JP6529874B2 - コンクリート柱の解体方法、及び連結式台棒装置 - Google Patents

コンクリート柱の解体方法、及び連結式台棒装置 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート柱を上端部から所定長ずつ順次切断して、滑車、ワイヤロープ及び地上に設置したウインチを用いて、短柱状に切断された切断済短柱部を地上まで順次吊り降ろすことで、撤去対象の送配電用のコンクリート柱を解体する方法、及び連結式台棒装置に関するものである。
架空送電線を支持する構造物であるコンクリート柱の解体には、移動式クレーン等の大型重機が多用されており、架空送電線が通過している地域は、市街地、山岳地、田畑等、様々である。大型重機の使用には、搬入道路や作業現場において広い設置スペースが必要となるため、大型重機を用いた解体が可能な場所には、一定の制限があり、一般には、建物が林立している市街地では難しい。
そこで、大型重機による解体が困難な地域においては、「台棒」と称される棒(ロッド)状の部材をコンクリート柱に対して平行であって、しかも解除可能に固定して、当該台棒を順次下げて、コンクリート柱を解体する工法が採用されている。
「台棒」を用いた解体工法は、コンクリート柱の切断予定短柱部の部分に沿って台棒を固定し、台棒の側に設けられた滑車に吊降し用ワイヤロープを掛装させて、当該吊降し用ワイヤロープの先端部を、コンクリート柱の切断予定短柱部における前記滑車よりも下方の部分に引っ掛けた状態で、コンクリート柱の上端部の切断予定短柱部を切断すると、切断済短柱部は、前記吊降し用ワイヤロープに吊り下げられる。なお、切断済短柱部の下端部には、振止め用ナイロンロープが引っ掛けられていて、吊下げ時において、残存コンクリート柱と衝突するのを防止している。
そして、コンクリート柱の二回目の切断を行なう前には、解体中の残存コンクリート柱に対する前記台棒の固定を解除して、当該台棒を、残存コンクリート柱の二番目の切断予定短柱部に対応する位置まで下降させて、再度、当該残存コンクリート柱に固定することで、二回目の切断を行なって、切断済短柱部を上記と同様にして、地上まで降ろす操作を繰り返すことで、コンクリート柱を解体している。
例えば、特許文献1には、鋼管製の台棒全体を2本のチェーンバンドを用いてコンクリート柱に対して所定間隔をおいて固定するコンクリート柱の解体方法が開示されているが、各切断を終了する毎に、前記チェーンバンドの取外し、及び締結により、台棒を順次降ろして、解体中のコンクリート柱に固定し直す高所作業は、多大の労力を要する危険な作業であった。また、台棒全体を滑車とワイヤロープを用いて、コンクリート柱の上端部まで吊り上げる必要があり、この作業も多くの労力を必要とする。
また、現実の作業現場では、荷締機に近いチェーンバンドを用いて、コンクリート柱に密着して固定される木製の台棒も使用されている。木製台棒の場合には、当該木製台棒の強度に対応した長さでもってコンクリート柱を切断する必要があるために、その切断長が短くなるため、切断回数が増加すると共に、コンクリート柱の切断時に、当該コンクリート柱に密着固定されている木製台棒までもが部分切断されてしまう恐れがあるという問題点があった。
特開2004−204506号公報
本発明は、多数の台棒単体を分離可能に連結して連結式台棒を使用することで、台棒全体を地上からコンクリート柱の上端部まで吊り上げたり、コンクリート柱に対して台棒全体を着脱する必要をなくすと共に、コンクリート柱の解体時には、上方の台棒単体を取り外して連結式台棒を順次短くするか、或いは下方に向けて順次伸ばすことで、解体効率を高めることを課題としている。
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、コンクリート柱を上端部から所定長ずつ順次切断して、滑車装置とワイヤロープを用いて、切断済短柱部を地上まで吊り降ろすことで、コンクリート柱を解体する方法であって、
短パイプ状の多数本の台棒単体の全て又は特定の台棒単体のみを連結固定金具を介して前記コンクリート柱に連結すると共に、相上下する各台棒単体を互いに分離可能に連結することで、当該コンクリート柱の側方に連結式台棒を一体に組み付けて、最上段の滑車取付け用の台棒単体の上端部に滑車を一体に取付け、
最上段の台棒単体に一体に取付けられた前記滑車に掛装した吊降し用ワイヤロープを、前記コンクリート柱の切断予定短柱部の上端部に巻き掛けた状態で、当該切断予定短柱部を切断して、前記滑車、吊降し用ワイヤロープ及び地上に設置したウインチを用いて、地上まで吊り降ろした後に、
滑車が取付けられた最上段の台棒単体の直下の1ないし複数の台棒単体を取り外して、滑車が取付けられた最上段の台棒単体を、新たに直下となった別の台棒単体に連結して、切断途中の残存コンクリート柱の上端部の切断予定短柱部を、上記と同様にして切断して、切断済短柱部を地上まで吊り降ろす操作を繰り返すことを特徴としている。
請求項1の発明は、短パイプ状の複数本の台棒単体を分離可能に連結した連結式台棒を使用することが特徴であって、多数本の台棒単体の全て又は特定の台棒単体のみを連結固定金具を介して前記コンクリート柱に連結すると共に、相上下する各台棒単体を互いに分離可能に連結することで、当該コンクリート柱の側方に連結式台棒が一体に組み付けられる。最上段の台棒単体には、滑車が一体又は取外し可能に取付けられる。
最上段の台棒単体の上端部に一体又は取外し可能に取付けられた滑車に吊降し用ワイヤロープを掛装して、当該滑車よりも低い位置において、前記吊降し用ワイヤロープの先端部をコンクリート柱の最上部の切断予定短柱部に巻き掛けた状態で、当該切断予定短柱部を切断具により切断すると、当該切断済短柱部は、前記吊降し用ワイヤロープに吊り下げられる。この状態で、振止め用ナイロンロープにより切断済短柱部の振れを防止した状態で、地上に設置したウインチにより吊降し用ワイヤロープを繰り出すと、切断済短柱部は、徐々に地上まで下降される。
最初の切断を終えて、2回目の切断を行なうには、2回目の切断対象である切断予定短柱部の長さに対応させて、滑車が取付けられた最上段の台棒単体の直下の1ないし複数の別の台棒単体を取り外して、滑車が取付けられた最上段の台棒単体を、新たに直下となった別の台棒単体に連結することで、滑車が取付けられた最上段の台棒単体は、2回目の切断に係る切断予定短柱部の側方の最適位置に配置される。この状態で、最初の切断と同様にして、2回目の発生に係る切断予定短柱部が切断されて、滑車に掛装された吊降し用ワイヤロープにより、当該2回目の切断に係る切断済短柱部は、地上に降ろされる。以後、滑車が取付けられた最上段の台棒単体の直下の1ないし複数の台棒単体を取り外して、滑車が取付けられた最上段の台棒単体を、新たに直下となった別の台棒単体に連結することで、新たに発生した切断済短柱部を地上まで降ろす操作を順次繰り返すと、コンクリート柱が解体される。
このように、請求項1の発明によれば、多数本の台棒単体を分離可能に連結した連結式台棒を使用しているため、台棒単体どうしを連結する前後において、各台棒単体を連結固定金具を介して側方のコンクリート柱に連結することで、コンクリート柱の側方に連結式台棒が一体に組み付けられ、解体時には、滑車が取付けられた最上段の台棒単体の直下の1ないし複数の台棒単体のみを取り外して、最上段の台棒単体を、新たに直下となった別の台棒単体に連結することで、解体途中の残存コンクリート柱の高さに対応した位置に連結式台棒が、その都度形成されて、従来の解体方法のように、台棒の全体を順次下方に下げて、コンクリート柱に再連結する構成ではないので、コンクリート柱の解体効率が高まって、工期が短縮される。また、予め、コンクリート柱の必要な部分に全ての台棒単体を配置することで、コンクリート柱の側方に一体に組み付けられた連結式台棒と、多数の台棒単体の全部又はその一部をコンクリート柱に連結固定している複数の連結固定金具とは、一種の足場としての機能を果すため、この点においても、解体作業が容易となる。
このため、請求項1の発明によれば、コンクリート柱の解体に要するスペースは、当該コンクリート柱を中心とする僅かな面積で済むので、周辺に建物、道路等が存在する市街地のみならず、山間地、狭隘な場所等のコンクリート柱の設置場所の制約がなくなると共に、上記したように、工期の短縮が図れるので、用地交渉費及び用地借地料の削減が図られると共に、近隣住民が被る迷惑を最少にして工事ができる。
請求項2の発明は、コンクリート柱を上端部から所定長ずつ順次切断して、滑車装置とワイヤロープを用いて、切断済短柱部を地上まで吊り降ろすことで、コンクリート柱を解体する方法であって、
短パイプ状の多数本の台棒単体の全て又は特定の台棒単体のみを連結固定金具を介して前記コンクリート柱に連結すると共に、相上下する各台棒単体を互いに分離可能に連結することで、当該コンクリート柱の側方に連結式台棒を一体に組み付けて、最上段の台棒単体に、滑車を取付けるための滑車取付け金具を着脱可能にして取付け、
最上段の台棒単体に滑車取付け金具を介して取付けられた前記滑車に掛装した吊降し用ワイヤロープを、前記コンクリート柱の切断予定短柱部の上端部に巻き掛けた状態で、当該切断予定短柱部を切断して、前記滑車、吊降し用ワイヤロープ及び地上に設置したウインチを用いて、地上まで吊り降ろした後に、
最上段の台棒単体に取付けられた滑車取付け金具を取り外すと共に、最上段の台棒単体を含む1ないし複数の台棒単体を取り外して、新たに最上段となった別の台棒単体に滑車取付け金具を介して滑車を取付けることで、切断途中の残存コンクリート柱の上端部の切断予定短柱部を、上記と同様にして切断して、切断済短柱部を地上まで吊り降ろす操作を繰り返すことを特徴としている。
請求項1の発明は、最初の切断で最上段となる台棒単体に対して滑車が取付けられたままであって、常に、最上段となる台棒単体は、一定していて、最上段の台棒単体の直下の1ないし複数の台棒単体を取り外して、滑車が取付けられた最上段の台棒単体を、新たに直下となった別の台棒単体に連結する「だるま落し取外し方式」である。これに対して、請求項2の発明は、切断の都度、変更される最上段の台棒単体に、滑車を取付けるための滑車取付け金具が着脱可能に取付けられて、切断の都度、最上段の台棒単体、又は最上段の台棒単体に連続する複数の台棒単体を取り外して、新たに最上段となった別の台棒単体に滑車取付け金具を装着する「順次取外し方式」である点が異なるのみで、切断途中の残存コンクリート柱の高さが低くなることに応じて、上部の台棒単体を順次、取り外す点は共通している。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、多数本の台棒単体は、その全て、又は特定の台棒単体のみを連結固定金具を介してコンクリート柱に連結固定しながら、下方から上方に向けて順次連結することを特徴としている。
請求項3の発明によれば、連結式台棒は、下方から上方に向けて多数本の台棒単体を、連結固定金具を介して側方のコンクリート柱に連結固定しながら、1本棒状に連結されるので、連結途中における台棒単体の落下を防止できて、台棒単体の連結を安全に、しかも容易に連結できる。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載のコンクリート柱の解体方法の実施に使用される連結式台棒装置であって、
短パイプ状の多数の台棒単体が長手方向に沿って分離可能に連結された連結式台棒と、
当該連結式台棒を構成する各台棒単体を前記コンクリート柱に解除可能に連結するための多数の連結固定金具と、
前記連結式台棒を構成する最上段の台棒単体に滑車を取付けるための滑車取付け金具と、
を備えていることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載のコンクリート柱の解体方法の実施に使用される連結式台棒装置であって、その特徴部は、連結構造に存在し、その作用は、請求項1の発明と同一である。
本発明によれば、短棒状の多数本の台棒単体を分離可能に連結した連結式台棒を使用しているため、台棒単体どうしを連結する前後において、各台棒単体を連結固定金具を介して側方のコンクリート柱に連結することで、コンクリート柱の側方に連結式台棒が一体に組み付けられ、コンクリート柱の解体時には、「だるま落し取外し方式」又は「順次取外し方式」により、連結式台棒の不要となった上部の1ないし複数の台棒単体のみを取り外すことで、解体途中の残存コンクリート柱の高さに対応した連結式台棒が、その都度形成されるため、従来の解体方法のように、台棒の全体を順次下方に下げて、コンクリート柱に再連結する構成ではないので、コンクリート柱の解体効率が高まって、工期が短縮される。
コンクリート柱Pの側方に連結式台棒Aが組み付けられた状態の斜視図である。 第1回の切断予定短柱部P1'に吊降し用ワイヤロープR1 を巻き掛けた状態の斜視図である。 第1回の切断に係る切断済短柱部P1 を吊降し用ワイヤロープR1 により吊り下げている状態の斜視図である。 本発明に係るコンクリート柱Pの連結式台棒装置を構成する台棒単体As、連結固定金具D及び滑車取付け金具Eとコンクリート柱Pとの関係を示す分解斜視図である。 連結式台棒A及びコンクリート柱Pとの関係において示した連結固定金具Dの分解斜視図である。 連結固定金具Dとの干渉を回避する吊降し用ワイヤロープR1 の張設構造を示す図である。 (a)〜(c)は、「だるま落し取外し方式」による本発明のコンクリート柱Pの解体方法を説明するための図である。 (a),(b)は、それぞれ第2回の切断予定短柱部P2'に吊降し用ワイヤロープR1 を巻き掛けた状態、及び第2回の切断に係る切断済短柱部P2 を吊降し用ワイヤロープR1 により吊り下げている状態の斜視図である。 (a)〜(c)は、「順次取外し方式」による本発明のコンクリート柱Pの解体方法を説明するための図である。 連結式台棒Aを構成する台棒単体As’の別の連結部の断面図である。
以下、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。最初に、図1ないし図6、特に、図4及び図5を参照して、「だるま落し取外し方式」及び「順次取外し方式」の双方の本発明のコンクリート柱Pの解体方法の実施に使用される連結式台棒装置、即ち、連結式台棒A、当該連結式台棒Aを構成する各台棒単体As をコンクリート柱Pに連結固定するための連結固定金具D、及び連結式台棒Aの最上段の台棒単体As の上端部に取付けられる滑車取付け金具Eについて説明する。コンクリート柱Pは、送電線を架空するために使用されていたものであり、産業或いは社会の諸事情により使用されなくなったものであり、図1及び図7に示されるように、図示のコンクリート柱Pは、全体が空中に配置される上部柱Paと、当該上部柱Paの下端部に一体に接続されて、自身の下端部が地中埋設される下部柱Pbとが一体となったものである。上部柱Paは、下端から上端に向けて外径が漸次小さくなるようなテーパー形状(通常のテーパーは、1/75)になっているが、下部柱Pbは、全長に亘って同一外径である。なお、以下の説明において、単に「コンクリート柱」と称した場合には、「上部柱Pa」を指す。
連結式台棒Aは、図1及び図7に示されるように、コンクリート柱Pの高さに対応した複数本の台棒単体As をボルト連結して構成される。台棒単体As は、図4及び図5に示されるように、断面円形の鋼管本体1の両端部に、溶接等により円形の連結フランジ部2が同心を保持して一体化され、連結フランジ部2には、連結用のボルトB1 を挿通するための4本のボルト孔3が周方向に沿って等間隔をおいて形成され、鋼管本体1の端部の外周面と、当該外周面に接続する連結フランジ部2の裏面とには、周方向に沿って等間隔をおいて複数の補強リブ4が溶接されて補強されている。
台棒単体As の長さL1 は、コンクリート柱Pの一回の切断長、及び作業者が手で持ち運び可能であることを主体に定められ、例えば、コンクリート柱Pの一回の切断長が2.5mの場合には、台棒単体As の基準長は、1.2〜1.4mである。なお、(長さ×外径×肉厚)が、(1,300×140×3.5)mmの鋼管から成る台棒単体As の重量は、23kgであり、一人の作業者が手で持ち上げて、取り扱うことのできる重量である。後述のように、コンクリート柱Pの側方に一体に組み付けられた連結式台棒Aの最上段の台棒単体As の上端部に取付けられた滑車Kに掛装される吊降し用ワイヤロープR1 の先端部は、玉掛けワイヤ51及びUクレビス52(図2及び図3参照)を介してコンクリート柱Pの切断予定短柱部P1'P2'・・に巻き掛けられ、コンクリート柱Pの切断を重ねる毎に、コンクリート柱Pの上端位置と連結式台棒Aの上端位置とに差異が生じ、この差異を適正に是正するために、台棒単体As には、コンクリート柱Pの切断により徐々に短くなる連結式台棒Aの上端部の位置を調整すべく、前記基準長よりも短い別の台棒単体を用意しておくことが望ましい。
連結式台棒Aを構成する複数本の台棒単体As は、図4及び図5に示されるように、連結固定金具Dによって側方のコンクリート柱Pに連結固定される。実施例では、複数本の台棒単体As は、1本おきにコンクリート柱Pに連結固定されており、コンクリート柱Pに対する連結式台棒Aの連結固定箇所の数は、コンクリート柱Pに対する連結式台棒Aの全体の連結強度との関係により定められ、解体効率を高める観点からは、全ての台棒単体As を、側方のコンクリート柱Pに連結固定する必要はない。
連結固定金具Dは、図4及び図5に示されるように、コンクリート柱Pに固定される二分割構造の第1金具11と、台棒単体As に固定される第2金具12と、第1及び第2の各金具11,12を連結する連結具13とで構成される。第1金具11は、中心角が180°よりも小さな半割短円筒状をした一対の金具本体14,14’で構成され、各金具本体14,14’の横断面視の両端には、それぞれ連結板部14a,14'aが外方に向けて互いに平行となって上下方向に沿って一体に取付けられ、台棒単体As の側に配置される金具本体14の上端部の外側には、平板部14bが水平となって一体に設けられ、当該金具本体14の外側であって、周方向の中央部には、連結板部14cが前記平板部14bの下方に位置して上下方向に設けられている。台棒単体As に固定される第2金具12の全体構成は、前記第1金具11と同様に、二分割構造の一対の金具本体15,15’で構成され、第1金具11と同様の連結板部15a,15'a、平板部15b及び連結板部15cを備えている。
ここで、連結式台棒Aを構成する各台棒単体As の外径は、同一であるが、コンクリート柱Pの上部柱Paは、下端から上端に向けて漸次僅かに外径が大きくなるようなテーパー状になっているために、第1金具11に関してのみ、コンクリート柱Pの固定高さ位置によって、金具本体14の内径サイズが僅かに変化しているが、全ての第1金具の符号としては、統一して、「11」を使用する。また、第1金具11に関しては、コンクリート柱Pが上記したテーパー状をなしている関係からして、一対の金具本体14,14' で構成される第1金具11の上端の内径は、下端の内径よりも僅かに小さくなっており、この寸法構造によって、第1金具11を構成する一対の金具本体14,14’のボルトにより締結力のみに依存することなく、コンクリート柱Pの解体時において、第1金具11に垂直下方への荷重、又は曲げ力が作用しても、当該第1金具11は、コンクリート柱Pに対して下方に滑り落ちない構造になっている。
第1金具11を構成している一対の金具本体14,14' は、コンクリート柱Pの所定高さ位置において、当該コンクリート柱Pを挟むように対向配置させた状態で、互いに近接させて、当該コンクリート柱Pに密着させた状態で、各連結板部14a, 14' aが複数本のボルトB2 及びナットN2 を介して連結されることで、第1金具11は、コンクリート柱Pに固定される。同様にして、第2金具12を構成する一対の金具本体15,15' は、台棒単体As を挟んだ状態で、各連結板部15a, 15' aが複数本のボルトB3 及びナットN3 を介して連結されることで、第2金具12は、台棒単体As に固定される。第1及び第2の各金具11,12の各連結板部14c,15cと、横断面L字状をした一対の連結具13の垂直板部13aとがボルトB4 及びナットN4 を介して互いに連結されることで、台棒単体As は、コンクリート柱Pに対して平行を保持した状態で、当該コンクリート柱Pの側方に垂直に配置されて、連結固定金具Dを介してコンクリート柱Pに連結固定される。なお、現実の施工においては、図4に示されるように、コンクリート柱Pと台棒単体As との間に配置される第1及び第2の各金具11,12の一方の金具本体14,15を連結具13を介して連結して仮連結体を形成した後に、当該仮連結体と残りの金具本体14,15とでコンクリート柱P及び台棒単体As を挟んで、第1及び第2の各金具11,12を構成する一対の金具本体14及び同15を互いに連結することで、連結固定金具Dを介してコンクリート柱Pに対して台棒単体As を連結固定している。この状態では、第1及び第2の各金具11,12の各平板部14b,15bとは、段差を介して連続していて、コンクリート柱Pの解体作業を行なう作業者の足場として機能する。
また、図4に示されるように、連結式台棒Aを構成する最上段の台棒単体As の連結フランジ部2には、滑車Kを取付けるための滑車取付け金具Eが複数本のボルトB5 及びナットN5 を用いて取付けられる。滑車取付け金具Eは、横断面L字形をした一対の金具板21の垂直板部21aの間に、左右一対の滑車吊下げ板22を挟んだ状態で、計3枚の板材を複数本のボルト(図示せず)を介して一体に連結した構成であって、各金具板21の水平板部21bには、台棒単体As の連結フランジ部2に形成されたボルト孔3に対応する位置に計4個のボルト孔23が形成されている。よって、図4に示されるように、最上段の台棒単体As の連結フランジ部2に滑車取付け金具Eの各水平板部21bを載せて、最上段の台棒単体As の連結フランジ部2の各ボルト孔3と、滑車取付け金具Eの各水平板部21bのボルト孔23とに挿通されたボルトB5 とナットN5 を螺合させることで、最上段の台棒単体As の上端部に滑車取付け金具Eが取付けられる。滑車Kは、滑車取付け金具Eの滑車吊下げ板22にUクレビス24を介して吊り下げられる。
コンクリート柱Pの側方に連結式台棒Aを組み付けるには、当該コンクリート柱Pの周囲に足場枠(図示せず)を組んでおき、当該足場枠によって、コンクリート柱Pの上部柱Paの下端部から上端部に向けて、連結固定金具Dを介して台棒単体Asをコンクリート柱Pに連結固定した後に、当該コンクリート柱Pに連結固定された台棒単体Asの上方に別の台棒単体Asを連結する操作を順次繰り返すことで、コンクリート柱Pの側方に連結式台棒Aが所定間隔をおいて組み付けられる。図示の例では、コンクリート柱Pの地上部の長さは、20mであり、台棒単体Asとしては、作業者が一人で取扱うことが可能とすべく、(長さ×外径×肉厚)=(1,300×140×3.5)mmであって、1本当りの重量が23Kgのものを使用した。コンクリート柱Pに対する台棒単体Asの連結固定は、1本おきである。
コンクリート柱Pと連結式台棒Aとの間には、複数の連結固定金具Dが存在していて、ウインチGに連結される吊降し用ワイヤロープR1 は、連結固定金具D(正確には、連結具13)との干渉を回避して配置する必要がある。このため、図2及び図6に示されるように、コンクリート柱Pと連結式台棒Aの各台棒単体Asを結ぶ方向を「X」とした場合に、X方向と直交するY方向に沿って吊降し用ワイヤロープR1 をずらすことで、上記干渉を回避している。即ち、コンクリート柱Pの下部柱Pbにワイヤ61によって当該下部柱PbからY方向に沿って離れた位置に飛滑車62を配置し、吊降し用ワイヤロープR1 を当該飛滑車62に掛装させることで、ウインチGのドラム63との間の吊降し用ワイヤロープR1 を水平に繰り出したり、巻き取る構成にしてある。
コンクリート柱Pの解体前の準備作業として、コンクリート柱Pの周囲に足場枠(図示せず)を組んで、当該足場枠を利用して、図1及び図7(a)に示されるように、コンクリート柱Pの上部柱Paの下端部から上端部に向けて、連結固定金具Dを使用して台棒単体Asをコンクリート柱Pに連結固定した後に、コンクリート柱Pに連結固定された台棒単体Asに別の台棒単体Asを連結する作業を繰り返して、コンクリート柱Pの側方に連結式台棒Aを一体に組付ける。連続した1本棒状に連結された連結式台棒Aを構成する台棒単体Asは、1本おきにコンクリート柱Pに連結固定されている。ここで、図7においては、連結式台棒Aを構成する多数本の台棒単体Asは、最上段から最下段に向けて、符号(As)の後に番号(1) 〜(12)を付して、高さ方向に沿った配置位置に対応した特定の台棒単体Asを識別可能にしてある。最上段の台棒単体As(1) には、滑車取付け金具Eが取付けられ、当該滑車取付け金具Eの一方の滑車吊下げ板22には、Uクレビス24を介して滑車Kが吊り下げられている。
そして、「だるま落し取外し方式」によりコンクリート柱Pの解体を行なうには、図2及び図7(a)に示されるように、最上段の所定長の切断予定短柱部P1'に、チェーンブロック53を締付機54によって強固に締め付けておき、吊降し用ワイヤロープR1 の先端部にUクレビス52を介して連結された玉掛けワイヤ51を前記チェーンブロック53の下方に配置して、当該チェーンブロック53に引っ掛けて、吊下げ可能にしておくと共に、コンクリート柱Pの第1回の切断予定部C1 の直上の部分に振止め用ナイロンロープR2 を引っ掛けておく。この状態で、ウインチGにより、吊降し用ワイヤロープR1 に張力を付与した状態で、エンジン式のコンクリートカッター(図示せず)により、コンクリート柱Pの第1回の切断予定部C1 を切断する。最上段の切断予定短柱部P1'が切断されると、図3に示されるように、第1回の切断済短柱部P1 は、ウインチGによる吊降し用ワイヤロープR1 の繰り出しによって、徐々に下降されて、地上まで吊り降ろされる。
次に、図7(a),(b)に示されるように、最上段の台棒単体As(1) に装着されている滑車取付け金具Eを取り外すことなく、そのままにして、最上段の台棒単体As(1) の直下の二段目の台棒単体As(2) を取り外して、最上段の台棒単体As(1) を、新たに最上段の台棒単体As(1) の直下となった三番目の台棒単体As(3) に連結する。これの実現には、足場枠を使用して、最上段及び二段目の各台棒単体As(1) 、As(2) を、それぞれ1本棒状となるように分離させた後に、最上段の台棒単体As(1) と三番目の台棒単体As(3) とを連結して、不要となった二段目の台棒単体As(2) を吊降し用ワイヤロープR1 を使用して地上まで降ろす。なお、連結固定金具Dは、第1及び第2の各金具11,12と連結具13との計3つの部材で構成されているため、台棒単体As(2) と、コンクリート柱Pの連結固定の解除には、第1金具11を構成する一対の金具本体14,14’を分離させるのみで足り、第2金具12、連結具13及び金具本体15は、台棒単体As(2) に連結されたままで、当該台棒単体As(2) を吊り降ろせばよい。
次に、二段目の切断予定短柱部P2'を切断して吊り降ろすには、図7(b),(c)及び図8(a),(b)に示されるように、上記と同様にして、切断予定短柱部P2'の上端部及び下端部に、それぞれに吊降し用ワイヤロープR1 及び振止め用ナイロンロープR2 を引っ掛けて、吊降し用ワイヤロープR1 に張力が加えられた状態で、二番目の切断予定部C2 の部分で残存コンクリート柱Pを切断した後に、切断済短柱部P2 を地上まで吊り降ろす。ここで、二番目及びこれ以降の切断予定部で切断された切断済短柱部P2 ,P3 ・・の長さ(L12)は、最上段の切断済短柱部P1 の長さ(L11)よりも長くなっているため、二段目の切断済短柱部P2 を地上に吊り降ろした後においては、図7(b)において、最上段の台棒単体As(1) と二段目の台棒単体As(3) との連結を解除すると共に三段目と四段目の各台棒単体As(4) 、As(5) の連結を解除して、吊降し用ワイヤロープR1 を用いて、互いに連結されている各台棒単体As(3),As(4) を纏めて地上に吊り降ろす。なお、図7において、C3 は、残存コンクリート柱Pの三回目の切断予定部を示す。
以後、上記した操作を反復させて、残存コンクリート柱Pの上部柱Paを所定長ずつ切断することで、その解体を行う。その後に、コンクリート柱Pの下部柱Pbの部分も、上部柱Paと同様にして、側方に連結式台棒Aを組み付けることで、下部柱Paを所定長ずつ切断し、その解体を行う。
上記した「だるま落し取外し方式」によるコンクリート柱の解体方法は、常に最上段となる特定の台棒単体Asの上端部に滑車取付け金具Eを介して滑車Kが取付けられた状態において、滑車取付け金具Eが取付けられた当該特定の台棒単体Asと、新たに直下となった別の台棒単体Asとを連結するため、台棒単体Asに対する滑車取付け金具Eの着脱操作が不要となって、連結式台棒Aを構成する上部の1ないし複数の台棒単体Asの取外し操作が容易となる。
なお、上記した「だるま落し取外し方式」による本発明のコンクリート柱の解体方法の実施例では、全ての切断時に最上段となる台棒単体As(1) には、「順次取外し方式」による本発明のコンクリート柱の解体方法の実施も可能なように、滑車取付け金具Eが着脱可能に取付けられているが、台棒単体As(1) には、滑車取付け金具Eを溶接等により一体に取付けておいて、当該台棒単体As(1) を常時使用するようにしてもよい。
また、コンクリート柱Pの解体には、上記した「だるま落し取外し方式」に限られず、連結式台棒Aを構成する台棒単体As(1) 〜As(12)を、最上段から順次取り外す「順次取外し方式」によることも可能である。「順次取外し方式」は、図9に示されるように、コンクリート柱Pの切断毎に、最上段の台棒単体Asに取付けられている滑車取付け金具Eを取り外すと共に、最上段の台棒単体のみ、又は最上段の台棒単体を含む連続する複数の台棒単体を取り外した後に、新たに最上段となった別の台棒単体Asに対して滑車取付け金具Eを装着する方式であり、コンクリート柱Pを切断する毎に、連結式台棒Aを構成する上部の台棒単体Asを取り外す点は同一であるが、取外し対象となる上部の台棒単体Asが異なるのみである。
ここで、吊降し中の切断済短柱部P1 ,P2 ・・の荷重は、滑車Kを介して連結式台棒Aに対して軸力又は曲げ力として作用すると共に、コンクリート柱Pに対して連結固定金具Dを介して曲げ力として作用する。コンクリート柱Pに対して連結固定金具Dを構成する第1金具11が滑り落下しないことは、上記した通りであるが、連結式台棒Aを構成する各台棒単体Asに対する連結固定金具Dを構成する第2金具12の固定は、複数本のボルトB3 による台棒単体Asに対する当該第2金具12を構成する一対の金具本体15の締付力に依存しており、万が一、第2金具12に対して台棒単体Asが滑ったとしても、台棒単体Asどうし連結している各連結フランジ部2が、前記第2金具12に当接して止まるので、安全が図られる。
また、上記した解体方法では、切断済短柱部P1 ,P2 を地上まで吊り降ろした後において、最上段の台棒単体As(1) の直下の1又は2本の別の台棒単体As(2) 又はAs(3) 及びAs(4) は、取り外して、吊降し用ワイヤロープR1 により地上まで吊り降ろす工法であるが、当該台棒単体As(2) 又はAs(3) 及びAs(4) は、連結式台棒Aを構成する最下段の台棒単体Asに連結して、連結式台棒Aの全長を保持して、コンクリート柱Pの切断毎に、下方に伸ばす工法も可能である。
連結式台棒Aは、複数の台棒単体Asを解除可能に連結した構成であるので、解体対象のコンクリート柱の高さに応じて、最適な長さの台棒を自在に形成できる。また、解体現場への搬入出は、台棒単体Asの状態で行なえるので、その取り扱い、及び保管も容易となる。
また、本発明の連結式台棒装置の連結式台棒Aを構成する各台棒単体As’の連結は、鋼管本体1の長手方向の両端部に一体に設けられた前記連結フランジ部2によるものに限定されない。例えば、図9に示されるように、連結状態で下方に配置される鋼管本体1’の長手方向の一端部のみに、直下に配置される別の鋼管本体1’の貫通孔部5に、連結フランジ部2’と嵌合筒部6とが一体化されたフランジ付嵌合筒体7の当該嵌合筒部6を嵌合させることで、台棒単体As’どうしをボルト連結することなく、嵌合筒部6の嵌合のみによることも可能であり、これにより、台棒単体As’の連結及びその解除を迅速に行なえる。但し、最上段の滑車Kが取付けられる台棒単体As(1) と、直下の別の台棒単体Asとの各連結フランジ部2のみは、最上段の台棒単体As(1) の回動を防止するために、互いにボルト連結する必要がある。また、台棒単体As’の外径を、配置状態で上端側となる連結フランジ部2のみの部分から、下端側となるフランジ付嵌合筒体7の部分に向けて、外径が漸次大きくなるようなテーパー状にしておくと、台棒単体As’に対して連結固定金具Dを構成する第2金具12が下方にずれなくなって、安全が図られる。
また、コンクリート柱Pと、その側方に垂直に配置される連結式台棒Aを構成する各台棒単体Asとを連結する連結固定具金具Dに関しても、コンクリート柱Pと各台棒単体Asとが解除可能に連結固定されれば足り、当然に上記構造のものに限定されない。例えば、連結固定金具Dを構成する二分割構造の第1及び第2の各金具11,12に関しては、一対の金具本体14,14’(15,15’)の周方向の一端部をヒンジ連結して、他端部を、締結した直前に最大締付力が発生する「トグル機構」を使用した「締付機」が解除可能に連結する構造であってもよく、この構造により、コンクリート柱P及び台棒単体Asに対する第1及び第2の各金具11,12の着脱を迅速に行なえる利点がある。
なお、上記したコンクリート柱Pは、地上部の高さが15〜20mの送電用のものであるが、本発明は、地上部の高さが、これよりも低い配電用のコンクリート柱の解体にも実施可能である。
A:連結式台棒
As,As’:台棒単体
1 〜C3 :コンクリート柱の切断予定部
D:連結固定金具
E:滑車取付け金具
G:ウインチ
P:コンクリート柱
1 〜P3 :コンクリート柱の切断済短柱部
1'〜P3':コンクリート柱の切断予定短柱部
Pa:コンクリート柱の上部柱
Pb:コンクリート柱の下部柱
1 :吊降し用ワイヤロープ
2 :振止め用ナイロンロープ
1,1’:鋼管本体
2:連結フランジ部
11:連結固定金具の第1金具
12:連結固定金具の第2金具
13:連結固定金具の連結具
14,14’:第1金具の金具本体
15,15’:第2金具の金具本体
21:滑車取付け金具の金具板
22:滑車取付け金具の滑車吊下げ板

Claims (4)

  1. コンクリート柱を上端部から所定長ずつ順次切断して、滑車装置とワイヤロープを用いて、切断済短柱部を地上まで吊り降ろすことで、コンクリート柱を解体する方法であって、
    短パイプ状の多数本の台棒単体の全て又は特定の台棒単体のみを連結固定金具を介して前記コンクリート柱に連結すると共に、相上下する各台棒単体を互いに分離可能に連結することで、当該コンクリート柱の側方に連結式台棒を一体に組み付けて、最上段の滑車取付け用の台棒単体の上端部に滑車を一体に取付け、
    最上段の台棒単体に一体に取付けられた前記滑車に掛装した吊降し用ワイヤロープを、前記コンクリート柱の切断予定短柱部の上端部に巻き掛けた状態で、当該切断予定短柱部を切断して、前記滑車、吊降し用ワイヤロープ及び地上に設置したウインチを用いて、地上まで吊り降ろした後に、
    滑車が取付けられた最上段の台棒単体の直下の1ないし複数の台棒単体を取り外して、滑車が取付けられた最上段の台棒単体を、新たに直下となった別の台棒単体に連結して、切断途中の残存コンクリート柱の上端部の切断予定短柱部を、上記と同様にして切断して、切断済短柱部を地上まで吊り降ろす操作を繰り返すことを特徴とするコンクリート柱の解体方法。
  2. コンクリート柱を上端部から所定長ずつ順次切断して、滑車装置とワイヤロープを用いて、切断済短柱部を地上まで吊り降ろすことで、コンクリート柱を解体する方法であって、
    短パイプ状の多数本の台棒単体の全て又は特定の台棒単体のみを連結固定金具を介して前記コンクリート柱に連結すると共に、相上下する各台棒単体を互いに分離可能に連結することで、当該コンクリート柱の側方に連結式台棒を一体に組み付けて、最上段の台棒単体に、滑車を取付けるための滑車取付け金具を着脱可能にして取付け、
    最上段の台棒単体に滑車取付け金具を介して取付けられた前記滑車に掛装した吊降し用ワイヤロープを、前記コンクリート柱の切断予定短柱部の上端部に巻き掛けた状態で、当該切断予定短柱部を切断して、前記滑車、吊降し用ワイヤロープ及び地上に設置したウインチを用いて、地上まで吊り降ろした後に、
    最上段の台棒単体に取付けられた滑車取付け金具を取り外すと共に、最上段の台棒単体を含む1ないし複数の台棒単体を取り外して、新たに最上段となった別の台棒単体に滑車取付け金具を介して滑車を取付けることで、切断途中の残存コンクリート柱の上端部の切断予定短柱部を、上記と同様にして切断して、切断済短柱部を地上まで吊り降ろす操作を繰り返すことを特徴とするコンクリート柱の解体方法。
  3. 多数本の台棒単体は、その全て、又は特定の台棒単体のみを連結固定金具を介してコンクリート柱に連結固定しながら、下方から上方に向けて順次連結することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート柱の解体方法。
  4. 請求項1又は2に記載のコンクリート柱の解体方法の実施に使用される連結式台棒装置であって、
    短パイプ状の多数の台棒単体が長手方向に沿って分離可能に連結された連結式台棒と、
    当該連結式台棒を構成する各台棒単体を前記コンクリート柱に解除可能に連結するための多数の連結固定金具と、
    前記連結式台棒を構成する最上段の台棒単体に滑車を取付けるための滑車取付け金具と、
    を備えていることを特徴とする連結式台棒装置。
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