JP6519127B2 - 発光装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置の製造方法に関する。
従来、基板に実装された発光素子の上に樹脂からなる封止部材を形成する発光装置が知られている。
例えば、特許文献1には、基板にフリップチップ実装された発光素子を被覆するように封止部材が形成された発光装置が記載されている。この発光装置では、素子封止時に素子と素子搭載基板との間に形成された空隙に気泡が残存することを抑制するため、また、光吸収損失の発生を抑制するために、素子と素子搭載基板との間に反射性材料からなるアンダーフィルが注入されている。
特開2007−109948号
しかしながら、素子を実装した後に、各素子と搭載基板の間にアンダーフィルを注入すると、工程時間が長くなるという問題がある。
本開示は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数の発光素子に対してアンダーフィルまたは光反射部材の形成を一括して行うことが可能な発光装置の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の発光装置の製造方法は、熱可塑性樹脂を有する発光素子を基板に載置する、発光素子載置工程と、前記発光素子載置工程の後、前記発光素子を加熱して前記熱可塑性樹脂を軟化させ、前記基板の表面を前記熱可塑性樹脂で被覆する、基板被覆工程と、を有することを特徴とする発光装置の製造方法である。
本開示によれば、複数の発光素子に対してアンダーフィルまたは光反射部材の形成を一括して行うことが可能な発光装置の製造方法を提供することができる。
本開示の第1の実施形態に係る発光装置の製造方法を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る発光装置の変形例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る発光装置の製造方法を示す図である。 本開示の第3の実施形態に係る発光装置の製造方法を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る発光装置の製造方法の変形例を示す図である。 本開示の発光素子の一例を示す図である。
以下、本開示に係る発光装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態に係る発光装置の製造工程を示す概略断面図である。
本実施形態に係る発光装置100の製造方法は、主として、熱可塑性樹脂104を有する発光素子102を基板110に載置する、発光素子載置工程と、発光素子載置工程の後、発光素子102を加熱して熱可塑性樹脂104を軟化させ、基板110の表面を熱可塑性樹脂104で被覆する、基板被覆工程と、を有する。
(発光素子載置工程)
まず、図1(A)に示すように、表面に導電部材108を有する基板110を準備する。基板110は、その上に発光素子102が搭載される部材である。図1では平板形状であるが、キャビティーと称されるような凹部等を設けることもできる。なお、ここでは発光装置1つを用いて説明しているが、最終工程で分割するまでは基板110は集合体とし、分割することで個々の発光装置とされてもよい。
(基板)
基板110の材料としては、絶縁性材料が好ましく、発光素子102から放出される光や外光等が透過しにくい材料が好ましい。また、ある程度の強度を有するものが好ましい。可撓性を有していてもよい。より具体的には、セラミックス(Al、AlN等)、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、BTレジン、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフタルアミド(PPA)等の樹脂が挙げられる。なお、基板110の材料に樹脂を用いる場合は、ガラス繊維や、SiO、TiO、Al等の無機フィラーを樹脂に混合し、機械的強度の向上、熱膨張率の低減、光反射率の向上等を図ることもできる。樹脂を有する基板の場合、樹脂のみで構成されていてもよいし、例えば、細長いテープ状の銅箔やアルミニウム箔などが絶縁性樹脂などで被覆されることにより構成されていてもよい。
また、後に、発光素子を加熱して熱可塑性樹脂を軟化させる工程を有するため、基板の溶融温度は、用いる熱可塑性樹脂の軟化温度よりも高いことが好ましい。基板の変形を防ぐためである。
基板110の表面に形成される導電部材108は、発光素子102と電気的に接続し、発光素子102に外部からの電流(電力)を供給するための部材である。すなわち、外部から通電させるための電極またはその一部としての役割を担うものである。本実施形態では、導電部材108は基板110上で離間して、ひとつの発光装置につき、少なくとも一対設けられている。
導電部材108の材料は、基板110として用いられる材料等によって当該分野で公知のものを適宜選択することができる。例えば、基板110の材料としてセラミックを用いる場合は、導電部材108の材料は、セラミックスシートの焼成温度にも耐え得る高融点を有する材料が好ましく、例えば、タングステン、モリブデンのような高融点の金属を用いるのが好ましい。
さらにその上に、金属膜を単層または多層で形成してもよい。例えば、銀、銅、金、アルミニウム、ロジウム等を単体又は合金で用いてもよい。熱伝導率等に優れた金を単体で用いることが好ましい。金属膜の膜厚は、0.05μm〜50μm程度であることが好ましい。多層膜とする場合は、層全体の厚さをこの範囲内とするのが好ましい。
また、例えば、基板110の材料としてポリイミド等の樹脂を用いる場合は、導電部材108の材料は、銅やアルミニウムなどの金属または合金の単層または積層構造の導電性薄膜を用いることができる。
導電部材108の厚みは、例えば8μm〜200μmとすることができる。この程度の厚みであれば、可撓性の基板とする場合においても、基板110の可撓性を損なわない。
なお、導電部材108の表面には、図1(A)に示すように、反射層117が形成されていてもよい。この反射層117は、発光素子102の光を反射可能な材料であり、発光素子との接続をとる部分の外側の領域において、導電部材108の表面を被覆している。
(反射層117)
反射膜は、樹脂、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、BTレジン、PPA、シリコーン樹脂、ユリア樹脂、セラミックインク等により形成することができる。また、反射層は、発光素子の出射光及び後述する波長変換部材により変換された波長の光を反射する材料によって形成されることが好ましい。従って、上述した樹脂に、例えば、SiO、TiO、Al、ZrO、MgO等のフィラーを含有させることが好ましい。
反射層は、比較的薄い厚みで設けることが好ましく、特に、反射層よりも高い位置に発光素子の上面が位置するように設けることが好ましい。具体的には、被覆膜の膜厚は、5μm〜50μm程度が挙げられる。
(発光素子)
本実施の形態においては、発光素子102として発光ダイオードを用いるのが好ましい。発光素子は、任意の波長のものを選択することができる。例えば、青色(波長430nm〜490nmの光)や緑色(波長490nm〜570nmの光)の発光素子を用いる場合には、ZnSeや窒化物半導体(InAlGa1−X―YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)、GaPを用いたものを用いることができる。また、窒化物半導体を積層させるための絶縁基板としては、サファイアやスピネルが好適に用いられる。
例えば、発光素子102は、成長用の絶縁基板の上に半導体層が積層されて形成されてなる。この半導体層は、n型半導体層、活性層、p型半導体層が順に積層されており、n型半導体層側にn側電極が形成されており、p型半導体層側にはp側電極が形成されている。発光素子102は、絶縁基板を上にした状態で、一対の電極103(n側電極およびp側電極)が一対の導電部材108に跨るように、接合部材106を介して載置されている。なお、発光素子102は単数個であっても、複数個用いていてもよい。発光素子をワイヤレスとすることにより、ワイヤによる光吸収が防止され、発光した光を効率よく取り出すことができる。
接合部材106は、発光素子102の、半導体側に形成された電極103と導電部材108とを電気的に接続するものであり、また、発光素子102を基板110に接着させる部材である。この接合部材106には導電性の部材を用いる。具体的な材料としては、Au、Ag、Pdなどの導電性ペースト、Au含有合金、Ag含有合金、Pd含有合金、In含有合金、Pb−Pd含有合金、Au−Ga含有合金、Au−Sn含有合金等の半田材料、Sn含有合金、Au−Ge含有合金、Au−Si含有合金、Al含有合金、Cu−In含有合金、金属とフラックスの混合物、異方性導電樹脂等を挙げることができる。
また、接合部材106としては、液状、ペースト状、固体状(シート状、ブロック状、粉末状)のものを用いることができ、組成や基体10の形状等に応じて、適宜選択することができる。また、これらの接合部材106は、単一部材で形成してもよく、あるいは、数種のものを組み合わせて用いてもよい。
図1(A)に示すように、発光素子102は熱可塑性樹脂104を有している。熱可塑性樹脂104は、少なくとも発光素子102の光取り出し面となる面及び発光素子102の電極103の一部を露出するように設けられていればよい。好ましくは、発光素子102の側面及び/または下面に接して形成される。
熱可塑性樹脂104は、後にアンダーフィルとして基板110と発光素子102との間を埋める部材となるため、発光素子からの光を反射可能な反射部材を含有していることが好ましい。
光反射部材としては、白色のフィラーであることが好ましく、また、主として無機化合物を用いることが好ましい。ここでの白色とは、フィラー自体が透明であった場合でも、フィラーの周りの材料と屈折率差がある場合に散乱で白色に見えるものも含む。
具体的には、SiO、Al、TiO、ZrO、ZnO、Nb、MgO、SrO、In、TaO、HfO、SeO、Y等の酸化物や、SiN、AlN、AlON等の窒化物、MgF等のフッ化物が挙げられ、これらの材料の1種類以上を含むことが好ましい。これらは、単独で用いても良いし、または、混合して用いてもよい。あるいは、積層させてもよい。フィラーとしては、粒径が1nm〜10μm程度の範囲のものを用いることが好ましい。さらに好ましくは100nm〜5μmである。これにより、光を良好に散乱させることができる。また、フィラーの形状は、球形でも鱗片形状でもよい。
熱可塑性樹脂としては、発光色に対して透明である事が好ましく、具体的にはビニル系(PVC,PVA)、ポリスチレン系(PS,AS,PE,ABS)、ポリプロピレン(PP),ポリアセタール(POM)、アクリル系(PMMA,MS)、ポリカーボネート(PC),ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリウレタン(PU)、フッ素系(PCTFE,PTFE,FEP,PFA,ETFE,PVDF)、ポリアミド(ナイロン)系(PA)等がある。
特に、ポリスチレン(PS)、AS樹脂(AS)、ABS樹脂(ABS)、ポリエチレン(PE)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリアミド(PA)、フッ素系であることが好ましい。
また熱可塑性樹脂の特性としては、素子の使用温度では軟化しないことが好ましい。具体的には熱可塑性樹脂の軟化温度は80℃以上であることが好ましく、より好ましくは100℃以上である。
熱可塑性樹脂の形状としては、発光素子102の光取り出し面(上面)と電極103(パッド電極ともいう)の表面(電気接続面)以外に形成されていれば良く、特に形状を限定するものではない。
発光素子への熱可塑性樹脂形成方法としては射出成形やトランスファー成形、圧縮成形、塗布、印刷等を用いることが出来る。
(基板被覆工程)
次に、基板110に載置した熱可塑性樹脂104付き発光素子102を加熱して、熱可塑性樹脂104を軟化させる。これにより、図1(B)に示すように、発光素子102の側面に形成されていた熱可塑性樹脂104が軟化して、基板110の表面側に垂れさがり、基板110と発光素子102の隙間が熱可塑性樹脂104で埋められる。基板110と発光素子102の隙間が熱可塑性樹脂104で埋められていると、素子封止時に素子と素子搭載基板との間に形成された空隙に気泡が残存することを抑制することができる。また、基板110の表面を、光反射部材を含有した熱可塑性樹脂104で被覆することにより、基板110による光吸収損失の発生を抑制することができる。
加熱は、熱可塑性樹脂104が軟化する温度であればよく、例えば、PCTFEであれば240℃程度である。複数の発光素子102を載置した基板を加熱することで、複数の発光素子102のそれぞれに対して、基板110との隙間を熱可塑性樹脂104で埋めることができる。
加熱は発光素子102を基板110に固定させる際の加熱を兼ねていてもよい。発光素子102の基板110への固定は、接合部材106を用いることができる。特に、発光素子102に形成された例えば電極等の金属層と、基板110の表面に形成された導電部材108とを、半田等の金属の接合部材106で固定することが好ましい。金属材料により発光素子を接合することで、樹脂材料で生じるような熱や光による変色劣化が生じないため、光出力の減少を抑制することができる。また、金属材料であることから発光素子から生じる熱の放熱性にも優れており、高温動作にも耐えうる発光装置とすることができる。
また、この基板被覆工程における加熱工程は出来るだけ酸素を除外した雰囲気で行うことが好ましい。酸素下では樹脂の変色を誘発するため、酸素濃度は5%以下が好ましく、より好ましくは0.1%以下である。
なお、発光素子の固定は共晶接合に限られず、例えば、エポキシ、シリコーン等の樹脂、銀、金、パラジウム等の導電性ペースト、低融点を有する金属等のろう材等の固定部材を用いることもできる。
基板被覆工程の後、発光素子102の側面は熱可塑性樹脂104から露出されていてもよい。例えば、図1(B)に示すように、下部においては熱可塑性樹脂104に覆われており、上部については熱可塑性樹脂104から露出されていてもよいし、図5に示すように、発光素子102の側面が熱可塑性樹脂104の薄い層で覆われていてもよい。。
また、導電部材108の表面に反射層117が形成されている場合は、導電部材108と反射層117の境界を熱可塑性樹脂104が被覆するように形成することが好ましい。
(封止部材被覆工程)
基板被覆工程の後、図1(C)に示すように、発光素子102及び熱可塑性樹脂104を、封止部材112で被覆する。封止部材112は、発光素子102を保護する、光取り出し効率を上げる等の目的で発光素子102上に形成される。光取り出し効率を高めるためには、発光素子から出射される光が封止部材の界面で極力全反射されずに外部に取り出し可能なように、封止部材112の表面形状を調整することが好ましい。
封止部材112の形成方法としては、樹脂の滴下、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形等が挙げられる。本実施形態によれば、発光素子102と基板110との空隙に熱可塑性樹脂104が充填されているため、封止部材112の形成時に気泡が残存することが抑制される。
封止部材112は、電気的絶縁性を有し、発光素子102から出射される光を透過可能な材料であれば、特に限定されるものではない。封止部材の透過率は、好ましくは70%以上である。光透過性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、TPX樹脂、ポリノルボルネン樹脂、またはこれらの樹脂を1種以上含むハイブリッド樹脂等が挙げられる。中でも、シリコーン樹脂は、耐熱性や耐光性に優れ、固化後の体積収縮が少ないので好ましい。
封止部材112には、波長変換部材、フィラー、拡散材等の添加剤を含んでいてもよい。例えば、波長変換部材としては、蛍光体や量子ドットを用いることができる。また、拡散材としては、SiO、TiO等を用いることができる。
<第1の実施形態の変形例>
図2は、第1の実施形態の変形例を示す図である。
この発光装置200は、基板110として、上面に凹部118を有する基板を用い、凹部118に封止部材112が充填されてなる点が第1の実施形態と異なっており、その他については第1実施形態と同様に形成されている。熱可塑性樹脂104は、図2に示すように、凹部118の底面の全てを被覆することが好ましい。このような変形例においても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
(凹部を有する基板)
凹部を有する基板としては、BTレジン等の樹脂基板、アルミナや窒化アルミニウム等のセラミック基板、エポキシやシリコーン等の樹脂にリードフレームをインサート成形したパッケージ等が好適に用いられる。基板に用いる樹脂材料としては、熱硬化性樹脂であることが好ましい。本実施形態においては、熱可塑性樹脂が軟化される工程を含むため、熱可塑性樹脂では基板が軟化してしまうためである。
<第2の実施形態>
図3は、第2の実施形態の発光装置200及びその製造方法を示す図である。本実施形態では、第1実施形態における基板被覆工程と封止部材被覆工程の間に波長変換部材被覆工程を有する点が第1実施形態と異なっており、その他の部分は第1実施形態と同様である。つまり、図3(B)に示すように、熱可塑性樹脂104を軟化させて基板110の表面を被覆した後で、発光素子102を被覆するように波長変換部材114を配置する。
(波長変換部材)
波長変換部材114は、発光素子102が発する光の少なくとも一部により励起されて発光素子の発光波長とは異なる波長の光を発する。代表的な波長変換部材としては、蛍光体や量子ドットが挙げられる。
(蛍光体)
波長変換部材として用いられる蛍光体は、1種類の蛍光体を用いてもよいし、2種類以上の蛍光体を用いてもよい。LED用の蛍光体として公知の蛍光体のいずれを用いてもよい。例えば、粒径及び発光色の異なる第1の蛍光体及び第2の蛍光体の2種類の蛍光体を用いてもよい。このように、発光色の異なる蛍光体を複数種類用いることで、色再現性や演色性を向上させることができる。
蛍光体としては、例えば黄色〜緑色蛍光体としては、例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(YAG系蛍光体)およびルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(LAG系蛍光体)を用いることができる。緑色蛍光体としては、例えばクロロシリケート蛍光体およびβサイアロン蛍光体を用いることができる。赤色蛍光体としては、例えば(Sr,Ca)AlSiN:Eu等のSCASN系蛍光体、CaAlSiN:Eu等のCASN系蛍光体、SrAlSiN:Eu蛍光体、およびKSiF:Mn等のKSF系蛍光体等を用いることができるが、これに限られない。
蛍光体の粒径としては特に限定されないが、2μm〜50μm程度が好ましく、さらに好ましくは5μm〜20μmである。なお、蛍光体の粒径が大きいほど発光装置の光取り出し効率は高くなる傾向があるが、色むらは大きくなる傾向にある。
波長変換部材114の配置方法としては、例えば波長変換部材を含有する樹脂をシート状に成形して、ホットメルト方式で又は接着剤により接着する方法、電気泳動堆積法で蛍光体を付着させた後で透光性樹脂を含浸させる方法、波長変換部材を含有させた樹脂をポッティング、圧縮成型、スプレー、静電塗布、印刷等する方法が挙げられる。
ここで用いる樹脂材料としては、例えば、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、TPX樹脂、ポリノルボルネン樹脂、またはこれらの樹脂を1種以上含むハイブリッド樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂であることが好ましい。中でも、シリコーン樹脂は、耐熱性や耐光性に優れ、固化後の体積収縮が少ないので好ましい。
波長変換部材被覆工程の後は、図3(C)に示すように、第1の実施形態と同様に別途封止部材112で被覆してもよいし、波長変換部材114が封止部材を兼ねる構成としてもよい。
また、波長変換部材114は、発光素子102を基板110に載置する前、つまり、発光素子載置工程の前にあらかじめ形成されていてもよい。
図6は、波長変換部材があらかじめ形成された発光素子を示す図である。この発光素子では、発光素子102の下面に一対の電極103が形成されており、4つの側面を被覆するように、熱可塑性樹脂104が形成されている。発光素子102の上面は、熱可塑性樹脂から露出されており、発光素子102の露出面と熱可塑性樹脂104を覆うように、波長変換部材114が形成されている。
波長変換部材114は、前述の材料および方法で形成することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、図4(A)に示すように、発光素子102の側面に透光性部材116を形成している点が第1の実施形態と異なっており、その他については第1の実施形態と同様にして形成することができる。
透光性部材116は、発光素子102の側面(ここでは、4つの側面)を覆うように形成されており、上方に向かって広がるような形状とされている。前述した封止部材と同様の材料を用いることができ、封止部材112との屈折率を調整することで、配光を制御することが可能となる。
本発明に係る発光装置の製造方法は、照明用光源、各種インジケーター用光源、車載用光源、ディスプレイ用光源、液晶のバックライト用光源、センサー用光源、信号機等、種々の発光装置の製造方法に使用することができる。
100、200、300、400 発光装置
102 発光素子
103 電極
104 熱可塑性樹脂
106 接合部材
108 導電部材
110 基板
112 封止部材
114 波長変換部材
116 透光性部材
117 反射層
118 凹部

Claims (11)

  1. 側面側に熱可塑性樹脂を有し、上面側及び下面側に前記熱可塑性樹脂を有さない発光素子を基板に載置する、発光素子載置工程と、
    前記発光素子載置工程の後、前記発光素子を加熱して前記熱可塑性樹脂を軟化させ、前記基板の表面を前記熱可塑性樹脂で被覆する、基板被覆工程と、
    を有する発光装置の製造方法。
  2. 前記熱可塑性樹脂は、光反射部材を含有する請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記発光素子は、接合部材を介して前記基板に載置される、請求項1または2に記載の発光装置の製造方法。
  4. 前記基板被覆工程の後、前記発光素子及び前記熱可塑性樹脂を封止部材で被覆する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  5. 前記発光素子が、波長変換部材を含有する熱硬化性樹脂をさらに有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  6. 前記基板被覆工程の後で、前記発光素子の上部に波長変換部材を配置する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  7. 前記熱可塑性樹脂は、ポリスチレン(PS)、AS樹脂(AS)、ABS樹脂(ABS)、ポリエチレン(PE)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリアミド(PA)、フッ素系、の少なくとも1種を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  8. 前記加熱により、前記接合部材を軟化させる、請求項3〜7のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  9. 前記接合部材は、半田材料である、請求項3〜8のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  10. 前記接合部材は、異方性導電樹脂である、請求項3〜8のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  11. 前記基板被覆工程における雰囲気酸素濃度が5%以下である事を特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
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