JP6518495B2 - 給紙装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は給紙装置およびそれを備える画像形成装置に関し、特にたとえば、用紙積載台に積載された用紙を1枚ずつ取り出して給紙する、給紙装置およびそれを備える画像形成装置に関する。
従来の給紙装置の一例が特許文献1に開示される。特許文献1の給紙装置は、ローラ分離方式を採用した給紙装置であって、給紙カセットの上方に設けられるピックアップローラと、ピックアップローラよりも給紙方向下流側に設けられる捌き部とを備える。捌き部は、用紙搬送路を挟んで対向配置される給紙ローラと分離ローラとを含み、給紙ローラと分離ローラとは当接してニップ部を形成している。このような捌き部は、用紙との摩擦を利用することによって、ピックアップローラにより取り出された用紙のうち給紙ローラと当接する1枚を分離して搬送する。
特開2012−166912号公報
しかしながら、特許文献1の技術のようなローラ分離方式では、分離性能が十分とは言えない。このため、用紙の種類、ローラの表面状態および環境の違い等に適切に対応することが困難であり、用紙の分離ミス(ダブルフィード)が発生してしまうことがあった。また、用紙の種類によっては、個別に分離条件の設定を変える必要があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、給紙装置およびそれを備える画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、用紙の分離性能に優れ、用紙を1枚ずつ適切に供給できる、給紙装置およびそれを備える画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、用紙積載台に積載された用紙を給紙する給紙装置であって、用紙積載台から用紙を取り出すピックアップローラ、ピックアップローラの用紙搬送方向下流側に設けられ、当該ピックアップローラによって取り出された用紙を搬送する給紙ローラ、および第1ローラと第1ローラの用紙搬送方向下流側に設けられる第2ローラとに掛け渡されて、給紙ローラの外周面に接触するように設けられ、当該給紙ローラによって搬送される用紙を1枚に分離する無端状の分離ベルトを備え、給紙ローラは、第1ローラの軸中心と第2ローラの軸中心とを結ぶ方向において、第1ローラと第2ローラとの間に配置され、且つ、給紙装置の水平方向において、第1ローラの軸中心と第2ローラの軸中心との間に配置される、給紙装置である。
第1の発明では、給紙装置は、用紙積載台に積載された用紙を1枚ずつ取り出して給紙する装置であって、ピックアップローラを備える。ピックアップローラの用紙搬送方向下流側には、用紙に推進力を与える給紙ローラが設けられ、給紙ローラの対向位置には、分離部材である無端状の分離ベルトが設けられる。分離ベルトは、第1ローラおよび第2ローラに掛け渡されて、その外周面が給紙ローラの外周面に接触するように配置される。すなわち、給紙ローラと分離ベルトとの間にはニップ部が形成され、これら給紙ローラと分離ベルトとによって、分離搬送部が構成される。そして、給紙ローラは、第1ローラの軸中心と第2ローラの軸中心とを結ぶ方向において、第1ローラと第2ローラとの間に配置される。また、給紙ローラは、給紙装置の水平方向において、第1ローラの軸中心と第2ローラの軸中心との間に配置される。
第1の発明によれば、分離部材として無端状の分離ベルトを用いるので、分離搬送部におけるニップ部の幅を大きくとることができる。つまり、用紙とニップ部との接触面積を大きくできるので、用紙の分離性能が向上し、用紙積載台に積載された用紙を適切に1枚ずつに分離して供給できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、第1ローラの外径は、第2ローラの外径よりも小さく設定される。
第2の発明では、第1ローラの外径が、その用紙搬送方向下流側に設けられる第2ローラの外径よりも小さく設定される。
第2の発明によれば、給紙装置の薄型化を図りつつ、ニップ部の用紙突入口を広げることができる。ニップ部の用紙突入口を広げることによって、用紙がニップ部に突入し易くなり、ニップ部で用紙の先端部が折れてしまうことが防止される。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、用紙搬送方向と直交する方向において、給紙ローラの幅は分離ベルトの幅よりも大きい。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に係る給紙装置を備える、画像形成装置である。
第4の発明によれば、第1ないし第3のいずれかの発明と同様の作用効果を奏し、用紙の分離性能が向上して、用紙積載台に積載された用紙を適切に1枚ずつに分離して供給できる。
この発明によれば、分離部材として無端状の分離ベルトを用いるので、分離搬送部におけるニップ部の幅を大きくとることができる。つまり、用紙とニップ部との接触面積を大きくできるので、用紙の分離性能が向上し、用紙積載台に積載された用紙を適切に1枚ずつに分離して供給できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1実施例の給紙装置を備える複合機の内部構造を示す概略断面図である。 図1の給紙装置を概略的に示す図解図である。 図1の給紙装置を上方から見た様子を概略的に示す図解図である。 図1の給紙装置における給紙ローラおよび分離ベルトの配置を説明するための図解図である。 この発明の第2実施例の給紙装置を概略的に示す図解図である。 この発明の第3実施例の給紙装置を概略的に示す図解図である。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の一実施例である給紙装置10は、用紙積載台70に積載された用紙(記録媒体)を1枚ずつ取り出して給紙する装置であって、複写機、ファクシミリ、プリンタおよびこれらの複合機などの画像形成装置に用いられる。詳細は後述するように、給紙装置10は、給紙ローラ82および分離ベルト86によって構成される分離搬送部(捌き部)80を備え、分離部材として無端状の分離ベルト86を採用することにより、用紙積載台70から取り出した用紙を適切に1枚に分離できるようにしている。この第1実施例では、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)100に対して給紙装置10を適用した例を示す。
先ず、複合機100の構成について概略的に説明する。図1に示すように、複合機100は、給紙装置10を備える複合機本体12およびその上方に配置される画像読取装置14を含む。
画像読取装置14は、透明材によって形成される原稿載置台16を備える。原稿載置台16の上方には、ヒンジ等を介して原稿押えカバー18が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー18には、原稿載置トレイ20に載置された原稿を画像読取位置22に対して1枚ずつ自動的に給紙するADF(自動原稿送り装置)24が設けられる。また、原稿載置台16の前面側には、ユーザによる印刷指示等の入力操作を受け付けるタッチパネルおよび操作ボタン等の操作部(図示せず)が設けられる。
また、画像読取装置14には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取部26が内蔵される。画像読取部26は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
複合機本体12には、CPUやメモリ等を含む制御部(図示せず)、画像形成部30および給紙装置10が内蔵される。制御部は、タッチパネル等の操作部への入力操作などに応じて、複合機100の各部位に制御信号を送信し、複合機100に種々の動作を実行させる。
画像形成部30は、露光ユニット32、現像器34、感光体ドラム36、クリーナユニット38、帯電器40、中間転写ベルトユニット42、転写ローラ44および定着ユニット46等を備え、給紙装置10または手差し給紙部50から搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ52に排出する。用紙上に画像を形成するための画像データとしては、画像読取部26で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
なお、複合機100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器34、感光体ドラム36、クリーナユニット38および帯電器40のそれぞれは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。
感光体ドラム36は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、帯電器40は、この感光体ドラム36の表面を所定の電位に帯電させる部材である。また、露光ユニット32は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成され、帯電された感光体ドラム36の表面を露光することによって、画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム36の表面に形成する。現像器34は、感光体ドラム36の表面に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、クリーナユニット38は、現像および画像転写後における感光体ドラム36の表面に残留したトナーを除去する。
中間転写ベルトユニット42は、中間転写ベルト54、駆動ローラ56、従動ローラ58および4つの中間転写ローラ60等を備え、感光体ドラム36の上方に配置される。中間転写ベルト54は、各感光体ドラム36に接触するように設けられており、中間転写ローラ60を用いて、各感光体ドラム36に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト54に順次重ねて転写することによって、中間転写ベルト54上に多色のトナー像が形成される。また、駆動ローラ56の近傍には、転写ローラ44が配置されており、中間転写ベルト54と転写ローラ44との間のニップ域を用紙が通過することによって、中間転写ベルト54に形成されたトナー像が用紙に転写される。
定着ユニット46は、ヒートローラ62および加圧ローラ64を備え、転写ローラ44の上方に配置される。ヒートローラ62は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ62と加圧ローラ64との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
また、画像形成部30の下方には、画像形成部30に対して用紙を給紙する給紙装置10が設けられる。この第1実施例では、給紙装置10は、用紙積載台70に積載された用紙のうち、最上位の用紙を順次取り出して給紙する。給紙装置10の具体的構成については、後述する。
このような複合機本体12内には、給紙装置10または手差し給紙部50からの用紙をレジストローラ68、転写ローラ44および定着ユニット46を経由させて排紙トレイ52に送るための第1用紙搬送路S1が形成される。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、片面印刷が終了して定着ユニット46を通過した後の用紙を、転写ローラ44の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路S1に戻すための第2用紙搬送路S2が形成される。この第1用紙搬送路S1および第2用紙搬送路S2には、用紙に補助的に推進力を与えるための複数の搬送ローラ66が適宜設けられる。
複合機本体12において片面印刷(画像形成)を行う際には、給紙装置10または手差し給紙部50によって用紙が1枚ずつ第1用紙搬送路S1に導かれ、搬送ローラ66によってレジストローラ68まで搬送される。そして、レジストローラ68によって、用紙の先端と中間転写ベルト54上の画像情報の先端とが整合するタイミングで転写ローラ44に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット46を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融して固着され、搬送ローラ(排紙ローラ)66を経て排紙トレイ52上に用紙が排出される。
一方、両面印刷を行う際には、片面印刷が終了して定着ユニット46を通過した用紙の後端部が排紙トレイ52近傍の排紙ローラ66まで到達したとき、この排紙ローラ66を逆回転させることによって、用紙が逆走して第2用紙搬送路S2に導かれる。第2用紙搬送路S2に導かれた用紙は、搬送ローラ66によって第2用紙搬送路S2を搬送されて、レジストローラ68の用紙搬送方向の上流側において第1用紙搬送路S1に導かれる。この時点で用紙の表裏は反転されるので、その後、転写ローラ44および定着ユニット46を用紙が通過することによって、用紙の裏面に印刷が行われる。
続いて、図2および図3を参照して、給紙装置10の構成について具体的に説明する。図2および図3に示すように、給紙装置10は、用紙積載台70に積載された用紙を1枚ずつ取り出して給紙する装置であって、ピックアップローラ78および分離搬送部80を備える。この分離搬送部80は、給紙ローラ82および分離ベルト86によって構成される。
用紙積載台(給紙トレイ)70は、図示しない駆動手段または付勢手段によって上下動可能とされ、給紙時には、用紙の積載量に関係なく、最上位の用紙が所定高さとなるように上下動される。また、用紙積載台70の周縁部には、前板72、後板74並びに一対の側板76が設けられる。前板72は、用紙積載台70に積載される用紙の用紙搬送方向における前端を規制すると共に、最上位の用紙が分離ベルト86の外周面に沿って搬送されるように案内するガイド板として機能する。後板74は、用紙積載台70に積載される用紙の用紙搬送方向における後端を規制するものであり、用紙搬送方向における前後方向に移動可能に設けられる。また、側板76は、用紙積載台70に積載される用紙の用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)における紙端のそれぞれ、つまり用紙の両側端を規制するものであり、用紙幅方向に移動可能に設けられる。
用紙積載台70の用紙搬送方向における下流側端部の上方には、用紙積載台70から最上位の用紙を取り出す(ピックアップする)ためのピックアップローラ78が設けられる。また、ピックアップローラ78の用紙搬送方向における下流側には、用紙に推進力を与えるための給紙ローラ82が設けられる。ピックアップローラ78および給紙ローラ82の外径は、たとえば26mmである。
ピックアップローラ78および給紙ローラ82は、第1フレーム84によってユニット化されており、ピックアップローラ78および給紙ローラ82の各軸は、第1フレーム84によって回転可能に支持される。また、ピックアップローラ78および給紙ローラ82の各軸は、図示しない駆動源(モータ)と接続され、駆動源からの駆動力が各軸に伝達されることによって、ピックアップローラ78および給紙ローラ82が回転する。
また、給紙ローラ82の対向位置には、分離ベルト86が設けられる。分離ベルト86は、給紙ローラ82によって搬送される用紙を1枚に分離するための分離部材であって、上述のように、この分離ベルト86と給紙ローラ82とによって、分離搬送部80が構成される。
具体的には、分離ベルト86は、ゴムまたは合成樹脂などによって無端状に形成され、第1ローラ88および第2ローラ90に掛け渡される。第1ローラ88は、給紙ローラ82よりも用紙搬送方向における上流側に配置され、第2ローラ90は、用紙搬送方向における下流側に配置される。第1ローラ88および第2ローラ90の外径は、たとえば26mmである。また、第1ローラ88および第2ローラ90は、第2フレーム92によってユニット化されており、第1ローラ88および第2ローラ90の各軸は、第2フレーム92によって回転可能に支持される。
そして、分離ベルト86の外周面は、給紙ローラ82の外周面に所定の圧力(分離圧)で当接され、給紙ローラ82と分離ベルト86との間には、ニップ部94が形成される。たとえば、給紙ローラ82の軸には、図示しない圧縮バネ等の付勢部材が接続され、この付勢部材によって給紙ローラ82が所定の圧力で分離ベルト86に当接するように付勢される。ただし、付勢部材は、第1ローラ88および第2ローラ90の軸に接続されてもよい。
また、第1ローラ88および第2ローラ90の少なくとも一方は、図示しない駆動源と接続される駆動ローラとされる。この第1実施例では、第2ローラ90が駆動ローラであり、第1ローラ88が従動ローラである。分離ベルト86は、第2ローラ90の回転駆動に伴って周回移動が可能とされる。
具体的には、第2ローラ90には、図示しないトルクリミッタが設けられており、第2ローラ90の軸には、用紙を用紙搬送方向における上流側(用紙積載台70側)に戻す方向の回転駆動力が駆動源から付与される。そして、ニップ部94を1枚の用紙のみが通過するときには、給紙ローラ82に従動して分離ベルト86が周回移動すると共に、第2ローラ90がトルクリミッタの滑りによって従動回転し、用紙を用紙搬送方向における下流側にそのまま送り出す。一方、ニップ部94に2枚の用紙が重送されてきたときには、第2ローラ90の回転駆動力が用紙間の摩擦力に打ち勝って用紙を戻す方向に回転すると共に、この第2ローラ90の回転駆動に伴って分離ベルト86が周回移動して、分離ベルト86に接触している下側の用紙を用紙積載台70側に戻す。これによって、給紙ローラ82に接触する上側の用紙のみが分離されて下流側に搬送される。
ここで、図4に示すように、給紙装置10が備える各ローラの配置位置は、ピックアップローラ78によって取り出された用紙の給紙面(搬送路)と第1ローラ88の頂部との距離X1が3−7mmとなり、また、用紙の給紙面と給紙ローラ82の底部との距離X2が3−7mmとなるように配置されることが好ましい。また、用紙の給紙面に対する分離ベルト86の上面の傾斜角度θは、35°以下に設定されることが好ましい。このように各ローラを配置することで、ピックアップローラ78によって取り出された用紙が分離搬送部80のニップ部94にスムーズに導かれて、適切に分離給紙性能が発揮される。また、給紙装置10の薄型化を図ることもできる。
上述のような給紙装置10では、ピックアップローラ78によって用紙積載台70から取り出された用紙は、分離搬送部80のニップ部94を通ることによって分離搬送されて、第1用紙搬送路S1に導かれる。すなわち、ニップ部94に対して1枚の用紙のみが搬送されたときには、そのまま用紙は第1用紙搬送路S1に導かれる。一方、ニップ部94に対して用紙が重送されたときには、分離ベルト86に接触する下側の用紙が用紙積載台70側に戻されることによって、給紙ローラ82に接触する上側の用紙のみが分離されて第1用紙搬送路S1に導かれる。
この際、この第1実施例では、分離搬送部80の分離部材として無端状の分離ベルト86を採用しているので、給紙ローラ82の外周面と分離ベルト86の外周面とを圧接させたときに、給紙ローラ82の外周面に沿うように分離ベルト86の形状を湾曲変形させることができる。これによって、用紙搬送方向における給紙ローラ82と分離ベルト86との接触長さ、すなわちニップ部94の幅(ニップ領域)を大きくとることができる。したがって、分離部材として分離ローラを用いることと比較して、分離搬送部80における用紙の分離性能が向上する。
以上のように、この第1実施例によれば、分離部材として無端状の分離ベルト86を用いるので、分離搬送部80におけるニップ部94の幅を大きくとることができる。つまり、用紙とニップ部94との接触面積を大きくできるので、用紙の分離性能が向上し、用紙積載台70に積載された用紙を適切に1枚ずつに分離して供給できる。
[第2実施例]
次に、図5を参照して、この発明の第2実施例である給紙装置10について説明する。この第2実施例では、分離ベルト86を掛け渡す第1ローラ88の大きさが上述の第1実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の第1実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図5に示すように、給紙装置10は、給紙ローラ82および無端状の分離ベルト86によって構成される分離搬送部80備える。分離ベルト86は、第1ローラ88および第1ローラ88の用紙搬送方向下流側に設けられる第2ローラ90に掛け渡されて、その外周面が給紙ローラ82の外周面に接触するように設けられる。これにより、給紙ローラ82と分離ベルト86との間には、ニップ部94が形成される。
そして、この第2実施例では、第1ローラ88の外径は、第2ローラ90の外径よりも小さく設定される。第1ローラ88の外径は、たとえば20mmであり、第2ローラ90の外径は、たとえば26mmである。
ここで、給紙装置10を薄型化する観点からは、第1ローラ88および第2ローラ90の外径は、小さい方が好ましい。しかし、第1ローラ88および第2ローラ90の外径を小さくすると、分離ベルト86の上側(ニップ部94側)部分と下側(戻り側)部分との間隔が狭くなって、分離ベルト86の上側部分と下側部分とが互いに干渉してしまう恐れが生じる。また、ニップ部94への突入時における用紙の折れを防止するためには、ニップ部94の用紙突入口96は、広い方が好ましい。しかし、第1ローラ88の外径が大きいままで、第1ローラ88の位置を下方に移動させて用紙突入口96を広くすると、給紙装置10の上下方向の厚みが大きくなってしまう。
そこで、この第2実施例では、分離ベルト86の上側部分と下側部分との間隔を保持するために、第1ローラ88および第2ローラ90のうち、片方のローラだけを小径化することとした。そして、片方のローラを小径化するに際して、ニップ部94の用紙突入口96を広げても給紙装置10の薄型化を図ることができるように、第1ローラ88の方を小径化することとした。
第2実施例によれば、第1実施例と同様に、分離部材として無端状の分離ベルト86を用いるので、分離搬送部80におけるニップ部94の幅を大きくとることができる。したがって、用紙の分離性能が向上し、用紙積載台70に積載された用紙を適切に1枚ずつに分離して供給できる。
また、第2実施例によれば、第1ローラ88の外径が第2ローラ90の外径よりも小さく設定されるので、給紙装置10の薄型化を図りつつ、ニップ部94の用紙突入口96を広げることができる。ニップ部94の用紙突入口96を広げることによって、用紙がニップ部94に突入し易くなり、ニップ部94で用紙の先端部が折れてしまうことが防止される。
[第3実施例]
続いて、図6を参照して、この発明の第3実施例である給紙装置10について説明する。この第3実施例では、給紙ローラ82に対する分離ベルト86の配置位置が異なる点が、上述の第1実施例および第2実施例と異なる。その他の部分の構成については同様であるので、上述の第1実施例および第2実施例と共通する部分については、同じ参照番号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図6に示すように、給紙装置10は、給紙ローラ82および無端状の分離ベルト86によって構成される分離搬送部80備える。分離ベルト86は、第1ローラ88および第2ローラ90に掛け渡されて、その外周面が給紙ローラ82の外周面に接触するように設けられる。これにより、給紙ローラ82と分離ベルト86との間には、ニップ部94が形成される。
そして、この第3実施例では、給紙ローラ82は、第1ローラ88よりも第2ローラ90側に配置される。すなわち、第1ローラ88の軸中心と第2ローラ90の軸中心とを結ぶ線に対して、給紙ローラ82の軸中心から垂線をひいたとき、第1ローラ88の軸中心からその垂線の足までの距離Y1が、第2ローラ90の軸中心からその垂線の足までの距離Y2よりも大きくなる。これによって、分離ベルト86のニップ部94よりも用紙搬送方向上流側のベルト部分86aが広くなるので、その広くなった分だけ多く、ニップ部94に突入する前の用紙のプレ分離が可能となり、用紙の分離性能がより向上する。
第3実施例によれば、第1実施例と同様に、分離部材として無端状の分離ベルト86を用いるので、分離搬送部80におけるニップ部94の幅を大きくとることができる。したがって、用紙の分離性能が向上し、用紙積載台70に積載された用紙を適切に1枚ずつに分離して供給できる。
また、第3実施例によれば、給紙ローラ82が第1ローラ88よりも第2ローラ90側に配置されるので、用紙のプレ分離を適切に行うことができ、分離ベルト86による用紙の分離性能がより向上する。
なお、図1に示す複合機(画像形成装置)100では、画像形成部30の下方に1つの用紙積載台70および給紙装置10のみを設けるようにしているが、画像形成装置に設ける用紙積載台70および給紙装置10の数は任意である。
また、上述の各実施例では、複合機本体12内に配置された用紙積載台(給紙トレイ)70から給紙する機構に給紙装置10を適用したが、これに限定されない。たとえば、給紙装置10は、手差し給紙トレイから給紙する機構(手差し給紙部)に対して適用することもできる。また、給紙装置10は、画像形成装置に外付けされ、画像形成装置に対して給紙する多量の用紙を収容する、大容量給紙装置に適用することもできる。さらに、給紙装置10は、画像が印刷される用紙(記録媒体)を給紙する機構だけでなく、画像が読み取られる用紙(原稿)を給紙する機構(自動原稿送り装置など)に適用することもできる。
さらに、上述の各実施例では、分離ベルト86として、用紙が重送されたときに用紙を用紙積載台70側に戻す方向に周回移動するものを用いたが、これに限定されない。たとえば、用紙が重送されたときに周回移動を停止することによって用紙を分離する分離ベルトを用いることもできる。
また、上述の各実施例では、ピックアップローラ78を固定的に設置しているが、ピックアップローラ78は、たとえば給紙ローラ82を支軸として上下に回動可能な構成とすることもできる。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …給紙装置
12 …複合機本体
14 …画像読取装置
30 …画像形成部
70 …用紙積載台
78 …ピックアップローラ
80 …分離搬送部
82 …給紙ローラ
86 …分離ベルト
88 …第1ローラ
90 …第2ローラ
94 …ニップ部
100 …複合機(画像形成装置)

Claims (4)

  1. 用紙積載台に積載された用紙を給紙する給紙装置であって、
    前記用紙積載台から前記用紙を取り出すピックアップローラ、
    前記ピックアップローラの用紙搬送方向下流側に設けられ、当該ピックアップローラによって取り出された前記用紙を搬送する給紙ローラ、および
    第1ローラと前記第1ローラの用紙搬送方向下流側に設けられる第2ローラとに掛け渡されて、前記給紙ローラの外周面に接触するように設けられ、当該給紙ローラによって搬送される前記用紙を1枚に分離する無端状の分離ベルトを備え
    前記給紙ローラは、前記第1ローラの軸中心と前記第2ローラの軸中心とを結ぶ方向において、前記第1ローラと前記第2ローラとの間に配置され、且つ、前記給紙装置の水平方向において、前記第1ローラの軸中心と前記第2ローラの軸中心との間に配置される、給紙装置。
  2. 前記第1ローラの外径は、前記第2ローラの外径よりも小さく設定される、請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記用紙搬送方向と直交する方向において、前記給紙ローラの幅は前記分離ベルトの幅よりも大きい、請求項1または2記載の給紙装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の給紙装置を備える、画像形成装置。
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