JP6519844B2 - 油中水型乳化組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、油中水型皮膚外用組成物に関し、特に油相中に組成の異なる2種類以上の水相が存在する油中水型乳化組成物に関する。
油中水型乳化組成物は、連続相に油性成分が存在するため高い閉塞効果を有しており、保湿性が高いなどの利点を有する。このような油中水型乳化組成物にベシクルを含有させることで、油中水型乳化剤形でありながら、水溶性の有効成分の経皮吸収性を高める試みが提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、油中水型乳化組成物において、2種類の水溶性の有効成分を安定的に含有させる技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2007−308380号公報 特開2013−216640号公報
本発明者らが検討したところ、上記特許文献2に記載の製剤は、経時安定性に改良の余地があるものであった。そこで、本発明においては、経時安定性が改良された油中水型乳化組成物、特に(W1+W2)/O型乳化組成物を提供することを課題とする。
なお、本明細書においてW、は水相を表し、W1及びW2はそれぞれ組成の異なる水相を表し、Oは油相を表す。
本発明者らは、上記課題を解決すべく研究を進め、D相乳化によりエマルションを形成することで、経時安定性が改良された油中水型乳化組成物が得られることに想到し、発明を完成させた。
本発明は、水相がD相膜で覆われた油中水型乳化組成物である。また、本発明の油中水型乳化組成物は、D相乳化によりエマルションが形成されたものである。また、本発明の油中水型乳化組成物は、多価アルコール脂肪酸エステル、シリコーン系界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びアニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種以上を含有することが好ましい。また、本発明の油中水型乳化組成物は、多価アルコールを含有することが好ましい。さらに、本発明の油中水型乳化組成物は、組成の異なる2種以上の水相を含むことが好ましい。また、本発明の油中水乳化組成物は、好ましくは皮膚外用剤であり、さらに好ましくは化粧料である。
なお、本明細書においてHLB(Hydrophilic-Lypophilic Balance)は、グリフィンの式より算出した値をいう。
本発明により、経時安定性が改良された油中水型乳化組成物が提供される。本発明の乳化組成物においては水相が弾性の高いD相膜で覆われており、このような水相はせん断力等が加わっても合一することがないため、本発明の乳化剤は高温条件下においても経時的に安定となる。
実施例1の(W1+W2)/O型乳化組成物のLSM観察写真(倍率400倍)。
以下、本発明の油中水型乳化組成物について説明するが、本発明の技術的範囲は、以下の具体的な実施形態にのみ限定されるものではない。
本発明の乳化組成物は、水相がD相膜で覆われた油中水型乳化組成物である。
D相は、通常、ミドルフェーズマイクロエマルジョン相、バイコンティニアス相、スポンジ相、界面活性剤相、バイコンティニアス型マイクロエマルジョン相などとも称される。D相では、界面活性剤分子の会合数が著しく増加して、油相と水相との間の界面張力が低くなり連続相を形成する構造であるため、効率の良い乳化が行われる。なお、D相は、特開2004−010549号公報、特開2010−067049号公報等に開示される液晶相とは異なる。
本発明の乳化組成物において、水相を覆うD相膜は弾性が高いため、水相はせん断力等を加えられても合一することがない。その結果、本発明の乳化組成物は高温条件下においても経時的に安定である。
油中水型の乳化剤形としては、一般的なW/O型であってもよいが、本発明においてはその他に、組成の異なる2種類以上の水相を含む油中水型乳化剤形であってもよい。例えば、(W1+W2)/O乳化型のように、組成が異なる2種類の水相(W1及びW2)を有する乳化組成物を挙げられる。もちろん、組成が異なる3種類の水相(W1、W2及びW3)を有する態様であってもよい。
組成が異なる2種類以上の水相を有することで、水相の環境条件をそれぞれ異なるものとすることができるため、水相に含める各有効成分の最適な環境を用意することができる。
また、前述のように本発明の油中水型乳化組成物は経時的安定性に優れ、2種類以上の水相が合一することなくそれぞれ安定に組成物中に存在することができるため、各有効成分に適した環境を維持することができる。
W/O型乳化組成物の調整方法は、当該技術分野において広く知られている。
(W1+W2)/O乳化組成物の調製方法としては、例えば特許文献2に開示されているように、
1)W1/O乳化組成物を調製した後、W2を添加して(W1+W2)/O乳化組成物を調製する方法、及び
2)W1/O乳化組成物及びW2/O乳化組成物をそれぞれ調整し、混合することで(W1+W2)/O乳化組成物を調製する方法、が挙げられる。
本発明の乳化組成物は、上記の方法等で乳化組成物を調製する際に、D相を経由してエマルションを形成させること(D相乳化)によって、作製することができる。
D相を経由することは、調製過程で系が透明あるいは半透明の外観となり、配合するすべての成分が均一に溶解している一相状態の溶液となることで確認できる。
D相乳化により形成されたエマルションでは、乳化滴(水相)がD相膜で覆われており、また乳化滴粒子が非常に微小である特徴を有する。通常、乳化滴の粒子径は0.01μm以上、5μm以下、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下、さらに好ましくは、0.5μm以下である。
通常、D相乳化を行うためには、多価アルコールを使用する。
本発明の乳化組成物に用いる多価アルコールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等が好ましく挙げられる。これらのうち、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチロール、ジグリセリンがより好ましく、グリセリンが特に好ましい。
多価アルコールは1種又は2種以上を任意に組み合わせて使用でき、その総含有量は乳化組成物全量の1〜50重量%が好ましく、5〜40重量%がより好ましく、10〜30重量%がさらに好ましい。
通常、D相乳化を行うためには、界面活性剤を使用する。
界面活性剤としては、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン性界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤類、
ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等)、ソルビタン脂肪酸エステル類(モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、モノグリセリン脂肪酸類(ラウリン酸グリセリン、ミリスチン酸グリセリン、ステアリン酸グリセリン、ベヘニン酸グリセリン、オレイン酸グリセリン、イソステアリン酸グリセリン、ヤシ油脂肪酸グリセリン、硬化牛脂油脂肪酸グリセリン、ラノリン酸グリセリン等)、ポリグリセリン脂肪酸類(ステアリン酸ジグリセリル、オレイン酸ジグリセリル、イソステアリン酸ジグリセリル、ステアリン酸テトラグリセリル、オレイン酸テトラグリセリル、ラウリン酸ヘキサグリセリル、ステアリン酸デカグリセリル等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(モノミリスチン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル等)、POE脂肪酸エステル類(POEモノオレート、POEジステアレート等) 、POEアルキルエーテル類(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンデシルペンタデシルエーテル、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシ
ルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド(ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールラノリン、ジメチルラウリルアミンオキシド等の非イオン性界面活性剤類、
PEG−10ジメチコン、PEG/PPG−20/20 ジメチコン、ポリシリコーン−13、ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等のシリコーン系界面活性剤類、等が挙げられ、これらのうちD相乳化を効率よく行う観点からシリコーン系界面活性剤がより好ましく、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤がさらに好ましい。
また、これらのうち、D相乳化を効率よく行う観点から、HLB(Hydrophilic-Lypophilic Balance)が3以上8以下のものが好ましく、4以上6以下のものがより好ましい。従来、D相乳化を用いてO/W型乳化剤形を製造した例はあったが、D相乳化を用いてW/O型乳化剤形を製造することは難しい場合があった。これは、一般にW/O乳化剤は油剤に溶けやすいため、油水界面に吸着すべき界面活性剤分子が単分散状に油相に溶解する傾向が強いことが理由に考えられる。本発明者は上述した界面活性剤を用いれば、W/O乳化剤形の製造においてもD相乳化を効率よく行えることに想到した。
界面活性剤は1種又は2種以上を任意に組み合わせて使用でき、その総含有量は乳化組成物全量の0.1〜20重量%が好ましく、1〜10重量%がより好ましく、3〜6重量%がさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化組成物は、皮膚外用剤に好適に利用でき、さらに化粧料、医薬部外品、医薬品に適用することが可能であり、それぞれの用途に応じて、適宜必要な成分を含有させることができる。このうち化粧料、特にスキンケア化粧料に適用させることが好ましい。
化粧料に適用される場合、通常化粧料に使用される成分を広く配合することが可能であり、また、その剤形や用途についても、何ら限定されない。以下、化粧料に適用される場合、化粧料中に含有させることができる成分について説明する。
通常化粧料に使用される成分としては、各種有効成分、油性成分、増粘剤、紛体類、紫外線吸収剤、有機変性粘土鉱物等が挙げられる。
有効成分としては、美白成分、シワ改善成分、抗炎症成分、動植物由来の抽出物等が挙げられる。有効成分は、1種のみを含有させてもよく、2種以上含有されていてもよい。
美白成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はなく、例えば、4−n−ブチルレゾルシノール、アスコルビン酸グルコシド、3−О−エチルアスコルビン酸、トラネキサム酸、アルブチン、1−トリフェニルメチルピペリジン、1−トリフェニルメチルピロリジン、2−(トリフェニルメチルオキシ)エタノール、2−(トリフェニルメチルアミノ)エタノール、2−(トリフェニルメチルオキシ)エチルアミン、トリフェニルメチルアミン、トリフェニルメタノール、トリフェニルメタン及びアミノジフェニルメタン、N−(p−トルイル)システイン酸、N−(p−メトキシベンゾイル)システイン酸、N−ベンゾイル−セリン、N−(p−メチルベンゾイル)セリン、N−(p−エチルベンゾイル)セリン、N−(p−メトキシベンゾイル)セリン、N−(p−フルオロベンゾイル)セリン、N−(p−トリフルオロメチルベンゾイル)セリン、N−(2−ナフトイル)セリン、N−(p−メチルベンゾイル)−O−メチルセリン、N−(p−メチルベンゾイル)−O−アセチルセリン、N−(2−ナフトイル)−O−メチルセリ
ン、コウジ酸、4−メトキシサリチル酸カリウム塩、カモミラエキス、メリッサエキス、アーティチョークエキス、ユズエキス、マヨラナエキス、ビワ葉エキス、カッコンエキス、アロエエキス、クロレラエキス等が挙げられる。
化粧料における美白成分の含有量は、通常0.01〜10質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、0.2〜5質量%がより好ましい。
シワ改善成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、ビタミンA又はその誘導体が、レチノール、レチナール、レチノイン酸、トレチノイン、イソトレチノイン、レチノイン酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノールやウルソール酸ベンジルエステル、ウルソール酸リン酸エステル、ベツリン酸ベンジルエステル、ベンジル酸リン酸エステル、コンドロイチン硫酸ナトリウム、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、センブリエキス、ゲットウ葉エキス、加水分解ヒカゲノツルニンジン根エキス、ヤグルマギクエキス等が挙げられる。化粧料におけるシワ改善成分の含有量は、通常0.01〜10質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、0.2〜5質量%がより好ましい。
動植物由来の抽出物としては、一般的に医薬品、化粧料、食品等に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アロニアエキス、アンズエキス、イチョウエキス、インドキノエキス、ウイキョウエキス、ウドエキス、エイジツエキス、エゾウコギエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オレンジエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイケットウエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コケモモエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マヨナラエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
化粧料中における動植物由来抽出物の含有量は、通常0.01〜10質量%であり、0.1〜10質量%が好ましく、0.2〜5質量%がより好ましい。
抗炎症成分としては、クラリノン、グラブリジン、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸等が挙げられ、好ましくは、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸アルキル及びその塩、並びに、グリチルレチン酸及びその塩である。
化粧料中における抗炎症成分の含有量は、通常0.01〜10質量%であり、0.1〜5質量%が好ましく、0.2〜3質量%がより好ましい。
油性成分としては、極性油、天然油、炭化水素油、シリコーン油等が挙げられる。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパンを挙げることができる。
さらに、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチルメトキシシンナメート等も挙げられる。
また、天然油として、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。
炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、スクワラン、ワセリン、水添ポリ(C6−12オレフィン)、水添ポリイソブテン等が挙げられ、中でもワセリンが好ましい。
シリコーン油としてはシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、カプリリルメチコン、ジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられ、これらのうち粘度10〜800万mPasの高重合ジメチコンが好ましい。
増粘剤としては、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピル
セルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。
粉体類としては、表面を処理されていてもよい、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていてもよい、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていてもよい、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていてもよい赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、等が挙げられる。
有機粘土鉱物としては、ジメチルジステアリルアンモニウム変性ヘクトライト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウム変性ヘクトライト、トリオクチルメチルアンモニウムヘクトライト等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<1>(W1+W2)/O型乳化組成物の作製
表1に示す処方で本発明の(W1+W2)/O型乳化組成物を作製した。すなわち、イを撹拌混合して溶解させD相を形成した後、ロ、ハ及びニを添加して、実施例1の(W1+W2)/O型乳化組成物を得た。
<2>エマルションの観察
実施例1の(W1+W2)/O型乳化組成物を、共焦点レーザー走査顕微鏡(LSM)で観察した。測定は、カールツァイスマイクロスコピー社製のLSM装置を用い、室温にて、倍率400倍で行った。
図1にLSM観察像を示す。W1及びW2の各水相に含有させた蛍光プローブの各色が鮮明に見え、本発明の(W1+W2)/O型乳化組成物は、2種類の水相が合一することなく、それぞれ安定に組成物中に共存した状態であることがわかった。
<3>経時的安定性の評価
表2に示す処方で、実施例1と同様にD相乳化を経由して本発明の(W1+W2)/O型乳化組成物を作製した(実施例2)。
比較のため、表3に示す処方で特許文献2に開示される方法で(W1+W2)/O型乳化組成物を作製した。すなわち、ホにヘを添加して撹拌混合してW1/O型乳化組成物を得、そこにトを添加して撹拌混合して、比較例1の(W1+W2)/O型乳化組成物を得た。
なお、表2と表3の処方は同一成分・同一配合量である。
上記の通り作製した実施例2及び比較例1の(W1+W2)/O型乳化組成物をそれぞれ5、20、40又は50℃にて2週間又は1ヶ月間保存した後、12時間室温に置いてから、水相中の蛍光プローブをマーカーとして共焦点レーザー顕微鏡にてエマルジョン像を観察した。結果を表4に示す。
表4に示す結果の通り、本発明の乳化組成物は高温条件下で保管しても2種類の水相が合一することなく、それぞれ安定に組成物中に共存した状態を保持することができた。これは、本発明の乳化組成物が、D相乳化により非常に高弾性のD相膜に覆われた水相を有するからだと考えられる。
本発明により、経時安定性が改良された油中水型乳化組成物が提供される。特に、高温条件下であっても経時的に安定な(W1+W2)/O型乳化組成物が提供され、組成が異なる2つの水相が組成物中で合一することなく安定に存在することができる。

Claims (5)

  1. 多価アルコール脂肪酸エステル、シリコーン系界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びアニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種以上、並びに多価アルコールを含有し、水相がD相膜で覆われた、油中水型乳化組成物。
  2. 組成の異なる2種以上の水相を含む、請求項に記載の油中水型乳化組成物。
  3. 皮膚外用剤である、請求項1又は2に記載の油中水型乳化組成物。
  4. 化粧料である、請求項に記載の油中水乳化組成物。
  5. D相乳化によりエマルションを形成する工程を含む、請求項1〜の何れか一項に記載の油中水型乳化組成物の製造方法。
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