JP6530270B2 - 容器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、押出しブロー成形によって形成される二軸延伸ブロー成形用のプリフォーム、及びこのプリフォームを二軸延伸ブロー成形して形成される容器に関する。
近年、軽量であって外観意匠性に優れる等の数多くの優れた特性を有することから、ブロー成形により形成された合成樹脂製の容器が多方面で多量に使用されている。この種の容器は、口部、胴部及び底部を備えた有底筒状に形成された合成樹脂製のプリフォームを延伸効果が発現する温度にまで加熱し、この状態で延伸ロッドによる縦方向への延伸とプリフォーム内に供給する加圧媒体による横方向への延伸とによる二軸延伸ブロー成形によって所定形状に成形することにより製造されるのが一般的である。
一方、プリフォームを容器に成形する二軸延伸ブロー成形としては、プリフォームに供給する加圧媒体として加圧した空気に替えて加圧した液体を用いるようにした液体ブロー成形が知られている。液体ブロー成形によれば、プリフォームに供給する液体として最終的に製品として容器に収容される内容液を用いることにより、成形後の容器への内容液の充填工程を省略して、その製造工程やブロー成形装置の構成を簡略化することができる。
このような合成樹脂製の容器の製造に用いられるプリフォームとしては、例えば特許文献1に記載されるように、押出機から押し出されたチューブ状の溶融パリソンを、その軸線を境として左右に分割可能な二つ割りの金型で挟み込み、その内部に加圧した気体を吹き込んで金型の内面に沿った形状に成形する押出しブロー成形(ダイレクトブロー成形)により形成されたものが知られている。
特開2003−71910号公報
しかしながら、上記従来のプリフォームは、押出しブロー成形において二つ割りの金型により溶融パリソンが挟み込まれることによって、その底部に真っ直ぐな1本のパーティングラインが形成される構成となっているので、当該底部のパーティングライン付近における肉厚とパーティングラインから90度ずれた部位における肉厚との差が大きく、その肉厚の差に起因して二軸延伸ブロー成形による延伸の途中でプリフォームが破裂する虞があるという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、押出しブロー成形により形成されたプリフォームを、二軸延伸ブロー成形によって安定的に容器に成形することができる技術を提案することにある。
本発明の容器の製造方法は、押出しブロー成形によって口部、胴部及び底部を備えた有底筒状のプリフォームを形成前記プリフォームを液体を加圧媒体とした二軸延伸ブロー成形することにより底部に環状の接地部を備えた容器に成形する、容器の製造方法であって、前記押出しブロー成形により、前記プリフォームの前記底部に、前記底部の軸心から外側に向けて延びるとともに、該底部を周方向に少なくとも三分割する形状の底部パーティングラインを設け、前記二軸延伸ブロー成形により、前記容器の底部に、前記底部パーティングラインの痕となる底部パーティングライン痕を、前記接地部の内側に位置するように設けることを特徴とする。
本発明の容器の製造方法は、上記構成において、前記プリフォームの底部に、4本の前記底部パーティングライン十文字形状に配置して設けるのが好ましい。
本発明の容器の製造方法は、上記構成において、それぞれの前記底部パーティングラインの、前記底部の軸心から外側端までの長さ全て同一とするのが好ましい。
本発明によれば、押出し成形によりプリフォームの底部に形成される底部パーティングラインを、当該底部を周方向に少なくとも三分割する形状に形成するようにしたので、プリフォームの底部の肉厚を周方向に均一化させて、当該プリフォームを、二軸延伸ブロー成形によって破裂させることなく安定的に容器に成形することができる。
本発明の一実施の形態であるプリフォームであって、(a)はその半断面図であり、(b)はその底面図である。 本発明の一実施の形態である容器であって、(a)はその側面図であり、(b)はその底面図である。 図1に示すプリフォームの底部における肉厚分布であって、(a)はその測定位置を示す図であり、(b)は肉厚の測定結果を示す図である。 図2に示す容器の底部における肉厚分布であって、(a)はその測定位置を示す図であり、(b)は参考例の容器の測定位置を示す図であり、(c)は肉厚の測定結果を示す図である。 (a)は図1に示すプリフォームの変形例の底面図であり、(b)は図2に示す容器の変形例の底面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態である二軸延伸ブロー成形用のプリフォーム1(以下、「プリフォーム1」とする)及び容器11をより具体的に例示説明する。
図1に示すプリフォーム1は合成樹脂製となっており、半球殻状の底部2、底部2に連結する円筒状の胴部3及び胴部3の上部において開口する口部4を有する有底円筒状(略試験管状)に形成されている。また、口部4には、円板状のネックリング5と、ネックリング5の上方に設けられた雄ねじ部6とが設けられている。
プリフォーム1を形成する合成樹脂材料としては、例えばポリエチレン樹脂(PE)やポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等の種々のものを用いることができる。
このプリフォーム1は押出しブロー成形(ダイレクトブロー成形)によって形成されるものである。すなわち、詳細は図示しないが、プリフォーム1は、押出機から押し出されたチューブ状の溶融パリソンを金型で挟み込み、その下端を金型で食い切って閉塞するとともに上端の開口からその内部に加圧した気体(空気)を吹き込むことで、金型の内面に沿った形状に形成される。
分割可能な金型を用いた押出しブロー成形により形成されるプリフォーム1の底部2には、当該金型の合わせ目に沿った底部パーティングラインが形成される。本発明では、プリフォーム1の底部2に、当該底部2を周方向に少なくとも三分割(好ましくは三等分)する形状の底部パーティングラインを形成するようにしている。特に、本実施の形態では、図1(b)に示すように、プリフォーム1の底部2に、この底部2を周方向に四等分するように十文字形状に配置される4本の底部パーティングライン2a〜2dを形成するようにしている。このような底部パーティングライン2a〜2dを底部2に備えるプリフォーム1は、例えば以下の金型を用いた押出しブロー成形により形成することができる。
すなわち、プリフォーム1を押出しブロー成形する際に用いられる金型の胴部3及び口部4に対応する金型部分は、プリフォーム1の軸線を含む一の平面を境として分割可能な二つ割り構造のものとされる。これに対して、プリフォーム1を形成する金型の底部2に対応する金型部分は、プリフォーム1の軸線を含む一の平面と、プリフォーム1の軸線を含むとともに一の平面に対して直交する他の平面とを境として四つに分割可能な四つ割り構造のものとされる。
このような金型を用いた押出しブロー成形により、プリフォーム1の底部2には、図1(b)に示すように、金型部分の合わせ目に沿った4本の底部パーティングライン2a〜2dが形成される。これらの底部パーティングライン2a〜2dは、それぞれ底部2の軸心から径方向外側に向けて真っ直ぐに延びるとともに底部2の軸心を中心として周方向に互いに90度ずれて等間隔に放射状に並んで配置されている。つまり、底部パーティングライン2a〜2dは、底部2の下方側から見て十文字形状に配置されている。このように、プリフォーム1の底部2には当該プリフォーム1が押出しブロー成形される際に底部パーティングライン2a〜2dが形成されるが、これらの底部パーティングライン2a〜2dは底部2を周方向に四等分する形状とされている。
本実施の形態においては、それぞれの底部パーティングライン2a〜2dは、何れも底部2の軸心から底部2の外周縁にまで達する長さに形成されている。すなわち、4本の底部パーティングライン2a〜2dの底部2の軸心から外側端までの長さは全て同一である。
それぞれの底部パーティングライン2a〜2dは、底部2の軸心から径方向外側に向けて延びるが、その外側端が底部2の外周縁にまで達しない長さに形成されたものとすることもできる。この場合においても、4本の底部パーティングライン2a〜2dの底部2の軸心から外側端までの長さを全て同一とするのが好ましい。
本実施の形態においては、プリフォーム1の胴部3には、それぞれ底部パーティングライン2a、2cに連なる胴部パーティングライン3a、3bが形成され、口部4には胴部パーティングライン3a、3bに連なる口部パーティングライン4a、4bが形成されている。
上記のように、胴部パーティングライン3a、3bは、底部パーティングライン2a、2cに連ねて形成されるが、胴部パーティングライン3a、3bが底部パーティングライン2a〜2dに対して周方向にずれて形成された構成とすることもできる。
また、プリフォーム1は、底部2に対応する4分割構成の金型部分を、その上端側が胴部3の下端側の所定領域にまで達する大きさのものとすることにより、それぞれの底部パーティングライン2a〜2dの外側端に所定長さの胴部パーティングラインが連ねて形成される構成とすることもできる。
さらに、上記のように、胴部パーティングライン3a、3bと口部パーティングライン4a、4bは互いに連ねて形成されるのが好ましいが、これらが互いに周方向にずれて形成された構成とすることもできる。
さらに、プリフォーム1は、押出しブロー成形する際に用いられる金型の胴部3に対応する金型部分を円筒状の非分割構成のものとすることにより、胴部3に胴部パーティングライン3a、3bが形成されない構成とすることもできる。
さらに、プリフォーム1を押出しブロー成形する際に用いられる金型を、底部2、胴部3及び口部4を一体に成形するとともに四つに分割可能な四つ割り構造のものとすることにより、底部2に形成される4本の底部パーティングラインのそれぞれに胴部3に形成される4本の胴部パーティングラインが連なるとともに、4本の胴部パーティングラインのそれぞれに口部4に形成される4本の口部パーティングラインが連なる構成とすることもできる。
なお、底部パーティングラインと胴部パーティングラインとを連ねる場合、または胴部パーティングラインと口部パーティングラインを連ねる場合は、それらの少なくとも1本が互いに連ねられていればよい。
このプリフォーム1は、加圧媒体として液体を用いた液体ブロー成形により二軸延伸ブロー成形されて所定の形状の容器11に成形される。二軸延伸ブロー成形においては、延伸効果が発現する温度にまで加熱しておいたプリフォーム1を、図示を省略する成形金型に装着し、これもまた図示を省略するブロー成形装置の延伸ロッドによる軸方向への縦延伸、及び口部4に接続したノズルからプリフォーム1内に加圧した液体を注入することによる横延伸によって、成形金型のキャビティに沿った形状にプリフォーム1を賦形して所望の形状の容器11を成形する。なお、延伸ロッドを用いることなく、加圧した液体のみでプリフォーム1を二軸延伸ブロー成形するようにしてもよい。
液体ブロー成形においては、種々の液体を加圧媒体として用いることができる。例えば、飲料用の容器を成形する場合には、容器に充填される水、お茶、清涼飲料水等の液体を加圧媒体として用いることができる。また、トイレタリー用の容器を成形する場合には、化粧料やシャンプー、リンス等の液体を加圧媒体として用いることができる。このように、最終的に製品として容器に収容される液体を加圧媒体として用いることにより、容器の内部への内容液の充填工程を省略して、その製造工程やブロー成形装置の構成を簡略化することができる。
図2に示すように、本発明の一実施の形態である容器11は、プリフォーム1の底部2及び胴部3を延伸させる一方、口部4は未延伸としてなるものであって、容器11の内側に向けて中央部を凹ませた円板状の底部12と、底部12に連結するとともに上部が縮径した円筒状の胴部13と、胴部13の上部において開口する口部14(ネックリング15と雄ねじ部16を有している)とから構成されている。
図2(b)における12a〜12dは、先に述べた4本の底部パーティングライン2a〜2dに対応する底部パーティングライン痕を示す。すなわち、プリフォーム1を二軸延伸ブロー成形して形成された容器11の底部12に残った4本の底部パーティングライン2a〜2dの痕が底部パーティングライン痕12a〜12dである。なお、底部パーティングライン痕12a、12cの、底部パーティングライン痕12b、12dよりも外側にまで延びた部分は胴部パーティングライン3a、3bの痕として残ったものである。これらの底部パーティングライン痕12a〜12dは底部パーティングライン2a〜2dと同様に、底部12の軸心を中心として周方向に互いに90度ずれて等間隔に放射状に並んで配置されている。なお、底部パーティングライン痕12a〜12dは、二軸延伸ブロー成形によってほぼ消えてしまうこともあり得る。
容器11は、その底部12に環状の接地部17を備えている。この接地部17は、容器11をその口部14が上方を向く正立姿勢として支持面に置いたときに、当該支持面に当接する部位である。図2(b)に示すように、底部パーティングライン痕12a〜12dは、それぞれ環状の接地部17の内側に位置するようになっており、一方、底部パーティングライン痕12a、12cに連なる胴部パーティングライン3a、3bの痕は接地部17にまで達している。
プリフォームの肉厚の偏りがあると、ブロー成形の過程においてその薄肉部分から破れが生じてプリフォームが破裂する虞がある。特に、液体ブロー成形では、加圧媒体として流れの直進性が高い非圧縮性流体を用いるため、圧縮性流体を用いる場合とは異なり、ブロー開始時にプリフォーム内に供給される流体によってプリフォームの底部に大きな負荷が加えられることになるので、プリフォームが破裂する虞が高い。液体ブロー成形においてプリフォームが破裂すると、当該液体が生産設備内に飛散することになるので、生産設備の停止及び復旧作業に時間を要することになる。そのため、プリフォームの底部に大きな肉厚差があると、破裂または芯ずれを生じる可能性が高く、そのため、底部を極力均等な肉厚にしておく必要がある。そこで、本発明のプリフォーム1では、液体ブロー成形によっても当該プリフォーム1を破裂させることなく安定的に容器11に成形することができるように、上記のように、底部パーティングライン2a〜2dを底部2が周方向に四等分される形状として、底部2の肉厚差を極力低減させるようにしている。
押出しブロー成形によって得られるプリフォーム1、及びこのプリフォーム1を二軸延伸ブロー成形することによって得られる容器11のそれぞれについて、底部2、12の肉厚分布を調査した。その結果を図3及び図4に示す。ここで、図3(a)に示すように、ネックリング5からの所定距離hにおける底部2の肉厚wを、その周方向に均等に分割した8箇所(A〜H)で測定し、図3(b)にその測定結果を示した。また、図4(a)に示すように、容器11の底部12の肉厚を点A〜Hの8箇所(点A〜Hは、先に述べたプリフォーム1の測定点に対応している)で測定し、図4(c)にその測定結果を示した。なお、図4(b)は、二つ割りの金型を用いた押出しブロー成形(エアブロー)によって、チューブ状の溶融パリソンから直接的に形成した容器(参考例)の底面図を示したものである。この参考例の容器では、その底部に一本の直線状のパーティングラインが形成されている。参考例の容器についても、図4(b)の点A〜Hの8箇所で底部の肉厚を測定し、図4(c)にその測定結果を参考例として二点鎖線で示した。
図3(b)に示した通り、プリフォーム1の底部2での肉厚は、周方向においてそれ程大きく変化しておらず、底部2の周方向肉厚分布は均等に近いといえる。また、図4(c)に示した通り、プリフォーム1を二軸延伸ブロー成形して形成した容器11の底部12での肉厚は、周方向においてそれ程大きく変化しておらず、底部12の周方向肉厚分布は均等に近いといえる。一方、底部に一本の直線状のパーティングラインが形成された参考例の容器では、図4(c)に示した通り、その肉厚はパーティングライン近傍で厚く、パーティングラインに対して90度ずれた所で薄くなっており、肉厚分布は周方向で不均等になっている。
このように、本発明のプリフォーム1では、その底部2に形成される底部パーティングライン2a〜2dを、当該底部2を周方向に四等分する形状としたので、底部2の周方向肉厚分布を均等にすることができる。これにより、液体を加圧媒体とした二軸延伸ブロー成形によりプリフォーム1を容器11に成形する際に、プリフォーム1の底部2を、その肉厚に偏りを生じさせることなく均一に延伸することができるので、当該二軸延伸ブロー成形の際にプリフォーム1を底部2の部分から破裂させることなく安定的に容器11に成形することができる。
また、底部2に形成される各底部パーティングライン2a〜2dの底部2の軸心から外側端までの長さを全て同一とすることにより、各底部パーティングライン2a〜2dが底部2の肉厚に与える影響を均一化して、底部2の周方向肉厚分布をより均等にすることができる。
以上、本発明の構成とその作用効果を説明したが、本発明は前記実の施形態に記載の構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、押出しブロー成形によってプリフォーム1の底部2に形成される4本の底部パーティングライン2a〜2dを十文字形状に配置した場合を示したが、これに限らず、例えば図5(a)に示すように、底部2に形成される3本の底部パーティングライン2a〜2cを、底部2を周方向に3等分するY字形状に配置した構成とすることもできる。この場合においても、各底部パーティングライン2a〜2cの長さが等しくされるのが好ましい。また、図5(a)に示すプリフォーム1を、液体を加圧媒体とした二軸延伸ブロー成形によって成形することにより、図5(b)に示すように、周方向に等間隔に並ぶ底部パーティングライン痕12a〜12cを備えた容器11を形成することができる。この場合においても、直線状の底部パーティングラインを設けた場合に比べ、当該容器11の底部12の肉厚分布を周方向で均等なものとすることができる。
また、図5(a)に示すプリフォーム1は、胴部3に胴部パーティングライン3a、3bが形成されない構成とされている。この場合、図5(b)に示すように、底部パーティングライン2a〜2cに対応する底部パーティングライン痕12a〜12cが、それぞれ環状の接地部17の内側に位置する構成とすることができる。すなわち、成形後の容器11の接地部17に底部パーティングライン痕12a〜12cが設けられない構成とすることができる。このような構成とすることにより、接地部17を底部パーティングライン痕12a〜12cによる凹凸が設けられることなく平坦に形成することを可能として、容器11の接地安定性を高めることができる。また、容器11を正立姿勢としたときに底部パーティングライン痕12a〜12cが外部に露出しないようにして、この容器11の美観を高めることができる。
上記のように、底部12の接地部17に底部パーティングライン痕12a〜12cが設けられない構成は、プリフォーム1の底部2に設ける底部パーティングライン2a〜2cの長さ及び二軸延伸ブロー成形におけるプリフォーム1の底部2の縦方向及び横方向への延伸度合いを調整することにより設定することができる。
さらに、プリフォーム1の底部2に形成されるパーティングラインは、底部2を周方向に少なくとも三分割する形状であれば、5本以上のパーティングラインを周方向に並べて配置した構成とすることもできる。この場合、各パーティングラインは等間隔で配置されることが好ましい。
さらに、前記実施の形態においては、プリフォーム1の底部2に形成される底部パーティングライン2a〜2dの長さが全て同一とされているが、これらを異なる長さに形成するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態において、プリフォーム1は半球殻状の底部2および円筒状の胴部3を有する構成とされたが、底部2や胴部3の形状はこれに限定されることなく、当該胴部3の横断面を楕円や多角形にするなど、適宜変更することができる。
さらに、前記実施の形態においては、プリフォーム1から形成される容器11が有底円筒状である場合について説明したが、有底角筒状のように他の形状でもよく、また図示した容器11よりもより小型、より大型の容器についても適用することができる。
さらに、前記実施の形態においては、プリフォーム1及び容器11は単層構造となっているが、これに限らず、例えばプリフォーム1及び容器11を、外層と内層と備えた二層構造、内層と外層との間に接着層やバリア層等の中間層を備えた三層構造などの多層構造とすることもできる。
1 二軸延伸ブロー成形用のプリフォーム
2 底部
2a 底部パーティングライン
2b 底部パーティングライン
2c 底部パーティングライン
2d 底部パーティングライン
3 胴部
3a 胴部パーティングライン
3b 胴部パーティングライン
4 口部
4a 口部パーティングライン
4b 口部パーティングライン
5 ネックリング
6 雄ねじ部
11 容器
12 底部
12a 底部パーティングライン痕
12b 底部パーティングライン痕
12c 底部パーティングライン痕
12d 底部パーティングライン痕
13 胴部
14 口部
15 ネックリング
16 雄ねじ部
17 接地部

Claims (3)

  1. 押出しブロー成形によって口部、胴部及び底部を備えた有底筒状のプリフォームを形成前記プリフォームを液体を加圧媒体とした二軸延伸ブロー成形することにより底部に環状の接地部を備えた容器に成形する、容器の製造方法であって、
    前記押出しブロー成形により、前記プリフォームの前記底部に、前記底部の軸心から外側に向けて延びるとともに、該底部を周方向に少なくとも三分割する形状の底部パーティングラインを設け、
    前記二軸延伸ブロー成形により、前記容器の底部に、前記底部パーティングラインの痕となる底部パーティングライン痕を、前記接地部の内側に位置するように設けることを特徴とする容器の製造方法
  2. 前記プリフォームの底部に、4本の前記底部パーティングライン十文字形状に配置して設ける、請求項1に記載の容器の製造方法
  3. それぞれの前記底部パーティングラインの、前記底部の軸心から外側端までの長さ全て同一とする、請求項1または2に記載の容器の製造方法
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