JP6529562B2 - 床暖房パネル - Google Patents

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Description

本発明は、床暖房パネルに関する。
従来、住宅等の部屋の暖房のために、床面上に敷設される床暖房パネルとして、特許文献1に記載されたものが知られている。この床暖房パネルは、平板状に広がるベース部材と、ベース部材に設けられて複数配列される根太部材と、ベース部材に設けられ、熱媒体を流通させる複数の管部材と、を備える。根太部材は、当該根太部材が延びる方向とは、直交する方向へ、所定の間隔を空けて配置されている。また、根太部材同士の間には、管部材が根太部材と平行に延びた状態で、複数配列されている。複数の管部材は、根太部材間にて等ピッチで配列されている。
特開2004−271015号公報
上述のような床暖房パネルは、ベース部材に複数の根太部材を備えている。このような根太部材が設けられる場合、床暖房パネルの平面方向における位置による温度の均一性を更に向上することで、床暖房パネルの性能を向上させることができる。従って、このような床暖房パネルの平面方向における温度の均一性を更に向上することが要請されていた。
本発明は、温度の均一性を更に向上することができる床暖房パネルを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る床暖房パネルは、平板状に広がるベース部材と、ベース部材に設けられ、第1の方向に延び、当該第1の方向と直交する第2の方向に離間して複数配列される根太部材と、ベース部材に設けられ、熱媒体を流通させる複数の管部材と、を備える床暖房パネルであって、ベース部材には、一対の根太部材間に、複数の管部材が第1の方向に延びて配列される配列領域が形成され、配列領域では、複数の管部材が、第2の方向に少なくとも3つの間隔を形成して互いに離間して配列され、配列領域の第2の方向の端部における間隔の寸法は、配列領域における第2の方向の中央位置での間隔の寸法に比して小さく設定される。
この床暖房パネルにおいて、ベース部材には、一対の根太部材間に、複数の管部材が第1の方向に延びて配列される配列領域が形成されている。この配列領域では、複数の管部材が、第2の方向に少なくとも3つの間隔を形成して互いに離間して配列される。ここで、配列領域のうち、第2の方向における中央位置よりも、根太部材に近い部分の方が温度が上がりにくい。これに対して、配列領域の第2の方向の端部における間隔の寸法は、配列領域における第2の方向の中央位置での間隔の寸法に比して小さく設定される。このような構成を採用することで、温度が上がりにくい部分にて、管部材を密に設け、温度を供給し易くすることができる。これにより、根太部材に近い部分と、根太部材から遠い中央位置側の部分とで、温度の均一性を向上できる。以上により、床暖房パネルの温度の均一性を更に向上することができる。
ベース部材は第1の方向に対向する一対の縁部を有し、ベース部材のうち、第2の方向において根太部材が設けられる位置には、一対の縁部間に、根太部材が設けられない隙間が形成され、中央位置での間隔を形成する一対の管部材の間には、第1の方向において隙間と対応する位置に、根太片が設けられてよい。第1の方向において隙間と対応する位置では、根太部材が設けられないことにより、床暖房パネルの表面に固定される仕上材を固定することができず、当該仕上材の固定強度が低下する。従って、第1の方向において隙間と対応する位置に、根太片が設けられる。これにより、根太片にてベース部材の仕上材を固定することができる。従って、仕上材の固定強度を向上することができる。
本発明によれば、温度の均一性を更に向上することができる床暖房パネルを提供できる。
一実施形態に係る床暖房パネルを示す平面図である。 図1の床暖房パネルの一部拡大図である。 図2に示すIII−III線に沿った断面図である。 管部材の間隔の寸法関係を説明するための図である。 管部材の間隔の寸法関係を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る床暖房パネルを示す平面図である。図1に示す床暖房パネル100は、放熱効率に優れ且つ高出力のパネルであり、床、壁、天井に機能下地材として敷設することが出来る。床暖房パネル100は、熱媒体を循環させることにより暖房として使用される。床暖房パネル100は、ベニヤ等の構造用合板やパーティクルボード、あるいは、コンクリートスラブ等から成る床下地の上に敷設される。また、床暖房パネル100の上面には、フローリング等の床仕上材(仕上材)が配置され、内部に温水などの熱媒体を循環させる床暖房用の部材である。床仕上材としては、例えば、マトア、チーク、オーク、ナラ、サクラ、ヒノキ、メープル、ウリン等の各種天然木材を少なくとも表面に使用した所謂フローリングが使用されてよい。
本実施形態に係る床暖房パネル100は、施工性の観点から、平面形状を方形(正方形または長方形)に形成されてよい。床暖房パネル100は、設置場所を考慮して種々の大きさに設計できるが、居室床の寸法設計に対応するため、一辺の長さ(幅)を500〜4000mm程度、他の一辺の長さ(長さ)を500〜4000mm程度、厚さを5〜30mm程度に設定されてよい。そして、後述するヘッダー7を使用して複数の循環路を構成する観点から、平面面積が0.5〜12mに設計されてよい。なお、床暖房パネル100は、敷設する床の広さによっては複数枚使用されてよい。
図1〜図3に示すように、床暖房パネル100は、ベース部材1と、根太部材3と、根太片4と、管部材6と、ヘッダー7と、放熱シート8(図3参照)と、を備えている。なお、本実施形態においては、床暖房パネル100の平面と平行な方向に対して、X軸方向とY軸方向を設定する。Y軸方向は、X軸方向と直交する方向である。
ベース部材1は、平板状に広がる部材である。ベース部材1は、平面視において矩形状をなす板状部材によって構成されている。ベース部材1は、Y軸方向において互いに対向する縁部1a,1bと、X軸方向において互いに対向する縁部1c,1dと、を備える。縁部1aは、Y軸方向の正側において、X軸方向と平行に真っ直ぐ延びている。縁部1bは、Y軸方向の負側において、X軸方向と平行に真っ直ぐ延びている。縁部1cは、X軸方向の負側において、Y軸方向と平行に真っ直ぐ延びている。縁部1dは、X軸方向の正側において、Y軸方向と平行に真っ直ぐ延びている。
ベース部材1は、発泡樹脂成形体によって構成されてよい。発泡樹脂成形体としては、硬質ポリウレタン発泡体、硬質ポリエチレン発泡体、硬質ポリプロピレン発泡体、ポリスチレン発泡体、フェノール樹脂発泡体、硬質ポリ塩化ビニル発泡体、ポリメチルメタクリレート発泡体、ポリカーボネート発泡体、ポリフェニレンオキサイド発泡体、ポリスチレンとポリエチレン混合物の発泡体などが挙げられる。
ベース部材1は、例えば、平面形状が細長の長方形に形成された小片を床暖房パネル100の幅に沿わせ且つ床暖房パネル100の長さ方向に複数配列して構成されてよい。ベース部材1の各小片の長さ及び厚さは、各々、床暖房パネル100の上記の幅および厚さに応じて設計されてよい。ベース部材1は、床暖房パネル100を折畳み構造に構成するために分断されていてもよい。
根太部材3は、ベース部材1に設けられ、Y軸方向に延び、X軸方向に離間して複数配列される部材である。根太部材3は、X軸方向に沿って所定の間隔でベース部材1に埋設された状態に配置される。根太部材3は、床下地が木質系の場合にビスや釘を使用して当該床暖房パネル100を固定すると共に、上方から加わる鉛直荷重を支持するための小割り状の部材である。根太部材3は、例えば、スギ、サクラ、ヒノキ、ラワン及び合板などの木材、または、樹脂の硬質発泡材で構成されてよい。根太部材3の長さ及び厚さは、各々、床暖房パネル100の上記の幅および厚さに応じて設計され、本実施形態において、根太部材3の幅(X軸方向の寸法)は、30〜60mm程度に設定されてよい。
ベース部材1においては、X軸方向に沿って、根太部材3Bと、根太部材3A,3Cとが、交互に設けられている。根太部材3Bと、根太部材3A,3Cとは、X軸方向に沿って等ピッチで設けられてもよいが、異なるピッチで設けられてもよい。
根太部材3Bは、ベース部材1のY軸方向の正側の縁部1a付近の位置と、Y軸方向の負側の縁部1b付近の位置との間で、Y軸方向と平行に真っ直ぐ延びている。根太部材3BのY軸方向における正側の端部3Baが縁部1aから離間し、Y軸方向における負側の端部3Bbが縁部1bから離間している。これにより、X軸方向において根太部材3Bが設けられる位置には、縁部1aと縁部1bとの間に、当該根太部材3Bが設けられない隙間が形成される。
根太部材3Aは、ベース部材1のY軸方向の正側の縁部1aの位置と、Y軸方向の中央付近の位置との間で、Y軸方向と平行に真っ直ぐ延びている。根太部材3AのY軸方向における正側の端部3Aaは、縁部1aと同位置に設けられ、Y軸方向における負側の端部3Abはベース部材1のY軸方向の中央位置から離間している。
根太部材3Cは、ベース部材1のY軸方向の負側の縁部1bの位置と、Y軸方向の中央付近の位置との間で、Y軸方向と平行に真っ直ぐ延びている。根太部材3CのY軸方向における正側の端部3Caは、ベース部材1のY軸方向の中央位置から離間している。Y軸方向における負側の端部3Cbはベース部材1のY軸方向の縁部1bと同位置に設けられている。根太部材3CのX軸方向の位置は、根太部材3Aと同位置である。これにより、X軸方向において根太部材3A,3Cが設けられる位置には、縁部1aと縁部1bとの間に、当該根太部材3A,3Cが設けられない隙間が形成される。
根太片4の材質等は根太部材3と同様である。根太片4は、配置及び大きさが根太部材3と異なる。根太片4の詳細については後述する。
管部材6は、ベース部材1に設けられ、熱媒体を流通させる部材である。管部材6は、ベース部材1に埋め込まれるように、互いに並列をなすように複数設けられる。管部材6は、図3に示すように、ベース部材1の表面1fに形成された溝1eを利用し、放熱シート8に接触する状態にベース部材1に埋設される。管部材6としては、架橋ポリエチレン管、ポリブテン管、ポリプロピレン管、ポリエチレン管、銅管の他、周面に金属線を埋設した樹脂管などが使用できる。管部材6内を流れる熱媒体として、温水が採用される。管部材6の大きさは、例えば、外径5〜20mm、内径3〜16mmとしてよい。
管部材6は、ベース部材1の略全域にわたって張り巡らされている。管部材6は、床暖房パネル100において、Y軸方向に沿って直線状に配置されている。また、管部材6は、Y軸方向の両端側の縁部1a,1bで折り返されるように配置される。このとき、管部材6は、根太部材3Bの端部3Ba,3Bbの位置で折り返される。また、管部材6は、ベース部材1のY軸方向における中央位置で折り返されるように配置される。このとき、管部材6は、根太部材3Aの端部3Abと根太部材3Cの端部3Caとの間で、折り返される。すなわち、床暖房パネル100は、直線状に配置した管部材6の列が平行に複数配列された管部材6の配置パターンを備えている。管部材6の配置についての更に詳細な位置関係は、後述する。
ヘッダー7は、管部材6に接続されており、管部材6に熱媒体を供給する装置である。ヘッダー7は、床暖房パネル100の1つの縁部1bに形成された切込み部に配置されている。ヘッダー7には、複数の管部材6が接続されており、複数系統(複数回路)の温水循環路を構成する。循環路を複数組構成することにより、各系統における温水の温度低下を少なくしてパネル全体で均一に放熱し且つ出力を高めることが出来る。
放熱シート8は、管部材6熱媒体の熱を床仕上材側に伝える部材である。放熱シート8は、厚さが30〜150μmで、且つ熱伝導性に優れた可撓性のフィルム又はシート、例えば、アルミニウム箔、錫箔、銅箔、ステンレス鋼箔などの金属箔、金属製の織布や不織布、樹脂フィルム又は樹脂シート、あるいは、これらを組合せた積層シート等から構成される。
放熱シート8は、ベース部材1、根太部材3及び根太片4の表面に対して接着材によって貼着される。接着材としては、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・グリシジルアクリレート共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリエチレンのアクリル酸グラフト共重合体、ポリエチレンの無水マレイン酸グラフト共重合体などの熱可塑性樹脂、あるいは、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂から成る接着剤または接着剤フイルムが挙げられる。上記のベース部材1と根太部材3,4は、これらの表面に貼設された放熱シート8によって一体化されている。なお、一体化されるに十分な強度を有していれば、特に前述の接着材に限定されるものではない。
次に、図2及び図4を参照して、管部材6の配置について更に詳細に説明する。なお、図2では、根太部材3A,3B間の管部材6の配置が示されているが、根太部材3B,3C間においても同趣旨の関係が成り立つので、説明を省略する。
ベース部材1には、一対の根太部材3A,3B間に、複数の管部材6がY軸方向に延びて配列される配列領域10が形成される。配列領域10は、Y軸方向において、根太部材3Aと根太部材3Bとが重なり合う領域であるものとする。配列領域10では、複数の管部材6が、X軸方向に少なくとも3つの間隔を形成して互いに離間して配列される。本実施形態では、管部材6は6本設けられ、間隔は5個形成される。配列領域10では、各管部材6は、Y軸方向と平行をなすように直線状に延びている。
配列領域10のY軸方向の正側の端部付近では、各管部材6は、根太部材3Bの端部3Baを回り込むために、湾曲している。各管部材6は、端部3Baと縁部1aとの間の隙間12をX軸方向に延びた状態にて、通過する。なお、配列領域10のY軸方向の負側の端部付近でも、各管部材6は、根太部材3Aの端部3Abを回り込むために、湾曲している。各管部材6は、端部3Abと端部3Caとの間の隙間をX軸方向に延びた状態にて通過する(図1参照)。なお、配列領域10のY軸方向の全域にわたって、管部材6がY軸方向に真っ直ぐ延びてよく、配列領域10のY軸方向の端部では管部材6が湾曲していてもよい。
なお、説明のために、管部材6のうち、根太部材3Bから遠いものから順に、管部材6,6,6,6,6,6,6と称する。根太部材3Aと管部材6との間には間隔16が形成される。管部材6,6間には間隔16が形成される。管部材6,6間には間隔16が形成される。管部材6,6間には間隔16が形成される。管部材6,6間には間隔16が形成される。管部材6,6間には間隔16が形成される。根太部材3Bと管部材6との間には間隔16が形成される。また、間隔16,16,16,16,16,16,16のX軸方向の寸法は、それぞれ寸法L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7とする。なお、図2では、理解を容易とするために、管部材6は一本の実線で示されているが、実際は図3に示すように管部材6は所定の外径を有する部材である。従って、図2に示されている実線は、管部材6の中心線を示すものとする。例えば、間隔16とは、管部材6の中心線と管部材6の中心線との間に形成される間隔である。寸法L2とは、管部材6の中心線と管部材6の中心線との間の寸法である。
一対の管部材6によって形成される間隔16,16,16,16,16の寸法関係について説明する。図4に示すように、配列領域10のX軸方向の端部における間隔16の寸法は、配列領域10におけるX軸方向の中央位置CLでの間隔16の寸法に比して小さく設定される。
本実施形態では、配列領域10のX軸方向の端部における間隔16には、X軸方向の負側の端部の間隔16と、X軸方向の正側の端部の間隔16が該当する。配列領域10におけるX軸方向の中央位置CLでの間隔16には、当該中央位置CLが属する間隔である間隔16が該当する。従って、配列領域10のX軸方向の端部における間隔16,16の寸法L2,L6は、配列領域10におけるX軸方向の中央位置CLでの間隔16の寸法L4に比して小さく設定される。
ここで、間隔16の寸法の大小の比較では、製造誤差によって生じる程度の寸法の大小は含まないものとする。すなわち、間隔16,16の寸法L2,L6が、間隔16の寸法L4に比して2mm以上小さい場合は、製造誤差の範囲を超えて、寸法が小さいと言える。より好ましくは、間隔16,16の寸法L2,L6は、間隔16の寸法L4に比して10mm以上小さいことが好ましく、15mm以上小さいことが好ましく、20mm以上小さいことが更に好ましい。
また、中央位置CLでの間隔16よりもX軸方向の端部側に配置される間隔16,16の寸法L3,L5も、配列領域10におけるX軸方向の中央位置CLでの間隔16の寸法L4に比して小さく設定される。本実施形態では、間隔16,16の寸法L3,L5は、間隔16,16の寸法L2,L6と同じ大きさに設定される。
上述の関係を満たす範囲において、例えば、寸法L2,L3,L5,L6は30〜50mmに設定され、寸法L4は50〜70mmに設定され、寸法L1,L7は10〜25mmに設定されてよい。なお、L4は、56mm以上であること、又は57mm以上であることが、温度の均一性の観点から、より好ましい。
なお、本実施形態では、配列領域10の全域にわたって各管部材6がY軸方向に真っ直ぐに延びている。従って、上述の寸法関係は、配列領域10の全域にわたってなりたっている。ただし、配列領域10の一部において管部材6の寸法関係が他の部分と異なることで、上述の寸法関係が成り立っていない部分が存在してもよい。好ましくは、上述の寸法関係は、配列領域10の10%以上、好ましくは50%以上の領域にて成り立っていればよい。
上述のような寸法関係を採用することで、中央位置CLにおける間隔16の寸法L4は広く設定される。図2に示すように、根太片4は、広くなった管部材6と管部材6との間の隙間に対応する位置に配置される。また、根太片4は、Y軸方向において、隙間12と対応する位置に形成されている。すなわち、根太片4は、配列領域10からY軸方向の端部より外側へはみ出した部分を有してよい。このような構成により、中央位置CLでの間隔16を形成する一対の管部材6,6の間には、Y軸方向において隙間12と対応する位置に、根太片4が設けられる。
本実施形態では、根太片4の配列領域10側の端部4aは、根太部材3の端部3Baと略同位置に配置されている。ただし、根太片4の配列領域10側の端部4aは、根太部材3の端部3Baよりも、配列領域10側に延びてもよい。根太片4の配列領域10と反対側4bは、管部材6と干渉しないように設けられており、縁部1aから離間する。
根太片4のY軸方向の寸法は、少なくとも根太部材3A,3Cよりも小さい。根太片4は、根太部材3とは異なり、床暖房パネル100に対する温度の均一性に与える影響が小さいことが好ましい。より詳細には、根太部材3は、X軸方向における所定の位置において、ベース部材1の縁部1aと縁部1bとの領域のうち、70%以上の領域を占める部材である。根太部材3が占める領域は、根太部材3A,3Cのように分割されている場合は、根太部材3A,3Cの合計の長さによって算出される。それに対し、根太片4は、X軸方向における所定の位置において、ベース部材1の縁部1aと縁部1bとの領域のうち、僅かな領域しか占めておらず、温度の均一性にほとんど影響を与えない。例えば、図1に示すように、ベース部材1には、X軸方向における所定の位置に4個の根太片4が設けられているが、4個の根太片4のY軸方向の長さを合計しても、縁部1a,1b間の寸法全体に比して、極めて小さい寸法である。なお、ヘッダー7の隣には、短い根太部材3Dが設けられているが、当該根太部材3D自体の長さは短いが、X軸方向における同位置に設けられた根太部材3Bと合計すれば、十分に長い寸法となる。よって、このような根太部材3Dは、「根太片」ではなく、「根太部材」に該当する。すなわち、X軸方向において根太部材3Dが配置される位置では、ベース部材1の縁部1aと縁部1bとの領域のうち、根太部材3が占める割合は、縁部1aと縁部1bとの間の寸法に対する、根太部材3Bと根太部材3Dの長さを足し合わせた寸法の割合によって算出される。
より具体的には、一つあたりの根太片4のY軸方向の長さは、例えば、30〜150mmに設定してよい。また、根太片4は、Y軸方向のうち、隙間12に対応する位置にのみ設けられてよい。あるいは、根太片4の一部が、Y軸方向のうち、配列領域10に重なるように設けられた場合であっても、当該重なる部分のY軸方向の寸法は、配列領域10のY軸方向の寸法の20%以下であることが好ましく、6%以下とすることが好ましい。
なお、根太片4は、Y軸方向において、根太部材3Aの端部3Abと根太部材3Cの端部3Caとの間の隙間13と対応する位置にも形成されている。当該根太片4は、隙間12に対応する根太片4と同趣旨の構成を有する。
次に、本実施形態に係る床暖房パネル100の作用・効果について説明する。
この床暖房パネル100において、ベース部材1には、一対の根太部材3間に、複数の管部材6がY軸方向(第1の方向)に延びて配列される配列領域10が形成されている。この配列領域10では、複数の管部材6が、X軸方向(第2の方向)に少なくとも3つの間隔16(本実施形態では5つの間隔)を形成して互いに離間して配列される。ここで、配列領域10のうち、X軸方向における中央位置CLよりも、根太部材3に近い部分の方が温度が上がりにくい。これに対して、配列領域10のX軸方向の端部における間隔16,16の寸法L2,L6は、配列領域10におけるX軸方向の中央位置CLでの間隔16の寸法に比して小さく設定される。このような構成を採用することで、温度が上がりにくい部分にて、管部材6を密に設け、温度を供給し易くすることができる。これにより、根太部材3に近い部分と、根太部材3から遠い中央位置CL側の部分とで、温度の均一性を向上できる。以上により、床暖房パネル100の温度の均一性を更に向上することができる。
ベース部材1はY軸方向に対向する一対の縁部1a,1bを有し、ベース部材1のうち、X軸方向において根太部材3が設けられる位置には、一対の縁部1a,1b間に、根太部材3が設けられない隙間12,13が形成され、中央位置CLでの間隔16を形成する一対の管部材6,6の間には、Y軸方向において隙間12,13と対応する位置に、根太片4が設けられてよい。Y軸方向において隙間12,13と対応する位置では、根太部材3が設けられないことにより、床暖房パネル100の表面に固定される仕上材を固定することができず、当該仕上材の固定強度が低下する。従って、Y軸方向において隙間12,13と対応する位置に、根太片4が設けられる。これにより、根太片4にてベース部材1の仕上材を固定することができる。従って、仕上材の固定強度を向上することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、一対の管部材で形成される間隔は奇数個であった。従って、「中央位置での間隔の寸法」は、中央の一つの間隔の寸法に決められていた。これに代えて、図4(b)に示すように、間隔が偶数個であってもよい。この場合は、中央側の2つの間隔の寸法が、「中央位置での間隔の寸法」に該当する。図4(b)の例では、7本の管部材6〜6が設けられている。この場合、中央位置CLに対応する間隔の寸法としては、管部材6,6間の間隔の寸法L14と、管部材6,6間の間隔の寸法L15が該当する。従って、端部の管部材6,6間の間隔の寸法L12及び管部材6,6間の寸法L17は、管部材6,6間の間隔の寸法L14、及び管部材6,6間の間隔の寸法L15よりも小さい。中央位置CLには、管部材6の中心線が配置される。なお、寸法L14,L15に対しては、寸法L4の寸法範囲が適用されてよい。寸法L12,L13,L16,L17に対しては、寸法L2,L3,L5,L6の寸法範囲が適用されてよい。寸法L11,L18に対しては、寸法L1,L7の寸法範囲が適用されてよい。
また、上述の実施形態では、中央位置の間隔の寸法L4以外の寸法L2,L3,L5,L6は、同じ寸法に設定されていた。これに代えて、図5(a)に示すように、寸法L3,L5が、寸法L4よりも小さく、且つ寸法L2,L6より大きくてよい。すなわち、中央位置の寸法から、根太部材3に近づくにつれて、徐々に寸法が小さくなっていくような構成を採用してもよい。なお、寸法L3,L5が寸法L4と同じであってもよい。
また、管部材の数量も間隔を3つ以上形成できる限り、特に限定されない。例えば、図5(b)に示すように、3つの間隔を形成するように、管部材6,6,6が設けられてよい。この場合は、中央の隙間の寸法L23が、他の寸法L22,L24よりも大きく設定される。この場合、寸法L23は、75〜101mmに設定されてよい。寸法L22,L24は、60〜75mmに設定されてよい。寸法L21,L25は、10〜20mmに設定されてよい。
また、根太片4は、床暖房パネル100のうちの一部のみに設けられてもよく、全部が省略されてもよい。
また、床暖房パネル100の大きさや形状も特に限定されない。例えば、Y軸方向における上半分又は下半分を省略してもよい。
1…ベース部材、3…根太部材、4…根太片、6…管部材、10…配列領域、100…床暖房パネル。

Claims (3)

  1. 平板状に広がるベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、第1の方向に延び、当該第1の方向と直交する第2の方向に離間して複数配列される根太部材と、
    前記ベース部材に設けられ、熱媒体を流通させる複数の管部材と、を備える床暖房パネルであって、
    前記ベース部材には、前記第2の方向に隣り合う一対の前記根太部材間に、複数の前記管部材が第1の方向に延びて配列される配列領域が形成され、
    前記配列領域では、複数の前記管部材が、前記第2の方向に少なくとも3つの間隔を形成して互いに離間して配列され、
    前記配列領域の前記第2の方向の端部における前記間隔の寸法は、前記配列領域における前記第2の方向の中央位置での前記間隔の寸法に比して小さく設定され
    前記第2の方向の一方の端部における前記間隔の寸法と、前記第2の方向の他方の端部における前記間隔の寸法とは、互いに同じ寸法に設定される、床暖房パネル。
  2. 前記ベース部材は前記第1の方向に対向する一対の縁部を有し、
    前記ベース部材のうち、前記第2の方向において前記根太部材が設けられる位置には、前記一対の縁部間に、前記根太部材が設けられない隙間が形成され、
    前記中央位置での前記間隔を形成する一対の前記管部材の間には、前記第1の方向において前記隙間と対応する位置に、根太片が設けられる、請求項1に記載の床暖房パネル。
  3. 平板状に広がるベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、第1の方向に延び、当該第1の方向と直交する第2の方向に離間して複数配列される根太部材と、
    前記ベース部材に設けられ、熱媒体を流通させる複数の管部材と、を備える床暖房パネルであって、
    前記ベース部材には、前記第2の方向に隣り合う一対の前記根太部材間に、複数の前記管部材が第1の方向に延びて配列される配列領域が形成され、
    前記配列領域では、複数の前記管部材が、前記第2の方向に少なくとも3つの間隔を形成して互いに離間して配列され、
    前記配列領域の前記第2の方向の端部における前記間隔の寸法は、前記配列領域における前記第2の方向の中央位置での前記間隔の寸法に比して小さく設定され、
    前記ベース部材は前記第1の方向に対向する一対の縁部を有し、
    前記ベース部材のうち、前記第2の方向において前記根太部材が設けられる位置には、前記一対の縁部間に、前記根太部材が設けられない隙間が形成され、
    前記中央位置での前記間隔を形成する一対の前記管部材の間には、前記第1の方向において前記隙間と対応する位置に、根太片が設けられ、
    前記根太片の前記第1の方向における両端部は、前記ベース部材の前記一対の縁部から離間する、床暖房パネル。
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