JP6532347B2 - 形状計測方法および形状計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学素子評価に適用する形状計測に関するものである。
近年、カメラ、光学ドライブ、露光装置等の光学機器において非球面光学素子が多用されており、これらの光学機器の高精度化に伴い、非球面光学素子の形状も高精度化が求められている。このような非球面光学素子の高精度な形状を実現するためには、非球面光学素子の形状を高精度に計測する必要がある。この種の光学素子の形状計測手法として、シャックハルトマンセンサを用いて、基準レンズの基準面と被検レンズの被検面の形状差に基づき被検レンズの形状測定を行う構成が提案されている(例えば下記の特許文献1)。
この種の波面センサを用いる形状計測では、まず基準レンズ上に形成された基準レンズの基準面に球面波の光を照射する。この基準レンズの基準面は、被検レンズの被検面の設計形状に基づいて作成されたものであり、形状は既知である。この基準面の反射光を結像レンズで結像し、その結像面にシャックハルトマンセンサを設置する。周知のように、シャックハルトマンセンサは、撮像素子とマイクロレンズアレイから構成される波面センサである。このシャックハルトマンセンサにより、結像された反射光の波面を計測する。
次に、基準レンズの代わりに被検レンズを設置する。この時、被検レンズ上に形成された被検面の反射光波面が基準面の反射光波面になるべく近づく様に被検面の位置をアライメントすることで、基準面と同じ位置に設置するようにする。その後、結像レンズで結像された反射光波面をシャックハルトマンセンサで計測する。両波面から基準面と被検面の形状差を算出し、算出した形状差に既知である基準面の形状を加えることにより被検面の形状を得る。
以上のような構成において、測定光学系、例えば結像レンズには有限の収差があり、シャックハルトマンセンサに結像された被検面の反射光波面には、被検面形状の情報以外にこの収差に起因する誤差が含まれている。また、基準面の測定においても同じ結像レンズが用いられ、基準面は被検面と同じ位置に設置されるため、基準面の反射光波面にも結像レンズの収差による同じ誤差が含まれている。特許文献1では、被検面の反射光波面と基準面の反射光波面の差分を取ることで、この収差の影響を除去している。
特開2012−132682号公報
特許文献1の構成では、被検面が基準面と同じ位置に設置されるようアライメントすることを前提としている。このアライメントには10数秒〜数10秒単位の時間を要するため、これにより計測タクトが長くなるという問題がある。また、特許文献1の構成では、アライメントを正確に行わないと被検面の反射光波面と基準面の反射光波面とで結像レンズの収差によって生じる誤差が異なることになり、両波面の差を取っても収差の影響を正しく除去することはできない。すなわち、計測精度が低下するという問題がある。
本発明の課題は、上記の問題に鑑み、被検面の配置によって変化する結像レンズの収差による形状計測誤差を抑制し、被検面のアライメントを行わなくても、あるいは、被検面のアライメント精度に拘らず、被検面の形状を高精度に計測することにある。
上記課題を解決するため、本発明においては、光学系を介した被検面の反射光の波面を検出する波面センサと、前記波面センサの出力から前記被検面の形状データを算出する制御装置と、を用いて前記被検面の形状を計測する形状計測方法において、前記制御装置が、基準面を計測位置の周辺で前記光学系に対して複数の配置位置に相対移動して、各配置位置において前記光学系を介した前記基準面の反射光の波面を前記波面センサにより計測する第1の波面計測工程と、前記制御装置が、第1の波面計測工程で複数の配置位置において計測された前記波面と前記光学系の情報に基づき、複数の前記基準面の形状データを算出する基準面算出工程と、前記制御装置が、前記光学系を介した前記被検面の反射光の波面を前記波面センサにより計測する第2の波面計測工程と、前記制御装置が、第2の波面計測工程で計測された前記被検面の反射光の波面と前記光学系の情報に基づいて前記被検面の仮の形状データを算出する仮の形状データ算出工程と、前記制御装置が、第2の波面計測工程で計測された前記被検面の反射光の波面、または前記仮の形状データから、前記被検面の設計形状を相対移動させた場合に得られる形状変化に対応する配置成分を算出する配置成分算出工程と、前記制御装置が、第1の波面計測工程において前記基準面を相対移動した前記複数の配置位置と前記基準面算出工程で算出した前記基準面の複数の前記形状データの関係と、前記配置成分に基づき、前記仮の形状データ算出工程で算出した前記仮の形状データに含まれる誤差データを算出する誤差算出工程と、前記制御装置が、前記誤差算出工程で算出した前記誤差データを前記仮の形状データから除いて前記被検面の形状データを算出する補正工程と、を含むことを特徴とする。
上記構成によれば、基準面を前記光学系に対して所定の計測位置を中心に複数の配置位置に相対移動して、基準面の形状データを算出する。そして、前記複数の配置位置と、各配置位置で求めた基準面の複数の前記形状データの関係に基づき、誤差データを求め、波面計測した被検面の形状データを補正して被検面の形状データを得ることができる。このため、被検面の配置によって変化する結像レンズの収差による形状計測誤差を抑制し、被検面のアライメントを行わなくても、あるいは、被検面のアライメント精度に拘らず、被検面の形状を高精度に計測することができる。
(a)は本発明を採用した形状計測方法を実施可能な形状計測装置の構成を示した説明図、(b)は同装置における配置誤差成分を示した説明図である。 実施例1における被検面形状の形状計測手順を示すフローチャート図である。 実施例2における誤差関数の形状計測手順を示すフローチャート図である。 実施例4における誤差関数の形状計測手順を示すフローチャート図である。 実施例5における被検面形状の形状計測手順を示すフローチャート図である。
以下、図面に示す実施例を参照して本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本実施例で用いる計測装置100の構成を模式的に示している。計測装置100は、基準面11aが形成された基準レンズ11を用いて、被検レンズ12に形成された被検面12aの形状を計測する。本実施例では、被検面が、ピストン成分、球面成分、および球面収差成分に支配された設計形状に基づいて形成された軸対称非球面であるものとするが、本発明の計測方法の適用範囲はこれに限らない。
計測装置100は、図1(a)に示すように、光源1、レンズ4、5、ステージ7、ステージコントローラー7a、ハーフミラー8、検出面を有する検出部9、および処理部10を備える。
なお、計測装置100において、レンズ4は、光源1の照明光によって基準レンズ11の基準面11a、あるいは被検レンズの被検面12aを照明する光学系を構成する。また、レンズ4、5とハーフミラー8とは、被検レンズの被検面12aからの反射光を検出部9に導く光学系を構成する。また、ステージ7は、ステージコントローラー7aからの指令に基づき、基準レンズ11(基準面11a)や被検レンズ12(被検面12a)を移動させる。具体的には、ステージ7は、計測装置100の測定光軸に垂直な方向にシフトさせたり、光軸と平行な方向にシフトさせたり、光軸に垂直な面内に対してチルトさせたりできるよう構成されている。
光源1からの照明光は、シングルモードファイバー1bを介してファイバーコネクタ1aから球面波として出射され、ハーフミラー8を透過し、レンズ4を透過して収束光となる。この収束光は、基準面11a又は被検面12aで反射され、レンズ4を通過し、ハーフミラー8で反射されてレンズ5で略平行な光に変換され、検出部9に入射する。この時、基準面11a又は被検面12aの反射光はレンズ4、5、およびハーフミラー8で検出部9に結像されており、これらの素子は結像光学系(以下、結像レンズ14として言及する)として機能する。これにより、被検面12aの非球面量が大きい場合であっても、検出部9に入射する波面を、検出部9のダイナミックレンジに収まる検出可能な波面とすることが出来る。なお、被検面12aの非球面量がそう大きくない場合には、検出部9が結像面から多少離れていても良い。
光源1には、本実施例では単色のレーザーを用いる。但し、発光ダイオードなどを用いても良い。また、レンズ4、5のフォーカス距離や有効径(直径)は、被検面12aの有効径及び曲率半径と検出部9の検出面の大きさ(寸法)によって決定される。
レンズ4と被検レンズ12との距離は、レンズ4からの光が被検面12aにおける近軸領域の曲率中心近傍に収束するように設定する。ただし、被検面12aで反射される光の光線角度は、被検面12aの非球面量(球面からの偏差)や形状誤差に依存する。従って、被検面12aの非球面量が大きい場合には、被検面12aで反射される光の光線角度は被検面12aに入射する光の光線角度と大きく異なる。
検出部9は、波面センサ、例えばシャックハルトマンセンサで構成する。近年では、シャックハルトマンセンサは比較的入手が容易であって、デジタルデータ処理との相性が良く、簡単安価に検出部9を構成することができる。
シャックハルトマンセンサによる検出部9は、多数の微小集光レンズ6をマトリクス状に配列したマイクロレンズアレイ2と、2次元光センサ、例えばCCDセンサなどから成る受光センサ3から構成される。検出部9に対する入射光は、マイクロレンズアレイ2を透過する際に微小集光レンズごとに分割され、受光センサ3に集光される。検出部9の検出面を構成する受光センサ3に入射する光線の角度の分布は、微小集光レンズ6で集光されるスポットの位置と微小集光レンズ6の各光軸位置との差を検出することで求めることができる。微小集光レンズ6の各光軸位置については、例えば平行光を入射した時のスポット位置を計測するなどして、予め校正しておく。
ここで、光を電磁波として考えた場合、その等位相面が波面に相当し、波面の法線が光線に相当することになる。すなわち、波面と光線角度分布は一対一に対応する。従って、検出部9の受光センサ3に入射される光線角度分布を検出することは、その光の波面を検出することと同義である。
また、波面センサから成る検出部9の検出面は、被検面12aの反射光を結像するよう被検面12aの共役面に配置される。なお、検出部9は、シャックハルトマンセンサに限定されるものではなく、波面又は角度分布を検出することができるセンサであれば検出部9として用いることができる。例えば、検出部9は、回折格子とCCDセンサを用いたシアリング干渉計やタルボ干渉計であってもよい。また、検出部9を単なる受光センサとし、レンズ4と被検レンズ12の間に参照面を備えてフィゾー型干渉計を構成することで、被検面12aの反射光の波面を干渉縞として検出するようにしてもよい。
処理部10は、CPU501、ROM(プログラムメモリ)502、RAM503などのメモリを備えている。また、不図示のインターフェースを介して検出部9の受光センサ3の出力信号を入力するとともに、ステージコントローラー7aに対して基準レンズ11、被検レンズ12の位置制御情報を出力する。
検出部9での検出結果に基づいて、被検面12aの面形状を求めるための処理(計測処理)を行う。計測処理を行うためには、結像レンズ14を構成するレンズ4、5、ハーフミラー8の形状と配置に関する情報が必要となるが、これらのデータは例えばROM502(あるいはRAM503)の所定領域に格納しておく。また、処理部10は、計測装置100の全体を制御する制御部としての機能を有する。例えばCPU501はステージコントローラー7aの移動制御を介して後述する基準レンズ11のアライメントを行う。
さらに、処理部10は例えばIEEE802.3規格のネットワークインターフェースなどから構成される通信手段504を有する。CPU501は、例えば、後述の被検面12aの形状計測結果、あるいはそれに基づく被検レンズ12の評価結果を通信手段504を介して計測装置100が設置された製造プラントの他の機器に送信することができる。
基準レンズ11は、被検レンズ12と同じ設計値で同一の設計形状を有するよう製作されたレンズである。なお、基準レンズ11上に形成された基準面11aは、予め計測装置100とは異なる他の計測装置、例えば、プローブ式の計測装置などで高精度に計測しておく。計測した基準面11aの面形状データz(x,y)は、ROM502(あるいはRAM503)に格納しておく。また、この基準面11aが検出部9の共役面に位置し、かつその非球面軸が計測装置100の測定光軸に一致するように配置された場合に検出部9に入射する波面を、光線追跡などで事前に計算しておく。この波面データは、設計波面として予め処理部10のROM502(あるいはRAM503)に格納しておく。
図1(a)の被検レンズ12の中心付近に示したように、検出部9の共役面と測定光軸の交点をxyz3次元の装置座標の原点とする。そして、測定光軸に平行な方向をz方向、測定光軸に垂直な方向をそれぞれx、y方向として定義する。
以下、上記構成における形状計測手順につき説明するが、その前に、本実施例で用いるZernike関数を以下のように定義する。ただし、r=x+yである。
Figure 0006532347
ここで、配置誤差と配置成分を定義する。図1(a)において、被検面12aと基準面11aはいずれも軸対称な非球面を設計形状として形成されているため、いずれにも非球面軸が存在する。また、被検面12a、基準面11aのいずれの形状も、非球面軸と非球面の交点(頂点)を原点とし、なおかつ非球面軸がz軸に一致したxyz座標系で定義される。従って、非球面の頂点が装置座標の原点からずれて配置されていたり、非球面軸が装置座標のz軸からずれて配置されていたりすると、計測誤差が発生する。例えば、設計形状zdes(r)に基づいて作成された非球面が、x方向にΔx、y方向にΔyだけずれ、x軸を中心にΔθ、y軸を中心にΔθだけ回転して配置されたとすると、計測装置が出力する形状は、
Figure 0006532347
だけ誤差を持つ。また、ピストン成分、球面成分、球面収差成分は、Zernike関数ではZ、Z、Zに相当するので、これらに支配されるzdes(r)は、
Figure 0006532347
と表現される。Δzset(x,y)は、式(1)〜(3)より被検面12aの計測対象領域の半径Rを用いて、
Figure 0006532347
と表現される。ここで、係数a=4(c9,des+c4,des)、a=8c9,desである。また、
Figure 0006532347
である。すなわち、Δzset(x,y)は、Z(x,y)(xチルト成分)、Z(x,y)(yチルト成分)、Z(x,y)(xコマ収差成分)、Z(x,y)(yコマ収差成分)の線形和として近似される。本実施例では、上記のΔx、Δy、Δθ、Δθを「配置誤差」(図1(b))として定義する。また、Z、Z、Z、Zの4つのZernike関数に比例する成分を「配置成分」として定義する。この配置誤差は、被検レンズ12を形状計測装置100に設置するための治具の形状に誤差があったり、被検レンズ12上で被検面12aが偏心していたりすると発生する。本実施例では、被検面12aの配置誤差として、ΔxとΔyが400μm程度、ΔθとΔθが0.2°程度発生する場合を想定している。また、ZとZの代わりに∂zdes/∂xと∂zdes/∂yに比例する成分を配置成分としても構わない。配置成分は配置誤差に応じて変化するため、本実施例では計測対象とせず、被検面形状データは配置成分を含まない様に補正した上で出力する。
図2は、本実施例における計測手順を示すフローチャートである。図示の計測手順はCPU501によって実行される。図示の計測手順はCPU501の制御プログラムとして予めROM502(あるいはHDDなどの不図示の他の記憶装置)に格納しておく。
本実施例、特に図2の制御手順では、基準面11aの測定に際してはステージ7上の所定の計測位置に基準レンズ11をアライメントする。しかしながら、本実施例の制御手順は、被検面12aの測定については、被検レンズ12の精密なアライメントを実施しなくても測定が行えるよう構成されている。
図2の制御手順は、最初に、配置成分と形状計測誤差の関係を表す誤差関数Δzerrを基準レンズ11で計測するパートS221が配置されている(第1の波面計測工程および基準面算出工程)。そしてその後に、被検面12aの形状を測定するパートS222(第2の波面計測工程および仮の形状データ算出工程)と、パートS222で取得した形状データを補正するパートS223(配置成分算出工程、誤差算出工程、補正工程)が配置されている。まず、上記のパート単位で本実施例の概要を説明する。
被検面の形状を測定するパートS222では、高速に被検面形状を計測するために、精密なアライメントを実施することなく被検面をステージ7に設置する。その上で、検出部9で計測した光線角度分布から光線を逆方向に追跡し、仮の被検面形状データz’(x,y)を求める。この光線追跡の際には、処理部10のメモリ(ROM502、ないしRAM503)に予め格納した結像レンズ14を構成する素子の配置、形状の情報を用いる。
ところが、ここで得られる仮の被検面形状データには、2つの誤差が含まれる。一つは、配置誤差に伴う配置成分Δzsetである。上記のように、本実施例では、被検面12aが精密にアライメントされていないため、配置誤差が発生し、それに伴い形状計測データには式(4)で表される配置成分が含まれることとなる。もう一つは、計測装置100に由来する形状計測誤差Δzsysである。Δzsysは主に、結像レンズ14の収差に伴う光線追跡の誤差によるものである。確かに光線追跡は、処理部10に格納されている結像レンズ14に関する情報に基づいて行われる。しかし、この情報には必ず誤差が含まれる。
例えば、設計値を情報として用いる場合には製造誤差が含まれ、事前の計測値を情報として用いる場合には計測誤差が含まれる。その結果、この情報に基づいて行われる光線追跡によって得られた被検面の仮の形状データz’(x,y)には、誤差Δzsysが含まれることとなる。また、被検面の配置誤差(Δx、Δy、Δθ、Δθ)に応じて光線が通過する位置は変化するため、レンズの収差によって生じている形状計測誤差Δzsysも変化する。さらには、配置成分の大きさ(c、c、c、c)と配置誤差(Δx、Δy、Δθ、Δθ)は、式(5)により関連付けられる。以上より、z’(x,y)は、配置成分の大きさと形状計測誤差の関係を表わす誤差関数Δzerr(x,y,c,c,c,c)を用いて下記の式(6)のように展開される。また、誤差関数Δzerrは式(7)のように展開されることとなる。
Figure 0006532347
Figure 0006532347
そこで、本実施例では、パートS221で、配置成分Δzsetと形状計測誤差Δzsysの両方を含み、なおかつそのいずれもが配置成分の大きさや配置誤差に応じて変化する様子を正しく反映した誤差関数Δzerrを導出しておく。そのために、形状が既知の基準面11aを用い、後述のようにその配置を変化させて複数の配置位置で形状計測誤差を計測する。そしてパートS222終了後には、パートS223にて、誤差関数Δzerrを用いてz’に含まれる形状計測誤差を算出し、z’から形状計測誤差を除くことで誤差が抑制された形状データz(x,y)を取得する。
なお、パートS221で多少時間を要したとしても、被検面12aを設置してからその形状データが算出されるまでの時間には影響しない。また、本実施例によれば、被検レンズ12の設置には精密なアライメントを必要としないため、被検面を基準面と同じ設置位置にアライメントする必要がある従来構成よりも計測に要する所要時間を大きく短縮できる。
さて、図2のフローチャートに従って、本実施例の計測手順をステップ単位で詳細に説明する。図2のステップS201では、まず基準レンズ11をステージ7に設置し、ステージ7を動かすことで位置と傾きをアライメントする。例えば、CPU501が検出部9を介して基準面11aの反射光波面を検出しながら、この波面が設計波面になるべく近づくようステージ7を移動させることにより調整する。これにより、基準面11aが検出部9の検出面と共役な面に配置され、なおかつその非球面軸が計測装置100の光軸に一致するよう基準レンズ11がアライメントされる。このようにして、基準面11aの計測においては、配置誤差が抑制される。
ステップS202では、アライメント直後の配置誤差がない計測位置において、計測装置100に由来する形状計測誤差データΔzsys(x,y,Δx=0,Δy=0,Δθ=0,Δθ=0)を求める。具体的にはまず、検出部9に入射する基準面11aの反射光について、光線角度分布を検出する。その後、この光線角度分布と結像レンズ14の情報に基づき、検出部9から基準面までの光線追跡を行い、基準面で反射された直後の光線の角度分布を求める。さらに、そこから基準面の傾斜角(θ’x,b,θ’y,b)の分布を求め、これについて2次元積分を行うことにより、基準面の形状データz’(x,y)を算出する。そして、形状データz’(x,y)から、既知である基準面11aの形状データz(x,y)を除くことで、形状計測誤差データΔzsys(x,y,0,0,0,0)を求める。
上述の通り、結像レンズの収差による形状計測誤差は、基準面や被検面の配置によって大きく変化する。そのため、被検面や基準面にΔx、Δy、Δθ、Δθの配置誤差がある場合、形状計測誤差には配置誤差による結像レンズ14の収差の変化に起因する誤差Δz’sys(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)が加わり、形状計測誤差データΔzsys
Figure 0006532347
と表現されることとなる。すなわち、形状計測誤差データΔzsysを取得するためには配置誤差による結像レンズ14の収差の変化により生じる誤差Δz’sysを導出しておく必要がある。
ところで、結像レンズの収差の要因となるのは、結像レンズ14を構成する光学素子の面形状誤差、屈折率分布、および配置誤差などである。これらによる収差の空間周波数は高くないので、配置誤差による結像レンズ14の収差の変化により生じる形状計測誤差Δz’sysは、例えば以下のように低次のZernike関数の和で表現することができる。
Figure 0006532347
なお、式(9)は一例であり、分解する項数は36項までに限らず、また、分解に用いる関数はZernike関数に限らず、他の関数系を用いてもよい。また、配置誤差による結像レンズ14の収差の変化により生じる形状計測誤差Δz’sysを定義する式(9)の係数も、配置誤差に対して高い周波数で変化することはない。例えば、被検面に0.1°の配置誤差が発生し、結像レンズ14の全長が1mあったとすると、配置誤差による光路のずれは2mm程度である。結像レンズ14の収差の空間周期はこれに対して十分長いので、配置誤差による結像レンズ14の収差の変化により生じる形状計測誤差Δz’sysに含まれる係数cは、例えば以下の式(10)のように配置誤差の2次関数で精度良く近似できる。
Figure 0006532347
従って、まずbx,n,m、by,n,m、bθx,n,m、bθy,n,m(m=1,2,n=4,5,6,9,10,11…36)を求める。そして、これらの値から式(9)、(10)により、配置誤差による結像レンズ14の収差の変化により生じる形状計測誤差Δz’sys(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)を導出することができる。
ステップS203〜S209では、上式(10)のbx,n,m、by,n,m、bθx,n,m、bθy,n,mを求めるために、ステージ7を介して実際に基準レンズ11を移動して、基準面11aの形状測定を行う。この移動は、基準面11aの初期位置、例えば本実施例ではステップS201で基準レンズ11をアライメントした計測位置を中心として、下記で定義される移動ベクトルΔxi,j,k,lに従い、微少量ずつ行う。そして移動後の各位置において検出部9の波面計測を介してそれぞれ基準面11aの形状測定を行う。なお、本実施例ではステージ7を介して基準面11aを移動しているが、計測装置100と基準面11aとが相対移動すれば同じ効果がある。従って、可能であれば例えば計測装置100全体を移動する手段(不図示)を設け、基準面11aを固定して計測装置100側を移動してもよい。
ステップS203〜S209における基準レンズ11の移動量は、被検レンズ12の計測時に生じ得る(想定される)所定の計測位置からの最大の配置誤差量に応じて定める。なお、ここでいう所定の計測位置は、上述の基準レンズ11のアライメント後の初期位置と同じ計測位置である。これらの配置誤差は、それぞれ基準レンズ11または被検レンズ12のxシフト、yシフト、xチルト、yチルトの各移動量に相当する。
ここで、図1(b)に示すように、所定の計測位置からそれぞれx、y、θ、θの+または−方向に生じ得る最大の配置誤差量ΔX、ΔY、ΔΘ、ΔΘを用い、移動先を指定するための移動ベクトルΔxi,j,k,lを、
Figure 0006532347
と定義する。Nは取得するデータ数に関連するパラメータで、1〜10の範囲の整数とすることが望ましいが、より高精度な補正を行う場合には10より大きい整数としてもよい。i,j,k,lは、任意の整数である。
式(11)の移動ベクトルΔxi,j,k,lは、基準面11aをアライメントされた位置から、x方向にΔx=ΔXi/N,y方向にΔy=ΔYj/N移動した位置に配置することを意味する。軸廻りの回転についても同様で、基準面11aをアライメントされた位置から、x軸を中心にΔθx,k=ΔΘk/N、y軸を中心にΔθy,l=ΔΘl/Nだけ回転した位置に配置することを意味する。
ステップS203〜S209は、基準レンズ11をアライメントした計測位置を初期位置とし、式(11)のパラメータi,j,k,lのうち3つを0に固定(移動なし)し、残る1つを−NからNまで変化させて求めた移動量で基準レンズ11を移動させる。
特に、ステップS203〜S205は、上記の移動ベクトルΔxi,j,k,lに基づく基準レンズ11の移動(S203)、各配置位置における形状計測(S204)およびZernike分解(S205)の各処理から成る。
ステップS203では、ステージ7により基準面11aを移動ベクトルΔxi,j,k,lの現在の値で示される位置に移動し、ステップS204では、基準面11aから反射され検出部9に入射する光線の角度分布を検出する。そして、ステップS202と同様の手順で、基準面11aの形状データz’b,i,j,k,lを算出する。例えば、パラメータiをインクリメントしている場合は、基準面11aの形状データz’b,i,0,0,0が算出される。
ステップS205では、ステップS204で求めた形状差データz’を、Zernike1〜36項に分解する。例えば、パラメータiをインクリメントしている場合は、形状差データz’b,i,0,0,0のZernike分解が行われる。
なお、ステップS203に前置されているステップS2030では、パラメータj,k,lを0に固定し、パラメータiを−Nに初期化している。また、ステップS205に後置されているステップS2031、S2032は、パラメータiを−NからNまで変化させるための判定、およびインクリメントのステップである。
続くステップS206、S207、S208は、他のパラメータを0に固定して、それぞれパラメータj、k、lのみを−NからNまで変化させて上記ステップS203〜S205を実行するループとなるよう構成されている。すなわち、初期化ステップS2060、S2070、S2080は、それぞれ他のパラメータを0に固定してパラメータj、k、lを−Nに初期化している。また、ステップS2061、S2062、ステップS2071、S2072、およびステップS2081、S2082は、それぞれパラメータj、k、lを−NからNまで変化させるための判定、およびインクリメントのステップとして構成されている。
以上のようにして、ステップS208に後置されたステップS2081を脱出した段階で、基準面11aをx、y、θ、θ方向にそれぞれ移動した各配置位置で取得した形状データをZernike関数で分解した係数を得ることができる。このz’b,i,j,k,lについての係数cn,i,j,k,lを含むZernike関数は
Figure 0006532347
と示すことができる。
なお、図2のステップS2030、S2060、S2070、S2080の初期化と、ステップS2032、S2062、S2072、S2082のインクリメント処理によると、そのままでは重複した演算が生じる。これらの処理により制御される各ループでは、パラメータi、j、k、lのうち1つが−N〜0〜Nまでインクリメントされ、他の3つを0に固定される。このため、何の手当もしなければ、ステップS204、S206〜S208の各々で計4回、基準レンズ11の移動ベクトルΔx0,0,0,0による移動、すなわち元のアライメント初期位置(計測位置)への移動が生じる。そして、その位置で、形状計測誤差z’b,0,0,0,0が計算されることになる。しかも、この形状計測誤差z’b,0,0,0,0は、ステップS202で求めたz’(x,y)と同じ条件で取得される。
従って、演算の無駄を回避するため、形状計測誤差z’b,0,0,0,0の取得は行わずにz’(x,y)で代用するようにしてもよい。このためには、例えばステップS203に先立ち、i、j、k、lが全て0であるか否かをテストする判定ステップを挿入し、その条件が成立したらステップS203〜S205を回避する。そして、ステップS205の演算結果として、ステップS202で求めた形状計測誤差z’(x,y)を代入する。また、逆にステップS202でz’(x,y)の取得を行わずにステップS204、206〜208のいずれかで取得した形状計測誤差z’b,0,0,0,0を代用してもよい。いずれにしても、アライメント直後の初期位置における形状計測誤差は、上記のようにしてステップS202、ステップS204、206〜208のいずれかで1回取得するだけでよい。また、本実施例では、移動ベクトルを式(11)により定義し、i(またはj,k,l)の値に関わらずステップS203でのステージ移動量を常に一定としたが、これを必ずしも一定とする必要はない。
その後、図2のステップS209では、bx,n,m、by,n,m、bθx,n,m、bθy,n,m(m=1,2,n=4,5,6,9,10,11…36)を求める。具体的には、以下の式で定義される評価関数Δx,n、Δy,n、Δθx,n、Δθy,nが最小となるようなbx,n,m、by,n,m、bθx,n,m、bθy,n,mを求める。
Figure 0006532347
ここではΔx、Δy、Δθx,k、Δθy,lの値が必要となるが、ステップS203でステージ7を移動させるためにステージコントローラー7aに送った指示値を用いてもよい。また、これらの値は、式(12)で得られたcn,i,j,k,l(n=2,3,7,8)を式(5)に代入して求めてもよい。さらに、式(10)では、cを配置誤差の2次関数として近似したが、それ以上の羃関数を用いてもよい。以上のようにしてbx,n,m、by,n,m、bθx,n,m、bθy,n,mを求め、式(8)、(9)、(10)に従って配置誤差と計測装置100に由来する形状計測誤差の関係を表すΔzsys(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)を導出できる。さらに、式(5)、(7)を利用することにより、配置成分と形状計測誤差の関係を表す誤差関数Δzerr(x,y,c,c,c,c)を導出することができる。
なお、誤差関数Δzerrの精度を向上させるために、式(10)にΔx、Δy、Δθ、Δθ間のクロスターム(例えばΔxΔy)に比例する項を加えても良い。その際には、そのクロスタームの比例係数を求めるために、i、j、k、lのうち2つのパラメータが0ではない移動ベクトルΔxi,j,k,lで指定される位置に基準面を移動して形状データz’b,i,j,k,lを取得することとなる。
以上のようにして、配置成分と形状計測誤差の関係を表す誤差関数Δzerrを基準レンズ11で計測するパートS221が終了する。その後、パートS222の被検レンズ12の形状計測に入る。
まず、パートS222のステップS210では、基準レンズ11をステージ7から退避し、代わりに被検レンズ12を設置する。その際、検出部9の検出面と共役な面に被検面12aを配置する。被検面12aを上記共役面に配置するためには、例えば測長機(不図示)などを用いて頂点の高さを測定し、基準面と同じ位置に調整すれば良い。また、被検レンズ12の非球面軸は、測定光軸におおよそ一致させる。ただしこの時、ステップS201におけるようなアライメントによって非球面軸を測定光軸に厳密に一致させる必要はなく、xy方向に配置した付き当て式の治具を用いるなどすれば良い。本実施例によれば、被検レンズ12のアライメントを必要としないため、計測に要する所要時間をこの段階で大きく短縮できる。
ステップS211では、検出部9を用いて被検レンズ12の反射光の波面を計測し、その結果に基づき仮の被検面12aの形状データz’(x,y)を得る。具体的には、検出部9に入射する被検面12aの反射光の光線角度分布を検出する。その後、この光線角度分布と結像レンズ14の情報に基づき、検出部9から被検面12aまでの光線追跡を行い、被検面12aで反射された光線の角度分布を求める。この角度分布に基づき被検面の傾斜角(θ’x,s,θ’y,s)の分布を求め、これについて2次元積分を行うことにより被検面12aの仮の形状データz’(x,y)を算出する。この仮の形状データz’(x,y)は、前述のように配置誤差と計測装置100、特に結像レンズ14の収差に由来する形状計測誤差を含んでいる。
パートS222の被検面12aの(仮の)形状計測の後、パートS223において、形状計測誤差を除去する補正を行い、被検面12aの形状データを得る。
まず、パートS223のステップS212では、z’(x,y)に含まれる配置成分の大きさを求める。具体的には、以下の式で定義される評価関数Δを最小とするようなcn,s(n=2,3,7,8)を求める。
Figure 0006532347
ステップS213では、上式(14)で求めたcn,s(n=2,3,7,8)を式(7)に代入し、形状計測誤差Δzerr(x,y,c2,s,c3,s,c7,s,c8,s)を算出する。ここで式(7)の誤差関数Δzerr(x,y,c,c,c,c)は、パートS221(S209)において、基準面の配置を表すΔxi,j,k,lと、各配置位置で取得した基準面形状データz’b,i,j,k,lより導出した関数である。従って、この関数に配置成分の大きさc2,s、c3,s、c7,s、c8,sを代入して形状計測誤差を算出することは、基準面11aの配置と形状データの関係を参照して形状計測誤差を算出することに他ならない。
続いて、ステップS214では、ステップS211で求めた仮の被検面の形状データz’(x,y)を式(6)に基づいて補正し、誤差データを除去した被検面12aの形状データz(x,y)を得ることができる。この形状データz(x,y)は、被検面12aの形状計測結果であり、形状データz(x,y)に基づき、被検レンズ12の被検面12aを評価することができる。
以上のようにして得られた被検面12aの形状計測結果や評価結果は、たとえば通信手段504のようなインターフェースを介して生産管理用のサーバPCなどに送信することができる。あるいは被検レンズ12の再研磨などを行う他の加工装置などに被検面12aの形状計測結果や評価結果を送信して、被検レンズ12の再加工の制御に用いることもできる。
以上のように、本実施例の形状計測手順によれば、基準面11aを光学系に対して所定の計測位置の周辺で複数の配置位置に相対移動して、基準面11aの形状データを算出する。そして、複数の配置位置と、各配置位置で求めた基準面11aの複数の形状データの関係に基づき、誤差データを求め、波面計測した被検面の形状データを補正して被検面の形状データを得ることができる。
従って、被検面の配置によって変化する光学系(結像レンズ14)の収差による形状計測誤差を抑制し、被検面のアライメントを行わなくても、あるいは、被検面のアライメント精度に拘らず、被検面の形状を高精度に計測することができる。また、本実施例によれば、形状が既知である基準面11aを用いて光学系(結像レンズ14)を含む計測装置に起因する誤差を補正でき、被検面12aの形状を高精度に計測することができる。
また、本実施例によれば、被検面形状データに含まれるチルト成分とコマ収差成分を配置成分として補正することにより、小さな演算コストで被検面形状を高精度に算出することができる。また、形状計測誤差をZernike関数で近似する手法を採用しているため、小さな演算コストで被検面形状を高精度に算出することができる。
また、本実施例によれば、形状計測誤差を配置成分の大きさの羃関数で近似するので、小さな演算コストで被検面形状を高精度に算出することができる。この羃関数の次数は本実施例では2次であるが、例えば後述の実施例3に示すように、条件によっては1次の羃関数によって形状計測誤差を近似することもできる。
なお、本実施例において、波面計測した被検面12aの形状データを補正するための誤差データ(Δzerr)は、式(7)(8)に示したように、以下のような成分から成る。
(1)配置成分算出工程であるステップS212で求めた配置成分Δzset。すなわち、この誤差Δzsetは、ステップS211で算出した仮の形状データz’から算出した、被検面の設計形状を相対移動させた場合に得られる形状変化に対応する配置成分に相当する。
(2)ステップS202で求めた、基準面や被検面が配置誤差のない計測位置に配置された時の形状計測誤差Δzsys(x,y,0,0,0,0)。すなわち、この形状計測誤差Δzsys(x,y,0,0,0,0)は、配置誤差のない計測位置において光学系を介した基準面11aの反射光を検出部9により計測して得た波面から算出した形状データと基準面の既知の形状データとの差である。
(3)基準面算出工程で算出した複数の基準面11aの形状データの変化に相当するΔz’sys
ところで、式(6)は、以下のように書き下すことができる。
Figure 0006532347
上記の計測手順では、式(15)の右辺第2項内の演算を行った後、第1項との演算を行ったが、演算の順序は必ずしもこの順序である必要はなく、結果として式(15)の演算を行うのであれば、他の演算順序を任意に採用してよい。また、Δzs,b=z’−z’を、(θ’x,s−θ’x,b,θ’y,s−θ’y,b)の二次元積分によって算出し、式(15)に代入して補正された形状データzsを算出することもできる。この時、被検面形状データz’と基準面形状データz’はそれぞれ直接算出していない。しかしながら、Δzs,bは基準面と被検面の両方の情報を含むので、これが基準面形状データ、および、被検面形状データに相当することとなる。
本実施例では、基準面11aの形状データに含まれる配置成分と形状計測誤差の関係を表す関数として誤差関数を求め、仮の被検面の形状データに含まれる配置成分から形状計測誤差を求めた。ところが、検出部9の検出面は被検面や基準面と結像関係にあり、検出部9に入射する波面にもこれらの配置成分が含まれる。すなわち、検出部9に入射する波面をZernike関数で展開した結果と、波面から求めた形状データをZernike関数で展開した結果を比べると、n=2,3,7,8で係数cがほぼ一致する。
従って、図2のステップS209で誤差関数を求める際には、基準面11aの反射光の波面を展開して得られるcn,i,j,k,l(n=2,3,7,8)を式(5)に代入して配置誤差を求め、それらを式(13)に代入してもよい。また、ステップS213で形状計測誤差を求める際には、被検面の反射光の波面を展開して得られるcn,sを式(7)に代入してもよい。さらに、波面に含まれる配置成分と形状データに含まれる配置成分は厳密には異なるので、その違いを光線追跡などに基づいて補正してもよい。
上述の本実施例の効果を検証すべく、上記計測手順により、次のような条件で形状計測を試行した。被検面12aにΔx=400μm、Δy=300μm、Δθx,s=0.1°、Δθy,s=0.2°の配置誤差を与えた上で、上記計測手順に従ってその形状を計測した。
まず、図2のステップS203〜S209を行わず、また当然ながら被検面12aのアライメントも行わずに、Δz’sys=0とした誤差関数Δzerrを用いた場合には36nmRMSの形状計測誤差が発生した。これに対し、上述の図2の計測手順に従って導出した誤差関数Δzerrを用いた場合には、形状計測誤差は11nmRMSまで低減することが確認された。すなわち、本実施例の計測方法によれば、被検面12aのアライメントを行うことなく、高速に被検面の形状計測を正確に実施することができ、短時間で信頼性の高い被検面の形状計測を行うことができる。
実施例1では、基準レンズ11を精密にアライメント(図2のステップS201)した上で計測し、Δzsys(x,y,0,0,0,0)を求め、そこから誤差関数Δzerrを求めた。この基準レンズ11の計測における精密なアライメントを省略できれば、形状計測処理に要する所要時間をさらに短縮することができる。本実施例では、基準レンズ11の精密なアライメントを行うことなく誤差関数Δzerrを求める方法を示す。
本実施例でも計測装置100の構成は上記実施例の図1(a)に示したものと同様であるものとする。図3は本実施例で誤差関数を求める計測制御手順を示している。この計測制御手順は上述同様に例えばCPU501により実行する制御プログラムとして記述でき、当該のプログラムはROM502(あるいはHDDなどの不図示の他の記憶装置)に格納しておくことができる。
図3は、基準レンズ11を複数位置に移動して形状計測を行い、誤差関数Δzerrを求める図2のパートS221に相当する処理を示している。図2のパートS222、S223の被検レンズ12の計測、および形状データの誤差補正の処理は上述の実施例1と同様の手順で実施することができる。
図3のステップS301では、精密なアライメントを行うことなく基準レンズ11を形状計測装置100のステージ7に装着する。突き当て式の治具を用いるなどして、位置にして400μm、角度にして0.2°程度で基準レンズの位置決めが出来れば良い。この時、x、y、θ、θ(図1(b))方向に発生する基準面の配置誤差を、それぞれΔx’、Δy’、Δθx,0’、Δθy,0’とする。
ステップS302では、形状計測装置100の形状計測誤差データΔzerr(x,y,Δx’,Δy’,Δθx,0’,Δθy,0’)を求める。具体的には、まず、検出部9に入射する基準面の反射光について、光線角度分布を検出する。次に、実施例1と同様の手法で、基準面11aの形状データz’(x,y,Δx’,Δy’,Δθx,0’,Δθy,0’)を算出する。その後、そこからz(x,y)を除き、形状計測誤差データΔzerr(x,y,Δx’,Δy’,Δθx,0’,Δθy,0’)を得る。
ステップS303では、z’(x,y,Δx’,Δy’,Δθx,0’,Δθy,0’)に含まれる配置成分の大きさとして、下の式(16)で定義される評価関数Δを最小とするようなcn,bを求める。
Figure 0006532347
その後、式(5)にc=cn,bを代入し、配置誤差Δx’、Δy’、Δθx,0’、Δθy,0’を求める。
ステップS304〜S309は、図2のステップS203〜S208と同様に行う。図3でも図2と処理の記述様式は同様である。ステップS304〜S306は、パラメータiを変化させての基準レンズ11の移動(S304)、各配置位置における形状計測(S305)およびZernike分解(S306)の各処理から成る。ステップS304に前置されているステップS3040では、パラメータj,k,lを0に固定し、パラメータiを−Nに初期化している。また、ステップS306に後置されているステップS3041、S3042は、パラメータiを−NからNまで変化させるための判定、およびインクリメントのステップである。
続くステップS307、S308、S309は、他のパラメータを0に固定して、それぞれパラメータj、k、lのみを−NからNまで変化させて上記ステップS304〜S306を実行するループとなるよう構成されている。すなわち、初期化ステップS3070、S3080、S3090は、それぞれ他のパラメータを0に固定してパラメータj、k、lを−Nに初期化している。また、ステップS3071、S3072、ステップS3081、S3082、およびステップS3091、S3092は、それぞれパラメータj、k、lを−NからNまで変化させるための判定、およびインクリメントのステップとして構成されている。
ただし、実施例1では、移動ベクトルΔxi,j,k,lがアライメントされた状態からの移動量を示すのに対し、本実施例では、ステップS301直後の、配置誤差がΔx’、Δy’、Δθx,0’、Δθy,0’である状態からの移動量を示す。ステップS304では、この移動ベクトルΔxi,j,k,lにより示される移動先に基準レンズ11が移動される。また、Δx’、Δy’、Δθx,0’、Δθy,0’は0ではないとは言え、突き当てなどの位置決め機構によってある程度は抑制されている。そのため、Δx0,0,0,0で指定される位置に配置された基準面は、精密なアライメントがなされた場合の位置(計測位置)の周辺に配置されることとなる。本実施例における移動ベクトルΔxi,j,k,lは、この様なΔx0,0,0,0で指定される位置の周辺で基準面を相対移動させることを示しており、これに従う移動は、計測位置周辺で基準面を相対移動させることに相当する。
ステップS310では、配置成分と形状計測誤差の関係を表す誤差関数Δzerr(x,y,c,c,c,c)を求める。本実施例では、Δzerr(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)は、Δzerr(x,y,Δx’,Δy’,Δθx,0’,Δθy,0’)を用いると、以下のように展開される。
Figure 0006532347
上式(17)のΔz’sysは、式(9)、(10)、(13)において、Δx、Δy、Δθ、ΔθをΔx−Δx’、Δy−Δy’、Δθ−Δθx,0’、Δθ−Δθy,0’に置き変えて算出する。式(9)、(10)、(13)において用いるΔx’、Δy’、Δθx,0’、Δθy,0’にはステップS303で求めた値を用いる。すなわち、Δx→Δx−Δx’、Δy→Δy−Δy’、Δθ→Δθ−Δθx,0’、Δθ→Δθ−Δθy,0’としてΔz’sysを実施例1と同様の手法で求める。これにより、誤差関数Δzerr(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)を求めることができ、さらには式(5)を用いることによりΔzerr(x,y,c,c,c,c)を求めることができる。
続いて、被検レンズ12の計測、および形状データの誤差補正の処理を行うが、ここでは実施例1のパートS222、S223(図2)に示した手順で実施することができる。
本実施例の計測手順は、基準レンズ11のアライメントを行わずに実行できるため、実施例1の計測方法に対して、誤差関数を取得するための時間をさらに短縮することができる。
上述の実施例1および実施例2では、被検レンズ12の配置誤差としてΔxとΔyが300〜400μm程度、ΔθとΔθが0.1〜0.2°程度の場合を想定した。ところが、偏心が抑制された被検レンズ12を精度の高い治具でステージ7に取り付けた場合には、検出部9で反射光波面をモニターしながらアライメントを行わなくても、ΔxとΔyを30μm程度、ΔθとΔθを0.01°程度に抑制できる場合がある。この場合には、配置誤差による被検面12aの反射光の光路の変化が比較的小さくなり、配置誤差に対して結像光学系(結像レンズ14)の収差はほぼ線形に変化することがある。
本実施例では、このように高精度に被検レンズ12を装着ないし位置決めできる場合に適用可能な形状計測方法につき説明する。本実施例でも計測装置100の構成は上記実施例の図1(a)に示したものと同様であるものとする。
本実施例では、誤差関数の計測手順は実施例2のステップS301〜S310(図3)に従い、その後の被検面計測の手順はステップS210〜S214(図2)に従って実施する。
ただし、本実施例ではステップS310における誤差関数導出方法が実施例2と異なる。すなわち、実施例2では、式(10)において係数cnを配置誤差の2次の羃関数で近似したが、本実施例ではbx,n,2=by,n,2=bθx,n,2=bθy,n,2=0とし、1次関数で近似する。すなわち、本実施例では係数cnを近似する羃関数の次数は1次である。また、bx,n,1、by,n,1、bθx,n,1、bθy,n,1は、式(13)において、bx,n,2=by,n,2=bθx,n,2=bθy,n,2=0とした上で、各評価関数が最小となるような値とする。
本実施例においては、例えば上述の程度に高精度に被検レンズ12を装着ないし位置決めできる場合において上記のような演算手法を用いることにより、誤差関数Δzerrをより小さな演算コストによって簡便に求めることができる。さらには、式(13)で求めるパラメータ数が半分なので、入力するデータ数(i,j,k,lのインクリメント数)が少なくても比較的高精度にbx,n,1、by,n,1、bθx,n,1、bθy,n,1を求めることができる。例えば、Nの値を減らしても良い。また、実施例1ではi、j、k、lが−N〜Nとしているが、0〜Nなどとしても良い。これにより、誤差関数を取得するための時間をさらに短縮することができる。
本実施例においても、実施例3と同様、被検レンズ12の配置誤差として例えばΔxとΔyを30μm程度、ΔθとΔθを0.01°程度に抑制でき、配置誤差に対して結像光学系の収差がほぼ線形に変化する場合について考える。
この場合、誤差関数Δzerr(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)は、
Figure 0006532347
と表すことができる。
本実施例では、上式(18)を利用した簡便な形状計測方法を示す。本実施例でも計測装置100の構成は上記実施例の図1(a)に示したものと同様であるものとする。
本実施例では、誤差関数の計測手順は図4のフローチャートに従い、その後の被検面計測および誤差補正の手順は図2のステップS210〜S214に従う。図4は図3と同等の様式で誤差関数Δzerr(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)を求める処理手順を示している。この計測制御手順は上述の実施例と同様に例えばCPU501により実行する制御プログラムとして記述でき、当該のプログラムはROM502(あるいはHDDなどの不図示の他の記憶装置)に格納しておくことができる。
図4のステップS401〜S403は、図3(実施例2)のステップS301〜S303と同様の処理を実行する。すなわち、ステップS401では、ステップS301と同様に、精密なアライメントを行うことなく基準レンズ11を形状計測装置100のステージ7に装着する。ステップS402では、ステップS302と同様に形状計測装置100の形状計測誤差データΔzerr(x,y,Δx’,Δy’,Δθx,0’,Δθy,0’)を求める。ステップS403では、ステップS303と同様に配置誤差Δx’、Δy’、Δθx,0’、Δθy,0’を求める。
ステップS404〜S408は、図3や図2と同等の記述様式により示されている。これらのステップは上述の移動ベクトルΔxi,j,k,lのパラメータを1つずつ−N〜Nの範囲でインクリメントし、当該のベクトルで示される移動先に基準レンズ11を移動して基準面11aの形状計測を行うよう構成されている。
ステップS404、S405はパラメータiを変化させての基準レンズ11の移動(S404)、各配置位置における形状計測(S405)の各処理から成る。ただし、本実施例では、図2および図3の処理で実施したZernike分解の処理は行わない。ステップS404に前置されているステップS4040では、パラメータj,k,lを0に固定し、パラメータiを−Nに初期化している。また、ステップS405に後置されているステップS4041、S4042は、パラメータiを−NからNまで変化させるための判定、およびインクリメントのステップである。
続くステップS406、S407、S408は、他のパラメータを0に固定して、それぞれパラメータj、k、lのみを−NからNまで変化させて上記ステップS404、S405を実行するループとなるよう構成されている。すなわち、初期化ステップS4060、S4070、S4080は、それぞれ他のパラメータを0に固定してパラメータj、k、lを−Nに初期化している。また、ステップS4061、S4062、ステップS4071、S4072、およびステップS4081、S4082は、それぞれパラメータj、k、lを−NからNまで変化させるための判定、およびインクリメントのステップとして構成されている。
上記の4つの各ループによってステップS404とステップS405を繰り返すことにより、移動ベクトルΔxi,j,k,lによって指定される各々の移動先で、基準面11aの形状データz’b,i,j,k,l(x,y)を取得する。これにより、基準面11aの複数の形状データを取得する。
ステップS409では、誤差関数を導出する。本実施例の誤差関数は上式(18)で表現することができる。式(18)中の形状計測誤差データΔzerr(x,y,Δx’,Δy’,Δθx,0’,Δθy,0’)は既にステップS402で求められている。従って、後はd(x,y)、d(x,y)、dθx(x,y)、dθy(x,y)を求めればよい。これらの係数は、Δx、Δy、Δθx,k、Δθy,l、に対するz’b,i,j,k,lの比例係数に相当するので、以下の式(19)で求めることができる。
Figure 0006532347
なお、Δzerr(x,y,Δx’,Δy’,Δθx,0’,Δθy,0’)は、
Figure 0006532347
などとして求めてもよい。
誤差関数Δzerr(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)を求めた後は、被検面計測および誤差補正の処理を図2(実施例1)のステップS210〜S214に従って実行すればよい。
上述のように、本実施例の演算手法では、z’b,i,j,k,l(x,y)をそれぞれZernike関数で分解する処理を必要としない。このため、より簡便かつ低演算コストによって誤差関数Δzerr(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)を求めることができる。
実施例1〜4では誤差関数Δzerr(x,y,Δx,Δy,Δθ,Δθ)を用いて、被検面12aの形状データを補正した。本実施例では、誤差関数を作成せずに被検面12aの形状データを補正する方法を示す。
図5は図2と同等の様式で誤差データの生成(ステップS501〜S506)、被検面計測(ステップS507、S508)、および誤差補正(ステップS509〜S511)の処理手順を示している。この計測制御手順は上述の実施例と同様に例えばCPU501により実行する制御プログラムとして記述でき、当該のプログラムはROM502(あるいはHDDなどの不図示の他の記憶装置)に格納しておくことができる。
図5のステップS501では、図2のステップS201と同様に基準レンズ11をステージに装着し上述の計測位置(初期位置)にアライメントする。
その後のステップS502〜S506は、図3や図2と同等の記述様式により示されている。これらのステップは上述の移動ベクトルΔxi,j,k,lのパラメータを1つずつ−N〜Nの範囲でインクリメントし、当該のベクトルで示される移動先に基準レンズ11を移動して基準面11aの形状計測を行うよう構成されている。
ステップS502、503では、図2のステップS203、S204と同様に、それぞれ基準レンズ11を移動し、基準面11aの形状データz’b,i,0,0,0を取得する。ステップS502に前置されているステップS5020では、パラメータj,k,lを0に固定し、パラメータiを−Nに初期化している。また、ステップS503に後置されているステップS5021、S5022は、パラメータiを−NからNまで変化させるための判定、およびインクリメントのステップである。
続くステップS504、S505、S506は、他のパラメータを0に固定して、それぞれパラメータj、k、lのみを−NからNまで変化させて上記ステップS502、S503を実行するループとなるよう構成されている。すなわち、初期化ステップS5040、S5050、S5060は、それぞれ他のパラメータを0に固定してパラメータj、k、lを−Nに初期化している。また、ステップS5041、S5042、ステップS5051、S5052、およびステップS5061、S5062は、それぞれパラメータj、k、lを−NからNまで変化させるための判定、およびインクリメントのステップとして構成されている。
以上のようにして、移動ベクトルΔxi,j,k,lを用いて基準レンズ11を移動しつつ、各配置位置で基準面11aの形状データz’b,i,j,k,lを取得した後、被検レンズ12の計測を行う。すなわち、ステップS507、S508において、ステップS210、S211と同様に被検レンズ12を設置して被検面12aの仮の形状データz’(x,y)を取得する。
そして、ステップS509〜S511において以下のような処理によってステップS508で取得した被検面12aの形状データを補正する。
ステップS509では、被検面12aの配置誤差を求める。具体的には、式(14)の評価関数Δを最小とするようなcn,sを算出する。その後、算出したcn,sをc=cn,sとして式(5)に代入し、Δx、Δy、Δθx,s、Δθy,sを算出する。
ステップS510では、被検面形状データに含まれている形状計測誤差Δzerr(x,y)を算出する。具体的には、ステップS509で取得した被検面の配置誤差Δx、Δy、Δθx,s、Δθy,sと、ステップS503〜S506で取得した基準面形状データz’b,i,j,k,lを、以下の線形補間の式に代入し、Δzerr(x,y)を求める。
Figure 0006532347
上式(21)において、i’、j’、k’、l’はそれぞれ、Δxi’≦Δx<Δxi’+1、Δyj’≦Δy<Δxj’+1、Δθx,k’≦Δθx,s<Δθx,k’+1、Δθy,l’≦Δθy,s<Δθy,l’+1を満たす整数である。また、z’b,i,j,k,lには、配置成分ΔzsetとΔzsysの両方の誤差が含まれていることから、そこから式(21)で算出されるΔzerrにも両方の誤差が含まれることとなる。
ステップS511では、ステップS508で取得した仮の形状データz’(x,y)と、上式(21)の演算によって算出した形状計測誤差Δzerr(x,y)を用い、式(6)に従って補正された被検面12aの形状データz(x,y)を算出する。すなわち、本実施例では、誤差関数の算出およびZernike分解の処理を行わず、線型補間によって形状計測誤差Δzerr(x,y)を求めている。この形状計測誤差Δzerr(x,y)は、式(6)の誤差関数Δzerr(x,y,c,c,c,c)の項の代りに用いることができる。
以上のようにして、ステップS508で取得した仮の形状データz’(x,y)から誤差データを除去して、被検面12aの形状データz(x,y)を算出することができる。
本実施例では、誤差関数の算出およびZernike分解の処理を行わず、線型補間によって形状計測誤差Δzerr(x,y)を求めている。すなわち、本実施例では、形状計測誤差の各成分の大きさを配置成分の大きさの1次関数や2次関数で近似することは行っていない。従って、より大きな配置誤差が被検面12aに発生し、形状計測誤差の各成分の大きさを配置成分の大きさの2次関数では近似できない場合にも、小さな演算コストによって被検面の形状計測誤差を精度良く補正することができる。
なお、本実施例では、上記の式(21)において線形補間を用いる例を示したが、スプライン補間などの方法を用いて形状計測誤差Δzerr(x,y)を算出してもよい。
実施例1〜4では、x、y、θ、θ方向の座標系の定義のずれに伴う被検面の形状変化がZernike関数Z、Z、Z、Zに比例するものとして扱い、この成分を配置成分Δzsetとして定義した。その上で、式(4)、(7)、(14)に基づいてこの配置成分を算出し、被検面の仮の形状データに対して補正を加えた。これは、座標系をずらした時の設計形状の変化が式(4)で表現されることに由来しており、配置誤差による座標系の定義のずれに伴う被検面の形状変化がこれと共通であることを前提としている。また、実施例5では、基準面の形状計測データz’b,i,j,k,lを式(21)に代入することにより、配置成分Δzsetを含むΔzerrを算出し、被検面の仮の形状データに対して補正を加えた。これは、座標系の定義のずれに伴う形状変化が、被検面と基準面とで共通であることを前提としている。ところが、例えば製造工程半ばなどの段階の被検レンズ12の形状計測を行う場合には、設計形状や基準面にはない、空間周波数の高い形状誤差が含まれることがある。このようなレンズの形状を配置誤差に伴った上で計測しようとすると、この成分が横ずれし、大きな形状計測誤差が発生する可能性がある。このような誤差は座標系の定義のずれに伴うものであるが、実施例1〜4で示した設計形状に基づいた補正方法や、実施例5で示した基準面の形状データに基づく補正方法では抑制できない可能性がある。そこで本実施例では、被検面12aが空間周波数の高い形状誤差を含む場合にも、その形状を精度良く計測できる方法を示す。
本実施例では、例えば図2のフローチャートに従って、実施例1とほぼ同様に被検面の形状データz’(x’,y’)を取得する。ただし、本実施例では、ステップS209の誤差関数の導出方法と、ステップS213の形状計測誤差の算出方法と、ステップS214における補正の方法を以下のように変更する。
ステップS209では、Δzsys(x,y,c,c,c,c)を誤差関数として導出する。
ステップS213では、ステップS212で算出した配置成分の大きさcn,s(n=2,3,7,8)を、ステップS209で導出した誤差関数にc=cn,sとして代入し、Δzsysを求める。
また、ステップS214では、ステップS212で被検面から抽出した配置成分の大きさから、式(5)に従って配置誤差Δx、Δy、Δθx,s、Δθy,sを算出する。その後、ステップS212で取得した被検面の形状データz’(x’,y’)を以下の式に代入し、誤差が抑制された形状データz(x,y)を得る。
Figure 0006532347
この演算では、上述の各実施例のように座標系の定義のずれに伴う計測誤差を配置成分として減算して補正するのではなく、配置誤差Δx、Δy、Δθx,s、Δθy,sに基づきz’(x’,y’)に座標変換を施す補正を行っている。以上のようにして、配置誤差による形状計測誤差を補正した形状データz(x,y)を得ることができる。
以上のように、本実施例によれば、被検面から抽出した配置成分の大きさから、式(5)に従って配置誤差データを算出し、この配置誤差データに基づいて、仮の形状データを補正し、形状データz(x,y)を得ることができる。以上のような座標変換によって、空間周波数の高い形状誤差の横ずれに由来する被検面12aの形状計測誤差を抑制することができる。従って、本実施例によれば、例えば被検レンズ12を製造工程半ばなどの段階で計測する場合など、空間周波数の高い形状誤差の横ずれが生じている場合においても、精度の高い形状計測を行うことができる。
本発明の形状計測手法は、上述の被検レンズ12のような光学素子の形状計測や評価に有用であり、例えばモールド、貼り合せ、研磨などの成形工程で最後ないし途中まで成形された光学素子の形状計測や評価に利用できる。光学素子の形状計測結果や評価結果は、たとえば図1の通信手段504のようなインターフェースを介して生産管理用のサーバPCなどに送信することができる。あるいは被検レンズ12の再研磨などを行う他の加工装置などに被検面12aに関する形状計測結果や評価結果を送信して、被検レンズ12の再加工の制御に用いることもできる。このようにして、本発明の形状計測手法は、成形された光学素子の形状を計測し、評価する光学素子製造プロセスに好適に実施することができる。
本発明の計測制御動作は、例えば上記各実施例の計測制御動作を実現する形状計測プログラムを記録した記録媒体を処理部10に供給し、処理部10のコンピュータ(CPUやMPU)が格納された形状計測プログラムを読み出し実行することで実現できる。この場合、記録媒体から読み出された形状計測プログラム自体が上述した実施例の機能を実現することになり、形状計測プログラムそれ自体および形状計測プログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、上記実施例では、コンピュータ読み取り可能な記録媒体がROM502である場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、本発明を実現するプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。プログラムを装置に実装するための記録媒体としては、図1のROM502以外の不図示の外部記憶装置等を用いてもよい。例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、記録媒体として、フレキシブルディスク、ハードディスク、各種光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、書き換え可能な不揮発性のメモリ(例えばUSBメモリ)、ROM等を用いることができる。また、上記実施例におけるプログラムを、ネットワークを介してダウンロードしてCPU501により実行するようにしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施例の機能が実現されるだけに限定するものではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上記実施例の機能が実現される場合も含まれる。
また、上記実施例では、コンピュータがHDD等の記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、上記実施例の機能を実現する場合について説明したが、これに限定するものではない。プログラムに基づいて動作する制御部の一部又は全部の機能をASICやFPGA等の専用LSIで構成してもよい。
1…光源、2…マイクロレンズアレイ、3…受光センサ、6…微小集光レンズ、7…ステージ、8…ハーフミラー、9…検出部(波面センサ)、10…処理部、11…基準レンズ、12…被検レンズ、14…結像レンズ(光学系)、100…計測装置、501…CPU(制御装置)、502…ROM(プログラムメモリ)、504…通信手段

Claims (16)

  1. 光学系を介した被検面の反射光の波面を検出する波面センサと、前記波面センサの出力から前記被検面の形状データを算出する制御装置と、を用いて前記被検面の形状を計測する形状計測方法において、
    前記制御装置が、基準面を計測位置の周辺で前記光学系に対して複数の配置位置に相対移動して、各配置位置において前記光学系を介した前記基準面の反射光の波面を前記波面センサにより計測する第1の波面計測工程と、
    前記制御装置が、第1の波面計測工程で複数の配置位置において計測された前記波面と前記光学系の情報に基づき、複数の前記基準面の形状データを算出する基準面算出工程と、
    前記制御装置が、前記光学系を介した前記被検面の反射光の波面を前記波面センサにより計測する第2の波面計測工程と、
    前記制御装置が、第2の波面計測工程で計測された前記被検面の反射光の波面と前記光学系の情報に基づいて前記被検面の仮の形状データを算出する仮の形状データ算出工程と、
    前記制御装置が、第2の波面計測工程で計測された前記被検面の反射光の波面、または前記仮の形状データから、前記被検面の設計形状を相対移動させた場合に得られる形状変化に対応する配置成分を算出する配置成分算出工程と、
    前記制御装置が、第1の波面計測工程において前記基準面を相対移動した前記複数の配置位置と前記基準面算出工程で算出した前記基準面の複数の前記形状データの関係と、前記配置成分とに基づき、前記仮の形状データ算出工程で算出した前記仮の形状データに含まれる誤差データを算出する誤差算出工程と、
    前記制御装置が、前記誤差算出工程で算出した前記誤差データを前記仮の形状データから除いて前記被検面の形状データを算出する補正工程と、を含むことを特徴とする形状計測方法。
  2. 前記制御装置が、第1の波面計測工程において前記基準面を相対移動した前記複数の配置位置と、前記基準面算出工程で算出した前記基準面の複数の前記形状データの関係に基づき、前記複数の配置位置における形状計測誤差に相当する誤差関数を導出する導出工程と、を備え、
    前記誤差算出工程において、前記制御装置は、前記導出工程で求めた誤差関数と、前記配置成分算出工程で算出した配置成分を用いて、前記仮の形状データ算出工程で算出した前記仮の形状データに含まれる誤差データを算出することを特徴とする請求項1に記載の形状計測方法。
  3. 前記導出工程において、前記複数の配置位置における形状データを前記配置成分の大きさの1次または2次の羃関数で近似して前記誤差関数を導出することを特徴とする請求項2に記載の形状計測方法。
  4. 前記基準面が前記被検面の設計形状に基づいて作成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の形状計測方法。
  5. 前記誤差データが、前記計測位置において前記光学系を介した前記基準面の反射光を前記波面センサにより計測して得た波面から算出した形状データと前記基準面の既知の形状データとの差に、前記基準面算出工程で算出した複数の前記基準面の形状データの変化を加えたデータであることを特徴とする請求項1に記載の形状計測方法。
  6. 前記補正工程は、前記仮の形状データ算出工程で算出された仮の形状データから前記配置成分算出工程で算出した前記配置成分を除去する工程を備えることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の形状計測方法。
  7. 前記設計形状が軸対称な関数であり、前記配置成分算出工程で算出する前記配置成分は、チルト成分とコマ収差成分であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の形状計測方法。
  8. 前記誤差算出工程において、前記誤差データを、Zernike関数の線形和として算出することを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の形状計測方法。
  9. 前記誤差算出工程において、前記仮の形状データ算出工程で算出される複数の前記仮の形状データを補間して前記誤差データを算出することを特徴とする請求項1に記載の形状計測方法。
  10. 前記配置成分算出工程で算出した前記配置成分に基づいて、前記仮の形状データ算出工程で算出された仮の形状データに座標変換を施すことにより、前記誤差データを前記仮の形状データから除いて前記被検面の形状データを算出することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の形状計測方法。
  11. 前記波面センサが、入射光の波面をマイクロレンズアレイで分割および集光し、2次元光センサにより検出するシャックハルトマンセンサであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の形状計測方法。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の形状計測方法を前記制御装置に実行させることを特徴とする形状計測プログラム。
  13. 請求項12に記載の形状計測プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 光学素子を成形する成形工程と、請求項1から11のいずれか1項に記載の形状計測方法を用いて、前記被検面を有する前記光学素子の形状を計測することにより、前記成形工程で成形された前記光学素子を評価する評価工程と、を備えたことを特徴とする光学素子の製造方法。
  15. 請求項14に記載の光学素子の製造方法により製造されることを特徴とする光学素子。
  16. 光学系を介した被検面の反射光の波面を検出する波面センサと、前記波面センサの出力から前記被検面の形状データを算出する制御装置と、を備えた形状計測装置において、
    前記制御装置は、
    基準面を計測位置を中心に前記光学系に対して複数の配置位置に相対移動して、各配置位置において、前記波面センサにより前記光学系を介した前記基準面の反射光の波面を計測し、前記複数の配置位置において前記波面センサにより計測された前記波面と前記光学系の情報に基づき、複数の前記基準面の形状データを算出し、
    前記波面センサにより前記光学系を介した前記被検面の反射光の波面を計測し、前記波面センサにより計測した前記被検面の反射光の波面と前記光学系の情報に基づいて前記被検面の仮の形状データを算出し、
    前記被検面の反射光の波面、または前記仮の形状データから、前記被検面の設計形状を相対移動させた場合に得られる形状変化に対応する配置成分を算出し、
    前記基準面を相対移動した前記複数の配置位置と前記複数の配置位置で算出した前記基準面の複数の前記形状データの関係と、前記配置成分に基づき、前記仮の形状データに含まれる誤差データを算出し、前記誤差データを前記仮の形状データから除いて前記被検面の形状データを算出することを特徴とする形状計測装置。

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