JP6529425B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

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Description

本発明はサーマルプリンタに関し、特に両面印刷を行うサーマルプリンタに関する。
複数色パネルを持つインクシートを用いる熱転写型のカラープリンターにおいては、記録紙が、インクシートと共にサーマルヘッドとプラテンローラにて挟み込まれ、圧力と熱を加えられてインクシートのインクが転写される。各色のインクごとに転写動作を複数回行うことでカラーの印画物が形成される。この際、転写動作と、記録紙を一旦元の位置に戻す動作(スイングバックと呼ぶ)が交互に繰り返されてカラーの印画物を得る。インクシートは供給側のボビンから供給され、巻取り側のボビンにより巻き取られる。印画の終わった記録紙はプリンターの排紙口まで搬送されて、必要な大きさに裁断された印画物(例えば写真)となって排紙される。
用紙の両面に印刷を行う両面プリンターの場合、上記の印画動作を記録紙の表、裏の両面に対して行う必要がある。そのためには記録紙の表面、裏面のそれぞれの印刷用に2つのサーマルヘッドを配置するか、単一のサーマルヘッドに記録紙の表面、裏面を接触させる仕組みを設けることが必要である。本発明のサーマルプリンタは、単一のサーマルヘッドで両面印刷を行う。
特許文献1に記載の技術においては、反転手段によりロール状の記録媒体を反転させることにより、記録紙の両面に印刷を行っている。
また、特許文献2に記載の技術においては、ロール状の記録媒体から引き出して切断した記録紙を、サーマルヘッドとプラテンローラの間隙の一方方向に導入して記録紙の一方主面に印刷を行い、次に、記録紙の表裏を反転させて、サーマルヘッドとプラテンローラの間隙の他方方向に記録紙を導入して記録紙の他方主面に印刷を行っている。
また、表面印画と裏面印画の経路を切り替えることにより、単一のサーマルヘッドで両面印画を行うサーマルプリンタが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2011−93255号公報 特開2011−110789号公報 特開2015−136796号公報
特許文献1に記載の技術においては、ロール状の記録媒体を反転させる反転手段を有するため、装置が大型化する問題があった。また、反転手段により内部機構が複雑化するため、製造コストが増大する問題もあった。
特許文献2に記載の技術においては、ロール状の記録媒体から引き出して切断した記録紙をサーマルプリンタ内部で搬送するため、記録紙を搬送するためのローラを比較的狭い間隔で配置する必要があり、部品点数が増大する問題があった。
また、特許文献3に記載のサーマルプリンタでは、表面印画と裏面印画の経路を切り替えるための切替え機構を2つ設け、それぞれを個別の動力源で動かしていたため、部品点数が増大していた。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、簡易な構成で両面印画が可能なサーマルプリンタの提供を目的とする。
本発明に係るサーマルプリンタは、サーマルヘッドと、サーマルヘッドと対向配置されたプラテンローラと、記録紙ロールから引き出した記録紙を、記録紙の第1主面がサーマルヘッド側に来るように、サーマルヘッドとプラテンローラとの間隙の一方入口に導く第1の経路と、記録紙ロールから引き出した記録紙を、記録紙の第2主面がサーマルヘッド側に来るように、サーマルヘッドとプラテンローラとの間隙の他方入口に導く第2の経路と、第1の経路を通りサーマルヘッドとプラテンローラとの間隙を通過した記録紙を収納する収納経路と、第1、第2の経路を切り替える第1の切り替え機構と、第1の経路を通過した記録紙を収納経路に導く経路と、第2の経路を通過した記録紙を第1の経路に逆走状に導く経路とを切り替える第2の切り替え機構と、第1、第2の切り替え機構を駆動する単一の駆動源と、を備える。
本発明に係るサーマルプリンタは、単一の駆動源を駆動することで、互いに離れて配置された第1、第2の切り替え機構の両方の切り替えを行うことが可能である。よって、各切り替え機構ごとに駆動源を設ける場合と比較して、部品点数の少ないより簡易な構成で両面印刷が可能なサーマルプリンタを実現することが可能である。
本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの断面図である。 本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの用紙搬送経路を示す図である。 本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの第1、第2の切り替え機構の断面図である。 本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの第1、第2の切り替え機構の断面図である。 本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの第1、第2の切り替え機構の斜視図である。 本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの印刷動作のフローチャートである。 本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの表面印刷動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの裏面印刷動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの排出動作を説明する図である。
<実施の形態1>
<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態におけるサーマルプリンタ100の構成を示す図である。また、図2は、図1におけるサーマルプリンタ100の記録紙の搬送経路を示す図である。図1に示すように、サーマルプリンタ100は、サーマルヘッド1と、サーマルヘッド1と対向配置されたプラテンローラ6を備える。また、サーマルプリンタ100は、インクシート5を巻き取るインクシート巻取りボビン3と、インクシート5を巻き出すインクシート巻き出しボビン4を備える。また、サーマルプリンタ100には、記録紙2aがロール状に巻かれた記録紙ロール2がセットされる。
図2に示すように、サーマルプリンタ100は、第1の切り替えガイド41を含む第1の切り替え機構101と、第2の切り替えガイド42を含む第2の切り替え機構102を備える。サーマルプリンタ100はさらに、第1、第2の切り替え機構101,102を駆動する単一の駆動源(即ち図3〜5に示す共用モータ60)を備える。
また、図2に示すように、サーマルプリンタは、第1、第2の経路30b,30cおよび収納経路30dを備える。第1の経路30bは、記録紙2aの第1主面(即ち表面)がサーマルヘッド1側に来るように、サーマルヘッド1とプラテンローラ6との間隙の一方入口に導く経路である。また、第2の経路30cは、記録紙ロール2から引き出した記録紙2aを、記録紙2aの第2主面(即ち、裏面)がサーマルヘッド1側に来るように、サーマルヘッド1とプラテンローラ6との間隙の他方入口に導く経路である。
収納経路30dは、第1の経路30bからサーマルヘッド1とプラテンローラ6との間隙の一方入口に導かれて印刷された記録紙2aを収納する。収納経路30dは、記録紙ロール2の巻き方向と同じ方向に湾曲している。
第1の切り替えガイド41は、第1の経路30bと第2の経路30cを切り替える。第2の切り替えガイド42は、第1の経路30bを通過した記録紙2aを収納経路30dに導く経路と、第2の経路30cを通過した記録紙2aを第1の経路30bに逆走状に導く経路とを切り替える。ここで、記録紙2aを第1の経路30bに逆走状に導くとは、第1の経路30bにおいて図1中の矢印Aの方向に記録紙2aが導かれることを意味する。
また、サーマルプリンタ100はさらに、記録紙2aを記録紙導入口17に導く導入経路30aと、記録紙2aを排出口16に導く排出経路30eを備える。導入経路30aにおいて、導入ガイド44が設けられている。導入ガイド44は、導入口17に記録紙2aを導く経路と、排出口16に記録紙2aを導く排出経路30eとを切り替える。
なお、インクシート5は、単位画面分のイエロー(Y)領域、単位画面分のマゼンタ(M)領域、単位画面分のシアン(C)領域、単位画面分のオーバーコート(OP)領域が順に配置され、これらの領域を一組として、この組が繰り返して配置されて構成される。各単位画面において、インクシート5の長手方向の両端には、印画に利用されないマージン(例えば10mm)が設けられている。各単位画面からマージンを除いた領域が、印画に利用される有効印画領域である。各単位画面において、有効印画領域のインクシート5の長手方向の長さを、有効印画長と呼ぶ。
導入経路30aには、記録紙2aを搬送するための給紙ローラ9と、給紙ローラ9と対向するピンチローラ10が設けられている。給紙ローラ9は図示しない給紙用モータにより駆動される。また、ピンチローラ10の位置は、図示しないカムにより、給紙ローラ9と圧着した状態、もしくは給紙ローラ9から離れた状態に変化する。この図示しないカムは図示しないモータにより回動される。
第1の経路30bには、記録紙2aを搬送するためのグリップローラ7と、グリップローラ7と対向するピンチローラ8が設けられている。グリップローラ7は搬送用モータ7aにより回動される。また、ピンチローラ8の位置は、図示しないカムにより、グリップローラ7と圧着した状態、もしくはグリップローラ7から離れた状態に変化する。この図示しないカムは図示しないモータにより回動される。
収納経路30dの長さは、第2の経路30cよりも長い。また、収納経路30dの長さは、インクシート5の有効印画長よりも長いことが好ましい。
第1の経路30bに記録紙2aを導入して記録紙2aの表面(第1主面)に印画を行う場合は、転写の前とスイングバック時に収納経路30dに記録紙2aが導入される。なお、第2の経路30cに逆走状に記録紙2aを導入せず、収納経路30dに導入するのは、第2の経路30cの距離が短く(つまり、インクシート5の有効印画長より短く)設定されているからである。ここで、第2の経路30cに逆走状に記録紙2aを導入するとは、第2の経路30cにおいて図1中の矢印Bの方向に記録紙2aが導かれることを意味する。
また、第2の経路30cに記録紙2aを導入して記録紙2aの裏面(第2主面)に転写を行う場合は、転写時に第1の経路30bに記録紙2aが逆走状に導入される。
記録紙2aは記録紙ロール2としてロール状に巻かれている。そのため、引き出された後の記録紙2aには巻き癖(カールと呼ぶ)がついている。第2の経路30cは、記録紙2aのカールの方向とは逆向きに反った方向へ記録紙2aを案内する。記録紙2aをカールと逆向きに反った経路に案内する方が、カールと同じ向きに反った経路に案内するよりも搬送抵抗が大きい。従って、記録紙2aを第2の経路30cに導入する方が、第1の経路30bに導入するよりも大きい駆動力が必要となる。
記録紙2aの搬送の際、搬送の駆動源から遠いところまで送られた記録紙2aの先端が第2の切り替えガイド42を通過する際に負荷を受け、動かなくなる場合、駆動源付近でジャム(紙づまり)が発生する可能性がある。そのため、第2の経路30cの距離が長いと不都合である。従って、第2の経路30cの距離は、第1の経路30bの距離よりも短く設定されている。
サーマルプリンタ100において、サーマルヘッド1とプラテンローラ6に挟み込まれた記録紙2aはグリップローラ7で引っ張られる方向に搬送されるときにのみ転写を行うことができる。従って、転写を行う際にサーマルヘッド1から見た記録紙2aの搬送される方向は、表面印刷、裏面印刷に関わらず同じ方向である。
<第1、第2の切り替え機構>
第1、第2の切り替え機構101,102の構成を説明する。図3、図4のそれぞれは、表面印画モード、裏面印刷モードにおける第1、第2の切り替え機構101,102の側面図である。また、図5は第1、第2の切り替え機構101,102の斜視図である。
図3から図5を用いて、第1の切り替え機構101の構成を説明する。第1の切り替え機構101は、第1の切り替えガイド41と第1の伝達機構を備える。第1の切り替えガイド41は回転軸41aを有する。第1の伝達機構は、駆動源(即ち共用モータ60)の動力を第1の切り替えガイド41に伝達する。第1の伝達機構は、設定値以上のトルクが加わると第1の切り替えガイド41に動力を伝達しない第1のスリップ機構(即ちスリップ盤21)を備える。第1のスリップ機構は、トルクリミッタにより実現することができる。
図3および図4に示すように、第1の伝達機構は、歯車列61、歯車12、歯車11、スリップ盤21および切り替えレバー31を備える。歯車列61の一方の歯車は共用モータ60の駆動軸に固定されている。歯車列61の他方の歯車は歯車12と噛み合っている。歯車12は歯車11と噛み合っている。歯車11とスリップ盤21は共通の回転軸11aを有する。歯車11とスリップ盤21との間には、トルクリミッタのような第1のスリップ機構が設けられており、一定以上の動力(即ち、一定以上のトルク)はスリップするので伝達されない。
スリップ盤21は歯車21aを有する。また、切り替えレバー31は歯車31aを有する。スリップ盤21の歯車21aと、切り替えレバー31の歯車31aとが噛み合っている。第1の切り替えガイド41と切り替えレバー31とは共通の回転軸41aを介して互いに固定されている。つまり、切り替えレバー31の回転に連動して、第1の切り替えガイド41が回転する。第1の切り替えガイド41の回転範囲(可動範囲)は機械的に制限されている。図1に示すように、第1の切り替えガイド41は、導入経路30aが第1、第2の経路30b,30cに分岐する分岐点付近に設けられる。第1の切り替えガイド41の先端(即ち、回転軸41aと反対側の端)は、導入経路30a側に向けて配置される。
第1の切り替え機構101の動作の説明をする。歯車11が回転すると、スリップ盤21も同じ方向に回転する。スリップ盤21が回転すると、歯車21a,31aにより動力が伝達されて、切り替えレバー31が回転する。第1の切り替えガイド41は切り替えレバー31と連動して回転する。第1の切り替えガイド41の回転範囲は制限されているため、第1の切り替えガイド41が回転範囲の限界に達すると、第1の切り替えガイド41は回転を停止する。これに連動して、切り替えレバー31も回転を停止する。このとき、スリップ盤21があるため、歯車11が回転を続けていても、スリップ盤21が歯車11との間でスリップすることにより、歯車11からの動力は切り替えレバー31に伝達されない。
第1の切り替えガイド41は、第1の経路30b又は第2の経路30cを選択する。第1の切り替えガイド41が第1の経路30bを選択した状態とは、図3に示すように、第1の切り替えガイド41が時計回りに回転して可動範囲の上限に達した状態である。このとき、記録紙2aは第1の切り替えガイド41の左側面を通過して第1の経路30bに導かれる。また、第1の切り替えガイド41が第2の経路30cを選択した状態とは、図4に示すように、第1の切り替えガイド41が反時計回りに回転して可動範囲の上限に達した状態である。このとき、記録紙2aは第1の切り替えガイド41の右側面を通過して第2の経路30cに導かれる。
第1の切り替えガイド41に第1の経路30bを選択させる場合、動力源(共用モータ60)を時計回りに駆動する(図3)。また、第1の切り替えガイド41に第2の経路30cを選択させる場合、動力源(共用モータ60)を反時計回りに駆動する(図4)。第1、第2の経路30b,30cの選択を切り替える際に、共用モータ60を駆動する時間は、第1の切り替えガイド41が可動範囲の端から端まで動く時間よりも長く設定される。第1の切り替えガイド41が可動範囲の限界に達して回転を停止した後は、歯車11とスリップ盤21との間に設けられた第1のスリップ機構がスリップすることにより、共用モータ60からの動力が伝達されなくなる。
図3から図5を用いて、第2の切り替え機構102の構成を説明する。第2の切り替え機構102は、第2の切り替えガイド42と第2の伝達機構を備える。第2の切り替えガイド42は回転軸42aを有する。第2の伝達機構は、駆動源(即ち共用モータ60)の動力を第2の切り替えガイド42に伝達する。第2の伝達機構は、設定値以上のトルクが加わると第2の切り替えガイド42に動力を伝達しない第2のスリップ機構(即ちスリップ盤22)を備える。第2のスリップ機構は、トルクリミッタにより実現することができる。
図3および図4に示すように、第2の伝達機構は、歯車列61、歯車12、スリップ盤22および切り替えレバー32を備える。歯車列61の一方の歯車は共用モータ60の駆動軸に固定されている。歯車列61の他方の歯車は歯車12と噛み合っている。歯車12とスリップ盤22は共通の回転軸12aを有する。歯車12とスリップ盤22との間には、トルクリミッタのような第2のスリップ機構が設けられており、一定以上の動力(即ち、一定以上のトルク)はスリップするので伝達されない。
スリップ盤22は歯車22aを有する。また、切り替えレバー32は歯車32aを有する。スリップ盤22の歯車22aと、切り替えレバー32の歯車31aとが噛み合っている。第2の切り替えガイド42と切り替えレバー32とは共通の回転軸42aを介して互いに固定されている。つまり、切り替えレバー32の回転に連動して、第2の切り替えガイド42が回転する。第2の切り替えガイド42の回転範囲(可動範囲)は機械的に制限されている。図1に示すように、第2の切り替えガイド41は、第2の経路30cと収納経路30dの間付近に設けられる。第2の切り替えガイド42の先端(即ち、回転軸42aと反対側の端)は、第1の経路30b側に向けて配置される。
また、第2の切り替え機構102は、用紙搬送ガイド43と第3のスリップ機構(即ちスリップ盤23)をさらに備える。第3のスリップ機構は、トルクリミッタにより実現することができる。用紙搬送ガイド43は第2の切り替えガイド42と共通の回転軸42aを有する。用紙搬送ガイド43は、駆動源(即ち共用モータ60)によって駆動され、第2の切り替えガイド42と連動して回転する。スリップ盤23は切り替えレバー32と用紙搬送ガイド43との間に設けられ、両者に一定以下のトルクを伝達する。共用モータ60からの動力は切り替えレバー32に伝達され、その結果、用紙搬送ガイド43が駆動される。スリップ盤23は、設定値以上のトルクが加わると用紙搬送ガイド43に動力を伝達しない。スリップ盤23のトルクの設定値は、スリップ盤22のトルクの設定値よりも小さいとする。
第2の切り替え機構102の動作の説明をする。歯車12が回転すると、スリップ盤22も同じ方向に回転する。スリップ盤22が回転すると、歯車22a,32aにより動力が伝達されて、切り替えレバー32が回転する。第2の切り替えガイド42は切り替えレバー32と連動して回転する。第2の切り替えガイド42の回転範囲は制限されているため、第2の切り替えガイド42が回転範囲の限界に達すると、第2の切り替えガイド42は回転を停止する。これに連動して、切り替えレバー32も回転を停止する。このとき、スリップ盤22があるため、歯車12が回転を続けていても、スリップ盤22が歯車12との間で滑ることにより、歯車12からの動力は切り替えレバー32に伝達されない。
用紙搬送ガイド43は、第2の切り替えガイド42と共通の回転軸42aに対して回転する。用紙搬送ガイド43の回転範囲(可動範囲)は機械的に制限されている。用紙搬送ガイド43の回転可能な角度は、第2の切り替えガイド42の回転可能な角度よりも小さい。用紙搬送ガイド43は、第2の切り替えガイド42に対して反時計回りの位置に設けられている。
また、第2の切り替え機構102は、回転規制機構を備える。回転規制機構は、用紙搬送ガイド43の反時計回りの方向への回転を規制する。回転規制機構は、用紙搬送ガイド43に設けられたストッパー部43aと、第2のスリップ機構(即ちスリップ盤22)に設けられたストッパー規制部22bとを備える。ストッパー部43aがストッパー規制部22bに当接した状態(図4に示す状態)において、用紙搬送ガイド43の反時計回りの方向への回転が規制される。
第2の切り替えガイド42は、第1の経路30bを通過した記録紙2aを収納経路30dに導く経路、又は、第2の経路30cを通過した記録紙2aを第1の経路30bに逆走状に導く経路を選択する。
第2の切り替えガイド42が、第1の経路30bを通過した記録紙2aを収納経路30dに導く経路を選択した状態とは、図3に示すように、第2の切り替えガイド42が反時計回りに回転して可動範囲の上限に達した状態である。このとき、記録紙2aは第2の切り替えガイド42の下側を通過して収納経路30dに導かれる。なお、第2の切り替えガイド42が反時計回りに回転する際に、用紙搬送ガイド43は、第2の切り替えガイド42の回転を阻害しないように、連動して反時計回りに回転する。
また、第2の切り替えガイド42が、第2の経路30cを通過した記録紙2aを第1の経路30bに逆走状に導く経路を選択した状態とは、図4に示すように、第2の切り替えガイド41が時計回りに回転して可動範囲の上限に達した状態である。前述のように用紙搬送ガイド43は、第2の切り替えガイド42と同一の回転軸42aで回転可能であり、第2の切り替えガイド42の回転に合わせて、用紙搬送ガイド43も回転する。用紙搬送ガイド43の回転範囲は第2の切り替えガイド42よりも狭いが、第3のスリップ機構(スリップ盤23)により、用紙搬送ガイド43が回転を停止した状態においても第2の切り替えガイド42は回転を継続することが可能である。なお、第3のスリップ盤23に設定されたトルクは、第2のスリップ盤22に設定されたトルクよりも小さいため、用紙搬送ガイド43の駆動の負荷のため第2の切り替えガイド42の回転が止まってしまうことはない。
図4に示すように、記録紙2aは第2の切り替えガイド42と用紙搬送ガイド43の間には用紙搬送のための空間ができる。記録紙2aは、この空間を通過して第1の経路30bに逆走状に導かれる。なお、第2の経路30cを進んできた記録紙2aを第1の経路30bに逆走状に案内するときには、用紙搬送ガイド43が時計回りに回転して可動範囲の上限に達して停止する(図4)。これは、記録紙2aがサーマルヘッド1に干渉しないようにするためである。
第2の切り替えガイド42に、第1の経路30bを通過した記録紙2aを収納経路30dに導く経路を選択させる場合、動力源(共用モータ60)を時計回りに駆動する(図3)。また、第2の切り替えガイド42に、第2の経路30cを通過した記録紙2aを第1の経路30bに逆走状に導く経路を選択させる場合、動力源(共用モータ60)を反時計回りに駆動する(図4)。これらの経路の選択を切り替える際に、共用モータ60を駆動する時間は、第2の切り替えガイド42が可動範囲の端から端まで動く時間よりも長く設定される。第2の切り替えガイド42が可動範囲の限界に達して回転を停止した後は、第2のスリップ機構がスリップすることにより、共用モータ60からの動力は伝達されない。
以上をまとめると、サーマルプリンタ100において裏面印画モード(図4)の際には、共用モータ60が時計回りに駆動される。この結果、第1の切り替えガイド41は時計回りに回転して停止し、第2の切り替えガイド42は反時計回りに回転して停止する。このとき、記録紙2aは第1の切り替えガイド41により第1の経路30bに案内され、さらに、第2の切り替えガイド42により収納経路30dに案内される。
一方、サーマルプリンタ100において表面印画モード(図3)の際には、共用モータ60が反時計回りに駆動される。この結果、第1の切り替えガイド41は反時計回りに回転して停止し、第2の切り替えガイド42は時計回りに回転して停止する。このとき、記録紙2aは第1の切り替えガイド41により第2の経路30cに案内され、さらに、第2の切り替えガイド42により第1の経路30bに逆走状に案内される。
第1の切り替え機構101の第1の切り替えガイド41、第2の切り替え機構102の第2の切り替えガイド42および用紙搬送ガイド43のそれぞれは、第1〜3のスリップ機構(スリップ盤21,22,23)を介して駆動されている。そのため、歯車11,12が回転すれば、これらのガイドは可動範囲の限界までは回転して停止し、その後、歯車11,12が回転しても、第1〜3のスリップ機構がスリップして、歯車11,12の動力は第1、第2の切り替えガイド41,42に伝達されない。このことは逆に、これらのガイドが停止した状態で、これらのガイドに直接力が加わると、スリップしてその位置が変わってしまう可能性があるということである。
第1、第2の切り替えガイド41,42は、表面、裏面の印刷において記録紙2aに押されて力を受けても、力を受ける方向は記録紙2aの侵入を阻害したい経路を塞ぐ方向であるので、記録紙2aを案内する機能が損なわれることはない。
しかしながら、裏面印刷を行う際、第2の経路30cを進んできた記録紙2aの反りの方向は、第2の経路2aの反りの方向とは逆になる。従って、記録紙2aの先端が用紙搬送ガイド43を反時計方向に押すことになる。この押す力によるトルクが、第3のスリップ機構(スリップ盤23)が用紙搬送ガイド43を保持しているトルクを上回ると、用紙搬送ガイド43は反時計回りに回転する。その結果、サーマルヘッド1の角が記録紙2aの走行経路から突出し、記録紙2aがサーマルヘッド1と衝突する、あるいは、サーマルヘッド1と他の部材の間に入り込むなどの不具合が発生する可能性がある。
この不具合を防止するための仕組みとして、本実施形態におけるサーマルプリンタ100において第2の切り替え機構は、回転規制機構を備える。回転規制機構は、用紙搬送ガイド43の反時計回りの方向への回転を規制する。
回転規制機構は、用紙搬送ガイド43に設けられたストッパー部43aと、第2のスリップ機構(即ちスリップ盤22)に設けられたストッパー規制部22bとを備える。ストッパー部43aがストッパー規制部22bに当接した状態(図4に示す状態)において、用紙搬送ガイド43の反時計回りの方向への回転が規制される。
回転規制機構についてより詳しく説明する。図3に示すように、スリップ盤22を時計回りに回転させて、用紙搬送ガイド43が反時計回りに回転した後可動範囲の限界に達して停止した場合、ストッパー部43aはスリップ盤22の切り欠き部分(ストッパー規制部22bが設けられていない部分)に入り込んだ状態で停止する。
逆に、スリップ盤22を反時計回りに回転させると、第2の切り替えガイド42が時計回りに回転し、用紙搬送ガイド43も連動して時計回りに回転する。このとき、用紙搬送ガイド43のストッパー43aも時計回りに回転し、スリップ盤22の切り欠き部分から離れていく。用紙搬送ガイド43は回動可能な角度が第2の切り替えガイドの回転可能な角度より小さいため、用紙搬送ガイド43が可動範囲の限界に達して停止した後も、第2の切り替えガイド42およびスリップ盤22はしばらく回転を続ける。この間に、スリップ盤22のストッパー規制部22bが用紙搬送ガイド43のストッパー部43aの真下に入り込む。この状態は図4で表されている。この状態で、用紙搬送ガイド43に外部から反時計回りの方向の力を加えたとしても、ストッパー部43aがストッパー規制部22b当接するため、用紙搬送ガイド43は反時計回りに回転しない。
<印刷動作>
図6は本発明の実施形態におけるサーマルプリンタ100の印刷動作を示すフローチャートである。まず、共用モータ60を時計回りに一定時間回転させて、第1、第2の切り替えガイド41,42を表面印刷モードの位置に移動させる(ステップS101)。つまり、図7に示すように、第1の切り替えガイド41は第1の経路30bを選択し、かつ、第2の切り替えガイド42は第1の経路を通過した記録紙2aを収納経路30dに導く経路を選択した状態となる。また、導入ガイド44は、記録紙導入口17を選択している。
記録紙2aは、搬送ローラ9とピンチローラ10で挟んで搬送されて、第1の経路30bに導入される(ステップS102)。記録紙2aがグリップローラ7とピンチローラ8の間を通過した後は、記録紙2aはグリップローラ7とピンチローラ8で挟まれて搬送される。記録紙2aは、収納経路30dに導入される(この状態を図7に示す)。ここで、記録紙2aは、印画長さ分だけ収納経路30dに導入される。印画長さ分とは、最大でインクシート5の有効印画長である。
そして、記録紙2aを記録紙ロール2に巻き戻しながらサーマルヘッド1とプラテンローラ6の間で転写を行い、記録紙2aを再度収納経路30dに導入する動作(スイングバック)を繰り返しながら、記録紙2aの表面(第1主面)に各色のインクを転写する(ステップS103)。
記録紙2aの表面への印刷が完了すると、記録紙2aは第1の切り替えガイド41の手前まで巻き戻される(ステップS104)。そして、共用モータ60を反時計回りに一定時間回転させて、第1、第2の切り替えガイド41,42を裏面印刷モードの位置に移動させる(ステップS105)。つまり、図8に示すように、第1の切り替えガイド41は第2の経路30cを選択し、かつ、第2の切り替えガイド42は第2の経路を通過した記録紙2aを第1の経路30bに逆走状に導く経路を選択した状態となる。
記録紙2aは、搬送ローラ9とピンチローラ10で挟んで搬送されて、第2の経路30cに導入される(ステップS106)。記録紙2aがグリップローラ7とピンチローラ8の間を通過した後は、記録紙2aはグリップローラ7とピンチローラ8で挟まれた状態で搬送が停止する。
そして、図8に示すように、記録紙2aを記録紙ロール2からさらに引き出して、第1の経路30bに逆走状に導入しながらサーマルヘッド1とプラテンローラ6の間で転写を行い、記録紙2aを巻き戻す動作(スイングバック)を繰り返しながら、記録紙2aの裏面(第2主面)に各色のインクを転写する(ステップS107)。
図9を用いて記録紙2aの排出動作を説明する。記録紙2aの表面および裏面への印刷が完了すると、記録紙2aは導入ガイド44の手前まで巻き戻される。そして、導入ガイド44が排出経路30eを選択するように切り替えられた後、記録紙2aは排出経路30eに導入される。そして、カッタ16aで記録紙ロール2から切断されて完成された印画物として排出口16から排出される(ステップS108)。なお、表面印画、裏面印画の順序は任意である。
<効果>
本発明の実施形態におけるサーマルプリンタ100は、サーマルヘッド1と、サーマルヘッド1と対向配置されたプラテンローラ6と、記録紙ロール2から引き出した記録紙2aを、記録紙2aの第1主面(表面)がサーマルヘッド1側に来るように、サーマルヘッド1とプラテンローラ6との間隙の一方入口に導く第1の経路30bと、記録紙ロール2から引き出した記録紙2aを、記録紙2aの第2主面(裏面)がサーマルヘッド1側に来るように、サーマルヘッド1とプラテンローラ6との間隙の他方入口に導く第2の経路30cと、第1の経路30bを通りサーマルヘッド1とプラテンローラ6との間隙を通過した記録紙2aを収納する収納経路30dと、第1、第2の経路30b,30cを切り替える第1の切り替え機構101と、第1の経路30bを通過した記録紙2aを収納経路30dに導く経路と、第2の経路30cを通過した記録紙2aを第1の経路30bに逆走状に導く経路とを切り替える第2の切り替え機構102と、第1、第2の切り替え機構を駆動する単一の駆動源(即ち共用モータ60)と、を備える。
本実施形態のサーマルプリンタ100は、以上のように構成されているので、単一の駆動源を駆動することで、互いに離れて配置された第1、第2の切り替え機構101,102の両方の切り替えを行うことが可能である。よって、各切り替え機構ごとに駆動源を設ける場合と比較して、部品点数の少ないより簡易な構成で両面印刷が可能なサーマルプリンタ100を実現することが可能である。
また、本発明の実施形態におけるサーマルプリンタ100において、第1の切り替え機構101は、回転軸41aを有する第1の切り替えガイド41と、駆動源(即ち共用モータ60)の動力を第1の切り替えガイド41に伝達する第1の伝達機構と、を備え、第1の伝達機構は、設定値以上のトルクが加わると第1の切り替えガイド41に動力を伝達しない第1のスリップ機構(即ちスリップ盤21)を備え、第2の切り替え機構102は、回転軸42aを有する第2の切り替えガイド42と、駆動源(即ち共用モータ60)の動力を第2の切り替えガイド42に伝達する第2の伝達機構と、を備え、第2の伝達機構は、設定値以上のトルクが加わると第2の切り替えガイド42に動力を伝達しない第2のスリップ機構(即ちスリップ盤22)を備える。
本実施形態におけるサーマルプリンタ100においては、単一の駆動源(即ち共用モータ60)と、第1、第2の切り替えガイド41,42との間にそれぞれ第1、第2のスリップ機構(即ち、スリップ盤21,22)を設けた。このため、第1、第2の切り替えガイド41,42が回転範囲の上限に達して停止した後は、第1、第2の切り替えガイド41,42に動力が伝達されない。よって、単一の駆動源を一定時間駆動すれば、必ず、第1、第2の切り替えガイド41,42を切り替えることが可能である。つまり、第1、第2の切り替えガイド41,42が切り替わったことを検知するためのセンサー、リード線、信号処理等の装置が不要となり、より簡易な構成、つまり、より小型でより単純な構造で両面印刷が可能なサーマルプリンタ100を実現することが可能である。
また、本発明の実施形態におけるサーマルプリンタ100において、駆動源(即ち共用モータ60)と第1、第2の伝達機構との間には歯車列61が設けられる。従って、駆動源で発生した動力を歯車列61を介して第1、第2の切り替え機構101,102に伝達することが可能である。
また、本発明の実施形態におけるサーマルプリンタ100において、駆動源(即ち共用モータ60)が一方の方向に回転すると、第1の切り替え機構101は第1の経路30bを選択し、かつ、第2の切り替え機構102は第1の経路30bを通過した記録紙2aを収納経路30dに導く経路を選択し、駆動源(即ち共用モータ60)が他方の方向に回転すると、第1の切り替え機構101は第2の経路30cを選択し、かつ、第2の切り替え機構102は第2の経路30cを通過した記録紙2aを第1の経路30bに逆走状に導く経路を選択する。
従って、単一の駆動源(即ち共用モータ60)の回転方向を変えるという単純な制御で、表面印刷モードと裏面印刷モードを切り替えることが可能である。
また、本発明の実施形態におけるサーマルプリンタ100において、第2の切り替え機構102は、第2の切り替えガイド42と同一の回転軸42aを有し、駆動源(即ち共用モータ60)によって駆動され、第2の切り替えガイド42と連動して動く用紙搬送ガイド43をさらに備える。
従って、サーマルヘッド1とプラテンローラ6との間隙の他方入口に導く第2の経路30cに記録紙2aを導く際に、第2の切り替えガイド42と用紙搬送ガイド43との間に記録紙2aを通すことにより、記録紙2aがサーマルヘッド1側に経路を逸脱することを防止することが可能である。よって、サーマルプリンタ100は、第1の経路30b側、第2の経路側30c側の2方向において、導入された記録紙2aを確実にサーマルヘッド1に案内することが可能であり、高い信頼性を得ることができる。
また、本発明の実施形態におけるサーマルプリンタ100において、第2の伝達機構は、第2のスリップ機構(即ちスリップ盤22)から用紙搬送ガイド43に動力を伝達する第3のスリップ機構(即ちスリップ盤23)をさらに備え、第3のスリップ機構は、設定値以上のトルクが加わると用紙搬送ガイド43に動力を伝達せず、第3のスリップ機構のトルクの設定値は、第2のスリップ機構のトルクの設定値よりも小さい。
従って、用紙搬送ガイド43が回転範囲の上限に達して停止した後は、第3のスリップ機構がスリップすることにより用紙搬送ガイド43に動力が伝達されない。よって、単一の駆動源を一定時間駆動すれば、必ず、第1、第2の切り替えガイド41,42および用紙搬送ガイド43を切り替えることが可能である。また、第3のスリップ機構(即ちスリップ盤23)のトルクの設定値は、第2のスリップ機構(即ちスリップ盤22)のトルクの設定値よりも小さいく設定されている。従って、用紙搬送ガイド43が回転範囲の上限に達して停止しても、第2の切り替えガイド42は回転を継続することが可能である。
また、本発明の実施形態におけるサーマルプリンタ100において、第2の切り替え機構102は、用紙搬送ガイド43の一方方向への回転を規制する回転規制機構をさらに備える。従って、記録紙2aのカール(反り)によって用紙搬送ガイド43が押される方向に対して回転規制機構を設けることにより、用紙搬送ガイド43が記録紙2aに押されて回転してしまうことを防ぐことが可能である。これにより、用紙搬送ガイド43による記録紙2aの案内をより確実に行うことが可能である。
また、本発明の実施形態におけるサーマルプリンタ100において、回転規制機構は、用紙搬送ガイド43に設けられたストッパー部43aと、第2のスリップ機構(即ちスリップ盤22)に設けられたストッパー規制部22bと、を備え、ストッパー部43aがストッパー規制部22bに当接した状態において、用紙搬送ガイド43の一方方向への回転が規制される。従って、用紙搬送ガイド43にストッパー部43aを設け、これにスリップ盤22に設けたストッパー規制部22bを当接させることにより、確実に用紙搬送ガイド43の一方方向への回転を規制することが可能である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 サーマルヘッド、2 記録紙ロール、2a 記録紙、3 インクシート巻取りボビン、4 インクシート巻き出しボビン、5 インクシート、6 プラテンローラ、7 グリップローラ、8,10 ピンチローラ、9 搬送ローラ、11,12 歯車、11a,12a 回転軸、16 排出口、16a カッタ、17 導入口、21,22,23 スリップ盤、21a,22a,31a,32a 歯車、22b ストッパー規制部、31,32 切り替えレバー、41 第1の切り替えガイド、41a,42a 回転軸、42 第2の切り替えガイド、43 用紙搬送ガイド、43a ストッパー部、44 導入ガイド、60 共用モータ、61 歯車列、100 サーマルプリンタ。

Claims (8)

  1. サーマルヘッドと、
    前記サーマルヘッドと対向配置されたプラテンローラと、
    記録紙ロールから引き出した記録紙を、当該記録紙の第1主面が前記サーマルヘッド側に来るように、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間隙の一方入口に導く第1の経路と、
    前記記録紙ロールから引き出した記録紙を、当該記録紙の第2主面が前記サーマルヘッド側に来るように、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間隙の他方入口に導く第2の経路と、
    前記第1の経路を通り前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間隙を通過した記録紙を収納する収納経路と、
    前記第1、第2の経路を切り替える第1の切り替え機構と、
    前記第1の経路を通過した記録紙を前記収納経路に導く経路と、前記第2の経路を通過した記録紙を前記第1の経路に逆走状に導く経路とを切り替える第2の切り替え機構と、
    前記第1、第2の切り替え機構を駆動する単一の駆動源と、
    を備える、
    サーマルプリンタ。
  2. 前記第1の切り替え機構は、
    回転軸を有する第1の切り替えガイドと、
    前記駆動源の動力を前記第1の切り替えガイドに伝達する第1の伝達機構と、
    を備え、
    前記第1の伝達機構は、設定値以上のトルクが加わると前記第1の切り替えガイドに動力を伝達しない第1のスリップ機構を備え、
    前記第2の切り替え機構は、
    回転軸を有する第2の切り替えガイドと、
    前記駆動源の動力を前記第2の切り替えガイドに伝達する第2の伝達機構と、
    を備え、
    前記第2の伝達機構は、設定値以上のトルクが加わると前記第2の切り替えガイドに動力を伝達しない第2のスリップ機構を備える、
    請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記駆動源と前記第1、第2の伝達機構との間には歯車列が設けられる、
    請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  4. 前記駆動源が一方の方向に回転すると、前記第1の切り替え機構は前記第1の経路を選択し、かつ、前記第2の切り替え機構は前記第1の経路を通過した記録紙を前記収納経路に導く経路を選択し、
    前記駆動源が他方の方向に回転すると、前記第1の切り替え機構は前記第2の経路を選択し、かつ、前記第2の切り替え機構は前記第2の経路を通過した記録紙を前記第1の経路に逆走状に導く経路を選択する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサーマルプリンタ。
  5. 前記第2の切り替え機構は、
    前記第2の切り替えガイドと同一の回転軸を有し、前記駆動源によって駆動され、前記第2の切り替えガイドと連動して動く用紙搬送ガイドをさらに備える、
    請求項2又は請求項3に記載のサーマルプリンタ。
  6. 前記第2の伝達機構は、
    前記第2のスリップ機構から前記用紙搬送ガイドに動力を伝達する第3のスリップ機構をさらに備え、
    前記第3のスリップ機構は、設定値以上のトルクが加わると前記用紙搬送ガイドに動力を伝達せず、
    前記第3のスリップ機構のトルクの設定値は、前記第2のスリップ機構のトルクの設定値よりも小さい、
    請求項5に記載のサーマルプリンタ。
  7. 前記第2の切り替え機構は、
    前記用紙搬送ガイドの一方方向への回転を規制する回転規制機構をさらに備える、
    請求項5又は請求項6に記載のサーマルプリンタ。
  8. 前記回転規制機構は、
    前記用紙搬送ガイドに設けられたストッパー部と、
    前記第2のスリップ機構に設けられたストッパー規制部と、
    を備え、
    前記ストッパー部が前記ストッパー規制部に当接した状態において、前記用紙搬送ガイドの一方方向への回転が規制される、
    請求項7に記載のサーマルプリンタ。
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