JP6533422B2 - 予備成形体の加熱方法、底付き筒状容器の製造方法および予備成形体 - Google Patents

予備成形体の加熱方法、底付き筒状容器の製造方法および予備成形体 Download PDF

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Description

本発明は、プリフォーム等と呼ばれる熱可塑性樹脂からなる予備成形体を二軸延伸ブロー成形してカップ状容器などの底付き筒状容器を製造する底付き筒状容器の製造方法に関する。更に詳しくは、小型で薄肉軽量の底付き筒状容器の製造に適した予備成形体、および、当該予備成形体を加熱してブロー成形型に送り込む予備成形体の加熱方法に関する。
二軸延伸ブロー成形によって製造される底付き筒状容器としては、乳製品などの容器として用いられる熱可塑性樹脂製の広口カップ状容器が知られている。広口カップ状容器は、底付きの円筒状胴部と、この円筒状胴部の上端開口に連続して外側に広がっている口部フランジとを備えている。また、口部フランジと円筒状胴部との間に僅かに小径の括れ部分(首部分)が付いた形状の広口容器も知られている。このような底付き筒状容器は、一般的に、内容物を充填したのちに、その口部フランジの表面にアルミ箔製、樹脂合成紙製などの蓋を接着して、シールされる。
底付き筒状容器としては、射出成形品、真空圧空成形品、および予備成形体(プリフォーム、一次成形品)の二軸延伸ブロー成形品が知られている。射出成形容器は、ポリプロピレン、ポリスチレンなどの樹脂を用いて製造され、肉厚が約0.5mmで重く、酸素バリア性能が悪い。真空圧空成形容器は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる単層シート、あるいは複数種類の樹脂の多層シートを用いて製造されるが、バリの発生が多く歩留まりが悪い。また、成形時にシートに割れが発生しやすいので、底の深い容器の成形には向かない。二軸延伸ブロー成形容器はバリの発生が無く、酸素バリア性能も良く、底の深い容器の成形も可能である。
カップ状容器などの底付き筒状容器については、そのコストダウンのために軽量化を図ることが極めて有効である。しかしながら、二軸延伸ブロー成形容器においてはその軽量化が困難である。例えば、現在市販されている二軸延伸ブロー成形カップの重量は、200mリットルのカップの場合には、約11〜14gである。また、二軸延伸ブロー成形カップの製造に用いるプリフォームの形状は半球状、円錐状または釣鐘状のものであり、一般には射出成形品である。延伸ブロー成形に当たっては、延伸ブローに適した温度まで予備成形体を加熱する必要があり、PETプリフォームの場合には大凡100℃に加熱される。二軸延伸ブロー成形カップの軽量化を図るためには、予備成形体の軽量化を図ればよい。換言すると、予備成形体を薄肉にすればよい。
しかしながら、予備成形体が余りに薄肉の場合には加熱によって自己保形性が損なわれやすくなり、二軸延伸ブローに適した温度に加熱される時点で元の形状を維持できずに変形して潰れてしまい、二軸延伸ブロー成形に支障を来すおそれがある。そのために、カップ状容器を製造するために用いるカップ状プリフォームの肉厚を2mmを超える厚さにしておく必要があり、その薄肉、軽量化に限界がある。したがって、二軸延伸ブロー成形して得られるカップ状容器の薄肉、軽量化にも限界があり、十分なコストダウンを図ることができない。
本発明者等は、特許文献1において、薄くて軽い底付き筒状容器を、予備成形体に二軸延伸ブローを施して製造するのに適した底付き筒状容器の製造方法、および、当該製造方法に用いるのに適した板状のプリフォームを提案している。
特開2010−188711号公報
ここで、乳製品等の容器としては、より小型で薄肉軽量な容器に対する要求がある。例えば、5g以下の極めて軽量な底付き筒状容器の需要がある。このためには、より薄肉軽量で小型の板状の予備成形体を用いて、底付き筒状容器を二軸延伸ブロー成形する必要がある。
しかしながら、板状の予備成形体を薄肉にすると、加熱によって予備成形体の自己保形性が損なわれやすい。このため、二軸延伸ブローに適した温度に加熱された時点で元の形状を維持できずに熱変形してしまい、二軸延伸ブロー成形に支障を来すおそれがある。
また、底付き筒状容器の底の側の部分になる板状の予備成形体の中央部分は、延伸倍率が外周側の部分に比べて大きいので、外周側の部分に比べて厚肉にする必要がある。射出成形によって板状の予備成形体を製造する場合には、一般に、射出成形用のゲートが、板状の予備成形体成形用のキャビティにおける中央部分、すなわち、板状の予備成形体における最も肉厚の厚い部分が成形される部位に位置する。この結果、予備成形品の射出成形時に、ゲートが位置する中心部肉厚部分が過熱されて結晶化して白化状態になりやすい。この結果、中心部肉厚部分の成形特性が劣化するなどの弊害が発生する。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、小型で薄肉軽量の底付き筒状容器の製造に適した形状の予備成形体、および、当該予備成形体を加熱してブロー成形型に送り込むのに適した予備成形体の加熱方法を提案することにある。また、本発明の課題は、当該予備成形体に二軸延伸ブロー成形を施して底付き筒型容器を製造する底付き筒状容器の製造方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、熱可塑性樹脂製の予備成形体に二軸延伸ブロー成形を施して口部フランジを備えた底付き筒状容器を製造するために、前記予備成形品を前記二軸延伸ブロー成形が可能な成形温度に加熱し、加熱後の前記予備成形品をブロー成形金型に送り込む予備成形体の加熱方法であって、
前記予備成形体は、前記二軸延伸ブロー成形が施されて前記底付き筒状容器の底付きの容器本体部になる板状本体部と、前記二軸延伸ブロー成形が施されずにそのまま前記口部フランジになる縁部フランジとを備えており、
前記予備成形体の前記板状本体部の表面の少なくとも一部に発熱体を接触させ、当該板状本体部を前記成形温度まで接触加熱することを特徴としている。
本発明の方法では、板状の予備成形体に発熱体を接触させて加熱している。予備成形体の肉厚を薄くした場合には、加熱によって軟化した予備成形体の中央部分などに、下方に撓むなどの熱変形が生じるおそれがある。接触加熱を採用しているので、一般的な予備成形体の加熱方法である赤外線ヒーター等を用いた輻射熱による非接触加熱の場合に比べて、短時間で効率良く予備成形体を加熱することができる。また、予備成形体に対して適切に発熱体を接触させることにより、熱変形を防止あるいは抑制できる。したがって、二軸延伸ブロー成形に支障を来すような熱変形を伴うことなく、加熱後の板状の予備成形品をブロー成形型に送り込むことができる。このため、予備成形品として、従来に比べてより薄肉で軽量のものを用いることができ、この結果、二軸延伸ブロー成形によって得られる底付き筒状容器の薄肉・軽量化、および大幅なコストダウンを達成できる。
また、プリフォームは板状のプリフォームであるので、射出成形によって製造できることは勿論のこと、圧縮成形によっても製造可能である。また、形状が単純であるので、プリフォーム成形金型の製造コストを下げることができ、PET以外のPP、PE、PEN、PSなどの各種の熱可塑性樹脂を用いて容易に製造できる。さらに、板状のプリフォームであるので、同一樹脂あるいは異種の樹脂から積層成形することも容易であり、各樹脂層の間に、塗膜、フィルムを挟み込むことも容易であり、さらに、各樹脂層の間に耐熱性、酸素バリア性などを備えた機能性材料を挟み込むことも容易である。
本発明において、前記発熱体として、前記板状本体部の一方の表面と相補的な形状の発熱面を備えた発熱体を使用し、前記板状本体部の前記表面に前記発熱体の前記発熱面を密接させ、この密接状態を維持しながら、前記板状本体部を前記成形温度まで接触加熱することができる。この場合、接触加熱によって、前記板状本体部の前記表面を加熱殺菌することもできる。
発熱体の発熱面を予備成形体の加熱対象部分である板状本体部の表面形状と相補的な形状にすることで、発熱面を板状本体部の表面に密接させることができる。これにより、効率良く板状本体部を加熱できる。また、板状本体部は発熱面に密接しているので、発熱面によって確実に熱変形が防止あるいは抑制される。さらに、板状本体部の表面に発熱面を密接させた状態で加熱することで、当該表面を加熱殺菌することもでき、後工程として行われる板状本体部の表面の殺菌工程、あるいは、得られた容器の表面の殺菌工程を省略することが可能な場合もある。
この場合、発熱面と板状本体部の表面との密接状態を確実に形成できるように、前記板状本体部の前記表面に対して、前記発熱面を下側あるいは上側から、押圧により、あるいは、真空吸引により、密接させて、前記板状本体部を前記発熱面によって支持し、この密接状態を維持しながら、前記板状本体部を前記成形温度まで、熱変形を伴うことなく接触加熱することが望ましい。
また、前記発熱体として、前記容器本体部の内側の面になる前記板状本体部の一方の側の第1表面と相補的な形状の第1発熱面を備えた第1発熱体と、前記容器本体部の外側の面になる前記板状本体部の他方の側の第2表面と相補的な形状の第2発熱面を備えた第2発熱体とを使用することができる。この場合には、前記第1、第2発熱面の間に前記板状本体部を挟むことにより、前記第1発熱面を前記第1表面に密接させ、前記第2発熱面を前記第2表面に密接させ、この密接状態を維持しながら、前記板状本体部を前記成形温度まで、熱変形を伴うことなく接触加熱することができる。また、前記板状本体部の前記第1、第2表面を加熱殺菌することができる。
次に、本発明の予備成形体において、当該予備成形体における前記板状本体部の前記第1表面を、当該板状本体部の中心軸線上の位置において最深部となる凹曲面と、当該凹曲面の外周縁から外方に広がる第1平面とによって規定し、前記板状本体部の前記第2表面を、前記中心軸線上の位置が頂部となる凸曲面によって規定することができる。
予備成形体を射出成形によって製造する場合に、射出成形型のゲートに対峙する予備成形体の最大肉厚となる部分の厚さを低減でき、予備成形体の中央部分に白化に起因する特性劣化等の弊害が生じることを防止できる。
この場合、前記板状本体部の板厚を、前記第1平面と前記凸曲面とによって規定される部分においては、前記縁部フランジの側の外周縁部分から前記中心に向かって徐々に増加させ、前記凹曲面と前記凸曲面とによって規定される中央部分においては、略一定の厚さに維持することができる。例えば、凹曲面と凸曲面を、同一位置に中心を有する円弧面に
よって規定することにより、板状本体部の中央部分を一定の肉厚にすることができる。
なお、底付き筒状容器としては、その口部フランジと容器本体部との間に、容器本体部よりも小径の括れ部分が付いた形状のものが知られている。このような形状の容器は、次の形状の予備成形体に二軸延伸ブロー成形を施して製造することができる。
すなわち、前記予備成形体は、前記縁部フランジの内周縁から前記第2表面の側に折れ曲がり前記板状本体部の外周縁に繋がる括れ部分を備えている。
本発明において、予備成形体の加熱は、ブロー成形型に向かう所定の経路に沿って予備成形体を搬送しながら行うことができる。このためには、
前記予備成形体の前記縁部フランジを載せるフランジ支持面を備えた枠状の搬送具に、前記予備成形体を載せ、
この状態で、搬送具を所定の経路に沿って発熱体接触位置まで搬送し、
前記発熱体接触位置において、前記搬送具に載っている前記予備成形体の前記板状本体部に前記発熱体を接触させ、
前記搬送具と共に、前記予備成形体に接触させた前記発熱体を所定の経路に沿って発熱体離脱位置まで搬送し、
前記発熱体離脱位置において前記予備成形体から前記発熱体を離し、
しかる後に、前記搬送具によって前記予備成形体を前記ブロー成形型に送り込むようにすればよい。
次に、本発明の底付き容器の製造方法は、上記の加熱方法を用いて加熱された後の前記予備成形体を二軸延伸ブロー用のブロー成形型に送り込み、前記ブロー成形型を閉じて、前記搬送具および前記予備成形体の前記縁部フランジを挟持した状態で、前記予備成形体の前記板状本体部に二軸延伸ブローを施すことを特徴としている。
また、本発明は、上記の加熱方法を用いて加熱された後に、二軸延伸ブロー用のブロー成形型に送り込まれる底付き筒状容器製造用の予備成形体であって、
二軸延伸ブロー成形が施されて前記底付き筒状容器の底付きの容器本体部になる板状本体部と、前記二軸延伸ブロー成形が施されずにそのまま前記底付き筒状容器の口部フランジになる縁部フランジとを備え、
前記板状本体部は、前記容器本体部の内側の面になる一方の側の第1表面と、前記容器本体部の外側の面になる他方の側の第2表面とを備え、
前記板状本体部の前記第1表面は、その中心軸線上の位置において最深部となる凹曲面と、当該凹曲面の外周縁から外方に広がる第1平面とによって規定され、
前記板状本体部の前記第2表面は、前記中心軸線上の位置が頂部となる凸曲面によって規定されていることを特徴としている。
ここで、前記板状本体部の板厚を、前記第1平面と前記凸曲面とによって規定される部分においては、前記縁部フランジの側の外周縁部分から前記中心に向かって徐々に増加させ、前記凹曲面と前記凸曲面とによって規定される中央部分においては、一定の厚さに維持することができる。
また、前記予備成形体は、平板状の前記縁部フランジの内周縁から前記第2表面の側に折れ曲がり前記板状本体部の外周縁に繋がっている括れ部分を備えていてもよい。
(a)は底付き筒状容器の一例を示す半断面側面図であり、(b)は底付き筒状容器の製造に用いる予備成形体の断面図である。 (a)、(b)、(c)および(d)は、二軸延伸ブロー成形を施して図1の底付き筒状容器を製造するために用いる板状の予備成形体の一例を示す平面図、底面図、正面図および断面図である。 (a)、(b)、(c)および(d)は、二軸延伸ブロー成形を施して図1の底付き筒状容器を製造するために用いる板状の予備成形体の別の例を示す平面図、底面図、正面図および断面図である。 (a)、(b)、(c)および(d)は、二軸延伸ブロー成形を施して図1の底付き筒状容器を製造するために用いる板状の予備成形体の別の例を示す平面図、底面図、正面図および断面図である。 (a)、(b)、(c)および(d)は、二軸延伸ブロー成形を施して図1の底付き筒状容器を製造するために用いる板状の予備成形体の別の例を示す平面図、底面図、正面図および断面図である。 図2の予備成形体を加熱してブロー成形型に送り込む予備成形体の加熱搬送方法および予備成形体に二軸延伸ブロー成形を施して底付き容器を製造する製造方法を説明するための概念図である。 図4のブロー成形装置における予備成形体の接触加熱を示す説明図である。 本発明を適用したブロー成形装置の構成例を示す平面図である。 図6のブロー成形装置の加熱ステーションおよび下側発熱体の昇降機構の一例を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る底付き筒状容器(以下、単に「底付き容器」と呼ぶ。)、板状の予備成形体(以下、「プリフォーム」と呼ぶ。)および底付き容器の製造方法を説明する。
(底付き容器)
図1(a)は底付き筒状容器の一例を示す半断面側面図であり、図1(b)は底付き筒状容器の製造に用いる予備成形体の断面図である。本実施の形態に係る底付き容器1は、例えば、5g未満の重さの薄肉軽量の小型容器であり、円筒形状をした底付きの容器本体部2と、この容器本体部2の上端開口縁を取り囲む容器口部3とを備えている。容器本体部2は二軸延伸ブローが施された延伸部分であり、容器口部3は二軸延伸ブローが施されていない非延伸部分である。
容器本体部2は、その高さ寸法よりも外径寸法が大きい僅かに偏平な円筒形状をしている。容器口部3は、本例では、容器中心軸線1aに対して直交する方向に広がっている一定幅で一定厚さの平板状の口部フランジ4と、この口部フランジ4の内周縁から容器中心軸線1aの方向に折れ曲がって容器本体部2の上端縁部分に繋がっている僅かに小径の口部括れ部分5とを備えている。
図2は底付き容器1を二軸延伸ブロー成形により製造するために用いる板状のプリフォームを示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は正面図、(d)は断面図である。図1(b)および図2を参照して、プリフォーム10の形状を説明する。
プリフォーム10は、PETなどの熱可塑性樹脂からなる板状本体部12と、この板状本体部12の外周縁部分に連続して当該外周縁部分を取り囲む状態に形成されている縁部13とを備えている。板状本体部12は、二軸延伸ブロー成形が施されて、底付き容器1の容器本体部2になる延伸部分であり、縁部13は二軸延伸ブロー成形が施されることなく、そのまま底付き容器1の容器口部3として残る非延伸部分である。したがって、縁部13は、底付き容器1の容器口部3と同一形状をしており、口部フランジ4に対応する円環状の縁部フランジ14と口部括れ部分5に対応する円環状の縁部括れ部分15とを備え
ている。
プリフォーム10の板状本体部12の一方の表面である上側の第1表面16は、底付き容器1の容器本体部2の内側表面6になる表面部分であり、他方の下側の第2表面17は、底付き容器本体部2の外側表面7になる表面部分である。
板状本体部12の第1表面16は、その中心軸線11上において最深部となる凹曲面16aと、当該凹曲面16aの外周縁から外方に広がる第1平面16bとによって規定されている。第1平面16bは中心軸線10aに直交する方向に広がる平面である。これに対して、板状本体部12の反対側の第2表面17は、その中心軸線11上において頂部となる凸曲面17aによって規定されている。
これにより、板状本体部12の肉厚は、第1平面16bと凸曲面17aとによって規定される部分は、縁部13の側から中心軸線11に向かって徐々に増加している。凹曲面16aと凸曲面17aの中心部分とによって規定される板状本体部12の中央部分は、ほぼ一定の肉厚に維持されている。この部分がプリフォーム10の最大肉厚の部分である。例えば、最大肉厚の部分は約6mm以下の厚さに設定される。
射出成形によってプリフォーム10を製造する場合には、一般に、当該プリフォーム10を成形するための射出成形型のキャビティにおいて、その板状本体部12の中心に対応する部位にゲードが位置する。本例の場合、プリフォーム10の凸曲面17aによって規定されている第2表面17の中心の頂部にゲードが位置する。プリフォーム10の反対側の第1表面の16の中央部分に凹曲面16aによって窪みを形成し、ゲードから樹脂が注入される部分の肉厚を低減してある。凹曲面16aによる窪み量を適切に設定することにより、射出成形時に、プリフォーム10の中央部分の最大厚肉部分が過剰に結晶化して白化しないようにできる。
なお、図3A(a)、(b)、(c)および(d)はプリフォームの別の例を示す平面図、底面図、正面図および断面図である。これらの図に示すプリフォーム10Aは、その板状本体部12Aの両側の面が中心軸線11に直交する方向に平行に延びる平面によって規定され、当該板状本体部12Aが全体として一定厚さの板部分となっている。
図3B(a)、(b)、(c)および(d)は、プリフォームの更に別の例を示す平面図、底面図、正面図および断面図である。これらの図に示すプリフォーム10Bは、プリフォーム10の縁部13を平板状の縁部フランジのみから形成された縁部13Bとしたものである。
図3C(a)、(b)、(c)および(d)は、プリフォームの別の例を示す平面図、底面図、正面図および断面図である。これらの図に示すプリフォーム10Cは、図3(B)に示すプリフォーム10Bの板状本体部12Bを外周縁部分を除き一定厚さとし、外周縁部分において縁部13Cに向けて厚さが漸減するようにしたものである。なお、図示のプリフォームは円形輪郭のものであるが、楕円状輪郭、多角形輪郭など各種の非円形輪郭のものであってもよい。製造対象の底付き容器の筒形状等に応じて、各種の輪郭形状のプリフォームが使用される。
(プリフォームの加熱方法および底付き容器の製造方法)
図4は、板状のプリフォーム10を搬送しながら加熱して二軸延伸成形に適した温度に加熱してブロー成形型に送り込むプリフォームの加熱方法、および、当該加熱方法によって成形に適した温度に加熱されたプリフォームにブロー二軸延伸ブロー成形を施して底付き容器1を製造する製造方法の一例を示す概念図である。
プリフォームの加熱方法では、プリフォーム10を搬送路21に沿って搬送しながら接触加熱によって二軸延伸ブロー成形に適した温度に加熱して、ブロー成形型22に送り込む。搬送路21は、例えば、一定ピッチで円環状のプリフォームキャリア23(搬送具)を循環させる循環経路である。搬送路21上のプリフォームキャリア23には、プリフォーム供給位置24において、外部からプリフォーム10が供給される。プリフォーム10は、その第2表面17が上を向く状態でプリフォームキャリア23に担持される。
プリフォーム10を担持したプリフォームキャリア23は、搬送路21に沿って搬送され、その途中に設けたプリフォーム加熱部25を通過する間に、二軸延伸ブロー成形に適した温度に接触加熱される(後述の図5参照)。
搬送路21におけるプリフォーム加熱部25の搬送方向の下流側の部位には、ブロー成形型22が配置されている。ブロー成形型22において、加熱されたプリフォーム10を担持しているプリフォームキャリア23が、型開き状態のブロー成形型22に送り込まれる。プリフォームキャリア23が送り込まれると、ブロー成形型22が閉じてプリフォーム10に対して二軸延伸ブロー成形が施され、底付き容器1が得られる。
底付き容器1は、ブロー成形型22から送り出された後に、搬送路21上の容器回収位置26においてプリフォームキャリア23から外されて所定の場所に回収される。空になったプリフォームキャリア23はプリフォーム搬送路21に沿って再び、プリフォーム供給位置24に戻る。
図5(a)、(b)は、プリフォーム加熱部25に配置されているプリフォーム加熱用の発熱体によるプリフォームの接触加熱動作を示す説明図である。
まず、図5(a)に示すように、プリフォームキャリア23は円環形状をしており、その円環状の上面23aの内周縁側の部分は一段下がった円環状のフランジ支持面23bとなっている。プリフォーム10は、プリフォーム供給位置24において、その縁部13の縁部フランジ14がフランジ支持面23bに載った状態にプリフォームキャリア23に担持され、搬送路21に沿って搬送される。
この状態で、プリフォームキャリア23は、プリフォーム加熱部25における発熱体接触位置25a(図4参照)まで搬送される。プリフォーム加熱部25には、上側発熱体31、下側発熱体32が配置されている。図5(a)に示すように、上側発熱体31、下側発熱体32は、搬送路21の上下に待機している。
例えば、発熱体接触位置25aの手前の時点から、プリフォームキャリア23と同期して搬送路21に沿って移動しながら、上側発熱体31、下側発熱体32が下降および上昇する。これにより、図5(b)に示すように、発熱体接触位置25aにおいて、プリフォームキャリア23に担持されているプリフォーム10を上下から上側発熱体31、下側発熱体32によって把持した状態を形成する。
上下から上側発熱体31、下側発熱体32が密接した状態のまま、搬送路21に沿ってプリフォーム10が搬送される。これにより、プリフォーム10は二軸延伸ブロー成形に適した温度まで接触加熱される。プリフォームキャリア23が発熱体離脱位置25b(図4参照)に到ると、上側発熱体31、下側発熱体32が上下方向に退避する。上下に退避した後の上側発熱体31、下側発熱体32は再び搬送路21の発熱体接触位置25aの側に戻される。複数組の上側発熱体31、下側発熱体32を、発熱体接触位置25aから発熱体離脱位置25bの間で、プリフォームキャリア23に同期させて循環させることで、
連続して、あるいは、バッチ式で、プリフォーム10の接触加熱動作を行うことができる。
ここで、プリフォーム加熱部25の上側発熱体31は、プリフォーム10の第2表面17と相補的な凹曲面形状をした上側発熱面31aを備えている。同様に、下側発熱体32は、プリフォーム10の第1表面16と相補的な表面形状をした下側発熱面32aを備えている。具体的には、下側発熱面32aは、第1表面16の凹曲面16aに対応する凸曲面部分32bと、第1表面16の第1平面16bに対応する平面部分32cとを備えている。
したがって、上側発熱体31、下側発熱体32を用いた接触加熱においては、プリフォーム10の両側の表面に対して、上側発熱面31a、下側発熱面32aが密接状態になる。したがって、接触加熱を効率良く行うことができ、短時間で、二軸延伸ブロー成形に適した温度までプリフォーム10を加熱することができる。すなわち、ブロー成形型22に送り込まれて二軸延伸ブロー成形が施される時点において、当該二軸延伸ブロー成形に最適の温度状態が得られるように、プリフォーム10を加熱することができる。例えば、プリフォーム10は70〜120℃まで加熱される。
接触加熱の間は、上側発熱面31a、下側発熱面32aによって両側からプリフォーム10の板状本体部12が把持されているので、薄肉の板状本体部12を、熱変形を伴うことなく加熱することができる。
また、密接状態で接触加熱されるので、プリフォーム10の両側面には同時に加熱殺菌が施される。例えば、プリフォーム10を、所定温度まで加熱し、その加熱状態を一定時間維持することにより、プリフォーム10の表面を確実に加熱殺菌することができる。
なお、本例においては、上側発熱体31、下側発熱体32を用いて、プリフォーム10を接触加熱している。例えば、上側発熱体31のみを用いてプリフォーム10を上側から(第2表面17の側から)加熱することも可能である。
また、例えば、図5(a)において想像線で示すように、上側発熱面31aに空気孔31dを多数形成しておき、接触加熱状態において、プリフォーム10を真空吸引しながら加熱することができる。これにより、薄肉のプリフォーム10の熱変形を防止できる。加熱終了後は、空気孔31dを加圧状態に切り替えて、プリフォーム10を上側発熱面31aから離すようにすることも可能である。
逆に、下側発熱体32のみを用いてプリフォーム10を下側から加熱することも可能である。この場合においても、下側発熱面32aに図5(a)において想像線で示すように空気孔32dを形成しておき、接触加熱中のプリフォーム10を確実に下側発熱面32aに密接状態で支持してもよい。
なお、このような空気孔31d、32dを、図5に示す上側発熱面31aおよび下側発熱面32aの双方に設けることも可能である。
(ブロー成形装置の具体的構成)
図6は、上記構成のプリフォーム10に二軸延伸ブロー成形を施して底付き容器1を製造するためのブロー成形装置の具体的構成例を示す平面図である。ブロー成形装置40は、外部からプリフォーム10が供給される供給ステーション41を備えている。供給ステーション41には、プリフォーム10を担持して搬送するための円環状のキャリア42が待機している。キャリア42は図5に示すプリフォームキャリア23と同一構成である。
供給ステーシ
ョン41には同時に例えば4個のキャリア42が待機している。各キャリア42には、図5に示すように、プリフォーム10が担持される。
プリフォーム10を担持したキャリア42は、直線状の搬送路である供給路43に沿って移送されて、加熱ステーション44に引き渡される。加熱ステーション44は、例えば、円盤状の水平回転板45の円形外周縁に、その円周方向に一定のピッチで半円形の凹部からなるキャリア搬送溝45aが形成されている。各キャリア搬送溝45aに装着されたキャリア42は、水平回転板45の回転に伴って円形の搬送路46に沿って搬送される。
搬送路46において、供給ステーション41から延びる直線状の供給路43の下流端に交差する部位が、プリフォーム投入位置47である。プリフォーム投入位置47の側方には、投入用スターホィール48が配置されている。投入用スターホィール48の回転に伴って、その外周面に形成されている移送用凹部48aは、供給路43からキャリア42を受け入れ、円形の搬送路46のプリフォーム投入位置47に位置するキャリア搬送溝45aにキャリア42を引き渡す。
プリフォーム投入位置47から円形の搬送路46に投入されたキャリア42は、搬送路途中の発熱体接触位置49および発熱体離脱位置50を順次に経由して、プリフォーム送り出し位置51に至る。キャリア42に担持されているプリフォーム10は、発熱体接触位置49から発熱体離脱位置50まで搬送される間に、上下から上側発熱体31、下側発熱体32の上側発熱面31a、下側発熱面32aの間に把持され、これらに密接した状態になる。この状態で、プリフォーム10は両側から接触加熱される(図5参照)。
円形の搬送路46のプリフォーム送り出し位置51の側方には送り出し用スターホィール52が配置されている。送り出し用スターホィール52によって、プリフォーム10を担持しているキャリア42は、プリフォーム送り出し位置51から直線状の搬送路である送り出し路53を経由して、ピッチ変換機構54に送り出される。ピッチ変換機構54は、送り出し路53から送り出されるキャリア42を、送り出しピッチのまま受け入れる4本のピッチ変換腕55を備えている。4本のピッチ変換腕55のそれぞれにキャリア42が受けいれられると、これらの4本のピッチ変換腕55は、ピッチを拡大しながら直線状の搬送経路56に沿って移動し、二軸延伸ブロー成形に適したピッチに広がる。この状態で、4個ずつキャリア42をブロー成形ステーション57に引き渡す。
ブロー成形ステーション57は4個取り用のステーションであり、そのブロー成形型58は、直線状の搬送路59に沿って一定のピッチで形成された4つの成形用キャビティ58aを備えている。各キャビティ58aに位置決めされた各キャリア42に担持されているプリフォーム10は、型締め後に二軸延伸ブロー成形が施されて、底付き容器1とされる。二軸延伸ブロー成形が終わり、型開きが行われた後は、底付き容器1を担持している4個のキャリア42は、ブロー成形ステーション57から直線状の搬送路59に沿って排出され、製品排出ステーション60に送り出される。
製品排出ステーション60には、底付き容器1をキャリア42から上方に抜き取って反転させて、正立姿勢で、直線状の製品排出路61に排出する製品回収機構62が配置されている。製品回収機構62は、4本の腕62aを備え、それらの先の開閉チャック62bによって各底付き容器1の容器口部3を把持する。そして、水平回転軸62c回りに上下方向に旋回して、反対側に位置する製品排出路61に底付き容器1を排出する。底付き容器1は製品排出路61に沿って排出側に排出されて、所定の場所に回収される。
底付き容器1が回収された後の空のキャリア42は、4個ずつ、水平ターンテーブル6
3によって、180度回転して、直線状のキャリア供給路64に供給される。キャリア供給路64に供給されたキャリア42は、キャリア送り出し機構65によって、キャリア供給路64に沿って送り出されて、プリフォーム供給ステーション41に供給される。プリフォーム供給ステーション41に供給された空のキャリア42は、そこで待機し、プリフォーム10の供給を待つ。
図7(a)は加熱ステーション44を取り出して示す概略平面図であり、図7(b)は下側発熱体32の昇降機構を示す概念図である。
加熱ステーション44において、水平回転板45の外周縁には、円周方向に一定の間隔で、キャリア42を円形の搬送路46に沿って搬送するキャリア搬送溝45aが形成されている。各キャリア搬送溝45aの上下には、それぞれ、上側発熱体31および下側発熱体32(図示せず)が配置されている。これらの発熱体31、32は、発熱体回転機構70によって、水平回転板45と一体となって、その垂直中心線45b回りに回転する。したがって、各発熱体31、32は各キャリア42と一緒に円形の搬送路46に沿って移動する。
下側発熱体32を中心軸線45bの方向に昇降させるための発熱体昇降機構80は、円形の搬送路46における発熱体接触位置49の手前から下側発熱体32を待機位置から上昇させる。発熱体接触位置49において、キャリア42に担持されているプリフォーム10の板状本体部12に発熱面32aを密接させる。下側発熱体32が上昇位置にある状態、すなわち、接触加熱状態を、発熱体離脱位置50の手前の搬送位置まで維持する。そして、キャリア42の搬送に伴って下側発熱体32を降下させて、発熱体離脱位置50において、プリフォーム10から下側発熱体32を下方に退避させ、再び待機位置に戻す。
発熱体昇降機構80としては、例えば、図7(b)に示すように、カム機構90と発熱体回転機構70から構成することができる。カム機構90は、搬送路46に沿って形成したカム面91を備えたカム部材92と、カム面91に沿って摺動するように各下側発熱体32に取り付けたローラ等のカムフォロワ93とを備えている。
この場合、カム部材92を水平回転板45の垂直回転軸45bを中心として回転させる回転機構94を備えていることが望ましい。カム部材92を所定角度回転させると、このカム部材92のカム面91によって規定される搬送路46上における発熱体接触位置49および発熱体離脱位置50を、搬送路46の上流側あるいは下流側の位置に移動させることができる。
なお、図7(b)には下側発熱体32の昇降機構80を示したが、上側発熱体31の昇降機構も同様に構成することができる。
1 底付き容器
1a 容器中心軸線
2 容器本体部
3 容器口部
4 口部フランジ
5 口部括れ部分
6 内側表面
7 外側表面
10 プリフォーム
11 中心軸線
12 板状本体部
13 縁部
14 縁部フランジ
15 縁部括れ部分
16 第1表面
16a 凹曲面
16b 第1平面
17 第2表面
17a 凸曲面
21 プリフォーム搬送路
22 ブロー成形型
23 プリフォームキャリア
23a 上面
23b フランジ支持面
24 プリフォーム供給位置
25 プリフォーム加熱部
25a 発熱体接触位置
25b 発熱体離脱位置
31 上側発熱体
31a 上側発熱面
31d 空気孔
32 下側発熱体
32a 下側発熱面
32b 凸曲面部分
32c 平面部分
32d 空気孔

Claims (14)

  1. 熱可塑性樹脂製の予備成形体に二軸延伸ブロー成形を施して、口部フランジを備えた底付き筒状容器を製造するために、前記予備成形体を前記二軸延伸ブロー成形が可能な成形温度に加熱する予備成形体の加熱方法であって、
    前記予備成形体は、前記二軸延伸ブロー成形が施されて前記底付き筒状容器の底付きの容器本体部になる板状本体部と、前記二軸延伸ブロー成形が施されずにそのまま前記口部フランジになる縁部フランジとを備えており、
    前記板状本体部は、前記容器本体部の内側の面になる第1表面と、前記容器本体部の外側の面になる第2表面とを備えており、
    前記板状本体部の前記第1表面および前記第2表面のうちの一方の表面と相補的な形状の発熱面を備えた発熱体を使用し、
    前記予備成形体の前記板状本体部の前記表面に対して、前記発熱体の前記発熱面を下側あるいは上側から、真空吸引により密接させて、前記板状本体部を前記発熱面によって支持した密接状態を形成し、
    この密接状態を維持しながら、前記板状本体部を前記成形温度まで、熱変形を伴うことなく接触加熱する予備成形体の加熱方法。
  2. 前記接触加熱を行うことにより、前記板状本体部の前記表面を加熱殺菌する請求項1に記載の予備成形体の加熱方法。
  3. 前記板状本体部の前記第1表面は、当該予備成形体の中心軸線上の位置において最深部となる凹曲面と、当該凹曲面の外周縁から外方に広がる第1平面とによって規定され、
    前記板状本体部の前記第2表面は、前記中心軸線上の位置において頂部となる凸曲面によって規定されている請求項1または2に記載の予備成形体の加熱方法。
  4. 前記板状本体部の板厚は、
    前記第1平面と前記凸曲面とによって規定される部分は、前記縁部フランジの側の外周縁部分から前記中心軸線に向かって徐々に増加し、
    前記凹曲面と前記凸曲面とによって規定される中央部分は一定の最大厚さに維持される請求項3に記載の予備成形体の加熱方法。
  5. 熱可塑性樹脂製の予備成形体に二軸延伸ブロー成形を施して、口部フランジを備えた底付き筒状容器を製造するために、前記予備成形体を前記二軸延伸ブロー成形が可能な成形温度に加熱する予備成形体の加熱方法であって、
    前記予備成形体は、前記二軸延伸ブロー成形が施されて前記底付き筒状容器の底付きの容器本体部になる板状本体部と、前記二軸延伸ブロー成形が施されずにそのまま前記口部フランジになる縁部フランジとを備えており、
    発熱体として、前記容器本体部の内側の面になる前記板状本体部の一方の側の第1表面と相補的な形状の第1発熱面を備えた第1発熱体と、前記容器本体部の外側の面になる前記板状本体部の他方の側の第2表面と相補的な形状の第2発熱面を備えた第2発熱体とを使用し、
    前記第1、第2発熱面の間に前記板状本体部を挟むことにより、前記第1発熱面を前記第1表面に密接させ、前記第2発熱面を前記第2表面に密接させた密接状態を形成し
    この密接状態を維持しながら、前記板状本体部を前記成形温度まで、熱変形を伴うことなく接触加熱する予備成形体の加熱方法。
  6. 前記接触加熱を行うことにより、前記板状本体部の前記第1、第2表面を加熱殺菌する請求項5に記載の予備成形体の加熱方法。
  7. 前記板状本体部の前記第1表面は当該予備成形体の中心軸線上の位置において最深部となる凹曲面と、当該凹曲面の外周縁から外方に広がる第1平面とによって規定され、
    前記板状本体部の前記第2表面は、前記中心軸線上の位置において頂部となる凸曲面によって規定されている請求項5または記載の予備成形体の加熱方法。
  8. 前記板状本体部の板厚は、
    前記第1平面と前記凸曲面とによって規定される部分は、前記縁部フランジの側の外周縁部分から前記中心軸線に向かって徐々に増加し、
    前記凹曲面と前記凸曲面とによって規定される中央部分は一定の最大厚さに維持される請求項7に記載の予備成形体の加熱方法。
  9. 前記予備成形体は、前記縁部フランジの内周縁から前記第2表面の側に折れ曲がり前記板状本体部の外周縁に繋がっている括れ部分を備えており、
    前記括れ部分は、前記二軸延伸ブロー成形が施されずにそのまま前記底付き筒状容器の前記口部フランジに繋がる容器括れ部になる部分である請求項7または8に記載の予備成形体の加熱方法。
  10. 前記予備成形体の前記縁部フランジを載せるフランジ支持面を備えた枠状の搬送具に、前記予備成形体を載せた状態を形成し
    この状態で、搬送具を所定の経路に沿って発熱体接触位置まで搬送し、
    前記発熱体接触位置において、前記搬送具に載っている前記予備成形体の前記板状本体部に前記発熱体を接触させ、
    前記搬送具と共に、前記予備成形体に接触させた前記発熱体を所定の経路に沿って発熱体離脱位置まで搬送し、
    前記発熱体離脱位置において前記予備成形体から前記発熱体を離す、
    請求項1ないし9のうちのいずれか一つの項に記載の予備成形体の加熱方法。
  11. 請求項10に記載の予備成形体の加熱方法を用いて、前記予備成形体を二軸延伸ブロー用のブロー成形型に送り込み、
    前記ブロー成形型を閉じて、前記搬送具および前記予備成形体の前記縁部フランジを挟持した状態で、前記予備成形体の前記板状本体部に二軸延伸ブローを施すことを特徴とする底付き筒状容器の製造方法。
  12. 二軸延伸ブロー用のブロー成形型に、二軸延伸ブロー成形可能な成形温度に加熱された状態で供給される、口部フランジを備えた底付き筒状容器の製造に用いる予備成形体であって、
    二軸延伸ブロー成形が施されて前記底付き筒状容器の底付きの容器本体部になる板状本体部と、前記二軸延伸ブロー成形が施されずにそのまま前記底付き筒状容器の前記口部フランジになる縁部フランジとを備え、
    前記板状本体部の一方の表面は、前記容器本体部の内側の面になる第1表面であり、他方の表面は前記容器本体部の外側の面になる第2表面であり、
    前記第1表面および前記第2表面のうちの少なくとも一方は、当該板状本体部が前記成形温度に加熱された状態となるように、発熱体によって接触加熱される部位であり、
    前記板状本体部の前記第1表面は、当該板状本体部の中心軸線上の位置において最深部となる凹曲面と、当該凹曲面の外周縁から外方に広がる第1平面とによって規定され、
    前記板状本体部の前記第2表面は、前記中心軸線上の位置において頂部となる凸曲面によって規定されている底付き筒状容器製造用の予備成形体。
  13. 前記板状本体部の板厚は、
    前記第1平面と前記凸曲面とによって規定される部分は、前記縁部フランジの側の外周縁部分から前記中心軸線に向かって徐々に増加し、
    前記凹曲面と前記凸曲面とによって規定される中央部分は一定の最大厚さに維持される請求項12に記載の底付き筒状容器製造用の予備成形体。
  14. 前記縁部フランジの内周縁から前記第2表面の側に折れ曲がり前記板状本体部の外周縁に繋がっている括れ部分を備えており、
    前記括れ部分は、前記二軸延伸ブロー成形が施されずにそのまま前記底付き筒状容器の前記口部フランジに繋がる容器括れ部になる部分である請求項12または13に記載の底付き筒状容器製造用の予備成形体。
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