JP6523226B2 - 時刻同期制御システム - Google Patents

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Description

この発明は、信号入出力用の複数のインタフェースと演算処理用の主コントローラとを備えてなる制御装置の複数台が併設された分散システムを前提として、各々の制御装置間および各制御装置内の各インタフェースと主コントローラ間の時刻同期制御を行うための時刻同期制御システムに関するものである。
プラント制御システムにおいては、制御対象となるプラント機器が例えばボイラやタービンといったように互いに異なる場合、各プラント機器に対して個別にその制御用の制御装置を設けた分散システムが採用される場合がある。
その場合、各プラント機器に対応して設けられる制御装置には、プラント機器の監視制御用の入出力信号処理を行うインタフェースとしての役目を果たす入出力カードを複数台配置するとともに、各入出力カードからの情報を収集して当該プラント機器制御のための演算処理を行う主コントローラを設けて構成したものがある。
ここで、各プラント機器を精度良く監視制御する上では、各制御装置内における入出力カードや主コントローラは、その入出力信号に対して時刻同期を取る必要がある。このため、従来技術では、主コントローラから入出力カードに対して分以上の時刻を表す時刻情報を周期的に伝送して各入出力カード間で分以上の時刻を同期させる一方、一つの入出力カード(標準コントローラ)からは主コントローラからの時刻情報の受信に応じて残りの他の入出力カードに対して接点パルスを送信することで、各入出力カード間で秒以下の時刻を同期させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このように、従来の各制御装置における時刻同期方式では、分以上の同期と秒以下の同期を別の手段で行うことによって入出力カード間で少ないデータ量でミリ秒精度の時刻同期を行うようにしている。
特開平9−319407号公報
しかし、従来の制御装置の時刻同期方式では、個々の制御装置内に存在する主コントローラや入出力カードの相互間では高精度な時刻同期を行うことができても、複数台の制御装置の相互間での時刻同期を行うための手段は何ら設けられていない。そのため、各制御装置の相互間ではミリ秒精度の時刻同期を行うことができなかった。
特に、近年、各プラント機器に対して個別に設けられている複数台の制御装置が協調して各プラント機器の時系列情報を収集してプラントシステム全体のシーケンス動作を確認するような要求が生じているが、従来技術ではこのような各制御装置の相互間でミリ秒精度での時刻同期が要求される高度な制御システムには対応できないという問題点があった。
また、従来のものでは、秒以下の時刻同期のために、入出力カード(標準コントローラ)のパルス出力回路と残りの他の入出力カードのパルス入力回路との間を結線する必要があるため、各制御装置内の配線が複雑になるという問題点もあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数台の制御装置の相互間でミリ秒精度での時刻同期ができるとともに、各制御装置内の入出力カード間を結ぶ配線を簡素化できる時刻同期制御システムを得ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、この発明は、信号入出力用の複数のインタフェースと演算処理用の主コントローラとを備えてなる制御装置の複数台が併設された分散システムを前提として、各々の制御装置間および各制御装置内の各インタフェースと主コントローラ間の時刻同期制御を行うための時刻同期制御システムにおいて、次のようにしている。
すなわち、第1の発明では、各制御装置内の上記インタフェースと上記主コントローラとを互いに高速化されたシリアルバスで接続するとともに、定周期に接点パルスを出力するFM時計を備える一方、各々の上記制御装置は、上記FM時計からの接点パルスを受信する1つのインタフェースを有し、このインタフェースは上記接点パルスを受信したタイミングで時刻同期を行うとともに、上記接点パルスの受信に応じて時刻同期通知を出力し、上記主コントローラおよび他のインタフェースは、上記時刻同期通知の受信に応じて時刻同期を行うことを特徴としている。
また、第2の発明では、各々の上記制御装置の内の上記インタフェースと上記主コントローラとを互いに高速化されたシリアルバスで接続するとともに、各々の上記制御装置の内の1台の制御装置が備える主コントローラは、時刻同期の基準局として設定されて定周期で時刻同期通知を出力する一方、各々の制御装置の1つのインタフェースのパルス出力回路が他の制御装置の1つのインタフェースのパルス入力回路に順次カスケード接続されており、上記基準局の主コントローラを有する制御装置の全てのインタフェースは、上記基準局の主コントローラからの時刻同期通知に応じて時刻同期を行うとともに、カスケード接続されたインタフェースのパルス出力回路は上記時刻同期通知を受信したタイミングで次の制御装置のインタフェースのパルス入力回路に対して接点パルスを送信し、次段以降の制御装置は、上記パルス入力回路で上記接点パルスを受信したインタフェースがこの接点パルスを受信したタイミングで時刻同期を行うとともに、上記接点パルスの受信に応じて時刻同期通知を出力し、上記主コントローラおよび他のインタフェースは、上記時刻同期通知の受信に応じて時刻同期を行うことを特徴としている。
この発明によれば、各制御装置内の各インタフェースと主コントローラ間でミリ秒精度で時刻同期制御を行うことができるだけでなく、各々の制御装置の相互間でもリ秒精度での時刻同期ができる。また、各々の制御装置内では、主コントローラと各インタフェースとの間を高速化されたシリアルバスで接続するだけでよく、各インタフェース間を別途接点パルスを入出力するための信号線で接続する必要がないので、各制御装置内での配線の簡略化を実現することができる。
この発明の参考技術の時刻同期制御システムにおけるシステム構成図である。 この発明の参考技術の時刻同期制御システムにおける時刻同期制御の動作説明図である。 この発明の実施の形態1の時刻同期制御システムにおけるシステム構成図である。 この発明の実施の形態1の時刻同期制御システムにおける各部の動作タイミングを示す説明図である。 この発明の実施の形態1の時刻同期制御システムにおける時刻同期制御の動作説明図である。 この発明の実施の形態2の時刻同期制御システムにおける各部の動作タイミングを示す説明図である。 この発明の実施の形態3の時刻同期制御システムにおけるシステム構成図である。 この発明の実施の形態4の時刻同期制御システムにおけるシステム構成図である。 この発明の実施の形態5の時刻同期制御システムにおけるシステム構成図である。
実施の形態1.
この発明の内容の理解を促すために、この発明の実施の形態1について説明する前に、先ず、図1、図2を用いて参考技術の内容について説明する。
図1に示す分散システムでは、一例として、共に同じ構成を有する2台の制御装置10a、10bが併設され、各々の制御装置10a、10bは、信号入出力用のインタフェースである4つの入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4と、演算処理用の1つの主コントローラ1a、1bを備えている。
ここで、各入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4は、図示しないが、それぞれ水晶発振子を備えたタイマ回路を備えており、ミリ秒分解能で秒以下の時刻を管理できる性能を有する。また、主コントローラ1a、1bは、1分ごとに時刻情報を出力するタイマ回路を備えている。
図1に示した構成の分散システムにおいて、いま、一つの制御装置10aに着目した場合、この制御装置10aの時刻同期方式では、主コントローラ1aが1分毎に各入出力カード2a1〜2a4に対して時刻情報を送付し、1つの入出力カード(標準コントローラ)2a1は、この主コントローラ1aからの時刻情報の受信に応じて残りの他の入出力カード2a2〜2a4に対してパルス出力回路3aを介して接点パルスを送信し、他の入出力カード2a2〜2a4はこの接点パルスをパルス入力回路4aを介して受信する。
図2に示すように、各々の入出力カード2a1〜2a4は、主コントローラ1aから時刻情報を受信したタイミングで時刻の分データをインクリメントし、また入出力カード(標準コントローラ)2a1は接点パルスを送信したタイミングでミリ秒データをクリアする。他の入出力カード2a2〜2a4は入出力カード(標準コントローラ)2a1から送信された接点パルスを受信したタイミングでミリ秒データをクリアする。これにより、各入出力カード2a2〜2a4は、ミリ秒単位での時刻同期を実現している。なお、他の制御装置10bについても、その動作は同じである。
このように、参考技術では、個々の制御装置10a、10b内において、分以上の同期と秒以下の同期を別の手段で行うことによって入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4間で少ないデータ量でミリ秒精度の時刻同期を行うことができる。
しかし、参考技術の時刻同期方式では、個々の制御装置10aまたは10b内に存在する入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4間では高精度な時刻同期は行うことができても、各制御装置10a、10bの相互間で時刻同期を行う手段は何ら設けられていない。そのため、各制御装置10a、10b内の各入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4間のみならず、各々の制御装置10a、10bの相互間で時刻同期を行うことができない。
また、秒以下の時刻同期のために、入出力カード(標準コントローラ)2a1、2b1のパルス出力回路3a、3bと他の入出力カード2a2〜2a4、2b2〜2b4のパルス入力回路4a、4bの間を結線する必要があるため、各々の各制御装置10a、10b内の配線が複雑になる。
次に、この発明の実施の形態1における時刻同期制御システムについて説明する。
図3はこの発明の実施の形態1の時刻同期制御システムにおけるシステム構成図であり、図1に示した参考技術と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
図3に示すこの実施の形態1の分散システムでは、一例として、共に同じ構成を有する2台の制御装置10a、10bが併設され、各々の制御装置10a、10bは、信号入出力用のインタフェースである4つの入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4と、演算処理用の1つの主コントローラ1a、1bとを備えている。
この場合、一方の制御装置10aは、各入出力カード2a1〜2a4と主コントローラ1aとが互いに高速化されたシリアルバス6aで接続されている。同様に、他方の制御装置10bについても、各入出力カード2b1〜2b4と主コントローラ1bとは互いに高速化されたシリアルバス6bで接続されている。
なお、高速化されたシリアルバス6a、6bとしては、例えばPCIバス(Peripheral Componet Interconnect Bus)が適用される。また、各入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4は、参考技術と同様、図示しないが、それぞれ水晶発振子を備えたタイマ回路を備えており、ミリ秒分解能で秒以下の時刻を管理できる性能を有する。また、主コントローラ1a、1bは、1分ごとに時刻情報を出力するタイマ回路を備えている。
さらに、この実施の形態1では、定周期(ここでは1分ごと)に時刻同期の基準となる接点パルスを出力するFM時計5を備える一方、各々の制御装置10a、10bの内の一つの入出力カード、ここでは2a1と2b1は、パルス入力回路4a、4bを介してFM時計5に共通に接続されており、これらの各入出力カード2a1、2b1がFM時計5からの接点パルスを受信する標準コントローラとして設定されている。
次に、図4および図5を参照してこの実施の形態1における時刻同期制御動作について説明する。なお、ここでは、一方の制御装置10aに着目してその動作について説明するが、他方の制御装置10bについてもその動作は基本的に同じである。
FM時計5は、1分周期で接点パルスを入出力カード(標準コントローラ)2a1に送信する。これに応じて、入出力カード(標準コントローラ)2a1は、パルス入力回路4aで接点パルスを検出したタイミングで、内部時刻の分データをインクリメントし、かつ、秒以下のデータを0クリアするとともに、シリアルバス6aを介して主コントローラ1aに時刻同期通知を送信する。
主コントローラ1aは、入出力カード(標準コントローラ)2a1からの時刻同期通知を受信したタイミングで、内部時刻の分データをインクリメントするとともに、シリアルバス6aを介して他の入出力カード2a2〜2a4に時刻同期通知をマルチキャストで送信する。
入出力カード2a2〜2a4は、主コントローラ1aからの時刻同期通知を受信したタイミングで、それぞれの内部時刻の分データをインクリメントし、かつ秒以下のデータを0クリアする。
このように、入出力カード(標準コントローラ)2a1および主コントローラ1aからの時刻同期通知は、いずれも高速化されたシリアルバス6a上で行われるため、主コントローラ1aと入出力カード2a1〜2a4の時刻のずれはマイクロ秒オーダであり、ミリ秒精度での時刻同期が可能となり、しかも、制御装置10a内の配線を簡略化できる。
また、FM時計5は1台の制御装置10aだけでなく、他の制御装置10bにも接続されているため、複数の制御装置10a、10bで上記の動作を行うことにより、各制御装置10a、10bの相互間において入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4の時刻をミリ秒単位で同期させることが可能となる。
実施の形態2.
上記の実施の形態1では、図4に示したように、制御装置10a内において、FM時計5からの接点パルスを受信する入出力カード(標準コントローラ)2a1に対して、他の入出力カード2a2〜2a4は、主コントローラ1を経由して時刻同期を完了する分だけ時間遅延Tdを生じる。
そこで、この実施の形態2では、このような入出力カード(標準コントローラ)2a1と入出力カード2a2〜2a4との間の遅延時間Tdを短縮してさらに時刻同期精度を向上させるため、次のようにしている。以下、この点につき、図6を用いて説明する。
FM時計5は、1分周期で接点パルスを入出力カード(標準コントローラ)2a1に送信する。これに応じて、入出力カード(標準コントローラ)2a1は、パルス入力回路4aで接点パルスを検出したタイミングで、内部時刻の分データをインクリメントし、かつ、秒以下のデータを0クリアするとともに、シリアルバス6aを介して主コントローラ1aに時刻同期通知を送信する。
主コントローラ1aは、入出力カード(標準コントローラ)2a1からの時刻同期通知を受信したタイミングで、内部時刻の分データをインクリメントするとともに、他の入出力カード2a2〜2a4にシリアルバス6aを介して時刻同期通知をマルチキャストする。ここまでの動作は実施の形態1の場合と同様である。
さらに、この実施の形態2では、主コントローラ1aは、入出力カード(標準コントローラ)2a1からの時刻同期通知を受信すると、これに応じて入出力カード(標準コントローラ)2a1に対して時刻同期通知(ACK)をマルチキャストデータに乗せて送信する。
他の入出力カード2a2〜2a4は、主コントローラ1aからの時刻同期通知を受信したタイミングで、それぞれの内部時刻の分データをインクリメントする。また、入出力カード(標準コントローラ)2a1は、主コントローラ1aから時刻同期通知(ACK)を受信すると、この時刻同期通知(ACK)を受信したタイミングで、自身が主コントローラ1aに対して時刻同期通知を送信した時刻から、これに応じて主コントローラ1aから送信された時刻同期通知(ACK)を受信した時刻までに要した遅延時間Tdを算出する。そして、自身の秒以下のデータについて遅延時間Tdを減算する。さらに、他の入出力カード2a2〜2a4にシリアルパス6aを介して補正時刻を通知する。
他の入出力カード2a2〜2a4は、主コントローラ1aから時刻同期通知が既に受信され、かつ入出力カード(標準コントローラ)2a1からの補正時刻が受信された場合、その補正時刻が受信されたタイミングで内部時刻の秒以下のデータを0クリアする。
このように、秒以下の時刻について、時刻同期の補正を行うことによって、入出力カード2a1(標準コントローラ)と他の入出力カード2a2〜2a4の間の遅延時間はTs(<Td)となり、実施の形態1の場合よりも短縮することができる。
なお、他の制御装置10bについてもその動作は同じであるから、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
図7はこの実施の形態3における時刻同期制御システムにおけるシステム構成図であり、図3に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1では、各制御装置10a、10b内においてシリアルバス6a、6b上で時刻同期通知を行うことで時刻同期を行う場合について説明したが、この実施の形態3では、図7に示すように、各入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4と主コントローラ1a、1bとの間をシリアルバス6a、6aに加えて、さらに割り込み信号線7a、7bで接続している。
そして、入出力カード(標準コントローラ)2a1は、パルス入力回路4aでFM時計5からの接点パルスを検出したタイミングで、内部時刻の分データをインクリメントし、かつ、秒以下のデータを0クリアするとともに、制御装置10a内の主コントローラ1aおよび他の入出力カード2a2〜2a4に割り込み信号線7aを通じて割り込み信号を送信する。
この割り込み信号を受信した主コントローラ1aは、内部時刻の分データをインクリメントする。また、この割り込み信号を受信した他の入出力カード2a2〜2a4は、割り込み信号を受信したタイミングでそれぞれの内部時刻の分データをインクリメントし、かつ秒以下のデータを0クリアする。
なお、他の制御装置10bについても、その動作は同じである。
これにより、各制御装置10a、10b内の各入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4と主コントローラ1a、1b間においてミリ秒精度で時刻同期制御を行うことができるだけでなく、各々の制御装置10a、10bの相互間でもミリ秒精度での時刻同期ができる。しかも、各入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4と主コントローラ1a、1b間で時刻同期通知をやり取りすることなく、一回の割り込み信号のみで各入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4と主コントローラ1a、1b間で時刻同期を行えるため、実施の形態1、2の場合よりも遅延時間をさらに短縮化することができる。
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4の時刻同期制御システムにおけるシステム構成図であり、図3に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態1〜3では、各々の制御装置10a、10bの内の一つの入出力カード2a1、2b1がパルス入力回路4a、4bを介してFM時計5に共通に接続されているが、この実施の形態4では、図8に示すように、各々の制御装置10a、10b、10c、……の内の1台の制御装置10aの1つの入出力カード(標準コントローラ)2a1のパルス入力回路4aのみがFM時計5に対して接点パルスを受信するよう接続されている。
また、各制御装置10a、10b、10c、……相互間の接続については、自装置の最下段の入出力カード2a4、2b4、……のパルス出力回路3a、3b、3c、……が次の制御装置の最上段の入出力カード(標準コントローラ)2b1、2c1、……のパルス入力回路4bに順次カスケード接続されている。
この構成において、FM時計5に接続された制御装置10aについては、実施の形態1の場合と同様な動作を行うが、自装置の最下段の入出力カード2a4は、主コントローラ1aからの時刻同期通知を受信したタイミングで、内部時刻の分データをインクリメントし、かつ秒以下のデータを0クリアすると同時に、パルス出力回路3aから接点パルスを次の制御装置10bの最上段の入出力カード(標準コントローラ)2b1のパルス入力回路4bに向けて出力する。
以降の制御装置10b、10c、……については、最上段の入出力カード(標準コントローラ)2b1、2c1がパルス入力回路4bを介して接点パルスを受信することになるので、FM時計5からの接点パルスを受信する実施の形態1の場合と同様の動作を順次行う。
これにより、この実施の形態4についても、各制御装置10a、10b、10c、……内の各入出力カード2a1〜2a4、2b1〜2b4と主コントローラ1a、1b、1c、……間においてミリ秒精度で時刻同期制御を行うことができるだけでなく、各々の制御装置10a、10b、10c、……の相互間でもミリ秒精度での時刻同期ができる。
また、この実施の形態4の構成とした場合、FM時計5に接続された制御装置10aからカスケード接続される下段側の制御装置10b、10c、…になるほど、時刻同期に伴う遅延時間は長くなるものの、FM時計5と各制御装置10a、10b、10c、……相互間の接続を簡略化することができる。
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5の時刻同期制御システムにおけるシステム構成図であり、図8に示した実施の形態4と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
上記の実施の形態4では、FM時計5を時刻同期の基準時刻とする場合について述べたが、この実施の形態5では、図9に示すように、FM時計5を省略するとともに、各々の制御装置10a、10b、10c、……の内の1台の制御装置10aが備える主コントローラ1aが時刻同期の基準局として設定されている。
また、この実施の形態5では、実施の形態4の場合と同様、各制御装置10a、10b、10c、……の最下段の入出力カード2a4、2b4、……のパルス出力回路3a、3b、3c、……が次の制御装置の最上段の入出力カード(標準コントローラ)2b1、2c1、……のパルス入力回路4b、4c、……に順次カスケード接続されている。
基準局として設定された主コントローラ1aを有する制御装置10aについては、当該主コントローラ1aから1分ごとにシリアルバス6aを介して他の入出力カード2a1〜2a4に時刻同期通知をマルチキャストで送信するので、各入出力カード2a1〜2a4は、主コントローラ1aからの時刻同期通知を受信したタイミングで、それぞれの内部時刻の分データをインクリメントし、かつ秒以下のデータを0クリアする。
さらに、この制御装置10aの最下段の入出力カード2a4については、主コントローラ1aからの時刻同期通知を受信したタイミングで、パルス出力回路3aから接点パルスを次の制御装置10bの最上段の入出力カード(標準コントローラ)2b1のパルス入力回路4bに向けて出力する。
以降の制御装置10b、10c、……については、最上段の入出力カード(標準コントローラ)2b1、2c1のパルス入力回路4bが接点パルスを受信するので、実施の形態4の場合と同様の動作を順次行う。
この実施の形態5では、一つの制御装置10aの主コントローラ1aの時刻を基準時刻にしたので、これによって、FM時計5を無くすことができ、より安価に制御装置10a、10b、10c、……相互間の時刻同期を実現することができる。
なお、上記の実施の形態1〜3では、制御装置10a、10bが2台併設された場合を例にとって説明したが、制御装置の台数はこれに限定されるものではなく、3台以上設けられている場合であってもこの発明は適用可能である。また、この発明は、上記の実施の形態1〜5の構成のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、各実施の形態1〜5の構成の一部を変更したり、その構成の一部を省略することができ、また、各実施の形態1〜5の構成を適宜組み合わせることが可能である。
10a,10b,10c 制御装置、1a,1b,1c 主コントローラ、
2a1〜2a4,2b1〜2b4,2c1〜2c4 入出力カード(インタフェース)、3a,3b,3c パルス出力回路、4a,4b,4c パルス入力回路、
5 FM時計、6a,6b シリアルバス、7a,7b 割り込み信号線。

Claims (5)

  1. 信号入出力用の複数のインタフェースと演算処理用の主コントローラとを備えてなる制御装置の複数台が併設された分散システムを前提として、各制御装置の相互間および各制御装置内の各インタフェースと主コントローラ間の時刻同期制御を行うための時刻同期制御システムであって、
    各制御装置内の上記インタフェースと上記主コントローラとを互いに高速化されたシリアルバスで接続するとともに、定周期に接点パルスを出力するFM時計を備える一方、各々の上記制御装置は、上記FM時計からの接点パルスを受信する1つのインタフェースを有し、このインタフェースは上記接点パルスを受信したタイミングで時刻同期を行うとともに、上記接点パルスの受信に応じて時刻同期通知を出力し、上記主コントローラおよび他のインタフェースは、上記時刻同期通知の受信に応じて時刻同期を行うことを特徴とする時刻同期制御システム。
  2. 上記主コントローラは、上記FM時計からの接点パルスを受信した上記インタフェースからの時刻同期通知の受信に応じて制御装置内の全てのインタフェースに対してマルチキャストで時刻同期通知を送信する一方、上記FM時計からの接点パルスを受信したインタフェースは、自身が時刻同期通知を送信した時刻から上記主コントローラから送信された時刻同期通知を受信した時刻までに要した遅延時間を算出してその遅延時間に基づいて同期時刻の補正を行うとともに、その遅延時間の情報を他のインタフェースに送信する一方、他のインタフェースは、その遅延時間の情報を受信したタイミングで同期時刻の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の時刻同期制御システム。
  3. 各々の上記インタフェースと上記主コントローラとを互いに割り込み信号線で接続する一方、上記FM時計からの接点パルスを受信したインタフェースは、上記時刻同期通知を出力する代わりに、制御装置内の主コントローラおよび他のインタフェースに対して上記割り込み信号線を通じて割り込み信号を送信し、割り込み信号を受信した上記主コントローラと他のインタフェースは、この割り込み信号の受信に応じて割り込み信号を送信したインタフェースと時刻同期を行うことを特徴とする請求項1に記載の時刻同期制御システム。
  4. 各々の上記制御装置が上記FM時計からの接点パルスを受信する1つのインタフェースを備える代わりに、各々の制御装置の内の1台の制御装置の1つのインタフェースのパルス入力回路のみが上記FM時計に対して接点パルスを受信するよう接続され、かつ各々の制御装置の内の1つのインタフェースのパルス出力回路が他の制御装置の内の1つのインタフェースのパルス入力回路に順次カスケード接続されており、
    各々の上記制御装置の内のカスケード接続されたインタフェースのパルス出力回路は、上記主コントローラから出力される上記時刻同期通知を受信したタイミングでカスケード接続された次の制御装置のインタフェースのパルス入力回路に対して接点パルスを送信して各々の上記制御装置の相互間の時刻同期を行うことを特徴とする請求項1に記載の時刻同期制御システム。
  5. 信号入出力用の複数のインタフェースと演算処理用の主コントローラとを備えてなる制御装置の複数台が併設された分散システムを前提として、各制御装置の相互間および各制御装置内の各インタフェースと主コントローラ間の時刻同期制御を行うための時刻同期制御システムであって、
    各々の上記制御装置の内の上記インタフェースと上記主コントローラとを互いに高速化されたシリアルバスで接続するとともに、各々の上記制御装置の内の1台の制御装置が備える主コントローラは、時刻同期の基準局として設定されて定周期で時刻同期通知を出力する一方、各々の制御装置の1つのインタフェースのパルス出力回路が他の制御装置の1つのインタフェースのパルス入力回路に順次カスケード接続されており、
    上記基準局の主コントローラを有する制御装置の全てのインタフェースは、上記基準局の主コントローラからの時刻同期通知に応じて時刻同期を行うとともに、カスケード接続されたインタフェースのパルス出力回路は上記時刻同期通知を受信したタイミングで次の制御装置のインタフェースのパルス入力回路に対して接点パルスを送信し、
    次段以降の制御装置は、上記パルス入力回路で上記接点パルスを受信したインタフェースがこの接点パルスを受信したタイミングで時刻同期を行うとともに、上記接点パルスの受信に応じて時刻同期通知を出力し、上記主コントローラおよび他のインタフェースは、上記時刻同期通知の受信に応じて時刻同期を行うことを特徴とする時刻同期制御システム。
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