーカ20は、小型でも低音かつ低歪再生が可能となるため、小型で装着感のよい高音質インナーイヤーホン205を提供可能である。なお、図12では、耳穴内に挿入して装着するタイプのインナーイヤーホン205を示したが、耳に載せて装着するタイプの耳載せ型ヘッドホン又は耳を覆って装着するタイプの耳覆い型ヘッドホンに、スピーカ20を搭載してもよい。
本開示は、スピーカ用振動板、スピーカ振動板を備えたスピーカ、スピーカを備えた装置、及びスピーカ用振動板の製造方法に有用である。
本開示に係るスピーカ用振動板は、高リニアリティと高コンプライアンスとを有し、スピーカ、特に小型で低音を再生するスピーカとして有用である。また、スピーカを搭載した映像音響装置(映像表示機器、オーディオ機器、インナーホン、家電機器等)、携帯型情報処理装置(携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、操作端末等)、及び移動装置(自動車、鉄道等)等の用途にも応用できる。

Claims (20)

  1. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され
    前記第1の孔及び前記第2の孔の少なくとも一方を覆う封止部材をさらに備え、
    前記封止部材は、前記中間部材よりも剛性が低いことを特徴とする、スピーカ用振動板。
  2. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され、
    前記第1の孔及び第2の孔は、それぞれ、前記振動体の外周部の法線方向にスリット状に設けられていることを特徴とする、スピーカ用振動板。
  3. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され、
    前記振動体の外周部は、少なくとも2つの直線と少なくとも2つの曲線とから構成される形状であり、
    前記曲線の部分のみに前記第1の孔及び前記第2の孔が設けられていることを特徴とする、スピーカ用振動板。
  4. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され、
    前記中間部材は、前記第1の孔及び前記第2の孔が配置された位置に、前記第1の孔及び前記第2の孔のいずれか一方よりも開口面積が小さい開口部を有することを特徴とする、スピーカ用振動板。
  5. 前記表面部材又は前記裏面部材の少なくとも一方が、樹脂フィルム、ソリッドゴム、発泡ゴム、ウレタン、樹脂材料又はゴムが含浸された布材や紙、粘着材料のいずれか、又はそれらの組み合わせから構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピーカ用振動板。
  6. 前記中間部材は、粘着材料、エラストマ、ゲル状体、液体のいずれかから構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピーカ用振動板。
  7. 前記サスペンションが、ロール形状又は蛇腹形状の断面を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピーカ用振動板。
  8. 前記第1の孔及び第2の孔は、それぞれ、前記振動体の外周部の法線方向に対して所定の角度で傾いて設けられていることを特徴とする、請求項に記載のスピーカ用振動板。
  9. 前記振動体の外周部は、円、楕円、多角形、又は2つ以上の直線と曲線との組み合わせで構成される形状であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピーカ用振動板。
  10. 前記第1の孔及び前記第2の孔は、それぞれ不均一な間隔で複数設けられることを特徴とする、請求項に記載のスピーカ用振動板。
  11. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され
    前記第1の孔及び前記第2の孔の少なくとも一方を覆う封止部材をさらに備え、
    前記封止部材は、前記中間部材よりも剛性が低いことを特徴とする、スピーカ用振動板を用いた、スピーカ。
  12. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され、
    前記第1の孔及び第2の孔は、それぞれ、前記振動体の外周部の法線方向にスリット状に設けられていることを特徴とする、スピーカ用振動板を用いた、スピーカ。
  13. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され、
    前記振動体の外周部は、少なくとも2つの直線と少なくとも2つの曲線とから構成される形状であり、
    前記曲線の部分のみに前記第1の孔及び前記第2の孔が設けられていることを特徴とする、スピーカ用振動板を用いた、スピーカ。
  14. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され、
    前記中間部材は、前記第1の孔及び前記第2の孔が配置された位置に、前記第1の孔及び前記第2の孔のいずれか一方よりも開口面積が小さい開口部を有することを特徴とする、スピーカ用振動板を用いた、スピーカ。
  15. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され
    前記第1の孔及び前記第2の孔の少なくとも一方を覆う封止部材をさらに備え、
    前記封止部材は、前記中間部材よりも剛性が低いことを特徴とする、スピーカ用振動板を用いたスピーカを搭載した、装置。
  16. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され、
    前記第1の孔及び第2の孔は、それぞれ、前記振動体の外周部の法線方向にスリット状に設けられていることを特徴とする、スピーカ用振動板を用いた、スピーカを搭載した、装置。
  17. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され、
    前記振動体の外周部は、少なくとも2つの直線と少なくとも2つの曲線とから構成される形状であり、
    前記曲線の部分のみに前記第1の孔及び前記第2の孔が設けられていることを特徴とする、スピーカ用振動板を用いた、スピーカを搭載した、装置。
  18. 振動体と、
    前記振動体の外周部に固着され、前記振動体を振動可能に支持するサスペンションとを備え、
    前記サスペンションの少なくとも一部は、
    前記サスペンションの表面部を構成する表面部材と、
    前記サスペンションの裏面部を構成する裏面部材と、
    前記表面部材と前記裏面部材との間に配置された中間部材とが積層されており、
    前記中間部材は、前記表面部材及び前記裏面部材の少なくとも一方よりも剛性が低く、
    前記表面部材は、1つ以上の第1の孔を有し、
    前記裏面部材は、1つ以上の第2の孔を有し、
    前記第1の孔と前記第2の孔の少なくとも一部は、前記中間部材を挟んで部材の積層方向に重なり合う位置に配置され、
    前記中間部材は、前記第1の孔及び前記第2の孔が配置された位置に、前記第1の孔及び前記第2の孔のいずれか一方よりも開口面積が小さい開口部を有することを特徴とする、スピーカ用振動板を用いた、スピーカを搭載した、装置。
  19. 平面状の表面部材に第1の孔を形成し、
    平面状の裏面部材に第2の孔を形成し、
    前記第1の孔が形成された前記表面部材、平面状の中間部材、及び前記第2の孔が形成された前記裏面部材を順に積層し、
    積層された前記表面部材、前記中間部材、及び前記裏面部材を、振動体を振動可能に支持できる特定の形状に成型することによって、スピーカ用振動板のサスペンションを形成することを特徴とする、スピーカ用振動板の製造方法。
  20. それぞれ平面状の表面部材、中間部材、及び裏面部材を、振動体を振動可能に支持できる特定の形状に成型し、
    前記特定の形状に成型された前記表面部材、前記中間部材、及び前記裏面部材を順に積層し、
    ハーフカット工法を用いて前記表面部材に第1の孔を、前記裏面部材に第2の孔をそれぞれ形成することによって、スピーカ用振動板のサスペンションを形成することを特徴とする、スピーカ用振動板の製造方法。
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