JP6527688B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有する可変表示装置を備えている。遊技者は、まず、BET操作により賭数を決定し、規定の賭数が設定された状態でスタート操作(レバー操作)する。これにより、リールの回転が開始し、遊技者は各リールに対応して設けられた停止ボタンを操作することにより回転を停止させる。そして、全てのリールの回転が停止した際に、入賞ライン上に予め定められた入賞図柄の組み合わせ(例えば、7−7−7、以下、図柄の組み合わせを役とも呼ぶ)が揃ったことにより入賞が発生する。すなわち、スロットマシンは、遊技者の操作によってゲームが進行するようになっている。
入賞する役は、例えば、小役、ボーナス、リプレイといった種類がある。遊技者は、小役の入賞では、小役の種類毎に予め定められた数のメダル(或いは遊技球)が払い出されることで利益を得ることができ、ボーナスの入賞では、遊技者にとって有利な遊技状態へ移行されることで利益を得ることができる。また、遊技者は、リプレイの入賞では、賭数の設定に新たなメダル(或いは遊技球)を消費することがなく次のゲーム(再遊技)を行うことができるという利益を得ることができる。
このようなスロットマシンの一例として、遊技者にとって有利な状態であるチャンスゾーンへ移行するための前兆中において5ゲーム連続で同一演出を実行された場合にART準備状態への移行が確定するとともに、ART準備状態へ移行しないフェイク前兆中において5ゲームで同一演出が連続されることを規制するものが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2014−57652号公報
特許文献1に記載の技術では、演出の実行に法則性を持たせるために、遊技者にとって有利な状態であるART(アシストリプレイタイム)の移行の有無に応じて演出の実行を制御しているが、ARTの移行の有無以外のその他の状況に応じて演出の実行を制御できないという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣を向上できるスロットマシンを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本発明に係るスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部(例えば、リール2L、2C、2R)を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシン(例えば、スロットマシン1)において、
遊技者にとって有利な特典を付与する特典付与手段(例えば、サブ制御部91が実行するステップSd5、Sd9の処理)と、
ゲームで実行される1ゲーム演出(例えば、演出の実行、フリーズ動作)の実行を制御する1ゲーム演出実行制御手段(例えば、サブ制御部91が演出を実行する処理、メイン制御部41がフリーズ動作を制御する処理)とを備え、
前記1ゲーム演出が連続して実行された回数が所定回数となることで、前記特典が付与されていることを遊技者が認識可能であり(例えば、サブ制御部91が次のゲームにおいてAT開始演出517を実行し)、
前記1ゲーム演出実行制御手段は、前記特典が付与されていないときにおいて次のゲームで前記1ゲーム演出が実行ると前記1ゲーム演出が連続して実行された回数が前記所定回数となるときには、該次のゲームにおいて遊技者が変更している可能性がある特定状況であれば前記1ゲーム演出実行を許容し、該次のゲームにおいて該特定状況でなければ前記1ゲーム演出実行を規制する(例えば、サブ制御部91が実行するステップSe2〜Se4、Se11、Se12、Se21、Se22、Se31、Se32の処理)。
なお、本願において、「特典」には、例えば、メダルの払い出し、再遊技の実行、ボーナス・ATの付与、プレミア演出の実行等のような「遊技者にとって有利な事象」が含まれる。
このような構成によれば、特典が付与されていないときにおいて次のゲーム1ゲーム演出が実行ると1ゲーム演出が連続して実行された回数が所定回数となるときには、次回のゲームにおいて特定状況であれば1ゲーム演出実行される可能性があり、次のゲームにおいて特定状況でなければ1ゲーム演出実行されないようになる。この結果、特定状況に応じて1ゲーム演出実行を制御することができ、特定状況に応じて1ゲーム演出実行を制御することができないスロットマシンよりも遊技者が1ゲーム演出実行に興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
また、このような構成によれば、1ゲーム演出が連続して実行される回数が所定回数となれば特典が付与されたことを遊技者が認識できるので、1ゲーム演出の実行回数が所定回数となったときに特典が付与されないスロットマシンよりも1ゲーム演出が実行されることに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が更に向上する。
なお、1ゲーム演出が連続して実行される回数が所定回数となることで特典が付与されていることを遊技者が認識可能としたが、1ゲーム演出の実行については連続していることに限定されず、例えば、1ゲーム演出が実行される回数が所定回数となることで特典が付与されていることを遊技者が認識可能であってもよい。
(3)上記(1)、(2)のスロットマシンにおいて、
前記1ゲーム演出は、同一または類似の演出である所定演出(例えば、小役ナビ演出(文字示唆)511であればリプレイ・チェリー・スイカ・ベルの各小役ナビ演出(文字示唆)511、小役ナビ演出(図柄示唆)512であればリプレイ・チェリー・スイカ・ベルの各小役ナビ演出(図柄示唆)512、小役ナビ演出(2択示唆)513であれば異なる2つの頭文字の画像の組み合わせの各小役ナビ演出(2択示唆)513、会話演出(独り言)514や会話演出(2人会話)515であれば異なる示唆発言をする複数種類のキャラクターから1人または2人のキャラクターが選択された各会話演出、消灯演出516であれば消灯するタイミングや消灯順等が異なる演出パターンの各消灯演出)であってもよい。
なお、本願において、「類似の演出」には、例えば、形状が同一で色彩が異なる画像を表示する演出(例えば、色違いの服を着たキャラクターの画像を表示する演出)、形状の一部が異なる画像の演出(例えば、模様や別の画像が付与されたキャラクターの画像や、別の画像が上書きされて輪郭の一部が欠けたキャラクターの画像を表示する演出)、異なる態様で同一の内容を報知する意味する演出(例えば、画像表示、音声出力、または、LEDランプ点灯等によって同一の小役の内部当選を示唆する演出)等が含まれる。
このような構成によれば、所定演出が連続して実行される回数が所定回数となれば特典が付与されたことを遊技者が認識できるので、所定演出の実行回数が所定回数となったときに特典が付与されないスロットマシンよりも所定演出が実行されることに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が更に向上する
(4)上記(2)、(3)のスロットマシンにおいて、
前記1ゲーム演出には、複数種類の系統の演出(例えば、小役ナビ演出、会話演出、消灯演出)が含まれてもよい。
なお、本願において、「複数種類の系統の演出」には、例えば、小役の内部当選を示唆したり煽ったりする複数種類の演出(小役ナビ演出)や、キャラクターが会話して内部当選を示唆したり煽ったりする複数種類の演出(会話演出)や、液晶表示器・リールLED・演出用LED等を消灯して内部当選を示唆したり煽ったりする複数種類の演出(消灯演出)が各系統の演出に含まれる。
このような構成によれば、同一の系統の演出が連続して実行される回数が所定回数となれば特典が付与されたことを遊技者が認識できるので、同一の系統の演出の実行回数が所定回数となったときに特典が付与されないスロットマシンよりも同一の系統の演出が実行されることに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が更に向上する
(5)上記(1)〜(4)のスロットマシンにおいて、
前記特典が付与されている可能性を示唆する示唆演出(例えば、特訓モード)を実行する示唆演出実行手段(例えば、サブ制御部91が特訓モードを実行する処理)を更に備え
所定回数の遊技が終了する特定期間(例えば、AT準備期間の32ゲーム)内に前記示唆演出の実行回数が所定回数となることで特典が付与されていることを遊技者が認識可能であってもよい。
このような構成によれば、特定期間内に示唆演出の実行回数が所定回数となれば特典が付与されたことを遊技者が認識できるので、特定期間内に示唆演出の実行回数が所定回数となったときに特典が付与されないスロットマシンよりも示唆演出が実行されることに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が更に向上する。
(6)上記(1)〜(5)のスロットマシンにおいて、
前記特定状況は、所定期間(例えば、ゲーム終了後から3分間)内に遊技者によって操作される操作手段(例えば、各スイッチ)が操作されない状況(例えば、遊技者によって各スイッチが3分間操作されない状況)であってもよい。
このような構成によれば、所定期間内に遊技者によって操作手段が操作されなければ特定状況であると特定できないスロットマシンよりも簡易に次回の遊技において遊技者が変更している可能性があることを特定できる。
なお、本願において、「特定状況」には、所定期間内に遊技者によって操作手段が操作されない状況だけでなく、その他の状況も含まれる。例えば、所定期間内に遊技者によって操作手段が操作されずデモ画面が表示されたときやデモ画面が表示されてから所定期間(例えば、10分)経過後は新たな遊技者が遊技を開始するものと考えられるので、デモ画面表示後やデモ画面表示から所定期間経過した状況は特定状況としてもよい。また、例えば、遊技店側が何らかの原因で一旦遊技を強制的に中止させて電断(稼働停止)して電源投入時(稼働再開時)には新たな遊技者が遊技を開始するものと考えられるので、遊技店の営業時間中に電断が発生した状況も特定状況としてもよい。また、例えば、電断中に所定時刻(例えば、閉店時刻以降の午前3時)が含まれる状況や、電断期間が所定期間(例えば、3時間)を超えた状況も電源投入後に新たな遊技者が遊技を開始するものと考えられるので、電断期間が所定期間を超えた状況も特定状況としてもよい。また、例えば、遊技店側(遊技店の店員)が設定値を確認したり変更したりする操作は操作後に新たな遊技者が遊技を開始するものと考えられるので、これらの操作がなされた状況も特定状況としてもよい。また、例えば、遊技場(ホール)に設置されたスロットマシンとインターネット網に接続された管理サーバ(管理装置)とから構成され、スロットマシンと管理サーバとの間のデータのやり取りが2次元コード読み取り機能及びインターネット網への接続機能を備える携帯端末を介して行われる遊技システムにおいて、遊技履歴を削除したり遊技履歴を出力(例えば、2次元コードで出力)したりする操作は遊技者が遊技を終了するものと考えられるので、遊技履歴を削除または出力する操作がなされた状況も特定状況としてもよい。また、例えば、BET操作で設定した賭数のメダルを返却するBET返却操作や、クレジットを返却する操作や、ICカードを排出する操作や、エラー時以外の呼び出しランプ操作等も遊技者が遊技を終了するものと考えられるので、これらの精算のための操作がなされた状況も特定状況としてもよい。また、例えば、上記の遊技システムにおいて、遊技履歴の記憶を開始(例えば、パスワードを入力)する操作は新たな遊技者が遊技を終了するものと考えられるので、遊技履歴の記憶を開始する操作がなされた状況も特定状況としてもよい。また、例えば、スロットマシン前面に設けられた人感センサがオンからオフに変化した状況は遊技者が離席して新たな遊技者が着席して遊技を開始するものと考えられるので、人感センサがオンからオフに変化した状況も特定状況としてもよい。
(7)上記(3)のスロットマシンにおいて、
遊技の進行中に実行される演出の報知態様を設定する報知態様設定手段(例えば、サブ制御部が遊技者による各画面に対する操作を介して音声・輝度・液晶表示・演出モード等の報知量を調整する処理)を更に備え、
前記報知態様は、基準報知態様(例えば、報知量のデフォルト値)と、遊技者によって調整されて前記基準報知態様とは異なる遊技者調整報知態様(例えば、遊技者が調整した報知量の値)とを含み、
前記報知態様設定手段は、遊技者によって前記遊技者調整報知態様に調整されてから前記特定状況(例えば、デモ画面の表示を開始してから所定期間が経過するという状況、遊技者によってクレジットを返却する操作がなされるという状況)になるまでの調整期間において前記報知態様を前記遊技者調整報知態様に設定し、前記調整期間以外の期間において前記報知態様を前記基準報知態様に設定してもよい(例えば、サブ制御部91がステップS2001〜S2007の処理を実行してもよい)。
このような構成によれば、前の遊技者が遊技者調整報知態様に調整してから遊技者変更条件が成立すると報知態様を基準報知態様に設定するので、次の遊技者は前の遊技者の調整した遊技者調整報知態様で演出が実行されることがなく、遊技者変更条件が成立しても報知態様を基準報知態様に設定しない遊技機よりも不快な状態で遊技される可能性が低減され、遊技の興趣の低下を低減できる。
本発明の実施形態1に係るスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの内部構造図である。 リールの図柄配列を示す図である。 入賞ラインを示す図である。 特別役の種類、特別役の図柄の組み合わせ、及び特別役に関連する事項と、一般役の種類、一般役の図柄の組み合わせ、及び一般役に関連する事項について説明するための図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組み合わせについて説明するための図である。 (A)は遊技状態毎に抽選対象役として読み出される役について説明するための図、(B)は抽選対象役名称について説明するための図である。 遊技状態の遷移を説明するための図である。 メイン制御部が実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。 メイン制御部が実行する内部抽選処理の制御内容を示すフローチャートである。 サブ制御部が実行するコマンド受信割込処理の制御内容を示すフローチャートである。 サブ制御部が実行するタイマ割込処理(サブ)の制御内容を示すフローチャートである。 サブ制御部が実行する演出パターン選択処理の制御内容を示すフローチャートである。 (A)小役ナビ演出(文字示唆)の一例を示す図、(B)小役ナビ演出(図柄示唆)の一例を示す図、(C)小役ナビ演出(2択示唆)の一例を示す図、(D)会話演出(独り言)の一例を示す図、(E)会話演出(2人会話)の一例を示す図、(F)消灯演出の一例を示す図、(G)AT開始演出の一例を示す図、(H)特訓モード開始演出の一例を示す図である。 実施形態1に係る演出パターンの一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係るサブ制御部が実行する演出パターン選択処理の制御内容を示すフローチャートである。 実施形態2に係る演出パターンの一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係るサブ制御部が実行する演出パターン選択処理の制御内容を示すフローチャートである。 実施形態3に係る演出パターンの一例を示す図である。 本発明の実施形態4に係るサブ制御部が実行する演出パターン選択処理の制御内容を示すフローチャートである。 実施形態4に係る演出パターンの一例を示す図である。 本発明の実施形態5に係る遊技システムの全体構成を示す図である。 実施形態5に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。 実施形態5に係る管理装置を適用した管理サーバの構成を示すブロック図である。 実施形態5に係るスロットマシンが実行する遊技者調整復帰処理の制御内容を示すフローチャートである。 実施形態5に係る画面及び画像の一例を示す図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[実施形態1]
まず、本発明に係る遊技機の一例であるスロットマシン1の概要について説明する。本実施形態1に係るスロットマシン1は、筐体1aと前面扉1bとから構成されている。
スロットマシン1は、図1に示すように、前面扉1bから透視窓3を介して円筒型の左リール2L、中リール2C、右リール2Rを視認することができるように構成されており、リールパネル1cの中央に配置される透視窓3の周囲に、メダルを投入するメダル投入部4と、最大の賭数を設定するMAXBETスイッチ6と、ゲームを開始させるスタートスイッチ7と、各リールを停止させる左ストップスイッチ8L、中ストップスイッチ8C、右ストップスイッチ8Rと、遊技に係る情報を表示する遊技用表示部13と、を備えている。
また、スロットマシン1は、前面扉1bの上部に液晶表示器51を備え、下部にスピーカ53、54と、メダル払出口9と、スロットマシン1のタイトル(機種名)や配当表等が印刷された下部パネル1dと、を備えている。なお、配当表とは、後述する役の構成と役に応じたメダル払い出し枚数等を関連付けて示す表であり、リールパネル1c等に印刷されていても良く、待機状態において液晶表示器51によって表示されても良い。
遊技者がスロットマシン1でゲームを開始する場合、一般的には、メダル投入部4に所定の枚数のメダル(通常は3枚以上)を投入し、又はMAXBETスイッチ6を操作して所定の賭数(通常は最大賭数である3枚)を設定する。賭数が設定されると、スタートスイッチ7が有効になり、スロットマシン1はゲームを開始可能な状態になる。ゲーム開始可能な状態で遊技者がスタートスイッチ7を操作すると、各リール(左リール2L、中リール2C、右リール2R)が回転を開始する。この状態で遊技者がいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作して各リールの回転を停止させることで、透視窓3を介して表示結果が導出表示される。
各リールの回転が停止することでゲームが終了し、予め決められた役に応じた図柄の組み合わせが表示結果として導出されている(揃っている)場合、その役に対応した入賞が発生する。入賞に応じたメダルの払い出しが枚数を記憶すると、記憶できるメダル枚数の最大値(通常50枚)以上となる場合、メダル払出口9から最大値を超えた分のメダルが払い出される。遊技状態の移行を伴う役の入賞が発生した場合、その役に応じて遊技状態が移行する。いずれの役の入賞も発生しなかった場合、遊技者は再度MAXBETスイッチ6を操作し、又は再度メダル投入部4にメダルを投入し、次のゲームを開始する。
なお、遊技者が遊技を終了する際に記憶されているメダル数が残っている場合、遊技者が精算スイッチ10を操作することで、記憶されているメダル数がメダル払出口9から払い出される。
以上がスロットマシン1の概要である。
次に、スロットマシン1の詳細な構成について説明する。
遊技用表示部13には、クレジットが表示されるクレジット表示器11と、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12と、賭数が1つ設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14と、賭数が2つ設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15と、賭数が3つ設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16と、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17と、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18と、ウェイト状態中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19と、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20と、が設けられている。なお、ウェイト状態とは、前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態のことであり、本実施形態では約4.1秒である。
また、「クレジット」とは、スロットマシン1に記憶された(投入された)メダル数のうち、賭数を差し引いたメダル数のことを意味している。本実施形態では、賭数が設定されていない状態においてメダルが投入されると、自動的に投入されたメダル数が賭数として設定される。
例えば、メダルが投入されていない状態において、遊技者がメダル投入部4にメダルを1枚投入すると、賭数は1に設定され、1BETLED14が点灯する。次に、遊技者がメダル投入部4にメダルを1枚投入すると、賭数は2に設定され、2BETLED15が点灯する。さらに遊技者がメダル投入部4にメダルを1枚投入すると、賭数は最大である3に設定され、3BETLED16、スタート有効LED18が点灯する。この状態において、スロットマシン1に投入されたメダル数は3枚であるが、その3枚は全て賭数として設定されているため、クレジット表示器11には「0」が表示される。この状態でさらに遊技者がメダル投入部4にメダルを1枚投入すると、最大賭数は3であるため、クレジットとしてクレジット表示器11に「1」が表示される。なお、本実施形態では、クレジットの上限は50(枚)とする。
スロットマシン1の前面扉1bは施錠部1eにより施錠することができ、ゲームを開始する際は施錠されていることが一般的である。スロットマシン1の前面扉1bは、施錠部1eに鍵を差し込み、時計周り方向に回転操作することで開放することができる。
スロットマシン1は、図2に示すように、内部に可変表示装置(可変表示部)2と、電源ボックス100と、ホッパーユニット34と、を備えている。
可変表示装置2は、上述の各リール2L、2C、2Rと、各リール2L、2C、2Rに対応したリールモータ32L、32C、32Rと、から構成されている。これらのリールモータ32L、32C、32Rが各リール2L、2C、2Rを回転させることで、透視窓3を介して複数種類の図柄が連続的に表示されることとなる。
また、可変表示装置2には、後述するリールLED55が設けられており、リールLED55によって各リール2L、2C、2Rの各図柄を独立して照射することができ、これによりリールの視認性を向上することができる。
電源ボックス100には、設定を変更する設定キースイッチ37と、通常時にはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更する際には後述する内部抽選の当選確率の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38と、電源のオンオフをする電源スイッチ39と、が設けられている。
なお、本実施形態では、スロットマシン1は、設定値に応じてメダル払出率(所謂、機械割)の期待値が異なる。ここで、メダル払出率とは、投入したメダル数に対する払い出されたメダル数の割合である。例えば、メダルを1000枚投入し、1000枚分のゲームが終了した際に1100枚のメダルが払い出されていた場合、メダル払出率は110%となる。当然、投入したメダル数よりも払い出されたメダル数が多い方(メダル払出率が100%以上)が遊技者にとって有利な状態であるということとなる。
[設定値について]
本実施形態のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選、ナビストック抽選等において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち、設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。なお、設定値は1、3、6や、1、4、H(High)等の3段階や、1〜7の7段階で設定してもよく、6段階に限定する必要はない。
なお、本実施形態では、いずれの設定値が設定されている場合でも、メイン制御部41が行う内部抽選の当選確率は共通であり、設定値に応じてサブ制御部91が行う後述のナビストック抽選、上乗せ抽選の当選確率として異なる当選確率を用いることによりメダルの払出率が変わる構成であるが、メイン制御部41が行う抽選の当選確率、サブ制御部91が行う抽選の当選確率の少なくとも一方または双方の当選確率を設定値に応じて変更することで、メダルの払出率が変わる構成であればよい。
設定値を変更するためには、まず、前面扉1bが開放された状態で、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONすると、設定値表示器24にメイン制御部41の図示しないRAMから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態(設定変更モード)に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFされると、確定した表示値(設定値)がRAMに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。なお、前面扉1bが開放されていなければ設定値を変更できないようにして、前面扉1bが開放されていない状態での不正な設定変更を防止してもよい。すなわち、前面扉1bの開放と設定キースイッチ37をオン状態にする操作と電源スイッチ39の操作とを設定変更状態の開始条件としてもよい。なお、この場合、設定キースイッチ37がオフ状態になるまで前面扉1bの開閉に関わらず設定値変更状態が維持されるようにしてもよい。すなわち、前面扉1bの開放を設定変更状態の開始条件とした場合であっても前面扉1bの開閉を設定変更状態の終了条件にしなくてもよい。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で前面扉1bを開放して設定キースイッチ37をON状態とすればよい。このような状況で設定キースイッチ37をON状態とすると、設定値表示器24にRAMから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態(設定確認モード)に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をOFF状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。なお、設定値確認状態も設定値変更状態と同様に、前面扉1bが開放されていなければ設定値を変更できないようにして前面扉1bが開放されていない状態での不正な設定確認を防止してもよい。すなわち、前面扉1bの開放と設定キースイッチ37をオン状態にする操作とを設定確認状態の開始条件としてもよい。また、前面扉1bの開放を設定値確認状態の開始条件とした場合であっても前面扉1bの開閉を設定値確認状態の終了条件にしなくてもよい。
ホッパーユニット34は、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34aと、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34bと、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34cと、から構成されている。
また、ホッパータンク34aから溢れたメダルを貯留するオーバーフロータンク35がホッパータンク34aと隣接して設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留された所定の数のメダルを検出可能な高さに設けられた左右に離間する一対の導電部材からなる満タンセンサ35aが設けられている。満タンセンサ35aは、導電部材がオーバーフロータンク35内に貯留されたメダルに接触して導電することで、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったこと、すなわち、オーバーフロータンク35が満杯状態となったことを検出することができる。
また、スロットマシン1は、内部に外部出力基板1000を備えており、外部出力基板1000から外部装置に信号を出力する。
各リール(左リール2L、中リール2C、右リール2R)には、複数種類の図柄が配列されており、遊技者は、透視窓3を介して、各リールで縦に3つずつの図柄、すなわち、3×3の図柄を視認することができる。なお、視認することができる図柄数は、これに限られず、各リールで少なくとも一つ以上の図柄を視認することができれば良い。
各リール2L、2C、2Rの外周部には、図3に示すように、「黒7」、「網7」、「白7」、「白BAR」、「黒BAR」、「リプレイ」、「ベル」、「オレンジ」、「スイカ」、「チェリー」といった互いに識別可能な複数種類の図柄がそれぞれ所定の順序で合計21個ずつ描かれている。
なお、上述の複数種類の図柄は図3では平面上で表しているが、上述の通り、実際には各リールは円筒型であるため、20番目の図柄の次には0番目の図柄が配置されていることとなる。また、上述の複数の図柄の配列及び種類は一例であり、任意に設定することができる。
以下の説明において、N番の図柄からN+M番の図柄の部分について説明する場合、「Mコマ」と表現する。すなわち、例えば左リール2Lの10番の「黒7」から5コマ以内、と表現した場合、左リール2Lの10番の「黒7」から14番の「オレンジ」までの図柄を意味する。
各リール2L、2C、2Rは、それぞれ対応して配置されたリールモータ32L、32C、32Rによって反時計回り(図1では図面上部から下部に向かう方向)に回転し、これにより透視窓3を介して複数種類の図柄が連続的に表示されることとなる。本実施形態では、各リール2L、2C、2Rは、対応して配置されたストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されてから最大190ms遅延して回転を停止する。リールが停止するまでの遅延時間はこれに限られず、ゲーム性を向上するために190ms以上遅延して回転を停止しても良い。
なお、各リール2L、2C、2Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄数)=1680コマ分の図柄を変動させる。このため、各リール2L、2C、2Rは、190msの間で最大で4コマの図柄を引き込むことができる。すなわち、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作された際に停止する図柄は、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作された際に表示されていた図柄から4コマ先にある図柄(合計5コマ分の図柄)のうちのいずれかである。
例えば、左リール2Lの10番の「黒7」が透視窓3の下段に表示された際にストップスイッチ8Lが操作された場合、左リール2Lの下段には、左リール2Lの10番の「黒7」から14番の「オレンジ」までのいずれかの図柄が停止することとなる。なお、透視窓3には、10番から12番までの「黒7・リプレイ・ベル」、11番から13番までの「リプレイ・ベル・スイカ」、12番から14番までの「ベル・スイカ・オレンジ」、13番から15番までの「スイカ・オレンジ・リプレイ」、14番から16番までの「オレンジ・リプレイ・ベル」のいずれかが表示結果として導出される。
このため、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかが操作された際に、そのストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とすると、停止するリールは、基準の図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができる。よって、リール2L、2C、2Rは、それぞれストップスイッチ8L、8C、8Rのうちいずれかが操作された際、そのストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ラインに表示させることができる。
ここで、入賞ラインとは、透視窓3を介して表示される3×3コマのうち、図柄の組み合わせが揃った際に入賞が発生するラインを意味する。本実施形態では、入賞ラインは、図4に示すように、透視窓3を介して表示される各リール2L、2C、2Rの各コマを、左リール上段2Lt、左リール中段2Lm、左リール下段2Lb、中リール上段2Ct、中リール中段2Cm、中リール下段2Cb、右リール上段2Rt、右リール中段2Rm、右リール下段2Rb、とすると、左リール上段2Lt、中リール中段2Cm、右リール下段2Rb、を通る斜めのラインである入賞ラインL1と、各リールの上段(2Lt、2Ct、2Rt)を結ぶ平行なラインである入賞ラインL2と、各リールの中段(2Lm、2Cm、2Rm)を結ぶ平行なラインである入賞ラインL3と、各リールを斜め右上(2Lb、2Cm、2Rt)に結ぶ斜めのラインである入賞ラインL4と、からなる。上述のようにストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されて各リール2L、2C、2Rが全て停止し、有効な入賞ラインL1〜L4のうちいずれかで役に応じた図柄の組み合わせ揃うと入賞が発生する。
本実施形態では、入賞ラインが4ライン有効である場合について説明するが、これに限られず、例えば、左リール上段2Lt、中リール中段2Cm、右リール上段2Rt、を変則的に結ぶラインを有効にしても良く、入賞ラインL3のみの1ライン構成にしても良い。
役に応じて入賞ラインに揃う図柄の組み合わせは、任意に設定することが可能であり、同一図柄の組み合わせであっても良く、異なる図柄の組み合わせであっても良い。入賞が発生する役は、大きく分けてメダルの払い出しを伴う役(以下、小役とする)、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始することができる役(以下、再遊技役とする)、遊技者にとって有利な遊技状態(有利遊技状態)への移行を伴う役(以下、特別役とする)、に区分される。なお、以下の説明では、小役と再遊技役を総じて一般役とも称する。
なお、本実施形態では、メダルの払い出し有無に関わらず、入賞ラインに導出された表示結果に応じて遊技者に所定の価値を付与することを入賞とする。すなわち、遊技状態が移行したゲームにおける取りこぼし表示結果(小役が当選したゲームでその小役が揃わなかった時の表示結果)が導出されることも入賞であり、メダルの払い出しを伴わない特別役、再遊技役に応じた図柄の組み合わせが導出されることも入賞とする。
本実施形態では、有利遊技状態であるBB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス)への移行を伴う特別役は、図5に示すように、「白7」、「白7」、「白7」が入賞ラインに揃うことで入賞が発生するBB(ビッグボーナス)、「黒7」、「黒7」、「網7」又は「網7」、「網7」、「黒7」が入賞ラインに揃うことで入賞が発生するRB(レギュラーボーナス)の2種類からなる。
なお、特別役は、上述の組み合わせ、種類に限られず、任意に設定することが可能である。例えば、「黒7」、「白7」、「網7」が入賞ラインに揃うことで入賞が発生するBBのみであっても良く、複数種類のBB、複数種類のRBであっても良い。
また、ボーナスの種類にCB(チャレンジボーナス)を加えても良い。この場合、CB図柄が入賞ラインに揃うことで入賞が発生すると、CT(チャレンジタイム)状態に移行する。CT状態においては、いずれかの役の入賞の発生を許容するか否かを決定する通常の内部抽選処理において小役が当選していなくても、リール制御の制限によって小役に入賞することが許容される。具体的には、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作してから所定の時間(75ms(通常は190ms))内にリール2L、2C、2Rが停止する制御が行われる。CB状態は、このようなCT状態に終了条件が成立するまで(メダルの払い出し枚数が254枚以上となるまで)繰り返し移行されることで実現される。
図5に示す特別役は、内部抽選処理において当選し、いずれかの入賞ラインで図柄が揃うことで入賞が発生し、特別役の入賞が発生すると遊技状態はボーナス状態(ビッグボーナス、レギュラーボーナス)へと移行する。
ボーナス状態は、所定の条件で終了する。本実施形態では、BBは、メダルの払い出しが361枚以上になった時点で終了するものとし、RBは、いずれかの小役の入賞が4回発生するか、又はボーナス状態で12ゲーム消化した時点で終了するものとする。終了条件は上述の条件に限らず、メダル払出率等の設計に従って任意に変更しても良いが、BBは最高でも466枚以上の払い出しを終了条件とすることが好ましい。
また、実質的には、ボーナス状態は、ビッグボーナス状態とレギュラーボーナス状態に区分される。RBの入賞に起因して開始されるレギュラーボーナス状態は、上述の通りいずれかの小役の入賞が4回発生するか、又は12ゲーム消化した時点で終了するが、BBの入賞に起因して開始されるビッグボーナス状態は、メダルの払い出し枚数の条件を満たすまでレギュラーボーナス状態の移行を繰り返す。すなわち、ビッグボーナス状態は、「1セットのレギュラーボーナス状態の終了後、ビッグボーナス状態の終了条件を満たしていない場合、図柄を介すことなく再度レギュラーボーナス状態に移行する制御がなされる状態」であるとも言える。
また、ビッグボーナス状態において、レギュラーボーナス状態へ移行する場合、図柄を介してレギュラーボーナス状態へ移行するようにしても良い。この場合、JACIN図柄(レギュラーボーナス状態への移行を伴う図柄)の入賞後にレギュラーボーナス状態へ移行することとなる。
なお、本実施形態では、特別役としてSB(シングルボーナス)を含む。SBは、「オレンジ・黒7・オレンジ」が入賞ラインに揃うことで入賞が発生する。SBの入賞が発生すると、遊技状態はSB状態に移行し、1ゲーム消化すると終了、すなわち、SB状態に移行する前の遊技状態に移行する。
次に一般役について説明する。本実施形態では、一般役は、図5に示すように、再遊技役として通常リプレイ、昇格リプレイ、突入リプレイ、転落リプレイ、複数種類の制御リプレイを含み、メダルの払い出しを伴う小役として複数種類のベル、スイカ、チェリー、1枚役、を含む。
本実施形態では、再遊技役としてのリプレイは数種類あり、遊技状態移行の契機として用いられる。リプレイの種類は、通常リプレイ、昇格リプレイ、突入リプレイ、転落リプレイ、制御リプレイ、の5種類である。
通常リプレイは、いずれかの入賞ラインに「リプレイ・リプレイ・リプレイ」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。昇格リプレイは、いずれかの入賞ラインに「リプレイ・リプレイ・ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。突入リプレイは、いずれかの入賞ラインに「リプレイ・リプレイ・チェリー」又は「リプレイ・リプレイ・白7」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。転落リプレイは、いずれかの入賞ラインに「ベル・チェリー・ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。
通常リプレイ、昇格リプレイ、突入リプレイ、転落リプレイが入賞すると、自動的にリプレイが入賞したゲームにおける賭数と同値の賭数が設定され、新たに賭数を設定することなく次のゲームを開始することができる。また、通常遊技状態において昇格リプレイが入賞すると、遊技状態は再遊技役の当選確率が上昇する有利遊技状態へと移行し、突入リプレイが入賞すると、遊技状態は所定のゲームの間再遊技役の当選確率が上昇する有利遊技状態へと移行する。一方で、昇格リプレイが入賞した後、有利遊技状態において転落リプレイが入賞すると、遊技状態は通常遊技状態へと移行(転落)する。
制御リプレイ1は、いずれかの入賞ラインに「黒BAR・黒BAR・白7」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。制御リプレイ2は、いずれかの入賞ラインに「黒BAR・白7・リプレイ」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。制御リプレイ3は、いずれかの入賞ラインに「黒BAR・リプレイ・黒BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。制御リプレイ4は、いずれかの入賞ラインに「黒BAR・黒BAR・ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。制御リプレイ5は、いずれかの入賞ラインに「白7・リプレイ・リプレイ」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。
ここで、制御リプレイ1、制御リプレイ2、制御リプレイ3、制御リプレイ4、制御リプレイ5は、昇格リプレイ、突入リプレイ、転落リプレイのいずれかを少なくとも含む再遊技役と同時に当選する複合役としてのみ当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作順に応じて入賞するリプレイの種類が異なる押し順リプレイの押し順を制御するために当選する。以下の説明では、制御リプレイ1、制御リプレイ2、制御リプレイ3、制御リプレイ4、制御リプレイ5を総じて制御リプレイと称する。
押し順リプレイとは、例えば、内部抽選処理において「通常リプレイ+昇格リプレイ+制御リプレイ1+制御リプレイ5」が当選すると、ストップスイッチ8L、8C、8Rを中、右、左の順番で操作するといずれかの入賞ラインに「リプレイ・リプレイ・ベル」が揃い、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインに「リプレイ・リプレイ・リプレイ」が揃う役のことである。
ベル1は、いずれかの入賞ラインに「any・ベル・any」又は「ベル・黒BAR・ベル」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。ベル2は、いずれかの入賞ラインに「白BAR・白7・黒BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。ベル3は、いずれかの入賞ラインに「白BAR・黒BAR・ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。ベル4は、いずれかの入賞ラインに「白BAR・黒BAR・黒BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。ベル1、ベル2、ベル3、ベル4が入賞すると、4枚のメダルが払い出される。
ここで、ベル2、ベル3、ベル4は、ベル1を含む小役と同時に当選する複合役としてのみ当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作順に応じて入賞する入賞ラインが異なる押し順ベルの押し順を制御するために当選する。
押し順ベルとは、例えば、内部抽選処理において「ベル1+ベル4」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを左、中、右の順番で操作すると中リール中段2Cmにベル図柄が停止し、「any・ベル・any」の組み合わせが3つの入賞ラインL1、L3、L4で揃い入賞が発生しているため、合計12枚(4×3)のメダルが払い出され、それ以外の順番で操作すると中リール上段2Ctにベル図柄が停止し、1つの入賞ラインL2で「any・ベル・any」の組み合わせが揃い入賞が発生しているため、4枚のメダルが払い出される役のことである。
ここで、押し順ベルや押し順リプレイのようなストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作順に応じて入賞する役や導出結果が異なる複合役を押し順役と称する。また、押し順役当選時に、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作によって最も有利な役の入賞を発生させることを、押し順の正解と称する。例えば、押し順ベル当選時に押し順を正解すると、中リール中段2Cmにベルが停止し、12枚のメダルが払い出されることとなる。
スイカは、いずれかの入賞ラインに「スイカ・スイカ・スイカ」が揃ったときに入賞が発生する。スイカが入賞すると、4枚のメダルが払い出される。チェリーは、いずれかの入賞ラインに「チェリー・白7・リプレイ」、「チェリー・黒7・リプレイ」、「チェリー・網7・リプレイ」、「チェリー・スイカ・リプレイ」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞が発生する。チェリーが入賞すると、4枚のメダルが払い出される。1枚役は、いずれかの入賞ラインに「オレンジ・黒BAR・黒7」が揃ったときに入賞が発生する。1枚役が入賞すると、1枚のメダルが払い出される。
図3に示すように、リプレイ及びベル図柄については、全てのリールにおいて5コマ以内に配置されている。すなわち、通常リプレイ、昇格リプレイ、いずれかのベルが当選した場合、遊技者は、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず(昇格リプレイは押し順を正解した場合)、通常リプレイ、昇格リプレイ、いずれかのベルを入賞させることができる。また、チェリー図柄については、中リール2Cにおいて5コマ以内に配置され、チェリー図柄又は白7については、右リール2Rにおいてそれぞれ5コマ以内に配置されている。すなわち、突入リプレイ又は転落リプレイが当選した場合、遊技者は押し順を正解すれば、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらず、突入リプレイ、転落リプレイを入賞させることができる。
一方で、スイカ、1枚役については、それぞれの図柄が全てのリールにおいて5コマ以内に配置されているわけではない。従って、スイカ、1枚役、が当選した場合、遊技者は、ストップスイッチ8L、8C、8Rを適正に操作しなければ、これらの小役を入賞させることができない。チェリーについても、図3に示すように、左リール2L上のチェリー図柄は1箇所にしか配置されていないため、遊技者はストップスイッチ8Lを適正なタイミングで操作しなければ左リール2L上にチェリー図柄を停止させることができない。一方で、中リール2C上の白7、黒7、網7、スイカ図柄と、右リール2Rのリプレイ図柄はそれぞれ5コマ以内に配置されている。従って、遊技者は左リール2L上にチェリー図柄を停止させれば、ストップスイッチ8Cの操作タイミングに依らず、チェリーを入賞させることができる。
なお、一般役は、上述のような図柄の組み合わせ、払い出し枚数に限られず、任意に設定することが可能である。例えば、スイカを2種類に区分し、平行スイカ、斜めスイカとしても良く、チェリーを2種類に区分し、チェリーA、チェリーBとしても良い。
また、入賞ラインを中段のL3のみの1ライン構成にする場合、無効ラインで上述の図柄の組み合わせが揃うような一般役の構成にしても良い。このような構成において、例えば、左リール2Lの8番のベル、中リール2Cの7番のベル、右リール2Rの8番のベル、が無効ラインL2で揃った場合、実際に入賞ラインL3で揃う図柄は、左リール2Lの7番のリプレイ、中リール2Cの6番のチェリー、右リール2Rの7番のスイカ、であるため、入賞ラインL3に「リプレイ・チェリー・スイカ」の図柄が揃った場合には一定の払い出し(例えば9枚)を付与することで、無効ラインでベルが揃った場合でも、入賞が発生することとなる。
スロットマシン1は、詳細には、図6に示すように、遊技状態を制御する遊技制御基板40と、遊技状態に応じた演出を制御する演出制御基板90と、電気部品の駆動電源を生成する電源基板101と、から構成されている。
電源基板101は、外部からAC100Vの電源が供給され、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する各種電気部品の駆動に必要な直流電圧を生成する。生成された直流電圧は、遊技制御基板40に供給され、遊技制御基板40を介して演出制御基板90にも供給される。
また、メイン制御部41からサブ制御部91へコマンドを送信するコマンド伝送ラインと、遊技制御基板40から演出制御基板90に対して電源を供給する電源供給ラインとは、一系統のケーブル及びコネクタを介して接続されている。演出制御基板90側の各部は、上述のコマンド伝送ライン及び電源供給ラインと各基板とを接続するコネクタ同士が全て接続されている場合に動作可能となり、コマンド伝送ラインが演出制御基板90に接続されている状態でなければ、電源が供給されず動作できない。すなわち、演出制御基板90は、コマンド伝送と電源供給ラインが両方接続されて初めて動作可能となる。
また、遊技制御基板40は遊技に係る処理を実行するため、セキュリティ上、外部からアクセスできない構成とすることが好ましい。このため、遊技制御基板40と演出制御基板90は、単方向通信であり、遊技制御基板40から演出制御基板90への通信は許容されるが、演出制御基板90から遊技制御基板40への通信は許容されない。
電源基板101には、上述のホッパーモータ34bと、払出センサ34cと、設定キースイッチ37と、満タンセンサ35aと、リセット/設定スイッチ38と、電源スイッチ39と、が接続されている。
遊技制御基板40には、MAXBETスイッチ6と、スタートスイッチ7と、各ストップスイッチ8L、8C、8Rと、精算スイッチ10と、リセットスイッチ23と、ドア開放検出スイッチ25と、打止スイッチ36aと、自動精算スイッチ36bと、各リールセンサ33L、33C、33Rと、が接続され、これらの接続された各種スイッチの検出信号が入力される。また、遊技制御基板40には、電源基板101を介して、払出センサ34cと、満タンセンサ35aと、設定キースイッチ37と、リセット/設定スイッチ38と、が接続されており、これらの接続されたスイッチ等の検出信号も入力される。
また、遊技制御基板40には、クレジット表示器11と、遊技補助表示器12と、1〜3BETLED14〜16と、投入要求LED17と、スタート有効LED18と、ウェイト中LED19と、リプレイ中LED20と、BETスイッチ有効LED21と、左、中、右停止有効LED22L、22C、22Rと、設定値表示器24と、流路切替ソレノイド30と、リールモータ32L、32C、32Rと、が接続され、これらの接続された電気部品は、後述するメイン制御部41の制御に基づいて駆動する。また、遊技制御基板40には、電源基板101を介して、ホッパーモータ34bが接続されており、この電気部品も、後述するメイン制御部41の制御に基づいて駆動する。
なお、リセットスイッチ23は所定のキー操作によりエラー状態や打止状態を解除し、設定値表示器24は設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値を表示し、打止スイッチ36aは打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択し、自動精算スイッチ36bはビッグボーナス状態終了時に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択し、流路切替ソレノイド30はメダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a側又はメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替え、ドア開放検出スイッチ25は前面扉1bの開放状態を検出する。上述の各部は前面扉1bの内側に設けられている。
遊技制御基板40は、メイン制御部41と、乱数発生回路42と、サンプリング回路43と、スイッチ検出回路44と、モータ駆動回路45と、ソレノイド駆動回路46と、LED駆動回路47と、電断検出回路48と、リセット回路49と、を備えている。
メイン制御部41は、例えば、CPU41aと、RAM41bと、ROM41cと、I/O41dと、から構成されている。ROM41cには、制御プログラムが記憶されており、RAM41bがこの制御プログラムを読み込み、CPU41aは制御プログラムに従って遊技の進行に関する各種処理を実行し、遊技制御基板40に搭載された各回路を制御する。
RAM41bには、遊技の進行に従って、当選した役を示す当選フラグや現在の遊技状態を示す遊技状態フラグ等のデータが記憶される。役の入賞が発生するか否かは、ゲーム開始時のメイン制御部41の抽選によって決定されているが、この抽選は遊技状態フラグを基に実行され、抽選の結果が当選フラグとして記憶される。抽選の対象となる役は、図5に示す役から構成されており、以下では、この抽選対象役について説明する。
一般役は、メイン制御部41の抽選において当選する際、複数の一般役を含む複合役の一部として当選する場合がある。このような複合役は、複数の一般役から構成されているものの、メイン制御部41の抽選において当選すると、1つの当選フラグとして設定される。本実施形態では、抽選の対象となる役(抽選対象役)は複合役を含み、図7に示すように、例えば「BB+スイカ」等、特別役と少なくとも一つ以上の一般役が同時に当選する役(以下、同時当選役とする)と、例えば「チェリー+1枚役」等、複数の一般役が同時に当選する複合役と、例えば「RB」や「チェリー」等、特別役又は一般役が単独で当選する役(以下、単独役とする)と、を含むものとする。抽選対象役として設定されている小役は、「ベル1+スイカ+チェリー(中段ベル)」、「ベル1+ベル4(押し順ベル1)」、「ベル1+ベル3(押し順ベル2)」、「ベル1+ベル2(押し順ベル3)」、「ベル1(押し順ベル4)」、「ベル1+ベル3+ベル4(押し順ベル5)」、「スイカ」、「スイカ+1枚役」、「チェリー」、「チェリー+1枚役」、「1枚役」、である。
「中段ベル」は、ベル1とスイカ及びチェリーが同時に当選する複合役であり、「中段ベル」が当選すると、中段の入賞ラインL3で「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容される。
「押し順ベル1」は、ベル1とベル4が同時に当選する複合役であり、「押し順ベル1」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを左、中、右の順番で操作すると中リール中段2Cmにベル図柄が停止し、斜めの入賞ラインL1、L4のいずれかで「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作すると、上段の入賞ラインL2で「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容される。すなわち、「押し順ベル1」の正解の押し順は左、中、右である。
「押し順ベル2」は、ベル1とベル3が同時に当選する複合役であり、「押し順ベル2」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを左、右、中の順番で操作すると中リール中段2Cmにベル図柄が停止し、斜めの入賞ラインL1、L4のいずれかで「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作すると、上段の入賞ラインL2で「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容される。すなわち、「押し順ベル2」の正解の押し順は左、右、中である。
「押し順ベル3」は、ベル1とベル2が同時に当選する複合役であり、「押し順ベル3」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを中、左、右又は中、右、左の順番で操作すると中リール中段2Cmにベル図柄が停止し、斜めの入賞ラインL1、L4のいずれかで「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作すると、上段の入賞ラインL2で「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容される。すなわち、「押し順ベル3」の正解の押し順は中、左、右又は中、右、左である。
「押し順ベル4」は、ベル1が当選する単独役であり、「押し順ベル4」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを右、左、中の順番で操作すると中リール中段2Cmにベル図柄が停止し、斜めの入賞ラインL1、L4のいずれかで「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作すると、上段の入賞ラインL2で「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容される。すなわち、「押し順ベル4」の正解の押し順は右、左、中である。
「押し順ベル5」は、ベル1とベル3とベル4が同時に当選する複合役であり、「押し順ベル5」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを右、中、左の順番で操作すると中リール中段2Cmにベル図柄が停止し、斜めの入賞ラインL1、L4のいずれかで「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作すると、上段の入賞ラインL2で「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果の導出が許容される。すなわち、「押し順ベル5」の正解の押し順は右、中、左である。
以下の説明では、「押し順ベル1」、「押し順ベル2」、「押し順ベル3」、「押し順ベル4」、「押し順ベル5」、を総じて「押し順ベル」と称し、斜めの入賞ラインL1、L4のいずれかで「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果を「正解ベル」、上段の入賞ラインL2で「ベル・ベル・ベル」が揃う表示結果を「不正解ベル」と称する。
「スイカ」は、スイカが単独で当選する場合の小役であり、「スイカ+1枚役」は、スイカと1枚役が複合して当選する複合役である。「スイカ」が当選すると、斜めの入賞ライン(L1、L4)でスイカが揃う表示結果(以下、斜めスイカとする)の導出が許容され、「スイカ+1枚役」が当選すると、平行な入賞ライン(L2、L3)でスイカが揃う表示結果(以下、平行スイカとする)の導出が許容される。
「チェリー」は、チェリーが単独で当選する場合の小役であり、「チェリー+1枚役」は、チェリーと1枚役が複合して当選する複合役である。「チェリー」が当選すると、優先して左リール2Lの上段又は下段にチェリーが停止して揃う表示結果(以下、角チェリーとする)の導出が許容され、「チェリー+1枚役」が当選すると、優先して左リール中段2Lmにチェリーが停止して揃う表示結果(以下、中段チェリーとする)の導出が許容される。また、1枚役は、1枚役が単独で当選する場合の小役である。
すなわち、遊技者は、平行スイカが導出されると当選フラグが「スイカ+1枚役」を含むものであったこと、斜めスイカが導出されると当選フラグが「スイカ」を含むものであったこと、角チェリーが導出されると当選フラグが「チェリー」を含むものであったこと、中段チェリーが導出されると当選フラグが「チェリー+1枚役」を含むものであったこと、を判断することができる。
また、図8(A)に示すように、抽選対象役として設定されている再遊技役は、「通常リプレイ」、「押し順昇格リプレイ1」、「押し順昇格リプレイ2」、「押し順昇格リプレイ3」、「押し順昇格リプレイ4」、「押し順維持リプレイ1」、「押し順維持リプレイ2」、「押し順維持リプレイ3」、「押し順突入リプレイ1」、「押し順突入リプレイ2」、である。なお、上述の抽選対象役は名称であり、役構成については以下で詳細に説明する。
図8(B)に示すように、「押し順昇格リプレイ1」は、通常リプレイと昇格リプレイと転落リプレイと制御リプレイ5とが同時に当選する複合役であり、「押し順昇格リプレイ1」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを中、左、右の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・リプレイ(通常リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される。
「押し順昇格リプレイ2」は、通常リプレイと昇格リプレイと制御リプレイ1と制御リプレイ5とが同時に当選する複合役であり、「押し順昇格リプレイ2」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを中、右、左の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・リプレイ(通常リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される。
「押し順昇格リプレイ3」は、通常リプレイと昇格リプレイと制御リプレイ2と制御リプレイ5とが同時に当選する複合役であり、「押し順昇格リプレイ3」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを右、左、中の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・リプレイ(通常リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される。
「押し順昇格リプレイ4」は、通常リプレイと昇格リプレイと制御リプレイ3と制御リプレイ5とが同時に当選する複合役であり、「押し順昇格リプレイ4」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを右、中、左の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・リプレイ(通常リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される。
ここで、「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果が導出されると、有利遊技状態へと移行する一方で、「リプレイ・リプレイ・リプレイ(通常リプレイ)」が揃う表示結果が導出されても遊技状態は移行しない。すなわち、「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される押し順が、各押し順昇格リプレイ1〜4の正解の押し順となる。
「押し順維持リプレイ1」は、昇格リプレイと突入リプレイと転落リプレイと制御リプレイ3と制御リプレイ4と制御リプレイ5とが同時に当選する複合役であり、「押し順維持リプレイ1」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを中、左、右又は中、右、左の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「ベル・チェリー・ベル(転落リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される。
「押し順維持リプレイ2」は、と昇格リプレイと転落リプレイと制御リプレイ1と制御リプレイ3と制御リプレイ4と制御リプレイ5とが同時に当選する複合役であり、「押し順維持リプレイ2」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを右、左、中の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「ベル・チェリー・ベル(転落リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される。
「押し順維持リプレイ3」は、昇格リプレイと転落リプレイと制御リプレイ2と制御リプレイ3と制御リプレイ4と制御リプレイ5とが同時に当選する複合役であり、「押し順維持リプレイ3」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを右、中、左の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「ベル・チェリー・ベル(転落リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される。
ここで、「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果が導出されると、有利遊技状態へと移行する一方で、「ベル・チェリー・ベル(転落リプレイ)」が揃う表示結果が導出されると遊技状態は通常遊技状態へと移行する。すなわち、「リプレイ・リプレイ・ベル(昇格リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される押し順が、各押し順維持リプレイ1〜3の正解の押し順となる。
「押し順突入リプレイ1」は、突入リプレイと転落リプレイと制御リプレイ3が同時に当選する複合役であり、「押し順突入リプレイ1」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを中、左、右又は中、右、左の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・チェリー(突入リプレイ)」又は「リプレイ・リプレイ・白7(突入リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「ベル・チェリー・ベル(転落リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される。
「押し順突入リプレイ2」は、突入リプレイと転落リプレイと制御リプレイ1とが同時に当選する複合役であり、「押し順突入リプレイ2」が当選し、ストップスイッチ8L、8C、8Rを右、左、中又は右、中、左の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「リプレイ・リプレイ・チェリー(突入リプレイ)」又は「リプレイ・リプレイ・白7(突入リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容され、それ以外の順番で操作するといずれかの入賞ラインで「ベル・チェリー・ベル(転落リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される。
ここで、「リプレイ・リプレイ・チェリー(突入リプレイ)」又は「リプレイ・リプレイ・白7(突入リプレイ)」が揃う表示結果が導出されると、有利遊技状態へと移行する一方で、「ベル・チェリー・ベル(転落リプレイ)」が揃う表示結果が導出されると遊技状態は通常遊技状態へと移行する。すなわち、「リプレイ・リプレイ・チェリー(突入リプレイ)」又は「リプレイ・リプレイ・白7(突入リプレイ)」が揃う表示結果の導出が許容される押し順が、各押し順突入リプレイ1、2の正解の押し順となる。
なお、抽選対象役は上述に限られず、任意に設定することが可能であり、例えば、抽選対象役をそれぞれの特別役、一般役そのものとしても良い。
RAM41bに記憶される遊技状態フラグは、図9に示す複数種類の遊技状態に応じた値が設定される。本実施形態では、スロットマシン1は、通常遊技状態、RT(リプレイタイム)1〜3状態、SB状態、内部中状態、ボーナス状態を含む複数種類の遊技状態に制御される。通常遊技状態は、通常の遊技状態であり、特別役が当選しておらず比較的メダル払出率の低い遊技状態である。RT1〜3状態は、通常遊技状態と比較して再遊技役の当選確率が異なる遊技状態である。SB状態は、SBに入賞した後の1ゲームにおける遊技状態であり、通常遊技状態やRT1〜3状態と比較して小役の当選確率が高い遊技状態である。内部中状態は、特別役に当選してから特別役が入賞するまでのゲームにおける遊技状態であり、ここでは既に特別役が当選しているために特別役が当選し得る役は抽選対象から除外される。ボーナス状態は、特別役の入賞の発生に伴い移行する特別遊技状態であり、メダルの払い出しを伴う小役の確率が大幅に上がることで、メダル払出率が非常に高くなる遊技状態である。
RT1状態にはボーナス状態が終了すると移行し、RT1状態においてSBが当選し、SBが入賞しなかった(以下、SBの取りこぼしという)場合に、遊技状態は通常遊技状態に移行する。
RT2状態には通常遊技状態において昇格リプレイが入賞すると移行し、RT2状態において不正解ベル又は転落リプレイが入賞するか、SBの取りこぼしが発生した場合に、遊技状態が通常遊技状態へと移行する。
RT3状態にはRT2状態において突入リプレイが入賞すると移行し、RT3状態において不正解ベルが入賞すると遊技状態は通常遊技状態へと移行する。なお、RT3状態の時にSBが入賞して移行したSB状態で1ゲーム消化すると、RT3状態の1ゲームを消化したことになる。
通常遊技状態、RT1〜3状態及び後述するSB状態において特別役が当選すると、遊技状態は内部中状態へと移行する。内部中状態において特別役の入賞が発生すると、遊技状態はボーナス状態へと移行する。
SB状態には通常遊技状態、RT1〜3状態のいずれかの時にSBが入賞すると移行し、SB状態を1ゲーム消化すると遊技状態は元の遊技状態へと移行する。なお、SB状態の時にSBが入賞するとSB状態を1ゲーム継続し、継続した1ゲームを消化すると遊技状態は元の遊技状態(最初にSB入賞した通常遊技状態やRT1〜3状態)へと移行する。また、SB状態の時に元の遊技状態であれば次の遊技状態に移行する条件が成立すると遊技状態はSB状態から次の遊技状態に直接移行する。
具体的には、元の遊技状態がRT1、2状態のいずれかの時に移行したSB状態において、SBの取りこぼしが発生すると遊技状態は通常遊技状態へと移行する。また、元の遊技状態が通常遊技状態の時に移行したSB状態において、昇格リプレイが入賞すると遊技状態はRT2状態へと移行する。また、元の遊技状態がRT2状態の時に移行したSB状態において、突入リプレイが入賞すると遊技状態はRT3状態へと移行し、転落リプレイが入賞すると遊技状態は通常遊技状態へと移行する。さらに、元の遊技状態がRT3状態の時に移行したSB状態において、不正解ベルが入賞すると遊技状態は通常遊技状態へと移行する。なお、元の遊技状態が通常遊技状態、RT1〜3状態のいずれかの時に移行したSB状態において、特別役に当選すると遊技状態は内部中状態へと移行し、特別役の入賞が発生すると遊技状態はボーナス状態へと移行する。
本実施形態のスロットマシン1は、図8(A)に示すように、再遊技役の当選確率が大幅に上昇するRT2状態又はRT3状態に制御することが可能である。RT2状態への移行の契機は、昇格リプレイの入賞であり、RT3状態への移行の契機は、突入リプレイの入賞である。通常遊技状態において昇格リプレイを入賞させるには、押し順昇格リプレイ1〜4のいずれかが当選し、さらに押し順を正解する必要があり、突入リプレイを入賞させるには、RT2状態において押し順突入リプレイ1〜2のいずれかが当選し、さらに押し順を正解する必要がある。
図6に戻り、乱数発生回路42は、パルスを発生するたびにカウントアップして値を更新するカウンタによって構成されている。サンプリング回路43は、乱数発生回路42がカウントしている数値を取得し、取得した数値をメイン制御部41に出力する。乱数発生回路42は、遊技の進行に使用される乱数の種類毎に設定され、乱数の種類毎にカウントする数値の範囲が定められている。サンプリング回路43は、CPU41aの指示に従って、乱数発生回路42が示している数値を乱数として取得する。
乱数を取得する構成は上述の構成に限られず任意である。例えば、CPU41aは、サンプリング回路43から取得した数値を基に異なるランダムカウンタを用いて、ソフトウェア処理によって各種数値を加工又は更新しても良い。なお、本実施形態においては、上述の乱数値の範囲は、16ビットの範囲、すなわち、0〜65535の範囲の値とする。
スイッチ検出回路44は、遊技制御基板40に接続されている各種スイッチから入力された検出信号を受信し、受信した検出信号をメイン制御部41に出力する。モータ駆動回路45は、メイン制御部41から出力されたモータ駆動信号を基にリールモータ32L、32C、32R等の各種モータを制御する。ソレノイド駆動回路46は、メイン制御部41から出力されたソレノイド駆動信号を基に流路切替ソレノイド30を制御する。LED駆動回路47は、メイン制御部41から出力されたLED駆動信号を基に遊技制御基板40に接続されている各種LEDや表示器を制御する。
電断検出回路48は、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出した際に、電圧低下の検出を示す電圧低下信号をメイン制御部41に出力する。リセット回路49は、電源投入時又は電源遮断時等、電源が不安定な状態において、メイン制御部41にシステムリセット信号を出力する。また、リセット回路49は、内部にウォッチドックタイマを備えており、ウォッチドックタイマがタイムアップした場合、すなわち、メイン制御部41の動作が一定時間停止した場合に、メイン制御部41にリセット信号を出力する。
なお、メイン制御部41にはバックアップ電源が供給されており、RAM41bは、記憶しているデータをバックアップすることができる。すなわち、例えば停電時等、スロットマシン1への電力供給が停止した場合、RAM41bは、記憶しているデータを所定の期間保存することができる。また、RAM41bは、起動時に診断処理が行われて正常か否かの判別がなされ、ゲームの進行状況に従って各種領域が初期化される。なお、プログラム続行に必要な領域は初期化されることはない。このため、例えばゲームの進行中に不意に停電した場合でも、クレジットの残数や遊技状態を停電前の状態に復帰させることができる。
また、制御プログラムによって、CPU41aにROM読出防止機能とバス出力マスク機能を実行させることも可能である。ROM読出防止機能は、ROM41cの記憶データの読出動作を禁止又は許可することができる機能であり、ROM41cの記憶データの読出動作が禁止されると、CPU41aはROM41cの記憶データを読み出すことができない。また、バス出力マスク機能は、外部装置等からROM41cの記憶データの読出要求があった場合、I/O41dの出力にマスクをかけることにより、外部装置等からのROM41cの記憶データの読み出しを禁止する機能である。これらの機能を実行させることで、セキュリティを向上させることができる。
メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続されている各種スイッチ等の検出信号を受信し、受信した検出信号に従って基本処理を実行する。また、メイン制御部41は、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行することもできる。本実施形態では、メイン制御部41は内部にタイマを備え、タイマが満了したこと、すなわち、一定時間(本実施形態では約0.56ms)経過したことに起因してタイマ割込処理(メイン)を実行する。
メイン制御部41は、上述の割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されており、複数の割込が発生した場合には予め設定された順序に従って割込処理を実行する。なお、割込処理の実行中に他の割込要因が発生し、実行中の割込処理が終了してもその割込要因が継続している状態である場合、実行中の割込処理が終了した時点で新たな割込が発生することとなる。
なお、タイマ割込処理の実行間隔Tは、基本処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間が設定されている。すなわち、基本処理が一巡する時間T1とタイマ割込処理(メイン)の実行時間T2との関係は、T1+T2<Tである。このため、メイン制御部41は繰り返し基本処理を実行するが、タイマ割込処理(メイン)が実行される間、少なくとも一度は基本処理を実行できることとなる。
演出制御基板90には、液晶表示器51と、演出効果LED52と、スピーカ53、54と、演出用スイッチ56と、リールLED55と、が接続され、これらの演出装置は、後述するサブ制御部91の制御によって駆動される。
なお、本実施形態では、演出制御基板90が備えるサブ制御部91が、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55、等の演出装置の出力の制御を行う構成とするが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行う出力制御部を演出制御基板90又は他の基板に搭載しても良い。この構成を採用する場合、サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを求め、出力制御部は、その出力パターンに基づいて演出装置の出力制御を行う。このようにすることで、サブ制御部91と出力制御部の両方で演出装置の出力制御を行うことができるようになる。
また、本実施形態では、スロットマシン1は、演出装置として上述の液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、演出用スイッチ56を備える構成であるが、これに限られず、他の演出装置を採用することもでき、また、必ずしも上述の演出装置を備えている必要はない。すなわち、上述の各演出装置は、概ねゲーム性向上のために設けられる装置であり、スロットマシン1の動作に影響はない。このため、例えば、機械的に駆動する所謂役モノや、擬似的なリール、立体表示可能な液晶表示器等、様々な演出装置を採用することが可能である。ただし、本実施形態では、スロットマシン1はナビ演出が実行可能な報知期間となるアシストタイム(以下、ATとする)に演出状態を制御可能であるため、少なくとも上述のナビ演出を実行可能な演出装置を備えている必要がある。
演出制御基板90は、サブ制御部91と、表示制御回路92と、LED駆動回路93と、音声出力回路94と、リセット回路95と、スイッチ検出回路96と、時計装置97と、電断検出回路98と、を備えている。
サブ制御部91は、メイン制御部41と同様に、例えば、CPU91aと、RAM91bと、ROM91cと、I/O91dと、から構成されている。CPU91aは、メイン制御部41のCPU41aと同様に、制御プログラムに従って各種処理を実行する。サブ制御部91は、遊技制御基板40から出力されるコマンドを受信し、受信した信号を基に、各種回路の制御等、演出を行うための各種の制御を実行する。
表示制御回路92は、サブ制御部91から出力された表示制御信号を基に液晶表示器51の表示制御を行う。LED駆動回路93は、サブ制御部91から出力されたLED駆動信号を基に演出効果LED52、リールLED55等の駆動制御を行う。音声出力回路94は、サブ制御部91から出力された音声出力信号を基にスピーカ53、54の音声出力制御を行う。
リセット回路95は、電源投下時又は初期化命令が一定時間入力されていない場合に、サブ制御部91にリセット信号を出力する。スイッチ検出回路96は、演出制御基板90に接続されている、例えば演出用スイッチ56のスイッチから入力された検出信号を受信し、受信した検出信号をサブ制御部91に出力する。時計装置97は、日付情報と時刻情報を含む時間情報をサブ制御部91に出力する。電断検出回路98は、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出した際に、電圧低下の検出を示す電圧低下信号をサブ制御部91に出力する。
なお、リセット回路95は、遊技制御基板40が備えるリセット回路49よりもリセット信号を解除する電圧が低く定められている。このため、サブ制御部91は、電源投下時において、メイン制御部41よりも早く起動することができる。一方、電断検出回路98は、遊技制御基板40が備える電断検出回路48よりも電圧低下信号を出力する電圧が低く定められている。このため、サブ制御部91は、電断時において、メイン制御部41よりも遅い段階で停電を検知し、電断処理を実施することとなる。
サブ制御部91は、メイン制御部41と同様に割込機能を備えており、メイン制御部41からコマンドを受信すると割込を発生させて、メイン制御部41が出力したコマンドを受信してバッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41とは異なり、割込処理の実行中でも他の割込を禁止するように設定されておらず、コマンド受信割込処理を最優先で実行するように設定されている。すなわち、サブ制御部91は、コマンドの受信に基づく割込が発生した場合、タイマ割込処理(サブ)の実行中であっても、タイマ割込処理(サブ)に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、タイマ割込処理(サブ)の契機となる割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行する。
また、サブ制御部91にも、バックアップ電源が供給されており、RAM91bは、停電時においても記憶しているデータを所定の期間保持することができる。
なお、本実施形態では、サブ制御部91は、遊技状態をAT状態に制御可能である。サブ制御部91は、AT状態に移行し押し順役が当選すると、正解の押し順を報知する。本実施形態では、サブ制御部91は液晶表示器51を介して演出を実行することで遊技者に正解の押し順を報知するが、これに限られず、スピーカ53、54を介して音声等で報知しても良く、左中右停止有効LED22L、22C、22Rの点灯制御によって報知しても良い。
ここで、AT状態ではない遊技状態においては、遊技者は当選役や正解の押し順等を判断できないため、当選役に応じた押し順操作によって遊技状態を移行させることは難しい。しかしながら、AT状態に移行すると、押し順昇格リプレイ1〜4のいずれかが当選したことに応じてサブ制御部91が正解の押し順を報知するため、遊技者は昇格リプレイを入賞させてRT2状態に移行させることができ、さらにRT2状態において押し順突入リプレイ1〜2のいずれかが当選したことに応じてサブ制御部91が正解の押し順を報知するため、遊技者は突入リプレイを入賞させてRT3状態に移行させることができる。このように遊技状態が移行することで、再遊技役の当選確率が大幅に上昇し、さらに押し順ベルが当選してもサブ制御部91によって押し順が報知されるため、メダルを消費することなく、押し順ベルの押し順を正解することでメダルを増やしながらゲームを消化することができる。なお、本実施形態では、AT状態においてRT3状態以外の遊技状態のメダルの平均純増数が1以上、RT3状態に移行したときのメダルの平均純増数が2以上となるように押し順ベルの当選率等が予め設定されている(図7参照)。
また、本実施形態では、AT状態ではない状態で押し順昇格リプレイが当選したゲームにおいて、第1停止(遊技者が初めに停止させるリール)が左リール2L以外であった場合、サブ制御部91はペナルティを付与する。具体的には、サブ制御部91は、AT状態に制御していないゲームにおいて押し順昇格リプレイが当選し、第1停止が左リール2L以外であった場合、スピーカ53、54を介して警報音を発し、RAM91bに規制フラグを設定する。サブ制御部91は、規制フラグが設定されているゲームにおいては、AT抽選を行わない。本実施形態では、規制フラグは5ゲーム間設定されるものとする。
このため、本実施形態に係るスロットマシン1には、第1停止は左リール2Lから行うように注意を促す表示がされている。よって、以下の説明では、遊技者は液晶表示器51にナビ演出が実行されない限り、左リール2Lから停止操作をするものとして説明する。
遊技者が左リール2Lから停止操作をしている限り、押し順昇格リプレイが当選しても押し順が正解して昇格リプレイが入賞することはない。
なお、本実施形態では、AT状態は、RAM91b設定されているATゲーム数カウンタのゲーム数が0になったときに終了する。なお、AT状態は、ATゲーム数カウンタのゲーム数が0になったときに終了するが、これに限られない。例えば、押し順ベルの押し順不正解時に終了したりしても良い。
以上が、スロットマシン1の詳細な構成である。
次に、メイン制御部41が実行する処理について説明する。
スロットマシン1は、一般的に、賭数の設定、スタートスイッチ7の操作、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作、各リール2L、2C、2Rの停止、メダルの払い出し、とゲームが進行する。このようなゲームの進行状況に合わせて、メイン制御部41は、図10に示すようにゲーム処理を実行する。
メイン制御部41は、ゲーム処理を開始すると、BET処理(ステップSa1)、内部抽選処理(ステップSa2)、リール回転処理(ステップSa3)、入賞判定処理(ステップSa4)、払出処理(ステップSa5)、ゲーム終了時処理(ステップSa6)、を順次実行し、ゲーム終了時処理が終了すると、再度BET処理に戻る。
メイン制御部41は、ステップSa1におけるBET処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、遊技状態に応じた規定の賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作されるとゲームを開始させる。
メイン制御部41は、ステップSa2における内部抽選処理では、上述のスタートスイッチ7の検出時と同時に内部抽選用の乱数値に基づいて抽選を行い、いずれかの役の入賞を許容するか否かを判別し、当選した役を示す当選フラグをRAM41bに設定する。メイン制御部41は、内部抽選処理において、当選した役をそれぞれフラグとして示す当選フラグ、ボーナスに当選している場合はボーナスの種類、及びメイン制御部41で決定する演出の種類(例えば、フリーズ演出)等の情報を特定可能な内部当選コマンドをサブ制御部91に送信する。
メイン制御部41は、ステップSa3におけるリール回転処理では、各リール2L、2C、2Rを回転させ、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された際に、対応するリールの回転を停止させる。
メイン制御部41は、ステップSa4における入賞判定処理では、全てのリール2L、2C、2Rの回転が停止した際に、各リール2L、2C、2Rに導出された表示結果(導出結果)に応じて入賞を発生させるか否かを判別する。メイン制御部41は、入賞判定処理において、導出結果を特定可能な入賞判定コマンドをサブ制御部91に送信する。
メイン制御部41は、ステップSa5における払出処理では、上述の入賞判定処理において入賞を発生させると判別された場合に、その入賞に応じてメダルを払い出す必要がある場合、クレジットの加算やメダルの払い出し等を行う。
メイン制御部41は、ステップSa6におけるゲーム終了時処理では、次のゲームに備えて遊技状態を設定する。
よって、上記のゲーム処理では、リールの回転を停止した後、いずれかの役の入賞が発生しなかった場合、払い出し等が実行されず、遊技状態の更新もされずに1ゲームが終了する。また、いずれかの役の入賞が発生した場合、小役の入賞や通常リプレイの入賞が発生したときには、払い出し等が実行され、遊技状態の更新がされずに1ゲームが終了する。また、BB、RB、SB、通常リプレイ以外の再遊技役(昇格リプレイ、突入リプレイ、転落リプレイ、制御リプレイ)の入賞が発生したときには、払い出し等が実行されず、遊技状態が更新されて1ゲームが終了する。なお、いずれかの役の入賞が発生したか否かに関わらず、特定役に内部当選している場合には、遊技状態が更新されて1ゲームが終了する。また、例えば、ボーナス状態や有利RT状態の終了後に新たなボーナス状態や有利RT状態に移行することなく所定のゲーム数を消化した場合には、いずれかの役の入賞が発生したか否かに関わらず、遊技状態を更新させて1ゲームを終了させることも可能である。
この結果、本実施形態では、各リール2L、2C、2Rに表示結果が導出されることにより1ゲームが終了している。
また、メイン制御部41は、ゲーム処理では、ゲームの進行に従って必要がある場合は、サブ制御部91に対するコマンドを生成し、コマンド伝送ラインを介して生成したコマンドをサブ制御部91に送信する。サブ制御部91は、受信したコマンドに従って各演出装置の制御やAT状態への移行の抽選等を行う。
上述で説明した特別役及び一般役は、内部抽選処理において当選し、RAM41bに当選フラグが設定されていなければ入賞させることができない。本実施形態では、内部抽選処理における各抽選対象役の当選確率は、設定値及び遊技状態によって異なる。すなわち、設定値が1〜6のいずれかの値かに加え、遊技状態が後述する通常遊技状態であるか、RT1〜3状態のいずれかであるか、内部中状態であるか、ボーナス状態であるか、によって異なる抽選テーブルを基に抽選を行う。
遊技状態は、RAM41bに遊技状態フラグとして設定されている。このため、メイン制御部41は、RAM41bの遊技状態フラグを参照することで、現在の遊技状態を判別することができる。なお、通常遊技状態及びRT1〜3状態は、同一の遊技状態フラグとして設定されている。このため、通常遊技状態及びRT1〜3状態を判別するには、RAM41bのRTフラグの値を参照する必要がある。RTフラグには、例えば、通常遊技状態の場合は0、RT1状態の場合は1、等と値が設定されている。
抽選対象役は、図7、図8(A)に示すように、各遊技状態に応じた抽選テーブルに従って設定されている。すなわち、抽選対象役や判定値数は、通常遊技状態、SB状態、RT1〜3状態、内部中状態、ボーナス状態に応じて異なる。
通常遊技状態、RT1〜3状態、SB状態では、「BB」、「BB+スイカ」、「BB+スイカ+1枚役」、「BB+チェリー」、「BB+チェリー+1枚役」、「BB+1枚役」、「RB」、「RB+スイカ」、「RB+スイカ+1枚役」、「RB+チェリー」、「RB+チェリー+1枚役」、「RB+1枚役」、「SB」、「中段ベル」、「押し順ベル1」、「押し順ベル2」、「押し順ベル3」、「押し順ベル4」、「押し順ベル5」、「スイカ」、「スイカ+1枚役」、「チェリー」、「チェリー+1枚役」、「1枚役」が抽選対象役として設定されている抽選テーブルを基に内部抽選処理を行う。なお、本実施形態のSB状態では、図7に示すように、通常遊技状態やRT1〜3状態よりも「押し順ベル1」の判定数値が1だけ大きくなっている。
内部中状態では、「中段ベル」、「押し順ベル1」、「押し順ベル2」、「押し順ベル3」、「押し順ベル4」、「押し順ベル5」、「スイカ」、「スイカ+1枚役」、「チェリー」、「チェリー+1枚役」、「1枚役」が抽選対象役として設定されている抽選テーブルを基に内部抽選処理を行う。
ボーナス状態では、「中段ベル」、「スイカ」、「スイカ+1枚役」、「チェリー」、「チェリー+1枚役」、「1枚役」が抽選対象役として設定されている抽選テーブルを基に内部抽選処理を行う。
さらに、通常遊技状態の抽選テーブルでは再遊技役として、「通常リプレイ」、「押し順昇格リプレイ1」、「押し順昇格リプレイ2」、「押し順昇格リプレイ3」、「押し順昇格リプレイ4」、が抽選対象役に設定されている。
RT1状態及びRT3状態の抽選テーブルでは再遊技役として、「通常リプレイ」のみが抽選対象役に設定されている。RT2状態の抽選テーブルでは再遊技役として、「通常リプレイ」、「押し順維持リプレイ1」、「押し順維持リプレイ2」、「押し順維持リプレイ3」、「押し順突入リプレイ1」、「押し順突入リプレイ2」、が抽選対象役に設定されている。
なお、SB状態の抽選テーブルでは再遊技役として、元の遊技状態(通常遊技状態、RT1〜3状態)の抽選テーブルに設定された再遊技役がそのまま抽選対象役に設定されており、判定数値も元の遊技状態の抽選テーブルと同じ値が設定されている。すなわち、SB状態の抽選テーブルは、元の遊技状態の抽選テーブルに依存して設定されている。
なお、図7、図8(A)に示している数値は抽選対象役が当選する判定値であり、この判定値を基に内部抽選処理が行われる。判定値の分母は、65536(2の16乗)に設定されている。すなわち、抽選対象役の当選確率は、判定値数/65536となる。また、図7、図8(A)に示している判定値は、設定値が1である場合の判定値とするが、これに限られない。上述のように設定値に従ってメダル払出率が変動するように設計するには、例えば、設定値が大きくなるにつれて同時当選役の判定値を増加させるようにすれば良い。
なお、本実施形態では、特別役と一般役が同時に当選している場合、一般役が優先して入賞するように制御される。すなわち、例えば「BB+スイカ」が当選した場合、そのゲームにおいては、いずれかの入賞ラインにスイカ図柄が揃う制御となる。
また、一般役(小役や再遊技役)の当選フラグは、その当選フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効となり、次ゲームでは無効となる。一方で、特別役の当選フラグは、その当選フラグが設定されたゲームから特別役が入賞するまで有効とされ、その特別役が入賞したゲームで無効となる。すなわち、一般役の場合、当選したゲームで揃えなければメダルの払い出しを伴う入賞が発生することはないが、特別役の場合は、当選したゲームで揃えることができなくても、当選フラグが無効となることはないため、特別役が当選したゲーム以降のゲームであっても入賞させることができる。このため、特別役が入賞するまでのゲームにおける内部抽選処理では、特別役の抽選は行われず、専用の抽選テーブルを基に抽選処理が行われる。なお、SBの当選フラグに限り、BB、RBとは異なり、当選したゲームで入賞が発生しないと次のゲームでは無効となる。すなわち、SBの当選フラグは一般役の当選フラグと同様に扱われる。
メイン制御部41は、各リール2L、2C、2Rに表示結果が導出表示される前(実際には、スタートスイッチ7の検出時)に、各役(一般役や特別役)の入賞を許容するか否かを上述の抽選テーブルを基に決定する。すなわち、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選処理が行われ、いずれかの役が当選すれば、その役の入賞が許容されるため、その役を各リール2L、2C、2Rに導出表示することができる。
まず、メイン制御部41は、スタートスイッチ7の操作検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。メイン制御部41は、取得した乱数値をRAM41bの専用の領域(乱数値格納ワーク)に記憶し、図10のステップSa1におけるBET処理にて、乱数値格納ワークに記憶されている乱数値をさらに抽選用の領域(抽選用ワーク)に記憶する。
メイン制御部41は、図10のステップSa2において内部抽選処理を実行すると、図11に示すように、RAM41bに設定されている遊技状態フラグを参照し、現在の遊技状態がボーナス状態であるか否かを判別する(ステップSb1)。
現在の遊技状態がボーナス状態である場合(ステップSb1;Yes)、メイン制御部41は、ボーナス状態に対応する抽選テーブルをRAM41bに設定する(ステップSb2)。
現在の遊技状態がボーナス状態ではない場合(ステップSb1;No)、メイン制御部41は、現在の遊技状態が特別役を持ち越している状態か否か、すなわち、内部中状態であるか否かを判別する(ステップSb3)。
現在の遊技状態が内部中状態である場合(ステップSb3;Yes)、メイン制御部41は、内部中状態に対応する抽選テーブルをRAM41bに設定する(ステップSb4)。
現在の遊技状態が内部中状態ではない場合(ステップSb3;No)、メイン制御部41は、RAM41bに設定されているRTフラグの値を参照し、遊技状態がRT1〜3状態のうちいずれかであるか否かを判別する(ステップSb5)。
現在の遊技状態がRT1〜3状態のうちいずれかである場合(ステップSb5;Yes)、メイン制御部41は、RT1〜3状態のうちのいずれかの状態に対応する抽選テーブルをRAM41bに設定する(ステップSb6)。
現在の遊技状態がRT1〜3状態のいずれでもない場合(ステップSb5;No)、メイン制御部41は、RAM41bに設定されている遊技状態フラグを参照し、遊技状態がSB状態であるか否かを判別する(ステップSb7)。
現在の遊技状態がSB状態である場合(ステップSb7;Yes)、メイン制御部41は、SB状態に対応する抽選テーブルをRAM41bに設定する(ステップSb8)。
現在の遊技状態がSB状態ではない場合(ステップSb7;No)、メイン制御部41は、通常遊技状態であると判別し、通常遊技状態に対応する抽選テーブルをRAM41bに設定する(ステップSb9)。
メイン制御部41は、それぞれの遊技状態に応じて抽選テーブルを設定すると、賭数及び設定値に応じた判定値数を設定された抽選テーブルから取得し、取得した判定値数と抽選用ワークに格納された乱数値とに基づいて、役の当選有無を判別する抽選処理を実行する(ステップSb10)。抽選処理では、抽選テーブルから取得した判定値数を、抽選用ワークに記憶された数値データ(乱数値)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローした際に、その役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値/65536)で役が当選することとなる。
メイン制御部41は、いずれかの役が当選したと判別すると、当選したと判別した役に対応する当選フラグをRAM41bの内部当選フラグ格納ワークに設定する(ステップSb11)。
そして、メイン制御部41は、当選フラグを特定可能な内部当選コマンドを生成し、サブ制御部91に内部当選コマンドを送信する(ステップSb12)。メイン制御部41は、コマンド格納処理終了後、内部抽選処理を終了してゲーム処理に復帰する。
なお、内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの領域で構成されており、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークと、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとで区分されている。特別役格納ワークに設定される当選フラグは、特別役が当選した場合に設定され、特別役が入賞するまでクリアされることはない。一般役格納ワークに設定される当選フラグは、一般役が当選した場合に設定され、いずれの役にも当選しなかった場合にクリアされる。
また、メイン制御部41は、スタートスイッチ7の操作検出時に内部抽選用の乱数値を取得するが、例えば静電気等のノイズによりスタートスイッチ7の操作を誤検出してしまった場合や、ゲームが開始できない状態でスタートスイッチ7の操作を検出した場合でも乱数値を取得してしまうと、正常に内部抽選処理が行われなくなる可能性がある。しかしながら本実施形態では、メイン制御部41がBET処理においてゲームの開始が可能な場合に乱数値格納ワークに格納されている乱数値を抽選用ワークに格納し、内部抽選処理では抽選用ワークに格納された乱数値を基に抽選を行う。このため、静電気等のノイズやゲームが開始できない状態においてスタートスイッチ7の操作が誤検出された場合でも、内部抽選処理で使用される抽選用格納ワークには影響を与えないため、正常に内部抽選処理を行うことができる。
メイン制御部41は、内部抽選処理でいずれかの役が当選すると、各リール2L、2C、2Rで当選した役の導出表示を許容する制御を行う(図10、ステップSa3)。ここでは、各リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
メイン制御部41は、各リール2L、2C、2Rが回転を開始したとき、又はいずれかのリールが停止し、未停止のリールが残っているとき、ROM41cに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリールそれぞれの停止制御テーブルを作成する。そして、メイン制御部41は、回転中のリールに対応するストップスイッチ8L、8C、8Rのうちいずれかの操作が検出されると、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行う。
なお、滑りコマ数とは、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作してから実際にリール2L、2C、2Rが停止するまでにリール上を通過するコマ数のことである。例えば、図3に示す左リール2Lの18番の「白7」が下段を通過時にストップスイッチ8Lを操作し、実際に左リール下段2Lbには20番の「ベル」が停止していた場合、滑りコマ数は2コマであったことがわかる。
テーブルインデックスには、内部抽選処理による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態とする)毎にアドレスが格納されており、メイン制御部41は、内部当選状態に応じたアドレスを取得することで、テーブル作成用データを取得することができる。なお、内部当選状態が異なる場合でも、同一のリール制御が適用される場合は、テーブルインデックスには同一のアドレスが格納されている。このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、から構成される。なお、停止操作位置とは、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を検出した際の図柄の位置を意味する。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、各リール2L、2C、2Rの停止状況によって異なる場合がある。すなわち、全てのリール2L、2C、2Rが回転しているか、いずれか一つのリールのみ停止しているか、いずれか二つのリールが停止しているか、によって異なる場合がある。更に、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合がある。このため、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、メイン制御部41は、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスを特定することができる。そして、メイン制御部41は、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定することができる。
なお、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照される。
停止制御テーブルは、停止操作(ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作)が行われたタイミング別の滑りコマ数を特定できるテーブルである。本実施形態では、リールモータ32L、32C、32Rに、168ステップ(0〜167)の周期で1周するステッピングモータを採用している。すなわち、リールモータ32L、32C、32Rを168ステップ駆動させることで、リール2L、2C、2Rが1周する。そして、リールモータ32L、32C、32Rには、リール1周に対して8ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄にリール基準位置から0〜20番の図柄番号が割り当てられている。すなわち、各リール2L、2C、2Rそれぞれの0番から20番の図柄番号に対して、リールモータ32L、32C、32Rそれぞれの0〜20の領域番号が割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、メイン制御部41は、停止制御テーブルを展開することで領域番号別の滑りコマ数を取得できる。
本実施形態では、上述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルには、停止基準位置(本実施形態では下段の図柄)からの滑りコマ数が領域番号毎に設定されているが、これに限られず、停止基準位置を上段としても中段としても良い。
メイン制御部41は、停止制御テーブルを作成する際、まず、テーブルインデックスを基に、リール回転開始時にそのゲームの内部当選状態に応じたアドレスを取得し、テーブル作成用データを取得する。そして、メイン制御部41は、テーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得する。さらに、メイン制御部41は、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
メイン制御部41は、いずれかの一つのリールが停止したとき、又はいずれか二つのリールが停止したとき、リール回転開始時に取得したテーブル作成用データから停止済みリール及びそのリールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止リールの停止制御テーブルを作成する。
次に、メイン制御部41が回転中のリールに対応するいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を検出した場合、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明する。メイン制御部41は、回転中のリールに対応するいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置(例えば、0番の領域)からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、メイン制御部41は、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。
具体的には、メイン制御部41は、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数を基に取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を求め、求めたステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行う。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施形態では、下段の領域)に停止することとなる。
本実施形態のテーブルインデックスには、一つの遊技状態における一つの内部当選状態に対応する一つのアドレスのみが格納されている。さらに、一つのテーブル作成用データには、一つのリールの停止状況(及び停止済みリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして、一つのアドレスのみが格納されている。すなわち、遊技状態、内部当選状態に対応するテーブル作成用データと、リールの停止状況(及び停止済みリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとは一意に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも一意に定められる。このため、遊技状態、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みリールの停止位置)の全てが同一条件である場合、メイン制御部41は、同一の停止制御テーブルに基づき制御を行う。
また、本実施形態では、滑りコマ数は0〜4の値が設定されており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち、停止操作位置の図柄を含めて最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できる。
本実施形態では、いずれかの役に当選した場合、その役を入賞ラインに4コマの範囲内で最大限に引き込む制御を行うような停止制御テーブルを生成する。また、いずれの役にも当選していない場合、いずれの役も入賞ラインに揃わない制御を行うような停止制御テーブルを生成する。すなわち、いずれかの役に当選した場合、当選役の4コマの範囲内で停止操作をすると、その当選役に応じた図柄の組み合わせが揃う制御がなされ、例えば滑りコマ数が2コマで停止することはない。また、いずれの役にも当選していない場合、いずれかの役を0コマの範囲で停止操作をしても、滑りコマ数が設定されているため、いずれの役も揃わない制御がなされる。
また、本実施形態では、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で一般役が当選した場合、当選した一般役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むような制御が行われる。すなわち、特別役よりも一般役の方が優先して揃う制御となる。ただし、4コマの範囲で当選した一般役が引き込めず、4コマの範囲で特別役が引き込める場合、特別役が優先して揃う制御がなされる。
具体的には、メイン制御部41は、まず、当選した一般役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数を設定した停止制御テーブルを作成し、停止操作位置が当選した一般役を引き込めない場合、当選していた特別役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数を設定した停止制御テーブルを作成する。このように制御することで、入賞ラインの4コマの範囲で当選した一般役を引き込めれば、当選した一般役が揃う制御となり、当選した一般役が引き込めず、当選していた特別役が引き込めれば、当選していた特別役が揃う制御となる。
例えば、BB(白7・白7・白7)が当選している状態において、「ベル」が当選した場合、左リール2Lの入賞ラインの停止操作位置が18番の「白7」であっても、4コマの範囲内に20番の「ベル」が配置されているため、左リール2L上に20番の「ベル」が停止し、中、右リール2C、2Rにおいても同様に、「ベル」が停止し、「ベル」の入賞が発生する。
また、例えば、BB(白7・白7・白7)が当選している状態において、「チェリー」が当選した場合、左リール2Lの入賞ラインの停止操作位置が、例えば18番の「白7」であるとすると、4コマの範囲内に「チェリー」が存在しないが「白7」は存在するため、左リール2L上に18番の「白7」が停止し、中、右リール2C、2Rにおいても同様に、4コマの範囲内で停止操作すれば「白7」を揃えることができる。しかし、例えば左リール2Lの下段の入賞ラインにおける停止操作位置が1番の「網7」であった場合、4コマの範囲内に5番の「チェリー」が存在するため、「チェリー」が停止する制御がなされる。
本実施形態では、「リプレイ」又は「ベル」は、各リールで5コマ以内に配置されている。すなわち、特別役が当選している状態で「リプレイ」又は「ベル」が当選した場合は、必ず「リプレイ」又は「ベル」が揃うこととなる。本実施形態では、このような場合において、「リプレイ」又は「ベル」と同時に特別役が入賞ラインで揃うことがないように図柄が配置されているが、これに限られず、ゲーム性を高めるために「リプレイ」又は「ベル」と同時に特別役が無効ラインに揃うような図柄の配置にしても良い。この構成を採用する場合、例えば、下段の平行な無効ラインで特別役が揃う制御にすれば良い。ただし、無効ラインで役が揃った場合は、入賞は発生しない。
なお、本実施形態では、上述のように、特別役よりも一般役を優先して入賞ラインに揃え、一般役が引き込めないときに特別役を入賞ラインに揃える制御を行うが、これに限られず、特別役を一般役よりも優先して入賞ラインに揃え、特別役が引き込めないときに一般役を入賞ラインに揃える制御にしても良い。
なお、本実施形態では、メイン制御部41は、各リール2L、2C、2Rが回転を開始してから、対応するストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまでリールを回転し続け、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された際に、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止するように制御する。なお、リール回転エラーの発生により一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リールの回転が再開した後は同様にストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまでリールを回転し続ける。
また、メイン制御部41は、所定時間の経過を条件に自動的にリールを停止させても良い。この場合、メイン制御部41は、いずれかの役に当選していた場合でも、いずれの役も入賞ラインに停止させないようにリールの停止を制御する。ただし、いずれかのリールを停止した際に、既に役の入賞が確定している場合は、そのまま入賞が発生することとなる。例えば、一部のリール(例えば左リール2L)に所定の図柄(例えばチェリー図柄)が停止するのみで入賞が確定するような役がある場合において、その一部のリール(例えば左リール2L)に所定の図柄(例えばチェリー図柄)が停止して役の入賞が確定したときには、その他のリール(例えば中リール2C及び右リール2R)を自動的に停止させればよい。
以上が、メイン制御部41が実行する処理についての説明である。
次に、サブ制御部91が実行する処理について説明する。
上述で説明したように、サブ制御部91はメイン制御部41から受信した各種コマンドに従って演出制御を行う。サブ制御部91は、メイン制御部41から各種コマンドを受信すると、図12に示すようにコマンド受信割込処理を実行し、コマンド伝送ラインを介してコマンドを受信し(ステップSc1)、受信したコマンドをRAM91bの専用の領域に格納する(ステップSc2)。RAM91bには、最大で16個のコマンドを格納することができる領域が設けられており、サブ制御部91は、複数のコマンドをRAM91bに蓄積することができる。なお、RAM91bに格納することができるコマンド数は16個に限られず、可能な範囲内で拡張しても良い。
コマンド受信割込処理においてRAM91bに格納されたコマンドは、タイマ割込処理(サブ)で処理される。サブ制御部91は、タイマ割込処理(サブ)を開始すると、図13に示すように、RAM91bに未処理のコマンドが格納されているか否かを判別し(ステップSd1)、未処理のコマンドが格納されていない場合(ステップSd1;No)、処理を終了するが、未処理のコマンドが格納されている場合(ステップSd1;Yes)、最も古いコマンドに基づいて各演出装置を制御する。すなわち、サブ制御部91は、受信したコマンド順に各演出装置を制御する。
サブ制御部91は、コマンドが内部当選コマンドであるか否かを判別する(ステップSd2)。コマンドが内部当選コマンドではない場合(ステップSd2;No)、サブ制御部91は、コマンドの種類に応じた処理を実行し(ステップSd17)、処理を終了する。コマンドが内部当選コマンドである場合(ステップSd2;Yes)、サブ制御部91は、当選フラグをRAM91bに記憶し(ステップSd3)、ATフラグがオンであるか否かを判別する(ステップSd4)。ATフラグとは、RAM91bに設定されているAT状態であるか否かを示すフラグであり、AT状態である場合はオンとなり、AT状態ではない場合はオフとなる。
ATフラグがオフである場合(ステップSd4;No)、サブ制御部91は、AT抽選処理を行う(ステップSd5)。AT抽選処理の後、サブ制御部91は、抽選処理によってATに当選したか否かを判別する(ステップSd6)。ATに当選した場合(ステップSd6;Yes)、RAM91bのATフラグをオンにし(ステップSd7)、RAM91b設定されているATゲーム数カウンタに付与されたゲーム数(当選したゲーム数)を加算して(ステップSd8)、次の処理へと進む。なお、本実施形態では、AT抽選処理においてATに当選したときに付与されるゲーム数(ATゲーム数カウンタに加算されるゲーム数)が50ゲーム(RT3状態に移行してから50ゲーム)となるように予め設定されている。
ATフラグがオンである場合(ステップSd4;Yes)、サブ制御部91は、ATの上乗せゲーム数(継続当選したゲーム数、特典量)を付与するか否かの抽選を行うAT継続抽選処理を行う(ステップSd9)。AT継続抽選処理の後、サブ制御部91は、継続抽選処理によってAT継続に当選したか否かを判別する(ステップSd10)。AT継続に当選した場合(ステップSd10;Yes)、RAM91b設定されているATゲーム数カウンタに付与された上乗せゲーム数を加算する(ステップSd11)。
なお、本実施形態では、AT抽選処理やAT継続抽選処理において、当選フラグがチェリー+1枚役である場合には、100%の割合でAT当選・AT継続当選するように予め設定されている。
AT継続に非当選であった場合(ステップSd10;Yes)、又はAT継続に当選してATゲーム数カウンタにゲーム数を加算した後、サブ制御部91はRAM91bを参照して当選フラグが「通常リプレイ」を示すフラグであるか否かを判別する(ステップSd12)。当選フラグが「通常リプレイ」を示すフラグである場合(ステップSd12;Yes)、サブ制御部91は、内部押し順ナビ決定処理を実行する(ステップSd13)。内部押し順ナビ決定処理とは、受信した内部当選コマンドから特定した内部押し順を報知するか否かを決定する処理である。
本実施形態では、メイン制御部41は連続正解カウンタの値が「3」になったことを条件に特殊信号を外部出力する。特殊信号を受信した外部機器は、AT状態に制御された回数(AT回数)を遊技者が認識可能となるように表示することができる。このときのAT回数は、正確な値であることが求められる。
ここで、本実施形態のスロットマシン1のように、所定のゲーム数消化することを条件にATを終了する構成の場合、例えば、「AT状態へ移行−特別役当選・入賞−ボーナス状態への移行−ボーナス終了−再度AT状態へ移行」というように、ボーナス状態への移行等でAT状態が中断されることがある。このとき、単純にAT状態を開始したときに特殊信号を外部出力するような構成にすると、AT状態の中断後にも再度特殊信号を外部出力してしまうこととなり、AT抽選処理に当選した回数は1回、すなわち実質的なAT回数は1回であるにも関わらず、特殊信号が2回外部出力され、表示されるAT回数は2回と表示される可能性がある。
このため、本実施形態では、サブ制御部91は内部押し順を報知するか否かをゲームの状況によって判別する。すなわち、サブ制御部91は、内部押し順を正解させることで特殊信号を外部出力する必要がある場合、内部押し順を報知し、特殊信号を外部出力する必要がない場合、内部押し順を報知しない。しかしながら、内部押し順を報知しない場合であっても、遊技者の操作によって連続正解カウンタの値が「3」になり、特殊信号が出力されてしまう可能性がある。このような状況を回避するため、サブ制御部91は、特殊信号を出力する必要がない場合であって、連続正解カウンタの値が「3」になる可能性がある場合は、内部押し順とは異なる押し順(不正解押し順)を報知する。
以下、サブ制御部91が判別する状況について説明する。サブ制御部91は、「ATに当選してから初めてAT状態に移行し、遊技状態がRT3状態である場合(初当りAT時)」、「電断後にAT状態に移行し、遊技状態がRT3状態である場合(電断後AT時)」の場合に、特殊信号を外部出力する必要があると判別する。
また、サブ制御部91は、遊技状態がRT3状態であっても、「AT中断後にAT状態に移行し、遊技状態がRT3状態である場合(中断後AT時)」、「押し順ミス後にRT3状態に移行した場合(押し順ミス後RT時)」等の場合には、特殊信号を外部出力する必要がないと判別する。
これらの判別には、AT消化ゲーム数に基づいたフラグを用いることができる。この場合、例えば、サブ制御部91はAT消化開始時、AT消化ゲーム数が0であった場合(初当りAT時)にRAM91bに設定されているフラグをオンにする。サブ制御部91は、フラグがオンになっている間は内部押し順を報知し続け、連続正解カウンタの値が「3」になったことを条件にフラグをオフにし、内部押し順の正解報知を制限する。すなわち、上述のフラグのオンは、特殊信号を外部出力する必要があるということを意味し、フラグのオフは、特殊信号を外部出力する必要がないということを意味する。
また、電断が発生した際は、電断処理時、又は起動処理時にAT状態であるか否か、又は遊技状態がRT3状態であるか否かに応じて、フラグをオンにすれば良い。電断後にフラグがオンになっていることで、サブ制御部91は連続正解カウンタの値が「3」になるまで内部押し順を報知し続け、連続正解カウンタの値が「3」になると、メイン制御部41は特殊信号を外部出力する。
このように制御するため、サブ制御部91にも、メイン制御部41と同様に、RAM91bに連続正解カウンタが設定されているものとする。連続正解カウンタの更新契機は、メイン制御部41がサブ制御部91に送信するコマンドに連続正解カウンタの値を含め、サブ制御部91がそのコマンドを受信することで同値に更新しても良く、サブ制御部91が自律的に、メイン制御部41の処理と同様の処理を実行することで更新しても良い。
内部押し順ナビ決定処理の後、又はATフラグをオンにした後、又はATに非当選であった場合(ステップSd6;No)、サブ制御部91は、ATフラグ及び当選フラグを基にROM91cに記憶されている演出パターンを選択する(ステップSd14)。ここで、演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部抽選の結果、すなわち当選フラグに応じた選択率で選択され、RAM91bに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91cに格納された演出テーブルに登録されており、サブ制御部91は、内部当選コマンドを受信した際に、当選フラグに応じて演出テーブルから選択率を参照し、その選択率に応じて演出パターンを選択し、選択した演出パターンをRAM91bに設定する。なお、サブ制御部91は、連続演出中等、既に演出パターンがRAM91bに設定されている場合は、新たに演出パターンを選択することなく、その演出パターンに従って処理を進める。
演出パターンが選択された後、サブ制御部91は、ROM91cに記憶されている制御パターンテーブルを参照して制御パターンを取得し、取得した制御パターンをRAM91bに設定する(ステップSd15)。制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する各種パターンが登録されている。演出パターンは、例えば、液晶表示器51の表示パターンや演出効果LED52の点灯態様等である。この制御パターンテーブルに従って、サブ制御部91は遊技の進行状況に応じた演出の制御を実行する。
なお、サブ制御部91は、コマンドの受信を契機とした演出の制御を実行中に、新たなコマンドを受信した場合、実行中の演出の制御を中止し、新たに受信したコマンドに対応する演出の制御を実行する。すなわち、演出の制御が完了していなくても、その演出をキャンセルして新たなコマンドに基づく演出の制御を実行することができる。例えば、液晶表示器51にコマンドに基づく演出が表示されている場合でも、演出が完了する前に遊技者がゲームを開始すれば、その演出はキャンセルされることとなる。
MAXBETスイッチ6の操作時に受信するBETコマンドや、スタートスイッチ7の操作時に受信する内部当選コマンド等、遊技者がゲームを開始する際に必須となる操作に伴うコマンドに応じて実行中の演出の制御を中止するようにしても良い。このような構成にすることで、遊技者が次のゲームを迅速に開始したいとき等、煩わしい思いをさせることがなくなる。また、特定の演出に限り、いずれのコマンドを受信した場合でも演出の制御を継続する構成を採用しても良い。この場合、上述の特定の演出が発生すると遊技者に期待感を持たせることができる。
そして、サブ制御部91は、演出パターンに従って演出の制御を実行し(ステップSd16)、処理を終了する。上述のように、演出パターンは選択率に従って選択されるため、同じ内部抽選の結果である同じ内部当選コマンドを受信したとしても、演出パターンが同一になるとは限らない。
また、本実施形態では、各種コマンドに基づいて演出パターンを選択する場合(ステップSd14、ステップSd17)、サブ制御部91は、液晶表示器51において実行する演出パターンを選択する演出パターン選択処理を実行する。サブ制御部91は、演出パターン選択処理を実行すると、図14に示すように、ATに内部当選しているがATに制御されていないAT準備状態であるか否かを判定する(ステップSe1)。なお、このように制御するために、本実施形態のサブ制御部91は、AT内部当選後から所定のゲーム数(例えば、32ゲーム)の間、AT準備状態(例えば、チャンスゾーン、前兆期間)に制御する必要がある。
サブ制御部91は、AT準備状態でない場合(ステップSe1;No)、演出が4ゲーム連続で実行されているか否かを判定する(ステップSe2)。サブ制御部91は、演出が4ゲーム連続で実行されている場合(ステップSe2;Yes)、スロットマシンの各スイッチが3分間以上操作されていないか否かを判定することにより、遊技者が交代したか否かを判定する(ステップSe3)。
サブ制御部91は、遊技者が交代した場合(ステップSe3;Yes)、または、AT準備状態である場合(ステップSe1;Yes)、または、演出が4ゲーム連続で実行されていない場合(ステップSe2;No)、全ての演出から演出パターンを選択する(ステップSe4)。
選択される演出パターンは、例えば、小役ナビ演出、会話演出、消灯演出等の演出を組み合わせた演出パターンである。
ここで、小役ナビ演出とは、小役に内部当選したことを報知する演出である。小役ナビ演出には、例えば、内部当選した小役の文字画像やキャラクターを液晶表示器51に表示する小役ナビ演出(文字示唆)511、内部当選した小役の図柄の画像を液晶表示器51に表示する小役ナビ演出(図柄示唆)512、内部当選した小役の頭文字と他の小役の頭文字とキャラクターとの各画像を液晶表示器51に表示する小役ナビ演出(2択示唆)513等の演出がある(図15(A)〜図15(C)参照)。
また、会話演出とは、キャラクターの発言から小役やボーナスやAT等に内部当選したことを示唆する演出である。会話演出には、例えば、示唆発言をする1人のキャラクターの画像を液晶表示器51に表示する会話演出(独り言)514、それぞれが示唆発言をする2人のキャラクターの画像を液晶表示器51に表示する会話演出(2人会話)515等の演出がある(図15(D)、図15(E)参照)。
また、消灯演出とは、スロットマシン1の照明を消灯して小役やボーナスやAT等に内部当選したことを示唆する演出である。消灯演出には、例えば、液晶表示器51等を消灯する消灯演出516等の演出がある(図15(F)参照)。
なお、本実施形態では、会話演出や消灯演出は、小役やボーナスやAT等に内部当選したことを示唆しているが、示唆する内容についてはこれに限定されず、例えば、現在の遊技状態を示唆してもよく、チャンスモード等に移行してAT抽選確率が高くなっている旨、すなわち、AT当選の期待値が高くなっている旨を示唆してもよい。
図14に戻り、演出パターン選択後、または、遊技者が交代していない場合(ステップSe3;No)、サブ制御部91は、演出が5ゲーム連続で実行されているか否かを判定する(ステップSe5)。サブ制御部91は、演出が5ゲーム連続で実行されていない場合(ステップSe5;No)、処理を終了し、演出が5ゲーム連続で実行されている場合(ステップSe5;Yes)、AT開始演出を選択し(ステップSe6)、処理を終了する。なお、このように制御するために、本実施形態のサブ制御部91は、演出が5ゲーム連続で実行されたときには、次の6ゲーム目からATに制御する必要がある。
ここで、AT開始演出とは、AT開始を報知する演出である。AT開始演出は、例えば、AT開始を報知する文字画像(例えば、「おめでとう!!AT突入!!」等の文字画像)を液晶表示器51に表示するAT開始演出517等がある(図15(G)参照)。
以上が、サブ制御部91が実行する処理についての説明である。
次に、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御について説明する。
サブ制御部91は、演出が5ゲーム連続で実行されると所定条件が成立し、次の6ゲーム目にATを開始するように制御する。このため、サブ制御部91は、ATに内部当選しているときに制御されるAT準備状態では演出が5ゲーム連続で実行されることが許容されている。よって、サブ制御部91は、例えば、図16(A)に示すように、AT内部当選後、5ゲーム連続で演出を実行し、次の6ゲーム目にAT開始演出517を実行してATを開始する可能性がある。
これに対して、サブ制御部91は、ATに内部当選してないときには、通常であれば演出が5ゲーム連続で実行されることが規制されている。よって、サブ制御部91は、図16(B)に示すように、AT非当選の状況において、4ゲーム連続で演出を実行した場合には、次の5ゲーム目に演出が実行しないようになっている。
しかしながら、サブ制御部91は、AT非当選の状況であっても、演出の連続実行中に遊技者が変更している特定状況であれば演出が5ゲーム連続で実行されることが許容される。よって、サブ制御部91は、例えば、図16(C)に示すように、演出を2ゲーム連続で実行して3ゲーム開始前に各スイッチが3分間以上操作されずにデモ画面が表示された特定状況において、3ゲーム目以降も演出が連続実行しているときには、前の遊技者のときから通算して5ゲーム連続で演出を実行する可能性がある。なお、この場合、デモ画面表示後の3ゲーム目からは新たな遊技者が遊技を進行していると判定されるので、サブ制御部91は、デモ画面表示後、新たな特定状況にならない限り、6ゲーム目まで4ゲーム連続で演出を実行すると、次の7ゲーム目に演出を実行しないようになっている。すなわち、通算して5ゲーム連続で演出が実行されることがあっても、各遊技者については、5ゲーム連続で演出が実行されないようになっている。
以上が、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御についての説明である。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT準備状態において演出が5ゲーム連続で実行してからATに制御する可能性があり、遊技者は、演出が5ゲーム連続で実行されるとATに制御されることを認識できるようになっている。また、サブ制御部91は、AT非当選の状況において4ゲーム連続で演出を実行しているときには、5ゲーム目に演出を実行すると5ゲーム連続実行となり所定条件が成立するので、特定状況であれば演出の実行を許容し、特定状況でなければ演出の実行を規制する。
このようにすることで、特定状況に応じて演出の実行を制御することができ、特定状況に応じて演出の実行を制御することができないスロットマシンよりも遊技者が演出の実行に興味を抱くようになり、遊技の興趣が向上する。
特に、本実施形態のスロットマシン1によれば、所定条件として演出が5ゲーム連続で実行される条件が予め設定されている。
このようにすることで、演出が5ゲーム連続で実行されればATが付与されたことを遊技者が認識できるので、演出の連続実行回数が5ゲームとなったときにATが付与されないスロットマシンよりも演出が実行されることに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が更に向上する。
また、本実施形態のスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、遊技者によって各スイッチが3分間以上操作されないときに遊技者が変更する特定状況と判定する。
このようにすることで、遊技者によって各スイッチが3分間以上操作されないときに特定状況であると判定できないスロットマシンよりも簡易に次のゲームにおいて遊技者が変更している可能性があることを特定できる。
なお、本実施形態では、遊技者によって各スイッチが3分間以上操作されないときに遊技者が変更する特定状況と判定したときに、遊技者が交代したと判定したが、実際には遊技者が交代していなくても特定状況と判定してもよい。すなわち、本実施形態のように、遊技者によって各スイッチが3分間以上操作されていなければ、当該遊技者に関しては演出の連続実行回数についての認識が薄れており、特定状況でないときよりも所定条件としての演出の5ゲーム連続実行を認識し難くなっているので、実際には遊技者が交代していない状況であっても特定状況と判定してもよい。
[実施形態2]
上記実施形態1では、所定条件としていずれかの演出が5ゲーム連続で実行される条件が予め設定されていたが、所定条件についてはこれに限定されず、例えば、同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行される条件としてもよい。以下、所定条件として同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行される条件が予め設定された実施形態2について説明する。
なお、本実施形態では、上記実施形態1と同様の構成及び処理となる部分についてはその詳細な説明を省略し、主として上記実施形態1とは異なる部分について説明する。
本実施形態では、小役ナビ演出(文字示唆)511は、複数種類の文字画像(例えば、リプレイであれば「リプレイ!」、チェリーであれば「チェリー」、スイカであれば「スイカ!」、ベルであれば「ベル!」等)やキャラクターの服の色(例えば、リプレイであれば青、チェリーであれば赤、スイカであれば緑、ベルであれば黄色等)から内部当選した小役に応じた画像が選択されるように設定されている。また、小役ナビ演出(図柄示唆)512は、複数種類の図柄(例えば、リプレイであればリプレイの図柄、チェリーであればチェリーの図柄、スイカであればスイカの図柄、ベルであればベルの図柄等)の画像から内部当選した小役に応じた画像が選択されるように設定されている。また、小役ナビ演出(2択示唆)513は、複数種類の頭文字の画像(例えば、リプレイであれば「リ」、チェリーであれば「チ」、スイカであれば「ス」、ベルであれば「ベ」等)から内部当選した小役に応じた2つの画像が選択されるように設定されている。
また、会話演出(独り言)514や会話演出(2人会話)515は、異なる示唆発言をする複数種類のキャラクターから1人または2人のキャラクターが選択されるように設定されている。また、消灯演出516は、スロットマシン1の照明を消灯するタイミングや消灯順等が異なる演出パターンからいずれか1つの演出パターンが選択されるように設定されている。
次に、サブ制御部91が実行する処理について説明する。
図17を用いて、本実施形態のサブ制御部91が各種コマンドに基づいて演出パターンを選択する場合(ステップSd14、ステップSd17)に実行する演出パターン選択処理を説明する。サブ制御部91は、演出パターン選択処理を実行すると、ステップSe1の処理を実行し、AT準備状態でない場合(ステップSe1;No)、同一または類似の演出が4ゲーム連続で実行されているか否かを判定する(ステップSe11)。本実施形態では、サブ制御部91は、同一または類似の画像や演出パターンであれば同一または類似の演出として4ゲーム連続で実行されているか否かを判定する。例えば、サブ制御部91は、小役ナビ演出(文字示唆)511であれば、文字画像およびキャラクターの画像が異なる場合であっても同一または類似の演出として4ゲーム連続で実行されているか否かを判定する。
サブ制御部91は、同一または類似の演出が4ゲーム連続で実行されている場合(ステップSe11;Yes)、ステップSe3の処理を実行し、遊技者が交代した場合(ステップSe3;Yes)、または、AT準備状態である場合(ステップSe1;Yes)、または、同一または類似の演出が4ゲーム連続で実行されていない場合(ステップSe11;No)、ステップSe4の処理を実行する。一方、サブ制御部91は、遊技者が交代していない場合(ステップSe3;No)、4ゲーム連続で実行された演出とは非類似の演出から演出パターンを選択する(ステップSe12)。
演出パターン選択後、サブ制御部91は、同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されているか否かを判定する(ステップSe13)。サブ制御部91は、同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されていない場合(ステップSe13;No)、処理を終了し、同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されている場合(ステップSe13;Yes)、ステップSe6の処理を実行し、処理を終了する。なお、このように制御するために、本実施形態のサブ制御部91は、同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されたときには、次の6ゲーム目からATに制御する必要がある。
以上が、サブ制御部91が実行する処理についての説明である。
次に、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御について説明する。
サブ制御部91は、同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されると所定条件が成立し、次の6ゲーム目にATを開始するように制御する。このため、サブ制御部91は、AT準備状態では同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されることが許容されている。よって、サブ制御部91は、例えば、図18(A)に示すように、AT内部当選後、5ゲーム連続で同一または類似の演出(例えば、1ゲーム目にチェリーの小役ナビ演出(文字示唆)511、2ゲーム目および3ゲーム目にベルの小役ナビ演出(文字示唆)511、4ゲーム目にリプレイの小役ナビ演出(文字示唆)511、5ゲーム目に再びチェリーの小役ナビ演出(文字示唆)511)を実行し、次の6ゲーム目にAT開始演出517を実行してATを開始する可能性がある。
これに対して、サブ制御部91は、ATに内部当選してないときには、通常であれば同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されることが規制されている。よって、サブ制御部91は、図18(B)に示すように、AT非当選の状況において、4ゲーム連続で同一または類似の演出(例えば、1ゲーム目にチェリーの小役ナビ演出(文字示唆)511、2ゲーム目および3ゲーム目にベルの小役ナビ演出(文字示唆)511、4ゲーム目にリプレイの小役ナビ演出(文字示唆)511)を実行した場合には、次の5ゲーム目に演出を実行しない、または、非類似の演出(例えば、小役ナビ演出(文字示唆)511以外の演出)を実行するようになっている。
しかしながら、サブ制御部91は、AT非当選の状況であっても特定状況であれば同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されることが許容される。よって、サブ制御部91は、例えば、図18(C)に示すように、演出を2ゲーム連続で実行して3ゲーム開始前にデモ画面が表示された特定状況において、3ゲーム目以降も同一または類似の演出が連続実行しているときには、前の遊技者のときから通算して5ゲーム連続で同一または類似の演出を実行する可能性がある。例えば、サブ制御部91は、1ゲーム目にチェリーの小役ナビ演出(文字示唆)511、2ゲーム目および3ゲーム目にベルの小役ナビ演出(文字示唆)511、4ゲーム目にリプレイの小役ナビ演出(文字示唆)511、5ゲーム目に再びチェリーの小役ナビ演出(文字示唆)511を実行する可能性がある。なお、この場合、3ゲーム目からは新たな遊技者が遊技を進行していると判定されるので、サブ制御部91は、デモ画面表示後、新たな特定状況にならない限り、6ゲーム目まで4ゲーム連続で同一または類似の演出を実行すると、次の7ゲーム目に同一または類似の演出を実行しないようになっている。例えば、サブ制御部91は、6ゲーム目にチェリーの小役ナビ演出(文字示唆)511を実行した後、次の7ゲーム目に演出を実行しない、または、非類似の演出を実行するようになっている。すなわち、通算して5ゲーム連続で同一または類似の演出が実行されることがあっても、各遊技者については、5ゲーム連続で同一または類似の演出が実行されないようになっている。
以上が、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御についての説明である。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT準備状態において同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行してからATに制御する可能性があり、遊技者は、同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されるとATに制御されることを認識できるようになっている。また、サブ制御部91は、AT非当選の状況において4ゲーム連続で同一または類似の演出を実行しているときには、5ゲーム目に同一または類似の演出を実行すると5ゲーム連続実行となり所定条件が成立するので、特定状況であれば同一または類似の演出の実行を許容し、特定状況でなければ同一または類似の演出の実行を規制する。
このようにすることで、同一または類似の演出が5ゲーム連続で実行されればATが付与されたことを遊技者が認識できるので、同一または類似の演出の連続実行回数が5ゲームとなったときにATが付与されないスロットマシンよりも演出が実行されることに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が更に向上する。
その他、本実施形態のスロットマシン1は、実施形態1のスロットマシン1と同様の作用効果を奏する。
[実施形態3]
上記実施形態1では、所定条件としていずれかの演出が5ゲーム連続で実行される条件が予め設定されていたが、所定条件についてはこれに限定されず、例えば、同系統の演出が5ゲーム連続で実行される条件としてもよい。以下、所定条件として同系統の演出が5ゲーム連続で実行される条件が予め設定された実施形態3について説明する。
なお、本実施形態では、上記実施形態1と同様の構成及び処理となる部分についてはその詳細な説明を省略し、主として上記実施形態1とは異なる部分について説明する。
次に、サブ制御部91が実行する処理について説明する。
図19を用いて、本実施形態のサブ制御部91が各種コマンドに基づいて演出パターンを選択する場合(ステップSd14、ステップSd17)に実行する演出パターン選択処理を説明する。サブ制御部91は、演出パターン選択処理を実行すると、ステップSe1の処理を実行し、AT準備状態でない場合(ステップSe1;No)、同系統の演出が4ゲーム連続で実行されているか否かを判定する(ステップSe21)。本実施形態では、サブ制御部91は、例えば、小役ナビ演出であれば、小役ナビ演出(文字示唆)511、小役ナビ演出(図柄示唆)512、小役ナビ演出(2択示唆)513等を同系統の演出として4ゲーム連続で実行されているか否かを判定する。また、サブ制御部91は、例えば、会話演出であれば、会話演出(独り言)514、会話演出(2人会話)515等を同系統の演出として4ゲーム連続で実行されているか否かを判定する。
サブ制御部91は、同系統の演出が4ゲーム連続で実行されている場合(ステップSe21;Yes)、ステップSe3の処理を実行し、遊技者が交代した場合(ステップSe3;Yes)、または、AT準備状態である場合(ステップSe1;Yes)、または、同系統の演出が4ゲーム連続で実行されていない場合(ステップSe21;No)、ステップSe4の処理を実行する。一方、サブ制御部91は、遊技者が交代していない場合(ステップSe3;No)、4ゲーム連続で実行された同系統の演出ではない演出から演出パターンを選択する(ステップSe22)。
演出パターン選択後、サブ制御部91は、同系統の演出が5ゲーム連続で実行されているか否かを判定する(ステップSe23)。サブ制御部91は、同系統の演出が5ゲーム連続で実行されていない場合(ステップSe23;No)、処理を終了し、同系統の演出が5ゲーム連続で実行されている場合(ステップSe23;Yes)、ステップSe6の処理を実行し、処理を終了する。なお、このように制御するために、本実施形態のサブ制御部91は、同系統の演出が5ゲーム連続で実行されたときには、次の6ゲーム目からATに制御する必要がある。
以上が、サブ制御部91が実行する処理についての説明である。
次に、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御について説明する。
サブ制御部91は、同系統の演出が5ゲーム連続で実行されると所定条件が成立し、次の6ゲーム目にATを開始するように制御する。このため、サブ制御部91は、AT準備状態では同系統の演出が5ゲーム連続で実行されることが許容されている。よって、サブ制御部91は、例えば、図20(A)に示すように、AT内部当選後、5ゲーム連続で同系統の演出(例えば、1ゲーム目に小役ナビ演出(文字示唆)511、2ゲーム目に小役ナビ演出(図柄示唆)512、3ゲーム目に小役ナビ演出(2択示唆)513、4ゲーム目に小役ナビ演出(図柄示唆)512、5ゲーム目に小役ナビ演出(図柄示唆)512を実行し、次の6ゲーム目にAT開始演出517を実行してATを開始する可能性がある。
これに対して、サブ制御部91は、ATに内部当選してないときには、通常であれば同系統の演出が5ゲーム連続で実行されることが規制されている。よって、サブ制御部91は、図20(B)に示すように、AT非当選の状況において、4ゲーム連続で同系統の演出(例えば、1ゲーム目に小役ナビ演出(文字示唆)511、2ゲーム目に小役ナビ演出(図柄示唆)512、3ゲーム目に小役ナビ演出(2択示唆)513、4ゲーム目に小役ナビ演出(図柄示唆)512)を実行した場合には、次の5ゲーム目に演出を実行しない、または、同系統ではない演出を実行するようになっている。
しかしながら、サブ制御部91は、AT非当選の状況であっても特定状況であれば同系統の演出が5ゲーム連続で実行されることが許容される。よって、サブ制御部91は、例えば、図20(C)に示すように、演出を2ゲーム連続で実行して3ゲーム開始前にデモ画面が表示された特定状況において、3ゲーム目以降も同系統の演出が連続実行しているときには、前の遊技者のときから通算して5ゲーム連続で同系統の演出を実行する可能性がある。例えば、サブ制御部91は、1ゲーム目に小役ナビ演出(文字示唆)511、2ゲーム目に小役ナビ演出(図柄示唆)512、3ゲーム目に小役ナビ演出(2択示唆)513、4ゲーム目に小役ナビ演出(図柄示唆)512、5ゲーム目に小役ナビ演出(文字示唆)511を実行する可能性がある。なお、この場合、3ゲーム目からは新たな遊技者が遊技を進行していると判定されるので、サブ制御部91は、デモ画面表示後、新たな特定状況にならない限り、6ゲーム目まで4ゲーム連続で同系統の演出を実行すると、次の7ゲーム目に同系統の演出を実行しないようになっている。例えば、サブ制御部91は、6ゲーム目に小役ナビ演出(文字示唆)511を実行した後、次の7ゲーム目に演出を実行しない、または、同系統ではない演出(例えば、小役ナビ演出以外の演出)を実行するようになっている。すなわち、通算して5ゲーム連続で同系統の演出が実行されることがあっても、各遊技者については、5ゲーム連続で同系統の演出が実行されないようになっている。
以上が、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御についての説明である。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT準備状態において同系統の演出が5ゲーム連続で実行してからATに制御する可能性があり、遊技者は、同系統の演出が5ゲーム連続で実行されるとATに制御されることを認識できるようになっている。また、サブ制御部91は、AT非当選の状況において4ゲーム連続で同系統の演出を実行しているときには、5ゲーム目に同系統の演出を実行すると5ゲーム連続実行となり所定条件が成立するので、特定状況であれば同系統の演出の実行を許容し、特定状況でなければ同系統の演出の実行を規制する。
このようにすることで、同系統の演出が5ゲーム連続で実行されればATが付与されたことを遊技者が認識できるので、同系統の演出の連続実行回数が5ゲームとなったときにATが付与されないスロットマシンよりも演出が実行されることに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が更に向上する。
その他、本実施形態のスロットマシン1は、実施形態1のスロットマシン1と同様の作用効果を奏する。
[実施形態4]
上記実施形態1では、所定条件としていずれかの演出が5ゲーム連続で実行される条件が予め設定されていたが、所定条件についてはこれに限定されず、例えば、ATが付与された可能性を示唆する示唆演出の一例としての特定演出モードがAT準備状態の32ゲーム(特定期間、前兆演出の期間)内に2回実行される条件としてもよい。以下、所定条件として特定演出モードが32ゲーム内に2回実行される条件が予め設定された実施形態4について説明する。
なお、本実施形態では、上記実施形態1と同様の構成及び処理となる部分についてはその詳細な説明を省略し、主として上記実施形態1とは異なる部分について説明する。
本実施形態では、特定演出モードとして、特訓モードが設定されている。
ここで、特訓モードとは、通常の演出モードとは異なる専用の演出が数ゲーム間に亘って実行される特定演出モードの一例であり、例えば、「特訓開始!」の文字列と、味方キャラクターと敵キャラクターとの画像が液晶表示器51に表示される特訓モード開始演出515(図15(H)参照)を実行した後、3ゲーム間に亘って専用の演出が実行される演出モードである。なお、本実施形態では、特訓モードは、専用の演出の実行後にAT内部当選を煽る連続演出(例えば、図示しないバトル演出)等に発展する可能性がある。
なお、本実施形態では、示唆演出の一例として特訓モードを例示するが、示唆演出についてはこれに限定されず、例えば、上述した連続演出(例えば、バトル演出)が示唆演出であってもよい。
次に、サブ制御部91が実行する処理について説明する。
図21を用いて、本実施形態のサブ制御部91が各種コマンドに基づいて演出パターンを選択する場合(ステップSd14、ステップSd17)に実行する演出パターン選択処理を説明する。サブ制御部91は、演出パターン選択処理を実行すると、ステップSe1の処理を実行し、AT準備状態でない場合(ステップSe1;No)、特訓モードが32ゲーム内に実行されているか否かを判定する(ステップSe31)。サブ制御部91は、特訓モードが32ゲーム内に実行されている場合(ステップSe31;Yes)、ステップSe3の処理を実行し、遊技者が交代した場合(ステップSe3;Yes)、または、AT準備状態である場合(ステップSe1;Yes)、または、特訓モードが32ゲーム内に実行されていない場合(ステップSe31;No)、ステップSe4の処理を実行する。一方、サブ制御部91は、遊技者が交代していない場合(ステップSe3;No)、特訓モード以外から演出パターンを選択する(ステップSe32)。
演出パターン選択後、サブ制御部91は、特訓モードが32ゲーム内に2回実行されているか否かを判定する(ステップSe33)。サブ制御部91は、特訓モードが32ゲーム内に2回実行されていない場合(ステップSe33;No)、処理を終了し、特訓モードが32ゲーム内に2回実行されている場合(ステップSe33;Yes)、ステップSe6の処理を実行し、処理を終了する。なお、このように制御するために、本実施形態のサブ制御部91は、特訓モードが32ゲーム内に2回実行されたときには、次のゲームからATに制御する必要がある。
以上が、サブ制御部91が実行する処理についての説明である。
次に、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御について説明する。
サブ制御部91は、特訓モードがAT準備状態の32ゲーム内に2回実行されると所定条件が成立し、次のゲームからATを開始するように制御する。このため、サブ制御部91は、AT準備状態では特訓モードが32ゲーム内に2回実行されることが許容されている。よって、サブ制御部91は、例えば、図22(A)に示すように、AT内部当選後、特訓モードをAT準備状態の32ゲーム内に2回実行し、次の6ゲーム目にAT開始演出517を実行してATを開始する可能性がある。
これに対して、サブ制御部91は、ATに内部当選してないときには、通常であれ特訓モードが32ゲーム内に2回実行されることが規制されている。よって、サブ制御部91は、図22(B)に示すように、AT非当選の状況において、特訓モードを実行した場合には、以降のゲームにおいて特訓モードを実行しないようになっている。
しかしながら、サブ制御部91は、AT非当選の状況であっても特定状況であれば特訓モードが32ゲーム内に2回実行されることが許容される。よって、サブ制御部91は、例えば、図22(C)に示すように、特訓モード実行後にデモ画面が表示された特定状況において、特訓モードが(通算して2回目の特訓モード)32ゲーム内に再度実行される可能性がある。なお、この場合、デモ画面表示後から新たな遊技者が遊技を進行しているので、サブ制御部91は、デモ画面表示後、新たな特定状況にならない限り、特訓モードが32ゲーム内に2回実行しないようになっている。すなわち、特訓モードが通算して32ゲーム内に2回実行されることがあっても、各遊技者については、特訓モードが通算して32ゲーム内に2回実行されないようになっている。
以上が、本実施形態に係るスロットマシン1の具体的な制御についての説明である。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、サブ制御部91は、AT準備状態において特訓モードを32ゲーム内に2回実行してからATに制御する可能性があり、遊技者は、特訓モードが32ゲーム内に2回実行されるとATに制御されることを認識できるようになっている。また、サブ制御部91は、AT非当選の状況において特訓モードを実行しているときには、特訓モードを32ゲーム内に再度実行すると2回実行となり所定条件が成立するので、特定状況であれば特訓モードの実行を許容し、特定状況でなければ特訓モードの実行を規制する。
このようにすることで、特訓モードが32ゲーム内に2回実行されればATが付与されたことを遊技者が認識できるので、特訓モードが32ゲーム内に2回実行されたときにATが付与されないスロットマシンよりも特訓モードが実行されることに遊技者が興味を抱くようになり、遊技の興趣が更に向上する。
その他、本実施形態のスロットマシン1は、実施形態1のスロットマシン1と同様の作用効果を奏する。
[実施形態5]
上記実施形態1〜4では、遊技者が変更している特定状況として遊技者によって各スイッチが3分間以上操作されない状況が予め設定されていたが、特定状況についてはこれに限定されず、例えば、デモ画面表示のまま所定期間が経過している状況や、クレジットが返却された状況としてもよい。以下、特定状況としてデモ画面表示のまま所定期間が経過している状況と、クレジットが返却された状況とが予め設定された実施形態5について説明する。
なお、本実施形態では、上記実施形態1と同様の構成及び処理となる部分についてはその詳細な説明を省略し、主として上記実施形態1とは異なる部分について説明する。
本実施形態では、スロットマシン1は、図23に示す遊技システム1001に含まれる。遊技システム1001は、図23に示すように、本実施形態に係るスロットマシン1と、管理サーバ1200とから構成される。スロットマシン1は、遊技場(ホール)に設置されており、管理サーバ1200は、インターネット網900に接続されている。スロットマシン1と管理サーバ1200との間のデータのやり取りは、2次元コード読み取り機能及びインターネット網900への接続機能を備える携帯端末1100を介して行われる。
携帯端末1100は、図24に示すように、制御部110と、記憶部120と、操作部130と、表示部140と、無線通信部150と、アンテナ151と、カメラ部160と、を含む。
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリ等の半導体メモリで構成される。記憶部120は、携帯端末1100の各種機能を制御部110に実行させるためのアプリケーションプログラム等のプログラムやデータを記憶する。
操作部130は、電話番号や各種データ等の数字やアルファベットやその他の文字等を入力するためのダイヤルキーや十字操作キーやその他のファンクションキーで構成される。あるいは、操作部130は、タッチパネルを含んで構成されてもよい。操作部130は、ユーザからの操作入力を受付けて、受け付けた操作に係る信号を制御部110に送出する。
表示部140は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display、以下「LCD」という)で構成される。なお、表示部140は、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置で構成されてもよい。表示部140は、制御部110から供給される文字データや画像データを表示する。
無線通信部150は、他の携帯端末やサーバからアンテナ151を介して受信した信号を制御部110に送出し、制御部110から他の携帯端末やサーバへ送信する信号をアンテナ151から出力させる。
カメラ部160は、遊技者の操作に応じて、撮影対象を撮像し、撮像した画像を画像データに変換して、制御部110に供給する。本実施形態においては、カメラ部160は、2次元コードを撮像する。
制御部110は、マイクロプロセッサ(Micro Processing Unit、以下「MPU」という)で構成される。制御部110は、記憶部120に記憶されたアプリケーションプログラム等のプログラムに従って、記憶部120、操作部130、表示部140、無線通信部150部、カメラ部160からのデータ等に対して処理を施し、処理後のデータを記憶部120、表示部140、無線通信部150に供給する。
なお、携帯端末1100は、上記の構成のほか、一般の携帯電話が備える、音声入出力機能や赤外線通信機能を備えていてもよい。
管理サーバ1200は、図25に示すように、一般的なWebサーバとしての機能を有し、図3に示すように、制御部210と、記憶部220と、操作部230と、表示部240と、通信部250と、を含む。
記憶部220は、ROMやRAM、フラッシュメモリやハードディスクドライブ等の外部記憶装置等から構成される。記憶部220には、管理サーバ1200の各種機能を制御部210に実行させるためのプログラムやデータが記憶される。
操作部230は、キーボード、マウス、キーパッド、タッチパッドやタッチパネル等の入力装置で構成される。操作部230は、管理サーバ1200の管理者等のユーザからの操作入力を受け付けて、受け付けた操作に係る信号を制御部210に送出する。
表示部240は、例えば、LCDで構成される。なお、表示部240は、CRT(Cathode RayTube)ディスプレイやELディスプレイなど他の表示装置で構成されてもよい。表示部240は、制御部210から供給される文字データや画像データを表示する。
通信部250は、携帯端末1100や他のサーバ等から、インターネット網900を介して受信したデータを制御部210に供給し、制御部210から供給されたデータを、インターネット網900を介して携帯端末1100や他のサーバ等に送信する。
制御部210は、例えば、MPUで構成される。制御部210は、記憶部220に記憶されたプログラムに従って、記憶部220、操作部230、表示部240、通信部250部からのデータ等に対して処理を施し、処理後のデータを記憶部220、操作部230、表示部240、通信部250に供給する。なお、本実施形態の制御部210は、MPUが取り付けられたマザーボード(図示せず)が備えるRTC(Real Time Clock:リアルタイムクロック)211から、日時データを取得することが可能となっている。
本実施形態では、ゲーム終了後(設定変更後)から賭数が設定されるまでの制御状態において、演出用スイッチ56(CHANCEボタン)が操作された場合に、液晶表示器51の表示領域に図示しないメインメニュー画面が表示される。メインメニュー画面が表示されている状態では、ストップスイッチ8L、8Rや演出用スイッチ56が操作されることで、メニュー項目が選択される。メニュー項目として「終了」が手前に表示されている状態で演出用スイッチ56が操作されるか、ストップスイッチ8Cが一定時間以上操作されると終了確認画面が表示され、基本画面(メインメニュー画面に移行する前の通常画面)に戻ることが可能になっている。なお、何も操作されない状態が画面毎に定められた時間継続した場合にも基本画面に戻る。
本実施形態では、パスワードの入力前や後述する簡単スタートによる遊技開始前のメインメニュー画面において、ストップスイッチ8L、8R及び演出用スイッチ56を操作してパスワードメニューを選択すると、サブ制御部91により、パスワード入力画面(図示せず)が表示される。パスワード入力画面では、ストップスイッチ8L、8R及び演出用スイッチ56(CHANCEボタン)を操作することで、パスワードの入力が完了する。
入力したパスワードが正規のパスワードであると認証された場合には、パスワードの入力を受け付けたことを示す「パスワードOK」画面(図示せず)が表示され、演出用スイッチ56を操作するか、予め定められた時間が経過することで閉じられ、基本画面に切り替わる。なお、パスワードが正規のパスワードであると認証されなかった場合には、パスワードの入力が受け付けられなかったことを示す「パスワードNG」画面(図示せず)が表示され、演出用スイッチ56を操作するか、予め定められた時間が経過することで閉じられ、基本画面に切り替わる。
パスワードが正規のパスワードであると認証されると、RAM91bに割り当てられた個人履歴格納領域(総ゲーム数、BB回数、RB回数、達成ミッション等の履歴)の値が初期化されると共に、パスワードから解析される特定終了データが、RAM91bに割り当てられた特定終了データ格納領域に、パスワードから解析される機種を識別するための機種情報が、RAM91bに割り当てられた機種情報格納領域に、パスワードから解析される直近の遊技履歴を示す直近情報が、RAM91bに割り当てられた直近情報格納領域に、パスワードから解析されるその他の演出設定1〜3が、RAM91bに割り当てられた演出設定格納領域に設定される。そして、以上の設定に伴い、以前の遊技履歴に応じた演出設定等が、当該スロットマシン1に引き継がれることとなる。また、この際、入力されたパスワードそのものがRAM91bに割り当てられたパスワード格納領域に格納されるようになっている。
また、上述のようにRAM91bには、個人履歴格納領域が割り当てられており、パスワードを入力し、正規のパスワードと認証されてからの遊技履歴(総ゲーム数、BB回数、RB回数)が蓄積されるようになっている。さらに予めスロットマシン1に設定されたミッション(課題)を達成した場合には、達成したミッションの種類を示す達成ミッションの履歴も蓄積されるようになっている。
そして、遊技者は、遊技を終える場合に、当該遊技者の遊技履歴、現在の演出設定(機種情報および直近情報は含まず)、達成ミッションの履歴等からなる情報(遊技結果情報)が含まれる2次元コードをスロットマシン1から出力させ、これを携帯端末1100を用いて取得し、この2次元コードに含まれる遊技結果情報を管理サーバ1200が備える後述の遊技者データベースの内容に反映させることができるようになっている。
なお、遊技者により、メインメニュー画面にて、「簡単スタート」が選択されると、パスワードを入力した場合と異なり、以前の遊技履歴を引き継いで遊技を行うことはできないが、遊技者は、「簡単スタート」選択後から遊技終了時までにおける、遊技履歴、現在の演出設定(機種情報および直近情報は含まず)、達成ミッションの履歴等が含まれる2次元コードをスロットマシン1から出力させることができる。
また、本実施形態では、パスワード入力後や簡単スタートによる遊技開始後の図示しないメインメニュー画面において、「データクリア」、「2次元コード作成」、「演出調整」、「終了」のメニュー項目が表示されるようになっている。例えば、この場合のメインメニュー画面にて、遊技者により、「データクリア」が選択されると、RAM91bに割り当てられた、パスワード格納領域、個人履歴格納領域、機種情報格納領域、直近情報格納領域、演出設定格納領域のそれぞれがクリアされる。
また、遊技者により、メインメニュー画面にて、「演出調整」が選択されると、図27(A)に示す調整時演出選択画面が表示される。
ここで、調整時演出選択画面とは、演出の報知量(報知態様、例えば、スピーカ53、54の音量、演出効果LED52等の輝度、液晶表示器51の表示度合い、演出モード、可動物のアクション、省エネモード)を調整するときに実行される演出を遊技者に選択させるための画面である。本実施形態の調整時演出選択画面では、図27(A)に示すように、「高確率」、「ボーナス・AT」、「キャラボイス」の項目が表示されるようになっている。例えば、遊技者によって「高確率」が選択されると、後述する図27(C)〜(G)に示す各調整画面において高確率演出(遊技の進行中に実行される割合が高い演出)として内部当選示唆演出が実行される。また、遊技者によって「ボーナス・AT」が選択されると、後述する図27(C)〜(G)に示す各調整画面においてボーナス・AT用の演出(有利状態制御時の演出)としてボーナス・内部中・AT時のミッション報知演出が実行される。また、遊技者によって「キャラボイス」が選択されると、後述する図27(C)〜(G)に示す各調整画面において遊技者が選択したキャラクターの音声演出として遊技者が予め選択したキャラクターの音声のナビ演出(「左」、「中」、「右」)が実行される。
また、遊技者により、図27(A)に示す調整時演出選択画面にて、「高確率」、「ボーナス・AT」、「キャラボイス」の項目のうちの何れかの項目が選択されると、図27(B)に示す演出調整画面が表示される。
ここで、演出調整画面とは、調整する各報知量を遊技者に選択させるための画面である。
本実施形態の演出調整画面では、図27(B)に示すように、「BGM」、「照明」、「液晶表示」、「演出モード」、「その他」の項目が表示されるようになっている。例えば、遊技者によって「BGM」が選択されると図27(C)に示す音量調整画面(遊技者に音量を調整させるための画面)が表示され、「照明」が選択されると図27(D)に示す輝度調整画面(遊技者に輝度を調整させるための画面)が表示される、また、例えば、遊技者によって「液晶表示」が選択されると図27(E)に示す液晶表示調整画面(遊技者に液晶表示(例えば、解像度、バックライトの明るさ、画像のコントラスト)を調整させるための画面)が表示される。また、例えば、遊技者によって「演出モード」が選択されると図27(F)に示す演出モード調整画面(遊技者に液晶モードを調整させるための画面)が表示され、「その他」が選択されると図27(G)に示すその他の調整画面(遊技者に可動物のアクションや省エネモード等を調整させるための画面)が表示される。
なお、図27(C)〜(G)に示す各調整画面において遊技者が報知量の何れかを調整したときには、液晶表示器51には図27(H)に示す調整報知画像(遊技者が調整した報知量に設定されていることを報知する画像)が表示される。本実施形態では、調整報知画像として、例えば、図27(H)に示すように、液晶表示器51の右端上部に「演出調整中」の文字画像が表示される。
また、本実施形態では、図27(C)〜(G)に示す各調整画面において遊技者が報知量を調整したときには、同時に実行される演出が調整後の報知量の値に更新されて実行される。例えば、調整時演出選択画面で「高確率」が選択された場合、図27(C)に示す音量調整画面で右ストップスイッチ8Rが操作されて音量が「3」から「4」に調整されると、内部当選示唆演出(高確率演出)の音声の一例である「リプレイかも!」が音量「4」で音声出力される。また、例えば、「ボーナス・AT」が選択された場合、音量が「4」に調整されると、ボーナス・内部中・AT時のミッション報知演出(ボーナス・AT用の演出)の音声の一例である「7を狙え!」が音量「4」で音声出力される。また、例えば、「キャラボイス」が選択された場合、音量が「4」に調整されると、遊技者が予め選択したキャラクターの音声のナビ演出(遊技者が選択したキャラクタの音声演出)の音声の一例である「左!中!右!」が音量「4」で音声出力される。
また、遊技者により、メインメニュー画面にて、「2次元コード作成」が選択されると、サブ制御部91は、2次元コードを生成し、液晶表示器51に表示させる。ここで表示される2次元コードには、例えば、パスワードを入力した遊技であれば、管理サーバ1200上の通常更新ページの所在を示すURL(通常更新用URL)と、ゲーム開始時に入力されたパスワードと、2次元コード作成毎に取得されるランダムな値である遊技乱数(本実施形態では、32ビットの乱数)と、遊技履歴更新データとをそれぞれ示す情報が含まれる。
遊技履歴更新データには、個人履歴格納領域に記憶されている各データ値(総ゲーム数、メダルの総払出枚数、BB回数、RB回数、ボーナスの連続当選回数(連荘数)、達成ミッションの履歴、実行されたプレミア演出の履歴)、レベル格納領域に記憶されているレベル値、経験値格納領域に格納されている経験値、演出設定格納領域に格納されている演出設定1〜3、特定終了データ格納領域に格納されている特定終了データ等が格納されている。
そして、この2次元コードを携帯端末1100により読み取り、2次元コードから特定される管理サーバ1200のURLにアクセスすることで、2次元コードから特定される内容が、管理サーバ1200が備える遊技者データベースの内容に反映されるようになっている。
なお、パスワードが認証されてから2次元コードが表示されるまでの間は、新たなパスワードの入力が禁止されるようになっている。そして、2次元コードが表示され、演出用スイッチ56の操作により、基本画面に切り替わる際、RAM91bに割り当てられた、パスワード格納領域、個人履歴格納領域、特定終了データ格納領域、機種情報格納領域、直近情報格納領域、演出設定格納領域のそれぞれがクリアされ、再びパスワードの入力が許可されるようになる。
このように、本実施形態のスロットマシン1では、遊技を開始する際にパスワードを入力することで、以前遊技を行った際の演出設定等、過去の遊技履歴を反映した(引き継いだ)演出を実行させることが可能となり、長期間にわたり継続性のある演出を行わせることができる。また、遊技の終了後、遊技結果情報を含む2次元コードに、パスワードが含まれるため、パスワードを発行する管理サーバ1200にて、2次元コードに含まれるパスワードを認証することで、パスワードの発行を受けた遊技者であるか否かを判別することが可能となる。したがって、第三者が他人のパスワードを入手して遊技を行って2次元コードを取得したり、他人の2次元コードを取得したりしても、この2次元コードに含まれる遊技結果情報を、管理サーバ1200が備える後述の遊技者データベースに反映させることはできない。これにより、パスワードや2次元コードを流用したり盗用したりしても意味がなくなるため、パスワード及び2次元コードの流用や盗用を防止することができる。
また、管理サーバ1200によって発行されるパスワードは、その発行の度に変化するランダム値によって変化するため、同一内容の遊技履歴が特定される場合であっても同一パスワードとなる訳ではなく、パスワードを推測することが困難となる。
本実施形態では、管理サーバ1200からパスワードの発行を受けるためには、予め携帯端末1100を用いて、管理サーバ1200にアクセスし、会員登録を行って、当該携帯端末1100の端末識別情報(SIMデータ)を登録しておく必要がある。本実施形態では、遊技者により、メインメニュー画面にて「会員登録」が選択されると、サブ制御部91は、管理サーバ1200の会員登録ページの所在を示すURLが特定される2次元コードを生成して、液晶表示器51に表示させる。遊技者は、携帯端末1100にて、この2次元コードを読み取ることにより、簡単に管理サーバ1200の会員登録ページにアクセスできる。
携帯端末1100で2次元コードを読み取るときに、オートフォーカスにより焦点が合った状態で、表示画面内の枠内に所定の大きさで、撮影された2次元コードが表示されている状態で、2次元コードの画像が携帯端末1100に取り込まれる。そして、携帯端末1100が備える一般的な2次元コード読み取り用のアプリケーションプログラムにより、読み取った2次元コードが解析される。
携帯端末1100の表示部140には、2次元コードの解析結果としてのURL、すなわち、管理サーバ1200の会員登録ページ等の所定のウェブページの所在を示すURLが表示される。そして、このURLが選択されることで、このURLによって示される、管理サーバ1200の所定のウェブページにアクセスすることができる。
また、本実施形態では、予め管理サーバ1200にアクセスして会員登録を済ませていない遊技者であっても、メインメニュー画面にて、上述した「簡単スタート」を選択することで、遊技履歴を蓄積する機能を利用した遊技を開始することができる。但し、この場合では、当然ながら、以前の遊技履歴を引き継いで遊技を行うことはできない。
「簡単スタート」を選択して遊技を開始した後、遊技を終了する際に表示される2次元コードは、パスワードを入力して開始した場合と異なる。具体的には、通常更新用URLの代わりに、管理サーバ上の簡単スタート用のページの所在を示すURL(簡単スタート更新用URL)が含まれており、パスワードが含まれていない構成となっている。他の情報は、パスワードを入力した遊技に基づく2次元コードと同様である。
そして、遊技者は、この2次元コードを携帯端末1100により読み取り、読み取った2次元コードから特定される管理サーバ1200のURLにアクセスする。管理サーバ1200は、アクセスした携帯端末の端末識別情報(SIMデータ)が既に登録されているか否かを判定する。アクセスした携帯端末の端末識別情報が登録されていない場合には、管理サーバ1200は、当該端末識別情報に対応付けた当該遊技者用の遊技者情報(詳細は後述する)を、後述する遊技者データベースに新規に登録し、当該追加した遊技者情報に、スロットマシン1から出力された2次元コードに含まれる遊技結果情報を反映する。
一方、アクセスした携帯端末の端末識別情報が既に登録されている場合には、管理サーバ1200は、遊技者データベースの当該端末識別情報に対応付けられた遊技者情報に、当該2次元コードに含まれる遊技結果情報を反映する。
このように、本実施形態のスロットマシン1では、会員登録済みであるか否かに関わらず、遊技者は、メインメニュー画面にて「簡単スタート」を選択するだけで、遊技履歴を蓄積する機能を利用した遊技を開始することができる。
また、サブ制御部91は、遊技者により、パスワードが入力されるか、あるいは、「簡単スタート」が選択された場合、これらの操作が行われなかった場合の演出態様(通常演出モード)とは異なる演出態様である特定演出モードに制御状態を変更する。
続いて、本発明の管理装置を適用した管理サーバ1200について説明する。管理サーバ1200は、上述したように、一般的なサーバコンピュータと同等のハードウェアを備える構成であり、インターネット網900を介して、携帯端末1100とのデータ通信が可能となっている。管理サーバ1200は、携帯端末1100からのアクセスの要求内容に応じて、当該遊技者に対応する遊技情報の登録や更新、パスワードの発行、特典の付与等を行う。なお、本実施形態では、管理サーバ1200には、端末識別情報(SIMデータ)が付与された携帯端末のみからアクセスが可能とされており、端末識別情報が付与されていない携帯端末や端末識別情報は付与されているものの、端末識別情報の送信を拒否した携帯端末からのアクセスは拒否される。
管理サーバ1200は、遊技者の遊技情報を管理するための遊技者データベースと、遊技者の遊技毎の遊技結果の履歴を管理する遊技履歴データベースと、遊技者に対して付与される特典データについての情報を管理するための特典データベースとを備えている。また、管理サーバ1200は、遊技情報を更新する場合に受信した各更新要求のURLを登録済情報として管理する登録URL用データベース(登録URL用DB)と、遊技情報を更新しない場合に受信した各更新要求のURLを不正情報として管理する不正URL用データベース(不正URL用DB)とを備えている。
遊技者データベースには、遊技者の所有する携帯端末1100を識別可能な端末識別情報(SIMデータ)、現在のステータス(待機中/遊技中)、パスワード(最後に発行されたもの)、現在までの総ゲーム数、総BB回数、総RB回数、ポイント、持点、演出設定1〜3の設定内容、ミッション別の達成状況(達成済みのミッションは1、未達成のミッションは0)等からなる遊技者情報が、遊技者別(端末識別情報別)に登録されている。なお、遊技者情報には、このほかにも、図示はしないが、遊技者名(登録ネーム)、性別、生年月日、都道府県等の遊技者の個人情報(会員情報)も含まれている。
遊技履歴データベースには、遊技を行った遊技者の所有する携帯端末1100を識別可能な端末識別情報(SIMデータ)、遊技日時、当該遊技開始時にスロットマシン1に入力されたパスワード、当該遊技の遊技終了時にスロットマシン1にてランダムに取得された遊技乱数、当該遊技でのゲーム数、当該遊技でのBB回数、当該遊技でのRB回数、当該遊技の遊技終了時の演出設定1〜3の設定内容、当該遊技でのミッション別達成状況、後述する特定終了データ等からなる遊技履歴情報が登録されている。
特典データベースには、特典を識別可能な特典IDに対応して、特典データ(コンテンツデータ、あるいは、交換券や応募券を示す2次元コード等)の格納場所、特典データの種別、特典を付与する条件の種別、該当する種別の条件値等からなる特典データ情報が登録されている。条件の種別としては、コイン、ポイント、持点(詳細は後述する)、レベル、ミッションの達成率、ゲーム数、BB回数、RB回数等が設定可能であり、その種別に応じた条件値(コインの種類及び枚数、ポイント数、点数等)が設定可能である。
次に、スロットマシン1で実行される各処理の内容について詳細に説明する。
図26は、スロットマシン1が実行する遊技者調整復帰処理の制御内容を示すフローチャートである。この処理は、スロットマシン1の電源投入時に開始される。先ず、サブ制御部91は、調整フラグがオンの状態であるか否かを判定する(ステップS2001)。ここで、調整フラグとは、演出調整画面において遊技者によって演出の報知量が調整されたかを示すフラグであり、報知量が調整された場合はオンとなり、報知量が調整されていない場合はオフとなる。サブ制御部91は、調整フラグがオフの状態である場合(ステップS2001;No)、ステップS2001の処理を繰り返し、調整フラグがオンの状態である場合(ステップS2001;Yes)、調整報知画像を液晶表示器51に表示する(ステップS2002)。
調整報知画像表示後、サブ制御部91は、液晶表示器51がデモ画面の表示を開始してから所定期間が経過したか否かを判定する(ステップS2003)。デモ画面表示開始から所定期間が経過していない場合(ステップS2003;No)、サブ制御部91は、遊技者によってクレジットを返却する操作がなされたか否かを判定する(ステップS2004)。なお、このように制御するために、サブ制御部91は、クレジットが返却されたときにメイン制御部41からクレジット返却コマンドを受信する必要がある。クレジットを返却する操作がなされていない場合(ステップS2004;No)、サブ制御部91は、ステップS2003の処理に戻る。
一方、デモ画面表示開始から所定期間が経過した場合(ステップS2003;Yes)、又は、クレジットを返却する操作がなされた場合(ステップS2004;Yes)、サブ制御部91は、調整した報知量の値(調整値、遊技者調整報知量、遊技者調整報知態様)をデフォルト値(基準値、基準報知量、基準報知態様)に戻し(ステップS2005)、調整フラグをオフの状態にし(ステップS2006)、調整報知画像を非表示にし(ステップS2007)、処理を終了する。
以上説明したように本実施形態の遊技システム1001によれば、スロットマシン1のサブ制御部91は、遊技者によって2次元コードを出力する操作が実行されると、遊技履歴更新データ等に基づく2次元コードを出力する。また、サブ制御部91は、遊技者によって入力されたパスワードに基づいて遊技情報を再設定する。
このようにすることで、特定終了演出が実行される前の2次元コード出力までの遊技とパスワード入力後の遊技との連続性を遊技者が認識することができる。この結果、本実施形態の遊技システム1001は、パスワード入力後に遊技情報が再設定されない遊技システムよりも遊技の興趣が向上している。
また、本実施形態の遊技システム1001によれば、サブ制御部91は、各調整画面において遊技者によって報知量を調整されたときに調整フラグをオンの状態にする。そして、サブCPU91aは、特定状況であるデモ画面の表示を開始してから所定期間が経過するという状況、又は、遊技者によってクレジットを返却する操作がなされるという状況となったときに、調整した報知量をデフォルト値に戻し、調整フラグをオフの状態にする。
このようにすることで、本実施形態のスロットマシン1では、前の遊技者が報知量を調整してからこれらの特定状況になると報知量をデフォルト値に戻すので、次の遊技者は前の遊技者の調整した報知量で演出が実行されることがない。この結果、本実施形態のスロットマシン1は、特定状況になっても報知量をデフォルト値に戻さないスロットマシンよりも不快な状態で遊技される可能性が低減され、遊技の興趣の低下を低減できる。
また、本実施形態の遊技システム1001によれば、サブ制御部91は、デモ画像が表示されてから遊技が進行することなく所定期間(例えば、遊技店が遊技者の遊技終了を判断する基準時間としての10分間)が経過したときに特定状況になったと判定する。
このようにすることで、報知量を調整した遊技者が遊技を終了したと判定して報知量をデフォルト値に戻すことができ、次の遊技者はデフォルト値で遊技することができる。なお、本実施形態では、サブ制御部91は、デモ画像が表示されてから遊技が進行することなく所定期間が経過したときに特定状況になったと判定したが、例えば、デモ画像が表示されてから遊技が進行することなく所定期間が経過してもBET操作によって賭数が設定されている場合には遊技者が遊技を継続する意思があるとみなして特定状況になっていないと判定するようにしてもよい。
また、本実施形態の遊技システム1001によれば、サブ制御部91は、遊技者によってクレジットを返却する操作がなされたときに特定状況になったと判定する。
このようにすることで、報知量を調整した遊技者が遊技を終了したと判定して報知量をデフォルト値に戻すことができ、次の遊技者はデフォルト値で遊技することができる。
なお、本実施形態では、サブCPU91aは、デモ画像が表示されてから遊技が進行することなく所定期間が経過したとき、又は、遊技者によってクレジットを返却する操作がなされたときに遊技者変更条件が成立したと判定したが、遊技者変更条件についてはこれに限定されず、例えば、遊技店の営業時間中に電断が発生したときに特定状況になったと判定してもよい。すなわち、遊技店側が何らかの原因で一旦遊技を強制的に中止させて電断(稼働停止)して電源投入時(稼働再開時)には異なる遊技者が遊技を開始するものと考えられるので、遊技店の営業時間中に電断が発生したときにも特定状況になったと判定してもよい。また、例えば、サブ制御部91は、パスワード入力後や簡単スタート後のメインメニュー画面において「データクリア」や「2次元コード作成」の項目を選択する操作をしたときに特定状況になったと判定してもよい。すなわち、遊技履歴を削除したり遊技履歴を出力したりする操作は遊技者が遊技を終了するものと考えられるので、遊技履歴を削除したり遊技履歴を出力したりする操作がなされたときにも特定状況になったと判定してもよい。また、例えば、サブ制御部91は、BET操作で設定した賭数のメダルを返却するBET返却操作がある場合、BET返却操作がなされたときに特定状況になったと判定してもよい。
また、本実施形態の遊技システム1001によれば、サブ制御部91は、遊技者によって報知量を調整されたときに液晶表示器51に調整報知画像を表示する。
このようにすることで、本実施形態のスロットマシン1では、遊技者に対して報知量が調整されていることを報知できるので、仮に前の遊技者から次の遊技者に交代して上述の条件が成立せずに前の遊技者が調整した報知量からデフォルト値に設定変更されていなくても次の遊技者が前の遊技者が調整した報知量に調整されていることを認識できる。この結果、本実施形態のスロットマシン1は、調整報知画像を表示しないスロットマシンよりも不快な状態で遊技される可能性が更に低減され、遊技の興趣の低下を更に低減できる。
その他、本実施形態のスロットマシン1は、実施形態1のスロットマシン1と同様の作用効果を奏する。
なお、上記実施形態では、サブ制御部91は、演出パターン選択処理において、所定の演出を4ゲーム連続実行したか否かを判定したり、5ゲーム連続実行したか否かを判定したりしているが、演出実行前に連続実行回数を予め抽選してもよい。この場合、サブ制御部91は、AT準備状態であれば連続実行回数として5ゲームが当選することを許容するとともに、AT非当選の状況であれば、特定状況であれば連続実行回数として5ゲームが当選することを許容し、特定状況でなければ連続実行回数として5ゲームが当選することを規制する必要がある。すなわち、サブ制御部91は、演出の連続実行回数を後決めすることに限定されず、演出の連続実行回数を先決めしてもよい。
なお、上記実施形態では、所定事象として演出の実行が設定されているが、所定事象は遊技の進行には直接関係しない事象であれば任意の事象であってもよく、例えば、所定事象としてフリーズ動作等が設定されてもよく、ショートフリーズが5回連続発生すると所定条件が成立するようにしてもよい。
なお、上記実施形態のように、サブ制御部91は、所定条件が成立した次のゲームにおいてAT開始演出517を実行して遊技者に対してATが付与されたことを報知することが好ましいが、例えば、スロットマシン1の仕様を公開している等の理由によって所定条件が成立した後にATに制御されることを遊技者が認識していれば、所定条件が成立した後にAT開始演出517を実行しなくてもよい。
また、上記実施形態では、所定条件が成立した次のゲームにおいてAT開始演出517を実行して遊技者に対してATが付与されたことを報知したが、所定条件成立後に遊技者に報知する特典についてはAT開始に限定されず、報知される特典が遊技者にとって有利なものである限りにおいて任意の特典であってもよい。例えば、所定条件成立後にボーナス内部当選後にボーナスを持ち越していることを報知するボーナス確定演出を実行したり、プレミア演出を実行したりしてもよい。
なお、上記実施形態では、サブ制御部91が遊技者にとって有利な操作態様を報知するATに関連する制御(ナビストック抽選、上乗せ抽選、ナビ演出、ナビストック数、残りゲーム数の管理等)を行う構成であるが、これらATに関連する制御の一部または全部をメイン制御部41が行う構成としても良い。
また、ATに関連する制御をメイン制御部41が行う構成においては、AT中である旨を特定可能なAT報知手段(例えば、AT中LED)、遊技者にとって有利な操作態様を特定可能な操作態様報知手段(例えば、各リールの停止順や操作タイミングを特定可能とするナビLED)を備え、これらAT報知手段、操作態様報知手段をメイン制御部41が直接駆動させることが可能な構成とすることが好ましく、このような構成とすることで、サブ制御部91の制御に依存することなく、AT中に必要な情報を遊技者に対して認識させることができる。尚、これらAT報知手段、操作態様報知手段は、遊技補助表示器12等の既存の報知手段と兼用する構成でも良いし、専用の報知手段を備える構成でも良い。
さらに、このような構成であっても、メイン制御部41は、サブ制御部91に対してAT中であるか否かを特定可能なコマンドを送信し、サブ制御部91は、当該コマンドに基づいてAT中演出等を行うことにより、AT中であることを遊技者に対して確実に認識させることができる。また、メイン制御部41は、遊技者にとって有利な操作態様の報知を操作態様報知手段にて報知する場合に、サブ制御部91に対して報知する操作態様を特定可能なコマンドを送信し、サブ制御部91は、当該コマンドに基づいてメイン制御部41側で制御する操作態様報知手段により報知される操作態様と同じ操作態様を報知するナビ演出を実行するようにしても良く、このようにすることで、AT中等において操作態様報知手段により操作態様が報知される場合に、操作態様報知手段により報知される操作態様を遊技者に対して確実に認識させることができる。
また、メイン制御部41は、サブ制御部91に対して、AT中以外において有利度の異なる操作態様を複数備える役の当選時に、内部当選コマンドのようにその内容から遊技者にとって有利な操作態様を特定可能となるコマンドを送信することなく、有利度の異なる操作態様を複数備える役の当選時に、当選した役の種類は特定可能であるが、有利な操作態様を特定不可能なコマンドを送信し、AT中においては、ゲーム開始毎に当選した役の種類も有利な操作態様も特定可能なコマンドを送信したり、有利な操作態様を特定可能なコマンドを別個に送信したりすることにより、サブ制御部91が遊技者にとって有利な操作態様を特定して報知する構成としても良く、このような構成とすることで何らかの不正がされてもAT中以外には、サブ制御部91側で遊技者にとって有利な操作態様を特定することができないため、このような不正によって不利益が発生してしまうことを防止できる。
なお、上記実施形態では、遊技制御基盤40がメイン制御部41を備え、演出制御基盤90がサブ制御部91を備える構成について説明したが、これに限られず、同一基盤がメイン制御部41とサブ制御部91とを備えていても良い。この構成を採用することで、メイン制御部41とサブ制御部91との通信が容易になり、また、筐体1aの体積を軽減することができる。
なお、上記実施形態におけるスロットマシン1では、遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるものとして説明したが、本願請求項に係る発明のスロットマシンはこれに限定されるものではなく、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。遊技球を遊技媒体として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、上記実施形態で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
なお、本発明のスロットマシンは、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちのいずれか一種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えばメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであってもよい。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンも、本発明のスロットマシンに含まれるものである。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、スロットマシン1に含まれるコンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採用して良い。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採用しても良い。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
1 スロットマシン、2 可変表示装置、2L,2C,2R リール、3 透視窓、32L,32C,32R リールモータ、4 メダル投入部、51 液晶表示器、52 演出効果LED、53,54 スピーカ、55 リールLED、56 演出用スイッチ、6 MAXBETスイッチ、7 スタートスイッチ、8L,8C,8R ストップスイッチ、9 メダル払出口、10 精算スイッチ、13 遊技用表示部、34 ホッパーユニット、35 オーバーフロータンク、37 設定キースイッチ、38 リセット/設定スイッチ、39 電源スイッチ、40 遊技制御基盤、41 メイン制御部、90 演出制御基盤、91 サブ制御部、100 電源ボックス、101 電源基板、511 小役ナビ演出(文字示唆)、512 小役ナビ演出(図柄示唆)、513 小役ナビ演出(2択示唆)、514 会話演出(独り言)、515 会話演出(2人会話)、516 消灯演出、517 AT開始演出、518 特訓モード開始演出。

Claims (1)

  1. 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
    前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
    遊技者にとって有利な特典を付与する特典付与手段と、
    1ゲームで実行される1ゲーム演出実行を制御する1ゲーム演出実行制御手段とを備え、
    前記1ゲーム演出が連続して実行された回数所定回数となることで、前記特典が付与されていることを遊技者が認識可能であり
    前記1ゲーム演出実行制御手段は、前記特典が付与されていないときにおいて次のゲームで前記1ゲーム演出が実行ると前記1ゲーム演出が連続して実行された回数が前記所定回数となるときには、該次のゲームにおいて遊技者が変更している可能性がある特定状況であれば前記1ゲーム演出実行を許容し、該次のゲームにおいて該特定状況でなければ前記1ゲーム演出実行を規制する、スロットマシン。
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