JP6526364B1 - ワイヤ放電加工機および真直度算出方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工機および真直度算出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6526364B1
JP6526364B1 JP2018567311A JP2018567311A JP6526364B1 JP 6526364 B1 JP6526364 B1 JP 6526364B1 JP 2018567311 A JP2018567311 A JP 2018567311A JP 2018567311 A JP2018567311 A JP 2018567311A JP 6526364 B1 JP6526364 B1 JP 6526364B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire electrode
wire
processing
electric discharge
straightness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018567311A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019239481A1 (ja
Inventor
智昭 ▲高▼田
智昭 ▲高▼田
中川 孝幸
孝幸 中川
大介 関本
大介 関本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6526364B1 publication Critical patent/JP6526364B1/ja
Publication of JPWO2019239481A1 publication Critical patent/JPWO2019239481A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H7/00Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
    • B23H7/02Wire-cutting
    • B23H7/06Control of the travel curve of the relative movement between electrode and workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H1/00Electrical discharge machining, i.e. removing metal with a series of rapidly recurring electrical discharges between an electrode and a workpiece in the presence of a fluid dielectric
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H2500/00Holding and positioning of tool electrodes
    • B23H2500/20Methods or devices for detecting wire or workpiece position
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/37Measurements
    • G05B2219/37594Detect discharge state between electrode and workpiece
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45043EDM machine, wire cutting
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/45Nc applications
    • G05B2219/45221Edm, electrical discharge machining, electroerosion, ecm, chemical

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

ワイヤ電極(1)と加工対象物(W)との間に電圧を印加して加工対象物(W)を加工するワイヤ放電加工機(100)は、ワイヤ電極(1)の加工対象物(W)に対する姿勢を変化させるワイヤ調整部(102)と、ワイヤ電極(1)と加工対象物(W)とが接触しているか否かを検知する接触検知部(103)と、接触検知部(103)によってワイヤ電極(1)と加工対象物(W)との接触が検知されたときのワイヤ電極(1)の加工対象物(W)に対する姿勢に基づいて、加工対象物(W)の加工面の真直度(ΔD)を求める真直度測定部(106)と、を備えることを特徴とする。

Description

本発明は、ワイヤ電極と加工対象物との間に電圧を印加して加工対象物を加工するワイヤ放電加工機および真直度算出方法に関する。
ワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極と加工対象物との間に加工電圧を印加した状態で、ワイヤ電極を加工対象物に接近させたときに発生する放電現象による電気エネルギーを利用して、加工対象物を加工する。加工電圧などの加工条件によって加工精度が変化するため、加工条件は、加工精度を評価して所望の加工精度となるように決められる。加工精度を評価する基準のひとつに、加工面の真直度が挙げられる。真直度とは加工面の正しい位置からのずれ量を示す。真直度を測定する方法としては、マイクロメータを用いる方法が挙げられるが、マイクロメータを用いる場合、加工対象物をワイヤ放電加工機から取り外す必要がある。しかしながら、加工精度の評価は繰り返し行われることが多いため、加工対象物をワイヤ放電加工機に取り付けたまま、加工面の真直度を測定できることが望ましい。
特許文献1には、触針を使用した測定機器を備えるワイヤ放電加工機が開示されている。特許文献1に開示されたワイヤ放電加工機によれば、加工対象物をワイヤ放電加工機に取り付けたまま、加工面に触針の先端を接触させて、加工面の真直度を測定することができる。
特開昭60−85829号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、加工面の真直度を測定するためには、放電加工には使用しない測定専用の触針を使用するため、ワイヤ放電加工機は、触針と、触針を移動させる駆動装置とを含む測定機器を備える必要があった。このため、触針を使用する場合には、装置サイズおよびコストが増大すると共に、測定対象の加工面がスリット内にある場合には、触針の太さがスリットの幅よりも大きくて、触針がスリット内に入れず、測定を行うことができない場合があるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置サイズおよびコストの増大を抑制しつつ、測定対象の端面がスリット内にある場合であっても、加工面の真直度を測定可能なワイヤ放電加工機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極と加工対象物との間に電圧を印加して加工対象物を加工するワイヤ放電加工機であって、ワイヤ電極の加工対象物に対する姿勢を変化させるワイヤ調整部と、ワイヤ電極と加工対象物とが接触しているか否かを検知する接触検知部と、接触検知部によってワイヤ電極と加工対象物との接触が検知されたときのワイヤ電極の加工対象物に対する姿勢に基づいて、加工対象物の加工面の真直度を求める真直度測定部と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかるワイヤ放電加工機は、装置サイズおよびコストの増大を抑制しつつ、測定対象の端面がスリット内にある場合であっても、加工面の真直度を測定可能なワイヤ放電加工機を得ることができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるワイヤ放電加工機の構成を示す図 図1に示す制御装置のハードウェア構成例を示す図 図1に示すワイヤ放電加工機の機能構成を示す図 図3に示す諸元入力部に入力される諸元値の説明図 図1に示すワイヤ放電加工機がワイヤ電極の加工対象物に対する相対位置を変化させる様子を示す図 図3に示す角度調整部により角度が調整されたワイヤ電極を示す図 図1に示すワイヤ放電加工機がワイヤ電極の撓み量を調整する様子を示す図 図3に示す撓み調整部がワイヤ電極の張力を調整することでワイヤ電極の撓み量を調整する様子を示す図 図3に示す撓み調整部がワイヤ電極と加工対象物との間に電圧を印加することでワイヤ電極の撓み量を調整する様子を示す図 図3に示す撓み調整部がワイヤ電極を物理的に揺らすことでワイヤ電極の撓み量を調整する様子を示す図 図1に示すワイヤ放電加工機が加工条件を作成する動作を示すフローチャート 図11のステップS103の詳細を示すフローチャート 加工面がタイコ形状である場合の加工面位置を示す図 加工面が逆タイコ形状である場合の加工面位置を示す図 加工面がタイコ形状である場合に図12のステップS202において測定される位置を示す図 加工面が逆タイコ形状である場合に図12のステップS202におけて測定される位置を示す図 図3に示す真直度測定部の機能について説明するための図 図17のB部分拡大図 図1に示すワイヤ放電加工機が、加工面がタイコ形状である場合に真直度を求める方法の説明図
以下に、本発明の実施の形態にかかるワイヤ放電加工機および真直度算出方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるワイヤ放電加工機100の構成を示す図である。ワイヤ放電加工機100は、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に加工電圧を印加して、加工対象物Wを加工する機能を有する。また、ワイヤ放電加工機100は、ワイヤ電極1を用いて、加工面Wsの真直度ΔDを測定する機能と、測定した真直度ΔDを用いて、加工条件を調整する機能とをさらに有する。真直度ΔDは、加工面Wsの本来の位置からのずれ量を示す。
ワイヤ放電加工機100は、加工対象物Wを保持するテーブル11と、ワイヤ電極1を保持する上部加工ヘッド12および下部加工ヘッド13と、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に加工電圧を印加するための電源14と、ワイヤ電極1の加工対象物Wへの接触を検出する接触検出回路15とを有する。
テーブル11は、導電体により構成されており、中央部に孔が形成されている。テーブル11の孔には、上部加工ヘッド12と下部加工ヘッド13との間に通されたワイヤ電極1が通され、孔が形成された領域において、ワイヤ電極1を移動させることが可能になっている。テーブル11の一面には、加工対象物Wが載置される。以下、テーブル11の加工対象物Wを載置する面をテーブル面11aと称する。
電源14は、テーブル11および上部加工ヘッド12のそれぞれに電気的に接続されており、テーブル11と上部加工ヘッド12との間に電圧を印加することで、加工対象物Wとワイヤ電極1との間に電圧を印加することができる。接触検出回路15は、上部加工ヘッド12内を通るワイヤ電極1と、テーブル11とのそれぞれと電気的に接続されている。テーブル11の上に加工対象物Wが載置された状態で電源14が電圧を印加すると、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に電圧が印加されることになる。
接触検出回路15は、ワイヤ電極1と加工対象物Wとが接触すると、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に印加した電圧が短絡することを利用して、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの接触を検出することができる。具体的には、接触検出回路15は、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に電位差を付与し、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間の電位差を測定する。ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に付与する電位差は、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に放電が生じない大きさとする。接触検出回路15は、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間の電位差が変化したことを検出することで、電位差が変化したこと、すなわちワイヤ電極1と加工対象物Wとの電気的な接触を検出することができる。
また、ワイヤ放電加工機100は、上部加工ヘッド12および下部加工ヘッド13を一体で移動させる図示しないX軸モータおよびY軸モータと、上部加工ヘッド12を移動させる図示しないU軸モータおよびV軸モータとをさらに有する。U軸モータおよびV軸モータが上部加工ヘッド12を移動させることで、上部加工ヘッド12および下部加工ヘッド13の間のワイヤ電極1の傾きが変化する。また、ワイヤ放電加工機100は、上部加工ヘッド12の上部に、メインテンションローラ20と、メインテンションローラ20を回転させるメインテンションモータ21とをさらに備える。メインテンションモータ21がメインテンションローラ20を回転させてワイヤ電極1を巻き取ることで、ワイヤ電極1の張力を調整することができる。
ワイヤ放電加工機100は、制御装置22を備える。制御装置22は、ワイヤ放電加工機100を制御する装置であり、数値制御装置とも呼ばれる。なお図1では制御装置22と接触検出回路15との接続のみが示されているが、実際には、制御装置22は、電源14、接触検出回路15、X軸モータ、Y軸モータ、U軸モータおよびV軸モータおよびメインテンションモータ21のそれぞれに、指令を入力することができる。これにより、制御装置22は、上部加工ヘッド12および下部加工ヘッド13を一体で移動させるX,Y軸と、テーブル11に対するワイヤ電極1の角度を変化させてテーパ加工を行うためのU,V軸とを移動させることができる。
ワイヤ放電加工機100は、制御装置22が各種の指令を与えることで、放電加工処理を行うことができる。ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に加工電圧を印加した状態でワイヤ電極1を加工対象物Wに近づけると、絶縁破壊が発生して放電が生じる。放電が生じると、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間にアーク柱が形成されて高密度のアーク電流が流れる。このため、加工対象物Wが高温になって溶融し、周囲の水が気化爆発を起こすことで、溶融した部分が飛ばされるといった現象が生じる。このような現象を利用することで、ワイヤ放電加工機100は、加工対象物Wを加工する。
ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に流れるアーク電流の大きさによって、加工速度、面粗さ、および加工精度が変化する。一般的に、アーク電流が大きいほど、加工速度は速くなるが、面粗さが粗く、加工精度が低くなる。このため、ワイヤ放電加工機100を用いた放電加工においては、一般的に、加工電圧などの電気パラメータを変えてアーク電流の大きさを調整しながら複数回の加工が行われる。加工の種類は、荒加工、中仕上げ加工、仕上げ加工の3つに分類することができる。荒加工は、加工対象物のおおよその形を作る工程であって、比較的大きな電流が用いられる。中仕上げ加工は、荒加工で作成した形の精度を整えていく工程であって、荒加工よりも小さい電流が用いられる。中仕上げ加工では、面粗さの細かさと、加工速度とのバランスが求められる。仕上げ加工は、加工面Wsの面粗さを細かくしていく工程であり、中仕上げ加工よりも小さい電流が用いられる。仕上げ加工においては、面粗さの細かさが重要となる。ワイヤ放電加工機100を使用した放電加工では、荒加工と中仕上げ加工とを各1回ずつ実施した後に、仕上げ加工を所望の面粗さになるまで繰り返し行うことが多い。なお、上記の例に限らず、荒加工、中仕上げ加工、仕上げ加工の実行回数は、ユーザの要望に従って変化する。
またワイヤ放電加工機100は、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する姿勢を変えながら、接触検出回路15の検出結果をモニタすることで、ワイヤ電極1と加工対象物Wとが接触したときのワイヤ電極1の加工対象物Wに対する姿勢を特定することができる。ワイヤ放電加工機100は、ワイヤ電極1と加工対象物Wとが接触したときのワイヤ電極1の加工対象物Wに対する姿勢に基づいて、加工面Wsの真直度ΔDを測定する。
図2は、図1に示す制御装置22のハードウェア構成例を示す図である。制御装置22は、プロセッサ31と、メモリ32と、入力装置33と、出力装置34とを有する。プロセッサ31は、CPU(Central Processing Unit)であり、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などとも呼ばれる。メモリ32は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)などである。
入力装置33は、タッチパネル、キーボード、マウス、トラックボールまたはこれらの組み合わせである。出力装置34は、表示画面を出力するディスプレイなどである。
図3は、図1に示すワイヤ放電加工機100の機能構成を示す図である。ワイヤ放電加工機100は、諸元入力部101と、ワイヤ調整部102と、接触検知部103と、位置検出部104と、演算制御部105とを有する。演算制御部105は、真直度測定部106と、加工条件調整部107とを有する。なお、図3では、ワイヤ放電加工機100の機能構成のうち、本実施の形態にかかる発明の特徴を説明するために必要な部分を示しており、放電加工処理を行う機能についての説明はここでは省略する。
ワイヤ放電加工機100は、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する姿勢を変化させながら、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの接触をモニタすることで、加工面Wsの真直度ΔDを測定する真直度測定機能を有する。ワイヤ放電加工において、ワイヤ電極1の振動、加工速度などに起因して、加工面Wsの中央部が端部よりも凹んでいるタイコ形状となったり、加工面Wsの中央部が端部よりも突出している逆タイコ形状となったりすることがある。この場合、加工面Wsが本来の面からずれてしまい、加工精度が低下する。
従来は、加工条件を設定し、設定した加工条件を用いた放電加工処理を行う度に、ワイヤ放電加工機から加工対象物Wを取り外して、マイクロメータを用いて手動で真直度ΔDの測定が繰り返し行われていた。また、触針を用いて真直度ΔDを測定する測定装置を備える場合には、加工対象物Wをワイヤ放電加工機に取り付けたままで加工面Wsの真直度ΔDを測定することができるが、装置サイズおよびコストが増大すると共に、加工面Wsがスリット内にある場合には触針がスリット内に入らず、真直度ΔDを測定できない場合があった。これに対して、本実施の形態にかかるワイヤ放電加工機100では、真直度測定機能を利用して、加工条件の設定と、設定した加工条件を用いた放電加工処理と、真直度ΔDの測定とを繰り返し、所望の真直度ΔDの加工面Wsを形成するための加工条件を人手を介さずに自動的に決定することができる。また、放電加工を繰り返し行っている間に、加工条件の調整を行う場合にも、真直度測定機能を利用することができる。
諸元入力部101は、提案する真直度測定機能を使用する際に必要な諸元値の入力を受け付ける。諸元入力部101は、制御装置22のプロセッサ31が、入力装置33および出力装置34を用いて、メモリ32に記憶されたコンピュータプログラムを読み出して実行することにより実現される。諸元入力部101は、出力装置34に各種の諸元値を入力するための入力画面を表示させ、ユーザが入力装置33を用いることによって当該入力画面に諸元値を入力すると、入力された諸元値を記憶する。
図4は、図3に示す諸元入力部101に入力される諸元値の説明図である。諸元入力部101に入力される諸元値は、加工対象物Wの厚みHwと、加工対象物Wの上端面Waとワイヤ電極1を支持する支持部41との間のZ軸方向の距離Zd1と、加工対象物Wの下端面Wbとワイヤ電極1を支持する支持部42との間のZ軸方向の距離Zd2とを含む。厚みHwは、板状の加工対象物Wの厚み方向の大きさである。図1,4に示すように、Z軸は、テーブル面11aを規定するX軸およびY軸に垂直な方向を向いており、加工対象物Wの板厚方向を向いている。ユーザは、厚みHwおよび距離Zd1,Zd2を計測して、ワイヤ放電加工機100に入力することができる。
ワイヤ調整部102は、演算制御部105の制御に従って、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する姿勢を変化させる。ここで、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する姿勢を変化させることは、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する相対位置、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する角度、およびワイヤ電極1の撓み量の少なくとも1つを調整することである。ワイヤ調整部102は、ワイヤ電極1をテーブル面11aに対して垂直な方向から角度をつける角度調整部102aと、ワイヤ電極1の撓み量を変化させる撓み調整部102bとをさらに有する。
具体的には、ワイヤ調整部102は、上部加工ヘッド12および下部加工ヘッド13を一体的に水平移動させて、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する相対位置を変化させることができる。このときワイヤ調整部102は、X軸モータおよびY軸モータのうちの少なくとも1つを用いて構成される。図5は、図1に示すワイヤ放電加工機100がワイヤ電極1の加工対象物Wに対する相対位置を変化させる様子を示す図である。ワイヤ調整部102は、ワイヤ電極1がテーブル面11aに垂直な状態で、ワイヤ電極1が加工対象物Wの加工面Wsに接触するまでテーブル11を水平移動させることができる。
また、ワイヤ調整部102の角度調整部102aは、上部加工ヘッド12を水平移動させて、テーブル面11aに対するワイヤ電極1の角度θを変化させることができる。このときワイヤ調整部102は、U軸モータおよびV軸モータのうちの少なくとも1つを用いて構成される。図6は、図3に示す角度調整部102aにより角度θが調整されたワイヤ電極1を示す図である。角度調整部102aが角度θを調整していない状態は、角度θ=90度であり、ワイヤ電極1は加工対象物Wの載置面であるテーブル面11aに垂直な方向を向いている。このため、角度θが調整された状態とは、ワイヤ電極1が加工対象物Wの載置面であるテーブル面11aに垂直な方向から角度をつけた状態であり、角度θ≠0,90である。図6では、角度調整部102aが上部加工ヘッド12をU軸方向への移動量がLuである状態を示している。角度調整部102aは、上部加工ヘッド12を平行移動させるため、支持部41と支持部42との間のZ軸方向の距離Hzは、一定であり、支持部41と支持部42との間のワイヤ電極1の長さは変化する。
さらにワイヤ調整部102の撓み調整部102bは、支持部41,42の間のワイヤ電極1の中央部分の撓ませるとともに、その撓み量Lを調整することができる。図7は、図1に示すワイヤ放電加工機100がワイヤ電極1の撓み量Lを調整する様子を示す図である。加工対象物Wの加工面Wsがタイコ形状である場合、撓み量Lを調整して、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの接触位置を検出することで、真直度ΔDを求めることが可能になる。撓み調整部102bがワイヤ電極1の撓み量Lを調整する方法としては、3つの手法が挙げられる。以下の3つの方法の中には、ワイヤ電極1を振動させて撓み量Lを制御する方法が含まれるが、その場合、ワイヤ電極1の振動幅が撓み量Lに相当する。
撓み量Lを調整する第1の方法としては、ワイヤ電極1の張力を調整する方法が挙げられる。この場合、撓み調整部102bは、メインテンションモータ21およびメインテンションローラ20を用いて構成される。図8は、図3に示す撓み調整部102bがワイヤ電極1の張力を調整することでワイヤ電極1の撓み量Lを調整する様子を示す図である。ワイヤ放電加工機100は、ワイヤ電極1を巻き取るローラを有しており、継続的にワイヤ電極1を巻き取ることで、ワイヤ電極1を走行させた状態とすることができる。ワイヤ放電加工機100の撓み調整部102bは、ワイヤ電極1を走行させた状態で撓み量Lを調整する。ワイヤ電極1を走行させた状態では、ワイヤ電極1を巻き取るローラの回転に起因する変動、その他外乱に起因する変動のため、ワイヤ電極1に振動が発生している。実際にレーザ変位計を用いて測定すると、ワイヤ放電加工機100の状態にもよるが、ワイヤ電極1が数十μmの幅で振動していることが確認できた。また、実際にワイヤ電極1の張力を調整することで、振動幅つまり撓み量Lが変化することが確認できた。張力と撓み量Lとの関係は、ワイヤ放電加工機100の種類、ワイヤ電極1の長さ、ワイヤ電極1の太さなどの条件によって変化するため、事前に、計測データを取得しておく必要がある。撓み調整部102bは、計測データに基づいて、ワイヤ電極1の張力を調整して、測定処理中は加工処理中よりも張力を落とすことで、ワイヤ電極1を加工面Wsの中央部分に接触させることができる。
撓み量Lを調整する第2の方法としては、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に電圧を印加する方法が挙げられる。この場合、撓み調整部102bは、接触検出回路15内に備わる電源を用いて構成される。図9は、図3に示す撓み調整部102bがワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に電圧を印加することでワイヤ電極1の撓み量Lを調整する様子を示す図である。図9では、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間にパルス電圧を印加して静電引力を制御し、ワイヤ電極1を振動させている。しかしながら、本実施の形態はかかる例に限定されず、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に直流電圧を印加して、ワイヤ電極1を撓ませてもよい。なお、ここで用いられる電圧は、ワイヤ放電加工機100が放電加工を行う際に用いられる加工電圧よりも低い。
撓み量Lを調整する第3の方法としては、ワイヤ電極1を物理的に揺らしてワイヤ電極1を振動させる方法が挙げられる。この場合、撓み調整部102bは、上部加工ヘッド12および下部加工ヘッド13を一体的に移動させるX軸モータおよびY軸モータのうちの少なくとも1つを用いて構成される。図10は、図3に示す撓み調整部102bがワイヤ電極1を物理的に揺らすことでワイヤ電極1の撓み量Lを調整する様子を示す図である。X軸モータおよびY軸モータのうちの少なくとも1つを駆動すると、ワイヤ電極1の支持部41,42が移動することになり、ワイヤ電極1を揺らすことができる。上記3つの方法は、組み合わせて用いることもできる。3つの方法を組み合わせて用いることで、1つの方法を用いる場合よりも振動幅を大きくすることが可能である。なおここではワイヤ電極1を振動させる場合、撓み量Lは、振動幅となる。
図3の説明に戻る。接触検知部103は、ワイヤ電極1と、加工対象物Wとの接触を検知する。接触検知部103は、接触検出回路15から構成される。接触検知部103は、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの接触を検知すると、接触を検知したことを示す検知信号を演算制御部105に出力する。接触検知部103は、接触検出回路15によって構成される。接触検知部103が出力した検知信号は、演算制御部105を介して位置検出部104に入力される。
位置検出部104は、接触検出回路15によって構成され、ワイヤ電極1が加工対象物Wに接触したときの支持部41,42の位置を検出する。具体的には、位置検出部104は、接触検知部103が出力した検知信号と、ワイヤ調整部102がワイヤ電極1の姿勢を変更するために行った制御量とに基づいて、XY平面における支持部41,42の位置を検出することができる。例えば、ワイヤ調整部102が上部加工ヘッド12および下部加工ヘッド13を一体的に水平移動させた場合、位置検出部104は、ワイヤ電極1が加工対象物Wに接触するまでのX軸モータおよびY軸モータの制御量に基づいて、支持部41,42の位置を求めることができる。
また、角度調整部102aが角度θを調整した場合、位置検出部104は、ワイヤ電極1が加工対象物Wに接触するまでのU軸モータおよびV軸モータの制御量に基づいて、支持部41,42の位置を求めることができる。撓み調整部102bがワイヤ電極1の撓み量Lを調整した場合、撓み量Lを調整する方法に応じた制御量に基づいて、支持部41,42の位置を求めることができる。撓み調整部102bがワイヤ電極1の張力を調整することでワイヤ電極1の撓み量Lを調整する場合、制御量は、メインテンションモータ21の制御量を含む。撓み調整部102bがワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に電圧を印加することでワイヤ電極1の撓み量Lを調整する場合、制御量は、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に印加する電圧パターンを含む。撓み調整部102bがワイヤ電極1を物理的に揺らすことでワイヤ電極1の撓み量Lを調整する場合、制御量は、X軸モータおよびY軸モータの制御量を含む。位置検出部104は、検出位置を演算制御部105に出力する。
演算制御部105は、ワイヤ放電加工機100を制御する。演算制御部105は、図2に示す制御装置22のプロセッサ31およびメモリ32を用いて構成される。真直度測定部106は、諸元入力部101を用いて入力された諸元値と、ワイヤ調整部102の制御量と、接触検知部103が出力する検知信号と、位置検出部104が出力する検出位置とに基づいて、加工対象物Wの加工面Wsの真直度ΔDを算出することができる。
加工条件調整部107は、真直度測定部106が算出した真直度ΔDに基づいて、次に行う加工の加工条件を調整する。加工条件の調整方法については、様々な方法が考えられる。真直度ΔDが閾値以上、例えば10μm以上である場合、加工条件調整部107は、オフセットを小さくすることができる。或いは真直度ΔDが閾値未満である場合、電気的パラメータを小さくすることができる。例えば、機械学習によって真直度ΔDごとに加工条件の調整方法を学習しておき、加工条件調整部107は、学習結果を用いて加工条件を真直度ΔDに基づいて調整することができる。
図11は、図1に示すワイヤ放電加工機100が加工条件を作成する動作を示すフローチャートである。ここでは、3段階の放電加工を行う場合について示すが、本実施の形態はかかる例に限定されない。
演算制御部105は、まず第1加工条件の候補を設定する(ステップS101)。そして演算制御部105は、第1加工条件を使用してワイヤ放電加工機100を制御し、放電加工を実行する(ステップS102)。放電加工を実行した後、演算制御部105は、加工精度の測定処理を行う(ステップS103)。この測定処理には、真直度測定部106による真直度ΔDの算出が含まれる。測定処理が終わると、演算制御部105は、測定結果が基準を満たすか否かを判断する(ステップS104)。測定結果が基準を満たさない場合(ステップS104:No)、演算制御部105の加工条件調整部107は、測定結果に基づいて、第1加工条件を変更する(ステップS105)。演算制御部105は、第1加工条件を変更すると、ステップS102の処理に戻る。
測定結果が基準を満たす場合(ステップS104:Yes)、演算制御部105は、第2加工条件の候補を設定する(ステップS106)。そして演算制御部105は、第2加工条件を使用してワイヤ放電加工機100を制御し、放電加工を実行する(ステップS107)。放電加工を実行した後、演算制御部105は、加工精度の測定処理を行う(ステップS103)。測定処理が終わると、演算制御部105は、測定結果が基準を満たすか否かを判断する(ステップS108)。測定結果が基準を満たさない場合(ステップS108:No)、演算制御部105の加工条件調整部107は、測定結果に基づいて、第2加工条件を変更する(ステップS109)。演算制御部105は、第2加工条件を変更すると、ステップS107の処理に戻る。
測定結果が基準を満たす場合(ステップS108:Yes)、演算制御部105は、第3加工条件の候補を設定する(ステップS110)。そして演算制御部105は、第3加工条件を使用してワイヤ放電加工機100を制御し、放電加工を実行する(ステップS111)。放電加工を実行した後、演算制御部105は、加工精度の測定処理を行う(ステップS103)。測定処理が終わると、演算制御部105は、測定結果が基準を満たすか否かを判断する(ステップS112)。測定結果が基準を満たさない場合(ステップS112:No)、演算制御部105の加工条件調整部107は、測定結果に基づいて、第3加工条件を変更する(ステップS113)。演算制御部105は、第3加工条件を変更すると、ステップS111の処理に戻る。測定結果が基準を満たす場合(ステップS112:Yes)、演算制御部105は処理を終了する。
図12は、図11のステップS103の詳細を示すフローチャートである。真直度測定部106は、まず、ワイヤ電極1を加工対象物Wの載置面であるテーブル面11aに垂直な状態にして、テーブル11を水平移動させ、ワイヤ電極1が加工対象物Wに接触した位置である加工面位置X1を測定する(ステップS201)。図13は、加工面Wsがタイコ形状である場合の加工面位置X1を示す図である。加工面Wsがタイコ形状である場合、加工対象物Wの上端面Waおよび下端面Wbの部分がワイヤ電極1と接触する。図14は、加工面Wsが逆タイコ形状である場合の加工面位置X1を示す図である。加工面Wsが逆タイコ形状である場合、加工対象物Wの厚み方向の中央部分が、ワイヤ電極1と接触する。
図12の説明に戻る。続いて真直度測定部106は、角度調整部102aを用いて角度θを変更して、加工対象物Wの加工面Wsが上端面Waまたは下端面Wbに接している部分とワイヤ電極1が接触したときの支持部41,42の位置を測定する(ステップS202)。図15は、加工面Wsがタイコ形状である場合に図12のステップS202において測定される位置X2を示す図である。支持部42の位置X2を測定すると、後述する演算によって、ワイヤ電極1と加工対象物Wとが接触した接触位置X3を算出することができる。加工面Wsがタイコ形状である場合、算出した接触位置X3は、加工面位置X1と一致する。図16は、加工面Wsが逆タイコ形状である場合に図12のステップS202におけて測定される位置X2を示す図である。支持部42の位置X2を測定すると、後述する演算によって、ワイヤ電極1と加工対象物Wとが接触した接触位置X3を算出することができる。加工面Wsが逆タイコ形状である場合、算出した接触位置X3は、加工面位置X1と一致しない。このように、加工面Wsの形状の種類によって、接触位置X3と加工面位置X1との関係が変わるため、この関係に基づいて、加工面Wsの形状を分類することができる。
図12の説明に戻る。続いて真直度測定部106は、撓み調整部102bを用いて撓み量Lを変更して、ワイヤ電極1が加工対象物Wに接触したときの撓み量Lを測定する(ステップS203)。
ステップS201〜ステップS203の処理が終わると、真直度測定部106は、ステップS201の測定結果である加工面位置X1と、ステップS202の測定結果である支持部42の位置X2とに基づいて、加工面Wsの形状を分類する(ステップS204)。図17は、図3に示す真直度測定部106の機能について説明するための図である。加工面Wsの形状を分類するために、真直度測定部106は、まず、ステップS202においてワイヤ電極1が加工対象物Wに接触したときの角度θを算出する。支持部42の制御量に基づいて移動量Luは既知であり、Z軸方向の距離Hzは、一定であって、下記の数式(1)を用いて算出することができる。したがって、下記の数式(2)を用いることで、角度θを求めることができる。
Hz = Hw + Zd1 + Zd2・・・(1)
θ = tan-1(Hz/Lu) ・・・(2)
図18は、図17のB部分拡大図である。未知数bと距離Zd2との間には、下記の数式(3)の関係が成り立つため、数式(3)から数式(4)を導くことができる。ここで、未知数aと未知数bとの間には、数式(5)の関係が成り立つため、数式(5)に数式(4)を代入することで、未知数aは、数式(6)で表される。
Zd2 = bsinθ ・・・(3)
b = Zd2/sinθ ・・・(4)
a = bcosθ ・・・(5)
a = Zd2・cosθ/sinθ ・・(6)
このため、上記の数式(2)を用いて角度θを求めることで、距離Zd2は既知であるため、未知数aを求めることができる。未知数aを求めることができると、接触位置X3が分かる。真直度測定部106は、接触位置X3を加工面位置X1と比較する。ここで真直度測定部106は、接触位置X3と加工面位置X1とが一致する場合、加工面Wsをタイコ形状または真直度ΔDが無視できる程度に小さい平面に分類することができる。真直度測定部106は、接触位置X3と加工面位置X1とが一致しない場合、加工面Wsを逆タイコ形状に分類することができる。
続いて真直度測定部106は、加工面形状の分類に基づいて、真直度ΔDを算出する(ステップS205)。真直度測定部106は、加工面形状の分類毎に定められた算出方法を用いて、真直度ΔDを求めることができる。具体的には、真直度測定部106は、加工面Wsが逆タイコ形状である場合には、ステップS201およびステップS202の測定結果に基づいて、真直度ΔDを算出することができる。図18には、加工面位置X1および真直度ΔDがさらに示されている。真直度ΔDは、下記の数式(7)で表すことができる。上記の手順により、未知数aを求めることができるため、測定結果である加工面位置X1および支持部42の位置X2を使用することで、真直度ΔDを求めることができる。
ΔD = |X1 - X2|−a ・・・(7)
また、真直度測定部106は、加工面Wsがタイコ形状または平面である場合、ステップS201〜ステップS203の測定結果を用いて、真直度ΔDを求めることができる。図19は、図1に示すワイヤ放電加工機100が、加工面Wsがタイコ形状である場合に真直度ΔDを求める方法の説明図である。真直度測定部106は、ステップS203の測定結果として、撓み量Lおよび撓み量Lを得たときの支持部41,42の位置X4を取得することができる。真直度ΔDは、撓み量L、支持部41,42の位置X4を用いて、下記の数式(8)で表される。
ΔD = L − |X1 - X4| ・・・(8)
以上説明したように、本発明の実施の形態1によれば、ワイヤ電極1と加工対象物Wとの間に電圧を印加して加工対象物Wを加工するワイヤ放電加工機100において、ワイヤ電極1の姿勢を変化させて、ワイヤ電極1と加工対象物Wとが接触したときのワイヤ電極1の姿勢に基づいて、加工面Wsの真直度ΔDが求められる。ワイヤ放電加工機100によれば、加工対象物Wを加工するために用いられる構成要素であるワイヤ電極1を用いるため、真直度ΔDの測定のために新たな構成要素を追加する必要がない。したがって、装置サイズおよびコストの増大を抑制しつつ、加工対象物Wをワイヤ放電加工機100に取り付けたまま、真直度ΔDを測定することができる。また、加工形状によっては、加工面Wsが外部に露出しておらず、スリット内にある場合がある。このような場合、触針を用いた測定機器では、スリット内に触針が入らない場合があった。これに対してワイヤ放電加工機100では、スリットは、ワイヤ電極1によって形成されたものであるため、スリットはワイヤ電極1の太さよりも大きいものとなる。したがって、加工面がスリット内にあるような場合であっても、加工面Wsの真直度ΔDを測定することが可能である。
ワイヤ放電加工機100は、上記の通り、加工対象物Wをワイヤ放電加工機100に取り付けたままで、加工面Wsの真直度ΔDを測定することができる。このため、図11に示したような、放電加工、測定処理および加工条件の調整を複数回繰り返すような一連の処理を、自動化することが可能になる。自動化されることで、放電加工の加工条件を作成する手間を省略することが可能になると共に、ワイヤ放電加工機100を操作する人の技量によらず、加工条件を適切に設定することが可能になる。
ワイヤ電極1の姿勢を変化させる方法としては、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する角度を変化させる方法が挙げられる。加工面Wsが逆タイコ形状である場合には、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する角度を変化させて、加工対象物Wの加工面Wsと上端面Waまたは下端面Wbとが接する部分の位置を測定することで、加工面Wsの真直度ΔDを測定することができる。
ワイヤ電極1の姿勢を変化させる方法としては、ワイヤ電極1の撓み量Lを変化させる方法が挙げられる。例えばワイヤ電極1を振動させてワイヤ電極1を撓ませることができる。加工面Wsがタイコ形状である場合には、ワイヤ電極1を撓ませることで、上端面Waおよび下端面Wbよりも凹んだ加工面Wsの中央部と接触するときの位置X4を測定することが可能になる。位置X4を用いて、加工面Wsの真直度ΔDが求められる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
上記の実施の形態では、ワイヤ放電加工機100の構成について説明したが、ワイヤ放電加工機100が備える制御装置22単体で本実施の形態の技術を実現することもできる。また、ワイヤ放電加工機100の制御方法、ワイヤ放電加工機100の制御用コンピュータプログラム、制御用コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体として、本実施の形態の技術を実現することもできる。
また上記の実施の形態では、ワイヤ放電加工機100は、上部加工ヘッド12を移動させて、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する角度を調整することとしたが、本実施の形態はかかる例に限定されない。下部加工ヘッド13を移動させて、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する角度を調整してもよい。また、上部加工ヘッド12および下部加工ヘッド13の両方を移動させて、ワイヤ電極1の加工対象物Wに対する角度を調整してもよい。
また上記の実施の形態では、ワイヤ放電加工機100は、上部加工ヘッド12および下部加工ヘッド13を一体的に水平移動させるX軸モータおよびY軸モータを有することとしたが、本実施の形態はかかる例に限定されない。テーブル11を水平移動させるX軸モータおよびY軸モータを備えていてもよい。ただし、X軸モータおよびY軸モータがテーブル11を水平移動させる場合、撓み調整部102bは、上記の第3の方法を用いて撓み量Lを調整することができない。
また上記の実施の形態では、図3に示す諸元入力部101、演算制御部105は、制御装置22の機能としたが、本実施の形態はかかる例に限定されない。諸元入力部101、演算制御部105の機能は、制御装置22以外のプロセッサおよびメモリを用いて実現することもできるし、専用の処理回路が用いられてもよい。
1 ワイヤ電極、11 テーブル、11a テーブル面、12 上部加工ヘッド、13 下部加工ヘッド、14 電源、15 接触検出回路、20 メインテンションローラ、21 メインテンションモータ、22 制御装置、31 プロセッサ、32 メモリ、33 入力装置、34 出力装置、41,42 支持部、100 ワイヤ放電加工機、101 諸元入力部、102 ワイヤ調整部、102a 角度調整部、102b 撓み調整部、103 接触検知部、104 位置検出部、105 演算制御部、106 真直度測定部、107 加工条件調整部、ΔD 真直度、L 撓み量、W 加工対象物、Wa 上端面、Wb 下端面、Ws 加工面。

Claims (13)

  1. ワイヤ電極と加工対象物との間に電圧を印加して前記加工対象物を加工するワイヤ放電加工機であって、
    前記ワイヤ電極の前記加工対象物に対する姿勢を変化させるワイヤ調整部と、
    前記ワイヤ電極と前記加工対象物とが接触しているか否かを検知する接触検知部と、
    前記接触検知部によって前記ワイヤ電極と前記加工対象物との接触が検知されたときの前記ワイヤ電極の前記加工対象物に対する姿勢に基づいて、前記加工対象物の加工面の真直度を求める真直度測定部と、
    を備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。
  2. 前記ワイヤ調整部は、前記ワイヤ電極の前記加工対象物に対する角度を調整する角度調整部を含むことを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機。
  3. 前記角度調整部は、前記ワイヤ電極を支持する支持部の位置を変化させて、前記角度を調整することを特徴とする請求項2に記載のワイヤ放電加工機。
  4. 前記真直度測定部は、前記ワイヤ電極が前記加工対象物の載置面と垂直な状態で測定した前記加工面の位置と、前記角度を調整した状態で測定した前記ワイヤ電極と前記加工対象物との接触位置とに基づいて、前記加工面の形状を分類し、分類毎に定められた算出方法を用いて、前記真直度を求めることを特徴とする請求項2または3に記載のワイヤ放電加工機。
  5. 前記ワイヤ調整部は、前記ワイヤ電極の撓み量を調整する撓み調整部を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機。
  6. 前記撓み調整部は、振動する前記ワイヤ電極の張力を変化させることで前記ワイヤ電極の振動幅である前記撓み量を調整することを特徴とする請求項5に記載のワイヤ放電加工機。
  7. 前記撓み調整部は、前記ワイヤ電極と前記加工対象物との間に印加する電圧を変化させることで、前記撓み量を調整することを特徴とする請求項5または6に記載のワイヤ放電加工機。
  8. 前記撓み調整部は、前記ワイヤ電極と前記加工対象物との間にパルス電圧を繰り返し印加することで前記ワイヤ電極を振動させ、前記ワイヤ電極の振動幅である前記撓み量を調整することを特徴とする請求項7に記載のワイヤ放電加工機。
  9. 前記撓み調整部は、前記ワイヤ電極と前記加工対象物との間に直流電圧を印加することで前記ワイヤ電極を撓ませ、印加する直流電圧の値を調整することで前記撓み量を調整することを特徴とする請求項7に記載のワイヤ放電加工機。
  10. 前記撓み調整部は、前記ワイヤ電極を支持する支持部を移動させることで、前記ワイヤ電極を振動させ、前記ワイヤ電極の振動幅である前記撓み量を調整することを特徴とする請求項5から9のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機。
  11. 前記真直度測定部が算出した真直度に基づいて、加工条件を調整する加工条件調整部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のワイヤ放電加工機。
  12. ワイヤ電極と加工対象物との間に電圧を印加して前記加工対象物を加工するワイヤ放電加工機が、前記加工対象物の加工面の真直度を算出する方法であって、
    前記ワイヤ電極を前記加工対象物を載置する面に対して垂直にした状態で、前記ワイヤ電極が前記加工対象物に接触する位置を測定する第1測定ステップと、
    前記ワイヤ電極の前記加工対象物に対する姿勢を変化させた状態で、前記ワイヤ電極が前記加工対象物に接触する位置を測定する第2測定ステップと、
    前記第1測定ステップおよび前記第2測定ステップの測定結果に基づいて、前記加工面の形状を分類する分類ステップと、
    前記測定結果と分類結果とに基づいて、前記加工面の真直度を求める真直度算出ステップと、
    を含むことを特徴とする真直度算出方法。
  13. 前記第2測定ステップは、前記加工対象物を載置する面に対する前記ワイヤ電極の角度を変化させることで前記姿勢を変化させた状態で、前記ワイヤ電極が前記加工対象物に接触する位置を測定するステップと、前記ワイヤ電極の撓み量を変化させることで前記姿勢を変化させた状態で、前記ワイヤ電極が前記加工対象物に接触する位置を測定するステップとを含むことを特徴とする請求項12に記載の真直度算出方法。
JP2018567311A 2018-06-12 2018-06-12 ワイヤ放電加工機および真直度算出方法 Active JP6526364B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/022403 WO2019239481A1 (ja) 2018-06-12 2018-06-12 ワイヤ放電加工機および真直度算出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6526364B1 true JP6526364B1 (ja) 2019-06-05
JPWO2019239481A1 JPWO2019239481A1 (ja) 2020-06-25

Family

ID=66730660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018567311A Active JP6526364B1 (ja) 2018-06-12 2018-06-12 ワイヤ放電加工機および真直度算出方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6526364B1 (ja)
CN (1) CN112262011B (ja)
DE (1) DE112018007560B4 (ja)
WO (1) WO2019239481A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6695518B1 (ja) * 2019-07-03 2020-05-20 三菱電機株式会社 機械学習装置、数値制御装置、ワイヤ放電加工機および機械学習方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112958862B (zh) * 2021-03-04 2022-02-22 中南大学 电火花线切割加工电极丝轨迹补偿方法
CN117656272A (zh) * 2021-11-01 2024-03-08 青岛高测科技股份有限公司 硅棒切割***的切割装置及硅棒切割***

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62241620A (ja) * 1986-04-14 1987-10-22 Mitsubishi Electric Corp ワイヤ放電加工装置の位置決め方法
JPH05212621A (ja) * 1992-02-03 1993-08-24 I N R Kenkyusho:Kk ワイヤカット放電加工装置
JPH069824U (ja) * 1992-01-20 1994-02-08 日本オートマチックマシン株式会社 ワイヤー放電加工機
JPH11320266A (ja) * 1998-05-20 1999-11-24 Makino Milling Mach Co Ltd ワイヤ放電加工方法および装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6085829A (ja) * 1983-10-14 1985-05-15 Mitsubishi Electric Corp 放電加工装置
JPS641442U (ja) * 1987-06-24 1989-01-06
DE4228329C2 (de) 1992-08-26 1996-08-22 Agie Ag Ind Elektronik Vorrichtung und Verfahren zum Führen der Drahtelektrode beim funkenerosiven Schneiden
JP6169557B2 (ja) * 2014-12-26 2017-07-26 ファナック株式会社 張力監視機能を有するワイヤ放電加工機
JP6063068B2 (ja) * 2015-04-02 2017-01-18 ファナック株式会社 ワイヤ放電加工機
JP6140221B2 (ja) * 2015-07-08 2017-05-31 ファナック株式会社 位置決め・形状測定機能を有するワイヤ放電加工機
CN107073614B (zh) * 2015-10-30 2019-01-04 三菱电机株式会社 线放电加工机、线放电加工机的控制装置的控制方法及定位方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62241620A (ja) * 1986-04-14 1987-10-22 Mitsubishi Electric Corp ワイヤ放電加工装置の位置決め方法
JPH069824U (ja) * 1992-01-20 1994-02-08 日本オートマチックマシン株式会社 ワイヤー放電加工機
JPH05212621A (ja) * 1992-02-03 1993-08-24 I N R Kenkyusho:Kk ワイヤカット放電加工装置
JPH11320266A (ja) * 1998-05-20 1999-11-24 Makino Milling Mach Co Ltd ワイヤ放電加工方法および装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6695518B1 (ja) * 2019-07-03 2020-05-20 三菱電機株式会社 機械学習装置、数値制御装置、ワイヤ放電加工機および機械学習方法
CN114072250A (zh) * 2019-07-03 2022-02-18 三菱电机株式会社 机器学习装置、数控装置、线放电加工机及机器学习方法
US20220236722A1 (en) * 2019-07-03 2022-07-28 Mitsubishi Electric Corporation Machine learning apparatus, numerical control apparatus, wire electric discharge machine, and machine learning method
CN114072250B (zh) * 2019-07-03 2022-11-18 三菱电机株式会社 机器学习装置、数控装置、线放电加工机及机器学习方法
US11669077B2 (en) * 2019-07-03 2023-06-06 Mitsubishi Electric Corporation Machine learning apparatus, numerical control apparatus, wire electric discharge machine, and machine learning method

Also Published As

Publication number Publication date
DE112018007560B4 (de) 2023-10-19
WO2019239481A1 (ja) 2019-12-19
CN112262011B (zh) 2021-12-07
JPWO2019239481A1 (ja) 2020-06-25
CN112262011A (zh) 2021-01-22
DE112018007560T5 (de) 2021-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6526364B1 (ja) ワイヤ放電加工機および真直度算出方法
JP5642819B2 (ja) 接触検出器を使用したテーパ角度補正機能を有するワイヤ放電加工機およびテーパ角度補正方法
JP2006281439A (ja) 放電加工機上でテーパ加工用電極を測定及び調整するための方法及び装置
JP6404968B2 (ja) ワイヤ放電加工機
JP6087483B1 (ja) レーザ加工機、補正値算出装置及びプログラム
JP3595526B2 (ja) ワイヤカット放電加工機のワイヤガイド垂直位置調整方法及び装置
JP6150966B1 (ja) ワイヤ放電加工機及びワイヤ放電加工機の制御装置
JP6017096B1 (ja) ワイヤ放電加工機、ワイヤ放電加工機の制御装置の制御方法及び位置決め方法
JPWO2015092902A1 (ja) ワイヤ放電加工装置、ワイヤ放電加工方法および制御装置
JP2007276081A (ja) 研磨装置および研磨方法
JP6162745B2 (ja) 加工開始穴を使用したワーク設置誤差補正機能を備えた数値制御装置
JPH11320266A (ja) ワイヤ放電加工方法および装置
JP2020181398A (ja) 波形表示装置、及び波形表示方法
WO2015092903A1 (ja) ワイヤ放電加工装置、ワイヤ放電加工方法および制御装置
JP5307696B2 (ja) ワイヤカット放電加工方法およびワイヤカット放電加工装置
JP5955480B1 (ja) ワイヤ放電加工機およびワイヤ位置検出方法
JP6765493B1 (ja) 放電加工機、測定子及びワークの製造方法
JP6997119B2 (ja) ワイヤ放電加工機
WO2024042625A1 (ja) 支点位置算出方法及び支点位置算出装置
WO2024042626A1 (ja) 支点位置算出方法及び支点位置算出装置
JP2000024839A (ja) ワイヤ放電加工方法および装置
TW202415474A (zh) 支點位置計算方法及支點位置計算裝置
JPH07251328A (ja) 微小構造物加工装置
JP2007276103A (ja) 加工対象物の中心決定方法
JPH0852619A (ja) 放電加工装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181221

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181221

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6526364

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250